(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記情報生成部は、前記契約情報と、前記受信部が受信した前記メッセージデータに基づいて、前記メッセージデータの送信元の前記携帯端末のユーザの情報を特定し、発注された商品と、当該商品を宣伝したメディアと、特定したユーザの情報との関係を示す情報を生成する、
請求項1に記載の情報生成装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<第1実施形態>
[発注管理システムSの構成]
図1は、第1実施形態に係る発注管理システムSの概要を示す図である。
発注管理システムSは、統計情報出力装置1と、携帯端末2とを備えており、携帯端末2のユーザからテレビや雑誌等のメディアで宣伝されている商品の購入要求を受け付け、当該商品の購入に係る手続を行うシステムである。
【0018】
発注管理システムSにおいて、携帯端末2は、例えばスマートフォン等の携帯電話機であり、携帯電話網やインターネット等の通信ネットワークを介して統計情報出力装置1と通信を行う。統計情報出力装置1は、制御部や記憶部を備えたコンピュータであり、例えば、携帯端末2に対して通信回線を提供する通信事業者によって運営される。統計情報出力装置1は、テレビや雑誌等を介して商品を販売する1以上の販売者から、商品に関する情報を受け付ける。
【0019】
携帯端末2のユーザは、テレビや雑誌等のメディアで宣伝されている商品を購入する。テレビや雑誌等のメディアでは、商品を発注するための商品番号と、当該商品を購入する際に送信するメッセージデータの宛先とが示されている。ここで、メッセージデータの宛先は、統計情報出力装置1を示している。また、商品番号には、当該商品番号が表示されたメディアを識別するメディア識別情報が含まれている。なお、以下の説明において、テレビや雑誌等のメディアを、単にメディアという。
【0020】
携帯端末2のユーザは、メディアで宣伝されている商品を購入する場合、他のユーザ等とテキストメッセージの交換を行うメッセージ交換アプリケーションを実行し、携帯端末2にメッセージ入力画面を表示させる。ユーザは、メッセージ入力画面において、統計情報出力装置1を示す宛先を指定するとともに、商品番号を入力する(
図1の(1))。
【0021】
図1に示す例では、ユーザは、メッセージ入力画面において、統計情報出力装置1を示す宛先として「#1234」を指定し、商品番号として「98765432101」を入力する。携帯端末2は、ユーザの操作に応じて、指定された宛先である統計情報出力装置1に対して、商品番号を含むメッセージデータを送信する(
図1の(2))。メッセージデータに含まれる送信元情報には、携帯端末2のユーザを識別するユーザ識別情報が含まれている。
【0022】
統計情報出力装置1は、携帯端末2のユーザの口座情報と、商品の配送に用いられる住所又は宛先を指定する情報とを含むユーザ情報と、ユーザ識別情報とを予め関連付けて記憶しているとともに、商品番号と、商品に関する商品情報とを予め関連付けて記憶している。統計情報出力装置1は、メッセージデータを受信すると、メッセージデータに含まれる送信元情報としてのユーザ識別情報に関連付けられているユーザ情報と、メッセージデータに含まれている商品番号に関連付けられている商品情報とに基づいて、商品の購入に係る発注情報を生成する。統計情報出力装置1は、生成した発注情報を示す発注用ページのURLを生成する(
図1の(3))。
統計情報出力装置1は、メディアごとの広告の有効性の評価に用いる統計情報を生成するために、メッセージデータに含まれている商品番号を記憶する(
図1の(4))。
【0023】
統計情報出力装置1は、携帯端末2のユーザ識別情報を宛先とすることで、生成したURLを含むメッセージデータを当該携帯端末2に送信する(
図1の(5))。
携帯端末2では、メッセージデータを受信すると、当該メッセージデータに含まれているURLを表示し、ユーザからURLの選択を受け付ける。携帯端末2は、URLの選択を受け付けると、当該URLに対応する発注用ページの取得要求を統計情報出力装置1に送信する(
図1の(6))。
【0024】
統計情報出力装置1は、発注用ページの取得要求を受信すると、発注情報を含む発注用ページを生成し、当該発注用ページを携帯端末2に送信する(
