【実施例】
【0099】
[0088]以下、本発明を、実施例を用いてより具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものと解釈されるべきではない。
[0089]NMR分析は、Brucker、AVANCE 400MHzまたは300MHzを使用して実施し、NMRデータはppm(百万分率)での化学シフト(δ)として表し、試料溶媒からの重水素ロック信号を基準とした。質量スペクトルデータは、フォトダイオードアレイ、SPD−M20A、ESI−SQD2020または2010を備えたLC−MS、Shimazu LCMS−2020または−2010(島津製作所)を使用して取得した。
【0100】
[0090]市販の試薬をさらに精製することなく使用した。「室温」は、約20℃〜25℃の範囲の温度を意味する。すべての非水性反応を、窒素雰囲気下で行った。減圧下での溶媒の濃縮または蒸留は、ロータリーエバポレーターを使用したことを意味する。
【0101】
[0091]化合物の調製においては、官能基を、標的化合物を得るために必要に応じて保護基で保護し、続いて保護基の除去を行った。保護基の選択、ならびに保護基の導入または除去のための手順は、例えば、GreeneおよびWuts、「Protective groups in Organic Synthesis」(第2版、John Wiley&Sons、1991)に記載されている方法に従って行った。
【0102】
実施例1
[0092]3−クロロ−4−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−2−メチル−5−[(2E,4E)−3−メチル−5−[(1R,2R,6R)−1,2,6−トリメチル−3−オキソシクロヘキシル]ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]ベンズアルデヒドの合成
【0103】
【化17】
【0104】
[0093]アセトニトリル(120mL)中の3−クロロ−4,6−ジヒドロキシ−2−メチル−5−[(2E,4E)−3−メチル−5−[(1R,2R,6R)−1,2,6−トリメチル−3−オキソシクロヘキシル]ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]ベンズアルデヒド、(アスコクロリン、6g、14.82mmol)の溶液、ブロモフルオロメタン(過剰)、炭酸セシウム(2.4g、7.38mmol)を、250mLの密封管に入れた。得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(5:1)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を比1:5のジクロロメタン/ヘキサンから再結晶して、表題化合物(4.5g、70%)をオフホワイトの固体として得た。
【0105】
LC-MS (ES, m/z): 435 [M-H]
-
H-NMR (400MHz, DMSO, ppm): δ 12.60 (s, 1H), 10.30 (s, 1H), 5.86 (m, 2H), 5.72 (s, 1H), 5.42 (m, 2H), 3.50 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.64 (s, 3H), 2.54-2.49 (m, 2H), 2.17 (m, 1H), 2.05 (m, 1H), 1.84 (s, 4H), 1.52 (m, 1H), 0.73-0.67 (m, 6H), 0.59 (s, 3H)
F-NMR (400MHz, DMSO, ppm): δ -148.31。
【0106】
実施例2
[0094](2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−5−(ジエトキシメチル)−2−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキサン−1−オンの合成
【0107】
【化18】
【0108】
[0095]ステップ1
ピリジン(12mL)中の3−クロロ−4−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−2−メチル−5−[(2E,4E)−3−メチル−5−[(1R,2R,6R)−1,2,6−トリメチル−3−オキソシクロヘキシル]ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]ベンズアルデヒド[実施例1](600mg、1.37mmol)の溶液を、窒素雰囲気でパージおよび維持した50mLの丸底フラスコに入れ、無水酢酸(196mg、1.92mmol)を25℃で添加した。得られた溶液を25℃で1.5時間撹拌した。次いで、混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、塩酸水溶液(0.3mol/L、20mL×5)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、4−クロロ−3−(フルオロメトキシ)−6−ホルミル−5−メチル−2−[(2E,4E)−3−メチル−5−[(1R,2R,6R)−1,2,6−トリメチル−3−オキソシクロヘキシル]ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]フェニルアセテート(500mg、76%)を白色固体として得た。
【0109】
[0096]ステップ2
エタノール(22.5mL)中の4−クロロ−3−(フルオロメトキシ)−6−ホルミル−5−メチル−2−[(2E,4E)−3−メチル−5−[(1R,2R,6R)−1,2,6−トリメチル−3−オキソシクロヘキシル]ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]フェニルアセテート(500mg、1.04mmol)の溶液を、窒素雰囲気でパージおよび維持した250mLの丸底フラスコに入れ、トリエチルアミン(0.02mL)を25℃で添加した。溶液を25℃で5時間撹拌し、次いで真空下で濃縮して、(2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−5−(ジエトキシメチル)−2−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキサン−1−オン(410mg、77%)を黄色油状物として得た。
【0110】
実施例3
[0097]3−クロロ−6−ヒドロキシ−5−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3S,6R)−3−ヒドロキシ−1,2,3,6−テトラメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−4−メトキシ−2−メチルベンズアルデヒド(化合物1−1)の合成
【0111】
【化19】
【0112】
[0098]R
2がメチルである中間体(VIII):(4R,5R,6S)−5−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−5−(ジエトキシメチル)−6−ヒドロキシ−2−メトキシ−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−4,5,6−トリメチルオキサン−3−オンを、JP2005−225851Aに記載されている手順によりアスコクロリンから調製した。
【0113】
[0099]ステップ1
テトラヒドロフラン(30mL)中の(2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−5−(ジエトキシメチル)−6−ヒドロキシ−2−メトキシ−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキサン−1−オン(1g、2.03mmol)の溶液を、窒素雰囲気でパージおよび維持した50mLの三口丸底フラスコに入れ、続いて−78℃で撹拌しながらメチルマグネシウムブロミド(2mL、3.00当量、3M)を滴下添加した。得られた溶液を0℃で3時間撹拌した。次いで、反応物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物をジエチルエーテル(30mL×3)で抽出し、有機層を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた残留物を以下の条件でフラッシュ分取HPLCにより精製して、4−クロロ−2−(ジエトキシメチル)−6−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3S,6R)−3−ヒドロキシ−1,2,3,6−テトラメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−5−メトキシ−3−メチルフェノール(0.6g、60%)を薄黄色固体(mp.39〜40℃)として得た。
【0114】
フラッシュ分取HPLC条件(IntelFlash−1):カラム、C18シリカゲル;移動相、アセトニトリル/水=70/30から10分以内にCH
3CN/水=90/10、次いで10分以内にCH
3CNまで増加;検出器、UV210nm。 LC-MS (ESI, m/z): 507 [M-H]
-
H-NMR (CD
3CN, 400 MHz, ppm): δ5.91 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 5.83 (s, 1H), 5.38-5.43 (m, 1H), 5.30 (d, J = 16 Hz, 1H), 3.72-3.79 (m, 5H), 3.62-3.68 (m, 2H), 3.46 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 2.33 (s, 3H), 1.87 (s, 3H), 1.45-1.70 (m, 3H), 1.29-1.35 (m, 2H), 1.20-1.25 (m, 7H), 1.12 (s, 3H), 0.90 (s, 3H), 0.80 (d, J = 5.6 Hz, 3H), 0.70 (d, J = 5.4 Hz, 3H) 。
【0115】
[0100]ステップ2
テトラヒドロフラン/水(10mL/20mL)中の4−クロロ−2−(ジエトキシメチル)−6−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3S,6R)−3−ヒドロキシ−1,2,3,6−テトラメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−5−メトキシ−3−メチルフェノール(355mg、0.699mmol)の溶液を、窒素雰囲気でパージおよび維持した50mLの丸底フラスコに入れ、続いて酢酸(5mL)を添加した。得られた溶液を25℃で5時間撹拌した。得られた溶液を真空下で濃縮した。得られた残留物を以下の条件でフラッシュ分取HPLCにより精製して、3−クロロ−6−ヒドロキシ−5−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3S,6R)−3−ヒドロキシ−1,2,3,6−テトラメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−4−メトキシ−2−メチルベンズアルデヒド(0.26g、76%、化合物1)をオフホワイトの固体(mp.42〜43℃)として得た。
【0116】
フラッシュ分取HPLC条件(IntelFlash−1):カラム、C18シリカゲル;移動相、CH
3CN/水=70/30から10分以内にCH
3CN/水=90/10まで増加;検出器、UV210nm。
【0117】
LC-MS (ESI, m/z): 433 [M-H]
-
H-NMR (CD
3CN, 400 MHz, ppm): δ10.25 (s, 1H), 5.89 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 5.40 (t, J = 1.2 Hz, 1H), 5.29 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.48 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.63 (s, 3H), 1.87 (s, 3H), 1.57-1.78 (m, 3H), 1.33-1.47 (m, 3H), 1.09 (s, 3H), 0.79 (d, J = 3.2 Hz, 3H), 0.68 (d, J = 6.8 Hz, 3H) 。
