(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6753946
(24)【登録日】2020年8月24日
(45)【発行日】2020年9月9日
(54)【発明の名称】抗人PD−1人源化単クローン抗体及び応用
(51)【国際特許分類】
C07K 16/28 20060101AFI20200831BHJP
C12N 15/13 20060101ALI20200831BHJP
C12N 1/15 20060101ALI20200831BHJP
C12N 1/19 20060101ALI20200831BHJP
C12N 1/21 20060101ALI20200831BHJP
C12N 5/10 20060101ALI20200831BHJP
A61K 39/395 20060101ALI20200831BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20200831BHJP
A61P 37/02 20060101ALI20200831BHJP
A61P 31/04 20060101ALI20200831BHJP
A61K 47/68 20170101ALI20200831BHJP
C12P 21/08 20060101ALN20200831BHJP
【FI】
C07K16/28
C12N15/13ZNA
C12N1/15
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
A61K39/395 L
A61K39/395 T
A61K39/395 U
A61P35/00
A61P37/02
A61P31/04
A61K47/68
!C12P21/08
【請求項の数】12
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2018-550776(P2018-550776)
(86)(22)【出願日】2016年6月3日
(65)【公表番号】特表2019-514355(P2019-514355A)
(43)【公表日】2019年6月6日
(86)【国際出願番号】CN2016084644
(87)【国際公開番号】WO2017201766
(87)【国際公開日】20171130
【審査請求日】2018年10月19日
(31)【優先権主張番号】201610345750.1
(32)【優先日】2016年5月24日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518338286
【氏名又は名称】ルェヤン(スーツォ)バイオロジー サイエンス アンド テクノロジー シーオー.,エルティーディー
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(74)【代理人】
【識別番号】100104411
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 太郎
(72)【発明者】
【氏名】リ、ゲ
(72)【発明者】
【氏名】グゥオ、シューファー
(72)【発明者】
【氏名】ヅァン、ジャアツン
(72)【発明者】
【氏名】ジュー、イーシャン
【審査官】
田中 晴絵
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2016/077397(WO,A1)
【文献】
国際公開第2015/026684(WO,A1)
【文献】
国際公開第2016/020856(WO,A1)
【文献】
国際公開第2015/085847(WO,A1)
【文献】
特表2012−501669(JP,A)
【文献】
特表2013−521769(JP,A)
【文献】
特表2013−521768(JP,A)
【文献】
国際公開第2014/179664(WO,A1)
【文献】
HAMANISHI, J. et al.,PD-1/PD-L1 blockade in cancer treatment: perspectives and issues,Int J Clin Oncol,2016年,Vol.21,p.462-473
【文献】
WANG, C. et al.,In Vitro Characterization of the Anti-PD-1 Antibody Nivolumab, BMS-936558, and In Vivo Toxicology in Non-Human Primates,Cancer Immunology Research,2014年,Vol.2, No.9,p.846-856
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07K 16/00−16/46
C12N 15/00−15/90
C12N 1/00− 7/08
A61K 39/00−39/44
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
GenBank/EMBL/DDBJ/GeneSeq
UniProt/GeneSeq
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗人PD−1ヒト化単クローン抗体またはその抗原結合部分であって、下記のCDR領域を含み、重鎖CDR1、CDR2、CDR3のアミノ酸配列は、それぞれ配列番号17−19で示され、軽鎖CDR1、CDR2、CDR3のアミノ酸配列は、それぞれ配列番号35−37で示される、抗人PD−1ヒト化単クローン抗体或はそれの抗原結合部分。
【請求項2】
請求項1記載の抗人PD−1ヒト化単クローン抗体またはその抗原結合部分であって、下記の重鎖可変部フレームワーク領域を含み、FR1、FR2、FR3、FR4のアミノ酸配列は、それぞれ配列番号20−23で示される、抗人PD−1ヒト化単クローン抗体またはその抗原結合部分。
【請求項3】
請求項2記載の抗人PD−1ヒト化単クローン抗体またはその抗原結合部分において、重鎖のアミノ酸配列は配列番号8で示される、抗人PD−1ヒト化単クローン抗体またはその抗原結合部分。
【請求項4】
請求項1で述べた抗人PD−1ヒト化単クローン抗体またはその抗原結合部分において、それの特徴:また下記の軽鎖可変部フレームワーク領域を含み、FR1、FR2、FR3、FR4のアミノ酸配列は、それぞれ配列番号38−41で示される、抗人PD−1ヒト化単クローン抗体またはその抗原結合部分。
【請求項5】
