特許第6755969号(P6755969)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6755969支払情報処理方法、装置、及びユーザデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6755969
(24)【登録日】2020年8月28日
(45)【発行日】2020年9月16日
(54)【発明の名称】支払情報処理方法、装置、及びユーザデバイス
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20130101AFI20200907BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20200907BHJP
   G06Q 20/30 20120101ALI20200907BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20200907BHJP
【FI】
   G06F3/0484
   G06F3/0488
   G06Q20/30
   H04M1/00 R
【請求項の数】15
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2018-559755(P2018-559755)
(86)(22)【出願日】2017年6月6日
(65)【公表番号】特表2019-526088(P2019-526088A)
(43)【公表日】2019年9月12日
(86)【国際出願番号】US2017036226
(87)【国際公開番号】WO2017222809
(87)【国際公開日】20171228
【審査請求日】2018年11月12日
(31)【優先権主張番号】201610453460.9
(32)【優先日】2016年6月21日
(33)【優先権主張国】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510330264
【氏名又は名称】アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ALIBABA GROUP HOLDING LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュン ワン
(72)【発明者】
【氏名】ジアジア リー
【審査官】 ▲高▼瀬 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2015/184353(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0484
G06F 3/0488
G06Q 20/30
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のコンピューティングデバイスによって実施される方法であって、
ユーザインターフェースに関する事前設定された操作を検出することと、
新しいウィンドウを前記ユーザインターフェース上に表示することであって、前記新しいウィンドウは1つ以上の支払アプリケーション識別子を含む、ことと、
前記新しいウィンドウ内の前記1つ以上の支払アプリケーション識別子から、支払アプリケーション識別子の選択を受信することと、
前記ユーザインターフェース上に前記選択された支払アプリケーション識別子に対応する支払情報を表示することと、を含み、
前記新しいウィンドウを表示することは、
前記事前設定された操作が検出されたことに応答して、前記新しいウィンドウの識別子が支払アプリケーションに挿入されているか判定すること、及び
前記新しいウィンドウの識別子が前記支払アプリケーションに挿入されている場合に前記支払アプリケーションの支払アプリケーション識別子を前記新しいウィンドウに追加することと、を含み、
前記支払情報を表示することは、前記ユーザインターフェースがロックされていない場合には有効な支払情報である第1の支払情報を表示し、前記ユーザインターフェースがロックされている場合には無効な支払情報である第2の支払情報を表示すること、を含む、方法。
【請求項2】
前記ユーザインターフェース上の前記新しいウィンドウのトリガ位置領域を設定することと、
前記トリガ位置領域上で行われる事前設定されたアクションを検出することと、
前記トリガ位置領域上で行われる前記事前設定されたアクションを検出したことに応答して、前記新しいウィンドウを前記ユーザインターフェースの事前設定された位置に表示することと、をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記事前設定されたアクションは、スライド操作、ダブルクリック操作、またはクリック操作のうちの少なくとも1つを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザインターフェースがロック解除されたかどうかを検出することをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザインターフェースがロック解除されたことを検出したことに応答して、
前記選択された支払アプリケーション識別子が事前承認されたアプリケーション識別子リスト内に存在していることを判定することと、
前記第1の支払情報を前記選択された支払アプリケーション識別子に対応する支払アプリケーションから獲得することとをさらに含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザインターフェースがロック解除されていないことを検出したことに応答して、前記ユーザインターフェース上に前記選択された支払アプリケーション識別子に対応する前記第2の支払情報を表示することをさらに含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
ユーザデバイスであって、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
前記メモリ内に記憶され、前記1つ以上のプロセッサによって実行可能であり、ユーザインターフェースに関する事前設定された操作を検出する、検出モジュールと、
前記メモリ内に記憶され、前記1つ以上のプロセッサによって実行可能であり、新しいウィンドウを前記ユーザインターフェース上に表示する、第1の表示モジュールであって、前記新しいウィンドウは1つ以上の支払アプリケーション識別子を含む、前記第1の表示モジュールと、
