特許第6758298号(P6758298)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6758298
(24)【登録日】2020年9月3日
(45)【発行日】2020年9月23日
(54)【発明の名称】要求送信方法およびその装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/10 20120101AFI20200910BHJP
【FI】
   G06Q20/10
【請求項の数】20
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-535036(P2017-535036)
(86)(22)【出願日】2015年12月22日
(65)【公表番号】特表2018-500694(P2018-500694A)
(43)【公表日】2018年1月11日
(86)【国際出願番号】CN2015098260
(87)【国際公開番号】WO2016107467
(87)【国際公開日】20160707
【審査請求日】2018年5月24日
(31)【優先権主張番号】201410854480.8
(32)【優先日】2014年12月31日
(33)【優先権主張国】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510330264
【氏名又は名称】アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ALIBABA GROUP HOLDING LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マオ チーミン
(72)【発明者】
【氏名】ワン シアオ
【審査官】 原 忠
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−033758(JP,A)
【文献】 特開平11−313058(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
要求送信方法であって、
ユーザにより送信された要求指示を受信することであって、前記要求指示は、要求数値情報および要求されたオブジェクトの識別子を備える、ことと、
前記要求されたオブジェクトの前記識別子に応じて前記要求されたオブジェクトの1日の制限を問い合わせることと、
前記要求数値情報が示す特定の数値が前記要求されたオブジェクトの前記1日の制限より小さいまたは等しいと、前記要求数値情報が示す前記特定の数値を、制限ルールに基づいて前記要求されたオブジェクトの前記制限ルールに従う少なくとも2つの要求数値に分割し、前記要求数値情報が示す前記特定の数値が前記要求されたオブジェクトの前記1日の制限を超えると、送金が前記ユーザに許可されないことを示す迅速な情報をプッシュすることと、
前記制限ルールに従う前記少なくとも2つの要求数値について、前記要求されたオブジェクトの前記識別子により示される前記要求されたオブジェクトに、要求を順次送信することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記方法は、前記要求数値情報が、前記特定の数値を分割する前に前記要求されたオブジェクトの確立された制限ルールに基づいて前記制限ルールに従うことを確認すること、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、前記要求されたオブジェクトにおける前記ユーザが所有する特定の数値が、前記特定の数値を分割する前に前記要求数値情報により示される前記数値より大きいまたは等しいと判定することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも2つの要求数値に従って前記要求されたオブジェクトの前記識別子により示される前記要求されたオブジェクトに前記要求を順次送信することは、
前記要求されたオブジェクトが前記少なくとも2つの要求数値に従って前記少なくとも2つの要求数値の実行を終了するまで、一方の要求の実行が終了した後に別の要求を開始する方法で、前記要求されたオブジェクトに前記要求を1つずつ開始することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、前記ユーザにより送信された前記要求指示を受信する前に、前記ユーザが要求許可を有するかどうかを確認すること、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザが前記要求許可を有するかどうかを確認することは、
第1の特定のページを前記ユーザにプッシュすることと、
前記第1の特定のページを介して入力されたユーザ識別情報を確認することと、
前記ユーザ識別情報に従って、前記ユーザ、前記要求されたオブジェクト、およびローカルシステムの間に第三者契約が存在するかどうかを確認することと、
を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記特定のページは、複数の要求されたオブジェクトのプルダウンメニューで構成され、前記ユーザが前記許可を有するのを確認することは、前記ユーザが、前記プルダウンメニューを通じて前記要求されたオブジェクトを選択した場合、前記ユーザが前記許可を有するかどうかを確認することを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザにより送信された前記要求指示を受信することは、
第2の特定のページを前記ユーザにプッシュすることと、
