(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1凸部の上面の面積と前記第1凹部の底面の面積との和は、少なくとも前記第1開放領域を介して露出した前記第1電極の面積より大きい、請求項1に記載の発光ダイオード。
前記第1開放領域を取り囲む前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層の側面と、第1バンプの下端側面の少なくとも一部とは、当接している、請求項1に記載の発光ダイオード。
前記第2凸部の上面の面積と前記第2凹部の底面の面積との和は、少なくとも前記第2開放領域を介して露出した前記第2電極の面積より大きい、請求項10に記載の発光ダイオード。
前記第2開放領域を取り囲む前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層の側面と、第2バンプの下端の側面の少なくとも一部とは、当接している、請求項10に記載の発光ダイオード。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、信頼性及び構造的安定性が向上した発光ダイオードを提供することにある。
【0004】
本発明が解決しようとする他の課題は、高温及び/又は高湿環境で発光特性の低下が防止される発光ダイオードを提供することにある。
【0005】
本発明が解決しようとする更に他の課題は、基板とバンプとの間の結合力が強化された発光ダイオードを提供することにある。
【0006】
本発明が解決しようとする更に他の課題は、光効率が向上し、活性層内の領域による発光強度の偏差が解消された発光ダイオードを提供することにある。
【0007】
本発明が解決しようとする更に他の課題は、発光ダイオード内の電流拡散を向上できる構造体を含み、前記構造体を通じた光反射を用いて光抽出効率が向上した発光ダイオードを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例に係る発光ダイオードは、基板と、前記基板上に位置し、下部半導体層、前記下部半導体層の一領域上に配置された上部半導体層及び前記下部半導体層と前記上部半導体層との間に配置された活性層を含む発光セルと、前記上部半導体層上に配置された第1電極と、前記下部半導体層上に配置された第2電極と、前記第1電極の一部を露出させる第1開放領域を含む第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に配置された第2絶縁層と、前記第1開放領域を介して第1電極とオーミック接触する第1バンプと、を含み、前記第1バンプは、上部に第1凹部及び第1凸部を含み、前記第1バンプは、上面に前記第1凹部の底面を含む第1領域と、上面に前記第1凸部の上面を含む第2領域とを含み、前記第1領域の少なくとも一部の領域は前記第1開放領域上に配置され、前記第2領域の少なくとも一部は前記第2絶縁層上に配置されてもよい。
【0009】
さらに、前記第1凹部の底面の面積は、前記第1開放領域を介して露出した前記第1電極の面積に比例してもよい。
【0010】
また、前記第1凹部の深さは、前記第1電極上に配置された前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層の厚さに比例してもよい。
【0011】
いくつかの実施例において、前記第1凸部の上面の面積と前記第1凹部の底面の面積との和は、少なくとも前記第1開放領域を介して露出した前記第1電極の面積より大きくてもよい。
【0012】
また、前記第1電極と前記第1バンプとの間に前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層の一部が配置されてもよい。
【0013】
前記第1開放領域を取り囲む前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層の側面と第1バンプの下端側面の少なくとも一部とは当接していてもよい。
【0014】
さらに、前記第1凸部は前記第1凹部を取り囲んでもよい。
【0015】
一方、前記第1絶縁層は、前記第2電極の一部を露出させる第2開放領域を含み、前記第2開放領域を介して前記第2電極とオーミック接触する第2バンプをさらに含み、前記第2バンプは、上部に第2凹部及び第2凸部を含み、前記第2バンプは、上面に前記第2凹部の底面を含む第3領域と、上面に前記第2凸部の上面を含む第4領域とを含み、前記第3領域の少なくとも一部の領域は前記第2開放領域上に配置され、前記第4領域の少なくとも一部は第2絶縁層上に配置されてもよい。
【0016】
また、前記第2凹部の底面の面積は、前記第2開放領域を介して露出した前記第2電極の面積に比例してもよい。
【0017】
前記第2凹部の深さは、前記第2電極上に配置された前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層の厚さに比例してもよい。
【0018】
一方、前記第2凸部の上面の面積と前記第2凹部の底面の面積との和は、少なくとも前記第2開放領域を介して露出した前記第2電極の面積より大きくてもよい。
【0019】
いくつかの実施例において、前記第2電極と前記第2バンプとの間に前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層の一部が配置されてもよい。
【0020】
さらに、前記第2開放領域を取り囲む前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層の側面と第2バンプの下端の側面の少なくとも一部とは当接していてもよい。
【0021】
前記第2凸部は前記第2凹部を取り囲んでもよい。
【0022】
また、前記第2絶縁層はシリコン窒化物層を含んでもよい。
【0023】
一方、前記発光セルは、紫外線波長領域の光を放出してもよい。
【0024】
前記基板は、前記発光セルが配置された一面と、前記一面の反対側である他面とを含み、前記他面は凹凸部を含んでもよい。
【0025】
前記基板は透明サファイア基板であってもよい。
【0026】
また、前記第1絶縁層は分布ブラッグ反射器を含んでもよい。
【0027】
本発明の更に他の実施例に係る発光ダイオードは、基板と、前記基板上に配置された下部半導体層と、前記下部半導体層の一領域上に配置された第1上部半導体層及び前記下部半導体層と前記第1上部半導体層との間に配置された活性層を含む発光セルと、前記下部半導体層の他の領域上に配置された第3上部半導体層及び前記下部半導体層と前記第3上部半導体層との間に配置された活性層を含む第2電流分散部と、前記発光セル上に配置され、前記第1上部半導体層と電気的に連結された第1電極と、前記発光セルと離隔して配置され、前記下部半導体層と電気的に連結された第2電極と、を含み、前記第2電極は、延長されて前記第2電流分散部の少なくとも一部を覆い、前記発光セルの少なくとも一部を取り囲み、前記第2電極と前記第3上部半導体層との接触抵抗は、前記第2電極と前記下部半導体層との接触抵抗より大きくてもよい。
