特許第6754489号(P6754489)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6754489ランダムアクセスを促進する方法、ネットワークノード及び端末デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6754489
(24)【登録日】2020年8月25日
(45)【発行日】2020年9月9日
(54)【発明の名称】ランダムアクセスを促進する方法、ネットワークノード及び端末デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20090101AFI20200831BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20200831BHJP
【FI】
   H04W72/12 150
   H04W74/08
【請求項の数】21
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2019-502723(P2019-502723)
(86)(22)【出願日】2016年7月20日
(65)【公表番号】特表2019-527515(P2019-527515A)
(43)【公表日】2019年9月26日
(86)【国際出願番号】CN2016090674
(87)【国際公開番号】WO2017059720
(87)【国際公開日】20170413
【審査請求日】2019年2月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100131886
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 隆志
(72)【発明者】
【氏名】ファン, ルイ
(72)【発明者】
【氏名】フレンゲル, ポール
(72)【発明者】
【氏名】ヘスラー, マーティン
(72)【発明者】
【氏名】エリクソン, エリク
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ハイ
【審査官】 田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2016/0165640(US,A1)
【文献】 特表2014−518041(JP,A)
【文献】 特開2011−250139(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0124746(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0192786(US,A1)
【文献】 国際公開第2013/021551(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/035650(WO,A1)
【文献】 5G - KEY COMPONENT OF THE NETWORKED SOCIETY,3GPP RAN Workshop on 5G RWS-150009 [online],[retrieved on 2020.02.12], Retrieved from the Internet: <URL: https://www.3gpp.org/ftp/workshop/2015-09-17_18_RAN_5G/Docs/RWS-150009.zip>,2015年 9月 3日,第1-55頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスでの方法(300)であって、
前記端末デバイスがネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するために必要な第1アクセス構成情報と、前記端末デバイスが前記ネットワークノードから第3ランダムアクセスメッセージを受信するために必要な第2アクセス構成情報と、を含むアクセス構成情報を、前記ネットワークノードから受信すること(S310)と、
前記第1アクセス構成情報に基づき、前記ネットワークノードから前記第1ランダムアクセスメッセージを受信すること(S320)と、
前記第1ランダムアクセスメッセージを受信した後に、前記第2アクセス構成情報に基づき、前記ネットワークノードから前記第3ランダムアクセスメッセージを受信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
端末デバイスでの方法(300)であって、
前記端末デバイスがネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するために必要な第1アクセス構成情報を、前記ネットワークノードから受信すること(S310)と、
前記第1アクセス構成情報に基づき、前記ネットワークノードから前記第1ランダムアクセスメッセージを受信すること(S320)であって、前記第1ランダムアクセスメッセージは、前記端末デバイスが前記ネットワークノードから第3ランダムアクセスメッセージを受信するために必要な第2アクセス構成情報を含む、前記第1ランダムアクセスメッセージを受信することと、
前記第1ランダムアクセスメッセージを受信した後に、前記第2アクセス構成情報に基づき、前記ネットワークノードから前記第3ランダムアクセスメッセージを受信することと、
を含む、方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の方法(300)であって、
前記第1アクセス構成情報は、前記第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられた、リソースエレメント(RE)と、復調基準信号(DMRS)と、ペイロードサイズと、変調及び符号化方式(MCS)と、受信タイミングと、の構成を示す、方法。
【請求項4】
請求項に記載の方法(300)であって、
前記RE、前記DMRS、前記ペイロードサイズ、前記MCS及び前記受信タイミングそれぞれについて、前記第1アクセス構成情報は、
1つの単一構成、或いは
候補構成のセット、及び、前記候補構成と前記第1ランダムアクセスメッセージの前に前記端末デバイスから前記ネットワークノードに送信される第2ランダムアクセスメッセージに関連付けられた送信パラメータとの間のマッピングルールを示す、方法。
【請求項5】
請求項に記載の方法(300)であって、
前記第1アクセス構成情報に基づき、前記ネットワークノードから前記第1ランダムアクセスメッセージを前記受信すること(S320)は、
前記単一構成、又は、前記候補構成のセットと前記マッピングルールとに基づき、前記RE、前記DMRS、前記ペイロードサイズ、前記MCS及び前記受信タイミングそれぞれの構成を判定することと、
前記RE、前記DMRS、前記ペイロードサイズ、前記MCS及び前記受信タイミングそれぞれの前記判定した構成に基づき、前記第1ランダムアクセスメッセージを受信することと、
を含む、方法。
【請求項6】
請求項に記載の方法(600)であって、
前記第1アクセス構成情報は、前記第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられたスクランブリングシーケンスの構成をさらに示す、方法。
【請求項7】
請求項に記載の方法(300)であって、
前記スクランブリングシーケンスについて、前記第1アクセス構成情報は、
