【実施例1】
【0028】
図3は、実施例1に係るCWメッセンジャー(Continuous Wave messenger :CWm)を示している。このCWメッセンジャー(以下「CWm」と称する)20は会話支援装置2(
図1)の一例である。
このCWm20には操作入力部4の一例として第1の符号入力部22−1、第2の符号入力部22−2、処理部6の一例としてコントローラー部24、発音データ部26、音声再生部28の他、表示部8、符号音出力部10、発音出力部12、スイッチ入力部30、入力タイミング表示部32、ボリューム入力部34が備えられる。
符号入力部22−1はX方向1の入力に用いられる。符号入力部22−2はX方向1、X方向2、Y方向1、Y方向2の各入力に用いられる。X、Yは座標軸である。Z軸方向の入力を含ませてもよい。
【0029】
コントローラー部24には、プロセッサ36、メモリ部38、入出力部(I/O)40が備えられる。プロセッサ36は、メモリ部38にあるたとえば、OS(Operating System)や会話支援プログラムを実行し、各種機能部の動作を制御する。メモリ部38にはROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)などの記録媒体を備え、プログラム記憶部38−1、データ記憶部38−2が構成される。プログラム記憶部38−1にはOSや会話支援プログラムなどのプログラムが格納され、データ記憶部38−2には各種データを含むデータベース(DB)が格納される。このメモリ部38にはハードディスク装置や半導体記憶装置を用いればよい。RAMは情報処理のワークエリアを構成する。
【0030】
発音データ部26では記憶媒体としてSD(Secure Digital)カードなどのメモリカードが用いられ、発音文字を発音データに変換するためのDBが構築されており、提供される音声文字が発音データに変換される。音声再生部28ではたとえば、音声LSI(Large Scale Integration )が用いられ、提供される音声データが発音信号に変換される。
【0031】
符号音出力部10ではモールス信号をアンプ42−1で増幅し、スピーカ44−1から再生する。発音出力部12では発音再生部28で再生された発音信号をアンプ42−2で増幅し、スピーカ44−2から発音する。
スイッチ入力部30には第1のスイッチとしてSW1および第2のスイッチとしてSW2が備えられる。
入力タイミング表示部32には、第1の表示素子としてLED(Light Emitting Diode)1、第2の表示素子としてLED2およびドライバ46が備えられ、入力タイミングの表示を選択的に行う。
ボリューム入力部34には短点時間調整用の第1のボリュームVR1、次文字待ち時間設定用の第2のボリュームVR2が備えられる。なお、アンプ42−1の増幅利得はボリュームVR3で調整可能である。アンプ42−2の増幅利得はボリュームVR4で調整可能である。
【0032】
図4は、コントローラー部24の情報処理により実現される各種機能を示している。このコントローラー部24では、長短点−符号変換48−1、符号−入力文字変換48−2、入力文字表示制御48−3、スイッチ信号判別48−4、符号−発音文字変換48−5、発音文字表示制御48−6、ボリューム信号判別48−7、発音文字−発音データ選択制御48−8、動作モード表示制御48−9が実行される。
長短点−符号変換48−1では、符号入力部22−2から入力される長点および短点を符号たとえば、モールス符号に変換する。このモールス符号は符号音出力部10から符号音として再生される。
符号−入力文字変換48−2では、符号を入力文字に変換する。この入力文字により、入力タイミング表示部32のLED1を点灯させる。入力文字表示制御48−3は、表示部8の入力文字表示部50−1にどのように入力文字を表示するかの表示制御を行う。
【0033】
