【文献】
Ericsson,Overview of D2D functions needing standardization,3GPP TSG−RAN WG2♯85 R2−140797,2014年2月1日
【文献】
Ericsson,Resource allocation for D2D transmitters in coverage,3GPP TSG−RAN WG2♯85 R2−140625,2014年2月1日
【文献】
Intel Corporation,Resource allocation for D2D communication,3GPP TSG−RAN WG2♯85 R2−140312,2014年2月1日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第一端末装置に、スケジューリング割り当てリソースプールの開始部分を特定するリソースオフセット値を指定するスケジューリング割り当てリソースパラメータを提供する、請求項1に記載の方法。
スケジューリング割り当てリソースプールの開始部分を特定するリソースオフセット値を指定するスケジューリング割り当てリソースパラメータを取得する、請求項5に記載の方法。
スケジューリング割り当ての第一端末装置から第二端末装置への送信用の無線リソースと、前記第二端末装置との端末装置間(D2D)通信に前記第一端末装置が使用する、前記スケジューリング割り当てによりスケジュールされるD2Dデータの送信用の無線リソースと、を指定するダウンリンク制御情報(DCI)を生成する制御部と、
前記DCIを、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で前記第一端末装置に送信する送信部と、
を含み、
前記送信部は、前記第一端末装置のD2D無線ネットワーク一時アイデンティティ(RNTI)を使って前記DCIの巡回冗長検査(CRC)部分を符号化し、
前記スケジューリング割り当ては、前記第一端末装置が前記第二端末装置に、どのような無線リソースによって前記D2Dデータを送信するかを、前記第二端末装置が知ることを可能にする情報である、基地局。
前記制御部は、前記第一端末装置に、スケジューリング割り当てリソースプールの開始部分を特定するリソースオフセット値を指定するスケジューリング割り当てリソースパラメータを提供する、請求項10に記載の基地局。
前記制御部は、前記端末装置のD2D無線ネットワーク一時アイデンティティ(RNTI)を使って、符号化された前記DCIの巡回冗長検査(CRC)部分を判定する、請求項14に記載の端末装置。
前記制御部は、スケジューリング割り当てリソースプールの開始部分を特定するリソースオフセット値を指定するスケジューリング割り当てリソースパラメータを備える、請求項14に記載の端末装置。
前記端末装置のD2D無線ネットワーク一時アイデンティティ(RNTI)を使って、符号化された前記DCIの巡回冗長検査(CRC)部分を判定する、請求項19に記載の方法。
【背景技術】
【0003】
セル方式ネットワークまたは他の通信システムの二つのユーザ装置端末装置が相互に通信するとき、通常、それらのデータパスは事業者のネットワークを介する。このネットワーク経由のデータパスには、基地局および/またはゲートウェイが含まれ得る。これら2つのデバイスが相互に近接近している場合、これらデバイスのデータパスは、ローカルの基地局を介してローカルに経路設定される。一般に、基地局などのネットワークノードとワイヤレス端末装置との間の通信は、「WAN」または「セル方式通信」として知られる。
【0004】
また、相互に近接近している2つのユーザ装置端末装置が、基地局を経由する必要なしに直接のリンクを確立することも可能である。電気通信システムは、端末装置間(D2D)通信を使用または可能にすることができ、この通信では、二つ以上のユーザ装置端末装置が相互に直接通信する。D2D通信では、一つのユーザ装置端末装置から一つ以上の他のユーザ装置端末装置への音声およびデータのトラフィック(本明細書では「通信信号」という)は、電気通信システムの基地局または他のネットワーク制御デバイスを介して通信されなくてもよい。この点で、端末装置間(D2D)通信は、「WAN」または「セル方式通信」とは異なる。最近になって、端末装置間(D2D)通信は「サイドリンク直接通信」としても知られるようになっている。
【0005】
D2D通信、例えばサイドリンク直接通信は、任意の適した電気通信規格に従って実装されたネットワークにおいて使用が可能である。かかる規格の、限定されない一例に、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)の長期的な進化仕様(LTE:Long Term Evolution)がある。3GPP規格は、現在および将来世代のワイヤレス通信システムのためのグローバルに提供可能なテクニカルスペシフィケーションおよび技術レポートを定義することを目的とした提携契約である。3GPPは、次世代の移動ネットワーク、システム、およびデバイスのための仕様を定義することができる。3GPP LTEは、将来の必要性を取り扱うためのユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)の携帯電話またはデバイスの規格を改良するためのプロジェクトに与えられた名称である。一面において、UMTSは、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access)および進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)に対するサポートおよび仕様を提供するため修正されてきている。E−UTRANは、D2D通信が使用可能な電気通信規格の別の非限定の例である。
【0006】
少なくとも一部に端末装置間(D2D)通信(例えば「サイドリンク直接通信」)を記述している3GPP文書の非排他的リストには、以下の文書が含まれる。
【0007】
3GPP TS36.201バージョン12.1.0、テクニカルスペシフィケーション(Technical Specification)、第三世代パートナーシッププロジェクト(3
rd Generation Partnership Project);テクニカルスペシフィケーショングループ無線アクセスネットワーク(Technical Specification Group Radio Access Network);進化型ユニバーサル地上無線アクセス(Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA));LTE物理層(LTE Physical Layer);概要(General Description)(リリース12)(2014年12月)。
【0008】
3GPP TS36.211バージョン12.4.0、テクニカルスペシフィケーション、第三世代パートナーシッププロジェクト;テクニカルスペシフィケーショングループ無線アクセスネットワーク;進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA);物理チャネルおよび変調(Physical Channels and Modulation)(リリース12)(2014年12月)。
【0009】
3GPP TS36.212バージョン12.3.0、テクニカルスペシフィケーション、第三世代パートナーシッププロジェクト;テクニカルスペシフィケーショングループ無線アクセスネットワーク;進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA);多重化およびチャネル符号化(Multiplexing and Channel Coding)(リリース12)(2014年12月)。
【0010】
3GPP TS36.213バージョン12.0.0、テクニカルスペシフィケーション、第三世代パートナーシッププロジェクト;テクニカルスペシフィケーショングループ無線アクセスネットワーク;進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA);物理層プロシージャ(Physical Layer Procedures)(リリース12)(2013年12月)。
【0011】
3GPP TS36.214バージョン12.1.0、テクニカルスペシフィケーション、第三世代パートナーシッププロジェクト;テクニカルスペシフィケーショングループ無線アクセスネットワーク;進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA);物理層測定(Physical Layer;Measurements)(リリース12)(2014年12月)。
【0012】
3GPP TS36.300バージョン12.4.0、テクニカルスペシフィケーション、第三世代パートナーシッププロジェクト;テクニカルスペシフィケーショングループ無線アクセスネットワーク;進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA)および進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN):Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network;全般説明(Overall Description);ステート(State)2(リリース12)(2014年12月)。
【0013】
3GPP TS36.304バージョン12.3.0、テクニカルスペシフィケーション、第三世代パートナーシッププロジェクト;テクニカルスペシフィケーショングループ無線アクセスネットワーク;進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA);アイドルモードにおけるユーザ装置(UE)プロシージャ(User Equipment(UE) Procedures in Idle Mode)(リリース12)(2014年12月)。
【0014】
3GPP TS36.306バージョン12.3.0、テクニカルスペシフィケーション、第三世代パートナーシッププロジェクト;テクニカルスペシフィケーショングループ無線アクセスネットワーク;進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA);ユーザ装置(UE)無線アクセス能力(User Equipment(UE) Radio Access Capabilities)(リリース12)(2014年12月)。
【0015】
3GPP TS36.321バージョン12.4.0、テクニカルスペシフィケーション、第三世代パートナーシッププロジェクト;テクニカルスペシフィケーショングループ無線アクセスネットワーク;進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA);媒体アクセス制御(MAC)プロトコルスペシフィケーション(Medium Access Control(MAC) Protocol Specification)(リリース12)(2014年12月)。
【0016】
3GPP TS36.322バージョン12.1.0、テクニカルスペシフィケーション、第三世代パートナーシッププロジェクト;テクニカルスペシフィケーショングループ無線アクセスネットワーク;進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA);無線リンク制御(PLC)プロトコルスペシフィケーション(Radio Link Control(RLC) Protocol Specification)(リリース12)(2014年9月)。
【0017】
3GPP TS36.323バージョン12.2.0、テクニカルスペシフィケーション、第三世代パートナーシッププロジェクト;テクニカルスペシフィケーショングループ無線アクセスネットワーク;進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA);パケットデータ収束プロトコル(PDCP)スペシフィケーション(Packet data Convergence Protocol(PDCP) Specification)(リリース12)(2014年12月)。
【0018】
および、3GPP TS36.331バージョン12.4.0、テクニカルスペシフィケーション、第三世代パートナーシッププロジェクト;テクニカルスペシフィケーショングループ無線アクセスネットワーク;進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA);無線リソース制御(RRC)プロトコルスペシフィケーション(Radio Resource Control(RRC) Protocol Specification)(リリース12)(2014年12月)。
【0019】
3GPPのRAN1作業グループは、公共安全および特定の非公共安全上の必要事項のために近接サービス(ProSe:Proximity Service)を可能にする端末装置間(D2D)通信ができるようにするため、LTEの機能を拡張する研究をしてきた(例えば、RP−122009を参照)。しかしながら、3GPPのRAN1作業グループは、ネットワーク内およびネットワーク外の両方において、リソース配分および割り当てをどのように管理するかに関し、十分にはまとめ切っていない。それどころか、協議の多くが、時間/周波数D2D協議の対象の場所を決めるためにリソース配分の通知、すなわち、リソースのブロックの時間/周波数ロケーションを、eNBによってどのようにワイヤレス端末装置の集団に伝達するかに集中されている。具体的には、現在の協議の多くが、カバレッジの外の通信およびカバレッジ外でD2Dの送信をどのように行うかに関するものである。
