特許第6760571号(P6760571)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6760571情報伝送方法、端末デバイス、およびネットワークデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6760571
(24)【登録日】2020年9月7日
(45)【発行日】2020年9月23日
(54)【発明の名称】情報伝送方法、端末デバイス、およびネットワークデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20200910BHJP
   H04W 48/10 20090101ALI20200910BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20200910BHJP
【FI】
   H04W48/16
   H04W48/10
   H04W72/04 136
【請求項の数】21
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2019-506732(P2019-506732)
(86)(22)【出願日】2017年8月10日
(65)【公表番号】特表2019-525632(P2019-525632A)
(43)【公表日】2019年9月5日
(86)【国際出願番号】CN2017096862
(87)【国際公開番号】WO2018028640
(87)【国際公開日】20180215
【審査請求日】2019年3月14日
(31)【優先権主張番号】201610670036.X
(32)【優先日】2016年8月12日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】リウ、ジァンチン
(72)【発明者】
【氏名】ク、ビンギュ
【審査官】 倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】 特表2014−532320(JP,A)
【文献】 特表2016−522605(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0286960(US,A1)
【文献】 Huawei, HiSilicon,System information design,3GPP TSG-RAN2 Meeting #94 R2-164127,2016年 5月13日,pp.1-5
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報伝送方法であって、
ネットワークデバイスが送信した指示情報を端末デバイスが受信する段階であって、前記指示情報は、M個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含む、段階と、
前記ネットワークデバイスが送信した前記M個のシステム情報を前記端末デバイスが受信する段階と、
前記M個のシステム情報のうちの同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を前記指示情報に基づいて前記端末デバイスが決定する段階と、
前記指示情報に基づいて決定された前記少なくとも2つのシステム情報を前記端末デバイスが処理する段階と
を備え、
Mは、2より大きいかまたはそれに等しい正の整数であり、
前記少なくとも2つのシステム情報を前記端末デバイスが処理する前記段階は、
前記端末デバイスが、前記少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報を復調し、前記少なくとも2つのシステム情報における前記第1システム情報以外のシステム情報の復調を省略する段階を有する、
方法。
【請求項2】
ネットワークデバイスが送信した指示情報を端末デバイスが受信する前記段階は、
前記ネットワークデバイスが送信したブロードキャストメッセージを前記端末デバイスが受信する段階であって、前記ブロードキャストメッセージは前記指示情報を保持する、段階を有する、
請求項に記載の方法。
【請求項3】
ネットワークデバイスが送信した指示情報を端末デバイスが受信する前記段階は、
前記ネットワークデバイスが送信した制御情報を前記端末デバイスが受信する段階であって、前記制御情報は前記指示情報を保持する、段階を有する、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記M個のシステム情報の前記内容を示すために使用される前記情報は、前記M個のシステム情報の各々に対応するリソース識別子、前記M個のシステム情報の各々に対応するリソースグループ識別子、および、前記M個のシステム情報の各々に対応する内容識別子、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも2つのシステム情報は、同一のシステム情報伝送期間内にあるか、または、
前記少なくとも2つのシステム情報は、少なくとも2つのシステム情報伝送期間内にある、
請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
情報伝送方法であって、
指示情報を端末デバイスにネットワークデバイスが送信する段階であって、前記指示情報は、N個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含み、前記指示情報は、前記N個のシステム情報のうちの同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を決定し、前記指示情報に基づいて決定された前記少なくとも2つのシステム情報を処理するために、前記端末デバイスによって使用される、段階と、
前記N個のシステム情報を前記端末デバイスに前記ネットワークデバイスが送信する段階と
を備え、Nは、2より大きいかまたはそれに等しい正の整数であり、
前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに送信する前記指示情報は、前記少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報を前記指示情報に基づいて復調し、前記少なくとも2つのシステム情報における前記第1システム情報以外のシステム情報の復調を省略するために前記端末デバイスによって使用される、
方法。
【請求項7】
指示情報を端末デバイスにネットワークデバイスが送信する前記段階は、
ブロードキャストメッセージを前記端末デバイスに前記ネットワークデバイスが送信する段階であって、前記ブロードキャストメッセージは前記指示情報を保持する、段階を有する、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
指示情報を端末デバイスにネットワークデバイスが送信する前記段階は、
制御情報を前記端末デバイスに前記ネットワークデバイスが送信する段階であって、前記制御情報は前記指示情報を保持する、段階を有する、
請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記N個のシステム情報の前記内容を示すために使用される前記情報は、
前記N個のシステム情報の各々に対応するリソース識別子、前記N個のシステム情報の各々に対応するリソースグループ識別子、および、前記N個のシステム情報の各々に対応する内容識別子、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項6から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも2つのシステム情報は、同一のシステム情報伝送期間内にあるか、または、
前記少なくとも2つのシステム情報は、少なくとも2つのシステム情報伝送期間内にある、
請求項6から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
ネットワークデバイスが送信した指示情報を受信するよう構成される第1の受信ユニットであって、前記指示情報は、M個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含む、第1の受信ユニットと、
前記ネットワークデバイスが送信した前記M個のシステム情報を受信するよう構成される第2の受信ユニットと、
前記M個のシステム情報のうちの同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を前記指示情報に基づいて決定するよう構成される決定ユニットと、
前記指示情報に基づいて決定された前記少なくとも2つのシステム情報を処理するよう構成される処理ユニットと
を備え、
Mは、2より大きいかまたはそれに等しい正の整数であり、
前記処理ユニットは具体的に、前記少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報を復調し、前記少なくとも2つのシステム情報における前記第1システム情報以外のシステム情報の復調を省略するよう構成される、
端末デバイス。
【請求項12】
前記第1の受信ユニットは具体的に、前記ネットワークデバイスが送信したブロードキャストメッセージを受信するよう構成され、前記ブロードキャストメッセージは前記指示情報を保持する、
請求項11に記載の端末デバイス。
【請求項13】
前記第1の受信ユニットは具体的に、前記ネットワークデバイスが送信した制御情報を受信するよう構成され、前記制御情報は前記指示情報を保持する、
請求項11または12に記載の端末デバイス。
【請求項14】
前記M個のシステム情報の前記内容を示すために使用される前記情報は、
前記M個のシステム情報の各々に対応するリソース識別子、前記M個のシステム情報の各々に対応するリソースグループ識別子、および、前記M個のシステム情報の各々に対応する内容識別子、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項11から13のいずれか一項に記載の端末デバイス。
【請求項15】
前記少なくとも2つのシステム情報は、同一のシステム情報伝送期間内にあるか、または、
前記少なくとも2つのシステム情報は、少なくとも2つのシステム情報伝送期間にある、
請求項11から14のいずれか一項に記載の端末デバイス。
【請求項16】
指示情報を端末デバイスに送信するよう構成される第1の送信ユニットであって、前記指示情報は、N個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含み、前記指示情報は、前記N個のシステム情報のうちの同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を決定し、前記指示情報に基づいて決定された前記少なくとも2つのシステム情報を処理するために、前記端末デバイスによって使用される、第1の送信ユニットと、
前記N個のシステム情報を前記端末デバイスに送信するよう構成される第2の送信ユニットと
を備え、
Nは、2より大きいかまたはそれに等しい正の整数であり、
前記第1の送信ユニットが前記端末デバイスに送信する前記指示情報は、前記少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報を前記指示情報に基づいて復調し、前記少なくとも2つのシステム情報における前記第1システム情報以外のシステム情報の復調を省略するために、前記端末デバイスによって使用される、
ネットワークデバイス。
【請求項17】
前記第1の送信ユニットは具体的に、ブロードキャストメッセージを前記端末デバイスに送信するよう構成され、前記ブロードキャストメッセージは前記指示情報を保持する、
請求項16に記載のネットワークデバイス。
【請求項18】
前記第1の送信ユニットは具体的に、制御情報を前記端末デバイスに送信するよう構成され、前記制御情報は前記指示情報を保持する、
請求項16または17に記載のネットワークデバイス。
【請求項19】
前記N個のシステム情報の前記内容を示すために使用される前記情報は、前記N個のシステム情報の各々に対応するリソース識別子、前記N個のシステム情報の各々に対応するリソースグループ識別子、および、前記N個のシステム情報の各々に対応する内容識別子、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項16から18のいずれか一項に記載のネットワークデバイス。
