(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、本発明の一実施形態に係る電力融通システム1について説明する。
【0017】
以下では、
図1及び
図2を用いて、第一実施形態に係る電力融通システム1を具備するスマートシティ100の概要について説明する。
【0018】
スマートシティ100は、エネルギーの有効利用を図ることを目的として建設される都市である。本実施形態に係るスマートシティ100は、主に複数の集合住宅から構成される住宅街区を想定している。スマートシティ100は、設置された建物や機器の間で互いにエネルギー(主に電力)を融通し合うことができる。スマートシティ100には、集合住宅110A〜110Gが設けられる。
【0019】
集合住宅110A〜110Gは、内部に設けられる複数の専有部に複数の世帯が入居可能な建物である。集合住宅110A〜110Gは、道路Rに沿って複数建てられる。集合住宅110A〜110Gの屋根111(山型の切妻屋根)は、その向きや大きさ等が互いに異なっている。本実施形態に係る集合住宅110A〜110Gの屋根111には、後述する太陽電池パネル11が敷設される。集合住宅110A〜110Gは、後述する制御装置60等を介して互いに電気的に接続される。集合住宅110A〜110Gは、共用部112を具備する(
図3参照)。なお、集合住宅110A〜110Gの共用部112は互いに略同一の構成である。このため、以下では、集合住宅110Aの共用部112についてのみ説明し、他の集合住宅110B〜110Gの共用部112の説明は省略する。
【0020】
図3に示す共用部112は、集合住宅110Aの住人が共通して使用する部分、具体的には、廊下、階段及びエレベータ等である。共用部112の負荷112aには、配電線L1を介して商用電源70からの電力が供給される。共用部112の負荷112aには、集合住宅110A内の電気設備(エレベータやオートロック付きの扉等)、共用灯及び屋外に設置されるポンプ等が含まれる。
【0021】
次に、電力融通システム1の構成について説明する。
【0022】
図2及び
図3に示すように、電力融通システム1は、太陽光発電装置10、蓄電装置20、売買電電力メータ30、共用部電力メータ40、電力制御装置50及び制御装置60等を具備する。太陽光発電装置10、蓄電装置20、売買電電力メータ30、共用部電力メータ40及び電力制御装置50は、集合住宅110A〜110Gにそれぞれ同じように設けられる。このため、以下では、集合住宅110Aに設けられる太陽光発電装置10、蓄電装置20、売買電電力メータ30、共用部電力メータ40及び電力制御装置50についてのみ説明する。
【0023】
太陽光発電装置10は、太陽光を利用して発電する装置である。太陽光発電装置10は、共用部112と商用電源70との間に配置される。太陽光発電装置10は、太陽電池パネル11及びパワーコンディショナー12等を具備する。
【0024】
太陽電池パネル11は、枠体に複数の太陽電池を取り付けること等によって構成される。太陽電池パネル11は、前記太陽電池に太陽光が当たることで発電する。
図1に示すように、太陽電池パネル11は、日当たりの良い場所、本実施形態では集合住宅110Aの屋根111に敷設される。また、太陽電池パネル11は、屋根111の日当たりの良い面(南や南東や南西を向いた面)の八割程度に敷設される。
【0025】
図3に示すパワーコンディショナー12は、太陽電池パネル11で発電された直流電力を交流電力に変換するものである。パワーコンディショナー12は、太陽電池パネル11で発電された電力が流通する配電線L2の中途部に配置される。パワーコンディショナー12は、配電線L2を介して太陽電池パネル11と電気的に接続される。また、パワーコンディショナー12は、配電線L1・L2等を介して共用部112の負荷112a及び商用電源70と電気的に接続される。
【0026】
蓄電装置20は、太陽光発電装置10及び商用電源70からの電力を充放電可能に構成される装置である。蓄電装置20は、電力を充放電可能なリチウムイオン電池やニッケル水素電池等からなる蓄電池や、供給されてくる交流電力を整流して前記蓄電池に充電させる充電器や、前記蓄電池からの直流電力を交流電力に変換して出力するインバータ等を具備する。
【0027】
また、蓄電装置20は、制御部21を具備する。制御部21は、前記充電器や前記インバータ等を制御するものである。制御部21は、主としてCPU等の演算処理装置、RAMやROM等の記憶装置及びタッチパネル等の入出力装置等により構成される。制御部21は、蓄電装置20に内蔵されている。制御部21は、蓄電装置20に充放電される電力に関する情報を取得することができる。
【0028】
蓄電装置20は、共用部112と商用電源70との間に配置される。また、蓄電装置20は、後述する電力制御装置50と接続される配電線L3等を介して、太陽光発電装置10、共用部112の負荷112a及び商用電源70と電気的に接続される。このような蓄電装置20は、例えば、共用部112に設けられる分電盤の近傍等に設置される。
