(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1端子と前記第2端子に接続され蓄電池を充電し、前記第1端子と前記第2端子から交流電力を得られないときは前記蓄電池で前記発光部材を発光させる非常灯ユニットと、
外部の状況を検知するセンサと、を備え、
前記センサユニットは、前記センサ、前記第1端子及び前記第2端子に接続され、前記常用点灯ユニットを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
前記センサユニットは、火災信号を受けたときに、前記壁スイッチの操作状況にかかわらず前記発光部材を発光させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明装置。
前記発光部材は、前記常用点灯ユニットに接続された第1発光部材と、前記非常灯ユニットに接続された第2発光部材と、を有することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の照明装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施の形態に係る照明装置について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
【0011】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明装置の分解斜視図である。照明装置100は、例えば、階段の踊り場の壁面、又は傾斜路の壁面等に設置される。この照明装置100は、非常用照明器具を兼ねる階段通路誘導灯である。つまりこの照明装置100は非常用照明器具兼用階段通路誘導灯である。したがって照明装置100は、階段の踊り場等に設置される防災用照明装置である。照明装置100は、常用時は通常の照明器具として機能し、停電時等には避難者が安全かつ迅速に避難できるように避難者を誘導する。非常用照明器具兼用階段通路誘導灯である照明装置100は、非常用照明器具の要件を満たすために、発光部材が電球の場合は最低1ルクスの照度を確保し、発光部材が蛍光ランプ又はLEDの場合は2ルクスの照度を確保するように設計されている。これにより停電時等に避難活動が可能となる。
【0012】
照明装置100は、本体100a、本体100aに取り付ける反射板120及び発光部材130を備えている。発光部材130は例えばランプである。本体100aにはセンサ101、非常灯ユニット102、センサユニット103、常用点灯ユニット104、蓄電池105、電源端子台106、点検スイッチ107、センサ入切スイッチ108、充電モニター109、誘導灯用信号装置用端子台111および壁スイッチ使用不使用設定スイッチ201が配置されている。センサ101は、照明装置100の外部の状況を検知するものであれば特に限定されないが、例えば人感センサ又は照度センサである。
【0013】
図2は、電源端子台106の詳細図である。電源端子台106には、第1端子200A、第2端子200B及び第3端子200Cが設けられている。第1端子200Aには白配線200aが接続され、第2端子200Bには黒配線200bが接続されている。壁スイッチを使用する場合には第3端子200Cに赤配線200cを接続する。
図2には、第2端子200Bと第3端子200Cの短絡に用いられる短絡線150が示されている。短絡線150は工事者が取り付けるものである。本発明の実施の形態1に係る照明装置100では短絡線150を用いることはない。
【0014】
図3は、配線と交流電源の接続を示す図である。第1端子200Aに接続された白配線200aは交流電源の一端に接続されている。第2端子200Bに接続された黒配線200bは交流電源の他端に接続されている。交流電源は例えば商用電源である。第3端子200Cに接続された赤配線200cの途中に壁スイッチ210が設けられている。壁スイッチ210がオンになると赤配線200cと黒配線200bが接続され両配線が同電位となる。このとき赤配線200cと白配線200aに交流電力が供給される。壁スイッチ210がオフのときには、赤配線200cには電位が無くなるため、赤配線200cと白配線200aの間には交流電力が供給されない。このように第3端子200Cと赤配線200cは、壁スイッチ210を介して交流電源に接続される。
