特許第6752854号(P6752854)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6752854
(24)【登録日】2020年8月21日
(45)【発行日】2020年9月9日
(54)【発明の名称】信号符号化及び復号化方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G10L 19/24 20130101AFI20200831BHJP
   G10L 19/02 20130101ALI20200831BHJP
【FI】
   G10L19/24
   G10L19/02 150
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-165985(P2018-165985)
(22)【出願日】2018年9月5日
(62)【分割の表示】特願2017-113217(P2017-113217)の分割
【原出願日】2009年11月20日
(65)【公開番号】特開2019-3206(P2019-3206A)
(43)【公開日】2019年1月10日
【審査請求日】2018年10月2日
(31)【優先権主張番号】200810239451.5
(32)【優先日】2008年12月10日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】ミャオ、レイ
(72)【発明者】
【氏名】リュウ、ツェシン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ロンイン
(72)【発明者】
【氏名】フ、チェン
(72)【発明者】
【氏名】シャオ、ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】エルベ、マルセル、タッデイ
(72)【発明者】
【氏名】チャン、チン
【審査官】 岩田 淳
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−189836(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0162121(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10L 19/00−19/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声信号を符号化する装置であって、前記装置は、
命令を含む非一時的なメモリストレージと、
前記メモリストレージと通信するプロセッサと
を含み、
前記プロセッサは、
入力音声信号の高周波信号に対して分類判定プロセスを実行するステップであって、前記入力音声信号の前記高周波信号に対して前記分類判定プロセスを実行する前記ステップは、前記高周波信号のパラメータを計算するステップと、前記パラメータおよび判定メカニズムに従って前記高周波信号の現在のフレームのタイプを判定するステップとを含む、ステップと、
前記高周波信号の前記現在のフレームのタイプが過渡信号であると判定されると、前記過渡信号に対する4つの時間エンベロープおよび4つのスペクトルエンベロープを符号化するステップと、
前記高周波信号の前記現在のフレームのタイプが非過渡信号であると判定されると、8つのスペクトルエンベロープを符号化するステップであって、時間エンベロープは符号化されない、ステップと、
低周波数信号の符号化されたビットストリームと、前記高周波信号の適応的に符号化されたビットストリームと、前記分類判定プロセスの結果とを出力するステップと
を行うために、前記命令を実行する
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記フレームの長さは、5msである
ことを特徴とする請求項1に記載の信号を符号化する装置。
【請求項3】
前記判定メカニズムは、前記高周波信号の前のフレームのタイプと、いくつかの前のフレームのタイプの重み付けされた値とに従って、動的に調節される
ことを特徴とする請求項1に記載の信号を符号化する装置。
【請求項4】
前記過渡信号に対して、前記4つの時間エンベロープは、16ビットを使用することによって符号化され、前記4つのスペクトルエンベロープは、16ビットを使用することによって符号化される
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の信号を符号化する装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2008年12月10日に中国専利局に出願された、「信号符号化及び復号化方法及び装置、並びに符号化及び復号化システム」と題された、中国特許出願第200810239451.5号の優先権を主張するものであり、当該出願はその全体が参照によって本明細書中に援用される。
【0002】