【0020】
カバレッジ内およびカバレッジ外の両方において、ワイヤレス端末装置が、端末装置間(D2D)通信のためのリソースプール(例えば、時間/周波数リソースのプール)を知る必要があること、および端末装置間(D2D)参加対象の全ワイヤレス端末装置が、端末装置間(D2D)のためのスケジューリング割り当てを自分がどのように受信するかを知るべきであることが提案されている。RR−140126ドラフトTR36.843、バージョン1.2.0、LTE端末装置間近接サービスの調査;無線アスペクト(Study on LTE Device to Device Proximity Services;Radio Aspects)を参照されたい。
【0021】
また、「ProSe UEがE−UTRANによってサービスされているならば、ProSeと他のE−UTRANサービスとの間での連続的なネットワーク制御および適応リソース配分」があることも受け入れられている。このことは、
図11中に示されるように、D2D対応ワイヤレス端末装置がネットワーク制御の下にありE−EUTRANリソースを用いているときは、該端末装置はネットワーク制御下にあることを基本的に意味する。例えば、RR−140126ドラフトTR36.843、バージョン1.2.0、LTE端末装置間近接サービスの調査;無線アスペクト(Study on LTE Device to Device Proximity Services;Radio Aspects)を参照されたい。
【0022】
3GPP RAN2の合意事項は、オペレーションの2つのモード、すなわち、モード1(これはスケジュール型で、ワイヤレス端末装置は、端末装置間(D2D)通信を受信するために、無線リソース制御(RRC)接続モードにある必要がある)および自律型のモード2を検討している。例えば、3GPPウェブサイトの会議レポート分野、http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_85/Report/から読み出せる「R2−14xxxx_draft_report_RAN2_85_Prague_(v0.1).doc」を参照されたい。これらの合意事項には、とりわけ、以下の事項がある:
・全てのUE(モード1(スケジュール型)およびモード2(自律型))には、これらUEがスケジューリング割り当ての受信を試みるリソースプール(時間および周波数)が提供される。
・2 モード1において、UEはeNBに送信リソースを要求する。eNBは、スケジューリング割り当て(群)およびデータの送信のための送信リソースをスケジュールする。
・2a モード1において、UEは、UEがD2D送信を実施しようと意図していることと、要求されるリソースの量とをeNBが判断できるベースであるBSRに後続して、eNBにスケジューリング要求(D−SRまたはRA)を送信する。
・2b モード1において、eNBがどのようにUEに対し送信リソースを示すかはさらなる研究対象である。
・2c モード1において、UEは、D2D通信を送信するために、RRCに接続されていることを必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
3GPP TS36.213バージョン12.0.0は、D2D同報通信のため、何らかの方法でのULグラントの適合化を構想している。但し、時間周波数リソースの正確なシグナリングは特定されていない。さらに、通常、D2Dがネットワーク制御下にとどまるために、使用対象となるD2D帯域幅はULの搬送波のサブセットということになる。
【0024】
上記から、D2Dグラント、望ましくはレガシ機能を組み込んだおよび/またはこれと両立する表現を有するD2Dグラント、を提供するための方法、装置、および/または技法が必要とされている。これらの方法、装置、および/または技法は、システムの複雑さを軽減し、通信のフレキしビリティおよび効率を向上させる利点を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
様々な態様の一つにおいて、本明細書で開示される技術は、無線インターフェースを介して第一ワイヤレス端末装置と通信する無線アクセスノードを作動する方法に関する。一般的な実施形態およびモードにおいて、本方法は、無線アクセスノードが、第一ワイヤレス端末装置が第二端ワイヤレス端末装置との端末装置間(D2D)通信のため使うことを許可された無線リソースを指定する、端末装置間(D2D)グラントを生成するステップを含む。本方法は、無線アクセスノードが、D2Dグラントを含むサブフレームを第一ワイヤレス端末装置に送信するステップをさらに含む。
【0026】
或る例示の実施形態およびモードにおいて、本方法は、既存の業界標準化フィールド(群)中の値(群)を端末装置間(D2D)グラントに関する情報と置き換えることによって、業界標準化チャネルの既存の業界標準化フィールド(群)中に端末装置間(D2D)グラントを含めるステップをさらに含む。
【0027】
或る例示の実施形態およびモードにおいて、業界標準チャネルは、少なくとも一部のサブフレームが、アップリンク通信のための無線リソースのグラント含むダウンリンク制御チャネルであるが、但し、選択されたサブフレームが端末装置間(D2D)グラントを代わりに含む。別の例示の実施形態およびモードにおいて、この選択されたサブフレームのためのチャネルは、物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)であり、PDSCHの媒体アクセス制御(MAC:medium access control)制御要素は、リソースグリッドの何のリソースブロックが、端末装置間(D2D)通信のための無線リソースとして使用されるかを指定するように構成される。
【0028】
或る例示の実施形態およびモードにおいて、本方法は、無線アクセスノードが、D2Dグラントを含むための選択されたサブフレームの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)のダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を設定するステップをさらに含む。或る例示の実施形態およびモードにおいて、D2Dグラントのために使われることになるDCIフォーマットの長さは、広域ネットワーク(WAN:wide area network)通信に対するDCIフォーマット0と同じ長さである。或る例示の実施形態およびモードにおいて、D2Dグラントのために使われることになるDCIフォーマットは、広域ネットワーク(WAN)通信に対するDCIフォーマット0と共用される。
【0029】
或る例示の方法およびモードにおいて、ダウンリンク制御情報(DCI)のリソースブロック割り当てフィールドは、リソースグリッドの何のリソースブロックが端末装置間(D2D)通信のための無線リソースとして使用されるかを指定するよう設定することができる。ダウンリンク制御情報(DCI)がリソース配分型フィールドを含むように構成されていて、リソース配分型フィールドがリソース配分型0を示している或る例示の実施形態およびモードにおいて、ダウンリンク制御情報(DCI)のリソースブロック割り当てフィールドは、リソース指示値(RIV:resource indication value)を含む。リソース指示値(RIV)は、開始リソースブロック、および切れ目なく配分されるリソースブロックの期間の長さ(LCRB:length in terms of contiguously allocated resource blocks)に対応する。他方、リソース配分型フィールドがリソース配分型1を示している場合、ダウンリンク制御情報(DCI)のリソースブロック割り当てフィールドは、組み合わせインデックスrを含み、このrからD2D通信のため用いられるリソースブロックの二つのセットを判断することができる。
【0030】
或る例示の実施形態およびモードにおいて、本方法は、無線アクセスノードが、時間ドメインスケジューリング情報を含めるため、ダウンリンク制御情報(DCI)の下記のフィールドの一つ以上を設定するステップを含む:チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)要求フィールド、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)要求フィールド、アップリンクインデックスフィールド、リソース配分フィールド、変調および符号化スキーム(MSC:modulated and coding scheme)/冗長バージョン(RV:redundancy version)フィールド。
【0031】
或る例示の実施形態およびモードにおいて、本方法は、無線アクセスノードが、D2Dグラントが第一ワイヤレス端末装置に向けられていることを指定するために、ダウンリンク制御情報(DCI)の少なくとも一部を設定するステップをさらに含む。或る例示の実装おいて、無線アクセスノードは、D2Dグラントが第一ワイヤレス端末装置に向けられていることを指定するために、ワイヤレス端末装置のD2D無線ネットワーク一時アイデンティティ(RNTI:radio network temporary identity)を使って、ダウンリンク制御情報(DCI)の巡回冗長検査(CRC:cyclical redundancy check)部分を符号化する。
【0032】
或る例示の実施形態およびモードにおいて、本方法は、D2D通信のために利用可能な、リソースグリッドのリソースブロックの数を指定するD2D帯域幅パラメータN
D2DRBを第一ワイヤレス端末装置に提供するステップをさらに含む。
【0033】
或る例示の実施形態およびモードにおいて、本方法は、ノードが、スケジューリング割り当てリソースプールの開始位置を特定するリソースオフセット値を指定するスケジューリング割り当てリソースパラメータを、第一ワイヤレス端末装置に提供するステップをさらに含む。
【0034】
本明細書で開示される技術の別の態様において、該技術は、無線インターフェースを介して第一ワイヤレス端末装置と通信する、通信ネットワークの無線アクセスノードに関する。ある例示の実施形態において、本ノードは、プロセッサおよびトランスミッタを含む。プロセッサは、選択されたサブフレームに対する端末装置間(D2D)グラントを生成するようになされる。端末装置間(D2D)グラントは、第一ワイヤレス端末装置が、第二ワイヤレス端末装置と端末装置間(D2D)通信するために使用を許可された無線リソースを指定する。トランスミッタは、D2Dグラントを含むサブフレームを、無線インターフェースを介して第一ワイヤレス端末装置に送信するようになされる。
【0035】
或る例示の実施形態において、ノードプロセッサは、既存の業界標準化フィールド(群)中の値(群)を端末装置間(D2D)グラントに関する情報と置き換えることによって、業界標準化チャネルの既存の業界標準化フィールド(群)中に端末装置間(D2D)グラントを含める。
【0036】
或る例示の実施形態において、チャネルは、少なくとも一部のサブフレームがアップリンク通信のための無線リソースのグラントを含む、ダウンリンク制御チャネルであるが、但し、選択されたサブフレームが端末装置間(D2D)グラントを代わりに含む。別の例示の実施形態において、選択されたサブフレームのための物理チャネルは、物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)であり、PDSCHの媒体アクセス制御(MAC)制御要素は、リソースグリッドの何のリソースブロックが、端末装置間(D2D)通信のための無線リソースとして使用されるかを指定するように設定される。
【0037】
或る例示の実施形態において、ノードプロセッサは、端末装置間(D2D)グラントを含めるため、選択されたサブフレームの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を構成するようになされる。或る例示の実施形態において、プロセッサは、D2Dグラントを含めるため、サブフレームの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のダウンリンク制御情報(DCI)を設定するようになされる。或る例示の実施形態およびモードにおいて、D2Dグラントに対して使用されるDCIフォーマットの長さは、広域ネットワーク(WAN)通信に対するDCIフォーマット0と同じ長さである。或る例示の実施形態およびモードにおいて、D2Dグラントに対して使用されるDCIフォーマットは、広域ネットワーク(WAN)通信に対するDCIフォーマット0と共用される。
【0038】