請求項4記載の抗人PD−1ヒト化単クローン抗体またはその抗原結合部分において、軽鎖のアミノ酸配列は配列番号25で示される、抗人PD−1ヒト化単クローン抗体またはその抗原結合部分。
【請求項6】
核酸分子であって、請求項1に記載の抗人PD−1ヒト化単クローン抗体或はその抗原結合部分をコードできる核酸配列を含む、核酸分子。
【請求項7】
請求項6記載の核酸分子において、前記抗人PD−1ヒト化単クローン抗体或はその抗原結合部分の重鎖可変部は、配列番号16のアミノ酸配列を含む、核酸分子。
【請求項8】
請求項6記載の核酸分子において、前記抗人PD−1ヒト化単クローン抗体或はその抗原結合部分の軽鎖可変部は、配列番号34のアミノ酸配列を含む、核酸分子。
【請求項9】
ベクターであって、請求項6〜8のいずれか1項記載の核酸分子を含む、ベクター。
【請求項10】
宿主細胞であって、請求項6〜8のいずれか1項記載の核酸分子或は請求項9のベクターを含む、宿主細胞。
【請求項11】
組成物であって、請求項1〜5のいずれか1項記載の抗人PD−1ヒト化単クローン抗体或はそれの抗原結合部分、請求項6〜8の核酸分子、請求項9のベクター、または請求項10の宿主細胞、及び任意選択された薬学で受け入れるキャリヤー或は造形剤、及び任意選択された他の生物活性物質を含む、組成物。
【請求項12】
請求項1〜5のいずれか1項の抗人PD−1ヒト化単クローン抗体またはその抗原結合部分、請求項6〜8の核酸分子、請求項9のベクター、請求項10の宿主細胞、或は請求項11の組成物を含む腫瘍、免疫システム関係の病気、微生物或はウイルスが引き起こす感染の予防または治療用の薬物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、出願日が2016年5月24日であり、「抗人PD−1人源化単クローン抗体及び応用」という発明の名称で出願された中国特許出願第201610345750.1に対する優先権の利益を主張し、その出願の全内容が本参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、生物医薬分野、特に抗人PD−1人源化単クローン抗体及び応用を関連する。
【背景技術】
【0003】
T細胞の活性化は二つの信号が必要で、第一信号はT細胞抗原受容体(TCR)と抗原ペプチドMHC複合物の結合から来て、抗原特異性がある。第二信号、即ち協同刺激信号で、T細胞に付着分子の受容体と抗原提呈細胞(APC)の相応配体の結合で、抗原非特異性がある。第二信号はT細胞の活性化に重要な役割があり、若し、協同刺激分子から第二信号を提供しないとT細胞が抗原を識別後、無応答状態になるか滅びる。CD28/CTLA−4とそれの配体B7−1、B7−2の結合はT細胞活性化に必要な協同刺激通路で、機体抗原特異性体液免疫と細胞免疫に参加する。CD28−B7家族の新メンバ、ICOS(inducible costimulator)及びそれの配体B7RP−1PD−1(programmed death−1)とPD−1(programmed death−1)及びそれの配体PD−L1とPD−L2を含む。CD28とICOSは協同刺激(陽性)信号を伝達できるが、CTLA−4とPD−1は抑制性(陰性)信号を伝達できる。T細胞活性化の陽性と陰性信号の間のバランスは機体に外来抗原の侵入の抵抗、自身免疫反応の発生の防止に重要な役割を発揮する。
【0004】
PD−1は55KDの貫通膜蛋白、CD28、ICOS及び細胞毒性Tリンパ細胞(CTL)の関連抗原4(CTLA−4)と免疫球蛋白超家族メンバに同属する。それの細胞外領域は一つのIgVサンプル領域しかいない、CTLA−4と23%の同源性があるが、B7−1/B7−2との結合に必要するMYPPPY基序がない。細胞質ゾルは二つのチチウム酸残基があり、尾部は一つのITIM(immunoreceptortryosine−based inhibitory motif)があり、YXXM基序がない。他のCD28家族中のメンバはジスルフィドボタンが連接された同源2集合体の形式で存在しているが、PD−1は単体の形式で存在している。CD28、CTLA−4の局限性表現(主にT細胞)と違う、PD−1は活性化のT細胞、B細胞と骨髄細胞及びCD4−CD8−胸腺細胞に表現できる。
【0005】
PD−1は二つの配体があり、PD−L1(B7−H1)とPD−L2(B7−DC)、全てB7家族中の新しいメンバで、胞外は全部一つのIgVサンプル領域と一つのIgCサンプル領域がある。PD−L1は290個のアミノがあり、それの細胞外領域はB7−1、B7−2と其々20%、15%の同源性があり、細胞質ゾルの変化が多いが、二級構造はB7−1、B7−2と非常に似ている。遺伝子のレベルでPD−L2はPD−L1と37.4%の同源性がある。PD−L1とPD−L2の表現と調節が違う。PD−L1mRNAは非リンパ組織(例えば、胎盤、心臓、肺と骨格筋)での含有量が豊富であるが、マクロファージと胎盤栄養層の別に、PD−L1蛋白は正常組織の中に殆ど検測できない。APC、T細胞と内皮細胞で誘導してPD−L1を表現できる、それに多種の人類の腫瘍にPD−L1を豊かに含有している。逆に、PD−L2はただ樹枝状細胞(DC)と単核細胞に表現できる。IFN−γでDCと単核細胞を処理してから、PD−L1とPD−L2の表現は全部アップする。ところで、実際はPD−L1とPD−L2は其々Th1とTh2型細胞の調節を受け取る。マクロファージにTh1細胞が分泌されたIFN−γは転写因子STAT1を経由でPD−L1の表現を上がる。それにIFN−γはIL−4を経由でPD−L2の表現を誘導できる。STAT6はIL−4下流の信号伝導に参加して、PD−L2の表現はTh2細胞の調節を受ける事を提示する。
【0006】
PD−1は免疫抑制性受体、それと配体されたPD−L1、PD−L2はお互いに作用して、抑制性信号を伝達して、免疫応答にネガティブのコントロール作用を発揮する。PD−1とPD−L1/PD−L2の結合はTCR仲介されたリンパ細胞の増殖と細胞因子(IL−2、IFN−γ及びIL−10)の発生に抑制できる、細胞周期の停滞を引き起こすが、細胞死亡の増加が引き起こさない。DC上のPD−L1、PD−L2の表現を其々に遮断して、T細胞増殖と細胞因子(IFN−γとIL−10)の発生増加を引き起こす、それに同時に二者の表現の作用を相乗して、PD−L1とPD−L2の功能はT細胞活性を抑制する事を表明している。PD−1もB細胞応答のマイナス調節に参加できる。PD−1信号伝導の作用はB細胞増殖、分化、Igタイプの変換を抑制する、外周自身の耐受をビルドと/或は維持中に重要な作用が発揮する。PD−1がBCR仲介された信号伝導を抑制される分子機制は(Molecular Mechanisms):PD−1はその中に含有しているSH2区のチチウムリン酸ゼ2(SHP−2)を通じて、BCR信号伝導の重要信号トランスデューサのリン酸化を除去して、効果因子のチチウム酸のリン酸化を抑制して、Igβ、Syk、PLC−γ2及びERK1/2を含む。該抑制作用はITIM N−末端のチチウム酸が不要であるが、C−末端の他のチチウム酸残基が必要である。
