特許第6754390号(P6754390)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6754390遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6754390
(24)【登録日】2020年8月25日
(45)【発行日】2020年9月9日
(54)【発明の名称】遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法
(51)【国際特許分類】
   G21F 9/36 20060101AFI20200831BHJP
   G21F 9/30 20060101ALI20200831BHJP
   G21F 5/005 20060101ALI20200831BHJP
【FI】
   G21F9/36 511C
   G21F9/30 101
   G21F9/36 511B
   G21F5/005
【請求項の数】9
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-90526(P2018-90526)
(22)【出願日】2018年5月9日
(65)【公開番号】特開2019-196956(P2019-196956A)
(43)【公開日】2019年11月14日
【審査請求日】2019年9月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000204000
【氏名又は名称】太平電業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】特許業務法人 インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120237
【弁理士】
【氏名又は名称】石橋 良規
(72)【発明者】
【氏名】田中 智和
(72)【発明者】
【氏名】佐久間 教彰
(72)【発明者】
【氏名】五嶋 智久
【審査官】 藤本 加代子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−206293(JP,A)
【文献】 特開平01−114800(JP,A)
【文献】 特開昭62−210023(JP,A)
【文献】 特開平04−221799(JP,A)
【文献】 特開昭61−047598(JP,A)
【文献】 特開昭60−100800(JP,A)
【文献】 米国特許第04983282(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G21F 5/005
G21F 9/30
G21F 9/36
G21F 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射性粒状廃樹脂を遮蔽容器に収納する、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法において、下記工程、
回収した前記放射性粒状廃樹脂を網袋に収納する廃樹脂収納工程、
前記網袋に収納された前記放射性粒状廃樹脂に含まれる水分を除去する水分除去工程、
水分が除去された前記放射性粒状廃樹脂が収納された前記網袋を樹脂袋に収納する網袋収納工程、
前記網袋が収納された前記樹脂袋を前記遮蔽容器に収納する樹脂袋収納工程、
を備え、
前記廃樹脂収納工程と前記水分除去工程と前記網袋収納工程と前記樹脂袋収納工程との間を遮蔽壁によって遮蔽することを特徴とする、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法。
【請求項2】
前記廃樹脂収納工程は、回収した前記放射性粒状廃樹脂を吸引して前記網袋に収納することを特徴とする、請求項1に記載の、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法。
【請求項3】
前記水分除去工程は、水分を含む前記放射性粒状廃樹脂が収納された前記網袋を遠心脱水することによって前記放射性粒状廃樹脂から水分を除去することを特徴とする、請求項1または2に記載の、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法。
【請求項4】
前記廃樹脂収納工程から前記水分除去工程、前記水分除去工程から前記網袋収納工程への前記網袋の搬送、および、前記網袋収納工程から前記樹脂袋収納工程への前記樹脂袋の搬送は、前記網袋の吊り上げ、吊り下ろし、および、前記樹脂袋の吊り上げ、吊り下ろしが可能な搬送手段によって行うことを特徴とする、請求項1から3の何れか1つに記載の、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法。
【請求項5】
前記搬送手段を前記遮蔽壁の上方に設置することを特徴とする、請求項4に記載の、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法。
【請求項6】
