(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示制御部は、前記センサ情報を前記受信部が受信できなくなった前記センサを認識可能となるように前記画面の表示内容を変更する制御を行う、請求項1または請求項2に記載のセンサ管理装置。
前記表示制御部は、前記センサ情報を前記受信部が受信できなくなった前記センサと前記計測結果とを対応付けた内容を前記画面から削除する制御を行う、請求項3に記載のセンサ管理装置。
前記表示制御部は、前記センサ情報を前記受信部が再び受信できるようになった前記センサに関する前記画面の表示内容を変更前に戻す制御を行う、請求項3に記載のセンサ管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
最初に、本発明の実施の形態の内容を列記して説明する。
【0018】
(1)本発明の実施の形態に係るセンサ管理装置は、センサによる計測結果を示すセンサ情報を受信する受信部と、前記受信部によって受信された前記センサ情報の示す前記計測結果と前記センサとを対応付けた画面を表示する制御を行う表示制御部とを備え、前記表示制御部は、前記センサ情報を前記受信部が受信できなくなった前記センサを認識可能となるように前記画面の表示内容を変更する制御を行う。
【0019】
このような構成により、たとえば、センサ管理装置へのセンサ情報の伝送が停止したセンサと、当該伝送が継続しているセンサとをユーザが容易に識別することができる。また、たとえば、ユーザは、センサからのセンサ情報の伝送が停止した場合に、伝送が停止した原因の調査等、当該センサを復旧させるために必要な作業に速やかに取り掛かることができるため、当該センサによる計測結果を取得できない期間を短縮することができる。したがって、センサによる計測結果を画面に表示する構成において、センサの計測結果を表示側で取得できなくなった状況においてユーザを支援することができる。
【0020】
(2)好ましくは、前記表示制御部は、前記センサ情報を前記受信部が受信できなくなった前記センサと前記計測結果とを対応付けた内容を前記画面から削除する制御を行う。
【0021】
このような構成により、たとえば、センサ管理装置へのセンサ情報の伝送が継続しているセンサをユーザに認識させることができ、また、画面表示が煩雑になっている場合には、煩雑さを解消することができる。
【0022】
(3)好ましくは、前記表示制御部は、前記センサ情報を前記受信部が受信できなくなった原因をさらに示す前記画面を表示する制御を行う。
【0023】
このような構成により、たとえば、ユーザは、センサからのセンサ情報の伝送が停止した原因を自ら調査することなく容易に把握することができるため、センサ情報の伝送の復旧を効率的に行うことができる。
【0024】
(4)より好ましくは、前記受信部は、さらに、前記センサの電源がオフされた旨を示すオフ情報を前記センサから受信し、前記表示制御部は、前記受信部によって前記オフ情報が受信された場合、前記原因として、前記センサの電源がオフされた旨を示す前記画面を表示する制御を行う。
【0025】
このような構成により、ユーザは、センサからのセンサ情報の伝送が停止した原因が、当該センサの電源がオフされたことであることを容易に把握することができる。
【0026】
(5)より好ましくは、前記センサ管理装置は、さらに、前記センサと自己のセンサ管理装置との通信品質を判断する判断部を備え、前記表示制御部は、前記判断部によって前記通信品質が悪いと判断された場合、前記原因として前記通信品質が悪い旨を示す前記画面を表示する制御を行う。
【0027】
このような構成により、ユーザは、センサからのセンサ情報の伝送が停止した原因が、当該センサとセンサ管理装置との通信品質の悪化であることを容易に把握することができる。
【0028】
(6)より好ましくは、前記受信部は、さらに、前記センサのバッテリの蓄電残量に関するバッテリ情報を前記センサから受信し、前記表示制御部は、前記蓄電残量が少ないことを示す前記バッテリ情報が前記受信部によって受信された場合、前記原因として前記蓄電残量が少ない旨を示す前記画面を表示する制御を行う。
【0029】
このような構成により、ユーザは、センサからのセンサ情報の伝送が停止した原因が、当該センサにおけるバッテリの蓄電残量の不足であることを容易に把握することができる。
【0030】
(7)より好ましくは、前記表示制御部は、前記原因として前記センサが故障している旨を示すか、または前記原因の代わりに、前記原因が不明である旨を示す前記画面を表示する制御を行う。
【0031】
このような構成により、ユーザは、センサからのセンサ情報の伝送が停止した原因が、センサ管理装置によって判断可能な原因以外の原因であることを認識することができる。
【0032】
(8)好ましくは、前記表示制御部は、前記センサ情報を前記受信部が受信できなくなった前記センサの識別情報のリストをさらに示す前記画面を表示する制御を行う。
【0033】
このような構成により、ユーザは、センサ管理装置へのセンサ情報の伝送が停止したセンサの一覧を確認することができる。
【0034】
(9)好ましくは、前記表示制御部は、前記センサ情報を前記受信部が再び受信できるようになった前記センサに関する前記画面の表示内容を変更前に戻す制御を行う。
【0035】
このような構成により、たとえば、ユーザは、センサ管理装置へのセンサ情報の伝送が再開されたことを認識することができる。また、センサ管理装置においてセンサ情報を再び受信できるようになった場合に、画面の表示を自動で更新することができる。
【0036】
(10)本発明の実施の形態に係るセンサは、計測を行う計測部と、前記計測部による計測結果を示すセンサ情報を、前記センサ情報の示す前記計測結果と前記センサとを対応付けた画面を表示する制御を行うことが可能なセンサ管理装置へ送信する処理を行う送信処理部とを備え、前記送信処理部は、さらに、自己のセンサの電源がオフされた旨を示すオフ情報と自己のセンサの識別情報とを前記センサ管理装置へ送信する処理を行う。
