(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明による電話監査システムおよび電話監査方法の好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の各図面に付した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではないことは言うまでもない。
【0018】
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、電話通信に関する音声データを蓄積する音声データ蓄積装置を、電話通信用ネットワークの各所に分散配置し、電話監査用の主装置である電話監査装置には、電話通信に関する音声データを蓄積しないように構成することを主要な特徴としている。而して、電話監査用の主装置である電話監査装置の通信トラヒックが高くなることを確実に防ぐことができる。
【0019】
さらに説明すると、本発明は、電話通信用ネットワークに接続された電話機間の電話通信を監査する電話監査装置と該電話機間の通話に関する音声データを蓄積する音声データ蓄積装置とを少なくとも含んで構成される電話監査システムであって、前記電話監査装置は、前記電話機間の電話通信呼を特定するための電話通信呼情報をテキスト形式でログ情報として蓄積するログデータベースを少なくとも備え、前記音声データ蓄積装置は、1ないし複数個設置して、前記電話通信用ネットワーク上に分散して配置し、かつ、それぞれの前記音声データ蓄積装置は、蓄積する前記音声データを前記電話通信呼情報と関連付けして蓄積することを主要な特徴としている。
【0020】
さらに、本発明の主要な特徴について
図1を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電話監査システムの特徴を説明するためのシステム構成図である。
図1に示す電話監査システムにおいて、電話通信用ネットワーク5には、電話交換サーバ6や電話監査装置1が接続されているとともに、電話通信用ネットワーク5上の各所に分散配置された第1スイッチ7や第2スイッチ8が接続されている。第1スイッチ7や第2スイッチ8には、該第1スイッチ7や該第2スイッチ8上に転送される電話通信用の音声データ(音声パケットや呼制御パケットの音声データ部分)を蓄積するための音声データベース22や音声データベース32を内蔵した第1音声データ蓄積装置2や第2音声データ蓄積装置3が分岐スイッチ71や分岐スイッチ81を介して接続されている。
【0021】
そして、第1音声データ蓄積装置2や第2音声データ蓄積装置3は、電話通信の開始時や終了時に、音声データベース22や音声データベース32に蓄積されている当該電話通信の呼接続および呼切断に関するテキスト情報を、ログ情報として、第1スイッチ7や第2スイッチ8を介して電話通信用ネットワーク5に接続されている電話監査装置1に送信している。
【0022】
電話監査装置1は、第1音声データ蓄積装置2や第2音声データ蓄積装置3から当該電話通信の呼接続および呼切断に関するテキスト情報を受信すると、内蔵している統合ログ管理サーバ50により、該テキスト情報をログ情報としてログデータベース503に蓄積するとともに、該ログ情報の収集および分析を行う。
【0023】
ここで、統合ログ管理サーバ50は、Splunk等の汎用の統合ログ管理ソフトウェアを実装していて、電話通信の呼接続および呼切断に関するテキスト情報をログ情報としてログデータベース503への蓄積し、該ログ情報の検索および分析を行い、検索結果や分析結果さらには統計情報を電話監査装置コンソール4へ表示する等の処理を効果的に実施することができる。なお、統合ログ管理サーバ50においてログデータベース503にログ蓄積処理部502を介して蓄積する該ログ情報は、電話通信の呼接続および呼切断に関するテキスト情報のみであり、第1音声データ蓄積装置2や第2音声データ蓄積装置3に内蔵されている音声データベース22や音声データベース32に蓄積される音声データと比較して小規模のデータ量である。
【0024】
電話監査者は、電話監査装置コンソール4のWEBブラウザ41より前記ログ情報に関する検索要求を行うと、電話監査装置1のWEBサーバ13を介して、統合ログ管理サーバ50内のログ検索処理部504により、当該電話監査者が該検索要求の検索キーとして指定した電話通信呼の情報例えば発呼者の電話番号をキーとしたログ情報の検索を行い、検索結果を電話監査装置コンソール4のWEBブラウザ41よりメニュー画面として画面表示する。
【0025】
