【文献】
LG Electronics,Discussion on RACH Procedure,3GPP TSG RAN WG1#89 R1-1707594,フランス,3GPP,2017年 5月 6日,Section 2.1
【文献】
Samsung,4-step RACH procedure discussion,3GPP TSG RAN WG1#90 R1-1713562,フランス,3GPP,2017年 8月11日,Section 2.3
【文献】
Ericsson,Summary of discussion on SS block composition, SS burst set composition and SS time index indication,3GPP TSG RAN WG1#88b R1-1706534,フランス,3GPP,2017年 4月 9日,Section 2.5
【文献】
Ericsson,NR PRACH design,3GPP TSG RAN WG1#89 R1-1708725,フランス,3GPP,2017年 5月 7日,Section 2
【文献】
Samsung,Remaining details on SS burst set related procedures,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1709 R1-1715908,フランス,3GPP,2017年 9月12日,Section 2.1
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
送信されるものとして指示される任意のSSブロックと時間が少なくとも部分的に重複しているいずれかのスロットにおいて、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限することを更に含む、請求項1に記載の方法。
送信されるものと指示されている最後のSSブロックが終了すると直ぐに、前記無線デバイスが、前記SSバーストセットの間、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信を許可される、請求項1に記載の方法。
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)設定インデックスを受信することと、前記PRACH設定インデックスにしたがって、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信することとを更に含み、ただし送信されるSSブロックを受信するときは送信を回避する、請求項1に記載の方法。
送信されるものとして指示される任意のSSブロックと時間が少なくとも部分的に重複しているいずれかのスロットにおいて、前記無線デバイスが前記ランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限されるように決定することを更に含む、請求項8に記載の方法。
【背景技術】
【0002】
ランダムアクセス手順
ランダムアクセス(RA)手順は、セルラーシステムにおける重要な機能である。LTEでは、ネットワークにアクセスしようとする無線デバイス、例えばユーザ機器(UE)は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)のアップリンクでプリアンブル(例えば、Msg1)を送信することによって、ランダムアクセス手順を開始する。プリアンブルを受信し、ランダムアクセスの試行を検出する、Next Generation NodeB(gNB)またはTRP(Transmission and Reception Point、即ち基地局、アクセスノード)は、ランダムアクセス応答(RAR、例えばMsg2)を送信することによって、ダウンリンクで応答する。RARは、端末識別のための以下の後続メッセージ(例えば、Msg3)をアップリンクで送信することによって、UEが手順を継続するためのアップリンクスケジューリンググラントを保持している。同様の手順が新無線(NR)に関して想起される。例えば、
図1は、NRに関して考慮される初期アクセス手順の一例を示している。
【0003】
PRACHプリアンブルを送信する前に、UEは、一連の同期信号と、場合によっては更に別のチャネルで受信された設定パラメータで補完される、SSブロック(例えば、NR−PSS、NR−SSS、NR−PBCH)のブロードキャストチャネルに対する設定パラメータとの両方を受信する。
【0004】
NRに対するPRACHプリアンブルの可能な設計は、
図2のフォーマット2〜5(PRACHプリアンブルフォーマット)によっても例示されるような、R1−1609671、「NR PRACHプリアンブル設計」、3GPP TSG−RAM WG1 #86bis、Lisbon、Portugal、September 10〜14、2016に記載されている。このPRACHフォーマットは、繰返しの間のサイクリックプレフィックス(CP)なしで、同じPRACH シーケンス(またはPRACH OFDMシンボル)を繰り返すことによって、1つのPRACH OFDMシンボルが次のPRACH OFDMシンボルに対するサイクリックプレフィックスとして作用することに基づく。
【0005】
図2は、異なるカバレッジの状況に、または異なる受信機のビーム形成掃引(beamforming sweep)に使用することができるように、PRACHプリアンブルの長さが異なる、6つのフォーマットを示している。各フォーマットの長さはサブキャリア間隔に応じて変更されてもよい。ここで、14のPUSCH OFDMシンボルを各スロットに有する、水平軸上の時間単位として、スロットが使用される。
【0006】
1つのSSブロックから一組のPRACHプリアンブルへのマッピングは、各SSブロックと関連付けられたPRACHプリアンブルの数に応じて決まる。ここで、SSブロックの最大数Lは、SSブロックの最大数が1〜64から選択されるべきとする3GPP RAN1 #88bisにおける協定にしたがった、搬送周波数に応じて決まる。
【0007】
協定
SSブロックの考慮された最大数Lは、異なる周波数範囲に対するSSバーストセット内で、次の通りである。
3GHz以下の周波数範囲の場合、SSバーストセット内におけるSSブロックの最大数Lは、[1,2,4]である。
3GHz〜6GHzの周波数範囲の場合、SSバーストセット内におけるSSブロックの最大数Lは、[4,8]である。
6GHz〜52.6GHzの周波数範囲の場合、SSバーストセット内におけるSSブロックの最大数Lは、[64]である。
Lの値を仕様に反映させる方法はFFSである。
上述の値は、NRの初期アクセス設計を容易にし、仕様への影響を評価するのに使用されるべきものである。
統一周波数不可知シグナリング(unified frequency agnostic signaling)設計を有する可能性は除外されない。
更に、全てのSSブロックが実際に送信されるわけではないことを示すのが可能であることが提案される。
【0008】
作業仮説
6GHz未満および6GHz超過の両方の事例に関して実際に送信されたSSブロックを示すため、フルビットマップを用いるUE特異的なRRCシグナリングを使用することができる。
実際に送信されたSSブロックは、6GHz未満および6GHz超過の両方の事例に関して、RMSIで示される。
指示は、6GHzを上回る事例では圧縮形態であり、指示方法は、次の代替例から絞り込まれる。
代替例1:グループ−ビットマップ+グループ内ビットマップ
グループは、連続するSS/PBCHブロックとして定義される。
グループ内ビットマップは、グループ内のどのSS/PBCHブロックが実際に送信されるかを示すことができ、各グループは同じSS/PBCHブロック送信パターンを有し、グループ−ビットマップはどのグループが実際に送信されるかを示すことができる。
例えば、8グループ、および1グループ当たり8つのSS/PBCHブロックの場合、[8]+[8]ビットである。
代替例2:グループ−ビットマップ+グループ内の実際に送信されたSS/PBC Hブロック数(SS/PBCHブロックの開始インデックスは固定)
グループは、連続するSS/PBCHブロックとして定義される。
グループ−ビットマップは、どのグループが実際に送信されるかを示すことができ、グループ内のSS/PBCHブロックは論理的に連続しており、実際に送信されたSS/PBCHブロックの数は、第1のインデックスから始まっていくつの論理的に連続したSS/PBCHブロックが実際に送信されるかを示し、数は、全ての送信されたグループに共通して適用される。
例えば、8グループ、および1グループ当たり8つのSS/PBCHブロックの場合、[8]+[3]ビットである。
代替例3:グループ内ビットマップ+実際に送信されたグループの数(グループの開始インデックスは固定)
グループは、連続するSS/PBCHブロックとして定義される。
グループ内ビットマップは、グループ内のどのSS/PBCHブロックが実際に送信されるかを示すことができ、各グループは同じSS/PBCHブロック送信パターンを有し、実際に送信されたグループの数は、第1のグループから始まっていくつの連続したグループが実際に送信されるかを示す。
例えば、8グループ、および1グループ当たり8つのSS/PBCHブロックの場合、[8]+[3]ビットである。
代替例4:グループ−ビットマップ+各グループ内の実際に送信されたSS/PBCHブロックの数
グループは、連続するSS/PBCHブロックとして定義される。
グループ−ビットマップは、どのグループが実際に送信されるかを示すことができ、グループ内のSS/PBCHブロックは論理的に連続しており、各グループの実際に送信されたSS/PBCHブロックの数は、第1のインデックスから始まっていくつの論理的に連続したSS/PBCHブロックが実際に送信されるかを示す。
8グループ、および1グループ当たり8つのSS/PBCHブロックの場合、最小で[8]+[3]ビット、最大で[8]+[3]×[8]ビットである。
代替例5:実際に送信されたSS/PBCHブロックの数+開始インデックス+2つの連続したSS/PBCHブロック間のギャップ
[6]+[6]+[6]ビット
代替例6:グループ−ビットマップ
グループは、連続するSS/PBCHブロックとして定義される。
グループ−ビットマップは、どのグループが実際に送信されるかを示すことができ、送信されたグループ内の全てのSS/PBCHブロックが実際に送信される。
例えば、8グループ、および1グループ当たり8つのSS/PBCHブロックの場合、[8]ビットである。
他の代替例が除外されるものではない。
指示されたリソースは、実際に送信されたSSブロックに対して保留される。
データチャネルは、実際に送信されたSSブロックの周辺でレートマッチングされる。
【0009】
作業仮説
RMSIで指示する場合
代替例1:グループ−ビットマップ(8ビット)+グループ内ビットマップ(8ビット)
グループは、連続するSS/PBCHブロックとして定義される。
グループ内ビットマップは、グループ内のどのSS/PBCHブロックが実際に送信されるかを示すことができ、各グループは同じSS/PBCHブロック送信パターンを有し、グループ−ビットマップはどのグループが実際に送信されるかを示すことができる。
【0010】
協定
以下の作業仮説を確認
6GHz未満および6GHz超過の両方の事例に関して実際に送信されたSSブロックを示すため、フルビットマップを用いるUE特異的なRRCシグナリングを使用することができる。
実際に送信されたSSブロックは、6GHz未満および6GHz超過の両方の事例に関して、RMSIで示される。
指示は、6GHzを上回る事例では圧縮形態である。
指示されたリソースは、実際に送信されたSSブロックに対して保留される。
データチャネルは、実際に送信されたSSブロックの周辺でレートマッチングされる。
【0011】
各セルの設定されたPRACHプリアンブルの数は、LTEでは64であると定義した(例えば、3GPP 36.211、セクション5.7.2)。これらのPRACHプリアンブルは、競合ベースアクセスと非競合ベースのアクセスとの間で共有される。
【発明の概要】
【0012】