或る例示の実施形態において、プロセッサは、リソースグリッドの何のリソースブロックが端末装置間(D2D)通信のための無線リソースとして使用されるかを指定するため、ダウンリンク制御情報(DCI)のリソースブロック割り当てフィールドを設定するようになされる。DCIのリソース配分型フィールドがリソース配分型0を示している場合、プロセッサは、リソース指示値(RIV)を含めるように、ダウンリンク制御情報(DCI)のリソースブロック割り当てフィールドを設定する。リソース指示値(RIV)は、開始リソースブロック、および切れ目なく配分されるリソースブロックの期間の長さ(LCRB)に対応する。他方、リソース配分型フィールドがリソース配分型1を示している場合、プロセッサは、組み合わせインデックスrを含めるように、ダウンリンク制御情報(DCI)のリソースブロック割り当てフィールドを設定し、このrからD2D通信のため用いられるリソースブロックの二つのセットを判断することができる。
【0039】
或る例示の実施形態において、ノードプロセッサは、時間ドメインスケジューリング情報を含めるため、ダウンリンク制御情報(DCI)の下記のフィールドの一つ以上を設定するようになされる:CSI要求フィールド、SRS要求フィールド、アップリンクインデックスフィールド、リソース配分フィールド、変調および符号化スキーム(MSC)/冗長バージョン(RV)フィールド。
【0040】
或る例示の実施形態において、ノードプロセッサは、D2Dグラントが第一ワイヤレス端末装置に向けられていることを指定するために、ダウンリンク制御情報(DCI)の少なくとも一部を設定するようになされる。或る特定の実装において、プロセッサは、D2Dグラントが第一ワイヤレス端末装置に向けられていることを指定するために、ワイヤレス端末装置のD2D無線ネットワーク一時アイデンティティ(RNTI)を使って、ダウンリンク制御情報(DCI)の巡回冗長検査(CRC)部分を符号化するようになされる。
【0041】
或る例示の実施形態において、ノードプロセッサは、第一ワイヤレス端末装置に、D2D通信のために利用可能な、リソースグリッドのリソースブロックの数を指定するD2D帯域幅パラメータN
D2DRBを提供するようになされる。
【0042】
さらなる別の態様において、本明細書で開示される技術は、レシーバ、プロセッサ、およびトランスミッタを含むワイヤレス端末装置に関する。該レシーバは、ワイヤレス端末装置が、別のワイヤレス端末装置との端末装置間(D2D)通信に使用を許可された無線リソースを指定する端末装置間(D2D)グラントを受信するように構成される。該トランスミッタは、D2Dグラントによって許可された無線リソースを使って別のワイヤレス端末装置に端末装置間(D2D)データを送信するように構成される。
【0043】
或る例示の実施形態において、端末装置のプロセッサは、業界標準化物理チャネルの既存の業界標準化フィールド(群)中の端末装置間(D2D)グラントを受信し、この受信において、既存の業界標準化フィールド(群)中の値(群)が、端末装置間(D2D)グラントに関する情報と置き換えられる。
【0044】
或る例示の実施形態において、この物理チャネルは、少なくとも一部のサブフレームがアップリンク通信のための無線リソースのグラント含む、ダウンリンク制御チャネルであるが、但し、選択されたサブフレームが端末装置間(D2D)グラントを代わりに含む。別の例示の実施形態において、この選択されたサブフレームに対する物理チャネルは、物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)であり、PDSCHの媒体アクセス制御(MAC)制御要素は、リソースグリッドの何のリソースブロックが、端末装置間(D2D)通信のための無線リソースとして使用されるかを指定するように設定される。
【0045】
或る例示の実施形態において、プロセッサは、選択されたサブフレームの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)中の端末装置間(D2D)グラントを受信するよう構成される。
【0046】
或る例示の実施形態において、トランスミッタは、第二ワイヤレス端末装置が端末装置間(D2D)通信に参加できるように、D2Dグラント情報を第二ワイヤレス端末装置に送信するようにさらに構成される。
【0047】
或る例示の実施形態において、プロセッサは、選択されたサブフレームの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のダウンリンク制御情報(DCI)からD2Dグラントを判断するように構成される。或る例示の実施形態において、D2Dグラントのコンテンツ以外の、ダウンリンク制御情報(DCI)および物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、第三世代パートナープロジェクト(3GPP)テクニカルスペシフィケーション36.212バージョン12.0.0に従ってフォーマットされる。
【0048】
或る例示の実施形態において、プロセッサは、ダウンリンク制御情報(DCI)のリソースブロック割り当てフィールドにおいて、リソースグリッドの何のリソースブロックを端末装置間(D2D)通信のための無線リソースとして使用されるかの指示を受信するように構成される。
【0049】
プロセッサは、DCIのリソース配分型フィールドがリソース配分型0を示している場合、ダウンリンク制御情報(DCI)のリソースブロック割り当てフィールドからリソース指示値(RIV)を得るように構成される。リソース指示値(RIV)は、開始リソースブロック、および連続して配分されるリソースブロックの期間の長さ(LCRB)に対応する。他方、リソース配分型フィールドがリソース配分型1を示している場合、プロセッサは、ダウンリンク制御情報(DCI)のリソースブロック割り当てフィールドから、組み合わせインデックスrを得るように構成され、このrからD2D通信のため用いられるリソースブロックの二つのセットを判断することができる。
【0050】
或る例示の実施形態において、プロセッサは、ダウンリンク制御情報(DCI)の下記のフィールドの一つ以上から、時間ドメインスケジューリング情報を検出するように構成される:CSI要求フィールド、SRS要求フィールド、アップリンクインデックスフィールド、リソース配分フィールド、変調および符号化スキーム(MSC)/冗長バージョン(RV)フィールド。
【0051】
或る例示の実施形態において、プロセッサは、ダウンリンク制御情報(DCI)の少なくとも一部から、D2Dグラントが第一ワイヤレス端末装置に向けられていることの指定を検出するように構成される。或る例示の実装において、プロセッサは、ワイヤレス端末装置のD2D無線ネットワーク一時アイデンティティ(RNTI)を使って符号化された、ダウンリンク制御情報(DCI)の巡回冗長検査(CRC)部分から、D2Dグラントが第一ワイヤレス端末装置に向けられていることを検出するように構成される。
【0052】
或る例示の実施形態において、プロセッサは、D2D通信のために利用可能な、リソースグリッドのリソースブロックの数を指定するD2D帯域幅パラメータN
D2DRBを備えて構成される。
【0053】
本明細書で開示される技術の前述のおよび他の目的、特徴、および利点は、添付の図面中に示された好適な諸実施形態の後述のより具体的な説明から明らかとなろう。図面中の参照符号は、各種図面全体を通して同じ部分を示す。これらの図面は、必ずしも縮尺比通りでなく、代わりに本明細書で開示される技術の原理を表すことに重点が置かれている。
【発明を実施するための形態】
【0069】
以降の記述において、限定でなく説明の目的で、本明細書で開示される技術の徹底的理解を提供するために、具体的なアーキテクチャ、インターフェース、技法などが示される。但し、当業者には当然のことながら、本明細書で開示される技術は、これらの具体的詳細から外れた他の実施形態においても実践することが可能である。すなわち、当業者は、本明細書には明示で記載または提示されていないが、本明細書で開示される技術の原理を具現化する様々な、だが本技術の趣旨および範囲内に含まれる取り合わせを考案することができよう。一部の例では、本明細書で開示される技術の説明を不必要な詳細によって不明瞭にしないために、周知のデバイス、回路、および方法の詳細な説明は省略されている。本明細書で開示される技術の原理、態様、および実施形態、並びにこれらの具体例を述べている本明細書中の全てのステートメントは、これらと構造上および機能上の両方の等価物を包含することが意図されている。さらに、かかる等価物は、現在知られている等価物はもとより、将来開発される等価物、すなわち、構造の如何にかかわらず同じ機能を実行する一切の開発要素を含むことが意図されている。
【0070】
しかして、例えば、当業者には当然のことながら、本明細書中のブロック図は、本技術の原理を具現化する例示的な回路または他の機能ユニットの概念図を表し得る。同様に、当然のことながら、一切のフローチャート、状態移行図、疑似コードなどは、コンピュータ可読媒体中に実質的に表現され、コンピュータまたはプロセッサが明示で示されているかどうかにかかわらず、かかるコンピュータまたはプロセッサによって、そのように実行できる様々な処理を表している。
【0071】
本明細書で用いる用語「端末装置間(「D2D」)通信)」は、一つのワイヤレス端末装置から別のワイヤレス端末装置への通信データトラフィックが、セル式ネットワークまたは他の電気通信システム中の集中型基地局または他のデバイスを通過しない、セル式ネットワークまたは他の電気通信システム上で作動するワイヤレス端末装置の間の通信のモードを称し得る。前に説明したように、端末装置間(D2D)通信は、最近の用語「サイドリンク直接通信」としても知られる。しかして、前述したように、端末装置間(D2D)通信は、基地局とワイヤレス端末装置との間の通信であるまたはこれが関与する「WAN」または「セル方式通信」とは異なる。通信データには、通信信号を使って送信され、ワイヤレス端末装置のユーザによる使用が意図される音声通信またはデータ通信を含めることができる。通信信号は、第一ワイヤレス端末装置から、D2D通信を介して第二ワイヤレス端末装置に直接送信が可能である。様々な態様において、根柢のコアネットワークまたは基地局によって、D2Dパケット送信に関する制御信号の全て、一部、またはゼロを管理または生成することができる。追加のまたは代替の態様において、レシーバ側ユーザ装置端末装置は、トランスミッタ側ユーザ装置端末装置と一つ以上のさらなるレシーバ側ユーザ装置端末装置との間の通信データトラフィックを中継することも可能である。
【0072】
本明細書で用いる用語「コアネットワーク」は、ユーザに電気通信システムのサービスを提供する電気通信ネットワーク中のデバイス、デバイスの群、またはサブシステムを称し得る。コアネットワークによって提供されるサービスの例は、集約、認証、回線交換、サービス呼び出し、他のネットワークへのゲートウェイなどを含む。
【0073】
本明細書で用いる「ワイヤレス端末装置」は、(以下に限らないが)セル式ネットワークなどの電気通信システムを介して音声および/またはデータを通信するために使われる任意の電子デバイスを称し得る。ワイヤレス端末装置およびかかるデバイスの非限定な例を称するために用いられる他の用語は、ユーザ装置端末装置、UE、移動ステーション、携帯デバイス、アクセス端末、加入者ステーション、移動端末装置、リモートステーション、ユーザ端末装置、端末装置、加入者装置、セル式電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、ラップトップコンピュータ、ネットブック、e−リーダ、ワイヤレスモデムなど含み得る。
【0074】
本明細書で用いる用語「アクセスノード」、「ノード」、または「基地局」は、ワイヤレス通信を促進する、または、ワイヤレス端末装置と電気通信システムとの間のインターフェースを他の方法で提供する任意のデバイスまたはデバイスの群を称し得る。基地局の非限定の例には、3GPPスペシフィケーション中の、ノードB(「NB」:Node B)、拡張ノードB(「eNB」:enhanced Node B)、ホームeNB(「HeNB」:home eNB)またはいくつかの他の類似の技術を含めることができる。基地局の別の非限定の例には、アクセスポイントがある。アクセスポイントは、ワイヤレス端末装置に、(以下に限らないが)ローカル・エリア・ネットワーク(LAN:Local Area Network)、広域ネットワーク(WAN)、インターネットなどのデータネットワークへのアクセスを提供する電子デバイスであればよい。本明細書で開示するシステムおよび方法の一部の例は、所与の規格(例えば、3GPPリリース8、9、10、11、および/または12)に関連付けて説明されることがあるが、本開示の範囲はこの点に関し限定されるべきものではない。本明細書で開示するシステムおよび方法の少なくとも一部の態様は、他の種類のワイヤレス通信システム中でも活用することができる。
【0075】
本明細書で用いる用語「電気通信システム」または「通信システム」は、情報を送信するため使用されるデバイスの任意のネットワークを称し得る。電気通信システムの非限定の例には、セル式ネットワークまたは他のワイヤレス通信システムがある。
【0076】
本明細書で用いる用語「セル式ネットワーク」は、各セルが、基地局など少なくとも一つの固定ロケーショントランシーバによってサービスされている、セル群に亘って分散されたネットワークを称し得る。「セル」は、国際移動電気通信改良型(IMTAdvanced:International Mobile Telecommunications−Advanced)に使用するため標準化団体または規制当局によって規定された任意の通信チャネルであってよい。セルの全体またはサブセットは、ノードBなどの基地局とUE端末装置との間の通信に使用するため、認可された帯域(例えば周波数帯域)として、3GPPによって採用され得る。認可周波数帯域を用いるセル式ネットワークは構成されたセルを含み得る。構成されたセルは、UE端末装置が知っており、その中で端末装置が情報を送受信することを基地局に許されたセル群を含むことができる。
