特許第6754691号(P6754691)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6754691
(24)【登録日】2020年8月26日
(45)【発行日】2020年9月16日
(54)【発明の名称】送風装置
(51)【国際特許分類】
   F04D 25/12 20060101AFI20200907BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20200907BHJP
   F24F 7/06 20060101ALI20200907BHJP
   F16B 5/10 20060101ALI20200907BHJP
【FI】
   F04D25/12
   H05K7/20 U
   F24F7/06 B
   F16B5/10 G
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-516876(P2016-516876)
(86)(22)【出願日】2014年9月24日
(65)【公表番号】特表2017-500463(P2017-500463A)
(43)【公表日】2017年1月5日
(86)【国際出願番号】EP2014070366
(87)【国際公開番号】WO2015044198
(87)【国際公開日】20150402
【審査請求日】2017年6月2日
(31)【優先権主張番号】102013015985.7
(32)【優先日】2013年9月25日
(33)【優先権主張国】DE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】513285479
【氏名又は名称】ステゴ−ホールディング・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】110000280
【氏名又は名称】特許業務法人サンクレスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デント ローベルト
(72)【発明者】
【氏名】シャンツェンバッハ ベルント アルミン
(72)【発明者】
【氏名】マンゴルト エルマー
【審査官】 岸 智章
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−027389(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0221186(US,A1)
【文献】 米国特許第02775010(US,A)
【文献】 実開昭48−102466(JP,U)
【文献】 実開昭51−006707(JP,U)
【文献】 実開平03−033206(JP,U)
【文献】 特開平07−063388(JP,A)
【文献】 特開2009−063211(JP,A)
【文献】 実公昭46−033627(JP,Y1)
【文献】 国際公開第2008/001396(WO,A1)
【文献】 特開平09−042733(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0067875(US,A1)
【文献】 独国特許出願公開第102007004018(DE,A1)
【文献】 特公昭61−058925(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 25/12
F24F 7/06
H05K 7/20
F16B 5/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前側及び後側を有する壁部(3)に送風装置(1)を固定する少なくとも1つの固定要素(B)を備える送風装置(1)であって、
前記送風装置(1)は、前記壁部における前側の開口部に圧力を加えることなく挿入されるために実現され、
前記固定要素(B)は、挿入された状態において、前記壁部の前記後側の方向に移動可能であり、
前記固定要素(B)は、回転可能であるように前記送風装置(1)の前部に軸受(29)によって取り付けられる回転固定バー(27)として実現され、
前記回転固定バー(27)は、当該回転固定バー(27)の先端部(37)が壁部(3)に当接するようにユーザーによって力が加えられる圧力面(39)を備えており、
前記先端部(37)は前記回転固定バー(27)と一体であり、当該回転固定バー(27)と同じ方向に回転可能である、送風装置(1)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの固定要素(B)は、前記送風装置(1)上を移動可能であるように設けられると共に、取り付け位置から前記送風装置(1)を前記壁部(3)に固定するための固定位置まで手動で移動させることが可能であり、
