特許第6760106号(P6760106)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6760106
(24)【登録日】2020年9月7日
(45)【発行日】2020年9月23日
(54)【発明の名称】蓄電装置
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/46 20060101AFI20200910BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20200910BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20200910BHJP
【FI】
   H01M10/46 101
   H02J7/00 301B
   H01M10/44 Q
【請求項の数】3
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-11232(P2017-11232)
(22)【出願日】2017年1月25日
(65)【公開番号】特開2018-120740(P2018-120740A)
(43)【公開日】2018年8月2日
【審査請求日】2019年10月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】吉澤 宏昌
(72)【発明者】
【氏名】広瀬 慎司
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 智之
(72)【発明者】
【氏名】新村 和寛
【審査官】 坂本 聡生
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−061453(JP,A)
【文献】 特開2016−052160(JP,A)
【文献】 特開2003−070168(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00− 7/12
7/34− 7/36
H01M10/44
10/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一のコネクタと第二のコネクタと導通部とを有し、
前記第一のコネクタは、第一の端子と第二の端子と第三の端子とを有し、
前記第二のコネクタは、第四の端子と第五の端子と第六の端子とを有し、
前記第一の端子は、負荷の一方の端子に接続され、
前記第二の端子は、前記導通部の一方の端子と前記第四の端子とに接続され、
前記第三の端子は、電池の一方の端子と前記負荷の他方の端子と前記第六の端子とに接続され、
前記第五の端子は、前記電池の他方の端子と前記導通部の他方の端子とに接続され、
前記第一のコネクタと前記第一のコネクタに接続される第一の充電コネクタとが接続されると、前記第二の端子は、前記第一の充電コネクタの一方の端子に接続され、前記第三の端子は、前記第一の充電コネクタの他方の端子に接続され、
前記第二のコネクタと前記第二のコネクタに接続される第二の充電コネクタとが接続されると、前記第五の端子は、前記第二の充電コネクタの一方の端子に接続され、前記第六の端子は、前記第二の充電コネクタの他方の端子に接続され、
前記第一のコネクタと前記第一のコネクタに接続される第一のジャンパプラグとが接続されると、前記第一の端子と前記第二の端子とは、前記第一のジャンパプラグのジャンパ線により短絡され、
前記第二のコネクタと前記第二のコネクタに接続される第二のジャンパプラグとが接続されると、前記第四の端子と前記第五の端子とは、前記第二のジャンパプラグのジャンパ線により短絡される、
ことを特徴とする蓄電装置。
【請求項2】
請求項1に記載の蓄電装置であって、
前記負荷の一方の端子が正極端子で他方の端子が負極端子で、前記電池の一方の端子が負極端子で他方の端子が正極端子で、前記導通部がダイオードである場合、前記ダイオードの一方の端子はアノード端子とし他方の端子はカソード端子とし、
又は、前記負荷の一方の端子が負極端子で他方の端子が正極端子で、前記電池の一方の端子が正極端子で他方の端子が負極端子で、前記導通部がダイオードである場合、前記ダイオードの一方の端子はカソード端子とし他方の端子はアノード端子とする、
ことを特徴とする蓄電装置。
【請求項3】
請求項1に記載の蓄電装置であって、
