(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
【0009】
図1は、実施形態のレシートプリンタ10を備える商品情報処理装置1を示す斜視図である。商品情報処理装置1は、例えば、POS(Point of sales)端末である。商品情報処理装置1は、各ストアに設置され、オペレータによって操作される。商品情報処理装置1は不図示のストアサーバ(POSサーバ)とネットワークを介して接続されている。レシートプリンタ10は商品情報処理装置1に固定或いは内蔵されている。
【0010】
図2は、商品情報処理装置1からレシートプリンタ10を取り出したものである。レシートプリンタ10はレシートを発行するための装置である。レシートプリンタ10は、レシートを排出する排出口18を備える。排出口18は上方向に開口している。なお、
図1、
図2に示す外観はあくまで一例であり、様々な変形が可能である。以下の説明では、レシートプリンタ10の前側(例えば、オペレータが位置する側)を「装置前側」、その反対を「装置後側」という。
図2の例であれば、装置前側は白抜き矢印の方向であり、装置後側はその反対方向である。
【0011】
図3は、レシートプリンタ10のブロック図である。また、
図4は、レシートプリンタ10の内部構造を示す図である。レシートプリンタ10は、ロール紙PRを着脱可能に構成されている。レシートプリンタ10は、ロール紙PRから取り出された用紙Sに明細を印刷し排出口18から排出する。
【0012】
レシートプリンタ10は、
図3に示すように、制御部11と、通信インタフェース12と、記憶部13と、搬送部14と、印刷部15と、カット部16と、挟持部17と、を備える。
【0013】
制御部11は、プロセッサ等の処理装置である。制御部11は不図示のROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)或いは記憶部13に格納されているプログラムに従って動作することで、後述の「レシート排出処理」を含む種々の動作を実現する。制御部11は、用紙を排出口から排出する排出制御手段として機能する。
【0014】
通信インタフェース12は、商品情報処理装置1の制御装置(例えば、プロセッサ)と通信する通信インタフェースである。通信インタフェース12は、商品情報処理装置1から各種データを取得し、記憶部13に送信する。通信インタフェース12が商品情報処理装置1から取得するデータには、印刷部15がレシートに印刷する情報(例えば、取引明細)が含まれる。なお、以下の説明では、印刷部15がレシートに印刷する情報のことを印刷データという。
【0015】
記憶部13は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部13は制御部11の内蔵メモリであってもよいし、制御部11とは別体のメモリであってもよい。記憶部13には、通信インタフェース12が受信した取引明細等の情報や制御部11を動作させるプログラム等が記憶される。
【0016】
搬送部14は、ロール紙PRから取り出された用紙Sを排出口18に向けて搬送するための装置(或いは機構)である。搬送部14は、
図4に示すように、用紙Sの移動経路を挟んで対向配置された一対のローラである。なお、搬送部14の構成はこれに限定されるものではない。例えば、印刷部15のプラテンローラ152の回転により用紙Sが搬送され、ロール紙PRから用紙Sを引き出す構成であっても良い。
【0017】
印刷部15は、用紙Sに取引明細等の各種情報を印字するための印刷装置である。印刷部15は、サーマル方式のプリントユニットである。印刷部15は、サーマルヘッド151とプラテンローラ152とを備える。印刷部15は、制御部11の制御に従って取引明細等の情報を用紙Sに印字する。
【0018】
カット部16は、用紙Sからレシートとなる部分を切り離すためのカッターであり、スライド式カッターである。勿論、カット部16の構成はこれに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。カット部16は、フルカットとパーシャルカットの双方が可能である。