電話監査者は、画面表示された検索結果のメニュー画面から例えば音声データの聴取を希望する電話通信呼を電話監査装置コンソール4のWEBブラウザ41より選択すると、電話監査装置1のWEBサーバ13を介して、選択された電話通信呼に関する音声データの取得要求が電話監査装置1の音声データ蓄積装置制御部11から第1音声データ蓄積装置2や第2音声データ蓄積装置3に対して送信される。第1音声データ蓄積装置2や第2音声データ蓄積装置3から該当する音声データが転送されてくると、電話監査装置1の音声データ蓄積装置制御部11は、転送されてきた音声データを指定した電話通信呼に関する通話情報として取得する。そして、該通話情報を、電話監査装置1に実装されているWEBサーバ13を介して、電話監査装置コンソール4に転送して、電話監査装置コンソール4のWEBブラウザ41により再生させる。而して、電話監査者は、希望する電話通信に関する通話音声を聴取することができる。
【0026】
以上のような構成により、電話通信用ネットワーク5上に分散配置された第1スイッチ7や第2スイッチ8にそれぞれ接続されている第1音声データ蓄積装置2や第2音声データ蓄積装置3に蓄積されている電話通信呼に関する音声データに関して、電話監査者は、電話監査装置コンソール4が設置されている一ヶ所で聴取することができるので、電話監査用の主装置である電話監査装置1の通信トラヒックの増加を防ぐことができるとともに、各電話通信呼に関する監査を確実に実施することができる。
【0027】
(本発明の実施形態の構成例)
次に、本発明に係る電話監査システムンのシステム構成について、その一例を、
図2を用いて説明する。
図2は、本発明に係る電話監査システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図であり、本発明の特徴を説明するために前述した
図1のシステム構成図と略同じ構成例を示している。つまり、
図2に示す電話監査システムは、
図1に示した構成と同様に、電話監査装置1、第1音声データ蓄積装置2、第2音声データ蓄積装置3、電話監査装置コンソール4、電話通信用ネットワーク5、電話交換サーバ6、第1スイッチ7、第2スイッチ8、第1電話機9、第2電話機10を少なくとも含んで構成されている。
【0028】
そして、電話監査装置1は、内部に、統合ログ管理サーバ50を備え、該統合ログ管理サーバ50の内部には、WEBサーバ13、ログ受信部501、ログ蓄積処理部502、ログデータベース503、ログ検索処理部504を、少なくとも備えるとともに、
図2には図示していないが、統合ログ管理サーバ50の各機能を実施するための汎用の統合ログ管理ソフトウェアとして例えばSplunk(スプランク: 登録商標)を実装している。ここで、汎用の統合ログ管理ソフトウェア例えばSplunkは、ログ情報を統合的に管理するための豊富な機能を有しており、ログデータベース503に蓄積されているログ情報を統合的に検索したり、互いに関連付けして分析したり、検索結果や分析結果を分かり易い形式で表示したりする機能を少なくとも有している。
【0029】
さらに、電話監査装置1は、第1音声データ蓄積装置2、第2音声データ蓄積装置3との間で情報の交換を行うための音声データ蓄積装置制御部11、第1音声データ蓄積装置2、第2音声データ蓄積装置3に対して電話通信の音声データに関する検索用の音声キーを登録するための音声キー登録部14を備え、第1音声データ蓄積装置2、第2音声データ蓄積装置3から送信されてくる電話通信呼の音声データを通話情報15として一時的に保存する領域も確保している。
【0030】
また、第1音声データ蓄積装置2は、内部に、通話情報取得蓄積制御部21、音声データベース22、音声キー23を少なくとも備えている。同様に、第2音声データ蓄積装置3においても、
図2には図示していないが、
図1に示したように、内部に、通話情報取得蓄積制御部31、音声データベース32、音声キー33を少なくとも備えている。
【0031】
また、電話監査装置コンソール4は、例えば、PC(Personal Computer)によって構成されていて、内部に、WEBブラウザ41を備えている。なお、電話監査装置コンソール4は、
図1に示したような電話監査装置1に直接外部接続されている場合とは異なり、ネットワーク20を介して接続されている。また、第1スイッチ7は、内部に、第1電話機9との接続経路に第1音声データ蓄積装置2を分岐接続するための分岐スイッチ71を備えている。第2スイッチ8についても、
図2には示していないが、
図1に示したように、内部に、第2電話機10との接続経路に第2音声データ蓄積装置3を分岐接続するための分岐スイッチ81を備えている。
【0032】
(本発明の実施形態の動作の説明)
次に、本発明の一実施形態として
図2に示した電話監査システムの動作について詳細に説明する。なお、
図2の電話監査システムは、前述したように、電話監査装置1内の統合ログ管理サーバ50には、豊富なログ管理用の機能を有し、ログデータベース503内に蓄積されている種々のログデータを統合的に収集・検索・分析して検索結果・分析結果を表示することが可能な汎用の統合ログ管理ソフトウェア(例えばSplunk(スプランク))を実装している。
【0033】
図3は、
