特許第6755931号(P6755931)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6755931吊天井の連結構造の位置決め・エッジトリミング・穴開けを一体にする加工機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6755931
(24)【登録日】2020年8月28日
(45)【発行日】2020年9月16日
(54)【発明の名称】吊天井の連結構造の位置決め・エッジトリミング・穴開けを一体にする加工機
(51)【国際特許分類】
   B27C 9/04 20060101AFI20200907BHJP
   E04B 9/04 20060101ALI20200907BHJP
   B23B 41/00 20060101ALI20200907BHJP
   B24B 19/02 20060101ALI20200907BHJP
【FI】
   B27C9/04
   E04B9/04 E
   B23B41/00 K
   B24B19/02
【請求項の数】10
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-243746(P2018-243746)
(22)【出願日】2018年12月26日
(65)【公開番号】特開2019-214197(P2019-214197A)
(43)【公開日】2019年12月19日
【審査請求日】2019年1月7日
(31)【優先権主張番号】201810608482.7
(32)【優先日】2018年6月13日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516333551
【氏名又は名称】東莞理工学院
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】▲てい▼君
(72)【発明者】
【氏名】劉暁蔚
【審査官】 藤田 和英
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第03456411(US,A)
【文献】 実開昭51−064989(JP,U)
【文献】 特開昭61−143101(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B27C 9/04
E04B 9/04
E04B 1/61
B23B 41/00
B24B 19/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム(21)およびフレーム(21)の下部における加工取付台(22)を備え、前記加工取付台(22)にフレーム(21)を貫通して且つその上方における第一連結板(1)又は第二連結板(2)と連係する昇降材料締付装置が設置され、第一連結板(1)の側面に、その上表面と面一の第一連結ブロックが設置され、前記第二連結板(2)の側面の高さ方向の中間位置に、前記第一連結ブロックと垂直方向を向く連結木製ピンを介して接続されることにより連係する第二連結ブロックが、前記第一連結板(1)に向けて突出して設置され、前記第二連結ブロックの上側と、前記第二連結板(2)の上表面との距離が、第一連結ブロックの厚さと一致しており、前記フレーム(21)の上部に加工口(23)が設けられ、前記加工口(23)にエッジトリミング・位置決め装置(30)が連係され、前記エッジトリミング・位置決め装置(30)は加工取付台(22)に設置されたエッジトリミング・位置決め昇降シリンダー(61)を備え、前記エッジトリミング・位置決め昇降シリンダー(61)にエッジトリミング・位置決め取付台(64)が接続され、前記エッジトリミング・位置決め取付台(64)にそれぞれ2枚の連結板と連係する第一エッジトリミングカッター(65)と第二エッジトリミングカッター(66)が設置され、且つ第一エッジトリミングカッター(65)と第二エッジトリミングカッター(66)との高度差は、前記第一連結ブロックの底面と、前記第一連結板(1)の底面との間隔差から、前記第二連結ブロックの底面と、前記第二連結板(2)の底面との間隔差を引いた距離に等しく
