特許第6757153号(P6757153)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6757153
(24)【登録日】2020年9月1日
(45)【発行日】2020年9月16日
(54)【発明の名称】車両の側面衝突時の乗員保護構造
(51)【国際特許分類】
   B60R 21/02 20060101AFI20200907BHJP
   B62D 25/08 20060101ALI20200907BHJP
【FI】
   B60R21/02
   B62D25/08 L
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-56924(P2016-56924)
(22)【出願日】2016年3月22日
(65)【公開番号】特開2017-170992(P2017-170992A)
(43)【公開日】2017年9月28日
【審査請求日】2018年12月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005348
【氏名又は名称】株式会社SUBARU
(74)【代理人】
【識別番号】110000383
【氏名又は名称】特許業務法人 エビス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長澤 勇
【審査官】 鈴木 貴晴
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−057062(JP,A)
【文献】 特開2001−138856(JP,A)
【文献】 特開昭48−053420(JP,A)
【文献】 特開2007−118736(JP,A)
【文献】 特開平08−276866(JP,A)
【文献】 特開2011−161937(JP,A)
【文献】 実開平05−028787(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0049074(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0043001(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 21/02
B62D 25/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロアパネルの車幅方向端縁に沿って車体の側面となるサイドパネルが立設される車体と、
前記フロアパネルより上側において、前記サイドパネルより車幅方向内側に窪んだ車輪ハウスを画成する車輪ハウスパネルと、
前記車輪ハウスの車幅方向内側において前記フロアパネルの上に設けられるシートと、
前記車輪ハウス内において前記車体に回転可能に軸支される車輪と、
前記車輪ハウスパネルの車内面に設けられ、少なくとも前記フロアパネルから前記サイドパネルの近傍まで至るように車幅方向に沿って延在する補剛部材と、
を有し、
前記車輪は、前記車体において車幅方向に沿って延在して回転可能に軸支される車軸の先端に取り付けられ、
前記補剛部材として、前記車軸に対して車体の前後に分散して設けられる一対の補剛部材を有し、
一対の前記補剛部材についての前記サイドパネル側の外端は、前記車輪ハウス内に配置される前記車輪の外面と揃えられている、
車両の側面衝突時の乗員保護構造。
【請求項2】
一対の前記補剛部材についての前記サイドパネル側の外端は、車体の前後方向において前記車軸に対して対称に配置される、
請求項記載の車両の側面衝突時の乗員保護構造。
【請求項3】
一対の前記補剛部材についての前記サイドパネル側の外端は、前記車軸より上側へ、高さを揃えてずらして配置される、
請求項1または2記載の車両の側面衝突時の乗員保護構造。
【請求項4】
前記補剛部材についての前記フロアパネル側の内端部は、前記フロアパネルに沿って車幅方向内側へ延在して前記車体のサイドフレームに到達するように設けられ、
前記車輪は、前記サイドフレームの下側に軸支された車軸の先端に取り付けられる、
請求項1からのいずれか一項記載の車両の側面衝突時の乗員保護構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車といった車両の側面衝突時の乗員保護構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車は、特許文献1から3に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−239869号公報
【特許文献2】特開2003−335155号公報