図1の(7)、(8))。携帯端末2は、受信した発注用ページを表示し、ユーザから商品購入の確定指示を受け付ける。携帯端末2は、確定指示を受け付けたことに応じて、決済要求を統計情報出力装置1に送信する(
図1の(9))。統計情報出力装置1は、決済要求を受信したことに応じて、決済処理を行う(
図1の(10))。
【0025】
統計情報出力装置1は、統計情報を生成するために記憶された複数の商品番号に含まれる、商品を識別する商品識別情報と、メディア識別情報とに基づいて、発注された商品とメディアとの関係を示す統計情報を生成し、当該統計情報を、当該商品を販売する販売者において使用されている販売者端末3に出力する(
図1の(11))。
【0026】
このようにすることで、販売者側では、商品を購入する意思を有しているユーザから送信されるメッセージデータに基づいて生成された統計情報に基づいて、メディアごとの広告の有効性を精度良く評価することができる。
続いて、統計情報出力装置1の構成について説明する。
【0027】
[統計情報出力装置1の構成]
図2は、第1実施形態に係る統計情報出力装置1の構成を示す図である。統計情報出力装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。
【0028】
通信部11は、インターネットや携帯電話回線等の通信ネットワークを介して携帯端末2と通信を行う。
記憶部12は、例えば、ROM、RAM及びハードディスク等である。記憶部12は、統計情報出力装置1を機能させるための各種プログラムを記憶する。記憶部12は、統計情報出力装置1の制御部13を、受信部131、記憶制御部132、発注情報生成部133、表示制御部134、決済部135、統計情報生成部136、及び出力部137として機能させる発注管理プログラムを記憶する。記憶部12は、外部メモリ等の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って記憶してもよく、通信ネットワークを介して外部機器からダウンロードされたプログラムを記憶してもよい。
【0029】
また、記憶部12は、携帯端末2の契約に用いられている契約情報を記憶する。ここで、契約情報は、例えば、商品の配送に用いられる宛先を示す情報と、ユーザの属性と、商品購入の決済に用いられるユーザの口座情報とを含むユーザ情報と、ユーザ識別情報としての電話番号とを関連付けた情報である。
図3は、契約情報の一例を示す図である。
【0030】
図3に示すように、ユーザ情報には、ユーザの氏名と、宛先を示す情報である住所情報と、ユーザの属性と、口座情報とが含まれている。ユーザの属性には、ユーザの性別やユーザの年齢等を示す情報が含まれている。なお、記憶部12は、契約情報とは別に、携帯端末2の電話番号と、ユーザの趣味や趣向等のユーザの属性とを関連付けて記憶してもよい。口座情報には、携帯端末2の通信料金の引き落とし口座の口座番号、ユーザが商品の購入等の支払いに使用するクレジットカード番号、及び電子マネー残高が含まれている。また、口座情報には、商品の購入や携帯端末2の利用に応じて付与されるポイントの保有量や、商品等の購入時に行われるユーザの認証に使用される暗証番号が含まれている。なお、契約情報は通信ネットワークを介して通信可能な外部の契約者情報管理サーバに記憶されていてもよい。この場合、統計情報出力装置1は、記憶部12ではなく外部の契約者情報管理サーバを参照して契約情報を取得するようにしてもよい。
【0031】
また、記憶部12は、メディアを介して販売される商品の商品番号と、商品に関する商品情報を記憶する。
図4は、商品番号と商品情報とを関連付けた情報の一例を示す図である。
図4に示すように、商品番号には、商品を販売する販売者を識別する販売者識別情報と、商品を識別する商品識別情報と、商品番号が表示されるメディアを識別するメディア識別情報とが含まれている。本実施形態において、商品番号は11桁である。例えば、商品番号の左から1桁目〜4桁目が販売者識別情報であり、左から5桁目〜10桁目が商品識別情報であり、左から11桁目がメディア識別情報である。
【0032】
また、商品情報には、商品名と、商品の価格とが含まれている。ここで、商品番号と、商品情報とは、商品の販売者によって管理される。例えば、販売者は、販売者端末3を介して、記憶部12に記憶される商品番号及び商品情報を追加したり、商品情報を更新したりすることができる。
また、記憶部12は、販売者識別情報と、販売者の名称や住所等を含む販売者情報とを関連付けて記憶する。