前記エッジトリミング・位置決め取付台(64)に加工配合口(67)が設けられ、前記加工取付台(22)に加工配合口(67)と合わさる且つ2枚の連結板と連係する加工機構(31)が設置され、前記第一連結板(1)と前記第二連結板(2)の加工時の位置決めと、前記第一エッジトリミングカッター(65)による、前記第一連結ブロックの下方における前記第一連結板(1)の側面に対するエッジトリミングと、前記第二エッジトリミングカッター(66)による、前記第二連結ブロックの下方における前記第二連結板(2)の側面に対するエッジトリミングが行えることを特徴とする吊天井の連結構造を構成する連結板の加工機。
【請求項2】
前記エッジトリミング・位置決め昇降シリンダー(61)の上部にエッジトリミング・位置決め昇降台(62)が接続され、前記エッジトリミング・位置決め取付台(64)がエッジトリミング・位置決め昇降接続ロッド(63)を介してエッジトリミング・位置決め昇降台(62)に取り付けられ、前記エッジトリミング・位置決め昇降台(62)のサイズは加工口(23)のサイズより大きく、且つエッジトリミング・位置決め昇降台(62)にも加工配合口(67)が設けられることを特徴とする請求項1に記載の吊天井の連結構造を構成する連結板の加工機。
【請求項3】
前記加工機構(31)は加工取付台(22)に設置された加工昇降シリンダー(32)を備え、前記加工昇降シリンダー(32)の上部に加工昇降取付ブロック(33)が接続され、前記加工昇降取付ブロック(33)に加工転換軸(34)が設置され、且つ加工転換軸(34)に加工転換モータが接続され、前記加工転換軸(34)に加工転換筒(35)が被装され、前記加工転換筒(35)に加工配合口(67)に合わさる連結ピンボア加工装置(36)、金網ピンボア加工装置(37)、及び方形溝加工装置(38)が環状に沿って均一に設置され、前記連結ピンボア加工装置(36)が、前記第一連結板(1)と前記第二連結板(2)に対し、前記第一連結板(1)と前記第二連結板(2)を接続する連結木製ピンを取り付けるための穴を開け、前記金網ピンボア加工装置(37)が、前記第一連結板(1)と前記第二連結板(2)の側面に対し、第二連結ブロックの下表面に設置される金網の側面を固定する金網固定プラグを取り付けるための穴を開け、前記方形溝加工装置(38)が、前記第一連結板(1)と前記第二連結板(2)の側面の、前記金網固定プラグと連係する箇所に対し、方形配合溝を形成する加工を行うことを特徴とする請求項1に記載の吊天井の連結構造を構成する連結板の加工機。
【請求項4】
前記連結ピンボア加工装置(36)は加工転換筒(35)に設置されて且つ加工口(23)に合わさる連結ピンボア加工台(39)を備え、前記連結ピンボア加工台(39)に連結ピンボア加工モータ(40)が方陣になって設置され、前記連結ピンボア加工モータ(40)に垂直方向を向く連結ピンボア加工ドリル(41)が接続されることを特徴とする請求項3に記載の吊天井の連結構造を構成する連結板の加工機。
【請求項5】
前記方形溝加工装置(38)は加工転換筒(35)に接続されて且つ前後に側板が配置された方形溝加工台(42)を備え、前記方形溝加工台(42)に方形溝加工前後可動装置が設置され、方形溝加工前後可動装置に方形溝加工拡張シリンダー(46)が設置され、前記方形溝加工拡張シリンダー(46)の両側にシリンダーヘッドが設置されて且つ方形溝加工回転モータ(50)が接続され、前記方形溝加工回転モータ(50)に方形溝加工研磨ブロック(51)が設置されることを特徴とする請求項4に記載の吊天井の連結構造を構成する連結板の加工機。
【請求項6】
前記方形溝加工前後可動装置は方形溝加工台(42)の前後側板における方形溝加工前後可動モータ(47)と方形溝加工前後可動スクリュー(48)を備え、前記方形溝加工前後可動スクリュー(48)に方形溝加工前後可動接続ブロック(49)が被装され、前記方形溝加工前後可動接続ブロック(49)が方形溝加工拡張シリンダー(46)の上部に固設され、前記方形溝加工拡張シリンダー(46)の下部に方形溝加工前後可動台(43)が接続され、前記方形溝加工前後可動台(43)の下部が方形溝前後可動スライドレール(44)を介して方形溝加工台(42)に設けられた方形溝加工前後可動スライド溝(45)と連係することを特徴とする請求項5に記載の吊天井の連結構造を構成する連結板の加工機。