1つの単一構成、或いは、
候補構成のセット、及び、前記候補構成と前記第1ランダムアクセスメッセージの前に前記端末デバイスから前記ネットワークノードに送信される第2ランダムアクセスメッセージに関連付けられた送信パラメータとの間のマッピングルールを示す、方法。
【請求項8】
請求項に記載の方法(300)であって、
前記第1アクセス構成情報に基づき、前記ネットワークノードから前記第1ランダムアクセスメッセージを前記受信すること(S320)は、
前記単一構成、又は、前記候補構成のセットと前記マッピングルールとに基づき、前記スクランブリングシーケンスの構成を判定することと、
前記スクランブリングシーケンスの前記判定した構成に基づき、前記第1ランダムアクセスメッセージを受信することと、
を含む、方法。
【請求項9】
請求項1からのいずれか1項に記載の方法(300)であって、
前記第1アクセス構成情報は、共通アクセス情報テーブル(C−AIT)に含まれる、方法。
【請求項10】
請求項1からのいずれか1項に記載の方法(300)であって、
前記第1アクセス構成情報の少なくとも一部分の更新を、前記ネットワークノードから受信することをさらに含み、
前記更新は、専用アクセス情報テーブル(D−AIT)に含まれる、方法。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1項に記載の方法(300)であって、
前記第2アクセス構成情報は、前記第3ランダムアクセスメッセージをスケジュールするための制御チャネルに関連付けられたRE、DMRS、ペイロードサイズ及びMCSの構成を示す、方法。
【請求項12】
請求項に記載の方法(300)であって、
前記第2アクセス構成情報は、共通アクセス情報テーブル(C−AIT)に含まれる、方法。
【請求項13】
請求項に記載の方法(300)であって、
前記第2アクセス構成情報の少なくとも一部分の更新を、前記ネットワークノードから受信することをさらに含み、
前記更新は、専用アクセス情報テーブル(D−AIT)に含まれる、方法。
【請求項14】
端末デバイス(700)であって、
前記端末デバイスがネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するために必要な第1アクセス構成情報と、前記端末デバイスが前記ネットワークノードから第3ランダムアクセスメッセージを受信するために必要な第2アクセス構成情報と、を含むアクセス構成情報を、前記ネットワークノードから受信し、前記第1アクセス構成情報に基づき、前記ネットワークノードから前記第1ランダムアクセスメッセージを受信し、前記第1ランダムアクセスメッセージを受信した後に、前記第2アクセス構成情報に基づき、前記ネットワークノードから前記第3ランダムアクセスメッセージを受信する様に構成された受信ユニット(710)を備えている、端末デバイス。
【請求項15】
端末デバイス(700)であって、
前記端末デバイスがネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するために必要な第1アクセス構成情報を、前記ネットワークノードから受信し、前記第1アクセス構成情報に基づき、前記ネットワークノードから、前記端末デバイスが前記ネットワークノードから第3ランダムアクセスメッセージを受信するために必要な第2アクセス構成情報を含む前記第1ランダムアクセスメッセージを受信し、前記第1ランダムアクセスメッセージを受信した後に、前記第2アクセス構成情報に基づき、前記ネットワークノードから前記第3ランダムアクセスメッセージを受信する様に構成された受信ユニット(710)を備えている、端末デバイス。
【請求項16】
請求項14又は15に記載の端末デバイス(700)であって、
前記第1アクセス構成情報は、前記第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられた、リソースエレメント(RE)と、復調基準信号(DMRS)と、ペイロードサイズと、変調及び符号化方式(MCS)と、受信タイミングと、の構成と、前記第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられた、スクランブリングシーケンスの構成と、を示す、端末デバイス。
【請求項17】
請求項16に記載の端末デバイス(700)であって、
前記第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられた、前記RE、前記DMRS、前記ペイロードサイズ、前記MCS、前記受信タイミング及び前記スクランブリングシーケンスの構成それぞれについて、前記第1アクセス構成情報は、
1つの単一構成、或いは、
候補構成のセット、及び、前記候補構成と前記第1ランダムアクセスメッセージの前に前記端末デバイスから前記ネットワークノードに送信される第2ランダムアクセスメッセージに関連付けられた送信パラメータとの間のマッピングルールを示す、端末デバイス。
【請求項18】
請求項17に記載の端末デバイス(700)であって、
前記受信ユニット(710)は、前記単一構成、又は、前記候補構成のセットと前記マッピングルールとに基づき、前記第1ランダムアクセスメッセージに関連づけられた、前記RE、前記DMRS、前記ペイロードサイズ、前記MCS、前記受信タイミング及びスクランブリングシーケンスそれぞれの構成を判定し、前記第1ランダムアクセスメッセージに関連づけられた、前記RE、前記DMRS、前記ペイロードサイズ、前記MCS、前記受信タイミング及びスクランブリングシーケンスそれぞれの前記判定した構成に基づき、前記第1ランダムアクセスメッセージを受信することにより、前記第1アクセス構成情報に基づき、前記ネットワークノードから前記第1ランダムアクセスメッセージを受信する様に構成される、端末デバイス。
【請求項19】
請求項14から18のいずれか1項に記載の端末デバイス(700)であって、
前記第1アクセス構成情報は、共通アクセス情報テーブル(C−AIT)に含まれる、端末デバイス。
【請求項20】
請求項14から19のいずれか1項に記載の端末デバイス(700)であって、
前記受信ユニット(710)は、前記第1アクセス構成情報の少なくとも一部分の更新を、前記ネットワークノードから受信する様にさらに構成され、
前記更新は、専用アクセス情報テーブル(D−AIT)に含まれる、端末デバイス。
【請求項21】
請求項14から20のいずれか1項に記載の端末デバイス(700)であって、
前記第2アクセス構成情報は、前記第3ランダムアクセスメッセージをスケジュールするための制御チャネルに関連付けられたRE、DMRS、ペイロードサイズ及びMCSの構成を示、端末デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信に関し、より詳しくは、ランダムアクセスを促進する方法、ネットワークノード及び端末デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(LTE)システムにおいては、上りリンク同期を確立していない、或いは、上りリンク同期外れを起こした、ユーザ装置(UE)としても知られる端末デバイスが、上りリンク同期を確立するためにランダムアクセス手順が使用される。競合ベース及び競合フリーの2種類のランダムアクセス手順が存在する。
【0003】