図2に示した電話監査システムにおいて第1電話機9と第2電話機10との間の電話通信呼の音声データを第1音声データ蓄積装置2に蓄積するとともに該電話通信呼に関するテキスト形式の電話通信呼情報をログ情報として電話監査装置1のログデータベース503に蓄積する際の信号の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0034】
図3のシーケンス図において、まず、電話監査者が、電話監査装置コンソール4を操作して、電話通信呼の監査用として電話通信呼の音声データを検索する際に用いるテキスト形式の音声キーを入力すると、該音声キーに関する情報は、電話監査装置1に送信される(シーケンスSeq1)。電話監査装置1は、電話監査装置コンソール4から送信されてきたテキスト形式の音声キーに関する情報を受け取ると、音声キー登録部14に出力する。音声キー登録部14は、入力されてきたテキスト形式の音声キーに関する情報を、音声データ蓄積装置制御部11を介して、電話通信用ネットワーク5から、スイッチ7、スイッチ8を経由して、第1音声データ蓄積装置2、第2音声データ蓄積装置3向けに送信する(シーケンスSeq2)
【0035】
第1音声データ蓄積装置2、第2音声データ蓄積装置3それぞれは、電話監査装置1を経由して送信されてきたテキスト形式の音声キーに関する情報を受け取ると、通話情報取得蓄積制御部21、通話情報取得蓄積制御部31それぞれにより、音声キー23、音声キー33として登録する(シーケンスSeq3)。以上のシーケンスSeq1〜シーケンスSeq3は、電話監査者が、電話通信呼の音声データの検索に用いようとする音声キーを、第1音声データ蓄積装置2、第2音声データ蓄積装置3それぞれの音声キー23、音声キー33として登録しようとする際に、繰り返し実施される。
【0036】
しかる後、第1電話機9と第2電話機10とが、電話通信を行うために、第1スイッチ7と第2スイッチ8とを介して、電話通信用ネットワーク5を制御する電話交換サーバ6に対して呼接続要求と呼接続応答とを送信すると(シーケンスSeq4、シーケンスSeq5)、電話交換サーバ6は、電話通信用ネットワーク5を制御して、呼接続要求送信元の第1電話機9と呼接続応答送信元の第2電話機10との間を接続するとともに、第1電話機9および第2電話機10に対して呼接続が完了した旨を通知する(シーケンスSeq6)。第1電話機9および第2電話機10は、電話交換サーバ6から呼接続が完了した旨の通知を受け取ると、呼接続状態に移行する(シーケンスSeq7、シーケンスSeq8)。
【0037】
なお、第1スイッチ7は、第1電話機9が送受信する信号および音声データを、常時、分岐スイッチ71を介して、第1音声データ蓄積装置2に対して分岐送信している。したがって、第1電話機9が電話交換サーバ6に対して送信した呼接続要求、および、電話交換サーバ6が第1電話機9に対して送信した呼接続完了通知についても、分岐スイッチ71を介して、第1音声データ蓄積装置2に対して送信している(シーケンスSeq41、シーケンスSeq61)。
【0038】
第1音声データ蓄積装置2は、第1電話機9が電話交換サーバ6に対して送信した呼接続要求、および、電話交換サーバ6が第1電話機9に対して送信した呼接続完了通知を受け取ると、該呼接続完了通知に関する電話通信呼をユニークに識別するための通話管理番号を生成して付与するとともに、発呼側の第1電話機9の発呼側電話番号、着呼側の第2電話機10の着呼側電話番号、および、接続完了時点の時刻言い換えると通話開始時刻を示す呼接続完了時刻と通話管理番号とを含むテキスト形式の呼接続通知を作成する。そして、作成した該呼接続通知を、第1スイッチ7の分岐スイッチ71、電話通信用ネットワーク5を経由して、電話監査装置1に対して送信するとともに、該呼接続通知に含まれている情報を、当該電話通信呼に関する電話通信呼情報として音声データベース22に保存する(シーケンスSeq9)。
【0039】
電話監査装置1は、第1音声データ蓄積装置2から送信されてきた該呼接続通知を受け取ると、音声データ蓄積装置制御部11を介して、受け取った該呼接続通知を統合ログ管理サーバ50に送付する。統合ログ管理サーバ50は、ログ受信部501において送付されてきた該呼接続通知を受け取って、該呼接続通知に含まれている発呼側電話番号、着呼側電話番号、呼接続完了時刻、通話管理番号の電話通信呼情報を、電話通信呼に関するログ情報として、ログ蓄積処理部502に引き渡すことにより、ログデータベース503に蓄積する。
【0040】
なお、
図3には図示していないが、第2スイッチ8も、第1スイッチ7と同様に、第2電話機10が送受信する信号および音声データを、常時、分岐スイッチ81を介して、第2音声データ蓄積装置3に対して分岐送信している。したがって、第2電話機10が電話交換サーバ6に対して送信した呼接続応答、および、電話交換サーバ6が第2電話機10に対して送信した呼接続完了通知についても、分岐スイッチ81を介して、第2音声データ蓄積装置3に対して送信している。
【0041】
