【実施例】
【0104】
これらの例において、「フィールドラテックス」は、約30質量%の乾燥ゴム含有量を有するフィールドラテックス(Muhibbah Lateks Sdn Bhd(マレーシア))であった。「ラテックス濃縮物」は、Muhibbah Lateks Sdn Bhd(マレーシア)またはChemionics Corporation(Tallmadge、オハイオ州)からのラテックス濃縮物(高アンモニア品種)であり、純水もしくは0.6質量%〜0.7質量%のアンモニアを含む水のいずれかを用いて、約50%だけ、約30質量%の乾燥ゴム含有量まで希釈された。特に断りのない限り、「シリカ」はSolvay USA Inc.(Cranbury、ニュージャージー州)(旧Rhodia)からのZEOSIL(商標)Z1165 MP沈降シリカであった。
【0105】
熱重量分析
実際のシリカ充填量は、熱重量分析(TGA)によって、ISO6231法に従って測定された。
【0106】
製品の水含有量
試験材料は、mmサイズの小片に切断され、そして測定のために水分計(例えば、Ohaus Corporation(Parsippany、ニュージャージー州)のModel MB35およびModel MB45)中に容れた。水含有量は、試験試料が一定の質量に達するまで、130℃で20分間〜30分間測定した。
【0107】
スラリーのゼータ電位
これらの例では、粒子からなるスラリーのゼータ電位が、Colloidal Dynamics, LLC(Ponte Vedra Beach、フロリダ州、米国)のZetaProbe Analyzer(商標)を用いて測定された。多周波数電気音響学技術で、このZetaProbeで、60体積%の高い粒子濃度で、ゼータ電位が直接に測定された。この装置は、先ずColloidal Dynamicsから供給されたKSiW較正液(2.5mS/cm)を用いて較正された。40gの試料を、次いで攪拌棒を備えた30mLのテフロンカップ(Part #A80031)中に容れ、そしてこのカップを、250rpmの攪拌速度で、攪拌台(Part #A80051)上に置いた。この測定は、周囲温度(約25℃)で、浸漬プローブ173を用いて、一点モードで、5点の試験を実施した。データは、Colloidal Dynamicsから提供されたZP version 2.14c Polar(商標)ソフトウエアを用いて解析された。ゼータ電位値は、粒子上の電荷の極性に応じて、負または正であることができる。ゼータ電位の「大きさ」は、絶対値で表される(例えば、−35mVのゼータ電位値は、−20mVのゼータ電位値よりもより高い大きさを有している)。ゼータ電位の大きさは、分散液中の同じに荷電した粒子間の静電的反発の度合いを反映する。ゼータ電位の大きさが高ければ高いほど、分散液中の粒子はより安定である。ゼータ電位の測定は、下記のように調製された粒子状シリカスラリーで行われた。
【0108】
乾燥シリカを、秤量し、そして5ガロンのバケツと被筒付き撹拌機を備えた高せん断のオーバーヘッド試験用混合器(Silverson Model AX3、Silverson Machines, Inc.(East Longmeadow、マサチューセッツ州)、5200〜5400rpmで、30分間〜45分間運転)を用いて、脱イオン水と混合した。一旦、シリカが、おおよそ水中に分散され、そしてポンプ送液できるようになったら、このシリカスラリーを蠕動ポンプ(Masterflex 7592-20 system - drive and controller、77601-10ポンプヘッド、I/P 73管を使用; Cole-Palmer(Vernon Hills、イリノイ州))によって、作業タンク(30ガロン、凸状底部容器)中にインラインの高せん断rotor-stator混合器(Silverson Model 150LB、蠕動ポンプの後に配置、60Hzで運転)を備えた混合ループ中に移送し、そしてシリカ凝集体およびいずれかの残留するシリカ顆粒を更に破壊するように粉砕した。作業タンク中のスラリーは、次いで同じ蠕動ポンプを用いて、2L/分で、混合ループ中を、いずれかのシリカ凝集体が、適切に粉砕され、そして分配されるのを確実にするように、全スラリー体積の少なくとも5〜7回の回転に十分な時間(45分間超)、循環された。約60rpmで回転する低せん断アンカー翼を備えたオーバーヘッド混合器(Ika Eurostar power control visc-P7、IKA-Works, Inc.(Wilmington、ノースカロライナ州)が、作業タンク中で、シリカ粒子のゲル化または沈殿を防止するように用いられた。酸(ギ酸または酢酸、Sigma Aldrich(St. Louis、ミズーリ州)の試薬グレード)または塩(硝酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸カルシウムまたは硫酸アルミニウム、Sigma Aldrich(St. Louis、ミズーリ州)の試薬グレード)を、粉砕の後に、作業タンク中でスラリーに加えた。スラリー中のシリカの量ならびに酸もしくは塩の種類および濃度は、下記の具体的な例の中で示されている。
【0109】
例示的プロセスB
以下の例で表される場合には、例示的な方法は、例示的プロセスBを用いて実施された。プロセスBでは、乾燥シリカが秤量され、そして5ガロンのバケツと、被筒付きの撹拌機を備えた高せん断のオーバーヘッドの試験用混合器(Silverson Model AX3、Silverson Machines, Inc.(East Longmeadow、マサチューセッツ州)、5200rpm〜5400rpmで30〜45分間得運転)を用いて、脱イオン水と混合された。一旦、シリカが概ね水中に分散され、そしてポンプ送液できるようになったら、シリカスラリーは、蠕動ポンプ(Masterflex 7592-20 system - drive and controller、77601-10ポンプヘッド、I/P 73管を使用; Cole-Palmer(Vernon Hills、イリノイ州))によって、作業タンク(30ガロン、凸状底部容器)中にインラインの高せん断rotor-stator混合器(Silverson Model 150LB、蠕動ポンプの後に配置、60Hzで運転)を備えた混合ループ中に移送し、そしてシリカ凝集体およびいずれかの残留するシリカ顆粒を更に破壊するように粉砕した。作業タンク中のスラリーは、次いで2L/分で、混合ループ中を、いずれかのシリカ凝集体が、適切に粉砕され、そして分散されるのを確実にするように、全スラリー体積の少なくとも5〜7回の回転に十分な時間(45分間超)、循環された。約60rpmで回転する低せん断アンカー翼を備えたオーバーヘッド混合器(Ika Eurostar power control visc-P7、IKA-Works, Inc.(Wilmington、ノースカロライナ州)が、作業タンク中で、シリカ粒子のゲル化または沈殿を防止するように用いられた。酸(ギ酸または酢酸、Sigma Aldrich(St. Louis、ミズーリ州)の試薬グレード)または塩(硝酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸カルシウムまたは硫酸アルミニウム塩、Sigma Aldrich(St. Louis、ミズーリ州)の試薬グレード)を、粉砕の後に、作業タンク中でスラリーに加えた。
【0110】
ラテックスが、蠕動ポンプ(Masterflex 7592-20 system - drive and controller、77601-10ポンプヘッド、I/P 73管を使用; Cole-Palmer(Vernon Hills、イリノイ州))を用いて、第2の入口(11)を通して、