前記導通部がスイッチである場合、前記第一のコネクタに前記第一の充電コネクタが接続されると、前記スイッチが遮断状態から導通状態に移行する、
ことを特徴とする蓄電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
充電装置から蓄電装置へ供給する充電電流を増やす場合、充電電流が増えるのに応じて充電装置と蓄電装置とを接続する充電ケーブルの径が太くなる。そうすると充電ケーブルは曲げ難くなるとともに重量が増すため、利用者の作業性が低下する。そこで充電ケーブルを二つに分け、それぞれの充電ケーブルに流す充電電流を減らすことで、それぞれの充電ケーブルの径を細くし、それぞれの充電ケーブルを曲げ易くするとともに重量を減らすことで、利用者の作業性の低下を防止している。
【0003】
関連する技術として特許文献1などがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−176126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、充電ケーブルを二つに分けると、蓄電装置には、充電ケーブルそれぞれに設けられている充電コネクタと接続するためにコネクタが二つ必要となる。そこで蓄電装置に二つのコネクタを設ける場合でも、蓄電装置に設けられるコネクタと充電コネクタとが接続されているとき(充電時)は、負荷へ電流が流れないようにするとともに、蓄電装置に設けられる二つのコネクタのいずれか一つだけを用いても充電ができるようにしたい。
【0006】
本発明の一側面に係る目的は、充電時、負荷へ電流が流れないようにするとともに、蓄電装置に設けられる二つのコネクタのいずれか一つだけを用いても充電ができる蓄電装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る一つの形態である蓄電装置は、第一のコネクタと第二のコネクタと導通部とを有する。第一のコネクタは、第一の端子と第二の端子と第三の端子とを有し、第二のコネクタは、第四の端子と第五の端子と第六の端子とを有する。
【0008】
第一の端子は、負荷の一方の端子に接続され、第二の端子は、導通部の一方の端子と第四の端子とに接続され、第三の端子は、電池の一方の端子と負荷の他方の端子と第六の端子とに接続され、第五の端子は、電池の他方の端子と導通部の他方の端子とに接続される。
【0009】
第一のコネクタと第一のコネクタに接続される第一の充電コネクタとが接続されると、第二の端子は、第一の充電コネクタの一方の端子に接続され、第三の端子は、第一の充電コネクタの他方の端子に接続される。また、第二のコネクタと第二のコネクタに接続される第二の充電コネクタとが接続されると、第五の端子は、第二の充電コネクタの一方の端子に接続され、第六の端子は、第二の充電コネクタの他方の端子に接続される。
【0010】
第一のコネクタと第一のコネクタに接続される第一のジャンパプラグとが接続されると、第一の端子と第二の端子とは、第一のジャンパプラグのジャンパ線により短絡される。
第二のコネクタと第二のコネクタに接続される第二のジャンパプラグとが接続されると、第四の端子と第五の端子とは、第二のジャンパプラグのジャンパ線により短絡される。
【0011】
なお、負荷の一方の端子が正極端子で他方の端子が負極端子で、電池の一方の端子が負極端子で他方の端子が正極端子で、導通部がダイオードである場合、ダイオードの一方の端子はアノード端子とし他方の端子はカソード端子とし、
又は、負荷の一方の端子が負極端子で他方の端子が正極端子で、電池の一方の端子が正極端子で他方の端子が負極端子で、導通部がダイオードである場合、ダイオードの一方の端子はカソード端子とし他方の端子はアノード端子とする。
【0012】
また、導通部がスイッチである場合、第一のコネクタに第一の充電コネクタが接続されると、スイッチが遮断状態から導通状態に移行する。
【発明の効果】
【0013】
充電時、負荷へ電流が流れないようにするとともに、蓄電装置に設けられる二つのコネクタのいずれか一つだけを用いても充電ができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態1の蓄電装置の一実施例を示す図である。
図2】変形例1の蓄電装置の一実施例を示す図である。
図3】実施形態2の蓄電装置の一実施例を示す図である。
図4】変形例2の蓄電装置の一実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