前記送風装置は、取り付け位置にある前記固定要素(B)とともに壁部に圧力を加えることなく組み込むことが可能である、請求項1に記載の送風装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの固定要素(B)は、少なくとも前記固定位置において前記壁部(3)の後ろで係止する、請求項2に記載の送風装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つの固定要素(B)は、前記送風装置(1)のハウジングに達し、且つ、当該ハウジングに対して移動可能である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の送風装置。
【請求項5】
固定要素(B)は、前記送風装置(1)の内側端部領域において配置される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の送風装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの固定要素(B)は、ファンキャリア(5)の側部領域(17)に配置される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の送風装置。
【請求項7】
前記固定要素(B)は、前記送風装置(1)を固定するために、異なる壁厚に対し無段で適合可能である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の送風装置。
【請求項8】
前記固定要素(B)は、前記送風装置(1)を種々の厚さの壁部(3)に固定するための幾つかのラッチング位置をとることができる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の送風装置。
【請求項9】
前記送風装置(1)は、挿入方向に沿って前記壁部における前記前側の開口部に圧力を加えることなく挿入するために実現され、かつ、前記送風装置(1)が挿入された状態において、前記固定要素(B)は、前記挿入方向とは反対の前記壁部の前記後側方向に固定のために移動可能である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の送風装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部に係る送風装置、及び請求項13の前提部に係る固定要素に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書で取り扱われるタイプの送風装置は、原則的には周知である。当該送風装置は、ファンキャリアと、当該ファンキャリアによって保持されるファンと、を備える。この種の送風装置は、スイッチキャビネットに固定されるように設けられると共に、当該スイッチキャビネットを換気する役割を担う。この目的を達成するために、冷気は、当該ファンの上部に接続されるフィルターマットを通してファンによって吸い込まれ、且つ、スイッチキャビネットの上側の部分に接続される出口フィルターマットを通して再度排出される。概して、周知の送風装置は、当該送風装置がスイッチキャビネットの壁部に設けられた適切な凹部に挿入されるようにスイッチキャビネットに固定される。この場合、送風装置に固定されるラッチング要素がスイッチキャビネットの壁部を通過し且つ当該壁部の後ろに係上されるまで、当該送風装置が凹部へ挿入される方向に相当な圧力で押し込まれるようにすることで、送風装置と、スイッチキャビネットの壁部との固定が行われる。前述した方法では、送風装置が固定される間、特にキャビネットの壁部が曲がっている場合に加えられた圧力によってキャビネットの壁部がひどく曲がってしまうという不都合がもたらされる。したがって、スイッチキャビネットの壁部と送風装置との間に隙間が生じ、発砲シールを用いて当該隙間を埋めなければならなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本発明は、送風装置を固定することによってキャビネットの壁部が変形するのを回避する送風装置及び固定要素を創出することを目的とする。
【0004】