図1(b)中に示したのと同様に構成された、反応区画(13)中にポンプ送液された。ラテックスの流量は、エラストマー複合材のシリカのゴムに対する比率を修正するために約25kg/時〜約250kg/時の間に調整された。
【0111】
シリカが水中に良好に分散された場合には、スラリーは、作業タンクからダイヤフラム計量ポンプ(LEWA-Nikkiso America, Inc.(Holliston、マサチューセッツ州))を通して、脈動ダンパーを通して(ダイヤフラムの動作に起因する圧力変動を低減するため)、回収ループ「T」連結器を介して反応区画かまたは作用タンクのいずれか中にポンプ送液された。スラリーの方向は、2つの空気作動のボール弁によって制御され、一方は、スラリーを反応区画に向け、そして他方は、スラリーを作業タンクへと向ける。シリカスラリーをラテックスと混合する準備が整った場合には、反応区画への第1の入口(3)に供給するラインは、両方の弁を閉じることによって、100psig〜150psigに加圧される。スラリーを反応区画へと向かわせるボール弁は、次いで開放され、そして加圧されたシリカスラリーは、
図1(b)中に示されるノズル(0.020インチ〜0.070インチの内径)(3a)へと、100psig〜150psigの初期圧力で、スラリーが、反応区画中に高速のジェットとして導入されるように、供給された。反応区画内でのラテックスとの接触で、15m/秒〜80m/秒の速度で流れるシリカスラリーのジェットは、0.4m/秒〜5m/秒で流れるラテックを同伴した。本発明の態様による例では、シリカスラリーのラテックスへの衝撃が、シリカ粒子の、ラテックスのゴム粒子との緊密な混合を引き起こし、そしてゴムは凝固し、シリカスラリーとラテックスを、シリカ粒子と、固体もしくは半固体のシリカ含有の連続したゴム相内に捕捉された40〜95質量%の水とを含むエラストマー複合材へと転換した。結果として得られる製品におけるシリカのゴムに対する比率(例えば、15〜180phrのシリカ)を修正し、そして所望の連続的な生産速度(乾燥材料基準で30kg/時〜200kg/時)を達成するために、シリカスラリーの流量(40〜80kg/時)またはラテックスの流量(25kgラテックス/時〜300kgラテックス/時)または両方に、調整を加えた。脱水および乾燥に続くシリカのゴムに対する比率(phr)含有量が、が、下記の例中に列挙されている。
【0112】
プロセスB 脱水
【0113】
反応区画から排出された材料は、受け皿内部で、回収され、そして2枚のアルミニウム板の間に挟まれた。この「サンドイッチ状のもの」は、次いで、液圧プレスの2つの圧盤間に挿入された。2500psigの圧力が、アルミニウム板に加えられ、ゴム製品の内部に捕捉されていた水が、搾り出された。必要な場合には、搾られた材料は、より小さな小片に折りたたまれ、そして絞り出すプロセスが、ゴム製品の水の含有量が40質量%未満となるまで液圧プレスを用いて繰り返された。
【0114】
プロセスB 乾燥および冷却
脱水された製品は、乾燥および素練りして、素練りされ、脱水されたエラストマー複合材を形成するために、ブラベンダー混合器(300cc)中に入れられた。ローターを被覆するに十分な脱水された材料が、この混合器中に充填された。この混合器の初期の温度は、100℃に設定され、そしてローター速度は通常60rpmであった。脱水された製品中に残る水は、水蒸気に変換され、そして混合プロセスの間に、この混合器の外に蒸発した。この混合器中の材料が蒸発の結果として膨張したので、いずれかのあふれた材料は、必要に応じて取り除かれた。シランカップリング剤(Momentive Performance Materials, Inc.(Waterford、ニューヨーク州)から得られるNXTシラン、シリカ質量を基準として8質量%のシラン)および/または酸化防止剤(6PPD、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、Flexsys(St. Louis、ミズーリ州))のいずれかまたは両方を、この混合器の温度が140℃超である時に、この混合器へと随意選択的に加えた。この混合器の温度が160℃に到達した場合には、この混合器内の材料は、材料が排出される前に、ローター速度を変えることによって、2分間に亘って、160℃〜170℃に保持された。素練りされ、脱水されたエラストマー複合材は、次いでオープンミル上で処理された。このミルから引き取られるこの材料の水分含有量は、典型的には2質量%未満であった。
【0115】
ゴム配合物の調製
【0116】
プロセスAまたはプロセスBのいずれかによって得られた、乾燥されたエラストマー複合材が、テーブルA中の配合およびテーブルB中に概略を示された手順に従って配合された。乾燥する間にシランまたは酸化防止剤のいずれかが加えられたシリカエラストマー複合材では、最終的な配合組成物は、テーブルAに明記したとおりである。配合する間に加えられたシランカップリング剤および/または酸化防止剤の量は、然るべく調整された。
【0117】
【表1】
【0118】
* N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン(Flexsys(St. Louis、ミズーリ州))
** 主要活性成分:S−(3−(トリエトキシシリル)プロピル)オクタンチオアート(Momentive(Friendly、ウェストバージニア州))
*** ジフェニルグアニジン(Akrochem(Akron、オハイオ州))
**** N−tert−ブチルベンゾチアゾール−2−スルフェンアミド(Emerald Performance Materials(Cuyahoga Falls、オハイオ州))
NR=天然ゴム
S=上記のとおり
【0119】
【表2】
【0120】
加硫を、150℃に設定された加熱されたプレス中で、慣用のゴムレオメータによって決定された時間(すなわち、T90+T90の10%、ここでT90は、90%の加硫を達成するまでの時間である)に亘って行った。
【0121】
ゴム/シリカ配合物の性質
【0122】
加硫された試料の引張特性(T300およびT100、破断時伸び、引張強度)が、ASTM標準D−412に従って測定された。タンデルタ60°を、10Hzおよび60℃での0.01%と60%との間のねじれでの動的ひずみ掃引(dynamic strain sweep)を用いて測定した。Tan δmaxが、この範囲の歪内でのtanδ60の最大値として採られた。
【0123】
例1
【0124】
27.8質量%のZeosil(商標)1165シリカを含むシリカスラリーを、スラリーゼータ電位試験法に関連して上記したように調製した。このスラリーを、次いで脱イオン水または、27.8質量%のスラリーの超遠心分離から得られた上澄み液のいずれかを用いて希釈して、種々のシリカ濃度の一連のシリカスラリーを作った。種々のシリカスラリーのゼータ電位を、スラリー中のシリカ濃度とスラリーのゼータ電位との間の関係を示すために、測定した。シリカスラリーのゼータ電位は、テーブル1中に示されているように、シリカスラリーが脱イオン水を用いて作られた場合には、シリカ濃度に依存するように見える。しかしながら、テーブル2に示されているように、スラリーが、27.8質量%のスラリーの超遠心分離から得られた上澄み液を用いて希釈された場合には、ゼータ電位は、異なるシリカ濃度において、概ね同じに留まる。
【0125】
【表3】
【0126】