【0028】
前記下部半導体層の他の領域を中心に、前記下部半導体層の一領域と対向する前記下部半導体層の更に他の領域内に配置される第1電流分散部をさらに含み、前記第1電流分散部は、前記下部半導体層の更に他の領域上に配置される第2上部半導体層、及び前記下部半導体層と前記第2上部半導体層との間に配置された活性層を含んでもよい。
【0029】
前記第2電極と前記第2上部半導体層との接触抵抗は、前記第2電極と前記下部半導体層との接触抵抗より大きくてもよい。
【0030】
前記第2電極は前記第1電流分散部上に配置されてもよい。
【0031】
前記第2電流分散部は、前記発光セルより前記第1電流分散部と隣接するように配置されてもよい。
【0032】
前記第1電流分散部は、前記発光セルと同一の高さを有してもよい。
【0033】
前記第1電流分散部及び前記第2電流分散部のそれぞれの上部面の面積の和は、第2電極面積の10%から40%であってもよい。
【0034】
前記第2電流分散部は複数の分散体を含み、前記各分散体は、互いに均一な間隔を有して離隔してもよい。
【0035】
前記第1電極及び前記第2電極上に配置され、前記第1電極を露出させる第1開放領域、及び前記第2電極を露出させる第2開放領域を含む絶縁層をさらに含んでもよい。
【0036】
前記絶縁層は、シリコン窒化物層及びシリコン酸化物層のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0037】
前記絶縁層は分布ブラッグ反射器を含んでもよい。
【0038】
前記第1開放領域を介して第1電極と電気的に連結される第1バンプと、前記第2開放領域を介して第2電極と電気的に連結される第2バンプと、をさらに含んでもよい。
【0039】
前記第1バンプは、上部に第1凹部及び第1凸部を含み、前記第1バンプは、上面に前記第1凹部の底面を含む第1領域及び上面に前記第1凸部の上面を含む第2領域として形成され、前記第1領域の少なくとも一部の領域は前記第1開放領域上に配置され、前記第2領域の少なくとも一部は絶縁層上に配置されてもよい。
【0040】
前記第1凹部の底面の面積は、前記第1開放領域を介して露出した前記第1電極の面積に比例してもよい。
【0041】
前記第1凹部の深さは、前記第1電極上に配置された絶縁層の厚さに比例してもよい。
【0042】
前記第1凸部の上面の面積と前記第1凹部の底面の面積との和は、少なくとも前記第1開放領域を介して露出した前記第1電極の面積より大きくてもよい。
【0043】
前記第1凸部は前記第1凹部を取り囲んでもよい。
【0044】
前記第1電極と前記第1バンプとの間及び前記第2電極と前記第2バンプとの間に絶縁層の一部が配置されてもよい。
【0045】
前記第1開放領域を取り囲む前記絶縁層の側面及び前記第1バンプの側面の少なくとも一部は当接していてもよい。
【0046】
前記第2電極は、前記発光セルの活性層から放出される光を反射させる反射層を含んでもよい。
【発明の効果】
【0047】
本発明に係る発光ダイオードは、常温はもちろん、高温及び/又は高湿環境で信頼性が向上し、発光特性の低下を防止することができる。また、前記発光ダイオードは、基板とバンプとの間の結合力が強化され、基板とバンプとの結合領域に荷重が繰り返して加えられる場合にも、発光ダイオードと基板との分離を防止することができる。また、本発明に係る発光ダイオードは、電流分散構造体の役割をする電流分散部を含む。よって、電流分散部が主に金属電極を介した電流の流れを誘導すると同時に、電流を分散させることによって発光ダイオード内の電流拡散を向上させることができる。そのため、発光ダイオードの光効率を向上させることができ、発光強度の偏差を減少させることができる。また、前記電流分散部は、別途の追加工程なしで製造できるので、製造費用及び時間を節減することができる。
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下、添付の各図面を参照して本発明の各実施例を詳細に説明する。次に紹介する各実施例は、本発明の属する技術分野の通常の技術者に本発明の思想を十分に伝達するために例として提供されるものである。よって、本発明は、以下で説明する各実施例に限定されるものではなく、他の形態に具体化されてもよい。そして、各図面において、構成要素の幅、長さ、厚さなどは、便宜上、誇張して表現される場合もある。また、一つの構成要素が他の構成要素の「上部に」又は「上に」あると記載した場合、各部分が他の部分の「直上部」又は「直上に」ある場合のみならず、各構成要素と他の構成要素との間に更に他の構成要素がある場合も含む。明細書全体にわたって同一の参照番号は同一の構成要素を示す。
【0050】
図1は、発光ダイオードを説明するための平面図である。
【0051】
図1を参照すると、発光ダイオードは、H字状のコンタクト層14を含んでいる。続いて、前記コンタクト層14上には電流印加のためのバンプが形成されてもよく、バンプ形成領域を除いた上部層16上に絶縁層が形成されてもよい。しかし、バンプ及び絶縁層の形成工程において、バンプと絶縁層との間には一定の間隔が存在する。このような間隔は、発光ダイオードの製造工程上の理由で存在するが、これによって、発光ダイオードの信頼性が問題となり得る。発光ダイオード、特に紫外線発光ダイオードは、高温及び/又は高湿に脆弱であり、これによって、発光ダイオードの信頼性が問題となる。発光ダイオードに存在する前記間隔は、湿気及び/又は外部空気の通路として用いられるという問題がある。
【0052】
一方、発光ダイオードは、n型及びp型バンプを有し、前記各バンプは、サブマウント基板上に実装される。しかし、n型及びp型バンプとサブマウント基板との結合領域に荷重が繰り返して加えられる場合、前記各バンプとサブマウント基板との間の結合力が弱化され、発光ダイオードと基板とが分離されるという問題が発生し得る。よって、上述した問題を解決し、信頼性及び構造的安定性が向上した発光ダイオードの開発が要求される。
【0053】
一方、発光ダイオードは、電極が配置される位置、又は前記電極が外部リードと連結される方式などによって、水平型発光ダイオード、垂直型発光ダイオード又はフリップチップ(flip−chip)型発光ダイオードなどに分類されてもよい。
【0054】
水平型発光ダイオードは、製造方法が比較的簡単であり、最も幅広く使用される。このような水平型発光ダイオードは、成長基板が下部にそのまま形成されている。前記発光ダイオードの成長基板としてサファイア基板が最も幅広く使用されるが、サファイア基板は、熱伝導性が低いため発光ダイオードの熱放出が難しい。これによって、発光ダイオードの接合温度が高くなり、内部量子効率が低下する。
【0055】