図1は、競合ベースのランダムアクセス手順のシグナリングシーケンスを示している。図示する様に、競合ベースのランダムアクセス手順は、それぞれ、MSG1、MSG2、MSG3及びMSG4として参照される4つのメッセージを含んでいる。MSG1及びMSG3は、UEからネットワークノード(例えば、発展型ノードB(eNB))への上りリンクメッセージであり、MSG2及びMSG4は、ネットワークノードからUEへの下りリンクメッセージである。競合フリーランダムアクセス手順は、MSG1及びMSG2の2つのメッセージのみを含む。
【0004】
MSG2及びMSG4の両方は、物理下りリンク共用チャネル(PDSCH)で搬送され、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)でスケジュールされる。MSG2のスケジュール情報は、共通検索空間で送信され、MSG4のスケジュール情報は、UE特定の検索空間で送信される。PDCCHは、セル基準信号(CRS)に基づき復号される必要があるので、LTEのランダムアクセス手順は、CRSに依存する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
次世代ネットワークには、より高いエネルギ効率が期待される。次世代ネットワークのデザイン原理の1つは、ネットワーク側のエネルギ消費を減少させ、隣接eNBによりサービス提供されるUEへの干渉を減少させるために、静的な常時オンの信号を最小化することである。結果、CRSは、将来、存在しなくなるかもしれない。よって、UEは、CRSに基づき、MSG2及び/又はMSG4をもはや受信できなくなり得る。
【0006】
よって、CRSが利用可能でないときに、MSG2及び/又はMSG4をUEが受信可能にする、ランダムアクセス手順のための解決策が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の目的は、CRSが利用可能でないときに、ランダムアクセス手順において、端末デバイスが、下りリンクメッセージを受信できる様にする、ランダムアクセスを促進する方法、ネットワークノード及び端末デバイスを提供することである。
【0008】
第1の態様において、ネットワークノードにおける方法が提供される。本方法は、端末デバイスが、ネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するために必要なアクセス構成情報を、端末デバイスに送信することと、アクセス構成情報に基づき、端末デバイスに第1ランダムアクセスメッセージを送信することと、を含む。
【0009】
一実施形態において、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられた、リソースエレメント(RE)と、復調基準信号(DMRS)と、ペイロードサイズと、変調及び符号化方式(MCS)と、受信タイミングと、の構成を示す。
【0010】
一実施形態において、RE、DMRS、ペイロードサイズ、MCS及び受信タイミングのそれぞれについて、アクセス構成情報は、1つの単一構成を示す、或いは、候補構成のセット、及び、候補構成と第1ランダムアクセスメッセージの前に端末デバイスからネットワークノードに送信される第2ランダムアクセスメッセージに関連付けられた送信パラメータとの間のマッピングルールを示す。
【0011】
一実施形態において、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられたスクランブリングシーケンスの構成をさらに示す。
【0012】
一実施形態において、スクランブリングシーケンスについて、アクセス構成情報は、1つの単一構成を示す、或いは、候補構成のセット、及び、候補構成と第1ランダムアクセスメッセージの前に端末デバイスからネットワークノードに送信される第2ランダムアクセスメッセージに関連付けられた送信パラメータとの間のマッピングルールを示す。
【0013】
一実施形態において、アクセス構成情報は、共通アクセス情報テーブル(C−AIT)に含まれる。
【0014】
一実施形態において、方法は、アクセス構成情報の少なくとも一部分の更新を、端末デバイスに送信することをさらに含む。更新は、専用アクセス情報テーブル(D−AIT)に含まれる。
【0015】
一実施形態において、方法は、端末デバイスが、ネットワークノードから第3ランダムアクセスメッセージを受信するために必要な更なるアクセス構成情報を、端末デバイスに送信することと、端末デバイスに第3ランダムアクセスメッセージを送信することと、をさらに含む。
【0016】
一実施形態において、更なるアクセス構成情報は、第3ランダムアクセスメッセージをスケジュールするための制御チャネルに関連付けられたRE、DMRS、ペイロードサイズ及びMCSの構成を示す。
【0017】
一実施形態において、更なるアクセス構成情報は、共通アクセス情報テーブル(C−AIT)又は第1ランダムアクセスメッセージに含まれる。
【0018】
一実施形態において、方法は、更なるアクセス構成情報の少なくとも一部分の更新を、端末デバイスに送信することをさらに含む。更新は、専用アクセス情報テーブル(D−AIT)に含まれる。
【0019】
第2の態様において、ネットワークノードが提供される。ネットワークノードは、端末デバイスが、ネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するために必要なアクセス構成情報を、端末デバイスに送信し、アクセス構成情報に基づき、端末デバイスに第1ランダムアクセスメッセージを送信する様に構成された送信ユニットを有する。
【0020】
第3の態様において、ネットワークノードが提供される。ネットワークノードは、送受信機、プロセッサ及びメモリを備えている。メモリは、プロセッサにより実行可能な命令を含み、これにより、ネットワークノードは、端末デバイスが、ネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するために必要なアクセス構成情報を、端末デバイスに送信し、アクセス構成情報に基づき、端末デバイスに第1ランダムアクセスメッセージを送信する様に動作する。
【0021】
第4の態様において、コンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは、ネットワークノードで実行されると、ネットワークノードに第1の態様による方法を実行させるコンピュータ可読命令を含む。
【0022】
第5の態様において、コンピュータプログラム格納プロダクトが提供される。コンピュータプログラム格納プロダクトは、第4の態様によるコンピュータプログラムを格納するコンピュータ可読記憶手段を有する。
【0023】
第1の態様の上述した実施形態は、第2の態様、第3の態様、第4の態様及び第5の態様にも適用できる。
【0024】
第6の態様において、端末デバイスにおける方法が提供される。方法は、端末デバイスが、ネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するために必要なアクセス構成情報を、ネットワークノードから受信することと、アクセス構成情報に基づき、ネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信することと、を含む。
【0025】