【請求項20】
前記少なくとも2つのシステム情報は、同一のシステム情報伝送期間内にあるか、または、
前記少なくとも2つのシステム情報は、少なくとも2つのシステム情報伝送期間にある、
請求項16から19のいずれか一項に記載のネットワークデバイス。
【請求項21】
コンピュータに実行されると、前記コンピュータに、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を行わせるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2016年8月12日に中国特許庁に出願された、「情報伝送方法、端末デバイス、およびネットワークデバイス」と題する中国特許出願第201610670036.X号に基づく優先権を主張し、当該特許出願はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は通信分野に関し、特には、情報伝送方法、端末デバイス、およびネットワークデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
スペクトルは、無線通信において非常に重要なリソースである。既存の通信システムは通常、3GHz未満のキャリア周波数で動作する。スマート端末、特にはビデオサービスが出現し、現在のスペクトルリソースでは、容量へのユーザの爆発的に増大する要求に応えることが困難である。より広い利用可能帯域幅を持つ高周波帯域、特にはミリ波帯域が、次第に次世代通信システムの周波数帯域の候補になっている。
【0004】
高周波帯域を使用する別の利点としては、複数アンテナ構成の寸法を大幅に低減でき、それによって、場所の確保とより多くのアンテナの配置とを容易にする。しかしながら、LTEシステムなどの現在のシステムの動作帯域とは異なり、高周波帯域は、比較的大きな経路損失をもたらす。特に、大気および植物などの影響因子が電波伝搬損失をさらに大きくする。
【0005】
例えば、ダウンリンク共通チャネルまたは共通基準信号を伝送する場合、比較的大きな伝播損失を克服するべく、ビームフォーミング技術に基づいた共通チャネル/共通信号伝送メカニズムを導入して比較的大きなアンテナ利得を得て、それにより共通チャネル/共通信号伝播過程での損失を補償する。
【0006】
共通チャネル(ブロードキャストチャネル、同期信号、またはシステム情報などの)の伝送がビームフォーミング技術に基づいているとき、端末デバイスは受信した複数のシステム情報を個別に復調する必要があり、この方式では、端末デバイスが復調を無駄に繰り返してしまうことがある。加えて、ユーザ機器が2つの形成されたビームの間にあるとき、1回受信したシステム情報のみに基づいて復調すると、不満足な復調性能がもたらされることがある。
【発明の概要】
【0007】
本出願の実施形態は、情報伝送方法、端末デバイス、およびネットワークデバイスを提供する。当該方法は、端末デバイスが、システム情報の内容が同一か否かを指示情報から知ることと、同一内容を有するシステム情報を処理することとを可能にすることができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0008】
第1態様によると、情報伝送方法が提供される。当該方法は、ネットワークデバイスが送信した指示情報を端末デバイスが受信する段階であって、指示情報は、M個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含む、段階と、ネットワークデバイスが送信したM個のシステム情報を端末デバイスが受信する段階と、M個のシステム情報のうち同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を指示情報に基づいて端末デバイスが決定する段階と、少なくとも2つのシステム情報を端末デバイスが処理する段階とを備え、Mは、2より大きいかまたはそれに等しい正の整数である。
【0009】
したがって、本出願のこの実施形態において、端末デバイスは、システム情報の内容が同一であるか否かを指示情報に基づいて知り、同一内容を有するシステム情報を処理することができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0010】
ネットワークデバイスが送信する指示情報が、N個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含んでよいことを理解されたい。端末デバイスが受信する指示情報は、M個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含んでよい。
【0011】
Nは、Mより大きいかまたはそれに等しい正の整数であってよいことを理解されたい。具体的には、NがMより大きいとき、ネットワークデバイスは、指示情報を複数の端末装置に送信してよい。したがって、ネットワークデバイスが送信する指示情報は、複数の端末装置に対応するN個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含んでよい。端末デバイスが受信する指示情報は、当該端末デバイスに対応するM個のシステム情報の内容についての情報を示すために使用されてよい。NがMに等しいとき、ここでのM個のシステム情報は、端末デバイスが受信し得るM個のシステム情報であってよい。指示情報は、M個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含んでよい。しかしながら、本出願のこの実施形態は、これに限定されない。例えば、ネットワークデバイスが送信する指示情報は、別の端末装置が受信し得るシステム情報の内容を示すために使用される情報をさらに含んでよい。このことは、本出願のこの実施形態に限定されない。
【0012】
本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは複数の方式で指示情報を送信してよいことを理解されたい。その複数の方式を、例を使用することによって以下で個別に説明する。
【0013】
第1方式では、ネットワークデバイスは、ブロードキャストメッセージを端末デバイスに送信し、ブロードキャストメッセージは指示情報を保持する。
【0014】
例えば、ネットワークデバイスは、ダウンリンクブロードキャストチャネルを使用することによってブロードキャストメッセージを送信してよい。任意で、ダウンリンクブロードキャストチャネルは、LTEシステムの物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel、PBCH)であってよく、または、次世代通信システムの新たなブロードキャストチャネル、例えば新無線ブロードキャストチャネル(New Radio Broadcast Channel、NR−BCH)であってよい。本出願のこの実施形態は、これに限定されない。
【0015】
第2の方式では、ネットワークデバイスは、制御情報を端末デバイスに送信し、制御情報は指示情報を保持する。
【0016】
制御情報は、システム情報を端末デバイスに送信するためのチャネルのスケジューリング情報をさらに有してよく、スケジューリング情報は、システム情報を送信するためのチャネルのリソース割り当て、ならびに変調および符号化スキームなどの指示情報を含む。
【0017】
任意で、システム情報を送信するために使用されるチャネルは、物理共有チャネルまたは拡張型ブロードキャストチャネルであってよい。このことは、本明細書において限定されない。
【0018】
例えば、制御情報はダウンリンク制御情報であってよい。システム情報を伝送するために使用される物理リソースブロックが動的にスケジューリングされるとき、物理リソースブロックのスケジューリング情報は、通常、物理ダウンリンク制御情報に保持される。本出願のこの実施形態において、指示シグナリングは、ダウンリンク制御情報に保持される。ダウンリンク制御情報を伝送するために使用されるチャネルは、新無線物理ダウンリンク制御チャネル(New Radio−Physical Downlink Control Channel、NR−PDCCH)などの物理ダウンリンク制御チャネルであってよいが、本出願のこの実施形態は、これに限定されない。
【0019】
任意で、第1方式において、M個のシステム情報の各々は、1つのブロードキャスト情報/1つのブロードキャストチャネルリソースと関連付けられているか、またはそれに対応している。
【0020】
第2の方式において、M個のシステム情報の各々は、1つの制御情報/1つの制御チャネルリソースと関連付けられているか、またはそれに対応している。
【0021】
本出願のこの実施形態において、指示情報がM個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含むならば、指示情報の具体的な内容は限定されないことを理解されたい。
【0022】
例えば、本出願のこの実施形態のM個のシステム情報の内容を示すために使用される情報は、M個の内容指示情報を含んでよい。M個のシステム情報のうちの1つが、M個の内容指示情報のうちの1つに対応しており、各システム情報に対応する1つの内容指示情報が、システム情報の内容を示すために使用されてよい。
【0023】
あるいは、本出願のこの実施形態のM個のシステム情報の内容を示すために使用される情報は、M個の内容指示情報を含んでよい。M個のシステム情報のうちの1つが、1つの内容指示情報に対応し、各システム情報に対応する1つの内容指示情報が、M個のシステム情報の内容を示すために使用されてよい。
【0024】
あるいは、本出願のこの実施形態のM個のシステム情報の内容を示すために使用される情報は、1つの内容指示情報を含んでよく、この内容指示情報は、共同指示情報とも称されてよい。共同指示情報は、M個のシステム情報の各々に対応する内容を示すことができる。
【0025】
本出願のこの実施形態では、M個のシステム情報の各々が1つの内容指示情報に対応し、この内容指示情報が、このシステム情報の内容を示すために使用されることが好ましい。1つのシステム情報に対応する1つの内容指示情報は、このシステム情報に対応するリソース識別子、リソースグループ識別子、または内容識別子等であってよい。本出願のこの実施形態は、これに限定されない。
【0026】
具体的には、M個のシステム情報の内容を示すために使用される情報は、M個のシステム情報の各々に対応するリソース識別子、M個のシステム情報の各々に対応するリソースグループ識別子、および、M個のシステム情報の各々に対応する内容識別子、のうちの少なくとも1つを含む。
【0027】
例えば、ネットワークデバイスが送信する指示情報は、N個のシステム情報の各々に対応する内容識別子を含み、端末デバイスが受信するM個のシステム情報に対応する指示情報は、M個のシステム情報の各々に対応する内容識別子を含んでよい。
【0028】
ネットワークデバイスが送信する指示情報は、N個のシステム情報の各々に対応するリソース識別子を含み、端末デバイスが受信するM個のシステム情報に対応する指示情報は、M個のシステム情報の各々に対応するリソース識別子を含んでよい。
【0029】
ネットワークデバイスが送信する指示情報は、N個のシステム情報の各々に対応するリソースグループ識別子を含み、端末デバイスが受信するM個のシステム情報に対応する指示情報は、M個のシステム情報の各々に対応するリソースグループ識別子を含んでよい。
【0030】
本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスが送信するN個のシステム情報は同一のシステム情報伝送期間内にあってよく、または、少なくとも2つのシステム情報伝送期間内にあってよいことを理解されたい。本出願のこの実施形態は、これに限定されない。
【0031】
ネットワークデバイスは、N個のリソースを使用することによってN個のシステム情報を端末デバイスに送信してよく、各リソースは、1つのシステム情報を搬送してよいことを理解されたい。例えば、各リソースは1つの形成されたビームに対応していてよく、端末デバイスは、N個のリソースのうちのM個のリソースにおいて搬送されるM個のシステム情報を受信してよい。しかしながら、本出願のこの実施形態は、これに限定されない。