前記新しいウィンドウ内の前記1つ以上の支払アプリケーション識別子から、支払アプリケーション識別子を選択するように構成されている選択モジュールと、
前記ユーザインターフェース上に前記選択された支払アプリケーション識別子に対応する支払情報を表示するように構成されている第2の表示モジュールであって、前記第2の表示モジュールは、前記ユーザインターフェースがロックされていない場合には有効な支払情報である第1の支払情報を表示し、前記ユーザインターフェースがロックされている場合には無効な支払情報である第2の支払情報を表示するように構成されている、第2の表示モジュールと、
前記事前設定された操作が検出されたことに応答して、前記新しいウィンドウの識別子が支払アプリケーションに挿入されているか判定し、前記新しいウィンドウの識別子が前記支払アプリケーションに挿入されている場合に前記支払アプリケーションの支払アプリケーション識別子を前記新しいウィンドウに追加するように構成されている追加モジュールと
を備える、ユーザデバイス。
【請求項8】
前記新しいウィンドウのトリガ位置領域を前記ユーザインターフェース上に設定するように構成されている設定モジュールをさらに備え、
前記検出モジュールはさらに、前記トリガ位置領域上で行われる事前設定されたアクションを検出し、
前記第1の表示モジュールはさらに、前記検出モジュールが前記トリガ位置領域上で行われる前記事前設定されたアクションを検出した後、前記新しいウィンドウを前記ユーザインターフェースの事前設定された位置に表示する、
請求項7に記載のユーザデバイス。
【請求項9】
前記検出モジュールは、さらに、前記ユーザインターフェースがロック解除されたかどうかを検出し、
前記第2の表示モジュールは、さらに、前記検出モジュールが、前記ユーザインターフェースがロック解除されたことを検出したことに応答して、前記ユーザインターフェース上の前記選択された支払アプリケーション識別子に対応する前記第1の支払情報を表示し、または、前記検出モジュールが、前記ユーザインターフェースがロックされたことを検出したことに応答して、前記ユーザインターフェース上の前記選択された支払アプリケーション識別子に対応する前記第2の支払情報を表示する、
請求項7に記載のユーザデバイス。
【請求項10】
前記検出モジュールが、前記ユーザインターフェースがロック解除されたことを検出したことに応答して、前記選択された支払アプリケーション識別子が事前承認されたアプリケーション識別子リスト内に存在しているかどうかを判定するように構成されている、判定モジュールと、
前記判定モジュールが、前記選択された支払アプリケーション識別子が前記事前承認されたアプリケーション識別子リスト内に存在していることを判定したことに応答して、前記第1の支払情報を前記選択された支払アプリケーション識別子に対応する支払アプリケーションから獲得するように構成されている、獲得モジュールと、を備える、
請求項9に記載のユーザデバイス。
【請求項11】
実行可能命令を記憶する1つ以上のコンピュータ可読媒体であって、1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記1つ以上のプロセッサに、
ユーザインターフェースに関する事前設定された操作を検出することと、
新しいウィンドウを前記ユーザインターフェース上に表示することであって、前記新しいウィンドウは1つ以上の支払アプリケーション識別子を含む、前記表示することと、
前記新しいウィンドウ内の前記1つ以上の支払アプリケーション識別子から、支払アプリケーション識別子の選択を受信することと、
前記ユーザインターフェース上に前記選択された支払アプリケーション識別子に対応する支払情報を表示することと、を含む動作を行わせ、
前記ユーザインターフェース上に前記新しいウィンドウを表示することは、
前記事前設定された操作を検出したことに応答して、前記新しいウィンドウの識別子が支払アプリケーションに挿入されているか判定し、前記新しいウィンドウの識別子が前記支払アプリケーションに挿入されている場合に前記支払アプリケーションの支払アプリケーション識別子を前記新しいウィンドウに追加すること、を含み、
前記支払情報を表示することは、前記ユーザインターフェースがロックされていない場合には有効な支払情報である第1の支払情報を表示し、前記ユーザインターフェースがロックされている場合には無効な支払情報である第2の支払情報を表示すること、を含む、1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記動作は、
前記ユーザインターフェース上の前記新しいウィンドウのトリガ位置領域を設定することと、
前記トリガ位置領域上で行われる事前設定されたアクションを検出することと、
前記トリガ位置領域上で行われる前記事前設定されたアクションを検出したことに応答して、前記新しいウィンドウを前記ユーザインターフェースの事前設定された位置に表示することと、をさらに含む、
請求項11に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記動作は、さらに、前記ユーザインターフェースがロック解除されたかどうかを検出することを含む、
請求項11に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項14】
前記動作は、さらに、前記ユーザインターフェースがロック解除されたことを検出したことに応答して、
前記選択された支払アプリケーション識別子が事前承認されたアプリケーション識別子リスト内に存在していることを判定することと、
前記第1の支払情報を前記選択された支払アプリケーション識別子に対応する支払アプリケーションから獲得することとを含む、
請求項13に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記動作は、さらに、前記ユーザインターフェースがロック解除されていないことを検出したことに応答して、前記ユーザインターフェース上に前記選択された支払アプリケーション識別子に対応する第2の支払情報を表示することを含む、
請求項13に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、以下の全体を参照によって本明細書によって組み込まれる「Payment Information Processing Method,Apparatus, and User Device」と題された中国特許出願第201610453460.9号(2016年6月21日出願)に対する外国優先権を主張する。