一実施形態において、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられた、リソースエレメント(RE)と、復調基準信号(DMRS)と、ペイロードサイズと、変調及び符号化方式(MCS)と、受信タイミングと、の構成を示す。
【0026】
一実施形態において、RE、DMRS、ペイロードサイズ、MCS及び受信タイミングのそれぞれについて、アクセス構成情報は、1つの単一構成を示す、或いは、候補構成のセット、及び、候補構成と第1ランダムアクセスメッセージの前に端末デバイスからネットワークノードに送信される第2ランダムアクセスメッセージに関連付けられた送信パラメータとの間のマッピングルールを示す。
【0027】
一実施形態において、アクセス構成情報に基づき、ネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するステップは、単一構成、又は、候補構成のセットとマッピングルールとに基づき、RE、DMRS、ペイロードサイズ、MCS及び受信タイミングそれぞれについての構成を判定することと、RE、DMRS、ペイロードサイズ、MCS及び受信タイミングそれぞれについて判定した構成に基づき、第1ランダムアクセスメッセージを受信することと、を含む。
【0028】
一実施形態において、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられたスクランブリングシーケンスの構成をさらに示す。
【0029】
一実施形態において、スクランブリングシーケンスについて、アクセス構成情報は、1つの単一構成を示す、或いは、候補構成のセット、及び、候補構成と第1ランダムアクセスメッセージの前に端末デバイスからネットワークノードに送信される第2ランダムアクセスメッセージに関連付けられた送信パラメータとのマッピングルールを示す。
【0030】
一実施形態において、アクセス構成情報に基づき、ネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するステップは、単一構成、又は、候補構成のセットとマッピングルールとに基づき、スクランブリングシーケンスの構成を判定することと、スクランブリングシーケンスの判定した構成に基づき、第1ランダムアクセスメッセージを受信することと、を含む。
【0031】
一実施形態において、アクセス構成情報は、共通アクセス情報テーブル(C−AIT)に含まれる。
【0032】
一実施形態において、方法は、アクセス構成情報の少なくとも一部分の更新を、ネットワークノードから受信することをさらに含む。更新は、専用アクセス情報テーブル(D−AIT)に含まれる。
【0033】
一実施形態において、方法は、端末デバイスが、ネットワークノードから第3ランダムアクセスメッセージを受信するために必要な更なるアクセス構成情報を、ネットワークノードから受信することと、更なるアクセス構成情報に基づき、ネットワークノードから第3ランダムアクセスメッセージを受信することと、を含む。
【0034】
一実施形態において、更なるアクセス構成情報は、第3ランダムアクセスメッセージをスケジュールするための制御チャネルに関連付けられたRE、DMRS、ペイロードサイズ及びMCSの構成を示す。
【0035】
一実施形態において、更なるアクセス構成情報は、共通アクセス情報テーブル(C−AIT)又は第1ランダムアクセスメッセージに含まれる。
【0036】
一実施形態において、方法は、更なるアクセス構成情報の少なくとも一部分の更新を、ネットワークノードから受信することをさらに含む。更新は、専用アクセス情報テーブル(D−AIT)に含まれる。
【0037】
第7の態様において、端末デバイスが提供される。端末デバイスは、端末デバイスが、ネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するために必要なアクセス構成情報を、ネットワークノードから受信し、アクセス構成情報に基づき、ネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信する様に構成された受信ユニットを含む。
【0038】
第8の態様において、端末デバイスが提供される。端末デバイスは、送受信機、プロセッサ及びメモリを備えている。メモリは、プロセッサにより実行可能な命令を含み、これにより、端末デバイスは、端末デバイスが、ネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するために必要なアクセス構成情報を、ネットワークノードから受信し、アクセス構成情報に基づき、ネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信する様に動作する。
【0039】
第9の態様において、コンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは、端末デバイスで実行されると、端末デバイスに第6の態様による方法を実行させるコンピュータ可読命令を含む。
【0040】
第10の態様において、コンピュータプログラム格納プロダクトが提供される。コンピュータプログラム格納プロダクトは、第9の態様によるコンピュータプログラムを格納するコンピュータ可読記憶手段を有する。
【0041】
第6の態様の上述した実施形態は、第7の態様、第8の態様、第9の態様及び第10の態様にも適用できる。
【0042】
本開示の実施形態により、端末デバイスは、ランダムアクセスメッセージ(例えば、MSG2)を受信するのに必要なアクセス構成情報をネットワークノードから受信し、その後、アクセス構成情報に基づいて、ネットワークノードからランダムアクセスメッセージを受信する。この様に、たとえCRSが利用可能でなくとも、端末デバイスは、ランダムアクセス手順において下りリンクメッセージを受信できる。
【0043】
上述した、及び、他の目的、特徴及び利点は、図を参照する以下の実施形態の記述から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】競合ベースのランダムアクセス手順のシグナリングシーケンスを示す図。
図2】本開示の実施形態による、端末デバイスによるランダムアクセスを促進する方法のフローチャート。
図3】本開示の実施形態による、ランダムアクセスを促進する方法のフローチャート。
図4図2及び図3の方法を説明するシグナリングシーケンスを示す図。
図5】本開示の一実施形態によるネットワークノードのブロック図。
図6】本開示の一実施形態による、端末デバイスのブロック図。
図7】本開示の他の実施形態によるネットワークノードのブロック図。
図8】本開示の他の実施形態による端末デバイスのブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本開示の実施形態の詳細について、以下では、図面を参照して詳細に説明する。以下の実施形態は例示であり、本開示の範囲を制限するものではない。
【0046】
用語"ネットワークノード"は、無線通信ネットワーク内のデバイスであって、端末デバイスがネットワークにアクセスしてサービスを受けるために経由するデバイスを意味する。ネットワークノードは、無線通信ネットワーク内の基地局(BS)、アクセスポイント(AP)、モビリティ管理エンティティ(MME)、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、ゲートウェイ、サーバー、コントローラ、又は、任意の他の適切なデバイスを参照する。 BSは、例えば、ノードB(ノードB又はNB)、発展型ノードB(eノードB又はeNB)、リモート無線ユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、リレイ、フェムト、ピコ等の低電力ノードであり得る。
