【文献】
Telecom Italia, AT & T, Nokia, NTT DOCOMO,TS 23.501: P-CR to fix Interworking architecture,3GPP TSG SA WG2 #120 S2-171883,2017年 3月31日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下の実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、別に明示しない限り、選択的なものとして考慮されてもよい。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施されることもあり。また、一部の構成要素及び/又は特徴が結合して本発明の実施例を構成することもある。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に代えてもよい。
【0023】
以下の説明で使われる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されたもので、これらの特定用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱することなく他の形態に変更されてもよい。
【0024】
場合によっては、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置は省略されたり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示されてもよい。また、本明細書全体を通じて同一の構成要素には同一の図面符号を付して説明する。
【0025】
本発明の実施例はIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802系システム、3GPPシステム、3GPP LTE及びLTE−Aシステム及び3GPP2システムのうち少なくとも一つに関して開示された標準文書によって裏付けられることができる。即ち、本発明の実施例において本発明の技術的思想を明確に示すために説明しなかった段階又は部分は前記文書によって裏付けられることができる。また、本文書で開示している全ての用語は前記標準文書によって説明可能である。
【0026】
以下の技術は多様な無線通信システムで使用可能である。明確性のために、以下では3GPP LTE及び3GPP LTE−Aシステムを主として説明するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるものではない。
【0027】
本文書で使われる用語は次のように定義される。
【0028】
−UMTS(Universal Mobile Telecommunications System):3GPPによって開発された、GSM(Global System for Mobile Communication)に基づく3世代(Generation)移動通信技術。
【0029】
−EPS(Evolved Packet System):IP(Internet Protocol)に基づくPS(packet switched)コアネットワークであるEPC(Evolved Packet Core)とLTE/UTRANなどのアクセスネットワークで構成されたネットワークシステム。UMTSが進化した形態のネットワークである。
【0030】
−NodeB:GERAN/UTRANの基地局。屋外に設置され、カバレッジはマクロセル(macro cell)規模である。
【0031】
−eNodeB:E−UTRANの基地局。屋外に設置され、カバレッジはマクロセル(macro cell)規模である。
【0032】
−UE(User Equipment):使用者器機。UEは端末(terminal)、ME(Mobile Equipment)、MS(Mobile Station)などの用語でも言える。また、UEはノートブック型パソコン、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン、マルチメディア器機などの携帯可能な器機であってもよく、或いはPC(Personal Computer)、車両搭載装置などの携帯不可の器機であってもよい。MTC関連の内容でUE又は端末という用語はMTCデバイスを指すこともある。
【0033】
−HNB(Home NodeB):UMTSネットワークの基地局であって、屋内に設置され、カバレッジはマイクロセル(micro cell)規模である。
【0034】
−HeNB(Home eNodeB):EPSネットワークの基地局であって、屋内に設置され、カバレッジはマイクロセル規模である。
【0035】
−MME(Mobility Management Entity):移動性管理(Mobility Management;MM)、セッション管理(Session Management;SM)機能を行うEPSネットワークのネットワークノード。
【0036】
−PDN−GW(Packet Data Network−Gateway)/PGW:UE IP住所割当て、パケットスクリーニング(screening)及びフィルタリング、課金データ収集(charging data collection)の機能などを行うEPSネットワークのネットワークノード。
【0037】
−SGW(Serving Gateway):移動性アンカー(mobility anchor)、パケットルーティング(routing)、遊休(idle)モードパケットバッファリング、MMEがUEをページングするようにトリガリングする機能などを行うEPSネットワークのネットワークノード。
【0038】
−NAS(Non−Access Stratum):UEとMME間の制御プレーン(control plane)の上位端(stratum)。LTE/UMTSプロトコルスタックにおいてUEとコアネットワーク間のシグナリング、トラフィックメッセージを取り交わすための機能的な階層であって、UEの移動性を支援し、UEとPDN GW間のIP連結を確立(establish)及び維持するセッション管理過程を支援することを主な機能とする。
【0039】
−PDN(Packet Data Network):特定のサービスを支援するサーバー(例えば、MMS(Multimedia Messaging Service)サーバー、WAP(Wireless Application Protocol)サーバーなど)が位置しているネットワーク。
【0040】
−PDN連結:一つのIP住所(一つのIPv4住所及び/又は一つのIPv6プレフィックス)で表現される、UEとPDN間の論理的連結。
【0041】