【0037】
このような構成により、たとえば、ユーザは、センサからのセンサ情報の伝送が停止した場合に、当該伝送の停止の原因が、センサの電源がオフされたことであることを容易に把握することができる。したがって、センサによる計測結果を画面に表示する構成において、センサの計測結果を表示側で取得できなくなった状況においてユーザを支援することができる。
【0038】
(11)本発明の実施の形態に係る監視システムは、センサと、センサ管理装置とを備え、前記センサは、自己の計測結果を示すセンサ情報を前記センサ管理装置へ送信し、前記センサ管理装置は、前記センサから送信された前記センサ情報を受信し、受信した前記センサ情報の示す前記計測結果と前記センサとを対応付けた画面を表示する制御を行い、前記センサ管理装置は、前記センサ情報を自己が受信できなくなった前記センサを認識可能となるように前記画面の表示内容を変更する制御を行う。
【0039】
このような構成により、たとえば、センサ管理装置へのセンサ情報の伝送が停止したセンサと、当該伝送が継続しているセンサとをユーザが容易に識別することができる。また、たとえば、ユーザは、センサからのセンサ情報の伝送が停止した場合に、伝送が停止した原因の調査等、当該センサを復旧させるために必要な作業に速やかに取り掛かることができるため、当該センサによる計測結果を取得できない期間を短縮することができる。したがって、センサによる計測結果を画面に表示する構成において、センサの計測結果を表示側で取得できなくなった状況においてユーザを支援することができる。
【0040】
(12)本発明の実施の形態に係るセンサ管理方法は、センサ管理装置におけるセンサ管理方法であって、センサによる計測結果を示すセンサ情報を受信するステップと、受信した前記センサ情報の示す前記計測結果と前記センサとを対応付けた画面を表示する制御を行うステップと、前記センサ情報を受信できなくなった前記センサを認識可能となるように前記画面の表示内容を変更する制御を行うステップとを含む。
【0041】
このような構成により、たとえば、センサ管理装置へのセンサ情報の伝送が停止したセンサと、当該伝送が継続しているセンサとをユーザが容易に識別することができる。また、たとえば、ユーザは、センサからのセンサ情報の伝送が停止した場合に、伝送が停止した原因の調査等、当該センサを復旧させるために必要な作業に速やかに取り掛かることができるため、当該センサによる計測結果を取得できない期間を短縮することができる。したがって、センサによる計測結果を画面に表示する構成において、センサの計測結果を表示側で取得できなくなった状況においてユーザを支援することができる。
【0042】
(13)本発明の実施の形態に係るセンサ管理プログラムは、センサ管理装置において用いられるセンサ管理プログラムであって、コンピュータに、センサによる計測結果を示すセンサ情報を受信するステップと、受信した前記センサ情報の示す前記計測結果と前記センサとを対応付けた画面を表示する制御を行うステップと、前記センサ情報を受信できなくなった前記センサを認識可能となるように前記画面の表示内容を変更する制御を行うステップとを実行させるためのプログラムである。
【0043】
このような構成により、たとえば、センサ管理装置へのセンサ情報の伝送が停止したセンサと、当該伝送が継続しているセンサとをユーザが容易に識別することができる。また、たとえば、ユーザは、センサからのセンサ情報の伝送が停止した場合に、伝送が停止した原因の調査等、当該センサを復旧させるために必要な作業に速やかに取り掛かることができるため、当該センサによる計測結果を取得できない期間を短縮することができる。したがって、センサによる計測結果を画面に表示する構成において、センサの計測結果を表示側で取得できなくなった状況においてユーザを支援することができる。
【0044】
(14)本発明の実施の形態に係る監視方法は、センサにおける監視方法であって、計測を行うステップと、計測結果を示すセンサ情報を、前記センサ情報の示す前記計測結果と前記センサとを対応付けた画面を表示する制御を行うことが可能なセンサ管理装置へ送信する処理を行うステップと、前記センサの電源がオフされた旨を示すオフ情報と前記センサの識別情報とを前記センサ管理装置へ送信するステップとを含む。
【0045】
このような構成により、たとえば、ユーザは、センサからのセンサ情報の伝送が停止した場合に、当該伝送の停止の原因が、センサの電源がオフされたことであることを容易に把握することができる。したがって、センサによる計測結果を画面に表示する構成において、センサの計測結果を表示側で取得できなくなった状況においてユーザを支援することができる。
【0046】
(15)本発明の実施の形態に係る監視プログラムは、センサにおいて用いられる監視プログラムであって、コンピュータに、計測を行うステップと、計測結果を示すセンサ情報を、前記センサ情報の示す前記計測結果と前記センサとを対応付けた画面を表示する制御を行うことが可能なセンサ管理装置へ送信する処理を行うステップと、前記センサの電源がオフされた旨を示すオフ情報と前記センサの識別情報とを前記センサ管理装置へ送信するステップとを実行させるためのプログラムである。
【0047】
このような構成により、たとえば、ユーザは、センサからのセンサ情報の伝送が停止した場合に、当該伝送の停止の原因が、センサの電源がオフされたことであることを容易に把握することができる。したがって、センサによる計測結果を画面に表示する構成において、センサの計測結果を表示側で取得できなくなった状況においてユーザを支援することができる。
【0048】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
【0049】
[構成および基本動作]
図1は、本発明の実施の形態に係る監視システムの構成を示す図である。
【0050】
図1を参照して、監視システム101は、複数のセンサ11と、センサ管理装置12と、ディスプレイ13と、無線通信装置14とを備える。なお、センサ管理装置12がディスプレイ13を含む構成であってもよい。