【0047】
用語"端末デバイス"は、無線通信ネットワークにアクセスしてサービスの提供を受けることができる任意のエンドデバイスを参照する。制限しない例として、端末デバイスは、移動端末、UE、又は、他の適切なデバイスを参照する。UEは、例えば、加入者局(SS)、ポータブル加入者局、移動局(MS)、又は、アクセス端末(AT)であり得る。端末デバイスは、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラ等の画像キャプチャ端末デバイス、ゲーム端末デバイス、音楽格納再生装置、移動電話、セルラ電話、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、車両、歩行者等であるが、それらに限定されない。
【0048】
ここで使用する様に、用語"無線通信ネットワーク"は、LTEアドバンスド(LTE−A)、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)等の任意の適切な通信標準に従うネットワークを参照する。さらに、無線通信ネットワークにおける端末デバイスとネットワークデバイスとの通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G,2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、将来の第5世代(5G)通信プロトコル、及び/又は、現在知られている、若しくは、将来に開発される任意の他のプロトコルを含む、任意の適切な世代の通信プロトコルにより実行されるが、その様な通信プロトコルに限定されない。
【0049】
ここで使用する、用語"第1"及び"第2"は、異なる要素を参照する。単数形式は、文脈から明らかに異なる場合を除き、複数形式を含むことが意図される。ここで使用する、用語"含む"、"有する"、"備える"等は、述べられた特徴、要素及び/又は構成部品の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、要素、構成部品及び/又はそれらの組み合わせの存在を除外するものではない。用語"基づき"は、"部分的に、或いは、以上に基づき"と読むべきである。用語"一実施形態"は、"1つ以上の実施形態"と読むべきである。用語"他の実施形態"は、"少なくとも1つの他の実施形態"と読むべきである。明示的及び暗示的な他の定義が以下に含まれ得る。
【0050】
図2は、本開示の実施形態による、端末デバイスによるランダムアクセスを促進する方法200のフローチャートである。方法200は、ネットワークノード、例えば、eNBにより実行され得る。方法200は、以下のブロックを含む。
【0051】
ブロックS210において、端末デバイスがネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するために必要なアクセス構成情報が、端末デバイスに送信される。
【0052】
ここで、第1ランダムアクセスメッセージは、例えば、図1に示すMSG2であり得るが、それに限定されない。
【0053】
一例において、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられた、リソースエレメント(RE)と、復調基準信号(DMRS)と、ペイロードサイズと、変調及び符号化方式(MCS)と、受信タイミングと、の構成を示す。
【0054】
RE、DMRS、ペイロードサイズ、MCS及び受信タイミングのそれぞれについて、アクセス構成情報は、1つの単一構成を示し得る。
【0055】
この場合、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージを搬送するREのセット、第1ランダムアクセスメッセージを復号するためのDMRS、第1ランダムアクセスメッセージのペイロードサイズ、第1ランダムアクセスメッセージに使用されているMCS、及び、第1ランダムアクセスメッセージを受信する受信タイミングを示し得る。
【0056】
代わりに、RE、DMRS、ペイロードサイズ、MCS及び受信タイミングのそれぞれについて、アクセス構成情報は、候補構成のセット、及び、候補構成と第1ランダムアクセスメッセージがネットワークノードから端末デバイスに送信される前に、端末デバイスからネットワークノードに送信される第2ランダムアクセスメッセージに関連付けられた送信パラメータとの間のマッピングルールを示し得る。ここで、第2ランダムアクセスメッセージは、例えば、図1に示すMSG1であり得るが、それに限定されない。
【0057】
この場合、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージを搬送するREの1つ以上の候補セット、及び、REの候補セットと第2ランダムアクセスメッセージに使用されているプリアンブルシーケンスとの間のマッピングルールを示し得る。例えば、第2ランダムアクセスメッセージに使用され得る64個のプリアンブルシーケンスP0、P1、・・・、P63が存在し、アクセス構成情報が4つのREセット、S0、S1、S2、S3を示すものとすると、マッピングルールは、プリアンブルシーケンスP0〜P15がS0にマッピングされ、P16〜P31がS1にマッピングされ、P32〜P47がS2にマッピングされ、P48〜P63がS3にマッピングされることを必要とし得る。この様に、アクセス構成情報は、端末デバイスが第2ランダムアクセスメッセージに使用したプリアンブルシーケンスに基づき、端末デバイスが、第1ランダムアクセスメッセージを搬送しているREのセットを判定することを可能にする。
【0058】
同様に、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージを復号するための1つ以上の候補DMRS、第1ランダムアクセスメッセージの1つ以上の候補ペイロードサイズ、及び/又は、第1ランダムアクセスメッセージに使用されている1つ以上の候補MCSと、候補DMRS、候補ペイロードのサイズ、及び/又は、候補MCSと、第2ランダムアクセスメッセージに使用されているプリアンブルシーケンとの間のマッピングルールを示し得る。
【0059】
さらに、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージを受信する1つ以上の受信タイミング、及び、候補受信タイミングと第2ランダムアクセスメッセージの送信タイミングとの間のマッピングルールを示し得る。例えば、第2ランダムアクセスメッセージが時刻tで送信されるものとすると、マッピングルールは、tである第1ランダムアクセスメッセージを受信する受信タイミングと第2ランダムアクセスメッセージの送信タイミングとの間の所定の時間オフセットtoffを必要とし得る。よって、アクセス構成情報は、端末デバイスがt=t+toffを計算することを可能にする。
【0060】