スイッチ信号判別48−4では、符号入力部22−2のY方向1、Y方向2を表すスイッチング信号の判別、スイッチ入力部30のSW1、SW2からのスイッチ信号判別を行う。符号−発音文字変換48−5は、長短点−符号変換48−1で得られる符号を発音文字に変換する。この発音文字により、入力タイミング表示部32のLED2を点灯させる。これにより、発音文字の入力タイミングがLED2に表示される。発音文字表示制御48−6では、表示部8の発音文字表示部50−2に発音文字をどのように表示するかの表示制御を行う。
ボリューム信号判別48−7では、ボリューム入力部34のボリューム入力1、ボリューム入力2からのボリューム信号の判別を行う。この判別結果が動作モード表示制御48−9に提供され、動作モード表示部50−3に表示される。
発音文字−発音データ選択制御48−8では、符号−発音文字変換48−5で得られる発音文字により発音データ部26の発音データをサーチし、発音文字に該当する発音データの選択制御を行う。発音再生部28は、発音文字に該当する発音データを受け、この発音データの発音信号を生成して発音出力部12に提供する。発音出力部12は発音信号に対応する発音を出力する。
【0034】
このCWm20の動作モードにはノーマルモード(Nモード)と拡張モード(Exモード)が含まれる。Nモードは符号組み合わせの入力不可のモードであり、Exモードは符号組み合わせの入力可能のモードである。これらのモードはSW1で切換え可能である。
Nモードであっても濁点は、連続入力をしかつその入力符号と重なる符号がなければ、認識することができる。「か」:「・−・・」と「゛」:「・・」を「・−・・・・」と連続入力した場合では、重なる符号がないため「が」と認識できる。しかし、「へ」:「・」に濁点「゛」:「・・」を「・・・」と連続入力した場合では、「ら」:「・・・」と重なるため、「べ」とは認識せず、「ら」と認識することになる。実施例では半濁点「゜」:「・・−−・」は、連続入力の処理を簡略化し、係る処理を省略している。
【0035】
<CWm20の各部>
このCWm20では
図5のAに示すように、筐体52には
図3に示すコントローラー24などの機能部のIC(Integrated Circuit:集積回路)などを実装した回路基板が格納されている。この筐体52の前面パネル部54には上方からスピーカ44−1、44−2、電池56、電源スイッチ58、電池残量表示部60、表示部8の表示画面62、VR1、VR2、メモリカード64、VR3、VR4、SW1、SW2、LED1、LED2、キージャック66−1、66−2が備えられる。キージャック66−1には符号入力部22−1に対応する第1の入力手段として電鍵たとえば、縦振りキー68−1が接続され、キージャック66−2には符号入力部22−2に対応する第2の入力手段として他の電鍵たとえば、パドルキー68−2が接続される。
【0036】
VR1、VR2、VR3およびVR4には
図5のBに示すように、個別に機能が割りつけられている。VR1は入力符号の短点設定に用いられ、VR2は次文字待ち時間の設定に用いられる。VR3はCW音の音量調整に用いられる。VR4は、発音音声の出力音量の調整に用いられる。
縦振りキー68−1では単一の開閉接点を備え、
図5のCに示すように、Y方向の入力が行える。パドルキー68−2ではレバー68−21、68−22毎にY方向に単一の開閉接点を備え、
図5のDに示すように、X1方向、X2方向の各入力が行える。X方向1、X方向2は操作に応じて個別にON、OFF入力を生成することを表す。
【0037】
<表示部8の表示および表示切り換え>
図6のAに示すように、表示部8の表示画面62は、上欄部に入力文字表示領域62−10、中欄部に発音文字表示領域62−20、下欄部に動作モード表示領域62−30に区分されている。入力文字表示領域62−10には入力した文字が表示される。発音文字表示領域62−20には発音後、発音前または発音中の文字が表示される。動作モード表示領域62−30には設定状態や動作状態を表示する。SW1の短押しで入力文字表示領域62−10および発音文字表示領域62−20の表示をクリアできる。
【0038】