本発明は、声(ボイス)及び音声(オーディオ)の符号化及び復号化の分野に関し、特に、信号符号化及び復号化方法及び装置、並びに符号化及び復号化システムに関する。
【背景技術】
【0003】
声及び音声の符号化アルゴリズムにおいては、人間の聴覚特性、及びビットレートの制限により、低周波信号が、通常、優先的に符号化される。ネットワークの発達に伴い、帯域幅に対する制限はますます小さくなっており、人々は、音質に対するより高い要求を有するようになっている。信号の音質は、信号の帯域幅を増加させることによって向上させることが可能であり、ビットが存在しない、又は少数のビットが存在する場合、帯域幅拡張技術が採用されてもよい。声信号の帯域範囲を拡張し、信号の品質を向上させる技術として、帯域幅拡張技術は近年著しく発達し、いくつかの分野において商業的応用が実現されており、G.729.1における帯域幅拡張アルゴリズム、及びモーションピクチャエキスパートグループ(MPEG)におけるスペクトル帯域複製(SBR)技術が、2つの広く使用されている帯域幅拡張技術である。
【0004】
従来技術で提供される帯域幅拡張技術における1つの方法は、次のようなものである。符号化端において高周波信号は符号化されず、符号化器内の、低周波信号の符号化アルゴリズムは変更されない。復号化端において、高周波信号は、復号化によって取得された低周波信号、及び高周波と低周波との間の潜在的関係に従って、盲目的に伸張(復号)される。この方法では、高周波信号の関連情報が復号化端において参照されない可能性があるため、伸張された高周波信号の品質は低い。
もう1つの方法は、次のようなものである。符号化端において、高周波信号の、いくつかの時間エンベロープ及びスペクトルエンベロープの情報が符号化される。復号化端において、低周波信号のスペクトル情報に従って励起信号が生成され、高周波信号は、励起信号と、復号化を介して取得された高周波信号の時間エンベロープ及びスペクトルエンベロープの情報とを結合して回復される。前述の方法と比較して、この方法は、伸張された高周波信号の品質をより良好にするのに役立つが、いくつかの高調波の強信号について大きな歪みが容易に発生する可能性があり、従って、この方法における出力される声及び音声信号の品質も向上させられる必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−189836号公報
【特許文献2】米国特許出願公開第2008/0162121号明細書
【特許文献3】特開2007−25290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、声及び音声出力信号の品質を向上させるための、信号の符号化及び復号化方法及び装置、並びに符号化及び復号化システムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態は、信号符号化方法を提供し、この方法は、
入力信号の高周波信号に対して、分類判定プロセスを実行し、
分類判定プロセスの結果に従って、高周波信号を適応的に符号化し、
低周波信号の符号化されたビットストリームと、高周波信号の適応的に符号化されたビットストリームと、分類判定プロセスの結果とを出力することを含む。
【0008】
本発明の一実施形態は、信号復号化方法を提供し、この方法は、
低周波信号の符号と、高周波信号の適応的に符号化されたビットストリームと、高周波帯域信号の分類判定プロセスの結果と、を含む符号化されたビットストリームを受信し、
分類判定プロセスの結果と、決定された励起信号とに従って、高周波信号を適応的に復号化し、
復号化された低周波信号と、適応的に復号化された高周波信号と、を含む出力信号を取得することを含む。
【0009】
本発明の一実施形態は、信号符号化装置を提供し、この装置は、
入力信号の高周波信号に対して分類判定プロセスを実行するように構成された符号分類モジュールと、
分類判定プロセスの結果に従って、高周波信号を適応的に符号化するように構成された適応的符号化モジュールと、
入力信号の低周波信号の符号と、高周波信号の適応符号と、分類判定プロセスの結果と、を含むビットストリームを出力するように構成された、ビットストリーム出力モジュールとを含む。
【0010】
本発明の一実施形態は、信号復号化装置を提供し、この装置は、
低周波信号の符号と、高周波信号の適応符号と、高周波帯域信号の、分類判定プロセスの結果と、を含むビットストリームを受信するように構成された、受信モジュールと、
分類判定プロセスの結果と、決定された励起信号とに従って、高周波信号を適応的に復号化するように構成された、適応的復号化モジュールと、
復号化された低周波信号と、適応的に復号化された高周波信号とを含む、出力信号を取得するように構成された、信号取得モジュールとを含む。
【0011】
本発明の一実施形態は、符号化及び復号化システムを提供し、このシステムは、
入力信号の高周波信号に対して分類判定プロセスを実行し、分類判定プロセスの結果に従って高周波信号を適応的に符号化し、入力信号の低周波信号の符号と、高周波信号の適応符号と、分類判定プロセスの結果と、を含むビットストリームを出力するように構成された、信号符号化装置と、