前記搬送手段は、レールと前記レールに沿って移動可能な巻上機とからなることを特徴とする、請求項4または5に記載の、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法。
【請求項7】
前記遮蔽壁には、作業員が前記網袋あるいは前記樹脂袋を操作する開口を形成することを特徴とする、請求項1から6の何れか1つに記載の、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法。
【請求項8】
前記水分除去工程の後に、前記放射性粒状廃樹脂に含まれる水分を乾燥させて除去する乾燥工程を設けることを特徴とする、請求項1から7の何れか1つに記載の、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法。
【請求項9】
前記遮蔽容器は、遮蔽ドラム缶からなっていることを特徴とする、請求項1から8の何れか1つに記載の、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、放射性粒状廃樹脂の収納方法、特に、原子力発電設備を運転する際に、二次的に発生する放射性粒状廃樹脂を遮蔽容器に収納して保管するに際して、放射線被ばく量を最小限に抑えて、水分が除去された放射性粒状廃樹脂を遮蔽容器に収納することができる、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、使用済み燃料冷却貯蔵池内の水は、砂ろ過塔にてろ過後、樹脂塔にてイオン交換される。この際、使用する砂は、川砂であり、樹脂は、粒状アニオン樹脂および粒状カチオン樹脂からなる放射性粒状廃樹脂である。
【0003】
上述した燃料冷却貯蔵池内の水の処理に際して発生する放射性粒状廃樹脂の処理方法の一つに、回収した放射性粒状廃樹脂を遮蔽ドラム缶等の遮蔽容器に収納し、この遮蔽容器を所定の場所に保管する方法がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記処理方法において、重要なことは、放射性粒状廃樹脂を遮蔽容器に収納する際に、放射性粒状廃樹脂に含まれる水分を除去することと、放射性粒状廃樹脂の回収工程から、水分を除去した放射性粒状廃樹脂の遮蔽容器への収納工程に至るまでの間に受ける被ばく量を最小限に抑えることである。
【0005】
上記目的を達成することができる、放射性粒状廃樹脂の収納方法が望まれているが、このような、放射性粒状廃樹脂の収納方法は、現在のところ、まだ、提案されていない。
【0006】
従って、この発明の目的は、原子力発電設備を運転する際に、二次的に発生する放射性粒状廃樹脂を遮蔽容器に収納するに際して、被ばく量を最小限に抑えて、水分が除去された放射性粒状廃樹脂を、遮蔽容器に収納することができる、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、下記を特徴とするものである。
【0008】
請求項1に記載の発明は、放射性粒状廃樹脂を遮蔽容器に収納する、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法において、下記工程、
回収した前記放射性粒状廃樹脂を網袋に収納する廃樹脂収納工程、
前記網袋に収納された前記放射性粒状廃樹脂に含まれる水分を除去する水分除去工程、
水分が除去された前記放射性粒状廃樹脂が収納された前記網袋を樹脂袋に収納する網袋収納工程、
前記網袋が収納された前記樹脂袋を前記遮蔽容器に収納する樹脂袋収納工程、
を備え、
前記廃樹脂収納工程と前記水分除去工程と前記網袋収納工程と前記樹脂袋収納工程との間を遮蔽壁によって遮蔽することに特徴を有するものである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記廃樹脂収納工程は、回収した前記放射性粒状廃樹脂を吸引して前記網袋に収納することに特徴を有するものである。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記水分除去工程は、水分を含む前記放射性粒状廃樹脂が収納された前記網袋を遠心脱水することによって前記放射性粒状廃樹脂から水分を除去することに特徴を有するものである。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1つに記載の発明において、前記廃樹脂収納工程から前記水分除去工程、前記水分除去工程から前記網袋収納工程への前記網袋の搬送、および、前記網袋収納工程から前記樹脂袋収納工程への前記樹脂袋の搬送は、前記網袋の吊り上げ、吊り下ろし、および、前記樹脂袋の吊り上げ、吊り下ろしが可能な搬送手段によって行うことに特徴を有するものである。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記搬送手段を前記遮蔽壁の上方に設置することに特徴を有するものである。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の発明において、前記搬送手段は、レールと前記レールに沿って移動可能な巻上機とからなることに特徴を有するものである。