(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の胴部は、前記第1の胴部の突出方向に対して30°〜60°傾斜する方向に沿って延びる回転軸周りに回転するように、前記第1の胴部に対して取り付けられている、請求項1に記載のホースリール。
前記第2の胴部のうち前記係止片の先端部とは反対側に位置する第1の外周面には、前記第2の胴部の径方向外側に突出する少なくとも一つの突出部が設けられている、請求項1〜8のいずれか一項に記載のホースリール。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、腕を回転させながらホースを巻き出すにはホースの全長に応じて時間を要してしまい、ホースを直ちに使用状態にすることができず、ひいては作業者の体力を徒に消耗させてしまいうる。
【0005】
そこで、本開示は、ホースの取り出しを素早く行うことが可能なホースリール、及びホースがホースリールに収納された散水具を説明する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一つの観点に係るホースリールは、ホースを巻回状態で収納するホースリールであって、ベース部と、ベース部に対して回転可能に取り付けられた回転部とを備える。回転部は、回転部の回転に応じて、収納されたホースを保持する保持位置と、収納されたホースの保持を解除する解除位置との間で姿勢が変化する係止片を有する。
【0007】
本開示の一つの観点に係るホースリールでは、係止片の姿勢が、回転部の回転に応じて、収納されたホースを保持する保持位置と、収納されたホースの保持を解除する解除位置との間で変化する。そのため、係止片の姿勢が保持位置にあるときには、巻回状態のホースが係止片を乗り越え難いので、ホースリールに収納されているホースが意図せずにホースリールから外れてしまうような事態が生じ難い。一方、係止片の姿勢が解除位置にあるときには、係止片によるホースの保持が解除されているので、ホースを巻回状態のままホースリールから外すことができる。従って、腕を回転させながらホースをホースリールから巻き出す必要がない。その結果、ホースの取り出しを素早く行うことが可能となる。
【0008】
ベース部は、その主壁部から突出する第1の胴部を有し、回転部は係止片の基端部から突出する第2の胴部を有し、第2の胴部は、第1の胴部に対して回転可能に取り付けられていてもよい。
【0009】
第2の胴部は、第1の胴部の突出方向に沿って延びる回転軸周りに回転するように、第1の胴部に対して取り付けられており、係止片は、保持位置及び解除位置の双方において、突出方向に対して交差する方向に延びていてもよい。
【0010】
第2の胴部は、第1の胴部の突出方向に対して45°傾斜する方向に沿って延びる回転軸周りに回転するように、第1の胴部に対して取り付けられており、係止片は、保持位置において突出方向に対して交差する方向に延びており、解除位置において突出方向に沿って延びていてもよい。この場合、解除位置において係止片が突出方向に沿って延びているので、巻回状態のホースをホースリールから取り外す際には、巻回状態のホースを当該突出方向に沿って引き出すだけでよい。そのため、ホースの取り出しをより素早く且つ簡易に行うことが可能となる。
【0011】
第2の胴部は、筒状を呈しており、第1の胴部が第2の胴部内に挿通された状態で第1の胴部に対して回転可能に取り付けられていてもよい。この場合、第2の胴部の外周面に沿ってホースが巻回されてホースがホースリールに収納された状態において、回転動作が行われない第1の胴部にホースが接しないので、回転部が回転する際にホースと第1の胴部との間で抵抗が生じない。そのため、回転部をスムーズに動作させることができる。
【0012】
第2の胴部は、第1の胴部の突出方向に対して30°〜60°傾斜する方向に沿って延びる回転軸周りに回転するように、第1の胴部に対して取り付けられていてもよい。
【0013】
第2の胴部の外形は、ベース部側から係止片側に向かうにつれて縮径されたテーパ形状を呈していてもよい。この場合、巻回状態のホースを第2の胴部から取り外す際に、ホースが第2の胴部に引っ掛かり難くなる。そのため、ホースの取り出しをさらに素早く行うことが可能となる。
【0014】
係止片は、第2の胴部から一の側に延びており、第2の胴部のうち係止片の先端部とは反対側に位置する第1の外周面の傾斜は、第2の胴部のうち係止片の先端部側に位置する第2の外周面の傾斜よりも大きくてもよい。この場合、巻回状態のホースを第2の胴部から取り外す際に、傾斜がより大きな第1の外周面を巻回状態のホースが摺動するので、ホースが第2の胴部により引っ掛かり難くなる。そのため、ホースの取り出しをいっそう素早く行うことが可能となる。
【0015】
第2の胴部のうち係止片の先端部とは反対側に位置する第1の外周面には、第2の胴部の径方向外側に突出する少なくとも一つの突出部が設けられていてもよい。この場合、巻回状態のホースを第2の胴部から取り外す際に、第1の外周面に沿って滑り落ちようとする巻回状態のホースが、突出部に引っかかりやすくなる。そのため、第2の胴部からの意図しないホースの落下を抑制することができる。
【0016】
突出部は、ベース部側から係止片側に向かうにつれて突出量が大きくなるテーパ形状を呈していてもよい。この場合、巻回状態のホースが突出部において必要以上に引っ掛からずにすむ。そのため、第2の胴部からの意図しないホースの落下と、ホースのホースリールからの取り出しとを両立させることが可能となる。
【0017】
本開示の一つの観点に係るホースリールは、回転部のベース部に対する回転に伴ってクリック感を発生させるクリック部を更に備えてもよい。この場合、例えば係止片が保持位置又は解除位置にあることを、クリック感によって操作者に伝達することが可能となる。
