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(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
[実施形態]
本発明の実施形態にかかるゲームシステム1について、
図1〜
図3を参照して説明する。ゲームシステム1は、
図1に示すとおり、サーバ装置2とゲーム装置3とを備える。
【0016】
<ゲームの説明>
サーバ装置2により、ゲーム装置3で実行される下記のゲームが提供される。具体的には、ゲーム装置3では、ユーザがタッチパッド350を介して仮想ゲーム空間上のプレイヤキャラクタを操作して進行する複数のステージ(以下、「クエスト」という。)を備える所定のゲームが実行される。
【0017】
本実施形態において、ゲーム装置3にて実行されるゲームには、ユーザが操作するプレイヤキャラクタが敵キャラクタであるモンスターを討伐するクエストパートがある。例えば、ゲーム中の1つのクエストでは、制限時間内にプレイヤキャラクタがモンスターを討伐すればそのクエストのクリア条件が満たされる。このクエストは、ユーザがタッチパッド350を操作することで進行する。
【0018】
また、このゲームは、前記クエストパートのほか、ユーザがゲームを有利に進めることができるよう、より強力な装備、あるいは、より能力値の高いキャラクタなどのゲーム媒体をユーザが取得するための通常媒体抽選(以下、「通常ガチャ」という。)のパートがある。
【0019】
この通常ガチャのパートでは、複数種類(例えば、複数の属性)の第1ゲーム媒体(第1キャラクタ)のうちからいずれかの第1キャラクタをユーザに付与するための抽選処理が行われる。
【0020】
<ハードウェア構成>
図1を参照して、サーバ装置2のハードウェア構成および機能的構成、ならびに前記ゲームが実行されるゲーム装置3のハードウェア構成および機能的構成について説明する。
【0021】
なお、ゲーム装置3には、そのゲーム装置3に対応づけてユーザアカウントが付与される。このユーザアカウントはユーザアカウント情報として管理される。
【0022】
ゲーム装置3が通信ネットワーク4を介してサーバ装置2と通信を行う場合には、そのゲーム装置3からユーザアカウント情報が送信される。送信されたユーザアカウント情報は、サーバ装置2において所定の認証がなされる。これにより、サーバ装置2とゲーム装置3との通信が可能となる。
【0023】
また、ユーザには、ゲームをプレイするにあたってゲームアカウントが付与される。ゲームアカウントは、ゲームアカウント情報として管理される。
【0024】
<サーバ装置2のハードウェア構成>
サーバ装置2は、
図1のとおり、制御部20、記憶部21、およびネットワークインターフェース22を備える。
【0025】
記憶部21およびネットワークインターフェース22は、バス200を介してサーバ装置2の制御部20に接続される。
【0026】
制御部20は、サーバ装置2の動作を制御する。
【0027】
記憶部21は、主にHDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)で構成される。記憶部21には、例えば、ゲーム装置3にてプレイされるゲームを実行するためのゲームプログラムを配信するための配信プログラムおよびデータが記憶される。
【0028】
ネットワークインターフェース22は、サーバ装置2とゲーム装置3との間でデータを送受信するために、通信ネットワーク4に接続される。
【0029】
<サーバ装置2の制御部20の機能的構成>
サーバ装置2の制御部20は、
図1のとおり、本発明のコンピュータプログラムを実行することにより、照合手段201、抽選実行手段202、および通信手段203として機能する。
【0030】
<照合手段201の説明>
照合手段201は、ゲーム装置3から送信されるユーザアカウント情報を用いて、ユーザアカウントの認証を行う。
【0031】
<抽選実行手段202の説明>