<実施形態1>
図1は、実施形態1の蓄電装置1の一実施例を示す図である。実施形態1の蓄電装置1は、充電装置2とモータMG(負荷)と接続される。蓄電装置1は、コネクタ3a(第一のコネクタ)、コネクタ3b(第二のコネクタ)、ダイオードD1(導通部)、電池B1を有する。
【0016】
コネクタ3aは、端子1p(第一の端子)と端子2p(第二の端子)と端子3p(第三の端子)とを有する。また、コネクタ3aは、電池B1からモータMGへ電力供給をしてモータMGを駆動する場合(放電時)にジャンパプラグ4aと接続される。また、コネクタ3aは、充電装置2から電池B1へ電力供給をして充電をする場合(充電時)に充電コネクタ5a(第一の充電コネクタ)と接続される。
【0017】
コネクタ3bは、端子4p(第四の端子)と端子5p(第五の端子)と端子6p(第六の端子)とを有する。また、コネクタ3bは、電池B1からモータMGへ電力供給をしてモータMGを駆動する場合(放電時)にジャンパプラグ4bと接続される。また、コネクタ3bは、充電装置2から電池B1へ電力供給をして充電をする場合(充電時)に充電コネクタ5b(第二の充電コネクタ)と接続される。
【0018】
電池B1は、例えば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池などの二次電池又は蓄電素子などである。
図1の蓄電装置1の回路について説明する。
【0019】
コネクタ3aの端子1pは、モータMGの正極端子(+)に接続される。コネクタ3aの端子2pは、ダイオードD1のアノード端子とコネクタ3bの端子4pとに接続される。コネクタ3aの端子3pは、電池B1の負極端子(−)とモータMGの負極端子(−)とコネクタ3bの端子6pとに接続される。コネクタ3bの端子5pは、電池B1の正極端子(+)とダイオードD1のカソード端子とに接続される。
【0020】
コネクタ3aとコネクタ3aに接続される充電コネクタ5aとが接続されると(充電時)、コネクタ3aの端子2pは、充電コネクタ5aの端子2pに接続され、コネクタ3aの端子3pは、充電コネクタ5aの端子3pに接続される。
【0021】
なお、充電コネクタ5aの端子2pは、充電ケーブル7aの正極配線を介して充電装置2の正極端子(+)に接続され、充電コネクタ5aの端子3pは、充電ケーブル7aの負極配線を介して充電装置2の負極端子(−)に接続される。
【0022】
コネクタ3bとコネクタ3bに接続される充電コネクタ5bとが接続されると(充電時)、コネクタ3bの端子5pは、充電コネクタ5bの端子5pに接続され、コネクタ3bの端子6pは、充電コネクタ5bの端子6pに接続される。
【0023】
なお、充電コネクタ5bの端子5pは、充電ケーブル7bの正極配線を介して充電装置2の正極端子(+)に接続され、充電コネクタ5bの端子6pは、充電ケーブル7bの負極配線を介して充電装置2の負極端子(−)に接続される。
【0024】
コネクタ3aとコネクタ3aに接続されるジャンパプラグ4aとが接続されると、コネクタ3aの端子1pとコネクタ3aの端子2pとは、ジャンパプラグ4aのジャンパ線6aにより短絡される。
【0025】
コネクタ3bとコネクタ3bに接続されるジャンパプラグ4bとが接続されると、コネクタ3bの端子4pとコネクタ3bの端子5pとは、ジャンパプラグ4bのジャンパ線6bにより短絡される。
【0026】
図1の蓄電装置1の充電の動作について説明する。
(1)コネクタ3aと充電コネクタ5aとを接続し、コネクタ3bと充電コネクタ5bとを接続して充電をする場合(二つのコネクタ3a、3bを用いて充電をする場合)、充電装置2の充電ケーブル7aの正極配線に接続される正極端子(+)は、充電ケーブル7aの正極配線、充電コネクタ5aの端子2p、コネクタ3aの端子2p、ダイオードD1のアノード端子、ダイオードD1のカソード端子を介し、電池B1の正極端子(+)に接続される。
【0027】
また、充電装置2の充電ケーブル7aの負極配線に接続される負極端子(−)は、充電ケーブル7aの負極配線、充電コネクタ5aの端子3p、コネクタ3aの端子3pを介し、電池B1の負極端子(−)に接続される。
【0028】
また、充電装置2の充電ケーブル7bの正極配線に接続される正極端子(+)は、充電ケーブル7bの正極配線、充電コネクタ5bの端子5p、コネクタ3bの端子5pを介し、電池B1の正極端子(+)に接続される。
【0029】