【請求項7】
前記方形溝加工前後可動台(43)に方形溝加工回転モータ(50)と連係する方形溝加工拡張可動スライドレール(52)が設置され、前記方形溝加工台(42)の左右両側に方形溝加工研磨ブロック(51)の下表面より低い方形溝加工材料止め板(53)が設置されることを特徴とする請求項6に記載の吊天井の連結構造を構成する連結板の加工機。
【請求項8】
前記金網ピンボア加工装置(37)は加工転換筒(35)と接続する金網ピンボア加工台(54)を備え、前記金網ピンボア加工台(54)に金網ピンボア加工拡張シリンダー(55)が設置され、前記金網ピンボア加工拡張シリンダー(55)に金網ピンボア加工拡張可動台(56)が接続され、且つ金網ピンボア加工拡張可動台(56)が金網ピンボア加工台(54)における金網ピンボア加工拡張可動スライドレール(59)と連係し、前記金網ピンボア加工拡張可動台(56)に金網ピンボア加工回転モータ(57)が前後に並んで設置され、前記金網ピンボア加工回転モータ(57)に金網ピンボア加工ドリル(58)が接続されることを特徴とする請求項3に記載の吊天井の連結構造を構成する連結板の加工機。
【請求項9】
前記昇降材料締付装置は加工取付台(22)に設置された材料締付け昇降シリンダー(24)を備え、前記材料締付け昇降シリンダー(24)がフレーム(21)を貫通して且つ材料締付け昇降台(25)に接続され、前記材料締付け昇降台(25)に第一連結板(1)又は第二連結板(2)と連係する材料締付装置が二つ設置されることを特徴とする請求項1に記載の吊天井の連結構造を構成する連結板の加工機。
【請求項10】
前記材料締付装置は材料締付け昇降台(25)に設置されて且つ第一連結板(1)又は第二連結板(2)と連係する材料締付け溝台(26)を備え、前記材料締付け溝台(26)の側板に材料締付け配合ネジ穴(29)が設けられ、前記材料締付装置は第一連結板(1)又は第二連結板(2)に設置されて且つロックボルト(28)を介して材料締付け配合ネジ穴(29)と連係して締め付ける材料締付け押圧ブロック(27)を備えることを特徴とする請求項9に記載の吊天井の連結構造を構成する連結板の加工機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は板材の加工設備分野に関し、特に吊天井の連結構造の位置決め・エッジトリミング・穴開けを一体にする加工機に関する。
【背景技術】
【0002】
部屋を内装する時、吊天井を施すことが多く、従来の吊天井は殆ど天井の四周に配置されて、板材を採用しているが、部屋の構造が大きいため、吊天井の連結構造が多く使われている。現在の吊天井の連結構造は構造により壁の漆が割れてしまった状況があり、この状況に対して、新しい吊天井の連結構造が研究されてきた。図9−12に示すように、それは第一連結板1と第二連結板2を備え、前記第一連結板1の側面にその上表面と一致する第一連結ブロックが設置され、前記第二連結板2の側面の中部に第一連結ブロックと連係する第二連結ブロックが設置されて、且つ垂直方向を向く連結木製ピン4を介して接続され、前記第二連結ブロックの上側と第二連結板2の上表面との距離が第一連結ブロックの厚さと一致されており、前記第一連結板1及び第一連結ブロックが第二連結ブロックと接触する箇所に接着剤層3が設置され、前記第二連結ブロックの下表面に金網6が設置され、前記金網6の側面が金網固定プラグ8を介して第一連結板1と第二連結板2に挿入され、前記金網6の下部に第一連結板1及び第二連結板2と一致するコンクリート層7が一体で接続され、前記第二連結ブロックと金網6との間に第一壁体ヘルメチック層5が設置され、前記連結木製ピン4の下端がコンクリート層7に挿入され、第一連結板1及び第二連結板2が金網固定プラグ8と連係する箇所に、方形配合溝が設けられ、前記方形配合溝に第二壁体ヘルメチック層9が充填される。