【0029】
売買電電力メータ30は、商用電源70から蓄電装置20及び共用部112の負荷112aへ供給される電力(買電される電力)、並びに太陽光発電装置10から商用電源70へ逆潮流される電力(売電される電力)を検出するものである。売買電電力メータ30は、配電線L1の中途部に設けられる。売買電電力メータ30の検出結果は、商用電源70から蓄電装置20あるいは共用部112の負荷112aへ供給される電力を検出したときに0Wよりも大きな値(正の値)となる。また、売買電電力メータ30の検出結果は、商用電源70へ逆潮流される電力を検出したときに0Wよりも小さな値(負の値)となる。
【0030】
共用部電力メータ40は、共用部112の負荷112aへ供給される電力量を検出するものである。共用部電力メータ40は、共用部112内に設けられる。
【0031】
電力制御装置50は、集合住宅110A内における電力の流通方向を制御するものである。電力制御装置50は、配電線L1の中途部に設けられ、売買電電力メータ30と共用部112との間に配置される。電力制御装置50は、配電線L1〜L3等を介して太陽光発電装置10、蓄電装置20、商用電源70及び共用部112の負荷112aと電気的に接続される。電力制御装置50は、後述する制御装置60による電力の流通方向を制御することにより、太陽光発電装置10で発電された電力の流通方向を切り替えることで、前記発電された電力を共用部112の負荷112aへ供給したり、蓄電装置20の充電のために蓄電装置20へ供給したり、商用電源70へ逆潮流させることができる。また、電力制御装置50は、配電線L3を流通する電力の方向を切り替えることで、商用電源70からの電力で蓄電装置20を充電したり、蓄電装置20から放電された電力を共用部112の負荷112aへ供給することができる。
【0032】
制御装置60は、集合住宅110A〜110G間での電力融通を制御するものである。
図2及び
図3に示すように、制御装置60は、電力融通装置61及び情報管理装置62を具備する。
【0033】
電力融通装置61は、集合住宅110A〜110G間での電力の流通方向を制御するものである。電力融通装置61は、配電線L4を介して電力制御装置50と電気的に接続される。電力融通装置61は、所定の配電線等を介して集合住宅110A〜110Gと電気的に接続される。電力融通装置61は、電力の流通方向を切り替えることで、一の集合住宅(例えば、集合住宅110A)から他の集合住宅(例えば、集合住宅110B等)へ電力を流通させる(一の集合住宅の電力を他の集合住宅へと融通する)ことができる。
【0034】
情報管理装置62は、電力融通システム1内の情報(例えば、蓄電装置20の容量等)を管理すると共に、当該電力融通システム1における電力の供給態様(例えば、電力の流通方向や蓄電装置20の充放電タイミング等)及び集合住宅110A〜110G間での電力融通を制御するものである。情報管理装置62は、CPU等の演算処理装置、RAMやROM等の記憶装置、液晶ディスプレイ等の出力装置及びキーボード等の入力装置により構成される。情報管理装置62の前記記憶装置には、前記電力の供給態様及び前記電力融通に関する情報や前記電力の供給態様及び前記電力融通を実施するためのプログラム等が予め記憶されている。
【0035】
情報管理装置62は、蓄電装置20の制御部21と電気的に接続される。情報管理装置62には、蓄電装置20の蓄電量に関する信号が制御部21から入力される。また、情報管理装置62は、制御部21に所定の信号を入力することで、蓄電装置20の運転(電力の充放電)を制御することができる。
情報管理装置62は、売買電電力メータ30と電気的に接続される。情報管理装置62には、売買電電力メータ30の検出結果に関する信号が入力される。
情報管理装置62は、共用部電力メータ40と電気的に接続される。情報管理装置62には、共用部電力メータ40の検出結果に関する信号が入力される。
情報管理装置62は、電力制御装置50と電気的に接続される。情報管理装置62は、電力制御装置50に所定の信号を入力することで、電力制御装置50(集合住宅110A〜110G内における電力の流通方向)を制御することができる。
情報管理装置62は、電力融通装置61と電気的に接続される。情報管理装置62は、電力融通装置61に所定の信号を入力することで、電力融通装置61(集合住宅110A〜110G間での電力の流通方向)を制御することができる。
【0036】
次に、前述の如く構成された電力融通システム1における共用部112の負荷112aへの電力の供給態様(モード)について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、集合住宅110Aの共用部112の負荷112aへの電力供給について説明する。
【0037】
電力融通システム1では、電力の供給態様として、売電モード及びエコモードを有する。制御装置60は、情報管理装置62の前記記憶装置に記憶されたプログラムを前記演算処理装置で実行することで、エコモード及び買電モードに応じた電力の流通方向の制御等を行う。売電モード及びエコモードは、例えば、集合住宅110Aのオーナーが任意に選択可能に構成される。
