特許第6753473号(P6753473)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6753473バッテリーパック、電子機器及びバッテリーパックの制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6753473
(24)【登録日】2020年8月24日
(45)【発行日】2020年9月9日
(54)【発明の名称】バッテリーパック、電子機器及びバッテリーパックの制御方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20200831BHJP
   H02H 7/18 20060101ALI20200831BHJP
   H02H 7/16 20060101ALI20200831BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20200831BHJP
【FI】
   H02J7/00 S
   H02H7/18
   H02H7/16 B
   H01M10/48 P
【請求項の数】9
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-556198(P2018-556198)
(86)(22)【出願日】2017年9月25日
(86)【国際出願番号】JP2017034503
(87)【国際公開番号】WO2018110027
(87)【国際公開日】20180621
【審査請求日】2019年5月13日
(31)【優先権主張番号】特願2016-240472(P2016-240472)
(32)【優先日】2016年12月12日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100082762
【弁理士】
【氏名又は名称】杉浦 正知
(74)【代理人】
【識別番号】100123973
【弁理士】
【氏名又は名称】杉浦 拓真
(72)【発明者】
【氏名】ボキル ハルシャド
(72)【発明者】
【氏名】戸田 裕介
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 圭之
【審査官】 永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−243718(JP,A)
【文献】 特開2009−272134(JP,A)
【文献】 特開2007−325439(JP,A)
【文献】 特開2007−124768(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M10/42−10/48
H02H7/00
7/10−7/20
H02J7/00−7/12
7/34−7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数のバッテリーセルからなるバッテリー部と、
部と通信を行うマイクロコンピュータと、
前記バッテリー部と接続された電力供給端子と、
前記マイクロコンピュータの通信端子に接続されたバッテリーパックの通信端子と、
前記バッテリーパックの通信端子に印加される電圧と、予め設定されたしきい値を比較することによって高電圧を検出する高電圧検出ブロックと、
前記高電圧検出ブロックの出力によって前記バッテリーパックの通信端子と、前記マイクロコンピュータの通信端子を分離するスイッチ素子と
を備えるバッテリーパック。
【請求項2】
前記バッテリーパックの通信端子に外部デバイスが接続されたことを検出する外部デバイス検出ブロックを有する請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項3】
前記バッテリーパックの通信端子は、外部デバイスが接続されると、接地されるものであり、
前記外部デバイス検出ブロックは、前記バッテリーパックの通信端子の電圧がほぼゼロとなることを検出する請求項2に記載のバッテリーパック。
【請求項4】
前記外部デバイス検出ブロックは、予め設定されたしきい値と前記バッテリーパックの通信端子の電圧を比較するコンパレータを有し、
前記コンパレータによってマイクロコンピュータの外部デバイス検出端子に接続されたスイッチ素子を制御するようにした請求項2に記載のバッテリーパック。
【請求項5】
外部デバイス検出ブロックによって外部デバイスが接続されたことを検出すると、マイクロコンピュータが通信を開始するようにした請求項2に記載のバッテリーパック。
【請求項6】
前記マイクロコンピュータの通信端子と前記スイッチ素子の間に、サージ吸収素子が設けられた請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項7】
前記バッテリーパックの通信端子と前記コンパレータの間に、ツェナーダイオードが電気的に接続される請求項4に記載のバッテリーパック。
【請求項8】
前記バッテリーパックの通信端子と前記コンパレータの間に、ダイオードが設けられ、前記ダイオードのアノードが前記コンパレータの入力端子と電気的に接続され、前記ダイオードのカソードが前記通信端子に電気的に接続されている請求項4に記載のバッテリーパック。