その結果、第2音声データ蓄積装置3は、第2電話機10が電話交換サーバ6に対して送信した呼接続応答、および、電話交換サーバ6が第2電話機10に対して送信した呼接続完了通知を受け取ると、第1音声データ蓄積装置2の場合と同様の動作を行う。すなわち、第2音声データ蓄積装置3は、発呼側電話番号、着呼側電話番号、呼接続完了時刻、通話管理番号の電話通信呼情報を含むテキスト形式の呼接続通知を作成して、電話監査装置1に対して送信するとともに、該呼接続通知に含まれている情報を、当該電話通信呼に関する電話通信呼情報として音声データベース32に保存する。該呼接続通知を受け取った電話監査装置1は、該呼接続通知に含まれている発呼側電話番号、着呼側電話番号、呼接続完了時刻、通話管理番号の電話通信呼情報を、電話通信呼に関するログ情報として、電話監査装置1のログデータベース503に蓄積する。
【0042】
図3のシーケンス図に説明に戻って、呼接続が完了した後、第1電話機9と第2電話機10とが通話状態になって、第1電話機9と第2電話機10との間で音声パケットが送受信されると(シーケンスSeq10)、発呼側の第1電話機9が接続されている第1スイッチ7の分岐スイッチ71を介して、該音声パケットは、第1音声データ蓄積装置2に対しても、送信される(シーケンスSeq11)。第1音声データ蓄積装置2は、通話情報取得蓄積制御部21において、該音声パケットを受信すると、該音声パケットに含まれている音声データを、発呼側電話番号、着呼側電話番号、呼接続完了時刻、通話管理番号の電話通信呼情報に関連付けして、音声データベース22に蓄積する(シーケンスSeq12)。
【0043】
さらに、第1音声データ蓄積装置2の通話情報取得蓄積制御部21は、音声データベース22への蓄積動作と併行して、該音声パケットに含まれている音声データをテキスト形式に変換している。ここで、テキスト形式に変換した音声データについても、当該電話通信呼を示す電話通信呼情報に関連付けした形式で、音声データベース22に蓄積するようにしても良い。そして、テキスト形式に変換した音声データの中に、音声キー23に登録されている音声キーに一致するデータが含まれているか否かを確認する。
【0044】
音声キー23に登録されている音声キーに一致するデータが、テキスト形式に変換した音声データの中に含まれていることを検知した場合、通話情報取得蓄積制御部21は、登録されている前記音声キーと一致するデータが存在することを示す一致有無表示子をオンに設定した情報を、当該電話通信に関する電話通信呼情報に追加して音声データベース22に保存するとともに、オンに設定した一致有無表示子を追加した状態の電話通信呼情報を含む音声―キー一致通知を作成する。そして、作成した該音声キー一致通知を、第1スイッチ7、電話通信用ネットワーク5を経由して、電話監査装置1に対して送信する(シーケンスSeq121)。なお、登録されている音声キーが複数個ある場合には、複数個の音声キーのうち一致した音声キーを示す情報も該音声キー一致通知に含むようにしても良い。
【0045】
電話監査装置1は、第1音声データ蓄積装置2から送信されてきた該音声キー一致通知を受け取ると、音声データ蓄積装置制御部11を介して、受け取った該音声キー一致通知を統合ログ管理サーバ50に送付する。統合ログ管理サーバ50は、送付されてきた該音声キー一致通知を、ログ蓄積処理部502に引き渡す。ログ蓄積処理部502は、引き渡された前記音声キー一致通知に含まれている前記一致有無表示子をオンにして追加した形の電話通信呼情報により、該当する電話通信呼に関する電話通信呼情報としてログデータベース503に蓄積している情報を上書きして蓄積し直す。
【0046】
つまり、ログ蓄積処理部502は、ログデータベース503に蓄積されている電話通信呼に関するログ情報の中から、引き渡された該音声キー一致通知に含まれていた電話通信呼情報から前記一致有無表示子を除いた情報と一致する電話通信呼情報を検索して、検索した電話通信呼情報すなわちログ情報に追加する形で音声キーに一致した音声データである旨を示すオン状態の前記一致有無表示子を設定して、ログデータベース503に蓄積する。なお、複数個の音声キーが登録されていた場合として、一致した音声キーに関する情報も送信されてきている場合には、一致した音声キーの情報も含めてログデータベース503に蓄積するようにすれば良い。
【0047】
また、
図3には図示していないが、第1電話機9と第2電話機10との間で送受信される音声パケットは、着呼側の第2電話機10が接続されている第2スイッチ8の分岐スイッチ81を介して、第2音声データ蓄積装置3に対しても送信されている。したがって、第2音声データ蓄積装置3は、第1音声データ蓄積装置2の場合と同様に、該音声パケットに含まれている音声データを、発呼側電話番号、着呼側電話番号、呼接続完了時刻、通話管理番号の電話通信呼情報に関連付けして、音声データベース32に蓄積するとともに、同時に、音声データをテキスト形式に変換して、音声キー33に登録されている音声キーとの一致確認を行っている。
【0048】
一致確認の結果、第2音声データ蓄積装置3は、該音声キーに一致した音声データが含まれていることを検知すると、前記一致有無表示子をオンに設定した情報を、当該電話通信呼に関する電話通信呼情報に追加した状態の情報を含む音声―キー一致通知を作成して、電話監査装置1に対して送信する。
