特許第6754066号(P6754066)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6754066
(24)【登録日】2020年8月25日
(45)【発行日】2020年9月9日
(54)【発明の名称】調節可能なパルス信号発生システム
(51)【国際特許分類】
   G01L 7/02 20060101AFI20200831BHJP
【FI】
   G01L7/02
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-30994(P2020-30994)
(22)【出願日】2020年2月26日
【審査請求日】2020年6月3日
(31)【優先権主張番号】201911090354.9
(32)【優先日】2019年11月8日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519459610
【氏名又は名称】青島力韓数碼科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】袁新芳
【審査官】 森 雅之
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01L
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体を含み、前記本体の中には伝動空間が設けられ、前記伝動空間の中には駆動装置が設けられ、前記駆動装置の右端には連結装置が噛み合い、前記伝動空間の下内壁の中には位置制限溝が前記伝動空間と連通になるように形成され、前記位置制限溝の中には発生装置が設けられ、前記連結装置は二本の牽引縄を介して前記発生装置に連結され、前記連結装置の前後両端には調節装置が対称になるように連結され、
前記発生装置の中には位置調整ばねと強度調整ばねとが設けられ、前記位置調整ばねと前記強度調整ばねとはエネルギーを蓄積でき且つ振動の発生に用いられ、前記位置制限溝の下内壁の中には摺動案内溝が前記位置制限溝と連通になるように形成され、前記摺動案内溝の下内壁の中には密封空間が前記摺動案内溝と連通になるように設けられ、前記密封空間の中には密封板が摺動可能に設けられ、前記発生装置に含まれる摺動棒は下端が前記摺動案内溝を通って前記密封板に固定的連結され、
前記強度調整ばねは前記摺動棒の上端に固定的に連結され、前記強度調整ばねの弾力により前記摺動棒は摺動でき、前記密封空間の下内壁には気圧ばねが固定的に連結され、前記気圧ばねはリアルタイムに前記密封空間の内部気圧を監視でき、前記摺動棒が前記密封板を連動させて摺動させ且つ前記密封空間の内部気圧を変えられ、前記本体の下端には信号センサが固定的に連結され、前記信号センサは前記気圧ばねに通電可能に連結され、
前記本体の中には下方に開口する凹溝が形成され、前記凹溝の中にはボタンが摺動可能に設けられ、前記凹溝の上内壁の中には接触スイッチが固定的に設けられ、前記接触スイッチは前記駆動装置に通電可能に連結され、前記ボタンと前記接触スイッチとは圧縮ばねによって固定的に連結されていることを特徴とする調節可能なパルス信号発生システム。
【請求項2】
前記伝動空間の中には案内輪が回動可能に設けられ、前記案内輪の中には回転軸が固定的に連結され、前記回転軸の前後両端は前記伝動空間の前後内壁に回動可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の調節可能なパルス信号発生システム。
【請求項3】
前記駆動装置は前記伝動空間の中に回動可能に設けられた扇形歯車を含み、前記扇形歯車の左端にはモータ軸が固定的に連結され、前記伝動空間の左内壁の中にはモータが固定的に設けられ、前記モータ軸の左端は前記モータに伝動可能に連結され、
前記扇形歯車の右端には平歯車が前記扇形歯車と噛み合えるように設けられ、前記平歯車の右端には従動軸が固定的に連結され、前記従動軸の右端には駆動歯車が固定的に連結され、前記駆動歯車の前端は前記連結装置に含まれる従動歯車に噛み合っていることを特徴とする請求項1に記載の調節可能なパルス信号発生システム。
【請求項4】