【請求項9】
1又は複数のバッテリーセルからなるバッテリー部と、外部と通信を行うマイクロコンピュータと、前記バッテリー部と接続された電力供給端子と、前記マイクロコンピュータの通信端子に接続されたバッテリーパックの通信端子とを備えるバッテリーパックの制御方法であって、
前記バッテリーパックの通信端子に印加される電圧と、予め設定されたしきい値を比較することによって高電圧を検出し、
前記高電圧が検出される場合に、前記バッテリーパックの通信端子と、前記マイクロコンピュータの通信端子を分離する
バッテリーパックの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、例えばリチウムイオン二次電池を使用するバッテリーパック、電子機器、電動車両、電力システム及びバッテリーパックの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリーパックには、二次電池の他に外部デバイスとの間で通信を行うためのマイクロコンピュータが組み込まれている。例えば外部デバイスとの間で認証を行うために通信がなされる。かかるバッテリーパックは、正負の電圧を出力する電源端子とマイクロコンピュータの通信端子とを備えている。
【0003】
バッテリーパックとして多数のバッテリーセルを直列及び/又は並列に接続して比較的高い電圧を出力するものが知られている。したがって、バッテリーパックの外部において、バッテリーパックの電源端子と通信端子が短絡して通信端子に高電圧を印加されるおそれがある。
【0004】
特許文献1には、過大な入力電圧から電圧測定装置を保護するために、過電圧保護回路を電圧測定装置の入力側に設ける構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014−195398号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の構成は、電源出力端子と通信端子の両方を備えるバッテリーパックと相違するもので、比較的高い電圧を出力するバッテリーパックに特有の問題を解決することができるものではなかった。
【0007】
本技術は、バッテリーパックが出力する比較的高い電圧に起因する高電圧が自身のマイクロコンピュータの通信端子に印加されることによって、マイクロコンピュータが故障することを防止するができるバッテリーパック及びバッテリーパックの制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本技術は、1又は複数のバッテリーセルからなるバッテリー部と、外部と通信を行うマイクロコンピュータと、バッテリー部と接続された電力供給端子と、マイクロコンピュータの通信端子に接続されたバッテリーパックの通信端子と、
バッテリーパックの通信端子に印加される電圧と、予め設定されたしきい値を比較することによって高電圧を検出する高電圧検出ブロックと、
高電圧検出ブロックの出力によってバッテリーパックの通信端子と、マイクロコンピュータの通信端子を分離するスイッチ素子とを備えるバッテリーパックである。
【0009】
また、本技術は、1又は複数のバッテリーセルからなるバッテリー部と、外部と通信を行うマイクロコンピュータと、バッテリー部と接続された電力供給端子と、マイクロコンピュータの通信端子に接続されたバッテリーパックの通信端子とを備えるバッテリーパックの制御方法であって、
バッテリーパックの通信端子に印加される電圧と、予め設定されたしきい値を比較することによって高電圧を検出し、
高電圧が検出される場合に、バッテリーパックの通信端子と、マイクロコンピュータの通信端子を分離する
バッテリーパックの制御方法である。
【発明の効果】
【0010】
少なくとも一つの実施形態によれば、バッテリーパックの通信端子に高電圧が加わった場合に、高電圧がマイクロコンピュータの通信端子に印加されることを阻止することができ、マイクロコンピュータが破損することを防止できる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本技術中に記載されたいずれかの効果又はそれらと異質な効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本技術の一実施の形態のブロック図である。
図2】本技術の一実施の形態の説明に用いる接続図である。
図3】本技術の一実施の形態の動作説明に用いるフローチャートである。
図4】本技術の一実施の形態の具体的回路構成の一例を示す接続図である。
図5】本技術の一実施の形態の具体的回路構成の他の例を示す接続図である。
図6】本技術が適用されたシリーズハイブリッドシステムを採用するハイブリッド車両の構成の一例を概略的に示す概略図である。
図7】本技術が適用された住宅用の蓄電システムを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に説明する実施の形態は、この発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発明の範囲は、以下の説明において、特にこの発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限定されないものとする。