特定の実施形態によれば、無線デバイスで使用される方法が開示される。方法は、SSバーストセットの少なくとも一部分の間、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かを決定することを含む。SSバーストセットは、送信されるものとして指示される少なくとも1つのSSブロックを含む。
【0013】
特定の実施形態によれば、無線デバイスは、メモリと処理回路構成とを備える。メモリは命令を格納するように動作可能である。処理回路構成は命令を実行するように動作可能である。無線デバイスは、SSバーストセットの少なくとも一部分の間、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かを決定するように動作可能である。SSバーストセットは、送信されるものとして指示される少なくとも1つのSSブロックを含む。
【0014】
特定の実施形態によれば、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読プログラムコードを格納する非一時的コンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読プログラムコードは、SSバーストセットの少なくとも一部分の間、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かを決定するプログラムコードを含む。SSバーストセットは、送信されるものとして指示される少なくとも1つのSSブロックを含む。
【0015】
上述の方法、無線デバイス、および/またはコンピュータプログラムコードは、以下のもののうちいずれか1つまたは複数を含む、他の様々な特徴を含んでもよい。
【0016】
特定の実施形態では、方法/無線デバイス/コンピュータプログラムコードは、ランダムアクセスプリアンブルの送信が制限されない時間の間、ランダムアクセスプリアンブルを送信することを更に含む。
【0017】
特定の実施形態では、方法/無線デバイス/コンピュータプログラムコードは、送信されるものとして指示される任意のSSブロックと時間が少なくとも部分的に重複しているいずれかのスロットにおいて、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するように決定する。
【0018】
特定の実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かの決定は、全二重が使用可能かまたは使用不能かに少なくとも部分的に基づく。
【0019】
特定の実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルを制限する決定は、制限をオンに切り換えるというネットワークからの指示の受信に応答して行われる。
【0020】
特定の実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルを制限しない決定は、制限をオフに切り換えるというネットワークからの指示の受信に応答して行われる。
【0021】
特定の実施形態では、ネットワークからの指示はオン/オフフラグを含む。
【0022】
特定の実施形態では、制限をオンに切り換えるという指示は、ネットワークが全二重を使用不能にしていることに基づく。制限をオフに切り換えるという指示は、ネットワークが全二重を使用可能にしていることに基づく。
【0023】
特定の実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かの決定は、無線デバイスがFDDシステムで動作しているという判定に応答して制限がオフに切り換えられることを考慮することを含む。
【0024】
特定の実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かの決定は、無線デバイスがTDDシステムで動作しているという判定に応答して制限がオンに切り換えられることを考慮することを含む。
【0025】
特定の実施形態では、無線デバイスは、SSバーストセットが完了した後にのみ、ランダムアクセスプリアンブルを送信できるようにされる。
【0026】
特定の実施形態では、無線デバイスは、送信されるものと指示されている最後のSSブロックが終了すると直ぐに、SSバーストセットの間、ランダムアクセスプリアンブルを送信できるようにされる。
【0027】
特定の実施形態では、方法/無線デバイス/コンピュータプログラムコードは、ネットワークからの指示を受信することを更に含む。指示は、SSバーストセットのうちどのSSブロックがネットワークによって送信されているかを指示する。いくつかの実施形態では、どのSSブロックが送信されているかの指示は、RRCシグナリングを介してネットワークから受信されるビットマップを含む。
【0028】
特定の実施形態では、方法/無線デバイス/コンピュータプログラムコードは、PRACH設定インデックスを受信することと、PRACH設定インデックスにしたがってランダムアクセスプリアンブルを送信するが、送信されるSSブロックを受信するときは送信を回避することとを更に含む。
【0029】
特定の実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルはNR−RACHプリアンブルを含む。
【0030】
特定の実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルの送信は設定テーブルにしたがう。いくつかの実施形態では、設定テーブルは、ランダムアクセスプリアンブルの開始位置を提供しない。いくつかの実施形態では、テーブルは、ランダムアクセスチャネル割当てに使用される全てのサブフレーム、スロット、または時間期間を指示する。
【0031】
特定の実施形態では、方法/無線デバイス/コンピュータプログラムコードは更に、潜在的なSSブロック位置決めの間、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かを決定する。
【0032】
特定の実施形態によれば、ネットワークノードで使用される方法が開示される。方法は、SSバーストセットの少なくとも一部分の間、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限されるか否かを決定することを含む。SSバーストセットは、送信されるものとして指示される少なくとも1つのSSブロックを含む。
【0033】
特定の実施形態によれば、ネットワークノードは、メモリと処理回路構成とを備える。メモリは命令を格納するように動作可能である。処理回路構成は命令を実行するように動作可能である。ネットワークノードは、SSバーストセットの少なくとも一部分の間、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限されるか否かを決定するように動作可能である。SSバーストセットは、送信されるものとして指示される少なくとも1つのSSブロックを含む。
【0034】
特定の実施形態によれば、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読プログラムコードを格納する非一時的コンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読プログラムコードは、SSバーストセットの少なくとも一部分の間、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限されるか否かを決定するプログラムコードを含む。SSバーストセットは、送信されるものとして指示される少なくとも1つのSSブロックを含む。
【0035】
上述の方法、ネットワークノード、および/またはコンピュータプログラムコードは、以下のもののうちいずれか1つまたは複数を含む、他の様々な特徴を含んでもよい。
【0036】
特定の実施形態では、方法/ネットワークノード/コンピュータプログラムコードは、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限されていない時間の間、ランダムアクセスプリアンブルのランダムアクセスチャネルをモニタリングすることを更に含む。
【0037】
特定の実施形態では、方法/ネットワークノード/コンピュータプログラムコードは、送信されるものとして指示される任意のSSブロックと時間が少なくとも部分的に重複しているいずれかのスロットにおいて、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限されることを決定する。
【0038】
特定の実施形態では、SSバーストセットの少なくとも一部分の間、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限されるか否かの決定は、全二重が使用可能かまたは使用不能かに少なくとも部分的に基づく。
【0039】
特定の実施形態では、方法/ネットワークノード/コンピュータプログラムコードは、制限をオンに切り換えるように指示する指示を、ネットワークノードから無線デバイスに送ることを更に含む。
【0040】
特定の実施形態では、方法/ネットワークノード/コンピュータプログラムコードは、制限をオフに切り換えるように指示する指示を、ネットワークから無線デバイスに送ることを更に含む。
【0041】
特定の実施形態では、指示はオンオフフラグを含む。
【0042】
特定の実施形態では、制限をオンに切り換えるという指示は、ネットワークが全二重を使用不能にしていることに基づく。制限をオフに切り換えるという指示は、ネットワークが全二重を使用可能にしていることに基づく。
【0043】
特定の実施形態では、方法/ネットワークノード/コンピュータプログラムコードは、ネットワークノードがFDD設定で動作しているSSバーストセットの間、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限されていないことを決定する。
【0044】
特定の実施形態では、方法/ネットワークノード/コンピュータプログラムコードは、ネットワークがTDD設定で動作しているSSバーストセットの少なくとも一部分の間、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限されていることを決定する。
【0045】
特定の実施形態では、ネットワークノードは、SSバーストセットが完了した後のみ、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信できるようにされるとの決定に応答して、SSバーストセットが完了した後のみ、ランダムアクセスプリアンブルのランダムアクセスチャネルをモニタリングする。
【0046】
特定の実施形態では、ネットワークノードは、送信されると指示されている最後のSSブロックが終了すると直ぐに、SSバーストセットの間、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信できるようにされるとの決定に応答して、送信されると指示されている最後のSSブロックが終了すると直ぐに、SSバーストセットの間、ランダムアクセスプリアンブルのランダムアクセスチャネルをモニタリングする。
【0047】
特定の実施形態では、方法/ネットワークノード/コンピュータプログラムコードは、SSバーストセットのどのSSブロックがネットワークによって送信されていることを指示する指示を、無線デバイスに送ることを更に含む。いくつかの実施形態では、どのSSブロックが送信されているかの指示は、RRCシグナリングを介してネットワークから送られるビットマップを含む。
【0048】
特定の実施形態では、方法/ネットワークノード/コンピュータプログラムコードは、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限されているときを除いて、PRACH設定インデックスを送ることと、PRACH設定インデックスにしたがってPRACHをモニタリングすることとを更に含む。
【0049】
特定の実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルはNR−RACHプリアンブルを含む。
【0050】