請求項1の特徴を有する送風装置は、前述した目的を達成するために提案されている。送風装置は、前側と後側とを備える壁部、特にスイッチキャビネットの壁部に送風装置を固定するための少なくとも1つの固定要素を備える。送風装置は、当該送風装置が圧力を加えることなく壁部における開口部に挿入するようになされる点、及び、送風装置が挿入された状態において、固定要素が、壁部の後側の方向に移動可能であるという点で優れている。これを達成するために、少なくとも1つの固定要素は、ファン上を移動可能であると共に、装着位置から、送風装置を壁部に固定するために当該壁部の後側と協働する固定位置まで手動で移動可能であるのが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
したがって、本発明の本質的な点は、送風装置をスイッチキャビネットの壁部に係止するために固定している間、過度な圧力を送風装置に加える必要がないということである。その一方で、本発明は、送風装置が抵抗を受けずに壁部の開口部に配置されることを可能にする。したがって、送風装置は、壁部内の対応する凹部に確実に挿入することができ、且つ、当該挿入を圧力がなくても好適に行うことができる。送風装置は、この目的のために、送風装置上を移動可能に装着されるのが好ましい固定要素を手動で作動させることによって壁部の後部側の点に加わる圧力によって固定される。対応する固定、特に壁部に対する送風装置の固定又はラッチングは、例えば、回転運動又は牽引運動によって行うことができる。当該運動によって、固定要素は、後ろから、即ち、スイッチキャビネットの内部から後側の壁部に押し付けられる又は引っ張られる。送風装置と、スイッチキャビネットの壁部との間の点における目標とする接続は、壁部内の開口部に送風装置が挿入されている間に加わる圧力によってスイッチキャビネットの壁部が曲がるというリスクを伴わず、本方法において生成される。
【0006】
固定要素が少なくとも固定位置において壁部の後ろで係止する場合の送風装置が特に好ましい。また、本発明のこのような実施形態の場合、これに加えて、固定要素は、取り付けられた位置において送風装置が対応する壁部の開口部内に挿入されるのを許容するが、固定、即ち、送風装置と壁部との間の固定された接続は、固定要素が固定位置に移動されるまで行われない。したがって、壁部に加わった圧力は、固定要素の領域に対する点において低減されるが、当該圧力は、前からではなく後ろから、即ち、スイッチキャビネットの内部から壁部に加えられる。その結果、壁部の歪みが回避される。
【0007】
少なくとも1つの固定要素は、送風装置のハウジングに達し、且つ、当該ハウジングに向かって移動可能であるように設けられるのが好ましい。固定要素は、このような方法で取り付け位置から固定位置に容易に移動させることができる。固定要素は、送風装置の内側端部領域、特にファンキャリアの少なくとも2つの角部領域において配置されるのが好ましい。また、固定要素は、ファンキャリアの4つの角部領域の各々において配置されると仮定することができる。代替として、固定要素は、ファンキャリアの側部領域、即ち、2つの角部領域の間の領域にも配置することができる。
【0008】
固定要素は、送風装置を固定するための壁部の異なる厚さに無段で適合するようになされるのが好ましい。このことは、固定要素が無段で実現されるので、全ての一般的な厚さの壁と共に用いることができることを意味する。本発明の代替的な実施形態の場合、固定要素は、送風装置を種々の厚さを有する壁部に固定するための幾つかのラッチング位置を想定することができると仮定することができる。したがって、ラッチング位置は、最も一般的な壁厚、特にスイッチキャビネットの最も一般的な壁厚に適合されているのが好ましい。
【0009】
固定要素は、例えば、回転可能となるように送風装置上に設けられている回転固定バーとして実現することができる。代替として、固定要素は、固定されている引張りフックを有する舌部として実現することができる。前記舌部は、前記引張りフックと共に送風装置の設置方向とは反対の方向に真っ直ぐ移動することが可能である。固定要素の移動方向を決定するために、固定要素を手動で誤って移動させてしまうことを回避するガイド装置を設けることが可能である。
【0010】
また、請求項13の特徴を有する固定要素は、上記目的を達成するために提案されている。固定要素は、壁部、特にスイッチキャビネットの壁部に送風装置を固定する役割を担う。固定要素は、壁部上の第1の部分、又は送風装置上の第2の部分を介して、設置、特に固定されるために実現されるのが好ましい。
【0011】
また、本発明の実施形態の場合では、送風装置及び当該送風装置に接続される壁部に過度な圧力が加わるのが特に好適に回避される。壁部及び送風装置の双方に固定又は係止される、分離して実現された固定要素によって、壁部への送風装置の固定が行われる。