抽選実行手段202は、ユーザの操作に基づいて複数種類の第1キャラクタのうちからいずれかの第1キャラクタをユーザに付与するための通常ガチャ要求が行われた場合に、通常ガチャを行う。具体的には、抽選実行手段202は、通信手段203を介してゲーム装置3から後述の通常ガチャ要求情報を受信したことを契機として通常ガチャを行う。
【0032】
この第1キャラクタには、それぞれレアリティ(属性)が設けられている。本実施形態では、第1キャラクタに設定されるレアリティとして、ノーマル、レア、激レアの3種類が設けられており、各第1キャラクタには、いずれか1つのレアリティが設定されている。
【0033】
本実施形態では、通常ガチャにより、ノーマルの第1キャラクタが選択される確率は90%であり、レアの第1キャラクタが選択される確率は7%であり、激レアの第1キャラクタが選択される確率は3%である。
【0034】
なお、ユーザが後述の10連ガチャを要求した場合には、抽選実行手段202は、ユーザによる1回の10連ガチャ要求で10体の第1キャラクタを選択する。
【0035】
また、抽選実行手段202は、通常ガチャにより選択されたいずれかの第1キャラクタをユーザに付与する。具体的には、通常ガチャの抽選結果を受けて、抽選実行手段202は、ユーザに付与するための第1キャラクタに関する情報を生成する。この第1キャラクタに関する情報は、通信手段203を介してゲーム装置3へ送信される。
【0036】
また、抽選実行手段202は、通常ガチャが行われた回数が所定の天井回数となった場合にユーザに第2キャラクタを付与するための特別媒体抽選(以下、「特別ガチャ」という。)を行う。本実施形態では、この第2キャラクタは、レアリティが超激レアである第2キャラクタのうちから1体が抽選で決定される。
【0037】
この場合においても抽選実行手段202は、特別ガチャにより選択された第2キャラクタに関する情報を生成する。この超激レアの第2キャラクタに関する情報は、前述の第1キャラクタに関する情報とともに通信手段203を介してゲーム装置3へ送信される。
【0038】
すなわち、ユーザは、通常ガチャが行われた回数が天井回数に到達した場合には、第1キャラクタに加えて、特別ガチャにより選択された第2キャラクタを取得することができる。
【0039】
なお、この超激レアの第2キャラクタは、例えばゲーム製作会社などのゲームの運営側が定期的または不定期に更新する、超激レアの第2キャラクタが格納されたデッキの中から選択される。例えばデッキが毎月更新される場合には、ユーザは自身がほしい超激レアの第2キャラクタがデッキ内に存在している月に集中的に通常ガチャ要求を行うことにより、自身がほしい超激レアの第2キャラクタを取得することができる可能性を高めることができる。
【0040】
また、抽選実行手段202は、所定の遊技条件が満たされた場合に天井回数を決定するための回数抽選を行う際に用いられる1つのモードを複数のモードから選択するモード抽選を行う。抽選実行手段202は、モード抽選で選択されたモードに基づいて回数抽選を行う。
【0041】
本実施形態では、特別ガチャに用いられるモードとして、モードA、モードB、および天国モードがある。モードAでは天井回数は50回までの回数から選択される。モードBでは天井回数は20回までの回数から選択される。天国モードでは天井回数は10回までの回数から選択される。このように、天国モードは抽選回数が10回以内で天井回数に到達するため、ユーザにとって有利なモードである。
【0042】
なお、本実施形態では、例えば、モードAが選択される確率は80%であり、モードBが選択される確率は18%であり、天国モードが選択される確率は2%である。
【0043】
また、各モードにおける天井回数の選択確率はすべて同じ確率とすることができる。すなわち、例えば、天国モードにおいては、10回のうち天井回数として「1回」が選択される確率も、「10回」が選択される確率も同一の10%とすることができる。
【0044】
また、抽選実行手段202は、モードとして天国モードが選択されており、かつ、天国モードが選択されていることの示唆を行うか否かの示唆抽選に当選した場合には、示唆情報を生成する。この示唆情報は、通信手段203を介してゲーム装置3へ送信される。