前記連結装置は前記伝動空間の中に前後対称になるように且つ回動可能に設けられたリールを含み、前記リールにおいて対称中心から離れた端には支持軸が固定的に連結され、前記支持軸において対称中心から離れた端はそれぞれ前記伝動空間の両側内壁に回動可能に連結され、前記リールにおいて対称中心から離れた端は前記調節装置に連結され、
前記従動歯車の前端には連結軸が固定的に連結され、前記連結軸の前端は前側の前記リールに固定的に連結され、二本の前記牽引縄は左端がそれぞれ両側の前記リールに巻かれ、前記牽引縄は右端が前記発生装置に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の調節可能なパルス信号発生システム。
【請求項5】
前記調節装置は、前記リールの中に設けられ且つ対称中心に背向して開口する噛合穴を含み、前記支持軸の中には貫通穴が前記支持軸を前後貫通するように設けられ、前記貫通穴と前記噛合穴との間には摺動歯車が摺動可能に設けられ、
前記摺動歯車において対称中心から離れた端にはコンロッドが固定的に連結され、前記本体の中には背向に開口する二つの連結溝が前後対称になるように形成され、前記連結溝の中には片方向輪が摺動可能に設けられ、前記コンロッドにおいて対称中心から離れた端は前記片方向輪に固定的に連結され、前記片方向輪において対称中心から離れた端には手動スライダが固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の調節可能なパルス信号発生システム。
【請求項6】
前記連結溝の円形内壁の中には前記連結溝と連通する収納溝が九つ環になるように配列され、前記収納溝の中には歯止めが回動可能に設けられ、前記歯止めの中には捻り軸が固定的に連結され、前記捻り軸の前後両端は前記収納溝の前後内壁の間に回動可能に連結され、前記歯止めの前後両端と前記収納溝の前後内壁とは捻りばねによって固定的に連結されていることを特徴とする請求項5に記載の調節可能なパルス信号発生システム。
【請求項7】
前記発生装置は前記位置制限溝の中に摺動可能に設けられた位置制限スライダを含み、後側の前記牽引縄は下端が前記位置制限スライダに固定的に連結され、前記位置調整ばねにより前記位置制限スライダと前記位置制限溝の内壁とが固定的連結され、
前記位置制限スライダの中にはばね溝が形成され、前記摺動棒は上方へ前記ばね溝に延在し且つ前記ばね溝に沿って摺動でき、前記強度調整ばねにより前記摺動棒の上端と前記ばね溝の上内壁とは固定的に連結され、前側の前記牽引縄は下端が前記摺動棒に固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の調節可能なパルス信号発生システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は信号分野を取り上げ、特に調節可能なパルス信号発生システムに関わる。
【背景技術】
【0002】
パルス信号とは、短時間に急峻な変化をする信号を指す。様々な形状を有し、通常のアナログ信号に比べ、波形と波形の間には著しい隔たりがある。パルス信号はメッセージを表すことができ、搬送波としても働ける。パルス信号の強度とは、信号波形の振幅を指す。通常のパルス信号発生器は、いくつかの特定したパルス信号しか発生させられなく、利用できるパルス信号の数は限られているため、時に利用者の需要には応えられない。本願発明は上記問題を解決できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第102210060号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常のパルス信号発生器は、いくつかの特定したパルス信号しか発生させられなく、時に利用者の需要には応えられない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願に記載の調節可能なパルス信号発生システムは、本体を含み、前記本体の中には伝動空間が設けられ、前記伝動空間の中には駆動装置が設けられ、前記駆動装置の右端には連結装置が噛み合い、前記伝動空間の下内壁の中には位置制限溝が前記伝動空間と連通になるように形成され、前記位置制限溝の中には発生装置が設けられ、前記連結装置は二本の牽引縄を介して前記発生装置に連結され、前記連結装置の前後両端には調節装置が対称になるように連結され、前記調節装置を手動で作動させ、前記調節装置は前記連結装置によって前記発生装置の初期エネルギー蓄積状態を調節でき、前記駆動装置が前記連結装置を駆動したら、二本の前記牽引縄を引いて前記発生装置を連動させ、前記発生装置の中には位置調整ばねと強度調整ばねとが設けられ、前記位置調整ばねと前記強度調整ばねとはエネルギーを蓄積でき且つ振動の発生に用いられ、前記位置制限溝の下内壁の中には摺動案内溝が前記位置制限溝と連通になるように形成され、前記摺動案内溝の下内壁の中には密封空間が前記摺動案内溝と連通になるように設けられ、前記密封空間の中には密封板が摺動可能に設けられ、前記発生装置に含まれる摺動棒は下端が前記摺動案内溝を通って前記密封板に固定的連結され、前記摺動案内溝は前記摺動棒の摺動を案内でき、前記強度調整ばねは前記摺動棒の上端に固定的に連結され、前記強度調整ばねの弾力により前記摺動棒は摺動でき、前記密封空間の下内壁には気圧ばねが固定的に連結され、前記気圧ばねはリアルタイムに前記密封空間の内部気圧を監視でき、前記摺動棒が前記密封板を連動させて摺動させ且つ前記密封空間の内部気圧を変えられ、前記本体の下端には信号センサが固定的に連結され、前記信号センサは前記気圧ばねに通電可能に連結され、前記信号センサは前記気圧ばねが監視できた前記密封空間の内部気圧の最高値と最低値に応じ、対応強度のパルス信号を発することができ、前記本体の中には下方に開口する凹溝が形成され、前記凹溝の中にはボタンが摺動可能に設けられ、前記凹溝の上内壁の中には接触スイッチが固定的に設けられ、前記接触スイッチは前記駆動装置に通電可能に連結され、前記ボタンと前記接触スイッチとは圧縮ばねによって固定的に連結され、前記ボタンを押し動かし、前記ボタンが前記接触スイッチと接触したら、前記駆動装置が作動し、前記ボタンを放すると、前記圧縮ばねの弾力により、前記ボタンは前記接触スイッチから離脱し、ここで前記駆動装置は止められ、人力で前記駆動装置の始動と作業頻度を制御できるため、可制御性が優れている。
【0006】
好ましくは、前記伝動空間の中には案内輪が回動可能に設けられ、前記案内輪の中には回転軸が固定的に連結され、前記回転軸の前後両端は前記伝動空間の前後内壁に回動可能に連結され、前記案内輪は前記牽引縄を案内できる。
【0007】
前記駆動装置は前記伝動空間の中に回動可能に設けられた扇形歯車を含み、前記扇形歯車の左端にはモータ軸が固定的に連結され、前記伝動空間の左内壁の中にはモータが固定的に設けられ、前記モータ軸の左端は前記モータに伝動可能に連結され、前記扇形歯車の右端には平歯車が前記扇形歯車と噛み合えるように設けられ、前記平歯車の右端には従動軸が固定的に連結され、前記従動軸の右端には駆動歯車が固定的に連結され、前記駆動歯車の前端は前記連結装置に含まれる従動歯車に噛み合い、前記モータを作動させ、前記モータは前記モータ軸により前記扇形歯車を回転させ、そして前記平歯車は連動して回転し、前記従動軸により前記駆動歯車を回転させ、続いて前記従動歯車は連動して回転し且つ前記連結装置を連動させられ、前記扇形歯車は前記平歯車と噛み合う度に前記平歯車に同じ角度を回転させるため、前記連結装置により前記発生装置に送られたエネルギー量が同じである。
【0008】
前記連結装置は前記伝動空間の中に前後対称になるように且つ回動可能に設けられたリールを含み、前記リールにおいて対称中心から離れた端には支持軸が固定的に連結され、前記支持軸において対称中心から離れた端はそれぞれ前記伝動空間の両側内壁に回動可能に連結され、前記リールにおいて対称中心から離れた端は前記調節装置に連結され、前記従動歯車の前端には連結軸が固定的に連結され、前記連結軸の前端は前側の前記リールに固定的に連結され、二本の前記牽引縄は左端がそれぞれ両側の前記リールに巻かれ、前記牽引縄は右端が前記発生装置に連結され、前記調節装置を手動で作動させ、前記調節装置は前記リールを連動させて回転させ、そして前記牽引縄により前記発生装置は連動して前記発生装置の初期エネルギー蓄積状態を調節し、前記駆動歯車は前記従動歯車を回転させ、そして前記連結軸により前側の前記リールは連動して回転し、さらに前側の前記牽引縄により前記発生装置は連動して前記強度調整ばねによりエネルギーを蓄積する。