上述した水平型発光ダイオードの問題を解決するために、垂直型発光ダイオード又はフリップチップ型発光ダイオードが開発されている。
【0056】
図2は、本発明の一実施例に係る発光ダイオードを説明するための平面図及び断面図である。
【0057】
図2の(a)は、前記発光ダイオードの平面図で、
図2の(b)は、
図2の(a)平面図のA−A線断面図である。
【0058】
図2を参照すると、前記発光ダイオードは、成長基板100、下部半導体層115、活性層113、及び上部半導体層111を含む。下部半導体層115上にはコンタクト層121、パッド層123及び電極層125が配置される。第2電極120bは、コンタクト層121、パッド層123及び電極層125を含んでもよい。
【0059】
前記第2電極120bが配置され、第2電極120b上に第2バンプ130bが配置される。上部半導体層111上に反射層127及び障壁層129が配置されると、反射層127及び障壁層129を通じて第1電極120aが形成され得る。前記第1電極120a上に第1バンプ130aが配置される。第1バンプ130a及び第2バンプ130bが配置された領域を除いて、前記発光ダイオードの全面は第1絶縁層128及び第2絶縁層129で覆われてもよい。一方、下部半導体層115、活性層113及び上部半導体層111を通じて発光セル110が形成され得る。
【0060】
成長基板100は、六方晶系結晶構造を有する基板であって、窒化ガリウム系エピ層を成長させるための成長基板、例えば、サファイア、炭化シリコン、窒化ガリウム基板であってもよい。特に、深紫外線発光ダイオードを提供するために、成長基板100はサファイア基板であってもよい。成長基板100は、一面、前記一面の反対面である他面、及び前記一面と他面とを連結する側面を含む。前記一面は、各半導体層が成長される面であって、前記他面は、活性層113で生成された光が外部に放出される面である。成長基板100の側面は、前記一面及び他面に垂直な面であってもよいが、傾斜した面を含んでもよい。成長基板100の一面に下部半導体層115を形成する前にサファイア基板との格子不整合を減少させるために、AlN(窒化アルミニウム)又はGaN(窒化ガリウム)を含むバッファ層(図示せず)を形成してもよい。
【0061】
また、成長基板100は、全体的に四角形の形状であってもよいが、基板の形状がこれに限定されることはない。一方、本実施例において、成長基板100の厚さは、100μmを超えてもよく、特に150μmから400μmの範囲内の値を有してもよい。成長基板100が厚いほど光の抽出効率が向上する。一方、成長基板100の側面はブレーキング面を含んでもよい。
【0062】
下部半導体層115は、成長基板100の一面上に位置する。下部半導体層115は、成長基板100の一面の全面を覆ってもよいが、これに限定されるものではなく、成長基板100の縁部に沿って一面が露出するように下部半導体層115が成長基板100の上部領域内に限定されて位置してもよい。
【0063】
上部半導体層111は、下部半導体層115の一領域の上部に位置し、下部半導体層115と上部半導体層111との間に活性層113が位置する。上部半導体層111は、H字状又はダンベル状を有することによって、高い電流密度条件で優れた光出力特性を示すことができる。
【0064】
下部半導体層115及び上部半導体層111は、III−V系列化合物半導体、例えば、(Al,Ga,In)Nなどの窒化物系半導体を含んでもよい。下部半導体層115は、n型不純物(例えば、Si)がドープされたn型半導体層を含んでもよく、上部半導体層111は、p型不純物(例えば、Mg)がドープされたp型半導体層を含んでもよい。また、その反対であってもよい。さらに、下部半導体層115及び/又は上部半導体層111は、単一層であってもよく、多重層を含んでもよい。例えば、下部半導体層115及び/又は上部半導体層111は、クラッド層及びコンタクト層を含んでもよく、超格子層を含んでもよい。
【0065】
活性層113は、多重量子井戸(MQW)構造を含んでもよく、前記多重量子井戸構造で所望のピーク波長の光を放出するように、前記多重量子井戸構造をなす元素及びその組成が調節され得る。例えば、活性層113の井戸層は、In
xGa
(1-x)N(0=x=1)などの三成分系半導体層であってもよく、Al
xIn
yGa
(1-x-y)N(0=x=1、0=y=1、0=x+y=1)などの四成分系半導体層であってもよい。このとき、x又はyの値を調整し、所望のピーク波長の光を放出させることができる。但し、本発明がこれに限定されることはない。
【0066】
上述した各半導体層111、113、115は、有機金属化学蒸着法(MOCVD;Metal Organic Chemical Vapor Deposition)、化学蒸着法(CVD;Chemical Vapor Deposition)、プラズマ化学蒸着法(PECVD;Plasma−enhanced Chemical Vapor Deposition)、分子線成長法(MBE;Molecular Beam Epitaxy)、水素化物気相成長法(HVPE;Hydride Vapor Phase Epitaxy)などを含む多様な蒸着及び成長方法を通じて形成され得る。
【0067】
以下、III−V系列化合物半導体を含む各半導体層111、113、115と関連する周知の技術内容の説明は省略する。
【0068】
一方、コンタクト層121、パッド層123及び電極層125を含む第2電極120bは、上部半導体層111の周囲を取り囲んでもよい。
図2において、第2電極120bが上部半導体層111の周囲全体を取り囲む場合を示したが、必ずしもこれに限定されることはない。第2電極120bは、第2バンプ130bが位置した場所から上部半導体層111の両側に延長し、上部半導体層111の約50%以上を取り囲んでもよい。コンタクト層121は、Cr、Ti、Al及びAuのうち少なくとも一つを含んでもよく、Cr/Ti/Al/Ti/Au多層構造であってもよい。パッド層123は、Ti又はAuを含んでもよく、Ti/Au多層構造であってもよい。電極層125は、Ti又はAuを含んでもよく、Ti/Au多層構造であってもよい。
【0069】
また、第2電極120bは、上部半導体層111から均一に離隔して位置してもよい。これによって、電流が集中することを防止することができる。さらに、第2電極120bと上部半導体層111との間の下部半導体層115の表面に凹凸部(図示せず)が形成されてもよい。前記凹凸部により、上部半導体層111の表面に沿って電流が流れることを防止することができ、電流をさらに分散させることができる。
【0070】
一方、反射層127及び障壁層129は第1電極120aを形成してもよく、前記第1電極120aは、上部半導体層111上に位置し、上部半導体層111に電気的に連結される。反射層127は、Ni、Au及びAlのうち少なくとも一つを含んでもよく、Ni/Au多層構造であってもよい。障壁層129は、Ti又はAuを含んでもよく、Ti/Au多層構造であってもよい。前記第1電極120aは、高い反射度を有しながら上部半導体層111とのオーミック接触を形成してもよい。