【特許文献3】特開2004−114792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、これらの自動車では、三列目シートの車幅方向両側に車輪ハウスが位置する。車輪ハウス内にはホイール、タイヤといった車輪が配置される。
その結果、他の車体の衝撃荷重により車輪ハウス内のホイールといった車輪が車幅方向内側へ向かって押し込まれる可能性がある。押し込まれたホイールによって車輪ハウスが車幅方向内側へ向かって変形すると、シートに着座した乗員の下肢に当たる可能性がある。
【0005】
このように自動車といった車両の車体では、側面衝突時の乗員保護性能を高めることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る車両の側面衝突時の乗員保護構造は、フロアパネルの車幅方向端縁に沿って車体の側面となるサイドパネルが立設される車体と、前記フロアパネルより上側において、前記サイドパネルより車幅方向内側に窪んだ車輪ハウスを画成する車輪ハウスパネルと、前記車輪ハウスの車幅方向内側において前記フロアパネルの上に設けられるシートと、前記車輪ハウス内において前記車体に回転可能に軸支される車輪と、前記車輪ハウスパネルの車内面に設けられ、少なくとも前記フロアパネルから前記サイドパネルの近傍まで至るように車幅方向に沿って延在する補剛部材と、を有し、前記車輪は、前記車体において車幅方向に沿って延在して回転可能に軸支される車軸の先端に取り付けられ、前記補剛部材として、前記車軸に対して車体の前後に分散して設けられる一対の補剛部材を有し、一対の前記補剛部材についての前記サイドパネル側の外端は、前記車輪ハウス内に配置される前記車輪の外面と揃えられている
【0009】
好適には、一対の前記補剛部材についての前記サイドパネル側の外端は、車体の前後方向において前記車軸に対して対称に配置される、とよい。
【0010】
好適には、一対の前記補剛部材についての前記サイドパネル側の外端は、前記車軸より上側へ、高さを揃えてずらして配置される、とよい。
【0012】
好適には、前記補剛部材についての前記フロアパネル側の内端部は、前記フロアパネルに沿って車幅方向内側へ延在して前記車体のサイドフレームに到達するように設けられ、前記車輪は、前記サイドフレームの下側に軸支された車軸の先端に取り付けられる、とよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、車輪ハウスを画成する車輪ハウスパネルの車内面には、少なくとも前記フロアパネルから前記サイドパネルの近傍まで至るように車幅方向に沿って延在する補剛部材が設けられる。よって、補剛部材は、車輪ハウスに対して側方から衝突するたとえば他の車体を、車輪ハウス内において車体に回転可能に軸支される車輪とともに支え、突入してくる他の車体の衝撃荷重を分散して受けることができる。その結果、車輪が車幅方向内側へ向かって押し込まれ難くなる。また、押し込まれた車輪によって車輪ハウスパネルが車幅方向内側へ向かって変形し難くなる。変形した車輪ハウスパネルがシートに着座した乗員の下肢に当たり難くなる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の第1実施形態に係る自動車の車体の車幅方向部分断面図である。
図2図2は、図1の自動車に適用される側面衝突時の乗員保護構造を、車幅方向断面で図示する説明図である。
図3図3は、図2の側面衝突時の乗員保護構造を、車幅方向外側から見た説明図である。
図4図4は、本発明の第2実施形態に係る自動車の側面衝突時の乗員保護構造の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0016】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る自動車1の車体2の車幅方向部分断面図である。
自動車1は、車両の一例である。
【0017】
図1の自動車1の車体2は、乗員室の床面を構成するフロアパネル3を有する。フロアパネル3の車幅方向両側の端縁には、一対のサイドパネル4が縁に沿って立設される。
フロアパネル3とサイドパネル4との間には、車輪ハウスパネル5が設けられる。車輪ハウスパネル5は、サイドパネル4より車幅方向内側に窪んだ車輪ハウス6を、フロアパネル3より上側に画成する。
車輪ハウス6内には、ホイールおよびゴムタイヤからなる車輪7が格納される。一対の車輪7は、車軸8の両端において、ホイールの中心同士が連結される。車軸8は、フロアパネル3下のサイドフレーム9の下側に取り付けられたクロスメンバ10により、サイドフレーム9の下側において、車幅方向に沿って延在して回転可能に軸支される。これにより、車輪7は、車輪ハウス6内において、車体2に回転可能に軸支される。