−RAN(Radio Access Network):3GPPネットワークでNodeB、eNodeB及びこれらを制御するRNC(Radio Network Controller)を含む単位。UE間に存在し、コアネットワークへの連結を提供する。
【0042】
−HLR(Home Location Register)/HSS(Home Subscriber Server):3GPPネットワーク内の加入者情報を持っているデータベース。HSSは設定保存(configuration storage)、アイデンティティ管理(identity management)、使用者状態保存などの機能を行うことができる。
【0043】
−PLMN(Public Land Mobile Network):個人に移動通信サービスを提供する目的で構成されたネットワーク。オペレーター別に区分されて構成できる。
【0044】
−Proximity Service(又はProSe Service又はProximity based Service):物理的に近接した装置間のディスカバリー及び互いに直接的なコミュニケーション又は基地局を介してのコミュニケーション又は第3の装置を介してのコミュニケーションが可能なサービス。この際、使用者平面データ(user plane data)は3GPPコアネットワーク(例えば、EPC)を介せずに直接データ経路(direct data path)を介して交換される。
【0045】
EPC(Evolved Packet Core)
【0046】
図1はEPC(Evolved Packet Core)を含むEPS(Evolved Packet System)の概略的な構造を示す図である。
【0047】
EPCは3GPP技術の性能を向上するためのSAE(System Architecture Evolution)の核心的な要素である。SAEは多様な種類のネットワーク間の移動性を支援するネットワーク構造を決定する研究課題に相当する。SAEは、例えばIPに基づいて多様な無線接続技術を支援し、より向上したデータ伝送能力を提供するなどの最適化したパケットに基づくシステムを提供することを目標とする。
【0048】
具体的に、EPCは3GPP LTEシステムのためのIP移動通信システムのコアネットワーク(Core Network)であり、パケットに基づく実時間及び非実時間サービスを支援することができる。既存の移動通信システム(即ち、2世代又は3世代移動通信システム)では音声のためのCS(Circuit−Switched)及びデータのためのPS(Packet−Switched)の二つの区別されるサブドメインによってコアネットワークの機能が具現された。しかし、3世代移動通信システムの進化である3GPP LTEシステムでは、CS及びPSのサブドメインが一つのIPドメインに単一化した。即ち、3GPP LTEシステムでは、IP能力(capability)を有する端末と端末間の連結が、IPに基づく基地局(例えば、eNodeB(evolved NodeB))、EPC、アプリケーションドメイン(例えば、IMS(IP Multimedia Subsystem))で構成されることができる。即ち、EPCは端対端(end−to−end)IPサービス具現に必須な構造である。
【0049】
EPCは多様な構成要素を含むことができ、
図1は、その一部に相当する、SGW(Serving Gateway)、PDN GW(Packet Data Network Gateway)、MME(Mobility Management Entity)、SGSN(Serving GPRS(General Packet Radio Service)Supporting Node)、ePDG(enhanced Packet Data Gateway)を示す。
【0050】
SGW(又はS−GW)は無線接続ネットワーク(RAN)とコアネットワーク間の境界点として動作し、eNodeBとPDN GW間のデータ経路を維持する機能を行う要素である。また、端末がeNodeBによってサービング(serving)される領域にわたって移動する場合、SGWはローカル移動性アンカーポイント(anchor point)の役目をする。即ち、E−UTRAN(3GPPリリース8以後に定義されるEvolved−UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)Terrestrial Radio Access Network)内での移動性のためにSGWを介してパケットがルーティングされることができる。また、SGWは他の3GPPネットワーク(3GPPリリース8以前に定義されるRAN、例えばUTRAN又はGERAN(GSM(Global System for Mobile Communication)/EDGE(Enhanced Data rates for Global Evolution)Radio Access Network)との移動性のためのアンカーポイントとして機能することもできる。
【0051】
PDN GW(又はP−GW)はパケットデータネットワークに向かうデータインターフェースの終了点(termination point)に相当する。PDN GWは政策執行特徴(policy enforcement features)、パケットフィルタリング(packet filtering)、課金支援(charging support)などを支援することができる。また、3GPPネットワークと非3GPPネットワーク(例えば、I−WLAN(Interworking Wireless Local Area Network)のような信頼できないネットワーク、CDMA(Code division multiple access)ネットワーク又はWiMaxのような信頼できるネットワーク)との移動性管理のためのアンカーポイントの役目をすることができる。
【0052】
図1のネットワーク構造の例示ではSGWとPDN GWが別個のゲートウェイで構成されるものを示すが、二つのゲートウェイが単一ゲートウェイ構成オプション(Single Gateway Configuration Option)によって具現されることもできる。
【0053】
MMEは、UEのネットワーク連結に対するアクセス、ネットワークリソースの割当て、トラッキング(tracking)、ページング(paging)、ローミング(roaming)及びハンドオーバーなどを支援するためのシグナリング及び制御機能を行う要素である。MMEは加入者及びセッション管理に係わる制御平面(control plane)の機能を制御する。MMEは幾多のeNodeBを管理し、他の2G/3Gネットワークに対するハンドオーバーのための従来のゲートウェイの選択のためのシグナリングを行う。また、MMEは保安過程(Security Procedures)、端末対ネットワークセッションハンドリング(Terminal−to−network Session Handling)、遊休端末位置決定管理(Idle Terminal Location Management)などの機能を行う。