【0038】
売電モードは、太陽光発電装置10で発電した電力の売電(商用電源70へと極力逆潮流させて金銭的な利益を得ること)を目的としたモードである。
【0039】
売電モードが選択された場合、制御装置60の情報管理装置62は、蓄電装置20の制御部21及び電力制御装置50を制御することで、予め設定された時間帯(例えば、電力料金が安い深夜の時間帯)に商用電源70からの電力によって蓄電装置20を充電する。また、情報管理装置62の指示で電力制御装置50を制御することにより、商用電源70からの電力を共用部112の負荷112aにも供給する。これにより、エレベータ等の共用部112の電気設備を動作させることができる。
【0040】
売電モードにおいて、制御装置60の情報管理装置62の指示で電力制御装置50を制御することにより、昼間や夜間の時間帯に蓄電装置20を放電する。これにより、商用電源70からの電力によって充電した電力を共用部112の負荷112aへ供給する。このとき、情報管理装置62の指示で電力制御装置50を制御することにより、蓄電装置20から放電された電力が売電されないように、商用電源70から100W程度電力を買電し、当該買電した電力も共用部112の負荷112aへ供給する。
【0041】
また、制御装置60の情報管理装置62の指示で電力制御装置50を制御することにより、昼間の時間帯に太陽光発電装置10で発電した電力を共用部112の負荷112aへ供給する。また、情報管理装置62の指示で電力制御装置50を制御することにより、前記発電した電力が余った場合、当該余った電力を商用電源70へ逆潮流させる。
【0042】
なお、売電モードにおいて、制御装置60の情報管理装置62は、制御部21から入力される信号に基づいて充放電の可否を適宜判断する。例えば、情報管理装置62は、蓄電装置20が満充電である場合、深夜の時間帯に充電指示を出さず、蓄電装置20の残量がない場合、昼間や夜間の時間帯でも放電指示を出さない。
【0043】
エコモードは、太陽光発電装置10で発電した電力を極力共用部112の負荷112aで使用することで、省エネ効果を得ることを目的としたモードである。
【0044】
エコモードが選択された場合、制御装置60の情報管理装置62は、昼間の時間帯に売買電電力メータ30から入力される信号(検出結果が負の値であるかどうか)に基づいて、太陽光発電装置10で発電した電力を売電しているかどうかを確認する。
図4に示すように、情報管理装置62は、太陽光発電装置10で発電した電力を売電していると判断した場合、電力制御装置50を制御することにより、蓄電装置20を太陽光発電装置10からの電力で充電する。これにより、電力融通システム1は、自然エネルギー(太陽光)を利用して発電された電力で蓄電装置20を充電することができる。このとき、制御装置60の情報管理装置62の指示で電力制御装置50を制御することにより、商用電源70からの電力を100W程度買電し、当該買電した電力でも蓄電装置20を充電する。なお、
図4及び後述する
図6においては、商用電源70からの電力を白塗りの矢印で示し、太陽光発電装置10で発電した電力を黒塗りの矢印で示している。
【0045】
また、制御装置60の情報管理装置62の指示で電力制御装置50を制御することにより、太陽光発電装置10が発電していない夜間や深夜の時間帯に、必要に応じて蓄電装置20を放電する。これにより、太陽光発電装置10及び商用電源70からの電力によって充電した電力が共用部112の負荷112aへ供給される。このとき、情報管理装置62は、商用電源70から100W程度電力を買電し、当該買電した電力も共用部112の負荷112aへ供給する。
【0046】
なお、エコモードにおいて、制御装置60の情報管理装置62は、制御部21から入力される信号に基づいて充放電の可否を適宜判断する。例えば、情報管理装置62は、蓄電装置20が満充電である場合、昼間の時間帯に充電指示を出さず、蓄電装置20の残量がない場合、夜間や深夜の時間帯でも放電指示を出さない。夜間や深夜の時間帯に放電指示を出さない場合、情報管理装置62は、商用電源70からの電力を共用部112の負荷112aへ供給する。これによって、電力融通システム1は、曇りや雨が続いて昼間の時間帯に蓄電装置20に太陽光発電装置10からの電力を十分に充電することができなかった場合でも、夜間や深夜の時間帯に共用部112の負荷112aへ安定して電力を供給することができる。
【0047】
また、制御装置60の情報管理装置62は、売電モード及びエコモードのいずれにおいても、太陽光発電装置10の発電量が少なかった場合に、電力制御装置50を制御することにより、夜間や深夜の時間帯に商用電源70からの買電量を自動的に増やして蓄電装置20へ充電する電力量を増やす。このように、電力融通システム1は、蓄電装置20への導入電源として太陽光発電装置10と商用電源70とを併用することで、天候に関わらず蓄電装置20の蓄電量を確保することができる。これによれば、電力融通システム1は、蓄電装置20の残量がなくなって、共用部112の負荷112aへ電力を供給することができなくなることを抑制できる。
