【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、同じグラフィックストリームが様々なディスプレイ解像度およびディスプレイレイアウトで正しく表示されることを可能にすることによって、ブロードキャストグラフィックまたはアニメーションアセットの生産および送達を能率化する。グラフィックストリームが、ベースのHDワイドスクリーンレイアウトに対して作成され、次に、様々な解像度またはレイアウトに対して再生されるとき適切にスケーリングおよび/または再位置決めされる。
【0006】
本発明は、一方法を特徴とする1つの局面において、1つ以上のディスプレイと通信する1つ以上のコンピュータプロセッサによって実行され、ディスプレイ上にグラフィックを表示する。方法は、第1のプレイアウトフォーマットでグラフィックストリームを受信するために、1つ以上のコンピュータプロセッサを使用することを含むことができる。第1のプレイアウトフォーマットは、第1のディスプレイ解像度および第1のディスプレイレイアウトを有することができる。1つ以上のコンピュータプロセッサはまた、第2のディスプレイ解像度および第2のディスプレイレイアウトを有する第2のプレイアウトフォーマットを決定することができる。さらに、1つ以上のコンピュータプロセッサは、第1のディスプレイレイアウト、第2のディスプレイ解像度、および第2のディスプレイレイアウトを所与として、第1のディスプレイレイアウト内に重要なエリアを決定することができる。好ましい位置が、第2のディスプレイレイアウト内に決定されることができる。好ましい位置は、第1のディスプレイレイアウトにおける重要なエリアの位置と比較的似かよった、第2のディスプレイレイアウトにおける位置であることができる。1つ以上のコンピュータプロセッサは、重要なエリアおよび好ましい位置を使用して第1のプレイアウトフォーマットを第2のプレイアウトフォーマットに変換することができる。第2のプレイアウトフォーマットでのグラフィックストリームが次に、1つ以上のディスプレイ上に1つ以上のコンピュータプロセッサによって表示されることができる。
【0007】
本発明の別の局面は、非一時的コンピュータ読取り可能記憶媒体で有形に具体化されるコンピュータプログラムプロダクトを含み、このコンピュータプログラムプロダクトは、ディスプレイ上にグラフィックを表示することができる。コンピュータプログラムプロダクトは、第1のプレイアウトフォーマットでグラフィックストリームを受信することができる。第1のプレイアウトフォーマットは、第1のディスプレイ解像度および第1のディスプレイレイアウトを有することができる。コンピュータプログラムプロダクトはまた、第2のディスプレイ解像度および第2のディスプレイレイアウトを含む第2のプレイアウトフォーマットを決定することができる。第1のディスプレイレイアウト、第2のディスプレイ解像度、および第2のディスプレイレイアウトを所与として、第1のディスプレイレイアウト内における重要なエリアが決定されることがでる。第1のディスプレイレイアウト、第2のディスプレイ解像度、および第2のディスプレイレイアウトを所与として、好ましい位置も決定されることができる。さらに、コンピュータプログラムプロダクトは、重要なエリアおよび好ましい位置を使用して第1のプレイアウトフォーマットを第2のプレイアウトフォーマットに変換することができる。第2のプレイアウトフォーマットでのグラフィックストリームが次に、1つ以上のディスプレイ上に表示されることができる。
【0008】
上述の局面の各々は、以下の利点のうちの1つ以上をさらに使用することができる。
【0009】
一部の実施形態において、変換することは、第1のディスプレイレイアウトの重要なエリアが、第2のディスプレイレイアウトに適合するようにスケーリングされるように、グラフィックストリームを第1のディスプレイ解像度から第2のディスプレイ解像度へスケーリングすることを含み、重要なエリアに見出されない第1のディスプレイレイアウトの部分が切除されることは許される。変換することはまた、グラフィックストリームを重要なエリアに基づいて第2のディスプレイレイアウトに再位置決めすることを含むことができ、再位置決めすることは、重要なエリアに見出されるグラフィックを、第2のディスプレイレイアウトにおける好ましい位置に配置する。
【0010】
一部の実施形態において、グラフィックストリームの各グラフィックは、水平位置合わせインジケータまたは垂直位置合わせインジケータを含むことができる。水平位置合わせインジケータは、左、中央、または右であることができる。垂直位置合わせインジケータは、上部、中央、または底部であることができる。
【0011】