【0071】
第2バンプ130bは、第2電極120b上に位置する。第2バンプ130bは、上部半導体層111から離隔して位置する。第1バンプ130aは、反射層127及び障壁層129を含む第1電極120a上に位置する。
【0072】
第1バンプ130aは、第1領域A1及び第2領域A2を含んでもよい。第1バンプ130aは、上部に第1凹部及び第1凸部を含んでもよい。前記第1領域A1は前記第1凹部を含んでもよく、よって、第1領域A1の上面は第1凹部の底面に対応し得る。前記第2領域A2は前記第1凸部を含んでもよく、よって、第2領域A2の上面は第1凸部の上面に対応し得る。
【0073】
第2バンプ130bは、第3領域A3及び第4領域A4を含んでもよい。第2バンプ130bは、上部に第2凹部及び第2凸部を含んでもよい。前記第3領域A3は、前記第2凹部を含んでもよく、よって、第3領域A3の上面は第2凹部の底面に対応し得る。前記第4領域A4は、前記第2凸部を含んでもよく、よって、第4領域A4の上面は第2凸部の上面に対応し得る。
【0074】
前記第2バンプ130b及び第1バンプ130aは、同一の金属材料で形成されてもよい。また、前記第1及び第2バンプ130a、130bは、多層構造で形成されてもよく、例えば、接着層、拡散防止層及びボンディング層を含んでもよい。前記接着層は、例えば、Ti、Cr又はNiを含んでもよく、拡散防止層は、Cr、Ni、Ti、W、TiW、Mo、Pt又はこれらの複合層で形成されてもよく、ボンディング層はAu又はAuSnを含んでもよい。
【0075】
一方、第1絶縁層128は、第1バンプ130a及び第2バンプ130bが配置された領域を除いて、前記下部半導体層115、活性層113、上部半導体層111、第2電極120b、反射層127及び障壁層129を覆って保護する。第1絶縁層128は、シリコン酸化物層やシリコン窒化物層の単一層として形成されてもよい。さらに、第1絶縁層128は、屈折率が互いに異なる各酸化物層を積層した分布ブラッグ反射器(DBR)で形成されてもよい。よって、第1絶縁層128は、第1電極120aと上部半導体層111との間の領域で光を反射させることができ、発光ダイオードの光抽出効率をさらに向上させることができる。また、第1絶縁層128上に第2絶縁層129が配置されてもよい。第2絶縁層129は、シリコン酸化物層やシリコン窒化物層の単一層として形成されてもよく、特に、本実施例において、第2絶縁層129はシリコン窒化物層であってもよい。シリコン窒化物層は、シリコン酸化物層に比べて、防湿特性に相対的に優れるので、第2絶縁層129がシリコン窒化物層である場合は、発光ダイオードの防湿特性を向上させることができる。
【0076】
第1絶縁層128及び第2絶縁層129は、それぞれ2000Åから7000Åの厚さを有してもよい。第1絶縁層128及び第2絶縁層129のそれぞれの厚さが2000Å未満である場合は、防湿特性の向上が難しく、7000Åを超える場合は、各絶縁層128、129の全体の厚さが過度に厚くなる。また、第1絶縁層128及び第2絶縁層129の全体の厚さは1μm以下であってもよいが、前記厚さに制限されることはない。
【0077】
本実施例において、第1及び第2バンプ130a、130bは、前記第1及び第2絶縁層128、129の一部を覆うように形成されてもよい。よって、第1バンプ130aの第2領域A2の少なくとも一部は第2絶縁層129上に配置されてもよい。さらに、第2バンプ130bの第4領域A4の少なくとも一部は第2絶縁層129上に配置されてもよい。すなわち、第1及び第2絶縁層128、129の一部は、第1バンプ130aと第1電極120aとの間又は第2バンプ130bと第2電極120bとの間に配置されてもよい。
【0078】
図2を再び参照すると、第1及び第2開放領域140a、140bは、第1及び第2絶縁層128、129の一部が開放され、第1及び第2開放領域140a、140bをそれぞれ取り囲む第1及び第2絶縁層128、129の側面が露出してもよい。また、前記露出した第1及び第2絶縁層128、129の側面は第1バンプ130a及び/又は第2バンプ130bと当接していてもよい。
【0079】
また、
図2の(a)平面図を再検討すると、第1開放領域140aの面積は、第1バンプ130aの第1凹部の底面と第1凸部の上面との和より小さいことが分かる。また、第2開放領域140bの面積は、第2バンプ130bの第2凹部の底面と第2凸部の上面との和より小さいことが分かる。すなわち、本実施例において、第1及び第2バンプ130a、130bは、それぞれ第1開放領域140a又は第2開放領域140bを完全に覆うことができる。
【0080】
また、第1バンプ130aの上面の長さは、第2開放領域140bに露出した第1電極120aの上面の長さより14μmから18μmさらに長く、第1バンプ130aの上面の長さと前記第2開放領域140bに露出した前記第1電極120b上面の長さとは、互いに重畳する長さであってもよい。
【0081】
また、前記発光ダイオードは、第1バンプ130a及び第2バンプ130bの側面を覆う樹脂(図示せず)をさらに含んでもよい。前記発光ダイオードが前記樹脂をさらに含む場合、第1バンプ130aと第2バンプ130bは前記樹脂に埋め込まれた形態に配置されてもよく、このとき、第1バンプ130aと第2バンプ130bの上面は露出してもよい。
【0082】
本発明は、第1及び第2絶縁層128、129と第1及び第2バンプ130a、130bとの間の間隔がない。よって、本発明の第1及び第2電極120a、120bは完璧にシーリングされ得る。これによって、外部の湿気などが発光ダイオードの内部に浸透することを防止できるので、発光ダイオードの信頼性を向上させることができる。また、本実施例において、第1及び第2絶縁層128、129の多重層で発光ダイオードの全面を覆うので、湿気などの流入をさらに効果的に遮断することができる。
【0083】
また、第1及び第2バンプ130a、130bのそれぞれの凹部の底面の面積は、第1及び第2開放領域140a、140bに露出する第1電極120a及び第2電極120bのそれぞれの面積に比例し、前記凹部の深さは、第1電極120a又は第2電極120b上に配置された第1及び第2絶縁層128、129の厚さに比例してもよい。
【0084】
本実施例において、第1及び第2バンプ130a、130bのそれぞれの上部に配置された凹部及び凸部により、印刷回路基板又はサブマウント基板上に発光ダイオードを実装するときに、より強い結合力を示すことができる。
【0085】
図3は、本発明の一実施例に係る発光素子を説明するための断面図である。
【0086】
図3を参照すると、発光ダイオード400は、上述した本発明の一実施例に係る発光ダイオードであって、発光ダイオード400はサブマウント基板200上に実装される。