前記第2の特定のページ上で前記ユーザによりトリガされた前記要求指示を受信することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記特定のページは、確認ボタンと、前記要求数値の入力フィールドと、前記ユーザが入力するためのパスワードの入力フィールドとを備え、前記要求数値は送金額であり、前記パスワードは支払パスワードであり、前記要求指示は、前記ユーザが前記送金額の前記入力フィールドに前記送金額を入力し、前記支払パスワードの前記入力フィールドに前記支払パスワードを入力した後に、前記確認ボタンをクリックすることによりトリガされる要求指示である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記要求数値情報は、送金額情報であり、前記送金額情報が示す送金額を、前記送金額情報に応じて少なくとも2つの送金額に分割することは、
前記要求されたオブジェクト識別子に従ってシステムデータベース内の対応するアルゴリズムを呼び出すことと、
前記対応するアルゴリズムおよび前記送金額情報に基づいて前記送金額を除算することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
支払要求送信装置であって、
ユーザにより送信された要求指示を受信するように構成された受信部であって、前記要求指示は、要求数値情報および要求されたオブジェクトの識別子を備える、受信部と、
前記要求されたオブジェクトの前記識別子に応じて前記要求されたオブジェクトの1日の制限を問い合わせ、前記要求数値情報が示す特定の数値が前記要求されたオブジェクトの前記1日の制限より小さいまたは等しいと、前記要求数値情報が示す前記特定の数値を、制限ルールに基づいて前記要求されたオブジェクトの前記制限ルールに従う少なくとも2つの要求数値に分割し、前記要求数値情報が示す前記特定の数値が前記要求されたオブジェクトの前記1日の制限を超えると、送金が前記ユーザに許可されないことを示す迅速な情報をプッシュするように構成された判定および分割部と、
前記判定および分割部により判定された前記少なくとも2つの要求数値に基づいて、前記要求されたオブジェクトの前記識別子により示される前記要求されたオブジェクトに、要求を順次送信するように構成された要求送信部と、
を備える装置。
【請求項12】
前記判定および分割部は、前記要求数値情報が前記要求されたオブジェクトの確立された制限ルールに基づいて前記制限ルールに従うことを確認する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記判定および分割部は、前記要求されたオブジェクト内の前記ユーザにより所有される特定の数値が、前記要求数値情報により示される前記数値より大きいまたは等しいと判定するようにさらに構成される、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記要求送信部により前記少なくとも2つの要求数値に従って前記要求されたオブジェクトの前記識別子により示される前記要求されたオブジェクトに前記要求を順次送信することは、
前記要求されたオブジェクトが前記少なくとも2つの要求数値に従って前記少なくとも2つの要求数値の実行を終了するまで、一方の要求の実行が終了した後に別の要求を開始する方法で、前記要求されたオブジェクトに前記要求を1つずつ開始する、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記装置は、確認部をさらに備え、前記確認部は、前記受信部が前記ユーザにより送信された前記要求指示を受信する前に、前記ユーザが要求許可を有するかどうかを確認する、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記ユーザが前記確認部により前記要求許可を有するかどうかを確認することは、
第1の特定のページを前記ユーザにプッシュすることと、
前記第1の特定のページを介して入力されたユーザ識別情報を確認することと、
前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザ、前記要求されたオブジェクト、およびローカルシステムの間に第三者契約が存在するかどうかを確認することと、
を含む請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記特定のページは、複数の要求されたオブジェクトのプルダウンメニューで構成され、前記ユーザが前記許可を有するのを確認することは、前記ユーザが前記要求されたオブジェクトを前記プルダウンメニューから選択した場合に、前記ユーザが前記許可を有することを確認することを含む、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記受信部により前記ユーザによって送信された前記要求指示を前記受信することは、
第2の特定のページを前記ユーザにプッシュすることと、
前記第2の特定のページ上で前記ユーザによりトリガされた前記要求指示を受信することと、
を含む、請求項11に記載の装置。
【請求項19】
前記特定のページは、確認ボタンと、前記要求数値の入力フィールドと、前記ユーザが入力するためのパスワードの入力フィールドとを備え、前記要求数値は、送金額であり、前記パスワードは支払パスワードであり、前記要求指示は、前記ユーザが前記送金額の前記入力フィールドに前記送金額を入力し、前記支払パスワードの前記入力フィールドに前記支払パスワードを入力した後に、前記確認ボタンをクリックすることによりトリガされる要求指示である、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記要求数値情報は、送金額情報であり、前記判定および分割部により前記送金額情報に応じて、前記送金額情報が示す送金額を少なくとも2つの送金資金に分割することは、