【0118】
実施例4
[0101]3−クロロ−6−ヒドロキシ−5−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(ヒドロキシイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−4−メトキシ−2−メチルベンズアルデヒド(化合物2)の合成
【0119】
【化20】
【0120】
[0102]ステップ1
ピリジン(30mL)中の(2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−5−(ジエトキシメチル)−6−ヒドロキシ−2−メトキシ−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキサン−1−オン(1g、2.03mmol)の溶液を、窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持した50mLの三口丸底フラスコに入れ、続いてヒドロキシアミン塩酸塩(200mg、2.88mmol)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。残留物を以下の条件でフラッシュ分取HPLCにより精製して、4−クロロ−2−(ジエトキシメチル)−6−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(ヒドロキシイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−5−メトキシ−3−メチルフェノール(0.40g、39%)をオフホワイトの固体(mp.68〜70℃)として得た。
【0121】
フラッシュ分取HPLC条件(IntelFlash−1):カラム、C18シリカゲル;移動相、CH
3CN/水=70/30から15分以内にCH
3CN/水=90/10、次いで10分以内にアセトニトリルまで増加;検出器、UV210nm。
【0122】
LC-MS: (ESI, m/z): 506 [M-H]
-
H-NMR: (CD3CN, 400 MHz, ppm): δ 5.95 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 5.81 (s, 1H), 5.42 (q, J = 12.8 Hz, 4.8 Hz, 2H), 3.69-3.77 (m, 5H), 3.59-3.66 (m, 2H), 3.45 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 3.27-3.32 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.27 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 1.88 (s, 3H), 1.60-1.72 (m, 3H), 1.19-1.29 (m, 7H), 0.82 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.72 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.67 (s, 3H) 。
【0123】
[0103]ステップ2
テトラヒドロフラン/水(10mL/20mL)中の4−クロロ−2−(ジエトキシメチル)−6−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(ヒドロキシイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−5−メトキシ−3−メチルフェノール(370mg、0.726mmol)の溶液を、窒素雰囲気でパージおよび維持した100mLの二口丸底フラスコに入れ、続いて酢酸(10mL)を添加した。混合物を25℃で5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。残留物を以下の条件でフラッシュ分取HPLCにより精製して、3−クロロ−6−ヒドロキシ−5−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(ヒドロキシイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−4−メトキシ−2−メチルベンズアルデヒド(220mg、70%、化合物2)を薄黄色固体(mp.158〜160℃)として得た。
【0124】
フラッシュ分取HPLC条件(IntelFlash−1):カラム、C18シリカゲル;移動相、CH
3CN/水=70/30から10分以内にCH
3CN/水=90/10まで増加;検出器、UV210nm。
【0125】
LC-MS (ESI, m/z): 432 [M-H]
-
H-NMR (CD
3CN, 400 MHz, ppm): δ10.25 (s, 1H), 5.94 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 5.44 (q, J = 15.6 Hz, 6.8 Hz, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.50 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 3.29 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 2.63 (s, 3H), 2.21 (q, J = 13.6 Hz, 6.8 Hz, 1H), 1.90 (s, 3H), 1.60-1.69 (m, 3H), 1.20-1.33 (m, 1H), 0.81 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.71 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.66 (s, 3H) 。
【0126】
実施例5
[0104]4−クロロ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(ヒドロキシイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−6−[(1E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−3−メトキシ−5−メチルフェノール(化合物3)の合成
【0127】
【化21】
【0128】
[0105]ピリジン(14ml)中の3−クロロ−6−ヒドロキシ−4−メトキシ−2−メチル−5−[(2E,4E)−3−メチル−5−[(1R,2R,6R)−1,2,6−トリメチル−3−オキソシクロヘキシル]ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]ベンズアルデヒド(700mg、1.67mmol、アスコクロリン)の溶液を、25mLの丸底フラスコに入れ、続いてヒドロキシアミン塩酸塩(290mg、4.17mmol)を25℃で添加した。混合物を25℃で16時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。ジクロロメタン(100ml)で希釈した後、得られた溶液を塩酸水溶液(1N、50mL×2)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた残留物を以下の条件でフラッシュ分取HPLCにより精製して、表題化合物(221.8mg、29.6%)を白色固体として得た。
【0129】
フラッシュ分取HPLC条件(IntelFlash−1):カラム、シリカゲル;移動相、CH
3CN/水(0.08%重炭酸アンモニウム)=50/50から25分以内にCH
3CN/水(0.08%重炭酸アンモニウム)=80/20まで増加;検出器、UV254nm。
【0130】
LC-MS (ES, m/z): 449 [M+H]
+
H-NMR (CD
3OD, 400MHz, ppm): 8.56 (s, 1H), 5.92 (d, J=16 Hz, 1H), 5.46 (m,
2H), 3.78 (s, 3H), 3.52 (d, J=7.2 Hz, 2H), 3.41(m, 1H), 3.31 (m, 1H), 2.43 (s, 3H), 2.20 (m, 1H), 1.91(s, 3H), 1.67 (m, 3H), 1.33 (m, 1H), 0.91-0.69 (m, 9H) 。
【0131】
実施例6
[0106]3−クロロ−4−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−5−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(ヒドロキシイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2−メチルベンズアルデヒド(化合物5)の合成
【0132】
【化22】
【0133】
[0107]ステップ1
ピリジン(12.3mL)中の(2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−5−(ジエトキシメチル)−2−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキサン−1−オン[実施例2](410mg、0.80mmol)の溶液を、25mLの丸底フラスコに入れ、続いてヒドロキシアミン塩酸塩(83.7mg、1.20mmol、1.50当量)を25℃で添加した。混合物を25℃で終夜撹拌し、次いでジクロロメタン(300mL)で希釈した。有機層を塩化水素水溶液(0.3mol/L、200mL×5)で洗浄した。有機層を合わせ、真空下で濃縮して、4−クロロ−2−(ジエトキシメチル)−5−(フルオロメトキシ)−6−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(ヒドロキシイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−3−メチルフェノール(330mg、78%)を黄色固体として得た。
【0134】
[0108]ステップ2
テトラヒドロフラン(6.6mL)中の4−クロロ−2−(ジエトキシメチル)−5−(フルオロメトキシ)−6−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(ヒドロキシイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−3−メチルフェノール(330mg、0.63mmol)の溶液を、250mLの丸底フラスコに入れ、次いで水(13.2mL)中の氷酢酸(6.6mL、5.56当量)の溶液を25℃で添加した。混合物を25℃で4時間撹拌し、次いでジクロロメタン(100mL×5)で抽出した。有機層を合わせ、溶液のpH値を重炭酸ナトリウム水溶液で7〜8に調整した。得られた有機層を分離し、乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残留物を以下の条件でフラッシュ分取HPLCにより精製して、3−クロロ−4−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−5−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(ヒドロキシイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2−メチルベンズアルデヒド(200mg、71%、化合物5)を黄色固体として得た。
【0135】
フラッシュ分取HPLC条件(IntelFlash−1):カラム、C18シリカゲル;移動相、CH
3CN/H
2O=50/50から28分以内にCH
3CN/H
2O=80/20まで増加;検出器、UV254nm。
【0136】
LC-MS (ES, m/z): 452 [M+H]
+