なお、本開示の説明は、下記の順序にしたがってなされる。
<1.一実施の形態>
<2.応用例>
<3.変形例>
【0013】
<1.一実施の形態>
「一実施の形態の構成」
本開示の一実施の形態は、図1に示すように、複数のバッテリーセルを直列及び/又は並列に接続したバッテリー部1と、マイクロコンピュータ2と、関連する素子とが同一の筐体(ケース)内に収納されているバッテリーパックに対して本開示を適用したものである。バッテリーセルは、例えばリチウムイオン二次電池である。
【0014】
バッテリーパックには、外部との接続用の端子3a、3b、3cおよび3dが設けられている。端子3aとバッテリー部1の正極とが接続され、端子3bがバッテリー部1の負極とが接続される。端子3c、3dは、マイクロコンピュータ2と外部との通信用端子である。
【0015】
端子3cが送信データを外部デバイスに出力する送信端子Txであり、端子3dが外部デバイスからデータを受信する受信端子Rxである。以下の説明では、端子3cを送信端子Txと称し、端子3dを受信端子Rxと称する。通信方式としては、UART(Universal Asynchronous Receiver-Transmitter:非同期シリアル通信用送受信回路)、RS232Cなどの通信インターフェースを使うことができる。
【0016】
バッテリー部1の各セルの電圧の情報がAFE(Analog Front End)4を介してマイクロコンピュータ2に供給される。AFE4は、アナログ信号部とマイクロコンピュータ2のCPUとの間に配されるアナログ回路である。
【0017】
バッテリーパックを制御するマイクロコンピュータ2は、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、I/O(Input/Output)等で構成される。バッテリーパック内に充電電流をオン/オフするスイッチング素子Qc、並びに放電電流をオン/オフするスイッチング素子Qdが設けられ、これらのスイッチング素子Qc及びQdがマイクロコンピュータ2によって制御される。スイッチング素子Qcに対して並列に放電電流に対して順方向にダイオードDdが接続され、スイッチング素子Qdに対して並列に充電電流に対して順方向にダイオードDcが接続される。
【0018】
マイクロコンピュータ2には、バッテリー部1の電圧が供給される。さらに、バッテリーパック内の温度が温度検出素子例えばサーミスタ(図示しない)によって測定され、測定された温度情報がマイクロコンピュータ2に供給される。さらに、バッテリー部1の電流経路を流れる電流が電流センサー5によって検出され、検出された電流値がマイクロコンピュータ2に供給される。マイクロコンピュータ2によってバッテリー部1に対する充放電動作が制御される。
【0019】
マイクロコンピュータ2の送信端子txとバッテリーパックの送信端子Txの間に、バッファ回路11、FETスイッチSW1が接続される。バッテリーパックの送信端子Txに対して高電圧検出ブロック12及び外部デバイス検出ブロックとしての入力ゼロ検出ブロック13が接続される。
【0020】
高電圧検出ブロック12が出力する検出信号によってFETスイッチSW1のON/OFFが制御される。高電圧検出ブロック12は、バッテリーパックの送信端子Txの電圧Vxを監視し、電圧Vxが予め設定したしきい値VTH1以上かどうかを判定する。(Vx≧VTH1)の場合には、ハイレベルの検出信号を発生し、(Vx<VTH1)の場合には、ローレベルの検出信号を発生する。
【0021】
ローレベルの検出信号によってFETスイッチSW1がONとされる。ハイレベルの検出信号によってFETスイッチSW1がOFFとされる。FETスイッチSW1がOFFすると、マイクロコンピュータ2の送信端子txに対してしきい値VTH1以上の高電圧が印加されることがなく、高電圧によってマイクロコンピュータ2が故障することが防止される。(Vx<VTH1)の場合に出力されるローレベルの検出信号によってFETスイッチSW1がONし、マイクロコンピュータ2が送信データをバッファ回路11及びFETスイッチSW1を通じて送信端子Txに出力することができる。
【0022】
入力ゼロ検出ブロック13は、バッテリーパックの送信端子Txの電圧Vxを監視し、電圧Vxとしきい値VTH2を比較する。しきい値VTH2は、ほぼ0に等しい電圧である。(Vx≦VTH2)の場合では、外部デバイスが接続されることによって、送信端子Txが接地されたと判定する。入力ゼロ検出ブロック13の検出信号がFETスイッチSW2に対して供給される。FETスイッチSW2の出力がマイクロコンピュータ2の外部負荷検出端子Detに供給される。マイクロコンピュータ2は、外部デバイスが接続されたことを検出すると、送信端子Txに対して送信データを出力する。
【0023】