【0007】
PD−1がTCR仲介されたT細胞活性化を抑制する同時に、ICOS、IL−4とIL−21の作用を弱め、CD28、IL−7とIL−15の効果に影響出ない。ところで、PD−1信号伝導は亜理想レベルのCD28仲介された協同刺激作用を抑制できる。ある状態で、PD−1−PD−L通路は第2位或は後備可能で、CD28−B7協同刺激通路が欠乏或は亜理想レベルになる時、この通路はT細胞応答の調節に作用を発揮する。他の状態で、この通路はT細胞活性化或は分化にコアの役割を発揮、これは多分進行中の免疫応答の特定階段に依頼している。APC上の抑制性PD−L1/PD−L2と協同刺激B7−1/B7−2信号の相対レベルはT細胞活性化の程度に影響できる、耐受或は自身免疫を発生かを決める。PD−L1が非リンパ組織での表現はPD−1−PD−Lに自身反応性のT、B細胞と効果T細胞の抑制を通じて、免疫耐受の誘導及び局部の炎症反応の調節が可能と提示する。
【0008】
腫瘍細胞が持ってある免疫システムから逃げる能力はその表面で発生したプログラム性死亡配体(PD−L1)とT細胞のPD−1蛋白の結合を通じて実現になる。機体中の腫瘍微環境は浸潤されたT細胞の高表現PD−1分子を誘導できる、腫瘍細胞が高表現できるPD−1の配体PD−L1とPD−L2は腫瘍微環境中のPD−1通路の続く活性化する事を引き起こし、T細胞功能が抑制させて腫瘍を見つけないで免疫システムに腫瘍を攻撃する事と腫瘍細胞を治療する事の必要を出せない。
【0009】
PD−1抗体はPD−1対しての一種の抗体蛋白、前の2種の蛋白が結合させないで、この通路を遮断して、部分的にT細胞の功能を恢復出来て、こんなの細胞は続く腫瘍細胞を殺傷させる。2014年7月、PMDAは全人源化IgG4抗PD−1単クローン抗体Nivolumabが日本で出回る事を承認された、晩期黒色素腫の治療に使って、第1個の主要監視機構の承認を得たPD−1抗体になっている。2015年、FDAは前後、黙沙東のKeytruda(pembrolizumab)と百時美施貴寶のOPDIVO(nivolumab)の2種PD−1抗体の出回る事を承認された。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の技術問題を解決ため、本発明の目的は良好特異性、高い親和性と安定性を持ってある抗人PD−1人源化単クローン抗体を提供する。
【0011】
本発明の第1面は抗人PD−1人源化単クローン抗体或はそれの抗原結合分を関連し、下記1組のCDR区を含む。
【0012】
重鎖CDR1、CDR2、CDR3の序列は其々例えSEQ ID NO:17−19の表示で、軽鎖CDR1、CDR2、CDR3の序列は其々例えSEQ ID NO:35−37の表示で、或は上記の序列結合と同じの抗原表位置の序列である。
【0013】
更に、本発明中の抗人PD−1人源化単クローン抗体或はそれの抗原結合部分は又下記重鎖可変区フレーム区から選択された:FR1、FR2、FR3、FR4の序列は其々例えばSEQ ID NO:20−23の表示で、或は別々に上記の序列の同一性70%、80%、85%、90%、95%、99%以上の序列を含む。
【0014】
更に、本発明中の抗人PD−1人源化単クローン抗体或はそれの抗原結合部分は又下記軽鎖可変区フレーム区から選択された:FR1、FR2、FR3、FR4の序列は其々例えばSEQ ID NO:38−41の表示で、或は別々に上記の序列の同一性70%、80%、85%、90%、95%、99%以上の序列を含む。
【0015】
更に、本発明中の抗人PD−1人源化単クローン抗体或はそれの抗原結合部分は下記の重鎖可変区から選択された:それの序列はSEQ ID NO:16の表示で、或は上記序列結合と同じの抗原表の位置の序列を含む。
【0016】
更に、本発明中の抗人PD−1人源化単クローン抗体或はそれの抗原結合部分は下記の軽鎖可変区から選択された:それの序列はSEQ ID NO:34の表示で、或は上記序列の同一性70%、80%、85%、90%、95%、99%以上の序列を含む。
【0017】
具体的に、本発明中の抗人PD−1人源化単クローン抗体或はそれの抗原結合部分、それの重鎖の序列はSEQ ID NO:8の表示である。
【0018】
具体的に、本発明中の抗人PD−1人源化単クローン抗体或はそれの抗原結合部分、それの軽鎖の序列はSEQ ID NO:25の表示である。
【0019】
本発明の第2面によりいずれの核酸分子は抗体重鎖可変区をコードできる核酸序列を含んで、述べた重鎖可変区は下記一組から選択されたアミノ酸序列を含む。
(1)SEQ ID NO:17−19;
(2)前述(1)と比較すると下記二者中の最低一者の序列を満足:a)同じの抗原表の位置を結合;b)同一性70%、80%、85%、90%或は97%以上。
【0020】
更に、述べた重鎖可変区は下記一組から選択されたアミノ酸序列を含む。
【0021】
SEQ ID NO:16、前述序列と比較すると下記三者中の最低一者の序列を満足:a) 同じの抗原表の位置を結合;b)同一性70%、80%、85%、90%或は97%以上、c) 前述序列フレーム区中に一個〜何個ヌクレオチド酸の切替を含む。
【0022】
本発明の実施方案中で述べた核酸分子は選択された例えばSEQ ID NO:5表示の序列を含む。
【0023】
更に、述べた核酸分子は選択された例えばSEQ ID NO:7表示の序列を含む。
【0024】
本発明第3面によりいずれの核酸分子は抗体軽鎖可変区をコードできる核酸序列を含んで、述べた軽鎖可変区は選択された下記一組のアミノ酸序列を含む。
(1)SEQ ID NO:35−37;
(2)前述(1)と比較すると下記二者中の最低一者の序列を満足:a)同じの抗原表の位置を結合;b)同一性70%、80%、85%、90%或は97%以上。
【0025】
更に、述べた軽鎖可変区は選択された下記一組のアミノ酸序列を含む。
【0026】
SEQ ID NO:34、前述序列と比較すると下記三者中の最低一者の序列を満足:a) 同じの抗原表の位置を結合;b)同一性70%、80%、85%、90%或は97%以上、c) 前述序列フレーム区中に一個〜何個ヌクレオチド酸の切替を含む。