【0033】
制御部13は、例えば、CPUである。制御部13は、記憶部12に記憶されている各種プログラムを実行することにより、統計情報出力装置1に係る機能を制御する。制御部13は、受信部131と、記憶制御部132と、発注情報生成部133と、表示制御部134と、決済部135と、統計情報生成部136と、出力部137とを備える。
【0034】
以下に、ユーザの商品購入に係る統計情報出力装置1と、携帯端末2との処理の流れを参照しながら、受信部131、記憶制御部132、発注情報生成部133、表示制御部134、決済部135、統計情報生成部136、及び出力部137の機能を説明する。
図5は、ユーザの商品購入に係る統計情報出力装置1と、携帯端末2との処理の流れを示すシーケンス図である。
【0035】
まず、ユーザがメディアで宣伝されている商品を購入する場合、ユーザは、携帯端末2を操作して、テキストメッセージの交換を行うメッセージ交換アプリケーションを実行する。以下の説明では、メッセージ交換アプリケーションが、ショートメッセージの送受信を行うアプリケーションであるものとして説明を行う。
【0036】
携帯端末2は、メッセージ交換アプリケーションが表示するメッセージ入力画面21において、メッセージデータの宛先と、テキストメッセージとを受け付ける(S1)。
図6は、メッセージ入力画面21の一例を示す図である。
図6(a)、(b)に示すように、メッセージ入力画面21には、宛先選択領域211と、メッセージ入力領域212と、メッセージ表示領域213とが設けられている。
図6(a)に示す例では、宛先選択領域211に、統計情報出力装置1を示す宛先として、統計情報出力装置1に対応する電話番号「#1234」が入力されている。また、メッセージ表示領域213には、携帯端末2のユーザが入力したテキストメッセージとして、商品番号「98765432101」が表示されていることが確認できる。
【0037】
なお、統計情報出力装置1に対応する電話番号は、「#」から始まる数字4桁の短縮番号であることとしたが、これに限らず、携帯電話機や固定電話機に割り当てられる電話番号であってもよい。
【0038】
また、メッセージ表示領域213には、
図6(b)に示すように、複数の商品番号が含まれるようにしてもよい。ここで、メッセージ表示領域213に複数の商品番号が含まれる場合、複数の商品番号は、改行によって区別されたり、カンマやコロン等の記号によって区別されたりしてもよい。
【0039】
携帯端末2は、ユーザがメッセージデータの送信操作を行ったことに応じて、メッセージ入力画面21において指定された宛先に基づいて、宛先を示す宛先情報と、送信元を示す情報として携帯端末2の電話番号を含む送信元情報と、メッセージ入力画面21に入力されたテキストメッセージとを含むメッセージデータを統計情報出力装置1に送信する。具体的には、携帯端末2は、ショートメッセージサービスセンター(SMSC)(不図示)にアクセスし、メッセージデータをSMSCに送信する。SMSCは、宛先情報に基づいて、受信したメッセージデータを統計情報出力装置1に送信する。
【0040】
受信部131は、携帯端末2から、商品を発注するための商品番号を含むテキストメッセージと、携帯端末2の電話番号(ユーザ識別情報)を示す送信元情報とを含むメッセージデータを受信する。
記憶制御部132は、受信部131がメッセージデータを受信すると、当該メッセージデータに含まれる商品番号と、メッセージデータの受信時刻と、メッセージデータに含まれる送信元情報が示す携帯端末2の電話番号と、当該電話番号に対応するユーザの属性とを関連付けて記憶部12に記憶させる(S2)。
【0041】
具体的には、記憶制御部132は、記憶部12に記憶されている契約情報を参照し、受信したメッセージデータに送信元情報として含まれている携帯端末2の電話番号に関連付けられているユーザの属性を特定する。そして、記憶制御部132は、受信したメッセージデータに含まれる商品番号と、メッセージデータの受信時刻と、携帯端末2の電話番号と、ユーザの属性とを関連付けて履歴情報として記憶部12に記憶させる。
【0042】
図7は、記憶部12に記憶されている履歴情報の一例を示す図である。
図7に示すように、受信部131が受信した複数のメッセージデータのそれぞれに対応して、商品番号と、メッセージデータの受信時刻と、携帯端末2の電話番号と、ユーザの属性とが関連付けられていることが確認できる。なお、