H-NMR (DMSO, 300MHz, ppm): 12.59(s, 1H) , 10.34 (s, 1H), 10.30 (s, 1H), 5.85-5.90 (t, 2H), 5.70 (s, 1H), 5.43 (s, 1H), 5.38 (d, J=4.5Hz, 2H) , 3.48-3.51 (d, J=7.5Hz,2H), 3.31-3.20 (m, 1H), 2.72-2.64 (d, J=24.9Hz, 1H), 2.26-2.18 (m, 1H), 1.84 (s, 3H), 1.63-1.54 (m, 3H), 1.24-1.19(d, J=13.2Hz, 1H) 。
【0137】
実施例7
[0109][(1E,2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−(3−クロロ−5−ホルミル−6−ヒドロキシ−2−メトキシ−4−メチルフェニル)−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキシリデン]アミノ2−(ジメチルアミノ)−アセテート(化合物6)の合成
【0138】
【化23】
【0139】
[0110]ステップ1
ジクロロメタン(0.4mL)中の2−(ジメチルアミノ)酢酸(15mg、0.15mmol)の溶液を25mLの丸底フラスコに入れ、続いて1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドメチオジド(45mg、0.15mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(21mg、0.16mmol)およびN−メチルモルホリン(15mg、0.15mmol)を25℃で添加した。混合物を25℃で30分間撹拌した。次いで、3−クロロ−6−ヒドロキシ−5−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(ヒドロキシイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−4−メトキシ−2−メチルベンズアルデヒド、[化合物2、実施例3](60mg、0.14mmol)を添加した。得られた混合物を25℃で2時間撹拌し、次いで水(10mL)およびブライン(10ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製して、表題化合物(30mg、42%)を黄色固体として得た。
【0140】
分取HPLC条件:カラム、X Bridge C18、19×150mm 5μm;移動相、CH
3CN/水(0.05%重炭酸アンモニウム)=50/50から30分以内にCH
3CN/水(0.05%重炭酸アンモニウム)=100/0まで増加。検出器、UV254nm。
【0141】
LC-MS: (ES, m/z): 519 [M+H]
+
H-NMR: (CD
3OD, 400MHz, ppm): 10.30 (s, 1H), 5.96 (d, J=16Hz, 1H), 5.46 (m, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.52 (d, J=7.2Hz, 2H), 3.34(s, 2H), 3.31 (m, 1H), 2.64 (s, 3H), 2.47-2.32 (m, 7H), 1.95 (m, 4H), 1.76 (m, 2H), 1.39 (m, 1H), 0.97 (d, J=6.8Hz, 3H), 0.75-0.88 (m, 6H) 。
【0142】
[0111]ステップ2
テトラヒドロフラン中塩化水素の溶液(0.0225M、13mL)を、50mLの丸底フラスコ内の[(1E,2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−(3−クロロ−5−ホルミル−6−ヒドロキシ−2−メトキシ−4−メチルフェニル)−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキシリデン]アミノ2−(ジメチルアミノ)アセテート(150mg、0.29mmol)に添加した。混合物を25℃で5分間撹拌し、次いで真空下で濃縮して、[(1E,2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−(3−クロロ−5−ホルミル−6−ヒドロキシ−2−メトキシ−4−メチルフェニル)−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキシリデン]アミノ2−(ジメチルアミノ)アセテート塩酸塩(101.6mg、63%)を薄黄色固体として得た。
【0143】
LC-MS: (ES, m/z):519 [M+H]
+
H-NMR: (CD
3OD, 300MHz, ppm): 10.30 (s, 1H), 5.96 (d, J=17.7Hz, 1H),4.34 (m, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.52 (m, 2H), 2.81-3.15 (m, 6H), 3.31 (m, 1H), 2.64 (s, 3H), 2.45 (m, 1H), 1.60-2.11 (m, 7H), 1.39 (m, 1H), 0.97 (m, 3H), 0.78 (m, 6H) 。
【0144】
実施例8
[0112]4−クロロ−3−(フルオロメトキシ)−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(ヒドロキシイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−6−[(1E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−5−メチルフェノール(化合物4)の合成
【0145】
【化24】
【0146】
[0113]ピリジン(7.5mL)中の3−クロロ−4−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−2−メチル−5−[(2E,4E)−3−メチル−5−[(1R,2R,6R)−1,2,6−トリメチル−3−オキソシクロヘキシル]ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]ベンズアルデヒド[実施例1](250mg、0.57mmol)の溶液を、25mLの丸底フラスコに入れ、続いてヒドロキシアミン塩酸塩(80mg、1.15mmol)を25℃で添加した。混合物を25℃で16時間撹拌し、真空下で濃縮した。得られた残留物を以下の条件でフラッシュ分取HPLCにより精製して、表題化合物(201.7mg、75%、化合物4)を白色固体として得た。
【0147】
以下を得るためのフラッシュ分取HPLC条件(IntelFlash−1):カラム、シリカゲル;移動相、CH
3CN/水(0.08%重炭酸アンモニウム)=70/30から15分以内にCH
3CN/水(0.08%重炭酸アンモニウム)=90/10まで増加;検出器、UV220nm。
【0148】
LC-MS: (ES, m/z): 467 [M+H]
+
H-NMR: (CD
3OD, 400MHz,ppm): 8.55 (s, 1H), 5.90 (d, J=16Hz, 1H), 5.72 (s, 1H), 5.58 (s, 1H), 5.39-5.47 (m, 1H), 3.58 (d, J=7.2Hz, 2H), 3.36-3.42 (m, 1H), 2.43 (s, 3H), 2.18 (t, 1H), 1.89 (s, 3H), 1.61-1.70 (m, 3H), 1.29-1.35 (m, 1H) 。
【0149】
実施例9
[0114]4−クロロ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3S,6R)−3−ヒドロキシ−1,2,3,6−テトラメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−6−[(1E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−3−メトキシ−5−メチルフェノール(化合物7−1)の合成
【0150】
【化25】
【0151】
[0115]ピリジン(9.6mL)中の3−クロロ−6−ヒドロキシ−5−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3S,6R)−3−ヒドロキシ−1,2,3,6−テトラメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−4−メトキシ−2−メチルベンズアルデヒド[化合物1、実施例2](160mg、0.37mmol)の溶液を、25mLの丸底フラスコに入れ、続いてヒドロキシアミン塩酸塩(25.6mg、0.37mmol、1.00当量)を25℃で添加した。混合物を25℃で16時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。得られた残留物を以下の条件でフラッシュ分取HPLCにより精製して、表題化合物(114.0mg、69%、化合物7−1)を白色固体として得た。
【0152】
フラッシュ分取HPLC条件(IntelFlash−1):カラム、シリカゲル;移動相、CH
3CN/水(0.08%NH
4HCO
3)=70/30から15分以内にCH
3CN/水(0.08%NH
4HCO
3)=90/10まで増加;検出器、UV254nm。
【0153】
LC-MS: (ES, m/z): 450 [M+H]
+
H-NMR: (CD
3OD, 400MHz, ppm): 8.55 (s, 1H), 5.87 (d, J=16Hz, 1H), 5.42 (t, 1H), 5.24 (d, J=16Hz, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.47-3.53 (m, 2H), 2.44 (s, 3H), 1.88 (s, 3H), 1.46-1.72 (m, 3H), 1.30-1.37 (m, 2H), 1.21 (m, 3H), 1.15 (s, 1H), 0.92 (s, 3H), 0.84 (d, J=7.2Hz, 3H), 0.72 (d, J=6.8Hz, 3H) 。
【0154】
実施例10
[0116]4−クロロ−3−メトキシ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(メトキシイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチルフェノール(化合物8)の合成
【0155】
【化26】
【0156】
[0117]表題化合物は、ヒドロキシアミン塩酸塩の代わりにO−メチルヒドロキシアミン塩酸塩を使用したこと以外は、実施例4に記載した方法と同様の方法により、4−O−メチル−アスコクロリンから調製した。
【0157】
LC-MS: (ES, m/z): 477 [M+H]
+
H-NMR: (DMSO, 400MHz, ppm): δ 10.80 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 5.89(d, J = 16.1 Hz, 1H), 5.46-5.37(m, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.45 (d, J=7.2Hz, 2H), 3.15-3.11 (m, 1H), 2.41 (s, 3H), 2.223 (q, J=6.8Hz, 1H), 1.84 (s, 3H), 1.66 (m, 3H), 1.20 (td, J = 14.4, 13.1, 6.3 Hz, 1H), 0.80 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.65 (m, 6H) 。
【0158】
実施例11
[0118]4−クロロ−3−(フルオロメトキシ)−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(メトキシイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチルフェノール(化合物9)の合成
【0159】
【化27】
【0160】
[0119]表題化合物は、ヒドロキシアミン塩酸塩の代わりにO−メチルヒドロキシアミン塩酸塩を使用したこと以外は、実施例8に記載した方法と同様の方法により、4−O−フルオロメチル−アスコクロリンから調製した。
【0161】
LC-MS (ES, m/z): [M+H]
+: 495.
