(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6756871
(24)【登録日】2020年8月31日
(45)【発行日】2020年9月16日
(54)【発明の名称】パチスロ台取付け装置
(51)【国際特許分類】
A63F 5/04 20060101AFI20200907BHJP
【FI】
A63F5/04 680
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2019-83387(P2019-83387)
(22)【出願日】2019年4月24日
【審査請求日】2020年3月2日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】302038154
【氏名又は名称】宮本 成容
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮本 成容
【審査官】
佐藤 海
(56)【参考文献】
【文献】
特開2016−168280(JP,A)
【文献】
特開2017−131615(JP,A)
【文献】
特開2008−237385(JP,A)
【文献】
実開平05−009586(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04、7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
島枠の上板と下板の後方に取り付けられ、島枠に挿入されたパチスロ台を固定するパチスロ台取付け装置であって、
パチスロ台の左側に設けられ、下端にパチスロ台底面に当接する係止部(24)を有する左固定金具(4)と、
パチスロ台の右側に設けられ、下端にパチスロ台底面に当接する係止部(24)を有する右固定金具(5)と、
押圧力が左固定金具(4)と右固定金具(5)の係止部(24、24)で受け止められ、押圧力の反力が左固定金具(4)と右固定金具(5)の上端内側で受け止められるように前記パチスロ台を下方向に押圧する押圧部(7)と、
が備えられることを特徴とするパチスロ台取付け装置。
【請求項2】
前記押圧部(7)が、左固定金具(4)と右固定金具(5)の上端を連結する上部連結金具(6)の中央に設けられると共に、前記押圧部(7)が、カム(22)と、パチスロ台の上面を下方向に押す横長押圧部材(20a)と、からなることを特徴とする請求項1に記載のパチスロ台取付け装置。
【請求項3】
前記押圧部(7)が、左固定金具(4)と右固定金具(5)の上端に設けられ、上部中央の操作レバー(30)で共通に操作されると共に、前記押圧部(7)が、カム(22)と、コーナー押圧部材(20b)と、からなることを特徴とする請求項1に記載のパチスロ台取付け装置。
【請求項4】
前記係止部(24)は、パチスロ台の背面に当接する当接面(25b)を有することを特徴とする請求項1に記載のパチスロ台取付け装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチスロ台取付け装置に係り、より詳細には、ビスやクギを使わずにパチスロ台を島枠に取り付けでき、取り外しも容易で新台の入替え作業を軽減できるパチスロ台取付け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1にて、出願人は島枠に挿入されたパチスロ台を固定するパチスロ台取付け装置を提案した。これによれば、(1)上部固定金具と下部固定金具の中にパチスロ台を組み入れて左右方向に挟み込むので、固定のための力は、上部固定金具と下部固定金具の長手方向にかかり、上板や下板には荷重がかからない。(2)パチスロ台の直接固定ではないので、上板と下板が傷まない。(3)島枠の上部の外側から操作できる。などの効果がある。
【0003】