【0002】
本開示は、インターネット支払技術の分野に関し、特に、支払情報処理方法、装置、及びユーザデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、消費者は、商取引に関する支払いをするとき、支払口座を使用する支払用POS(販売時点管理)端末でカード(例えば、売買業者によって発行されたプリペイドカード、汎用カード等)をスワイプする場合がある。この種類の「カードをスワイプする」従来の支払方法は、消費者が多額の現金を所持するのを避けることを可能にし得るが、消費者は、依然として、カードをスワイプすることによって支払いをするための支払口座を所持する必要がある。これは、商取引に関する支払いをすることに制限を課す。
【0004】
モバイル通信技術が普及するにつれて、人々は、概して、モバイル通信技術を伴うモバイル端末を所持するようになってきた。マルチメディア機能は、既に、モバイル端末内で標準構成になっている。例えば、多くのモバイル端末は、取引支払機能を有する。しかしながら、モバイル端末の既存の支払機能は、ユーザに、支払機能を有する対応するアプリケーションを見つけることを要求する。ある時点において、ユーザが別のアプリケーションを使用している場合、ユーザは、その時点で使用中のこの他のアプリケーションを閉じ、ユーザデバイスのデスクトップ上に支払機能を有する対応するアプリケーションを見つけ、支払機能を有するアプリケーションの支払ページを開き、対応する支払項目(QRコードまたは音波等)を見つけ、支払いを完了するために、それを売買業者の端末に送信する必要がある。したがって、全体の支払プロセスは、ユーザまたは売買業者の多くの時間を使うだけではなく、ユーザが他のアプリケーションを使用することも中断し、そのため、支払いをすることを不便にする。
【発明の概要】
【0005】
本概要は、下記の「発明を実施するための形態」にさらに説明される簡略化された形態の概念の選択を紹介するために提供される。本概要は、請求される対象の全ての重要な特徴または本質的特徴を識別することが意図されない、また、請求される対象の範囲を判定する際の補助として単独で使用されることが意図されない。用語「技術」は、例えば、上記の文脈及び本開示の全体にわたる文脈によって容認されるようなデバイス(複数可)、システム(複数可)、方法(複数可)、及び/またはコンピュータ可読命令を指し得る。
【0006】
したがって、本開示は、支払情報を処理するための方法、装置、及びユーザデバイスを提供し、それらは、ユーザのその時点の操作を中断することなく、便利に支払を完了することができ、したがって、ユーザエクスペリエンスを著しく改善する。
【0007】
上記の技術的問題を解決するために、本開示は支払情報処理方法を提供し、本方法は、ユーザインターフェースに関する事前設定された操作を検出することと、新しいウィンドウをユーザインターフェース上に表示することであって、新しいウィンドウは1つ以上の支払アプリケーション識別子を含む、当該表示することと、新しいウィンドウ内の支払アプリケーション識別子を選択することと、ユーザインターフェース上に選択された支払アプリケーション識別子に対応する支払情報を表示することとを含む。
【0008】
実施態様では、本方法は、さらに、新しいウィンドウのトリガ位置領域をユーザインターフェース上に設定することと、事前設定された操作のアクションに従って、トリガ位置領域上で行われる操作のアクションを検出することと、新しいウィンドウをユーザインターフェースの事前設定された位置に表示することとを含み得る。
【0009】
実施態様では、事前設定された操作のアクションは、スライド操作、ダブルクリック操作、またはクリック操作を含み得る。
【0010】
実施態様では、本方法は、さらに、ユーザインターフェースがロック解除されたかどうかを検出することと、ロック解除されている場合、ユーザインターフェース上に選択された支払アプリケーション識別子に対応する第1の支払情報を表示すること、または、ロック解除されていない場合、ユーザインターフェース上に選択された支払アプリケーション識別子に対応する第2の支払情報を表示することとを含み得、第1の支払情報は有効な支払情報であり、第2の支払情報は無効な支払情報である。
【0011】
実施態様では、本方法はさらに、ユーザインターフェースがロック解除状態であることを検出すると、選択された支払アプリケーション識別子に基づいて、選択された支払アプリケーション識別子が事前承認されたアプリケーション識別子リスト内に存在していることを判定したことに応答して、第1の支払情報を、選択された支払アプリケーションから獲得することと、第1の支払情報をユーザインターフェース上に表示することとを含み得る。
【0012】
実施態様では、本方法は、さらに、新しいウィンドウの識別子を支払アプリケーション識別子に対応する支払アプリケーションに挿入することを含み得る。
【0013】
実施態様では、本方法は、ユーザインターフェース上に設定される新しいウィンドウのトリガ位置領域に関する事前設定された操作を検出した後に、新しいウィンドウの識別子が支払アプリケーション識別子に対応する支払アプリケーションに挿入されたかどうかを検出することと、挿入されている場合、支払アプリケーション識別子を新しいウィンドウに追加することとを含み得る。
【0014】
実施態様では、本開示はさらに支払情報処理装置を提供し、本装置は、ユーザインターフェースに関する事前設定された操作を検出するように構成されている検出モジュールと、新しいウィンドウをユーザインターフェース上に表示するように構成されている第1の表示モジュールであって、新しいウィンドウは1つ以上の支払アプリケーション識別子を含む、当該第1の表示モジュールと、新しいウィンドウ内の支払アプリケーション識別子を選択するように構成されている選択モジュールと、ユーザインターフェース上に選択された支払アプリケーション識別子に対応する支払情報を表示するように構成されている第2の表示モジュールとを含む。
【0015】
実施態様では、本装置は、さらに、ユーザインターフェース上の新しいウィンドウのトリガ位置領域を設定するように構成されている設定モジュールを含み得る。
【0016】