【0051】
センサ11は、バッテリ15を含み、バッテリ15から供給される電力によって動作する。センサ11は、工場または病院等の監視エリアにおいて設置され、監視対象に関する計測、たとえば、温度、湿度または電流等の計測を行う。
【0052】
センサ11は、自己の識別情報すなわちID(Identification)と、計測結果を示す計測結果情報と、バッテリ15の蓄電残量に関するバッテリ情報とを含むセンサ情報を定期的または不定期に作成し、たとえば無線LAN(Local Area Network)またはZigBee(登録商標)等の通信方式に従って、作成したセンサ情報を無線通信装置14へ無線伝送する。バッテリ情報は、たとえば、バッテリ15の電圧を示す。
【0053】
無線通信装置14は、たとえば、無線LANまたはZigBee等における基地局であり、センサ11から受信したセンサ情報をセンサ管理装置12へ送信する。
【0054】
具体的には、無線通信装置14は、センサ11からセンサ情報を含む無線信号を受信すると、当該センサ情報を受信した際のLQI(Link Quality Indicator)を示す通信品質情報を当該センサ情報に付加し、通信品質情報を付加したセンサ情報をセンサ管理装置12へ送信する。
【0055】
センサ管理装置12は、無線通信装置14から各センサ11のセンサ情報を受信し、受信した各センサ情報に基づく内容をディスプレイ13に表示する制御を行う。
【0056】
図2は、本発明の実施の形態に係る監視システムにおけるディスプレイに表示された画面の一例を示す図である。
【0057】
図2は、たとえば、センサ管理装置12にインストールされたアプリケーションAPによって作成された画面を示している。アプリケーションAPは、たとえばセンサ管理装置12が受信したセンサ情報に基づいて定期的に画面の更新を行う。
【0058】
図2を参照して、画面Pi2は、データ表示エリアTdと、グラフ表示エリアMdと、ボタン表示エリアAdと、バッテリ表示エリアBdと、通信表示エリアCdと、ログ表示エリアLdとを含む。
【0059】
データ表示エリアTdには、たとえば、選択されたセンサ11からの最新のセンサ情報の内容が表示されている。具体的には、データ表示エリアTdには、IDが「12e3」であるセンサ11によって計測された「温度」、「湿度」および「電池電圧」すなわちバッテリ15の電圧、ならびに無線通信装置14によって計測された「LQI」の値が表示されている。
【0060】
グラフ表示エリアMdには、選択されたセンサ11からのセンサ情報に含まれる計測結果情報に基づいて作成された温度のグラフおよび湿度のグラフが表示されている。バッテリ表示エリアBdには、選択されたセンサ11からのセンサ情報に含まれるバッテリ情報に基づいて作成された、バッテリ15の蓄電残量を判断可能な電圧のグラフが表示されている。
【0061】
通信表示エリアCdには、選択されたセンサ11からのセンサ情報に含まれる通信品質情報に基づいて作成された、センサ11および無線通信装置14間の通信品質を示すLQIのグラフが表示されている。
【0062】
ログ表示エリアLdには、センサ管理装置12によるセンサ情報の受信、およびセンサ管理装置12が計測結果情報に基づいて検出した異常等に関する履歴が表示されている。
【0063】
ボタン表示エリアAdは、表示部Au1〜表示部Au8と、表示部Seとを含んでいる。以下、表示部Au1〜表示部Au8の各々を表示部Auとも称する。
【0064】
図2に示す例では、監視システム101は、8つのセンサ11を備える。表示部Au1〜Au8は、これら8つのセンサ11とそれぞれ対応している。
【0065】
表示部Au1〜Au8にはボタンBu1〜Bu8がそれぞれ表示されている。以下、ボタンBu1〜Bu8の各々をボタンBuとも称する。
【0066】
ボタンBuには、対応のセンサ11により計測された最新の温度が表示されている。また、ボタンBuの上側には、対応のセンサのIDが表示されている。すなわち、表示部Au1〜Au8の各々には、対応のセンサ11と、当該センサ11からのセンサ情報の示す計測結果とを対応付けた内容が表示されている。
【0067】
たとえば、画面Pi2が表示されている期間において、センサ管理装置12がセンサ11からのセンサ情報を受信した場合、画面Pi2における当該センサ11に対応するボタンBuが一時的に点滅する。これにより、センサ管理装置12がセンサ11からのセンサ情報を受信したことをユーザに認識させることができる。
【0068】
また、たとえば、ユーザは、ボタンBuをクリックすることにより、クリックしたボタンに対応するセンサに関する内容をデータ表示エリアTd、グラフ表示エリアMd、バッテリ表示エリアBdおよび通信表示エリアCdに表示させることができる。
【0069】
また、表示部Seには、「温度」、「湿度」、「電池電圧」および「LQI」の文字がそれぞれ付されたボタンS1〜S4が表示されている。
【0070】
たとえば、ユーザは、ボタンS1〜S4のいずれか1つをクリックすることにより、ボタンBu1〜Bu8に表示する内容を選択することができる。当該画面においては、「温度」の文字が付されたボタンS1が選択されているため、ボタンBu1〜Bu8には、対応のセンサ11により計測された温度が表示されている。
【0071】
[課題]
アプリケーションAPを起動させた直後において、画面のボタン表示エリアAdには、各ボタンBuおよび対応のIDは表示されていない。たとえば、アプリケーションAPの起動後においてセンサ管理装置12がセンサ情報を受信した場合に、当該センサ情報の送信元のセンサ11に対応するボタンBuおよび対応のIDが表示される。そして、センサ管理装置12が新たなセンサ11からセンサ情報を受信すると、ボタン表示エリアAdにおいてボタンBuおよびIDの組が新たに表示される。
【0072】