一方、左固定金具と右固定金具を備え、島枠のパチスロ台を下方向に押圧して固定するパチスロ台取付け装置が望まれる。これによれば、パチスロ台を固定するための固定部が上部固定金具と下部固定金具の場合より簡単になり、また、固定する操作もワンタッチの簡単な操作にできる。左固定金具と右固定金具でパチスロ台を上下方向に挟み込むので、パチスロ台を固定するための下方向への押圧力は、左固定金具と右固定金具の長手方向にかかり、上板や下板に荷重がかからないようにできる。押圧部の位置がパチスロ台の後方上部になるので、押圧部がパチスロ台の横(サンドと呼ぶ)に設けられる場合に比べて、その構造がより簡単になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016−168280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、挿入したパチスロ台の上部を下方向に押圧して、島枠に固定するパチスロ台取付け装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるパチスロ台取付け装置は、島枠の上板と下板の後方に取り付けられ、島枠に挿入されたパチスロ台を固定するパチスロ台取付け装置であって、パチスロ台の左側に設けられ、下端にパチスロ台底面に当接する係止部(24)を有する左固定金具(4)と、パチスロ台の右側に設けられ、下端にパチスロ台底面に当接する係止部(24)を有する右固定金具(5)と、押圧力が左固定金具(4)と右固定金具(5)の係止部(24、24)で受け止められ、押圧力の反力が左固定金具(4)と右固定金具(5)の上端内側で受け止められるように前記パチスロ台を下方向に押圧する押圧部(7)と、を備えることを特徴とする。
【0007】
前記押圧部(7)が、左固定金具(4)と右固定金具(5)の上端を連結する上部連結金具(6)の中央に設けられると共に、前記押圧部(7)が、カム(22)と、パチスロ台の上面を下方向に押す横長押圧部材(20a)と、からなることを特徴とする。
【0008】
前記押圧部(7)が、左固定金具(4)と右固定金具(5)の上端に設けられ、上部中央の操作レバー(30)で共通に操作されると共に、前記押圧部(7)が、カム(22)と、コーナー押圧部材(20b)と、からなることを特徴とする。
【0009】
前記係止部(24)は、パチスロ台の背面に当接する当接面(25b)を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によるパチスロ台取付け装置によれば、(1)左固定金具と右固定金具の2つの金具で、パチスロ台を上下方向に挟み込むので、パチスロ台を島枠に簡単かつ確実に固定できる。(2)パチスロ台を固定する時の押圧力は、パチスロ台の下部を両側の係止部で受け止め、押圧力の反力は、左固定金具と右固定金具の上部内側で受け止めるので、上板や下板には荷重がかからない。固定時の押圧力で上板が浮き上がることはなく、下板が沈むこともない。(3)ビスやクギによるパチスロ台の直接固定ではないので、頻繁にパチスロ台を入れ替えても上板と下板が傷まない。(4)左固定金具と右固定金具には、下部固定金具の場合のようなメダル落とし穴が不要である。
【0011】
押圧部を上部連結金具の中央に設け、押圧部にパチスロ台の上面を下方向に押圧する横長押圧部材を設けたので、カムを回動させるだけで、パチスロ台を下方向に押圧し固定できる。
【0012】
押圧部が、左固定金具と右固定金具の上端に設けられ、各押圧部を操作する操作レバーを中央上部に設けたので、1回の操作でパチスロ台を下方向に押圧して固定できる。押圧部のカムを回動させるだけで押圧できる。
【0013】
係止部は、パチスロ台の底面に当接するが、さらにパチスロ台の背面にも当接する当接面を設けたので、パチスロ台を島枠に組み込む際、パチスロ台の後方への押し込み具合をいつも一定にできる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明によるパチスロ台取付け装置の右側面図である。(実施例1)
【
図2】本発明によるパチスロ台取付け装置の正面図である。(A)は正面図、(B)は上板を外し、上部連結金具の内部を示す正面図である。
【
図3】本発明によるパチスロ台取付け装置の右側面図である。(実施例2)
【
図4】本発明によるパチスロ台取付け装置の右側面図である。(実施例3)
【
図5】パチスロ台取付け装置の正面図(パチスロ台は未挿入)である。(A)は正面図、(B)は上板を外し、左固定金具と右固定金具の内部を示す正面図である。(実施例3)
【
図6】パチスロ台取付け装置の右面図(パチスロ台は未挿入)である。(A)は操作レバーを倒す前の状態、(B)は操作レバーを倒した状態を示す図である。(実施例3)