サイドパネル4および車輪ハウスパネル5の内側には、サイドパネル4および車輪ハウスパネル5の内側を覆うサイドトリム11が設けられる。
【0018】
左右一対の車輪ハウス6の間には、サイドトリム11を挟んで、自動車1の三列目シート12が設けられる。三列目シート12は、左右分割された複数のシート13で構成される。各シート13は、座部14、背部15、脚部16、を有する。座部14は、左右の脚部16によりフロアパネル3の上に取り付けられ、車輪ハウス6の車幅方向内側に位置する。背部15は、座部14の後側で立設される。座部14の上面は、車輪ハウスパネル5の上面より上側に位置する。座部14の外側面は、車輪ハウスパネル5の内側面と対向する。
【0019】
ところで、このような自動車1の車体2では、車体2の側面に沿って上からカーテンエアバッグを展開することができる。また、一列目シートまたは二列目シートでは、シート13の車幅方向両側に車輪ハウス6が位置することはない。このため、一列目シートまたは二列目シートは、サイドパネル4の近くに配置できる。この場合、車体2の側面に沿って上から展開されるカーテンエアバッグにより、車幅方向外側へ向かって比較的小さく振れた状態で乗員の上体を支えることができる。乗員の上体が、車体2の側面に対して直接的に当接することを防止し、かつ車幅方向外側へ大きく振れることを抑制することができる。
しかしながら、自動車1の三列目シート12では、その車幅方向両側に車輪ハウス6が位置する。車輪ハウス6内には車輪7が配置される。このため、三列目シート12では、シート13と車体2の側面との間に空間が形成される。
その結果、車体2の側面にたとえは他の車体が衝突した場合、三列目シート12に着座した乗員の上体は、車幅方向へ大きく振れ得る。そして、乗員の上体は、車幅方向外側へ向かって大きく振れて倒れることにより、高い速度で、下がった状態で、他の車体が直接衝突するサイドパネル4に当たる可能性がある。下がった上体は、カーテンエアバッグの下側から外へすり抜け、車体2の側面に当たる可能性がある。
このように、車体2の側面に沿って上から展開するカーテンエアバッグでは、三列目シート12に着座し、車幅方向へ向かって大きく倒れる乗員の上体を適切に保護しているとは言えない。
【0020】
図2は、図1の自動車1に適用される側面衝突時の乗員保護構造を、車幅方向断面で図示する説明図である。
図3は、図2の側面衝突時の乗員保護構造を、車幅方向外側から見た説明図である。
図2および図3の自動車1の乗員保護構造は、車軸8に対して車体2の前後に分散して設けられる一対の補剛部材51、を有する。
【0021】
補剛部材51は、たとえば金属鋼板を略逆U字断面形状に形成したものでよい。逆U字断面形状の補剛部材51を、車輪ハウスパネル5の車内面に溶接することにより、車輪ハウスパネル5を補剛することができる。
1つの金属鋼板から形成される補剛部材51は、上水平部52、垂直部53、および下水平部54を有する。
上水平部52は、車輪ハウスパネル5の上面の上において、車幅方向に沿って延在する。上水平部52の外側の端部は、サイドパネル4の内側の近くに位置する。サイドパネル4の内面から離間することにより、補剛部材51が車体2の意匠性に影響を与えないようにできる。
垂直部53は、車輪ハウスパネル5の側面において、車両の上下方向に沿って延在する。垂直部53は、上水平部52の内側の端部と、下水平部54の外側の端部との間を連結する。
下水平部54は、フロアパネル3の上面の上において、車幅方向に沿って延在する。下水平部54の内側の端部は、サイドフレーム9の上側に位置する。これにより、下水平部54とサイドフレーム9とは、フロアパネル3を間に挟んでその上下から連結される。
このような補剛部材51は、フロアパネル3からサイドパネル4の近傍まで至るように車幅方向に沿って延在する。
【0022】
一対の補剛部材51についてのサイドパネル4側の外端は、車輪ハウス6内に配置される車輪7の外面と揃えられている。面一に並ぶ。
一対の補剛部材51についてのサイドパネル4側の外端は、車体2の前後方向において車軸8に対して対称に配置される。車軸8は、中線上に位置する。一対の補剛部材51は、車体2の前後方向に間隔を開けて配置される。
一対の補剛部材51についてのサイドパネル4側の外端は、車軸8(車輪7)より上側へずらして、互いの高さを揃えて配置される。車軸8と合わせて、逆二等辺三角形の配置となる。
【0023】
次に、側面衝突時の乗員保護動作について説明する。
【0024】
まず、車体2の側面に対して、車幅方向から他の車体が追突する。他の車体は、一対の補剛部材51および車輪7の外端に衝突する。一対の補剛部材51および車輪7または車軸8は、サイドフレーム9に共に支えられることにより圧縮変形し、車幅方向内側へ押し込まれる。
よって、車輪7および車軸8に作用する荷重は、一対の補剛部材51に作用する荷重の分だけ減り、車輪7および車軸8が車幅方向内側へ押し込まれ難くなる。