また、充電装置2の充電ケーブル7bの負極配線に接続される負極端子(−)は、充電ケーブル7bの負極配線、充電コネクタ5bの端子6p、コネクタ3bの端子6pを介し、電池B1の負極端子(−)に接続される。
【0030】
このように、二つのコネクタ3a、3bを用いて充電をする場合でも、ダイオードD1を介し、充電装置2から電池B1へ充電ができる。また、コネクタ3aの端子1pと接続されるモータMGの正極端子(+)はオープン状態であるので、モータMGへ電流が流れないようにできる。
【0031】
(2)コネクタ3bとジャンパプラグ4bとが接続されていない状態で、コネクタ3aと充電コネクタ5aとを接続して充電をする場合(一つのコネクタ3aを用いて充電をする場合)、充電装置2の充電ケーブル7aの正極配線に接続される正極端子(+)は、充電ケーブル7aの正極配線、充電コネクタ5aの端子2p、コネクタ3aの端子2p、ダイオードD1のアノード端子、ダイオードD1のカソード端子を介し、電池B1の正極端子(+)に接続される。
【0032】
また、充電装置2の充電ケーブル7aの負極配線に接続される負極端子(−)は、充電ケーブル7aの負極配線、充電コネクタ5aの端子3p、コネクタ3aの端子3pを介し、電池B1の負極端子(−)に接続される。
【0033】
このように、コネクタ3bとジャンパプラグ4bとが接続されていない状態で、一つのコネクタ3aを用いて充電をする場合でも、ダイオードD1を介し、充電装置2から電池B1へ充電ができる。また、コネクタ3aの端子1pと接続されるモータMGの正極端子(+)はオープン状態であるので、モータMGへ電流が流れないようにできる。
【0034】
(3)コネクタ3bと充電コネクタ5bとを接続して充電をする場合(一つのコネクタ3bを用いて充電をする場合)、充電装置2の充電ケーブル7bの正極配線に接続される正極端子(+)は、充電ケーブル7bの正極配線、充電コネクタ5bの端子5p、コネクタ3bの端子5pを介し、電池B1の正極端子(+)に接続される。
【0035】
また、充電装置2の充電ケーブル7bの負極配線に接続される負極端子(−)は、充電ケーブル7bの負極配線、充電コネクタ5bの端子6p、コネクタ3bの端子6pを介し、電池B1の負極端子(−)に接続される。
【0036】
このように、一つのコネクタ3bを用いて充電をする場合でも、充電装置2から電池B1へ充電ができる。また、コネクタ3aとジャンパプラグ4aとが接続されない場合は、コネクタ3bの端子4pと接続されるモータMGの正極端子(+)はオープン状態であるので、モータMGへ電流が流れないようにできる。また、コネクタ3aとジャンパプラグ4aとが接続される場合でも、ダイオードD1があるので、モータMGへ電流が流れないようにできる。
【0037】
すなわち、ダイオードD1のアノード端子とコネクタ3aの端子2pとを接続し、ダイオードD1のカソード端子とコネクタ3bの端子5pと電池B1の正極端子とを接続することで、蓄電装置1に設けられる二つのコネクタ3a、3bのいずれか一つだけを用いても充電ができる。また、コネクタ3a、3bにジャンパプラグ4a、4bを共に接続しないと、電池B1からモータMGへ電流が流れないようにできる。
【0038】
<変形例1>
図2は、変形例1の蓄電装置21の一実施例を示す図である。変形例1の蓄電装置21は、充電装置2とモータMG(負荷)と接続される。蓄電装置21は、コネクタ3a(第一のコネクタ)、コネクタ3b(第二のコネクタ)、スイッチSW1(導通部)、電池B1、制御部22を有する。実施形態1と変形例1との違いは、図1に示すダイオードD1を、図2に示すようにスイッチSW1及び制御部22に置き換えたことである。
【0039】
スイッチSW1は、例えば、リレー又は半導体素子などを用いることが考えられる。
制御部22は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device)など)を用いた回路が考えられる。
【0040】
図2の蓄電装置21の回路について説明する。なお、図1と同じ構成は説明を省略する。
コネクタ3aの端子2pは、スイッチSW1の一方の端子とコネクタ3bの端子4pとに接続される。コネクタ3bの端子5pは、電池B1の正極端子(+)とスイッチSW1の他方の端子とに接続される。
【0041】
また、制御部22は、コネクタ3aと充電コネクタ5aとが接続されたことを示す接続検知信号を取得し、スイッチSW1を遮断状態から導通状態にする。
図2の蓄電装置21の充電の動作について説明する。