1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ 8.60 (s, 1H), 5.89 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 5.64 (d, J = 54.3 Hz, 2H), 5.42 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 5.36 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.73 (s, 3H), 3.58 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 3.23-3.26 (m, 1H), 2.43 (s, 3H), 2.17 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 1.87 (s, 3H), 1.60-1.71 (m, 3H), 1.30-1.33 (m, 1H), 0.86 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.73 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.67 (s, 3H) 。
【0162】
実施例12
[0120]4−クロロ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(ヒドロキシイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−3−メトキシ−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチルフェノール(化合物10)の合成
【0163】
【化28】
【0164】
[0121]ステップ1
ピリジン(4mL)中の3−クロロ−6−ヒドロキシ−4−メトキシ−2−メチル−5−[(2E,4E)−3−メチル−5−[(1R,2R,6R)−1,2,6−トリメチル−3−オキソシクロヘキシル]ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]ベンズアルデヒド(4−O−メチル−アスコクロリン、350mg、0.84mmol)およびNH
2OMe.HCl(69.3mg、0.83mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気でパージおよび維持した50mLの丸底フラスコに入れた。混合物を室温で終夜撹拌し、真空下で濃縮した。残留物(400mg)を以下の条件で分取HPLCにより精製して、(2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−6−ヒドロキシ−2−メトキシ−5−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキサン−1−オン(200.9mg、54%)をオフホワイトの固体として得た。
【0165】
分取HPLC条件(2#−分析HPLC−SHIMADZU(HPLC−10)):カラム、XBridge分取C18 OBDカラム、5μm、19×150mm;移動相、10mmol NH
4HCO
3およびCH
3CNを含む水(12分間、80.0%CH
3CNを保持);検出器、UV254nm。
【0166】
LC-MS (ES, m/z): 448 [M+H]
+
H-NMR (DMSO, 300MHz, ppm): δ 10.80 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 5.88 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 5.37-5.51 (m, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.46 (d, J=6.9Hz, 2H) , 2.56 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 2.15 (m, 1H), 1.80-2.06 (m, 4H), 1.41-1.59 (m, 1H), 0.70 (dd, J = 15.0, 6.7 Hz, 6H), 0.60 (s, 3H) 。
【0167】
[0122]ステップ2
ピリジン(5mL)中の(2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−6−ヒドロキシ−2−メトキシ−5−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキサン−1−オン(500mg、1.12mmol)およびNH
2OH.HCl(84.9mg、1.23mmol、1.10当量)の混合物を、アルゴン雰囲気でパージおよび維持した50mLの丸底フラスコに入れた。混合物を室温で終夜撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製して、4−クロロ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(ヒドロキシイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−3−メトキシ−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチルフェノール(246.5mg、48%、化合物10)を白色固体として得た。
【0168】
分取HPLC条件:カラム:X Bridge C18、19×250mm、5μm;移動相A:水/10mm NH
4HCO
3、移動相B:CH
3CN;流速:30mL/分;勾配:8分間で88%Bから88%B;254nm;検出器。
【0169】
LC-MS (ES, m/z): 463 [M+H]
+
H-NMR (DMSO, 300MHz, ppm):δ 10.80 (s, 1H), 10.35 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 5.90 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 5.42 (m, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.46 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 3.23 (m, 1H), 2.41 (s, 3H), 2.23 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 1.86 (s, 3H), 1.62 (d, J = 11.9 Hz, 3H), 1.18 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 0.80 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.68 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.61 (s, 3H) 。
【0170】
実施例13
[0123]4−クロロ−3−(フルオロメトキシ)−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(ヒドロキシイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチルフェノール(化合物11)の合成
【0171】
【化29】
【0172】
[0124]表題化合物は、実施例12に記載した方法と同様の方法により、4−O−フルオロメチル−アスコクロリンから調製した。
LC-MS (ES, m/z): [M+H]
+: 481.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 10.36 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 5.88 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 5.72 (d, J = 54.3 Hz, 2H) 5.42 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 5.37 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 3.95 (s, 3H) 3.50 (m, 2H), 3.23 (m, 2H), 2.43 (s, 3H), 2.21 (q, J = 6.6 Hz, 1H), 1.84 (s, 3H), 1.59 (m, 3H), 1.25 (m, 1H), 0.80 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.68 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.61 (s, 3H) 。
【0173】
実施例14
[0125]4−クロロ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−[[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]イミノ]−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−3−メトキシ−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチルフェノール(化合物15)の合成
【0174】
【化30】
【0175】
[0126]表題化合物は、ヒドロキシアミン塩酸塩の代わりにO−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ヒドロキシアミン塩酸塩を使用したこと以外は、実施例12に記載した方法と同様の方法により調製した。
【0176】
LC-MS (ES, m/z): 534 [M+H]
+
H-NMR (DMSO, 400MHz, ppm): δ10.79 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 5.89 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 5.33 - 5.48 (m, 2H), 3.98 (m, 5H), 3.74 (s, 3H), 3.45 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 3.13 (m, 1H), 2.46 (m, 2H), 2.39 (s,3H), 2.23 (q, J = 6.8 Hz, 1H), 2.14 (s, 6H), 1.85 (d, J = 1.3 Hz, 3H), 1.57 - 1.74 (m, 3H), 1.19 (m, 1H), 0.78 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.66 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.61 (s, 3H) 。
【0177】
実施例15
[0127]4−クロロ−3−メトキシ−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチル−2−[(2E,4E)−3−メチル−5−[(1R,2R,3E,6R)−1,2,6−トリメチル−3−[[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]イミノ]シクロヘキシル]ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]フェノール(化合物16)の合成
【0178】
【化31】
【0179】
[0128]表題化合物は、ヒドロキシアミン塩酸塩の代わりにO−(2−(モルホリン−4−イル)エチル)ヒドロキシアミン塩酸塩を使用したこと以外は、実施例12に記載した方法と同様の方法により調製した。
【0180】
LC-MS (ES, m/z): 576 [M+H]
+
H-NMR (CD
3CN, 300MHz, ppm): δ 8.55 (s, 1H), 5.93 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 5.36-5.50 (m, 2H), 4.07 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.51 (m, 6H), 3.14-3.28 (m, 1H), 2.55 (m, 2H), 2.46 (s, 7H), 2.20 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 1.89 (d, J = 1.1 Hz, 3H), 1.58-1.72 (m, 3H), 1.25 (m, 1H), 0.81 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.67 (m, 6H) 。
【0181】
実施例16
[0129]4−クロロ−3−メトキシ−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチル−2−[(2E,4E)−3−メチル−5−[(1R,2R,3E,6R)−1,2,6−トリメチル−3−[[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ]イミノ]シクロヘキシル]ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]フェノール(化合物17)の合成
【0182】
【化32】
【0183】
[0130]表題化合物は、ヒドロキシアミン塩酸塩の代わりにO−(2−(N−メチルピペラジン−4−イル)エチル)ヒドロキシアミン塩酸塩を使用したこと以外は、実施例12に記載した方法と同様の方法により調製した。
【0184】
LC-MS (ES, m/z): 589 [M+H]
+
H-NMR (CDCl
3, 400MHz, ppm): δ 10.80 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 5.92 (t, J=16.0Hz, 1H), 5.51 (m, 1H), 5.33 (m, 1H), 4.19 (m, 2H), 3.99 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 3.56 (d, J=7.2Hz, 2H), 3.28 (m, 1H), 2.42-2.70 (m, 13H), 2.32 (s, 3H), 2.14 (m, 1H), 1.93 (s, 3H), 1.63 (m, 3H), 1.29 (m, 1H), 0.88 (d, J=6.8Hz, 3H), 0.71 (m, 6H) 。
【0185】
実施例17
[0131]エチル2−([[(1E,2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−6−ヒドロキシ−2−メトキシ−5−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキシリデン]アミノ]オキシ)アセテート(化合物18)の合成
【0186】
【化33】
【0187】
[0132]表題化合物は、ヒドロキシアミン塩酸塩の代わりにエチル2−(アミノオキシ)アセテートを使用したこと以外は、実施例12に記載した方法と同様の方法により調製した。
【0188】
LC-MS (ES, m/z): [M+H]
+: 549
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6): δ 10.74 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 5.86 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 5.41 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 5.35 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 4.51 (s, 2H), 4.06 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.42 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 3.28 (s, 1H), 3.18 (dd, J = 12.9, 4.1 Hz, 1H), 2.37 (s, 3H), 2.24 (q, J = 6.8 Hz, 1H), 1.81 (d, J = 1.3 Hz, 3H), 1.79 - 1.56 (m, 3H), 1.31 - 1.17 (m, 1H), 1.14 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 0.71 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.64 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.58 (s, 3H) 。
【0189】
実施例18
[0133]4−クロロ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3S,6R)−3−ヒドロキシ−1,2,3,6−テトラメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−3−メトキシ−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチルフェノール(化合物14−1)の合成
【0190】
【化34】
【0191】
[0134]ピリジン(5mL)中の3−クロロ−6−ヒドロキシ−5−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3S,6R)−3−ヒドロキシ−1,2,3,6−テトラメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−4−メトキシ−2−メチルベンズアルデヒド[化合物1、実施例2](350mg、0.80mmol)およびメトキシルアミン塩酸塩(85mg、1.02mmol)の混合物を、50mLの丸底フラスコに入れた。混合物を10〜15℃で12時間撹拌し、真空下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製して、表題化合物(209.3mg、55%)を薄黄色固体として得た。
【0192】
分取HPLC条件(2#−分析HPLC−SHIMADZU(HPLC−10)):カラム、XBridge BEH C18 OBD分取カラム、5μm、19mm 250mm;移動相、10mmol NH
4HCO
3およびCH
3CNを含む水(9分間、90.0%CH
3CNを保持);検出器、uv 254および220nm。
【0193】