図5(A)は、用紙Sがフルカットされた様子を示す図である。また、
図5(B)は、用紙Sがパーシャルカットされた様子を示す図である。
【0019】
フルカットとは、用紙からレシートとなる部分を完全に分離するカットである。例えば、フルカットとは、
図5(A)に示すように、レシートSrの後端となる部分(図に示すEr)を用紙Sから完全に分離するカットである。
【0020】
また、パーシャルカットとは、用紙からレシートとなる部分を不完全に分離するカットである。例えば、パーシャルカットとは、
図5(B)に示すように、レシートSrの後端Erの一部(図に示すNC。以下、非カット部という。)を残した状態でカット部がレシートの分離を完了するカットである。この場合、オペレータは最終的に非カット部NCを引きちぎってレシートSrを用紙Sから分離する。なお、
図5(B)の例では、非カット部NCはレシートSrの後端Erの中央に位置しているが、非カット部NCの位置はこの位置に限定されない。例えば、非カット部NCは後端Erの左右の端部に位置していてもよい。また、非カット部NCは1つに限定されない、非カット部NCは複数形成されていてもよい。
【0021】
図4に戻り、挟持部17は、排出口18の手前(用紙Sの搬送方向上流側)で用紙Sを挟持する機構である。
図6(A)及び
図6(B)は、レシートプリンタ10の挟持部17付近の拡大図である。図面白抜き矢印の方向が装置前側でその反対が装置後側である。挟持部17は、固定部171(第1の部位)と、可動部172(第2の部位)と、を備える。
【0022】
固定部171は、レシートプリンタ10に回転可能に固定されたローラである。固定部171の回転軸は用紙Sの移動経路Pと垂直な方向(図面奥方向)を向いている。固定部171を構成するローラには回転抵抗力が付与されている。そのため、固定部171を回転させるには一定の力を要する。固定部171は、排出口18の手前に位置している。
図6(A)の例であれば、固定部171は、排出口18から移動経路Pに沿ってレシートプリンタ10の内部に進んだ場所に位置している。排出口18から固定部171までの距離は、例えば、1cmから10cmである。固定部171は、移動経路Pの装置後側に位置している。
【0023】
可動部172は、用紙Sを固定部171との間に挟むための可動部材である。可動部172は、用紙Sの移動経路Pを挟んで固定部171と対向する位置に配置されている。可動部172は、板状体であり、装置後側の端部は斜め上側に屈曲或いは湾曲している。可動部172は、装置後側に向けて移動可能に構成されている。可動部172は、斜め下側に平面部172aを有している。可動部172は、用紙Sの移動経路Pを超えて装置後側に移動し、最終的に
図6(B)に示すように平面部172aを固定部171に図示しない弾性体(Springなど)により当接する。なお本実施の形態の説明においては平面部172aを図示しない弾性体にて固定部171側に当接させるとしたがこれに限定するものではない。例えば平面部172aを
図6(A)に示す方向に移動させその後固定部171に可動機構を設け図示しない弾性体により平面部172aに当接するようにしてもよい。平面部172aが用紙排出方向D1となす角のうち小さい方の角r1(すなわち、劣角)は90°より大きい。なお、用紙排出方向D1は、排出口18から用紙Sが排出される方向のことである。
【0024】
次に、このような構成を有するレシートプリンタ10の動作について説明する。
【0025】
レシートプリンタ10の制御部11は、商品情報処理装置1から印刷開始命令を受け取るとレシート排出処理を開始する。上述したように、レシートに印刷すべき印刷データは、記憶部13に格納される。以下、
図7のフローチャートを参照してレシート排出処理を説明する。
【0026】
制御部11は、レシート長が予め設定された閾値より大きいか判別する(ACT101)。このとき、制御部11は、記憶部13に格納されている印刷データに基づきレシート長を判別する。例えば、制御部11は、印刷行数と一行あたりの幅よりレシート長を判別する。