ここで、センサ管理装置12が、あるセンサ11からのセンサ情報を受信できなくなった後も、当該センサ11に対応するボタンBuおよびIDを画面に引き続き表示する構成である場合、ユーザは、センサ情報がセンサ管理装置12に伝送されないセンサ11を容易に認識できない。
【0073】
そこで、本発明の実施の形態に係る監視システムでは、以下のような処理により、このような課題を解決する。
【0074】
図3は、本発明の実施の形態に係る監視システムにおけるディスプレイに表示された画面の他の例を示す図である。
【0075】
図3を参照して、画面Pi3は、データ表示エリアTdと、グラフ表示エリアMdと、ボタン表示エリアAdと、リスト表示エリアGdと、ログ表示エリアLdとを含む。すなわち、画面Pi3は、
図2に示す画面Pi2と比べて、バッテリ表示エリアBdおよび通信表示エリアCdの代わりに、リスト表示エリアGdを含む。
【0076】
図3は、センサ管理装置12が監視システム101における一部のセンサ11からのセンサ情報を受信できなくなった場合においてディスプレイ13に表示された画面を示している。具体的には、
図3に示す例では、監視システム101の備える、表示部Au1〜Au8に対応する8つのセンサ11のうち、表示部Au2,Au3,Au5,Au7に対応するセンサ11からのセンサ情報をセンサ管理装置12が受信できなくなった場合を示している。
【0077】
以下、センサ11からのセンサ情報をセンサ管理装置12が受信できなくなった場合における、当該センサ11を受信不可センサとも称し、センサ情報をセンサ管理装置12が受信できなくなった原因を受信不可原因とも称する。
【0078】
リスト表示エリアGdには、受信不可センサのIDのリストである受信不可センサリストが表示されている。具体的には、受信不可センサリストは、受信不可センサの識別情報と、受信不可センサの受信不可原因とを示している。
【0079】
ボタン表示エリアAdには、受信不可センサをユーザが認識可能な内容が表示されている。具体的には、画面Pi3におけるボタン表示エリアAdでは、
図2に示す画面Pi2におけるボタン表示エリアAdと比べて、表示部Au1〜Au8のうち、受信不可センサに対応する表示部Auの内容が表示されていない。つまり、表示部Au2,Au3,Au5,Au7の表示内容が削除されている。
【0080】
このように、センサ管理装置12は、1または複数のセンサ11からセンサ情報を受信することができなくなった場合、受信不可センサをユーザが認識することができるように、画面の表示を変更する。
【0081】
図4および
図5は、本発明の実施の形態に係る監視システムにおけるディスプレイに表示された画面のボタン表示エリアAdの他の例を示す図である。
【0082】
図4を参照して、ボタン表示エリアAdには、受信不可センサをユーザが認識可能な内容が表示されている。具体的には、受信不可センサに対応する表示部Auである表示部Au2,Au3,Au5,Au7は、
図2に示す画面Pi2における表示部Au2,Au3,Au5,Au7と比べて、それぞれ異なる表示態様となっている。
【0083】
より具体的には、受信不可センサに対応するボタンBuであるボタンBu2,Bu3,Bu5,Bu7には、「停止中」の文字が付されている。なお、ボタンBu2,Bu3,Bu5,Bu7には、「受信不可」等、他の文字が付されてもよい。
【0084】
図5を参照して、ボタン表示エリアAdには、受信不可センサをユーザが認識可能な内容が表示されている。具体的には、受信不可センサに対応する表示部Auである表示部Au2,Au3,Au5,Au7は、
図2に示す画面Pi2における表示部Au2,Au3,Au5,Au7と比べて、それぞれ異なる表示態様となっている。
【0085】
より具体的には、受信不可センサに対応するボタンBuであるボタンBu2,Bu3,Bu5,Bu7は、通常表示における色とは異なる色で表示さている。なお、受信不可センサに対応するボタンBuは、通常表示における色とは異なる色で表示され、かつ「停止中」等の文字が付されてもよい。
【0086】
[動作]
次に、本発明の実施の形態に係る監視システムにおける画面表示処理について説明する。
【0087】
監視システム101における各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
【0088】
図6は、本発明の実施の形態に係る監視システムにおける画面表示処理のシーケンスの一例を示す図である。
【0089】
以下、たとえば
図2に示す画面Pi2における表示部Au1〜Au8のうち、表示部Au2に対応するセンサ11をセンサ11Kとする。センサ11KのIDは「12e4」である。
【0090】
図6を参照して、まず、センサ11Kは、自己の計測結果に基づいてセンサ情報を作成し、作成したセンサ情報を無線通信装置14へ送信する(ステップS11)。
【0091】
次に、無線通信装置14は、センサ11Kから受信したセンサ情報に、当該センサ情報を受信した際のLQIを示す通信品質情報を付加し(ステップS12)、通信品質情報を付加したセンサ情報をセンサ管理装置12へ送信する(ステップS13)。
【0092】
次に、センサ管理装置12は、無線通信装置14からセンサ情報を受信すると、受信したセンサ情報に基づいて、ディスプレイ13の表示内容を示す表示情報Lを作成し(ステップS14)、作成した表示情報Lをディスプレイ13へ送信する(ステップS15)。
【0093】
次に、ディスプレイ13は、センサ管理装置12から受信した表示情報Lの内容を表示する。ここでは、ディスプレイ13には、たとえば
図2に示す画面Pi2が表示される。
【0094】
監視システム101は、たとえば、ステップS11〜ステップS15の動作を定期的に繰り返す。
【0095】
ここで、センサ管理装置12は、センサ11Kからの直近のセンサ情報の受信タイミングから、所定時間新たなセンサ情報が自己へ届かない場合、センサ11Kからのセンサ情報を受信できなくなったと判断し、センサ11Kを受信不可センサとみなす(ステップS16)。
【0096】