入力信号の低周波信号の符号と、高周波信号の適応符号と、分類判定プロセスの結果と、を含むビットストリームを受信し、分類判定プロセスの結果と、決定された励起信号とに従って、高周波信号を適応的に復号化し、復号化された低周波信号と、適応的に復号化された高周波信号と、を含む出力信号を取得するように構成された、信号復号化装置とを含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施形態によれば、高周波信号に対して分類判定プロセスが実行され、分類判定プロセスの結果に従って、適応的符号化又は適応的復号化が実行されるので、声及び音声出力信号の品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態1による、信号符号化方法のフローチャートである。
図2】本発明の実施形態2による、信号符号化方法のフローチャートである。
図3】本発明の実施形態2による、信号符号化方法における、適応的符号化の概略図である。
図4】本発明の実施形態3による、信号符号化方法における、適応的符号化の概略図である。
図5】本発明の実施形態4による、信号符号化方法における、適応的符号化の概略図である。
図6】本発明の実施形態1による、信号復号化方法のフローチャートである。
図7】本発明の実施形態2による、信号復号化方法のフローチャートである。
図8】本発明の実施形態2による、信号復号化方法における、適応的復号化の概略図である。
図9】本発明の実施形態3による、信号復号化方法における、適応的復号化の概略図である。
図10】本発明の実施形態1による、信号符号化装置の概略構成図である。
図11】本発明の実施形態2による、信号符号化装置の概略構成図である。
図12】本発明の実施形態1による、信号復号化装置の概略構成図である。
図13】本発明の実施形態2による、信号復号化装置の概略構成図である。
図14】本発明の実施形態による、符号化及び復号化システムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の技術的解決法について、添付の図面及び以下の実施形態を参照して、更に、詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態1による、信号符号化方法のフローチャートである。図1に示すように、この方法は具体的には以下のステップを含む。
【0016】
ステップ101において、入力信号の高周波信号に対して、分類判定プロセスを実行する。
【0017】
ステップ102において、分類判定プロセスの結果に従って、高周波信号を適応的に符号化する。
【0018】
ステップ103において、低周波信号の符号化されたビットストリームと、高周波信号の適応的に符号化されたビットストリームと、分類判定プロセスの結果と、を含むビットストリームを出力する。
【0019】
実施形態1によれば、高周波信号に対して分類判定プロセスが実行され、分類判定プロセスの結果に従って適応的符号化が実行される。このように、様々なタイプの信号に対して適応的符号化が実行されるので、声及び音声出力信号の品質が向上する。
【0020】
図2は、本発明の実施形態2による、信号符号化方法のフローチャートである。図2に示すように、実施形態2は具体的には以下のステップを含む。
【0021】
ステップ201において、入力信号に対して信号解析(signal parsing)を実行して、低周波信号と高周波信号とを取得する。
【0022】
ステップ202において、低周波信号を符号化する。ステップ202と、ステップ203〜205との実行順序は、実施形態2では限定されない。
【0023】
ステップ203において、高周波信号に対して時間周波数変換プロセスを実行する。
【0024】
ステップ204において、時間周波数変換の後の高周波信号に対して分類判定プロセスを実行し、分類判定プロセスは高周波信号のタイプを判定することができる。高周波信号のタイプは具体的には、過渡信号と、非過渡信号とを含み、ここで、非過渡信号は更に、高調波信号と、ノイズ性信号と、通常信号とを含む。
【0025】
更に、ステップ204は、以下のステップを含んでもよい。
【0026】
ステップ2041において、高周波信号のパラメータを計算する。
【0027】
具体的には、高周波信号の現在のフレームが捕捉され、信号解析モジュール内に入力される。信号解析モジュールは、分類によって必要とされるパラメータと、符号化によって必要とされるパラメータと、を含むパラメータを計算するように構成される。このパラメータは例えば、時間領域エンベロープ、及び、2つの連続した時間領域エンベロープのうちの次の時間領域エンベロープから前の時間領域エンベロープを引くことによって取得される最大値などの、過渡信号を判定するために計算を必要とするパラメータ、並びに、グローバル周波数スペクトルエネルギー、周波数領域エンベロープエネルギー、及びサブ帯域高調波強度などの、高調波信号を判定するために計算を必要とするパラメータである。