【0027】
レシート長が予め設定された閾値より小さい場合(ACT101:No)、制御部11は、排出モード1を実行する(ACT102)。排出モード1は、用紙Sを挟持部17で挟持することなく排出口18から排出するモードである。
図8は、排出モード1で用紙Sが排出される様子を示す図である。制御部11は、搬送部14を制御して用紙Sを搬送しながら、印刷部15を制御して用紙Sに情報を印刷する。用紙Sは固定部171と可動部172の間を通過して排出口18から排出される。
【0028】
続いて、制御部11は、印刷が完了したか判別する(ACT103)。印刷が完了していない場合(ACT103:No)、制御部11は、ACT102に戻り、印刷動作と排出動作を継続する。印刷が完了している場合(ACT103:Yes)、制御部11は、カット部16を制御して用紙Sからレシートとなる部分を分離する。このとき、制御部11は、レシートがレシートプリンタ10の内部に落ちて紙詰まりの原因とならないように、パーシャルカットを行う。パーシャルカットは、
図5(B)に示すように、用紙Sからレシートとなる部分を不完全に分離するカットである。レシートが短い場合、制御部11がパーシャルカットを行ったとしても、レシートが自重でちぎれ落ちる恐れはほとんどない。
【0029】
図7のACT101に戻り、レシート長が予め設定された閾値より大きい場合(ACT101:Yes)、制御部11は、排出モード2を実行する(ACT105)。排出モード2は、用紙Sをループ状に撓ませて排出口18から排出するモードである。
【0030】
図9〜
図11は、排出モード2で用紙Sが排出される様子を示す図である。制御部11は、搬送部14を制御して用紙Sを搬送しながら用紙Sに情報を印刷する。そして、制御部11は、用紙Sの先端部が排出口の手前(すなわち、挟持部17)に位置したら、
図9に示すように、可動部172を固定部171に向けて動かす。その後、制御部11は、
図10に示すように、固定部171と可動部172とで用紙Sの先端部を挟持する。挟持部17は、固定部171を構成するローラの周面と可動部172の平面部172aとで用紙Sの先端部を挟持する。制御部11がこのまま用紙Sの搬送を継続すると、用紙Sはループ状に撓んで排出口18から排出される。なお用紙Sは固定部171と平面部172aにて挟持されるが、この際用紙Sの挟持部分(先端部)は停止している必要はなく若干ながら移動する程度の挟持状態でも良い。その場合においても用紙Sの先端部の移動速度に比べ搬送部14の搬送速度が速いのでその速度差において用紙Sはループ状に撓む。なお、制御部11は、用紙Sへの情報の印刷と用紙Sの搬送とを排出モード1のときより高速にし、用紙Sを排出モード1のときより高速に排出してもよい。
図11は、用紙Sがループ状に撓んだ状態で排出口18から排出された様子を示す図である。
【0031】
なお、平面部172aは用紙排出方向D1に対して傾斜している。また、挟持部17が用紙Sを挟持したときの用紙押え角r1は90°より大きい。そのため、制御部11は、用紙Sの先端部が挟持部17で挟持された後、用紙Sの搬送を継続するだけで、スムーズに用紙Sをループ状に撓ませることができる。なお、用紙押え角r1は、
図10に示すように、用紙排出方向D1と平面部172aとがなす角である。用紙押え角r1は劣角であり180°より小さい。
【0032】
また、印刷部15は、用紙Sの表裏二面のうち、用紙Sがループ状に撓んで排出口18から排出されたときに外面となる側に印刷するよう配置されている。
図12は、レシートSrの外面側に情報が印刷されている様子を示す図である。本実施形態のレシートプリンタ10の場合、用紙Sは移動経路Pにある状態では装置前側が外面となる。そのため、印刷部15は、
図11に示すように、移動経路Pの装置前側にサーマルヘッド151が位置するよう配置されている。
【0033】
なお、挟持部17は、用紙Sの移動経路Pの装置後側で用紙Sの先端部を挟持するよう構成されている。そのため、用紙Sがループ状に撓んで排出口18から排出されたときに、レシートSrの後端Erは