【0054】
SGSNは他の3GPPネットワーク(例えば、GPRSネットワーク)に対する使用者の移動性管理及び認証(authentication)のような全てのパケットデータをハンドリングする。
【0055】
ePDGは信頼できない非3GPPネットワーク(例えば、I−WLAN、WiFiホットスポット(hotspot)など)に対する保安ノードとしての役目をする。
【0056】
図1を参照して説明したように、IP能力を有する端末は、3GPPアクセスはもちろんのこと、非3GPPアクセスに基づいてもEPC内の多様な要素を介して事業者(即ち、オペレーター(operator))が提供するIPサービスネットワーク(例えば、IMS)にアクセスすることができる。
【0057】
また、
図1では多様なレファレンスポイント(例えば、S1−U、S1−MMEなど)を示す。3GPPシステムでは、E−UTRAN及びEPCの相異なる機能個体(functional entity)に存在する二つの機能を連結する概念的なリンクをレファレンスポイント(reference point)と定義する。次の表1は
図1に示したレファレンスポイントをまとめたものである。表1の例示の外にもネットワーク構造によって多様なレファレンスポイントが存在することができる。
【0059】
図1に示したレファレンスポイントのうちS2a及びS2bは非3GPPインターフェースに相当する。S2aは信頼できる非3GPPアクセス及びPDN GW間の関連制御及び移動性支援を使用者平面に提供するレファレンスポイントである。S2bはePDG及びPDN GW間の関連制御及び移動性支援を使用者平面に提供するレファレンスポイントである。
【0060】
図2は一般的なE−UTRANとEPCのアーキテクチャーを示した例示図である。
【0061】
図示のように、eNodeBはRRC(Radio Resource Control)連結が活性化しているうちにゲートウェイへのルーティング、ページングメッセージのスケジューリング及び伝送、ブロードキャストチャネル(BCH)のスケジューリング及び伝送、上りリンク及び下りリンクでのリソースのUEへの動的割当て、eNodeBの測定のための設定及び提供、無線ベアラー制御、無線許可制御(radio admission control)、及び連結移動性制御などのための機能を行うことができる。EPC内ではページング発生、LTE_IDLE状態管理、使用者平面の暗号化、SAEベアラー制御、NASシグナリングの暗号化及び無欠性保護機能を行うことができる。
【0062】
図3は端末と基地局間の制御平面での無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の構造を示した例示図、
図4は端末と基地局間の使用者平面での無線インターフェースプロトコルの構造を示した例示図である。
【0063】
無線インターフェースプロトコルは3GPP無線接続網規格を基盤とする。無線インターフェースプロトコルは水平的に物理階層(Physical Layer)、データリンク階層(Data Link Layer)及びネットワーク階層(Network Layer)からなり、垂直的にはデータ情報伝送のための使用者平面(User Plane)と制御信号(Signaling)伝達のための制御平面(Control plane)に区分される。
【0064】
プロトコル階層は通信システムで広く知られた開放型システム間の相互接続(Open System Interconnection;OSI)基準モデルの下位3個階層を基にしてL1(第1階層)、L2(第2階層)、L3(第3階層)に区分されることができる。
【0065】
以下で、
図3に示した制御平面の無線プロトコルと、
図4に示した使用者平面での無線プロトコルの各階層を説明する。
【0066】
第1階層である物理階層は物理チャネル(Physical Channel)を用いて情報伝送サービス(Information Transfer Service)を提供する。物理階層は上位の媒体接続制御(Medium Access Control)階層とは伝送チャネル(Transport Channel)を介して連結されており、伝送チャネルを介して媒体接続制御階層と物理階層間のデータが伝達される。そして、相異なる物理階層の間、つまり送信側と受信側の物理階層の間は物理チャネルを介してデータが伝達される。
【0067】
物理チャネル(Physical Channel)は時間軸上の複数のサブフレームと周波数軸上の複数のサブキャリア(Sub−carrier)で構成される。ここで、一つのサブフレーム(Sub−frame)は時間軸上の複数のシンボル(Symbol)と複数のサブキャリアで構成される。一つのサブフレームは複数のリソースブロック(Resource Block)で構成され、一つのリソースブロックは複数のシンボル(Symbol)と複数のサブキャリアで構成される。データが伝送される単位時間であるTTI(Transmission Time Interval)は一つのサブフレームに相当する1msである。
【0068】
送信側と受信側の物理階層に存在する物理チャネルは、3GPP LTEによれば、データチャネルであるPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)及びPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、及び制御チャネルであるPDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)及びPUCCH(Physical Uplink Control Channel)に区分することができる。
【0069】
第2階層にはさまざまな階層が存在する。
【0070】
まず、第2階層の媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)階層は多様な論理チャネル(Logical Channel)を多様な伝送チャネルにマッピングする役目をし、また多様な論理チャネルを一つの伝送チャネルにマッピングする論理チャネル多重化(Multiplexing)の役目を行う。MAC階層は上位階層であるRLC階層とは論理チャネル(Logical Channel)で連結されており、論理チャネルは、大別して、伝送される情報の種類によって制御平面(Control plane)の情報を送信する制御チャネル(Control Channel)と使用者平面(User Plane)の情報を送信するトラフィックチャネル(Traffic Channel)に区分される。
【0071】