この結果は、そのようなシリカスラリーが脱イオン水で希釈された場合には、ゼータ電位の大きさの増加は、スラリー中のイオン強度の低下に大部分は起因することを示している。シリカスラリー中のイオンは、シリカ粒子の製造プロセスからのシリカ中に存在する残留塩からであることが信じられる。シリカスラリーのゼータ電位の高い大きさ(すべて30mV超)は、シリカがスラリー中で高い静電的な安定性を有していることを示している。
【0127】
例2
【0128】
塩または酸を種々の濃度でシリカスラリーへ加えることの、それらのスラリーのゼータ電位への効果が、テーブル3に示されている。スラリーは、上記のスラリーゼータ電位試験法によって脱イオン水で調製された。テーブル3にまとめられたデータは、シリカスラリーおよび不安定化されたシリカスラリーのゼータ電位の、シリカ濃度、塩濃度、および酸濃度への依存性を示している。シリカスラリーへの塩または酸の添加は、ゼータ電位の大きさ、従ってシリカスラリーの安定性を低下させる。テーブル3に示されているように、ゼータ電位は、スラリーまたは不安定化されたスラリー中の塩もしくは酸の濃度に大部分は依存しており、そしてシリカ濃度には依存していない。
【0129】
【表4】
【表5】
【0130】
テーブル3に示された結果は、シリカスラリーおよび不安定化されたシリカスラリーのゼータ電位の、酢酸濃度およびシリカ濃度への依存性を示している。これらのデータは、ゼータ電位値は、シリカ濃度よりも酸濃度により依存することを示している。ゼータ電位の酸濃度およびシリカ濃度との間の同様の関係が、ギ酸についても観察される。与えられた濃度で、ギ酸は、ゼータ電位の大きさを、酢酸よりも低下させる。テーブル3に示されているように、ギ酸と塩化カルシウムの組み合わせは、ゼータ電位の大きさを低下させるのに有効であった。テーブル3のデータは、スラリー中のシリカ粒子の安定性は、不安定化剤、例えば、酸もしくは塩または酸と塩の組み合わせ、の添加によって効果的に低下させることができることを示している。同様の結果が、硝酸カルシウムおよび酢酸カルシウムについても観察された。
【0131】
例3
【0132】
この例では、シリカ分散液をエラストマーラテックスと接触させる前にシリカ粒子の分散液を不安定化させることの重要性が確立された。特に、4つの実験が、3種までの流体を密閉された反応区画(13)中に導入するために、3つの入口(3、11、14)を備えた、
図1の混合装置(c)を用いて実施され、それによって、1つの流体が他の流体に、90度の角度で、15m/秒〜80m/秒の速度で、高速のジェットとして衝突した(
図1(c)を参照)。4つの実験の3つでは、シリカが、プロセスB中で上記したように粉砕され、そして酢酸が、下記の例3−A〜3−Dに記載したように随意選択的に加えられた。スラリーまたは不安定化されたスラリーは、次いで100psig〜150psigに加圧され、そして入口(3)を通して密閉された反応区画中に、時間当たり60リットル(L/時)の体積流量で供給され、それによって、スラリーまたは不安定化されたスラリーは、80m/秒の高速ジェットとして、反応区画中に導入された。同時に、天然ゴムラテックス濃縮物(Chemionics Corporation(Tallmadge、オハイオ州)の60CX12021ラテックス、31質量%の乾燥ゴム含有量、脱イオン水で希釈された)が、蠕動ポンプを通して第2の入口(11)中に、106L/時の体積流量および1.8m/秒の速度で導入された。それらの速度は、50phr(100質量部の乾燥ゴム当たりの部数)のシリカを含むエラストマー複合材製品を生じるように選択され、そして流量が調整された。シリカスラリーもしくは不安定化されたシリカスラリーおよびラテックスは、低速のラテックス流とシリカスラリーもしくは不安定化されたスラリーの高速ジェットとを混合し、衝突の地点で、ラテックスの流れを、シリカスラリーもしくは不安定化されたシリカスラリーのジェットに同伴させることによって、混合された。生産速度(乾燥材料基準で)は、50kg/時に設定された。このプロセスによって生成されたゴム複合材中のシリカのゴムに対する具体的な実際の比率は、以下の例中に列挙されている。TGAは、プロセスB法に従った乾燥に続いて実施された。
【0133】
例3−A
【0134】
第1の流体:6.2質量%(または、1.18M)の酢酸を含む25質量%のシリカの不安定化された水性分散液が、上記のプロセスBに記載したように調製された。不安定化されたスラリーのゼータ電位は−14mVであり、このスラリーが、酸によって有意に不安定化されていたことを示していた。不安定化されたシリカスラリーは、圧力下で、第1の入口(3)中に連続的にポンプ送液された。
【0135】
第2の流体:エラストマーラテックスが、第2の入口(11)を通して、反応区画へと供給された。
【0136】
第1の流体は、反応区画中で、第2の流体に衝突した。
【0137】
結果:低速のラテックス流が不安定化されたシリカスラリーの高速ジェット中に同伴されることによって、不安定化されたシリカスラリーとラテックスが緊密に混合された場合には、液体から固体相への転換が、反応区画中で起こった。同伴プロセスの間に、シリカは、ラテックス中に緊密に分配され、そして混合物は固体相へと凝固され、固体相は、70質量%〜85質量%の水を含んでいた。結果として、ウォームまたはロープ状の形状の、固体のシリカ含有の連続したゴム相の流れが、反応区画の出口(15)で得られた。この複合材は、弾性であり、そして破断することなしに、当初の長さの130%まで伸びることができた。乾燥された製品のTGA分析は、エラストマー複合材が58phrのシリカを含むことを示していた。
【0138】
例3−B
【0139】
第1の流体:6.2質量%の酢酸を含む、シリカの25質量%の不安定化された水性分散液が、上記のプロセスBに従って調製された。このスラリーのゼータ電位は、−14mVであり、このスラリーが酸によって有意に不安定化されていることを示していた。この不安定化されたシリカスラリーが、圧力下で第1の入口(3)中にポンプ送液された。
【0140】
第2の流体:エラストマーラテックスが第2の入口(11)を通して反応区画へと供給された。
【0141】
第3の流体:脱イオン水もまた、第3の入口(14)を通して、60L/時の体積流量および1.0m/秒の速度で、反応区画中に注入された。
【0142】
これらの3つの流体は、反応区画中で互いに合流し、そして衝突した。
【0143】
結果:液体から固体相への転換が、反応区画中で起こり、そしてロープまたはウォーム状の形態の固体もしくは半固体のシリカ含有の連続したゴム相が、反応区画の出口から得られた。シリカおよび/またはラテックスを含む有意な量の濁った液体が、固体もしくは半固体のシリカ含有の連続したゴム相ととともに出口(7)から流出した。シリカ含有の連続したゴム相は、複合材の質量を基準として、約70質量%〜約75質量%の水を含んでいた。乾燥した製品のTGA分析から、このエラストマー複合材は、44phrのシリカを含むことが示された。従って、第3の入口を通して水の添加は、このプロセスに悪影響があり、より低いシリカ含有量の製品(例3−Aでの58phrに対して、44phr)、および有意な廃棄物をもたらした。
【0144】
例3−C
【0145】
第1の流体:シリカなしの、10質量%の酢酸水溶液が調製された。この酸性流体を、蠕動ポンポを用いて60L/時の体積流量で、第3の入口(14)を通して、反応区画中に、反応区画に入る時点で1.0m/秒の速度で、ポンプ送液した。
【0146】
第2の流体:エラストマーラテックスを、第2の入口(11)を通して、蠕動ポンプによって、1.8m/秒の速度および106L/時の体積流量で、反応区画へと供給した。
【0147】
これらの2つの流体は、反応区画中で互いに合流し、そして衝突した。
【0148】