バッテリーパックと外部デバイスの間は、図2に示すようにバッテリーパックの送信端子Txと外部デバイス(例えば電動工具内のマイクロコンピュータ)の受信端子Rxとが接続される。受信端子Rxは、バッテリーパックと通信を開始するまでは、接地されている。通信が開始すると、送信端子Txからのデータを受信することが可能とされる。すなわち、入力ゼロ検出ブロック13は、(Vx≦VTH2)を検出することによって、外部デバイスが送信端子Txに接続されたことを検出する。
【0024】
「一実施の形態の動作」
本技術の一実施の形態の動作について図3のフローチャートを参照して説明する。
ステップST11:電源ONなどによって動作が開始すると、外部デバイス検出モードとなる。このモードでは、高電圧検出ブロック12の出力が高電圧を検出しない状態(OFF信号)となり、FETスイッチSW1がONである。また、入力ゼロ検出ブロック13がアクティブであり、入力がゼロとなることを監視している。
ステップST12:送信端子Txの電圧Vxがしきい値VTH2と比較され、(Vx≦VTH2)かどうかが判定される。この条件が成立しない場合には、処理がステップST11に戻る。
ステップST13:ステップST12の条件が成立すると、すなわち、外部デバイスが接続されたことが検出されると、FETスイッチSW2がONとされ、マイクロコンピュータ2の外部負荷検出端子Detがローレベルとされる。
【0025】
ステップST14:マイクロコンピュータ2は、外部デバイスが接続されたことを認識し、外部デバイスとの通信を開始する(ノーマルモード)。通信は、例えば双方向通信であり、一例としてバッテリーパックと外部デバイス(電動工具)の間で、相互認証を行うための通信がなされる。認証が成立すると、放電が開始される。
ステップST15:高電圧検出ブロック12において、(Vx≧VTH1)かどうかが判定される。この条件が成立しない場合には、処理がステップST14に戻り、通信が継続する。
【0026】
ステップST16:ステップST15の条件が成立する場合、すなわち、送信端子Txが高電圧であると判定されると、保護モードとなる。高電圧検出ブロック12の出力がON信号となり、FETスイッチSW1がOFFとなる。これによって、マイクロコンピュータ2の送信端子txとバッテリーパックの送信端子Txが切り離され、高電圧がマイクロコンピュータ2の送信端子txに加わり、マイクロコンピュータ2が故障することを防止することができる。
【0027】
ステップST17:保護モードでは、高電圧検出ブロック12において、(Vx≧VTH1)かどうかが判定される。この条件が成立する場合には、処理がステップST16に戻る。したがって、FETスイッチSW1がOFFしたままであり、マイクロコンピュータ2の送信端子txとバッテリーパックの送信端子Txが切り離された状態が継続する。
【0028】
ステップST17の条件が成立しない場合、すなわち、(Vx<VTH1)と判定される場合、ノーマルモードに戻り、高電圧検出ブロック12の出力がOFF信号となり、FETスイッチSW1がONとされる。したがって、マイクロコンピュータ2の送信端子txとバッテリーパックの送信端子Txが接続され、マイクロコンピュータ2からの送信データが送信端子Txから出力される。そして、処理がステップST14に戻る。
【0029】
「一実施の形態の具体的回路構成の一例」
図4を参照して一実施の形態の具体的回路構成の一例を説明する。FETスイッチSW1は、PチャンネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)FET(Field Effect Transistor)−Q1及びNチャンネルMOSFET−Q2によって構成される。バッファ回路11とMOSFET−Q1のドレインの間にTVS(サージ吸収素子)が設けられる。電源ラインを所定電圧にクランプするTVSによって電源ライン上のサージ、過度的な高電圧、ノイズ等からマイクロコンピュータ2を保護するようになされている。MOSFET−Q1のソースがバッテリーパックの送信端子Txと接続される。
【0030】
MOSFET−Q1のゲートがMOSFET−Q2のドレイン及びソースを介して接地される。MOSFET−Q2のゲートに対して高電圧検出ブロック12の出力信号が供給される。
【0031】
送信端子Txが高電圧検出ブロック12に接続される。高電圧検出ブロック12は、コンパレータOP1により構成される。コンパレータOP1の非反転入力端子には、電源電圧(例えば+3.3V)を抵抗R1及びR2で分圧した電圧がしきい値VTH1として供給される。コンパレータOP1の反転入力端子には、送信端子Txの電圧Vxを抵抗R3及びR4で分圧した電圧が供給される。
【0032】
コンパレータOP1は、(Vx<VTH1)の場合にはハイレベルの出力(ON信号)を発生し、MOSFET−Q2をONとする。MOSFET−Q2がONすると、スイッチSW1(MOSFET−Q1)がONし、マイクロコンピュータ2の送信端子txとバッテリーパックの送信端子Txが接続される。
【0033】
コンパレータOP1は、(Vx≧VTH1)の場合にはローレベルの出力(OFF信号)を発生し、MOSFET−Q2をOFFとする。MOSFET−Q2がOFFすると、スイッチSW1(MOSFET−Q1)がOFFし、マイクロコンピュータ2の送信端子txとバッテリーパックの送信端子Txが分離される。したがって、高電圧がマイクロコンピュータ2の送信端子Txに加わることを防止できる。