第2階層の無線リンク制御(Radio Link Control;RLC)階層は上位階層から受信したデータを分割(Segmentation)及び連結(Concatenation)して、下位階層が無線区間にデータを送信するのに適するようにデータの大きさを調節する役目を行う。
【0072】
第2階層のパケットデータ収斂プロトコル(Packet Data Convergence Protocol;PDCP)階層はIPv4又はIPv6のようなIPパケットの伝送時に帯域幅の小さな無線区間で効率的に送信するために、相対的に大きくて不必要な制御情報を含んでいるIPパケットヘッダーのサイズを減らすヘッダー圧縮(Header Compression)の機能を行う。また、LTEシステムではPDCP階層が保安(Security)機能も行う。これは第3者のデータ傍受を防止する暗号化(Ciphering)と第3者のデータ操作を防止する無欠性保護(Integrity protection)で構成される。
【0073】
第3階層の最上部に位置する無線リソース制御(Radio Resource Control;以下RRCと略称する)階層は制御平面でのみ定義され、無線運搬子(Radio Bearer;RBと略称する)の設定(Configuration)、再設定(Re−configuration)及び解除(Release)に関連して論理チャネル、伝送チャネル及び物理チャネルの制御を担う。この際、RBは端末とE−UTRAN間のデータ伝達のために第2階層によって提供されるサービスを意味する。
【0074】
端末のRRCと無線網のRRC階層の間にRRC連結(RRC connection)がある場合、端末はRRC連結状態(Connected Mode)にあるようになり、そうでない場合はRRC遊休モード(Idle mode)にあるようになる。
【0075】
以下で端末のRRC状態(RRC state)とRRC連結方法について説明する。RRC状態とは端末のRRCがE−UTRANのRRCとの論理的連結(logical connection)をなしているか否かを言い、連結されている場合はRRC_CONNECTED状態(state)、連結されていない場合はRRC_IDLE状態と言う。RRC_CONNECTED状態の端末はRRC連結が存在するから、E−UTRANは該当端末の存在をセル単位で把握することができ、よって端末を効果的に制御することができる。一方、RRC_IDLE状態の端末はE−UTRANが端末の存在を把握することはできなく、セルより大きな地域単位であるTA(Tracking Area)単位で核心網が管理する。即ち、RRC_IDLE状態の端末はセルに比べて大きな地域単位で該当端末の存在有無のみ把握され、音声又はデータのような通常の移動通信サービスを受けるためには、該当端末がRRC_CONNECTED状態に遷移しなければならない。各TAはTAI(Tracking area identity)によって区分される。端末はセルで放送(broadcasting)される情報であるTAC(Tracking area code)によってTAIを構成することができる。
【0076】
使用者が端末の電源を最初に入れたとき、端末は先に適切なセルを探索した後、該当セルでRRC連結をなし、核心網に端末の情報を登録する。その後、端末はRRC_IDLE状態に留まる。RRC_IDLE状態に留まる端末は必要によってセルを(再)選択し、システム情報(System information)又はページング情報を調べる。これをセルにキャンプオン(Camp on)すると言う。RRC_IDLE状態に留まっていた端末はRRC連結をなす必要があるときに初めてRRC連結過程(RRC connection procedure)によってE−UTRANのRRCとRRC連結をなし、RRC_CONNECTED状態に遷移する。RRC_IDLE状態にあった端末がRRC連結をなす必要がある場合は色々がある。例えば、使用者の通話試み、データ伝送試み、又はE−UTRANからページングメッセージを受信した後、これに対する応答メッセージ伝送などを挙げることができる。
【0077】
RRC階層上に位置するNAS(Non−Access Stratum)階層は連結管理(Session Management)と移動性管理(Mobility Management)などの機能を行う。
【0078】
以下では
図3に示したNAS階層について詳細に説明する。
【0079】
NAS階層に属するeSM(evolved Session Management)はデフォルトベアラー(Default Bearer)管理、専用ベアラー(Dedicated Bearer)管理のような機能を行い、端末が網からPSサービスを用いるための制御を担う。デフォルトベアラーリソースは特定のパケットデータネットワーク(Packet Data Network;PDN)に最初に接続するとき、網から割り当てられるという特徴を有する。この際、ネットワークは、端末がデータサービスを使えるように端末が使用可能なIP住所を割り当て、そしてデフォルトベアラーのQoSを割り当てる。LTEでは、大別して、データ送受信のための特定の帯域幅を保障するGBR(Guaranteed bit rate)QoS特性を有するベアラーと帯域幅の保障なしにBest effort QoS特性を有するNon−GBRベアラーの2種を支援する。デフォルトベアラーの場合、Non−GBRベアラーが割り当てられる。専用ベアラーの場合にはGBR又はNon−GBRのQoS特性を有するベアラーが割り当てられることができる。
【0080】
ネットワークで端末に割り当てたベアラーをEPS(evolved packet service)ベアラーと言い、EPSベアラーを割り当てるとき、ネットワークは一つのIDを割り当てるようになる。これをEPSベアラーIDと言う。一つのEPSベアラーはMBR(maximum bit rate)又は/及びGBR(Guaranteed bit rate)のQoS特性を有する。
【0081】
図5は3GPP LTEでのランダムアクセス過程を示したフローチャートである。
【0082】
ランダムアクセス過程はUEが基地局に対するUL同期を得るかUL無線リソースを割り当てられるために用いられる。
【0083】
UEはルートインデックス(root index)とPRACH(physical random access channel)設定インデックス(configuration index)をeNodeBから受信する。各セルごとにZC(Zadoff−Chu)シーケンスによって定義される64個の候補(candidate)ランダムアクセスプリアンブルがあり、ルートインデックスは端末が64個の候補ランダムアクセスプリアンブルを生成するための論理的インデックスである。
【0084】