一部の実施形態において、グラフィックストリームの1つ以上のグラフィックは、第2のディスプレイレイアウトに表示されるグラフィックとして指示されることができる。重要なエリアは、第1のディスプレイレイアウトと、第2のディスプレイレイアウトと、1つ以上の指示されたグラフィックの水平位置合わせインジケータと、1つ以上の指示されたグラフィックの垂直位置合わせインジケータとに基づいて第1のプレイアウトフォーマットの一部分を覆う囲まれた領域を画定することによって決定されることができる。
【0012】
一部の実施形態において、グラフィックストリームを再位置決めすることは、水平位置合わせインジケータと、垂直位置合わせインジケータと、第2のディスプレイ解像度または第2のディスプレイレイアウトとに基づいて予め設定された量だけグラフィックストリームをシフトすることを含むことができる。グラフィックストリームを再位置決めすることはまた、コンテンツプロバイダの動的スクリプトに基づいて構成可能なシフト量だけグラフィックストリームをシフトすることを含むことができる。
【0013】
一部の実施形態において、第1のディスプレイレイアウトおよび第2のディスプレイレイアウトは、レイアウトタイプを有することができ、レイアウトタイプの例として、ワイドスクリーンレイアウト、ピラーボックスレイアウト、フルスクリーンレイアウト、またはレターボックスレイアウトがある。第1のディスプレイレイアウトおよび第2のディスプレイレイアウトはまた、異なるレイアウトタイプであることができる。第1のディスプレイレイアウトおよび第2のディスプレイレイアウトは、異なるレイアウトタイプであることができる。
【0014】
一部の実施形態において、第2のプレイアウトフォーマットは、グラフィックストリームがその上に表示されるビデオストリームのプレイアウトフォーマットを決定することと、ビデオストリームからの情報を無効にするか、またはこれを補足するために使用されるプレイリスト上のヒントを読取ることと、ビデオストリームのプレイアウトフォーマットおよびヒントに基づいてプレイアウトフォーマットを使用することとによって決定されることができる。
【0015】
一部の実施形態において、グラフィックストリームは、動的スクリプトによって作成される部分を含むことができる。スクリプト変数が、グラフィックストリームのディスプレイ解像度およびディスプレイレイアウトを指示するために使用されることができる。
【0016】
一部の実施形態において、第2のディスプレイ解像度は、高解像度フォーマットまたは標準解像度フォーマットであることができる。解像度グラフィックが、プレイアウトフォーマットを指示するために使用されることができる。解像度グラフィックは、プレイアウトフォーマットが高解像度フォーマットであることを指示するときにだけ表示されることができる。
【0017】
一部の実施形態において、グラフィックストリームは、静止グラフィック提示またはアニメグラフィック提示であることができる。
【0018】
一部の実施形態において、クロールグラフィックが表示される。変換することは、クロールグラフィックの一部分を除去することができる。
【0019】
本発明のさらなる特徴および利点ならびに本発明の様々な実施形態の構造および動作が、添付の図面を参照して以下に詳細に説明される。
【0020】
例えば、本発明は、以下を提供する。
(項目1)
ディスプレイ上にグラフィックを表示するために1つ以上のディスプレイと通信する1つ以上のコンピュータプロセッサによって実行される方法であって、該方法は、
該1つ以上のコンピュータプロセッサによって第1のプレイアウトフォーマットでグラフィックストリームを受信することであって、該第1のプレイアウトフォーマットは、第1のディスプレイ解像度と第1のディスプレイレイアウトとを備えている、ことと、
該1つ以上のコンピュータプロセッサによって第2のプレイアウトフォーマットを決定することであって、該第2のプレイアウトフォーマットは、第2のディスプレイ解像度と第2のディスプレイレイアウトとを備えている、ことと、
該1つ以上のコンピュータプロセッサによって、該第1のディスプレイレイアウト、該第2のディスプレイ解像度、および該第2のディスプレイレイアウトを所与として、該第1のディスプレイレイアウト内に重要なエリアを決定することと、
該1つ以上のコンピュータプロセッサによって該第2のディスプレイレイアウト内に好ましい位置を決定することであって、該好ましい位置は、該第1のディスプレイレイアウトにおける該重要なエリアの位置と比較的似かよった、該第2のディスプレイレイアウトにおける位置である、ことと、
該1つ以上のコンピュータプロセッサによって、該重要なエリアおよび該好ましい位置を使用して該第1のプレイアウトフォーマットを該第2のプレイアウトフォーマットに変換することと、
該1つ以上のコンピュータプロセッサによって該第2のプレイアウトフォーマットで結果として生じるグラフィックストリームを該1つ以上のディスプレイに表示することと
を含む、方法。
(項目2)