前記要求されたオブジェクトの前記識別子に従ってシステムデータベース内の対応するアルゴリズムを呼び出すことと、
前記対応するアルゴリズムおよび前記送金額情報に応じて前記送金額を分割することと、
を含む、請求項11に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、コンピュータ技術の分野に関し、特に、要求送信方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
21世紀には、インターネット、クラウド技術、およびインテリジェントデバイスが人々のライフスタイルを変えた。伝統的なライフスタイルが崩壊し、新しいライフスタイルが徐々に人間の生活に浸透している。インターネットを介して日々の生活の中で様々な事柄を受容的に処理し、完了させる人々が増えている。
【0003】
人々が扱う日々の事柄は、インターネットモードの最下層にある様々な種類のデータ情報の作成、変更、送信、交換などとして明らかになる。人々は、サービス組織の様々なウェブサイトやシステムにアカウントを登録する。ユーザは、サービス組織の様々なウェブサイトおよびシステム上の色々なタイプのデータおよびデジタル情報を所有することもできる。サービス組織のシステムにログオンした後、ユーザは、サービス組織のサーバにおいて、それに関連するデータまたは数値情報を遠隔で作成もしくは修正するか、またはそれに関連するデータまたは数値情報の配信をユーザ端末またはユーザ端末を介してユーザにより指定されたネットワークアドレスに対して要求して良い。一部のサービス組織では、独自の内部ゲームルールとデータ処理ルールを使用する場合があり、ユーザが正しい実行を得るためには、これらのルールに従ったデータ要求を提示する必要がある。例えば、サービス組織のシステム(またはゲームのウェブサイト)にユーザが一定額の現金(または仮想ゲーム通貨)を有し、サービス組織(またはゲームのウェブサイト)は、一度に送金できる現金(または仮想ゲームの通貨)の数値制限に上限を設定できる。このケースでは、ユーザが比較的多額の現金を送金したい場合には、ユーザは、複数回、規則に従うデータ要求を開始する動作を実行する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本出願の実施形態は、要求送信方法を提供し、要求されたオブジェクトが単一の数値データ送信動作を実行するために最高限度が存在するシナリオにおいて、ユーザが複数回の動作を実行する必要がある既存の技術における問題を解決する。
【0005】
本出願の実施形態は、支払要求送信装置を提供し、要求されたオブジェクトが単一の数値データ送信動作を実行するために最高限度が存在するシナリオにおいて、ユーザが複数回の動作を実行する必要がある既存の技術における問題を解決する。
【0006】
本出願の実施形態は、以下の技術的解決策を採用する。
【0007】
要求送信方法は、要求数値情報と要求されたオブジェクトの識別子とを備えるユーザにより送信された要求指示を受信すること、要求数値情報が示す実際の数値を、制限ルールに応じて要求されるオブジェクト制限ルールに従う少なくとも2つの要求数値に分割すること、制限ルールに従う少なくとも2つの要求数値について要求されたオブジェクトの識別子により示される要求されたオブジェクトに要求を順次送信することと、を含む。
【0008】
支払要求送信装置は、ユーザにより送信された要求数値情報と要求されたオブジェクトの識別子とを備える要求指示を受信するように構成された受信部と、要求数値情報が示す実際の数値を、制限ルールに基づいて要求されるオブジェクト制限ルールに従う少なくとも2つの要求数値に分割する判定および分割部と、制限ルールに従う少なくとも2つの要求数値について、要求されたオブジェクトの識別子により示される要求されたオブジェクトへの要求を順次送信するように構成される要求送信部と、を備える。
【0009】
上記の本出願の実施形態に提供される少なくとも1つの解決策は、以下の技術的効果を実現することができる。
【0010】
ユーザが送信した要求指示が受信された後、数値データが分割されてよく、分割により得られた特定の数値に従って少なくとも2つの要求が要求されたオブジェクトに送信される。したがって、要求されたオブジェクトにより実行された単一の数値データ送信動作に最高限度が存在するシナリオであっても、ユーザは複数回の送信動作を行う必要はないため、ユーザが動作を複数回実行する必要があり得る既存の技術における問題を避けることができる。
【0011】
本明細書に記載される添付の図面は、本出願のさらなる理解を提供し、本出願の一部を形成するために使用される。本出願の例示的な実施形態およびその説明は、本出願を説明するために使用され、本出願に対するいかなる不適切な制限としても解釈されない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本出願の第1の実施形態に係る要求送信方法である。
図2】本出願の第2の実施形態に係る金融機関に具体的に適用される支払要求送信方法である。
図3】本出願の第3の実施形態に係る金融機関に具体的に適用される別の支払要求送信方法である。