次に、センサ管理装置12は、センサ11Kからの直近のセンサ情報の内容を確認し、センサ11Kからのセンサ情報を受信できなくなった原因、すなわち受信不可原因を判断する。
【0097】
具体的には、たとえば、直近のセンサ情報に含まれるバッテリ情報が、蓄電残量が少ないことを示す場合、センサ管理装置12は、センサ11Kの受信不可原因はバッテリ15の蓄電残量の不足であると判断する。
【0098】
また、直近のセンサ情報に含まれる通信品質情報が、センサ11Kと無線通信装置14との通信品質が悪いことを示す場合、センサ管理装置12は、センサ11Kの受信不可原因は通信品質の悪化であると判断する。ここでは、センサ管理装置12は、センサ11Kの受信不可原因は蓄電残量の不足であると判断するものとする。
【0099】
次に、センサ管理装置12は、自己の判断内容に基づいて、ディスプレイ13の表示内容を示す表示情報Mを作成し(ステップS18)、作成した表示情報Mをディスプレイ13へ送信する(ステップS19)。
【0100】
次に、ディスプレイ13は、センサ管理装置12から受信した表示情報Mの内容を表示する。ディスプレイ13には、たとえば
図3に示す画面Pi3が表示される。画面Pi3において、センサ11Kに対応する表示部Auの表示内容は削除されている。また、リスト表示エリアGdにおいて、受信不可センサリストが表示されている。
【0101】
当該受信不可センサリストには、受信不可センサであるセンサ11KのID、およびセンサ11Kの受信不可原因が表示される。具体的には、受信不可センサリストには、センサ11Kの受信不可原因として、バッテリ15の蓄電残量が少ない旨が表示されている。
【0102】
なお、
図6では示していないが、センサ管理装置12は、センサ11Kすなわち表示部Au2に対応するセンサ11と同様に、表示部Au3,Au5,Au7に対応するセンサ11も受信不可センサとみなし、画面Pi3の受信不可センサリストを作成する。
【0103】
図7は、本発明の実施の形態に係る監視システムにおける画面表示処理のシーケンスの他の例を示す図である。
【0104】
図7を参照して、ステップS31〜S35の動作は、
図6に示すステップS11〜S15の動作と同様である。監視システム101は、ステップS31〜S35の動作を定期的または不定期に繰り返す。
【0105】
ここで、たとえば、ユーザがセンサ11Kに対して電源をオフするための操作を行う。センサ11Kは、当該操作を受けると(ステップS36)、動作を停止する前に、自己のIDと、電源がオフされた旨を示すオフ情報とを含む動作停止情報を作成し、作成した動作停止情報を無線通信装置14へ送信する(ステップS37)。
【0106】
次に、無線通信装置14は、センサ11Kから動作停止情報を受信し、受信した動作停止情報をセンサ管理装置12へ送信する(ステップS38)。
【0107】
次に、センサ管理装置12は、無線通信装置14から動作停止情報を受信すると、センサ11Kの電源がオフされたことによってセンサ11Kからのセンサ情報を受信できなくなったことを認識する(ステップS39)。
【0108】
次に、センサ管理装置12は、ディスプレイ13の表示内容を示す表示情報Nを作成し(ステップS40)、作成した表示情報Nをディスプレイ13へ送信する(ステップS41)。
【0109】
次に、ディスプレイ13は、センサ管理装置12から受信した表示情報Nを表示する。ここでは、ディスプレイ13には、たとえば
図3に示す画面Pi3と以下の点が異なる画面が表示される。すなわち、当該画面では、リスト表示エリアGdにおいて表示される受信不可センサリストに、センサ11Kの受信不可原因はセンサ11Kの電源がオフされたことである旨が表示される。
【0110】
図8は、本発明の実施の形態に係るセンサ管理装置の構成を示す図である。
【0111】
図8を参照して、センサ管理装置12は、受信部21と、処理部(判断部)22と、表示制御部23と、記憶部25とを備える。
【0112】
受信部21は、センサ11による計測結果を示すセンサ情報を受信する。具体的には、たとえば、受信部21は、計測結果情報、バッテリ情報および通信品質情報を含むセンサ情報を無線通信装置14から受信し、受信したセンサ情報を処理部22および記憶部25へ出力する。記憶部25は、受信部21から受けたセンサ情報を記憶する。
【0113】
処理部22は、たとえば、無線通信装置14から受信したセンサ情報に基づいて、たとえば、
図2に示す画面Pi2の内容を含む表示情報Lを作成し、作成した表示情報Lを表示制御部23へ出力する。
【0114】
表示制御部23は、受信部21によって受信されたセンサ情報の示す計測結果とセンサ11とを対応付けた画面を表示する制御を行う。
【0115】
たとえば、表示制御部23は、処理部22から受けた表示情報Lをディスプレイ13へ送信する。ディスプレイ13には、たとえば、
図2に示す画面Pi2が表示される。画面Pi2における表示部Au1〜Au8には、センサ情報の示す計測結果とセンサ11とを対応付けた内容が表示される。
【0116】
処理部22は、たとえば、センサ11Kからのセンサ情報を受信部21から受けてから、所定時間センサ11Kからの新たなセンサ情報を受信部21から受けなかった場合、受信部21がセンサ11Kからのセンサ情報を受信できなくなったと判断し、センサ11Kを受信不可センサとみなす。
【0117】
処理部22は、受信部21がセンサ11Kからのセンサ情報を受信できなくなったと判断した場合、たとえば、記憶部25に保存されたセンサ11Kからの直近のセンサ情報の内容を確認し、センサ11Kからのセンサ情報を受信できなくなった原因、すなわち受信不可原因を判断する。
【0118】
具体的には、たとえば、センサ11Kからの直近のセンサ情報に含まれるバッテリ情報が、蓄電残量が少ないことを示す場合、センサ管理装置12は、センサ11Kの受信不可原因はバッテリ15の蓄電残量の不足であると判断する。
【0119】
また、処理部22は、たとえば、センサ11Kすなわち画面Pi2における表示部Au2に対応するセンサ11と同様に、表示部Au3,Au5,Au7に対応するセンサ11も受信不可センサとみなす。