特定の実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルのランダムアクセスチャネルのモニタリングは設定テーブルにしたがう。いくつかの実施形態では、設定テーブルは、ランダムアクセスプリアンブルの開始位置を提供しない。いくつかの実施形態では、テーブルは、ランダムアクセスチャネル割当てに使用される全てのサブフレーム、スロット、または時間期間を指示する。
【0051】
特定の実施形態では、方法/ネットワークノード/コンピュータプログラムコードは更に、潜在的なSSブロック位置決めの間、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限されるか否かを決定する。
【0052】
本開示の特定の実施形態は、1つまたは複数の技術的利点を有することができる。特定の実施形態は、ランダムアクセスプリアンブル送信がSSブロック送信と衝突するのを防ぐ。例えば、特定の実施形態によって、無線デバイスは、ネットワークによって送信されるSSブロックの位置決めに基づいて、PRACH設定が可能にしたとしても、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限することが可能になる。更に別の例では、特定の実施形態によって、全SSブロックバーストセットが送信される前に、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信することが可能になる。このようにして、SSブロックバーストセットの持続時間が長い場合であっても、ランダムアクセスプリアンブルを送ることができ、例えば、無線デバイスからのRACH送信を失敗しないことを保証できる、SSブロックを送信する位置決めが限定されてもよい。他の利点は当業者には容易に明白となる。特定の実施形態は、上記に列挙した利点を1つも有さないか、そのいくつか、または全てを有してもよい。
【0053】
開示される実施形態ならびにそれらの特徴および利点を更に完全に理解するため、以下、添付図面と併せて以下の説明を参照する。
【発明を実施するための形態】
【0055】
特定の実施形態では、NR−RACHの割当てパターンは、3GPP TS 36.211のLTEテーブル5.7.1−2に類似したテーブルを使用して設定することができる。LTEでは、(フレーム構造タイプ1の)4つのプリアンブルフォーマットの間で均等に分配されるのではなく、64のPRACH設定インデックスがあり、即ち、プリアンブルフォーマット1つ当たり平均16のPRACH設定がある。NRでは、14のプリアンブルフォーマットが承認されている。128のPRACH設定インデックスにより、プリアンブルフォーマット1つ当たり9〜10の設定を有することができる。
【0056】
特定の実施形態では、設定テーブルは、NR−RACH割当ての開始位置を指示する。各開始位置は、最後のSSバーストセットの実際に送信されるSSブロックセット(概して、NR−RACHリソースの正確に1つのサブフレームには対応しない)に対して関連付ける必要がある、NR−RACHリソースのフルセットの始まりをマーキングする。これは、いくつかの長いプリアンブルフォーマットが1つを超えるサブフレームを占めることがある、LTEに類似している。フレームおよびサブフレームの使用によって(スロットとは対照的に)、NR−RACHの時間的位置決めを数秘術の間で位置合わせすることができ、それによって、全二重および/または全デジタルビーム形成がない場合のTRP NR−RACH受信を単純にすることができることに留意されたい。開始位置は、SSブロックがハーフフレームのスロットに対してどのように関連するかを考慮して選択されてもよい。いくつかの実施形態では、長いプリアンブルを有するフォーマットは、短いフォーマットよりも少ないテーブルの行専用であってもよい。6GHzを上回る周波数に対して相似のテーブルを提供することができるが、いくつかのフォーマットが許可されないことがあるので、より多数のテーブルの行を残りのフォーマットそれぞれの専用にすることができる。
【0057】
NRのRACHに対するテーブルの設定には、LTEで使用されるテーブルでは適切に対処されないいくつかの考慮点が関与することがある。例えば、LTEテーブルを管理可能なサイズに保つため、どの時間リソースを使用するかの設定可能性においていくつかの限定があることがある。例えば、RACHに対して必要な数よりも多数のリソースが設定されることがあり、それによって他の送信が妨害される可能性がある。
【0058】
LTEでは、一般的にはLTE基地局が、(潜在的な)RACH信号の聴取と同時に他のタイプの信号およびデータの受信ならびに送信することに対応するので、これは重要な問題ではないことがある。しかしながら、NRシステムでは、一般的に全二重を防止するTDDが使用されることがあり、例えば、NR TRPは、潜在的なRACH受信を聴取している間は全く何も送信することができない。また、NR TRPは、アナログまたはハイブリッドビーム形成を使用することがあり、(潜在的な)RACH信号の聴取と同時に他の信号またはデータを受信する能力が制限される。LTEはまた、TDDに対応し、この場合のテーブル(例えば、3GPP TS 36.211のテーブル5.7.1−2を参照)を提供するが、これによってテーブルが非常に複雑で非効率なものになる。また、制限されたテーブルの柔軟性に関する問題は、LTEの比較的少ないフォーマット(例えば、TDDおよびFDDを網羅する5つのフォーマット)と比較して、NRに関して同意された14の異なるRACHフォーマットがあるため、NRにおいてより顕著なことがある。
【0059】
本開示の特定の実施形態は、これらおよび他の課題に対する解決策を提供することができる。一例として、特定の実施形態によって、利用可能な設定テーブルを比較的単純なままにすることが可能になるが、SSブロックを送信できる可能性があるか、あるいはUEによって実際に送信されるものとして指示されたときに、UEがPRACHプリアンブルを送信することが許可されないように制限することによって、設定が限定される。
【0060】
本開示の特定の実施形態は、1つまたは複数の技術的利点を有することができる。一例として、SSブロックのネットワーク(TRP)からの送信を妨げることなく、PRACHリソースの時間的な設定を効率的に行うことができる。全SSブロックバーストセットは原則的に、本開示で提案される解決策がなくても、非常に長い持続時間であり得るが、(UEからのRACH送信に失敗するリスクなしに)SSブロックを送信する時間位置を見つけるのは困難な場合があることに留意されたい。
【0061】
RACH、NR−RACH、およびPRACHという用語は、本開示を通して同義語として広く使用される。より正確な用法では、PRACHは、具体的には物理チャネルを指し、RACHはより汎用的である。RACHは、LTEおよびNRの両方を指す場合があり、その意味は文脈から明らかなはずである。特定の実施形態は、各タイプのRACHに適用可能であってもよい。
【0062】
上述したように、特定の実施形態によって、RACH設定(例えば、テーブルにコンパイルされる)の利用可能範囲を比較的単純なままにすることが可能になるが、SSブロックが実際に送信されるものとして指示されたときに、UEがNR−RACHプリアンブルを送信することが許可されないように制限された範囲を補う。
【0063】
一実施形態では、UEは、実際に送信されるものと指示されるいずれかのSSブロックと時間が少なくとも部分的に重複している任意のスロットにおいて、NR−RACHプリアンブルの送信が許可されない。したがって、実際に送信されるSSブロックと衝突しない、可能なNR−RACHプリアンブルの機会(持続時間はスロットよりも短い)がある場合であっても、スロットの任意の部分が、実際に送信されるものとして指示されるSSブロック内にある/SSブロックと重なり合っても、可能な機会は許可されない。
【0064】
一実施形態では、不許可は、例えば1つのフラグビットを使用して、適応的にオンまたはオフに切り換えることができる。これは、TRPが全二重を扱うことができる場合に不許可をオフに切り換えるように、ネットワークによって使用することができる。
【0065】
一実施形態では、不許可は、システムがFDDシステムの場合、UEによって(ネットワークからのかかるコマンドがなくても)オフに切り換えられるものと見なされる。TRPによる全二重には一般的にFDDシステムが対応しているので、これは有用であり得る。いくつかの実施形態では、不許可は、システムがTDDシステムの場合、UEによってオンに切り換えられるものと見なされる。いくつかの実施形態では、不許可は、ネットワークの別のノードからのコマンドなしに、UEによって決定されてもよい。例えば、UEは、UEがFDDシステムによってサーブされているという決定に基づいて、不許可をオフに切り換えるように決定してもよい。特定の実施形態では、FDDはペアのスペクトルで使用され、TDDはペアでないスペクトルで使用される。したがって、特定の実施形態では、システムがペアのスペクトルを使用している場合(システムがFDDシステムであることの指示)、不許可はオフに切り換えられるものと見なされ、システムがペアでないスペクトルを使用している場合(システムがTDDシステムであることの指示)、不許可はオンに切り換えられるものと見なされる。
【0066】
いくつかの代替実施形態では、UEは、SSバーストセットが完了した後にのみ送信を許可され、即ちUEは、SSバーストセットの「穴」の内部(SSバーストセット内の実際に送信されるSSブロック群またはSSブロックではない)で送信を許可される。いくつかの実施形態では、UEは、可能なSSブロック(最大長さL)の全セットが経過した後に送信を許可されるが、いくつかの実施形態では、UEは、実際に送信されるものとして指示される最後のSSブロックが終了すると直ぐに送信を許可される。
【0067】
特定の実施形態によれば、無線デバイスにおける方法は、
無線デバイスが、実際に送信されるSSブロックおよび/またはSSブロックのうちのブロックの指示を受信することと、
無線デバイスが、PRACH設定インデックスを受信することと、
無線デバイスが、PRACH設定インデックス(および関連する標準化テーブル)にしたがって、ただし、実際に送信されるSSブロックに使用される時間インスタンス(または時間スロット)における送信は回避して、RACHプリアンブルを送信することを含む。
【0068】
他の実施形態では、上記および下記の実施形態は全て、「実際に送信されるものとして指示されるSSブロック」を潜在的なSSブロック位置と置き換えることによって修正される。例えば、UEは、プリアンブルとSSブロックのいずれかの潜在的な位置との間に重複があるか否かに基づいて、設定を制限してもよい。潜在的なSSブロック位置は、SSブロック位置候補とも呼ばれることもある。潜在的なSSブロック/SSブロック候補は、SSブロックを送信する選択肢として利用可能であってもよく、例えば、実際に送信されるSSブロックは、潜在的なSSブロック/SSブロック候補のサブセットを含んでもよい。特定の実施形態では、潜在的なSSブロック/SSブロック候補は、最近の3GPP協定で許可されている全てのL位置に対応する。
【0069】
いくつかの実施形態では、設定のテーブルは、LTEでは指定されているようなRACHプリアンブルの開始位置を提供しない。代わりに、テーブルは、RACH割当てに使用されるべき全てのサブフレーム(あるいはスロット、または他の時間単位)を列挙(または別の形で指示)する。
【0070】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード/TRPにおける方法は、ネットワークが全SSバーストセット(長さL)よりも短いことによって設定されるRARウィンドウと、実際に送信されないように設定されたSSバーストセット内のいくつかのSSブロック群とを含み、それら実際に送信されないSSブロックのうち少なくともいくつかは、テーブル内のかかるインデックスを選択することによって、RACH送信向けに設定される。
【0071】
背景技術および実施形態の一部の一例として、RACH設定テーブルについて言及したが、本発明は、かかるテーブルの存在に依存しないことに留意されたい。特定の実施形態は、時間ドメインにおいてRACHリソースを指定する他の系統的または半系統的な手法に等しく適用可能であり得る。
【0072】