結果:固体のウォーム状の、粘着性のあるゴム相が形成された。乾燥された製品のTGA分析によって、この固体のゴム相は、シリカを含まないことが示された。
【0149】
例3−D
【0150】
第1の流体:酢酸なしの、シリカの25質量%の水性分散液が、上記のプロセスBに従って調製された。このシリカスラリーを、圧力下で、60L/時の体積流量、および反応区画へ入る時点で80m/秒の速度で、第1の入口(3)中に連続的にポンプ送液した。このスラリーのゼータ電位は、−32mVであり、このシリカは、このスラリー中に安定に分散されていることを示していた。従って、この例3−Dでは、シリカスラリーは、ラテックス流体への衝突の前に、スラリーへの酸の添加によって不安定化されなかった。
【0151】
第2の流体:エラストマーラテックスを、第2の入口(11)を通して、蠕動ポンプで、1.8m/秒の速度および106L/時の体積流量で、反応区画へと供給した。
【0152】
第3の流体:第1および第2の流体の初期の連続的な流れの後に、10質量%の酢酸水溶液が、第3の入口(14)を通して、反応区画中に、0L/時から60L/時に増加された体積流量および、0m/秒から1.0m/秒に増加された速度で、反応区画中に注入された。全ての3つの流体は、反応区画中で互いに衝突し、そして混合された。
【0153】
結果:最初は、酸の注入の前に、シリカを含む連続的なゴム相は形成されず、そして濁った液体だけが反応区画の出口(15)から出てきた。酸の反応区画(13)への注入によって、第3の入口を通した酢酸の流れが、0L/時から60L/時へと増加されるにつれて、ウォーム状の半固体のシリカ含有の連続したゴム相が形成され始めた。出口から流れる材料は、なお有意な量の濁った液体を含んでおり、有意な量の廃棄物を示していた。乾燥された製品のTGA分析によって、この実験で形成されたシリカ含有の連続したゴム相は、25phrのシリカしか含んでいないことが示された。選択された生成条件および用いられたシリカの量を基にすると、シリカが、シリカ含有のゴム相中に、例3−Aのように実質的に組み込まれている場合には、このシリカは、50phrを超えるシリカを含むシリカ含有のゴム相を生じるであろう。
【0154】
これらの実験は、所望のシリカ含有の、連続したゴム相を得るためには、シリカスラリーは、エラストマ―ラテックスとの最初の衝突の前に、不安定化されなければならないことを示している。例3−Aでは、固体のシリカ含有の連続したゴム相内へのシリカの効果的な捕捉と考えられるものを達成したが、しかしながら例3−Dは、初期に安定なシリカスラリーを用いた比較のプロセスを示しており、そして初期に不安定化されたシリカスラリーを用いた例3−Aの半分未満の効率を示した。反応区画の出口箇所を出る濁った液体の観察結果は、シリカのラテックスとの不十分な混合、およびシリカのより少ない割合しか連続したゴム相内に捕捉されないことを示している。比較のプロセス3Bおよび3Dでは、混合の間に流体の不十分な不安定化があったことが理論付けられる。これらの結果は、第1の流体と第2の流体が互いに混合されている間に、更なる流体が加えられた場合には、シリカの不十分な捕捉が起こり、そしてそのようなプロセス条件では、望ましくない量の廃棄物が発生することを更に示している。
【0155】
例4
【0156】
例示的プロセスA−1
下記の例で示される処では、方法は、例示的プロセスA−1を用いて実施された。プロセスA−1では、乾燥した沈降シリカおよび水(粒子状物質を取り除くようにろ過された市水)が計量され、そして混合され、そして次いでロータステータミルで粉砕されて、シリカスラリーを形成し、そして粒子スラリーは、供給タンク中で、撹拌機および他のロータステータミルを用いて更に粉砕された。シリカスラリーは、次いで2つの撹拌機を備えた作業タンクへと移送された。シリカスラリーを形成するのに用いられたのと同じプロセスが、カーボンブラックスラリーを乾燥カーボンブラック(Cabot Corporationから得られたN−134品種のカーボンブラック)から調製するのに用いられた。このカーボンブラックスラリーは、作業タンク中で、シリカスラリーの上に加えらた。シリカ−カーボンブラックスラリーは、作業タンクから、ホモジナイザーを経由して循環され、そして作業タンク中に戻された。酸の溶液(ギ酸または酢酸、Kong Long Huat Chemicals(マレーシア)から得た工業グレード)が、次いで作業タンク中にポンプ送液された。このスラリーは、攪拌によって、そして随意選択的に、作業タンク中の循環経路によって、分散された状態に維持された。好適な時間の後に、シリカ−カーボンブラックスラリーは、ホモジナイザーによって、
図1a中に示されているもののような、密閉された反応区画103へと供給された。そのスラリー中のシリカおよびカーボンブラックの濃度および酸の濃度は、下記の具体的な例の中に示されている。
【0157】
ラテックスが、蠕動ポンプで(約40psig未満の圧力で)、第2の入口(11)を通して反応区画(13)中にポンプ送液された。ラテックスの流量は、所望の生成速度および結果として得られる製品中のシリカ−カーボンブラック充填量を得るために、約300〜1600kgラテックス/時の範囲に調整された。酸を含む均質化されたスラリーは、圧力下で、ホモジナイザーから、
図1(a)中に示された第1の入口(3)によって表されるノズル(0.060インチ〜0.130インチの内径(ID))(3a)へとポンプ送液され、それによってスラリーは、高速のジェットとして反応区画中に導入された。反応区画中でのラテックスとの接触によって、25m/秒〜120m/秒の速度で流れるシリカスラリーのジェットは、1m/秒〜11m/秒で流れるラテックスを同伴した。本発明の態様による例では、シリカ−カーボンブラックスラリーのラテックスへの衝突は、シリカ−カーボンブラック粒子の、ラテックのゴム粒子との緊密な混合を引き起こし、そしてゴムは凝固され、シリカ−カーボンブラックスラリーとラテックスを、この材料の全質量を基準として40〜95質量%の、この材料内に捕捉された、水を含む、固体もしくは半固体のシリカ−カーボンブラック含有の連続したゴム相に転換させた。最終的な製品中のシリカのゴムに対する比率(例えば、15〜180phrのシリカ)を変更し、そして所望の生成速度を得るために、スラリー流量(500〜1800kg/時)またはラテック流量(1300〜1800kg/時)、またはその両方に調整が加えられた。生成速度(乾燥材料基準)は、200〜800kg/時であった。この材料の脱水および乾燥の後のゴム中の具体的なシリカ含有量(TGA分析による)は、下記の例中に列挙されている。
【0158】
プロセスA−1 脱水
材料は、反応区画から大気圧で、200〜800kg/時(乾燥質量)で、脱水押出機(French Oil Machinery Company(Piqua、オハイオ州))中に排出された。この押出機(8.5インチのI.D.)は、種々のダイ孔ボタン構成を有するダイプレートを備え、そして典型的な90〜123RPMの回転速度、400〜1300psigのダイプレート圧力、および80kW〜125kWの出力で運転された。この押出機中で、シリカ−カーボンブラック含有のゴムは、圧縮され、そしてこのシリカ含有ゴムから圧搾された水は、この押出機の細い隙間を開けたバレルを通して排出された。典型的には15〜60質量%の水を含む脱水された製品が、押出機の出口で得られた。
【0159】
プロセスA−1 乾燥および冷却