【0027】
本発明の実施方案中で述べた核酸分子は選択された例えばSEQ ID NO:26表示の序列を含む。
【0028】
更に、述べた核酸分子は選択された例えばSEQ ID NO:24表示の序列を含む。
【0029】
本発明の第4面はキャリヤーの関係で、その中に本発明の第2或は第3面のいずれの核酸分子を含む。
【0030】
更に、本発明で述べたキャリヤーは本発明の第2面のいずれの核酸分子と第3面のいずれの核酸分子を含む。
【0031】
本発明の第5面は宿主細胞の関係で、この中には第2面或は第3面のいずれの核酸分子或は第4面のいずれのキャリヤーを含む。
【0032】
本発明の第6面は偶聯物の関係で、この中には第1面のいずれの抗人PD−1人源化単クローン抗体或はそれの抗原結合部分、及び他の生物活性物質を含む。述べた抗人PD−1人源化単クローン抗体或はそれの抗原結合部分は直接或は連接断片を通じて他の生物活性物質と偶聯する。
【0033】
本発明の実施方案の中に述べた他の生物活性物質は直接或は間接的に細胞の生長の抑制或は細胞の殺滅、機体免疫反応の活性化を通じて細胞の抑制或は殺滅して、腫瘍治療の化学物質、毒素、ポリペプチド、酵素、同位素、細胞因子或は他の生物活性の単一物質或は混合物質から選択された。
【0034】
本発明の第7面は組物(例えば薬物組物)の関係で、この中には本発明の第1面のいずれの抗人PD−1人源化単クローン抗体或はそれの抗原結合部分、第2面或は第3面のいずれの核酸分子、第4面のいずれのキャリヤー、第5面のいずれの宿主細胞、或は本発明の第6面のいずれの偶聯物、及び任意選択された薬学上に受けるキャリヤー或は造形剤、及び任意選択された他の生物活性物質を含む。
【0035】
本発明の第7面により、いずれの組物(例えば薬物組物)、述べた他の生物活性物質にはその他の抗体、融合蛋白或は薬物(例えば抗腫瘍の薬物、例え放射線治療の薬物)を含むがこれに限らない。
【0036】
本発明に診断剤或は試剤箱も関連で、この中には本発明の第1面のいずれの抗人PD−1人源化単クローン抗体或はそれの抗原結合部分、述べた診断剤或は試剤箱は体外(例えば細胞或は組織)或は体内(例えば人或は動物モデル)、PD−1と関連の病気(例えば腫瘍或はウイルス感染、例えばPD−L1で高く表現されたウイルス感染或はPD−L1で高く表現された腫瘍)の診断に利用する。
【0037】
本発明の実施方案の中に述べた腫瘍は肺癌、卵巣癌、結腸癌、直腸癌、黒色素腫、腎癌、膀胱癌、乳癌、肝臓癌、リンパ腫、悪性の血液病、首頸癌、膠腫、胃癌、鼻息癌、喉癌、子宮頸癌、子宮体癌、骨肉腫、甲状腺癌、前立腺癌を含むが限らない。述べたウイルス感染は急性、亜急性或は慢性HBV、HCV、HIVの感染を含むが限らない。
【0038】
本発明には本発明第1面のいずれの抗人PD−1人源化単クローン抗体或はそれの抗原結合部分、第2面或は第3面のいずれの核酸分子、第4面のいずれのキャリヤー、第5面のいずれの宿主細胞、第6面のいずれの偶聯物或は第7面のいずれの組物とも関係で、PD−1関連の病気(例えば腫瘍、微生物或はウイルス感染、例えばPD−L1で高く表現された腫瘍或はPD−L1で高く表現されたウイルス感染)の予防或は治療用薬物の生産準備に用いる。
【0039】
本発明の実施方案の中に述べた腫瘍は肺癌、卵巣癌、結腸癌、直腸癌、黒色素腫、腎癌、膀胱癌、乳癌、肝臓癌、リンパ腫、悪性の血液病、首頸癌、膠腫、胃癌、鼻息癌、喉癌、子宮頸癌、子宮体癌、骨肉腫、甲状腺癌、前立腺癌を含むが限らない。述べた微生物感染は細菌、真菌、原生動物感染を含むが限らない。述べたウイルス感染は急性、亜急性或は慢性HBV、HCV、HIVの感染を含むが限らない。
【0040】
下記は本発明に対して更に説明する。本発明には別に説明しない限り、本文で使っている科学と技術名詞は本分野の技術員が通常の理解意義である。それに、本文中で使っている蛋白質と核酸化学、分子生物学、細胞と組織培養、微生物学、免疫学の関連用語と実験室の操作ステップは相応分野で広く使っている用語と通用ステップである。同時に、更に本発明を理解するために、下記は関連用語の定義と説明を提供する。
【0041】
本発明に、用語「抗体」は通常で2対同じの多ペブロイン鎖(1対は「軽」(L)鎖と「重」(H)鎖一つずつある)が構成された免疫球蛋白分子である。抗体軽鎖はκ軽鎖とλ軽鎖を分類する。重鎖はμ、δ、γ、α或はεを分類し、抗体の同種型を其々にIgM、IgD、IgG、IgAとIgEを定義している。軽鎖と重鎖に、可変区と恒定区は約12個或はもっと多くのアミノ酸の「J」区の連接を通過し、重鎖はまた約3個或はもっと多くのアミノ酸の「D」区も含む。各重鎖は重鎖可変区(VH)と重鎖恒定区(CH)で構成している。重鎖恒定区は3個の構造領域(C
H1、C
H2とC
H3)で構成している。各軽鎖は軽鎖可変区(V
L)と軽鎖恒定区(C
L)で構成している。軽鎖恒定区は1個の構造領域CLで構成している。抗体の恒定区は免疫球蛋白と宿主組織或は因子を介導でき、免疫システムの各種細胞(例えば、効果細胞)と経典補修体システムの第1組分(C1q)の結合を含む。V
HとV
L区も高変性を持つ区域(相互補完区域(CDR)と呼ぶ)を細分されて、この間に比較的に保守のフレーム区(FR)の区域を散布している。各VHとVLは下記の順序FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4でアンモニア末端からカルボ基末端まで並んでいる3個のCDRと4個のFRで構成している。各重鎖/軽鎖対の可変区(VHとVL)は其々抗体結合部を形成している。アミノ酸から各区域或は構造区域への分配はKabat Sequences of Proteins of Immunological Interest(National Institutes of Health,Bethesda,Md.(1987and 1991))、或はChothia&Lesk(1987)J.Mol.Biol.196:901−917;Chothia等の人(1989)Nature 342:878−883の定義を従っている。用語「抗体」は何もの特定抗体の発生方法の限定を受けられない。例えば、この中に、特別に再編抗体、単クローン抗体と多クローン抗体抗体は違う型の抗体もできる、例えば、IgG(例えば、IgG1、IgG2、IgG3或はIgG4亜型)、IgA1、IgA2、IgD、IgE或はIgM抗体。
【0042】