図3は、特定の実施形態による、ネットワーク100の一実施形態を示すブロック図である。ネットワーク100は、1つまたは複数のUE 110(交換可能に無線デバイス110と呼ばれることがある)と、1つまたは複数のネットワークノード115(交換可能にgNB 115と呼ばれることがある)とを含む。UE 110は、無線インターフェースを通じてネットワークノード115と通信してもよい。例えば、UE 110は、無線信号をネットワークノード115の1つまたは複数に送信し、ならびに/あるいは無線信号をネットワークノード115の1つまたは複数から受信してもよい。無線信号は、音声トラフィック、データトラフィック、制御信号、および/または他の任意の適切な情報を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード115と関連付けられた無線信号カバレッジの範囲は、セル125と呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、UE 110はデバイスツーデバイス(D2D)能力を有してもよい。したがって、UE 110は、別のUEから直接信号を受信し、ならびに/あるいは別のUEに直接信号を送信することができてもよい。
【0073】
特定の実施形態では、ネットワークノード115は無線ネットワークコントローラとインターフェース接続してもよい。無線ネットワークコントローラは、ネットワークノード115を制御してもよく、特定の無線リソース管理機能、モビリティ管理機能、および/または他の適切な機能を提供してもよい。特定の実施形態では、無線ネットワークコントローラの機能はネットワークノード115に含まれてもよい。無線ネットワークコントローラは、コアネットワークノードとインターフェース接続してもよい。特定の実施形態では、無線ネットワークコントローラは、相互接続ネットワーク120を介してコアネットワークノードとインターフェース接続してもよい。相互接続ネットワーク120は、音声、映像、信号、データ、メッセージ、またはそれらの任意の組み合わせを送信することができる、任意の相互接続システムを指してもよい。相互接続ネットワーク120は、公衆交換電話網(PSTN)、公衆もしくは私設データ網、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、インターネットなどの、ローカル、地域、もしくはグローバル通信またはコンピュータネットワーク、有線もしくは無線ネットワーク、企業イントラネット、あるいは前述のものの組み合わせを含む他の任意の適切な通信リンクの、全てまたは一部分を含んでもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、コアネットワークノードは、UE 110の通信セッションの確立および他の様々な機能性を管理してもよい。UE 110は、非アクセスストラタム(non-access stratum)(NAS)レイヤを使用して、コアネットワークノードと特定の信号を交換してもよい。非アクセスストラタムシグナリングでは、UE 110とコアネットワークノードとの間の信号は、無線アクセスネットワークを透過伝送されてもよい。特定の実施形態では、ネットワークノード115は、インターノードインターフェースを通じて、1つまたは複数のネットワークノードとインターフェース接続してもよい。
【0075】
上述したように、ネットワーク100の例示の実施形態は、1つまたは複数の無線デバイス110と、無線デバイス110と(直接もしくは間接的に)通信することができる、1つまたは複数の異なるタイプのネットワークノードとを含んでもよい。
【0076】
いくつかの実施形態では、非限定的な用語UEが使用される。UE 110は、本明細書では、無線信号を通じてネットワークノード115または別のUEと通信することができる、任意のタイプの無線デバイスであることができる。UE 110はまた、無線通信デバイス、標的デバイス、D2D UE、NB−IoTデバイス、MTC UEもしくはマシンツーマシン通信(M2M)が可能なUE、低コストおよび/もしくは低複雑性UE、UEを装備したセンサ、タブレット、移動端末、スマートフォン、ラップトップ組込機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、加入者宅内機器(CPE)などであってもよい。
【0077】
また、いくつかの実施形態では、総称的用語「無線ネットワークノード」(または単純に「ネットワークノード」)が使用される。任意の種類のネットワークノードであることができ、gNB、基地局(BS)、無線基地局、Node B、基地局(BS)、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)無線ノード、エボルブドNode B(eNB)、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)、中継ノード、中継ドナーノード制御リレー、ベーストランシーバ基地局(BTS)、アクセスポイント(AP)、無線アクセスポイント、送信ポイント、送信ノード、リモートラジオユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、分散アンテナシステム(DAS)のノード、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(例えば、MSC、MMEなど)、O&M、OSS、SON、測位ノード(例えば、E−SMLC)、MDT、または他の任意の適切なネットワークノードを含んでもよい。
【0078】
ネットワークノードおよびUEなどの用語は、非限定的であると見なされるべきであり、特に、2つの間の特定の階層的関係を示唆するものではなく、一般に、「eNodeB」はデバイス1、「UE」はデバイス2と見なすことができ、これら2つのデバイスは、何らかの無線チャネルを通じて互いと通信する。
【0079】
UE 110、ネットワークノード115、および他のネットワークノード(無線ネットワークコントローラまたはコアネットワークノードなど)の例示の実施形態については、
図4〜8を参照して以下で更に詳細に記載する。
【0080】
図3は、ネットワーク100の特定の配置を示しているが、本開示は、本明細書に記載する様々な実施形態が、任意の適切な構成を有する様々なネットワークに適用されてもよいものと考える。例えば、ネットワーク100は、任意の適切な数のUE 110およびネットワークノード115を、ならびにUE間またはUEと別の通信デバイス(有線電話など)との通信に対応するのに適した、任意の追加の要素を含んでもよい。更に、特定の実施形態はNRまたは5Gネットワークで実現されるものと記載されることがあるが、実施形態は、任意の適切な通信に対応し、任意の適切なコンポーネントを使用する、任意の好適なタイプの電気通信システムの形で実現されてもよく、UEが信号(例えば、データ)を受信および/または送信する、任意の無線アクセス技術(RAT)またはマルチRATシステムに適用可能である。例えば、本明細書に記載する様々な実施形態は、IoT、NB−IoT、LTE、LTEアドバンスト、UMTS、HSPA、GSM、cdma2000、WCDMA、WiMax、UMB、WiFi、別の適切な無線アクセス技術、または1つもしくは複数の無線アクセス技術の任意の適切な組み合わせに適用可能であってもよい。
【0081】
図4は、特定の実施形態による、例示の無線デバイス110のブロック図である。無線デバイス110は、ノードと、ならびに/またはセルラーもしくは移動体通信システムの別の無線デバイスと通信する、任意のタイプの無線デバイスを指してもよい。無線デバイス110の例としては、移動電話、スマートフォン、PDA(携帯情報端末)、ポータブルコンピュータ(例えば、ラップトップ、タブレット)、センサ、モデム、MTCデバイス/マシンツーマシン(M2M)デバイス、ラップトップ組込機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、D2Dが可能なデバイス、または無線通信を提供することができる別のデバイスが挙げられる。無線デバイス110はまた、いくつかの実施形態では、UE、局(STA)、デバイス、または端末と呼ばれることもある。無線デバイス110は、送受信機710と、処理回路構成720と、メモリ730とを含む。いくつかの実施形態では、送受信機710は、(例えば、アンテナ740を介して)無線信号をネットワークノード115に送信し、無線信号をネットワークノード115から受信することを容易にし、処理回路構成720(例えば、1つもしくは複数のプロセッサを含んでもよい)は、命令を実行して、上述した機能性の一部または全てを、無線デバイス110によって提供されるものとして提供し、メモリ730は、処理回路構成720によって実行される命令を格納する。
【0082】
処理回路構成720は、命令を実行しデータを操作して、本明細書に記載するUE 110(例えば、無線デバイス110)の機能など、無線デバイス110の記載される機能の一部または全てを実施する、1つまたは複数のモジュールに実装されるハードウェアおよびソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含んでもよい。例えば、一般に、処理回路構成は、同期信号(SS)ブロックの少なくとも一部分が実際に送信されるものとして指示されたとき(あるいは、SSブロックの少なくとも一部分を場合によっては送信することができるとき)、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かを決定してもよい。いくつかの実施形態では、処理回路構成720は、例えば、1つまたは複数のコンピュータ、1つまたは複数の中央処理装置(CPU)、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数のアプリケーション、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、1つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ならびに/あるいは他の論理を含んでもよい。
【0083】
メモリ730は、一般に、1つもしくは複数の論理、規則、アルゴリズム、コード、テーブルなどを含む、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションなどの命令、ならびに/あるいはプロセッサによって実行することができる他の命令を格納するように動作可能である。メモリ730の例としては、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)もしくは読出し専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)もしくはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、プロセッサ1020によって使用されてもよい情報、データ、および/または命令を格納する、他の任意の揮発性もしくは不揮発性非一時的コンピュータ可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスが挙げられる。
【0084】
無線デバイス110の他の実施形態は、任意に、上述した機能性のいずれか、および/または追加のいずれかの機能性(上述の解決策に対応するのに必要ないずれかの機能性を含む)を含む、無線デバイスの機能性の特定の態様を提供することに関与してもよい、
図4に示されるものを超える追加のコンポーネントを含んでもよい。単なる一例として、無線デバイス110は、処理回路構成720の一部であってもよい、入力デバイスおよび回路、出力デバイス、および1つもしくは複数の同期ユニットまたは回路を含んでもよい。入力デバイスは、データを無線デバイス110に入力するメカニズムを含む。例えば、入力デバイスは、マイクロフォン、入力素子、ディスプレイなどの入力メカニズムを含んでもよい。出力デバイスは、音声、映像、および/またはハードコピーフォーマットの形でデータを出力するメカニズムを含んでもよい。例えば、出力デバイスは、スピーカ、ディスプレイなどを含んでもよい。
【0085】