図4】本出願の実施形態に係る要求送信装置である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本出願の目的、技術的解決法、および利点をより明確にするために、本出願の技術的解決策は、本出願の特定の実施形態およびそれに対応する添付の図面を参照して、明白、包括的に記載される。明らかに、記載された実施形態は、本出願の実施形態の一部にすぎず、すべてではない。創造的な努力をすることなく当業者により得られる他のすべての実施形態は、本出願の保護の範囲に入るものとする。
【0014】
第1の実施形態
図1は、本出願の第1の実施形態に係る要求送信方法のフローチャートであり、主に、システムがユーザの要求指示を受け取るプロセスに言及し、ユーザにより提示された要求数値情報が、要求されたオブジェクトの制限ルールを超過する。この場合、システムは、要求数値情報を分割した後、システムの最下層で要求アプリケーションを複数回開始する。以下の動作が含まれている。
【0015】
S101:システムが特定のページをユーザにプッシュする。
【0016】
本出願のこの実施形態では、システムは、サーバまたはパーソナルコンピュータ(PC)などのキャリアエンティティであってもよく、関連ソフトウェアプラットフォームが実行される。
【0017】
ユーザは、動作ウェブサイト、ゲームプラットフォーム、支払プラットフォームなどの登録ユーザであり、固有の登録IDを有する。
【0018】
特定のページには、要求されたオブジェクトのオプションフィールド、要求数値情報の入力フィールドなどが備えられる。
【0019】
S102:システムはユーザの要求指示を受信する。
【0020】
要求指示は、要求数値情報、要求されるオブジェクト識別子、ユーザ識別情報などを備える。要求数値情報は、個人のイニシアチブで特定のページ上でユーザにより送信および入力されることが要求される特定の数値データ情報である。要求されたオブジェクト識別子は、ユーザが数値データを送信することを要求するオブジェクトを示す。
【0021】
S103:システムは、要求指示に基づいてユーザ許可の確認を行う。
【0022】
ユーザ許可の確認は、(1)ユーザ識別情報に基づいてシステム内のユーザのログオン許可を確認すること、(2)ユーザ識別情報および要求されたオブジェクト識別子に基づいて、ユーザの要求許可を確認することと、を含む。
【0023】
要求許可は、ユーザ、システム、および要求されたオブジェクトが第三者委託契約に署名するかどうかに基づいて判定される。ユーザにこの許可がない場合、エラーが報告され、返される。ユーザにこの許可があると判定された場合は、次の動作が実行される。
【0024】
システムは、第三者委託契約(複数可)に署名するユーザ(複数可)のそれぞれの識別情報、および対応する要求されたオブジェクト識別子(複数可)をローカルデータベースに記憶し得る。さらに、システムは、ユーザ(複数可)のそれぞれの識別情報と対応する要求されたオブジェクト識別子(複数可)との間のそれぞれのマッピング関係(複数可)をさらに記憶してもよい。したがって、要求指示を受信した場合、システムは、(1)要求指示に備えられるユーザ識別情報と一致するユーザ識別情報がローカルデータベース内に見出され得るかどうか、(2)ユーザ識別情報と要求指示に備えられる要求されたオブジェクト識別子との間のマッピング関係が、ローカルデータベースにおいて見出され得るかどうか、を判定し得る。これらの2つの判定の結果がともに肯定的である場合、ユーザは上述のように要求許可を有すると判定されることができる。
【0025】
S104:要求数値と要求されたオブジェクト識別子とに基づいて、要求数値が要件を満たすかどうかを判定する。
【0026】
システムはまず、要求されたオブジェクト識別子にしたがって、要求されたオブジェクトの制限ルールを問い合わせる。システムは、ユーザの要求指示に備えられる要求数値との比較のために、要求されたオブジェクトの制限ルールをローカルに呼び出す。
【0027】
要求数値が制限ルールに従っていない場合、エラーが報告され、返される。
【0028】
要求数値が制限ルールに従う場合には、要求されたオブジェクトの下のユーザの特定の数値が要求数値より大きいかまたは等しいかどうかの問い合わせがさらに行われる。特定数値が要求数値より大きいまたはそれに等しい場合、S205が実行される。特定の数値が要求数値よりも小さい場合は、エラーが報告され、返される。
【0029】
S105:要求数値と要求されたオブジェクト識別子とに基づいて分割が必要かどうかを判定する。
【0030】
要求されたオブジェクト識別子に基づいて、要求されたオブジェクトの数値データの一回限りの送信制限がローカルデータベースから呼び出され、比較が行われる。
【0031】
要求指示に備えられる要求数値が1回限りの送信制限より大きい場合には、S106が実行される。
【0032】
要求指示に備えられる要求数値が1回限りの送信制限値より小さいかまたは等しい場合、S107が実行される。
【0033】
S106:要求数値は、要求されたオブジェクトの1回限りの送信制限に従って分割される。
【0034】
言い換えれば、要求数値は、1回限りの送信制限の制限で除算される。
【0035】
商が整数の場合、要求数値は商である数で複数の特定の数値に分割される。
【0036】
商が整数でない場合には、要求数値は複数の一回限りの送信制制限に商の整数部分である数で分割する必要があり、その残りである要求数値を有する数値要求を付加する。
【0037】
S107:要求されたオブジェクトに対して要求が開始される。
【0038】
S105によれば、分割される必要のない要求数値のために要求されたオブジェクトに対して要求が直接開始される。あるいは、要求数値が分割された回数およびそれに対応する特定の数値データに基づいて、要求されたオブジェクトに対して要求が開始される。