【0015】
図4は、照明装置100の構成を示すブロック図である。非常灯ユニット102は、第1端子200Aと第2端子200Bに接続されており、これらの端子から交流電力の供給を受ける。非常灯ユニット102は蓄電池105を充電する。非常灯ユニット102は、交流電源200が停止し停電した状態である非常時に、蓄電池105で発光部材130を発光させる。言い換えれば、非常灯ユニット102は第1端子200Aと第2端子200Bから交流電力を得られないときは蓄電池105で発光部材130を発光させる。
【0016】
常用点灯ユニット104は、第1端子200Aに接続されるとともに、センサユニット103を経由して第2端子200Bに接続される。すなわち、常用点灯ユニット104は第1端子200A及び第2端子200Bに電気的に接続される。常用点灯ユニット104は、交流電源200が稼働している状態である常用時において、交流電源200の電力で非常灯ユニット102経由で発光部材130を発光させる。このとき、非常灯ユニット102は、蓄電池105を充電しつつ、常用点灯ユニット104と発光部材130を接続させる。なお、常用点灯ユニット104は消灯機能を有するが、消灯機能ではなく調光機能を有しても良いし、消灯機能と調光機能を両方有しても良い。
【0017】
センサユニット103には2つのセンサ101が接続されている。センサユニット103は2つのセンサ101の情報を取得する。センサユニット103は壁スイッチ信号検知部103aを有している。この壁スイッチ信号検知部103aは第3端子200Cに接続されている。センサユニット103は第1端子200Aと第2端子200Bに接続されている。このように、センサユニット103は、外部からの信号を全て受け、それらを基に常用点灯ユニット104を制御するものである。各種入力信号の処理を行うために、センサユニット103はマイクロコンピュータ等を内蔵することが好ましい。
【0018】
常用点灯ユニット104、非常灯ユニット102及びセンサユニット103は、AC100V〜254Vに対応したいわゆる電圧フリー対応品とする。センサユニット103は、交流電源200の電圧を降圧させてセンサ101に供給する降圧回路103bを備えている。降圧回路103bで交流電源200からDC数十〜数Vを作る。これによりセンサ101の電源電圧及びサイズなどを自由に選択できるようになる。また、停電時以外にセンサ101の電源が切れることを防止できる。
【0019】
センサユニット103にはセンサ入切スイッチ108が接続されている。センサ入切スイッチ108が「センサ入」の位置にあるとき(この時を「オンとする」)、センサユニット103は、センサ101の信号に基づき人を検知した時に発光部材130を点灯させ、人が居ない時は発光部材130への電力供給をやめて消灯状態とする。この時、常用点灯ユニット104の設定によって消灯するか調光により減光するかを選択できる。
【0020】
センサユニット103は、センサ入切スイッチ108がオンであり人感センサであるセンサ101で人を検知した場合の発光部材130の照度を、センサ入切スイッチ108がオンであり人感センサであるセンサ101で人を検知しない場合の発光部材130の照度より高くする。例えば、センサ101が照度センサである場合、センサユニット103は、センサ101で検出した照度が予め定められた値よりも小さいときに発光部材130の照度を高め、センサ101で検出した照度が予め定められた値以上であるときは発光部材130の照度を低下させることができる。このように、常用時には、センサ101で検出した外部の状況に応じてセンサユニット103が常用点灯ユニット104に指令を出す。
【0021】
一方、センサ入切スイッチ108を「センサ切」(この時を「オフ」とする)の位置にすると、センサ101の情報がセンサユニット103に伝達されなくなる。このように、センサ入切スイッチ108により、センサ101の情報を常用点灯ユニット104の制御に反映させるか否かを切り替えることができる。なお、照明装置100がセンサ101を備えていない場合は、センサ入切スイッチ108を「オフ」とする。
【0022】