【0042】
(4)コネクタ3aと充電コネクタ5aとを接続し、コネクタ3bと充電コネクタ5bとを接続して充電をする場合(二つのコネクタ3a、3bを用いて充電をする場合)、スイッチSW1は導通状態になり、充電装置2の充電ケーブル7aの正極配線に接続される正極端子(+)は、充電ケーブル7aの正極配線、充電コネクタ5aの端子2p、コネクタ3aの端子2p、スイッチSW1を介し、電池B1の正極端子(+)に接続される。
【0043】
また、充電装置2の充電ケーブル7aの負極配線に接続される負極端子(−)は、充電ケーブル7aの負極配線、充電コネクタ5aの端子3p、コネクタ3aの端子3pを介し、電池B1の負極端子(−)に接続される。
【0044】
また、充電装置2の充電ケーブル7bの正極配線に接続される正極端子(+)は、充電ケーブル7bの正極配線、充電コネクタ5bの端子5p、コネクタ3bの端子5pを介し、電池B1の正極端子(+)に接続される。
【0045】
また、充電装置2の充電ケーブル7bの負極配線に接続される負極端子(−)は、充電ケーブル7bの負極配線、充電コネクタ5bの端子6p、コネクタ3bの端子6pを介し、電池B1の負極端子(−)に接続される。
【0046】
このように、二つのコネクタ3a、3bを用いて充電をする場合でも、スイッチSW1を介し、充電装置2から電池B1へ充電ができる。また、コネクタ3aの端子1pと接続されるモータMGの正極端子(+)はオープン状態であるので、モータMGへ電流が流れないようにできる。
【0047】
(5)コネクタ3bとジャンパプラグ4bとが接続されていない状態で、コネクタ3aと充電コネクタ5aとを接続して充電をする場合(一つのコネクタ3aを用いて充電をする場合)、スイッチSW1は導通状態になり、充電装置2の充電ケーブル7aの正極配線に接続される正極端子(+)は、充電ケーブル7aの正極配線、充電コネクタ5aの端子2p、コネクタ3aの端子2p、スイッチSW1を介し、電池B1の正極端子(+)に接続される。
【0048】
また、充電装置2の充電ケーブル7aの負極配線に接続される負極端子(−)は、充電ケーブル7aの負極配線、充電コネクタ5aの端子3p、コネクタ3aの端子3pを介し、電池B1の負極端子(−)に接続される。
【0049】
このように、コネクタ3bとジャンパプラグ4bとが接続されていない状態で、一つのコネクタ3aを用いて充電をする場合でも、スイッチSW1を介し、充電装置2から電池B1へ充電ができる。また、コネクタ3aの端子1pと接続されるモータMGの正極端子(+)はオープン状態であるので、モータMGへ電流が流れないようにできる。
【0050】
(6)コネクタ3bと充電コネクタ5bとを接続して充電をする場合(一つのコネクタ3bを用いて充電をする場合)、スイッチSW1は遮断状態で、充電装置2の充電ケーブル7bの正極配線に接続される正極端子(+)は、充電ケーブル7bの正極配線、充電コネクタ5bの端子5p、コネクタ3bの端子5pを介し、電池B1の正極端子(+)に接続される。
【0051】
また、充電装置2の充電ケーブル7bの負極配線に接続される負極端子(−)は、充電ケーブル7bの負極配線、充電コネクタ5bの端子6p、コネクタ3bの端子6pを介し、電池B1の負極端子(−)に接続される。
【0052】
このように、一つのコネクタ3bを用いて充電をする場合でも、充電装置2から電池B1へ充電ができる。また、コネクタ3aとジャンパプラグ4aとが接続されない場合は、コネクタ3bの端子4pと接続されるモータMGの正極端子(+)はオープン状態であるので、モータMGへ電流が流れないようにできる。また、コネクタ3aとジャンパプラグ4aとが接続される場合でも、スイッチSW1が遮断状態であるので、モータMGへ電流が流れないようにできる。
【0053】
すなわち、スイッチSW1の一方の端子とコネクタ3aの端子2pとを接続し、スイッチSW1の他方の端子とコネクタ3bの端子5pと電池B1の正極端子とを接続することで、蓄電装置21に設けられる二つのコネクタ3a、3bのいずれか一つだけを用いても充電ができる。また、コネクタ3a、3bにジャンパプラグ4a、4bを共に接続しないと、電池B1からモータMGへ電流が流れないようにできる。
【0054】
<実施形態2>
図3は、実施形態2の蓄電装置31の一実施例を示す図である。実施形態2の蓄電装置31は、充電装置2とモータMG(負荷)と接続される。蓄電装置31は、コネクタ3a(第一のコネクタ)、コネクタ3b(第二のコネクタ)、ダイオードD1(導通部)、電池B1を有する。