【0003】
新しい吊天井の連結構造に対して、まず、第一連結ブロックと第二連結ブロックを加工した後、第一連結ブロックと第二連結ブロックの下部における連結板の側面部分に対してトリミングしなければならず、その後、ピンボア及び方形溝の加工を行うが、ステップが煩わしく、構造が複雑であるため、一体化操作をなかなか実現できないことが課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は吊天井の連結構造の位置決め・エッジトリミング・穴開けを一体にする加工機を提供することを目的とし、互いに連係するエッジトリミング・位置決め装置及び加工装置を設計しており、エッジトリミング・位置決め装置により2枚の連結板に対して位置決めをすると共に、連結板の側面における切り口に対してトリミングすることも可能であり、それにスロット加工装置の作業に影響せず、一体化加工の効率を大いに向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の目的を実現するために、本発明の使用する技術的な解決方案は以下の通りである。吊天井の連結構造の位置決め・エッジトリミング・穴開けを一体にする加工機であって、それはフレームおよびフレームの下部における加工取付台を備え、前記加工取付台にフレームを貫通して且つその上方における第一連結板又は第二連結板と連係する昇降材料締付装置が設置され、前記フレームの上部に加工口が設けられ、前記加工口にエッジトリミング・位置決め装置が連係され、前記エッジトリミング・位置決め装置は加工取付台に設置されたエッジトリミング・位置決め昇降シリンダーを備え、前記エッジトリミング・位置決め昇降シリンダーにエッジトリミング・位置決め取付台が接続され、前記エッジトリミング・位置決め取付台にそれぞれ2枚の連結板と連係する第一エッジトリミングカッターと第二エッジトリミングカッターが設置され、且つ第一エッジトリミングカッターと第二エッジトリミングカッターとの高度差は第一連結ブロック及び第二連結ブロックと連結板の底面との間隔差に等しく、前記エッジトリミング・位置決め取付台に加工配合口が設けられ、前記加工取付台に加工配合口に合わさる且つ2枚の連結板と連係する加工機構が設置される。
【0006】
さらに、前記エッジトリミング・位置決め昇降シリンダーにエッジトリミング・位置決め昇降台が接続され、前記エッジトリミング・位置決め取付台がエッジトリミング・位置決め昇降接続ロッドを介してエッジトリミング・位置決め昇降台に取り付けられ、前記エッジトリミング・位置決め昇降台のサイズは加工口のサイズより大きく、且つエッジトリミング・位置決め昇降台にも加工配合口が設けられる。
【0007】
さらに、前記加工機構は加工取付台に設置された加工昇降シリンダーを備え、前記加工昇降シリンダーの上部に加工昇降取付ブロックが接続され、前記加工昇降取付ブロックに加工転換軸が設置され、且つ加工転換軸に加工転換モータが接続され、前記加工転換軸に加工転換筒が被装され、前記加工転換筒に加工配合口に合わさる連結ピンボア加工装置、金網ピンボア加工装置、及び方形溝加工装置が環状に沿って均一に設置される。
【0008】
さらに、前記連結ピンボア加工装置は加工転換筒に設置されて且つ加工口に合わさる連結ピンボア加工台を備え、前記連結ピンボア加工台に連結ピンボア加工モータが方陣になって設置され、前記連結ピンボア加工モータに垂直方向を向く連結ピンボア加工ドリルが接続される。
【0009】
さらに、前記方形溝加工装置は加工転換筒に接続されて且つ前後に側板が配置された方形溝加工台を備え、前記方形溝加工台に方形溝加工前後可動装置が設置され、方形溝加工前後可動装置に方形溝加工拡張シリンダーが設置され、前記方形溝加工拡張シリンダーの両側にシリンダーヘッドが設置されて且つ方形溝加工回転モータが接続され、前記方形溝加工回転モータに方形溝加工研磨ブロックが設置される。
【0010】