この例では、入力文字表示領域62−10に「こんにちわ、きようわ、おでかけびよりですね」が表示されている。入力を確定した「こんにちわ、きようわ、おでかけ」は緑色表示、入力確定前の「びよりですね」は黄色表示となっている。つまり、入力完了行と入力中の文字表示の発光色を異ならせることにより、両者を区別している。
【0039】
発音文字表示領域62−20には「こんにちわ□きようわ□おでかけびよりですね」が表示されている。発音完了後の「こんにちわ□きようわ□おでかけび」は緑色表示、発音完了または発音中の「よりですね」は赤色表示となっている。つまり、発音完了後と、発音中または発音前の発光色を異ならせることにより、両者を区別している。□は発音できない文字「、」を表し、たとえば、一文字に相当するアンダーバー:「_」で表示すればよい。「び」はExモードで「び」の読上げ音として発音される。
【0040】
動作モード表示領域62−30には発音待ち語数表示70、ロゴ表示72、発音状態/発音解除状態表示74、キー極性表示76、モード表示78、次文字待ち時間表示80、短点時間表示82が表示される。発音待ち語数表示70には発音待ちの語数が表示され、発音に応じ、その表示数が減少する。この場合、発音状態/発音解除状態表示74には、SW1の長押しにより発音状態であれば点灯し、発音解除状態であれば消灯させてもよい。ロゴ表示72はCWm20の動作中表示であり、電源ON時は常時、白色点灯させる。状態/発音解除状態表示74は発音状態か非発音状態かを表示する。キー極性表示76は、SW2の長押しにより切り換えられた右入力Rか左入力Lを表示する。モード表示78にはEモードであれば「E」、Exモードであれば「Ex」が表示される。次文字待ち時間表示80には次文字までの待ち時間を表す数値を表示する。短点時間表示82にはVR1で調整されるモールス符号の短点の時間幅を表す数値を表示する。
【0041】
図6のBに示すように、SW1の短押しでNモードおよびExモード間のモード切り換え、SW1の長押しで音声出力のONからOFF、OFFからONに切り換えられ、ONの場合、「J」の表示が白色表示、OFFの場合、「J」の表示が赤色表示となる。
SW2の短押しで表示クリア、SW2の長押しでパドルキー68−2の極性設定を表し、左用であれば「L」、右用であれば「R」が表示される。
【0042】
図7のAに示すように、SW1の長押しの繰り返しによる発音のON/OFFが切り換えられる。
図7のBに示すように、SW2の長押しの繰り返しによる極性表示が切り換えられる。
図7のCに示すように、SW1の短押しによるモード表示が切り換えられる。
【0043】
<モールス符号の認識>
モールス符号「・」、「−」の長さおよび間隔について、「−」の長さは「・」の3点に等しく、一符号の各「・」、「−」の間隔は1点「・」に等しい。また、二符号の間隔は3点「・・・」に等しい。二語の間隔は、7点「・・・・・・・」に等しい。
斯かるモールス符号により、Nモードでは、
図8のAに示すようにモールス符号を認識する。「が」を例に取ると、モールス符号では「か」+「〃」であり、つまり、濁音を伴わない「か」=「・−・・」に続いて濁点「〃」=「・・」を入力しても、「・−・・ ・・」=「が」を認識しない。
この場合、「か」=「・−・・」を入力し、符号確定時間T1の経過の後、「〃」=「・・」を入力し、符号確定時間T1の経過で、入力符号の「が」と「〃」が個々に確定し、二文字として認識する。
【0044】
<モールス符号組合せの認識>
Exモードでは、
図8のBに示すようにモールス符号の組合せを認識する。同様に、「が」を例に取ると、「か」の入力後、符号確定時間T1を設定し、この符号確定時間T1の終了時点から次符号待ち時間T2を設定する。
この次符号待ち時間T2に入力文字としてたとえば、濁点「〃」のモールス符号「・・」の先頭の短点「・」が入ると、「・・」が入力終了まで待機状態とする。
「・・」の入力終了時点から符号確定時間T1を計測し、この符号確定時間T1の終了時間から次符号待ち時間T2を計測する。これにより、「・−・・」と「・・」が合成され、「・−・・」+「・・」=「が」が生成される。