図12に示すように装置前側に位置する。
【0034】
図7に戻り、制御部11は、印刷が完了したか判別する(ACT106)。印刷が完了していない場合(ACT106:No)、制御部11は、ACT105に戻り、印刷動作と排出動作を継続する。印刷が完了している場合(ACT106:Yes)、制御部11は、カット部16を制御して用紙Sからレシートとなる部分を分離する。このとき、制御部11は、レシートの後端が美しくカットされるように、フルカットを行う(ACT107)。フルカットは、
図5(A)に示すように、用紙SからレシートSrとなる部分を完全に分離するカットである。
【0035】
レシート部分の分離が完了したら、制御部11は、レシート排出処理を終了する。
【0036】
本実施形態によれば、レシートプリンタ10は、少なくともレシート長が予め設定された長さより大きい場合には、排出口18の手前で用紙Sの先端部を挟持することにより、用紙Sをループ状に撓ませて排出口18から排出している。用紙Sの先端部が挟持されているので、レシートプリンタ10が用紙Sをフルカットしたとしても、レシートSrが排出口18から落下することはほとんどない。勿論、レシートプリンタ10が用紙Sをパーシャルカットしたとしても、レシートSrが排出口18から落下することはほとんどない。
【0037】
一般的に、レシートが長い場合には、オペレータはレシートを軽く2つ折りにした状態で客に渡す。本実施形態のレシートプリンタ10は、レシートが長い場合には、レシートをループ状に撓ませて排出口18から排出する。そのため、オペレータはループ状のレシートの中腹を前方、後方から挟んで排出口18から引き抜くだけで、長いレシートを容易に2つ折りの状態にできる。このとき、オペレータは2つ折りの状態のレシートをさらに2つ折りにして4つ折りとしてもよい。レシートを2つ折り、4つ折りにするのにあまり時間がかからなくなるので、オペレータの精算処理の向上が期待できる。
【0038】
また、レシート長が予め設定された長さより小さく、挟持部17が用紙Sの先端部を挟持しない場合には、これまで通り、レシートプリンタ10はシートSをパーシャルカットする。そのため、レシートが排出口18から落下することはほとんどない。しかも、レシート長が予め設定された長さより小さい場合には、レシートプリンタ10はレシートSrを排出口18から一直線に排出する。そのため、短いレシートがループ状に撓むことにより、オペレータがレシートを取りにくくなるという事態は発生しない。オペレータは一直線の状態のレシートをそのまま客に渡せばよい。
【0039】
レシートプリンタ10がパーシャルカットを行った場合、オペレータはレシートを排出口18から取り出すためには、非カット部NCを引きちぎらなければならない。この場合、非カット部NCの部分が粗くなるので、レシートの後端Erは美しくない状態となる。しかしながら、本実施形態のレシートプリンタ10は、用紙Sの先端部が挟持部17によって挟持された場合には、用紙Sをフルカットしている。そのため、少なくとも用紙Sの先端部が挟持部17によって挟持された場合には、レシートの後端Erは真っ直ぐで美しい状態となる。
【0040】
また、挟持部17を構成する部位の一方(本実施形態の場合、固定部171)は、ローラとなっている。オペレータがレシートを引き抜く際に発生するレシートと挟持部17との間の摩擦が小さくなるので、オペレータが大きな力でレシートを引き抜いたとしても、レシートが破れたり傷ついたりすることはあまりない。
【0041】
また、レシートプリンタ10の印刷部15は、用紙Sの表裏二面のうち、用紙Sがループ状に撓んで排出口18から排出されたときに外面となる側に印刷するよう配置されている。そのため、オペレータはレシートに印刷された情報をレシートが排出口18にある状態のまま視認できる。
【0042】
また、レシートプリンタ10の挟持部17は、用紙Sがループ状に撓んで排出口18から排出されたときに、レシートの後端部Erが装置前側に位置するよう配置されている。多くの場合、合計金額(購入金額)、預かり金額、つり銭の額はレシートの最後の方に印刷される。そのため、レシートの後端部Erが装置前側に位置することにより、オペレータはレシートが排出口18にある状態のまま、レシートに印刷された合計金額等を確認できる。
