(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6758686
(24)【登録日】2020年9月4日
(45)【発行日】2020年9月23日
(54)【発明の名称】生体又は医薬品の搬送ボックス
(51)【国際特許分類】
F25D 16/00 20060101AFI20200910BHJP
F25D 11/00 20060101ALI20200910BHJP
F25D 23/06 20060101ALI20200910BHJP
F25D 3/00 20060101ALI20200910BHJP
【FI】
F25D16/00
F25D11/00 101D
F25D23/06 A
F25D3/00 E
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-3014(P2020-3014)
(22)【出願日】2020年1月10日
【審査請求日】2020年1月13日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516359757
【氏名又は名称】株式会社GO−ONE
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】特許業務法人 大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】國井 剛
【審査官】
森山 拓哉
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−217290(JP,A)
【文献】
特開2013−039102(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 16/00
F25D 3/00
F25D 11/00
F25D 23/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体又は医薬品の搬送のための搬送ボックスであって、
第1密閉室を画定する断熱壁により構成され、開閉可能な扉を有するアウタボックスと、
前記第1密閉室内に配置され、第2密閉室を画定する断熱壁により構成され、上部に開閉可能な扉を有するインナボックスと、
前記第1密閉室内を冷却する冷却装置と、
前記第2密閉室の底面と前記扉の下面との間に、下側から順に上下に積層状態で配置された、平らなスポンジシート、板状の蓄熱部材、生体又は医薬品を収容する板状の収容ケース、板状の蓄熱部材及び平らなスポンジシートとを有する生体又は医薬品の搬送ボックス。
【請求項2】
前記インナボックスの下部に設けられた脚体を有し、
前記脚体は、前記インナボックスの下面から下方に突出していることにより前記インナボックスの前記下面と前記第1密閉室の底面との間に断熱空間を画定すると共に、前記インナボックスの外側面から外側方にはみ出した部分を含んでいることにより、前記インナボックスの前記外側面と前記第1密閉室の内側面との間に断熱空間を画定している請求項1に記載の搬送ボックス。
【請求項3】
前記脚体は、前記第1密閉室内における前記インナボックスの横方向の位置決めを行うべく、前記第1密閉室の内側面に当接する外側面を有する請求項2に記載の搬送ボックス。
【請求項4】
前記蓄熱部材は潜熱蓄熱材を含む請求項1〜3の何れか一項に記載の搬送ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体又は医薬品の搬送ボックスに関し、更に詳細には、細胞や臓器等の生体、又は細胞由来等の医薬品の搬送に用いられる搬送ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
温度調節される搬送ボックスとして、熱電素子によって断熱性容器内の温度を調節するもの(例えば、特許文献1)や、収納ケース内を電子冷却素子及び蓄冷剤によって冷却するもの(例えば、特許文献2)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭52−41570号公報
【特許文献2】特開平5−264153号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の搬送ボックスは、搬送ボックスに収容された収納物を外気温度等の環境温度の変動の影響を受けることなく長時間に亘って所定の温度に保って搬送することが難しい。
【0005】
人工多能性幹細胞等の細胞や臓器等の生体は生存のために、細胞由来等の医薬品は効能維持のために、高度に適正温度に保つ必要がある。しかし、従来の搬送ボックスでは、搬送ボックス内が環境温度の変動の影響を受け、搬送ボックス内に収容されている生体や医薬品を、高度に適正温度に保って搬送することができない。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、生体又は医薬品を、高度に適正温度に保って搬送することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの実施形態による搬送ボックスは、生体又は医薬品の搬送のための搬送ボックス(100)であって、第1密閉室(112)を画定する断熱壁(114)により構成され、開閉可能な扉(116)を有するアウタボックス(110)と、前記第1密閉室内に配置され、生体又は医薬品を収容するべき第2密閉室(132)を画定する断熱壁(134)により構成され、開閉可能な扉(136)を有するインナボックス(130)と、前記第1密閉室内を冷却する冷却装置(118、120)と、前記第2密閉室内に配置された蓄熱部材(150)とを有する。