【0034】
入力ゼロ検出ブロック13は、コンパレータOP2から構成される。FETスイッチSW2は、NチャンネルMOSFET−Q3によって構成される。MOSFET−Q3のゲートが入力ゼロ検出ブロック13の出力端子と接続される。MOSFET−Q3のソースが接地され、ドレインが電源ライン(例えば+3.3V)に抵抗を介して接続されると共に、マイクロコンピュータ2の外部デバイス検出端子Detに接続される。
【0035】
入力ゼロ検出ブロック13のコンパレータOP2の非反転入力端子には、電源電圧(例えば+3.3V)を抵抗R5及びR6で分圧した電圧がしきい値VTH2として供給される。電源端子及び接地間に抵抗R7及びツェナーダイオードZDの直列回路が挿入され、抵抗R7及びツェナーダイオードZDの接続点が送信端子Txに抵抗R8を介して接続されると共に、コンパレータOP2の反転入力端子に接続される。電源端子及び接地間にツェナーダイオードZDが挿入されている理由は、もしTxに過電圧が印加された場合でも、コンパレータOP2の反転入力端子がツェナー電圧でクランプされ、コンパレータOP2に過電圧がかからないようにするためである。
【0036】
外部デバイスが接続されていない場合には、送信端子Txがオープンである。この場合には、抵抗R7によって電流が制限されツェナーダイオードZDに逆電圧が発生する。外部デバイスが接続されていない場合には、抵抗R5及びR6で分圧された電圧(しきい値VTH2)に比してツェナーダイオードZDの逆電圧の方が大きい電圧とされる。すなわち、(Vx>VTH2)の関係となり、コンパレータの出力がローレベルである。この場合では、MOSFET−Q3がOFFであり、マイクロコンピュータ2の外部デバイス検出端子Detがハイレベルである。マイクロコンピュータ2は、外部デバイスが接続されていないと判定する。
【0037】
外部デバイスが接続された場合には、送信端子Txがグラウンドとなる。この場合には、抵抗R7及びR8で分圧された電圧がコンパレータOP2の反転入力端子に供給される。このときの電圧は、電源電圧を抵抗R7及びR8で分圧した値となる。この電圧は、抵抗R5及びR6で分圧された電圧(しきい値VTH2)に比して小さい値の電圧とされる。すなわち、(Vx≦VTH2)の関係となり、コンパレータの出力がハイレベルとなる。この結果、MOSFET−Q3がONとなり、マイクロコンピュータ2の外部デバイス検出端子Detがローレベルとなる。したがって、マイクロコンピュータ2は、外部デバイスが接続されたと判定する。
【0038】
上述した入力ゼロ検出ブロック13は、送信端子Txに高電圧が加わった場合に、ツェナーダイオードZDによってコンパレータOP2の非反転入力端子を所定電圧に抑えるので、コンパレータOP2が高電圧によって破損することを防止することができる。
【0039】
「一実施の形態の具体的回路構成の他の例」
図5を参照して一実施の形態の具体的回路構成の他の例を説明する。上述した図4に示す回路構成と比較すると、FETスイッチSW1及び高電圧検出ブロック13は同一の構成である。入力ゼロ検出ブロック13’として、PNPトランジスタTrを有する構成が使用されている。
【0040】
バッテリーパックの送信端子TxがダイオードD1のカソードと接続される。ダイオードD1のアノードがコンパレータOP2の反転入力端子に接続される。コンパレータOP2の非反転入力端子が分圧抵抗R5及びR6の接続点と接続される。電源ライン(例えば3.3V)とトランジスタTrのエミッタが接続され、トランジスタTrのコレクタが抵抗R9を介して接地される。トランジスタTrのコレクタ及び抵抗R9の接続点がコンパレータOP2の反転入力端子と接続される。トランジスタTrのベースに対してしきい値IBset(電流)が供給される。
【0041】
図5の構成は、高電圧検出及び保護動作は、図4の構成と同様である。また、トランジスタTrのベース電位(しきい値Vth)よりエミッタ電位が高く、所定の電流が抵抗R9を流れ、抵抗R9に電圧降下(V9とする)が発生する。外部デバイスが送信端子Txに接続されていない場合には、ダイオードD1がOFFである。この場合には、抵抗R5及びR6で分圧された電圧(しきい値VTH2)に比して電圧降下V9の方が大きい電圧とされる。すなわち、(V9>VTH2)の関係となり、コンパレータOP2の出力がローレベルである。この場合では、MOSFET−Q3がOFFであり、マイクロコンピュータ2の外部デバイス検出端子Detがハイレベルである。マイクロコンピュータ2は、外部デバイスが接続されていないと判定する。
【0042】
外部デバイスが接続された場合には、送信端子Txがグラウンドとなる。この場合には、トランジスタTrを流れる電流がダイオードD1及び送信端子Txを介して接地に流れる。このときの電圧は、ダイオードD1の順方向電圧降下にほぼ等しい電圧がコンパレータOP2の反転入力端子に加わる。この電圧は、抵抗R5及びR6で分圧された電圧(しきい値VTH2)に比して小さい値の電圧とされる。すなわち、(Vx≦VTH2)の関係となり、コンパレータの出力がハイレベルとなる。この結果、MOSFET−Q3がONとなり、マイクロコンピュータ2の外部デバイス検出端子Detがローレベルとなる。したがって、マイクロコンピュータ2は、外部デバイスが接続されたと判定する。また、Txに過電圧がかかっても、ダイオードD1によってコンパレータOP2を保護することができる。