【0012】
固定要素の第1の部分は、壁部を受けるための受け領域を備えるのが好ましい。種々の厚さの壁部を受けることが可能となるように、第1の部分の受け領域は、拡張可能に実現されるのが好ましい。特に、受け領域は、固定要素があらゆる場合において種々の厚さの壁部に用いることができるように、バネ要素の形態で柔軟に実現することができる。
【0013】
送風装置への固定要素の固定を行うために、第2の部分は、引っ張りバネ要素を備えるのが好ましく、又は、そのように実現されるのが好ましい。引っ張りバネ要素により、固定要素と送風装置との間のクランプ連結を達成することができる。第1の部分及び第2の部分は、実質的に互いに直角を形成すると仮定するのが好ましい。
【0014】
本発明に係る固定要素は、送風装置の一部を形成することができる。当該送風装置は、固定要素の第2の部分を受けるための少なくとも1つの開口部を備える。送風装置と固定要素との間の好適なクランプ連結を当該方法で達成することができるので、送風装置と壁部との間の好適なクランプ連結を当該方法で達成することができる。
【0015】
以下、図を参照して本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係る3つの異なる固定要素を備える送風装置を示す斜視図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る固定要素の詳細図である。
図3】本発明の第2の実施形態に係る固定要素の詳細図である。
図4】固定位置における、本発明の第2の実施形態に係る固定要素の詳細図である。
図5】固定位置における、本発明の第3の実施形態に係る固定要素の詳細図である。
図6】本発明の第3の実施形態に係る固定要素の詳細図である。
図7】本発明の第3の実施形態に係る固定要素の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、壁部3に設けられている送風装置1を示す。当該壁部3は、例えば、スイッチキャビネットの壁部であってもよい。送風装置1は、図示されていないファンを受ける役割を担うファンキャリア5を備える。図1に示されるように、送風装置1は、スイッチキャビネット内に設けられた状態なので、ファンは、スイッチキャビネットの内側に配置されている。
【0018】
ダストないし塵がスイッチキャビネットに入るのを送風装置1によって回避するために、当該送風装置1には、図1に開いた状態で示されているダストカバー7が設けられているのが好ましい。ダストカバー7は、フィルターマット又は別のフィルターマット要素を受ける役割を担うことができる。ダストカバー7は、送風装置1が作動可能な状態において、ファンキャリア5の段部9の領域に配置されている。したがって、段部9は、ダストカバー7を受けるための凹部を形成すると共に、その後側が壁部3により支持されているファンキャリア5のフレーム11によって囲まれている。
【0019】
図1に係る代表的な例において、送風装置1には、実施例としての本発明に係る3つの異なる固定要素A、B、及びCが設けられている。これらの固定要素A、B、及びCは、本明細書において、単に比較のためだけに1つの送風装置内に図示されている。
【0020】
図2は、固定要素Aが、引っ張りフック15を備えた舌部13として実現される場合の本発明の第1の実施形態の詳細図を示す。固定要素Aは、ファンキャリア5の段部9に達することで、送風装置1又はファンキャリア5の内側の端部領域に配置される。
【0021】
図1からわかるように、固定要素Aは、ファンキャリア5の2つの角部領域19の間に延びる段部9の側部領域17に設置される。
【0022】
図2から明らかなように、固定要素Aは、設置方向とは反対の方向、即ち、矢印21方向に沿ってファンキャリア5に対して移動可能である。言い換えると、固定要素Aは、送風装置1が壁部3の対応する凹部に挿入される方向とは反対の方向に移動可能である。固定要素Aの移動方向21は、ファンキャリア5における凹部の形態で設けられ、且つ、固定要素Aがスライドするように移動することができるガイド装置23によって決定される。この場合、固定要素の移動方向21は、壁部3の面に対して実質的に垂直である。
【0023】