【0028】
ステップ2042において、計算されたパラメータと、判定メカニズムとに従って、高周波信号の現在のフレームのタイプを判定する。
【0029】
具体的には、信号のタイプは、信号解析モジュールによって取得されたパラメータと、判定メカニズムとに従って判定される。判定メカニズムは、高周波信号の前のフレームのタイプと、いくつかの前のフレームのタイプの重み付けされた値とに従って、動的に調節されてもよい。例えば、過渡信号が判定される場合、総合的な判断が必要とされる様々な時間のパラメータと、前のフレームが過渡信号であるかどうかの判断とが更に必要とされ、高調波信号が判定される場合、判定閾値は、前のフレームのタイプに応じた動的な調整を必要とし、現在のフレームの信号のタイプは、いくつかの前のフレームのタイプの重み付けされた値に従って、判定される必要がある。
【0030】
ステップ205において、分類判定プロセスの結果に従って、高周波信号を適応的に符号化し、この結果は、高周波帯域信号の現在のフレームのタイプを示す。
【0031】
更に、ステップ205は、以下のステップを含んでもよい。
【0032】
ステップ2051において、高周波信号の現在のフレームのタイプに応じて、現在利用可能なビットを割り当て、Bは現在利用可能なビット、すなわち割り当てられるビットを表す。
【0033】
ステップ2052において、割り当てられたビットを使用することによって、高周波信号の現在のフレームの時間エンベロープ及びスペクトルエンベロープを、適応的に符号化する。
【0034】
図3は、本発明の実施形態2による、信号符号化方法における、適応的符号化の概略図である。具体的には、図3に示すように、符号化端において、前述の分類アルゴリズムを介して取得された、現在のフレームの様々な信号タイプに応じて、様々なビット割り当て方法を使用することによって、現在のフレームの時間エンベロープ及びスペクトルエンベロープが、適応的に符号化される。過渡信号に関しては、スペクトル信号は比較的安定しており、時間信号は急激に変化するため、時間信号がより重要であり、従って、時間信号を符号化するために、より多くの数のビットが使用される。非過渡信号に関しては、時間信号は比較的安定しており、スペクトル信号は急速に変化するので、スペクトル信号がより重要であり、スペクトル信号を符号化するために、より多くの数のビットが使用される。
【0035】
高周波信号の現在のフレームのタイプが過渡信号であり、B1は過渡信号によって占められる全てのビットを表し、M1は過渡信号の時間エンベロープによって占められるビットを表し、N1は過渡信号のスペクトルエンベロープによって占められるビットを表すと仮定すると、B1=M1+N1であり、ここで、M1はN1以上である。すなわち、過渡信号に対しては、時間エンベロープを符号化するために、より多くの数のビットが使用される。
【0036】
高周波信号の現在のフレームのタイプが非過渡信号であり、B2は非過渡信号によって占められる全てのビットを表し、M2は非過渡信号のスペクトルエンベロープによって占められるビットを表し、N2は非過渡信号の時間エンベロープによって占められるビットを表すと仮定すると、B2=M2+N2であり、ここで、M2はN2以上であり、短いフレーム長の条件においては、N2は0であってもよい。すなわち、非過渡信号に対しては、スペクトルエンベロープを符号化するために、より多くの数のビットが使用される。
【0037】
更に、一実施においては、B=B1=B2であり、すなわち、現在利用可能なビットは全て、時間エンベロープ及び/又はスペクトルエンベロープを符号化するために使用される。他の実施においては、B≧B1、B≧B2であり、B1とB2とは等しくなくてもよく、すなわち、残りのビットが存在してもよく、残りのビットは、BとB1との間、又はBとB2との間の差である。BとB1との間の差は、過渡信号の時間エンベロープ及び/又はスペクトルエンベロープに対して、詳細な量子化符号化を実行するために使用されてもよく、或いは低周波信号に対して、詳細な量子化符号化を実行するために使用されてもよく、BとB2との間の差は、非過渡信号のスペクトルエンベロープ及び/又は時間エンベロープに対して、詳細な量子化符号化を実行するために使用されるか、又は低周波信号に対して、詳細な量子化符号化を実行するために使用される。
【0038】
M1及びN1、又はM2及びN2の値は、予め設定されてもよく、その場合、符号を介して伝送される必要はなく、すなわち、高周波信号の現在のフレームのタイプが取得された場合、予め設定されたビット値に従って、現在利用可能なビットが割り当てられ、符号化端及び復号化端の両方が、予め設定された値を使用する。M1及び/又はN1、あるいはM2及び/又はN2の値は、ビットストリーム内に追加され、例えば、M1の値がビットストリーム内で伝送され、その場合、B1の値は、符号化端及び復号化端において知られており、従って、N1の値は復号化端において、B1−M1を介して取得されることができる。