【0009】
前記調節装置は、前記リールの中に設けられ且つ対称中心に背向して開口する噛合穴を含み、前記支持軸の中には貫通穴が前記支持軸を前後貫通するように設けられ、前記貫通穴と前記噛合穴との間には摺動歯車が摺動可能に設けられ、前記摺動歯車が前記噛合穴に滑り入ると、前記リールと連結でき、前記摺動歯車において対称中心から離れた端にはコンロッドが固定的に連結され、前記本体の中には背向に開口する二つの連結溝が前後対称になるように形成され、前記連結溝の中には片方向輪が摺動可能に設けられ、前記コンロッドにおいて対称中心から離れた端は前記片方向輪に固定的に連結され、前記片方向輪において対称中心から離れた端には手動スライダが固定的に連結され、前記片方向輪が前記連結溝に位置する時に片方向へしか回転できなく、且つここで前記摺動歯車は前記リールと連結し、さらに前記手動スライダを回すと、前記片方向輪は連動して回転し、前記コンロッドにより前記摺動歯車を回転させ、そして前記リールは連動して回転し、前記牽引縄を引いて前記発生装置に含まれる前記位置調整ばねと前記強度調整ばねとにエネルギーを蓄えさせる。
【0010】
好ましくは、前記連結溝の円形内壁の中には前記連結溝と連通する収納溝が九つ環になるように配列され、前記収納溝の中には歯止めが回動可能に設けられ、前記歯止めの中には捻り軸が固定的に連結され、前記捻り軸の前後両端は前記収納溝の前後内壁の間に回動可能に連結され、前記歯止めの前後両端と前記収納溝の前後内壁とは捻りばねによって固定的に連結され、前記片方向輪が反時計回りに回転すると、前記歯止めは押されて回転し、前記収納溝に入り且つ前記捻りばねを捻り、前記片方向輪が前記歯止めから離脱すると、前記捻りばねの弾力により、前記歯止めは回転して改めて前記連結溝に入り、また、前記片方向輪が時計回りに回転すると、前記歯止めは前記片方向輪を止め、前記片方向輪は時計回りに回転できない。
【0011】
前記発生装置は前記位置制限溝の中に摺動可能に設けられた位置制限スライダを含み、後側の前記牽引縄は下端が前記位置制限スライダに固定的に連結され、前記位置調整ばねにより前記位置制限スライダと前記位置制限溝の内壁とが固定的連結され、前記位置制限スライダの中にはばね溝が形成され、前記摺動棒は上方へ前記ばね溝に延在し且つ前記ばね溝に沿って摺動でき、前記強度調整ばねにより前記摺動棒の上端と前記ばね溝の上内壁とは固定的に連結され、前側の前記牽引縄は下端が前記摺動棒に固定的に連結され、前側の前記牽引縄が前記摺動棒を引いて上昇させ且つ前記強度調整ばねは圧縮され、そして前記摺動棒は前記強度調整ばねの弾力により下方へ摺動し、後側の前記牽引縄は前記位置制限スライダを引いて上昇させ且つ前記位置制限ばねが圧縮され、また、前記摺動棒と前記密封板は連動して上昇し、即ち前記密封板が前記密封空間での初期位置は調整され、従い、前記密封空間において前記密封板の下側に位置する部分の初期気圧は変わる。
【発明の効果】
【0012】
本発明は以下のプラス効果を有する:本願発明は連続的な振幅数値を有するパルス信号を発生させられ、全面的に利用者の需要に応えられ、また、駆動や停止が簡単に操作でき、使用が便利である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
下記に図1〜7を合わせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、本願に記載の各方向を以下のように規定する:図1は本願発明の正面図であり、本願に記載の各方向は、図1における観察方向に基づくものである。
【0014】
図1図1は本願発明の全体構成略図
図2図2図1におけるAの拡大略図
図3図3図1におけるB―B方向からの構成略図
図4図4図1におけるC―C方向からの構成略図
図5図5図2におけるD―D方向からの構成略図
図6図6図3におけるE―E方向からの構成略図
図7図7図6におけるF―F方向からの構成略図
【発明を実施するための形態】
【0015】
本願発明は調節可能なパルス信号発生システムを取り上げ、主に特定のパルス信号を発生させる作業に応用され、以下に図面を合わせて本願発明について詳しく説明を行う。