【0120】
処理部22は、たとえば、自己の判断内容に基づいて、
図3に示す画面Pi3の内容を含む表示情報Mを作成し、作成した表示情報Mを表示制御部23へ出力する。
【0121】
表示制御部23は、センサ情報を受信部21が受信できなくなったセンサ11、すなわち受信不可センサであるセンサ11Kを認識可能となるようにディスプレイ13の画面の表示内容を変更する制御を行う。
【0122】
具体的には、たとえば、表示制御部23は、受信不可センサと当該受信不可センサの計測結果とを対応付けた内容、つまり表示部Au2の内容をディスプレイ13の画面から削除する制御を行う。
【0123】
このとき、表示制御部23の制御により表示される画面は、たとえば、受信不可センサのIDのリストつまり受信不可センサリストをさらに示す画面である。
【0124】
また、このとき、表示制御部23の制御により表示される画面は、たとえば、センサ11Kからのセンサ情報を受信部21が受信できなくなった原因すなわちセンサ11Kの受信不可原因を示す画面である。たとえば、蓄電残量が少ないことを示すバッテリ情報が受信部21によって受信されていた場合、当該画面は、当該受信不可原因として、蓄電残量が少ない旨を示す。
【0125】
具体的には、たとえば、表示制御部23は、表示情報Mをディスプレイ13へ送信する。また、処理部22は、センサ11と自己のセンサ管理装置12との通信品質を判断する。
【0126】
具体的には、たとえば、処理部22は、受信部21がセンサ11Kからのセンサ情報を受信できなくなったと判断した場合において、センサ11Kからの直近のセンサ情報に含まれる通信品質情報が低いレベルのLQIを示す場合、センサ11Kと自己のセンサ管理装置12との通信品質が悪いと判断する。
【0127】
そして、処理部22は、自己の判断結果に基づいて表示情報Wを作成し、作成した表示情報Wを表示制御部23へ出力する。
【0128】
表示制御部23は、処理部22によってセンサ11Kとセンサ管理装置12との通信品質が悪いと判断された場合、当該センサ11の受信不可原因として、通信品質が悪い旨を示す画面を表示する制御を行う。
【0129】
具体的には、表示制御部23は、処理部22から受信した表示情報Wをディスプレイ13へ送信する。
【0130】
ディスプレイ13には、たとえば
図3に示す画面Pi3と以下の点が異なる画面が表示される。すなわち、当該画面では、リスト表示エリアGdにおいて表示される受信不可センサリストに、センサ11Kの受信不可原因として、通信品質が悪い旨が表示される。
【0131】
また、処理部22は、受信部21がセンサ11Kからのセンサ情報を受信できなくなったと判断した場合において、センサ11Kからの直近のセンサ情報に含まれるバッテリ情報が、蓄電残量が少ないことを示しておらず、かつ、当該センサ情報に含まれる通信品質情報が、LQIのレベルが低いことを示していない場合、センサ11Kは故障していると判断する。
【0132】
そして、処理部22は、自己の判断結果に基づいて、表示情報Uを作成し、作成した表示情報Uを表示制御部23へ出力する。
【0133】
表示制御部23は、たとえば、センサ11の受信不可原因として、センサ11Kが故障している旨を画面に表示する制御を行う。具体的には、たとえば、表示制御部23は、処理部22から受信した表示情報Uをディスプレイ13へ送信する。
【0134】
ディスプレイ13には、たとえば
図3に示す画面Pi3と以下の点が異なる画面が表示される。すなわち、当該画面では、リスト表示エリアGdにおいて表示される受信不可センサリストに、センサ11Kの受信不可原因として、故障している旨が表示される。
【0135】
なお、処理部22は、受信部21がセンサ11Kからのセンサ情報を受信できなくなったと判断した場合において、センサ11Kからの直近のセンサ情報に含まれるバッテリ情報が蓄電残量が少ないことを示しておらず、かつ、当該センサ情報に含まれる通信品質情報がLQIのレベルが低いことを示していない場合に、センサ11Kの受信不可原因は不明であると判断してもよい。
【0136】
この場合、表示制御部23は、センサ11の受信不可原因として、センサ11Kが故障している旨の代わりに、センサ11の受信不可原因が不明である旨を画面に表示する制御を行う。
【0137】
ユーザがセンサ11Kに対して電源をオフするための操作を行った場合、センサ11は、動作を停止する前に、自己のIDおよび電源がオフされた旨を示すオフ情報を含む動作停止情報を作成し、作成した動作停止情報を無線通信装置14へ送信する。
【0138】
受信部21は、たとえば、センサ11から無線通信装置14経由で動作停止情報を受信し、受信した動作停止情報を処理部22へ出力する。
【0139】
表示制御部23は、受信部21によって動作停止情報が受信された場合、受信不可原因としてセンサ11の電源がオフされた旨を示す画面を表示する制御を行う。
【0140】
具体的には、処理部22は、センサ11Kからの動作停止情報を受信部21から受けると、センサ11Kの電源がオフされたことによってセンサ11Kからのセンサ情報を受信部21が受信できなくなったと認識する。
【0141】
そして、処理部22は、ディスプレイ13の表示内容を示す表示情報Nを作成し、作成した表示情報Nを表示制御部23へ送信する。表示制御部23は、処理部22から受信した表示情報Nをディスプレイ13へ送信する。
【0142】
ディスプレイ13には、たとえば
図3に示す画面Pi3と以下の点が異なる画面が表示される。すなわち、当該画面では、リスト表示エリアGdにおいて表示される受信不可センサリストに、センサ11Kの受信不可原因として、センサ11Kの電源がオフされた旨が表示される。
【0143】
処理部22は、たとえば、ディスプレイ13に
図3に示す画面Pi3が表示されている場合において、センサ11Kからのセンサ情報を受信部21から受けると、受信部21がセンサ11Kからのセンサ情報を再び受信することができるようになったと判断する。