【0077】
本明細書で用いる用語「D2D信号」または「D2D信号群」は、D2D通信および/または発見のためのチャネル、基準信号、および同期化信号を含む。
【0078】
本明細書で開示される技術は、例えば、所与の端末装置間(D2D)送信用の送信リソースを配分するためのシステムおよび方法に関する。ネットワーク制御下にある場合、かかる配分は、「D2Dグラント」と称され、また「D2Dスケジューリング割り当て」とも言われることになろう。D2Dオペレーションのモードは、モード1(スケジュール型)およびモード2(自律型)を含む。以降の説明では主にモード1を記述するが、モード1の態様は、モード2にも同様に適用が可能である。モード2の適用性は、モード2では、受信側ワイヤレス端末装置は、それらがスケジュール割り当てを連絡されるときにネットワークの制御下にないという事実に起因して、シグナリング手法の直截な変更を含む。
【0079】
図1は、無線アクセスノード22が空中または無線インターフェース24を介し、第一ワイヤレス端末装置26
1と通信している、例示の通信システム20を示す。ノード22は、ノードプロセッサ30およびノードトランスミッタ32を含む。第一ワイヤレス端末装置26
1は、端末装置プロセッサ40および端末装置トランシーバ42を含む。端末装置トランシーバ42は、通常、端末装置トランスミッタ部44および端末装置レシーバ部46を含む。端末装置トランスミッタ部44は、端末装置トランスミッタ回路を含んでよく、「送信器」として知られ得ていて、端末装置レシーバ部46は端末装置レシーバ回路を含んでよく、「受信器」として知られ得ている。
【0080】
一般的動作において、ノード22および第一ワイヤレス端末装置26
1は、通常、ノード22のスケジューラによってフォーマットされ作成される情報の「フレーム」を用いて、無線インターフェース24を通して相互に通信する。長期的な進化仕様(LTE)では、フレームは、ダウンリンク部分(群)およびアップリンク部分(群)の両方を有することが可能で、基地局とワイヤレス端末装置との間で通信される。各LTEフレームは、複数のサブフレームを含み得る。例えば、時間ドメインにおいて10msのフレームは、10個の一ミリ秒サブフレームから成る。例示の実装による、代表的なサブフレームSのサンプルの表現が、
図2に示されている。時間ドメインにおいて、各LTEサブフレームは、2つのスロットに(しかして一フレーム中に20のスロットがあるように)分割される。各スロット中で送信される信号は、リソース要素(RE:resource element)で構成されるリソースグリッドによって表される。
図2の二次元のグリッドの各列は、記号(例えば、ノードからワイヤレス端末装置へのダウンリンク(DL:downlink)上のOFDM記号、ワイヤレス端末装置からノードへのアップリンク(UL:uplink)中のSC−FDMA記号)を表す。
図2のグリッドの各行は副搬送波を表す。リソース要素(RE)はサブフレームS中のダウンリンク送信に対する最小の時間−周波数ユニットである。すなわち、サブフレーム中の一つの副搬送波上の一つの記号が、リソース要素(RE)を含み、該要素は、スロット中のインデックスペア(k,l)によって一意的に定義される(前述のkおよびlは、それぞれ、周波数および時間ドメインにおけるインデックスである)。言い換えれば、一つの副搬送波上の一つ記号がリソース要素(RE)である。各記号は、チャネルの帯域幅および構成の如何により、周波数ドメイン中にいくつかの副搬送波を含む。現今の標準によってサポートされる最小の時間−周波数リソースは、複数の副搬送波と複数の記号とのセット(例えば、複数のリソース要素(RE))であり、リソースブロック(RB:resource block)と呼ばれる。リソースブロックは、例えば、通常のサイクリックプレフィックスの場合、84リソース要素、すなわち、12の副搬送波および7の記号を含み得る。
【0081】
図2のフレームおよびサブフレーム構造体は、無線またはエアインターフェースを介して送信されることになる情報のフォーマット設定の技法の一例としての役割を果たすだけのものである。当然のことながら、「フレーム」および「サブフレーム」は、別途に(例えば、
図2のコンポーネントへの具体的参照によって)述べられている場合を除き、
図2の具体的表現により限定されるものではない。それどころか、「フレーム」および「サブフレーム」は、情報フォーマット設定の他のユニットと交換可能に用いることが可能で、それらに含まれ得、または実現され得、しかして(例えば、ブロックなどの)他の用語を包含し得る。
【0082】
長期的な進化仕様(LTE)は、媒体アクセス制御(MAC)およびより高次の層から受信された情報を搬送するダウンリンク物理チャネルの数を定義している。トランスポートチャネルには、放送チャネル(群)(BCH:Broadcast Channel)、ダウンリンク共用チャネル(群)((DL−SCH:Downlink Shared Channel)、ページングチャネル(PCH:Paging Channel)、アップリンク共用チャネル(群)(UL−SCH:Uplink Shared Channel)、ランダムアクセスチャネル(群)(RACH:Random Access Channel)、およびマルチキャストチャネル(群)(MCH:Multicast Channel)がある。LTE中のダウンリンクのために定義された物理層チャネルには、物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、物理制御フォーマットインディケータチャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)、物理ハイブリッドARQインディケータチャネル(PHICH:Physical Hybrid ARQ Indicator Channel)、中継物理ダウンリンク制御チャネル(R−DPCCH:Relay Physical Downlink Control Channel)、物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)、および物理マルチキャストチャネル(PMCH:Physical Multicast Channel)がある。LTE中のアップリンクのために定義された物理層チャネルには、物理アップリンク共用チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、および物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)がある。
【0083】
長期的な進化仕様(LTE)では、専用のデータチャネルは使われず、代わりに、ダウンリンクおよびアップリンクの両方において共用チャネルリソースが使われる。例えば、物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)は、ユニキャストデータ送信に使われる主な物理チャネルであり、またページング情報の送信にも使われる。これらの共用リソースは、ダウンリンクおよびアップリンク共用チャネルの異なる部分を、受信および送信のため、それぞれ、異なるワイヤレス端末装置に割り当てる一つ以上のスケジューラによって制御される。共用チャネルに対するこれらの割り当ては、各ダウンリンクサブフレームの開始部に設けられている制御域中で送信される。制御域(CR:control region)は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を含む前述のダウンリンク制御チャネルを含む。制御域は、通常、サブフレーム中の最初の一つ、二つ、または三つのOFDM記号を占有し、通常、システムの帯域幅全体に亘って延びる。
【0084】
前述した制御チャネルのうち、PDCCHは、通常、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ中に包含された、ワイヤレス端末装置に対するリソース割り当てを搬送する。各々が、リソース要素グループ(REG:Resource Element Group)として知られる4つのリソース要素の九つのセットである、制御チャネル要素(CCE:Control Channel Elements)を用い、複数のPDCCHを同一のサブフレームで送信することができる。
【0085】
ワイヤレス端末装置がノード22へのアップリンクで情報を送信したいと所望する場合、そのワイヤレス端末装置は、ノード22にスケジューリング要求と、その後にバッファ状態レポートとを送信し、ノード22は、該レポートから、ワイヤレス端末装置がアップリンク送信を実行しようと意図していることを判断することが可能である。それに続いて、ノード22は、ダウンリンク(DL)中の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)で、ワイヤレス端末装置がその所望のアップリンク送信のためにどの無線リソースを使用してよいかを示し、例えば、ノード22はアップリンク送信に対するアップリンクグラントを与える。
【0086】
前述したように、一部の例において、ワイヤレス端末装置は、ノード22を介して送信されるこれらの通信を行わずに、相互に通信することができる。かかる端末装置と端末装置との通信は、端末装置間(D2D)通信とも呼ばれ、または最近では、サイドリンク直接通信とも呼ばれる。時によって、端末装置間(D2D)通信は、ネットワークの制御下または「カバレッジ内」であってもよい。すなわち、端末装置間(D2D)通信に関与する一つ以上のワイヤレス端末装置が、無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)のノードまたはセルによって用いられている無線周波数の範囲内にいてもよい。
【0087】
かかるカバレッジ内端末装置間(D2D)通信の環境において、ワイヤレス端末装置は、例えばノード22などのネットワークにスケジュールされる無線リソースを使用する。他方、一部の環境では、参加するワイヤレス端末装置の一方または両方がカバレッジの外にいて端末装置間(D2D)通信が行われる。通常、一切の端末装置間(D2D)通信の前に、或る特定のワイヤレス端末装置が使ってよいD2Dデータリソース(群)は、ネットワークによって発行されたD2Dグラントによって動的に割り当てられる。通常、或る特定のワイヤレス端末装置が使ってよいD2Dデータリソース(群)は、一切の端末装置間(D2D)通信の前に、ワイヤレス端末装置により前もって構成された、またはネットワークによって前もって割り当てられたD2Dデータリソースプールから、ランダムに選択される。受信側ワイヤレス端末装置が、送信側ワイヤレス端末装置が該受信側ワイヤレス端末装置に、どのような無線リソースで端末装置間(D2D)信号を送信してくるかを知ることを可能にするために必要な情報は、本明細書ではスケジューリング割り当てなどの用語によって表される。スケジューリング割り当てのための送信リソース(群)は、本明細書ではスケジューリング割り当てリソース(群)などの用語によって表される。通常、或る特定のワイヤレス端末装置が使ってよいスケジューリング割り当てリソース(群)は、構成済みのスケジューリング割り当てリソースプールから、ネットワークによって動的に無線端末装置に割り当てられる。通常、特定のワイヤレス端末装置が使ってよいスケジューリング割り当てリソース(群)は、一切のSA送信の前に、ワイヤレス端末装置に前もって構成された、またはネットワークによって該ワイヤレス端末装置に前もって割り当てられたSAリソースプールからランダムに選択される。受信側ワイヤレス端末装置は、スケジューリング割り当てを復号するために、かかるSAリソースプールを絶え間なく監視する。しかして、端末装置間(D2D)通信に使うことの可能なリソースは、スケジューリング割り当てリソースおよびD2Dデータリソースである。スケジューリング割り当てリソースプールおよびD2Dデータリソースプールは、
図5Cに示されるように、本明細書ではD2Dリソースプールとして識別されるリソースのより大きなセットから分配される。また、
図5Cは、
図5Aおよび
図5B中のリソース使用に対するキーを提供し、これらについては後記で説明する。
【0088】
「カバレッジ内」の場合、端末装置間(D2D)通信の無線リソースの使用が、例えば、ノード22とノード22によってサービスされているワイヤレス端末装置群との間の通信など、セル中で進行中の他の種類の通信への干渉をもたらすことがないように注意しなければならない。D2D通信では、アップリンク搬送波は、周波数分割二重(FDD:frequency division duplex)ネットワークに対して使用され、アップリンクサブフレームは、時分割二重(TDD:time division duplex)ネットワークに対して使用される。D2D通信では、D2D信号は、ワイヤレス端末装置から別のワイヤレス端末装置(群)に送信される。D2D信号は、物理D2Dデータチャネル(PD2DDCH:Physical D2D Data Channel)、物理アップリンク共用チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、および基準信号を含む。D2D通信は、PD2DCDCHを使うことができる。PD2DDCHは、PUSCHと類似の構成とすればよい。あるいは、D2D通信にはPUSCHを使ってもよい。