オプションとして、1つの端末デバイスを他の端末デバイスと区別するために直交スクランブリングシーケンスが使用される場合、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられているスクランブリングシーケンスの構成をさらに示し得る。ここで、スクランブリングシーケンスについて、アクセス構成情報は、1つの単一構成を示す、或いは、候補構成のセット、及び、候補構成と第1ランダムアクセスメッセージの前に端末デバイスからネットワークノードに送信される第2ランダムアクセスメッセージに関連付けられた送信パラメータとのマッピングルールを示し得る。例えば、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージをスクランブリングするための2つ以上の候補スクランブリングシーケンス、及び、候補スクランブリングシーケンスと第2ランダムアクセスメッセージに使用されているプリアンブルシーケンスとの間のマッピングルールを示し得る。
【0061】
一例において、アクセス構成情報は、共通アクセス情報テーブル(C−AIT)に含まれ得る。さらに、アクセス構成情報の少なくとも一部分の更新が、端末デバイスへの送信のため、専用アクセス情報テーブル(D−AIT)に含められ得る。C−AITは、物理アンカーチャネル(PACH)として参照されるブロードキャストチャネルで送信され、UEが、電源オン時、初期的にネットワークにアクセスするのに必要な基礎システム情報を含んでいる。一旦、UEがネットワークにアタッチされると、UEは、D−AITを介して、更新及び/又は更なるシステム情報を獲得する。その後、UEは、アイドル/スリープモードから接続モードに遷移する際、ネットワークにアクセスするためにD−AITで定義されたシステム情報を利用できる。
【0062】
ブロックS220で、第1ランダムアクセスメッセージがアクセス構成情報に基づき端末デバイスに送信される。
【0063】
一例として、方法200は、例えば、競合ベースランダムアクセスに適用される場合、(図示しない)後続ブロックを含み得る。
【0064】
端末デバイスがネットワークノードから第3ランダムアクセスメッセージを受信するために必要な更なるアクセス構成情報が、端末デバイスに送信され得る。ここで、第3ランダムアクセスメッセージは、例えば、図1に示すMSG4であり得るが、それに限定されない。
【0065】
制御チャネルが第3ランダムアクセスメッセージをスケジュールするために使用され得る。更なるアクセス構成情報は、制御チャネルに関連付けられたRE、DMRS、ペイロードサイズ及びMCSの構成を示し得る。
【0066】
ここで、MSG2は、非常に小さいサイズであり、UE特定ではないため、MSG2をスケジュールするための制御チャネルを定義する必要はない。つまり、MSG2は、総ての制御チャネル(例えば、PDCCH)とは独立し得る。対照的に、MSG4は、非常に大きいサイズを有し、UE特定である。よって、制御チャネルでMSG4をスケジュールする利点がある。
【0067】
その後、第3ランダムアクセスメッセージが端末デバイスに送信され得る。
【0068】
一例において、更なるアクセス構成情報は、C−AITに含まれ得る。代わりに、更なるアクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージに含められ得る。さらに、更なるアクセス構成情報の少なくとも一部分の更新が、端末デバイスへの送信のため、D−AITに含められ得る。
【0069】
図3は、本開示の実施形態による、ランダムアクセスを促進する方法300のフローチャートである。方法300は、端末デバイス、例えば、UEにより実行され得る。方法300は、以下のステップを含む。
【0070】
ブロックS310において、端末デバイスがネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するために必要なアクセス構成情報が、ネットワークノードから受信される。ここで、第1ランダムアクセスメッセージは、例えば、図1に示すMSG2であり得るが、それに限定されない。
【0071】
ブロックS320で、第1ランダムアクセスメッセージがアクセス構成情報に基づきネットワークノードから受信される。
【0072】
方法200に関して上述した様に、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられた、リソースエレメント(RE)と、復調基準信号(DMRS)と、ペイロードサイズと、変調及び符号化方式(MCS)と、受信タイミングと、の構成を示し得る。RE、DMRS、ペイロードサイズ、MCS及び受信タイミングのそれぞれについて、アクセス構成情報は、1つの単一構成を示す、或いは、候補構成のセット、及び、候補構成と第1ランダムアクセスメッセージの前に端末デバイスからネットワークノードに送信される第2ランダムアクセスメッセージに関連付けられた送信パラメータとの間のマッピングルールを示し得る。ここで、第2ランダムアクセスメッセージは、例えば、図1に示すMSG1であり得るが、それに限定されない。
【0073】
ブロックS320において、RE、DMRS、ペイロードサイズ、MCS及び受信タイミングそれぞれの構成が、単一構成、又は、候補構成のセットとマッピングルールとに基づき決定され得る。第1ランダムアクセスメッセージは、RE、DMRS、ペイロードサイズ、MCS及び受信タイミングそれぞれの判定した構成に基づき、受信され得る。
【0074】
オプションとして、1つの端末デバイスを他の端末デバイスと区別するために直交スクランブリングシーケンスが使用される場合、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられているスクランブリングシーケンスの構成をさらに示し得る。スクランブリングシーケンスについて、アクセス構成情報は、1つの単一構成を示す、或いは、候補構成のセット、及び、候補構成と第1ランダムアクセスメッセージの前に端末デバイスからネットワークノードに送信される第2ランダムアクセスメッセージに関連付けられた送信パラメータとの間のマッピングルールを示し得る。この場合、ブロックS320において、スクランブリングシーケンスの構成が、単一構成、或いは、候補構成のセットとマッピングルールとに基づき決定され得る。その後、第1ランダムアクセスメッセージは、スクランブリングシーケンスの判定した構成に基づき受信され得る。
【0075】
RE、DMRS、ペイロードサイズ、MCS、受信タイミング及びスクランブリングシーケンスそれぞれの構成をどの様に判定するかの詳細については、上述した方法200を参照でき、ここでは省略する。
【0076】
一例において、アクセス構成情報は、C−AITに含まれ得る。さらに、アクセス構成情報の少なくとも一部分の更新が、ネットワークノードから受信され得る。更新は、D−AITに含められ得る。
【0077】
一例として、方法300は、例えば、競合ベースランダムアクセスに適用される場合、(図示しない)後続ブロックを含み得る。
【0078】
端末デバイスがネットワークノードから第3ランダムアクセスメッセージを受信するために必要な更なるアクセス構成情報が、ネットワークノードから受信され得る。ここで、第3ランダムアクセスメッセージは、例えば、図1に示すMSG4であり得るが、それに限定されない。
【0079】
制御チャネルが第3ランダムアクセスメッセージをスケジュールするために使用され得る。更なるアクセス構成情報は、制御チャネルに関連付けられたRE、DMRS、ペイロードサイズ及びMCSの構成を示し得る。
【0080】