【0144】
そして、処理部22は、自己の判断内容に基づいて、表示情報Pを作成し、作成した表示情報Pを表示制御部23へ出力する。
【0145】
表示制御部23は、センサ情報を受信部21が再び受信できるようになったセンサ11に関する画面の表示内容を変更前に戻す制御を行う。具体的には、表示制御部23は、処理部22から受けた表示情報Pをディスプレイ13へ送信する。
【0146】
ディスプレイ13には、たとえば
図3に示す画面Pi3と以下の点が異なる画面が表示される。すなわち、当該画面では、表示部Au2にボタンBu2とセンサ11KのIDとが表示される。
【0147】
図9は、本発明の実施の形態に係る監視システムにおけるセンサの構成を示す図である。
【0148】
図9を参照して、センサ11は、計測部31と、送信処理部32と、操作部33と、残量計測部34と、無線送信部35とを備える。
【0149】
計測部31は、監視対象に関する計測を行い、計測結果を示す計測結果情報を送信処理部32へ出力する。
【0150】
残量計測部34は、バッテリ15の電圧を計測し、計測した電圧を示すバッテリ情報を作成する。そして、残量計測部34は、作成したバッテリ情報を送信処理部32へ出力する。
【0151】
送信処理部32は、自己のセンサ11のID、計測部31から受けた計測結果情報、および残量計測部34から受けたバッテリ情報を含むセンサ情報を作成し、作成したセンサ情報を無線送信部35へ出力する。
【0152】
無線送信部35は、送信処理部32から受けたセンサ情報を含む無線信号を無線通信装置14へ送信する。
【0153】
操作部33は、自己のセンサ11の電源をオフするための操作をユーザから受けると、当該操作の内容を送信処理部32へ通知する。
【0154】
送信処理部32は、操作部33から当該通知を受けて、自己のセンサ11のIDと、自己のセンサ11の電源がオフされた旨を示すオフ情報とを含む動作停止情報を作成し、作成した動作停止情報を無線送信部35へ出力する。
【0155】
無線送信部35は、送信処理部32から受けた動作停止情報を含む無線信号をセンサ管理装置12へ送信する。
【0156】
なお、本発明の実施の形態に係る監視システム101では、センサ11と無線通信装置14とは無線により接続される構成であるとしたが、これに限定するものではなく、有線により接続される構成であってもよい。
【0157】
また、本発明の実施の形態に係る監視システム101では、無線通信装置14とセンサ管理装置12とは有線により接続される構成であるとしたが、これに限定するものではなく、無線により接続される構成であってもよい。
【0158】
また、本発明の実施の形態に係る監視システム101は、無線通信装置14を備える構成であるとしたがこれに限定するものではなく、無線通信装置14を備えない構成であってもよい。この場合、センサ11は、センサ情報および動作停止情報を直接センサ管理装置12へ送信する。
【0159】
また、本発明の実施の形態に係るセンサ11は、無線送信部35を備える構成であるとしたが、これに限定するものではなく、無線送信部35を備えない構成であってもよい。この場合、送信処理部32は、センサ11の外部に設けられた無線送信部35へセンサ情報および動作停止情報を送信する。
【0160】
また、本発明の実施の形態に係るセンサ11は、バッテリ15を備える構成であるとしたが、これに限定するものではなく、バッテリ15を備えない構成であってもよい。この場合、センサ11は、外部から供給された電力により動作する。
【0161】
ところで、特許文献1に記載の技術において、あるセンサからの計測結果が何らかの原因により表示側で取得できなくなる場合がある。しかしながら、特許文献1には、このような問題点を解決するための構成は開示されていない。
【0162】
これに対して、本発明の実施の形態に係るセンサ管理装置では、受信部21は、センサ11による計測結果を示すセンサ情報を受信する。表示制御部23は、受信部21によって受信されたセンサ情報の示す計測結果とセンサ11とを対応付けた画面を表示する制御を行う。表示制御部23は、センサ情報を受信部21が受信できなくなったセンサ11を認識可能となるように画面の表示内容を変更する制御を行う。
【0163】
また、本発明の実施の形態に係る監視システムでは、センサ11は、自己の計測結果を示すセンサ情報をセンサ管理装置12へ送信する。センサ管理装置12は、センサ11から送信されたセンサ情報を受信し、受信したセンサ情報の示す計測結果とセンサ11とを対応付けた画面を表示する制御を行う。センサ管理装置12は、センサ情報を自己が受信できなくなったセンサ11を認識可能となるように画面の表示内容を変更する制御を行う。
【0164】
このような構成により、たとえば、センサ管理装置12へのセンサ情報の伝送が停止したセンサ11と、当該伝送が継続しているセンサ11とをユーザが容易に識別することができる。また、たとえば、ユーザは、センサ11からのセンサ情報の伝送が停止した場合に、伝送が停止した原因の調査等、当該センサ11を復旧させるために必要な作業に速やかに取り掛かることができるため、当該センサ11による計測結果を取得できない期間を短縮することができる。
【0165】
したがって、本発明の実施の形態に係るセンサ管理装置および監視システムでは、センサによる計測結果を画面に表示する構成において、センサの計測結果を表示側で取得できなくなった状況においてユーザを支援することができる。
【0166】
また、本発明の実施の形態に係るセンサ管理装置では、表示制御部23は、センサ情報を受信部21が受信できなくなったセンサ11と計測結果とを対応付けた内容を画面から削除する制御を行う。
【0167】
このような構成により、たとえば、センサ管理装置12へのセンサ情報の伝送が継続しているセンサ11をユーザに認識させることができ、また、画面表示が煩雑になっている場合には、煩雑さを解消することができる。
【0168】