【0045】
本実施形態においては、前記所定の遊技条件が満たされた場合とは、通常ガチャが行われた回数が前記天井回数となったことにより、超激レアの第2キャラクタがユーザに付与されたことである。
【0046】
<通信手段203の説明>
通信手段203は、ゲーム装置3との間で、ユーザアカウント情報、ダウンロード要求情報、ゲームプログラム、ゲームアカウント情報、および課金アイテムなどのゲームデータなどを送受信する。
【0047】
また、通信手段203は、通常ガチャ要求情報をゲーム装置3から受信する。通信手段203が受信した通常ガチャ要求情報は抽選実行手段202へ送信される。
【0048】
また、通信手段203は、抽選実行手段202が生成した第1キャラクタおよび第2キャラクタに関する情報をゲーム装置3へ送信する。
【0049】
また、通信手段203は、天国モードが選択されている場合に、天国モードが選択されていることを示唆するための示唆情報をゲーム装置3へ送信する。
【0050】
<ゲーム装置3のハードウェア構成>
ゲーム装置3は、
図1のとおり、スピーカ330、液晶画面340、およびタッチパッド350が内蔵される、例えば、スマートフォンなどの端末装置である。このゲーム装置3において、サーバ装置2から配信されたゲームに関するゲームプログラムおよびデータに基づいてゲームが進行する。
【0051】
また、ゲーム装置3は、サーバ装置2との間で、インターネットあるいはLANなどの通信ネットワーク4を介して互いにデータ通信をすることができる。
【0052】
ゲーム装置3は、制御部30、記憶部31、ネットワークインターフェース32、オーディオ処理部33、グラフィック処理部34、および操作部35を備える。
【0053】
記憶部31、ネットワークインターフェース32、オーディオ処理部33、グラフィック処理部34、および操作部35は、バス300を介して、制御部30に接続される。
【0054】
制御部30は、ゲーム装置3の動作を制御する。
【0055】
記憶部31は、主にHDD、RAMおよびROMで構成される。記憶部31には、例えば、ゲームを実行するためのゲームプログラムおよびデータが記憶される。
【0056】
ネットワークインターフェース32は、ゲーム装置3とサーバ装置2との間でデータを送受信するために、通信ネットワーク4に接続される。これにより、ゲーム装置3にゲームプログラムおよびゲームデータがダウンロードされる。
【0057】
オーディオ処理部33は、制御部30の指示に従ってデジタルのゲーム音声を再生および合成する。また、オーディオ処理部33には、スピーカ330が接続される。ゲーム音声は、スピーカ330から出力される。
【0058】
グラフィック処理部34は、制御部30の指示に従って仮想ゲーム空間およびプレイヤキャラクタなどを含むゲーム画像を動画形式で描画する。グラフィック処理部34にて動画形式に描画されたゲーム画像は、ゲーム画面として液晶画面340に表示される。
【0059】
操作部35には、ユーザからの操作信号が入力される。本実施形態において操作部35には、入力位置検出装置であるタッチパッド350を介してユーザからの操作信号が入力される。ユーザはタッチパッド350をタッチすることによって、クエストの選択、あるいは、プレイヤキャラクタの操作等を行う。
【0060】
<ゲーム装置3の制御部30の機能的構成>
ゲーム装置3の制御部30は、
図1のとおり、サーバ装置2からダウンロードされたゲームプログラムを実行することで、ゲーム実行手段301、抽選要求手段302、および通信手段303として機能する。
【0061】
<ゲーム実行手段301の説明>
ゲーム実行手段301は、ユーザによるタッチパッド350の操作に基づいて、クエストパートおよびガチャパートを備えるゲームをゲーム装置3に実行させる。
【0062】
具体的には、ゲーム実行手段301は、ゲームデータに含まれるゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを記憶部31から読み出し、二次元または三次元の仮想ゲーム空間を生成する。