【0032】
本出願のこの実施形態では、少なくとも2つのシステム情報が複数の方式で処理されてよいことを理解されたい。例えば、任意で、一実装例において、端末デバイスは、少なくとも2つのシステム情報に対して合成復調を実行する。
【0033】
従来技術では、端末デバイスは、受信したシステム情報をそれぞれ復調する必要がある。しかしながら、端末デバイスが受信した単一のシステム情報の信号品質が比較的悪いとき、端末デバイスは、システム情報を正しく復調しない場合がある。本出願のこの実施形態では、同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報に対して合成復調を実行する。単一のシステム情報の受信信号品質が比較的悪いとき、同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を受信し合成することによって受信信号品質およびシステム情報伝送信頼性を向上させることができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0034】
本出願のこの実施形態の「合成復調」は、「統合復号」とも称されてよいことを理解されたい。統合復号は、ソフト合成(例えば、典型的な合成方式のChase Combining)を含んでよい。例えば、本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、少なくとも2つのシステム情報に対してソフト合成を実行してよく、それによって、正しく復調されたシステム情報を取得する。しかしながら、本出願のこの実施形態は、これに限定されない。
【0035】
少なくとも2つのシステム情報の合成方式は、本出願のこの実施形態において限定されないことを理解されたい。例えば、合成方式は、検出前に少なくとも2つのシステム情報を合成することであってよく、または、検出後に少なくとも2つのシステム情報を合成することであってよい。本出願のこの実施形態は、これに限定されない。
【0036】
別の例では、あるいは、別の実装例において、端末デバイスは、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報を復調し、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報以外のシステム情報の復調を省略する。
【0037】
第1システム情報が少なくとも2つのシステム情報の一部であるならば、第1システム情報は、少なくとも2つのシステム情報のうちの1つのシステム情報を含んでよく、または、少なくとも2つのシステム情報のうちの複数のシステム情報を含んでよいことをさらに理解されたい。
【0038】
従来技術では、受信したシステム情報の具体的な内容を端末デバイスが知るのはシステム情報を復調した後なので、各システム情報を復調する必要がある。本出願のこの実施形態では、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報のみを復調すればよく、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報以外のシステム情報の復調は省略されてよい。当該少なくとも2つのシステム情報は同一内容を有するので、第1システム情報のみを復調することによってシステム情報を取得でき、同一内容を有する他のシステム情報を復調する必要はない。
【0039】
したがって、本出願のこの実施形態では、指示情報は、端末デバイスが受信する各システム情報の内容が同一か否かを示す。受信した少なくとも2つのシステム情報の内容が同一であると、指示情報に基づいて端末デバイスが決定したとき、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報のみが復調されてよい。第1システム情報が正しく復調されたとき、端末デバイスは、少なくとも2つのシステム情報における他のシステム情報の復調を省略する。したがって、本出願のこの実施形態では、システム情報が正しく復調されることを保証するべく、第1システム情報のみが復調されればよく、端末デバイスが、同一内容を保持するシステム情報を頻繁に重複して検出する必要はない。したがって、本出願のこの実施形態は、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避することができ、端末デバイスの電力消費を低減し、情報復調時間を短縮し、システム効率を向上させることができる。
【0040】
第2態様によると、情報伝送方法が提供される。当該方法は、指示情報を端末デバイスにネットワークデバイスが送信する段階であって、指示情報は、N個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含み、指示情報は、N個のシステム情報のうちの同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を決定し、当該少なくとも2つのシステム情報を処理するために、端末デバイスによって使用される、段階と、N個のシステム情報を端末デバイスにネットワークデバイスが送信する段階とを備え、Nは、2より大きいかまたはそれに等しい正の整数である。
【0041】
したがって、本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは指示情報を端末に送信し、その結果、端末デバイスは、受信したシステム情報の内容が同一であるか否かを指示情報に基づいて知り、同一内容を有するシステム情報を処理することができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0042】
第2態様は第1態様に対応しており、第1態様は端末デバイスによって実行され、第2態様はネットワークデバイスによって実行されてよいことを理解されたい。ネットワークデバイス側における方法の対応する特徴については、第1態様の説明を参照されたい。したがって、簡潔にするべく、詳細な説明を適宜省略する。
【0043】
任意で、ネットワークデバイスが端末デバイスに送信する指示情報は、指示情報に基づいて少なくとも2つのシステム情報に対して合成復調を実行するために端末デバイスによって使用される。
【0044】
任意で、ネットワークデバイスが端末デバイスに送信する指示情報は、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報を指示情報に基づいて復調し、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報以外のシステム情報の復調を省略するために、端末デバイスによって使用される。
【0045】
任意で、指示情報を端末デバイスにネットワークデバイスが送信する段階は、ブロードキャストメッセージを端末デバイスにネットワークデバイスが送信する段階であって、ブロードキャストメッセージは指示情報を保持する、段階を有する。
【0046】
任意で、指示情報を端末デバイスにネットワークデバイスが送信する段階は、制御情報を端末デバイスにネットワークデバイスが送信する段階であって、制御情報は指示情報を保持する、段階を有する。
【0047】
任意で、N個のシステム情報の内容を示すために使用される情報は、N個のシステム情報の各々に対応するリソース識別子、N個のシステム情報の各々に対応するリソースグループ識別子、および、N個のシステム情報の各々に対応する内容識別子、のうちの少なくとも1つを含む。
【0048】
任意で、少なくとも2つのシステム情報は、同一のシステム情報伝送期間内にあるか、または、少なくとも2つのシステム情報は、少なくとも2つのシステム情報伝送期間内にある。
【0049】
したがって、本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは指示情報を端末デバイスに送信し、その結果、端末デバイスは、受信したシステム情報の内容が同一であるか否かを指示情報に基づいて知り、同一内容を有するシステム情報を処理することができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0050】
加えて、本出願のこの実施形態では、端末デバイスはさらに、同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報に対して合成復調を実行してよい。単一のシステム情報の受信信号品質が比較的悪いとき、同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を受信し合成することによって受信信号品質およびシステム情報伝送信頼性を向上させることができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0051】
本出願のこの実施形態では、端末デバイスはさらに、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報を復調し、第1システム情報が正しく復調されたとき、少なくとも2つのシステム情報における他のシステム情報の復調を省略してよい。したがって、本出願のこの実施形態では、システム情報が正しく復調されることを保証するべく、第1システム情報のみが復調されればよく、端末デバイスが、同一内容を保持するシステム情報を頻繁に重複して検出する必要はない。したがって、本出願のこの実施形態は、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避することができ、端末デバイスの電力消費を低減し、情報復調時間を短縮し、システム効率を向上させることができる。
【0052】
第3態様によると、端末デバイスが提供され、当該端末デバイスは、第1態様、または第1態様の任意の可能な実装例の方法を実行するよう構成される。具体的には、端末デバイスは、上述の方法を実行するよう構成されるユニットを含む。
【0053】
第4態様によると、ネットワークデバイスが提供される。当該ネットワークデバイスは、第2態様、または第2態様の任意の可能な実装例の方法を実行するよう構成される。具体的には、ネットワークデバイスは、上述の方法を実行するよう構成されるユニットを含む。
【0054】
第5態様によると、端末デバイスが提供される。端末デバイスは、プロセッサおよびメモリを備える。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するよう構成される。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行し、第1態様、または第1態様の任意の可能な実装例の方法を実行するよう構成される。
【0055】
第6態様によると、ネットワークデバイスが提供される。ネットワークデバイスは、プロセッサおよびメモリを備える。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するよう構成される。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行し、第2態様、または第2態様の任意の可能な実装例の方法を実行するよう構成される。具体的には、ネットワークデバイスは、上述の方法を実行するよう構成されるユニットを含む。
【0056】
第7態様によると、コンピュータ可読媒体が提供される。当該コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラムを記憶するよう構成される。コンピュータプログラムは、第1態様、または第1態様の任意の可能な実装例の方法を実行するために使用される命令を含む。
【0057】
第8態様によると、コンピュータ可読媒体が提供される。当該コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラムを記憶するよう構成される。コンピュータプログラムは、第2態様、または第2態様の任意の可能な実装例の方法を実行するために使用される命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0058】
図1】本出願の一実施形態を適用可能な通信システムのシナリオ図である。
【0059】
図2】本出願の一実施形態に係る情報伝送方法の概略フローチャートである。