停電時はセンサ101、センサユニット103および常用点灯ユニット104は動作せず、非常灯ユニット102が常用時に充電した蓄電池105の電力を使って発光部材130を非常点灯させる。なお、停電時には人検知の有無によらず、非常灯ユニット102により必ず発光部材130を点灯させることで安全を確保することができる。照明装置100は非常用照明器具兼用階段通路誘導灯として照明装置に要求される機能をすべて有する。
【0023】
センサユニット103には壁スイッチ使用不使用設定スイッチ201が接続されている。壁スイッチ使用不使用設定スイッチ201は、発光部材130の消灯に用いる壁スイッチ210を使用状態または不使用状態に切り替えるものである。赤配線200cが配線されない場合、センサユニット103により消灯するべきなのか、もともと赤配線200cが無いのかの識別ができないため、外部から壁スイッチ210があるかないかを設定する必要がある。その設定を壁スイッチ使用不使用設定スイッチ201で行う。使用者は、壁スイッチ使用不使用設定スイッチ201を使って壁スイッチ210の有無を設定する。出荷時の設定としては、壁スイッチ210による消灯をしないようになっている。
【0024】
壁スイッチ210なしの場合について説明する。壁スイッチ210なしというのは、壁スイッチ210による消灯をしないということである。この場合、工事業者は白配線200aを第1端子200Aに接続し、黒配線200bを第2端子200Bに接続するだけで、赤配線200cは設けない。赤配線200cがないということは、第3端子200Cには外部から配線が接続されてないということである。そして、壁スイッチ使用不使用設定スイッチ201を「オフ」にすることで壁スイッチ210を使用しない設定とする。そうすると、センサユニット103は、この照明装置100では壁スイッチ210を使用しないと認識し、壁スイッチ210による発光部材130の消灯はしない。言い換えれば、壁スイッチ使用不使用設定スイッチ201が不使用状態に切り替えられているとき、センサユニット103は、壁スイッチ210のオンオフ動作に基づかず常用点灯ユニット104を点灯又は消灯に切り替える。
【0025】
壁スイッチ210ありの場合について説明する。壁スイッチ210ありというのは、壁スイッチ210による消灯を行うということである。この場合、工事業者は白配線200aを第1端子200Aに接続し、黒配線200bを第2端子200Bに接続し、赤配線200cを第3端子200Cに接続する。これにより第3端子200Cは第2端子200Bと同極に接続される。交流電源200の他端と第3端子200Cの間の赤配線200cの経路上に壁スイッチ210を設ける。壁スイッチ210がオフになっている場合でも初期状態では発光部材130が点灯する。使用者は、壁スイッチ使用不使用設定スイッチ201を操作しこれを「オン」とすることで、壁スイッチ210を使用する設定とする。これにより、壁スイッチ210による発光部材130の点灯又は消灯が可能となる。言い換えれば、壁スイッチ使用不使用設定スイッチ201が使用状態に切り替えられているとき、センサユニット103は、第3端子200Cに接続された壁スイッチ210のオンオフ動作に基づいて常用点灯ユニット104を点灯又は消灯に切り替える。
【0026】
ここで、本発明の実施の形態1に係る照明装置100の意義の理解を容易にするために、比較例について説明する。
図5は、比較例に係る照明装置のブロック図である。
図5の照明装置は壁スイッチを使用した消灯をしない設定としたものである。そのため、壁スイッチ210の配線を点線で示している。電源端子台106には第2端子200Bと第3端子200Cを短絡する短絡線150が取り付けられている。短絡線150は工事業者によって取り付けられる。短絡線150を取り付けることで、常用点灯ユニット104には第2端子200Bと同じ電圧が印加される。
【0027】
例えば、2つのセンサ101は照明装置100の長手方向の両端に各々設置されている。センサ101の電源は、電源端子台106の第1端子200Aおよび第2端子200Bから取っている。センサ101とセンサユニット103には、第1端子200Aおよび第2端子200Bから直接交流電源が供給される。この電源供給経路にあるトランスは交流電源がAC100V以外の場合にだけ使用するものである。照明装置100が交流電源200から電力供給を受けているときは、第1端子200Aと第2端子200Bを経由して、装置内の各ユニットに電源が供給される。第1端子200Aと非常灯ユニット102の間には、常時オンの点検スイッチ107がある。点検動作をさせる時だけ点検スイッチ107をオフにする。この説明では、照明装置100のセンサ101を2個にしたが、センサは2個に限らず、1個でも何個でもよく、センサ101の配置は照明装置100の形状によって変えても良い。