【0039】
第2の実施形態
図2は、本出願の第2の実施形態に係る支払要求送信方法のプロセスであり、支払オブジェクトにより実行される単一の送金動作で送金できる最高額の制限が存在するシナリオでユーザが、複数回動作を行う必要がある既存技術の問題を解決するために具体的に用いられる。本プロセスは、主に次の動作を含む。
【0040】
S201:システムは、ユーザにより送信された支払要求指示を受信する。
【0041】
本出願のこの実施形態では、システムは、Alipay(商標)、Tenpay、またはYu’EBaoなどの支払プラットフォームであってもよい。システムは、サーバ(背景技術の章で説明した第三者サーバなど)、パーソナルコンピュータ(PC)などのキャリアエンティティであってもよく、関連するソフトウェアプラットフォームがその上で実行されている。
【0042】
ユーザは、支払プラットフォームの登録ユーザであってもよく、固有の登録IDを有する。
【0043】
支払要求指示は、送金額情報および支払オブジェクト識別子を備えてもよい。送金額情報は、例えば、ユーザが個人的な意思で特定のページに入力した資金送金額であってもよい。支払オブジェクト識別子は、ユーザが支払を行いたいオブジェクトを示す。
【0044】
S202:システムは、送金額および支払オブジェクト識別子に応じて、送金額が制限を超えているかどうかを判定する。送金額が支払オブジェクトの設定された1日の送金制限を超えていないと判定された場合、S103が実行される。そうでない場合、送金が許可されていないことを示す迅速な情報がユーザに返され、プッシュされる場合がある。
【0045】
具体的には、システムは、最初に、支払オブジェクト識別子に従って支払オブジェクトの1日の制限を問い合わせすることができる。例えば、システムは、支払オブジェクトの1日の送金制限データ表をローカルに設定することができる。データ表と支払オブジェクト識別子は、1対1の方法で互いに対応し、ローカルデータベースまたはローカルメモリに記憶される。システムは、支払オブジェクト識別子に従ってデータ表を直接呼び出すだけでよい。
【0046】
対応するデータ表を用いてユーザの支払要求指示に備えられる送金額と比較した後、支払要求における送金額が設定された支払オブジェクトの1日の送金制限を超える場合に、システムは、送金がユーザに許可されないことを示す迅速な情報をプッシュする。支払要求指示における送金額が、支払オブジェクトの設定された1日の送金制限より小さいまたは等しい場合、S203が実行される。
【0047】
S203:システムは、支払要求指示を提示したユーザの支払オブジェクト口座の資金残高を支払オブジェクトと照合し、比較を行う。
【0048】
具体的には、支払口座内のユーザの資金残高に関する問い合わせを支払オブジェクトに提示し、資金残高と支払要求指示に備えられる送金額情報が示す送金額との比較を行う。送金額情報が示す送金額が資金残高よりも小さいまたは等しい場合、S204が実行される。送金額情報が示す送金額が資金残高よりも大きい場合、残高が不足していることを示す迅速な情報がユーザにプッシュされる。
【0049】
S204:送金額は、支払オブジェクトの単一送金制限に基づいて分割される。
【0050】
分割方法の実施には、
送金額を単一送金制限で除算すること、
その商が1より小さい場合には、送金額に応じて支払オブジェクトに対して単一の支払要求を直接開始すること、
商が整数の場合、商が整数である数で(たとえば、送金額が30000ドル、単一送金制限が5000ドルの場合、送金額は6回の個別送金に除算され、各送金は5000ドルである)送金額を複数の送金制限の数に分割すること、
商が整数でない場合、商の整数部分である数で、送金額を複数の送金制限の数に分割し、残りの送金資金を有する送金要求を付加する(言い換えれば、送金額が32000ドルで、単一送金制限が5000ドルの場合、例えば送金額は、6回の個別送金に除算され、各送金は5000ドルであり、2000ドルの一回の送金を付加する)ことと、を含む。
【0051】
S205:システムは支払オブジェクトへの支払要求を開始する。
【0052】
具体的には、システムは、支払オブジェクトへの支払要求を直接開始し得る。あるいは、システムは、支払プラットフォームをトリガすることにより支払オブジェクトへの支払要求を開始して良く、これにより、支払オブジェクトへの支払要求の開始を実現することができる。
【0053】
第3の実施形態
図3は、本出願の第3の実施形態に係る支払要求送信方法のフローチャートであり、主として、ユーザからの支払要求指示をシステムが受け取るプロセスを指し、ユーザが提示した送金額が、支払人の単一送金制限を超過する。この場合、システムは、送金額を除算した後、システムの最下層で複数回支払アプリケーションを開始する。以下の動作が含まれている。
【0054】
S301:システムが特定のページをユーザにプッシュする。
【0055】
本出願のこの実施形態では、システムは、主にAlipay(商標)、Tenpay、またはYu’E Baoなどの支払プラットフォームを指す。システムは、具体的には、サーバまたはパーソナルコンピュータ(PC)などのキャリアエンティティであってもよく、関連するソフトウェアプラットフォームが実行される。
【0056】
ユーザは、支払プラットフォームの登録ユーザであってもよく、固有の登録IDを有する。
【0057】
特定のページには、支払オブジェクトのオプションフィールド、送金額の入力フィールド、支払パスワードの入力フィールドなどが備えられる。
【0058】
S302:システムは、ユーザの支払要求指示を受信する。