【0048】
次に、電力融通システム1によって行われる集合住宅110A〜110G間の電力融通について説明する。
【0049】
図5(a)に示すように、制御装置60の情報管理装置62は、予め(電力融通に際して)、集合住宅110A〜110Gに対して電力融通に関する優先順位を設定し、当該優先順位を前記記憶装置に記憶させている。そこで、まず、優先順位を設定するまでの流れについて説明する。
【0050】
制御装置60の情報管理装置62は、優先順位を設定するときに、太陽電池パネル11の単位面積当たりの発電量と敷設面積とを乗じることによって、太陽光発電装置10の発電量を予測する。
【0051】
ここで、太陽電池パネル11は、日照条件が良い南向きの屋根111に設置された場合や水平面に対して最適な角度で設置された場合や日照を阻害する要因(山及び電柱によって太陽電池パネル11にかかる日陰等)がない場合に発電量が多くなる(
図1参照)。本実施形態のように複数の太陽光発電装置10が集合住宅110A〜110Gにそれぞれ設けられる場合、前記日照条件等の違いによって各太陽光発電装置10の発電量は互いに異なるものとなる。
【0052】
そこで、制御装置60の情報管理装置62は、このような太陽電池パネル11の発電量の違いを考慮して太陽電池パネル11の単位面積当たりの発電量を予測する。具体的には、情報管理装置62は、集合住宅110A〜110G毎に日照条件等に応じた係数(例えば、太陽電池パネル11の向きが南向きであれば1、東向きであれば0.85等)を設定する。そして、情報管理装置62は、太陽電池パネル11の単位面積当たりの発電容量と前記日照条件等に応じた係数とを乗ずることで、太陽電池パネル11の単位面積当たりの発電量を予測する。このようにして、情報管理装置62は、太陽電池パネル11の発電量の違いを、太陽光発電装置10の発電量の予測結果に反映させることができる。
【0053】
太陽光発電装置10の発電量を予測した後で、制御装置60の情報管理装置62は、予測した発電量が多い順に優先順位を設定する。なお、本実施形態に係る優先順位は、集合住宅110A、集合住宅110B、集合住宅110C、集合住宅110D、集合住宅110E、集合住宅110F、集合住宅110Gの順に低くなるものとする。
【0054】
次に、電力融通システム1によって行われる電力融通の流れについて説明する。
【0055】
制御装置60は、太陽光発電装置10が発電する時間帯(主に昼間の時間帯)に、情報管理装置62の前記記憶装置に記憶されたプログラムを前記演算処理装置で実行することで、電力融通に応じた電力の流通方向の制御等を行う。なお、以下においては、説明の便宜上、全ての集合住宅110A〜110Gにおける電力の供給態様は、エコモードであるものとする。
【0056】
まず、制御装置60の情報管理装置62は、蓄電装置20の制御部21から入力される信号に基づいて、集合住宅110A〜110Gに設けられる蓄電装置20の蓄電量を確認する。このとき、
図5(b)に示すように、情報管理装置62は、蓄電装置20の蓄電量が不足している集合住宅(例えば、満充電となっていない集合住宅)がある場合、当該集合住宅に電力を融通する必要があると判断する。なお、本実施形態においては、集合住宅110F・110Gの蓄電装置20の蓄電量が不足しているものとする。また、
図5においては、蓄電量が不足している集合住宅110F・110Gを斜線で示している。
【0057】
また、制御装置60の情報管理装置62は、蓄電装置20の蓄電量が不足していない集合住宅(例えば、満充電となっている集合住宅)がある場合、当該集合住宅が電力を融通可能であると判断する。なお、本実施形態においては、集合住宅110A〜110Eが電力を融通可能であるものとする。また、
図5においては、蓄電量が不足していない集合住宅110A〜110Eを白塗りで示している。
【0058】
蓄電装置20の蓄電量を確認した後で、制御装置60の情報管理装置62は、電力の融通元及び融通先を決定する。このとき、情報管理装置62は、電力を融通可能な集合住宅110A〜110Eの中で優先順位が最も高い集合住宅110Aを融通元に決定する。また、情報管理装置62は、電力融通が必要な集合住宅110F・110Gのうち優先順位が低い集合住宅110Gを、集合住宅110Aからの電力の融通先に決定する。次に、情報管理装置62は、集合住宅110A〜110Eの中で優先順位が二番目に高い集合住宅110Bを融通元に決定すると共に、集合住宅110Gよりも優先順位が高い(発電量が多い)集合住宅110Fを集合住宅110Bからの電力の融通先に決定する。
【0059】
電力の融通元及び融通先を決定した後で、
図5(c)及び
図6に示すように、制御装置60の情報管理装置62は、電力融通装置61を制御して、決定した融通元から融通先へ電力を融通するように電力の流通方向を制御する。また、情報管理装置62は、供給元の集合住宅110A・110Bに設けられる電力制御装置50を制御して、集合住宅110A・110Bに設けられる太陽光発電装置10で発電した電力を電力融通装置61へ供給させる。また、情報管理装置62は、融通先の集合住宅110F・110Gに設けられる電力制御装置50を制御して、電力融通装置61へ供給された電力を集合住宅110F・110Gの蓄電装置20及び共用部112の負荷112aへ供給させる。