脱水された製品は、連続式配合機(Farrel連続式混合器(FCM)、Farrel Corporation(Ansonia、コネティカット州)、#7および15ローター付き)中に落下され、ここでそれは乾燥され、素練りされ、そして1〜2phrの酸化防止剤(例えば、Flexsys(St. Louis、ミズーリ州)の6PPD)、および随意選択的に、シランカップリング剤(例えば、Momentive Performance Materials, Inc.(Waterford、ニューヨーク州)から得られるNXTシラン、シリカ質量を基準として8質量%のシラン)と混合された。FCMの水ジャケットの温度は、100℃に設定され、そして排出オリフィスでのFCM温度は、140℃〜180℃であった。FCMを出る、素練りされ、脱水されたエラストマー複合材の水分含有量は、約1質量%〜5質量%であった。この製品は、オープンミル上で、更に素練りされ、そして冷却された。エラストマー複合材のゴムシートが、オープンミルから直接に切断され、丸められ、そして空気中で冷却された。
【0160】
ゴム配合物の調製
【0161】
プロセス−1Aによって得られた、乾燥されたエラストマー複合材が、テーブルC中の配合およびテーブルD中に概略を示された手順に従って配合された。乾燥する間にシランまたは酸化防止剤のいずれかが加えられたシリカエラストマー複合材では、最終的な配合組成物は、テーブルCに明記したとおりである。配合する間に加えられたシランカップリング剤および/または酸化防止剤の量は、然るべく調整された。
【0162】
【表6】
【0163】
* N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン(Flexsys(St. Louis、ミズーリ州))
** 主要活性成分:S−(3−(トリエトキシシリル)プロピル)オクタンチオアート(Momentive(Friendly、ウェストバージニア州))
*** ジフェニルグアニジン(Akrochem(Akron、オハイオ州))
**** N−tert−ブチルベンゾチアゾール−2−スルフェンアミド(Emerald Performance Materials(Cuyahoga Falls、オハイオ州))
NR=天然ゴム
S=上記のとおり
【0164】
【表7】
【0165】
加硫を、150℃に設定された加熱されたプレス中で、慣用のゴムレオメータによって決定された時間(すなわち、T90+T90の10%、ここでT90は、90%の加硫を達成するまでの時間である)に亘って行った。
【0166】
ゴム/シリカ−カーボンブラック配合物の性質
【0167】
加硫された試料の引張特性(T300およびT100、破断時伸び、引張強度)が、ASTM標準D−412に従って測定された。タンデルタ60°を、10Hzおよび60℃での0.01%と60%との間のねじれでの動的ひずみ掃引(dynamic strain sweep)を用いて測定した。Tan δ
maxが、この範囲の歪内でのtanδ60の最大値として採られた。
【0168】
これらの例では、本発明の種々の態様によるプロセスが、
図1((a)または(b)のいずれか)に示された装置で、テーブル4中に記載された種々の条件下で、上記のプロセス−1を用いて、実施された。運転条件は、テーブル4に記載されたシリカ−カーボンブラックのゴムに対する比率を備えた固体もしくは半固体のシリカ含有の連続したゴム相を生じるように選択された。
【0169】
【表8】
【0170】
N/A=該当なし、 ND=不検出
a.全ての例で、ZEOSIL(商標)Z1165 MP沈降シリカが用いられた。全ての例で、Cab ot CorporationのN134カーボンブラックが用いられた。
b.ゼータ電位値は、同じ品種のシリカのスラリーの、塩もしくは酸の濃度に対する ゼータ電位依存性の実験的な曲線からの内挿によって決定した。
【0171】
【表9】
【0172】
c.入口ノズル速度は、シリカ−カーボンブラックスラリーが、ラテックスと接触す る前に、反応区画(13)へと、第1の入口(3)におけるノズル(3a)を通過 するときの、シリカ−カーボンブラックスラリーの速度である。
d.スラリーおよびラテックス流量は、シリカ−カーボンブラックスラリーおよびラ テックス流体の、それらが反応区画へと供給されるときの、それぞれのL/時での 体積流量である。
【0173】
上記のテーブル4中の全ての例において、選択された運転条件で、概ね円筒形の形状の、固体のシリカ−カーボンブラック含有の連続したゴム相がもたらされた。多量の水を含むこの製品は、弾性であり、そして圧縮性であり、そして手動で圧縮した場合に、水を放出し、そして固形分を保持していた。この固体材料は、伸ばされることができ、例えばこの材料は、破断することなく、その初期の長さの130〜150%まで伸ばされるまたは引き延ばされることができた。作られた複合材のゴム特性の幾つかが、下記のテーブル5中に示されている。シリカおよびカーボンブラック粒子は、連続的なゴム相をとおして、均一に分配されていることが観察され、そしてこの製品は、遊離したシリカ粒子およびより大きなシリカ粒を、表面の外部上と内部の両方に、実質的に含まなかった。シリカ−カーボンブラック含有の連続したゴム相を形成するために、シリカは不安定化されていること(例えば、酸および/または塩での前処理によって)が必要であったばかりでなく、不安定化されたシリカスラリーのラテックスに対する体積流量が、エラストマー複合材中のシリカのゴムに対する所望の比率(phr)を達成するためだけでなく、スラリーの不安定化の度合いと、スラリーおよびラテックスの混合の割合およびラテックスゴム粒子の凝固の割合とを釣り合わさせるために、調製されなければならなかった。そのような調整によって、シリカスラリーがラテックスを同伴し、シリカ粒子(およびカーボンブラック粒子)をゴム中に緊密に分配するので、ラテックス中のゴムは、それらの流体を反応区画の密閉された体積中で混合した後に、全てが数分の1秒間の内に、固体もしくは半固体のシリカ含有の連続した相になった。従って、ラテックスの内部に均一および緊密に微細な粒子状シリカを分配するように、同時に、そのような分配が起こっているときに、液体から固体へのゴムの相転換が起こるように、十分な速度、選択された流体固形分濃度および体積、ならびに調製された流体の流量で行われた、連続的な流体の衝突工程によって、このプロセスで、特有のシリカ−カーボンブラックエラストマー複合材が形成された。
【表10】
【0174】
これらの例で形成されたエラストマー複合材は、許容し得るゴム特性および、この複合材中に分散されたシリカおよびカーボンブラックを有する複合材について、具体的に示された有益なT300/T100特性を有していた。これらの例で示されているように、固体のシリカおよびカーボンブラックを含むゴム相物品は、天然ゴム中に分散された少なくとも40phrのシリカおよび少なくとも40質量%の水を含むことができ、そして長さ寸法(L)を有することができ、この固体のシリカおよびカーボンブラックを含む連続したゴム相物品は、破断することなく、(L)の少なくとも130%〜150%まで伸ばされることができる。
【0175】
本発明は、以下の態様/実施態様/特徴を、いずれかの順序および/またはいずれかの組み合わせで含んでいる。
1.以下の工程を含むシリカエラストマー複合材の製造方法、
(a)分散された粒子を含み、そしてシリカの不安定化された分散液を含む少なくとも1つの第1の流体の圧力下での連続した流れ、およびエラストマーラテックスを含む少なくとも第2の流体の連続した流れを提供する工程;
(b)前記エラストマー複合材中に約15phr〜約180phrのシリカ含有量が生じるように第2の流体の体積流量に対して相対的な第1の流体量の体積流量を提供する工程;