【0049】
したがって、電話監査装置1は、第2音声データ蓄積装置3から送信されてきた該音声キー一致通知に含まれている前記一致有無表示子をオンにして追加した形の電話通信呼情報により、該当する電話通信呼に関する電話通信呼情報としてログデータベース503に蓄積している情報を上書きして蓄積し直す。
【0050】
図3のシーケンス図に説明に戻って、第1電話機9と第2電話機10との間の電話通信が終了すると、発呼側の第1電話機9は、電話交換サーバ6に対して、呼切断要求を送信する(シーケンスSeq13)。また、着呼側の第2電話機10は、電話交換サーバ6に対して、呼切断応答を送信する(シーケンスSeq14)。その結果、電話交換サーバ6は、電話通信用ネットワーク5を制御して、呼切断要求送信元の第1電話機9と呼切断応答送信元の第2電話機10との間の接続を開放するとともに、第1電話機9および第2電話機10に対して呼切断通知を送信する(シーケンスSeq15)。第1電話機9および第2電話機10は、電話交換サーバ6から呼切断通知を受け取ると、呼切断状態に移行する(シーケンスSeq18、シーケンスSeq19)。
【0051】
なお、第1スイッチ7は、第1電話機9が電話交換サーバ6に対して送信した呼切断要求、および、電話交換サーバ6が第1電話機9に対して送信した呼切断通知を、分岐スイッチ71を介して、第1音声データ蓄積装置2に対して送信している(シーケンスSeq131、シーケンスSeq16)。
【0052】
第1音声データ蓄積装置2は、第1電話機9が電話交換サーバ6に対して送信した呼切断要求、および、電話交換サーバ6が第1電話機9に対して送信した呼切断通知を受け取ると、該呼切断通知に関する電話通信呼を識別するための通話管理番号を、音声データベース22の中から検索して、検索した該通話管理番号と該呼切断通知が示す呼切断時刻とを含むテキスト形式の呼切断通知を作成する。そして、作成した該呼切断通知を、第1スイッチ7の分岐スイッチ71、電話通信用ネットワーク5を経由して、電話監査装置1に対して送信する(シーケンスSeq17)。なお、該呼切断通知が示す呼切断時刻の関する情報は、該通話管理番号が示す電話通信呼情報にさらに追加した形で音声データベース22に保存される。
【0053】
電話監査装置1は、第1音声データ蓄積装置2から送信されてきた該呼切断通知を受け取ると、音声データ蓄積装置制御部11を介して、受け取った該呼切断通知を統合ログ管理サーバ50に送付する。統合ログ管理サーバ50は、ログ受信部501において、送付されてきた該呼切断通知を受け取って、ログ蓄積処理部502に引き渡す。
【0054】
ログ蓄積処理部502は、該呼切断通知に含まれている通話管理番号に該当する電話通信に関するログ情報を、ログデータベース503の中から検索して、該当する通話管理番号の電話通信呼に関するログ情報に追加する形で、該呼切断通知に含まれている呼切断時刻に関する情報をログデータベース503に蓄積する。なお、第1音声データ蓄積装置2から送信される呼切断通知は、通話管理番号のみでなく、発呼側電話番号、着呼側電話番号、呼接続完了時刻、一致有無表示子も含む電話通信呼情報を、呼切断時刻とともに含む形で作成するようにしても良い。
【0055】
以上の動作により、最終的には、電話監査装置1は、第1電話機9と第2電話機10との間の電話通信呼に関して、第1音声データ蓄積装置2から、シーケンスSeq9において呼接続通知を受け取り、シーケンスSeq121において音声キー一致通知を受け取り、シーケンスSeq17において呼切断通知を受け取って、それぞれの通知に含まれているテキスト形式の情報すなわち電話通信呼情報を、電話通信に関するログ情報としてログデータベース503に蓄積することになる。
【0056】
つまり、電話通信に関するログ情報としてログデータベース503に蓄積される最終的な電話通信呼情報は、電話通信呼をユニークに特定するための通話管理番号、発呼側と着呼側との電話機を特定する発呼側電話番号と着呼側電話番号、通話開始の時刻を示す呼接続完了時刻、通話完了の時刻を示す呼切断時刻に関する情報、および、通話内容(音声パケット)内にあらかじめ登録した音声キーと一致した情報が含まれていたか否かを示す一致有無表示子と、複数の登録キーを登録している場合であって、かつ、いずれかの音声キーと一致した情報が含まれていた場合には、一致した音声キーを示す情報と、を少なくとも含んでいる。なお、電話通信呼情報には、当該電話通信呼に関する通話内容の音声データを蓄積している音声データ蓄積装置をユニークに特定することができる情報もさらに追加して保存するようにしても良い。
【0057】
また、