図7に示されている履歴情報には、支払い方法が含まれているが、この支払い方法は、商品購入の確定時に記憶されるものとする。
【0043】
発注情報生成部133は、受信したメッセージデータに対応する携帯端末2の電話番号に関連付けられている契約情報(ユーザ情報)に基づいて、商品を購入するユーザに係る発注情報を生成するとともに、当該発注情報を含む発注用ページを示すURLを生成する(S3)。ここで、発注情報生成部133は、テキストメッセージに含まれている商品番号に対応する商品情報を含む発注情報を生成する。
【0044】
具体的には、発注情報生成部133は、
図3に示す契約情報を参照し、受信したメッセージデータに含まれている送信元情報が示す携帯端末2の電話番号に関連付けられているユーザ情報を特定する。
【0045】
続いて、発注情報生成部133は、受信したメッセージデータに含まれているテキストメッセージが示す商品番号に含まれている販売者識別情報及び商品識別情報に基づいて、商品番号に対応する商品に関連する情報を特定する。具体的には、発注情報生成部133は、記憶部12を参照して、商品に関連する情報として、商品番号に含まれている販売者識別情報に対応する販売者の名称や住所等の販売者情報を特定する。また、発注情報生成部133は、記憶部12を参照して、商品に関連する情報として、商品識別情報に関連付けられている商品情報を特定する。
【0046】
続いて、発注情報生成部133は、特定した商品に関連する情報と、ユーザ情報の少なくとも一部を含む発注情報を生成する。
続いて、発注情報生成部133は、生成した発注情報を含む発注用ページを示すURLを生成する。このURLは、統計情報出力装置1を宛先とするURLであり、生成した発注情報を一意に特定するためのパラメータが含まれている。発注情報生成部133は、生成した発注情報と、生成したURLに含まれるパラメータとを関連付けて記憶部12に記憶させる。
【0047】
続いて、表示制御部134は、生成された発注情報を携帯端末2に表示させる。表示制御部134は、生成された発注情報を示す発注用ページのアドレスを示すURLを携帯端末2に表示させ、当該URLが選択されたことに応じて、当該発注用ページを表示させる。
【0048】
具体的には、表示制御部134は、S3において生成されたURLを示すテキストメッセージを含むメッセージデータを、SMSCを介して携帯端末2に送信する。ここで、表示制御部134は、受信部131が受信したメッセージデータに含まれる送信元情報が示す携帯端末2の電話番号を宛先情報に含み、生成されたURLをテキストメッセージに含むメッセージデータを携帯端末2に送信する。
【0049】
携帯端末2は、メッセージデータを受信すると、当該メッセージデータに含まれるテキストメッセージを自身の表示部に表示させる。
図8は、統計情報出力装置1から受信したメッセージデータに含まれるテキストメッセージが表示された例を示す図である。
図8に示すように、携帯端末2のメッセージ入力画面21のメッセージ表示領域213には、URLを含むテキストメッセージが表示されていることが確認できる。
【0050】
続いて、携帯端末2は、ユーザが携帯端末2を操作することにより、当該URLが選択されたか否かを判定する(S4)。携帯端末2は、URLが選択されたと判定すると、統計情報出力装置1に発注用ページの取得要求を送信する。発注用ページの取得要求には、選択されたURLの一部であるパラメータが含まれている。表示制御部134は、当該取得要求を受信すると、記憶部12を参照し、当該取得要求に含まれているパラメータに関連付けられている発注情報を特定し、特定した発注情報を含む発注用ページを生成する(S5)。
【0051】
表示制御部134は、生成した発注用ページを携帯端末2に送信し、発注用ページを表示させる(S6)。
図9は、発注用ページ22の一例を示す図である。ここで、携帯端末2には発注用ページ22の一部が表示される。携帯端末2は、ユーザからスクロール操作を受け付けたことに応じて、発注用ページ22の表示されていない部分を表示させる。
図9に示すように発注用ページ22には、購入した商品の金額と、支払い方法と、ポイントの利用の有無と、ユーザ情報に対応する購入者情報と、認証を行うための暗証番号の入力欄と、商品購入の確定指示を受け付ける購入ボタンと、商品購入のキャンセルを受け付けるキャンセルボタンとが設けられている。
【0052】