【0087】
サブマウント基板200は、基板230、及び基板230上に配置された電極パターン220を含む。基板230は、熱伝導性に優れたBeO、SiC、Si、Ge、SiGe、AlN及びセラミック基板のうちのいずれか一つであってもよいが、これに限定されなく、熱伝導率が大きい絶縁物質はもちろん、熱伝導率が大きい電気伝導性に優れた金属性物質を含む基板であってもよい。
【0088】
電極パターン220は、第2バンプ130b及び第1バンプ130aの形状に対応するように形成されると、電極パターン220のそれぞれに第2バンプ130b及び第1バンプ130aがそれぞれボンディングされる。このとき、第2バンプ130b及び第1バンプ130aは、熱又は超音波を用いたり、熱と超音波を同時に用いたりしてボンディングされてもよく、ソルダーペーストを使用してボンディングされてもよい。
【0089】
第1及び第2バンプ130a、130bと電極パターン220は、ボンディング領域210を通じて、上述した多様なボンディング方法を通じてボンディングされ得る。
【0090】
図4は、本発明の他の実施例に係る発光ダイオードを説明するための平面図及び断面図である。
図4の実施例に示された発光ダイオードは、
図2の実施例に示された発光ダイオードと、第1及び第2開放領域の形態を除いて同一である。よって、重複する説明は省略する。
【0091】
図4を参照すると、第1開放領域140a及び第2開放領域140bのそれぞれは複数の開放領域を含んでもよい。すなわち、
図4に示したように、第1開放領域140aは、第1電極120aの一部を露出させる複数の開放領域を含み、第2開放領域140bは、第2電極120bの一部を露出させる複数の開放領域を含んでもよい。本実施例において、前記形態を有する開放領域140a、140bを通じて、発光ダイオードの駆動電圧を低下させることができる。
【0092】
本実施例において、第1開放領域140aは5個の開放領域を含み、第2開放領域140bは3個の開放領域を含んでいるが、開放領域の個数及び配置形態はこれに制限されない。
【0093】
図5は、本発明の一実施例に係る発光ダイオードパッケージを説明するための斜視図である。
【0094】
図5を参照すると、前記発光素子パッケージは、第1フレーム311、第2フレーム313、及び前記第1及び第2フレーム311、313の間に位置する絶縁層315を含む基板300と、前記基板300の上面に形成されたキャビティ317内に実装された発光ダイオード400、サブマウント基板200、及びワイヤ330とを含む。
【0095】
発光ダイオード400は、上述した本発明の各実施例に係る発光ダイオードである。
【0096】
第1及び第2フレーム311、313は、金属フレーム又はセラミックフレームであってもよい。第1及び第2フレーム311、313が金属フレームである場合は、第1及び第2フレーム311、313は電気的特性と放熱に優れたAl、Ag、Cu、Niなどを含む単一金属又は合金を含んでもよい。
【0097】
絶縁層315は接着部を含んでもよく、第1及び第2フレーム311、313を両側に固定させる機能を有する。ワイヤ330を通じて、各パッドを電源に連結し、発光ダイオード400に電源を供給することができる。
【0098】
図6は、本発明の改善された効果を説明するためのグラフである。
【0099】
図6は、1000時間信頼性テスト以後の結果を示すグラフである。
図1に示された発光ダイオード(比較例)と
図2に示された発光ダイオード(実施例)は同一のサイズを有し、Si基板上にTDK(登録商標)フリップボンダーを用いた超音波ボンディングを実施した。超音波ボンディング時、ボンディングテーブルの温度は200℃で、ノズルの温度は150℃であった。
【0100】
図6を参照すると、Y軸は、発光ダイオードのパワー維持率(Po Retention)を示す。X軸のR1、R2及びR3は、実施例の結果の平均値であり、点線の図形で表示した。X軸のL1、L2及びL3は、比較例の結果の平均値を示し、実線の図形で表示した。
【0101】
R1及びL1は、常温での測定結果であり、円形で表示した。R2及びL2は、高温(60℃)での測定結果であり、三角形で表示した。R3及びL3は、高温多湿(60℃、90%)での測定結果であり、四角形で表示した。
図6を再び参照した結果、実施例によると、全ての場合において発光ダイオードのパワー維持率が高いことが分かる。
【0102】
本発明の各実施例に係る発光ダイオードは、防湿特性に優れるので、信頼性が向上するだけでなく、強いフリップボンディングが可能であり、構造的安定性が高い。
【0103】
図7は、フリップチップ型発光ダイオードの概略図である。
図7を参照すると、発光ダイオードは、成長基板11、第1導電型半導体層13、活性層15、第2導電型半導体層17、第1電極19、第2電極20、第1パッド30a、第2パッド30b及び絶縁層31を含んでもよい。第1導電型半導体層13、活性層15及び第2導電型半導体層17を通じて発光セルが形成され得る。第1導電型半導体層13及び第2導電型半導体層17は、それぞれ第1パッド30a及び第2パッド30bに電気的に連結されてもよい。
【0104】
図7の発光ダイオードは、各電極19、20の水平配置により、高電流駆動時に電流集中現象が発生するという問題を有する。これによって、発光強度の偏差が発生するだけでなく、光効率が減少するという問題が生じる。よって、発光ダイオード内の電流を分散させ、電流を拡散させ得る発光ダイオードの開発が要求される。
【0105】
以下、
図8から
図11を通じて、本発明の更に他の実施例に係る発光ダイオードを説明する。
【0106】
図8は、本発明の一実施例に係る発光ダイオードを説明するための平面図及び断面図である。
【0107】
図8の(a)は、前記発光ダイオードの平面図で、
図8の(b)は、
図8の(a)のA−A線断面図である。
【0108】
図8を参照すると、本発明の一実施例に係る発光ダイオードは、成長基板500及び発光セル510を含み、発光セル510は、下部半導体層515、活性層513及び第1上部半導体層511を含む。下部半導体層515上には、下部半導体層515の一部を含む第1電流分散部520及び第2電流分散部530が配置される。また、下部半導体層515上には第2電極540が配置され、第2電極540は、第2コンタクト層541及び第2パッド層543を含む。また、第2電極540上に第2バンプ570が配置される。
【0109】
第1上部半導体層511上に第1電極550が配置され、第1電極550は、第1コンタクト層551及び第1パッド層553を含む。第1電極550上には第1バンプ580が配置される。また、第1及び第2バンプ580、570の配置のための第1及び第2開放領域550a、540aを除いた、発光ダイオードの全面には絶縁層560が配置される。
【0110】