【0016】
本願に記載の調節可能なパルス信号発生システムは、本体11を含み、前記本体11の中には伝動空間13が設けられ、前記伝動空間13の中には駆動装置101が設けられ、前記駆動装置101の右端には連結装置100が噛み合い、前記伝動空間13の下内壁の中には位置制限溝16が前記伝動空間13と連通になるように形成され、前記位置制限溝16の中には発生装置102が設けられ、前記連結装置100は二本の牽引縄12を介して前記発生装置102に連結され、前記連結装置100の前後両端には調節装置103が対称になるように連結され、前記調節装置103を手動で作動させ、前記調節装置103は前記連結装置100によって前記発生装置102の初期エネルギー蓄積状態を調節でき、前記駆動装置101が前記連結装置100を駆動したら、二本の前記牽引縄12を引いて前記発生装置102を連動させ、前記発生装置102の中には位置調整ばね17と強度調整ばね18とが設けられ、前記位置調整ばね17と前記強度調整ばね18とはエネルギーを蓄積でき且つ振動の発生に用いられ、前記位置制限溝16の下内壁の中には摺動案内溝20が前記位置制限溝16と連通になるように形成され、前記摺動案内溝20の下内壁の中には密封空間21が前記摺動案内溝20と連通になるように設けられ、前記密封空間21の中には密封板22が摺動可能に設けられ、前記発生装置102に含まれる摺動棒26は下端が前記摺動案内溝20を通って前記密封板22に固定的連結され、前記摺動案内溝20は前記摺動棒26の摺動を案内でき、前記強度調整ばね18は前記摺動棒26の上端に固定的に連結され、前記強度調整ばね18の弾力により前記摺動棒26は摺動でき、前記密封空間21の下内壁には気圧ばね23が固定的に連結され、前記気圧ばね23はリアルタイムに前記密封空間21の内部気圧を監視でき、前記摺動棒26が前記密封板22を連動させて摺動させ且つ前記密封空間21の内部気圧を変えられ、前記本体11の下端には信号センサ24が固定的に連結され、前記信号センサ24は前記気圧ばね23に通電可能に連結され、前記信号センサ24は前記気圧ばね23が監視できた前記密封空間21の内部気圧の最高値と最低値に応じ、対応強度のパルス信号を発することができ、前記本体11の中には下方に開口する凹溝33が形成され、前記凹溝33の中にはボタン31が摺動可能に設けられ、前記凹溝33の上内壁の中には接触スイッチ30が固定的に設けられ、前記接触スイッチ30は前記駆動装置101に通電可能に連結され、前記ボタン31と前記接触スイッチ30とは圧縮ばね32によって固定的に連結され、前記ボタン31を押し動かし、前記ボタン31が前記接触スイッチ30と接触したら、前記駆動装置101が作動し、前記ボタン31を放すると、前記圧縮ばね32の弾力により、前記ボタン31は前記接触スイッチ30から離脱し、ここで前記駆動装置101は止められ、人力で前記駆動装置101の始動と作業頻度を制御できるため、可制御性が優れている。
【0017】
好ましくは、前記伝動空間13の中には案内輪14が回動可能に設けられ、前記案内輪14の中には回転軸15が固定的に連結され、前記回転軸15の前後両端は前記伝動空間13の前後内壁に回動可能に連結され、前記案内輪14は前記牽引縄12を案内できる。
【0018】
前記駆動装置101は前記伝動空間13の中に回動可能に設けられた扇形歯車48を含み、前記扇形歯車48の左端にはモータ軸47が固定的に連結され、前記伝動空間13の左内壁の中にはモータ46が固定的に設けられ、前記モータ軸47の左端は前記モータ46に伝動可能に連結され、前記扇形歯車48の右端には平歯車34が前記扇形歯車48と噛み合えるように設けられ、前記平歯車34の右端には従動軸35が固定的に連結され、前記従動軸35の右端には駆動歯車41が固定的に連結され、前記駆動歯車41の前端は前記連結装置100に含まれる従動歯車36に噛み合い、前記モータ46を作動させ、前記モータ46は前記モータ軸47により前記扇形歯車48を回転させ、そして前記平歯車34は連動して回転し、前記従動軸35により前記駆動歯車41を回転させ、続いて前記従動歯車36は連動して回転し且つ前記連結装置100を連動させられ、前記扇形歯車48は前記平歯車34と噛み合う度に前記平歯車34に同じ角度を回転させるため、前記連結装置100により前記発生装置102に送られたエネルギー量が同じである。