【0018】
本開示の一つの観点に係るホースリールは、係止片が保持位置から変化したときに元の姿勢に戻すように回転部を付勢する付勢部材を更に備えてもよい。この場合、係止片が付勢部材によって自動的に保持位置に戻る。そのため、人手で係止片を保持位置に戻す手間を省くことが可能となる。
【0019】
回転部には、ホースの先端部に設けられた散水ノズルを支持可能に構成された支持部が設けられていてもよい。この場合、散水ノズルが支持部に支持されることにより、散水ノズルもホースリールに収納することが可能となる。
【0020】
本開示の他の観点に係るホースリールは、ホースを巻回状態で収納する収納装置であって、ベース部と、係止片とを備える。ベース部は、その主壁部から突出する胴部を有する。係止片は、胴部の延在方向と交差する方向に延びており、収納されたホースを保持する保持位置と、収納されたホースの保持を解除する解除位置との間で、胴部の延在方向と交差する方向においてスライド可能に胴部に対して取り付けられている。
【0021】
本開示の他の観点に係るホースリールでは、係止片が、収納されたホースを保持する保持位置と、収納されたホースの保持を解除する解除位置との間で、胴部の延在方向と交差する方向においてスライド可能に胴部に対して取り付けられている。そのため、係止片が保持位置にあるときには、巻回状態のホースが係止片を乗り越え難いので、ホースリールに収納されているホースが意図せずにホースリールから外れてしまうような事態が生じ難い。一方、係止片が解除位置にあるときには、係止片によるホースの保持が解除されているので、ホースを巻回状態のままホースリールから外すことができる。従って、腕を回転させながらホースをホースリールから巻き出す必要がない。その結果、ホースの取り出しを素早く行うことが可能となる。
【0022】
本開示の他の観点に係るホースリールは、ホースを巻回状態で収納する収納装置であって、ベース部と、係止片とを備える。ベース部は、その主壁部から突出する胴部を有する。係止片は、胴部の延在方向と交差する方向に延びると共に基端部が胴部に取り付けられており、収納されたホースを保持する保持状態と、収納されたホースの保持を解除する解除状態との間で弾性変形可能な弾性部材で構成されている。
【0023】
本開示の他の観点に係るホースリールでは、係止片が、収納されたホースを保持する保持状態と、収納されたホースの保持を解除する解除状態との間で弾性変形可能な弾性部材で構成されている。そのため、係止片が保持状態にあるときには、巻回状態のホースが係止片を乗り越え難いので、ホースリールに収納されているホースが意図せずにホースリールから外れてしまうような事態が生じ難い。一方、係止片が弾性変形して解除状態となると、係止片によるホースの保持が解除されているので、ホースを巻回状態のままホースリールから外すことができる。従って、腕を回転させながらホースをホースリールから巻き出す必要がない。その結果、ホースの取り出しを素早く行うことが可能となる。
【0024】
本開示の他の観点に係る散水具は、上記のいずれかのホースリールと、ホースリールに収納されたホースとを備える。本開示の他の観点に係る散水具では、上記のホースリールと同様に、ホースの取り出しを素早く行うことが可能となる。
【0025】
本開示の他の観点に係る散水具は、ホースの先端部にロータリコネクタを介して設けられた散水ノズルを更に備え、ロータリコネクタは、ホースと散水ノズルとを回転自在に連結していてもよい。この場合、巻回状態のホースを第2の胴部から取り外す際に、ホースが捻れた場合でも、ロータリコネクタにおいてホースの捻れが解消される。そのため、ホースにおいて水の流れが阻害され難くなるので、ホースをホースリールから取り外した後、直ちに散水ノズルから良好に散水を行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0026】
本開示に係るホースリール及び散水具によれば、ホースの取り出しを素早く行うことが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に説明される本開示に係る実施形態は本発明を説明するための例示であるので、本発明は以下の内容に限定されるべきではない。以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
【0029】
[1]第1実施形態
[1.1]散水具の構成
第1実施形態に係る散水具1は、
図1に示されるように、ホース2と、散水ノズル3と、ホースリール10Aとを備える。ホース2は、ホースリール10Aに巻回された状態で収納されうる。ホース2の各端部にはそれぞれ、ロータリコネクタ4,5が取り付けられている。
【0030】
ロータリコネクタ4は、水道栓6の蛇口に取り付けられたニップル7に対して着脱可能に接続されている。ロータリコネクタ4は、ニップル7に接続された状態において、ニップル7に対して回転可能である。ロータリコネクタ5は、散水ノズル3のニップル部3aに対して着脱可能に接続されている。ロータリコネクタ5は、ニップル部3aに接続された状態において、散水ノズル3に対して回転可能である。換言すれば、ロータリコネクタ4,5はそれぞれ、ホース2と、散水ノズル3及び水道栓6とを回転自在に連結している。
【0031】
ホースリール10Aは、
図2〜
図4に示されるように、ベース部12と、回転部14と、フック16とを備える。ベース部12、回転部14及びフック16は、例えば、金属、樹脂、ゴム等の材料で構成されていてもよい。これらの材料のうち、強度の観点から樹脂又は金属を用いてもよい。樹脂は、金属と比較して材料コスト及び生産性に優れている。樹脂のうち、成形の容易性の観点から熱可塑性樹脂を用いてもよい。熱可塑性樹脂のうち、成形性の観点からポリプロピレン(PP)、ABS樹脂、ポリアセタール(POM)を用いてもよい。これらのうち、衝撃強度及びコストの観点からポリプロピレンを用いてもよい。