上記変換することは、上記第1のディスプレイレイアウトの上記重要なエリアが、上記第2のディスプレイレイアウトに適合するようにスケーリングされるように、上記グラフィックストリームを上記第1のディスプレイ解像度から上記第2のディスプレイ解像度へスケーリングすることを含み、該重要なエリアに見出されない該第1のディスプレイレイアウトの部分が切除されることは許される、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目3)
上記変換することは、上記グラフィックストリームを上記重要なエリアに基づいて上記第2のディスプレイレイアウトに再位置決めすることを含み、該再位置決めすることは、上記重要なエリアに見出されるグラフィックを、該第2のディスプレイレイアウトにおける上記好ましい位置に配置する、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目4)
上記グラフィックストリームの各グラフィックは、水平位置合わせインジケータまたは垂直位置合わせインジケータを有する、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
上記水平位置合わせインジケータは、左、中央、または右のうちの1つである、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
上記垂直位置合わせインジケータは、上部、中央、または底部のうちの1つである、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
上記グラフィックストリームの1つ以上のグラフィックを上記第2のディスプレイレイアウトに表示されるグラフィックとして指示することをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
上記重要なエリアを決定することは、
上記第1のディスプレイレイアウトと、
上記第2のディスプレイレイアウトと、
上記1つ以上の指示されたグラフィックの水平位置合わせインジケータと、
上記1つ以上の指示されたグラフィックの垂直位置合わせインジケータと
に基づいて上記第1のプレイアウトフォーマットの一部分を覆う囲まれた領域を画定することを含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
上記グラフィックストリームを再位置決めすることは、水平位置合わせインジケータ、垂直位置合わせインジケータ、上記第2のディスプレイ解像度、または、上記第2のディスプレイレイアウトに基づいて、予め設定された量だけ該グラフィックストリームをシフトすることをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
上記グラフィックストリームを再位置決めすることは、コンテンツプロバイダの動的スクリプトに基づいて構成可能なシフト量だけ該グラフィックストリームをシフトすることをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
上記第1のディスプレイレイアウトおよび上記第2のディスプレイレイアウトは、レイアウトタイプであり、該レイアウトタイプは、ワイドスクリーンレイアウト、ピラーボックスレイアウト、フルスクリーンレイアウト、またはレターボックスレイアウトのうちの1つを備えている、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
上記第1のディスプレイレイアウトおよび上記第2のディスプレイレイアウトは、異なるレイアウトタイプである、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
上記第2のプレイアウトフォーマットを決定することは、
その上に上記グラフィックストリームが表示されるビデオストリームのプレイアウトフォーマットを決定することと、
プレイリスト上のヒントを読取ることであって、該ヒントは、該ビデオストリームからの情報を無効にするか、またはこれを補足するために使用される、ことと、
該ビデオストリームのプレイアウトフォーマットおよび該ヒントに基づいてプレイアウトフォーマットを使用することと
を含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
上記グラフィックストリームは、動的スクリプトによって作成される部分を含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
スクリプト変数が、上記グラフィックストリームのディスプレイ解像度およびディスプレイレイアウトを指示するために使用される、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目16)
上記第2のディスプレイ解像度は、高解像度または標準解像度である、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目17)