LC-MS (ES, m/z): [M-H] 462
H-NMR (DMSO, 400MHz ppm): δ 10.79 (s,1H), 8.64 (s,1H),5.82 (m,1H), 5.39 (m.1H), 5.22 (m,1H), 3.96 (s.3H), 3.74 (m,4H), 3.32-3.45 (m,2H), 2.50 (s,3H), 1.81 (m,3H), 1.47-1.59 (m,2H), 1.21-1.38 (m,3H), 1.13 (m,1H), 1.04 (s,3H), 0.85 (m,3H), 0.74 (m,3H), 0.64 (m,3H) 。
【0194】
実施例19
[0135]2−([[(1E,2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−6−ヒドロキシ−2−メトキシ−5−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキシリデン]アミノ]オキシ)酢酸(化合物19)の合成
【0195】
【化35】
【0196】
エチル2−([[(1E,2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−6−ヒドロキシ−2−メトキシ−5−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキシリデン]アミノ]オキシ)アセテート[化合物18、実施例17](350mg、0.64mmol)の溶液を、25mLの丸底フラスコに入れ、続いて水/THF(0.5/1mL)中の水酸化リチウム(76mg、3.17mmol)の溶液を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物のpH値を塩酸水溶液(1N)で4に調整した。反応混合物をジクロロメタン(2mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、次いで真空下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製して、2−([[(1E,2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−6−ヒドロキシ−2−メトキシ−5−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキシリデン]アミノ]オキシ)酢酸(300mg、90%、化合物19)を白色固体として得た。
【0197】
分取HPLC(2#−分析HPLC−SHIMADZU(HPLC−10)):カラム、XBridge Shield RP18 OBDカラム、5μm、19×150mm;移動相、0.05%TFAおよびCH
3CNを含む水(11分間、72.0%CH
3CNを保持);検出器、UV254nm。
【0198】
LC-MS: (ES, m/z): [M+H]
+: 521.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 10.76 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 5.86 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 5.41 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 5.35 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 4.42 (s, 2H), 3.92 (s, 3H), 3.42 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 3.13 - 3.25 (m, 1H), 2.37 (s, 3H), 2.23 (q, J = 6.8 Hz, 1H), 1.82 (d, J = 1.4 Hz, 3H), 1.56 - 1.76 (m, 3H), 1.22 (s, 1H), 0.71 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.64 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.59 (s, 3H) 。
【0199】
実施例20
[0136]3−クロロ−4−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−2−メチル−5−[(2E,4E)−3−メチル−5−[(1R,2R,3E,6R)−1,2,6−トリメチル−3−[[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]イミノ]シクロヘキシル]ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]ベンズアルデヒド(化合物12)の合成
【0200】
【化36】
【0201】
[0137]表題化合物は、ヒドロキシアミン塩酸塩の代わりにO−2−(モルホリン−4−イル)エチルヒドロキシアミン塩酸塩を使用したこと以外は、実施例6に記載した方法と同様の方法により調製した。
【0202】
LC-MS (ES, m/z): [M+H]
+: 565
1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ 12.55 (s, 1H), 10.29 (s, 1H), 5.91 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 5.70 (d, J = 54.3 Hz, 1H), 5.46 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 5.34 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 4.19 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.72 (m, 4H), 3.61 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 3.21 - 3.36 (m, 1H), 2.67 (d, J = 9.0 Hz, 5H), 2.55 (m, 4H), 2.15 (q, J = 6.7 Hz, 1H), 1.52 - 1.74 (m, 3H), 1.30 (m, 1H), 0.89 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.73 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 0.69 (s, 3H) 。
【0203】
実施例21
[0138]4−クロロ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,6R)−3−(エチルアミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−3−メトキシ−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチルフェノール(化合物21)の合成
【0204】
【化37】
【0205】
[0139]ステップ1
THF(30mL)中に(2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−6−ヒドロキシ−2−メトキシ−5−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキサン−1−オン[実施例12、ステップ1](3g、6.70mmol)、Ti(i−PrO)
4(15.2g、53.52mmol)、エチルアミン塩酸塩(2.2g、26.83mmol)およびMS 4A(1g)の混合物を、250mLの丸底フラスコに入れた。混合物を油浴中、68℃で終夜撹拌した。得られた混合物を200mLの酢酸エチルで希釈し、続いて10mLの飽和塩化アンモニウムを添加した。混合物を濾過し、濾液を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、4−クロロ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(エチルイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−3−メトキシ−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチルフェノール(1.2g、粗製)を褐色固体として得た。
【0206】
[0140]ステップ2
ジクロロメタン(20mL)中の4−クロロ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(エチルイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−3−メトキシ−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチルフェノール(1.2g、2.53mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.07g、5.05mmol、2.00当量)の溶液を、100mLの丸底フラスコに入れた。混合物を室温で5時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残留物を以下の条件でフラッシュ分取HPLCにより精製して、粗生成物(350mg)を得、これを以下の条件でキラル分取HPLCにより精製して、4−クロロ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,6R)−3−(エチルアミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−3−メトキシ−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチルフェノール(211.4mg、18%、化合物21)を橙色固体として得た。
【0207】
フラッシュ分取HPLC条件(CombiFlash−1):カラム、C18シリカゲル;移動相、水/アセトニトリル=1:0から40分以内に水/アセトニトリル=0:1まで増加;検出器、UV254nm。
【0208】
キラル分取HPLC条件:カラム:XBridge Shield RP18 OBDカラム、5μm,19×150mm;移動相A:10mmol NH
4HCO
3を含む水、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:10分間で75%Bから95%B;検出器254nm。
【0209】
LC-MS (ES, m/z): 477 [M+H]
+
H-NMR (DMSO, 300MHz, ppm): δ 10.71-10.87 (br, 1H), 8.644 (s, 1H), 5.82 (t, J=16.2Hz, 1H), 5.39 (m, 1H), 5.25 (m, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.44 (d, J=6.9Hz, 2H), 2.57-2.66 (m, 2H), 2.51 (s, 3H), 2.28-2.36 (m, 1H), 1.74-1.82 (m, 4H), 1.12-1.50 (m, 6H), 0.98 (m, 3H), 0.86 (m, 3H), 0.77 (m, 3H), 0.63 (m, 3H) 。
【0210】
実施例22
[0141]4−クロロ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,6R)−3−(シクロプロピルアミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−3−メトキシ−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチルフェノール(化合物23)の合成
【0211】
【化38】
【0212】
[0142]表題化合物は、エチルアミンの代わりにシクロプロピルアミンを使用したこと以外は、実施例21に記載した方法と同様の方法により調製した。
LC-MS (ES, m/z): 489 [M+H]
+
H-NMR (DMSO, 300MHz, ppm): δ 10.79 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 5.80 (t, J=16.2Hz,1H), 5.37 (m, 1H), 5.24 (m, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.74 (s, 3H), 3.44 (d, J=6.3Hz, 2H), 2.74 (m, 1H), 2.41 (s, 3H), 1.96 (m, 2H), 1.82 (s, 3H), 1.41-1.57 (m, 3H), 1.15-1.40 (m, 3H), 0.80 (s, 3H), 0.73 (m, 3H), 0.64 (m, 3H), 0.39 (m, 1H), 0.25 (m, 2H), 0.15 (m, 1H) 。
【0213】
実施例23
[0143]2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,6R)−3−アミノ−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−4−クロロ−3−メトキシ−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチルフェノール(化合物24)の合成
【0214】
【化39】
【0215】
[0144]エタノール(100mL)中の(2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−6−ヒドロキシ−2−メトキシ−5−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキサン−1−オン(3g、6.70mmol)[実施例12、ステップ1]、NaBH
3CN(2.75g、43.76mmol)およびNH
4OAc(20g、40.00当量)の混合物を、アルゴン雰囲気でパージおよび維持した250mLの丸底フラスコに入れた。得られた混合物を油浴中、70℃で終夜撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物をH
2O(80mL)で希釈した。混合物を酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、有機層を合わせ、次いで真空下で濃縮した。残留物を以下の条件でフラッシュ分取HPLCにより精製して、表題化合物(1.5g、50%、化合物24)を黄色固体として得た。
【0216】
フラッシュ分取HPLC条件(IntelFlash−1):カラム、C18シリカゲル;移動相、CH
3CN:H
2O=0:95から55分以内にCH
3CN:H
2O=95:5まで増加;検出器、UV254nm。
【0217】
LC-MS: (ES, m/z): [M+H]
+ 449
H-NMR: (CDCl
3,400MHz ppm): δ 10.77 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 5.93 (d, J=16.4Hz ,1H), 5.52 (m,1H), 5.19 (m,1H), 3.99 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.54 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 2.04-2.23 (m, 1H), 1.90 (m, 3H), 1.25-1.85 (m, 6H), 0.91-1.04 (m, 5H), 0.70-0.78 (m, 4H) 。
【0218】
実施例24
[0145]4−クロロ−3−メトキシ−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチル−2−[(2E,4E)−3−メチル−5−[(1R,2R,6R)−1,2,6−トリメチル−3−[(オキセタン−3−イル)アミノ]シクロヘキシル]ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]フェノール(化合物25)の合成
【0219】
【化40】
【0220】
[0146]50mLの密封管に、DCM(12mL)中の2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,6R)−3−アミノ−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−4−クロロ−3−メトキシ−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチルフェノール(化合物24;1g、2.23mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(STAB、709.8mg、3.35mmol)およびオキセタン−3−オン(353.6mg、4.91mmol)の溶液を入れた。混合物を室温で18時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製して、表題化合物(239.2mg、21%、化合物25)をオフホワイトの固体として得た。
【0221】
分取HPLC条件(2#−分析HPLC−SHIMADZU(HPLC−10)):カラム、XBridge Shield RP18 OBDカラム、5μm、19×150mm;移動相、10mmol NH
4HCO
3およびCH
3CNを含む水(10分間、82.0%ACNを保持);検出器、UV254nm。
【0222】
LC-MS: (ES, m/z): [M+H]
+ 505
H-NMR: (DMSO,400MHz ppm): δ10.80 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 5.84 (d, J=16.4Hz,1H), 5.41 (m,1H), 5.25 (d, J=15.6Hz,1H), 4.60 (m,2H), 4.27-4.36(m, 2H), 4.38 (s, 3H), 3.83 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.46 (d, J=7.2Hz, 2H), 2.42 (s, 3H), 1.84 (s, 3H), 1.45-1.58 (m, 3H), 1.35 (m, 2H), 1.21 (m, 1H), 0.89 (s, 3H), 0.81 (d, J=7.2Hz, 3H), 0.67 (m, 3H) 。
【0223】
実施例25
[0147]3−クロロ−5−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,6R)−3−(エチルアミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−6−ヒドロキシ−4−メトキシ−2−メチルベンズアルデヒド(化合物20)の合成.