本発明には用語抗体の「抗原結合部」は全長抗体の一つ或は複数の部分で、述べた部分は結合抗体が結合された同じの抗原(例えば、PD−1)の能力を保持して、完全抗体と抗原の特異性に対しての結合を競争している。通常参照、Fundamental Immunology、Ch.7(Paul、W.,ed.,第2版,Raven Press,N.Y.(1989)、それの全文が引用を通過して、本分に合併して、全部の目的に用いる。再編DNA技術或は完全抗体の酵素促或は化学断裂を通じて抗原結合部を発生している。ある状態で抗原結合部はFab、Fab’、F(ab’)2、Fd、Fv、dAbと相互補完決定区(CDR)断片、単鎖抗体(例えばscFv)、組込抗体、双抗体(diabody)とこんなのポリペプチドを含む、それはポリペプチドに付与する特異性抗原結合能力の抗体の最低一部を含む。
【0043】
上記方案を借りて、本発明は最低以下の長所を持ってある。本発明はスクリーニングを通じて、良好特異性、高く親和性と安定性を持ってある抗人PD−1人源化単クローン抗体を得て、この抗体は特異性的に人PD−1と結合できる、CD28家族の他のメンバと結合しない、腫瘍の生長に顕著の抑制作用を発揮する。
【0044】
上記説明はただ本発明技術方案の概説で、もっとはっきり本発明の技術手段を理解する、説明書の内容により実施するために、下記は本発明のより良い実施案例と添付図で詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【
図1】
図1は鼠源PD−1抗体のELISA結合活性結果図である。
【
図2】
図2は鼠源PD−1抗体のELISA抑制活性結果図である。
【
図3】
図3は鼠源PD−1抗体の細胞結合活性結果図である。
【
図4】
図4面は鼠源PD−1抗体の細胞抑制活性結果図である。
【
図5】
図5面は鼠源PD−1抗体のMLR実験結果図である。
【
図6】
図6面は人源化PD−1抗体のELISA直接結合活性結果図である。
【
図7】
図7面は人源化PD−1抗体のELISA抑制結合活性結果図である。
【
図8】
図8面は人源化PD−1抗体の細胞結合活性結果図である。
【
図9】
図9面は人源化PD−1抗体人源化PD−1抗体が混合リンパ細胞反応中に細胞因子IFN−γへの分泌の影響図である。
【
図10】
図10面は人源化PD−1抗体人源化PD−1抗体が混合リンパ細胞反応中に細胞因子IL−2への分泌の影響図である。
【
図11】
図11面は人源化PD−1抗体が血清中での安定性結果図である。
【
図12】
図12面は人源化PD−1抗体が人CD28、CTLA−4との結合特異性及び違う物種のPD−1蛋白との結合結果図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
下記から添付図と実施例を結合して、本発明の具体的な実施方式を更に詳しく説明する。下記の実施例は本発明を説明するが、本発明の範囲はこれに限らない。
【0047】
実施例1 鼠源抗体のスクリーニング
1.1動物免疫
経典の免疫時間表を使って、BALB/c小鼠に免疫、免疫源はhPD−1(人源PD−1)蛋白(北京義翹神州生物技術有限会社から購入)、動物にhPD−1を抵抗する抗体を発生させる。具体的な方案は表1の通りである。
【表1】
【0048】
1.2 細胞融合及び雑交腫細胞のスクリーニング
融合前に小鼠の骨髄腫SP2/0の状態を調整して、それの生長密度は1.0×10
6個の細胞を超えない事を保証して、3日間前に終免を行って、終免は尾静脈注射の方式を採用、一日前に飼育細胞を準備して、敷く板数量は2.0×10
4個細胞/穴である。PEG融合を通じて、脾臓の細胞とSP2/0細胞の数量比は10:1〜5:1の間で、穴ごとに敷く脾臓の細胞の数量は1.0×10
5個以下である。7日間融合後、上清液を収穫して、培養基を交換する。
【0049】
収穫された上清液はまず直接ELISA結合方法を通じて初回のスクリーニングを行って、スクリーニングされた陽性クローンが拡増してから上清液を取って、再スクリーニングを行う。
【0050】
再スクリーニングは細胞結合及び細胞抑制実験を採用して2回のスクリーニングを行って、スクリーニングされて取った陽性クローンが有限希釈法を採用して、亜クローンを行って、96個の穴を敷いて、其々5個/穴、2個/穴と1個/穴である。7日間培養後、直接ELISA結合実験を採用してスクリーニングを行って、陽性亜クローンを選択して拡増してから種を保つ。
【0051】
この中に関連する各実験方法の具体的なステップは下記の通りである。
A、ELISA結合方法
バッグhPD−1−Fcは板にある、段差希釈の抗体を入れて、孵化洗浄後、羊抗鼠−HRPも入れて、色が出て、読数から反応曲線をまねて作成して、EC50値を計算する。
B、細胞結合実験
1日前にhPD−1−Fc過剰発現細胞を検測、培養用の細胞板に敷いて、翌日閉鎖してから段差希釈の抗体を入れて、anti−mouse−EUも入れて、データを読み取っていい。
C、細胞抑制実験
1日前にhPD−1−Fc過剰発現細胞を検測、培養用の細胞板に敷いて、翌日閉鎖してから段差希釈の抗体を入れて、PD1−Fc−Biotinも入れて、Europium−labeled streptavidinも入れて、データを読み取っていい。
【0052】
1.3鼠源抗体の生産準備と活性鑑定
選択された陽性亜クローンハイブリドーマ細胞をSFM培養基に接種して、7日間頃培養後、上清を収集して、遠心で濾してからProtein G精製カラムで精製して、精製抗体を其々ELISA結合活性、ELISA抑制活性、細胞結合活性、細胞抑制活性の検測を行う、MLR実験。スクリーニングして、活性が最高の鼠源抗PD−1単クローン抗体を収穫して、mouse anti−PD−1と命名する。
【0053】
この中に関連する各実験方法の具体的なステップは下記の通りである。
A、ELISA結合活性
バッグPD1−Hisは板にある、段差希釈の抗体を入れて、孵化洗浄後、羊抗鼠−HRPも入れて、色が出て、読数から反応曲線を作成して、結果が
図1の通り、EC50値を計算して、それとhPD−1の結合活性EC50は2.402ng/mLである。
B、ELISA抑制活性
段差希釈された抗体は一定濃度のPD1−Fc−Hisと事前に孵化して、混合物をバッグPD1−Fcの板に入れて、孵化洗濯してからanti−His−HRPも入れて、発色、読数から反応曲線をフィッティングして、結果は
図2の表示で、IC50値を計算して、それの抑制活性IC50は3.827nMである。
C、細胞結合活性
一日前にPD1−27(PD1過剰発現CHO−K1定常細胞)を検測培養用の細胞板に敷いて、翌日閉鎖してから段差希釈の抗体を入れて、洗濯後またanti−mouse−EUを入れて、後で洗濯して、蛍光増強液を入れて、データを読み出し、反応曲線をフィッティングして、結果は