さらに、前記方形溝加工前後可動装置は方形溝加工台の前後側板における方形溝加工前後可動モータと方形溝加工前後可動スクリューを備え、前記方形溝加工前後可動スクリューに方形溝加工前後可動接続ブロックが被装され、前記方形溝加工前後可動接続ブロックが方形溝加工拡張シリンダーの上部に固設され、前記方形溝加工拡張シリンダーの下部に方形溝加工前後可動台が接続され、前記方形溝加工前後可動台の下部が方形溝前後可動スライドレールを介して方形溝加工台に設けられた方形溝加工前後可動スライド溝と連係する。
【0011】
さらに、前記方形溝加工前後可動台に方形溝加工回転モータと連係する方形溝加工拡張可動スライドレールが設置され、前記方形溝加工台の左右両側に方形溝加工研磨ブロックの下表面より低い方形溝加工材料止め板が設置される。
【0012】
さらに、前記金網ピンボア加工装置は加工転換筒と接続する金網ピンボア加工台を備え、前記金網ピンボア加工台に金網ピンボア加工拡張シリンダーが設置され、前記金網ピンボア加工拡張シリンダーに金網ピンボア加工拡張可動台が接続され、且つ金網ピンボア加工拡張可動台が金網ピンボア加工台における金網ピンボア加工拡張可動スライドレールと連係し、前記金網ピンボア加工拡張可動台に金網ピンボア加工回転モータが前後に並んで設置され、前記金網ピンボア加工回転モータに金網ピンボア加工ドリルが接続される。
【0013】
さらに、前記昇降材料締付装置は加工取付台に設置された材料締付け昇降シリンダーを備え、前記材料締付け昇降シリンダーがフレームを貫通して材料締付け昇降台に接続され、前記材料締付け昇降台に第一連結板又は第二連結板と連係する材料締付装置が二つ設置される。
【0014】
さらに、前記材料締付装置は材料締付け昇降台に設置されて且つ第一連結板又は第二連結板と連係する材料締付け溝台を備え、前記材料締付け溝台の側板に材料締付け配合ネジ穴が設けられ、前記材料締付装置は第一連結板又は第二連結板に設置されて且つロックボルトを介して材料締付け配合ネジ穴と連係して締め付ける材料締付け押圧ブロックを備える。
【発明の効果】
【0015】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。
【0016】
1、互いに連係するエッジトリミング・位置決め装置及び加工装置、エッジトリミング・位置決め装置の設計により、2枚の連結板に対して位置決めをすると共に、連結板の側面における切り口に対してトリミングすることも可能であり、それにスロット加工装置の作業に影響せず、一体化加工の効率を大いに向上させる。
【0017】
2、エッジトリミング・位置決め昇降台の設計により、エッジトリミングの工程で、昇降の過程において位置を規制させ、更にエッジトリミングする際、連結板を損じることを回避できる。
【0018】
3、昇降可能及びマルチステーション切替可能な加工機構により、連結ピンボア、方形溝及び金網ピンボアの連続一体化加工を実現することができ、加工効率及び加工精度を向上させる。
【0019】
4、連結ピンボア加工装置は構造がシンプルであり、操作しやすく、方陣型になった連結ピンボアを同期的に加工することができると共に、1つのドリルが加工する時に発生した振動位置ずれを避けることができる。
【0020】
5、方形溝加工装置は構造がシンプルであり、操作しやすく、二つの方形溝の加工高度が一致されることを確保する。
【0021】
6、方形溝加工前後可動装置は構造がシンプルであり、操作しやすく、設計が巧みであり、前後の活動を実現すると共に、規定の高さを超えなく、さらに方形溝を加工する過程に第二連結板と干渉しないことを確保する。
【0022】
7、方形溝加工材料止め板の設計により、方形溝加工過程において砕屑を遮り止めることができ、砕屑により方形溝加工前後可動装置の運動に影響することを避けられると共に、方形溝加工回転モータに対して最大拡張位置を規制することができ、方形溝を加工しすぎる状況を避けられる。
【0023】
8、金網ピンボア加工装置により、金網ピンボアが列をなして一回に加工されることが可能になり、更に金網ピンボアの高さが一致されることを確保する。
【0024】
9、昇降材料締付装置は構造がシンプルであり、操作しやすく、二つの材料締付装置を使用して一つの連結板を挟んで固定させ、加工中に連結板が震動することを避けられる。
【0025】