図3のシーケンス図には示していないが、呼切断通知に含まれている呼切断時刻を、第1電話機9と第2電話機10との間の電話通信に関するログ情報すなわち電話通信呼情報として、ログデータベース503に追加して蓄積した後、直ちに、電話監査装置1の統合ログ管理サーバ50は、該ログ情報すなわち該電話通信呼情報の一致有無表示子を確認するようにしても良い。そして、一致有無表示子がオンに設定されていて、当該電話通信呼の通話内容に音声キーと一致した情報が含まれていた場合には、WEBサーバ13を介して、音声キー一致情報を、該電話通信呼情報に含まれている他の情報(例えば通話管理番号や発呼側電話番号や着呼側電話番号、呼接続完了時刻等の情報)とともに、電話監査装置コンソール4に送信して、WEBブラウザ41により画面表示して、電話監査者に通報するようにしても良い。
【0058】
また、電話通信に関する最終的なログ情報としてログデータベース503に蓄積された電話通信呼情報は、電話監査装置1の統合ログ管理サーバ50に実装されている統合ログ管理ソフトウェア例えばSplunkによる検索や分析や表示の対象になっている。そして、例えば、電話監査者によって音声キーに関する一致有無表示子がオンになっている電話通話呼情報の検索指示が電話監査装置コンソール4から入力されてくると、統合ログ管理ソフトウェア例えばSplunkにより、該一致有無表示子がオンという条件に基づいて、ログデータベース503に蓄積されている過去のログ情報すなわち電話通話呼情報の検索が実施される。検索結果として、一致有無表示子がオンになっている電話通話呼情報が検索されると、統合ログ管理ソフトウェア例えばSplunkに付属するアプリケーションソフトウェア(WEBサーバ13の機能)によって、検索した該電話通話呼情報を、検索がヒットした旨を示す情報とともに、電話監査装置コンソール4に送信して、WEBブラウザ41により画面表示して、電話監査者に通報する。
【0059】
そして、詳細については、後述する
図4において説明するが、該電話通話呼情報が表示された画面を見た電話監査者は、再生指示を行うことにより、該電話通話呼情報が示す電話通信呼の音声データを聴取することも可能である。なお、かくのごとき音声キーに関する一致有無表示子に基づく検索だけに限るものではなく、電話監査者は、電話通話呼情報に含まれている任意の情報を用いてログデータベース503に蓄積されている過去のログ情報の検索を行い、検索結果として画面表示された電話通話呼情報を確認して、希望する電話通話呼情報が示す電話通信呼の音声データを聴取することができる。
【0060】
図4は、
図2に示した電話監査システムにおいて電話監査者が指定した電話通話呼に関する音声データを再生する際の信号の流れの一例を示すシーケンス図である。つまり、
図4には、電話監査者からの指示に応じて、電話監査装置1が第1音声データ蓄積装置2の音声データベース22に蓄積されている電話通信呼に関する音声データの中から、電話監査者が指示した電話通信呼に関する音声データを取得して電話監査装置コンソールから再生させる動作を行う際の信号の流れの一例を示している。
【0061】
ここで、
図4のシーケンス図には示していないが、まず、電話監査者は、電話監査装置コンソール4のWEBブラウザ41を介して電話通信呼の情報例えば発呼側電話番号を入力して検索要求を行うと、電話監査装置1は、WEBサーバ13を介して、統合ログ管理サーバ50内のログ検索処理部504により、当該電話監査者が要求した電話通信呼の情報例えば発呼側電話番号をキーとして、ログデータベース503の検索を行い、検索結果を示す電話通信呼情報の一覧を電話監査装置コンソール4のWEBブラウザ41よりメニュー画面として画面表示させる。なお、電話通信呼情報一致有無表示子がオンに設定されていて、当該電話通信呼の通話内容に音声キーと一致した情報が含まれている電話通信呼の検索要求を行う場合についても、全く同様である。さらには、統合ログ管理サーバ50に実装されている統合ログ管理ソフトウェア例えばSplunk(スプランク)の豊富な機能により、異なる種類も含む種々の情報を検索キーとしてログデータベース503に蓄積されている過去のログ情報すなわち電話通話呼情報を検索することもできる。
【0062】
電話監査者は、画面表示された検索結果のメニュー画面から音声データの聴取を希望する電話通信呼情報を電話監査装置コンソール4のWEBブラウザ41より選択すると、選択された電話通信呼情報に関する音声データの取得要求を示す通話選択情報が作成されて、
図4のシーケンス図に示すように、該通話選択情報は、電話監査装置コンソール4のWEBブラウザ41から、電話監査装置1に送信される(シーケンスSeq21)。
【0063】
電話監査装置1は、電話監査装置コンソール4から送信されてきた通話選択情報を、WEBサーバ13を介して受け取ると、受け取った該通話選択情報を音声データ蓄積装置制御部11に引き渡す。音声データ蓄積装置制御部11は、受け取った該通話選択情報に含まれている電話通信呼情報の中から、電話通信呼をユニークに特定する通話管理番号と呼接続完了時刻・呼切断時刻とを少なくとも含む音声データ取得要求を作成して、作成した該音声データ取得要求を、当該電話通信呼の対象として選択されている発呼側の第1電話機9の電話通信用音声データを少なくとも蓄積している第1音声データ蓄積装置2に対して送信する(シーケンスSeq22)。