図3の表示で、それの細胞結合活性EC50は87.80ng/mLを計算できる。
D、細胞抑制活性
一日前にPD1−27(PD1過剰発現CHO−K1定常細胞)を検測培養用の細胞板に敷いて、翌日閉鎖後段差希釈の抗体を入れて、PD1−Fcも入れて、洗濯してanti−Human−EUを入れて、後で洗濯して、蛍光増強液を入れて、反応曲線をフィッティングして、結果は
図4の表示で、それの細胞結合活性IC50は284.1ng/mLを計算できる。
E、MLR実験
磁気ビーズでスクリーニングされたCD4+T細胞とDC細胞を一定の比例で混合して舗装して、違う濃度のanti−PD1鼠単抗を入れて、5日間培養してから、試薬箱でIFN−γの濃度を検測して、結果は
図5の表示で、anti−PD1鼠単抗は顕著的にIFN−γの表現を促進できる。
【0054】
実施例2 鼠源抗体人源化と親和力の成熟
2.1 鼠源抗体遺伝子の獲得
Purelink RNA Micro kitを利用して、mouse anti−PD−1雑交腫の総RNAを抽出して、PrimeScript TMII 1st Strand cDNA Synthesis Kit逆回転録RNAでcDNAを生産準備する。別々にLeader primerを使って抗体の重鎖と軽鎖の可変区を拡増して、反応システムとPCR条件は其々表2と3の表示である。
【表2】
【表3】
【0055】
電気泳動で分析したPCR結果、拡増産物の反応管に0.5μl LA Taq酵素を入れて、72℃で10min反応した。その後、酵素連接を行って、反応システムは表4の表示である。
【0057】
酵素連接が終ってから、転化、クローンを選別、種を保護して、鼠源抗人PD−1抗体を得る。順序を図ってから、獲得されたそれの重鎖可変区核酸の序列とアミノ酸序列の序列は其々SEQ ID NO:1と2の表示、軽鎖可変区核酸の序列とアミノ酸の序列は其々SEQ ID NO:3と4の表示である。
【0058】
2.2 人源化設計
鼠抵抗の序列を分析して、人の生殖系列(germ line)遺伝子と比較して、重鎖FR1テンプレートはHM855688(IGHV3−21*04)から由来する、重鎖FR2テンプレートはL06614(IGHV3−30*07)から由来する、重鎖FR3テンプレートはM77327(IGHV3−30*15)から由来する事を最終的に確定した、軽鎖の人源化テンプレートはX63397(IGKV2−28*01)も確定された。CDR−移植を通じて、重鎖と軽鎖のCDRを構造序列に並行して、人源化抗体を構築して、人源化抗体可変区の断片を遺伝子合成させる。重鎖可変区の核酸序列はSEQ ID NO:5の表示、軽鎖可変区の核酸序列はSEQ ID NO:6の表示することを得た。
【0059】
2.3 抗体庫構築
鼠源抗体CDRのDNA序列を分析して、可変区CDR中の突変位点を確定する。プライマーの序列を設計して、突変位点の位置をNNSに設定して、任意のアミノ酸をコードさせる。人源化抗体scFvをテンプレートとして、PCRにscFv抗体庫を拡増し、scFv抗体庫はsfiI酵素の切位点を通じて、バクテリオファージの質粒に構築して、二級抗体庫を構築する。
【0060】
2.4抗体庫スクリーニング
その後、バクテリオファージの展示を通じて、高く親和力の抗体スクリーニングを行う。具体的な方法は下記の通りである。
A、電転化を通じて、scFvを含む抗体庫のバクテリオファージ質粒を大腸菌TG1に転化して、37℃、220rpm、1hの恢復を経って、補助バクテリオファージ(helper phage)を残りの菌液に入れて、別にアンモニアシリンを入れて、37℃、220rpm、1h。2500rpm×5min遠心方法で上清を取り除いて、2×YT−AK培養基で菌泥を吹き、37℃、220rpm一晩置いて培養する。
B、バッグ抗原:バッグ緩衝液でPD1−Fc−Hisを希釈して、均一に混合してから免疫管に入れて、4℃バッグで一晩置く。
C、再編バクテリオファージの収集:上記の一晩置いた培養菌液は2500rpm×5min遠心して上清10mlを収集して、2ml PEG/NaClを入れて、均一に混合してから氷に30−60minを置いて、10000g×20min遠心して、上清を取り除いて、2×YT培養基でバクテリオファージ庫を溶解する。
D、閉鎖:PBSで免疫管を2回洗浄して、閉鎖液を入れて、室温1hそれに、相同体積の閉鎖液とバクテリオファージ庫を混合して、室温で10−15min閉鎖する。
E、バクテリオファージ庫の孵化:PBSで免疫管を2回洗浄して、閉鎖したバクテリオファージ庫を入れて、37℃の培養箱2−3h。
F、洗脱:100μl のTG1菌液(前日の接種)を10ml 2×YTの中に入れて、37℃、220rpmでA600値0.4−0.5まで培養する。PBSTで免疫管を8回洗浄して、もう一回PBSで免疫管を2回洗浄して、5mlの対数期生長の菌液を入れて、37℃、220rpm、1h。
G、OUTPUT:上記の菌液を10
−1、10
−2まで希釈してから別々に100ulを取って平板に塗り付ける。
H、次回のスクリーニング:200μl helper phageを5mlの洗脱後の菌液に入れて、同時に5μlアンモニアシリンを入れて、37℃、220rpm、1h2500rpm×5min遠心して上清を取り除いて、10ml 2×YT−AKで菌泥を吹き、37℃、220rpm一晩置いて培養する。
【0062】
三回のスクリーニングが終わったら、単クローンを選択して、再編バクテリオファージを生産準備して、Phage ELISA方法を使って、再編バクテリオファージの活性を検測する。具体は下記の通りである。
A、バッグhPD−1−FC、4℃一晩置く;
B、PBSTで2回を洗浄して、phage上清を入れて、25℃、1h;
C、PBSTで3回を洗浄して、希釈のanti−M13−biotinAbを入れて、25℃、1h;
D、PBSTで3回を洗浄して、希釈のHRP−streptavidin、25℃、1h;
E、PBSTで3回を洗浄して、予熱したTMBを入れて、25℃、10min、1M H
2SO
4を入れれ反応を中止になり、OD450で光熱値を検測する。陽性クローンを選択して、序列の測定に送って、PCRを通じて、重鎖可変区或は軽鎖可変区がそれの対応の人源抗体の恒定区の序列と連接して、拡増した抗体重鎖と軽鎖の全長断片(信号ペプチドが含む)は別々にpcDNA3.1GSにクローンする共トランスフェクション軽鎖プラスミド、重鎖プラスミドからEXPI 293細胞株まで、7日間培養後、Protein A(GE)で上清を純化して、最終親和力が成熟の抗体を獲得する。親和力が成熟の抗体を其々Elisa結合活性、Elisa抑制活性とCell結合活性を検測する事を行う。