【0032】
ベース部12は、主壁部12aと、側壁部12bと、胴部12c(第1の胴部)とを有する。主壁部12aは、矩形状を呈している。主壁部12aの中央部には、
図4に示されるように、円形状を呈する貫通孔12dが形成されている。
【0033】
側壁部12bは、
図2〜
図4に示されるように、主壁部12aの周縁に沿って延びるように主壁部12aに立設されている。そのため、主壁部12a及び側壁部12bは、有底四角筒状体を呈している。側壁部12bのうち
図2〜
図4の上側に位置する部分には、フック16が取り付けられている。以下では、ベース部12のうちフック16が取り付けられている側を「上側」といい、その逆を「下側」ということとする。
【0034】
胴部12cは、円筒形状を呈している。胴部12cは、貫通孔12dの周縁に沿って延びるように主壁部12aに立設されている。胴部12cの突出方向は、側壁部12bとは反対方向である。胴部12cの外形は、ベース部12から離れるにつれて縮径されたテーパ形状を呈している。
【0035】
図4に示されるように、主壁部12aの垂線方向に対する胴部12cの傾斜角θ1は、0°〜35°程度であってもよい。傾斜角θ1が0°未満であると、胴部12cの外形が、ベース部12から離れるにつれて拡径されたテーパ形状を呈することとなるので、胴部12cに巻回されたホース2を胴部12cから引き出し難くなる。傾斜角θ1が35°を超えると、ホース2が胴部12cの外周面上を滑りやすくなり、ホース2を胴部12cに巻回し難くなる。
【0036】
胴部12cの先端部12eは、
図3及び
図4に示されるように、側方から見て、下側から上側に向かうにつれて主壁部12aから離れるように傾斜している。
図3に示されるように、鉛直方向に対する先端部12eの傾斜角φ1は、0°〜20°程度であってもよい。先端部12eは、
図4に示されるように、内側に向けてL字状に屈曲されている。そのため、胴部12cのうち先端部12eの内周面には、周方向に延びる凹溝12fが構成されている。
【0037】
回転部14は、
図2〜
図4に示されるように、ベース部12に対して回転可能に取り付けられている。回転部14は、胴部14a(第2の胴部)と、係止片14bと、取付片14cと、複数の螺子14dとを有する。
【0038】
胴部14aは、円筒形状を呈している。胴部14aの外形は、ベース部12から離れるにつれて(ベース部12側から係止片14b側に向かうにつれて)縮径されたテーパ形状を呈している。胴部14aのうち下側の外周面S1(第1の外周面)の傾斜は、
図3及び
図4に示されるように、胴部14aのうち上側の外周面S2(第2の外周面)の傾斜よりも大きくてもよい。
【0039】
図4に示されるように、主壁部12aの垂線方向に対する外周面S1の傾斜角θ2は、0°〜35°程度であってもよい。傾斜角θ2が0°未満であると、外周面S1の外形が、ベース部12から離れるにつれて拡径されたテーパ形状を呈することとなるので、外周面S1に巻回されたホース2を胴部14aから引き出し難くなる。傾斜角θ2が35°を超えると、ホース2が外周面S1上を滑りやすくなり、ホース2を胴部14aに巻回し難くなる。
【0040】
胴部14aの基端部14eは、胴部12cの先端部12eと隣接している。胴部14aの基端部14eは、
図3及び
図4に示されるように、側方から見て、下側から上側に向かうにつれてベース部12から離れるように傾斜している。胴部14aの基端部14eの傾斜角は、胴部12cの先端部12eの傾斜角と略同一に設定されていてもよい。
【0041】
胴部14aの先端部14fには、
図2に示されるように、大径の円と小径の円とが一部重なり合った状態で上下に並んだ形状を呈する開口Hが設けられている。そのため、開口Hには、その内側に向けて突出する左右に一対の突出部14gが形成されている。開口H及び一対の突出部14gは、
図1に示されるように、散水ノズル3を支持可能に構成されており、散水ノズル3の支持部として機能する。
【0042】
係止片14bは、
図2〜
図4に示されるように、胴部14aの先端部14fから上側に向けて延びる板状部材である。換言すれば、胴部14aは、係止片14bの基端部からベース部12側に向けて突出している。そのため、係止片14bの先端部側には胴部14aの外周面S2が位置しており、係止片14bのうち先端部とは反対側(基端部側)には胴部14aの外周面S1が位置している。係止片14bの先端部は、半円形状を呈しており、丸みを帯びている。
【0043】
取付片14cは、円板状を呈しており、
図4に示されるように胴部12cの先端部12eに配置されている。取付片14cは、複数の螺子14dによって胴部14aに固定されている。取付片14cの周縁部14hは、胴部14aの先端部14f側に向けて突出するように屈曲されている。取付片14cの周縁部14hは、凹溝12fと係合したままの状態で、凹溝12f内をスライド可能である。そのため、回転部14は、所定の回転軸Ax1周りに回転可能である。なお、回転部14の胴部12c(ベース部12)に対する回転可能範囲は、例えば、0°〜180°の間であってもよいし、0°〜360°の間であってもよい。
【0044】
第1実施形態において、回転軸Ax1は、胴部12cの突出方向に沿って延びている。より詳細には、回転軸Ax1は、取付片14cの主面に対して直交する方向に沿って延びている。水平方向に対する回転軸Ax1の傾斜角は、傾斜角φ1と同程度である。すなわち、本明細書において「沿う」とは、基準に対して±20°程度の範囲も含む。
【0045】
[1.2]ホースリールの動作
続いて、ホースリール10Aの機能について説明する。
図1〜