【0063】
また、ゲーム実行手段301は、仮想ゲーム空間にプレイヤキャラクタを配置する。そして、ゲーム実行手段301は、ユーザによるタッチパッド350の操作、および、ゲームの進行状況に応じて、仮想ゲーム空間におけるプレイヤキャラクタの行動を制御する。
【0064】
また、ゲーム実行手段301は、仮想ゲーム空間、プレイヤキャラクタ、および仮想操作ボタンをゲーム画面として液晶画面340に表示するための情報を生成する。これらの情報に従って、グラフィック処理部34が液晶画面340上にゲーム画像を描画する。例えば、液晶画面340には、
図2のとおり、画面上部から「ユーザランク」、「狩玉数」などが表示される。
【0065】
ユーザは、ガチャパートにて狩玉を消費して通常ガチャを要求することができる。具体的には、
図2のとおり、ユーザは狩玉を10個消費することで1回の通常ガチャを要求することができ、狩玉を100個消費することで一度に10回の通常ガチャ(10連ガチャ)を要求することができる。なお、この狩玉は、ユーザが購入することにより、または、ログインボーナスなどにより、ユーザに付与される。
【0066】
また、ゲーム実行手段301は、通信手段303を介してサーバ装置2から示唆情報を受信したのち、天国モードが選択されていることを示唆する画面を液晶画面340に表示させる。
【0067】
選択されているモードが天国モードであることの示唆は、例えば、普段は白で表示される「10回ガチャる!」の文字およびアイコンが赤で表示されることなどによってなされる。これにより、天国モードが選択されていることをユーザが察知することができ、ユーザにガチャを行わせる契機とすることができる。
【0068】
具体的には、例えば、明日にでもデッキの更新が行われる可能性があるのであれば、示唆が行われたことを契機として、10連ガチャを行ってでも今のデッキに格納されている第2キャラクタを取得しておこうという気持ちをユーザに起こさせることができる。
【0069】
<抽選要求手段302の説明>
抽選要求手段302は、前述のとおりユーザの操作に基づいて狩玉を消費して通常ガチャ要求を行う。通常ガチャ要求が行われると、抽選要求手段302は通常ガチャ要求情報を生成する。この通常ガチャ要求情報は通信手段303を介してサーバ装置2へ送信される。
【0070】
<通信手段303の説明>
通信手段303は、例えば、サーバ装置2からゲームに関するゲームプログラム、および示唆情報などの情報を受信する。
【0071】
また、通信手段303は、例えば、ユーザの操作に基づいて、ユーザアカウント情報、ゲームアカウント情報、新たなゲームデータのダウンロード要求情報、および通常ガチャ要求情報などの情報をサーバ装置3へ送信する。
【0072】
<抽選処理の説明>
以下、
図3を参照して、本発明の抽選処理について説明する。なお、後述の制御手段および処理手順は一例であり、本発明の実施形態はこれらには限られない。処理手順等は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0073】
まず、ゲーム装置3の抽選要求手段302が、ユーザが通常ガチャ要求を行ったか否かを判定する(ステップS1)。
【0074】
ユーザが通常ガチャ要求を行っていないと判定された場合(S1:NO)には、本発明の抽選処理は終了する。
【0075】
一方、ユーザが通常ガチャ要求を行ったと判定された場合(S1:YES)には、サーバ装置2の抽選実行手段202が、通常ガチャを実行する(ステップS2)。
【0076】
ついで、抽選実行手段202が、通常ガチャで選択された第1キャラクタに関する情報を生成する(ステップS3)。
【0077】
ついで、抽選実行手段202が、選択されているモードが天国モードであるか否かを判定する(ステップS4)。
【0078】
選択されているモードが天国モードであると判定された場合(S4:YES)には、抽選実行手段202が、天国モードが選択されていることを示唆するか否かの示唆抽選を行う(ステップS5)。