【0063】
A、ELISA結合活性
バッグPD1−Hisは板にある、段差希釈の抗体を入れて、孵化洗浄後、羊抗鼠−HRPも入れて、色が出て、読数から反応曲線を作成して、結果が
図6の通り、EC50値を計算して、それとhPD−1の結合活性EC50は6.094ng/mLである。
B、ELISA抑制活性
段差希釈された抗体は一定濃度のPD1−Fc−Hisと事前に孵化して、混合物をバッグPD1−Fcの板に入れて、孵化洗濯してからanti−His−HRPも入れて、発色、読数から反応曲線をフィッティングして、結果は
図7の表示で、IC50値を計算して、それの抑制活性IC50は406.1nMである。
C、細胞結合活性
一日前にPD1−27(PD1過剰発現CHO−K1定常細胞)を検測培養用の細胞板に敷いて、翌日閉鎖後段差希釈の抗体を入れて、洗濯してanti−mouse−EUを入れて、後で洗濯して、蛍光増強液を入れて、データを読み出し、反応曲線をフィッティングして、結果は
図8の表示で、それの細胞抑制活性IC50は103.2ng/mLを計算できる。
【0064】
2.5抗体スクリーニングされた結果
三回のスクリーニングを行ってから、単クローン76個を選択し検測して、この中の40個のクローンを選択し序列を測定して、結果にクローン序列は原始の人源化抗体可変区の序列が一致と表示された。人源化抗体可変区の序列と人源抗体の工程区の序列を連接して、全抗体序列を形成して、表現プラスミドP3.1GS−hup01−HCとP3.1GS−hup01−LCを構築して、293細胞準備抗体に瞬回転して抗体活性を検測する。
【0065】
anti−PD−1重鎖ヌクレオチド酸序列とアミノ酸序列は其々SEQ ID NO:7と8の表示である。この中、重鎖可変区ヌクレオチド酸序列:
GAGGTGCAACTGGTGGAAAGCGGCGGAGGACTGGTGAAGCCCGGAGGATCCCTGAGGCTGTCCTGTGCCGCCTCC
GGCTTCACCTTCAGCAGCTACACCATGTCCTGGGTGAGGCAGGCTCCCGGAAAGGGCCTGGAGTGGGTGGCTACC
ATCAGCAACGGAGGCTCCTTCACCTATTACCCTGACTCCATGAAGGGCAGGTTCACAATCTCCCGGGACAACTCCAAGAACACCCTGTACCTGCAGATGTCCAGCCTGAGGGCTGAGGACACCGCCGTGTATTACTGC
GCCAGGGACAGCGACTATTACGGCATCTTCGACTACTGGGGCCAGGGAACAACCGTGACAGTGAGCTCC (SEQ ID NO: 5)
【0066】
横線を引く部分は其々CDR1、CDR2、CDR3、それの序列コードは其々SEQ ID NO:9−11である。横線を引いてない部分は其々FR1、FR2、FR3、FR4、それの序列コードは其々SEQ ID NO:12−15である。
【0067】
対応的に、重鎖可変区のアミノ酸序列:
EVQLVESGGGLVKPGGSLRLSCAAS
GFTFSSYTMSWVRQAPGKGLEWVAT
ISNGGSFTYYPDSMKGRFTISRDNSKNTLYLQMSSLRAEDTAVYYC
ARDSDYYGIFDYWGQGTTVTVSS (SEQ ID NO: 16)
【0068】
横線を引く部分は其々CDR1、CDR2、CDR3、それの序列コードは其々SEQ ID NO:17−19である。横線を引いてない部分は其々FR1、FR2、FR3、FR4、それの序列コードは其々SEQ ID NO:20−23である。
【0069】
anti−PD−1軽鎖ヌクレオチド酸序列とアミノ酸序列は其々SEQ ID NO:24と25の表示である。この中、軽鎖可変区ヌクレオチド酸序列:
GACATCGTGATGACCCAGTCCCCTCTGTCCCTGCCTGTGACACCCGGAGAGCCTGCCTCCATCAGCTGC
AGGAGCTCCAAGAGCCTGCTGTACAAAGACGGCAAGACCTACCTGAACTGGTATTTACAGAAGCCTGGCCAGTCCCCCCAGCTGCTGATCTAC
CTCATGTCCACCAGGGCCTCCGGAGTGCCTGATCGGTTCAGCGGATCCGGCAGCGGCACCGATTTCACCCTCAAGATCTCCAGGGTGGAGGCCGAGGACGTGGGAGTGTACTATTGC
CAGCAGCTGGTGGAGGACCCCTTCACCTTCGGCCAAGGCACAAAGCTGGAGATCAAGAGGACTGTG (SEQ ID NO: 26)
【0070】
横線を引く部分は其々CDR1、CDR2、CDR3、それの序列コードは其々SEQ ID NO:27−29である。横線を引いてない部分は其々FR1、FR2、FR3、FR4、それの序列コードは其々SEQ ID NO:30−33である。
【0071】
対応的に、軽鎖可変区のアミノ酸序列:
DIVMTQSPLSLPVTPGEPASISC
RSSKSLLYKDGKTYLNWYLQKPGQSPQLLIY
LMSTRASGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYC
QQLVEDPFTFGQGTKLEIKRTV ( SEQ ID NO: 34)
【0072】
横線を引く部分は其々CDR1、CDR2、CDR3、それの序列コードは其々SEQ ID NO:35−37である。横線を引いてない部分は其々FR1、FR2、FR3、FR4、それの序列コードは其々SEQ ID NO:38−41である。
【0073】
実施例3 人源化抗体の表現質粒の構築
P3.1GS−hup01−HCとP3.1GS−hup01−LCをテンプレートとしてPCRを通じて全長抗体、重鎖断片と軽鎖断片を増幅して、人源化抗体の表現プラスミドを構築する。
【0074】
軽鎖と重鎖の上下流のプライマー、反応システム及びPCR条件は表5、表6と表7の表示である。
【表5】
【表6】
【表7】
【0075】
PCR産物を利用して、試剤ボックス、軽鎖と重鎖の全長序列を回収する。抗体断片軽鎖、重鎖及び質粒に対して別々に双酵素切りを行って、電気泳動後、抗体酵素切りと質粒酵素切り断片を回収してから、断片を酵素連接を行う。酵素連接後の人源化抗体の表現質粒はP3.1GS−PD−1と命名させる。反応システムは表8〜表10の表示である。
【表8】
【表9】
【表10】
【0076】