図8を再び参照すると、成長基板500は、六方晶系結晶構造を有する基板であって、窒化ガリウム系エピ層を成長させるための成長基板、例えば、サファイア、炭化シリコン、窒化ガリウム基板であってもよい。成長基板500は、一面、前記一面の反対面である他面、及び前記一面と他面とを連結する側面を含んでもよい。前記一面は、各半導体層が成長される面であってもよく、これと異なり、前記他面は、活性層513で生成された光が外部に放出される面である。成長基板500の側面は、前記一面及び他面と垂直な面であってもよいが、傾斜した面を含んでもよい。成長基板500の一面に下部半導体層515を形成する前に異種基板との格子不整合を減少させるために、AlN又はGaNを含むバッファ層(図示せず)を形成してもよい。また、成長基板500は、全体的に四角形の形状であってもよいが、成長基板500の形状はこれに限定されることはない。
【0111】
一方、本実施例において、成長基板500の厚さは100μmを超えてもよく、特に150μmから400μmの範囲内の値を有してもよい。成長基板500が厚いほど光抽出効率が向上し得る。一方、成長基板500の側面は、ブレーキング面を含んでもよい。
【0112】
下部半導体層515は、成長基板500の一面上に配置される。下部半導体層515は、成長基板500の一面の全面を覆ってもよいが、これに限定されることはなく、成長基板500の縁部に沿って一面が露出するように下部半導体層515が成長基板500の上部領域内に限定的に位置してもよい。
【0113】
第1上部半導体層511は、下部半導体層515の一領域の上部に位置し、下部半導体層515と第1上部半導体層511との間に活性層513が位置する。さらに、第2及び第3上部半導体層521、531は、下部半導体層515の他の領域の上部に位置してもよく、第2及び第3上部半導体層521、531のそれぞれと下部半導体層515との間に活性層513が位置してもよい。
【0114】
第1上部半導体層511は、H字状又はダンベル状を有してもよく、これによって、高い電流密度条件で優れた光出力特性を具現することができる。
【0115】
下部半導体層515と各上部半導体層511、521、531は、III−V系化合物半導体、例えば、(Al,Ga,In)Nなどの窒化物系半導体を含んでもよい。下部半導体層515は、n型不純物(例えば、Si)がドープされたn型半導体層を含んでもよく、各上部半導体層511、521、531は、p型不純物(例えば、Mg)がドープされたp型半導体層を含んでもよい。また、その反対であってもよい。さらに、下部半導体層515及び/又は各上部半導体層511、521、531は単一層であってもよく、多重層を含んでもよい。例えば、下部半導体層515及び/又は各上部半導体層511、521、531は、クラッド層及びコンタクト層を含んでもよく、超格子層を含んでもよい。
【0116】
活性層513は、多重量子井戸構造(MQW)を含んでもよく、前記多重量子井戸構造で所望のピーク波長の光を放出するように、前記多重量子井戸構造をなす元素及びその組成が調節され得る。例えば、活性層513の井戸層は、In
xGa
(1-x)N(0≦x≦1)などの三成分系半導体層であってもよく、Al
xIn
yGa
(1-x-y)N(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)などの四成分系半導体層であってもよい。このとき、x又はyの値を調整し、所望のピーク波長の光を放出させることができる。但し、本発明がこれに限定されることはない。
【0117】
上述した各半導体層511、513、515、521、531は、有機金属化学蒸着法(MOCVD;Metal Organic Chemical Vapor Deposition)、化学蒸着法(CVD;Chemical Vapor Deposition)、プラズマ化学蒸着法(PECVD;Plasma−enhanced Chemical Vapor Deposition)、分子線成長法(MBE;Molecular Beam Epitaxy)、水素化物気相成長法(HVPE;Hydride Vapor Phase Epitaxy)などを含む多様な蒸着及び成長方法を通じて形成され得る。
【0118】
以下、III−V系列化合物半導体を含む各半導体層511、513、515、521、531と関連する周知の技術内容の説明は省略する。
【0119】
一方、下部半導体層515の一領域上に第1電流分散部520及び第2電流分散部530が配置されてもよい。第1電流分散部520は、第2バンプ570が形成される領域に配置されてもよい。第1電流分散部520は、下部半導体層515の一部を含む各半導体層515、523、521を含んでもよい。すなわち、第1電流分散部520は、下部半導体層515の他の領域上に配置された第2上部半導体層521、及び前記下部半導体層515と第2上部半導体層521との間に配置された活性層523を含んでもよい。第1電流分散部520は、第2バンプ570を介して電流が注入されるとき、電流を拡散させる機能を行うことができる。すなわち、第1電流分散部520は、電流が下部半導体層515に向かって直線的に流れることを遮断し、これを通じて電流を分散させ、電流の拡散を向上させることができる。第1電流分散部520は、発光セル510と並んだ高さを有してもよい。すなわち、第1電流分散部520は、発光セル510と同一の高さを有するので、第1電流分散部520上に配置される第2バンプ570と発光セル510上に配置される第1バンプ580との間の段差を克服することができる。
【0120】
第2電流分散部530は、第1電流分散部520と発光セル510との間に配置されてもよい。第2電流分散部530は、下部半導体層515の一部を含む各半導体層531、533、515を含んでもよい。すなわち、第2電流分散部530は、下部半導体層515の更に他の領域上に配置された第3上部半導体層531、及び前記下部半導体層515と第3上部半導体層531との間に配置された活性層533を含んでもよい。
【0121】
第2電流分散部530は、第2バンプ570を介して注入された電流が発光セル510に向かって流れるとき、前記電流を分散させることによって電流拡散を向上させることができる。第2電流分散部530は、発光セル510と並んだ高さを有してもよい。本実施例において、第2電流分散部530の形態及び配置は、図示した形態に制限されるものではない。よって、発明の目的に応じて、第2電流分散部530は多様な形態に配置され得る。また、第2電流分散部530は、第1電流分散部520より発光セル510に近く配置されてもよく、発光セル510から遠く配置されてもよい。第2電流分散部530を通じて、第2電極540と下部半導体層515とのコンタクト領域の面積及び配置を制御することができる。
【0122】