【0060】
これによれば、制御装置60の情報管理装置62は、電力を融通可能な集合住宅110A〜110Eの中で、特に電力が余り易い(発電量が多い)集合住宅110A・110Bを優先的に電力の融通元に決定することができる。また、集合住宅110A・110Bのうち、電力が余り易い集合住宅110Aを優先的に電力の融通元に設定することができる。また、情報管理装置62は、電力を融通する必要がある集合住宅110F・110Gのうち、電力が不足し易い(発電量が少ない)集合住宅110Gを優先的に電力の融通先に決定することができる。
これにより、情報管理装置62は、太陽光発電装置10の発電量を考慮した実情に沿って集合住宅110A〜110G間で融通することができる。また、情報管理装置62は、太陽光発電装置10の自家利用を促進する(商用電源70からの買電量を抑制する)ことができる。
【0061】
ここで、共用部112においては、太陽光発電装置10の発電状況(例えば、発電量が少ない等)に応じて、負荷112aでの使用電力量を意図的に減らす制御が適宜行われている。前記制御としては、例えば、点灯させる共用灯の数を減らす制御等がある。
そこで、制御装置60の情報管理装置62の指示により電力制御装置50を制御することにより、集合住宅110A〜110G間で電力を融通しても電力が余る場合や全ての集合住宅110A〜110Gで電力を融通可能な状態である場合、前記使用電力量を減らしている共用部112へ供給する電力量を増やす。このとき、情報管理装置62は、共用部電力メータ40から入力される信号に基づいて、使用電力量を減らしている(少ない)集合住宅を確認する。そして、情報管理装置62の指示により電力制御装置50を制御することにより、当該確認した集合住宅の共用部112へ供給する電力量を増やす。この際、情報管理装置62は、電力制御装置50及び電力融通装置61を制御して、前記確認した集合住宅に優先順位が高い集合住宅から適宜電力を融通する。これにより、電力融通システム1は、太陽光発電装置10の自家利用を促進することができる。
【0062】
また、融通可能な集合住宅がない場合(全ての集合住宅110A〜110Gで蓄電量が不足している場合)、制御装置60の情報管理装置62は、電力の融通を行わない。
【0063】
また、
図7に示すように、電力融通システム1では、一部の集合住宅110A〜110Cで停電が発生した場合、当該集合住宅110A〜110Cに設けられる太陽光発電装置10を商用電源70から独立して運転させる。このとき、情報管理装置62は、電力制御装置50及び電力融通装置61を制御して、停電が復旧するまでの間、停電が発生していない他の集合住宅110D〜110Gから一部の集合住宅110A〜110Cへ電力を融通する。
【0064】
これにより、電力融通システム1は、停電が発生した一部の集合住宅110A〜110Cへ継続して電力を供給することができ、一部の集合住宅110A〜110Cにおいて共用部112の共用灯等を通常通り動作させることができる。
【0065】
電力融通システム1によって行われる電力融通の基本的な流れは以上の如くである。なお、制御装置60の情報管理装置62は、予め設定した優先順位を以下のようにして適宜補正しても良い。
【0066】
例えば、制御装置60の情報管理装置62は、時間帯に応じて優先順位を補正しても良い。この場合、情報管理装置62は、時間帯と太陽電池パネル11の向きとの関係を利用して優先順位を補正する。
【0067】
太陽光発電装置10は、太陽電池パネル11が東や南東を向いている場合、午前の時間帯の方が午後の時間帯よりも発電量が多くなり、太陽電池パネル11が西や南西を向いている場合、午後の時間帯の方が午前の時間帯よりも発電量が多くなる。そこで、制御装置60の情報管理装置62は、東や南東を向いた太陽電池パネル11が敷設される集合住宅(例えば、集合住宅110C・110F)の優先順位を、午前の時間帯だけ高くする。また、情報管理装置62は、西や南西を向いた太陽電池パネル11が敷設される集合住宅(例えば、集合住宅110E・110G)の優先順位を午後の時間帯だけ高くする。
【0068】
これによれば、制御装置60の情報管理装置62は、時間帯に応じて最適な電力融通を行うことができる。
【0069】
また、制御装置60の情報管理装置62は、天候に応じて優先順位を補正しても良い。この場合、情報管理装置62は、集合住宅110A〜110Gに対応する地域の気象予報に関する情報を、インターネット回線等を介して所定のサーバから事前に取得する。
例えば、情報管理装置62は、夜間の時間帯等に翌日の気象予報に関する情報を取得する。そして、翌日の午前の時間帯が曇りであると共に翌日の午後の時間帯が快晴であるとの気象予報を取得した場合、情報管理装置62は、太陽電池パネル11が南東を向いた集合住宅110C・110Fの優先順位を、翌日の間だけ低くする。また、情報管理装置62は、太陽電池パネル11が南西を向いた集合住宅110E・110Gの優先順位を、翌日の間だけ高くする。