【0089】
本明細書で開示される技術は、端末装置間(D2D)通信に対し、特に、端末装置間(D2D)通信に参加している送信側ワイヤレス端末装置(例えば第一ワイヤレス端末装置26
1)が、例えば、無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局にサービスされているなどRRC接続状態にあるときに、使用するための無線リソースのスケジューリングのための技法を提供する。端末装置間(D2D)通信に参加している受信側ワイヤレス端末装置(例えば第二ワイヤレス端末装置26
2)は、RRCアイドル状態であってもRRC接続状態であってもよい。本明細書で説明するように、ノード22のノードプロセッサ30は、端末装置間(D2D)グラントを構成する。例えば
図1の矢印線Gで示されるように、ノードプロセッサ30は、端末装置間(D2D)グラント54を含めるため、選択されたサブフレームSの業界標準チャネル50’を構成する。本明細書で開示される技術の端末装置間(D2D)グラント54は、このようにチャネル50’中に位置付けられ、第一ワイヤレス端末装置26
1が、例えば第二ワイヤレス端末装置26
2などの第二ワイヤレス端末装置との端末装置間(D2D)通信に使用を許可された無線リソースを指定する。
【0090】
端末装置間(D2D)グラント54を搬送するチャネルは、いくつかの例において、だが諸実施形態およびモードを排他することなく、業界標準チャネルとすることができる。本明細書で用いる「業界標準チャネル」とは業界規格に記載された任意のチャネルである。本明細書で用いる「業界規格」とは、印刷されているか電子化されているかを問わず、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)などの標準化団体によって、現在または今後採択される任意の文書を指す。3GPP規格文書に記載されているチャネルは、業界標準チャネルの非排他的な例である。
【0091】
本明細書での使用および以降の例示の方法において、業界物理チャネル中に端末装置間(D2D)グラントを「含めること」は、業界標準チャネルの既存の業界標準化フィールド(群)中の値(群)を、端末装置間(D2D)グラントに関する情報で置き換えることを含み得る。
【0092】
いくつかの例示の実施形態およびモードにおいて、物理チャネルは、少なくとも一部のサブフレームに、アップリンク通信のための無線リソースのグラントを含むダウンリンク制御チャネルであるが、但し、選択されたサブフレームが端末装置間(D2D)グラントを代わりに含む。
図1Aによって表された一つの例示の実施形態およびモードにおいて、端末装置間(D2D)グラント54を含むチャネルには、ダウンリンク(DL)サブフレームSの制御域52に配置された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)50’が含まれる。本明細書で用いる用語「物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)」には、拡張物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH:Enhanced Physical Downlink Control Channel)が含まれてよい。PDCCHの代わりに、EPDCCHは、各々が、拡張リソース要素グループ(EREG:Enhanced Resource Element Group)として知られる、PDSCH領域にマップされた四つのリソース要素の九つのセットである、拡張制御チャネル要素(ECCE:Enhanced Control Channel Element)を用いて、同じサブフレーム中で送信することができる。物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)50’は、実際は、他のワイヤレス端末装置に対するPDCCHも併設されている、図示されていない物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)領域の中に常駐させることが可能である。本明細書で開示される技術の端末装置間(D2D)グラント54は、このように物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)50’中に位置し、第一ワイヤレス端末装置26
1が、例えば第二ワイヤレス端末装置26
2などの第二ワイヤレス端末装置との端末装置間(D2D)通信に使用を許可された無線リソースを指定する。
【0093】
図1Bによって表された、他の例示の実施形態およびモードにおいて、業界標準チャネルはダウンリンク共用チャネル(PDSCH)50”である。
図1Bの例示の実施形態およびモードに対し、ノードプロセッサ30は、リソースグリッドの何のリソースブロックが、端末装置間(D2D)通信の無線リソースとして使用されるかを指定するため、PDSCHの一つ以上の媒体アクセス制御(MAC)制御要素55を設定するようになされる。
【0094】
図3Aは、
図1A(以降で説明する
図9も含む)および
図1Bの通信システム20を作動させる例示の方法中に含まれる例示の動作またはステップを示す。動作3A−1は、ノードプロセッサ30が、端末装置間(D2D)グラントを含めるためのチャネルを構成するステップを含む。このチャネルは、図示のサブフレームSなどのサブフレームのチャネルであってよい。動作3A−2(
図1Aおよび
図1B中の矢印線としても示されている)は、ノードトランスミッタ32が、無線インターフェース24を介し、第一ワイヤレス端末装置26
1に端末装置間(D2D)グラント54を送信するステップを含む。このグラントは、例えば、サブフレームS中で送信されてもよい。動作3A−3は、第一ワイヤレス端末装置26
1が、端末装置間(D2D)グラント54によって許可された無線リソースを使って、第二ワイヤレス端末装置26
2に端末装置間(D2D)通信を送信するステップを含む。また、
図1A、
図1B、および
図9は、対比可能に番号付けられた矢印線によっても動作3A−3を表す。通常、必ずしも排他的にではないが、この端末装置間(D2D)通信は、おそらくは、たとえ第一ワイヤレス端末装置26
1から複数のワイヤレス端末装置への同報通信に第二ワイヤレス端末装置26
2が含まれている場合にあっても、第一ワイヤレス端末装置26
1から少なくとも第二ワイヤレス端末装置26
2への単方向性送信を含み得る。
【0095】
いくつかの例において、第二ワイヤレス端末装置26
2も、カバレッジ内にあり得て、ノード22からまたは別途に、第一ワイヤレス端末装置26
1がどのような無線リソースで第二ワイヤレス端末装置26
2に端末装置間(D2D)通信信号(すなわち、D2D通信)を送信してくるかを、第二ワイヤレス端末装置26
2が知ることができるために必要な情報を得ることが可能であり得る。しかし通常は、端末装置間(D2D)グラント54は、第一ワイヤレス端末装置26
1だけに宛てられ、または第二ワイヤレス端末装置26
2がカバレッジ外にあることさえあり、結果として、第二ワイヤレス端末装置26
2は、別の方法で端末装置間(D2D)グラント54の連絡を受けなければならない。このため、
図3Bの別形の方法は、さらなる動作3B−3を示し、該動作は、第一ワイヤレス端末装置26
1が、第二ワイヤレス端末装置が端末装置間(D2D)通信に参加できるように、第二ワイヤレス端末装置に特定のD2Dグラント情報(例えば、スケジューリング割り当て情報)を送信するステップを含む。
【0096】
いくつかの例示の実装において、スケジューリング割り当て(SA)情報は、動作3B−3が、第一ワイヤレス端末装置26
1が端末装置間(D2D)グラント54を第二ワイヤレス端末装置26
2に転送または中継するステップを基本的に含むように、端末装置間(D2D)グラント54自体を実際に含むことが可能である。さらなる他の例示の実装において、第一ワイヤレス端末装置26
1は、第二ワイヤレス端末装置26
2がより適切にまたは容易に理解でき、だが当初の端末装置間(D2D)グラント54と整合する、それ自体の修正された端末装置間(D2D)グラント54’を含むスケジューリング割り当て(SA)情報を発行することができる。例えば、本明細書で説明するように、D2Dグラント中に含まれる情報の一部は、受信先ワイヤレス端末装置(群)のアドレスまたはアイデンティティによって符号化される必要があり得る。かかる別形の方法の動作3B−3は、動作3A−3の前に行われる。
【0097】
図3Bの方法は、
図4中に同様にも示されている。
図4は、第一ワイヤレス端末装置26
1が、グラント担持サブフレームS
G中の無線インターフェース24を通して、端末装置間(D2D)グラント54または、上記(動作3B−3)で説明したように修正された端末装置間(D2D)グラント54’を含むD2D信号を最初に送信するステップを具体的に示す。グラント担持サブフレームS
Gの送信の後、動作3A−3として、第一ワイヤレス端末装置26
1は別のサブフレームS
X中でD2D信号を送信する。グラント担持サブフレームS
Gによって通知される、端末装置間(D2D)通信に配分されたサブフレームS
Xの無線リソース中で、サブフレームS
Xは、第一ワイヤレス端末装置26
1から、第二ワイヤレス端末装置26
2へのそして場合によっては同じく他のワイヤレス端末装置への、端末装置間(D2D)送信または同報通信のコンテンツである端末装置間(D2D)データ56を担持または搬送する。なお、簡明化のため、サブフレームS
Xは、端末装置間(D2D)データ56だけを含んで示されている。
【0098】
さらに、一つ以上の端末装置間(D2D)グラント54による指示によって、フレームの複数のサブフレームが端末装置間(D2D)データを担持し、グラントは一つのグラント担持サブフレームS
G中に含めることが可能なことを理解すべきである。例えば、
図5Aについて、当然のことながら、フレームFのサブフレームSi、Sj、Skなど他のサブフレームも、端末装置間(D2D)通信のために配分することが可能である。
図5Aは、制御域52のPDCCH領域中に所在する、第二ワイヤレス端末装置26
2に対する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)50’を示すためのものである。
図5Aは、端末装置間(D2D)データが、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)50’中に含まれた端末装置間(D2D)グラントに従い、フレームFの他のサブフレームSi、Sj、Sk中で送信される、または少なくともこれらに配分されたリソースであることをさらに示す。スケジューリング割り当てリソースおよびD2Dデータリソースの両方は、構成された単一のリソースプールを共用することが可能である。スケジューリング割り当てリソースおよびD2Dデータリソースの各々は、別々に構成されたリソースプール(例えば、スケジューリング割り当てプールおよびD2Dデータリソースプール)中にマップされてよい。スケジューリング割り当て送信サブフレームnは、暗黙裡に決めることが可能で、PDCCHサブフレームはn−kであり、FDDに対してkは4、TDDに対してkは他の値である。
【0099】
図5Bは、端末装置間(D2D)通信に対する別の例示のスケジューリング方策を示す。
図5Bにおいて、スケジューリング割り当てプールは、同報通信システム情報によってシグナリングの可能な、オフセットN
SAを用いて構成される。N
SAは、専用の無線リソース制御シグナリングによってシグナリングされてもよい。N
SAは、リソースブロックインデックス0からのオフセットの値である。通常、PUCCH領域はアップリンクサブフレームの両端部に配置される。N
SAは、スケジューリング割り当て(SA)プールの開始位置を指定することができる。このオフセットは、PUCCHとの衝突を回避するために役立ち得る。ワイヤレス端末装置に対するスケジューリング割り当て送信リソースは、N
SAとワイヤレス端末装置のためのD2Dグラントに対するPDCCHの第一CCEのインデックスとに基づいて判断することができる。これに換えて、D2Dグラントに対するダウンリンク制御情報(DCI)が、スケジューリング割り当て送信リソースに対する調整情報を提供することも可能であり、該情報はCCEのインデックスと同様に使用すればよい。ワイヤレス端末装置に対するスケジューリング割り当て送信リソースは、N
SAと、該ワイヤレス端末装置に対しD2Dグラントによって与えられた調整情報と、に基づいて決めることも可能である。第一スロットと第二スロットとの間に周波数ホッピングを適用することができる。第二スロットリソースは、第一スロットリソースに基づいて自動的に決まる。両端部に対するスケジューリング割り当て送信リソースプールは、N
SA、N
SA’の単一値によって配置され、他方端部の開始位置は、N
ULRB−N
SAにより計算すればよく、この他方端部のリソースは反対方向にある。
【0100】