第1電流分散部520及び第2電流分散部530が含む各半導体層は、上述した発光セル510が含む半導体層と同一の工程を通じて形成されてもよい。また、本実施例において、第1電流分散部520及び第2電流分散部530は傾斜した側面を含む形態に示したが、第1及び第2電流分散部520、530の形態はこれに制限されるものではない。但し、本実施例において、第1及び第2電流分散部520、530は平らな上部面を含んでもよい。
【0123】
一方、発光セル510が配置された領域を除いた下部半導体層515、第1及び第2電流分散部520、530上に第2電極540が配置されてもよい。第2電極540は、第2コンタクト層541及び第2パッド層543を含んでもよい。第2電極540は、発光セル510が含む第1上部半導体層511の周囲を取り囲んでもよい。
図8において、第2電極540が第1上部半導体層511の周囲全体を取り囲む場合を示したが、必ずしもこれに限定されることはない。第2電極540は、第2バンプ570が位置した場所から第1上部半導体層511の両側に延長し、第1上部半導体層511の約50%以上を取り囲んでもよい。第2コンタクト層541は、Cr、Ti、Al及びAuのうち少なくとも一つを含んでもよく、Cr/Ti/Al/Ti/Au多層構造であってもよい。第2コンタクト層541が上述した多層構造である場合、前記記載した順に、Crは約100Å、Tiは約200Å、Alは約600Å、Tiは約200Å、Auは約1000Åの厚さを有してもよいが、これに制限されることはない。第2パッド層543は、Ti又はAuを含んでもよく、Ti/Au多層構造であってもよい。
【0124】
一方、第2電極540は反射層をさらに含んでもよい。前記反射層は、Ni、Pt、Pd、Rh、W、Ti、Al、Ag及びAuのうち少なくとも一つを含んでもよく、上述した各元素のうち少なくとも一つを含む多重層として形成されてもよいが、これに制限されることはない。
【0125】
第2電極540は、前記反射層を通じて、前記発光セル510が含む活性層513から放出される光を反射させることができる。具体的に、本発明に係る発光ダイオードは電流分散部520、530を含み、前記各電流分散部520、530により、活性層513から第2電極540に入射される光の臨界角が変わり得る。よって、第2電極540に入射される光の散乱が多く起こり得る。第2電極540は反射層を含み得るので、前記入射される光を光抽出面に反射させることができ、これによって、発光ダイオードの光抽出効率を向上させることができる。
【0126】
第2電極540と第1電流分散部520が含む第2上部半導体層521との接触抵抗は、第2電極540と下部半導体層515との接触抵抗より高くてもよい。第2電極540と第2電流分散部530が含む第3上部半導体層531との接触抵抗は、第2電極540と下部半導体層515との接触抵抗より高くてもよい。本実施例において、下部半導体層515は、n型でドープされた半導体層であってもよく、各上部半導体層511、521、531は、p型でドープされた各半導体層であってもよい。よって、金属を含む第2電極540と下部半導体層515との接触抵抗は、各上部半導体層511、521、531との接触抵抗に比べて低くてもよい。これによって、各上部半導体層511、521、531は、発光ダイオード内で一種の抵抗の役割をすることができる。
【0127】
図7による発光ダイオードにおいて、金属電極を介した電流の注入時、前記金属電極と接触する半導体層は伝導性を有するので、前記電流は、前記金属電極と前記半導体層の全てを介して流れる。本実施例において、第1及び第2電流分散部520、530が含む各上部半導体層521、531は、上述したように一種の抵抗の役割をするので、下部半導体層515と第2電極540とのコンタクト領域の面積を制御することができる。そのため、本実施例に係る発光ダイオードは、発光セル510の少なくとも一部を取り囲む第2電極540に主に電流が流れるように誘導できるので、電流の拡散を向上させることができる。
【0128】
本実施例において、第2電流分散部530及び第1電流分散部520が形成された領域は、第2電極540と下部半導体層515との接触が遮断されるので、第2電極540と下部半導体層515とのコンタクト領域が減少し得る。よって、前記コンタクト領域が減少する場合、発光ダイオードの駆動電圧が増加し得るので、適切な駆動電圧を維持するために、第2電極540の全体面積に対して、第2電流分散部530及び第1電流分散部520の上部面の面積の和が占める面積は10%から40%であってもよい。第2電流分散部530及び第1電流分散部520の上部面の面積の和が第2電極540の面積の10%未満である場合は、本発明が具現しようとする電流拡散の向上などの効果が発現されにくい場合があり、第2電流分散部530及び第1電流分散部520の上部面の面積の和が40%を超える場合は、発光ダイオードの駆動電圧が上昇し得る。よって、本発明に係る発光ダイオードは、上述した範囲内で第1及び第2電流分散部520、530を配置するので、発光ダイオード内の電流拡散を向上させると同時に、必要な駆動電圧を満足させることができる。
【0129】
また、本実施例は、第2電極540が第2電流分散部530を覆う形態で示しているが、本発明がこれに制限されるものではない。よって、本発明に係る第2電極540は第2電流分散部の一部のみを覆ってもよい。
【0130】
一方、発光セル510上に第1電極550が配置されてもよい。第1電極550は、第1コンタクト層551及び第1パッド層553を含んでもよい。第1電極550は、第1上部半導体層511上に位置し、第1上部半導体層511に電気的に連結されてもよい。第1コンタクト層551は、Ni、Au及びAlのうち少なくとも一つを含んでもよく、Ni/Au多層構造であってもよい。第1コンタクト層551が上述した多層構造である場合、Niは約150Å、Auは約300Åの厚さを有して形成されてもよい。第2パッド層553は、Ti、Au及びCrのうち少なくとも一つを含んでもよく、Ti/Au/Cr/Au多層構造であってもよい。第2パッド層553が上述した多層構造である場合、前記記載した順に、Tiは約300Å、Auは約2μm、Crは約200Å、Auは約2.5μmの厚さを有して形成されてもよい。第1電極550は、高い反射度を有しながら、第1上部半導体層511とのオーミック接触を形成してもよい。
【0131】
第1バンプ580は第1電極550上に配置される。第2バンプ570は第2電極540上に配置される。第1バンプ580は、第1領域A1及び第2領域A2を含んでもよい。第1バンプ580は、上部に第1凹部及び第1凸部を含んでもよい。前記第1領域A1は前記第1凹部を含んでもよく、よって、第1領域A1の上面は第1凹部の底面に対応し得る。前記第2領域A2は前記第1凸部を含んでもよく、よって、第2領域A2の上面は第1凸部の上面に対応し得る。
【0132】
第2バンプ570は、第3領域A3及び第4領域A4を含んでもよい。第2バンプ570は、上部に第2凹部及び第2凸部を含んでもよい。第3領域A3は前記第2凹部を含んでもよく、よって、第3領域A3の上面は第2凹部の底面に対応し得る。前記第4領域A4は前記第2凸部を含んでもよく、よって、第4領域A4の上面は第2凸部の上面に対応し得る。