10、材料締付装置は構造がシンプルであり、操作しやすく、さらに仕様の異なる連結板を固定させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】吊天井連結構造の位置決め・エッジトリミング・穴開けを一体にする加工機の構造を示す図である。
図2図1におけるC-Cの断面図である。
図3】エッジトリミング・位置決め装置と加工機構と連係する構造を示す図である。
図4】加工機構の構造を示す図である。
図5】連結ピンボアの加工装置の構造を示す図である。
図6】方形溝加工装置の構造を示す図である。
図7図6におけるDを示す図である。
図8】金網ピンボア加工の構造を示す図である。
図9】吊天井の連結構造を示す図である。
図10図9におけるA-Aの断面図である。
図11図9におけるBの部分拡大図である。
図12】第一連結板の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
当業者が本発明の技術的な解決手段をより良く理解するため、次に、図面と併せて本発明を詳しく説明する。この部分の説明は、実証性と解釈性のみであり、本発明の保護範囲は何ら限定されない。
【0028】
図1−12に示すように、本発明は吊天井の連結構造の位置決め・エッジトリミング・穴開けを一体にする加工機であって、それはフレーム21およびフレーム21の下部における加工取付台22を備え、前記加工取付台22にフレーム21を貫通して且つその上方における第一連結板1又は第二連結板2と連係する昇降材料締付装置が設置され、前記フレーム1の上部に加工口23が設けられ、前記加工口23にエッジトリミング・位置決め装置30が連係され、前記エッジトリミング・位置決め装置30は加工取付台22に設置されたエッジトリミング・位置決め昇降シリンダー61を備え、前記エッジトリミング・位置決め昇降シリンダー61にエッジトリミング・位置決め取付台64が接続され、前記エッジトリミング・位置決め取付台64にそれぞれ2枚の連結板と連係する第一エッジトリミングカッター65と第二エッジトリミングカッター66が設置され、且つ第一エッジトリミングカッター65と第二エッジトリミングカッター66との高度差は第一連結ブロック及び第二連結ブロックと連結板の底面との間隔差に等しい。
前記エッジトリミング・位置決め取付台64に加工配合口67が設けられ、前記加工取付台22に加工配合口67に合わさる且つ2枚の連結板と連係する加工機構31が設置される。
【0029】
好ましくは、前記エッジトリミング・位置決め昇降シリンダー61にエッジトリミング・位置決め昇降台62が接続され、前記エッジトリミング・位置決め取付台64がエッジトリミング・位置決め昇降接続ロッド63を介してエッジトリミング・位置決め昇降台62に取り付けられ、前記エッジトリミング・位置決め昇降台62のサイズは加工口23のサイズより大きく、且つエッジトリミング・位置決め昇降台62にも加工配合口67が設けられる。
【0030】
好ましくは、前記加工機構31は加工取付台22に設置された加工昇降シリンダー32を備え、前記加工昇降シリンダー32の上部に加工昇降取付ブロック33が接続され、前記加工昇降取付ブロック33に加工転換軸34が設置され、且つ加工転換軸34に加工転換モータが接続され、前記加工転換軸34に加工転換筒35が被装され、前記加工転換筒35に加工配合口67に合わさる連結ピンボア加工装置36、金網ピンボア加工装置37、及び方形溝加工装置38が環状に沿って均一に設置される。
【0031】
好ましくは、前記連結ピンボア加工装置36は加工転換筒35に設置されて且つ加工口23に合わさる連結ピンボア加工台39を備え、前記連結ピンボア加工台39が方陣になって連結ピンボア加工モータ40が設置され、前記連結ピンボア加工モータ40に垂直方向を向く連結ピンボア加工ドリル41が接続される。
【0032】
好ましくは、前記方形溝加工装置38は加工転換筒35に接続されて且つ前後に側板が配置された方形溝加工台42を備え、前記方形溝加工台42に方形溝加工前後可動装置が設置され、方形溝加工前後可動装置に方形溝加工拡張シリンダー46が設置され、前記方形溝加工拡張シリンダー46の両側にシリンダーヘッドが設置されて且つ方形溝加工回転モータ50が接続され、前記方形溝加工回転モータ50に方形溝加工研磨ブロック51が設置される。