【0060】
図3】本出願の一実施形態に係るシステム情報の内容識別子の概略ブロック図である。
【0061】
図4】本発明の別の実施形態に係るシステム情報の内容識別子の概略ブロック図である。
【0062】
図5】本出願の一実施形態に係る端末デバイスの概略ブロック図である。
【0063】
図6】本発明の別の実施形態に係るネットワークデバイスの概略ブロック図である。
【0064】
図7】本発明の別の実施形態に係る端末デバイスの概略ブロック図である。
【0065】
図8】本発明の別の実施形態に係るネットワークデバイスの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0066】
添付の図面に関連して、本出願の技術的解決手段を以下で説明する。
【0067】
本出願の実施形態の技術的解決手段は様々な通信システムに適用され得ることを理解されたい。その通信システムとは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile communications、GSM(登録商標))システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTEの周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTEの時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)システム、およびワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMax)通信システムなどである。本出願の実施形態は、これに限定されない。
【0068】
また、本出願の実施形態において、ネットワークデバイスは、GSM(登録商標)システムまたは符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システムのベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってよく、WCDMA(登録商標)システムのノードB(NodeB、NB)であってよく、LTEシステムの発展型ノードB(Evolved NodeB、eNBもしくはeNodeB)であってよく、または、クラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)の無線コントローラであってよいことが理解されるべきである。あるいは、ネットワークデバイスは、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、今後の5Gネットワークのネットワーク側デバイス、または今後の発展型の公衆陸上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)等のネットワークデバイスであってよい。
【0069】
本出願の実施形態の端末デバイスは、アクセス端末、ユーザ機器(User Equipment、UE)、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルコンソール、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置等とも称されてよい。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)フォン、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、今後の5Gネットワークの端末デバイス、または、今後の発展型の公衆陸上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)の端末デバイスであってよい。
【0070】
理解と説明を容易にするために、限定ではなく例示を目的として、通信システムにおける本出願の情報伝送方法およびデバイスの実行プロセスおよび動作を以下で説明する。
【0071】
図1は、本出願の一実施形態を適用可能な通信システムのシナリオ図である。図1において、通信システムは、ネットワークデバイスおよび端末デバイスを備え、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、セルラネットワークリソースまたは非ライセンススペクトルリソースを使用することによって互いに通信し合う。図1では、説明のために、ネットワークデバイスが基地局であり、端末デバイスがユーザ機器である例が使用される。例えば、図1では、ネットワークデバイスはシステム情報を端末デバイスに送信してよく、端末デバイスは、システム情報に基づいてネットワークデバイスへの接続を確立してよい。その結果、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間でダウンリンク伝送およびアップリンク伝送が行われ得る。ネットワークデバイスは、複数のリソースを使用することによってシステム情報を端末デバイスに送信してよく、各リソースは、1つのシステム情報を搬送してよい。例えば、各リソースは、1つの形成されたビームに対応していてよい。言い換えると、ネットワークデバイスは、1つの形成されたビームに基づいて1つのシステム情報を端末デバイスに送信してよく、その結果、複数の形成されたビームに基づいて複数のシステム情報が送信され得る。本出願のこの実施形態は、これに限定されない。
【0072】
端末デバイスは、無線アクセスネットワークの基地局と通信してよく、または、無線アクセスネットワークの基地局を使用することによってコアネットワークと通信してよく、または、さらに、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network、略して「PSTN」)と、もしくは別のネットワークと、もしくはインターネット全体とも、通信してよいことを理解されたい。このことは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0073】
図2は、本出願の一実施形態に係る情報伝送方法の概略フローチャートである。図2に示す方法は、上述の通信システムに適用することができ、本出願のこの実施形態を適用可能な通信システムは、ネットワークデバイスおよび端末デバイスを含む。図2に示す方法200は、次の段階を備える。
【0074】
210.ネットワークデバイスが、指示情報を端末デバイスに送信する。
【0075】
具体的には、端末デバイスは、指示情報を端末デバイスに送信し、指示情報は、N個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含む。
【0076】
それに対応して、端末デバイスは、ネットワークデバイスが送信したN個のシステム情報のうちのM個のシステム情報と、M個のシステム情報に対応する指示情報の内容とを受信してよい。例えば、端末デバイスが受信する指示情報は、M個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含んでよい。
【0077】
Nは、Mより大きいかまたはそれに等しい正の整数であってよいことを理解されたい。具体的には、NがMより大きいとき、ネットワークデバイスは、指示情報を複数の端末装置に送信してよい。したがって、ネットワークデバイスが送信する指示情報は、複数の端末装置に対応するN個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含んでよい。端末デバイスが受信する指示情報は、端末デバイスが受信するM個のシステム情報に対応する内容についての情報のみを示すために使用されてよい。NがMに等しいとき、ここでのM個のシステム情報は、端末デバイスが受信し得るM個のシステム情報であってよい。本出願のこの実施形態の指示情報は、M個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含んでよい。しかしながら、本出願のこの実施形態は、これに限定されない。例えば、ネットワークデバイスが送信する指示情報は、別の端末装置によって受信され得るシステム情報の内容を示すために使用される情報をさらに含んでよい。このことは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0078】
本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは複数の方式で指示情報を送信してよいことを理解されたい。その複数の方式を、例を使用することによって以下で個別に説明する。
【0079】
第1方式では、ネットワークデバイスは、ブロードキャストメッセージを端末デバイスに送信し、ブロードキャストメッセージは指示情報を保持する。
【0080】
例えば、ネットワークデバイスは、ダウンリンクブロードキャストチャネルを使用することによってブロードキャストメッセージを送信してよい。任意で、ダウンリンクブロードキャストチャネルは、LTEシステムの物理ブロードキャストチャネルPBCHであってよく、または、次世代システムの新たなブロードキャストチャネル、例えば新無線ブロードキャストチャネル(New Radio Broadcast Channel、NR−BCH)であってよい。本出願のこの実施形態は、これに限定されない。
【0081】
第2の方式では、ネットワークデバイスは、制御情報を端末デバイスに送信し、制御情報は指示情報を保持する。
【0082】
制御情報は、システム情報を端末デバイスに送信するためのチャネルのスケジューリング情報をさらに有してよく、スケジューリング情報は、システム情報を送信するためのチャネルのリソース割り当て、ならびに変調および符号化スキームなどの指示情報を含む。
【0083】
任意で、システム情報を送信するために使用されるチャネルは、物理共有チャネルまたは拡張型ブロードキャストチャネルであってよい。このことは、本明細書において限定されない。
【0084】
例えば、制御情報はダウンリンク制御情報であってよい。システム情報を伝送するために使用される物理リソースブロックが動的にスケジューリングされるとき、物理リソースブロックのスケジューリング情報は、通常、物理ダウンリンク制御情報に保持される。本出願のこの実施形態において、指示シグナリングは、ダウンリンク制御情報に保持される。ダウンリンク制御情報を伝送するために使用されるチャネルは、新無線物理ダウンリンク制御チャネル(New Radio−Physical Downlink Control Channel、NR−PDCCH)などの物理ダウンリンク制御チャネルであってよいが、本出願のこの実施形態は、これに限定されない。
【0085】
任意で、第1方式において、M個のシステム情報の各々は、1つのブロードキャスト情報/1つのブロードキャストチャネルリソースと関連付けられているか、またはそれに対応している。
【0086】
第2の方式において、M個のシステム情報の各々は、1つの制御情報/1つの制御チャネルリソースと関連付けられているか、またはそれに対応している。
【0087】
本出願のこの実施形態において、指示情報がM個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含むならば、指示情報の具体的な内容は限定されないことを理解されたい。
【0088】
例えば、本出願のこの実施形態のM個のシステム情報の内容を示すために使用される情報は、M個の内容指示情報を含んでよい。M個のシステム情報のうちの1つが、M個の内容指示情報のうちの1つに対応しており、各システム情報に対応する1つの内容指示情報が、システム情報の内容を示すために使用されてよい。
【0089】
あるいは、本出願のこの実施形態のM個のシステム情報の内容を示すために使用される情報は、M個の内容指示情報を含んでよい。M個のシステム情報のうちの1つが、1つの内容指示情報に対応し、各システム情報に対応する1つの内容指示情報が、M個のシステム情報の内容を示すために使用されてよい。
【0090】
あるいは、本出願のこの実施形態のM個のシステム情報の内容を示すために使用される情報は、1つの内容指示情報を含んでよく、この内容指示情報は、共同指示情報とも称されてよい。共同指示情報は、M個のシステム情報の各々に対応する内容を示すことができる。
【0091】