【0028】
誘導灯用信号装置121の火災信号を誘導灯用信号装置用端子台111で受けた場合、センサ101が人を検知していなくても、センサユニット103は常用点灯ユニット104に発光部材130を全光で点灯させる。誘導灯用信号装置121には、常用時にはAC100Vが給電されるが、火災発生時には無通電となる。
【0029】
短絡線150を設けず壁スイッチ210による消灯を可能とする場合、壁スイッチ210をオフにすることで常用点灯ユニット104の片側の入力を切る。短絡線150で第2端子200Bと第3端子200Cを短絡させると、常用時は常用点灯ユニット104に交流電力が供給される。比較例の構成では、使用者の要求に応じて、工事業者が短絡線150の有無を切り替える必要があるので、作業ミスが生じやすくなっていた。
【0030】
これに対し、本発明の実施の形態1では、短絡線150を用いることはなく、壁スイッチ210の有無を設定できる。したがって、工事業者が短絡線150を設けるべきなのに短絡線150が設けられなかったり、短絡線150が不要であるのに短絡線150が設けられたりするミスを防止できる。また、センサ101の情報、センサ入切スイッチ108の入切情報、および壁スイッチ使用不使用設定スイッチ201の情報をセンサユニット103に集約することで、シンプルな構成で、センサユニット103によってユーザの指定する動作を実現することができる。
【0031】
本発明の実施の形態1に係る照明装置100はその特徴を失わない範囲で様々な変形が可能である。
図6は、変形例に係る照明装置のブロック図である。この照明装置は誘導灯用信号装置用端子台111を備えている。誘導灯用信号装置用端子台111は誘導灯用信号装置121とセンサユニット103を接続する。火災報知機が火災を検知した時、誘導灯用信号装置121および誘導灯用信号装置用端子台111を経由して、センサユニット103に火災信号が出される。そして、火災信号を受けたセンサユニット103は、壁スイッチ210の操作状況にかかわらず、常用点灯ユニット104に発光部材130を全光で点灯させる指令を出す。これにより、発光部材130が発光する。したがって、仮に壁スイッチ使用不使用設定スイッチ201がオンとなっており壁スイッチ210がオフされることで壁スイッチ210による消灯要求がある場合でも、火災信号が出されれば発光部材130を発光させることができる。
【0032】
図7は、別の変形例に係る照明装置のブロック図である。
図6の照明装置では、第2端子200Bと、センサユニット103内部を経由して、交流電源200の他端と常用点灯ユニット104を接続した。そして、センサユニット103によって、常用点灯ユニット104への通電をオンオフすることで、常用点灯ユニット104を制御する。これに対し、
図7の照明装置では、第2端子200Bを直接に常用点灯ユニット104に接続する。そして、各種の情報が集まるセンサユニット103によって、常用点灯ユニット104の動作を設定する。これにより第2端子200Bからセンサユニット103を経由して常用点灯ユニット104に給電する必要がなくなるので、センサユニット103の構成を簡素にできる。
【0033】
本発明の実施の形態1に係る照明装置100のセンサユニット103は、外部からの信号を全て受け、それらを基に常用点灯ユニット104を制御するものである。したがって、センサユニット103で上述した信号以外の信号を受けてもよい。例えば、照明装置100の周辺が無人であること、または建物が施錠済みであることを知らせる消灯信号をセンサユニット103で受けることとしてもよい。消灯信号を受けたセンサユニット103は、照明装置を消灯する。誘導灯用信号装置121は、火災信号を照明装置100に送ることに加えて、上述の消灯信号をセンサユニット103に送るように構成する。
【0034】
これらの変形は以下の実施の形態に係る照明装置に適宜応用できる。なお、以下の実施の形態に係る照明装置は、実施の形態1との共通点が多いので実施の形態1との相違点を中心に説明する。
【0035】
実施の形態2.