また、アプリケーションAPを再起動させることなく、ボタン表示エリアAdにおける当該伝送の停止したセンサ11に対応する表示を削除することができるため、アプリケーションAPを再起動させる手間を省くことができる。
【0169】
また、本発明の実施の形態に係るセンサ管理装置では、表示制御部23は、センサ情報を受信部21が受信できなくなった原因をさらに示す画面を表示する制御を行う。
【0170】
このような構成により、たとえば、ユーザは、センサ11からのセンサ情報の伝送が停止した原因を自ら調査することなく容易に把握することができるため、センサ情報の伝送の復旧を効率的に行うことができる。
【0171】
また、本発明の実施の形態に係るセンサ管理装置では、受信部21は、センサ11の電源がオフされた旨を示すオフ情報をセンサ11から受信する。表示制御部23は、受信部21によってオフ情報が受信された場合、上記原因として、センサ11の電源がオフされた旨を示す画面を表示する制御を行う。
【0172】
このような構成により、ユーザは、センサ11からのセンサ情報の伝送が停止した原因が、当該センサ11の電源がオフされたことであることを容易に把握することができる。
【0173】
また、本発明の実施の形態に係るセンサ管理装置では、処理部(判断部)22は、センサ11と自己のセンサ管理装置12との通信品質を判断する。表示制御部23は、処理部22によって通信品質が悪いと判断された場合、上記原因として通信品質が悪い旨を示す画面を表示する制御を行う。
【0174】
このような構成により、ユーザは、センサ11からのセンサ情報の伝送が停止した原因が、当該センサ11とセンサ管理装置12との通信品質の悪化であることを容易に把握することができる。
【0175】
また、本発明の実施の形態に係るセンサ管理装置では、受信部21は、センサ11のバッテリの蓄電残量に関するバッテリ情報をセンサ11から受信する。表示制御部23は、蓄電残量が少ないことを示すバッテリ情報が受信部21によって受信された場合、上記原因として蓄電残量が少ない旨を示す画面を表示する制御を行う。
【0176】
このような構成により、ユーザは、センサ11からのセンサ情報の伝送が停止した原因が、当該センサ11におけるバッテリの蓄電残量の不足であることを容易に把握することができる。
【0177】
また、本発明の実施の形態に係るセンサ管理装置では、表示制御部23は、上記原因としてセンサ11が故障している旨を示すか、または上記原因の代わりに、原因が不明である旨を示す画面を表示する制御を行う。
【0178】
このような構成により、ユーザは、センサ11からのセンサ情報の伝送が停止した原因が、センサ管理装置12によって判断可能な原因以外の原因であることを認識することができる。
【0179】
また、本発明の実施の形態に係るセンサ管理装置では、表示制御部23は、センサ情報を受信部21が受信できなくなったセンサ11の識別情報のリストである受信不可センサリストをさらに示す画面を表示する制御を行う。
【0180】
このような構成により、ユーザは、センサ管理装置12へのセンサ情報の伝送が停止したセンサ11の一覧を確認することができる。
【0181】
また、本発明の実施の形態に係るセンサ管理装置では、表示制御部23は、センサ情報を受信部21が再び受信できるようになったセンサ11に関する画面の表示内容を変更前に戻す制御を行う。
【0182】
このような構成により、たとえば、ユーザは、センサ管理装置12へのセンサ情報の伝送が再開されたことを認識することができる。また、センサ管理装置12においてセンサ情報を再び受信できるようになった場合に、画面の表示を自動で更新することができる。
【0183】
また、本発明の実施の形態に係るセンサでは、計測部31は計測を行う。送信処理部32は、計測部31による計測結果を示すセンサ情報を、センサ情報の示す計測結果とセンサ11とを対応付けた画面を表示する制御を行うことが可能なセンサ管理装置12へ送信する処理を行う。送信処理部32は、自己のセンサ11の電源がオフされた旨を示すオフ情報と自己のセンサ11の識別情報とをセンサ管理装置12へ送信する処理を行う。
【0184】
このような構成により、たとえば、ユーザは、センサ11からのセンサ情報の伝送が停止した場合に、当該伝送の停止の原因が、センサ11の電源がオフされたことであることを容易に把握することができる。
【0185】
したがって、本発明の実施の形態に係るセンサでは、センサによる計測結果を画面に表示する構成において、センサの計測結果を表示側で取得できなくなった状況においてユーザを支援することができる。
【0186】
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0187】
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
【0188】
[付記1]
センサによる計測結果を示すセンサ情報を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記センサ情報の示す前記計測結果と前記センサとを対応付けた画面を表示する制御を行う表示制御部とを備え、
前記受信部は、1または複数の前記センサから前記センサ情報を受信し、
前記表示制御部は、前記センサ情報を前記受信部が受信できなくなった前記センサと前記計測結果とを対応付けた内容の表示態様を、他の前記センサと前記計測結果とを対応付けた内容とは異なる表示態様とし、
前記受信部は、前記センサから無線で送信された前記センサ情報を受信する、センサ管理装置。
【0189】
[付記2]
センサであって、
計測を行う計測部と、
前記計測部による計測結果を示すセンサ情報を、前記センサ情報の示す前記計測結果と前記センサとを対応付けた画面を表示する制御を行うことが可能なセンサ管理装置へ送信する処理を行う送信処理部とを備え、
前記送信処理部は、さらに、自己のセンサの電源がオフされた旨を示すオフ情報と自己のセンサの識別情報とを前記センサ管理装置へ送信する処理を行い、
前記センサ情報は、前記センサ管理装置へ無線で送信される、センサ。