【0043】
<2.応用例>
上述した本技術の一実施の形態に係るバッテリーパックは、例えば電子機器や電動車両などに搭載又は電力を供給するために使用することができる。さらに、住宅の蓄電装置として使用することができる。
【0044】
電子機器として、例えばノート型パソコン、スマートフォン、タブレット端末、PDA(携帯情報端末)、携帯電話、ウェアラブル端末、コードレスフォン子機、ビデオムービー、デジタルスチルカメラ、電子書籍、電子辞書、音楽プレイヤー、ラジオ、ヘッドホン、ゲーム機、ナビゲーションシステム、メモリーカード、ペースメーカー、補聴器、電動工具、電気シェーバー、冷蔵庫、エアコン、テレビ、ステレオ、温水器、電子レンジ、食器洗い器、洗濯機、乾燥器、照明機器、玩具、医療機器、ロボット、ロードコンディショナー、信号機などが挙げられる。
【0045】
また、電動車両としては鉄道車両、ゴルフカート、電動カート、電気自動車(ハイブリッド自動車を含む)などが挙げられ、これらの駆動用電源又は補助用電源として用いられる。
【0046】
「応用例としての車両における蓄電システム」
本開示を車両用の蓄電システムに適用した例について、図6を参照して説明する。図6に、本開示が適用されるシリーズハイブリッドシステムを採用するハイブリッド車両の構成の一例を概略的に示す。シリーズハイブリッドシステムはエンジンで動かす発電機で発電された電力、あるいはそれをバッテリーに一旦貯めておいた電力を用いて、電力駆動力変換装置で走行する車である。
【0047】
このハイブリッド車両7200には、エンジン7201、発電機7202、電力駆動力変換装置7203、駆動輪7204a、駆動輪7204b、車輪7205a、車輪7205b、バッテリー7208、車両制御装置7209、各種センサー7210、充電口7211が搭載されている。バッテリー7208に対して、上述した本開示の蓄電装置が適用される。
【0048】
ハイブリッド車両7200は、電力駆動力変換装置7203を動力源として走行する。電力駆動力変換装置7203の一例は、モータである。バッテリー7208の電力によって電力駆動力変換装置7203が作動し、この電力駆動力変換装置7203の回転力が駆動輪7204a、7204bに伝達される。なお、必要な個所に直流−交流(DC−AC)あるいは逆変換(AC−DC変換)を用いることによって、電力駆動力変換装置7203が交流モータでも直流モータでも適用可能である。各種センサー7210は、車両制御装置7209を介してエンジン回転数を制御したり、図示しないスロットルバルブの開度(スロットル開度)を制御したりする。各種センサー7210には、速度センサー、加速度センサー、エンジン回転数センサーなどが含まれる。
【0049】
エンジン7201の回転力は発電機7202に伝えられ、その回転力によって発電機7202により生成された電力をバッテリー7208に蓄積することが可能である。
【0050】
図示しない制動機構によりハイブリッド車両が減速すると、その減速時の抵抗力が電力駆動力変換装置7203に回転力として加わり、この回転力によって電力駆動力変換装置7203により生成された回生電力がバッテリー7208に蓄積される。
【0051】
バッテリー7208は、ハイブリッド車両の外部の電源に接続されることで、その外部電源から充電口7211を入力口として電力供給を受け、受けた電力を蓄積することも可能である。
【0052】
図示しないが、二次電池に関する情報に基いて車両制御に関する情報処理を行なう情報処理装置を備えていてもよい。このような情報処理装置としては、例えば、電池の残量に関する情報に基づき、電池残量表示を行う情報処理装置などがある。
【0053】
なお、以上は、エンジンで動かす発電機で発電された電力、或いはそれをバッテリーに一旦貯めておいた電力を用いて、モータで走行するシリーズハイブリッド車を例として説明した。しかしながら、エンジンとモータの出力がいずれも駆動源とし、エンジンのみで走行、モータのみで走行、エンジンとモータ走行という3つの方式を適宜切り替えて使用するパラレルハイブリッド車に対しても本開示は有効に適用可能である。さらに、エンジンを用いず駆動モータのみによる駆動で走行する所謂、電動車両に対しても本開示は有効に適用可能である。
【0054】
「応用例としての住宅における蓄電システム」
本開示を住宅用の蓄電システムに適用した例について、図7を参照して説明する。例えば住宅9001用の蓄電システム9100においては、火力発電9002a、原子力発電9002b、水力発電9002c等の集中型電力系統9002から電力網9009、情報網9012、スマートメータ9007、パワーハブ9008等を介し、電力が蓄電装置9003に供給される。