【0039】
ステップ206において、低周波信号の符号化されたビットストリームと、高周波信号の適応的に符号化されたビットストリームと、分類判定プロセスの結果と、を含むビットストリームが出力される。
【0040】
実施形態2では、様々なタイプの高周波信号に関して、時間エンベロープ及びスペクトルエンベロープの符号化において様々な強調が行われるので、出力信号の品質がより良好になる。更に、現在のフレームの最終的な信号タイプは、符号化端において、現在のフレームのパラメータと、前のフレームの信号タイプとに従って判定されるので、判定プロセスがより正確になる。
【0041】
本発明の実施形態3によれば、信号符号化方法において、入力超広帯域信号が分解されて、0kHz〜8kHzの周波数を有する低周波信号(広帯域信号)と、8kHz〜14kHzの周波数を有する高周波信号とが取得される。低周波信号は、G.722符号器を使用することによって符号化され、時間周波数変換プロセスが高周波信号に対して実行され、次に、分類判定プロセスが実行される。高周波信号は、過渡信号と、高調波信号と、ノイズ性信号と、通常信号とを含み、高調波信号と、ノイズ性信号と、通常信号とは、総称して非過渡信号と呼ばれる。分類判定プロセスについては、実施形態2を参照することができる。入力信号に対して、フレーミングプロセスが、5msごとに1フレームに従って実行される。図4は、本発明の実施形態3による、信号符号化方法における、適応的符号化の概略図である。図4に示すように、実施形態3において、B=B1=B2=32ビットであり、過渡信号に対しては、M1=16ビットを使用することによって、4つの時間エンベロープが符号化され、N1=16ビットを使用することによって、4つのスペクトルエンベロープが符号化され、非過渡信号に対しては、M2=32ビットを使用することによって、8つのスペクトルエンベロープが符号化される。その理由は、フレーム長が、比較的短い5msであり、時間エンベロープは符号化されず、すなわち、N2=0だからである。最後に、入力信号の低周波信号の符号と、高周波信号の適応符号と、分類判定プロセスの結果と、を含むビットストリームが出力される。
【0042】
実施形態3では、B=B1=B2という条件において、様々なタイプの信号に応じて、利用可能なビットが割り当てられ、スペクトルエンベロープ及び時間エンベロープを符号化するためにそれぞれ使用される。このように、入力信号の特性が総合的に考慮されるので、符号を最適化する効果が達成され、出力信号の品質が向上する。
【0043】
図5は、本発明の実施形態4による、信号符号化方法における、適応的符号化の概略図である。図5に示すように、実施形態4と実施形態3との間の違いは、B=B1>B2であり、B1はB2と等しくない、ということにあり、ここで、B1=32であり、B2=12である。過渡信号に対しては、M1=16ビットを使用することによって、4つの時間エンベロープが符号化され、N1=16ビットを使用することによって、4つのスペクトルエンベロープが符号化され、非過渡信号に対しては、ベクトル量子化法を使用することによって、スペクトルエンベロープが符号化され、M2=12ビットを使用することによって、8つのスペクトルエンベロープが符号化される。その理由は、フレーム長が、比較的短い5msであり、時間エンベロープは符号化されず、すなわち、N2=0だからである。実施形態4では、非過渡信号はより少ないビットを使用して符号化され、残りのビットはG.722コア符号器の品質を強化するために使用され、すなわち、低周波信号に対して詳細な量子化符号化が実行される。
【0044】
図6は、本発明の実施形態1による、信号復号化方法のフローチャートである。図6に示すように、実施形態1は、具体的には、以下のステップを含む。
【0045】
ステップ301において、低周波信号の符号化されたストリームと、高周波信号の適応的に符号化されたストリームと、高周波帯域信号の分類判定プロセスの結果と、を含むビットストリームを受信する。
【0046】
ステップ302において、分類判定プロセスの結果と、決定された励起信号とに従って、高周波信号を適応的に復号化する。
【0047】
ステップ303において、復号化された低周波信号と、適応的に復号化された高周波信号と、を含む出力信号を取得する。
【0048】
実施形態1によれば、分類判定プロセスの結果に従って、高周波信号が適応的に復号化される。このように、様々なタイプの信号が適応的に復号化されるので、出力高周波信号の品質が向上する。
【0049】
図7は、本発明の実施形態2による、信号復号化方法のフローチャートである。図7に示すように、実施形態2は、実施形態2における信号符号化方法に対応していてよく、具体的には、以下のステップを含む。
【0050】
ステップ401において、低周波信号の符号化されたビットストリームと、高周波信号の適応的に符号化されたビットストリームと、分類判定プロセスの結果と、を含むビットストリームを受信する。