本出願のこの実施形態では、M個のシステム情報の各々が1つの内容指示情報に対応し、この内容指示情報が、このシステム情報の内容を示すために使用されることが好ましい。1つのシステム情報に対応する1つの内容指示情報は、このシステム情報に対応するリソース識別子、リソースグループ識別子、または内容識別子等であってよい。本出願のこの実施形態は、これに限定されない。
【0092】
具体的には、M個のシステム情報の内容を示すために使用される情報は、M個のシステム情報の各々に対応するリソース識別子、M個のシステム情報の各々に対応するリソースグループ識別子、および、M個のシステム情報の各々に対応する内容識別子、のうちの少なくとも1つを含む。
【0093】
例えば、ネットワークデバイスが送信する指示情報は、N個のシステム情報の各々に対応する内容識別子を含み、端末デバイスが受信するM個のシステム情報に対応する指示情報は、M個のシステム情報の各々に対応する内容識別子を含んでよい。
【0094】
ネットワークデバイスが送信する指示情報は、N個のシステム情報の各々に対応するリソース識別子を含み、端末デバイスが受信するM個のシステム情報に対応する指示情報は、M個のシステム情報の各々に対応するリソース識別子を含んでよい。
【0095】
ネットワークデバイスが送信する指示情報は、N個のシステム情報の各々に対応するリソースグループ識別子を含み、端末デバイスが受信するM個のシステム情報に対応する指示情報は、M個のシステム情報の各々に対応するリソースグループ識別子を含んでよい。
【0096】
本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスが送信するN個のシステム情報は同一のシステム情報伝送期間内にあってよく、または、少なくとも2つのシステム情報伝送期間内にあってよいことを理解されたい。本出願のこの実施形態は、これに限定されない。
【0097】
以下、例を使用することによって指示情報を個別に、詳細に説明する。
【0098】
例えば、端末デバイスが受信するM個のシステム情報に対応する指示情報は、M個のシステム情報の各々に対応する内容識別子を含んでよい。
【0099】
例えば、図3に示すように、M個のシステム情報は、同一の伝送期間内の4つのシステム情報であり、第1のシステム情報から第4のシステム情報に対応する内容識別子は、それぞれ0、0、0、および1である。
【0100】
この場合、端末デバイスは、第1のシステム情報から第3のシステム情報の内容が同一であるとM個のシステム情報に対応する指示情報に基づいて決定してよい。
【0101】
図4に示すように、M個のシステム情報は、2つの異なる伝送期間内の4つのシステム情報であってよい。例えば、図4に示すように、第1のシステム情報から第4のシステム情報を含む4つのシステム情報に対応する内容識別子は、それぞれ0、0、0、および1である。第1のシステム情報および第2のシステム情報は、同一の伝送期間内にあり、第3のシステム情報および第4のシステム情報は、別の伝送期間内にある。
【0102】
この場合、端末デバイスは、第1のシステム情報から第3のシステム情報の内容が同一であるとM個のシステム情報に対応する指示情報に基づいて決定してよい。
【0103】
別の例では、表1に示すように、M個のシステム情報は4つのシステム情報であり、4つのシステム情報に対応するリソース識別子は、それぞれリソース1、リソース2、リソース3、およびリソース4である。リソース識別子とシステム情報内容との間の予め設定された対応関係は、リソース1からリソース3が第1タイプのシステム情報の内容に対応しているということ、言い換えると、リソース1からリソース3において搬送されるシステム情報の内容は同一であるということと、リソース4が第2タイプのシステム情報の内容に対応しているということとであってよい。次に、システム情報に対応するリソース識別子を指示情報に基づいて決定した後、端末デバイスは、どのシステム情報が同一内容を有しているかを、リソース識別子とシステム情報内容との間の予め設定された対応関係に基づいて決定してよい。ここで、第1のシステム情報から第4のシステム情報は、同一の伝送期間内のシステム情報であってよく、または、異なる伝送期間内のシステム情報であってよい。このことは、本出願のこの実施形態に限定されない。
【表1】
【0104】
あるいは、端末デバイスが受信するM個のシステム情報に対応する指示情報は、M個のシステム情報の各々に対応するリソースグループ識別子を含んでよい。各システム情報に対応するリソースグループ識別子を決定した後、端末デバイスは、どのシステム情報が同一内容を有しており、どのシステム情報が異なる内容を有しているのかを、リソースグループ識別子とシステム情報の内容との間の対応関係に基づいて決定してよい。
【0105】
例えば、表2に示すように、M個のシステム情報は4つのシステム情報であり、第1のシステム情報から第4のシステム情報を含む4つのシステム情報に対応するリソースグループ識別子は、それぞれリソースグループ1、リソースグループ1、リソースグループ1、およびリソースグループ2である。リソースグループ識別子とシステム情報との間の予め設定された対応関係は、同一のリソースグループ内のリソースにおいて搬送されるシステム情報の内容が同一であるということ、具体的には、リソース1からリソース3において搬送される第1のシステム情報から第3のシステム情報は同一内容を有しているということであってよい。ここで、第1のシステム情報から第4のシステム情報は、同一の伝送期間内のシステム情報であってよく、または、異なる伝送期間内のシステム情報であってよい。このことは、本出願のこの実施形態に限定されない。
【表2】
【0106】
したがって、本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは指示情報を端末デバイスに送信し、その結果、端末デバイスは、システム情報の内容が同一であるか否かを指示情報に基づいて知り、同一内容を有するシステム情報を処理することができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0107】
上述の指示情報の例は、当業者が本出願のこの実施形態を理解する上で一助となることを意図しているに過ぎず、例示を目的としているに過ぎず、指示情報は別の形態であってよいことに留意されたい。本出願のこの実施形態は、これに限定されない。
【0108】
220.ネットワークデバイスが、システム情報を端末デバイスに送信する。
【0109】
具体的には、ネットワークデバイスは、N個のシステム情報を端末デバイスに送信する。端末デバイスは、N個のシステム情報のうちのM個を受信できる。
【0110】
具体的には、本出願のこの実施形態において、ネットワークデバイスはまず、システム情報に対応する指示情報を端末デバイスに送信し、次に、システム情報を端末デバイスに送信してよい。したがって、端末デバイスは、システム情報を復調する前に、どのシステム情報が同一内容を有しているかを受信した指示情報から決定してよい。
【0111】
例えば、ネットワークデバイスは、N個のリソースを使用することによってN個のシステム情報を送信してよく、各リソースは1つのシステム情報を搬送し、端末デバイスは、N個のリソースのうちのM個のリソースにおいて搬送されるM個のシステム情報を受信してよい。任意で、ここでの1つのリソースは、1つの形成されたビームに対応していてよいが、本出願のこの実施形態は、これに限定されない。
【0112】
230.端末デバイスが、M個のシステム情報のうちの同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を、指示情報に基づいて決定する。
【0113】
M個のシステム情報の内容を示すために使用される、指示情報に含まれる情報から、端末デバイスは、M個のシステム情報におけるどのシステム情報が同一内容を有するかを決定してよい。
【0114】
例えば、図3または図4に示すように、M個のシステム情報は、4つシステム情報であり、4つのシステム情報に対応する内容識別子は、それぞれ0、0、0、および1である。
【0115】
端末デバイスは、第1のシステム情報から第3のシステム情報が同一内容を有していると、M個のシステム情報に対応する内容識別子に基づいて決定してよい。
【0116】
別の例では、表1に示すように、M個のシステム情報は4つのシステム情報であり、4つのシステム情報に対応するリソース識別子は、それぞれリソース1、リソース2、リソース3、およびリソース4である。リソース識別子とシステム情報内容との間の予め設定された対応関係は、リソース1からリソース3が第1タイプのシステム情報の内容に対応しているということ、言い換えると、リソース1からリソース3において搬送されるシステム情報の内容が同一であるということと、リソース4が第2タイプのシステム情報の内容に対応しているということとであってよい。端末デバイスは、第1のシステム情報から第3のシステム情報が同一内容を有していると、システム情報に対応するリソース識別子、および、リソース識別子とシステム情報内容との間の予め設定された対応関係に基づいて決定してよい。
【0117】
別の例では、表2に示すように、M個のシステム情報は、4つのシステム情報であり、4つのシステム情報に対応するリソースグループ識別子は、それぞれリソースグループ1、リソースグループ1、リソースグループ1、およびリソースグループ2である。リソースグループ識別子とシステム情報との間の予め設定された対応関係は、同一のリソースグループ内のリソースにおいて搬送されるシステム情報の内容は同一であるということであってよい。端末デバイスは、第1のシステム情報から第3のシステム情報が同一内容を有していると、システム情報に対応するリソースグループ識別子、および、リソースグループ識別子とシステム情報内容との間の予め設定された対応関係に基づいて決定してよい。
【0118】
240.端末デバイスが、少なくとも2つのシステム情報を処理する。
【0119】
本出願のこの実施形態では、少なくとも2つのシステム情報が複数の方式で処理されてよいことを理解されたい。例えば、任意で、一実装例において、端末デバイスは、少なくとも2つのシステム情報に対して合成復調を実行する。
【0120】
従来技術では、端末デバイスは、受信したシステム情報をそれぞれ復調する必要がある。しかしながら、端末デバイスが受信した単一のシステム情報の受信信号品質が比較的悪いとき、端末デバイスは、システム情報を正しく復調しない場合がある。本出願のこの実施形態では、同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報に対して合成復調を実行する。たとえ単一のシステム情報の受信信号品質が比較的悪くても、同一内容を有するシステム情報を受信し合成することによって受信信号品質およびシステム情報伝送信頼性を向上させることができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0121】
本出願のこの実施形態の「合成復調」は、「統合復号」とも称されてよいことを理解されたい。統合復号は、ソフト合成(例えば、典型的な合成方式のChase Combining)を含んでよい。例えば、本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、少なくとも2つのシステム情報に対してソフト合成を実行してよく、それによって、正しく復調されたシステム情報を取得する。しかしながら、本出願のこの実施形態は、これに限定されない。
【0122】
少なくとも2つのシステム情報の合成方式(または統合方式)は、本出願のこの実施形態において限定されないことを理解されたい。例えば、合成方式は、検出前に少なくとも2つのシステム情報を合成することであってよく、または、検出後に少なくとも2つのシステム情報を合成することであってよい。本出願のこの実施形態は、これに限定されない。
【0123】
別の例では、あるいは、別の実装例において、端末デバイスは、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報を復調し、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報以外のシステム情報の復調を省略する。
【0124】