これと共に、家庭内発電装置9004等の独立電源から電力が蓄電装置9003に供給される。蓄電装置9003に供給された電力が蓄電される。蓄電装置9003を使用して、住宅9001で使用する電力が給電される。住宅9001に限らずビルに関しても同様の蓄電システムを使用できる。
【0055】
住宅9001には、発電装置9004、電力消費装置9005、蓄電装置9003、各装置を制御する制御装置9010、スマートメータ9007、各種情報を取得するセンサー9011が設けられている。各装置は、電力網9009および情報網9012によって接続されている。発電装置9004として、太陽電池、燃料電池等が利用され、発電した電力が電力消費装置9005および/または蓄電装置9003に供給される。電力消費装置9005は、冷蔵庫9005a、空調装置9005b、テレビジョン受信機9005c、風呂9005d等である。さらに、電力消費装置9005には、電動車両9006が含まれる。電動車両9006は、電気自動車9006a、ハイブリッドカー9006b、電気バイク9006cである。
【0056】
蓄電装置9003に対して、上述した本開示のバッテリーユニットが適用される。蓄電装置9003は、二次電池又はキャパシタから構成されている。例えば、リチウムイオン電池によって構成されている。リチウムイオン電池は、定置型であっても、電動車両9006で使用されるものでもよい。スマートメータ9007は、商用電力の使用量を測定し、測定された使用量を、電力会社に送信する機能を備えている。電力網9009は、直流給電、交流給電、非接触給電の何れか一つまたは複数を組み合わせてもよい。
【0057】
各種のセンサー9011は、例えば人感センサー、照度センサー、物体検知センサー、消費電力センサー、振動センサー、接触センサー、温度センサー、赤外線センサー等である。各種センサー9011により取得された情報は、制御装置9010に送信される。センサー9011からの情報によって、気象の状態、人の状態等が把握されて電力消費装置9005を自動的に制御してエネルギー消費を最小とすることができる。さらに、制御装置9010は、住宅9001に関する情報を、インターネットを介して外部の電力会社等に送信することができる。
【0058】
パワーハブ9008によって、電力線の分岐、直流交流変換などの処理がなされる。制御装置9010と接続される情報網9012の通信方式としては、UART(Universal Asynchronous Receiver-Transmitter:非同期シリアル通信用送受信回路)などの通信インターフェースを使う方法、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)などの無線通信規格によるセンサーネットワークを利用する方法がある。Bluetooth(登録商標)方式は、マルチメディア通信に適用され、一対多接続の通信を行うことができる。ZigBee(登録商標)は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.15.4の物理層を使用するものである。IEEE802.15.4は、PAN(Personal Area Network)又はW(Wireless)PANと呼ばれる短距離無線ネットワーク規格の名称である。
【0059】
制御装置9010は、外部のサーバ9013と接続されている。このサーバ9013は、住宅9001、電力会社、サービスプロバイダーの何れかによって管理されていてもよい。サーバ9013が送受信する情報は、たとえば、消費電力情報、生活パターン情報、電力料金、天気情報、天災情報、電力取引に関する情報である。これらの情報は、家庭内の電力消費装置(たとえばテレビジョン受信機)から送受信してもよいが、家庭外の装置(たとえば、携帯電話機等)から送受信してもよい。これらの情報は、表示機能を持つ機器、たとえば、テレビジョン受信機、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)等に、表示されてもよい。
【0060】
各部を制御する制御装置9010は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等で構成され、この例では、蓄電装置9003に格納されている。制御装置9010は、蓄電装置9003、家庭内発電装置9004、電力消費装置9005、各種センサー9011、サーバ9013と情報網9012により接続され、例えば、商用電力の使用量と、発電量とを調整する機能を有している。なお、その他にも、電力市場で電力取引を行う機能等を備えていてもよい。
【0061】
以上のように、電力が火力9002a、原子力9002b、水力9002c等の集中型電力系統9002のみならず、家庭内発電装置9004(太陽光発電、風力発電)の発電電力を蓄電装置9003に蓄えることができる。したがって、家庭内発電装置9004の発電電力が変動しても、外部に送出する電力量を一定にしたり、または、必要なだけ放電したりするといった制御を行うことができる。例えば、太陽光発電で得られた電力を蓄電装置9003に蓄えると共に、夜間は料金が安い深夜電力を蓄電装置9003に蓄え、昼間の料金が高い時間帯に蓄電装置9003によって蓄電した電力を放電して利用するといった使い方もできる。