【0043】
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
【0044】
例えば、上述の実施形態では、挟持部17は、固定部171がローラで、可動部172が平面部172aを有する板状体であるものとした。しかしながら、挟持部17の構成はこれに限定されない。
図13(A)には、実施形態の挟持部17を変形例として挟持部17Aが示されている。挟持部17Aは固定部173(第1の部位)と可動部174(第2の部位)とを備えている。
【0045】
固定部173は、レシートプリンタ10に固定された板状体である。固定部173は、用紙Sの移動経路Pに沿ってレシートプリンタ10の内部に進んだ場所に位置している。排出口18から固定部171までの距離は、例えば、1cmから10cmである。固定部173は、移動経路Pの装置後側に位置している。固定部173は、斜め上側に平面部173aを有している。
【0046】
可動部174は、用紙Sを固定部173との間に挟むための可動部材である。可動部174は、用紙Sの移動経路Pを挟んで固定部173と対向する位置に配置されている。可動部174の回転軸は用紙Sの移動経路Pと垂直な方向(図面奥方向)を向いている。可動部174を構成するローラには回転抵抗力が付与されている。そのため、可動部174を回転させるには一定の力を要する。可動部174は、制御部11の制御に従って、用紙Sの移動経路Pを超えて固定部173側に移動する。
【0047】
図13(B)は挟持部17Aが固定部173の平面部173aと可動部174の周面との間に用紙Sの先端を挟んだ様子を示す図である。平面部173aは用紙排出方向D1に対して傾斜している。挟持部17が用紙Sを挟持したときに、用紙排出方向D1と平面部173aとがなす用紙押え角r2は90°より大きい。そのため、制御部11は、用紙Sの先端部が挟持部17で挟持された後、用紙Sの搬送を継続するだけで、スムーズに用紙Sをループ状に撓ませることができる。
【0048】
なお、可動部174(第2の部位)はローラに限定されない。可動部174は、用紙Sの先端が挟持されたときに用紙Sと対向する側に平面部を有する板状体であってもよい。固定部173(第1の部位)はレシートプリンタ10の筐体の一部であってもよい。
【0049】
また、上述の実施形態では、挟持部17が備える固定部171(第1の部位)は、
図11に示すように、ローラであるものとしたが、固定部171はローラに限定されない。固定部171は、用紙Sの先端が挟持されたときに用紙Sと対向する側に平面部を有する板状体であってもよい。固定部171はレシートプリンタ10の筐体の一部であってもよい。
【0050】
また、上述の実施形態では、挟持部17或いは挟持部17Aを構成する第1の部位と第2の部位のいずれか一方がローラであるものとしたが、双方がローラであってもよい。双方のローラに回転抵抗力が付与されていてもよいし、いずれか一方のローラにのみ回転抵抗力が付与されていてもよい。オペレータがレシートを引き抜く際に発生するレシートと挟持部との間の摩擦をより小さくできる。
【0051】
また、上述の実施形態では、レシートプリンタ10は、用紙Sの先端部が挟持部17によって挟持された場合には、用紙Sをフルカットするものとした。しかしながら、レシートプリンタ10は、用紙Sの先端部が挟持部17によって挟持された場合にも用紙Sをパーシャルカットしてもよい。
【0052】
また、上述の実施形態では、レシートプリンタ10は、レシート長が予め設定された閾値より小さい場合には、挟持部17に用紙Sの先端部を挟持させず、レシートSrを排出口18から一直線に排出するものとした。しかし、レシートプリンタ10は、レシート長が予め設定された閾値より小さい場合にも、挟持部17に用紙Sの先端部を挟持させることにより、用紙Sをループ状に撓ませて排出口18から排出してもよい。
【0053】