【0033】
好ましくは、前記方形溝加工前後可動装置は方形溝加工台42の前後側板における方形溝加工前後可動モータ47と方形溝加工前後可動スクリュー48を備え、前記方形溝加工前後可動スクリュー48に方形溝加工前後可動接続ブロック49が被装され、前記方形溝加工前後可動接続ブロック49が方形溝加工拡張シリンダー46の上部に固設され、前記方形溝加工拡張シリンダー46の下部に方形溝加工前後可動台43が接続され、前記方形溝加工前後可動台43の下部が方形溝前後可動スライドレール44を介して方形溝加工台42に設けられた方形溝加工前後可動スライド溝45と連係する。
【0034】
好ましくは、前記方形溝加工前後可動台43に方形溝加工回転モータ50と連係する方形溝加工拡張可動スライドレール52が設置され、前記方形溝加工台42の左右両側に方形溝加工研磨ブロック51の下表面より低い方形溝加工材料止め板53が設置される。
【0035】
好ましくは、前記金網ピンボア加工装置37は加工転換筒35と接続する金網ピンボア加工台54を備え、前記金網ピンボア加工台54に金網ピンボア加工拡張シリンダー55が設置され、前記金網ピンボア加工拡張シリンダー55に金網ピンボア加工拡張可動台56が接続され、且つ金網ピンボア加工拡張可動台56が金網ピンボア加工台54における金網ピンボア加工拡張可動スライドレール59と連係し、前記金網ピンボア加工拡張可動台56に金網ピンボア加工回転モータ57が前後に並んで設置され、前記金網ピンボア加工回転モータ57に金網ピンボア加工ドリル58が接続される。
【0036】
好ましくは、前記昇降材料締付装置は加工取付台22に設置された材料締付け昇降シリンダー24を備え、前記材料締付け昇降シリンダー24がフレーム21を貫通して材料締付け昇降台25に接続され、前記材料締付け昇降台25に第一連結板1又は第二連結板2と連係する材料締付装置が二つ設置される。
【0037】
好ましくは、前記材料締付装置は材料締付け昇降台25に設置されて且つ第一連結板1又は第二連結板2と連係する材料締付け溝台26を備え、前記材料締付け溝台26の側板に材料締付け配合ネジ穴29が設けられ、前記材料締付装置は第一連結板1又は第二連結板2に設置されて且つロックボルト28を介して材料締付け配合ネジ穴29と連係して締め付ける材料締付け押圧ブロック27を備える。
【実施例】
【0038】
具体的に使用する時、まず、第一連結板1と第二連結板2をそれぞれ対応する材料締付け溝台26に置いてから、二枚の連結板を向かい合って押して、二枚の連結板をそれぞれ第一エッジトリミングカッター65と第二エッジトリミング66に接触させ、連結板の左右位置を確認できた後、続いて材料締付けロックボルト28を介して材料締付け押圧ブロック27と材料締付け溝台26とをしっかりロックさせ、続いて材料締付け昇降シリンダー24を介して二枚の連結板を降下させて、二つのエッジトリミングカッターにより二枚の連結板に対してエッジトリミングすると共に、二枚の連結板の高さに対して位置を決め、位置決めた後、材料締付け昇降シリンダー24の位置を維持させたまま、位置決め昇降シリンダー61を介してエッジトリミング・位置決め取付台64を降下させて、更にエッジトリミングカッターを降下させて、二枚の連結板を分離させ、続いて加工転換モータにより方形溝加工装置を加工口23の下方へ移動させ、加工昇降シリンダー32により一定の高度まで昇降させた後、方形溝加工回転モータ50により方形溝加工研磨ブロック51を回転させ、続いて方形溝加工拡張シリンダー46により加工回転モータ50を両側へ移動させ、方形溝加工研磨ブロック51を回転させて研磨させることにより連結板に対して方形溝加工を行い、この過程において、方形溝加工前後可動モータ47が作動し、方形溝加工前後可動台43を前後に往復して運動させ、方形溝加工を完了する。