【0051】
ステップ402において、低周波信号を復号化する。このステップと、以下のステップ403〜406との実行順序は、実施形態2では限定されない。
【0052】
ステップ403において、分類判定プロセスの結果と、復号化及び時間周波数変換プロセスが実行された低周波信号とに従って、励起信号を決定する。
【0053】
具体的には、信号分類判定の結果を十分に使用して、より高い再構築品質を取得するために、励起信号が様々なタイプの高周波信号に応じて選択される。例えば、高周波信号が過渡信号である場合、より低い周波数の詳細構成をより有効に使用するために、より広い周波数帯域を有する信号が励起信号として選択され、高周波信号が高調波信号である場合、低周波の詳細構成をより有効に使用するために、より広い周波数帯域を有する信号が励起信号として選択され、高周波信号がノイズ性信号である場合、ランダムノイズが励起信号として選択され、高周波信号が通常信号である場合、高周波における過剰な数の調波を生成することを回避するために、低周波信号は励起信号として選択されない。
【0054】
ステップ404において、分類判定プロセスの結果(この結果は、高周波帯域信号の現在のフレームのタイプを示す)と、励起信号とに従って、高周波信号を適応的に復号化する。
【0055】
このステップは、高周波信号の現在のフレームのタイプに応じてビットを割り当て、割り当てられたビットを使用することによって、選択された励起信号に従って、高周波信号の現在のフレームの時間エンべロープ及びスペクトルエンベロープを、適応的に復号化することを含んでもよい。
【0056】
図8は、本発明の実施形態2による、信号復号化方法における、適応的復号化の概略図である。具体的には、復号化端において、M1及びN1、M2及びN2の値は、予め設定されてもよく、高周波信号の現在のフレームのタイプが過渡信号である場合、M1及びN1の値に従って割り当てられたビットに従って、適応的復号化が実行され、高周波信号の現在のフレームのタイプが非過渡信号である場合、M2及びN2の値に従って割り当てられたビットに従って、適応的復号化が実行される。あるいは、M1及びN1、又はM2及びN2の値は、ビットストリーム内で運ばれる値から取得され、次に、高周波信号の現在のフレームのタイプに従って、高周波信号の時間エンベロープ及びスペクトルエンべロープが復号化されて、高周波信号が回復される。
【0057】
ステップ405において、適応的に復号化された高周波帯域スペクトル信号に対して、周波数時間変換プロセスを実行する。
【0058】
ステップ406において、高周波信号が非過渡信号である場合、高周波信号に対してローパスフィルタリングプロセスが実行される。
【0059】
高周波信号に対して、ローパスフィルタリングプロセスを実行するために、ローパスフィルタが使用されてもよく、具体的には、ローパスフィルタの1つの式は、次の通りである。
1/(0.85+0.08Z−1+0.05Z−2+0.02Z−3
【0060】
ローパスフィルタリングプロセスを介して、低周波部分のエネルギーが保証されてもよく、エラーのせいで導入されるノイズを更に減少させるために、高周波部分のエネルギーがわずかに減少させられてもよい。
【0061】
ステップ407において、復号化された低周波信号及び高周波信号を含む出力信号が取得され、復号化された低周波信号及び高周波信号が合成され、出力される。
【0062】
実施形態2では、分類判定プロセスの結果に従って、高周波信号が適応的に復号化される。このように、様々なタイプの信号が適応的に復号化されるので、出力高周波信号の品質が向上する。一方、復号化を介して取得された高周波信号が、符号化の前の元の高周波信号により近くなるいことを可能にするために、分類判定プロセスの結果に従って励起信号が選択され、出力高周波信号の品質が更に向上する。
【0063】
図9は、本発明の実施形態3による、信号復号化方法における、適応的復号化の概略図である。図9に示すように、実施形態3は、実施形態3における信号符号化方法に対応する。復号化端において、G.722復号器を使用することによって、低周波信号が復号化されて、広帯域信号が取得される。一方、分類判定プロセスの結果がビットストリームから取得され、分類判定プロセスの結果に従って、励起信号が選択され、様々なタイプの高周波信号に対して、様々な励起信号が使用される。分類判定プロセスの結果に従って、M1=16,N1=16、又は、M2=32、N2=0という値が、ビットを割り当てるために選択され、割り当てられたビットを使用することによって、時間エンベロープ及びスペクトルエンベロープが復号化されて、高周波信号が回復される。
【0064】