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6の何れか1つに記載の発明において、前記遮蔽壁には、作業員が前記網袋あるいは前記樹脂袋を操作する開口を形成することに特徴を有するものである。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項1から7の何れか1つに記載の発明において、前記水分除去工程の後に、前記放射性粒状廃樹脂に含まれる水分を乾燥させて除去する乾燥工程を設けることに特徴を有するものである。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項1から8の何れか1つに記載の発明において、前記遮蔽容器は、遮蔽ドラム缶からなっていることに特徴を有するものである。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、使用済み燃料冷却貯蔵池内の水の処理に際して発生する放射性粒状廃樹脂を遮蔽容器に収納するに際して、被ばく量を最小限に抑えて、水分が除去された放射性粒状廃樹脂を、遮蔽容器に収納することができる。
【0018】
また、この発明によれば、各工程が遮蔽壁によって仕切られているので、この点からも被ばく量を最小限に抑えることができる。
【0019】
また、この発明によれば、遮蔽壁に開口を設け、作業員がこの開口を利用して網袋あるいは樹脂袋のセット、固縛、あるいは、巻上機への着脱等の操作を行うことができるので、この点からも被ばく量を最小限に抑えることができる。
【0020】
また、この発明によれば、水分が含まれる放射性粒状廃樹脂が収納された網袋を遠心脱水機にかけることによって水分が除去されるので、遮蔽ドラム缶等の遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納効率が向上する。また、水分が含まれる放射性粒状廃樹脂が収納された網袋を遠心脱水機にかけることによって水分が除去される結果、次のような効果がもたらされる。遮蔽容器は、超長期間保管されるが、この保管中に放射性粒状廃樹脂が収納された樹脂袋から放射性汚染水が漏れ、これによって遮蔽容器が腐食し、この結果、放射性汚染水や放射性粒状廃樹脂が遮蔽容器から流出して、周囲を汚染するおそれがある。しかしながら、上述したように、水分が除去されることによって、このようなおそれを回避することができる。
【0021】
また、この発明によれば、遠心脱水機による水分除去工程の後に、乾燥工程を設けることによって、放射性粒状廃樹脂に含まれる水分がさらに少なくなり、上述した水分除去効果がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】この発明の、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法を示す工程図である。
図2】この発明の、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法を示す別の工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
この発明の、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
【0024】
図1は、この発明の、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法を示す工程図である。
【0025】
図1において、1は、廃樹脂収納工程(A)に設置されたバキュームポンプ等の廃樹脂吸引装置である。廃樹脂収納工程(A)において、タンク2内に入れられた、貯蔵された放射性粒状廃樹脂は、廃樹脂吸引装置1にセットされたナイロンメッシュ袋等からなる網袋3に収納される。
【0026】
4は、水分除去工程(B)に設置された遠心脱水機である。水分除去工程(B)において、網袋3に収納された放射性粒状廃樹脂に含まれる水分は、遠心脱水機4により除去される。放射性粒状廃樹脂に含まれる水分を除去することによって、後述する遮蔽容器7への放射性粒状廃樹脂の収納効率が向上するとともに、放射性汚染水あるいは放射性粒状廃樹脂の遮蔽容器7からの流出によるリスクを回避することができる。
【0027】
なお、図2の別の工程図に示すように、遠心脱水機4による水分除去工程(B)の後に、電熱ヒーター等による乾燥工程(E)を設けることによって、放射性粒状廃樹脂に含まれる水分がさらに少なくなる結果、遮蔽容器7への放射性粒状廃樹脂の収納効率の向上効果がさらに向上するとともに、放射性汚染水あるいは放射性粒状廃樹脂の遮蔽容器7からの流出によるリスクの回避効果がさらに向上する。
【0028】
5は、網袋収納工程(C)に設置された樹脂袋設置台である。網袋収納工程(C)において、水分が除去された放射性粒状廃樹脂が収納された網袋3は、樹脂袋設置台5にセットされたポリエチレン等の樹脂袋6に収納される。
【0029】