また、上述の実施形態では、排出口18は上向きに開口しているものとしたが、排出口18は必ずしも上向きに開口していなくてもよい。例えば、排出口18は水平方向に開口していてもよい。
【0054】
また、上述の実施形態では、印刷部15はサーマル方式のプリントユニットであるものとしたが、印刷部15はサーマル方式のプリントユニットに限定されない。例えば、印刷部15は、ドットインパクト方式、インクジェット方式、或いは電子写真方式のプリントユニットであってもよい。
【0055】
また、上述の実施形態では、レシートプリンタ10は商品情報処理装置1に固定或いは内蔵されるものとしたが、レシートプリンタ10は商品情報処理装置1に外付できるよう構成されていてもよい。例えば、レシートプリンタ10はUSB(Universal Serial Bus)等の接続インタフェースを備え、USBケーブル等の通信ケーブルで商品情報処理装置1に接続できるよう構成されていてもよい。
【0056】
また、レシートプリンタ10は、ユーザインタフェースを備え、商品情報処理装置1から独立して単体で動作できるよう構成されていてもよい。また、レシートプリンタ10は、パーソナルコンピュータに接続され、パーソナルコンピュータの指示に基づいて動作するよう構成されていてもよい。
【0057】
また、上述の実施形態では、商品情報処理装置1はレシートプリンタ10が固定或いは内蔵されるものとした。しかし、商品情報処理装置1は、レシートプリンタ10を介することなく、直接、レシートを発行するよう構成されていてもよい。例えば、商品情報処理装置1は、制御部(排出制御手段)11と、通信インタフェース12と、記憶部13と、搬送部14と、印刷部15と、カット部16と、挟持部17と、排出口18と、を備えていてもよい。制御部11は商品情報処理装置1の各部を制御する制御装置(例えば、プロセッサ)と共通であってもよい。
【0058】
また、上述の実施形態では、商品情報処理装置1は、POS端末であるものとしたが、商品情報処理装置1はPOS端末に限定されない。例えば、商品情報処理装置1は、ネットワーク接続機能を持たない単体動作型のキャッシュレジスターであってもよい。
【0059】
また、上述の実施形態では、レシートプリンタ10はPOS端末或いは単体動作型のキャッシュレジスターに設置されるものとしたが、レシートプリンタ10が設置される装置は、自動販売機等、他の装置であってもよい。
【0060】
本実施形態に係るレシートプリンタ10或いは商品情報処理装置1を制御する制御装置は、専用のコンピュータシステムによって実現してもよいし、通常のコンピュータシステムにより実現してもよい。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、該プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行することによって制御装置を構成してもよい。このとき、制御装置は、レシートプリンタ10或いは商品情報処理装置1に内部されたコンピュータ(プロセッサ)であってもよいし、レシートプリンタ10或いは商品情報処理装置1を外部から制御するコンピュータであってもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をサーバ装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。
【0061】
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0062】
上述の実施形態は以下の付記のようにも記載され得る。もちろん、上述の実施形態は、以下の付記のみに限定されるものではない。
【0063】
(付記1)
レシートを排出する排出口と、
前記レシートとなる用紙を前記排出口に向けて搬送する搬送部と、
前記排出口の前記用紙の搬送方向上流側で前記用紙を挟持する挟持部と、
前記用紙の先端部を前記挟持部に挟持させるとともに、前記用紙の先端部を前記挟持部に挟持させたまま、前記搬送部を制御して前記用紙を前記排出口に向けて搬送することにより、前記用紙をループ状に撓ませて前記排出口から排出する排出制御手段と、を備える、