【0008】
この構成によれば、第2密閉室内が環境温度の変動の影響を受け難く、第2密閉室に収容された生体又は医薬品を、高度に適正温度に保って搬送することができる。
【0009】
上記搬送ボックスにおいて、好ましくは、前記インナボックスの下部に設けられた脚体(138)を有し、前記脚体は、前記インナボックスの下面(130A)から下方に突出していることにより前記インナボックスの前記下面と前記第1密閉室の底面(112A)との間に断熱空間(143)を画定すると共に、前記インナボックスの外側面(130B)から外側方にはみ出した部分(138A)を含んでいることにより、前記インナボックスの前記外側面と前記第1密閉室の内側面(112B)との間に断熱空間(145)を画定している。
【0010】
この構成によれば、第2密閉室が第1密閉室の温度の影響を受け難くなり、第2密閉室に収容された生体又は医薬品を、より一層高度に適正温度に保って搬送することができる。
【0011】
上記搬送ボックスにおいて、好ましくは、前記脚体は、前記第1密閉室内における前記インナボックスの横方向の位置決めを行うべく、前記第1密閉室の内側面に当接する外側面(138B)を有する。
【0012】
この構成によれば、脚体が第1密閉室内におけるインナボックスの横方向の位置決めを行う部材を兼ね、部品点数の増加を招くことなく、第1密閉室内においてインナボックスが横方向にずれ動くことが抑制される。
【0013】
上記搬送ボックスにおいて、好ましくは、前記蓄熱部材は潜熱蓄熱材を含む。
【0014】
この構成によれば、蓄熱部材の潜熱の利用によって第2密閉室内の温度が長時間に亘って安定して所定の温度に維持され、第2密閉室に収容された生体又は医薬品を、長時間に亘って高度に適正温度に保って搬送することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明による搬送ボックスによれば、生体又は医薬品を、高度に適正温度に保って安全に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明による搬送ボックスを搭載された防振運搬車両の一つの実施形態を示す側面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明による搬送ボックス及び当該搬送ボックスを搭載された防振運搬車両の実施形態を、図を参照して説明する。
【0018】
図1及び
図2に示されているように、防振運搬車両10は、左右の前輪(走行輪)12及び左右の後輪(走行輪)14に支持された荷台20を有し、荷台20に載置された長方体形状の搬送ボックス100を搬送する台車である。以降、防振運搬車両10を台車10と称する。前輪12及び後輪14は、周方向に延在する空洞部12A、14Aを周方向に間歇的に含むゴムタイヤ12B、14Bを有する。
【0019】
荷台20は、平板状の荷台本体22と、荷台本体22上に立設された直方体形状の枠体24と、枠体24の上部にヒンジ26によって上下方向に回動可能に枢支された矩形平板状の蓋体28とを有し、荷台本体22上に搬送ボックス100を搭載される。枠体24には手押し用のハンドル30が取り付けられている。
【0020】
蓋体28は、その下面28Aが荷台本体22の上面22Aに対して平行になる閉位置と、閉位置に対して跳ね上げられた開位置との間を回動可能である。枠体24と蓋体28との間には、蓋体28を閉位置に保持するラッチ機構をなすパッチン錠32が取り付けられている。
【0021】
荷台本体22には搬送ボックス100を下方から支持する下部防振装置40が取り付けられている。下部防振装置40は、荷台本体22の上面22Aに固定された下板42と、搬送ボックス100を載置される上板44と、下板42と上板44との間に配置された中板46とを有する。下板42、上板44及び中板46は、各々矩形平板であり、互いに平行に延在している。
【0022】
下部防振装置40は、下板42と中板46との間の前後左右4箇所に配置された下部弾性部材48と、上板44と中板46との間の前後左右4箇所に配置された下部弾性部材50とを含む上下2段式の防振装置になっている。下部弾性部材48及び50は、各々、放射状に配置された横転U字形の複数の板ばねを含み、上下の中心集合部を下板42、中板46或いは上板44に固定されている。
【0023】
即ち、下部弾性部材48、50は、下板42、上板44、中板46を介して搬送ボックス100の下面100Aと荷台本体22の上面22Aとの間に配置され、荷台20から搬送ボックス100に伝わろうとする振動、衝撃を全方向に分散させる防振作用を行う。
【0024】
蓋体28には搬送ボックス100を上方から支持する上部防振装置60が取り付けられている。上部防振装置60は、蓋体28に対して平行に配置された矩形平板による下板62と、蓋体28と下板62との間の前後左右4箇所に配置された上部弾性部材64とを有する。上部弾性部材64は、各々、放射状に配置された横転U字形の複数の板ばねを含み、上下の中心集合部を蓋体28、下板62に固定されている。
【0025】