本実施の形態では、送風装置1は、当該送風装置1が壁部3の対応する凹部に挿入されるように、送風装置1の壁部3への設置及び固定が行われる。これに関し、固定要素Aは、送風装置1を壁部の凹部に挿入することが妨げられないように、取付け位置に配置されている。その結果、固定要素A又は舌部13は、引っ張りフック15が壁部3の内側面25に向かって移動するように、移動方向21に引っ張られる。引っ張りフック15が壁部3の内側面25に当接し、その結果、固定位置に達するまで、舌部13は引っ張り続けられる。固定要素Aは、取付け方向に移動可能であるので、任意の厚さの壁に用いることができる。
【0024】
引っ張りフックは、特にくさび状にされており、送風装置1と壁部3との間で押圧を生じさせるように、壁部3の内側面25に向け引っ張られる。固定要素Aは、例えば、ガイド装置23と舌部13との間に取付けることができる、対応するラッチング要素によって固定されるのが好ましい。しかしながら、固定要素Aと、送風装置1又はファンキャリア5との間のより広範囲にわたる相対移動を防ぐ異なる固定構造も基本的には考えられる。
【0025】
図1において、送風装置1は、固定要素Aを1つのみ備える。しかしながら、基本的には複数の固定要素が考えられ、特に、各側部領域17に固定要素Aが設けられることが考えられる。
【0026】
図3及び図4は、本発明の第2の実施形態に係る固定要素Bの詳細図を示す。本実施形態において、固定要素Bは、送風装置1、特にファンキャリア5上で回転可能であるように、軸受29によって取り付けられている回転固定バー27として実現される。回転固定バー27の回転軸Dは、送風装置1が壁部3と連通する場合に、当該壁部3と実質的に平行に配置されている。図3、特に図4に示されているように、回転固定バー27は、ハウジング、特にファンキャリア5の角部領域19における段部9に達する。段部9の内側面は、壁部3のための支持面を付加的に形成し、この壁部3は、固定された状態では、閉じられた回転固定バー27と前記支持面との間に配置される。
【0027】
回転固定バー27は、実質的に部分円の形状又はフック形状で実現されると共に、ファンキャリア5と一体化されているラッチング段部31と相互に作用する。回転固定バー27が回転方向35に移動すると、当該回転固定バー27に設けられているラッチングラグ33は前記ラッチング段部31と係止することが可能となる。回転方向35は、送風装置1が取り付けられた状態において、壁部3の面に対して実質的に垂直である。ラッチング段部31は、回転固定バー27の移動方向に沿って配置されている。回転固定バー27が回転方向35において回転すればするほど、回転固定バー27の先端部は、壁部3の内側面25により近づくように移動する。回転固定バー27は、回転方向35において回転し、それによってラッチングラグ33は、回転固定バー27の先端部37が壁部3の内側面と当接するまで、連続するラッチング段部31にラッチし続けられる。ファンキャリア5のラッチング段部31に係止されるラッチングラグ33によって、回転固定バー27は固定位置から外れることができなくなる(図4を参照)。
【0028】
したがって、以下のとおり、送風装置1は、本発明の第2の実施形態に係る固定要素Bによって壁部3に固定される。
【0029】
まず初めに、送風装置1は、壁部3内の対応する凹部に挿入されるが、壁部3の切り取り部分は、送風装置1の輪郭及びサイズ、すなわち特にファンキャリア5の寸法に適合している。これに関し、固定要素は、壁部の凹部に送風装置を挿入するのが妨げられない取り付け位置に配置されている。ファンキャリアが壁部3の凹部に一旦挿入されると、回転固定バー27は、当該回転固定バー27が回転軸Dの周りを回転方向35に移動するように、ユーザーによって圧力面39に力が加えられて手動で作動される。ラッチングラグ33は、先端部37が壁部3の内側面25に当接して、固定位置に至るまで、ファンキャリア5と一体化されたラッチング段部31に徐々にラッチされる。





【0030】
ラッチングラグ33と協働するラッチング段部の数及び特徴は、異なる厚さの壁に適合させるのが好ましい。したがって、各ラッチング段部31によって、異なる厚さの壁を有する壁部3を受け入れることができる。本実施例において、4つのラッチング段部31のみが図示されている。その一方で、より広い範囲の厚さの壁を可能にすることによって、より柔軟な方法で用いることができる、優れたグリッドシステムを提供することも可能であることが明白である。
【0031】
図1は、ファンキャリア5の角部領域19における1つの固定要素Bを示す。その一方で、固定要素Bは、少なくとも2つ角部領域19、特に、より確実に壁部3に送風装置1を固定するために、ファンキャリア5の4つの角部領域19の各々に設けるのが好ましいことが明らかである。
【0032】