図5は、特定の実施形態による、例示のネットワークノード115のブロック図である。ネットワークノード115は、任意のタイプの無線ネットワークノード、またはUEおよび/もしくは別のネットワークノードと通信する任意のネットワークノードであってもよい。ネットワークノード115の例としては、gNB、eNodeB、ノード B、基地局、無線アクセスポイント(例えば、Wi−Fiアクセスポイント)、低電力ノード、ベーストランシーバ基地局(BTS)、リレー、ドナーノード制御リレー、送信ポイント、送信ノード、リモートRFユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)ノード、分散アンテナシステム(DAS)のノード、O&M、OSS、SON、測位ノード(例えば、E−SMLC)、MDT、または他の適切なネットワークノードが挙げられる。ネットワークノード115は、ホモジニアス配置、ヘテロジニアス配置、または混合配置として、ネットワーク100全体にわたって配置されてもよい。ホモジニアス配置は、一般に、同じ(もしくは類似の)タイプのネットワークノード115、ならびに/または類似のカバレッジおよびセルサイズおよびサイト間距離で作られた配置を説明してもよい。ヘテロジニアス配置は、一般に、異なるセルサイズ、送信電力、容量、およびサイト間距離を有する、様々なタイプのネットワークノード115を使用する配置を説明してもよい。例えば、ヘテロジニアス配置は、マクロセルレイアウト全体にわたって位置する複数の低電力ノードを含んでもよい。混合配置は、ホモジニアス部分とヘテロジニアス部分の混合を含んでもよい。
【0086】
ネットワークノード115は、送受信機810、処理回路構成820(例えば、1つもしくは複数のプロセッサを含んでもよい)、メモリ830、およびネットワークインターフェース840のうち1つまたは複数を含んでもよい。いくつかの実施形態では、送受信機810は、(例えば、アンテナ850を介して)無線信号を無線デバイス110に送信し、無線デバイス110から受信するのを容易にし、処理回路構成820は、ネットワークノード115によって提供されるものとして上述した機能性の一部または全てを提供する命令を実行し、メモリ830は、処理回路構成820によって実行される命令を格納し、ネットワークインターフェース840は、ゲートウェイ、スイッチ、ルータ、インターネット、公衆交換電話網(PSTN)、コアネットワークノード、または無線ネットワークコントローラ130などのバックエンドネットワークコンポーネントに信号を通信する。
【0087】
処理回路構成820は、命令を実行しデータを操作して、本明細書に記載するネットワークノード115の記載される機能の一部または全てを実施する、1つまたは複数のモジュールに実装されるハードウェアおよびソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含んでもよい。例えば、一般に、処理回路構成820は、同期信号(SS)ブロックの少なくとも一部分が実際に送信されるものとして指示されたとき(あるいは、SSブロックの少なくとも一部分を場合によっては送信することができるとき)、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かを、ネットワークノードによって無線デバイスに指示させてもよい。別の例として、処理回路構成820は、同期信号(SS)ブロックの少なくとも一部分が実際に送信されるものとして指示されたとき(あるいは、SSブロックの少なくとも一部分を場合によっては送信することができるとき)、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限するか否かに基づいて、ランダムアクセスプリアンブルに関していつRACHをモニタリングするかを決定してもよい。いくつかの実施形態では、処理回路構成820は、例えば、1つまたは複数のコンピュータ、1つまたは複数の中央処理装置(CPU)、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数のアプリケーション、ならびに/あるいは他の論理を含んでもよい。
【0088】
メモリ830は、一般に、1つもしくは複数の論理、規則、アルゴリズム、コード、テーブルなどを含む、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションなどの命令、ならびに/あるいはプロセッサによって実行することができる他の命令を格納するように動作可能である。メモリ830の例としては、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)もしくは読出し専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)もしくはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは情報を格納する、他の任意の揮発性もしくは不揮発性非一時的コンピュータ可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスが挙げられる。
【0089】
いくつかの実施形態では、ネットワークインターフェース840は、処理回路構成820に通信可能に連結され、ネットワークノード115に対する入力を受信し、ネットワークノード115からの出力を送出し、入力もしくは出力もしくは両方の適切な処理を実施し、他のデバイスに通信し、または前記の任意の組み合わせを行うように動作可能な、任意の適切なデバイスを指してもよい。ネットワークインターフェース840は、ネットワークを通して通信するのに、適切なハードウェア(例えば、ポート、モデム、ネットワークインターフェースカードなど)と、プロトコル変換およびデータ処理能力を含むソフトウェアとを含んでもよい。
【0090】
ネットワークノード115の他の実施形態は、上述の機能性のいずれか、および/またはいずれかの追加の機能性(上述の解決策に対応するのに必要ないずれかの機能性を含む)を含む、無線ネットワークノードの機能性の特定の態様を提供することに関与してもよい、
図5に示されるものを超える追加のコンポーネントを含んでもよい。様々な異なるタイプのネットワークノードは、同じ物理ハードウェアを有するが、異なる無線アクセス技術に対応するように(例えば、プログラミングを介して)構成された、コンポーネントを含んでもよく、または部分的もしくは全体的に異なる物理コンポーネントを表してもよい。
【0091】
図6は、特定の実施形態による、例示の無線ネットワークコントローラまたはコアネットワークノード130のブロック図である。ネットワークノードの例としては、移動交換局(MSC)、サービングGPRSサポートノード(SGSN)、モビリティ管理エンティティ(MME)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)などを挙げることができる。無線ネットワークコントローラまたはコアネットワークノード130は、処理回路構成920(例えば、1つまたは複数のプロセッサを含んでもよい)と、メモリ930と、ネットワークインターフェース940とを含む。いくつかの実施形態では、処理回路構成920は、ネットワークノードによって提供されるものとして上述した機能性の一部または全てを提供する命令を実行し、メモリ930は、処理回路構成920によって実行される命令を格納し、ネットワークインターフェース940は、ゲートウェイ、スイッチ、ルータ、インターネット、公衆交換電話網(PSTN)、ネットワークノード115、無線ネットワークコントローラ、またはコアネットワークノード130などの任意の適切なノードに信号を通信する。
【0092】
処理回路構成920は、命令を実行しデータを操作して、無線ネットワークコントローラまたはコアネットワークノード130の記載される機能の一部または全てを実施する、1つまたは複数のモジュールに実装されるハードウェアおよびソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態では、処理回路構成920は、例えば、1つまたは複数のコンピュータ、1つまたは複数の中央処理装置(CPU)、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数のアプリケーション、ならびに/あるいは他の論理を含んでもよい。
【0093】
メモリ930は、一般に、1つもしくは複数の論理、規則、アルゴリズム、コード、テーブルなどを含む、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションなどの命令、ならびに/あるいはプロセッサによって実行することができる他の命令を格納するように動作可能である。メモリ930の例としては、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)もしくは読出し専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)もしくはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは情報を格納する、他の任意の揮発性もしくは不揮発性非一時的コンピュータ可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスが挙げられる。
【0094】
いくつかの実施形態では、ネットワークインターフェース940は、処理回路構成920に通信可能に連結され、ネットワークノードに対する入力を受信し、ネットワークノードからの出力を送出し、入力もしくは出力もしくは両方の適切な処理を実施し、他のデバイスに通信し、または前記の任意の組み合わせを行うように動作可能な、任意の適切なデバイスを指してもよい。ネットワークインターフェース940は、ネットワークを通して通信するのに、適切なハードウェア(例えば、ポート、モデム、ネットワークインターフェースカードなど)と、プロトコル変換およびデータ処理能力を含むソフトウェアとを含んでもよい。
【0095】
ネットワークノードの他の実施形態は、上述の機能性のいずれか、および/またはいずれかの追加の機能性(上述の解決策に対応するのに必要ないずれかの機能性を含む)を含む、ネットワークノードの機能性の特定の態様を提供することに関与してもよい、
図6に示されるものを超える追加のコンポーネントを含んでもよい。
【0096】
図7は、特定の実施形態による、例示の無線デバイス110のブロック図である。無線デバイス110は1つまたは複数のモジュールを含んでもよい。例えば、無線デバイス110は、決定モジュール1010、通信モジュール1020、受信モジュール1030、入力モジュール1040、表示モジュール1050、および/または他の任意の適切なモジュールを含んでもよい。無線デバイス110は、本明細書に記載するシステム情報を格納または適用することに関する方法を実施してもよい。
【0097】
決定モジュール1010は、無線デバイス110の処理機能を実施してもよい。一例として、決定モジュール1010は、同期信号(SS)ブロックの少なくとも一部分が実際に送信されるものとして指示されたとき(あるいは、SSブロックの少なくとも一部分を場合によっては送信することができるとき)、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かを決定してもよい。決定モジュール1010は、
図4に関連して上述した処理回路構成720などの1つもしくは複数のプロセッサを含むか、またはそれに含まれてもよい。決定モジュール1010は、上述の決定モジュール1010および/または処理回路構成720の機能のいずれかを実施するように設定された、アナログおよび/またはデジタル回路構成を含んでもよい。上述の決定モジュール1010の機能は、特定の実施形態では、1つまたは複数の別個のモジュールで実施されてもよい。
【0098】
通信モジュール1020は、無線デバイス110の送信機能を実施してもよい。一例として、通信モジュール1020は、ランダムアクセスプリアンブルをネットワークノード115に通信してもよい。通信モジュール1020は、メッセージおよび/または信号を無線で送信するように設定された回路構成を含んでもよい。特定の実施形態では、通信モジュール1020は、決定モジュール1010から送信されるメッセージおよび/または信号を受信してもよい。特定の実施形態では、上述の通信モジュール1020の機能は、1つまたは複数の別個のモジュールによって実施されてもよい。