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付の図面を参照して、本発明のパチスロ台取付け装置を説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は、本発明によるパチスロ台取付け装置100の右側面図である。パチスロ台3は回動式遊技機と呼ばれ、遊技場の島枠に横一列に並んで取り付けられる。
図1では、左側の一点鎖線で示すパチスロ台3が、図面右側の島枠に挿入され固定されることを示す。パチスロ台3は、島枠に背中合わせに挿入される。パチスロ台3は、上板1と下板2の間に挿入される。パチスロ台取付け装置100の右固定金具(5)は、パチスロ台3の後側に位置して、パチスロ台3を固定する。右固定金具(5)の上方には島枠上部10がある。パチスロ台取付け装置100の押圧部(7)は、右固定金具(5)の上部に位置する。点線の円内に示すように、右固定金具(5)の下端は、下留め部材27で下板2にネジ固定される。右固定金具(5)の上端は、上留め部材8で下板2にネジ固定される。
【0017】
図2は、本発明によるパチスロ台取付け装置100の正面図である。
図2(A)はパチスロ台取付け装置100の正面図である。
図2(B)は、上板1を外し、上部連結金具6の内部を示すパチスロ台取付け装置100の正面図である。
図2(A)に示すように、パチスロ台3は、左固定金具4と右固定金具5の間に挿入される。左固定金具4と右固定金具5の左右方向の間隔は、隙間が空かないよう適切な間隔にあるとする。左固定金具4と右固定金具5の両上端は、上部連結金具6で連結されている。上部連結金具6の中央部には、カム22が設けられる。
図2(A)では、カム22が回動されておらず、押圧状態にないことを示す。
【0018】
図2(B)に示すように、横長押圧部材20aがパチスロ台3の上面を下方向に押圧するよう設けられる。
図2(A)に示すように、横長押圧部材20aは、左右両側が上部連結金具6にばね23を介して吊り上げられている。また、横長押圧部材20aは、中央の突出部が上方に突出し、ばね23を介して吊り上げられている。
図2(B)の矢印のように、カム22を回動させると、突出部が下方向に押し込まれ、同時に横長押圧部材20aが下方向に押し込まれるので、パチスロ台3が動かないように固定できる。左固定金具4と右固定金具5の足の部分は、内側にL字に折り曲げられて係止部24が形成されている。パチスロ台3への押圧力は係止部24で受け止められる。一方、カム22が受ける上方向への押圧力の反力は、上部連結金具6を介して、左固定金具4と右固定金具5の上端にかかるので、係止部24が受ける力とバランスする。そのため、上板1、下板2には、押圧力の荷重がかからない。もちろんパチスロ台3の自重は下板2にかかっている。なお、カム22の回動は、カム22の軸に島枠上部10からレンチをあてることで回動できる。
【実施例2】
【0019】
図3は、本発明によるパチスロ台取付け装置100の右側面図である。実施例2では、右固定金具5の下部の幅Lを広くした。これによれば、取付穴26を利用して、下板2に右固定金具5をネジ着でき、
図1のような下留め部材27が必要ない。実施例2では、右固定金具5は底面側の当接面25aの他に、背面側の当接面25bを有する。底面側の当接面25aだけの場合、この部分が
図2(B)に示す係止部24になるが、係止部24に背面側の当接面25bを設けたので、パチスロ台3を島枠に組み込む際、パチスロ台3の背面を当接させることで、後方への押し込み具合をいつも一定にできる。なお、
図3に示す構成は、左固定金具4(図示は省略)に対しても同様にできる。
【実施例3】
【0020】
図4は、本発明によるパチスロ台取付け装置100の右側面図である。実施例3では、右固定金具5が、右側面支持部材5aと背面支持部材5bからなる。上下方向に長い背面支持部材5bを設けたので、パチスロ台3の背面をこれに当接させることで、後方への押し込み具合をいつも一定にできる。また、背面支持部材5bの内部に押圧部7を組み込んだ。係止部24は側面を略三角形状とした。右固定金具5の上部に、押圧部材20としてコーナー押圧部材20bを設けた。コーナー押圧部材20bを下方向に押圧して、パチスロ台3をパチスロ台取付け装置100に固定する。固定する際に操作する操作レバー30が、パチスロ台取付け装置100の上部の中央に設けられる。なお、図は省略するが、