図4に示されるように、係止片14bが上側に向けて突出した状態においては、係止片14bは、胴部12c,14aに巻回されているホース2が胴部12c,14aの延在方向において拡がらないようホース2を堰き止める保持機能を発揮する。そのため、このときの係止片14bは、ホースリール10Aに収納されたホース2を保持する保持位置にあるといえる。
【0046】
次に、回転部14が回転軸Ax1周りに180°回転すると、
図5及び
図6に示されるように、係止片14bが下側に向けて突出した状態となる。この状態では、係止片14bは、胴部12c,14aに巻回されているホース2の保持機能を発揮しない。そのため、このときの係止片14bは、ホースリール10Aに収納されたホース2の保持を解除する解除位置にあるといえる。
【0047】
従って、係止片14bは、回転部14の回転に応じて、保持位置と解除位置との間で姿勢が変化する。なお、第1実施形態においては、保持位置及び解除位置の双方において、胴部12c,14aの延在方向(主壁部12aからの突出方向)に対して交差する方向(直交する方向)に係止片14bが延びている。
【0048】
[1.3]散水具の製造方法
上記の散水具1を製造する際には、まず、ベース部12に回転部14が取り付けられていない状態で、巻回状態のホース2を胴部12cに対して装着する。続いて、回転部14をベース部12に対して取り付ける。具体的には、凹溝12f内に取付片14cの周縁部14hが係合するように、胴部14aの基端部14eと取付片14cとで胴部12cの先端部12eを挟んだ状態で、螺子14dによって取付片14cを胴部14aに固定する。傾斜している胴部12c,14aに対して直接ホース2を機械で巻回させると、ホース2と胴部12c,14aとの間に意図しない隙間が生じてしまい、巻回されたホース2が不揃いになってしまう虞があるが、上記の工程を経ると、ホース2をホースリール10Aに対して見栄えよく収納することができる。
【0049】
[1.4]作用
(A)以上のような第1実施形態では、係止片14bの姿勢が、回転部14の回転に応じて、収納されたホース2を保持する保持位置と、収納されたホース2の保持を解除する解除位置との間で変化する。そのため、係止片14bの姿勢が保持位置にあるときには、巻回状態のホース2が係止片14bを乗り越え難いので、ホースリール10Aに収納されているホース2が意図せずにホースリール10Aから外れてしまうような事態が生じ難い。一方、係止片14bの姿勢が解除位置にあるときには、係止片14bによるホース2の保持が解除されているので、ホース2を巻回状態のままホースリール10Aから外すことができる。従って、腕を回転させながらホース2をホースリール10Aから巻き出す必要がない。その結果、ホース2の取り出しを素早く行うことが可能となる。
【0050】
(B)第1実施形態では、胴部12c,14aの外形がいずれも、ベース部12側から係止片14b側に向かうにつれて縮径されたテーパ形状を呈している。そのため、巻回状態のホース2を胴部12c,14aから取り外す際に、ホース2が胴部14aに引っ掛かり難くなる。そのため、ホース2の取り出しをさらに素早く行うことが可能となる。また、胴部12c,14aがこのようなテーパ形状であると、ホースリール10Aを射出成形等で形成する場合に、金型から取り出しやすくなる。
【0051】
(C)第1実施形態では、外周面S1の傾斜が外周面S2の傾斜よりも大きい(傾斜角θ2>傾斜角θ1)。そのため、
図5及び
図6に示されるように、係止片14bの姿勢が解除位置に変化した状態で、巻回状態のホース2を胴部12c,14aから取り外す際に、傾斜がより大きな外周面S1を巻回状態のホース2が摺動する。従って、ホース2が胴部14aにより引っ掛かり難くなる。その結果、ホース2の取り出しをいっそう素早く行うことが可能となる。
【0052】
(D)第1実施形態では、ホース2の先端部にロータリコネクタ5を介して設けられた散水ノズル3を支持可能に構成された支持部(開口H及び一対の突出部14g)が、回転部14に設けられている。そのため、散水ノズル3が当該支持部に支持されることにより、散水ノズル3もホースリール10Aに収納することが可能となる。
【0053】
(E)第1実施形態では、ロータリコネクタ4,5がそれぞれ、ホース2と、散水ノズル3及び水道栓6とを回転自在に連結している。そのため、巻回状態のホース2を胴部12c,14aから取り外す際に、ホース2が捻れた場合でも、ロータリコネクタ4,5においてホース2の捻れが解消される。そのため、ホース2において水の流れが阻害され難くなるので、ホース2をホースリール10Aから取り外した後、直ちに散水ノズル3から良好に散水を行うことが可能となる。
【0054】
(F)第1実施形態では、係止片14bの先端部が丸みを帯びている。そのため、巻回状態のホース2を胴部12c,14aから取り外す際に、ホース2の係止片14bへの引っかかりを抑制することが可能となる。
【0055】
[2]第2実施形態
続いて、
図7〜
図10を参照して、第2実施形態に係るホースリール10Bについて説明する。ホースリール10Bは、胴部12c,14aの構造の点で、第1実施形態に係るホースリール10Aと異なる。以下では、主として、異なる点について説明する。
【0056】
胴部12cの先端部12eは、
図7〜
図9に示されるように、側方から見て、上側から下側に向かうにつれて主壁部12aから離れるように傾斜している。
図8に示されるように、先端部12eの鉛直方向に対する傾斜角φ2は、30°〜60°程度であってもよい。胴部14aの基端部14eは、胴部12cの先端部12eと隣接している。
【0057】
第2実施形態において、
図9に示されるように、回転軸Ax2は、胴部12cの突出方向に対して45°傾斜する方向に沿って延びている。より詳細には、回転軸Ax2は、取付片14cの主面に対して直交する方向に沿って延びている。水平方向に対する回転軸Ax2の傾斜角は、傾斜角φ2と同程度である。