即ち、上部弾性部材64は、下板62を介して搬送ボックス100の上面100Bと蓋体28の下面28Aとの間に配置され、荷台20から搬送ボックス100に伝わろうとする振動、衝撃を全方向に分散させる防振作用を行う。
【0026】
これにより、搬送ボックス100に大きい衝撃力が作用することが回避され、搬送ボックス100内の搬送物が大きい衝撃力を受けることなく安全に搬送される。
【0027】
下部弾性部材48、50及び上部弾性部材64は、蓋体28が上述の閉位置にある状態において、所定の予荷重をもって、つまり弾性変形した状態で、搬送ボックス100を上下から弾発的に挟持する。この挟持により、下板42は搬送ボックス100の平面状の上面100Bに面接触状態で密着し、下部弾性部材48、50及び上部弾性部材64による搬送ボックス100の防振支持が確実に安定して行われる。
【0028】
このように搬送ボックス100が下部弾性部材48、50及び上部弾性部材64によって上下から弾発的に挟持されることにより、台車10の走行振動、台車10に作用する衝撃や、トラック等による台車10の輸送時にトラック等から台車10に作用する振動や衝撃が搬送ボックス100に伝わり難くなると共に、搬送ボックス100が飛び跳ねたり、傾いたり、ぐら付いたりし難くなり、搬送ボックス100が安定して搬送される。
【0029】
しかも、上部弾性部材64は蓋体28に取り付けられているので、蓋体が閉じられる動作だけで、搬送ボックス100が安定して保持される。
【0030】
更に、前輪12及び後輪14は、空洞部12A、14Aを含むゴムタイヤ12B、14Bを有するから、ゴムタイヤ12B、14Bにおいて防振性が得られ、このことによっても台車10の走行振動が搬送ボックス100に伝わり難くなる。
【0031】
これらのことにより、荷台20に載置された搬送ボックス100を走行振動等による大きい衝撃力を受けることなく搬送することができる。
【0032】
搬送ボックス100は、人工多能性幹細胞等の細胞、臓器等の生体や細胞由来等の医薬品を定温搬送するためのものであり、
図1及び
図3に示されているように、直方体形状のアウタボックス110を有する。アウタボックス110は、直方体形状の密閉構造の第1密閉室112を画定する断熱壁114により構成され、上部に開閉可能な断熱扉116を有する。断熱壁114及び断熱扉116は、発泡樹脂を含む断熱材により構成されている。
【0033】
アウタボックス110にはスターリング冷却方式による電動式の冷熱源装置(冷却装置)118及び冷熱源装置118に接続されたループ型のサーモサイフォンパイプ120が設けられている。サーモサイフォンパイプ120は、第1密閉室112を取り囲むように延在し、第1密閉室112内が所定の設定温度、例えば10℃程度になるように、第1密閉室112の冷却を行う。
【0034】
荷台本体22の下部には、冷熱源装置118の電源である2次電池及び充電器を含む電気ボックス122が取り付けられている。
【0035】
第1密閉室112内には直方体形状のインナボックス130が配置されている。インナボックス130は、
図3及び
図4に示されているように、生体又は医薬品を収容するべき直方体形状の密閉構造の第2密閉室132を画定する発泡樹脂を含む断熱壁134により構成され、上部に開閉可能な断熱扉136を有する。断熱壁134及び断熱扉136は、発泡樹脂を含む断熱材により構成されている。
【0036】
インナボックス130の下部の4隅には、
図5に示されているように、断熱材による小さい直方体形状の脚体138が取り付けられている。
【0037】
各脚体138は、インナボックス130の下面130Aから下方に突出していることにより、インナボックス130の下面130Aと第1密閉室112の底面112Aとの間に断熱空間143(
図3参照)を画定する。
【0038】
各脚体138は、インナボックス130の外側面130Bから外側方にはみ出した部分(はみ出し部分)138Aを含んでおり、はみ出し部分138Aが第1密閉室112の底部の対応する隅角部に係合することにより、つまり、各脚体138の外側面138Bが第1密閉室112の対応する内側面112Bに当接することにより、第1密閉室112内におけるインナボックス130の横方向の位置決めを行う。
【0039】
このことにより、各脚体138が第1密閉室112内におけるインナボックス130の横方向の位置決めを行う部材を兼ね、部品点数の増加を招くことなく、第1密閉室112内においてインナボックス130が横方向にずれ動くことが抑制される。
【0040】
各脚体138は、はみ出し部分138Aを含んでいることにより、更に、インナボックス130の各外側面130Bと第1密閉室112の対応する内側面112Bとの間に断熱空間145(
図3参照)を画定する。
【0041】
断熱扉136の上面とアウタボックス110の断熱扉116の下面との間には軟質ウレタンスポンジ等による平らなスポンジシート140が挟まれている。これにより、インナボックス130が第1密閉室112内において上下方向にがた付くことが抑制されると共に断熱扉136と断熱扉116との間の断熱性も得られる。
【0042】
第2密閉室132内には、第2密閉室132の底面と断熱扉136の下面との間に、下側から順に、上面に多数の凹凸を形成されたスポンジシート142、平らなスポンジシート144、板状の蓄熱部材146、生体や医薬品を収容する板状の収容ケース148、板状の蓄熱部材150、平らなスポンジシート152が積層状態で配置されている。スポンジシート142、144、152は、各々軟質ウレタンスポンジ等により構成されている。