図1Aによって基本的に示される例示の実施形態において、ノードプロセッサ30は、サブフレームの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)50’のダウンリンク制御情報(DCI)(フォーマット0)を端末装置間(D2D)グラント54を含んで構成するようになされる。一般に、DCIは、ダウンリンク(DL)またはアップリンク(UL)スケジューリング情報を伝送し、非周期的チャネル品質表示(CQI:channel quality indication)レポートに対する要求を伝送し、一つのセルおよび一つのRNTIに対するMCCH変更またはアップリンク電力制御コマンドの通知を伝送する。以降に説明するように、RNTIは、暗黙裡に巡回冗長検査(CRC)フィールド中に符号化される。
【0101】
図6は、様々なフィールド含むダウンリンク制御情報(DCI)60を図式的に示し、これらフィールドの全ては、第三世代パートナープロジェクト(3GPP)テクニカルスペシフィケーション36.212バージョン12.0.0「第三世代パートナーシッププロジェクト;テクニカルスペシフィケーショングループ無線アクセスネットワーク;進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA);多重化およびチャネル符号化(Multiplexing and channel coding)(リリース12)(2013年12月)」から理解される。3GPPテクニカルスペシフィケーション36.212バージョン12.0.0の5.3.3.1項以下を参照されたい。一つのアップリンク(UL)セル中のPUSCHのスケジューリングのためにDCIフォーマット0が使用される。
【0102】
2つのリソース割り当てスキーム型0および型1は、アップリンクDCIフォーマットを備えたPDCCH/EPDCCHに対応している。リソース配分型のビットがアップリンクDCIフォーマット中に存在しない場合、リソース配分型0だけが対応する。リソース配分型のビットがアップリンクDCIフォーマット中に存在する場合、復号されたPDCCH/EPDCCHに対する選択されたリソース配分型がリソース配分型ビットによって示され、型0は0値で表示され、型1はそれ以外によって示される。ワイヤレス端末装置は、検出されたアップリンクDCIフォーマットを有するPDCCH/EPDCCH中のリソース配分型ビットに基づいて、リソース配分フィールドを解釈するものとする。
【0103】
図6中に示されたダウンリンク制御情報(DCI)60のフィールドは、以下のように表1にリストされる。
【0105】
或る例示の実施形態において、ノードプロセッサ30は、リソースグリッドの何のリソースブロックが端末装置間(D2D)通信のための無線リソースとして使用されるかを指定するために、ダウンリンク制御情報(DCI)60のリソースブロック割り当てフィールド64を設定するようになされる。DCIのリソース配分型フィールド73が、
図6の矢印線76で示されているように、リソース配分型0を示しているとき、ノードプロセッサ30は、リソース指示値(RIV)を含めるように、ダウンリンク制御情報(DCI)60のリソースブロック割り当てフィールド64を設定する。他方、DCIのリソース配分型フィールド73が、
図6の矢印線77で示されているように、リソース配分型1を示しているとき、ノードプロセッサ30は、D2D通信のために用いるリソースブロックの二つのセットを決めることを可能にする組み合わせインデックスrを含めるように、ダウンリンク制御情報(DCI)60のリソースブロック割り当てフィールド64を設定する。
【0106】
用語リソース指示値(RIV)、切れ目なく配分されるリソースブロック(L
CRB)、および組み合わせインデックスrは、3GPPテクニカルスペシフィケーション36.213バージョン12.0.0「第三世代パートナーシッププロジェクト;テクニカルスペシフィケーショングループ無線アクセスネットワーク;進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA);物理層プロシージャ(リリース12)(2013年12月)」から理解される。
【0107】
前述したように、DCI60のリソース配分型フィールド73がリソース配分型0を示しているとき、リソースブロック割り当てフィールド64はリソース指示値(RIV)を含む。リソース指示値(RIV)は、開始リソースブロックおよび切れ目なく配分されるリソースブロックの期間の長さ(LCRB)に対応する。さらに詳しくは、3GPPテクニカルスペシフィケーション36.213バージョン12.0.0の8.1.1項に述べられるように:
アップリンクリソース配分型0に対するリソース割り当て情報は、スケジュールされるUEに対し、切れ目なく配分される仮想リソースブロックのセットの、n
VRBで表されるインデックスを示す。スケジューリンググラント中のリソース配分フィールドは、開始リソースブロック(RB
START)および切れ目なく配分されるリソースブロックの期間の長さ(L
CRB≧1)に対応するリソース指示値(RIV)から成る。リソースの指示値は、下記式によって定義される。
【数1】
【0108】
前述したように、DCI60のリソース配分型フィールド73がリソース配分型1を示しているとき、リソースブロック割り当てフィールド64は、D2D通信のために用いるリソースブロックの二つのセットを決めることを可能にする組み合わせインデックスrを含む。さらに詳しくは、3GPPテクニカルスペシフィケーション36.213バージョン12.0.0の8.1.2項に述べられるように:
アップリンクリソース配分型1に対するリソース割り当て情報は、スケジュールされるUEに対し、各セットが、N
ULRBをシステムの帯域幅と仮定して表7.1.6.1−1に与えられるような、切れ目のないリソースブロックの一つ以上のサイズPの群を含む、リソースブロックの二つのセットを示す。組み合わせインデックスrは、
【数2】
ビットから成る。スケジューリンググラント中のリソース配分フィールドのビットはrを表すが、但し、スケジューリンググラント中のリソース配分フィールドの中のビットの数が以下に該当する場合を除く、:
− r全体を表すために必要な数より小さい。この場合、スケジューリンググラント中のリソース配分フィールドの中のビットは、rのLSBを占有し、rの残余のビットの値は0であると想定するものとする;または
− r全体を表すために必要な数より大きい。この場合、rは、スケジューリンググラント中のリソース配分フィールドのLSBを占有する。
組み合わせインデックスrは、リソースブロックセット1およびリソースブロックセット2それぞれの、開始および終了RBGインデックス、s
0およびs
1−1と、s
2およびs
3−1とに対応し、rは、副項7.2.1で定義される算式
【数3】
によって与えられ、前式中では、M=4および
【数4】
である。また副項7.2.1は、順序特性およびs
i(RBGインデックス)をマップする値の範囲も定義している。対応する終了RBGインデックスが開始RBGインデックスと等しい場合、開始RBGインデックスでは、一つだけのRBGがセットに割り当てられる。
【0109】
3GPPテクニカルスペシフィケーション36.213バージョン12.0.0の8.1.1項および8.1.2項は、アップリンクリソースブロックの数N
ULRBについて記載しているが、本明細書で開示される技術は、端末装置間(D2D)グラント54に対して割り当てられたD2Dリソースブロックの数としてN
D2DRBを代わりに用いる。また、本明細書では、パラメータN
D2DRBは、端末装置間(D2D)帯域幅パラメータとしても理解される。言い換えれば、リソース指示値(RIV)および端末装置間(D2D)グラント54に対する組み合わせrの表現を定めるのに、N
ULRBではなくN
D2DRBが使用される。しかして、パラメータN
D2DRBは、端末装置間(D2D)通信対して利用可能なリソースブロックの特定の数を全体的に指定する。パラメータN
D2DRBは前もって設定することができる。いくつかの例示の実施形態およびモードにおいて、パラメータN
D2DRBは、N
ULRBと等しく(同一に)することも可能である。他の例示の実施形態およびモードにおいて、パラメータN
D2DRBは、N
ULRBよりも小さくてもよい。他の例示の実施形態およびモードでは、パラメータN
D2DRBは、N
ULRB/xなどN
ULRBの分数であってもよく、xはノード22によって設定することができる。
【0110】
パラメータN
D2DRBは、ノード22および第一ワイヤレス端末装置26
1の双方に連絡されていれば、アップリンク(UL)グラントに使用されたDCIフォーマットが、端末装置間(D2D)グラントに基本的に「再使用される」ことを可能にするが、N
ULRBがN
D2DRBで置き換えられている必要がある。アップリンクグラントの特性を継承するD2Dグラントの使用は、既存の物理アップリンク(UL)との互換性を提供し、しかして実装を簡易化する。DCIフォーマットの十分なフレキしビリティを維持することが可能で、多入力多出力(MIMO:many in many out)技法に対するシステムの「将来の保証」を提供する。
【0111】
前述から、ダウンリンク制御情報(DCI)が、無線アクセスノードによって、端末装置間(D2D)スケジューリングのために使用できることが分かる。したがって、
図3Aおよび
図3Aの説明など前述の説明と相まって、本明細書で開示される技術によって、無線アクセスノードが、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でダウンリンク制御情報(DCI)を送信することができ、該情報は、スケジューリング割り当ての送信のための無線リソースと、第二ワイヤレス端末装置とのD2D通信において第一ワイヤレス端末装置が使用するためのスケジューリング割り当てによってスケジュールされる、端末装置間(D2D)データ通信用の無線リソースと、を指定することが理解される。同様に、ワイヤレス端末装置のプロセッサは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上のダウンリンク制御情報(DCI)から、スケジューリング割り当ての送信のための無線リソースと、第二ワイヤレス端末装置との端末装置間(D2D)通信の実施においてワイヤレス端末装置が使用するためのスケジューリング割り当てによってスケジュールされる、端末装置間(D2D)データの送信のための無線リソースと、を得るように構成できることも理解される。
【0112】
さらに、本明細書で開示される技術の別の態様として、本技術はD2D通信のための時間リソースのシグナリングも提供する。いくつかの例示の実装において、D2D通信のための時間リソースのシグナリングは、例えば、フレームのどのサブフレームに端末装置間(D2D)通信が適用されているかを示すビットストリングまたはビットマップを含み得る。例えば、
図5において、時間ドメインスケジューリング情報は、「11100000」のビットストリングを含み、この「1」は、端末装置間(D2D)通信のためのサブフレームの配分を意味する。他の例示の実装において、時間リソースのシグナリングは、各秩序付けられたペアの第一フィールドが端末装置間(D2D)通信に許可されている開始サブフレームを示す、各秩序付けられたペアの第一フィールドと、どれだけ多くの後続サブフレームに対し端末装置間(D2D)通信が適用されているか(例えば、端末装置間(D2D)通信の持続期間)を示す、各秩序付けられたペアの第二フィールドとを備えた、一つ以上の秩序付けられたフィールドのペアを含むことができる。或る例示の実施形態において、ノードプロセッサ30は、D2D通信に対する時間ドメインのスケジューリング情報80を含めるため、
図6のダウンリンク制御情報(DCI)の下記の一つ以上のフィールドを設定するようになされる:CSI要求フィールド71、SRS要求フィールド72、アップリンクインデックスフィールド69、リソース配分フィールド64、および変調および符号化スキーム(MSC)/冗長バージョン(RV)フィールド65。
【0113】
図7は、N
D2DRB、変調および符号化スキーム(MCS)、電力、および冗長度バージョン(RV)などのパラメータの送信を含む、ノード22、第一ワイヤレス端末装置26
1、および第二ワイヤレス端末装置26
2の間の情報の送信と、ノード22から第一ワイヤレス端末装置26
1への端末装置間(D2D)グラント54の送信と、修正された端末装置間(D2D)グラント54’および端末装置間(D2D)データ56の第一ワイヤレス端末装置26
1から第二ワイヤレス端末装置26
2への送信と、を図式的に示す。
【0114】
図1Bによって基本的に示される例示の実施形態において、ノードプロセッサ30は、端末装置間(D2D)グラント54を含めるため、物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)を構成するようになされる。或る例示の実施形態およびモードにおいて、ノードプロセッサ30は、リソースグリッドの何のリソースブロックが端末装置間(D2D)通信のための無線リソースとして使用されるかを指定するため、PDSCH50”の媒体アクセス制御(MAC)制御要素55を構成するようになされる。すなわち、PDSCH50”の媒体アクセス制御(MAC)制御要素55は、期間リソース指示値(RIV)、切れ目なく配分されるリソースブロック(L
CRB)、および組み合わせインデックスrなどの値を搬送することが可能である。D2Dリソース割り当てに用いられるMACの制御要素55は、MACヘッダの中で識別されてよい。