【0055】
コネクタ3aは、端子1p(第一の端子)と端子2p(第二の端子)と端子3p(第三の端子)を有する。また、コネクタ3aは、電池B1からモータMGへ電力供給をしてモータMGを駆動する場合(放電時)にジャンパプラグ4aと接続される。また、コネクタ3aは、充電装置2から電池B1へ電力供給をして充電をする場合(充電時)に充電コネクタ5a(第一の充電コネクタ)と接続される。
【0056】
コネクタ3bは、端子4p(第四の端子)と端子5p(第五の端子)と端子6p(第六の端子)を有する。また、コネクタ3bは、電池B1からモータMGへ電力供給をしてモータMGを駆動する場合(放電時)にジャンパプラグ4bと接続される。また、コネクタ3bは、充電装置2から電池B1へ電力供給をして充電をする場合(充電時)に充電コネクタ5b(第二の充電コネクタ)と接続される。
【0057】
図3の蓄電装置31の回路について説明する。
コネクタ3aの端子1pは、モータMGの負極端子(−)に接続される。コネクタ3aの端子2pは、ダイオードD1のカソード端子とコネクタ3bの端子4pとに接続される。コネクタ3aの端子3pは、電池B1の正極端子(+)とモータMGの正極端子(+)とコネクタ3bの端子6pとに接続される。コネクタ3bの端子5pは、電池B1の負極端子(−)とダイオードD1のアノード端子とに接続される。
【0058】
コネクタ3aとコネクタ3aに接続される充電コネクタ5aとが接続されると(充電時)、コネクタ3aの端子2pは、充電コネクタ5aの端子2pに接続され、コネクタ3aの端子3pは、充電コネクタ5aの端子3pに接続される。
【0059】
なお、充電コネクタ5aの端子2pは、充電ケーブル7aの負極配線を介して充電装置2の負極端子(−)に接続され、充電コネクタ5aの端子3pは、充電ケーブル7aの正極配線を介して充電装置2の正極端子(+)に接続される。
【0060】
コネクタ3bとコネクタ3bに接続される充電コネクタ5bとが接続されると(充電時)、コネクタ3bの端子5pは、充電コネクタ5bの端子5pに接続され、コネクタ3bの端子6pは、充電コネクタ5bの端子6pに接続される。
【0061】
なお、充電コネクタ5bの端子5pは、充電ケーブル7bの負極配線を介して充電装置2の負極端子(−)に接続され、充電コネクタ5bの端子6pは、充電ケーブル7bの正極配線を介して充電装置2の正極端子(+)に接続される。
【0062】
コネクタ3aとコネクタ3aに接続されるジャンパプラグ4aとが接続されると、コネクタ3aの端子1pとコネクタ3aの端子2pとは、ジャンパプラグ4aのジャンパ線6aにより短絡される。
【0063】
コネクタ3bとコネクタ3bに接続されるジャンパプラグ4bとが接続されると、コネクタ3bの端子4pとコネクタ3bの端子5pとは、ジャンパプラグ4bのジャンパ線6bにより短絡される。
【0064】
図3の蓄電装置31の充電の動作について説明する。
(7)コネクタ3aと充電コネクタ5aとを接続し、コネクタ3bと充電コネクタ5bとを接続して充電をする場合(二つのコネクタ3a、3bを用いて充電をする場合)、電池B1の負極端子(−)は、ダイオードD1のアノード端子、ダイオードD1のカソード端子、コネクタ3aの端子2p、充電コネクタ5aの端子2p、充電ケーブル7aの負極配線、充電装置2の充電ケーブル7aの負極配線に接続される負極端子(−)に接続される。
【0065】
また、電池B1の正極端子(+)は、コネクタ3aの端子3p、充電コネクタ5aの端子3p、充電ケーブル7aの正極配線を介し、充電装置2の充電ケーブル7aの正極配線に接続される正極端子(+)に接続される。
【0066】
また、電池B1の負極端子(−)は、コネクタ3bの端子5p、充電コネクタ5bの端子5p、充電ケーブル7bの負極配線を介し、充電装置2の充電ケーブル7bの負極配線に接続される負極端子(−)に接続される。
【0067】
また、電池B1の正極端子(+)は、コネクタ3bの端子6p、充電コネクタ5bの端子6p、充電ケーブル7bの正極配線を介し、充電装置2の充電ケーブル7bの正極配線に接続される正極端子(+)に接続される。
【0068】
このように、二つのコネクタ3a、3bを用いて充電をする場合でも、ダイオードD1を介し、充電装置2から電池B1へ充電ができる。また、コネクタ3aの端子1pと接続されるモータMGの正極端子(+)はオープン状態であるので、モータMGへ電流が流れないようにできる。