【0058】
図7〜
図9に示されるように、係止片14bが上側に向けて突出した状態においては、係止片14bは、胴部12c,14aに巻回されているホース2が胴部12c,14aの延在方向において拡がらないようホース2を堰き止める保持機能を発揮する。一方、回転部14が回転軸Ax2周りに180°回転すると、
図10に示されるように、係止片14bが胴部12cの突出方向に沿って延びた状態となる。この状態では、係止片14bは、胴部12c,14aに巻回されているホース2の保持機能を発揮しない。そのため、このときの係止片14bは、第1実施形態と同様に、ホースリール10Bに収納されたホース2の保持を解除する解除位置にあるといえる。
【0059】
以上のような第2実施形態においても、第1実施形態における散水具1の作用効果A,B,D〜Fを奏する。
【0060】
第2実施形態では、解除位置において係止片14bが胴部12cの突出方向に沿って延びている。そのため、巻回状態のホース2をホースリール10Bから取り外す際には、巻回状態のホース2を当該突出方向に沿って引き出すだけでよい。従って、ホース2の取り出しをより素早く且つ簡易に行うことが可能となる。
【0061】
[3]第3実施形態
続いて、
図11を参照して、第3実施形態に係るホースリール10Cについて説明する。ホースリール10Cは、ベース部12が胴部12cに代えて胴部18を有している点と、回転部14の構造の点で、第1実施形態に係るホースリール10Aと異なる。以下では、主として、異なる点について説明する。
【0062】
胴部18は、円筒形状を呈している。胴部18は、貫通孔12dの周縁に沿って延びるように主壁部12aに立設されている。胴部18の突出方向は、側壁部12bとは反対方向である。胴部18の外形は、ベース部12から離れるにつれて縮径されたテーパ形状を呈している。
【0063】
胴部18の先端部18aには、第1実施形態と同様に、開口Hが設けられている。開口Hには、その内側に向けて突出する左右に一対の突出部14gが形成されている。胴部18の外周面のうち先端部18a寄りの部分には、周方向に延びる凹溝18bが形成されている。
【0064】
回転部14は、胴部18の先端部18aに取り付けられた板状部材である。回転部14の先端部は、半円形状を呈しており、丸みを帯びている。回転部14の基端部は、凹溝18bと係合している。そのため、回転部14は、凹溝18bに沿ってスライド可能に構成されている。
【0065】
図11に示されるように、回転部14が上側に向けて突出した状態においては、回転部14は、胴部18に巻回されているホース2が胴部18の延在方向において拡がらないようホース2を堰き止める保持機能を発揮する。一方、回転部14が凹溝18bに沿って下側に向けてスライドすると、回転部14が下側に向けて突出した状態となる。この状態では、回転部14は、胴部18に巻回されているホース2の保持機能を発揮しない。そのため、このときの回転部14は、第1実施形態と同様に、ホースリール10Cに収納されたホース2の保持を解除する解除位置にあるといえる。
【0066】
以上のような第3実施形態においても、第1実施形態における散水具1の作用効果A,B,D〜Fを奏する。
【0067】
[4]第4実施形態
続いて、
図12を参照して、第4実施形態に係るホースリール10Dについて説明する。ホースリール10Dは、ベース部12が主壁部12aを有しておらず側壁部12bによって構成されている点と、回転部14の構造の点で、第1実施形態に係るホースリール10Aと異なる。以下では、主として、異なる点について説明する。
【0068】
回転部14は、主壁部12aと、胴部18と係止片14bとを有する。主壁部12aは、矩形状を呈する板状部材である。主壁部12aは、図示されていないが、胴部18の突出方向(延在方向)に延びる回転軸周りにおいて、側壁部12bに対して回転可能に取り付けられている。すなわち、回転部14は、ベース部12に対して回転可能である。
【0069】
胴部18は、円筒形状を呈している。胴部18は、主壁部12aに立設されている。胴部18の突出方向は、主壁部12aに対して側壁部12bとは反対方向である。胴部18の外形は、ベース部12から離れるにつれて縮径されたテーパ形状を呈している。
【0070】
胴部18の先端部18aには、第1実施形態と同様に、開口Hが設けられている。開口Hには、その内側に向けて突出する左右に一対の突出部14gが形成されている。係止片14bは、胴部18の先端部18aに一体的に設けられた板状部材である。係止片14bの先端部は、半円形状を呈しており、丸みを帯びている。
【0071】
図12に示されるように、係止片14bが上側に向けて突出した状態においては、係止片14bは、胴部18に巻回されているホース2が胴部18の延在方向において拡がらないようホース2を堰き止める保持機能を発揮する。一方、回転部14が胴部18の突出方向(延在方向)に延びる回転軸周りに180°回転すると、係止片14bが下側に向けて突出した状態となる。この状態では、係止片14bは、胴部18に巻回されているホース2の保持機能を発揮しない。そのため、このときの係止片14bは、第1実施形態と同様に、ホースリール10Dに収納されたホース2の保持を解除する解除位置にあるといえる。
【0072】
以上のような第4実施形態においても、第1実施形態における散水具1の作用効果A,B,D〜Fを奏する。
【0073】
[5]第5実施形態
続いて、
図13〜
図15を参照して、第5実施形態に係るホースリール10Eについて説明する。ホースリール10Eは、胴部12c及び取付片14cの構造の点と、一対の付勢部材28A,28Bをさらに備える点とで、第1実施形態に係るホースリール10Aと異なる。以下では、主として、異なる点について説明する。