ランダムアクセスプリアンブルの伝送は各セルごとに特定の時間及び周波数リソースに限定される。PRACH設定インデックスはランダムアクセスプリアンブルの伝送が可能な特定のサブフレームとプリアンブルフォーマットを指示する。
【0085】
UEは任意に選択されたランダムアクセスプリアンブルをeNodeBに送信する。UEは64個の候補ランダムアクセスプリアンブルの一つを選択する。そして、PRACH設定インデックスによって該当のサブフレームを選択する。UEは選択されたランダムアクセスプリアンブルを選択されたサブフレームに送信する。
【0086】
ランダムアクセスプリアンブルを受信したeNodeBはランダムアクセス応答(random access response、RAR)をUEに送る。ランダムアクセス応答は2段階で検出される。まず、UEはRA−RNTI(random access−RNTI)でマスキングされたPDCCHを検出する。UEは検出されたPDCCHによって指示されるPDSCH上でMAC(Medium Access Control)PDU(Protocol Data Unit)内のランダムアクセス応答を受信する。
【0087】
図6は無線リソース制御(RRC)階層での連結過程を示す。
【0088】
図6に示したように、RRC連結可否によってRRC状態が示されている。RRC状態とはUEのRRC階層のエンティティ(entity)がeNodeBのRRC階層のエンティティと論理的連結(logical connection)をなしているか否かを言い、連結されている場合はRRC連結状態(connected state)と言い、連結されていない状態をRRC遊休モード(idle state)と言う。
【0089】
連結状態(Connected state)のUEはRRC連結(connection)が存在するから、E−UTRANは該当端末の存在をセル単位で把握することができ、よってUEを効果的に制御することができる。一方、遊休モード(idle state)のUEはeNodeBが把握することはできなく、セルより大きな地域単位であるトラッキング地域(Tracking Area)単位で核心網(Core Network)が管理する。トラッキング地域(Tracking Area)はセルの集合単位である。即ち、遊休モード(idle state)UEは大きな地域単位で存在有無のみ把握され、音声やデータのような通常の移動通信サービスを受けるためには、端末は連結状態(connected state)に遷移しなければならない。
【0090】
使用者がUEの電源を最初に入れたとき、UEは先に適切なセルを探索した後、該当セルで遊休モード(idle state)に留まる。遊休モード(idle state)に留まっていたUEはRRC連結をなす必要があるときに初めてRRC連結過程(RRC connection procedure)によってeNodeBのRRC階層とのRRC連結をなし、RRC連結状態(connected state)に遷移する。
【0091】
遊休モード(Idle state)にあったUEがRRC連結をなす必要がある場合はいろいろがある。例えば、使用者の通話試み、データ伝送、又はEUTRANからページングメッセージを受信した後、これに対する応答メッセージの伝送を挙げることができる。
【0092】
遊休モード(idle state)のUEがeNodeBとRRC連結をなすためには、前述したようにRRC連結過程(RRC connection procedure)を進行しなければならない。RRC連結過程は、大別して、UEがeNodeBにRRC連結要求(RRC connection request)メッセージを送信する過程、eNodeBがUEにRRC連結設定(RRC connection setup)メッセージを送信する過程、及びUEがeNodeBにRRC連結設定完了(RRC connection setup complete)メッセージを送信する過程を含む。このような過程について
図6を参照してより詳細に説明すると次のようである。
【0093】
1)遊休モード(Idle state)のUEは、通話試み、データ伝送試み、又はeNodeBのページングに対する応答などの理由でRRC連結をなそうとする場合、まずRRC連結要求(RRC connection request)メッセージをeNodeBに送信する。
【0094】
2)UEからRRC連結要求メッセージを受信すれば、eNBは、無線リソースが十分な場合、UEのRRC連結要求を受諾し、応答メッセージであるRRC連結設定(RRC connection setup)メッセージをUEに送信する。
【0095】
3)UEがRRC連結設定メッセージを受信すれば、eNodeBにRRC連結設定完了(RRC connection setup complete)メッセージを送信する。UEがRRC連結設定メッセージを成功裏に送信すれば、初めてUEはeNodeBとmpRRC連結をなし、RRC連結モードに遷移する。
【0096】
従来のEPCにおけるMMEは、次世代システム(又は5G CN(Core network))ではAMF(Core Access and Mobility Management Function)とSMF(Session Management Function)に分離された。よって、UEとのNAS interaction及びMM(Mobility Management)はAMFが、またSM(Session Management)はSMFが行った。SMFはuser−plane機能を有する、即ちuser trafficをルーティングするgatewayであるUPF(User Plane Function)を管理するが、これは従来のEPCにおいてS−GWとP−GWのcontrol−plane部分をSMFが担当し、user−plane部分はUPFが担当することと見なすことができる。User trafficのルーティングのためにRANとDN(Data Network)の間にUPFが1つ以上存在できる。即ち、従来のEPCは5Gにおいて
図7に示したように構成される。また、従来のEPSにおけるPDN connectionに対応する概念として、5G SystemではPDU(Protocol Data Unit) sessionが定義されている。PDU sessionはIP typeだけではなく、Ethernet type又はunstructured typeのPDU connectivity serviceを提供するUEとDNの間のassociationを言う。なお、UDM(Unified Data Management)はEPCのHSSに対応する機能を行い、PCF(Policy Control Function)はEPCのPCRFに対応する機能を行う。勿論、5G Systemの要求事項を満たすために、その機能が拡張された形態で提供されることもできる。5G System architecture、各function、各interfaceに関する詳しい事項はTS 23.501を準用する。