レシートプリンタ。
【0064】
(付記2)
前記挟持部は、第1の部位と第2の部位とを備え、前記第1の部位と前記第2の部位とで前記用紙の先端部を挟持するよう構成されている、
付記1に記載のレシートプリンタ。
【0065】
(付記3)
前記第1の部位と前記第2の部位の少なくとも一方は、前記用紙と対向する側に平面部を備え、
前記平面部は、前記排出口から前記用紙が排出される方向である用紙排出方向に対して傾斜しており、前記用紙排出方向と前記用紙が挟持されたときの前記平面部とがなす用紙押え角は90°より大きい、
付記2に記載のレシートプリンタ。
【0066】
(付記4)
前記第1の部位と前記第2の部位の少なくとも一方はローラであり、
前記挟持部は、前記ローラの周面と前記挟持部の他方の部位とで前記用紙を挟持する、
付記2又は3に記載のレシートプリンタ。
【0067】
(付記5)
前記第1の部位は、前記排出口の手前に位置する固定部であり、
前記第2の部位は、前記用紙の移動経路を挟んで前記固定部と対向する位置に配置された可動部であり、
前記排出制御手段は、前記用紙の先端部が前記排出口の手前に位置したときに、前記可動部を前記固定部に向けて動かすことにより、前記固定部と前記可動部とで前記用紙の先端部を挟持する、
付記2乃至4のいずれか1つに記載のレシートプリンタ。
【0068】
(付記6)
前記排出制御手段は、
前記レシートの長さが予め設定された長さより大きい場合には、前記用紙の先端部を前記挟持部に挟持させることにより、前記用紙をループ状に撓ませて前記排出口から排出し、
前記レシートの長さが予め設定された長さより小さい場合には、前記用紙の先端部を前記挟持部に挟持させることなく、前記用紙を、前記固定部と前記可動部との間を通過させる、
付記5に記載のレシートプリンタ。
【0069】
(付記7)
前記排出制御手段は、前記用紙の先端部を前記挟持部に挟持させて前記排出口から排出する場合には、前記用紙の先端部を前記挟持部に挟持させることなく前記用紙を前記排出口から排出する場合より、高速に用紙を排出する、
付記6に記載のレシートプリンタ。
【0070】
(付記8)
前記用紙から前記レシートとなる部分を分離するためのカット部を備え、
前記排出制御手段は、少なくとも前記用紙の先端部を前記挟持部に挟持させた場合には、前記用紙から前記レシートとなる部分を完全に分離するフルカットを行う、
付記1乃至7のいずれか1つに記載のレシートプリンタ。
【0071】
(付記9)
前記用紙から前記レシートとなる部分を分離するためのカット部を備え、
前記排出制御手段は、
前記レシートの長さが予め設定された長さより大きい場合には、前記用紙の先端部を前記挟持部に挟持させるとともに、前記用紙から前記レシートとなる部分を完全に分離するフルカットを行い、
前記レシートの長さが予め設定された長さより小さい場合には、前記用紙の先端部を前記挟持部に挟持させることなく、前記用紙から前記レシートとなる部分を不完全に分離するパーシャルカットを行う、
付記6又は7に記載のレシートプリンタ。
【0072】
(付記10)
前記用紙に情報を印刷する印刷部を備え、
前記印刷部は、前記用紙の表裏二面のうち、前記用紙がループ状に撓んで前記排出口から排出されたときに外面となる側に印刷する、
付記1乃至9のいずれか1つに記載のレシートプリンタ。
【0073】
(付記11)
前記挟持部は、前記用紙がループ状に撓んで前記排出口から排出されたときに、前記レシートの後端部が装置前側に位置するよう配置されている、
付記10に記載のレシートプリンタ。
【0074】
(付記12)
レシートを排出する排出口と、
前記レシートとなる用紙を前記排出口に向けて搬送する搬送部と、
前記排出口の前記用紙の搬送方向上流側で前記用紙を挟持する挟持部と、
前記用紙の先端部を前記挟持部に挟持させるとともに、前記用紙の先端部を前記挟持部に挟持させたまま、前記搬送部を制御して前記用紙を前記排出口に向けて搬送することにより、前記用紙をループ状に撓ませて前記排出口から排出する排出制御手段と、を備える、
商品情報処理装置。