具体的には、高周波信号が過渡信号である場合、より低い周波数の詳細構成をより有効に使用するために、0kHz〜6kHzの低周波帯域スペクトル信号が励起信号として選択され、高周波信号が高調波信号である場合、低周波の詳細構成をより有効に使用するために、0kHz〜6kHzの低周波帯域スペクトル信号が励起信号として選択され、高周波信号がノイズ性信号である場合、ランダムノイズが励起信号として選択され、高周波信号が通常信号である場合、高周波における過剰な数の調波を生成することを回避するために、3kHz〜6kHzの低周波信号が、8kHz〜11kHz及び11kHz〜14kHzのためのスペクトルとして選択されて、励起信号が取得される。励起信号を選択する方法は、本発明の実施形態に限定されず、励起信号はその他の方法を使用することによって選択されてもよい。
【0065】
図10は、本発明の実施形態1による信号符号化装置の概略構成図である。図10に示すように、実施形態1は、符号分類モジュール12と、適応的符号化モジュール13と、ビットストリーム出力モジュール14とを含む。符号分類モジュール12は、入力信号の高周波信号に対して、分類判定プロセスを実行する。適応的符号化モジュール13は、分類判定プロセスの結果に従って、高周波信号を適応的に符号化する。ビットストリーム出力モジュール14は、低周波信号の、符号化されたストリームと、高周波信号の、適応的符号化されたビットストリームと、分類判定プロセスの結果と、を含む符号化されたビットストリームを出力する。
【0066】
図11は、本発明の実施形態2による、信号符号化装置の概略構成図である。図11に示すように、図10に示す実施形態1に基づいて、実施形態2では、符号分類モジュール12は、信号解析ユニット12Aと、タイプ判定ユニット12Bとを含んでもよい。信号解析ユニット12Aは、高周波信号のパラメータを計算する。タイプ判定ユニット12Bは、計算されたパラメータと、判定メカニズムとに従って、高周波信号の現在のフレームのタイプを判定する。
【0067】
適応的符号化モジュール13は、ビット割り当てユニット13Aと、適応的符号化ユニット13Bとを含んでもよい。ビット割り当てユニット13Aは、高周波信号の現在のフレームのタイプに応じて、ビットを割り当ててもよい。適応的符号化ユニット13Bは、割り当てられたビットを使用することによって、高周波信号の現在のフレームの時間エンベロープ及びスペクトルエンベロープを、適応的に符号化する。
【0068】
実施形態2は、分解モジュール11を含んでもよく、分解モジュール11は、入力信号を分解して、低周波信号と高周波信号とを取得する。
【0069】
実施形態2は、詳細符号化モジュール15を更に含んでもよく、詳細符号化モジュール15は、残りのビットを使用して、高周波信号の時間エンベロープ及び/又はスペクトルエンベロープに対して、詳細な量子化符号化を実行するか、又は、低周波信号に対して詳細な量子化符号化を実行する。
【0070】
加えて、実施形態2は、時間周波数変換モジュール16と、低周波信号符号化モジュール17と、モード符号化モジュール18とを更に含む。時間周波数変換モジュール16は、分解された高周波信号に対して時間周波数変換プロセスを実行する。低周波信号符号化モジュール17は、低周波信号を符号化し、具体的には、低周波信号符号化モジュール17は、G.722符号器であってもよい。モード符号化モジュール18は、分類判定プロセスの結果を符号化する。
【0071】
実施形態2は、実施形態1〜4の、信号符号化方法における、信号を符号化する任意のプロセスに適用可能である。
【0072】
実施形態2では、符号分類モジュール12が、高周波信号に対して、分類判定プロセスを実行し、適応的符号化モジュール13が、分類判定プロセスの結果に従って、適応的符号化を実行し、このようにして、様々なタイプの信号が適応的に符号化されるので、声及び音声出力信号の品質が向上する。
【0073】
図12は、本発明の実施形態1による、信号復号化装置の概略構成図である。図12に示すように、実施形態1は、受信モジュール21と、適応的復号化モジュール22と、信号取得モジュール23とを含む。受信モジュール21は、低周波信号の符号と、高周波信号の適応符号と、分類判定プロセスの結果と、を含むビットストリームを受信する。適応的復号化モジュール22は、分類判定プロセスの結果と、決定された励起信号とに従って、高周波信号を適応的に復号化する。信号取得モジュール23は、復号化された低周波信号と、適応的に復号化された高周波信号と、を含む出力信号を取得する。
【0074】
図13は、本発明の実施形態2による、信号復号化装置の概略構成図である。図13に示すように、図12に示す実施形態1に基づいて、適応的復号化モジュール22は、ビット割り当てユニット22Aと、適応的復号化ユニット22Bとを更に含む。ビット割り当てユニット22Aは、高周波信号の現在のフレームのタイプに応じて、ビットを割り当てる。適応的復号化ユニット22Bは、割り当てられたビットを使用することによって、選択された励起信号に従って、高周波信号の現在のフレームの時間エンべロープ及びスペクトルエンベロープを、適応的に復号化する。
【0075】
更に、実施形態2は、励起選択モジュール24を更に含み、励起選択モジュール24は、分類判定プロセスの結果と、復号化された低周波信号とに従って、励起信号を決定する。