【0074】
胴部12cの内周面には、
図14及び
図15に示されるように、一対の突起20A,20Bと、一対のフック22A,22Bとが設けられている。突起20A,20Bは、凹溝12f内に配置されており、上下方向に並んでいる。突起20A,20Bは、弾性部材(例えば、ドーム状スプリング)である。フック22A,22Bは、L字形状を呈している。フック22A,22Bは、胴部12cの内周面に設けられており、上下方向に並んでいる。
【0075】
取付片14cの周縁部14hには、
図13及び
図15に示されるように、一対のノッチ24A,24Bが設けられている。ノッチ24A,24Bは、
図13及び
図15において上下方向に並んでいる。ノッチ24Aは突起20A,20Bの一方を収容可能であり、ノッチ24Bは突起20A,20Bの他方を収容可能である。突起20A,20B及びノッチ24A,24Bの組は、クリック部として機能する。
【0076】
取付片14cのうち回転部14とは反対側の主面には、
図14に示されるように、一対のフック26A,26Bが設けられている。フック26A,26Bは、L字形状を呈している。フック26A,26Bは、
図14において左右方向に並んでいる。
【0077】
付勢部材28A,28Bは、例えばコイルばねであってもよい。付勢部材28Aの一端は、胴部12cのフック22Aに取り付けられている。付勢部材28Aの他端は、取付片14cのフック26Aに取り付けられている。付勢部材28Bの一端は、胴部12cのフック22Bに取り付けられている。付勢部材28Bの他端は、取付片14cのフック26Bに取り付けられている。
【0078】
以上のような第5実施形態においても、第1実施形態における散水具1の作用効果A〜Fを奏する。
【0079】
第5実施形態においては、係止片14bが
図13〜
図15に示されるような保持位置にある状態から、回転部14が回転軸Ax1周りに回転すると、突起20Aがノッチ24A,24Bの一方から外れると共に、突起20Bがノッチ24A,24Bの他方から外れて、突起20A,20Bが取付片14cの周縁部14hによって押圧されて変形する。回転部14が回転軸Ax1周りに180°回転すると、突起20Aがノッチ24A,24Bの他方に入り込むと共に、突起20Bがノッチ24A,24Bの一方に入り込む。この際、変形していた突起20A,20Bが元の形状に戻り、クリック感が発生する。そのため、係止片14bが保持位置又は解除位置にあることを、クリック感によって操作者に伝達することが可能となる。
【0080】
第5実施形態においては、係止片14bが
図13〜
図15に示されるような保持位置にある状態から、回転部14が回転軸Ax1周りに回転すると、付勢部材28A,28Bが引っ張られる。そのため、回転部14の回転量が増えるほど、回転部14が元の姿勢に戻るように付勢部材28A,28Bが回転部14を付勢する。従って、回転部14(係止片14b)が付勢部材28A,28Bによって自動的に元の位置(保持位置)に戻る。その結果、人手で係止片14bを保持位置に戻す手間を省くことが可能となる。
【0081】
[6]第6実施形態
続いて、
図16及び
図17を参照して、第6実施形態に係るホースリール10Fについて説明する。ホースリール10Fは、回転部14の構造の点で、第1実施形態に係るホースリール10Aと異なる。以下では、主として、異なる点について説明する。
【0082】
回転部14は、突出部30をさらに有する。突出部30は、胴部14aの先端部14fから下側に向けて突出している。換言すれば、突出部30は、胴部12cのうち係止片14bの先端部とは反対側に位置する外周面S1に設けられている。突出部30は、ベース部12側から係止片14b側に向かうにつれて突出量が大きくなるテーパ形状を呈している。
【0083】
以上のような第6実施形態においても、第1実施形態における散水具1の作用効果A〜Fを奏する。
【0084】
第6実施形態においては、胴部12cの外周面S1に突出部30が設けられている。そのため、巻回状態のホース2を胴部12c,14aから取り外す際に、外周面S1に沿って滑り落ちようとする巻回状態のホース2が、突出部30に引っかかりやすくなる。従って、胴部12c,14aからの意図しないホース2の落下を抑制することができる。
【0085】
第6実施形態においては、突出部30が、ベース部12側から係止片14b側に向かうにつれて突出量が大きくなるテーパ形状を呈している。そのため、巻回状態のホース2が突出部30において必要以上に引っ掛からずにすむ。従って、胴部12c,14aからの意図しないホース2の落下と、ホース2のホースリール10Fからの取り出しとを両立させることが可能となる。
【0086】
第6実施形態においては、回転部14が一つの突出部30を有していたが、回転部14は、係止片14bとは異なる方向に胴部14aから突出する2つ以上の突出部30を有していてもよい。突出部30は、テーパ形状に限らず、種々の形状を呈していてもよい。
【0087】
[7]第7実施形態
続いて、
図18を参照して、第7実施形態に係るホースリール10Gについて説明する。ホースリール10Gは、回転部の構造の点で、第1実施形態に係るホースリール10Aと異なる。以下では、主として、異なる点について説明する。
【0088】
回転部14の胴部14aは、円筒形状を呈している。胴部14aは、胴部14aのうちベース部12の部分が胴部12cの外周面を覆うように配置されている。すなわち、胴部12cは、胴部14a内に挿通されている。胴部14aの基端部14eは、主壁部12aと隣接している。
【0089】
以上のような第7実施形態においても、第1実施形態における散水具1の作用効果A〜Fを奏する。
【0090】