図9に示される発注用ページ22では、支払い方法として、携帯端末2の通信料金と、商品の購入に係る請求金額とを合算して支払う方法が選択されている。なお、支払い方法には、クレジットカード決済や、電子マネー決済が含まれており、携帯端末2のユーザは、複数の支払い方法のいずれかを選択することができる。
【0053】
続いて、携帯端末2は、発注用ページ22の暗証番号の入力欄に暗証番号が入力され、購入ボタンが押下されたか否かを判定する(S7)。携帯端末2は、購入ボタンが押下されたと判定すると、商品購入の確定指示が行われたと判定し、決済要求を統計情報出力装置1に送信する。決済要求には、例えば、購入対象の商品の商品番号、携帯端末2の電話番号、支払い方法を示す情報、ポイントの利用の有無を示す情報、暗証番号が含まれている。ここで、決済要求には、ユーザ情報に対応する購入者情報が含まれていてもよい。
【0054】
統計情報出力装置1の決済部135は、携帯端末2から決済要求を受信すると、決済処理を行う(S8)。まず、決済部135は、
図3に示す契約情報を参照し、決済要求に含まれる携帯端末2の電話番号に関連付けられている暗証番号を特定する。そして、決済部135は、特定した暗証番号と、発注用ページ22に入力され、決済要求に含まれている暗証番号とが一致するか否かを判定する。決済部135は、暗証番号が一致すると判定した場合に決済する。
【0055】
決済部135は、記憶部12を参照し、決済要求に含まれている商品番号に対応する商品の価格を特定し、当該商品の価格に基づいて決済する。ここで、決済部135は、発注用ページ22において選択された、支払い方法、ポイントの利用の有無に基づいて決済する。例えば、決済部135は、支払い方法において、携帯端末2の通信料金と、商品の購入に係る請求金額とを合算して支払う方法が選択されている場合には、携帯端末2のユーザに請求する商品購入に係る請求金額を、携帯端末2の契約に基づく請求金額と合算して決済するとともに、当該請求金額を販売者が指定する口座に入金する。
【0056】
ここで、記憶制御部132は、決済部135が決済要求を受信したことに応じて、履歴情報に、決済要求に含まれている支払い方法を関連付けて記憶させる。例えば、記憶制御部132は、決済部135が決済要求を受信すると、履歴情報を参照し、当該決済要求に含まれている商品番号及び電話番号に対応するとともに、支払い方法を示す情報が記憶されていない履歴情報を特定する。記憶制御部132は、特定した履歴情報に対応する支払い方法に、決済要求に含まれている支払い方法を示す情報を記憶させる。
【0057】
なお、記憶制御部132は、記憶部12に記憶されてから一定時間以上経過しても支払い方法が記憶されていない履歴情報、すなわち、購入されなかった商品に対応する履歴情報を、記憶部12から消去してもよい。このようにすることで、統計情報出力装置1は、記憶部12に記憶される履歴情報を、購入が確定した商品に対応するものとすることができる。
【0058】
統計情報出力装置1は、決済が完了したことに応じて、販売者が使用している販売者端末3に、商品を購入した携帯端末2のユーザのユーザ情報に含まれるユーザの氏名及び宛先を示す情報と、購入した商品の商品番号とを通知し、商品の配送を依頼する。これにより、販売者は、携帯端末2のユーザが購入した商品を、当該ユーザの住所に配送する。
【0059】
統計情報生成部136は、記憶部12に記憶された複数の商品番号に含まれる、商品を識別する商品識別情報、及び商品番号が表示されたメディアを識別するメディア識別情報に基づいて、発注された商品とメディアとの関係を示す統計情報を生成する。
【0060】
例えば、統計情報生成部136は、所定時間(例えば1日)おきに、記憶部12に記憶されている履歴情報を参照し、複数の商品番号のそれぞれについて、履歴情報に記憶されている商品番号の数を集計することにより統計情報を生成する。
図10は、統計情報の一例を示す図である。
図10に示すように、商品番号には、販売者識別情報と、商品識別情報と、メディア識別情報とが含まれていることから、同一の販売者識別情報及び商品識別情報でも、メディアごとに異なる商品番号となる。このため、同一の販売者識別情報及び商品識別情報を有する商品番号が、メディア識別情報ごとに集計されるので、統計情報生成部136は、複数のメディアのそれぞれにおける、同一商品の発注数量を特定することができる。
【0061】