【0019】
前記連結装置100は前記伝動空間13の中に前後対称になるように且つ回動可能に設けられたリール29を含み、前記リール29において対称中心から離れた端には支持軸45が固定的に連結され、前記支持軸45において対称中心から離れた端はそれぞれ前記伝動空間13の両側内壁に回動可能に連結され、前記リール29において対称中心から離れた端は前記調節装置103に連結され、前記従動歯車36の前端には連結軸28が固定的に連結され、前記連結軸28の前端は前側の前記リール29に固定的に連結され、二本の前記牽引縄12は左端がそれぞれ両側の前記リール29に巻かれ、前記牽引縄12は右端が前記発生装置102に連結され、前記調節装置103を手動で作動させ、前記調節装置103は前記リール29を連動させて回転させ、そして前記牽引縄12により前記発生装置102は連動して前記発生装置102の初期エネルギー蓄積状態を調節し、前記駆動歯車41は前記従動歯車36を回転させ、そして前記連結軸28により前側の前記リール29は連動して回転し、さらに前側の前記牽引縄12により前記発生装置102は連動して前記強度調整ばね18によりエネルギーを蓄積する。
【0020】
前記調節装置103は、前記リール29の中に設けられ且つ対称中心に背向して開口する噛合穴40を含み、前記支持軸45の中には貫通穴43が前記支持軸45を前後貫通するように設けられ、前記貫通穴43と前記噛合穴40との間には摺動歯車42が摺動可能に設けられ、前記摺動歯車42が前記噛合穴40に滑り入ると、前記リール29と連結でき、前記摺動歯車42において対称中心から離れた端にはコンロッド44が固定的に連結され、前記本体11の中には背向に開口する二つの連結溝39が前後対称になるように形成され、前記連結溝39の中には片方向輪37が摺動可能に設けられ、前記コンロッド44において対称中心から離れた端は前記片方向輪37に固定的に連結され、前記片方向輪37において対称中心から離れた端には手動スライダ38が固定的に連結され、前記片方向輪37が前記連結溝39に位置する時に片方向へしか回転できなく、且つここで前記摺動歯車42は前記リール29と連結し、さらに前記手動スライダ38を回すと、前記片方向輪37は連動して回転し、前記コンロッド44により前記摺動歯車42を回転させ、そして前記リール29は連動して回転し、前記牽引縄12を引いて前記発生装置102に含まれる前記位置調整ばね17と前記強度調整ばね18とにエネルギーを蓄えさせる。
【0021】
好ましくは、前記連結溝39の円形内壁の中には前記連結溝39と連通する収納溝51が九つ環になるように配列され、前記収納溝51の中には歯止め50が回動可能に設けられ、前記歯止め50の中には捻り軸49が固定的に連結され、前記捻り軸49の前後両端は前記収納溝51の前後内壁の間に回動可能に連結され、前記歯止め50の前後両端と前記収納溝51の前後内壁とは捻りばね52によって固定的に連結され、前記片方向輪37が反時計回りに回転すると、前記歯止め50は押されて回転し、前記収納溝51に入り且つ前記捻りばね52を捻り、前記片方向輪37が前記歯止め50から離脱すると、前記捻りばね52の弾力により、前記歯止め50は回転して改めて前記連結溝39に入り、また、前記片方向輪37が時計回りに回転すると、前記歯止め50は前記片方向輪37を止め、前記片方向輪37は時計回りに回転できない。
【0022】
前記発生装置102は前記位置制限溝16の中に摺動可能に設けられた位置制限スライダ27を含み、後側の前記牽引縄12は下端が前記位置制限スライダ27に固定的に連結され、前記位置調整ばね17により前記位置制限スライダ27と前記位置制限溝16の内壁とが固定的連結され、前記位置制限スライダ27の中にはばね溝19が形成され、前記摺動棒26は上方へ前記ばね溝19に延在し且つ前記ばね溝19に沿って摺動でき、前記強度調整ばね18により前記摺動棒26の上端と前記ばね溝19の上内壁とは固定的に連結され、前側の前記牽引縄12は下端が前記摺動棒26に固定的に連結され、前側の前記牽引縄12が前記摺動棒26を引いて上昇させ且つ前記強度調整ばね18は圧縮され、そして前記摺動棒26は前記強度調整ばね18の弾力により下方へ摺動し、後側の前記牽引縄12は前記位置制限スライダ27を引いて上昇させ且つ前記位置制限ばね17が圧縮され、また、前記摺動棒26と前記密封板22は連動して上昇し、即ち前記密封板22が前記密封空間21での初期位置は調整され、従い、前記密封空間21において前記密封板22の下側に位置する部分の初期気圧は変わる。