このモールス符号の組合せの認識方法では、符号確定時間T1の後、次符号待ち時間T2の経過中に次符号が入力されると、組合せ文字と認識し、時間T2の経過後、組合せ符号が確定する。
【0045】
<1符号入力、2符号入力、3符号入力および4符号入力の処理>
1符号入力では、
図9のAに示すように、符号aの入力終了時点から符号確定時間T1が計測され、この時間T1の経過時点から次符号待ち時間T2が計測される。次符号待ち時間T2の経過後、符号aの入力が確定し、対応する文字表示が行われる。たとえば、入力文字が「き」の場合、表示は「き」であり、発音は「キ」である。
【0046】
2符号入力では、
図9のBに示すように、符号aの入力終了時点、符号確定時間T1の経過後、次符号待ち時間T2が計測される。この次符号待ち時間T2の経過中に符号bが入力されると、次符号待ち時間T2の経過を待って、2符号入力に対応する文字表示が行われる。たとえば、入力文字が「き」+濁点「〃」の場合、表示は「ぎ」であり、発音は「ギ」である。
【0047】
3符号入力では、
図10のAに示すように、符号aの入力後、次符号待ち時間T2の経過中に符号bが入力され、符号bの入力後、次符号待ち時間T2の経過中に次符号cが入力された場合、次符号待ち時間T2の経過を待って、対応する文字表示が行われる。たとえば、入力文字が「き」+濁点「〃」+「ゆ」の場合、表示は「ぎゅ」であり、発音は「ギュ」である。
【0048】
4符号入力では、
図10のBに示すように、符号aの入力後、次符号待ち時間T2が経過中に符号bが入力され、符号bの入力後、次符号待ち時間T2の経過中に符号cの入力、符号cの入力後、次符号待ち時間T2の経過中に符号dが入力された場合、符号待ち時間T2の経過を待って、対応する文字表示が行われる。たとえば、入力文字が「き」+濁点「〃」+「ゆ」+「つ」であれば、表示は「ぎゅっ」であり、発音は「ギュッ」である。
【0049】
<文字表示および音声発音>
Nモードでは、
図11のAに示すように、文字表示および音声発音が行われる。ひらがなの「か」を例に取ると、「か」はモールス符号=「・−・・」である。この場合、LED1が短点「・」および長点「−」の入力に応じて連続して点灯する。最後の入力から3短点後に表示文字が確定し、LED1が消灯し、文字表示に移行する。
同様に、LED2はLED1と同様に点灯し、最後の入力から3短点後に発音文字が確定し、音声発音に移行する。
【0050】
Exモードでは、
図11のBに示すように、文字表示および音声発音が行われる。ひらがなの「か」を例に取ると、Nモードと同様に、LED1が短点「・」および長点「−」の入力に応じて連続して点灯する。最後の入力から3短点後に表示文字が確定し、LED1が消灯し、文字表示に移行する。
同様に、LED2はLED1と同様に点灯する。この場合、最後の入力から3短点後に音声文字を確定させるが、継続して4短点間だけ、次の信号を待つ。この間、LED2は点灯を継続する。音声文字確定から次文字待ち時間T2を設定する。次文字待ち時間T2中に次文字を入力すると、一文字として認識する。たとえば、この間に濁点「〃」が入ると、この濁点が「か」に反映され、音声発音に移行する。次文字待ち時間T2は、VR2で設定すればよい。
【0051】
この場合、LED1では、
図11のCに示すように、点灯で入力文字の入力待ち状態、消灯で入力文字確定状態を表示し、LED2で発音文字の入力待ち状態、消灯で発音文字確定状態を表す。
【0052】
<検索テーブル84>
図12は、入力符号から入力文字およびその発音データの検索に用いられる検索テーブルを示している。この検索テーブル84は入力文字およびその発音データのデータベースの一例である。この検索テーブル84には検索ナンバー86−1、入力文字86−2および発音表示86−3が格納されている。入力符号から検索ナンバー86−1を検索し、入力符号に対応する入力文字86−2および発音表示86−3を同時に検索し、取得することができる。
【0053】