(c)前記第1の流体の流れおよび前記第2の流体の流れを、十分なエネルギーの衝撃で混合して、前記シリカを前記エラストマーラテックス中に分配して、固体のシリカ含有の連続したゴム相もしくは半固体のシリカ含有の連続したゴム相の流れを得る工程であって、前記少なくとも1つの第1の流体は、
i)カーボンブラックを含む分散液およびシリカを含む不安定化された分散液を含む2つの流れ、あるいは、
ii)カーボンブラックを含む分散液およびシリカを含む不安定化された分散液を含む単一の流れ、あるいは、
iii)シリカおよびカーボンブラックを含む不安定化された分散液の単一の流れ、
として提供される工程。
【0176】
2.前記少なくとも1つの第1の流体が、シリカおよびカーボンブラックを含む不安定化された分散液であり、そして前記方法が、乾燥カーボンブラック、乾燥シリカ、および水性媒体を混合して、全粒子を基準として少なくとも45質量%のシリカ、およびカーボンブラックを含む前記不安定化された分散液を形成することを更に含む、
いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
3.1つもしくは2つ以上の前記分散液を、少なくとも1回の機械的処理工程に掛けることを更に含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
4.前記機械的処理工程が、粉砕(grinding)、ミル粉砕、粉砕(comminution)、バッシング、または高せん断流体処理、またはそれらのいずれかの組み合わせを含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
5.前記機械的処理工程が、前記分散液を1回もしくは2回以上粉砕することを含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
6.前記機械的処理工程が、粒子の凝集を低減し、および/または粒子径分布を調整する、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
7.以下の工程を含む、シリカエラストマー複合材の製造方法。
(a)シリカの不安定化された分散液を含む少なくとも第1の流体の圧力下での連続した流れ、およびエラストマーラテックスを含む少なくとも第2の流体の連続した流れを提供する工程;
(b)前記シリカエラストマー複合材中に約15phr〜約180phrのシリカ含有量が生じるように第2の流体の体積流量に対して相対的な第1の流体量の体積流量を提供する工程;
(c)乾燥状態の流動化されたカーボンブラックの連続した流れを提供する工程、
(d)前記第1の流体の流れおよび前記第2の流体の流れ、および前記カーボンブラックを、十分なエネルギーの衝撃で混合して、前記シリカおよびカーボンブラックを前記エラストマーラテックス中に分配して、固体のシリカ−カーボンブラック含有の連続したゴム相もしくは半固体のシリカ−カーボンブラック含有の連続したゴム相の流れを得る工程であって、
カーボンブラックの前記流れは、工程dの前に前記第1の流れと混合されるか、または工程dの前に前記第2の流れと混合されるか、または工程dにおいて加えられる、
工程。
【0177】
8.カーボンブラックが、前記シリカエラストマー複合材中に、前記シリカエラストマー複合材中に存在する全粒子を基準として約10質量%〜約50質量%の量で存在する、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
9.前記固体もしくは半固体のシリカ含有の連続したゴム相の前記流れが、前記第1の流体の流れと第2の流体の流れを混合させた後に2秒間以下で形成される、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
10.前記固体もしくは半固体のシリカ含有の連続したゴム相の前記流れが、前記第1の流体の流れと第2の流体の流れを混合させた後に約50ミリ秒間〜約1500ミリ秒間で形成される、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
11.工程(a)中の前記第1の流体が、少なくとも1種の塩を更に含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
12.工程(a)中の前記第1の流体が、少なくとも1種の酸を更に含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
13.前記固体もしくは半固体のシリカ含有の連続したゴム相が、約40質量%〜約95質量%の水もしくは水性流体を含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
14.前記混合が、約10cc〜約500ccの体積を有する反応区画中で起こる、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
【0178】
15.前記相対的な体積流量が、0.4:1〜3.2:1の第1の流体の第2の流体に対する体積流量比である、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
16.前記相対的な体積流量が、0.2:1〜2.8:1の第1の流体の第2の流体に対する体積流量比である、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
17.前記相対的な体積流量が、0.4:1〜3.2:1の第1の流体の第2の流体に対する体積流量比であり、かつ前記シリカの不安定化された分散液が、少なくとも1種の塩を含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
18.前記相対的な体積流量が、0.2:1〜2.8:1の第1の流体の第2の流体に対する体積流量比であり、かつ前記粒子状シリカの不安定化された分散液が、少なくとも1種の酸を含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
19.前記エラストマーラテックスが、塩基を含み、前記シリカの不安定化された分散液が少なくとも1種の酸を含み、そして前記第1の流体中の前記酸中の水素イオンの、前記第2の流体中の前記塩基に対するモル比が、1〜4.5である、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
20.前記シリカの不安定化された分散液が少なくとも1種の酸を含み、そして前記第2の流体中に存在する前記エラストマーラテックスが、前記エラストマーラテックスの質量を基準として約0.3質量%〜約0.7質量%のアンモニア濃度を有しており、そして前記第1の流体中の前記酸の中の水素イオンの、前記第2の流体中のアンモニアに対するモル比が、少なくとも1.1である、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
21.前記シリカエラストマー複合材の前記シリカ含有量が、約26phr〜約80phrである、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
22.前記シリカエラストマー複合材の前記シリカ含有量が、約40phr〜約115phrである、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
【0179】
23.前記シリカの不安定化された分散液が、約6質量%〜約35質量%のシリカを含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
24.前記シリカの不安定化された分散液が、約10質量%〜約28質量%のシリカを含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