【0099】
受信モジュール1030は、無線デバイス110の受信機能を実施してもよい。一例として、受信モジュール1030は、SSブロックをネットワークノード115から受信してもよい。別の例として、受信モジュール1030は、同期信号(SS)ブロックの少なくとも一部分が実際に送信されるものとして指示されたとき(あるいは、SSブロックの少なくとも一部分を場合によっては送信することができるとき)、無線デバイス110がランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限するか否かを指示する、インジケータをネットワークノード115から受信してもよい。受信モジュール1030は、受信機、および/または
図4に関連して上述した送受信機710などの送受信機を含んでもよい。受信モジュール1030は、メッセージおよび/または信号を無線で受信するように設定された回路構成を含んでもよい。特定の実施形態では、受信モジュール1030は、受信したメッセージおよび/または信号を決定モジュール1010に通信してもよい。
【0100】
入力モジュール1040は、無線デバイス110に向けたユーザ入力を受信してもよい。例えば、入力モジュールは、キー押下げ、ボタン押下げ、タッチ、スワイプ、音声信号、映像信号、および/または他の任意の適切な信号を受信してもよい。入力モジュールは、1つもしくは複数のキー、ボタン、レバー、スイッチ、タッチ画面、マイクロフォン、および/またはカメラを含んでもよい。入力モジュールは、受信した信号を決定モジュール1010に通信してもよい。入力モジュール1040は、特定の実施形態では任意であってもよい。
【0101】
表示モジュール1050は、信号を無線デバイス110のディスプレイ上に提示してもよい。表示モジュール1050は、ディスプレイ、ならびに/あるいは信号をディスプレイ上に提示するように設定された任意の適切な回路構成およびハードウェアを含んでもよい。表示モジュール1050は、ディスプレイ上に提示する信号を決定モジュール1010から受信してもよい。表示モジュール1050は、特定の実施形態では任意であってもよい。
【0102】
決定モジュール1010、通信モジュール1020、受信モジュール1030、入力モジュール1040、および表示モジュール1050は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な設定を含んでもよい。無線デバイス110は、上述の機能性のいずれか、および/またはいずれかの追加の機能性(本明細書に記載する様々な解決策に対応するのに必要ないずれかの機能性を含む)を含む、任意の適切な機能性を提供することに関与してもよい、
図7に示されるものを超える追加のモジュールを含んでもよい。
【0103】
図8は、特定の実施形態による、例示のネットワークノード115のブロック図である。ネットワークノード115は1つまたは複数のモジュールを含んでもよい。例えば、ネットワークノード115は、決定モジュール1110、通信モジュール1120、受信モジュール1130、および/または他の任意の適切なモジュールを含んでもよい。いくつかの実施形態では、決定モジュール1110、通信モジュール1120、受信モジュール1130、または他の任意の適切なモジュールの1つもしくは複数は、
図5に関連して上述した処理回路構成820など、1つまたは複数のプロセッサを使用して実現されてもよい。特定の実施形態では、様々なモジュールの2つ以上の機能が組み合わされて、単一のモジュールにされてもよい。ネットワークノード115は、ネットワークノード(gNBなど)によって実施されるものとして記載される方法を実施してもよい。
【0104】
決定モジュール1110は、ネットワークノード115の処理機能を実施してもよい。一例として、決定モジュール1110は、同期信号(SS)ブロックの少なくとも一部分が実際に送信されるものとして指示されたとき(あるいは、SSブロックの少なくとも一部分を場合によっては送信することができるとき)、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かを決定してもよい。決定モジュール1110は更に、無線デバイスに送出する情報(ランダムアクセスプリアンブルの送信が制限されるか否かに関するオン/オフの指示、RACH設定に関するテーブルのインデックス、および/またはどのSSブロックがネットワークノード115によって実際に送信されているかの指示など)を決定してもよい。別の例として、決定モジュール1110は、同期信号(SS)ブロックの少なくとも一部分が実際に送信されるものとして指示されたとき(あるいは、SSブロックの少なくとも一部分を場合によっては送信することができるとき)、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限するか否かに基づいて、ランダムアクセスプリアンブルに関していつRACHをモニタリングするかを決定してもよい。決定モジュール1110は、
図5に関連して上述した処理回路構成820などの1つもしくは複数のプロセッサを含むか、またはそれに含まれてもよい。決定モジュール1110は、上述の決定モジュール1110および/または処理回路構成820の機能のいずれかを実施するように設定された、アナログおよび/またはデジタル回路構成を含んでもよい。決定モジュール1110の機能は、特定の実施形態では、1つまたは複数の別個のモジュールで実施されてもよい。例えば、特定の実施形態では、決定モジュール1110の機能性の一部は割当てモジュールによって実施されてもよい。
【0105】
通信モジュール1120は、ネットワークノード115の送信機能を実施してもよい。例として、通信モジュール1120は、無線デバイス115に、SSブロック、どのSSブロックが実際に送信されているかの指示、ランダムアクセスプリアンブルの送信が制限されているか否かの指示、および/またはRACH設定に関するテーブルのインデックスを送出してもよい。通信モジュール1120は、メッセージを無線デバイス110の1つまたは複数に送信してもよい。通信モジュール1120は、送信機、および/または
図5に関連して上述した送受信機810などの送受信機を含んでもよい。通信モジュール1120は、メッセージおよび/または信号を無線で送信するように設定された回路構成を含んでもよい。特定の実施形態では、通信モジュール1120は、決定モジュール1110もしくは他の任意のモジュールから送信されるメッセージおよび/または信号を受信してもよい。
【0106】
受信モジュール1130は、ネットワークノード115の受信機能を実施してもよい。一例として、受信モジュール1130は、ランダムアクセスプリアンブルを無線デバイス110から受信してもよい。受信モジュール1130は、任意の適切な情報を無線デバイスから受信してもよい。受信モジュール1130は、受信機、および/または
図5に関連して上述した送受信機810などの送受信機を含んでもよい。受信モジュール1130は、メッセージおよび/または信号を無線で受信するように設定された回路構成を含んでもよい。特定の実施形態では、受信モジュール1130は、受信したメッセージおよび/または信号を決定モジュール1110もしくは他の任意の適切なモジュールに通信してもよい。
【0107】
決定モジュール1110、通信モジュール1120、および受信モジュール1130は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な設定を含んでもよい。ネットワークノード115は、上述の機能性のいずれか、および/またはいずれかの追加の機能性(上述の解決策に対応するのに必要ないずれかの機能性を含む)を含む、任意の他の機能性を提供することに関与してもよい、
図8に示されるものを超える追加のモジュールを含んでもよい。
【0108】
図9は、特定の実施形態による、無線デバイス110で使用される方法の一例を示している。特定の実施形態では、方法は、実際に送信されるSSブロックおよび/またはSSブロックのうちのブロックの指示を、ネットワークから受信すること(ステップ1)を含む。方法は、同期信号(SS)ブロックの少なくとも一部分が実際に送信されるものとして指示されたとき、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かを決定する(ステップ3)。特定の実施形態は、ネットワークノード115から任意に受信されるインジケータに基づいて、決定を実施してもよい(ステップ2)。他の実施形態は、規則(無線デバイス115がFDDシステムで動作している場合に制限をオフにする規則など)の適用に基づいて、決定を実施してもよい。方法は、ランダムアクセスプリアンブルの送信が制限されていない時間の間、ランダムアクセスプリアンブルを送信すること(ステップ4)を更に含む。一例として、ランダムアクセスプリアンブルは、ネットワークノード115から受信されるPRACH設定インデックスにしたがって、ただし、実際に送信されるSSブロックに使用される時間インスタンス(または時間スロット)における送信は回避して、送信されてもよい(即ち、ステップ3で、制限がオンに切り換えられていると既に決定されている場合)。別の例として、ランダムアクセスプリアンブルは、ネットワークノード115から受信されるPRACH設定インデックスにしたがって、実際に送信されるSSブロックに使用される時間インスタンス(または時間スロット)の間であっても、送信されてもよい(即ち、ステップ3で、制限がオフに切り換えられていると既に決定されている場合)。
【0109】
図10は、特定の実施形態による、ネットワークノード115で使用される方法の一例を示している。ステップ1で、方法は、実際に送信されるSSブロックおよび/またはSSブロックのうちのブロックの指示を、無線デバイス110に送出することを含む。ステップ2で、方法は、SSブロックの少なくとも一部分が実際に送信されるものとして指示されたとき、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かを決定することを含む。例として、決定は、全二重が使用可能もしくは使用不能にされるかに基づくか、またはネットワークノード115がFDDシステムで動作するか否かに基づいてもよい。ステップ3で、方法は、SSブロックの少なくとも一部分が実際に送信されるものとして指示されたとき、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かを指示する、インジケータを無線デバイス110に送出することを含む。特定の実施形態では、インジケータはオン/オフフラグを含んでもよい。ステップ4で、方法は、ランダムアクセスプリアンブルの送信が制限されていない時間の間、ランダムアクセスプリアンブルのランダムアクセスチャネルをモニタリングすることを含む。一例として、特定の実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルは、ネットワークノード115が無線デバイス110に送出するPRACH設定インデックスにしたがって、ただし、実際に送信されるSSブロックに使用される時間インスタンス(または時間スロット)における送信は回避して、送信されてもよい(例えば、ステップ3で、制限がオンに切り換えられていることが既に指示されている場合)。いくつかの代替実施形態では、ネットワークノード115は、ステップ3のインジケータの送出する必要なしに、ステップ4に記載されたモニタリングを実施してもよい(例えば、無線デバイス110がネットワークノード115からインジケータを受信する必要なしに、無線デバイス110がランダムアクセスプリアンブルの送信が制限されていることを決定する、実施形態における)。
【0110】
更なる例示の実施形態
グループA
1.無線デバイスで使用される方法であって、
同期信号(SS)ブロックの少なくとも一部分が実際に送信されるものとして指示されたとき、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かを決定することを含む、方法。
【0111】
2.ランダムアクセスプリアンブルの送信が制限されていない時間の間、ランダムアクセスプリアンブルを送信することを更に含む、例示の実施形態1の方法。
【0112】