上記プレイアウトフォーマットを指示する解像度グラフィックをさらに備えている、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
上記解像度グラフィックは、上記プレイアウトフォーマットが高解像度フォーマットであることを指示するときにだけ表示される、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目19)
上記グラフィックストリームは、静止グラフィック提示またはアニメグラフィック提示である、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目20)
クロールグラフィックを表示することをさらに含み、上記変換することは、該クロールグラフィックの一部分を除去する、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目21)
ディスプレイ上にグラフィックを表示するために、命令を有しているコンピュータ読取り可能記憶媒体であって、該命令は、第1のプレイアウトフォーマットでグラフィックストリームを受信することであって、該第1のプレイアウトフォーマットは、第1のディスプレイ解像度と第1のディスプレイレイアウトとを備えている、ことと、
第2のプレイアウトフォーマットを決定することであって、該第2のプレイアウトフォーマットは、第2のディスプレイ解像度と第2のディスプレイレイアウトとを備えている、ことと、
該第1のディスプレイレイアウト、該第2のディスプレイ解像度、および該第2のディスプレイレイアウトを所与として、該第1のディスプレイレイアウト内に重要なエリアを決定することと、
該第1のディスプレイレイアウト、該第2のディスプレイ解像度、および該第2のディスプレイレイアウトを所与として、該第2のディスプレイレイアウト内に好ましい位置を決定することと、
該重要なエリアおよび該好ましい位置を使用して該第1のプレイアウトフォーマットを該第2のプレイアウトフォーマットに変換することと、
結果として生じるグラフィックストリームを該第2のプレイアウトフォーマットで表示することと
をデータ処理装置に実行させるように動作可能である、コンピュータ読取り可能記憶媒体。
(項目22)
ディスプレイ上にグラフィックを表示するために非一時的コンピュータ読取り可能記憶媒体で有形に具体化されるコンピュータプログラムプロダクトであって、該コンピュータプログラムプロダクトは命令を含み、該命令は、
第1のプレイアウトフォーマットでグラフィックストリームを受信することであって、該第1のプレイアウトフォーマットは、第1のディスプレイ解像度と第1のディスプレイレイアウトとを備えている、ことと、
第2のプレイアウトフォーマットを決定することであって、該第2のプレイアウトフォーマットは、第2のディスプレイ解像度と第2のディスプレイレイアウトとを備えている、ことと、
該第1のディスプレイレイアウト、該第2のディスプレイ解像度、および該第2のディスプレイレイアウトを所与として、該第1のディスプレイレイアウト内に重要なエリアを決定することと、
該第1のディスプレイレイアウト、該第2のディスプレイ解像度、および該第2のディスプレイレイアウトを所与として、該第2のディスプレイレイアウト内に好ましい位置を決定することと、
該重要なエリアおよび該好ましい位置を使用して該第1のプレイアウトフォーマットを該第2のプレイアウトフォーマットに変換することと、
結果として生じるグラフィックストリームを該第2のプレイアウトフォーマットで表示することと
をデータ処理装置に実行させるように動作可能である、コンピュータプログラムプロダクト。
【0021】
(摘要)
ディスプレイ上にグラフィックを表示し、再位置決めし、および/またはフォーマットするための技術が、本明細書に提供される。この技術は、第1のディスプレイ解像度と第1のディスプレイレイアウトとを含む第1のプレイアウトフォーマットでグラフィックストリームを受信することを含む。この技術はまた、第2のディスプレイ解像度と第2のディスプレイレイアウトとを含む第2のプレイアウトフォーマットを決定することを含む。この技術はさらに、第1のディスプレイレイアウト、第2のディスプレイ解像度、および第2のディスプレイレイアウトを所与として、第1のディスプレイレイアウト内に重要なエリアを決定する。第2のディスプレイレイアウト内の好ましい位置は、この好ましい位置が、第1のディスプレイレイアウトにおける重要なエリアの位置と比較的似かよった、第2のディスプレイレイアウトにおける位置であるように決定される。第1のプレイアウトフォーマットは、重要なエリアおよび好ましい位置を使用して第2のプレイアウトフォーマットに変換される。最後に、グラフィックストリームが、第2のプレイアウトフォーマットで表示される。