【0070】
これによれば、制御装置60の情報管理装置62は、天候の影響で一日(翌日)の発電量が少なくなり易い集合住宅110C・110Fの優先順位を低くすることができる。また、情報管理装置62は、天候の影響で一日(翌日)の発電量が少なくなり難い集合住宅110E・110Gの優先順位を高くすることができる。これによって、情報管理装置62は、天候に応じて最適な電力融通を行うことができる。
【0071】
また、制御装置60の情報管理装置62は、蓄電装置20の蓄電量に応じて優先順位を補正しても良い。この場合、情報管理装置62は、制御部21から入力される信号に基づいて集合住宅110A〜110Gの蓄電装置20の蓄電量を確認する。そして、情報管理装置62は、蓄電量が少ない集合住宅の優先順位を蓄電量が多い集合住宅の優先順位よりも低くする。
【0072】
これによれば、制御装置60の情報管理装置62は、蓄電量を確保するために多くの電力が必要となる集合住宅(夜間や深夜の時間帯に多くの電力を放電した集合住宅)の優先順位を低くすることができる。また、情報管理装置62は、蓄電量を確保するために余り電力を必要としない集合住宅(夜間や深夜の時間帯に余り電力を放電しなかった集合住宅)の優先順位を高くすることができる。これによって、情報管理装置62は、蓄電量に応じて最適な電力融通を行うことができる。
【0073】
また、制御装置60の情報管理装置62は、蓄電装置20の蓄電量に太陽光発電装置10の発電量の予測結果に関する係数(例えば、集合住宅110A〜110Gの中で発電量が多い集合住宅は1よりも大きく、発電量が少ない集合住宅は1よりも小さい値となるような係数等)を乗じた結果を用いて優先順位を補正しても良い。この場合、制御装置60は、発電量に基づいて、予め前記係数を集合住宅110A〜110G毎に設定する。また、制御装置60は、電力融通を行うときに、蓄電装置20の制御部21から入力される信号に基づいて、蓄電装置20の蓄電量を取得する。そして、制御装置60は、取得した蓄電量と前記係数とを乗ずることで優先順位を補正する。
【0074】
これによれば、制御装置60の情報管理装置62は、蓄電量が少なくても、発電量が多いために電力が比較的余り易い集合住宅の優先順位が必要以上に低くなることを抑制できる。また、情報管理装置62は、蓄電量が多くても、発電量が少ないために電力が比較的余り難い集合住宅の優先順位が必要以上に高くなることを抑制できる。これによって、情報管理装置62は、蓄電量及び発電量に応じて最適な電力融通を行うことができる。
【0075】
また、制御装置60の情報管理装置62は、蓄電装置20の蓄電量に、太陽電池パネル11の変換効率(性能)に関する係数を乗じた結果を用いて優先順位を補正しても良い。
【0076】
また、制御装置60の情報管理装置62は、共用部112の負荷112aの使用電力量の統計値に応じて優先順位を補正しても良い。この場合、情報管理装置62は、共用部電力メータ40からの入力結果に基づいて、共用部112の負荷112aの使用電力量を取得する。情報管理装置62は、このような使用電力量の取得を決まった時間帯に行って、集合住宅110A〜110Gを一意に識別可能なデータ(例えば、IDや集合住宅の名前等)と日時と使用電力量の算出結果等とを関連付けて前記記憶装置に記憶させる。
【0077】
そして、制御装置60の情報管理装置62は、前記記憶装置に記憶させた使用電力量等を適宜抽出し、使用電力量の統計値を算出する。例えば、情報管理装置62は、曜日に応じた使用電力量の平均値を集合住宅110A〜110G毎に算出し、当該算出結果を確認する。仮に、集合住宅110Aの日曜日の使用電力量が集合住宅110Bの日曜日の使用電力量よりも多い場合、情報管理装置62は、日曜日だけ集合住宅110Aの優先順位を集合住宅110Bの優先順位よりも低くする。
【0078】
これによれば、制御装置60の情報管理装置62は、使用電力量に応じて最適な電力融通を行うことができる。
【0079】
以上の如く、本実施形態に係る電力融通システム1は、複数の集合住宅110A〜110G間で電力を融通可能な電力融通システム1であって、前記複数の集合住宅110A〜110Gに設けられ、各集合住宅110A〜110Gに応じた態様で設置される太陽電池パネル11を有する複数の太陽光発電装置10と、前記複数の集合住宅110A〜110G間で電力を融通する際に電力の流通方向を制御する制御装置60と、を具備し、前記制御装置60は、予め、前記複数の太陽光発電装置10の発電量を予測すると共に当該予測結果に基づいて、前記複数の集合住宅110A〜110Gに対して電力融通の優先順位を設定し、前記複数の集合住宅110A〜110G間で電力を融通する際に、前記優先順位に基づいて電力の融通元となる集合住宅110A〜110G及び融通先となる集合住宅110A〜110Gを設定し、前記融通元となる集合住宅110A〜110Gに設けられる前記太陽光発電装置10の電力を、前記融通先となる集合住宅110A〜110Gへ融通するものである。