【0059】
支払要求指示には、送金額情報、支払オブジェクト識別子、ユーザ識別情報などが備えられる。送金額情報は、ユーザが個人的な意思で特定のページに入力する送金資金である。支払オブジェクト識別子は、ユーザが支払を行いたいオブジェクトを示す。
【0060】
S303:システムは、支払要求指示に基づいてユーザ許可の確認を実行する。
【0061】
ユーザ許可の確認は、(1)ユーザ識別情報に基づいて支払プラットフォームにおけるユーザのログオン許可を確認すること、(2)ユーザ識別情報および支払オブジェクト識別子に基づいて、ユーザの送金許可を確認することと、を含んでもよい。
【0062】
送金許可は、ユーザ、支払プラットフォーム、および支払オブジェクトが第三者仲介契約に署名しているかどうかに基づいて判定される。ユーザにこの許可がない場合、エラーが報告され、返される。ユーザにこの許可があると判定された場合は、次の動作が実行される。
【0063】
第三者契約は、支払プラットフォームにおいてユーザにより署名された電子契約であり、支払プラットフォームが支払オブジェクトに対する支払アプリケーションを開始することに同意する。特定のアプリケーションには、例えば、即支払などのモードが備えられる。
【0064】
システムは、第三者仲介契約(複数可)に署名するユーザ(複数可)のそれぞれの識別情報と、対応する支払対象識別子(複数可)をローカルデータベースに記憶してもよく、さらに、ユーザ(複数可)のそれぞれの識別情報と支払オブジェクト識別子(複数可)間のそれぞれのマッピング関係(複数可)をさらに記憶し得る。したがって、支払要求指示を受信すると、システムは、(1)支払要求指示に備えられるユーザ識別情報に一致するユーザ識別情報がローカルデータベース内に見い出され得るかどうか、(2)ユーザ識別情報と支払要求指示に備えられる支払オブジェクト識別子とのマッピング関係がローカルデータベース内に見い出される得るかどうか、を判定できる。これら2つの判定の結果がともに肯定的である場合には、ユーザが上記のように送金許可を有すると判定することができる。
【0065】
S304:送金額と支払オブジェクト識別子とに基づいて、送金額が要件を満たすかどうかを判定する。
【0066】
具体的には、システムはまず、支払オブジェクトの識別子に従って支払オブジェクトの1日の制限を問い合わせる。支払オブジェクトの1日の送金制限データ表は、システムにローカルに設定される。支払オブジェクトのデータ表および識別子は、1対1の方法で互いに対応し、ローカルデータベースまたはローカルメモリに記憶される。システムは、支払オブジェクトの識別子に従ってそれぞれのデータ表を直接呼び出すだけでよい。対応するデータ表に基づいて、ユーザの支払要求指示に備えられる送金額との比較が行われる。
【0067】
支払要求指示の送金額が支払オブジェクトの設定された1日の送金制限を超える場合、制限を超えて送金が許可されないことを示す迅速な情報がユーザに返され、プッシュされる。
【0068】
支払要求指示における送金額が、支払オブジェクトの設定された1日の送金制限より小さいまたは等しい場合、支払プラットフォームは、ユーザ識別情報および支払オブジェクト識別子に従って支払オブジェクトへのクエリ要求を開始するようにトリガされ、支払オブジェクトの下でユーザの資金残高を取得し、資金残高と送金額とを比較する。支払要求指示に備えられる送金額が資金残高より小さいまたは等しい場合、S305が実行される。支払要求指示に備えられる送金額が資金残高よりも大きい場合には、残高が不足していることを示す迅速な情報がユーザにプッシュされる。
【0069】
S305:送金額と支払オブジェクト識別子に応じて分割が必要かどうかを判定する。
【0070】
支払オブジェクトの単一送金制限は、支払オブジェクト識別子に従ってローカルデータベースから呼び出され、比較が行われる。支払要求指示に備えられる送金額が単一送金制限より大きい場合には、S306が実行される。支払要求指示に備えられる送金額が送金制限より小さいまたは等しい場合、S307が実行される。
【0071】
S306:支払オブジェクトの単一送金制限に応じて送金額を分割する。
【0072】
分割方法の実施には、
送金額を単一送金制限で除算すること、
その商が整数である場合には、商が整数である数で送金額を複数の送金制限値に分割する(たとえば、送金額が30000ドル、単一送金制限が5000ドルの場合、送金額は6回の個別送金に分割され、各送金は5000ドルである)こと、
商が整数でない場合、商の整数部分の数を用いて、送金額を複数の送金制限に分割し、残りの送金資金を有する送金要求を付加する(例えば、送金額が32000ドルで、単一送金制限が5000ドルの場合、送金額は、6回の個別送金に分割され、各送金は5000ドルであり、2000ドルの一回の送金を付加する)ことと、を含む。
【0073】
S307:支払要求が支払オブジェクトに対して開始される。
【0074】
S305によれば、分割される必要のない送金額のための支払オブジェクトに対して支払要求が直接開始される。あるいは、複数の分割送金および対応する複数の送金資金に従って、非同期支払要求が支払オブジェクトに対して開始され、すなわち、複数の支払要求が、異なる時間に支払オブジェクトに対して開始される。
【0075】
第4の実施形態
第4の実施形態と第3の実施形態との相違点は、ステップS301において、S303におけるユーザ識別情報の許可と送金許可の確認が行われる点である。例えば、ユーザが特定のプッシュされたページに対して送金許可がない場合、ユーザは実行のために支払オブジェクトのオプションフィールドで支払オブジェクトを選択できない。