【0097】
図8にはNextGen RANの上位階層構造が示されている。ここで、NextGen RANとは、進化したE−UTRA及び/又は新しい無線アクセス技術、そして次世代コアとのインターフェースを支援するラジオアクセスネットワークを意味する。NextGen UE(NG UE)はNextGenシステムに接続するUEを称する。NextGen RAN及びNextGen Coreを含むシステムをNextGen System(NG System)と称する。Evolved E−UTRAはNextGenシステムにおいて作動するためのE−UTRA無線インターフェースの進化を示すRATである。Evolved E−UTRANはE−UTRANが次世代コアとインターフェースを提供するためにアップグレードされたものであり、Evolved E−UTRAを含む。
【0098】
以上の定義から分かるように、new radio accessだけではなく、E−UTRANもNGコアへの連結を支援することが考慮されている。かかるE−UTRAN、即ち、NGコアへのinterfaceを支援するE−UTRANをEvolved E−UTRANと称する。以下、これを簡単にeLTE、eE−UTRANなどと称する。また、NGコアへのinterfaceを支援するE−UTRANとNGコアへのinterfaceを支援しない従来のE−UTRANをいずれもLTE基地局又は基地局と称する。
【0099】
eLTEはCN(Core network)とEPC及びNGコアの両方に連結されるか又はNGコアのみに連結される。前者はeLTEがEPCとはS1-MME及びS1−Uインターフェースで連結され、NGコアとはNG2及びNG3インターフェースで連結されることを意味し、後者はeLTEがNGコアとNG2及びNG3インターフェースで連結されることを意味する。以下、eLTEは、これらの連結方式のうちのいずれ1つに該当する基地局を意味する。
【0100】
図9はeLTEがEPC及びNGコアに連結される様々な場合を例示している。
図9を参照すると、中央に示されたE−UTRAN(912)がEPC及びNGコアの両方に連結された場合を示す。最も左側に示されたUE(即ち、EPC UE(E−UTRA only)、901)はNG NASを支援しないUEである。図において左側から2番目のUE(即ち、EPC UE(E−UTRA+5G RAN DC)、902)もNG NASを支援しないUEである。これらUEは、5G RANをDual Connectivityに支援するが、NASの場合、EPC NASのみを支援するUEである。図において最も右側に示されたUE(即ち、N1 UE(NR)、904)はNG NASのみを支援するUEである。また右側から2番目のUE(即ち、N1 UE(E−UTRAN with or without 5G RAN DC)、903)は、NG NASを支援するUEであって、radioの場合、E−UTRAN単独である場合だけではなく、E−UTRANと5G RANがDual Connectivityである場合も支援する。これらUEは基本的にE−UTRANを支援するので、EPCに連結されたLTEにおいてもサービスが提供されるように通常的にEPC NASを支援する。
【0101】
以下、
図9のような様々な連結シナリオにおいて、eLTEなどがNASをどのように効率的に支援するかについて、多様な実施例により説明する。
【0103】
まず、eLTEがEPCとNGコアの両方に連結された場合、NASシグナリングの支援方法について説明する。UEはNG NASを支援するUE或いはNG NASを支援しないUEである。
【0104】
基地局はUEからNAS関連メッセージを受信し、NAS関連メッセージにNAS使用関連情報が含まれているか否かによってMMEセレクションとAMFセレクションのうちの1つを行う。ここで、NAS使用関連情報は、NG(Next generation) NASを使用することを示す情報とEPC NASを使用しないことを示す情報のうちの1つである。
図10は上述した基地局の動作を示すフローチャートである。
図10を参照すると、基地局はNAS関連メッセージを受信し(S1001)、ここにNAS使用関連情報が含まれているか否かを判断する(S1002)。もし、NAS関連メッセージにNAS使用関連情報が含まれていると、AMFセレクションを行い、NAS関連メッセージにNAS使用関連情報が含まれていないと、MMEセレクションを行う。
【0105】
一方、
図11に示したように、基地局はNAS関連メッセージを受信し(S1001)、ここにNAS使用関連情報が含まれているか否かを判断する(S1002)。もしNAS関連メッセージにNAS使用関連情報が含まれていないと、MMEセレクションを行う。一方、NAS関連メッセージにNAS使用関連情報が含まれていると、基地局はNAS使用関連情報がNG NASを使用することを示す情報又はEPC NASを使用しないことを示す情報であるかを判断/検査する(S1103)。この判断結果によって、AMFセレクションとMMEセレクションのうちの1つを行う。もしNAS関連メッセージにNAS使用関連情報が含まれており、NAS使用関連情報がNG NASを使用することを示す情報とEPC NASを使用しないことを示す情報のうちの1つであると、基地局はAMFセレクションを行う。なお、NAS関連メッセージにNAS使用関連情報が含まれており、NAS使用関連情報がNG NASを使用しないことを示す情報とEPC NASを使用することを示す情報のうちの1つである場合、基地局はMMEセレクションを行う。
【0106】
即ち、eLTEは、NAS使用関連情報の有無、またNAS使用関連情報がある場合には、この情報が示すことを解釈することにより、まずUEのserving nodeの種類がMMEであるか或いはNGコアのfunction(即ち、AMF)であるかを決定する。もし、MMEに決定された場合(これは、NAS使用関連情報がないか、あるとしてもNG NASを使用しないと解釈された場合)、eLTEは実際にUEのserving MMEを選択する動作を行う。UEのserving nodeの種類としてNGコアのfunctionが決定された場合は(これはNAS使用関連情報があるか、又はありかつNG NASを使用すると解釈された場合)、eLTEは実施にUEのserving NGコアfunctionを選択する動作を行う。
【0107】
その後、eLTEはMMEセレクションとAMFセレクションのうちの1つを行った結果、決定されたMME又はAMFでNASメッセージを伝達する。
【0108】