【0064】
なお、該音声データ取得要求に含まれる情報に関しては、受け取った前記通話選択情報に含まれている電話通信呼情報をそのまま含む形であっても良い。また、
図4には図示していないが、該音声データ取得要求を、当該電話通信呼の対象として選択されている着呼側の第2電話機10の電話通信用音声データを少なくとも蓄積している第2音声データ蓄積装置3に対しても送信するようにしても良い。
【0065】
第1音声データ蓄積装置2は、電話監査装置1からの音声データ取得要求を受け取ると、通話情報取得蓄積制御部21により、該音声データ取得要求に含まれている通話管理番号と呼接続完了時刻・呼切断時刻とに関する情報に基づいて、音声データベース22にアクセスして、指定されている通話管理番号と呼接続完了時刻・呼切断時刻とに該当する音声データを読み出して、電話監査装置1に対して送信する(シーケンスSeq23)。電話監査装置1は、第1音声データ蓄積装置2から送信されてきた音声データを受信すると、音声データ蓄積装置制御部11において、通話情報15として一時的に保存する。そして、音声データ蓄積装置制御部11は、通話情報15として一時的に保存している音声データを、WEBサーバ13を介して、電話監査装置コンソール4に対して送信する(シーケンスSeq24)。なお、該音声データを送信する際に、さらに、当該音声データの電話通信呼を特定する電話通信呼情報も、電話監査装置コンソール4に対して送信する。
【0066】
電話監査装置コンソール4は、電話監査装置1を介して第1音声データ蓄積装置2から送信されてきた音声データを受け取ると、WEBブラウザ41により、該音声データに付与されている電話通信呼情報を画面表示して、指定された電話通信呼に関する音声データであることを電話監査者に対して通知するとともに、該音声データを再生する。而して、電話監査者は、希望した電話通信呼に関する通話音声を聴取することができる。
【0067】
(実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、次のような効果が得られる。
【0068】
第1に、本実施形態においては、電話通信に関する音声データを蓄積する装置を、第1音声データ蓄積装置2、第2音声データ蓄積装置3に示したように、電話通信用ネットワーク5の各所に分散配置し、電話監査用の主装置である電話監査装置1には、電話通信に関する音声データを蓄積しないように構成しているので、電話監査用の主装置である電話監査装置1の通信トラヒックが高くなることを確実に防ぐことができる。而して、電話通信用ネットワーク5の構築に当たって、電話監査装置1の存在を意識することなく、ネットワーク設計を行うことができる。
【0069】
第2に、電話監査装置1は、内部に、汎用の統合ログ管理ソフトウェアを実装する構成としているので、電話監査用として必須の多彩な処理に関して、該統合ログ管理ソフトウェアが具備する豊富な検索機能や分析機能や表示機能やユーザインタフェースを容易に活用することができる。例えば、ログデータベース503にログ情報として電話通信における通話ログ以外のログ(例えば出退勤ログ)を含めて蓄積することにより、統合ログ管理ソフトウェアが得意とする複数種類のログを関連付けた検索機能や分析機能を用いて、該通話ログと該出退勤ログとを関連させた統計分析やセキュリティ分析を行うことも可能であり、電話監査の質を向上させることができる。また、該統合ログ管理ソフトウェアが提供するAPI(Application Programming Interface)を利用して、電話監査システムの拡張を容易に実施することもできる。
【0070】
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。例えば、電話監査装置のような、電話通信用の監査装置に限定することなく、メール監査装置、映像監査装置にも応用することができることは言うまでもない。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記)
(付記1)
電話機間の電話通信を監査する電話監査装置と該電話機間の通話に関する音声データを蓄積する音声データ蓄積装置とを含み、
前記電話監査装置は、
電話通信呼情報をログ情報として蓄積するログデータベース
を有し、
前記音声データ蓄積装置は、
電話通信用ネットワーク上に分散して配置し、
蓄積する前記音声データを前記電話通信呼情報と関連付けして蓄積する音声データベースを有する
ことを特徴とする電話監査システム。
(付記2)
分散配置した前記音声データ蓄積装置それぞれは、
電話監査用としてあらかじめ登録した音声キーを保存し、
かつ、
前記音声データを蓄積する際に、該音声データをテキスト形式に変換して、変換した該音声データの中に、保存している前記音声キーと一致するデータが存在するか否かを確認した結果を一致有無表示子として前記電話通信呼情報に追加して、音声キー一致通知として、前記電話監査装置に送信し、