【0224】
【化41】
【0225】
[0148]THF/水(20mL/2mL)中の4−クロロ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,6R)−3−(エチルアミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−3−メトキシ−6−[(1E)−(メトキシイミノ)メチル]−5−メチルフェノール[化合物21、実施例21](500mg、1.05mmol)、ホルムアルデヒド(425mg、5.25mmol、5.00当量、37%)および塩酸(500mg、5.3mmol、5.00当量、38%)の溶液を、30mLの密封管に入れた。混合物を100℃で終夜撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製して、表題化合物(55.4mg、9.4%、化合物20)をオフホワイトの固体として得た。
【0226】
分取HPLC条件(2#−分析HPLC−SHIMADZU(HPLC−10)):カラム、Gemini−NX 5u C18 110A、AXIA Packed、150×21.2mm;移動相、カラム:移動相A:10mmol CF
3COOHを含む水、移動相B:CH
3CN;流速:30mL/分;勾配:10分間で60%Bから95%B;254nm;検出器、uv254nm。
【0227】
LC-MS (ES, m/z): 448 [M+H]
+
H-NMR (DMSO, 300 MHz, ppm) 12.62 (br, 1H), 10.27 (br, 1H), 7.90 (br, 1H), 7.43 (br, 1H), 5.94 (d, J=16.2Hz, 1H), 5.43 (t, J=7.5Hz, 1H), 5.34 (d, J=15.9Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.47 (d, J=7.5Hz, 2H), 3.28 (m, 1H), 2.96 (m, 2H), 2.62 (s, 3H), 1.85 (m, 5H), 1.70 (m, 1H), 1.50 (s, 3H), 1.20 (m, 3H), 0.88 (m, 3H), 0.83 (m, 3H), 0.74 (m, 3H).
実施例26
[0149]3−クロロ−5−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,6R)−3−(シクロプロピルアミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−6−ヒドロキシ−4−メトキシ−2−メチルベンズアルデヒド(化合物22)の合成
【0228】
【化42】
【0229】
[0150]表題化合物は、実施例25に記載した方法と同様の方法により、化合物23(実施例22)から調製した。
LC-MS (ES, m/z): 460 [M+H]
+
H-NMR (DMSO, 300 MHz, ppm): 12.60 (br, 1H), 10.27 (s, 1H), 5.80 (d, J=16.2Hz, 1H), 5.36 (t, J=7.2Hz, 1H), 5.25 (d, J=15.9Hz, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.42 (d, J=6.9Hz, 2H), 2.75 (m, 1H), 2.62 (s, 3H), 1.96 (m, 2H), 1.82 (s, 3H), 1.20-1.61 (m, 6H), 0.80 (m, 3H), 0.71 (m, 3H), 0.63 (m, 3H), 0.35-0.47 (m, 1H), 0.24-0.31 (m, 2H), 0.06-0.18 (m, 1H) 。
【0230】
実施例27
[0151]3−クロロ−5−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,6R)−3−(シクロプロピルアミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−4−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−2−メチルベンズアルデヒド(化合物13)の合成
【0231】
【化43】
【0232】
[0152]ステップ1
50mLの丸底フラスコに、エタノール(10mL)中の(2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−5−(ジエトキシメチル)−2−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキサン−1−オン[実施例2](900mg、1.76mmol)、MS 4A(200mg)およびシクロプロパンアミン(2g、35.03mmol、20.00当量)の溶液を入れた。得られた溶液を30℃で終夜撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮して、4−クロロ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(シクロプロピルイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−6−(ジエトキシメチル)−3−(フルオロメトキシ)−5−メチルフェノール(0.9g、93%)を固体として得た。
【0233】
[0153]ステップ2
エタノール(20mL)中の4−クロロ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,3E,6R)−3−(シクロプロピルイミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−6−(ジエトキシメチル)−3−(フルオロメトキシ)−5−メチルフェノール(1.1g、2.00mmol)および酢酸水素化ホウ素ナトリウム(464mg、2.19mmol)の溶液を、100mLの丸底フラスコに入れた。混合物を室温で3時間撹拌し、真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、4−クロロ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,6R)−3−(シクロプロピルアミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−6−(ジエトキシメチル)−3−(フルオロメトキシ)−5−メチルフェノール(460mg、42%)を固体として得た。
【0234】
[0154]ステップ3
THF/水/酢酸(10/20/10mL)中の4−クロロ−2−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,6R)−3−(シクロプロピルアミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−6−(ジエトキシメチル)−3−(フルオロメトキシ)−5−メチルフェノール(460mg、0.83mmol)の溶液を、100mLの丸底フラスコに入れた。混合物を室温で3時間撹拌し、真空下で濃縮した。残留物を水(10mL)に溶解した。混合物を酢酸エチル(20mL)で抽出し、有機層を合わせ、次いで真空下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製して、3−クロロ−5−[(2E,4E)−5−[(1R,2R,6R)−3−(シクロプロピルアミノ)−1,2,6−トリメチルシクロヘキシル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−4−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−2−メチルベンズアルデヒド(206.7mg、52%、化合物13)を薄黄色固体として得た。
【0235】
分取HPLC条件(2#−分析HPLC−SHIMADZU(HPLC−10)):カラム、Gemini−NX C18 AXAI Packed、21.2×150mm 5μm 11nm;移動相、10mmol NH
4HCO
3およびCH
3CNを含む水(8分間、95.0%CH
3CNを保持);検出器、uv254nm。
【0236】
LC-MS (ES, m/z): [M+H]
+: 478.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 10.26 (s, 1H), 5.79 (d, J = 154.3 Hz, 2H), 5.78 (d, J = 16.2 Hz, 1H) 5.34 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 5.25 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 3.48 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 2.76 (m, 1H), 2.64 (s, 3H), 1.95-2.08 (m, 2H), 1.80(s, 3H), 1.20-1.48 (m, 5H), 0.79 (s, 3H), 0.69 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 0.59 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 035 (m, 1H), 0.24 (m, 1H), 0.11 (m, 1H) 。
【0237】
実施例28
[0155]2−([[(1E,2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−2−(フルオロメトキシ)−5−ホルミル−6−ヒドロキシ−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキシリデン]アミノ]オキシ)酢酸(化合物26)の合成
【0238】
【化44】
【0239】
[0156]ステップ1
エタノール(10mL)中の(2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−5−(ジエトキシメチル)−2−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキサン−1−オン[実施例2](1.5g、2.94mmol)、Cs
2CO
3(479mg、1.47mmol)およびエチル2−(アミノオキシ)アセテートシュウ酸塩(605mg、2.89mmol)の溶液を、100mLの丸底フラスコに入れた。混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、次いで真空下で濃縮した。残留物を以下の条件でフラッシュ分取HPLCにより精製して、エチル2−([[(1E,2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−5−(ジエトキシメチル)−2−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキシリデン]アミノ]オキシ)アセテート(1.0g、56%)を薄黄色固体として得た。
【0240】
フラッシュ分取HPLC条件(IntelFlash−1):カラム、C18シリカゲル;移動相、CH
3CN/H
2O=60:40から40分以内にCH
3CN/H
2O=95:5まで増加;検出器、UV254nm。
【0241】
LC−MS(ES、m/z):612[M+H]
+
[0157]ステップ2
THF/H
2O(1:1、30mL)中のエチル2−([[(1E,2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−5−(ジエトキシメチル)−2−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキシリデン]アミノ]オキシ)アセテート(1g、1.63mmol)、水酸化リチウム(117mg、3.00当量)の混合物を、100mLの丸底フラスコに入れた。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、(15mL)を溶液に添加した。得られた溶液を室温でさらに6時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、20mLの水で希釈した。混合物を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、次いで真空下で濃縮した。残留物を以下の条件でフラッシュ分取HPLCにより精製して、2−([[(1E,2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−2−(フルオロメトキシ)−5−ホルミル−6−ヒドロキシ−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキシリデン]アミノ]オキシ)−酢酸(533.3mg、64%、化合物26)を薄黄色固体として得た。
【0242】
フラッシュ分取HPLC条件(IntelFlash−1):カラム、C18シリカゲル;移動相、CH
3CN/H
2O=55:45から45分以内にCH
3CN/H
2O=95:5まで増加;検出器、UV254nm。
【0243】
LC-MS (ES, m/z): [M+H]
+ : 510.