<入力文字、音声文字の表示およびその発音の処理手順>
図13は、符号入力から文字表示および発音処理の処理手順を示す。この処理手順では、符号入力(S201)を契機に、この符号入力の終了時点から時間T1が経過したかを判断する(S202)。符号入力が終了するまで待機状態となる(S202のNO)。符号入力が終了すると、文字表示処理(S203)が実行される。
【0054】
この文字表示処理(S203)の後、符号入力があるかを判断し(S204)、符号入力がなければ(S204のNO)、時間T1の終了から時間T2が経過したかを判断する(S205)。時間T2が経過する前(S205のNO)、S204に戻り、S204およびS205の処理を継続する。時間T2が経過すれば(S205のYES)、文字表示処理(S206)、発音処理(S207)を実行し、この処理を終了する。
【0055】
S204で符号入力があれば(S204のYES)、二文字目の符号入力を認識し(S208)、符号入力終了から時間T1が経過したかを判断する(S209)。時間T1が経過する前(S209のNO)、S208に戻り、符号入力が終了するまで、S208、S209の処理を継続する。時間T1が経過すれば(S209のYES)、符号入力があるかを判断し(S210)、符号入力がなければ(S210のNO)、時間T1の終了から時間T2が経過したかを判断する(S211)。時間T2が経過する前(S211のNO)、S210に戻り、S210およびS211の処理を継続する。時間T2が経過すれば(S211のYES)、組合わせ文字表示処理(S212)、組合せ発音処理(S213)を実行し、この処理を終了する。
【0056】
S210で符号入力があれば(S210のYES)、三文字目の符号入力を認識し(S214)、符号入力終了から時間T1が経過したかを判断する(S215)。時間T1が経過する前(S215のNO)、S214に戻り、符号入力が終了するまで、S214、S215の処理を継続する。時間T1が経過すれば(S215のYES)、符号入力があるかを判断し(S216)、符号入力がなければ(S216のNO)、時間T1の終了から時間T2が経過したかを判断する(S217)。時間T2が経過する前(S217のNO)、S216に戻り、S216およびS217の処理を継続する。時間T2が経過すれば(S217のYES)、組合わせ文字表示処理(S212)、組合せ発音処理(S213)を実行し、この処理を終了する。
【0057】
S216で符号入力があれば(S216のYES)、四文字目の符号入力を認識し(S218)、符号入力終了から時間T1が経過したかを判断する(S219)。時間T1が経過する前(S219のNO)、S218に戻り、符号入力が終了するまで、S218、S219の処理を継続する。時間T1が経過すれば(S219のYES)、符号入力があるかを判断し(S220)、符号入力がなければ(S220のNO)、時間T1の終了から時間T2が経過したかを判断する(S221)。時間T2が経過する前(S221のNO)、S220に戻り、S220およびS221の処理を継続する。時間T2が経過すれば(S221のYES)、組合わせ文字表示処理(S212)、組合せ発音処理(S213)を実行し、この処理を終了する。
S220で符号入力があれば(S220のYES)、エラー処理を実行し、該当無し発音文字を表示し、発音は行わない(S222)。
【0058】
<符号−入力文字変換の処理手順>
図14は、符号入力から入力文字への変換処理の処理手順を示す。この処理手順に用いられるスイッチ機能について、この処理手順に用いられるスイッチ機能はたとえば、
図20のBに示すダブルタイプのパドルキー68−4を使用すればよい。
Y方向1:静かな語調データ(
図20のBに示すパドルキー68−4の使用)
Y方向2:強い語調データ(
図20のBに示すパドルキー68−4の使用)
SW1:緊急性、定型発音
SW2:音量アップ
である。
S301、S302は、当初に実行する緊急性検知と緊急対応の処理である。SW1が押されたかを判断し(S301)、SW1が押されていれば(S301のYES)、「S1:緊急対応」の処理(S301)を実行し、この処理を終了する。