3.方法が、実際に送信されるものとして指示される任意のSSブロックと時間が部分的に重複しているいずれかのスロットにおいて、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するように決定する、例示の実施形態1〜2のいずれかの方法。
【0113】
4.ランダムアクセスプリアンブルを制限する決定が、制限をオンに切り換えるというネットワークからの指示の受信に応答して行われる、例示の実施形態1〜3のいずれかの方法。
【0114】
5.ランダムアクセスプリアンブルを制限しない決定が、制限をオフに切り換えるというネットワークからの指示の受信に応答して行われる、例示の実施形態1〜4のいずれかの方法。
【0115】
6.ネットワークからの指示がオン/オフフラグを含む、例示の実施形態4〜5のいずれかの方法。
【0116】
7.例示の実施形態4〜5のいずれかの方法であって、
制限をオンに切り換えるという指示が、ネットワークが全二重を使用不能にしていることに基づき、
制限をオフに切り換えるという指示が、ネットワークが全二重を使用可能にしていることに基づく、方法。
【0117】
8.ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かの決定が、無線デバイスがFDDシステムで動作しているという判定に応答して制限をオフに切り換えることを含む、例示の実施形態1〜7のいずれかの方法。
【0118】
9.無線デバイスが、SSバーストセットが完了した後にのみ、ランダムアクセスプリアンブルの送信を許可される、例示の実施形態1〜8のいずれかの方法。
【0119】
10.無線デバイスが、可能なSSブロック(最大長さL)の全セットが完了した後に、ランダムアクセスプリアンブルの送信を許可される、例示の実施形態1〜8のいずれかの方法。
【0120】
11.無線デバイスが、実際に送信されるものと指示される最後のSSブロックが終了すると直ぐに、ランダムアクセスプリアンブルの送信を許可される、例示の実施形態1〜8のいずれかの方法。
【0121】
12.例示の実施形態1〜11のいずれかの方法であって、
実際に送信されるSSブロックおよび/またはSSブロックのうちのブロックの指示を、ネットワークから受信することを更に含む[例えば、ランダムアクセスプリアンブルの送信前]、方法。
【0122】
13.PRACH設定インデックスを受信することと、PRACH設定インデックスにしたがって、ただし、実際に送信されるSSブロックに使用される時間インスタンス(または時間スロット)における送信は回避して、ランダムアクセスプリアンブルを送信することとを更に含む、例示の実施形態1〜12のいずれかの方法。
【0123】
14.ランダムアクセスプリアンブルがNR−RACHプリアンブルを含む、例示の実施形態1〜13のいずれかの方法。
【0124】
15.ランダムアクセスプリアンブルの送信が設定テーブルにしたがう、例示の実施形態1〜14のいずれかの方法。
【0125】
16.設定テーブルがランダムアクセスプリアンブルの開始位置を提供しない、例示の実施形態15の方法。
【0126】
17.テーブルが、ランダムアクセスチャネル割当てに使用される全てのサブフレーム(あるいはスロット、または他の時間単位)を指示する、例示の実施形態1〜16のいずれかの方法。
【0127】
18.「実際に送信されるものとして指示されるSSブロック」を、潜在的SSブロック位置(現在の3GPP協定で許可された全てのL位置)と置き換えることによって修正される、例示の実施形態1〜17のいずれかの方法。
【0128】
19.命令を格納するように動作可能なメモリと、命令を実行するように動作可能な処理回路構成とを備え、グループAの例示の実施形態1〜18の方法のうちいずれかを実施するように動作可能である、無線デバイス。
【0129】
20.コンピュータ可読プログラムコードを格納する非一時的コンピュータ可読媒体を備え、コンピュータ可読プログラムコードが、グループAの例示の実施形態1〜18の方法のうちいずれかを実施するプログラムコードを含む、コンピュータプログラム製品。
【0130】
グループB
1.ネットワークノードで使用される方法であって、
同期信号(SS)ブロックの少なくとも一部分が実際に送信されるものとして指示されたとき、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かを指示する、指示を無線デバイスに送出することを含む、方法。
【0131】
2.ランダムアクセスプリアンブルの送信が制限されていない時間の間、ランダムアクセスプリアンブルのランダムアクセスチャネルをモニタリングすることを更に含む、例示の実施形態1の方法。
【0132】
3.指示が、実際に送信されるものとして指示される任意のSSブロックと時間が部分的に重複しているいずれかのスロットにおいて、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するように指示する、例示の実施形態1〜2のいずれかの方法。
【0133】
4.指示が制限をオンにするように指示する、例示の実施形態1〜3のいずれかの方法。
【0134】
5.指示が制限をオフにするように指示する、例示の実施形態1〜4のいずれかの方法。
【0135】
6.指示がオン/オフフラグを含む、例示の実施形態4〜5のいずれかの方法。
【0136】
7.例示の実施形態4〜5のいずれかの方法であって、
制限をオンに切り換えるという指示が、ネットワークが全二重を使用不能にしていることに基づき、
制限をオフに切り換えるという指示が、ネットワークが全二重を使用可能にしていることに基づく、方法。
【0137】
8.FDDシステムで動作しているとき、制限がオフに切り換えられる、例示の実施形態1〜7のいずれかの方法。
【0138】
9.指示が、SSバーストセットが完了した後にのみ、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルの送信を許可されることを指示する、例示の実施形態1〜8のいずれかの方法。
【0139】
10.指示が、可能なSSブロック(最大長さL)の全セットが完了した後に、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルの送信を許可されることを指示する、例示の実施形態1〜8のいずれかの方法。
【0140】
11.指示が、実際に送信されるものと指示される最後のSSブロックが終了すると直ぐに、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルの送信を許可されることを指示する、例示の実施形態1〜8のいずれかの方法。
【0141】
12.例示の実施形態1〜11のいずれかの方法であって、
実際に送信されるSSブロックおよび/またはSSブロックのうちのブロックの指示を、ネットワークから送出することを更に含む、方法。
【0142】
13.PRACH設定インデックスを無線デバイスに送出することと、PRACH設定インデックスにしたがって、ただし、実際に送信されるSSブロックに使用される時間インスタンス(または時間スロット)ではないときに、ランダムアクセスプリアンブルを受信することとを更に含む、例示の実施形態1〜12のいずれかの方法。
【0143】
14.ランダムアクセスプリアンブルがNR−RACHプリアンブルを含む、例示の実施形態1〜13のいずれかの方法。
【0144】
15.ランダムアクセスプリアンブルの送信が設定テーブルにしたがう、例示の実施形態1〜14のいずれかの方法。
【0145】
16.設定テーブルがランダムアクセスプリアンブルの開始位置を提供しない、例示の実施形態15の方法。
【0146】
17.テーブルが、ランダムアクセスチャネル割当てに使用される全てのサブフレーム(あるいはスロット、または他の時間単位)を指示する、例示の実施形態1〜16のいずれかの方法。
【0147】
18.例示の実施形態1〜17のいずれかの方法であって、
ランダムアクセス応答ウィンドウ(RAR)を全SSバーストセット(長さL)よりも短く設定することと、
SSバーストセット内部のいくつかのSSブロック群を実際に送信されないように設定することと、
実際に送信されないSSブロックの少なくとも一部において、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルの送信を許可されることを、無線デバイスに指示すること[例えば、テーブル内のインデックスの選択を通して、無線デバイスに対して利用可能なブロックを指示する]とを更に含む、方法。
【0148】
19.「実際に送信されるものとして指示されるSSブロック」を、潜在的SSブロック位置(現在の3GPP協定で許可された全てのL位置)と置き換えることによって修正される、例示の実施形態1〜18のいずれかの方法。
【0149】
20.命令を格納するように動作可能なメモリと、命令を実行するように動作可能な処理回路構成とを備え、それによってグループBの例示の実施形態1〜19の方法のうちいずれかを実施するように動作可能である、ネットワークノード。
【0150】
21.コンピュータ可読プログラムコードを格納する非一時的コンピュータ可読媒体を備え、コンピュータ可読プログラムコードが、グループBの例示の実施形態1〜19の方法のうちいずれかを実施するプログラムコードを含む、コンピュータプログラム製品。
【0151】
図11は、無線デバイス110などの無線デバイスで使用される更なる一例の方法1100を示している。ステップ1110で、方法は、SSバーストセットの少なくとも一部分の間、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かを決定する。SSバーストセットは、送信されるものとして指示される少なくとも1つのSSブロックを含む。例えば、無線デバイスは、SSバーストセットのSSブロックと重複するであろうランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するように決定してもよい。特定の実施形態では、制限によって、無線デバイスが、SSバーストセットが完了した後にのみ、ランダムアクセスプリアンブル送信することが可能になる。他の実施形態では、無線デバイスは、送信されるものと指示されている最後のSSブロックが終了すると直ぐに、SSバーストセットの間、ランダムアクセスプリアンブルを送信することが許可される。
【0152】
いくつかの実施形態では、プリアンブルを送信する可能な時間セットは、PRACH設定インデックスによるランダムアクセスプリアンブルに基づいて決定される。したがって、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かの決定は、PRACH設定インデックスに基づいて、設定された送信時間の1つまたは複数に対する制限に基づいてもよい。
【0153】
特定の実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かの決定は、全二重が使用可能かまたは使用不能かに少なくとも部分的に基づく。例えば、ネットワークのFDD使用可能部分におけるランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するのは必要ではないことがある。他方で、FDDが使用可能にされていない場合、ランダムアクセスプリアンブルおよびSSブロックの衝突を防止するために、送信されるSSブロックの間、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するのが必要なことがある。
【0154】
特定の実施形態では、送信を制限することの決定は、実際に送信されるものとして指示されるSSブロックだけではなく、全ての潜在的なSSブロック位置(現在の3GPP協定で許可された全てのL位置)を考慮することを含む。このようにして、無線デバイスは、潜在的な重複の状況を回避してもよく、それは例えば、どのSSブロックが実際に送信されるかの指示がネットワークによって送出されず、または無線デバイスによって受信されない場合に有用なことがある。いくつかの実施形態では、SSバーストセットの間、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限することの決定は、潜在的なSSブロック位置の間、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限することの決定に基づいて、暗黙であってもよい。