7は、樹脂袋収納工程(D)に設置された遮蔽ドラム缶からなる遮蔽容器である。樹脂袋収納工程(D)において、網袋3が収納された樹脂袋6は、遮蔽容器7に収納され、蓋が閉められる。なお、遮蔽容器7は、遮蔽ドラム缶以外の容器であってもよい。
【0030】
8は、廃樹脂収納工程(A)と水分除去工程(B)と網袋収納工程(C)と樹脂袋収納工程(D)との間に設置された遮蔽壁である。
【0031】
廃樹脂収納工程(A)に設置された廃樹脂吸引装置1と水分除去工程(B)に設置された遠心脱水機4との間には、作業用スペースS1が設けられている。
【0032】
遠心脱水機4と網袋収納工程(C)に設置された樹脂袋設置台5との間には、作業用スペースS2が設置されている。
【0033】
樹脂袋設置台5と樹脂袋収納工程(D)に設置された遮蔽容器7との間には、作業用スペースS3が設置されている。
【0034】
作業用スペースS1、作業用スペースS2、作業用スペースS3は、それぞれ遮蔽壁8により仕切られている。遮蔽壁8には、作業員が網袋3あるいは樹脂袋6のセット、固縛、あるいは、後述する巻上機12への着脱等の操作を行う開口9a、開口9b、開口9c、開口9dが形成されている。
【0035】
10は、搬送手段である。搬送手段10は、網袋3を、廃樹脂吸引装置1から遠心脱水機4、および、遠心脱水機4から樹脂袋設置台5に搬送するとともに、樹脂袋6を、樹脂袋設置台5から遮蔽容器7に搬送する。搬送手段10は、遮蔽壁8の上方に、廃樹脂収納工程(A)から樹脂袋収納工程(D)に亘って設置されたレール11と、レール11に沿って移動可能なホイスト等の巻上機12とからなっている。
【0036】
このように構成されている、この発明の、遮蔽容器への放射性粒状廃樹脂の収納方法によれば、以下のようにして、回収された放射性粒状廃樹脂が遮蔽ドラム缶等の遮蔽容器に収納される。
【0037】
タンク2に貯蔵された放射性粒状廃樹脂は、廃樹脂吸引装置1によって吸引され、廃樹脂吸引装置1にセットされた網袋3に収納される。放射性粒状廃樹脂が収納された網袋3は、作業員が開口9aから手を入れることによって固縛された後、巻上機12に取り付けられる。
【0038】
次いで、網袋3は、巻上機12によって吊り上げられ、遠心脱水機4まで搬送され、この後、遠心脱水機4内に吊り下ろされる。遠心脱水機4内に吊り下ろされた網袋3は、作業用スペースS1内の作業員が開口9bから手を入れることによって巻上機12から外される。この後、遠心脱水機4により、網袋3に収納された放射性粒状廃樹脂に含まれる水分が除去される。この後、網袋3は、作業員によって巻上機12に取り付けられる。
【0039】
次いで、水分が除去された網袋3は、巻上機12によって吊り上げられ、樹脂袋設置台5まで搬送され、この後、樹脂袋設置台5にセットされた樹脂袋6内に吊り下ろされる。網袋3が吊り下ろされた樹脂袋6は、作業用スペースS2内の作業員が開口9cから手を入れることによって固縛される。
【0040】
次いで、網袋3が収納された樹脂袋6は、巻上機12によって吊り上げられ、遮蔽容器7まで搬送され、この後、遮蔽容器7内に吊り下ろされる。遮蔽容器7内に収納された樹脂袋6は、作業用スペースS3内の作業員が開口9dから手を入れることによって巻上機12から外される。
【0041】
このようにして、回収された放射性粒状廃樹脂は、遮蔽容器7に収納され、蓋が閉められる。この後、遮蔽容器7は、所定の保管場所に搬送され、保管される。
【0042】
以上説明したように、この発明によれば、放射性粒状廃樹脂を回収してから遮蔽容器7に収納するまでの間に、作業員が放射性粒状廃樹脂に触れることが少ないので、被ばく量を最小限に抑えることができる。
【0043】
また、この発明によれば、各工程が遮蔽壁8によって仕切られているので、この点からも被ばく量を最小限に抑えることができる。
【0044】
また、この発明によれば、遮蔽壁8に開口9aから9dを設け、作業員がこの開口9aから9dを利用して網袋3あるいは樹脂袋6のセット、固縛、あるいは、巻上機12への着脱等の操作を行うことができるので、この点からも被ばく量を最小限に抑えることができる。
【0045】
また、この発明によれば、水分が含まれる放射性粒状廃樹脂が収納された網袋3を遠心脱水機4にかけることによって水分が除去されるので、遮蔽ドラム缶等の遮蔽容器7への放射性粒状廃樹脂の収納効率が向上する。
【0046】
また、この発明によれば、水分が含まれる放射性粒状廃樹脂が収納された網袋3を遠心脱水機4にかけることによって水分が除去されるので、放射性汚染水あるいは放射性粒状廃樹脂の遮蔽ドラム缶等の遮蔽容器7からの流出によるリスクを回避することができる。
【0047】
また、この発明によれば、心脱水機4による水分除去工程(B)の後に、乾燥工程(E)を設けることによって、放射性粒状廃樹脂に含まれる水分がさらに少なくなる結果、上述した水分除去効果がさらに向上する。
【符号の説明】
【0048】
1:廃樹脂吸引装置
2:タンク
3:網袋
4:遠心脱水機
5:樹脂袋設置台
6:樹脂袋
7:遮蔽容器
8:遮蔽壁
9aから9d:開口
10:搬送手段
11:レール
12:巻上機
図1
図2