実施態様では、検出モジュールは、さらに、事前設定された操作のアクションに従って、トリガ位置領域上で行われる操作のアクションを検出し得、第1の表示モジュールは、新しいウィンドウをユーザインターフェースの事前設定された位置に表示し得る。
【0017】
実施態様では、事前設定された操作のアクションは、スライド操作、ダブルクリック操作、またはクリック操作を含み得る。
【0018】
実施態様では、検出モジュールは、さらに、ユーザインターフェースがロック解除されたかどうかを検出し得、第2の表示モジュールは、さらに、ユーザインターフェースがロック解除状態であることを検出したことに応答して、ユーザインターフェース上の選択された支払アプリケーション識別子に対応する第1の支払情報を表示し得、または、ユーザインターフェースがロック状態であることを検出したことに応答して、ユーザインターフェース上の選択された支払アプリケーション識別子に対応する第2の支払情報を表示し得、第1の支払情報は有効な支払情報であり、第2の支払情報は無効な支払情報である。
【0019】
実施態様では、本装置はさらに、ユーザインターフェースがロック解除状態であることを検出すると、選択された支払アプリケーション識別子に基づいて、選択された支払アプリケーション識別子が事前承認されたアプリケーション識別子リスト内に存在しているかどうかを判定するように構成されている判定モジュールと、選択された支払アプリケーション識別子が事前承認されたアプリケーション識別子リスト内に存在していることを判定したことに応答して、第1の支払情報を、選択された支払アプリケーションから獲得するように構成されている獲得モジュールとを含み得る。実施態様では、第2の表示モジュールは、獲得された第1の支払情報をユーザインターフェース上に表示し得る。
【0020】
実施態様では、本装置は、さらに、新しいウィンドウの識別子を支払アプリケーション識別子に対応する支払アプリケーションに挿入するように構成されている挿入モジュールを含み得る。
【0021】
実施態様では、検出モジュールは、さらに、ユーザインターフェース上に設定される新しいウィンドウのトリガ位置領域に関する事前設定された操作を検出したことに応答して、新しいウィンドウの識別子が支払アプリケーション識別子に対応する支払アプリケーションに挿入されたかどうかを検出し得る。
【0022】
実施態様では、本装置は、さらに、新しいウィンドウの識別子が支払アプリケーション識別子に対応する支払アプリケーションに挿入されたことを検出したことに応答して、支払アプリケーション識別子を新しいウィンドウに追加するように構成されている追加モジュールを含み得る。
【0023】
実施態様では、本開示は、さらに、前述の支払情報処理装置を含み得るユーザデバイスを提供する。
【0024】
本開示の方法及び装置は、ユーザインターフェースに関する事前設定された操作を検出し、新しいウィンドウをユーザインターフェース上に表示し、新しいウィンドウは1つ以上の支払アプリケーション識別子を含み、新しいウィンドウ内の支払アプリケーション識別子を選択し、ユーザインターフェース上に選択された支払アプリケーション識別子に対応する支払情報を表示する。したがって、ユーザは、支払機能を有する対応するアプリケーションの支払情報を見つけ、及びそれを開く必要はない。ユーザが別のアプリケーションを使用する場合でさえ、ユーザは、その時点で使用されている他のアプリケーションを閉じる必要はない。その代わりに、ユーザは、ユーザデバイスのデスクトップ上で事前設定された操作を行うことによって、支払機能を有する対応するアプリケーションの支払情報を、表示される新しいウィンドウから直接見つけることができ、したがって、支払いを完了する。したがって、全体の支払プロセスは、ユーザまたは売買業者の時間をかなり節約することができる。さらに、支払いは、便利に、ユーザのその時点の操作を中断することなく完了し得、したがって、ユーザエクスペリエンスを著しく改善する。
【0025】
明らかに、本開示を実施する製品は、同時に、全ての上記の技術的効果を達成する必要はなくてよい。
【0026】
本明細書に説明される付随の図面は、さらなる理解を提供し、本開示の一部を形成するために使用される。本開示の例示的実施形態及びその説明は、本開示を説明するために使用され、本開示に制限を課することが意図されない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本開示の実施形態による、支払情報処理方法のフローチャートである。
図2】本開示の実施形態による、支払情報処理方法のフローチャートである。
図3A】本開示の実施形態による、支払情報処理方法のフローチャートである。
図3B】本開示の実施形態に採用されるウィジェットインターフェースを起動させるための操作のアクションの概略的相互作用図である。
図3C】本開示の実施形態に採用されるウィジェットインターフェースを起動させるための操作のアクションの概略的相互作用図である。
図3D】本開示の実施形態に採用されるウィジェットインターフェースを起動させるための操作のアクションの概略的相互作用図である。
図4】本開示の実施形態による、支払情報処理装置の構造図である。
図5】本開示の実施形態による、ユーザデバイスの構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本開示の実施態様は、技術的手段を適用し技術的効果を達成することによって、本開示が技術的な問題の解決策をどのように実施するかについての十分な理解を可能にするために、付随の図面及び例示的実施形態を参照して以下に詳細に説明される。
【0029】
第1の実施形態
【0030】
図1は、本開示の実施形態による、支払情報処理方法100のフローチャートである。図1に示されるように、方法100は、以下の手順を含み得る。
【0031】
S102において、ユーザインターフェースに関する事前設定された操作を検出する。
【0032】
実施態様では、新しいウィンドウのトリガ位置領域がユーザインターフェース(例えば、ユーザデスクトップ)上に設定され得、これにより、ユーザは、事前設定された操作のアクションに従って、トリガ位置領域上での操作のアクションを行い得る。実施態様では、事前設定された操作のアクションは、限定ではないが、例えば、スライド操作、ダブルクリック操作、またはクリック操作を含み得る。
【0033】
S104において、新しいウィンドウをユーザインターフェース上に表示する。
【0034】