25.周囲圧力で、前記固体もしくは半固体のシリカ含有の連続したゴム相を回収する工程を更に含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
26.前記シリカの不安定化された分散液を含む前記第1の流体が、30mV未満のゼータ電位の大きさを有する、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
27.前記シリカの不安定化された分散液が、少なくとも1種の塩を含み、前記不安定化された分散液中の塩イオン濃度が、約10mM〜約160mMである、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
28.前記シリカの不安定化された分散液が少なくとも1種の塩を含み、前記不安定化された分散液中に存在する前記塩が、前記不安定化された分散液の質量を基準として約0.2質量%〜約2質量%の量である、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
29.前記シリカの不安定化された分散液が少なくとも1種の酸を含み、前記不安定化された分散液中に存在する前記酸が、前記不安定化された分散液の質量を基準として約0.8質量%〜約7.5質量%の量である、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
30.前記シリカの不安定化された分散液が少なくとも1種の酸を含み、前記不安定化された分散液中の酸濃度が約200mM〜約1000mMである、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
31.工程(c)が、速度Aの第1の流体の連続流および速度Bの第2の流体の連続流で行われ、そして速度Aが速度Bよりも少なくとも2倍速い、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
【0180】
32.工程(c)が、半密閉の反応区画中で行われ、そして前記第1の流体が、前記第2の流体と混合するに際して前記反応区画中でキャビテーションを誘発するのに十分な速度を有する、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
33.前記第2の流体が、乱流を発生させるのに十分な速度を有する、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
34.前記シリカの不安定化された分散液が、疎水性表面部分を有する表面改質シリカを含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
35.前記第1の流体が、水性流体を含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
36.前記第1の流体が、水性流体および約6質量%〜約31質量%のシリカおよび少なくとも3質量%のカーボンブラックを含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
37.前記第1の流体が、水性流体を含み、少なくとも1種の塩、および少なくとも1種の酸を更に含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
38.前記方法が、シリカの分散液を、そのシリカの分散液のpHを低下させることによって不安定化させて、工程(a)で提供される前記シリカの不安定化された分散液を形成する工程を更に含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
39.前記方法が、前記シリカの分散液のpHを2〜4のpHに低下させることによってシリカの分散液を不安定化させて、工程(a)で提供される前記シリカの不安定化された分散液を形成する工程を更に含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
40.前記シリカが、親水性表面を有する、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
【0181】
41.前記シリカが、高度分散性シリカ(HDS)である、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
42.前記酸が、酢酸、ギ酸、クエン酸、リン酸、または硫酸、またはそれらのいずれかの組み合わせを含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
43.前記酸が、200未満の分子量または平均分子量を有する、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
44.前記塩が、少なくとも1種の1、2または13族の金属の塩を含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
45.前記塩が、カルシウム塩、マグネシウム塩、またはアルミニウム塩、またはそれらの組み合わせを含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
46.前記方法が、シリカを、粒子の凝集を低減し、および/または粒子径分布を調整するために、機械的な処理に付す工程を更に含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
47.前記シリカが、沈降シリカまたはヒュームドシリカまたはコロイド状シリカ、またはそれらのいずれかの組み合わせである、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
48.前記シリカが、約20m
2/g〜約450m
2/gのBET表面積を有する、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
49.前記エラストマーラテックスが、天然ゴムラテックスである、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
50.前記天然ゴムラテックスが、フィールドラテックス、ラテックス濃縮物、脱スラッジされたラテックス、化学的に改質されたラテックス、酵素学的に改質されたラテックス、それらのいずれかの組み合わせの形態である、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
【0182】
51.前記天然ゴムが、エポキシ化天然ゴムラテックスの形態である、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
52.前記天然ゴムラテックスが、ラテックス濃縮物の形態である、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
53.前記シリカエラストマー複合材を更なるエラストマーと混合して、エラストマー複合材混合物を形成する工程を更に含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
54.以下の工程
(a)いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法を行う工程、および、
(b)前記シリカエラストマー複合材を、他の成分と混合して、ゴム配合物を形成する工程、前記他の成分は、少なくとも1種の酸化防止剤、硫黄、エラストマーラテックス以外のポリマー、触媒、エクステンダー油、樹脂、カップリング剤、更なるエラストマー複合材、または補強用充填剤、またはそれらのいずれかの組み合わせを含む、