H-NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ12.58 (s, 2H), 10.30 (s, 1H), 5.88 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 5.79 (d, J = 53.7 Hz, 2H), 5.40 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 5.38 (m, 1H), 4.46 (s, 2H), 3.50 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 3.23 (dd, J = 12.7, 4.0 Hz, 1H), 2.64 (s, 3H), 2.27 (q, J = 6.7 Hz, 1H), 1.84 (s, 3H), 1.82-1.59 (m, 3H), 1.35-1.19 (m, 1H), 0.75 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.68 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.62 (s, 3H) 。
【0244】
実施例29
[0158]2−([[(1E,2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−2−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−5−[(1E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキシリデン]アミノ]オキシ)酢酸(化合物27)の合成
【0245】
【化45】
【0246】
[0159]ステップ1
ピリジン(6mL)中の3−クロロ−4−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−2−メチル−5−[(2E,4E)−3−メチル−5−[(1R,2R,6R)−1,2,6−トリメチル−3−オキソシクロヘキシル]ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]ベンズアルデヒド[実施例1](600mg、1.37mmol)およびヒドロキシアミン塩酸塩(93.5mg、1.35mmol、0.98当量)の溶液を、100mLの丸底フラスコに入れた。混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮して、(2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−2−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−5−[(1E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキサン−1−オン(500mg、粗製)を黄色油状物として得た。
【0247】
[0160]ステップ2
ピリジン(6mL)中の(2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−2−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−5−[(1E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキサン−1−オン(500mg、1.11mmol)およびエチル2−(アミノオキシ)アセテートシュウ酸塩(925mg、4.42mmol、4.00当量)の溶液を、100mLの丸底フラスコに入れた。混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した結果、エチル2−([[(1E,2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−2−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−5−[(1E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキシリデン]アミノ]オキシ)アセテート(550mg、粗製)を黄色固体として得た。
【0248】
[0161]ステップ3
テトラヒドロフラン(6mL)および水(2mL)中のエチル2−([[(1E,2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−2−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−5−[(1E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキシリデン]アミノ]オキシ)アセテート(550mg、0.99mmol)、水酸化リチウム(853mg、35.62mmol)の混合物を、100mLの丸底フラスコに入れた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。得られた混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機層を合わせ、次いで真空下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製して、2−([[(1E,2R,3R,4R)−3−[(1E,3E)−5−[3−クロロ−2−(フルオロメトキシ)−6−ヒドロキシ−5−[(1E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−4−メチルフェニル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル]−2,3,4−トリメチルシクロヘキシリデン]アミノ]オキシ)酢酸(242.2mg、46%、化合物27)を固体として得た。
【0249】
分取HPLC条件(分取HPLC_MC1):カラム:XBridge Shield RP18 OBDカラム、5μm、19×150mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流速:20mL/分;勾配:8分間で56%Bから80%B;検出器:254nm。
【0250】
LC-MS (ES, m/z): [M+H]
+: 525, [M+Na-H]
+: 547
H-NMR (300MHz, CD
3OD, ppm): δ 8.56(S, 1H), 5.89(d, J=16.2 Hz, 1H), 5.72(s, 1H), 5.54(s, 1H), 5.44-5.33(m, 2H), 4.48(s, 2H), 3.56(d, J=7.2 Hz, 2H), 3.39-3.32(m, 1H), 2.43(s, 3H), 2.19(q, J=6.6 Hz, 1H), 1.86(s, 3H), 1.77-1.59(m, 3H), 1.25-1.48(m, 1H), 0.84(d, J=6.0 Hz, 3H), 0.74-0.69(m, 6H) 。
【0251】
試験実施例1
HepG2細胞におけるAMPKおよびACCのリン酸化レベルに対する効果.
[0162]p−AMPKおよびp−ACCレベルを、p−AMPKおよびp−ACCに対する抗体を使用するウエスタンブロット分析により測定した。以下の試薬を供給業者から購入し、以下に列挙する機器を使用した。
【0252】
[0163]試薬:AMPKα(D5A2)ウサギmAb、ホスホ−アセチル−CoAカルボキシラーゼ(Ser79)(D7D11)ウサギmAb、抗ウサギIgG、HRP結合抗体およびベータ−アクチン(13E5)ウサギmAbを、Cell Signaling Technologyから購入した。ECLウエスタンブロッティング検出試薬をThermoから購入した。
【0253】
[0164]機器:ウエスタンブロットシステム(Invitrogen/Bio−Rad)、およびイメージングシステム(Cell Biosciences)
化合物処置
[0165]HepG2細胞を、37℃でかつ5%CO
2条件下で、10%FBSを補充したMEM培地で培養した。HepG2細胞(1×10
6細胞/ウェル)を6ウェル細胞培養プレートに24時間播種した。細胞を無血清MEM培地(3ml/ウェル)で24時間飢餓状態にした。
【0254】
試験化合物調製:
[0166]化合物をDMSOに溶解して、それぞれ5、25、50mMのストック溶液を作製した。化合物を希釈して、無血清MEM培地における最終濃度を5、25および50μMとした。
【0255】
メトホルミン調製:
[0167]メトホルミンをPBSに溶解して、ストック濃度を1Mとした。メトホルミンを希釈して、無血清MEM培地における最終濃度を5および50mMとした。
【0256】
無血清MEM培地を各ウェルから廃棄した。3mlの1×化合物を各ウェルに添加した。細胞を37℃、5%CO
2のインキュベーター内で6時間インキュベートした(化合物5、化合物19およびメトホルミン)。
【0257】
ウエスタンブロット分析
[0168]各試料からの全タンパク質(10μg)を、SDS−PAGEの試料ウェルにロードした。電気泳動を、ブルーマーカーがゲルの末端に達するまで、120V定電圧で行った。Bio−Rad社製Trans blotを300mAで40分間使用して、タンパク質をPVDF膜に転写した。転写後、膜をブロッキング緩衝液で、室温で2時間ブロッキングした。膜を、対応する一次抗体溶液とともに4℃で終夜インキュベートした。膜を1×TBSTで5分間×3洗浄し、二次抗体溶液とともに室温で45分間インキュベートした。膜を1×TBSTで5分間×3洗浄し、検出を化学発光検出試薬で行った。結果を
図1に示す。
【0258】
試験実施例2
pH4.0およびpH7.4のリン酸緩衝溶液中における溶解度の測定
1)ストック溶液の調製
[0169]試験化合物および陽性対照化合物のストック溶液を、DMSO中、30mMの濃度で調製した。ジクロフェナクをアッセイにおける陽性対照として使用した。