【0080】
このように構成することにより、太陽光発電装置10の発電量を考慮した実情に沿った電力融通を行うことができる。
【0081】
また、前記制御装置60は、前記予測した発電量の多い順に前記優先順位を設定し、前記優先順位の高い集合住宅を優先的に前記融通元に設定し、前記優先順位の低い集合住宅を優先的に前記融通先に設定するものである。
【0082】
このように構成することにより、太陽光発電装置10の発電量を考慮した実情に沿った電力融通を行うことができる。
【0083】
また、前記制御装置60は、時間帯又は天候の少なくともいずれか一方に応じて前記優先順位を補正するものである。
【0084】
このように構成することにより、時間帯や天候を考慮した実情に沿った電力融通を行うことができる。
【0085】
また、前記集合住宅110A〜110Gに設けられる複数の蓄電装置20と、前記複数の蓄電装置20の蓄電量を検出すると共に、前記蓄電量の取得結果を前記制御装置60に入力する制御部21(蓄電量検出手段)と、をさらに具備し、前記制御装置60は、前記蓄電量の入力結果に基づいて前記優先順位を補正するものである。
【0086】
このように構成することにより、蓄電量を考慮した実情に沿った電力融通を行うことができる。
【0087】
また、使用電力量を前記集合住宅110A〜110G毎に検出すると共に、前記使用電力量の検出結果を前記制御装置60に入力する共用部電力メータ40(使用電力量検出手段)をさらに具備し、前記制御装置60は、前記使用電力量の入力結果の統計値に基づいて前記優先順位を補正するものである。
【0088】
このように構成することにより、使用電力量を考慮した実情に沿った電力融通を行うことができる。
【0089】
また、前記制御装置60は、前記複数の集合住宅110A〜110Gのうち一部の集合住宅110A〜110Cで停電が発生した際に、停電が発生していない他の集合住宅110D〜110Gの前記太陽光発電装置10の電力を、前記一部の集合住宅110A〜110Cへ融通するものである。
【0090】
このように構成することにより、停電が発生した場合でも、一部の集合住宅110A〜110Cへ継続して電力を供給することができる。
【0091】
なお、本実施形態に係る制御部21は、蓄電量検出手段の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る共用部電力メータ40は、使用電力量検出手段の実施の一形態である。
【0092】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0093】
例えば、本実施形態においては集合住宅間で電力を融通するものとしたが、電力を融通する建物は集合住宅に限定されるものでなく、一軒家等であっても良い。
【0094】
また、太陽電池パネル11が設けられる場所は、屋根111に限定されるものでなく、例えば、野立てやカーポートの上や集合住宅110A〜110Gの外壁等であっても良い。
【0095】
また、太陽電池パネル11は、必ずしも屋根111の日当たりの良い面の八割程度に敷設される必要はない。例えば、太陽電池パネル11は、屋根111全体や屋根111全体の八割程度や日当たりの良い面の全体のみに敷設されるものであっても良い。また、日当たり良い面のみに太陽電池パネル11を敷設する(日当たりの悪い面に敷設しない)ことで、投資対効果を向上することができる。
【0096】
また、太陽光発電装置10は、必ずしも全ての集合住宅110A〜110Gに設けられる必要はなく、例えば、一部の集合住宅だけに設けられるものであっても良い。この場合、電力融通システム1は、太陽光発電装置10が設けられていない集合住宅において、深夜の時間帯に商用電源70によって蓄電装置20を充電すると共に、昼間や夜間の時間帯に蓄電装置20を放電するような電力の供給態様を有するものであって良い。
また、この場合、屋根111の向き及び角度等から発電量が多いと予測される集合住宅を抽出し、当該抽出した集合住宅だけに太陽光発電装置10を設けても良い。これによって、太陽光発電装置10の発電量が大きく減少することなく、スマートシティ100内における太陽電池パネル11の敷設面積を減らすことができるため、投資対効果を向上することができる。
【0097】
また、電力融通システム1は、蓄電装置20を具備していなくても良い。
【0098】
また、制御装置60の情報管理装置62は、優先順位を設定するときに、太陽光発電装置10の発電量を予測した結果が複数の集合住宅で同一の値となった場合、変換効率等に基づいて同一の値となった複数の集合住宅間での順位付けを行っても良い。
【0099】
また、制御装置60の情報管理装置62は、蓄電装置20の蓄電量に基づいて電力を融通可能であるかを判断したが、電力を融通可能であるかを判断するための手段はこれに限定されるものでない。例えば、売買電電力メータ30の検出結果に基づいて電力を融通可能であるかを判断しても良い。この場合、売電している場合に電力を融通可能であると判断しても良い。