【0076】
実施形態2は、詳細復号化モジュール25を更に含んでもよく、詳細復号化モジュール25は、残りのビットを使用して、高周波信号の時間エンベロープ及び/又はスペクトルエンベロープに対して、詳細な量子化及び復号化を実行するか、又は、低周波信号に対して、詳細な量子化及び復号化を実行する。
【0077】
実施形態2は、周波数時間変換モジュール26と、ローパスフィルタリングモジュール27とを更に含んでもよい。周波数時間変換モジュール26は、適応的に復号化された高周波スペクトル信号に対して、周波数時間変換プロセスを実行する。高周波信号が非過渡信号である場合、ローパスフィルタリングモジュール27は、周波数時間変換プロセスの後、高周波信号に対して、ローパスフィルタリングプロセスを実行する。
【0078】
加えて、実施形態2は、低周波信号復号化モジュール28と、時間周波数変換モジュール29とを更に含む。低周波信号復号化モジュール28は、低周波信号を復号化する。時間周波数変換モジュール29は、低周波信号に対して、時間周波数変換プロセスを実行する。
【0079】
実施形態2は、実施形態1〜3の信号復号化方法における、信号復号化の任意のプロセスに適用可能である。
【0080】
実施形態2では、適応的復号化モジュール22が、分類判定プロセスの結果に従って、高周波信号を適応的に復号化する。このように、様々なタイプの信号が適応的に復号化されるので、出力高周波信号の品質が向上する。復号化を介して取得された高周波信号が、符号化の前の元の高周波信号により近くなることを可能にするために、励起選択モジュール24が分類判定プロセスの結果に従って励起信号を選択し、励起信号は高周波信号を適応的に復号化するように構成され、出力高周波信号の品質が更に向上する。更に、高周波信号が非過渡信号である場合、ローパスフィルタリングモジュール27がローパスフィルタリングプロセスを実行して、低周波部分のエネルギーが保証されてもよく、一方、エラーのせいで導入されるノイズを減少させるために、高周波部分のエネルギーがわずかに減少させられてもよい。
【0081】
図14は、本発明の一実施形態による、符号化及び復号化するシステムの概略構成図である。図14に示すように、この実施形態は、信号符号化装置31と、信号復号化装置32とを含む。
【0082】
信号符号化装置31は、入力信号の高周波信号に対して、分類判定プロセスを実行し、分類判定プロセスの結果に従って、高周波信号を適応的に符号化し、入力信号の低周波信号の符号と、高周波信号の適応符号と、分類判定プロセスの結果と、を含むビットストリームを出力する。
【0083】
信号復号化装置32は、低周波信号の符号と、高周波信号の適応符号と、分類判定プロセスの結果とを含む、ビットストリームを受信し、分類判定プロセスの結果と、決定された励起信号とに従って、高周波信号を適応的に復号化し、復号化された低周波信号と、適応的に復号化された高周波信号と、を含む出力信号を取得する。
【0084】
この実施形態において、信号符号化装置31は、本発明の任意の実施形態における、任意の信号符号化装置であってもよく、信号復号化装置32は、本発明の任意の実施形態における、任意の信号復号化装置であってもよい。
【0085】
本発明の実施形態による方法のステップの全て又は一部は、関連するハードウェアに命令するプログラムによって実施されてもよいことを当業者は理解されたい。プログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよい。プログラムが実行された場合、本発明の実施形態による方法のステップが実行される。記憶媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、及び光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することが可能な任意の媒体であってもよい。
【0086】
最後に、前述の実施形態は、本発明の技術的解決法を説明するために提供されたにすぎず、本発明を限定することを意図するものではないということに留意されたい。本発明について、実施形態を参照して詳細に説明してきたが、実施形態において説明した技術的解決法に対して修正が行われてもよく、又は、技術的解決法におけるいくつかの技術的特徴に対して均等な置換が行われてもよい(そのような修正又は置換が、本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り)、ということを当業者は理解されたい。
【符号の説明】
【0087】
12……符号分類モジュール
13……適応的符号化モジュール
14……ビットストリーム出力モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
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図14