第1システム情報が少なくとも2つのシステム情報の一部であるならば、第1システム情報は、少なくとも2つのシステム情報のうちの1つのシステム情報を含んでよく、または、少なくとも2つのシステム情報のうちの複数のシステム情報を含んでよいことをさらに理解されたい。
【0125】
従来技術では、受信したシステム情報の具体的な内容を端末デバイスが知るのはシステム情報を復調した後なので、各システム情報を復調する必要がある。本出願のこの実施形態では、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報のみを復調すればよく、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報以外のシステム情報の復調は省略されてよい。当該少なくとも2つのシステム情報は同一内容を有するので、第1システム情報のみを復調することによってシステム情報を取得でき、同一内容を有する他のシステム情報を復調する必要はない。
【0126】
したがって、本出願のこの実施形態では、指示情報は、端末デバイスが受信する各システム情報の内容が同一か否かを示す。受信した少なくとも2つのシステム情報の内容が同一であると、指示情報に基づいて端末デバイスが決定したとき、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報のみが復調されてよい。第1システム情報が正しく復調されたとき、端末デバイスは、少なくとも2つのシステム情報における他のシステム情報の復調を省略する。したがって、本出願のこの実施形態では、システム情報が正しく復調されることを保証するべく、第1システム情報のみが復調されればよく、端末デバイスが、同一内容を保持するシステム情報を頻繁に重複して検出する必要はない。したがって、本出願のこの実施形態は、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避することができ、端末デバイスの電力消費を低減し、情報復調時間を短縮し、システム効率を向上させることができる。
【0127】
上記では、図2から図4に関連して本出願の実施形態に係る情報伝送方法を詳細に説明している。図2から図4までの例は、本出願の実施形態を、それらの例において示した具体的な値または具体的なシナリオに限定することではなく、当業者が本出願の実施形態を理解する上で一助となることを意図しているに過ぎないことに留意されたい。当業者であれば、図2から図4において与えられた例にしたがって様々な等価な変形または変更を施すことができ、そのような変形または変更もまた本出願の実施形態の範囲に含まれることは明らかである。
【0128】
これより、図5および図7に関連して本出願の実施形態の端末デバイスを説明し、図6および図8に関連して本出願の実施形態のネットワークデバイスを説明する。
【0129】
図5は、本出願の一実施形態に係る信号伝送のための端末デバイス500の概略ブロック図である。図5に示すように、端末デバイス500は、ネットワークデバイスが送信した指示情報を受信するよう構成される第1の受信ユニット510であって、指示情報は、M個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含む、第1の受信ユニット510と、ネットワークデバイスが送信したM個のシステム情報を受信するよう構成される第2の受信ユニット520と、指示情報に基づいて、M個のシステム情報のうちの同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を決定するよう構成される決定ユニット530と、少なくとも2つのシステム情報を処理するよう構成される処理ユニット540とを備え、Mは、2より大きいかまたはそれに等しい正の整数である。
【0130】
したがって、本出願のこの実施形態において、端末デバイスは、システム情報の内容が同一であるか否かを指示情報に基づいて知り、同一内容を有するシステム情報を処理することができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0131】
任意で、処理ユニット540は具体的に、少なくとも2つのシステム情報に対して合成復調を実行するよう構成される。
【0132】
あるいは、処理ユニット540は具体的に、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報を復調し、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報以外のシステム情報の復調を省略するよう構成される。
【0133】
任意で、第1の受信ユニット510は具体的に、ネットワークデバイスが送信したブロードキャストメッセージを受信するよう構成され、ブロードキャストメッセージは指示情報を保持する。
【0134】
あるいは、第1の受信ユニット510は具体的に、ネットワークデバイスが送信した制御情報を受信するよう構成され、制御情報は指示情報を保持する。
【0135】
任意で、M個のシステム情報の内容を示すために使用される情報は、M個のシステム情報の各々に対応するリソース識別子、M個のシステム情報の各々に対応するリソースグループ識別子、および、M個のシステム情報の各々に対応する内容識別子、のうちの少なくとも1つを含む。
【0136】
任意で、少なくとも2つのシステム情報は、同一のシステム情報伝送期間内にあるか、または、少なくとも2つのシステム情報は、少なくとも2つのシステム情報伝送期間内にある。
【0137】
図5に示す端末デバイス500は、図2の方法の実施形態の端末デバイスに関係したプロセスを実装できることを理解されたい。端末デバイス500内のモジュールの動作および/または機能がそれぞれ、図2の方法の実施形態の対応する手順を実装するために使用される。詳細は、上述の方法の実施形態における説明を参照されたい。繰り返しを避けるために、ここでは詳細な説明を適宜省略する。
【0138】
したがって、本出願のこの実施形態において、端末デバイスは、システム情報の内容が同一であるか否かを指示情報に基づいて知り、同一内容を有するシステム情報を処理することができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0139】
加えて、本出願のこの実施形態では、端末デバイスはさらに、同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報に対して合成復調を実行してよい。単一のシステム情報の受信信号品質が比較的悪いとき、同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を受信し合成することによって受信信号品質およびシステム情報伝送信頼性を向上させることができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0140】
本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報のみを復調し、第1システム情報が正しく復調されたとき、少なくとも2つのシステム情報における他のシステム情報の復調を省略してよい。したがって、本出願のこの実施形態では、システム情報が正しく復調されることを保証するべく、第1システム情報のみが復調されればよく、端末デバイスが、同一内容を保持するシステム情報を頻繁に重複して検出する必要はない。したがって、本出願のこの実施形態は、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避することができ、端末デバイスの電力消費を低減し、情報復調時間を短縮し、システム効率を向上させることができる。
【0141】
図6は、本出願の一実施形態に係るネットワークデバイス600の概略ブロック図である。図6に示すように、端末デバイス600は、指示情報を端末デバイスに送信するよう構成される第1の送信ユニット610であって、指示情報は、N個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含み、指示情報は、N個のシステム情報のうちの同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を決定し、少なくとも2つのシステム情報を処理するために、端末デバイスによって使用される、第1の送信ユニット610と、N個のシステム情報を端末デバイスに送信するよう構成される第2の送信ユニット620とを備え、Nは、2より大きいかまたはそれに等しい正の整数である。
【0142】
したがって、本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは指示情報を端末に送信し、その結果、端末デバイスは、システム情報の内容が同一であるか否かを指示情報に基づいて知り、同一内容を有するシステム情報を処理することができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0143】
任意で、第1の送信ユニット610が端末デバイスに送信する指示情報は、指示情報に基づいて少なくとも2つのシステム情報に対して合成復調を実行するために端末デバイスによって使用される。
【0144】
あるいは、第1の送信ユニット610が端末デバイスに送信する指示情報は、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報を指示情報に基づいて復調し、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報以外のシステム情報の復調を省略するために、端末デバイスによって使用される。
【0145】
任意で、第1の送信ユニットは具体的に、ブロードキャストメッセージを端末デバイスに送信するよう構成され、ブロードキャストメッセージは指示情報を保持する。
【0146】
あるいは、第1の送信ユニットは具体的に、制御情報を端末デバイスに送信するよう構成され、制御情報は指示情報を保持する。
【0147】
任意で、N個のシステム情報の内容を示すために使用される情報は、N個のシステム情報の各々に対応するリソース識別子、N個のシステム情報の各々に対応するリソースグループ識別子、および、N個のシステム情報の各々に対応する内容識別子、のうちの少なくとも1つを含む。
【0148】
任意で、少なくとも2つのシステム情報は、同一のシステム情報伝送期間内にあるか、または、少なくとも2つのシステム情報は、少なくとも2つのシステム情報伝送期間内にある。
【0149】
図6に示すネットワークデバイス600は、図2の方法の実施形態のネットワークデバイスに関係したプロセスを実装できることを理解されたい。ネットワークデバイス600内のモジュールの動作および/または機能がそれぞれ、図2の方法の実施形態の対応する手順を実装するために使用される。詳細は、上述の方法の実施形態の説明を参照されたい。繰り返しを避けるために、ここでは詳細な説明を適宜省略する。
【0150】
したがって、本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは指示情報を端末に送信し、その結果、端末デバイスは、システム情報の内容が同一であるか否かを指示情報に基づいて知り、同一内容を有するシステム情報を処理することができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0151】
加えて、本出願のこの実施形態では、端末デバイスはさらに、同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報に対して合成復調を実行してよい。単一のシステム情報の受信信号品質が比較的悪いとき、同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を受信し合成することによって受信信号品質およびシステム情報伝送信頼性を向上させることができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0152】