【0062】
なお、この例では、制御装置9010が蓄電装置9003内に格納される例を説明したが、スマートメータ9007内に格納されてもよいし、単独で構成されていてもよい。さらに、蓄電システム9100は、集合住宅における複数の家庭を対象として用いられてもよいし、複数の戸建て住宅を対象として用いられてもよい。
【0063】
本技術に係る技術は、以上説明した構成のうち、蓄電装置9003に好適に適用され得る。但し、本技術は直流電力を供給するものであるので、家庭用の交流機器に対しては、直流電力を交流電力に変換して供給する必要がある。
【0064】
<3.変形例>
以上、本技術の一実施の形態について具体的に説明したが、本技術は、上述の一実施の形態に限定されるものではなく、本技術の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、マイクロコンピュータの送信端子に加えて受信端子に対しても同様の高電圧に対する検出及び保護回路を設けてもよい。さらに、一つの端子が送信及び受信を兼用している構成に対しても適用することができる。さらに、上述の実施形態において挙げた構成、方法、工程、形状、材料及び数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料及び数値などを用いてもよい。
【0065】
なお、本技術は、以下のような構成も取ることができる。
(1)
1又は複数のバッテリーセルからなるバッテリー部と、
前記外部と通信を行うマイクロコンピュータと、
前記バッテリー部と接続された電力供給端子と、
前記マイクロコンピュータの通信端子に接続されたバッテリーパックの通信端子と、
前記バッテリーパックの通信端子に印加される電圧と、予め設定されたしきい値を比較することによって高電圧を検出する高電圧検出ブロックと、
前記高電圧検出ブロックの出力によって前記バッテリーパックの通信端子と、前記マイクロコンピュータの通信端子を分離するスイッチ素子と
を備えるバッテリーパック。
(2)
前記バッテリーパックの通信端子に外部デバイスが接続されたことを検出する外部デバイス検出ブロックを有する(1)に記載のバッテリーパック。
(3)
前記バッテリーパックの通信端子は、外部デバイスが接続されると、接地されるものであり、
前記外部デバイス検出ブロックは、前記バッテリーパックの通信端子がほぼゼロとなることを検出する(1)又は(2)に記載のバッテリーパック。
(4)
前記外部デバイス検出ブロックは、予め設定されたしきい値と前記バッテリーパックの通信端子の電圧を比較するコンパレータを有し、
前記コンパレータによってマイクロコンピュータの外部デバイス検出端子に接続されたスイッチ素子を制御するようにした(2)又は(3)に記載のバッテリーパック。
(5)
外部デバイス検出ブロックによって外部デバイスが接続されたことを検出すると、マイクロコンピュータが通信を開始するようにした(2)から(4)までの何れか1つに記載のバッテリーパック。
(6)
前記マイクロコンピュータの通信端子と前記スイッチ素子の間に、サージ吸収素子が設けられた(1)に記載のバッテリーパック。
(7)
前記バッテリーパックの通信端子と前記コンパレータの間に、ツェナーダイオードが電気的に接続される(4)に記載のバッテリーパック。
(8)
前記バッテリーパックの通信端子と前記コンパレータの間に、ダイオードが設けられ、前記ダイオードのアノードが前記コンパレータの入力端子と電気的に接続され、前記ダイオードのカソードが前記通信端子に電気的に接続されている(4)に記載のバッテリーパック。
(9)
(1)に記載のバッテリーパックから電力の供給を受ける電子機器。
(10)
前記バッテリーパックの通信端子に外部デバイスが接続されたことを検出する外部デバイス検出ブロックを有する(9)に記載の電子機器。
(11)
前記バッテリーパックの通信端子は、外部デバイスが接続されると、接地されるものであり、
前記外部デバイス検出ブロックは、前記バッテリーパックの通信端子がほぼゼロとなることを検出する(9)に記載の電子機器。
(12)
1又は複数のバッテリーセルからなるバッテリー部と、前記外部と通信を行うマイクロコンピュータと、前記バッテリー部と接続された電力供給端子と、前記マイクロコンピュータの通信端子に接続されたバッテリーパックの通信端子とを備えるバッテリーパックの制御方法であって、
前記バッテリーパックの通信端子に印加される電圧と、予め設定されたしきい値を比較することによって高電圧を検出し、
前記高電圧が検出される場合に、前記バッテリーパックの通信端子と、前記マイクロコンピュータの通信端子を分離する
バッテリーパックの制御方法。
【符号の説明】
【0066】
1・・・バッテリー部
2・・・マイクロコンピュータ
11・・・バッファ回路
12・・・高電圧検出ブロック
13・・・入力ゼロ検出ブロック
Tx・・・バッテリーパックの送信端子
Det・・・外部デバイス検出端子
SW1,SW2・・・FETスイッチ
OP1,OP2・・・コンパレータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7