その後、ネットワークノードからの第3ランダムアクセスメッセージが、更なるアクセス構成情報に基づき受信され得る。
【0081】
一例において、更なるアクセス構成情報は、C−AITに含まれ得る。代わりに、更なるアクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージに含められ得る。さらに、更なるアクセス構成情報の少なくとも一部分の更新が、ネットワークノードから受信され得る。更新は、D−AITに含められ得る。
【0082】
図4は、上述した方法200及び300を説明するためのシグナリングシーケンスを示している。競合ベースランダムアクセス手順が、一例として、図4には示されている。MSG3及びMSG4のための動作が必要ではないことを除き、競合フリーランダムアクセス手順にも適用可能である。
【0083】
例えば、UEが初期的に電源オンとなったとき、4.1において、eNBはC−AITをUEに送信する。C−AITは、MSG2に関連付けられたアクセス構成情報(以後、"MSG2構成"と参照する。)と、オプションとして、MSG4をスケジュールするための制御チャネルに関連付けられたアクセス構成情報(以後、"MSG4構成"と参照する。)と、を含む。4.2で、UEはMSG1をeNBに送信する。4.3で、eNBはMSG2をUEに送信する。ここで、MSG2は、C−AITに含まれるMSG2構成に基づき、UEにより受信され得る。代わりに、MSG4構成は、MSG2に含まれ得る。
【0084】
4.4で、UEはMSG3をeNBに送信する。4.5で、eNBはMSG4をUEに送信する。ここで、MSG4は、C−AITに含まれるMSG4構成、或いは、MSG2に基づき、UEにより受信され得る。
【0085】
4.6で、eNBはD−AITをUEに送信する。D−AITは、MSG2構成の更新、及び/又は、MSG4構成の更新を含み、UEは、アイドル/スリープモードから接続モードに遷移する際、続くランダムアクセス手順において、更新されたMSG2構成、及び/又は、更新されたMSG4構成を使用できる。
【0086】
上述した方法200に対応して、ネットワークデバイスが提供される。図5は、本開示の実施形態による、端末デバイスによるランダムアクセスを促進するためのネットワークノード500のブロック図である。ネットワークノード500は、例えば、eNBであり得る。
【0087】
図5に示す様に、ネットワークノード500は、端末デバイスがネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信すするために必要なアクセス構成情報を、端末デバイスに送信する様に構成された送信ユニット510を含む。送信ユニット510は、アクセス構成情報に基づき、端末デバイスに第1ランダムアクセスメッセージを送信する様にさらに構成される。
【0088】
一実施形態において、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられた、リソースエレメント(RE)と、復調基準信号(DMRS)と、ペイロードサイズと、変調及び符号化方式(MCS)と、受信タイミングと、の構成を示す。
【0089】
一実施形態において、RE、DMRS、ペイロードサイズ、MCS及び受信タイミングのそれぞれについて、アクセス構成情報は、1つの単一構成を示す、或いは、候補構成のセット、及び、候補構成と第1ランダムアクセスメッセージの前に端末デバイスからネットワークノードに送信される第2ランダムアクセスメッセージに関連付けられた送信パラメータとの間のマッピングルールを示す。
【0090】
一実施形態において、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられたスクランブリングシーケンスの構成をさらに示す。
【0091】
一実施形態において、スクランブリングシーケンスについて、アクセス構成情報は、1つの単一構成を示す、或いは、候補構成のセット、及び、候補構成と第1ランダムアクセスメッセージの前に端末デバイスからネットワークノードに送信される第2ランダムアクセスメッセージに関連付けられた送信パラメータとの間のマッピングルールを示す。
【0092】
一実施形態において、アクセス構成情報は、共通アクセス情報テーブル(C−AIT)に含まれる。
【0093】
一実施形態において、送信ユニット510は、アクセス構成情報の少なくとも一部分の更新を端末デバイスに送信する様にさらに構成される。更新は、専用アクセス情報テーブル(D−AIT)に含まれる。
【0094】
一実施形態において、送信ユニット510は、端末デバイスが、ネットワークノードから第3ランダムアクセスメッセージを受信するために必要な更なるアクセス構成情報を、端末デバイスに送信し、端末デバイスに第3ランダムアクセスメッセージを送信する様にさらに構成される。
【0095】
一実施形態において、更なるアクセス構成情報は、第3ランダムアクセスメッセージをスケジュールするための制御チャネルに関連付けられたRE、DMRS、ペイロードサイズ及びMCSの構成を示す。
【0096】
一実施形態において、更なるアクセス構成情報は、共通アクセス情報テーブル(C−AIT)又は第1ランダムアクセスメッセージに含まれる。
【0097】
一実施形態において、送信ユニット510は、更なるアクセス構成情報の少なくとも一部分の更新を端末デバイスに送信する様にさらに構成される。更新は、専用アクセス情報テーブル(D−AIT)に含まれる。
【0098】
ユニット510は、純粋はハードウェアとして、例えば、プロセッサ若しくはマイクロプロセッサと、適切なソフトウェアと、ソフトウェアを格納するメモリと、プログラム可能な論理デバイス(PLD)と、他の電子部品の1つ以上によるソフトウェアとハードウェアの組み合わせとして、或いは、例えば、図2に示し上述した動作を実行する様に構成された処理回路として、実現され得る。
【0099】
図6は、本開示の他の実施形態によるネットワークノード600のブロック図である。
【0100】
ネットワークノード600は、端末デバイスによるランダムアクセスを促進するために提供され得る。ネットワークノード600は、送受信機610と、プロセッサ620と、メモリ630と、を備えている。メモリ630は、プロセッサ620により実行可能な命令を含み、これにより、ネットワークノード600は、端末デバイスが、ネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するために必要なアクセス構成情報を、端末デバイスに送信し、アクセス構成情報に基づき、端末デバイスに第1ランダムアクセスメッセージを送信する様に動作する。
【0101】
上述した方法300に対応して、端末デバイスが提供される。図7は、本開示の実施形態による、ランダムアクセスを促進するための端末デバイス700のブロック図である。端末デバイス700は、例えば、UEであり得る。
【0102】
図7に示す様に、端末デバイス700は、端末デバイスがネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するために必要なアクセス構成情報を、ネットワークノードから受信する様に構成された受信ユニット710を含む。受信ユニット710は、アクセス構成情報に基づき、ネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信する様にさらに構成される。
【0103】