第7実施形態では、胴部12cが胴部14a内に挿通された状態で、胴部14aが胴部12cに対して回転可能に取り付けられている。そのため、胴部14aの外周面に沿ってホース2が巻回されてホース2がホースリール10Gに収納された状態において、回転動作が行われない胴部12cにホース2が接しない。従って、回転部14が回転する際にホース2と胴部12cとの間で抵抗が生じない。その結果、回転部14をスムーズに動作させることができる。
【0091】
[8]第8実施形態
続いて、
図19を参照して、第8実施形態に係るホースリール10Hについて説明する。ホースリール10Hは、ベース部12を自立可能に支持する支持部材32をさらに備える点で、第1実施形態に係るホースリール10Aと異なる。このような第8実施形態においても、第1実施形態における散水具1の作用効果A〜Fを奏する。
【0092】
[9]第9実施形態
続いて、
図20を参照して、第9実施形態に係るホースリール10Iについて説明する。ホースリール10Iは、ベース部12が胴部12cに代えて胴部18を有している点と、回転部14に代えてスライド部34を有している点とで、第1実施形態に係るホースリール10Aと異なる。以下では、主として、異なる点について説明する。
【0093】
胴部18は、円筒形状を呈している。胴部18は、貫通孔12dの周縁に沿って延びるように主壁部12aに立設されている。胴部18の突出方向は、側壁部12bとは反対方向である。胴部18の外形は、ベース部12から離れるにつれて縮径されたテーパ形状を呈している。胴部18の先端部18aのうち外周面の側方には、上下方向に沿って延びる一対の突条18cが設けられている。
【0094】
スライド部34は、胴部18の先端部18aを外側から覆うように胴部18に取り付けられている。スライド部34は、板状を呈する主壁部34aと、側壁部34bとを有する。側壁部34bは、主壁部34aの周縁に沿って延びるように主壁部34aに立設されている。
【0095】
スライド部34の上端部及び下端部は共に、半円形状を呈しており、丸みを帯びている。スライド部34のうち一対の側壁部の内面にはそれぞれ、上下方向に沿って延びる凹溝(図示せず)が設けられている。当該凹溝内には、胴部18の突条18cが係合している。そのため、スライド部34は、胴部18の延在方向と交差する方向(上下方向)にスライド可能である。
【0096】
図20に示されるように、スライド部34が胴部18よりも上側に向けて突出した状態においては、スライド部34は、胴部18に巻回されているホース2が胴部18の延在方向において拡がらないようホース2を堰き止める保持機能を発揮する。すなわち、スライド部34は、第1実施形態の係止片14bとして機能する。
【0097】
一方、スライド部34が下方にスライドすると、スライド部34が胴部18よりも下側に向けて突出した状態となる。この状態では、スライド部34は、胴部18に巻回されているホース2の保持機能を発揮しない。そのため、このときのスライド部34は、第1実施形態と同様に、ホースリール10Iに収納されたホース2の保持を解除する解除位置にあるといえる。
【0098】
以上のような第9実施形態においては、スライド部34が、収納されたホース2を保持する保持位置と、収納されたホース2の保持を解除する解除位置との間で、胴部18の延在方向と交差する方向においてスライド可能に胴部18に対して取り付けられている。そのため、スライド部34が保持位置にあるときには、巻回状態のホース2がスライド部34を乗り越え難いので、ホースリール10Iに収納されているホース2が意図せずにホースリール10Iから外れてしまうような事態が生じ難い。一方、スライド部34が解除位置にあるときには、スライド部34によるホース2の保持が解除されているので、ホース2を巻回状態のままホースリール10Iから外すことができる。従って、腕を回転させながらホース2をホースリール10Iから巻き出す必要がない。その結果、ホース2の取り出しを素早く行うことが可能となる。
【0099】
加えて、第9実施形態においても、第1実施形態における散水具1の作用効果B,E,Fを奏する。
【0100】
なお、第1実施形態と同様に、散水ノズル3を支持可能に構成された支持部がスライド部34に設けられていてもよい。
【0101】
[10]第10実施形態
続いて、
図21を参照して、第10実施形態に係るホースリール10Jについて説明する。ホースリール10Jは、ベース部12が胴部12cに代えて胴部18を有している点と、回転部14に代えてスライド部34を有している点とで、第1実施形態に係るホースリール10Aと異なる。以下では、主として、異なる点について説明する。
【0102】
胴部18は、円筒形状を呈している。胴部18は、貫通孔12dの周縁に沿って延びるように主壁部12aに立設されている。胴部18の突出方向は、側壁部12bとは反対方向である。胴部18の外形は、ベース部12から離れるにつれて縮径されたテーパ形状を呈している。胴部18の先端部18aには、上下方向に沿って延び且つ上方に向けて開放されたスリット18dが設けられている。
【0103】
スライド部34は、平板状を呈している。スライド部34の上端部は、半円形状を呈しており、丸みを帯びている。スライド部34は、
図21において、胴部18の先端部18aから上側に向けて延びている。スライド部34は、スリット18dに沿って上下方向にスライド可能にスリット18d内に挿通されている。そのため、スライド部34は、胴部18の延在方向と交差する方向(上下方向)にスライド可能に胴部18に対して取り付けられている。
【0104】
図21に示されるように、スライド部34が胴部18よりも上側に向けて突出した状態においては、スライド部34は、胴部18に巻回されているホース2が胴部18の延在方向において拡がらないようホース2を堰き止める保持機能を発揮する。すなわち、スライド部34は、第1実施形態の係止片14bとして機能する。