各固定要素Bは、回転固定バー27を壁部3の後ろで係止させるために、送風装置1が壁部3に固定されているときに、手動で作動させなければならない。図4において特に明らかなように、圧力が壁部3に点において加わるだけであり、また、前側からではなく後側、即ち、壁部3の内側面25上で実行されることが本実施形態の場合においても確 実となる。このことにより、壁部が曲がるということがなくなる。
【0033】
固定要素Bは、例えば、原則的にはねじ回しによって壁部の内側面から開けることができる。また、圧力面39には、例えば、ねじ回しによって圧力を加えることができるように、溝を設けることができる。
【0034】
図5〜7は、固定要素Cが送風装置1及び壁部3から完全に分離して実現される本発明の別の実施形態を示す。固定要素Cは、第1の部分41と、第2の部分43とを備え、当該第1の部分41及び当該第2の部分43の両方は、実質的に互いに直角に配置されている。第1の部分41は、受け領域45が種々の厚さの壁部を受けるために拡張可能であるように、バネアーム47を備える。弾性を有するバネアーム47は、固定要素Cと、各厚さの壁部3との間に固定されたクランプ連結を提供する。言い換えると、第1の部分は、実質的にU字状又はクランプ状にされているので、第1の部分41が壁部3の両側と当接するように、当該壁部3を囲んでいる。
【0035】
第2の部分43は、クランプ又はラッチングにより少なくとも1つの突出部53と係止するために、ファンキャリア5の開口部51に入れるために設けられた引っ張りバネ要素49を備える。引っ張りバネ要素49は、ファンキャリア5における開口部51にガイドされるとバネアーム55が移動可能となり、また、当該バネアーム55が開口部51を一旦通過すると再度拡がり、突出部53と係止するように弾力性を有して実現される。したがって、引っ張りバネ要素49又はバネアーム55は、第2の部分43が開口部51を介して送風装置1から再度外れてしまうということを防ぐ。








【0036】
したがって、以下のとおり、送風装置1は、全体的に固定要素Cによって壁部3に固定されている。
【0037】
まず初めに、図6に示されているように、固定要素Cは、壁部3、特に送風装置1を受けるための対応する凹部57の角部領域に接続される。限定的に言えば、壁部3は、第1の部分41の受け領域45にガイドされる。当該位置において、第2の部分43は、実質的に壁部3の面から90度の角度を向いている。その後、送風装置1は、壁部3の凹部57に挿入される。当該操作の間、固定要素Cの引っ張りバネ要素49は、一定の圧力をファンキャリア5の角部領域19に加えることによって、バネアーム55は、凹部51を通過して、最終位置(固定位置)において突出部53と係止するために音がするまでファンキャリア5の開口部51に押し込まれる。固定要素Cの当該固定位置において、送風装置1を壁部3から外すことはできない。ファンキャリア5における固定要素C及び(通路)開口部51の位置決めは、正確に配置されるように互いに一致していなければならないということは明らかである。
【0038】
図1において、送風装置1は、ファンキャリア5の角部領域19において1つの固定要素Cのみを備える。その一方で、送風装置1を壁部3に確実に固定するために、1つの固定要素Cが少なくとも送風装置1の2つの角部領域19に設けられ、さらには送風装置1の4つ角部領域19の全てに設けられるのが好ましいことは明らかである。
【0039】
全体的に、本発明は、従来の固定構造とは異なり、ラッチングを生成するために送風装置に過度な圧力を加える必要がない、好適な送風装置及び固定要素を創出する。むしろ、固定要素は、固定位置において壁部3の内側面25と係止するように後ろで係止する。圧力は、専ら固定要素に加わり、壁部3の前側には加えられない。したがって、送風装置1は、壁部3にそっと固定され、壁部3の歪みが回避される。
【符号の説明】
【0040】
1 送風装置
3 壁部
5 ファンキャリア
7 ダストカバー
9 段部
11 フレーム
13 舌部
15 引っ張りフック
17 側面領域
19 角部領域
21 取付け方向
23 ガイド装置
25 内側面
27 回転固定バー
29 軸受
31 ラッチング段部
33 ラッチングラグ
35 回転方向
37 先端部
39 圧力面
41 第1の部分
43 第2の部分
45 受け領域
47 バネアーム
49 引っ張りバネ要素
51 開口部
53 突出部
55 バネアーム
57 凹部
A 固定要素
B 固定要素
C 固定要素
D 回転軸


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7