本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報のみを復調し、第1システム情報が正しく復調されたとき、少なくとも2つのシステム情報における他のシステム情報の復調を省略してよい。したがって、本出願のこの実施形態では、システム情報が正しく復調されることを保証するべく、第1システム情報のみが復調されればよく、端末デバイスが、同一内容を保持するシステム情報を頻繁に重複して検出する必要はない。したがって、本出願のこの実施形態は、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避することができ、端末デバイスの電力消費を低減し、情報復調時間を短縮し、システム効率を向上させることができる。
【0153】
図7は、本出願の一実施形態に係る端末デバイス700の概略ブロック図である。図7に示すように、端末デバイス700は、プロセッサ710および送受信機720を備え、プロセッサ710は、送受信機720に接続される。任意で、端末デバイス700は、メモリ730をさらに備え、メモリ730は、プロセッサ710に接続される。任意で、デバイス700は、バスシステム740をさらに備える。プロセッサ710、メモリ730、および送受信機720は、バスシステム740を使用することによって接続される。メモリ730は、命令を記憶するよう構成されてよい。プロセッサ710は、情報または信号を受信するよう送受信機720を制御するべく、メモリ730に記憶された命令を実行するよう構成される。
【0154】
具体的には、送受信機720は、ネットワークデバイスが送信した指示情報を受信するよう構成される。ここで、指示情報は、M個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含む。
【0155】
送受信機720はさらに、ネットワークデバイスが送信したM個のシステム情報を受信するよう構成される。
【0156】
プロセッサ710は、指示情報に基づいて、M個のシステム情報のうちの同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を決定し、少なくとも2つのシステム情報を処理するよう構成される。ここで、Mは、2より大きいかまたはそれに等しい正の整数である。
【0157】
したがって、本出願のこの実施形態において、端末デバイスは、システム情報の内容が同一であるか否かを指示情報に基づいて知り、同一内容を有するシステム情報を処理することができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0158】
本出願のこの実施形態において、プロセッサ710は、中央演算処理装置(Central Processing Unit、略して「CPU」)であってよく、または、プロセッサ710は、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートのゲートもしくはトランジスタのロジックデバイス、または、ディスクリートのハードウェアコンポーネント等であってよいことを理解されたい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよく、または、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ等であってよい。
【0159】
メモリ730は、リードオンリメモリおよびランダムアクセスメモリを含んでよく、命令およびデータをプロセッサ710に提供してよい。メモリ730の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含んでよい。例えば、メモリ730は、デバイスタイプ情報をさらに記憶してよい。
【0160】
バスシステム740は、データバスに加えて、電力バス、制御バス、およびステータス信号バス等をさらに含んでよい。しかしながら、説明を明瞭にするために、図中の様々なタイプのバスはバスシステム740と表される。
【0161】
実装プロセスにおいて、上述の方法の段階は、プロセッサ710内のハードウェアの集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェアの形態の命令を使用することによって実装できる。本出願の実施形態に関連して開示される方法の段階は、ハードウェアプロセッサによって直接実行されてよく、または、プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを使用することによって実行されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、またはレジスタ等といった、当技術分野における成熟した記憶媒体に配置されてよい。記憶媒体はメモリ730内に配置され、プロセッサ710はメモリ730内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと組み合わせて上述の方法の段階を完了する。繰り返しを避けるために、ここで再度詳細を説明することはしない。
【0162】
任意で、プロセッサ710は具体的に、少なくとも2つのシステム情報に対して合成復調を実行するよう構成される。
【0163】
あるいは、プロセッサ710は具体的に、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報を復調し、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報以外のシステム情報の復調を省略するよう構成される。
【0164】
任意で、送受信機720は具体的に、ネットワークデバイスが送信したブロードキャストメッセージを受信するよう構成される。ここで、ブロードキャストメッセージは指示情報を保持する。
【0165】
あるいは、送受信機720は具体的に、ネットワークデバイスが送信した制御情報を受信するよう構成される。ここで、制御情報は指示情報を保持する。
【0166】
任意で、M個のシステム情報の内容を示すために使用される情報は、M個のシステム情報の各々に対応するリソース識別子、M個のシステム情報の各々に対応するリソースグループ識別子、および、M個のシステム情報の各々に対応する内容識別子、のうちの少なくとも1つを含む。
【0167】
任意で、少なくとも2つのシステム情報は、同一のシステム情報伝送期間内にあるか、または、少なくとも2つのシステム情報は、少なくとも2つのシステム情報伝送期間内にある。
【0168】
図7に示す端末デバイス700は、図2の方法の実施形態の端末デバイスに関係したプロセスを実装できることを理解されたい。端末デバイス700内のモジュールの動作および/または機能がそれぞれ、図2の方法の実施形態の対応する手順を実装するために使用される。詳細は、上述の方法の実施形態における説明を参照されたい。繰り返しを避けるために、ここでは詳細な説明を適宜省略する。
【0169】
したがって、本出願のこの実施形態において、端末デバイスは、システム情報の内容が同一であるか否かを指示情報に基づいて知り、同一内容を有するシステム情報を処理することができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0170】
加えて、本出願のこの実施形態では、端末デバイスはさらに、同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報に対して合成復調を実行してよい。単一のシステム情報の受信信号品質が比較的悪いとき、同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を受信し合成することによって受信信号品質およびシステム情報伝送信頼性を向上させることができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0171】
本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報のみを復調し、第1システム情報が正しく復調されたとき、少なくとも2つのシステム情報における他のシステム情報の復調を省略してよい。したがって、本出願のこの実施形態では、システム情報が正しく復調されることを保証するべく、第1システム情報のみが復調されればよく、端末デバイスが、同一内容を保持するシステム情報を頻繁に重複して検出する必要はない。したがって、本出願のこの実施形態は、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避することができ、端末デバイスの電力消費を低減し、情報復調時間を短縮し、システム効率を向上させることができる。
【0172】
図8は、本出願の一実施形態に係るネットワークデバイス800の概略ブロック図である。図8に示すように、ネットワークデバイス800は、プロセッサ810および送受信機820を備え、プロセッサ810は、送受信機820に接続される。任意で、ネットワークデバイス800は、メモリ830をさらに備え、メモリ830は、プロセッサ810に接続される。任意で、デバイス800は、バスシステム840をさらに備える。プロセッサ810、メモリ830、および送受信機820は、バスシステム840を使用することによって接続される。メモリ830は、命令を記憶するよう構成されてよい。プロセッサ810は、情報または信号を受信するよう送受信機820を制御するべく、メモリ830に記憶された命令を実行するよう構成される。
【0173】
送受信機820は、指示情報であって、N個のシステム情報の内容を示すために使用される情報を含み、かつ、N個のシステム情報のうちの同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を決定し、少なくとも2つのシステム情報を処理するために、端末デバイスによって使用される指示情報、を端末デバイスに送信し、N個のシステム情報を端末デバイスに送信するよう構成され、Nは、2より大きいかまたはそれに等しい正の整数である。
【0174】
したがって、本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは指示情報を端末に送信し、その結果、端末デバイスは、システム情報の内容が同一であるか否かを指示情報に基づいて知り、同一内容を有するシステム情報を処理することができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0175】
本出願のこの実施形態において、プロセッサ810は、中央演算処理装置(Central Processing Unit、略して「CPU」)であってよく、または、プロセッサ810は、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートのゲートもしくはトランジスタのロジックデバイス、または、ディスクリートのハードウェアコンポーネント等であってよいことを理解されたい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよく、または、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ等であってよい。
【0176】
メモリ830は、リードオンリメモリおよびランダムアクセスメモリを含んでよく、命令およびデータをプロセッサ810に提供してよい。メモリ830の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含んでよい。例えば、メモリ830は、デバイスタイプ情報をさらに記憶してよい。
【0177】
バスシステム840は、データバスに加えて、電力バス、制御バス、およびステータス信号バス等をさらに含んでよい。しかしながら、説明を明瞭にするために、図中の様々なタイプのバスはバスシステム840と表される。
【0178】
実装プロセスにおいて、上述の方法の段階は、プロセッサ810内のハードウェアの集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェアの形態の命令を使用することによって実装できる。本出願の実施形態に関連して開示される方法の段階は、ハードウェアプロセッサによって直接実行されてよく、または、プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを使用することによって実行されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、またはレジスタ等といった、当技術分野における成熟した記憶媒体に配置されてよい。記憶媒体はメモリ830内に配置され、プロセッサ810はメモリ830内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと組み合わせて上述の方法の段階を完了する。繰り返しを避けるために、ここで再度詳細を説明することはしない。