【0079】
示唆抽選に当選しなかった場合(S5:NO)には、処理は後述のステップS7へ進む。
【0080】
一方、示唆抽選に当選した場合(S5:YES)には、抽選実行手段202が示唆情報を生成し、サーバ装置2から示唆情報を受信したゲーム装置3のゲーム実行手段301が、天国モードが選択されていることの示唆を液晶画面340に行わせる(ステップS6)。
【0081】
一方、選択されているモードが天国モードではないと判定された場合(S4:NO)には、抽選実行手段202が、通常ガチャが行われた回数が天井回数に到達したか否かを判定する(ステップS7)。この天井回数は前回超激レアの第2キャラクタが付与された際に選択されたモードに基づいた回数抽選で決定されている。
【0082】
通常ガチャが行われた回数が天井回数に到達していないと判定された場合(S7:NO)には、第1キャラクタに関する情報がゲーム装置3へ送信されて第1キャラクタがユーザに付与される(ステップS8)。その後、本発明の抽選処理は終了する。
【0083】
一方、通常ガチャが行われた回数が天井回数に到達したと判定された場合(S7:YES)には、抽選実行手段202が、ユーザに付与する超激レアの第2キャラクタを特別ガチャで決定する(ステップS9)。
【0084】
ついで、抽選実行手段202が、選択された超激レアの第2キャラクタに関する情報を生成する(ステップS10)。
【0085】
その後、第1キャラクタに関する情報とともに第2キャラクタに関する情報がゲーム装置3へ送信されて、第1キャラクタおよび第2キャラクタがユーザに付与される(ステップS11)。
【0086】
ついで、抽選実行手段202が、次回の特別ガチャに用いられる第2キャラクタ付与のためのモード抽選を行う(ステップS12)。
【0087】
また、抽選実行手段202が、このモードに基づいて天井回数の抽選を行う(ステップS13)。そして、このときに選択された天井回数は、次回、超激レアの第2キャラクタが付与されるまで維持される。
以上の手順により、本発明の抽選処理が実行される。
【0088】
以上をまとめると、本実施形態のゲームシステム1は、
ユーザの操作を受けつけるタッチパッド350を備えるゲーム装置3と、ゲーム装置3と通信ネットワーク4を介して接続されるサーバ装置2と、を備えるゲームシステム1であって、
ゲーム装置3は、
ユーザの操作に基づいて所定のゲームを実行するゲーム実行手段301、および
ユーザの操作に基づいて複数種類(ノーマル、レア、激レアのうちのいずれかの属性)の第1ゲーム媒体(第1キャラクタ)の中からいずれかの第1キャラクタをユーザに付与するための通常媒体抽選(通常ガチャ)を要求する抽選要求手段302、
を備え、
サーバ装置2は、
ユーザの操作に基づいて通常ガチャが要求されたことを契機として通常ガチャを行うとともに、通常ガチャが行われた回数が所定の天井回数となった場合に所定の第2ゲーム媒体(超激レアの第2キャラクタ)のうちからいずれかの第2キャラクタをユーザに付与するための特別媒体抽選(特別ガチャ)を行う抽選実行手段202、
を備え、
抽選実行手段202は、所定の遊技条件(超激レアの第2キャラクタが付与されたこと)が満たされた場合に、天井回数を決定するための回数抽選を行う際に用いられる1つのモードを複数のモードから選択するモード抽選を行って、モード抽選で選択されたモードに基づいて回数抽選を行う。
【0089】
<発明の効果>
本実施形態のゲームシステムによれば、ユーザがガチャ要求をし続けることにより、優れた属性を備えるゲーム媒体を必ず取得することができる。そのため、ユーザにガチャ要求をしようという意欲を持たせることができる。
【0090】
[他の実施形態]
前記実施形態においては、天国モードであるときに示唆がなされる例が記載されているが、本発明はこれには限られない。例えば、いずれのモードが選択されている場合であっても、「あと『7回』ガチャれば、超激レアキャラがもらえるよ!」などのカウントダウン表示を行うことができる。これにより、ユーザは、あと何回通常ガチャ要求を行えば超激レアのキャラクタを取得することができるかを把握することができる。