【0115】
図1Aの例示の実施形態において、ノードプロセッサ30は、D2Dグラントが特定のワイヤレス端末装置、例えば第一ワイヤレス端末装置26
1に向けられていることを指定するために、ダウンリンク制御情報(DCI)60の少なくとも一部を設定する。或る特定の実装において、ノードプロセッサ30は、D2Dグラントが第一ワイヤレス端末装置に向けられていることを指定するために、ワイヤレス端末装置のD2D無線ネットワーク一時アイデンティティ(RNTI)を使って、ダウンリンク制御情報(DCI)の巡回冗長検査(CRC)部分を符号化するようになされる。
【0116】
図8は、L1/L2制御シグナリングの或る態様の処理を示しており、この処理には、端末装置間(D2D)グラント54が含まれる物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)50’に対する動作の処理が含まれる。
図8の処理には、複数のワイヤレス端末装置、例えばワイヤレス端末装置A〜N、しかして複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、例えばPDCCH
A〜PDCCH
Nの処理が含まれてよい。各PDCCHに対する処理の三つの動作が、各ワイヤレス端末装置に対し別々に実施される。ワイヤレス端末装置Aに対し、動作8−1
Aは、CRC組み付け、例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)50’への巡回冗長検査フィールドの組み付けを含む。動作8−2
Aは、テールバイティングコード(例えば、テールバイティング畳み込み符号化)の適用を含む。動作8−3
Aは、ワイヤレス端末装置Aに対しPDCCH
Aを供するための伝送率の整合を含む。同等な動作8−1
N〜動作8−3
Nが、ワイヤレス端末装置Nに対するPDCCH
Nを供するためワイヤレス端末装置Nに対し実施される。動作8−4は、CCE集約およびPDCCH多重化を含み、このことは、複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、例えばPDCCH
A〜PDCCH
Nを或る特定の制御域に含めることが可能であることと理解される。動作8−5は、スクランブリングを含む。動作8−6は、QPSKを含む。動作8−7は、インターリービングを含む。動作8−8は、セル固有の巡回シフティングを含む。
【0117】
動作8−1Aおよび8−1Nと同時に、L1/L2処理/プロセッサは、各DCIメッセージペイロード(例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)60)に巡回冗長検査(CRC)を組み付ける。宛先端末装置のアイデンティティ、例えば、ワイヤレス端末装置Aかまたはワイヤレス端末装置Nかは、CRC計算に含まれ、しかして、別のフィールドとして明示で送信されることはない。DCIメッセージの目的の如何によっては、異なる無線ネットワーク一時アイデンティティ(RNTI)が、対象ワイヤレス端末装置に対するCRCの符号化のため使用される。しかして、各ワイヤレス端末装置は、RNTI群のセットを有することが可能である。本明細書で開示される技術の一つの特徴は、端末装置間(D2D)グラント54を含む物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を符号化するための端末装置間(D2D)RNTI(D2D RNTI)の提供である。上記に応じ、
図8は、CRC組み付け動作8−1
Aに関与するワイヤレス端末装置Aに対するD2D RNTI82
A、およびCRC組み付け動作8−1
Nに関与するワイヤレス端末装置Nに対するD2D RNTI82
Nを示す。
【0118】
前述したように、第一ワイヤレス端末装置26
1は、端末装置プロセッサ40および端末装置トランシーバ42を含む。端末装置トランシーバ42は、望ましくは、端末装置トランスミッタ部44(例えば、端末装置トランスミッタ回路、または「トランスミッタ」)および端末装置レシーバ部46(例えば、端末装置レシーバ回路、または「レシーバ」)を含む。第一ワイヤレス端末装置26
1のレシーバ46は、前に説明した矢印線3A−2で示されるように、無線インターフェース24を介して通信システム20から通信されるサブフレームSを受信する。端末装置プロセッサ40は、サブフレームSのチャネル50から端末装置間(D2D)グラント54を検出または取得する。既に説明したように、端末装置間(D2D)グラント54は、第一ワイヤレス端末装置26
1が、例えば第二ワイヤレス端末装置26
2など別のワイヤレス端末装置との端末装置間(D2D)通信に使用することを許可された無線リソースを指定する。第一ワイヤレス端末装置26
1のトランスミッタ44は、例えば、第一ワイヤレス端末装置26
1からノード22へのアップリンク(UL)上でデータを送信する働きをするが、また、D2Dグラント54によって許可された無線リソースを使って、例えば第二ワイヤレス端末装置26
2など別のワイヤレス端末装置(群)に端末装置間(D2D)データを送信する働きもする。
【0119】
上記の点に関し、チャネル50がPDCCHである
図1Aの例示の実施形態と併せ当然のことながら、端末装置プロセッサ40は、例えば、
図6および同図での適切な情報の取得に関連させて前に説明したように、リソースグリッドの何のリソースブロックが、端末装置間(D2D)通信のための無線リソースとして使用されるかを、ダウンリンク制御情報(DCI)60のリソースブロック割り当てフィールド64から得る。例えば、DCI60のリソース配分型フィールド73がリソース配分型0を示しているとき、端末装置プロセッサ40は、ダウンリンク制御情報(DCI)60のリソースブロック割り当てフィールド64からリソース指示値(RIV)を得る。他方、リソース配分型フィールド73がリソース配分型1を示しているとき、端末装置プロセッサ40は、ダウンリンク制御情報(DCI)60のリソースブロック割り当てフィールド64から、D2D通信のため使用されることになるリソースブロックの二つのセットの判定を可能にする組み合わせインデックスrを得る。さらに、端末装置プロセッサ40は、
図6を参照して前述したように、時間ドメインスケジューリング情報80を識別することもできる。
【0120】
また、端末装置プロセッサ40は、ダウンリンク制御情報(DCI)の少なくとも一部から、D2Dグラントが第一ワイヤレス端末装置に向けられていることを検出するように構成される。或る例示の実装において、
図8の説明から理解されるように、端末装置プロセッサ40は、ダウンリンク制御情報(DCI)の、ワイヤレス端末装置のD2D無線ネットワーク一時アイデンティティ(RNTI)を使って符号化された巡回冗長検査(CRC)から、D2Dグラントが第一ワイヤレス端末装置26
1に向けられていることを検出するように構成される。D2Dグラントのために使われるDCIフォーマットのビット長さは、広域ネットワーク(WAN)通信のためのDCIフォーマット(例えばDCIフォーマット0)の一つ以上と同じビット長さである。D2Dグラントのために使用されるDCIフォーマットは、広域ネットワーク(WAN)通信のためのDCIフォーマット(例えばDCIフォーマット0)の一つ以上と共用される。
【0121】
図9は、
図1Aの無線通信ネットワークの例示の実施形態をさらに詳細に示す。当然のことながら、
図9は、ノード22および第一ワイヤレス端末装置26
1が構造的におよび/または機能的にどのように実施できるかについての単なる一つの例示の実装である。
図1A(
図9Bを包含する)および
図1Bの例示の実施形態は、望ましくは、電子機器を用いて実装される。ノード22は、ノード電子機器86を含み、第一ワイヤレス端末装置26
1は端末装置電子機器88を含む。
図1A、
図1B、および
図9中で、ノード22および第一ワイヤレス端末装置26
1の破線で枠取りされた様々なユニットおよび機能が、それぞれ、ノード電子機器86および端末装置電子機器88によって実装されている。何が「ノード」電子機器を構成しているかについては、
図10を参照してさらに詳細を説明する。
【0122】
図9の例示の実施形態において、ノード22は、フレームプロセッサとしても知られるノードプロセッサ30、およびノードトランスミッタ32を含む。ノードトランスミッタ32は、通常、複数のアンテナ32Aを含む。ノードプロセッサ30は、ノードスケジューラ100およびノードフレームハンドラ104を含んでさらに詳細に示されている。基本的に、ノードスケジューラ100は、ノードトランスミッタ32によってダウンリンク(DL)上でノード22から第一ワイヤレス端末装置26
1(および他のワイヤレス端末装置)に送信される情報を、フレーム中に作成またはフォーマットする。ノードスケジューラ100は、D2Dグラントユニット106を含み、該ユニットは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)50’中に含めるための、端末装置間(D2D)グラント54を作成する働きをする。ノードフレームハンドラ104は、例えば、第一ワイヤレス端末装置26
1などのワイヤレス端末装置から、アップリンク上のフレーム中で受信された情報を処理する働きをする。
【0123】
また、
図9のノード22は、端末装置間(D2D)コントローラ110およびRNTIメモリ112、並びにL1/L2制御信号プロセッサ114を含む。L1/L2制御信号プロセッサ114は、同様にCRC組み付けユニット116を含む。D2Dコントローラ110は、アクセスノードとワイヤレス端末装置とのやり取りを継続追跡し、これには、D2Dグラントに関連する潜在的使用のため、D2Dリソースプールにどの無線リソースが適格であるかまたは含まれるべきかを判断することが含まれる。L1/L2制御信号プロセッサ114は、
図8を参照して前述したようなオペレーションを実施する。CRC組み付けユニット116は、具体的には、端末装置間(D2D)グラント54が宛てられる特定のワイヤレス端末装置のD2D RNTIを使って、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)に対するCRCを符号化する。CRC組み付けユニット116は、しかしてRNTIメモリ112へのアクセスを有し、CRC組み付けユニット116が端末装置間(D2D)グラント54の宛先となるワイヤレス端末装置に対するD2D RNTIを得て、このように得られたD2D RNTIを用い、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)50’に対するCRCを符号化することができる。
【0124】
第一ワイヤレス端末装置26
1は、端末装置プロセッサ40および端末装置トランシーバ42を含む。端末装置トランシーバ42は、通常、複数のアンテナ42Aを含む。
図9の第一ワイヤレス端末装置26
1の、フレームプロセッサとしても知られる端末装置プロセッサ40は、端末装置スケジューラ120および端末装置デコーダ122を含む。端末装置デコーダ122は、無線インターフェース24を介してノード22から受信されるフレームのダウンリンク(DL)部分を分析する。端末装置デコーダ122のグラント復号ユニット124は、端末装置間(D2D)グラント54を得るために、サブフレームの制御域、具体的には物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)50’を分析する。端末装置スケジューラ120は、D2Dグラントユニット126およびD2Dデータユニット128を含む。D2Dグラントユニット126は、
図3Bおよび
図4の動作3B−3として、端末装置トランスミッタ部44によって、
図4のサブフレームS
Gなどのサブフレーム中で第二ワイヤレス端末装置26
2に送信するための端末装置間(D2D)グラント54’を作成する。D2Dデータユニット128は、
図3Aおよび
図4の動作3A−3によって示されるように、端末装置トランスミッタ部44によって、一つ以上のサブフレーム(群)S
1中で第二ワイヤレス端末装置26
2に送信される端末装置間(D2D)データ56として使われることになるD2Dデータを処理する。
【0125】
また、第一ワイヤレス端末装置26
1は、端末装置D2Dコントローラ130と、端末装置RNTIメモリ132と、複数の実行可能アプリケーション134と、一つ以上のユーザインタフェース(GUI)136と、を含む。ユーザインタフェース(GUI)136は、実行可能アプリケーション134の一つ以上を作動またはそれらとやり取りするために使われてよい。アプリケーション134の一つ以上は、実行されたとき、例えば第二ワイヤレス端末装置26
2など別のワイヤレス端末装置との端末装置間(D2D)通信を促進または誘起することができる。端末装置間(D2D)通信が、アプリケーションによって誘起または起動されたとき、端末装置D2Dコントローラ130は、その端末装置間(D2D)通信を管理または制御する。実行可能アプリケーション134によって実施される活動の中には、スケジューリング要求およびバッファ状態レポートのノード22への送信を開始すること、および端末装置間(D2D)グラント54’を送信するためにD2Dグラントユニット126とやり取りすること、並びに第二ワイヤレス端末装置26
2に端末装置間(D2D)データ56を送信するためにD2Dデータユニット128とやり取りすることがある。