図8は、実施の形態2に係る照明装置のブロック図である。点検スイッチ107aがセンサユニット103に接続されている。点検スイッチ107aは照明装置100を点検するときに扱う。照明装置100の点検とは、模擬的に停電状態にすることにより、非常灯ユニット102の動作と蓄電池105の寿命を確認するものである。点検の方法として、交流電源200そのものを遮断して停電状態とし発光部材130を非常点灯させる点検と、点検スイッチ107aを使って模擬的な停電状態をつくり発光部材130を非常点灯させる点検がある。
【0036】
センサユニット103は、点検スイッチ107aが操作されたときに、常用点灯ユニット104の動作を停止させ、非常灯ユニット102を動作させる。そのために、センサユニット103は、非常灯ユニット102と常用点灯ユニット104の両方に点検である旨の信号を送る。これにより、常用点灯ユニット104を消灯しつつ、非常灯ユニット102を使用した蓄電池105による非常点灯動作が可能となる。
【0037】
さらに、上述の点検に加えて、個別制御方式の自動点検を可能とすることが好ましい。個別制御方式の自動点検とは、自動点検の起動開始動作を行うことで非常点灯状態を継続させ、蓄電池105が規定時間以上有効に発光部材130を非常点灯できるか否かを判定する機能である。センサユニット103に内蔵したマイクロコンピュータに対し、点検スイッチ107aから点検を行うべき点検信号と、個別制御方式の自動点検を行うべき点検信号を区別して出すことが好ましい。例えば、点検スイッチ107aを操作している間点検を行い、点検スイッチ107aの長押し又は外部からのリモコン操作があったときに個別制御方式の自動点検を始めることにすれば、点検作業が円滑にできるようになる。
【0038】
非常用照明器具兼用階段通路誘導灯では、センサによる制御をしないことも多い。また、非常灯ユニット102に、点検スイッチの点検信号を受ける操作部を設けることが多い。その操作部において、点検を行うべき点検信号と、個別制御方式の自動点検を行うべき点検信号を受け、しかもこれらを区別できるようにすることが好ましい。そうすると、操作部を共通で使えるようになり、一般的な非常灯ユニット102に個別制御方式の自動点検の機能を持たせなくても、当該自動点検機能を実現することができる。もちろん、個別制御方式の自動点検用に別のスイッチを設ければ、点検動作と自己点検動作を完全に分けることができる。
【0039】
ところで、実施の形態1の照明装置は
図4に示すように、第1端子200Aに接続された装置内配線に点検スイッチ107を設けた。つまり、白配線200aに点検スイッチ107が接続される。この場合、点検スイッチ107により交流電源200を直接遮断することとなる。したがって、耐圧が大きく接点容量の大きな点検スイッチ107が必要であった。
【0040】
これに対し、本発明の実施の形態2では点検スイッチ107aをセンサユニット103に取り付けたので、点検スイッチ107aで交流電源200を直接遮断する必要はない。そのため、点検スイッチ107aとして、耐圧が低く接点容量も小さい信号用スイッチを使用することができる。これにより、点検スイッチ107aを小さくしたり、点検スイッチ107aとして低価格なスイッチを設けたりすることができる。
【0041】
実施の形態3.
図9は、実施の形態3に係る照明装置のブロック図である。発光部材として、常用点灯ユニット104に接続された第1発光部材140と、非常灯ユニット102に接続された第2発光部材131とが設けられている。センサユニット103は、常用時には第1発光部材140を点灯させ、停電などの非常時には第2発光部材131を点灯させる。このように、常用時の発光部材と非常時の発光部材を別々に設けても、点検作業時には、第1発光部材140が消灯し第2発光部材131を非常点灯動作させることができるため、上述の個別制御方式の自動点検が複雑化することはない。
【0042】
図10は、比較例に係る照明装置のブロック図である。点検スイッチ107aは非常灯ユニット102に取り付けられている。そのため、点検時に点検スイッチ107aを操作しても、常用点灯ユニット104には点検信号が送られない。そうすると、点検動作中であっても第1発光部材140が点灯しつづけるため動作が紛らわしくなる。この比較例において、第1端子200Aに接続された内部配線上に点検スイッチを設けて、交流電源200そのものを遮断することもできる。
図11は、別の比較例に係る照明装置のブロック図である。点検スイッチ107は第1端子200Aに接続されている。この場合、点検スイッチ107の大型化が避けられない。
【0043】
これに対し、本発明の実施の形態3では、センサユニット103に点検スイッチ107aを設けて、点検時には、センサユニット103から常用点灯ユニット104と非常灯ユニット102の両方に信号を出す。これにより、大きな点検スイッチを用いることなく、容易に点検を行うことができる。なお、ここまでに説明した各実施の形態に係る照明装置の特徴は適宜に組み合わせて用いてもよい。