【0023】
本願発明の作動手順は以下の通りである。
【0024】
はじめに、位置調整ばね17と強度調整ばね18とは自由状態にあり、密封板22、摺動棒26、位置制限スライダ27は下限位置にあり、ボタン31は接触スライダ30と接触しておらず、扇形歯車48は平歯車34と噛み合っておらず、片方向輪37は連結溝39の外側に位置する。
【0025】
使用するには、手動スライダ38を押し、片方向輪37は連動して連結溝39に滑り入って歯止め50と連結し、また、コンロッド44により摺動歯車42は噛合穴40に滑り入ってリール29と連結し、ここで利用者の需要に応じて手動スライダ38を反時計回りに回し、片方向輪37は反時計回りに回転し、コンロッド44により摺動歯車42を回転させてリール29も回転させ、そして牽引縄12は引かれて位置制限スライダ27と摺動棒26とを上昇させ、位置制限スライダ27は上昇し且つ位置調整ばね17を圧縮し、また、摺動棒26と密封板22とは連動して上昇し、密封板22の下側の気圧を弱め、即ちパルス信号の最低値を下げられ、気圧ばね23により密封板22の下側の気圧値が信号センサ24に送られ、また、摺動棒26はばね溝19の中で摺動し且つ強度調整ばね18を圧縮し、強度調整ばね18はエネルギーを蓄え、パルス信号の最高値を上げられ、ここで歯止め50により片方向輪37を止め、片方向輪37は時計回りに回転できない。
【0026】
前側の手動スライダ38を引き出し、前側の摺動歯車42はつれて前側のリール29から離脱し、ここで強度調整ばね18の弾力により、摺動棒26と密封板22とは押されて下方へ摺動し、密封板22の下側の気体が圧縮され、気圧ばね23により密封板22の下側の気圧値を感知し、且つ気圧最高値は信号センサ24に送られ、そして信号センサ24は密封板22の下側の気圧の最高値と最低値とに応じて対応強度のパルス信号を発し、また、ボタン31を押し、ボタン31を接触スイッチ30に接触させてモータ46を作動させ、モータ46はモータ軸47により扇形歯車48を回転させ、そして平歯車34は連動して回転し、従動軸35により駆動歯車41を回転させ、続いて従動歯車36は連動して回転し、連結軸28により前側のリール29を回転させ、さらに前側の牽引縄12により摺動棒26と密封板22とは連動して改めて上昇し且つ強度調整ばね18を圧縮し、扇形歯車48が平歯車34からもう一度離脱すると、摺動棒26と密封板22とは強度調整ばね18の弾力により往復に上下摺動し、即ち周期的にパルス信号を発することができる。
【0027】
ボタン31を放し、圧縮ばね32の弾力により、ボタン31は接触スイッチ30から離脱し、ここでモータ46を止め、パルス信号の発生も止まる。
【0028】
以上の方式により、当該分野の従業員は本願発明の範囲内で作業状況に応じて様々な改変を加えることができる。
【要約】
【課題】本願は調節可能なパルス信号発生システムを開示した。
【解決手段】
本願に記載の調節可能なパルス信号発生システムは、本体を含み、前記本体の中には伝動空間が設けられ、前記伝動空間の中には駆動装置が設けられ、前記駆動装置の右端には連結装置が噛み合い、前記伝動空間の下内壁の中には位置制限溝が前記伝動空間と連通になるように形成され、前記位置制限溝の中には発生装置が設けられ、前記連結装置は二本の牽引縄を介して前記発生装置に連結され、前記連結装置の前後両端には調節装置が対称になるように連結され、前記調節装置を手動で作動させ、前記調節装置は前記連結装置によって前記発生装置の初期エネルギー蓄積状態を調節でき、前記駆動装置が前記連結装置を駆動したら、二本の前記牽引縄を引いて前記発生装置を連動させる。
【選択図】図1
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