【0126】
第一ワイヤレス端末装置26
1の端末装置RNTIメモリ132は、受信されたダウンリンク制御情報(DCI)60のCRC部分を復号し、これにより、端末装置間(D2D)グラント54が第一ワイヤレス端末装置26
1に宛てられているかどうかを判断するために端末装置間(D2D)RNTIが使用できるように、RNTIの中でとりわけ第一ワイヤレス端末装置26
1に関連付けられた端末装置間(D2D)RNTIを格納する。復号の仕方は、基本的には、動作8−1に関して前述した符号化オペレーションの逆方向の処理であると理解される。また、端末装置RNTIメモリ132は、例えば第二ワイヤレス端末装置26
2など、そのデバイスに第一ワイヤレス端末装置26
1が端末装置間(D2D)グラント54’を送信する可能性のある他のワイヤレス端末装置に対するD2D RNTIアドレスも含んでよい。
【0127】
或る例示の実施形態において、破線で枠取りされたノード22の特定のユニットおよび機能がノード電子機器86によって実装されることは前述した。同様に、或る例示の実施形態において、破線で枠取りされた第一ワイヤレス端末装置26
1の特定のユニットおよび機能が端末装置電子機器88によって実装される。
図10は、ノード電子機器86または端末装置電子機器88を問わず、かかる電子機器の一例を、一つ以上のプロセッサ140と、プログラム命令メモリ142と、他のメモリ144(例えばRAM、キャッシュなど)と、入力/出力インターフェース146と、周辺インターフェース148と、支援回路149と、前述のユニットの間の通信のためのバス150と含むとして、示している。
【0128】
メモリ144またはコンピュータ可読媒体は、ラダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、読み取り専用メモリ(ROM:read only memory)、フロッピディスク、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはローカルもしくはリモートの望ましくは不揮発性の任意の形のデジタルストレージなど、容易に入手可能なメモリの一つ以上であってよい。支援回路149は、プロセッサ140を支援するため、該プロセッサに従来の方式で連結される。これらの回路は、キャッシュ、電源、クロック回路、入力/出力回路、および諸サブシステムなどを含む。
【0129】
開示された実施形態のプロセスおよび方法は、ソフトウェアルーティンとして実装されるとして考察することができるが、本明細書で開示する方法ステップの一部は、ハードウェアおよびプロセッサ実行のソフトウェアによって実施されてもよい。しかして、これらの実施形態は、コンピュータシステム上で実行されるソフトウェアに、特定用途向け集積回路としてハードウェアに、もしくは他の種類のハードウェア実装に、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実装することが可能である。開示された実施形態のソフトウェアルーティンは任意のコンピュータオペレーティングシステム上で実行ができ、任意のCPUアーキテクチャを用いて実施が可能である。
【0130】
或る例示の実施形態において、D2Dグラントのコンテンツ以外の、ダウンリンク制御情報(DCI)および物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、第三世代パートナープロジェクト(3GPP)テクニカルスペシフィケーション36.212バージョン12.0.0に従ってフォーマットされる。
【0131】
本明細書で開示される技術の諸態様は、端末装置間(D2D)通信に対する既存のスケジュール割り当て手法の再利用を促進する。本明細書で開示される技術は、WANの既存のシグナリング手法の再利用を可能にしつつ、D2Dリソース領域を表すパラメータ(N
D2DRB)を導入する。端末装置間(D2D)帯域幅パラメータN
D2DRBの導入は、保持されるダウンリンク制御情報(DCI)のフォーマットのフレキシビリティを可能にし、なお、前述の事項を含む従前のLTE業界標準スペシフィケーションの構造を維持することが可能である。
【0132】
また、本明細書で開示される技術は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または拡張物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)中のDCI中の搬送波指示フィールド(CIF:Carrier Indication Field)を、どの端末装置間通信が実施されてよいかを示すために再目的付けする。DCI中の搬送波指示フィールド(CIF)は、D2Dグラントに対応するアップリンクコンポーネント搬送波を指示することが可能である。
【0133】
本明細書で開示される技術によれば、送信のためのリソースのマッピングは、送信のための実際のリソースブロック(リソース要素のセット)、もしくは実際のリソースブロックのセットにさらにマップされる、送信のための仮想リソースブロックのいずれに対しても行うことができる。
【0134】
本明細書で開示される技術は、オペレータに対し、D2Dスペクトルに対する制御の合理的な手段を可能にし、さらに、3GPP LTE業界標準と不整合の生じない仕方で、フレキシブルに時間/周波数リソースを配分することを可能にする。
【0135】
前述から理解されるように、本明細書で開示される技術の諸態様は、WANに対するULグラントをスケジューリングするための行われるのと類似の方法をたどりながら、D2Dに対するスケジューリング割り当て情報のためのリソース割り当てを容易にする。但し、本明細書で開示される技術は、WANリソースと比べ限定されたD2Dリソースを考慮し、D2Dに対する周波数ドメインリソース配分のためのビットの数を低減するオプションを提供する。例えば、前述のように、アップリンクパラメータN
ULRBは、本明細書で開示される技術によって、端末装置間(D2D)帯域幅パラメータN
D2DRBで置き換えることが可能である。いくつかの例示の実装において、端末装置間(D2D)帯域幅パラメータN
D2DRBは、アップリンクパラメータN
ULRBより小さくてもよい。
【0136】
別の例として、型0のリソース配分において、切れ目なく配分されるリソースブロックの期間の長さ(LCRB≧1)は、値Yに制限することが可能である。値Yは、例えば1、2、N
ULRB/mなどとすればよい(このmは非ゼロで1より大きい整数である)。L CRBの可能最大サイズを制限することにより、リソースブロック割り当ておよびホッピングリソース配分[log
2(N
ULRB(N
ULRB+1)/2)]ビットは、[log
2(L
maxCRB(N
ULRB+1)/2)]ビットに低減することができる。例えば、
図6を参照すれば理解されるように、「リソースブロック割り当ておよびホッピングリソース配分」フィールド64、CSI要求フィールド、および/または、変調および符号化スキームおよび冗長バージョンフィールド65を含む他のフィールドの残余のビットは、時間ドメインスケジューリング情報のために使用が可能である。例えば、スケジュール割り当て(SA)時間および/または周波数リソースは、専用の無線リソース制御(RRC)シグナリング、または同報通信されるシステム情報によって設定すればよい。スケジューリング割り当て(SA)リソースプールは無線リソース制御(RRC)によって設定することが可能である。前述のように、SA送信リソースは送信側ワイヤレス端末装置に動的に割り当てることができる。時間ドメインに対しては、SAリソース(群)またはSAリソースプールの周期性が設定される。D2Dデータ送信の配分間隔(スケジューリング期間を含む)は、SAリソース(群)またはSAリソースプールの一つまたは複数の周期性とすることができる。D2Dグラントに対するDCI中の時間ドメインスケジューリング情報は、SAリソース(群)またはSAリソースプールの周期性により決まることになる。
【0137】
本明細書で開示される技術は、しかして、例えば
図1Aに関連して説明したようなスケジューリング割り当て情報を含む、D2Dグラントに対するDCIフォーマットを提供するが、これはPDCCHのDCIの使用に限定されない。PDCCHを用いる代わりに、スケジューリング割り当て情報は、ノード22から、例えば第一ワイヤレス端末装置261などの送信側ワイヤレス端末装置へのPDSCH中の媒体アクセス制御(MAC)制御要素55によって配信することも可能である。また、第一ワイヤレス端末装置261など送信側ワイヤレス端末装置は、PUSCH上の同等なMAC制御要素を介して、スケジューリング割り当て(SA)を第二ワイヤレス端末装置262などの受信側ワイヤレス端末装置に送信してもよい。
【0138】
以下に限らないが、「コンピュータ」、「プロセッサ」、または「コントローラ」として表示されまたは記載されているものを含め、機能ブロックを含む様々な要素の機能は、回路ハードウェアおよび/またはコンピュータ可読媒体に格納された符号化命令の形のソフトウェアを実行可能なハードウェアなどのハードウェアの使用を介して提供することができる。しかして、かかる機能および図示された機能ブロックは、ハードウェア実装、および/またはコンピュータ実装のいずれでもあって、しかしてマシン実装であると理解されることになる。
【0139】
ハードウェア実装の観点から、これら機能ブロックは、限定はされないが、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)ハードウェア、縮小命令セットプロセッサ、以下に限らないが特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)(群)を含むハードウェア(例えばデジタルまたはアナログの)回路、および/またはフィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)(群)、および(該当する場合)かかる機能を遂行可能な状態マシン、を含みまたは包含し得る。
【0140】
コンピュータ実装の観点からは、コンピュータは、一般に、一つ以上のプロセッサ、または一つ以上のコントローラを含むと理解され、本明細書では、用語コンピュータとプロセッサとコントローラとは互換的に用いられることがある。上記の機能が、コンピュータまたはプロセッサまたはコントローラによって提供される場合、これらの機能は、単一の専用コンピュータまたはプロセッサまたはコントローラによって、単一の共用コンピュータまたはプロセッサまたはコントローラによって、あるいは、一部が共用または分散可能な複数の別個のコンピュータまたはプロセッサまたはコントローラによって提供することができる。さらに、用語「プロセッサ」または「コントローラ」の使用は、前述で例示のハードウェアなど、かかる機能を遂行しおよび/またはソフトウェアを実行することが可能な他のハードウェアをも指すと解釈するものとする。
【0141】
以下に限らないが、「コンピュータ」、「プロセッサ」、または「コントローラ」として表示されまたは記載されているものを含め、機能ブロックを含む様々な要素の機能は、回路ハードウェアおよび/またはコンピュータ可読媒体に格納された符号化命令の形のソフトウェアを実行可能なハードウェアなどのハードウェアの使用を介して提供することができる。しかして、かかる機能および図示された機能ブロックは、ハードウェア実装、および/またはコンピュータ実装のいずれでもあって、しかしてマシン実装であると理解されることになる。
【0142】
また、エアインターフェースを使って通信するノードも適切な無線通信回路を有する。加えて、本技術は、プロセッサに本明細書に記載の技法を実行させるようなコンピュータ命令の適切なセットを包含する、固体メモリ、磁気ディスク、または光ディスクなどの、任意の形のコンピュータ可読メモリ内に全体を具現化することもさらに考えることができる。
【0143】
本明細書で説明した概念に対して用いられた用語の一部が、例えば3GPP技術規格などの最新の業界文書中で更新または変更されている。前述したように、「端末装置間(D2D)」は、現在は「サイドリンク直接」とも呼ばれている。いくつかの他の用語も変更されており、下記の表2に一部を記載する。
【0145】
上記の説明は、多くの特定性を含むが、これらは、本明細書で開示される技術の範囲を限定するものではなく、単に、本明細書で開示される技術の現在の好適な実施形態の一部の例示するものであると解釈されるべきである。したがって、当然のことながら、本明細書で開示される技術の範囲は、当業者にとって明らかとなり得る他の実施形態を全面的に包含するものであり、よって、本明細書で開示される技術の範囲は不当に限定されるものではない。添付の特許請求の範囲において、単数形の要素は、明示でそう示されている場合を除き、「一つおよび一つだけの」ではなく「一つ以上の」を意味することが意図されている。当業者が知る、前述の好適な実施形態の要素の全ての構造的および機能的等価物は、本明細書に包含される。さらに、本明細書に包含される対象のデバイスまたは方法が、本明細書に開示する技術によって解決が希求されるありとあらゆる問題を取り上げる必要はない。加えて、本開示中のどの要素、コンポーネント、または方法ステップも、それら要素、コンポーネント、または方法ステップは、特許請求の範囲に明示で記載されているかどうかにかかわらず、パブリックに献呈されることは意図されていない。