2)溶解度決定のための手順
[0170]各化合物のストック溶液(10μL)を、それらの適正な96ウェルラックに順に入れ、続いてpH4.0およびpH7.4の990μLのPBSをキャップレスの溶解度試料プレートの各バイアル中に添加した。この研究を二重に実施した。1本の撹拌棒を各バイアルに添加し、次いでバイアルを、成形されたPTDE/SIL 96ウェルプレートカバーを使用して密封した。溶解度試料プレートをThermomixer Comfortプレートシェーカーに移し、1,100rpmで振盪しながら、25℃で2時間インキュベートした。2時間のインキュベーション後、大きな磁石を用いて撹拌棒を取り出し、溶解度試料プレートからのすべての試料をフィルタープレート内に移した。すべての試料を、真空マニホールドを使用することにより濾過した。濾過した試料をメタノールで希釈した。
3)試料をLC−MS/MSにより分析:
[0171]LCシステムは、脱気装置DGU−20A3、溶媒送達ユニットLC−20AD、システムコントローラーCBM−20A、カラムオーブンCTO−10ASVPおよびCTC分析HTC PALシステムを備えたShimadzu液体クロマトグラフ分離システムから構成された。質量分光分析は、ESIインターフェースを有するAB Inc(カナダ)のAPI4000機器を使用して実施した。データ取得および制御システムは、ABI IncのAnalyst 1.6ソフトウェアを使用して作成した。測定の結果を表2に示す。
【0259】
【表2】
【0260】
試験実施例3
マウスおよびヒトミクロソームに対する安定性の決定
[0172]プールされたヒト肝臓ミクロソーム(Cat.452161;Lot.23418)をCorningから購入し、プールされた雄性マウス肝臓ミクロソーム(Cat.M1000;Lot.1210302)をXenotechから購入した。ミクロソームは、使用前に−80℃で貯蔵した。陰性対照において、NADPH溶液の代わりに、40μLの超高純度H
2Oを使用した。陰性対照は、化学物質自体の不安定性から生じる、誤った方向に導く因子を排除するために使用した。NADPHを有する試料を二重に調製した。陰性対照は一重に調製した。
【0261】
[0173]各マスター溶液への4μLの200μM化合物溶液の添加により反応を開始させて、2μMの最終濃度を得た。ベラパミルをアッセイにおける陽性対照として使用した。50μLのアリコートを、0、15、30、45および60分の時点で反応溶液から採取した。IS(200nMイミプラミン、200nMラベタロールおよび2μMケトプロフェン)を含む4体積の冷アセトニトリルの添加により、反応を停止させた。試料を3,220gで40分間遠心分離した。上清の90μLのアリコートを90μLの超高純度H
2Oと混合し、次いでLC−MS/MS分析に使用した。結果は、NADPHの存在下でヒトおよびマウスの肝臓ミクロソームとともに60分間のインキュベートした後の試験化合物の残留%を示すことにより、表3に示す。
【0262】
【表3】
【0263】
試験実施例4
[0174]SDラットにおいて、試験化合物の単回投与後に、血液中の化合物19のPKプロファイルをLC/MS/MSにより分析した。
【0264】
試験動物:SDラット(n=3匹/群)
ビヒクル:10v/v%DMSOおよび90v/v%PEG400
用量(単一):iv/1および5mg/kg、po/5および25mg/kg
分析機器および条件:LC/MS/MS機器[LC:Shimazu、MS:AB API4000(イオン源:ESI)]、LCカラム:XSELECT(商標)CSH(商標)C18 2.5μm(2.1×50mm)、移動相:5%アセトニトリル(0.1%ギ酸)および95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)。
【0265】
結果を
図2に示す。
試験実施例5
[0175]6種のヒトがん細胞株に対する化合物の抗増殖活性をCellTiterGloアッセイキットにより決定した。すべての細胞をATCCから取得し、供給業者により推奨される通りに培養した。細胞を指数増殖期にアッセイした。試料溶液を、DMSO中で、10用量について30mMストックから3倍系列希釈により調製した。細胞を37℃、5%CO
2のインキュベーター内で96時間インキュベートした後、抗増殖活性を、プロトコルに従ってCellTiterGloアッセイキットにより測定した。
【0266】
[0176]インキュベーションの4日目に、i)1ウェル当たり15μlの試薬(CelltiterGloアッセイキット)を添加し、プレートをプレートシェーカー上で2分間振盪し(光を避けながら)、ii)プレートを室温に30分間保ち(光を避けながら)、iii)発光値をマルチプレートリーダーにより記録した。結果を表4に示す。
【0267】
【表4】
【0268】
試験実施例6
HFD−STZ C57BL/6Jマウスモデルにおけるインビボ効力
食餌誘導肥満モデル確立:
[0177]C57BL/6Jマウスに高脂肪食(Research Diets、D12492)を64日間与え、ストレプトゾトシン(10mg/kg)を22日目および29日目に経口的に与えた。化合物処置を36日目から63日目に行った。
【0269】
群および処置
[0178]5週目の動物の体重および経口グルコース負荷試験(OGTT)に基づいて、マウスを、コンピュータ生成無作為化手順を使用して、それぞれの群に無作為に割り当てた。
【0270】
ビヒクル群:HFD/STZ+ビヒクル
処置群:HFD/STZ+試験化合物
処置用量:化合物5(po.qd×28:0.2mg/kg、1mg/kgおよび5mg/kg)
ピオグリタゾン、陽性対照(po.qd×28:30mg/kg)
通常食群:通常食+ビヒクル
1群当たりの動物の数:8
化合物5用ビヒクル:PEG−400(Sigma)/Tween80(Sigma)緩衝液=95:5
ピオグリタゾン用ビヒクル:生理食塩水
試験化合物の投与:
[0179]化合物5およびピオグリタゾンを、上に示した用量で1日1回4週間、経口投与した。
【0271】
グルコース決定:
血液グルコースレベルを、Accu−Chek Avivaシステムを使用することにより、2週間ごとに尾静脈からの血液で測定した。
【0272】
血液化学分析:
[0180]2週間ごとの脂質プロファイル、および末端血液生化学パラメータを、表2に列挙した通りに試験した。血液試料を49および65日目での収集から取得し、試料を、4℃、4,000gでの15分間の遠心分離により直ちに処理し、次いでそれらを新たな試験管内に移した。脂質プロファイル、およびフルパネルの血液生化学パラメータを、TOSHIBA TBA−40FR自動生化学分析装置を使用することにより測定した。
【0273】
[0181]
図3および4は、マウスの血液中のトリグリセリドおよび総コレステロールのレベルに対する本発明の化合物の効果を示す。
図5は、絶食状態のマウスの血液グルコースレベルに対する本発明の化合物の効果を示す。
【0274】
試験実施例7
BALB/cヌードマウスでのU87MGヒト膠芽腫異種移植モデルにおける化合物5(po、qd×14)の抗腫瘍活性
腫瘍接種のための方法
[0182]各マウスに、腫瘍成長のための0.1mlのMEM−Matrigel混合物(比7:3)中のU87MG腫瘍細胞(5×10
6)を右側腹に皮下接種した。平均腫瘍サイズがおよそ113mm
3に達したときに、処置を開始した。次いで、マウスを群に無作為化した。処置を担癌マウスに行った。
【0275】
化合物処置
[0183]化合物5をビヒクル(95%v/v PEG400+5%Tween80)に溶解し、担癌マウスに3つの用量レベル(50、100および200mg/kg)で14日間経口投与した。
【0276】
[0184]腫瘍サイズの測定をカリパスで週に2回行い、腫瘍体積(mm
3)を、式:TV=a×b2/2(式中、「a」および「b」はそれぞれ腫瘍の長直径および短直径である)を用いて推定した。TVは、腫瘍接種後の所定の日の、式:TGI=(1−T/C)×100%(式中、「T」および「C」は、それぞれ、処置群および対照群における腫瘍の平均相対体積(%腫瘍増殖)である)を用いた腫瘍増殖阻害(TGI、抗腫瘍有効性の指標)値の算出に使用した。結果を
図6に示す。
【0277】
試験実施例8
BALB/cヌードマウスでのHep3Bヒト肝臓がん異種移植モデルにおける化合物5(po、qd×14)の抗腫瘍活性:単剤、およびソラフェニブとの組合せ.
[0185]各マウスに、腫瘍成長のための0.1mlのMEM−Matrigel混合物(比1:1)中のHep3B腫瘍細胞(5×10
6)を右側腹に皮下接種した。平均腫瘍サイズがおよそ137mm
3に達したときに、処置を開始した。次いで、マウスを群に無作為化した。
【0278】
化合物処置
[0186]化合物5をビヒクル(95%v/v PEG400+5%Tween80)に溶解し、担癌マウスに最初の5日間は1日1回200mg/kgで経口投与し、続いて10日間、100mg/kgで処置した。陽性対照、ソラフェニブをビヒクル(20%2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(HPBCD))に溶解し、担癌マウスに1日1回80mg/kgで15日間経口投与した。腫瘍サイズの測定を上記の通り、カリパスで週に2回行った。結果を
図7に示す。結果は、化合物単独でのまたはソラフェニブと組み合わせての投与により肝臓がん細胞の増殖を低減させる、本発明の化合物の著しい効果を明確に示す。
【0279】
試験実施例9
[0187]試験実施例6と同様の方法で、化合物19のインビボ効力研究を、HFD−STZ C57BL/6Jマウスモデルで行った。その結果、化合物19(28日間、1日1回、0.25〜16mg/kgでの経口処置)は、血液グルコースレベル(−68%)およびHbA1Cレベル(−31%)を著しく減少させた。OGTTアッセイにおいて、化合物19で処置した群は、著しく改善されたグルコース吸収を示し、具体的には、対照群(ビヒクルで処置した群)よりも、グルコース投与の2時間後の血液グルコースレベルは30%低く、グルコースAUCは25%低かった。