【0059】
SW1が押されていなければ(S301のNO)、S302をスキップし、符号入力があるかの判断をする(S303)。符号入力があれば(S303のYES)、「S2:入力文字変換」の処理(S304)を実行する。S304には符号連結処理が含まれる。S303で符号入力がなければ(S303のNO)、この処理を終了する。
【0060】
入力文字変換(S304)の後、発音文字の検索として、バッファ符号列に該当する発音文字を検索する(S305)。検索テーブル84に該当データがあるかを判断し(S306)、該当データがなければ(S306のNO)、該当なし発音文字データを設定する(S307)。つまり、S306およびS307は検索テーブル84に該当データがない場合の対応である。検索テーブル84に該当データがあれば(S306のYES)、S307をスキップし、発音文字表示を行う(S308)。
【0061】
発音文字表示(S308)の後、符号入力部22−2のY方向1が入力されたかを判断する(S309)。Y方向1が押されていれば(S309のYES)、発音文字に該当する“静かな語調”データの検索を行う(S310)。Y方向1が押されていなければ(S309のNO)、Y方向2が押されたかを判断する(S311)。Y方向2が押されていれば(S311のYES)、発音文字に該当する“強い語調”データの検索を行う(S312)。Y方向2が押されていなければ(S311のNO)、発音文字に該当する“普通の語調”データの検索を行う(S313)。S309〜S313の処理は発音文字−発音データ選択制御48−8を示している。
【0062】
これらの検索の後、発音データ部26に該当データがあったかを判断する(S314)。この場合、検索テーブル84に示された「発音表示」に該当する音声データファイルを検索する。この検索テーブル84に該当データがなければ(S314のNO)、該当なしデータを設定する(S315)。つまり、S314、S315は該当データがない場合の対応である。つまり、音声データファイルに既述の「強い語調」、「静かな語調」、「普通の語調」が存在しており、「Y方向1」、 「Y方向2」の情報に応じた発音処理を行う。
検索テーブル84に該当データがあれば(S314のYES)、SW2が押されたかを判断し(S316)、SW2が押されていなければ(S316のNO)、音量アップ(S317)とともに、発音処理を行い(S318)、この処理を終了する。また、SW2が押されていれば(S316のYES)、S317をスキップして発音処理を行い(S318)、この処理を終了する。つまり、SW2の押下で音量アップモードとなり、重ねてSW2を押下すれば音量アップモードが解除されることになる。
【0063】
<「S1:緊急対応」の処理手順>
図15は、
図14のフローチャートのS302の「S1:緊急対応」の処理手順を示している。この処理手順は、スイッチ機能としてSW1に割りつけられた緊急性の対応処理を行う。
【0064】
この処理手順では、緊急性を表す“定型”入力文字の検索を行い(S401)、文字表示を行う(S402)。緊急性を表す“定型”発音文字を検索し(S403)、発音文字を表示し(S404)、緊急性を表す“定型”発音データを検索し(S405)、緊急用音量を設定し(S406)、音声を発音する(S407)。
【0065】
<「S2:入力文字変換」の処理手順>
図16は、
図14のフローチャートのS304の「S2:入力文字変換」の処理手順を示している。この処理手順では、符号連結処理が実行され、その処理を表すLED2がONして点灯し(S501)、「S3:符号入力(n=1)」の処理を実行する(S502)。
【0066】
「S3:符号入力(n=1)」の処理の後、次の符号入力(=次符号入力)があるかを判断し(S503)、次符号入力がなければ(S503のNO)、S3の終了から時間T2が経過したかを判断する(S504)。S3の終了から時間T2が経過する前(S504のNO)、S503、S504の処理を継続し、S3の終了から時間T2が経過すれば(S504のYES)、LED2をOFFして消灯し、この処理を終了する。