【0043】
これにより、収容ケース148は上下のスポンジシート142、144、152によってインナボックス130内に、防振状態且つ断熱状態で保持される。
【0044】
蓄熱部材146と150とは、潜熱によって発熱する潜熱蓄熱材を含むものであり、収容ケース148を上下から挟むように配置されて収容ケース148に面接触し、第2密閉室132内、ついては収容ケース148内を、潜熱によって収容ケース148内に収容されている細胞等の生体(不図示)の生存に適した温度や細胞由来等の医薬品(不図示)の効能維持に適した温度、例えば36℃程度に保つ恒温作用を行う。
【0045】
蓄熱部材146及び150は、潜熱によって発熱するものであるから、長時間に亘って一定温度で発熱する。このことにより、第2密閉室132内の温度、ついては、収容ケース148内の温度が、波打つように時間的に変動することなく長時間に亘って一定に保たれる。このことにより、収容ケース148内に収容されている生体が生存に適した温度に、或いは収容ケース148内に収容されている医薬品が効能維持に適した温度に長時間に亘って安定して維持される。
【0046】
上述の構成による搬送ボックス100によれば、第1密閉室112は断熱壁114及び断熱扉116によって外気に対して熱遮断され、第2密閉室132は、断熱壁134、断熱扉136及び断熱空間143、145により熱遮断され、第2密閉室132が2重の断熱構造により外気温(環境温度)の影響を受け難い。
【0047】
更には、第1密閉室112が冷熱源装置118及びサーモサイフォンパイプ120によって所定の設定温度になるように温度調節されているから、第2密閉室132が外気温の影響を受け難い。第2密閉室132は、断熱壁134、断熱扉136及び断熱空間143、145により第1密閉室112に対して熱遮断されているから、力不足によって第1密閉室112の温度が変動しても、第2密閉室132の温度変動が抑制される。このことにより、冷熱源装置118の冷却能力の小さい、或いは温度の時間変化幅が大きい低コストの冷熱源装置118を利用することができる。
【0048】
このようなことにより、第2密閉室132内の蓄熱部材146及び150が環境温度の変動を受け難く、長い時間に亘って有効に稼働する。
【0049】
これらのことにより、第2密閉室132内において収容ケース148内に収容されている生体又は医薬品を、環境温度に拘わらず、長時間に亘って高度に適正温度に保って安全に搬送することができる。
【0050】
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0051】
例えば、下部弾性部材48、50及び上部弾性部材64は、板ばねによるものに限られることはなく、圧縮コイルばねや防振ゴム等によるものであってもよい。下部防振装置40及び上部防振装置60は、粘性減衰能を有するダンパ等を含んでいてもよい。上述の実施形態では、下部防振装置40は上下2段、上部防振装置60は上下1段であるが、下部防振装置40及び上部防振装置60が共に1段或いは共に2段等、これらの段数は上述の実施形態のものに限られることはない。
【0052】
アウタボックス110に設けられる冷熱源装置118はスターリング冷却方式によるものに限られることなく、ペルチェ効果素子によるものや冷凍サイクル式によるもの等であってもよい。
【0053】
また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
【符号の説明】
【0054】
10 :防振運搬車両(台車)
12 :前輪
12A :空洞部
12B :ゴムタイヤ
14 :後輪
14A :空洞部
14B :ゴムタイヤ
20 :荷台
22 :荷台本体
22A :上面
24 :枠体
26 :ヒンジ
28 :蓋体
28A :下面
30 :ハンドル
32 :パッチン錠
40 :下部防振装置
42 :下板
44 :上板
46 :中板
48 :下部弾性部材
50 :下部弾性部材
60 :上部防振装置
62 :下板
64 :上部弾性部材
100 :搬送ボックス
100A :下面
100B :上面
110 :アウタボックス
112 :第1密閉室
112A :底面
112B :内側面
114 :断熱壁
116 :断熱扉
118 :冷熱源装置
120 :サーモサイフォンパイプ
122 :電気ボックス
130 :インナボックス
130A :下面
130B :外側面
132 :第2密閉室
134 :断熱壁
136 :断熱扉
138 :脚体
138A :はみ出し部分
138B :外側面
140 :スポンジシート
142 :スポンジシート
143 :断熱空間
144 :スポンジシート
145 :断熱空間
146 :蓄熱部材
148 :収容ケース
150 :蓄熱部材
152 :スポンジシート
【要約】 (修正有)
【課題】収容された生体や医薬品を長時間に亘って適温を保って搬送できる搬送ボックスを提供する。
【解決手段】第1密閉室112を画定する断熱壁114により構成され、開閉可能な断熱扉116を有するアウタボックス110と、第1密閉室112内に配置され、生体又は医薬品を収容するべき第2密閉室132を画定する断熱壁134により構成され、開閉可能な断熱扉136を有するインナボックス130と、第1密閉室内を冷却する冷却装置(118、120)と、第2密閉室132内に配置された蓄熱部材150とを有する。
【選択図】
図3