例えば、新しいウィンドウを表示するための事前設定された位置は、ユーザインターフェース上に設定され得る。事前設定された操作のアクションに従ってトリガ位置領域上で行われる操作のアクションを検出し、新しいウィンドウをユーザインターフェースの事前設定された位置に表示する。実施態様では、新しいウィンドウは、1つ以上の支払アプリケーション識別子を含み得る。
【0035】
実施態様では、各支払アプリケーション識別子を新しいウィンドウ内に表示するために、新しいウィンドウの識別子は、支払アプリケーション識別子に対応する支払アプリケーションに挿入され得る。ユーザインターフェース上に設定される新しいウィンドウのトリガ位置領域上での事前設定された操作を検出したことに応答して、新しいウィンドウの識別子が支払アプリケーション識別子に対応する支払アプリケーションに挿入されたかどうかについての判定を行う。挿入されている場合、支払アプリケーション識別子を新しいウィンドウに追加する。
【0036】
S106において、新しいウィンドウ内における支払アプリケーション識別子の選択を検出する。
【0037】
S108において、ユーザインターフェース上に選択された支払アプリケーション識別子に対応する支払情報を表示する。
【0038】
実施態様では、支払情報は、限定ではないが、例えば、QRコード情報を含み得る。
【0039】
本開示の方法は、ユーザインターフェースに関する事前設定された操作を検出し、新しいウィンドウをユーザインターフェース上に表示し、新しいウィンドウは1つ以上の支払アプリケーション識別子を含み、新しいウィンドウ内の支払アプリケーション識別子を選択し、ユーザインターフェース上に選択された支払アプリケーション識別子に対応する支払情報を表示する。したがって、ユーザは、支払機能を有する対応するアプリケーションの支払情報を見つけ、及びそれを開く必要はない。ユーザが別のアプリケーションを使用する場合でさえ、ユーザは、その時点で使用されている他のアプリケーションを閉じる必要はない。その代わりに、ユーザは、ユーザデバイスのデスクトップ上で事前設定された操作を行うことによって、支払機能を有する対応するアプリケーションの支払情報を、表示される新しいウィンドウから直接見つけることができ、したがって、支払いを完了する。したがって、全体の支払プロセスは、ユーザまたは売買業者の時間をかなり節約することができる。さらに、支払いは、便利に、ユーザのその時点の操作を中断することなく完了し得、したがって、ユーザエクスペリエンスを著しく改善する。
【0040】
実施態様では、新しいウィンドウに対応するプログラムコードは、ユーザデバイスのオペレーティングシステムに挿入され得(すなわち、ユーザデバイスのオペレーティングシステムによってサポートされる)、通知を見逃し新しいウィンドウがブロックされるまたは無効になることを防止する(例えば、いくつかのアンチウイルスソフトウェアは、マルウェアとして新しいウィンドウに対応するプログラムを考慮し、新しいウィンドウを無効にし得る)。
【0041】
第2の実施形態
【0042】
図2は、本開示の実施形態による、支払情報処理方法200のフローチャートである。図2に示されるように、方法200は、以下の手順を含み得る。
【0043】
S202において、ユーザインターフェース上の新しいウィンドウのトリガ位置領域を設定する。
【0044】
S204において、事前設定された操作のアクションに従って、トリガ位置領域上で行われる操作のアクションを検出する。
【0045】
S206において、挿入される新しいウィンドウ識別子を伴う支払アプリケーションの識別子を検出及び取得する。
【0046】
S208において、新しいウィンドウに挿入される新しいウィンドウ識別子を伴う支払アプリケーションの識別子を追加する。
【0047】
S210において、新しいウィンドウをユーザインターフェースの事前設定された位置に表示し、新しいウィンドウは、挿入される新しいウィンドウ識別子を伴う支払アプリケーションの識別子を含む。
【0048】
S212において、新しいウィンドウ内の支払アプリケーション識別子を選択する。
【0049】
S214において、ユーザインターフェースがロック解除されたかどうかを検出し、ロック解除されている場合、S216に進み処理を実行し、または、ロック解除されていない場合、S218に進み処理を実行する。
【0050】
S216において、ユーザインターフェースがロック解除されたことを検出したことに応答して、ユーザインターフェース上に選択された支払アプリケーション識別子に対応する第1の支払情報を表示する。
【0051】
実施態様では、事前承認されたアプリケーション識別子リストは、さらに、支払セキュリティを確実にするために設定され得る。実施態様では、事前承認されたアプリケーション識別子リストは、セキュリティ認証によって承認された支払アプリケーション識別子を含み得る。ユーザインターフェースがロック解除状態であることを検出したことに応答して、選択された支払アプリケーション識別子に基づいて、選択された支払アプリケーション識別子が事前承認されたアプリケーション識別子リスト内に存在していることについての判定を行う。存在している場合、対応する第1の支払情報を、選択された支払アプリケーションから獲得し、第1の支払情報をユーザインターフェース上に表示する。実施態様では、第1の支払情報は有効な支払情報である。
【0052】
S218において、ユーザインターフェースがロックされたことを検出したことに応答して、ユーザインターフェース上に選択された支払アプリケーション識別子に対応する第2の支払情報を表示する。
【0053】
実施態様では、第2の支払情報は無効な支払情報である。支払セキュリティを確実にするために、選択された支払アプリケーション識別子が事前承認されたアプリケーション識別子リスト内に存在しているが、対応する第1の支払情報(すなわち、有効な支払情報)は、ユーザインターフェースがロック解除されていると検出されたため、この時点では、選択された支払アプリケーションから獲得されることができず、有効な支払情報だけをユーザインターフェース上に表示する。
【0054】