以上において、AMFセレクションの実行は、NGコアのファンクションをUEのサービングノードに選択すること、AMFをUEのサービングノードに選択すること、NASメッセージをNGコアのファンクションに伝送すること、NASメッセージをN2インターフェースを通じて伝送すること、及びNASメッセージをAMFに連結されたインターフェースを通じて伝送することのうちのいずれか1つ以上の動作を行うことである。またMMEセレクションの実行は、EPCのノードをUEのサービングノードに選択すること、MMEをUEのサービングノードに選択すること、NASメッセージをMMEに伝送すること、及びNASメッセージをS1インターフェースを通じて伝送することのうちのいずれか1つ以上の動作を行うことである。
【0109】
続いて、eLTEがNGコアのみに連結される場合について説明する。
【0110】
NAS使用関連情報がない場合、基地局は、i) NGコアにおいてEPC NASを処理できるfunctionを選択、ii) NGコアにおいてEPC NASを処理できるfunctionにNASメッセージを伝送。この時、さらにNASメッセージがNG NASではないことを又はEPC NASであることを知らせる情報を明示的に又は暗示的にfunctionに伝送、iii) NGコアにおいてNASを処理するfunction(これは実際にNASを理解して処理するfunctionであることができ、NASをAccess Networkから受信してこれを処理できるfunctionを選択/伝達する役割をするfunctionであることもできる)にNASメッセージを伝送(この時、さらにNASメッセージがNG NASではないことを又はEPC NASであることを知らせる情報を明示的に又は暗示的にfunctionに伝送できる)、のうちの1つ以上の動作を行うことができる。
【0111】
NAS使用関連情報がある場合、NGコアにおいてNG NASを処理できるfunctionを選択、NGコアにおいてNG NASを処理できるfunctionにNASメッセージを伝送(この時、さらにNASメッセージがNG NASであることを又はEPC NASではないことを知らせる情報を明示的に又は暗示的にfunctionに伝送できる)、iii) NGコアにおいてNASを処理するfunction(これは実際にNASを理解して処理するfunctionであることができ、NASをAccess Networkから受信してこれを処理できるfunctionを選択/伝達する役割をするfunctionであることもできる)にNASメッセージを伝送(この時、さらにNASメッセージがNG NASであることを又はEPC NASではないことを知らせる情報を明示的に又は暗示的にfunctionに伝送できる)、のうちの1つ以上の動作を行うことができる。
【0112】
eLTEが上述した動作を行う時、即ち、core network functionの選択時及び/又はcore network functionへのNASメッセージの伝送時、eLTEが多数のPLMNによりshareされると、eLTEはUEが選択したPLMN(又はserving PLMN)に該当するcore network functionを選択するか、或いはUEが選択したPLMN(又はserving PLMN)に該当するcore network functionにNASメッセージを伝送する。
【0113】
上述した説明において、NAS関連メッセージはRRC(radio Resource Control)メッセージであることができる。NG NASを支援するUE(EPC NAS及びNG NASを全て支援するUE又はEPC NASを支援せずNG NASのみを支援するUE)がNG NASを使用すると決定された場合、RRCメッセージの伝送時にNG NASを使用することを知らせる情報を明示的に又は暗示的に含める。かかるRRCメッセージは、NG NASを含むRRCメッセージであることができ、含んでいないRRCメッセージであることもできる。このようにNG NASを使用することを知らせる情報の代わりに、EPC NASを使用しないことを知らせる情報を含めることもできる。上記NG NASを使用すること又はEPC NASを使用しないことを示す情報は、RRCメッセージに新しいIE(Information Element)、flag、field、parameterなどを定義して追加及び/又は既存のDedicatedInfoNASの代わりにNG NASを含むための新しいIE、例えば、DedicatedInfoNextGenNASのようなIEを定義してNG NASを含めることにより示すことができる。
【0114】
上述したRRCメッセージに含まれる既存のDedicatedInfoNAS情報要素は表2の通りであり、TS 36.331の内容を準用する。
【0116】
NG NASを支援するUEはNG NASを使用できることを決定するために、UEのAS layerはNAS layerにeLTEから提供されたNGコアへの連結支援情報を提供する。具体的には、NAS layerはNG NAS layerであることができ、EPC NASとNG NASを共通に主管するNAS layerであることもできる。もしeLTEが多数のPLMNによりshareされるnetwork sharingの場合であれば、UEのAS layerは選択されたPLMNに対するNGコアへの連結支援情報をNAS layerに提供し、PLMNごとにそれぞれNGコアへの連結支援情報をNAS layerに提供することもできる。
【0117】
なお、eLTEから得た情報により、eLTEがNGコアへの連結を支援したにもかかわらず、またUEがNG NASを支援したにもかかわらず、UEはRRCメッセージの伝送時にNG NASを使用しないことを知らせる情報を明示的に又は暗示的に含めることができる。かかるRRCメッセージはNG NASを含むRRCメッセージであることができ、含まないRRCメッセージであることもできる。このようにNG NASを使用しないことを知らせる情報の代わりに、EPC NASを使用することを知らせる情報を含めることもできる。上記NG NASを使用しないこと又はEPC NASを使用することを示す情報は、RRCメッセージに新しいIE、flag、field、parameterなどを定義して追加することにより示すことができる。
【0118】
このように、UEがNG NASを支援したにもかかわらず(即ち、NG NAS機能が具現されているにもかかわらず)NG NASを使用しないことをネットワークに知らせる理由は様々である。代表的には、UEにNG NASで動作する機能を不能にした場合は、UEがroamingしたVisited PLMNではNGコアからのサービス提供が不可能な場合などである。
【0119】
LTE基地局がNG NASを支援しない場合、UEはNG NASを使用せずEPC NASを使用することを決定する。この場合、UEは従来のRRC動作及びNAS伝送動作をそのまま使用する。
【0120】