【0069】
(8)コネクタ3bとジャンパプラグ4bとが接続されていない状態で、コネクタ3aと充電コネクタ5aとを接続して充電をする場合(一つのコネクタ3aを用いて充電をする場合)、電池B1の負極端子(−)は、ダイオードD1のアノード端子、ダイオードD1のカソード端子、コネクタ3aの端子2p、充電コネクタ5aの端子2p、充電ケーブル7aの負極配線、充電装置2の充電ケーブル7aの負極配線に接続される負極端子(−)に接続される。
【0070】
また、電池B1の正極端子(+)は、コネクタ3aの端子3p、充電コネクタ5aの端子3p、充電ケーブル7aの正極配線を介し、充電装置2の充電ケーブル7aの正極配線に接続される正極端子(+)に接続される。
【0071】
このように、コネクタ3bとジャンパプラグ4bとが接続されていない状態で、一つのコネクタ3aを用いて充電をする場合でも、ダイオードD1を介し、充電装置2から電池B1へ充電ができる。また、コネクタ3aの端子1pと接続されるモータMGの正極端子(+)はオープン状態であるので、モータMGへ電流が流れないようにできる。
【0072】
(9)コネクタ3bと充電コネクタ5bとを接続して充電をする場合(一つのコネクタ3bを用いて充電をする場合)、電池B1の負極端子(−)は、コネクタ3bの端子5p、充電コネクタ5bの端子5p、充電ケーブル7bの負極配線を介し、充電装置2の充電ケーブル7bの負極配線に接続される負極端子(−)に接続される。
【0073】
また、電池B1の正極端子(+)は、コネクタ3bの端子6p、充電コネクタ5bの端子6p、充電ケーブル7bの正極配線を介し、充電装置2の充電ケーブル7bの正極配線に接続される正極端子(+)に接続される。
【0074】
このように、一つのコネクタ3bを用いて充電をする場合でも、充電装置2から電池B1へ充電ができる。また、コネクタ3aとジャンパプラグ4aとが接続されない場合は、コネクタ3bの端子4pと接続されるモータMGの正極端子(+)はオープン状態であるので、モータMGへ電流が流れないようにできる。また、コネクタ3aとジャンパプラグ4aとが接続される場合でも、ダイオードD1があるので、モータMGへ電流が流れないようにできる。
【0075】
すなわち、ダイオードD1のカソード端子とコネクタ3aの端子2pとを接続し、ダイオードD1のアノード端子とコネクタ3bの端子5pと電池B1の負極端子とを接続することで、蓄電装置31に設けられる二つのコネクタ3a、3bのいずれか一つだけを用いても充電ができる。また、コネクタ3a、3bにジャンパプラグ4a、4bを共に接続しないと、電池B1からモータMGへ電流が流れないようにできる。
【0076】
<変形例2>
図4は、変形例2の蓄電装置41の一実施例を示す図である。変形例2の蓄電装置41は、充電装置2とモータMG(負荷)と接続される。蓄電装置41は、コネクタ3a(第一のコネクタ)、コネクタ3b(第二のコネクタ)、スイッチSW1(導通部)、電池B1、制御部22を有する。実施形態2と変形例2との違いは、図3に示すダイオードD1を、図4に示すようにスイッチSW1及び制御部22に置き換えたことである。
【0077】
スイッチSW1は、例えば、リレー又は半導体素子などを用いることが考えられる。
制御部22は、例えば、CPU、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイスを用いた回路が考えられる。
【0078】
図4の蓄電装置41の回路について説明する。なお、図3と同じ構成は説明を省略する。
コネクタ3aの端子2pは、スイッチSW1の一方の端子とコネクタ3bの端子4pとに接続される。コネクタ3bの端子5pは、電池B1の負極端子(−)とスイッチSW1の他方の端子とに接続される。
【0079】
また、制御部22は、コネクタ3aと充電コネクタ5aとが接続されたことを示す接続検知信号を取得し、スイッチSW1を遮断状態から導通状態にする。
図4の蓄電装置41の充電の動作について説明する。
【0080】
(10)コネクタ3aと充電コネクタ5aとを接続し、コネクタ3bと充電コネクタ5bとを接続して充電をする場合(二つのコネクタ3a、3bを用いて充電をする場合)、スイッチSW1は導通状態になり、電池B1の負極端子(−)は、スイッチSW1、コネクタ3aの端子2p、充電コネクタ5aの端子2p、充電ケーブル7aの負極配線、充電装置2の充電ケーブル7aの負極配線に接続される負極端子(−)に接続される。