本開示の方法は、ユーザインターフェースに関する事前設定された操作を検出し、新しいウィンドウをユーザインターフェース上に表示し、新しいウィンドウ内の任意の支払アプリケーション識別子を選択し、ユーザインターフェース上に選択された支払アプリケーション識別子に対応する支払情報を表示する。したがって、ユーザは、支払機能を有する対応するアプリケーションの支払情報を見つけ、及びそれを開く必要はない。ユーザが別のアプリケーションを使用する場合でさえ、ユーザは、その時点で使用されている他のアプリケーションを閉じる必要はない。その代わりに、ユーザは、ユーザデバイスのデスクトップ上で事前設定された操作を行うことによって、支払機能を有する対応するアプリケーションの支払情報を、表示される新しいウィンドウから直接見つけることができ、したがって、支払いを完了する。したがって、全体の支払プロセスは、ユーザまたは売買業者の時間をかなり節約することができる。さらに、支払いは、便利に、ユーザのその時点の操作を中断することなく完了し得、したがって、ユーザエクスペリエンスを著しく改善する。
【0055】
実施態様では、支払アプリケーションは、事前に支払セキュリティを確実にするために、事前承認及び認証され得る。
【0056】
実施態様では、異なる支払情報は、支払セキュリティを確実にするために、ユーザインターフェースがロック解除状態であるかどうかに従って、ユーザインターフェース上に表示され得る。言い換えれば、ユーザインターフェースがロック解除される場合、有効な支払情報を表示し、ユーザインターフェースがロックされると、無効な支払情報を表示する。
【0057】
第3の実施形態
【0058】
本開示の技術的解決法は、例示的実施態様によって以下に詳細に説明される。図3Aは、本開示の実施形態による、支払情報処理方法300のフローチャートである。この例示的実施形態では、例として、携帯電話を使用する。ウィジェットインターフェースは新しいウィンドウの例として使用され、QRコードは例証のために支払情報の例として使用される。ウィジェットインターフェースに対応するウィジェットは、ユーザデバイスのオペレーティングシステム内に埋め込まれ、通知を見逃しウィジェットがブロックされることを防止する。図3Aに示されるように、方法300は、以下の手順を含み得る。
【0059】
S302において、ユーザは、携帯電話のデスクトップの上部からスライドダウン操作を行い、ウィジェットインターフェースを開く。
【0060】
この時点では、ユーザの携帯電話は、スクリーンがロック状態であり得る、または、ロック解除状態であり得る(例えば、ユーザはビデオを見る、オンライン小説を読む、またはオンラインゲームをプレイする)、また、ユーザは、その時点で使用されている別のアプリケーションを閉じることを望まない。ウィジェットインターフェースは、支払アプリケーションの識別子を表示する。支払アプリケーションの識別子は、対応するウィジェットコードが支払アプリケーションに挿入されるときだけ、ウィジェットインターフェース内に表示される。
【0061】
例として、支払機能(すなわち、Alipay(商標)及びWeChat Pay)を有する2つのアプリケーションがユーザの携帯電話に存在し、対応するウィジェットコードがAlipay(商標)及びWeChatの両方に挿入される。したがって、Alipay(商標)及びWeChatのアプリケーション識別子は、ウィジェットインターフェース内に表示され得る。
【0062】
S304において、ユーザは、ウィジェットインターフェース内のAlipay(商標)のアプリケーション識別子を選択する。
【0063】
S306において、携帯電話のデスクトップがロック解除状態であるかどうかについての判定を行い、ロック解除状態である場合、S308で処理が行われ、または、ロック解除状態ではない場合、S310で処理が行われる。
【0064】
実施態様では、携帯電話のオペレーティングシステムのカーネル(ダーウィン等)は、携帯電話のデスクトップがロック解除されたかどうかを監視し得る。
【0065】
S308において、携帯電話のデスクトップがロック解除された場合、有効なQRコードは、携帯電話のデスクトップ上に表示される。
【0066】
実施態様では、携帯電話のオペレーティングシステムのカーネル(ダーウィン等)が、携帯電話のデスクトップがロック解除されたことを監視するとき、カーネル(ダーウィン等)は、ユーザの支払い用の有効なQRコードを携帯電話のオペレーティングシステムのキーチェーンに送信することをAlipay(商標)に指示する。携帯電話のオペレーティングシステムのキーチェーンは、事前承認されたアプリケーション識別子リスト(APPグループ)に従って、有効なQRコードがウィジェットインターフェースに送信され、携帯電話のデスクトップ上に表示されることが可能であるかどうかを検証する。事前承認されたアプリケーション識別子リスト(APPグループ)がAlipay(商標)のアプリケーション識別子を含む場合、これは、Alipay(商標)が承認及び認証され、ひいては、安全であることを示す。
【0067】
S310において、携帯電話のデスクトップがロックされた場合、無効なQRコードは、携帯電話のデスクトップ上に表示される。
【0068】
図3B図3C、及び図3Dは、本開示の実施形態に採用されるウィジェットインターフェースを起動させるための操作のアクションの概略的相互作用図である。図3Bに示されるように、ウィジェットインターフェースのトリガ位置領域は携帯電話のデスクトップの上部に存在し、携帯電話のデスクトップの上部のトリガ位置領域上でスライドダウン操作を行うことによって、ウィジェットインターフェースは開く。図3Cは、ウィジェットインターフェースを開いている中間状態である。図3Dは、支払い用のQRコードがウィジェットインターフェース上に表示される状態の、完全に開いているウィジェットインターフェースを示す。
【0069】
本開示の方法は、ユーザがその時点で使用されている別のアプリケーションを閉じる必要はなく、また、ユーザが、対応する支払アプリケーションを開き、対応する支払QRコードを見つける必要はない。その代わりに、支払アプリケーション識別子を表示するウィジェットインターフェースは、携帯電話のデスクトップ上のスライドダウン操作によって開き得る。ユーザが支払アプリケーションをウィジェットインターフェースから選択し、携帯電話のデスクトップがロック解除されたとき、有効なQRコードは、ウィジェットインターフェースによって携帯電話のデスクトップ上に直接提示される。携帯電話のデスクトップがロックされたとき、無効なQRコードは、ウィジェットインターフェースによって携帯電話のデスクトップ上に提示される。これは、支払の利便性を著しく改善し、ユーザエクスペリエンスを著しく改善する。
【0070】
第4の実施形態
【0071】