出力部137は、統計情報生成部136が生成した統計情報を出力する。具体的には、出力部137は、統計情報を、商品番号に含まれる販売者識別情報に対応する販売者の販売者端末3に送信する。このようにすることで、販売者側では、自身が販売する商品に対応する統計情報を確認することができる。
【0062】
なお、統計情報生成部136は、記憶部12に記憶されている履歴情報に含まれるユーザの属性にさらに基づいて、発注された商品と、当該商品を発注したユーザの属性と、メディアとの関係を示す統計情報を生成してもよい。
【0063】
例えば、統計情報生成部136は、商品番号ごと、及びユーザの属性ごとに、履歴情報に記憶されている商品番号の数を集計してもよい。すなわち、統計情報生成部136は、
図10に示す商品番号ごとの集計数について、ユーザ属性ごとの小計を算出してもよい。ここで、ユーザの属性には、ユーザの性別や年齢等の複数の情報が含まれている。このため、統計情報生成部136は、商品番号ごと、及び一のユーザの属性ごとに、履歴情報に記憶されている商品番号の数を集計してもよい。
このようにすることで、販売者は、メディアとユーザの属性との関係について分析することができ、例えば、商品を販売するターゲットとなるユーザの属性に対して有効性が高いメディアを選択することができる。
【0064】
また、統計情報生成部136は、記憶部12に記憶されている履歴情報に含まれる受信時刻にさらに基づいて、発注された商品と、当該商品が発注された時刻と、メディアとの関係を示す統計情報を生成してもよい。
【0065】
例えば、統計情報生成部136は、商品番号ごと、及び受信時刻が属する時間帯ごとに、履歴情報に記憶されている商品番号の数を集計してもよい。すなわち、統計情報生成部136は、
図10に示す商品番号ごとの集計数について、受信時刻が属する時間帯ごとの小計を算出してもよい。なお、統計情報生成部136は、月次、週次、日次、及び曜日ごとに、商品番号の集計数を算出することにより、統計情報を生成してもよい。
このようにすることで、販売者は、商品が発注された時刻と、メディアとの関係に基づいて、広告の有効性が高い時間帯及びメディアを選択することができる。
【0066】
また、統計情報生成部136は、記憶部12に記憶されている履歴情報に含まれる支払い方法にさらに基づいて、発注された商品と、当該商品の金額の支払い方法と、メディアとの関係を示す統計情報を生成してもよい。
【0067】
例えば、統計情報生成部136は、商品番号ごと、及び支払い方法ごとに、履歴情報に記憶されている商品番号の数を集計してもよい。すなわち、統計情報生成部136は、
図10に示す商品番号ごとの集計数について、支払い方法ごとの小計を算出してもよい。
このようにすることで、販売者は、商品の金額の支払い方法によって、ユーザが閲覧するメディアの傾向が見られるか等の分析を行うことができる。
【0068】
また、統計情報生成部136は、販売者端末3から、販売者識別情報を含む統計情報生成要求を受信したことに応じて、当該販売者識別情報を含む商品番号の統計情報を生成してもよい。そして、出力部137は、統計情報生成部136が統計情報を生成したことに応じて、統計情報生成要求を送信した販売者端末3に、当該統計情報を送信してもよい。
【0069】
また、統計情報生成部136は、販売者端末3から、販売者識別情報及び商品識別情報を含む統計情報生成要求を受信したことに応じて、当該販売者識別情報及び商品識別情報を含む商品番号の統計情報を生成してもよい。
【0070】
[第1実施形態における効果]
以上説明したように、第1実施形態に係る統計情報出力装置1は、記憶部12に記憶された複数の商品番号に含まれる、商品を識別する商品識別情報、及び商品番号が表示されたメディアを識別するメディア識別情報に基づいて、発注された商品とメディアとの関係を示す統計情報を生成し、当該生成した統計情報を出力する。
【0071】
このようにすることで、当該統計情報の出力先である販売者は、商品を購入する意思を有しているユーザから送信されるメッセージデータに基づいて生成された統計情報に基づいて、メディアごとの広告の有効性を精度良く評価することができる。
【0072】
<第2実施形態>
[位置情報に基づいて統計情報を生成する]
続いて、第2実施形態に係る発注管理システムSについて説明する。第2実施形態に係る発注管理システムSにおいて、統計情報出力装置1は、携帯端末2の位置に対応する位置情報に基づいて統計情報を生成する点で第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる部分について説明を行う。第1実施形態と同じ部分については適宜説明を省略する。