【0105】
一方、スライド部34が下方にスライドすると、スライド部34がスリット18d内に収納された状態となる。この状態では、スライド部34は、胴部18に巻回されているホース2の保持機能を発揮しない。そのため、このときのスライド部34は、第1実施形態と同様に、ホースリール10Jに収納されたホース2の保持を解除する解除位置にあるといえる。
【0106】
以上のような第10実施形態においては、第9実施形態における散水具1と同様の作用効果を奏する。
【0107】
[11]第11実施形態
続いて、
図22を参照して、第11実施形態に係るホースリール10Kについて説明する。ホースリール10Kは、ベース部12が胴部12cに代えて胴部18を有している点と、回転部14に代えて弾性部材36を有している点とで、第1実施形態に係るホースリール10Aと異なる。以下では、主として、異なる点について説明する。
【0108】
胴部18は、円筒形状を呈している。胴部18は、貫通孔12dの周縁に沿って延びるように主壁部12aに立設されている。胴部18の突出方向は、側壁部12bとは反対方向である。胴部18の外形は、ベース部12から離れるにつれて縮径されたテーパ形状を呈している。
【0109】
胴部18の先端部18aには、第1実施形態と同様に、開口Hが設けられている。開口Hには、その内側に向けて突出する左右に一対の突出部14gが形成されている。
【0110】
弾性部材36は、平板状を呈しており、胴部18の先端部18aから上側に向けて延びている。弾性部材36の上端部は、半円形状を呈しており、丸みを帯びている。弾性部材36は、例えば、シリコーンゴム、エラストマー等の弾性変形可能な材料で構成されている。そのため、弾性部材36は、外力が作用することによって変形し、その外力が除荷されると元の形状に戻る。
【0111】
図22に示されるように、弾性部材36が胴部18よりも上側に向けて突出した状態においては、弾性部材36は、胴部18に巻回されているホース2が胴部18の延在方向において拡がらないようホース2を堰き止める保持機能を発揮する。すなわち、弾性部材36は、第1実施形態の係止片14bとして機能する。
【0112】
一方、胴部18に巻回されているホース2を作業者が手前側に引き出そうとすると、弾性部材36が胴部18の突出方向(
図22の手前側)に変形して、弾性部材36が胴部18の突出方向に沿って延びた状態となる。この状態では、弾性部材36は、胴部18に巻回されているホース2の保持機能を発揮しない。そのため、このときの弾性部材36は、第1実施形態と同様に、ホースリール10Kに収納されたホース2の保持を解除する解除位置にあるといえる。作業者は、胴部18に巻回されているホース2をさらに手前側に引き出すことにより、ホース2をホースリール10Kから取り出すことができる。
【0113】
以上のような第11実施形態においては、弾性部材36が、収納されたホース2を保持する保持状態と、収納されたホース2の保持を解除する解除状態との間で弾性変形可能である。そのため、弾性部材36が保持状態にあるときには、巻回状態のホース2が弾性部材36を乗り越え難いので、ホースリール10Kに収納されているホース2が意図せずにホースリール10Kから外れてしまうような事態が生じ難い。一方、弾性部材36が弾性変形して解除状態となると、弾性部材36によるホース2の保持が解除されているので、ホース2を巻回状態のままホースリール10Kから外すことができる。従って、腕を回転させながらホース2をホースリール10Kから巻き出す必要がない。その結果、ホース2の取り出しを素早く行うことが可能となる。
【0114】
[12]第12実施形態
続いて、
図23を参照して、第12実施形態に係るホースリール10Lについて説明する。ホースリール10Lは、胴部12cの先端部12eが端壁12gによって閉塞されている点と、ベース部12と回転部14とが一対のフック片12h(回転係止部)と貫通孔14i(被係止部)とによって回転可能に接続されている点とにおいて、第1実施形態に係るホースリール10Aと異なる。以下では、主として、異なる点について説明する。
【0115】
一対のフック片12hは、端壁12g上に設けられており、端壁12gから突出している。一対のフック片12hは、その突出方向に対して交差する方向に弾性的に変形可能である。一対のフック片12hは、その爪が互いに外向きとなるように配置されている。
【0116】
貫通孔14iは、回転部14の基端部14e側に設けられており、開口Hと連通している。貫通孔14iの大きさは、一対のフック片12hが互いに近づくように弾性変形した状態でこれらが通過可能な程度の大きさである。一対のフック片12hが貫通孔14iに挿通された後は、一対のフック片12hの爪が貫通孔14iの縁に係合する。これにより、一対のフック片12hは、貫通孔14iに対して回転可能に係合する。
【0117】
以上のような第12実施形態においても、第1実施形態における散水具1の作用効果A〜Fを奏する。
【0118】
なお、被係止部として機能する貫通孔がベース部12の端壁12gに設けられており、回転係止部として機能する一対のフック片が回転部14の基端部14eに設けられていてもよい。回転係止部と被係止部との組み合わせによって、回転部14をベース部12に対して回転可能に取り付けることができれば、回転係止部が一対のフック片以外の構成であってもよいし、被係止部が貫通孔以外の構成であってもよい。
【0119】
[13]他の実施形態
以上、本開示に係る実施形態について詳細に説明したが、本発明の要旨の範囲内で種々の変形を上記の実施形態に加えてもよい。例えば、胴部12c,14a,18は、テーパ形状を呈していなくてもよい。
【0120】
ホースリール10A〜10Lは、ホース2の他に、電気ケーブル、ロープ等の可撓性長尺物を収納する収納装置として機能してもよい。