図4は、本開示の実施形態による、支払情報処理装置400の構造図である。図4に示されるように、装置400は、ユーザインターフェースに関する事前設定された操作を検出するように構成されている検出モジュール402と、新しいウィンドウをユーザインターフェース上に表示するように構成されている第1の表示モジュール404であって、新しいウィンドウは1つ以上の支払アプリケーション識別子を含む、当該第1の表示モジュール404と、新しいウィンドウ内の支払アプリケーション識別子を選択またその選択を受信するように構成されている選択モジュール406と、ユーザインターフェース上に選択された支払アプリケーション識別子に対応する支払情報を表示するように構成されている第2の表示モジュール408とを含み得る。
【0072】
実施態様では、装置400は、さらに、ユーザインターフェース上の新しいウィンドウのトリガ位置領域を設定するように構成されている設定モジュール410を含み得る。実施態様では、検出モジュール402は、さらに、事前設定された操作のアクションに従って、トリガ位置領域上で行われる操作のアクションを検出し得、第1の表示モジュール404は、新しいウィンドウをユーザインターフェースの事前設定された位置に表示し得る。
【0073】
実施態様では、事前設定された操作のアクションは、スライド操作、ダブルクリック操作、またはクリック操作を含み得る。
【0074】
実施態様では、検出モジュール402は、さらに、ユーザインターフェースがロック解除されたかどうかを検出し得、第2の表示モジュール408は、さらに、ユーザインターフェースがロック解除状態であることを検出したことに応答して、ユーザインターフェース上の選択された支払アプリケーション識別子に対応する第1の支払情報を表示し得、または、ユーザインターフェースがロック状態であることを検出したことに応答して、ユーザインターフェース上の選択された支払アプリケーション識別子に対応する第2の支払情報を表示し得、第1の支払情報は有効な支払情報であり、第2の支払情報は無効な支払情報である。
【0075】
実施態様では、装置400はさらに、ユーザインターフェースがロック解除状態であることに応答して、選択された支払アプリケーション識別子に基づいて、選択された支払アプリケーション識別子が事前承認されたアプリケーション識別子リスト内に存在しているかどうかを判定するように構成されている判定モジュール412と、選択された支払アプリケーション識別子が事前承認されたアプリケーション識別子リスト内に存在していることを判定したことに応答して、第1の支払情報を、選択された支払アプリケーションから獲得するように構成されている獲得モジュール414とを含み得る。
【0076】
実施態様では、第2の表示モジュール408は、獲得された第1の支払情報をユーザインターフェース上に表示し得る。
【0077】
本装置400は、さらに、新しいウィンドウの識別子を支払アプリケーション識別子に対応する支払アプリケーションに挿入するように構成されている挿入モジュール416を含み得る。
【0078】
実施態様では、検出モジュール402は、ユーザインターフェース上に設定される新しいウィンドウのトリガ位置領域に関する事前設定された操作を検出すると、新しいウィンドウの識別子が支払アプリケーション識別子に対応する支払アプリケーションに挿入されたかどうかを検出し得る。
【0079】
実施態様では、装置400は、さらに、新しいウィンドウの識別子が支払アプリケーション識別子に対応する支払アプリケーションに挿入されたことを検出したことに応答して、支払アプリケーション識別子を新しいウィンドウに追加するように構成されている追加モジュール418を含み得る。
【0080】
図4に示される装置は、図1図2、及び図3A図3Dに示されるような実施形態に説明される方法を行い得、それらの実施態様の原理及び技術的効果は、本明細書に繰り返して説明されない。
【0081】
本開示は、さらに、図4に示される支払情報処理装置を含み得るユーザデバイスを提供し、図1図2、及び図3A図3Dに示されるような実施形態に説明される方法を行うことができ、それらの実施態様の原理及び技術的効果は、本明細書に繰り返して説明されない。
【0082】
第5の実施形態
【0083】
図5は、本開示の実施形態による、ユーザデバイス500の構造図である。実施態様では、ユーザデバイス500は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、パッド(タブレットコンピュータ)、2つの機能があるPCタブレット等を含み得る。典型的な構成では、コンピューティングデバイスは、1つ以上のプロセッサ(CPU)、入出力インターフェース、ネットワークインターフェース、及びメモリを含む。
【0084】
例として、及び限定的ではなく、ユーザデバイス500は、ネットワーク/インターネット通信用の1つ以上のネットワークインターフェース502(有線ネットワークインターフェース、及び/または無線ネットワークインターフェース等)と、1つ以上の入出力(I/O)インターフェース504とを含み得る。実施態様では、図5に示されるように、ユーザデバイス500は、さらに、メモリ506、1つ以上のプロセッサ508、1つ以上の通信バス510、及び他のハードウェア512を含み得る。
【0085】
メモリ506は、例えば、非永久的ストレージデバイス、読取専用メモリ(ROM)またはフラッシュRAM等のランダムアクセスメモリ(RAM)及び/または不揮発性内部ストレージのようなコンピュータ可読媒体の形態を含み得る。メモリ506は、コンピュータ可読媒体の例である。
【0086】
コンピュータ可読媒体は、永久的または非永久式の取り外し可能または取り外し可能ではない媒体を含み得、当該媒体は、任意の方法または技術を使用して情報の記憶を達成し得る。当該情報は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを含み得る。コンピュータストレージ媒体の例は、限定ではないが、相変化メモリ(PRAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、他の種類のランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、電気的消却プログラム可能型読取専用メモリ(EEPROM)、高速フラッシュメモリ、または他の内部ストレージ技術、コンパクトディスク読取専用メモリ(CD−ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、または他の光学式ストレージ、磁気カセットテープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または任意の他の非伝送媒体を含み、これらは、コンピューティングデバイスによってアクセスされ得る情報を記憶するために使用され得る。本明細書に定義されるように、コンピュータ可読媒体は、変調データ信号及び搬送波等の一過性媒体を含まない。