もし、eLTEが多数のPLMNによりshareされると、UEはRRCメッセージの伝送時に選択したPLMN情報を明示的に(PLMN ID自体)又は暗示的に(自分のID情報にPLMN IDが内包されるなど)含むことができるが、これによりeLTEはUEがどのPLMNを選択したか、serving PLMNを決定することができる。
【0121】
NG NASを支援しないUE(即ち、EPC NASを支援するUE)は、従来のRRC動作及びNAS伝送動作(TS 23.401、TS 24.301、TS 36.331など)をそのまま行う。これはLTE基地局がNG NASを支援するか否かに関係なく、従来のようにRRCメッセージのNASを含むIEに(即ち、TS 36.331のDedicatedInfoNASに)NASメッセージを含めて伝送することを意味する。
【0122】
なお、eLTEがNGコアへの連結を支援する場合、i)NGコアへの連結を支援することを示す情報、ii) ネットワークがNG NASを支援することを示す情報のうちの1つ以上の情報をUEに明示的に又は暗示的に知らせることができる。これは、SIB(System Information Block)の形態であることができ、UEに伝送するdedicated signalingの形態であることもできる。もし、eLTEがnetwork sharingを支援する場合(即ち、eLTEが多数のPLMNによりshareされる場合)、eLTEは各PLMNごとにそれに合わせて情報を提供することができる。例えば、eLTEがPLMN#1、PLMN#2、PLMN#3によりshareされるが、PLMN#1の場合、eLTEがEPC及びNGコアの両方に連結され、PLMN#2の場合、eLTEがEPCのみに連結され、PLMN#3の場合は、eLTEがNGコアのみに連結されると、eLTEはPLMN#1及びPLMN#3がNGコアへの連結を支援するという情報を提供することができる。これはPLMNごとに上記情報が提供できることを意味する。
【0123】
図12は本発明の一例による端末装置及びネットワークノード装置の好適な実施例の構成を示す図である。
【0124】
図12を参照すると、本発明による端末装置100は、送受信装置110、プロセッサ120及びメモリ130を含むことができる。送受信装置110は、外部装置に各種の信号、データ及び情報を送信し、外部装置から各種の信号、データ及び情報を受信するように構成されることができる。端末装置100は外部装置と有線及び/又は無線で連結されることができる。プロセッサ120は端末装置100の全ての動作を制御することができ、端末装置100が外部装置と送受信すべき情報などを演算処理する機能を行うように構成されることができる。メモリ130は演算処理された情報などを所定時間の間に記憶することができ、バッファー(図示せず)などの構成要素に取り替えられることができる。また、プロセッサ120は本発明で提案する端末動作を行うように構成されることができる。
【0125】
図12を参照すると、本発明によるネットワークノード装置200は、送受信装置210、プロセッサ220及びメモリ230を含むことができる。送受信装置210は、外部装置に各種の信号、データ及び情報を送信し、外部装置から各種の信号、データ及び情報を受信するように構成されることができる。ネットワークノード装置200は外部装置と有線及び/又は無線で連結されることができる。プロセッサ220はネットワークノード装置200の全ての動作を制御することができ、ネットワークノード装置200が外部装置と送受信すべき情報などを演算処理する機能を行うように構成されることができる。メモリ230は演算処理された情報などを所定時間の間に記憶することができ、バッファー(図示せず)などの構成要素に取り替えられることができる。また、プロセッサ220は本発明で提案するネットワークノード動作を行うように構成されることができる。具体的に、プロセッサ220は送受信装置を通じてNAS関連メッセージを受信し、NAS関連メッセージにNAS使用関連情報が含まれているか否かによってMMEセレクション又はAMFセレクションのうちの1つを行い、MMEセレクション又はAMFセレクションのうちの1つを行った結果、決定されたMME又はAMFによりNASメッセージを伝達することができる。
【0126】
また、このような端末装置100及びネットワーク装置200の具体的な構成は、前述した本発明の多様な実施例で説明した事項が独立的に適用されるかあるいは二つ以上の実施例が同時に適用されるように具現でき、重複する内容は明確性のために説明を省略する。
【0127】
上述した本発明の実施例は多様な手段によって具現されることができる。例えば、本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウエア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの組合せなどによって具現できる。
【0128】
ハードウェアによる具現の場合、本発明の実施例による方法は、一つ又はそれ以上のASICs(Application Specific Integrated Circuits)、DSPs(Digital Signal Processors)、DSPDs(Digital Signal Processing Devices)、PLDs(Programmable Logic Devices)、FPGAs(Field Programmable Gate Arrays)、プロセッサ、コントローラー、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサなどによって具現できる。
【0129】
ファームウエア又はソフトウェアによる具現の場合、本発明の実施例による方法は以上で説明した機能又は動作を行う装置、過程又は関数などの形態に具現できる。ソフトウェアコードはメモリユニットに記憶され、プロセッサによって駆動されることができる。メモリユニットはプロセッサの内部又は外部に位置し、既に知られた多様な手段によってプロセッサとデータを取り交わすことができる。
【0130】
以上のように開示された本発明の好適な実施形態についての詳細な説明は当業者が本発明を具現して実施することができるように提供した。以上では本発明の好適な実施形態に基づいて説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は下記の特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範疇内で本発明を多様に修正及び変更することができることを理解することが可能であろう。よって、本発明はここで開示した実施形態に制限されるものではなく、ここで開示した原理及び新規の特徴と一致する最広の範囲を付与しようとするものである。