【0179】
任意で、送受信機820が端末デバイスに送信する指示情報は、指示情報に基づいて少なくとも2つのシステム情報に対して合成復調を実行するために端末デバイスによって使用される。
【0180】
あるいは、送受信機820が端末デバイスに送信する指示情報は、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報を指示情報に基づいて復調し、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報以外のシステム情報の復調を省略するために、端末デバイスによって使用される。
【0181】
任意で、送受信機820は具体的に、ブロードキャストメッセージを端末デバイスに送信するよう構成され、ブロードキャストメッセージは指示情報を保持する。
【0182】
あるいは、送受信機820は具体的に、制御情報を端末デバイスに送信するよう構成される。ここで、制御情報は指示情報を保持する。
【0183】
任意で、N個のシステム情報の内容を示すために使用される情報は、N個のシステム情報の各々に対応するリソース識別子、N個のシステム情報の各々に対応するリソースグループ識別子、および、N個のシステム情報の各々に対応する内容識別子、のうちの少なくとも1つを含む。
【0184】
任意で、少なくとも2つのシステム情報は、同一のシステム情報伝送期間内にあるか、または、少なくとも2つのシステム情報は、少なくとも2つのシステム情報伝送期間内にある。
【0185】
図8に示すネットワークデバイス800は、図2の方法の実施形態のネットワークデバイスに関係したプロセスを実装できることを理解されたい。ネットワークデバイス800内のモジュールの動作および/または機能がそれぞれ、図2の方法の実施形態の対応する手順を実装するために使用される。詳細は、上述の方法の実施形態の説明を参照されたい。繰り返しを避けるために、ここでは詳細な説明を適宜省略する。
【0186】
したがって、本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは指示情報を端末に送信し、その結果、端末デバイスは、システム情報の内容が同一であるか否かを指示情報に基づいて知り、同一内容を有するシステム情報を処理することができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0187】
加えて、本出願のこの実施形態では、端末デバイスはさらに、同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報に対して合成復調を実行してよい。単一のシステム情報の受信信号品質が比較的悪いとき、同一内容を有する少なくとも2つのシステム情報を受信し合成することによって受信信号品質およびシステム情報伝送信頼性を向上させることができ、それによって、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避または軽減する。
【0188】
本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、少なくとも2つのシステム情報における第1システム情報のみを復調し、第1システム情報が正しく復調されたとき、少なくとも2つのシステム情報における他のシステム情報の復調を省略してよい。したがって、本出願のこの実施形態では、システム情報が正しく復調されることを保証するべく、第1システム情報のみが復調されればよく、端末デバイスが、同一内容を保持するシステム情報を頻繁に重複して検出する必要はない。したがって、本出願のこの実施形態は、復調の繰り返しまたは不満足な復調性能という従来技術の問題を回避することができ、端末デバイスの電力消費を低減し、情報復調時間を短縮し、システム効率を向上させることができる。
【0189】
明細書全体において言及される「1つの実施形態において」または「一実施形態において」は、その実施形態に関連する特定の機能、構造、または特徴が、本出願の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味することを理解されたい。したがって、明細書全体にわたって現れる「1つの実施形態において」または「一実施形態において」は、同一の実施形態を指すものではない。加えて、これらの特定の機能、構造、または特徴は、任意の適切な方式を使用することによって1または複数の実施形態において組み合わされてよい。上述のプロセスの順序番号は、本出願の様々な実施形態における実行順序を意味するものではないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に応じて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスを限定するものと解釈されるべきでは全くない。
【0190】
加えて、「システム」および「ネットワーク」という用語は、本明細書では互換的に使用されてよい。本明細書における「および/または」という用語は、関連する対象物を説明するための関連関係のみを説明するものであり、3つの関係が存在してよいことを表している。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみ存在する、AおよびBの両方が存在する、ならびに、Bのみ存在する、という3つの場合を表し得る。加えて、本明細書における「/」の記号は、概して、関連する対象物の間の「または」の関係を示す。
【0191】
本出願の実施形態において、「Aに対応するB」とは、BがAと関連付けられており、BがAに応じて決定されてよいことを示すことを理解されたい。しかしながら、Aに応じてBを決定することは、BがAのみに応じて決定されることを意味するわけではなく、すなわち、Bはまた、Aおよび/または他の情報に応じて決定されてよいことをさらに理解されたい。
【0192】
当業者であれば、本明細書に開示の実施形態において説明されている例と組み合わせて、電子的ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの組み合わせによって、ユニットおよびアルゴリズムの段階が実装されてよいことを認識するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性を明確に説明するべく、上記では機能に応じて各例の構成および段階を概して説明している。当該機能がハードウェアによって実行されるのか、またはソフトウェアによって実行されるのかは、技術的解決手段の特定の応用と設計制約条件とによって決まる。当業者であれば、異なる方法を使用して、説明された機能を特定の応用ごとに実装してよいが、そのような実装例が本出願の範囲を超えるものであるとみなされるべきではない。
【0193】
当業者であれば明確に理解され得るように、説明を簡便かつ簡潔にする目的で、上述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては上述の方法の実施形態における対応するプロセスが参照されてよく、ここで詳細を再度説明することはしない。
【0194】
本出願において提供されているいくつかの実施形態では、開示のシステム、装置、および方法が他の方式で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明されている装置の実施形態は例に過ぎない。例えば、ユニットの分割は、論理的機能の分割に過ぎず、実際の実装例では他の分割であってよい。例えば、複数のユニットもしくはコンポーネントが別のシステムに組み合わされるか、もしくは統合されてよく、または、いくつかの特徴が無視されるか、または実行されなくてよい。加えて、表示または説明されている相互結合もしくは直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェース、装置間もしくはユニット間の間接結合もしくは通信接続、または、電気的接続、機械的接続、もしくは他の形態の接続によって実装されてよい。
【0195】
別個の部分として説明されているユニットは、物理的に別々であってもなくてもよい。また、ユニットとして表示されている部分は、物理ユニットであってもなくてもよく、一か所に配置されてよく、または、複数のネットワークユニットにおいて分散されてよい。実際の要件に応じて当該ユニットの一部または全てを選択して、本出願の実施形態の解決手段の目的を実現してよい。
【0196】
加えて、本出願の実施形態の機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてよく、または、当該ユニットの各々は物理的に単独で存在してよく、または、2つまたはそれより多くのユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、または、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよい。
【0197】
上述の実装例の説明により、当業者は、本出願がハードウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせによって実装され得ることを明確に理解するだろう。本発明がソフトウェアによって実装されるとき、上述の機能は、コンピュータ可読媒体に記憶されてよく、または、コンピュータ可読媒体内の1または複数の命令もしくはコードとして送信されてよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含み、ここで、通信媒体は、コンピュータプログラムをある場所から別の場所へ伝送することを可能にする任意の媒体を含む。当該記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。次に例を提供するが、限定を課すものではない。コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは別の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶装置、または、命令もしくはデータ構造の形式の期待されるプログラムコードを保持または記憶でき、コンピュータがアクセス可能な任意の他の媒体を含んでよい。加えて、任意の接続がコンピュータ可読媒体として適宜定義されてよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバ/ケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または、赤外線、電波、およびマイクロ波などの無線技術を使用することによって、ウェブサイト、サーバまたは別のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ/ケーブル、ツイストペア、DSL、または、赤外線、電波、およびマイクロ波などの無線技術は、それらが属する媒体の固定に含まれる。例えば、本出願によって使用されるディスク(Disk)およびディスク(disk)は、コンパクトディスクCD、レーザディスク、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびBlu−ray(登録商標)ディスクを含み、ここで、ディスク(Disk)は一般に、磁気手段によってデータをコピーし、ディスク(disk)はレーザ手段によって光学的にデータをコピーする。上述の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の保護範囲に含まれるべきである。
【0198】
要約すると、上述のものは、本出願の技術的解決手段の例示的な実施形態に過ぎず、本出願の保護範囲を限定することは意図していない。本出願の趣旨および原理から逸脱することなく成されたあらゆる変形、均等物による置換、または改良は、本出願の保護範囲に含まれるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8