【0100】
また、
図8に示すように、電力融通システム1は、ハイブリッドパワーコンディショナー80を具備するものであっても良い。ハイブリッドパワーコンディショナー80は、太陽光発電装置10で発電された直流電力を所定の電圧に適宜変換するコンバーターや直流電力を交流電力に変換するインバーター等を具備する。ハイブリッドパワーコンディショナー80は、太陽光発電装置10で発電された電力及び蓄電装置20から放電された電力を適宜変換して共用部112の負荷112aへ供給可能であると共に、商用電源70からの電力を蓄電装置20に蓄電可能に構成される。また、ハイブリッドパワーコンディショナー80は、太陽光発電装置10で発電した電力を売電可能に構成される。また、ハイブリッドパワーコンディショナー80は、蓄電装置20の蓄電量を制御装置60の情報管理装置62に入力可能に構成される。
【0101】
このような構成において、電力融通システム1は、常に(時間帯を問わず)太陽光発電装置10及び商用電源70からの電力を蓄電装置20に充電し、蓄電装置20を常に満充電にするような供給態様を有するものであっても良い。当該供給態様においては、集合住宅110A〜110Gで停電が発生したときに蓄電装置20を放電する。これによって、停電が発生した場合に、集合住宅110A〜110Gに長時間電力を供給することができる。
【0102】
また、本実施形態において、電力融通システム1は、電力融通装置61を介して融通元の集合住宅から融通先の集合住宅へと電力を融通するものとしたが、電力を融通するための手段はこれに限定されるものでない。例えば、電力融通システム1は、融通元の集合住宅から融通先の集合住宅へと直接(電力融通装置61を介することなく)融通するものであっても良い。
【0103】
また、電力融通システム1は、集合住宅110A〜110Gで共同して使用する共用蓄電装置を具備するものであっても良い、前記共用蓄電装置は、商用電源70と電気的に接続される。また、前記共用蓄電装置は、電力融通装置61等を介して集合住宅110A〜110Gの太陽光発電装置10と電気的に接続される。
【0104】
制御装置60の情報管理装置62は、集合住宅110A〜110G間で電力を融通しても電力が余る場合や全ての集合住宅110A〜110Gで電力を融通可能な状態である場合に、前記共用蓄電装置を充電する。仮に、集合住宅110A〜110Gからの電力で前記共用蓄電装置の蓄電量を確保できない場合、情報管理装置62は、商用電源70からの電力で前記共用蓄電装置を充電しても良い。
【0105】
制御装置60の情報管理装置62は、集合住宅110A〜110Gで停電が発生したときに、前記共用蓄電装置を放電する。なお、情報管理装置62は、予め最低限の蓄電量(例えば、停電時に数時間電力を供給可能な蓄電量)を設定し、通常時(停電が発生していないとき)に前記最低限の蓄電量まで前記共用蓄電装置を充電すれば良い。
【0106】
また、このような共用蓄電装置を、融通元となる優先順位の高い集合住宅(
図5(b)における集合住宅110A・110B)からの電力をまとめて蓄電するものとして設けてもよい。共用蓄電装置は制御装置60に接続される。制御装置60の情報管理装置62は、この共用蓄電装置の充放電を制御する。情報管理装置62は、電力融通装置61を制御することにより、融通先となる優先順位の低い集合住宅(
図5(b)における集合住宅110F・110G)へ蓄電した電力を供給するよう共用蓄電装置を放電する。こうすることで、共用蓄電装置としては蓄電容量の大きなものが必要になるが、融通元となる集合住宅の数と融通先となる集合住宅の数とが異なるような場合でも対応可能(電力融通可能)となる。例えば、融通元となる集合住宅の数が2つで融通先である集合住宅の数が3つというような場合であっても、融通元となる2つの集合住宅からの電力をいったん共用蓄電装置に蓄え、この共用蓄電装置に蓄えた電力を融通先である3つの集合住宅へ電力供給することができる。
【0107】
また、
図3における配電線L2(パワーコンディショナー12と電力制御装置50との間)に太陽光発電装置10で発電した電力量を検出する電力計を設けて、その検出結果を制御装置60に入力するようにしてもよい。制御装置60は、この検出結果により各集合住宅における太陽光発電装置10での発電量の実態を把握することができる。このため、例えば、電力計に基づき把握した発電量が、所定の期間(例えば1週間(7日間)や1か月(30日間)等)連続して太陽光発電装置10の発電量の予測結果を下回るような場合には、情報管理装置62は、太陽電池パネル11の単位面積当たりの発電容量予測をする際に、これに応じた係数を乗ずることで太陽光発電装置10の発電量の予測結果に反映させることができる。このようにすることで、例えば、発電量が多いと予測される太陽光発電装置10を有する集合住宅において、太陽電池パネル11の一部の発電能力が低下あるいは失われているために予測されるほどの発電量を得られない場合であっても、これを把握し、発電量の予測結果に反映させることで、優先順位を下げるようにすることができる。