一実施形態において、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられた、リソースエレメント(RE)と、復調基準信号(DMRS)と、ペイロードサイズと、変調及び符号化方式(MCS)と、受信タイミングと、の構成を示す。
【0104】
一実施形態において、RE、DMRS、ペイロードサイズ、MCS及び受信タイミングのそれぞれについて、アクセス構成情報は、1つの単一構成を示す、或いは、候補構成のセット、及び、候補構成と第1ランダムアクセスメッセージの前に端末デバイスからネットワークノードに送信される第2ランダムアクセスメッセージに関連付けられた送信パラメータとの間のマッピングルールを示す。
【0105】
一実施形態において、受信ユニット710は、単一構成、或いは、候補構成のセットとマッピングルールとに基づき、RE、DMRS、ペイロードサイズ、MCS及び受信タイミングそれぞれについての構成を判定し、RE、DMRS、ペイロードサイズ、MCS及び受信タイミングそれぞれについての判定した構成に基づき、第1ランダムアクセスメッセージを受信することにより、アクセス構成情報に基づきネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信する様に構成される。
【0106】
一実施形態において、アクセス構成情報は、第1ランダムアクセスメッセージに関連付けられたスクランブリングシーケンスの構成をさらに示す。
【0107】
一実施形態において、スクランブリングシーケンスについて、アクセス構成情報は、1つの単一構成を示す、或いは、候補構成のセット、及び、候補構成と第1ランダムアクセスメッセージの前に端末デバイスからネットワークノードに送信される第2ランダムアクセスメッセージに関連付けられた送信パラメータとの間のマッピングルールを示す。
【0108】
一実施形態において、受信ユニット710は、単一構成、或いは、候補構成のセットとマッピングルールとに基づき、スクランブリングシーケンスの構成を判定し、スクランブリングシーケンスの判定した構成に基づき、第1ランダムアクセスメッセージを受信することにより、アクセス構成情報に基づき、ネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信する様に構成される。
【0109】
一実施形態において、アクセス構成情報は、共通アクセス情報テーブル(C−AIT)に含まれる。
【0110】
一実施形態において、受信ユニット710は、アクセス構成情報の少なくとも一部分の更新をネットワークノードから受信する様にさらに構成される。更新は、専用アクセス情報テーブル(D−AIT)に含まれる。
【0111】
一実施形態において、受信ユニット710は、端末デバイスが、ネットワークノードから第3ランダムアクセスメッセージを受信するために必要な更なるアクセス構成情報を、ネットワークノードから受信し、更なるアクセス構成情報に基づき、ネットワークノードから第3ランダムアクセスメッセージを受信する様にさらに構成される。
【0112】
一実施形態において、更なるアクセス構成情報は、第3ランダムアクセスメッセージをスケジュールするための制御チャネルに関連付けられたRE、DMRS、ペイロードサイズ及びMCSを示す。
【0113】
一実施形態において、更なるアクセス構成情報は、共通アクセス情報テーブル(C−AIT)又は第1ランダムアクセスメッセージに含まれる。
【0114】
一実施形態において、受信ユニット710は、更なるアクセス構成情報の少なくとも一部分の更新をネットワークノードから受信する様にさらに構成される。更新は、専用アクセス情報テーブル(D−AIT)に含まれる。
【0115】
ユニット710は、純粋はハードウェアとして、例えば、プロセッサ若しくはマイクロプロセッサと、適切なソフトウェアと、ソフトウェアを格納するメモリと、プログラム可能な論理デバイス(PLD)と、他の電子部品の1つ以上によるソフトウェアとハードウェアの組み合わせとして、或いは、例えば、図3に示し上述した動作を実行する様に構成された処理回路として、実現され得る。
【0116】
図8は、本開示の他の実施形態による端末デバイス800のブロック図である。
【0117】
端末デバイス800は、ランダムアクセスを促進するために提供され得る。端末デバイス800は、送受信機810と、プロセッサ8220と、メモリ830と、を備えている。メモリ830は、プロセッサ820により実行可能な命令を含み、これにより、端末デバイス800は、端末デバイスが、ネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信するために必要なアクセス構成情報を、ネットワークノードから受信し、アクセス構成情報に基づき、ネットワークノードから第1ランダムアクセスメッセージを受信する様に動作する。
【0118】
本開示は、例えば、EEPROM(電気的に消去可能なプログラム可能リードオンリーメモリ)、フラッシュメモリ、又は、ハードドライブといった、不揮発性又は揮発性メモリの形式である、1つ以上のコンピュータプログラム製品も提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを有する。コンピュータプログラムは、プロセッサ620により実行されると、ネットワークノード600に、例えば、図2で説明した手順といった動作を実行させるコード/コンピュータ可読命令を含み、或いは、プロセッサ820により実行されると、端末デバイス800に、例えば、図3で説明した手順といった動作を実行させるコード/コンピュータ可読命令を含む。
【0119】
コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムモジュールで構成されたコンピュータプログラムコードとして構成され得る。コンピュータプログラムモジュールは、図2又は図3に示すフローの動作を基本的に実行する。
【0120】
プロセッサは、単一CPU(中央処理ユニット)であり得るが、2つ以上の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサは、汎用目的マイクロプロセッサ、命令セットプロセッサ、及び/又は、関連チップセット、及び/又は、特定用途向け集積回路(ASIC)の様な特別なマイクロプロセッサを含み得る。プロセッサは、キャッシュ目的のためのボードメモリを含み得る。コンピュータプログラムは、プロセッサに接続されたコンピュータプログラム製品により担持され得る。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。例えば、コンピュータプログラム製品は、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)又はEEPROMを含み、上述したコンピュータプログラムモジュールは、他の実施形態において、メモリ形式の様々なコンピュータプログラム製品に分散され得る。
【0121】
本開示について、実施形態を参照して説明した。種々の修正、置換及び追加が、本開示の範囲から逸脱することなく、当業者により行われ得ることを理解すべきである。よって、本開示の範囲は、上述した特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲により定義されるのみである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8