【0025】
以上のように、本実施形態において、車輪ハウス6を画成する車輪ハウスパネル5の車内面には、少なくとも前記フロアパネル3から前記サイドパネル4の近傍まで至るように車幅方向に沿って延在する補剛部材51が設けられる。よって、補剛部材51は、車輪ハウス6に対して側方から衝突するたとえば他の車体を、車輪ハウス6内において車体2に回転可能に軸支される車輪7とともに支え、突入してくる他の車体の衝撃荷重を分散して受けることができる。その結果、車輪7が車幅方向内側へ向かって押し込まれ難くなる。また、押し込まれた車輪7によって車輪ハウスパネル5が車幅方向内側へ向かって変形し難くなる。変形した車輪ハウスパネル5がシート13に着座した乗員の下肢に当たり難くなる。
【0026】
また、本実施形態では、補剛部材51として、車軸8に対して車体2の前後に分散して設けられる一対の補剛部材51を有する。よって、一対の補剛部材51と、車体2において車幅方向に沿って延在して回転可能に軸支される車軸8の先端に取り付けられた車輪7とにより、車輪ハウス6に対して側方から衝突するたとえば他の車体の荷重を受けることができる広い荷重受け面を形成することができる。三本の剛性部材により、前後方向に幅広の衝突荷重の受け面を形成できる。
【0027】
また、本実施形態において、一対の補剛部材51についてのサイドパネル4側の外端は、車輪ハウス6内に配置される車輪7の外面と揃えられている。よって、一対の補剛部材51の外端と車軸8先端の車輪7の外面とにより、平面的な荷重受け面を形成できる。車輪ハウス6に対して側方から衝突するたとえば他の車体の荷重を、該平面により受けることができる。衝突した他の車体が傾き難くなり、他の車体の荷重を真っすぐに受け易くなる。
【0028】
また、本実施形態では、一対の補剛部材51についてのサイドパネル4側の外端は、車体2の前後方向において車軸8に対して対称に配置される。よって、車輪ハウス6に対して側方から衝突するたとえば他の車体が、衝突中または衝突後に傾き難くなり、他の車体の荷重を三本の剛性部材の圧縮変形により吸収し易くなる。
【0029】
また、本実施形態では、一対の補剛部材51についてのサイドパネル4側の外端は、車軸8より上側へ、高さを揃えてずらして配置される。よって、車輪ハウス6に対して側方から衝突するたとえば他の車体が、衝突中または衝突後に傾き難くなり、他の車体の荷重を三本の剛性部材の圧縮変形により吸収し易くなる。
【0030】
また、本実施形態では、補剛部材51についてのフロアパネル3側の内端部は、フロアパネル3に沿って車幅方向内側へ延在し、車体2のサイドフレーム9に到達する。よって、補剛部材51と、サイドフレーム9の下側に軸支される車軸8とは、サイドフレーム9に連結される。高剛性のサイドフレーム9に共通に連結されることにより、補剛部材51と、車軸8および車輪7とは、車幅方向において同様に圧縮変形し易くなる。補剛部材51と、車軸8および車輪7との間で、車幅方向内側への変形がずれ難くなり、車輪ハウス6に対して側方から衝突するたとえば他の車体の荷重をこれらで好適に吸収することができる。
【0031】
[第2実施形態]
図4は、本発明の第2実施形態に係る自動車1の側面衝突時の乗員保護構造の説明図である。
第2実施形態においては、第1実施形態と同様の構成および動作については説明を省略し、主に第1実施形態との相違点について説明する。
【0032】
図4の自動車1の乗員保護構造は、車体2の前後方向において幅広に形成された幅広の補剛部材55、を有する。
前後方向に幅広の補剛部材55は、たとえば金属鋼板の両縁を同じ方向へ屈曲させた断面形状を有してよい。この幅広の補剛部材55を、車輪ハウスパネル5の車内面に溶接することにより、車輪ハウスパネル5を補剛することができる。
そして、前後方向に幅広の補剛部材55についてのサイドパネル4側の外端は、車軸8と合わせて、逆二等辺三角形の配置となる。
よって、この幅広の補剛部材55と、車軸8および車輪7とにより、車輪ハウス6に対して側方から衝突するたとえば他の車体の荷重を受けることができる荷重受け面を形成することができる。
【0033】
以上の実施形態は、本発明の好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。
【符号の説明】
【0034】
1…自動車(車両)
2…車体
3…フロアパネル
4…サイドパネル
5…車輪ハウスパネル
6…車輪ハウス
7…車輪
8…車軸
9…サイドフレーム
10…クロスメンバ
11…サイドトリム
12…三列目シート
13…シート
14…座部
15…背部
16…脚部
51…補剛部材
52…上水平部
53…垂直部
54…下水平部
55…補剛部材
図1
図2
図3
図4