【0091】
また、前記実施形態では、選択されているモードが天国モードであることが示唆される例が記載されているが、当該示唆は偽物の演出(ガセ演出)であってもよい。すなわち、選択されているモードが天国モードでなくとも、ガセ演出抽選に当選した場合には、選択されているモードが天国モードであるかのような示唆が行われるガセ演出が行われてもよい。
【0092】
また、前記実施形態では、通常ガチャ要求が行われたあとにモードが天国モードであることの示唆が行われる例が記載されているが、本発明はこれには限られない。例えば、通常ガチャ要求が行われる前からモードが天国モードであることの示唆がなされていてもよいし、通常ガチャが要求されたのち、通常ガチャが実行される前に示唆がなされてもよい。
【0093】
また、前記実施形態では、選択されているモードが天国モードである場合に「10回ガチャる!」の文字およびアイコンが赤で表示される例が記載されているが、本発明はこれには限られない。例えば、ガチャで選択されたキャラクタが表示されるときの画像の背景によって、選択されているモードが示唆されてもよい。
【0094】
さらにまた、通常ガチャが実行されるときのサウンドが通常とは異なること、あるいは、キャラクタが付与されるときのサウンドが通常とは異なることなどによって、選択されているモードが示唆されてもよい。
【0095】
また、通常ガチャにて、例えばノーマルの第1キャラクタが7回連続して当選した場合には、示唆抽選の当選確率が高くなったり、示唆抽選の当選が確定したりしてもよい。
【0096】
また、ユーザが「1回ガチャる!」を選択した場合よりも「10回ガチャる!」を選択した場合のほうが、ユーザにとって有利なモードが選択されやすくてもよく、また、天井回数が小さい回数が選択されやすくてもよい。
【0097】
また、前記実施形態では、ゲーム媒体はキャラクタであったが、キャラクタに装備させるための武器あるいは防具、またはキャラクタ等を強化するための強化素材などであってもよい。
【0098】
また、前記実施形態では、第2キャラクタは超激レアのキャラクタである例が記載されているが、本発明はこれには限られない。第2キャラクタは、例えば、第1キャラクタとは異なるデッキから選択される激レアのキャラクタであってもよく、また、第1キャラクタと同じデッキから選択される激レアのキャラクタであってもよい。
【0099】
また、前記実施形態では、属性がレアリティであったが、本発明はこれには限られない。例えば、光属性、水属性などの属性が設定されたキャラクタがユーザに付与されてもよい。
【0100】
また、前記実施形態では、所定の遊技条件は超激レアの第2キャラクタをユーザが取得することであったが、本発明はこれには限られない。所定の遊技条件として、ゲームの運営側が定めた様々な条件を設定することができる。例えば、ユーザがノーマルの第1キャラクタを10回連続して取得した場合に、モード抽選あるいは天井回数の抽選などが行われてもよい。
【0101】
また、前記実施形態では、いったん選択されたモードは変更されない例が記載されているが、本発明はこれには限られない。例えば、通常ガチャにおいてレアリティの低い第1キャラクタが10回連続して当選した場合には、モードの昇格抽選あるいは降格抽選が行われてもよい。
【0102】
また、前記実施形態では、コンピュータ装置がサーバ装置である例が記載されているが、本発明はこれには限られない。例えば、一のユーザのゲーム装置がサーバ装置として機能してもよい。この場合には、BLUETOOTH(登録商標)で一方のゲーム装置と他方のゲーム装置とが接続されていてもよい。
【0103】
また、前記実施形態においては、ゲーム装置はスマートフォンなどの端末装置である例が記載されているが、本発明は、これには限られない。ゲーム装置は、例えば、ディスプレイおよびコントローラが外部接続される据え置き型のゲーム装置、あるいは、パーソナルコンピュータであってもよい。