【0067】
S503で次符号入力があれば(S503のYES)、「S3:符号入力(n=2)」の処理を実行する(S505)。
【0068】
「S3:符号入力(n=2)」の処理の後、次符号入力があるかを判断し(S506)、次符号入力がなければ(S506のNO)、S3の終了から時間T2が経過したかを判断する(S507)。S3の終了から時間T2が経過する前(S507のNO)、S506、S507の処理を継続し、S3の終了から時間T2が経過すれば(S507のYES)、LED2をOFFして消灯し(S515)、この処理を終了する。
S406で次符号入力があれば(S506のYES)、「S3:符号入力(n=3)」の処理を実行する(S508)。
【0069】
「S3:符号入力(n=3)」の処理(S508)の後、次符号入力があるかを判断し(S509)、次符号入力がなければ(S509のNO)、S3の終了から時間T2が経過したかを判断する(S510)。S3の終了から時間T2が経過する前(S510のNO)、S509、S510の処理を継続し、S3の終了から時間T2が経過すれば(S510のYES)、LED2をOFFして消灯し(S515)、この処理を終了する。
S509で次符号入力があれば(S509のYES)、「S3:符号入力(n=4)」の処理を実行する(S511)。
【0070】
「S3:符号入力(n=4)」の処理(S511)の後、次符号入力があるかを判断し(S512)、次符号入力があれば(S512のYES)、エラー処理(S513)を実行する。次符号入力がなければ(S512のNO)、S3の終了から時間T2が経過したかを判断する(S514)。S3の終了から時間T2が経過前(S514のNO)、S512、S514の処理を継続し、S3の終了から時間T2が経過すれば(S514のYES)、LED2をOFFして消灯し(S515)、この処理を終了する。
【0071】
<「S3:符号入力」の処理手順>
図17は、
図16のフローチャートにおける各S502、S505、S508、S511の「S3:符号入力」の処理手順を示している。この処理手順では、S601〜S605で符号入力処理を行う。符号入力(S601)を契機としてLED1をONして点灯し、その処理を告知する。この処理では符号入力終了から時間T1が経過したかを判断し(S603)、符号入力から時間T1が経過する前(S603のNO)にはS601に戻り、S601〜S603の処理を継続する。符号入力から時間T1が経過すれば(S603のYES)、LED1をOFFして消灯する(S604)。LED1の消灯の後、バッファ番号nへ符号を格納する(S605)。
【0072】
バッファ格納では、符号に該当する発音文字の検索を行い(S606)、発音データ部26の検索テーブル84に該当データがあるかを判断する(S607)。検索テーブル84に該当データがなければ(S607のNO)、該当データなしデータを設定し(S608)、文字表示を行う(S609)。つまり、S607〜S609は該当データがない場合の文字表示の処理である。そして、S607で検索テーブル84に該当データがあれば(S607のYES)、S608をスキップし、文字表示が実行され(S609)、この処理を終了する。
【0073】
<入力文字表示制御48−3の処理手順>
図18は、入力文字表示制御48−3の処理手順を示している。この処理手順では、配色の一例として1行目色に緑色指定をし(S701)、2行目色に緑色指定をし(S702)、3行目色に緑色指定をし(S703)、1行目に表示枠があるかの判断をする(S704)。1行目に表示枠があれば(S704のYES)、1行目色に黄色を指定し(S705)、表示行に1行目を指定し(S706)、S714に移行する。
【0074】
S704で1行目に表示枠がなければ(S704のNO)、2行目に表示枠があるかの判断をする(S707)。2行目に表示枠があれば(S707のYES)、2行目色に黄色を指定し(S708)、表示行に2行目を指定し(S709)、S714に移行する。