上記酵素連接の産物を100μL XL1−10の感受態に入れて、30分間冷凍してから、42℃ 90秒熱打して、迅速に氷に2分間を置いて、500μL LBの培養基を入れて、37℃ 振分盤で1hを培養して、菌液は4000rpm 5分間を遠心して、銃で菌泥を吹き、50μg/mL AMPが含有するLB固体平板に塗り付けて、37℃一晩置いて培養する。選別菌を5mL LB液体培養基(50μg/mL AMP)に落ちて、37℃250rpm6h培養して、PCRでクローンを検証して、15%の除菌甘油で陽性菌種を保蔵して、毎クローンは2本、一本は保存管に冷凍して序列測定に送って、もう一本は−20℃で保存する。
【0077】
実施例4 細胞系の構築を安定
人源化抗体表現プラスミドP3.1GS−PD−1はトランスフェクション前にPvuIでリニア化して、電気トランスフェクションの方法で人源化抗体軽鎖、重鎖遺伝子を含有しているリニア化プラスミドをCHO−KSM4にトランスフェクションして、四回トランスフェクションして、トランスフェクション後の細胞を其々に20150703T、20150704T、20150708T及び20150714Tと命名される。
【0078】
転染め後、アンモニアを外して、加圧でスクリーニングして、転染め細胞20150708Tと20150714Tが2日間恢復後、加圧で板を敷く。約30−40日間培養後、96個の穴板にクローンが成長している事を観察できる。その時、生産量の鑑定を行って。高産量クローンを転移して培養も拡増する。細胞数量が2×10
6cells/mL頃に達したら、接種と原料を追加していくつかのロットを分けて培養する。培養が終了後上清を収穫して、生産量の鑑定を行って、予備選親クローンを獲得する。20150703Tと20150704Tの母クローンは半固体の舗装方法でスクリーニングしてから獲得する。高産量のクローンに対して亜クローンスクリーニングを行って、半固体敷く板、6穴板 穴ごとに3000−5000個の細胞がいる、培養基2.5mL、板を敷く後37℃、5%CO2に静置培養、7−12日間を培養して単クローンを選択できる。選択された単クローンに生産量の鑑定を行って、予備選クローンを獲得する。
【0079】
飼料スクリーニングで高産細胞株を獲得できる。振瓶、補料の方案:CDM4CHOを基礎培養基として接種して、接種の密度は5×10
5cells/mL、接種後、37℃、5%CO2、120rpmで培養して、接種の当日は第0日、第3日から70g/Lのcell Boost 5を補充して、細胞の収穫まで、毎日接種体積の6%を補充する。飼料スクリーニングの結果で、違うトランスフェクション中の相対的の高産細胞株を選択して、冷凍で種を保存して、伝代安定性の研究を行う。表現された抗体名anti−PD−1。
【0080】
実施例5 抗体の結合特異性と結合動力学の比較
Biacoreを利用して実施例四中の細胞株の表現抗体の親和力と結合動力学を分析する。標準アミン偶聯化学とBiacoreから提供した試剤ボックスを利用して、バスタミン経由して、羊抗人IgGをCM5チップと共価連接する。抗体が30μL/minの流速でHBS EP緩衝液の中に流動させて、結合を測定する。結合時間300秒、解離時間7200秒計算で取ったka、kdとKD値は表11の通りである。
【表11】
【0081】
実施例6 抗体は混合リンパ細胞の反応中に細胞因子分泌への影響である。
PBS緩衝液1:1血液を希釈して、3mLのLSMを遠心管に移動して、希釈された血液4mLを入れて、注意:入れる時、希釈後の血液はLSMの上層にある、均一に混合する事が不可である。400g、RT 30−40min遠心最後、分離された上層のPBMCを吸出し、100g 10min遠心。BD公司のCD4+細胞分離磁珠を使て、CD4+T細胞を分離する。BD公司のDC細胞分離磁珠を使て、DC細胞を分離する。96穴板の穴ごとにCD4+T細胞の数量は1×10 10
5、DC数量は1×10 10
4、体積合計100μL 共培養する。段差希釈された抗体を入れて、5日間培養後、IFN−γ、IL−2の濃度を検測する。
【0082】
結果は其々
図9と10の表示で、抗体は有効的に混合細胞がIFN−γ和IL−2を分泌する事を促進できる。
【0083】
実施例7 抗体は血清中の安定性である。
猿血清で人源化抗体anti−PD−1を希釈して、濃度は0.5mg/mLである。37℃で其々0日間、1日間、4日間、7日間置く。
【0084】
再編人PD−1融合蛋白は0.5μg/mLの濃度でバッグ緩衝液の中で4℃ 一晩置く。翌日、穴中の溶液を捨てて、PBSTで2回洗浄する。後、1%BSAを入れて、37℃ 1h閉鎖後、PBSTで2回洗浄する。安定性抗体サンプルは1μg/mLから順次に3倍希釈を行う、全部で8個の濃度段差、37℃1h孵化、PBSTで3回洗浄する。羊抗人FAB−HRPを使って、1:10000希釈、37℃ 1h孵化、PBSTで3回洗浄する。TMB入れて、15min顕色、0.5MのH
2SO
4で反応を中止され、450nmに吸光度を読み出す。
【0085】
結果は
図11の表示、人源化抗体anti−PD−1は良好の血清安定性を表して、7日間以内に明らかな活性減衰が表示されていない。
【0086】
実施例8 ELISAは人CD28、CTLA−4との結合特異性及び違う物種のPD−1蛋白との結合を測定する。
【0087】
再編CD28家族メンバ、再編人CD28、再編人CTLA−4、再編鼠PD−1、再編蟹食い猿PD−1、再編人PD−1蛋白と抗体の結合を測定する。違う蛋白は0.5μg/mLの濃度でバッグ緩衝液の中で4℃ 一晩置く。翌日、穴中の溶液を捨てて、PBSTで2回洗浄する。後、1%BSAを入れて、37℃ 1h閉鎖後、PBSTで2回洗浄する。0.5μg/mL抗体サンプルを入れて、1h孵化して、PBSTで3回洗浄する。羊抗人FAB−HRPを使って、1:10000希釈、37℃ 1h孵化、PBSTで3回洗浄する。TMB入れて、15min顕色、0.5MのH
2SO
4で反応を中止され、450nmに吸光度を読み出す。
【0088】
結果は
図12の表示で、抗体はCD28家族の他のメンバと結合しない。抗体は類似の親和力で人と蟹食い猿の再編PD−1蛋白を結合する。
【0089】
上記はただ本発明の最好選択実施方式、本発明の制限に適用しない、指摘しないといけないのは、本技術分野の普通技術者に対して、本発明の技術原理を脱離しない前提で若干の改進と変型も行ける、こんなの改進と変型が本発明の保護範囲とも見なす。
【配列表】
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