を含むゴム配合物の製造方法。
55.タイヤ、成型物、マウント、ライナー、コンベヤ、シール、またはジャケットから選択されたゴム物品の製造方法であって、以下の工程
(a)いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法を行う工程、および、
(b)前記シリカエラストマー複合材を、他の成分と配合して配合物を形成する工程、および、
(c)前記配合物を加硫して、前記ゴム物品を形成する工程、
を含む方法。
56.前記シリカエラストマー複合材を回収した後に、1種もしくは2種以上の後処理工程を行うことを更に含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
【0183】
57.前記後処理工程が以下の工程、
a)前記シリカエラストマー複合材を脱水して、脱水された混合物を得る工程、
b)前記脱水された混合物を混合または配合して、配合されたシリカエラストマー複合材を得る工程、
c)前記配合されたシリカエラストマー複合材をミル粉砕して、ミル粉砕されたシリカエラストマー複合材を得る工程、
d)前記ミル粉砕されたシリカエラストマー複合材を顆粒化または混合する工程、
e)前記シリカエラストマー複合材を、顆粒化または混合した後に、ベール化して、ベール化されたシリカエラストマー複合材を得る工程、
f)前記シリカエラストマー複合材を、押出加工する工程、
g)前記シリカエラストマー複合材を、カレンダー加工する工程、および/または、
h)随意選択的に、前記ベール化されたシリカエラストマー複合材を破断して、そして更なる成分と混合する工程、
の少なくとも1つを含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
58.前記後処理工程が、前記シリカエラストマー複合材の、少なくともロールミル処理を含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
59.前記後処理工程が、前記固体もしくは半固体のシリカ含有の連続したゴム相を圧縮してその中に含まれた約1質量%〜約15質量%の水性流体を除去する工程を含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
60.前記エラストマ―ラテックスが、前記シリカの不安定化された分散液が前記エラストマーラテックスと混合されるときに、少なくとも1種の不安定化剤と接触せしめられる、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
【0184】
61.前記固体もしくは半固体のシリカ含有の連続したゴム相の前記流れを、少なくとも1種の不安定化剤と接触せしめる工程を更に含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
62.前記固体もしくは半固体のシリカ含有の連続したゴム相について、以下の工程、
a)前記固体もしくは半固体のシリカ含有の連続したゴム相を貯蔵タンクまたは容器に移送する工程、
b)前記固体もしくは半固体のシリカ含有の連続したゴム相を加熱して、水含有量を低下させる工程、
c)前記固体もしくは半固体のシリカ含有の連続したゴム相を、酸浴に暴露する工程、
d)前記固体もしくは半固体のシリカ含有の連続したゴム相を、機械的に処理して、水含有量を低減させる工程、
の1つもしくは2つ以上を行う工程を更に含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
63.前記シリカエラストマー複合材が、半固体のシリカ含有の連続したゴム相であり、そして前記方法が、前記半固体のシリカ含有の連続したゴム相を、固体のシリカ含有の連続したゴム相に変換する工程を更に含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
64.前記半固体のシリカ含有の連続したゴム相が、前記固体のシリカ含有の連続したゴム相へと、少なくとも1種の酸、または少なくとも1種の塩、または少なくとも1種の酸と少なくとも1種の塩の組み合わせを含む水性流体での処理によって、変換される、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
65.前記第2の流体が、2種もしくは3種以上の異なるエラストマーラテックスを含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
【0185】
66.前記プロセスが、1種もしくは2種以上の更なる流体を提供すること、および前記1種もしくは2種以上の更なる流体を前記第1の流体の流れおよび前記第2の流体の流れと混合すること、を更に含み、前記1種もしくは2種以上の更なる流体は、1種もしくは2種以上のエラストマーラテックス流体を含み、そして前記更なる流体が、前記第2の流体の流れの中に存在する前記エラストマーラテックスと同じか、または異なっている、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
67.前記シリカエラストマー複合材の前記シリカ含有量が、約26phr〜約180phrである、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の方法。
68.天然ゴム中に分散された、ゴム100部当たりに少なくとも25部(phr)のシリカおよび少なくとも40質量%の水性流体を含む固体のシリカおよびカーボンブラック含有の連続したゴム相の物品であって、長さ寸法(L)を有し、前記固体のシリカ含有の連続したゴム相の物品が、破断することなく、(L)の少なくとも130〜150%まで延伸することができる、物品。
69.前記天然ゴム中に分散された少なくとも10phrのカーボンブラックを更に含む、いずれかの前記のまたは以下の実施態様/特徴/態様の固体のシリカおよびカーボンブラック含有の連続したゴム相の物品。
【0186】
本発明は、本明細書中のいずれかの文および/またはパラグラフに記載された上記および/または以下のこれらの種々の特徴または形態のいずれかの組み合わせを含むことができる。本明細書に開示された特徴のいずれかの組み合わせは、本発明の一部であると考えられ、そして組み合わせの可能な特徴について、どのような限定も意図されてはいない。
【0187】
本願出願人は、本開示の中で引用した全ての文献の全体の内容を参照することによって本明細書の内容とする。更に、量、濃度または他の値もしくはパラメータが、範囲、好ましい範囲、または好ましい上限値もしくは好ましい下限値のリストのいずれかとして与えられている場合には、範囲が別個に開示されているか否かにかかわらず、いずれかの上限値、または好ましい値、およびいずれかの下限値または好ましい値のいずれかの対から形成される全ての範囲を具体的に開示するものとして理解されなければならない。数値範囲の範囲が本明細書中に記載されている場合には、特に断りのない限り、その範囲は、それらの端点、およびその範囲内の全ての整数および分数を含むことが意図されている。本発明の範囲は、範囲を規定する場合には、具体的に記載された値に限定されることを意図されてはいない。
【0188】
本発明の他の態様は、本願明細書を考慮して、そして本明細書に開示された本発明の実施から、当業者には明らかであろう。本明細書および例は、例示のためだけであると考えられ、本発明の真の範囲および精神は、添付の特許請求の範囲およびその等価物によって示されることが意図されている。