【0087】
メモリ506は、1つ以上のプログラムモジュール514と、プログラムデータ516とを含み得る。実施態様では、1つ以上のプログラムモジュール514は、メモリ506内に記憶され、1つ以上のプロセッサ508によって制御される及び/または実行可能であるように構成されている。実施態様では、1つ以上のプログラムモジュール514は、ユーザインターフェースに関する事前設定された操作を検出することと、新しいウィンドウをユーザインターフェース上に表示することであって、新しいウィンドウは1つ以上の支払アプリケーション識別子を含む、当該表示することと、新しいウィンドウ内の支払アプリケーション識別子を選択することと、ユーザインターフェース上に選択された支払アプリケーション識別子に対応する支払情報を表示することとを含む動作を行う命令を実行し得る。実施態様では、1つ以上のプログラムモジュール514は、さらに、新しいウィンドウのトリガ位置領域をユーザインターフェース上に設定することと、事前設定された操作のアクションに従って、トリガ位置領域上で行われる操作のアクションを検出することと、新しいウィンドウをユーザインターフェースの事前設定された位置に表示することとを行う命令を実行し得る。
【0088】
実施態様では、事前設定された操作のアクションは、スライド操作、ダブルクリック操作、またはクリック操作を含み得る。
【0089】
実施態様では、1つ以上のプログラムモジュール514は、さらに、ユーザインターフェースがロック解除されたかどうかを検出することと、ロック解除されている場合、ユーザインターフェース上の選択された支払アプリケーション識別子に対応する第1の支払情報を表示すること、または、ロック解除されていない場合、ユーザインターフェース上の選択された支払アプリケーション識別子に対応する第2の支払情報を表示することとを行う命令を実行し得、第1の支払情報は有効な支払情報であり、第2の支払情報は無効な支払情報である。
【0090】
実施態様では、1つ以上のプログラムモジュール514は、さらに、ユーザインターフェースがロック解除状態であることを検出すると、選択された支払アプリケーション識別子に基づいて、選択された支払アプリケーション識別子が事前承認されたアプリケーション識別子リスト内に存在していることを判定したことと、第1の支払情報を、選択された支払アプリケーションから獲得することと、第1の支払情報をユーザインターフェース上に表示することとを行う命令を実行し得る。
【0091】
実施態様では、1つ以上のプログラムモジュール514は、さらに、新しいウィンドウの識別子を支払アプリケーション識別子に対応する支払アプリケーションに挿入する命令を実行し得る。
【0092】
実施態様では、1つ以上のプログラムモジュール514は、さらに、ユーザインターフェース上に設定される新しいウィンドウのトリガ位置領域に関する事前設定された操作を受信したことに応答して、新しいウィンドウの識別子が支払アプリケーション識別子に対応する支払アプリケーションに挿入されたかどうかを検出することと、挿入されている場合、支払アプリケーション識別子を新しいウィンドウに追加することとを行う命令を実行し得る。
【0093】
図5に示されるような1つ以上のモジュールは、さらに、図1図2、及び図3A図3Dに示されるような例示的方法の一部または全ての命令を実行し得ることを理解されたい。
【0094】
本明細書及び「特許請求の範囲」の特定の専門用語は、具体的な構成要素を参照するために使用される。当業者は、ハードウェア製造業者が異なる名称で同じ構成要素を指定する場合があることを理解し得る。本明細書及び「特許請求の範囲」は、名称の違いによって、構成要素を区別しない。むしろ、構成要素の機能の差は、区別のベースとして使用される。例えば、本明細書及び「特許請求の範囲」の全体を通して言及される「含む(include)」は、限定的でない用語であり、したがって、「限定ではないが、〜を含む(include,but not limited to)」のように解釈されたい。「約(Approximately)」は、「誤差の許容可能範囲内」にあることを意味する。当業者は、基本的に、技術的効果を達成するために、誤差範囲内で技術的問題を解決することができる。さらに、用語「連結(coupling)」は、連結のいずれかの直接的な電気的手段及び間接的な電気的手段を含む。したがって、本文に第1の装置を第2の装置に結合することが説明される場合、これは、第1の装置が第2の装置に直接電気的に連結され得る、または別の装置もしくは結合部手段によって、第2の装置に間接的に電気的に連結され得ることを表す。例示的実施形態は、本開示を実施するための明細書に説明される。しかしながら、係る説明は、本開示の範囲を限定することよりはむしろ、本開示の一般的な原理を解説することを目的にしている。本開示の保護の範囲は、添付の「特許請求の範囲」によって定義されるものに影響を受けるはずである。
【0095】
さらに、用語「含む(include)」、「備える(comprise)」、またはそれらの他の変形例は、非排除的な包含を対象とすることが意図され、これにより、一連の要素を含む製品またはシステムは、要素を含むだけではなく、明確に記載されない他の要素も含み、または、さらに、製品またはシステムの固有の要素を含むことに留意されたい。いずれかのさらなる制限がなく、「〜を含む(including a...)」によって定義される要素は、要素を含む製品またはシステム内に存在する他の同一要素を除外しない。
【0096】
上記の説明は、本開示のいくつかの例示的実施形態を例証及び説明する。しかしながら、上記に説明されたように、本開示は、本文内で開示される形態に限定されないことを理解すべきであり、他の実施形態に対する除外として解釈するべきではない。むしろ、本開示は、様々な他の組み合わせ、修正、環境に適用可能であり得、関連技術の上記の教示または技術または知識によって、本明細書に説明される発明概念の範囲内で修正され得る。当業者によって行われる修正及び変更は、本開示の主旨及び範囲から離れたものではなく、添付の「特許請求の範囲」の保護の範囲内に全て収まるはずである。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5