【0075】
S707で2行目に表示枠がなければ(S707のNO)、3行目に表示枠があるかの判断をする(S710)。3行目に表示枠がなければ(S710のNO)、1〜3行目色の表示を消去し(S711)、S701に戻り、S701〜S710の処理を行う。3行目に表示枠があれば(S710のYES)、3行目色に黄色を指定し(S712)、表示行に3行目を指定し(S713)、S714に移行する。
【0076】
S714では前回表示から時間T3が経過したかを判断し、前回表示から時間T3が経過していれば(S714のYES)、空白文字を表示し(S715)、S701に戻り、S701〜S714の処理を行う。時間T3は文字入力から所定時間として表示間隔を表す時間であり、この時間T3の経過が空白文字の挿入条件である。そして、前回表示から時間T3が経過していなければ(S714のNO)、指定色で指定表示行に文字を表示し(S716)、この処理を終了する。つまり、S714、S715では、表示間隔が時間T3以上開いた場合に、空白文字を挿入する処理が行われる。
【0077】
<発音文字表示制御48−6の処理手順>
図19は、発音文字表示制御48−6の処理手順を示している。この処理手順では、配色の一例として1行目色に緑色指定をし(S801)、2行目色に緑色指定をし(S802)、3行目色に緑色指定をし(S803)、1行目に表示枠があるかの判断をする(S804)。1行目に表示枠があれば(S804のYES)、1行目色に赤色を指定し(S805)、表示行に1行目を指定し(S806)、S814に移行する。
【0078】
S804で1行目に表示枠がなければ(S804のNO)、2行目に表示枠があるかの判断をする(S807)。2行目に表示枠があれば(S807のYES)、2行目色に赤色を指定し(S808)、表示行に2行目を指定し(S809)、S814に移行する。
【0079】
S807で2行目に表示枠がなければ(S807のNO)、3行目に表示枠があるかの判断をする(S810)。3行目に表示枠がなければ(S810のNO)、1〜3行目色の表示を消去し(S811)、S801に戻り、S801〜S810の処理を行う。3行目に表示枠があれば(S810のYES)、3行目色に赤色を指定し(S812)、表示行に3行目を指定し(S813)、S814に移行する。
【0080】
S814では前回表示から時間T3が経過したかを判断し、前回表示から時間T3が経過していれば(S814のYES)、空白文字を表示し(S815)、S801に戻り、S801〜S814の処理を行う。そして、前回表示から時間T3が経過していなければ(S814のNO)、指定色で指定表示行に文字を表示し(S816)、この処理を終了する。つまり、S814、S815では、文字表示と同様に、表示間隔が時間T3以上開いた場合に、空白文字を挿入する処理が行われる。
【0081】
<実施例1の効果>
実施例1によれば、次の効果が得られる。
(1) 符号入力部22−1の縦振りキー68−1、符号入力部22−2のパドルキー68−2からの符号入力などの断続入力をたとえば、モールス符号と認識し、このモールス符号を入力文字に変換するとともに、発音文字に変換することができる。
【0082】
(2) モールス符号はモールス信号として発音し、入力文字は表示部8の文字表示領域62−10に表示され、発音文字は表示部8の発音文字表示領域62−20に表示することができる。これにより、モールス音の聴取、表示された文字表示による視認、その文字の読上げ音声を聴取することができる。
【0083】
(3) モールス符号のスキルがなくても、符号入力部22−1の縦振りキー68−1、符号入力部22−2のパドルキー68−2からの符号入力などの断続入力に沿った入力文字データおよび発音データを設定することにより感情入力を符号、入力文字に変換して表示や音声として出力させることができ、感情伝達などの緩和支援を行うことができる。
【0084】
(4) モールス符号の学習など、モールス通信のスキルアップに利用できる。