【0076】
上記は、本出願で提供される要求送信方法を示す。同じ考え方に基づいて、本出願の実施形態は、図4に示す対応する要求送信装置をさらに提供する。
【0077】
図4は、本出願の一実施形態に係る支払要求送信装置の概略構成図であり、具体的には、
とりわけ、一般にサーバ上で動作する図4に示すような装置、
ユーザのログオン許可、要求許可などを確認するために使用される確認部401、
ユーザにより送信された要求指示を受信するために使用される受信部402、
要求指示の送金額が要件を満たしているかどうかを判定し、数値情報を除算する判定および分割部403、
判定および分割部により送信された情報に従って要求されたオブジェクトへの要求を開始するために使用される要求送信部404、を備える。
【0078】
本出願では、ユーザがウェブサイト、ゲームプラットフォーム、支払プラットフォームなどにログオンし、確認部401がユーザのログオン許可を確認する。ユーザが要求を送信するためにクリックすると、システムは、特定のページをユーザにプッシュする。システムは、要求されたオブジェクトオプションフィールド、要求数値の入力フィールド、確認ボタンなどを備える。特定のページがプッシュされると、確認部401は、ユーザの要求許可を自動的に確認し、ユーザ識別情報に基づいてローカルデータベースからユーザ許可識別子を呼び出し、ユーザが特定の要求されたオブジェクトおよびシステムとの第三者契約に署名するかどうか判定する。第三者契約が見出されない場合、要求されたオブジェクトは要求されたオブジェクトオプションボックスに表示されない。
【0079】
要求されたオブジェクトを選択し、特定のページに要求数値やパスワードなどを入力した後、ユーザは確認ボタンをクリックして受信部402に要求指示を送信する。要求指示は、要求数値情報、要求されたオブジェクト識別子、およびユーザ識別情報を備える。要求数値情報は、個人の意思で特定のページに入力された要求数値である。要求されたオブジェクト識別子は、ユーザが数値データを送信したいオブジェクトを示す。
【0080】
受信部402から要求指示の情報を受信した後、判定および分割部403は、まず、要求数値と要求されたオブジェクト識別子とに基づいて要求数値が制限ルールの要件に従うかどうかを判定する。要求指示の要求数値が要求されたオブジェクトの制限ルールの要件に従わない場合、エラーが報告され、返される。要求指示の要求数値が要求されたオブジェクトの制限ルールを満たす場合、要求されたオブジェクトに対して、要求されたオブジェクトの下のユーザの特定の数値制限を得るために、ユーザ識別情報および要求されたオブジェクト識別子に従ってクエリ要求が開始され、比較される。
【0081】
要求指示に備えられる要求数値がユーザの所有する数値制限より大きい場合、エラーが報告され、返される。要求指示に備えられる要求数値がユーザの有する数値制限より小さいまたは等しい場合は、要求数値と要求されたオブジェクト識別子とに基づいて要求数値を分割する必要があるかどうかを判定する。動作の詳細には、要求されたオブジェクト識別子の1回の送信制限が、要求されたオブジェクト識別子に従ってローカルデータベースから呼び出され、比較が行われることが含まれる。
【0082】
要求指示に備えられる要求数値が1回の送信制限値より小さいまたは等しい場合、要求送信部404は、要求されたオブジェクトへの要求を直接開始する。要求指示に備えられる要求数値が一回の送信制限より大きい場合には、要求数値を分割する。分割方法の実行は以下の通りである。要求数値を1回の送信制限で除算する、その商が整数である場合には、商である数で、要求数値を複数の1回の送信制限に分割する。商が整数でない場合には、要求数値は商の整数部分である数で、複数の1回の送信制制限に分割し、残りであるそれぞれの要求数値を有する数値要求を付加する。
【0083】
分割が完了した後、判定および分割部403は要求送信部404にトリガをかけて、要求されたオブジェクトへの要求を開始する。要求送信部404は、複数の要求と判定および分割部403により判定された個々の要求のそれぞれの要求数値に応じて、要求されたオブジェクトへの要求の非同期送信を開始する、すなわち支払が完了するまで、要求されたオブジェクトに対する複数の要求を異なる時間に開始する。
【0084】
当業者は、本発明の実施形態が、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解すべきである。したがって、本出願の実施形態は、完全なハードウェアの実施形態、完全なソフトウェアの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせである実施形態の形式で実行されてもよい。さらに、本発明の実施形態は、1つまたは複数のコンピュータ使用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD−ROM、光学メモリを備えるが、これらに限定されない)上に実行されたコンピュータプログラム製品の形態を採用することができ、それはコンピュータ使用可能なプログラムコードを備える。
【0085】