【0081】
また、電池B1の正極端子(+)は、コネクタ3aの端子3p、充電コネクタ5aの端子3p、充電ケーブル7aの正極配線を介し、充電装置2の充電ケーブル7aの正極配線に接続される正極端子(+)に接続される。
【0082】
また、電池B1の負極端子(−)は、コネクタ3bの端子5p、充電コネクタ5bの端子5p、充電ケーブル7bの負極配線を介し、充電装置2の充電ケーブル7bの負極配線に接続される負極端子(−)に接続される。
【0083】
また、電池B1の正極端子(+)は、コネクタ3bの端子6p、充電コネクタ5bの端子6p、充電ケーブル7bの正極配線を介し、充電装置2の充電ケーブル7bの正極配線に接続される正極端子(+)に接続される。
【0084】
このように、二つのコネクタ3a、3bを用いて充電をする場合でも、スイッチSW1を介し、充電装置2から電池B1へ充電ができる。また、コネクタ3aの端子1pと接続されるモータMGの正極端子(+)はオープン状態であるので、モータMGへ電流が流れないようにできる。
【0085】
(11)コネクタ3bとジャンパプラグ4bとが接続されていない状態で、コネクタ3aと充電コネクタ5aとを接続して充電をする場合(一つのコネクタ3aを用いて充電をする場合)、スイッチSW1は導通状態になり、電池B1の負極端子(−)は、スイッチSW1、コネクタ3aの端子2p、充電コネクタ5aの端子2p、充電ケーブル7aの負極配線、充電装置2の充電ケーブル7aの負極配線に接続される負極端子(−)に接続される。
【0086】
また、電池B1の正極端子(+)は、コネクタ3aの端子3p、充電コネクタ5aの端子3p、充電ケーブル7aの正極配線を介し、充電装置2の充電ケーブル7aの正極配線に接続される正極端子(+)に接続される。
【0087】
このように、コネクタ3bとジャンパプラグ4bとが接続されていない状態で、一つのコネクタ3aを用いて充電をする場合でも、スイッチSW1を介し、充電装置2から電池B1へ充電ができる。また、コネクタ3aの端子1pと接続されるモータMGの正極端子(+)はオープン状態であるので、モータMGへ電流が流れないようにできる。
【0088】
(12)コネクタ3bと充電コネクタ5bとを接続して充電をする場合(一つのコネクタ3bを用いて充電をする場合)、スイッチSW1は遮断状態で、電池B1の負極端子(−)は、コネクタ3bの端子5p、充電コネクタ5bの端子5p、充電ケーブル7bの負極配線を介し、充電装置2の充電ケーブル7bの負極配線に接続される負極端子(−)に接続される。
【0089】
また、電池B1の正極端子(+)は、コネクタ3bの端子6p、充電コネクタ5bの端子6p、充電ケーブル7bの正極配線を介し、充電装置2の充電ケーブル7bの正極配線に接続される正極端子(+)に接続される。
【0090】
このように、一つのコネクタ3bを用いて充電をする場合でも、充電装置2から電池B1へ充電ができる。また、コネクタ3aとジャンパプラグ4aとが接続されない場合は、コネクタ3bの端子4pと接続されるモータMGの正極端子(+)はオープン状態であるので、モータMGへ電流が流れないようにできる。また、コネクタ3aとジャンパプラグ4aとが接続される場合でも、スイッチSW1が遮断状態であるので、モータMGへ電流が流れないようにできる。
【0091】
すなわち、スイッチSW1の一方の端子とコネクタ3aの端子2pに接続し、スイッチSW1の他方の端子とコネクタ3bの端子5pと電池B1の負極端子と接続することで、蓄電装置41に設けられる二つのコネクタ3a、3bのいずれか一つだけを用いても充電ができる。また、コネクタ3a、3bにジャンパプラグ4a、4bを共に接続しないと、電池B1からモータMGへ電流が流れないようにできる。
【0092】
なお、実施形態1、変形例1、実施形態2、変形例2では充電装置2が一台で、充電装置2に充電ケーブル7a、7bがある例について説明したが、二台の充電装置を用いて蓄電装置を充電してもよい。
【0093】
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
【符号の説明】
【0094】
1、21、31、41 蓄電装置
2 充電装置
3a、3b コネクタ
4a、4b ジャンパプラグ
5a、5b 充電コネクタ
6a、6b ジャンパ線
7a、7b 充電ケーブル
22 制御部
B1 電池
D1 ダイオード
MG モータ
SW1 スイッチ
図1
図2
図3
図4