図4の右固定金具5の構成を、左固定金具4にも適用できる。
【0021】
図5は、実施例3のパチスロ台取付け装置100の正面図(パチスロ台は未挿入)である。
図5(A)は正面図、
図5(B)は上板を外し、左固定金具4と右固定金具5の内部を示す正面図である。実施例3では、押圧部7が、左固定金具4と右固定金具5の内部にそれぞれ設けられる。左固定金具4と右固定金具5の両上端は、上部連結金具6で連結されている。操作レバー30は、上部の中央にあって、左右の押圧部7に対して共通に操作する。操作レバー30の回動は、伝達ロッド31により、左固定金具4と右固定金具5の両上端の押圧部7、7に伝えられる。押圧部7の押圧部材20として、コーナー押圧部材20b、20bを設けた。コーナー押圧部材20b、20bが、パチスロ台3の左右上部を下方向に押圧する。
図5(B)に示すように、押圧部7、7の内部には、カム22とばね23が設けられ、コーナー押圧部材20bを上方向に吊り上げている。操作レバー30が操作されると、伝達ロッド31が回動し、カム22を回動される。これにより、コーナー押圧部材20b、20bが下方向に押し下げられ、パチスロ台3が固定される。
【0022】
図6は、実施例3のパチスロ台取付け装置100の右面図(パチスロ台は未挿入)である。
図6(A)は操作レバー30を倒す前の状態、
図6(B)は操作レバー30を倒した状態を示す図である。操作レバー30を倒すと、カム22が回動して、コーナー押圧部材20b、20bを下方向に押し下げ、パチスロ台3が固定される。パチスロ台3への押圧力は、係止部24で受け止められ、一方、カム22が受ける上方向への押圧力の反力は、左固定金具4と右固定金具5の上端に上向きにかかるので、係止部24が受ける力とバランスする。そのため、上板1、下板2には、押圧力の荷重がかからない。なお、パチスロ台3の自重は、下板2にかかっているとする。
【0023】
本実施例によれば、(1)左固定金具と右固定金具で、パチスロ台を上下方向に挟み込むので、パチスロ台を固定する時の押圧力が上板や下板にはかからない。上板が浮き上がることはなく、下板が沈むこともない。(2)左固定金具と右固定金具は平坦なもしくは折り曲げた板状でよい。(3)押圧部に横長押圧部材を設けたので、パチスロ台を下方向に押圧して固定できる。(4)左固定金具と右固定金具の各上端にカムを有する押圧部を設けたので、中央上部の操作レバーの1回の操作でパチスロ台を下方向に押圧して固定できる。(5)係止部に、パチスロ台の背面に当接する当接面を設けたので、これに当接させることで、パチスロ台の後方への押し込み具合をいつも一定にできる。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明は、パチスロ台を上下方向に固定するパチスロ台取付け装置として好適である。
【符号の説明】
【0025】
1 上板
2 下板
3 パチスロ台
4 左固定金具
5 右固定金具
5a 右側面支持部材
5b 背面支持部材
6 上部連結金具
7 押圧部
10 島枠上部
20 押圧部材
20a 横長押圧部材
20b コーナー押圧部材
22 カム
23 ばね
24 係止部
25 当接面
25a 底面側の当接面
25b 背面側の当接面
26 取付孔
27 下留め部材
28 上留め部材
29 支持部材
30 操作レバー
31 伝達ロッド
100 パチスロ台取付け装置
【要約】
【課題】挿入したパチスロ台の上部を下方向に押圧して、島枠に固定するパチスロ台取付け装置を提供する。
【解決手段】島枠の上板と下板の後方に取り付けられ、島枠に挿入されたパチスロ台を固定するパチスロ台取付け装置であって、パチスロ台の左側に設けられ、下端にパチスロ台底面に当接する係止部(24)を有する左固定金具(4)と、パチスロ台の右側に設けられ、下端にパチスロ台底面に当接する係止部(24)を有する右固定金具(5)と、押圧力が左固定金具(4)と右固定金具(5)の係止部(24、24)で受け止められ、押圧力の反力が左固定金具(4)と右固定金具(5)の上端内側で受け止められるように前記パチスロ台を下方向に押圧する押圧部(7)と、が備えられる。
【選択図】
図2