本発明は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)、ならびにコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/もしくはブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/またはブロック図における各プロセス及び/またはブロック、ならびにフローチャート及び/またはブロック図におけるプロセス(複数可)及び/またはブロック(複数可)の組み合わせを実行するために、コンピュータプログラム命令を使用してよいことを理解する必要がある。これらのコンピュータプログラム命令、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または別のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されて機械を生成することができ、その結果、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサにより実行される命令は、フローチャートの1つまたは複数のプロセス及び/もしくはブロック図の1つまたは複数のブロックで指定された機能(複数可)を実行する装置を生成する。
【0086】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理装置に特定の方法で動作を実行させることができ、その結果、コンピュータ可読記憶装置に記憶された命令は、命令装置を備える製品を生成する。命令装置は、フローチャートの1つまたは複数のプロセス及び/もしくはブロック図の1つまたは複数のブロックに指定された機能(複数可)を実行する。
【0087】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置にロードされ得て、その結果、一連の動作がコンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行され、それによりコンピュータ実行処理を生成する。したがって、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行される命令は、フローチャートの1つまたは複数のプロセス及び/もしくはブロック図の1つまたは複数のブロックに指定された機能(複数可)を実行するための手順を提供する。
【0088】
典型的な構成では、コンピューティング装置は、1つまたは複数のプロセッサ(CPU)、入力/出力インターフェイス、ネットワークインターフェイス、及びメモリを備える。
【0089】
メモリは、揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/または不揮発性メモリ、例えば読み出し専用メモリ(ROM)またはフラッシュRAMなどのコンピュータ可読媒体の形態を備えてもよい。メモリは、コンピュータ可読媒体の一例である。
【0090】
コンピュータ可読媒体は、任意の方法または技術を使用して情報の記憶を実現し得る、揮発性または不揮発性タイプ、取外し可能または取外し不可能な媒体を備えてもよい。情報は、コンピュータ可読指示、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを備えてもよい。コンピュータ記憶媒体の例には、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電子的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、クイックフラッシュメモリまたは他の内部記憶技術、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD−ROM)、デジタル多目的ディスク(DVD)もしくは他の光記憶装置、磁気カセットテープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、またはコンピューティング装置によりアクセスできる情報を記憶するために使用され得る任意の他の非伝送媒体を備えるが、これに限定されない。本明細書で定義するように、コンピュータ可読媒体は、変調データ信号および搬送波などの一時媒体を備えない。
【0091】
用語「include(含む)」、「comprise(備える)」、またはそれらの任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図しており、その結果、一連の要素を備えるプロセス、方法、製品または装置は、そのような要素を備えるだけでなく、明示的に特定されていない他の要素も備え、もしくはプロセス、方法、製品または装置の固有の要素をさらに備えてもよい。さらに制限を加えることなく、「include a/ an」というフレーズで定義された要素は、その要素を備えるプロセス、方法、製品、または装置に他の同じ要素が存在することを排除しない。
【0092】
当業者は、本出願の実施形態が、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解すべきである。したがって、本出願の実施形態は、完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせである実施形態の形式で実行されてもよい。さらに、本出願の実施形態は、1つまたは複数のコンピュータ使用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD−ROM、光学メモリなどを備えるが、これに限定されない。)上に実行されたコンピュータプログラム製品の形態を採用することができ、コンピュータ使用可能なプログラムコードを備える。
【0093】
前述の説明は本出願の実施形態に過ぎず、本出願を限定することを意図するものではない。当業者であれば、本出願は、様々な修正および変更を行うことができる。本出願の趣旨および原理から逸脱することなくなされた任意の修正、同等の置換、および改良は、本出願の請求の範囲に含まれるものとする。
図1
図2
図3
図4