【0073】
第2実施形態において、受信部131は、携帯端末2から、メッセージデータと、携帯端末2の位置を示す位置情報を受信する。ここで、位置情報は、例えば、携帯端末2の位置に対応する緯度を示す緯度情報、及び携帯端末2の位置に対応する経度を示す経度情報である。
【0074】
なお、第2実施形態に係る統計情報出力装置1は、携帯端末2と統計情報出力装置1との通信を中継する携帯端末2の基地局のうち、携帯端末2からメッセージデータを直接受信した基地局(不図示)から、当該基地局の位置を示す位置情報を取得することにより、携帯端末2の位置を特定する位置特定部を備えてもよい。例えば、位置特定部は、受信部131が、携帯端末2から位置情報を受信できない場合に、メッセージデータを受信した携帯端末2の基地局から、当該基地局の位置を示す位置情報を取得してもよい。
【0075】
記憶制御部132は、受信部131が受信したメッセージデータに含まれる商品番号と、受信部131が受信した位置情報又は位置特定部が特定した位置情報とを関連付けて記憶部12に記憶させる。具体的には、記憶制御部132は、受信したメッセージデータに含まれる商品番号と、宛先情報と、メッセージデータの受信時刻と、携帯端末2の電話番号と、ユーザの属性と、位置情報とを関連付けて履歴情報として記憶部12に記憶させる。
【0076】
統計情報生成部136は、記憶部12に記憶された位置情報にさらに基づいて、発注された商品と、当該商品が発注された位置と、メディアとの関係を示す統計情報を生成する。具体的には、統計情報生成部136は、記憶部12に記憶された履歴情報に含まれる位置情報が含まれる地域ごと、及び商品番号ごとに、履歴情報に含まれる商品番号の数を集計することにより、統計情報を生成する。ここで、地域は、地図を緯度・経度に基づいて複数に分割することによって得られる地域であるものとする。
出力部137は、統計情報生成部136が生成した統計情報を販売者の販売者端末3に送信する。
【0077】
[第2実施形態における効果]
以上説明したように、第2実施形態に係る統計情報出力装置1は、記憶部12に記憶された位置情報にさらに基づいて、発注された商品と、当該商品が発注された位置と、メディアとの関係を示す統計情報を生成する。このようにすることで、販売者は、当該統計情報に基づいて、どの地域でどのようなメディアで宣伝を行うことにより、高い宣伝効果を得られるかを分析することができる。
【0078】
<第3実施形態>
[宛先情報に基づいてメディアを特定する]
続いて、第3実施形態に係る発注管理システムSについて説明する。第3実施形態に係る発注管理システムSにおいて、統計情報出力装置1は、メディアごとに異なる宛先情報に基づいて、発注された商品に対応するメディアを特定する点で第1実施形態と異なる。
【0079】
図11は、第3実施形態に係る発注管理システムSの概念を説明する図である。
図11に示すように、第3実施形態に係る発注管理システムSでは、メディアごとに異なる宛先情報が割り当てられている。例えば、テレビに表示される商品に対応する宛先情報は、「#1234」を示しており、雑誌に表示される商品に対応する宛先情報は、「#5678」を示している。これらの宛先情報はそれぞれ異なるものの、これらの宛先情報が示す宛先は、いずれも統計情報出力装置1を示している。
また、第3実施形態において、商品番号には、メディア識別情報が含まれておらず、販売者識別情報及び商品識別情報のみ含まれている。
【0080】
携帯端末2のユーザは、テレビで宣伝されている商品を購入する場合、メッセージ入力画面21の宛先選択領域211に、統計情報出力装置1を示す宛先として、テレビに表示されている電話番号「#1234」を入力するとともに、メッセージ入力領域212に商品番号「9876543210」を入力する。
【0081】
また、携帯端末2のユーザは、雑誌で宣伝されている商品を購入する場合、メッセージ入力画面21の宛先選択領域211に、統計情報出力装置1を示す宛先として、テレビに表示されている電話番号「#5678」を入力するとともに、メッセージ入力領域212に商品番号「9876543210」を入力する。
【0082】