一方、前記電話監査装置は、
前記音声データ蓄積装置のいずれかから前記音声キー一致通知を受信した際に、前記一致有無表示子を追加した前記電話通信呼情報により、該当する電話通信呼に関する前記電話通信呼情報として前記ログデータベースに蓄積している情報を上書きする
ことを特徴とする付記1に記載の電話監査システム。
(付記3)
前記電話通信呼情報は、
前記一致有無表示子の他に、前記電話機間の電話通信をユニークに特定する通話管理番号、発呼側電話番号、着呼側電話番号、呼接続完了時刻および呼切断時刻に関する情報を含んで構成されている
ことを特徴とする付記2に記載の電話監査システム。
(付記4)
前記電話監査装置は、
電話監査者が操作する電話監査装置コンソールをさらに有し、
前記電話監査者が前記音声データの再生を希望する電話通信呼を検索するための検索要求を前記電話監査装置コンソールから受け取った際に、
該検索要求に含まれている検索キーに基づいて前記ログデータベースを検索して、前記検索キーに合致する前記電話通信呼情報の一覧を、前記電話監査装置コンソールに出力して、画面表示し、
しかる後、画面表示された前記電話通信呼情報の一覧の中から、前記電話監査者が選択したいずれかの電話通信呼情報を前記電話監査装置コンソールから受け取った際に、
前記電話監査装置コンソールから受け取った該電話通信呼情報を含む音声データ取得要求を、前記音声データ蓄積装置に対して送信することにより、当該音声データ蓄積装置から当該電話通信呼情報に該当する電話通信呼の前記音声データを取得し、前記電話監査装置コンソールを介して、取得した該電話通信呼の前記音声データを再生させる
ことを特徴とする付記1ないし3のいずれかに記載の電話監査システム。
(付記5)
前記電話監査装置は、
前記ログデータベースに蓄積されている前記ログ情報を統合的に検索したり、互いに関連付けして分析したり、検索結果や分析結果を分かり易い形式で表示したりする機能を有する汎用の統合ログ管理ソフトウェアを実装している
ことを特徴とする付記1ないし4のいずれかに記載の電話監査システム。
(付記6)
電話機間の電話通信を監査する電話監査装置と該電話機間の通話に関する音声データを蓄積する音声データ蓄積装置とを含み、
前記電話監査装置は、
電話通信呼情報をログ情報として蓄積するログデータベース
を有し、
前記音声データ蓄積装置は、
前記電話通信用ネットワーク上に分散して配置し、
蓄積する前記音声データを前記電話通信呼情報と関連付けして蓄積する音声データベースを有する
ことを特徴とする電話監査方法。
(付記7)
分散配置した前記音声データ蓄積装置それぞれは、
電話監査用としてあらかじめ登録した音声キーを保存し、
かつ、
前記音声データを蓄積する際に、該音声データをテキスト形式に変換して、変換した該音声データの中に、保存している前記音声キーと一致するデータが存在するか否かを確認した結果を一致有無表示子として前記電話通信呼情報に追加して、音声キー一致通知として、前記電話監査装置に送信し、
一方、前記電話監査装置は、
前記音声データ蓄積装置のいずれかから前記音声キー一致通知を受信した際に、前記一致有無表示子を追加した前記電話通信呼情報により、該当する電話通信呼に関する前記電話通信呼情報として前記ログデータベースに蓄積している情報を上書きする
ことを特徴とする付記6に記載の電話監査方法。
(付記8)
前記電話通信呼情報は、
前記一致有無表示子の他に、前記電話機間の電話通信をユニークに特定する通話管理番号、発呼側電話番号、着呼側電話番号、呼接続完了時刻および呼切断時刻に関する情報を含んで構成されている
ことを特徴とする付記7に記載の電話監査方法。
(付記9)
前記電話監査装置は、
電話監査者が操作する電話監査装置コンソールをさらに有し、
前記電話監査者が前記音声データの再生を希望する電話通信呼を検索するための検索要求を前記電話監査装置コンソールから受け取った際に、
該検索要求に含まれている検索キーに基づいて前記ログデータベースを検索して、前記検索キーに合致する前記電話通信呼情報の一覧を、前記電話監査装置コンソールに出力して、画面表示し、
しかる後、画面表示された前記電話通信呼情報の一覧の中から、前記電話監査者が選択したいずれかの電話通信呼情報を前記電話監査装置コンソールから受け取った際に、
前記電話監査装置コンソールから受け取った該電話通信呼情報を含む音声データ取得要求を、前記音声データ蓄積装置に対して送信することにより、当該音声データ蓄積装置から当該電話通信呼情報に該当する電話通信呼の前記音声データを取得し、前記電話監査装置コンソールを介して、取得した該電話通信呼の前記音声データを再生させる
ことを特徴とする付記6ないし8のいずれかに記載の電話監査方法。
(付記10)
前記電話監査装置は、
前記ログデータベースに蓄積されている前記ログ情報を統合的に検索したり、互いに関連付けして分析したり、検索結果や分析結果を分かり易い形式で表示したりする機能を有する汎用の統合ログ管理ソフトウェアを実装している
ことを特徴とする付記6ないし9のいずれかに記載の電話監査方法。