【0155】
方法1100は、追加のまたはより少ないステップを含んでもよい。特定の実施形態では、方法1100は、ランダムアクセスプリアンブルの送信が制限されていない時間の間、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信する、任意のステップ1100を更に含む。例えば、有線デバイスは、例えばRACH設定に基づいて、その間は送信が制限されない次の適切な時間まで、ランダムアクセスプリアンブルの送信を棄権してもよい。いくつかの実施形態では、無線デバイスは、SSバーストセットが完了した後に、ランダムアクセスプリアンブルを送信してもよい。他の実施形態では、無線デバイスは、SSバーストセット内の送信されるものと指示されたSSブロックの間(即ち、SSバーストセットが完了する前)、ランダムアクセスプリアンブルを送信してもよい。したがって、無線デバイスは、ネットワークノードがランダムアクセスプリアンブルを聴取し受信することができる時間期間の間、ランダムアクセスプリアンブルを送信してネットワークノードにアクセスしてもよい。更に、無線デバイスは、重複する干渉を回避したまま、より単純なRACH設定に依存してもよい。
【0156】
特定の実施形態では、方法1100は、ステップ1130および1140の一方または両方を含む。ステップ1130で、無線デバイスは、ネットワークからの指示を受信して、制限をオンに切り換える。例えば、ネットワークは、無線デバイスにサーブしているネットワーク要素に基づいて、ランダムアクセスプリアンブルの制限を必要としていることを決定してもよく、例えば、無線デバイスにサーブすることができるネットワークノードはTDDである。いくつかの実施形態では、指示は、潜在的なサービングネットワークノードから直接受信される。いくつかの実施形態では、指示は、ネットワークの異なる要素から受信される。いくつかの実施形態では、ステップ1130の指示は、全二重を使用不能にしているネットワークに基づく。ステップ1140で、無線デバイスは、ネットワークからの指示を受信して、制限をオフに切り換えてもよい。ステップ1130と類似の形で、指示は、ネットワークの潜在的なサービングネットワークノードまたは別の要素など、ネットワーク要素によって受信されてもよい。いくつかの実施形態では、ステップ1140の指示は、全二重を使用可能にしているネットワークに基づく。
【0157】
特定の実施形態では、方法1100は、ステップ1130およびステップ1140の両方を含む。例えば、無線デバイスは、第1のインスタンスで制限をオンにする指示を受信してもよいが、その後、例えば無線デバイスが異なる位置に移動した後、無線デバイスは、その新しいネットワーク環境により、制限をオフにする指示を受信してもよい。ステップ1130がステップ1140の前および/または後であってもよく、その逆であってもよい。いくつかの実施形態では、方法1100は、ステップ1130およびステップ1140の一方のみを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ステップ1130および/またはステップ1140の指示は、オン/オフフラグ、または1もしくはゼロにセットされる単一のビットを含む。
【0158】
特定の実施形態では、方法1100はステップ1150を更に含む。ステップ1150で、方法は、SSバーストセットのうちどのSSブロックがネットワークによって送信されているかを指示する指示を受信する。例えば、ステップ1110の前に、無線デバイスは、送信が1つまたは複数のSSブロックに対して行われるという指示を受信してもよい。制限がオンにされた場合、方法は、実際に送信されるSSブロックのいずれとも重複しないように、ランダムアクセスプリアンブルの送信を制限するか否かを決定してもよい。特定の実施形態では、無線デバイスは、送信を制限するか否かを決定する際に全ての潜在的なSSブロックの位置(現在の3GPP協定で許可された全てのL位置)を更に考慮してもよい。いくつかの実施形態では、どのSSブロックが送信されているかの指示は、RRCシグナリングを介してネットワークから受信されるビットマップを含む。このようにして、無線デバイスは、関連するネットワークノードがモニタリングしていない時間期間の間、ランダムアクセスプリアンブルの送信を回避してもよい。
【0159】
図12は、特定の実施形態による、ネットワークノード115などのネットワークノードで使用される一例の方法1200を示している。ステップ1210で、方法は、SSバーストセットの少なくとも一部分の間、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限されるか否かを決定する。SSバーストセットは、送信されるものとして指示される少なくとも1つのブロックを含む。いくつかの実施形態では、無線デバイスは、送信されるものとして指示される任意のSSブロックと時間が少なくとも部分的に重複しているいずれかのスロットにおいて、ランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限される。いくつかの実施形態では、SSバーストセットの少なくとも一部分の間、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限されるか否かの決定は、全二重が使用可能かまたは使用不能かに少なくとも部分的に基づく。例えば、全二重が使用可能にされた場合は制限は行われなくてもよいが、全二重が使用不能にされた場合は、ランダムアクセスプリアンブルの送信の何らかの制限が行われてもよい。
【0160】
特定の実施形態では、ネットワークノードは、SSバーストセットのうちどのSSブロックがネットワークによって送信されているかを指示する指示を、無線デバイスに送出する。無線デバイスは、SSブロックが送信されるものとしていつ指示されるかに対する制限を基準にしてもよい。いくつかの実施形態では、どのSSブロックが送信されるかの指示は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介してネットワークから送られるビットマップを含む。
【0161】
方法1200は、追加のまたはより少ないステップを含んでもよい。特定の実施形態では、方法1200は、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルの送信を制限されていない時間の間、ランダムアクセスプリアンブルに関してランダムアクセスチャネルがモニタリングされる、ステップ1220を更に含んでもよい。例えば、ネットワークノードは、例えばネットワークノードがTDDであるように設定されるか、または特定のビーム形成方法を用いて設定されているので、ランダムアクセスチャネルを常にモニタリングすることはできないように、設定されてもよい。ネットワークノードは次に、例えば、無線デバイスの既知のプリアンブル設定に基づいて、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信することが予期されるときなど、特定の時間の間、ランダムアクセスチャネルのみをモニタリングしてもよい。このようにして、ネットワークノードは、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを潜在的に送信してもよいとき、ランダムアクセスチャネルをモニタリングしてもよい。
【0162】
特定の実施形態では、SSバーストセットが完了した後のみ、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信できるようにされるとの決定に応答して、ネットワークノードは、SSバーストセットが完了した後のみ、ランダムアクセスプリアンブルのランダムアクセスチャネルをモニタリングする。特定の実施形態では、送信されると指示されている最後のSSブロックが終了すると直ぐに、SSバーストセットの間、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信できるようにされるとの決定に応答して、ネットワークノードは、送信されると指示されている最後のSSブロックが終了すると直ぐに、SSバーストセットの間、ランダムアクセスプリアンブルのランダムアクセスチャネルをモニタリングする。このようにして、ステップ1220は、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのが可能なとき、ネットワークノードがランダムアクセスプリアンブルのランダムアクセスチャネルをモニタリングしてもよいように、無線デバイスの制限基準に基づいて調節されてもよい。
【0163】
特定の実施形態では、方法1200は、ステップ1230および1240の一方または両方を含む。ステップ1230では、制限をオンに切り換える指示はネットワークから送出される。例えば、ネットワークは、無線デバイスにサーブしているネットワーク要素に基づいて、ランダムアクセスプリアンブルの制限を必要としていることを決定してもよく、例えば、無線デバイスにサーブすることができるネットワークノードはTDDである。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは指示を送出し、あるいは指示は、ネットワークの異なる要素から送出される。ステップ1240で、ネットワークは、制限をオフに切り換える指示を送出する。ステップ1230と類似の形で、指示は、ネットワークノード、またはネットワークの別の要素によって送出されてもよい。特定の実施形態では、方法1200は、ステップ1230およびステップ1240の両方を含む。例えば、ネットワークノードの設定は、例えば、TDDからFDDに、または、ネットワークノードが無線デバイスからのランダムアクセスプリアンブルをモニタリングしてもよい時間を変更する、異なるビーム形成設定に変更してもよい。ステップ1230がステップ1240の前および/または後であってもよく、その逆であってもよい。いくつかの実施形態では、方法1200は、ステップ1230およびステップ1240の一方のみを含んでもよい。
【0164】
特定の実施形態では、方法1200は、無線デバイスがランダムアクセスプリアンブルを送信するのを制限されているときを除いて、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)設定インデックスが送出され、PRACH設定インデックスにしたがってPRACHがモニタリングされる、ステップ1250を含む。例えば、無線デバイスは、PRACH設定インデックスによって指示されるPRACH設定に基づいて、特定の時間の間だけ送信を行ってもよい。次いで、ネットワークノードは、既知の設定に基づいて、無線デバイスからのランダムアクセスプリアンブルのみをモニタリングしてもよいが、例えばSSブロックとの重複を回避するため、無線デバイスが送信を制限している場合、モニタリングを棄権してもよい。
【0165】
本明細書に記載されるシステムおよび装置に対して、本開示の範囲から逸脱することなく、修正、追加、または省略が行われてもよい。システムおよび装置の構成要素は統合または分離されてもよい。更に、システムおよび装置の動作は、より多数、より少数、または他の構成要素によって実施されてもよい。それに加えて、システムおよび装置の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、および/または他の論理を含む、任意の適切な論理を使用して実施されてもよい。本明細書で使用するとき、「各」は、セットのそれぞれの数、またはセットのサブセットにおけるそれぞれの数を指す。
【0166】
本明細書に記載される方法に対して、本開示の範囲から逸脱することなく、修正、追加、または省略が行われてもよい。方法は、より多数、より少数、または他のステップを含んでもよい。それに加えて、ステップは任意の適切な順序で実施されてもよい。
【0167】
本開示について特定の実施形態に関連して記載してきたが、実施形態の変更および置換が当業者には明白となるであろう。したがって、実施形態の上述の説明は本開示を拘束するものではない。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、他の変化、代用、および変更が可能である。