携帯端末2は、ユーザがメッセージデータの送信操作を行ったことに応じてSMSCにアクセスし、メッセージ入力画面21において指定された宛先に基づいて、宛先情報と、携帯端末2の電話番号を含む送信元情報と、メッセージ入力画面21に入力されたテキストメッセージとを含むメッセージデータを統計情報出力装置1に送信する。SMSCは、宛先情報が示す電話番号が「#1234」又は「#5678」である場合、受信したメッセージデータを統計情報出力装置1に送信する。
【0083】
記憶制御部132は、受信部131が受信した複数のメッセージデータのそれぞれに含まれる商品番号と、宛先情報とを関連付けて記憶部12に記憶させる。具体的には、記憶制御部132は、受信したメッセージデータに含まれる商品番号と、宛先情報と、メッセージデータの受信時刻と、携帯端末2の電話番号と、ユーザの属性とを関連付けて履歴情報として記憶部12に記憶させる。
図12は、第3実施形態に係る履歴情報の一例を示す図である。
図12に示すように、履歴情報には、受信したメッセージデータに含まれる宛先情報が含まれていることが確認できる。
【0084】
統計情報生成部136は、記憶部12に記憶された複数の商品番号と、宛先情報に関連付けられた、商品番号が掲載されたメディアを識別するメディア識別情報とに基づいて、発注された商品とメディアとの関係を示す統計情報を生成する。
【0085】
例えば、記憶部12には、宛先情報と、当該宛先情報に対応するメディアのメディア識別情報とが関連付けられて記憶されている。統計情報生成部136は、記憶部12に記憶されている履歴情報を参照し、宛先情報に関連付けられているメディア識別情報を特定する。そして、統計情報生成部136は、履歴情報を参照し、商品番号ごと、宛先情報に関連付けられているメディア識別情報ごとに、商品番号の数を集計することにより、統計情報を生成する。
【0086】
[第3実施形態における効果]
以上説明したように、第3実施形態に係る統計情報出力装置1は、記憶部12に記憶された複数の商品番号と、宛先情報に関連付けられた、商品番号が掲載されたメディアを識別するメディア識別情報とに基づいて、発注された商品とメディアとの関係を示す統計情報を生成する。このようにすることで、第3実施形態の統計情報出力装置1は、第1実施形態に係る統計情報出力装置1と同様に、同一商品のメディアごとの発注数量を特定することができるので、メディアごとの広告の有効性を精度良く評価することができる。
【0087】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0088】
例えば、上述の実施形態では、メッセージ交換アプリケーションが、ショートメッセージの送受信を行うアプリケーションであるものとして説明したがこれに限らない。例えば、メッセージ交換アプリケーションは、ユーザを識別するニックネーム等のユーザIDを宛先及び送信元としてテキストメッセージの送受信を行うアプリケーション(例えば、LINE(登録商標))であってもよい。この場合、例えば、当該アプリケーションの利用開始時に、統計情報出力装置1が、上述の実施形態に示す宛先を示す情報及び口座情報と、ユーザIDとを受け付けてもよい。そして、統計情報出力装置1において、宛先を示す情報及び口座情報を含むユーザ情報と、ユーザIDとを関連付けて契約情報として記憶部12に記憶させてもよい。
【0089】
そして、携帯端末2のユーザが商品を購入するときには、統計情報出力装置1の宛先情報として、統計情報出力装置1に割り当てられているユーザIDを指定することにより、商品番号を含むメッセージデータを統計情報出力装置1に送信する。統計情報出力装置1は、当該メッセージデータを受信すると、送信元情報としての携帯端末2のユーザIDに関連付けられているユーザ情報を特定するとともに、商品番号に関連付けられている商品情報を特定する。そして、統計情報出力装置1は、特定したユーザ情報、及び商品情報を含む発注情報を生成する。
【0090】
また、統計情報出力装置1は、ユーザのユーザIDと、宛先を示す情報及び口座情報を含むユーザ情報とが予め関連付けられている契約情報と、当該ユーザの電話番号とを関連付けてもよい。そして、統計情報出力装置1は、携帯端末2から、メッセージデータを受信したことに応じて、当該メッセージデータに送信元情報として含まれる携帯端末2の電話番号に対応するユーザIDに関連する契約情報と、当該メッセージデータに含まれている商品番号に関連付けられている商品情報とに基づいて発注情報を生成してもよい。