加工の過程において、砕屑は方形溝加工材料止め板52に遮り止められ、それが方形溝加工台42に入ることを避けられ、方形溝に対する加工を完了した後、加工機構を元の位置に戻らせて、続いて金網ピンボア加工装置を加工口23の下方に移動させ、加工昇降シリンダー32により金網ピンボア加工台54を一定の高度まで昇降させた後、金網ピンボア加工回転モータ57により金網ピン加工ドリル58を駆動させると共に、金網ピンボア加工拡張シリンダー55により金網ピンボア加工拡張可動台56を両側へ押して、更に金網ピンボアの加工を完了し、続いて第一連結板1と連係する材料締付け昇降シリンダー24を降下させることにより、二枚の連結板における連結ブロックを貼り合わせた後、加工転換モータの作用により、連結ピンボア加工装置36を加工口23と接合するステーションへ移動させ、加工昇降シリンダー32により加工回転軸34を上昇させ、更に連結ピンボア加工台39を上昇させると共に、連結ピンボア加工モータ40を起動させ、それが上昇しているうちに、連結ピンボア加工ドリルにより連結ピンボアの加工を完了し、加工装置を元の位置に戻らせて、さらに二枚の連結板の加工をこれですべて完了する。
【0039】
説明すべきなのは、本明細書において、専門用語の“含む”、“含有”またはそのいかなる他の変化は、非排他的な含有を網羅することを意味する。従って、一連の要素を含む過程、方法、物品または装置がそれらの要素を含むだけではなく、かつ明確に列挙されていないその他の要素をさらに備え、またはこの種類の過程、方法、物品または装置の固有の要素をさらに含んでいる。
【0040】
本明細書に具体的な個別事例を応用して本発明の原理及び実施方式を説明したが、上記の実例の説明は本発明の方法及びその基本理念に対する理解を手伝うだけに用いられる。上記は本発明の好ましい実施方式のみであり、注意すべきなのは、文字表現の制限性のため、客観的に無限の具体的な構造が存在し、本技術分野の当業者にとって、本発明の原理から逸脱しない前提において、さらにいくつかの改善、修正または変化を実施でき、さらに上記の技術的特徴を適切な方式で組み合わせることができる。これらの改善と修正、変化または組み合わせ、または改善せずに発明の構想と技術的解決手段をその他の場合に直接応用するものは、いずれも本発明の保護範囲とみなすべきである。
【符号の説明】
【0041】
1 第一連結板
2 第二連結板
3 接着剤層
4 連結木製ピン
5 第一壁体ヘルメチック層
6 金網
7 コンクリート層
8 金網固定プラグ
9 第二壁体ヘルメチック層
21 フレーム
22 加工取付台
23 加工口
24 材料締付け昇降シリンダー
25 材料締付け昇降台
26 材料締付け溝台
27 材料押圧ブロック
28 材料締付けロックボルト
29 材料締付け配合ネジ穴
30 エッジトリミング・位置決め装置
31 加工機構
32 加工昇降シリンダー
33 加工昇降取付ブロック
34 加工転換軸
35 加工転換筒
36 連結ピンボア加工装置
37 金網ピンボア加工装置
38 方形溝加工装置
39 連結ピンボア加工台
40 連結ピンボア加工モータ
41 連結ピンボア加工ドリル
42 方形溝加工台
43 方形溝加工前後可動台
44 方形溝加工前後可動スライドレール
45 方形溝加工前後可動スライド溝
46 方形溝加工拡張シリンダー
47 方形溝加工前後可動モータ
48 方形溝加工前後可動スクリュー
49 方形溝加工前後可動接続ブロック
50 方形溝加工回転モータ
51 方形溝加工研磨ブロック
52 方形溝加工拡張可動スライドレール
53 方形溝加工材料止め板
54 金網ピンボア加工台
55 金網ピンボア加工拡張シリンダー
56 金網ピンボア加工拡張可動台
57 金網ピンボア加工回転モータ
58 金網ピンボア加工ドリル
59 金網ピンボア加工拡張可動スライドレール
61 エッジトリミング・位置決め昇降シリンダー
62 エッジトリミング・位置決め昇降台
63 エッジトリミング・位置決め昇降接続ロッド
64 エッジトリミング・位置決め取付台
65 第一エッジトリミングカッター
66 第二エッジトリミングカッター
67 加工配合口
図1
図2
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