【0133】
第2バンプ570及び第1バンプ580は同一の金属材料で形成されてもよい。また、前記第1及び第2バンプ580、570は多層構造で形成されてもよく、例えば、接着層、拡散防止層及びボンディング層を含んでもよい。前記接着層は、例えば、Ti、Cr又はNiを含んでもよく、拡散防止層は、Cr、Ni、Ti、W、TiW、Mo、Pt又はこれらの複合層として形成されてもよく、ボンディング層はAu又はAuSnを含んでもよい。第1及び第2バンプ580、570は、Ti/Au/Cr/Au多層構造であってもよく、この場合、Tiは約300Å、Auは約2μm、Crは約200Å、Auは約2.5μmの厚さで形成されてもよい。
【0134】
一方、絶縁層560は、第1バンプ580及び第2バンプ570が配置された領域を除いて、前記下部半導体層515、第1及び第2電流分散部520、530、第1及び第2電極550、540を覆って保護する。絶縁層560は、シリコン酸化物層及び/又はシリコン窒化物層を含んでもよい。さらに、絶縁層560は、屈折率が互いに異なる各酸化物層を積層した分布ブラッグ反射器(DBR)として形成されてもよい。この場合、絶縁層560は、第1上部半導体層511と下部半導体層515との間の傾斜面及び下部半導体層515の露出部の光を反射させることができ、発光ダイオードの光抽出効率をさらに向上させることができる。本実施例において、絶縁層560は、シリコン酸化物層とシリコン窒化物層の多重層又はシリコン酸化物層の単一層として形成されてもよく、絶縁層560が多重層である場合、シリコン酸化物層は約2400Å、シリコン窒化物層は約5000Åの厚さを有してもよく、絶縁層560がシリコン酸化物層の単一層である場合、シリコン酸化物層は約6000Åの厚さを有してもよいが、これに制限されることはない。
【0135】
シリコン窒化物層は、シリコン酸化物層に比べて防湿特性に相対的に優れるので、絶縁層560が多重層である場合、発光ダイオードの防湿特性をより向上させることができる。
【0136】
本発明において、第1バンプ580及び第2バンプ570は、図示したように、絶縁層560の一部を覆うように形成されてもよい。よって、第1バンプ580の第2領域A2の少なくとも一部は絶縁層560上に配置されてもよい。さらに、第2バンプ570の第4領域A4の少なくとも一部は絶縁層560上に配置されてもよい。すなわち、絶縁層560の一部は、第1バンプ580と第1電極550との間及び/又は第2バンプ570と第2電極540との間に配置されてもよい。
【0137】
図8を再び参照すると、絶縁層560は、第1電極550を露出させる第1開放領域550a、及び第2電極540を露出させる第2開放領域540aを含んでもよい。第1及び第2開放領域550a、540aをそれぞれ取り囲む絶縁層560の側面が露出してもよく、前記露出した側面は第1バンプ580及び/又は第2バンプ570と当接していてもよい。
【0138】
また、
図8(a)を再び参照すると、第1開放領域550aの面積は、第1バンプ580の第1凹部の底面と第1凸部の上面との和より小さいことが分かる。また、第2開放領域540aの面積は、第2バンプ570の第2凹部の底面と第2凸部の上面との和より小さいことが分かる。すなわち、本実施例において、第1及び第2バンプ580、570は、それぞれ第1開放領域550a及び第2開放領域540aを完全に覆うことができる。
【0139】
本発明に係る第1及び第2バンプ580、570は、絶縁層560と共に、第1及び第2電極550、540を覆ってもよい。これによって、外部湿気などが発光ダイオードの内部に浸透することを防止できるので、発光ダイオードの信頼性を向上させることができる。また、本発明に係る第1及び第2バンプ580、570のそれぞれの上部に配置された凹部及び凸部により、印刷回路基板又はサブマウント基板上により強い結合力を有して実装され得る。
【0140】
図9は、本発明の他の実施例に係る発光ダイオードを説明するための断面図である。本実施例に係る発光ダイオードは、第2電流分散部530の形状及び配置を除いて上述した一実施例に係る発光ダイオードと、同一である。よって、同一の構成要素に対する重複する説明は省略する。
【0141】
図9を参照すると、第2電流分散部530は少なくとも一つ以上の分散体を含み、前記分散体は、上下方向に長い面を有する直四角形の形態を有する。これによって、発光ダイオード内の電流は、第2電流分散部530の形成領域で分散されるので、電流拡散を向上させることができる。
【0142】
第2電流分散部530が含む各分散体は、図示したように、同一の形状を有して一定の間隔で配置されるだけでなく、互いに異なる形状と間隔を有して配置されてもよい。第2電流分散部530が含む各分散体は、発光セル510より第1電流分散部520に近く配置されてもよい。すなわち、第2電流分散部530が含む各分散体のうち発光セル510と最も隣接した分散体と発光セル510との間隔は、第2電流分散部530が含む各分散体のうち第1電流分散部520と最も隣接した分散体と第1電流分散部520との間隔より広くてもよい。
【0143】
図10は、本発明の一実施例に係る発光素子を説明するための断面図である。
【0144】
図10を参照すると、発光ダイオードは、上述した本発明の各実施例に係る発光ダイオードであり、発光ダイオードはサブマウント基板200上に実装される。
【0145】
サブマウント基板200は、基板230、及び基板230上に配置された電極パターン220を含む。基板230は、熱伝導性に優れたBeO、SiC、Si、Ge、SiGe、AlN及びセラミック基板のうちいずれか一つであってもよい。しかし、基板230は、これに限定されなく、熱伝導率が高い絶縁物質はもちろん、熱伝導率が高いと共に、電気伝導性に優れた金属性物質を含む基板であってもよい。
【0146】
電極パターン220は、第2バンプ570及び第1バンプ580の形状に対応するように形成され、電極パターン220のそれぞれに第2バンプ570及び第1バンプ580がそれぞれボンディングされる。このとき、ボンディングは、熱又は超音波を用いたり、熱と超音波を同時に用いて行われ得る。その他に、電極パターン220のそれぞれと第1バンプ580又は第2バンプ570はソルダーペーストを使用してボンディングされてもよい。
【0147】
但し、これに制限されることはなく、第1及び第2バンプ580、570と電極パターン220は、ボンディング領域210で上述したボンディング方法を含む多様な方法を通じてボンディングされてもよい。
【0148】
図11は、本発明の一実施例に係る発光ダイオードパッケージを説明するための斜視図である。
【0149】
図11を参照すると、前記発光ダイオードパッケージは、第1フレーム311、第2フレーム313、及び前記第1及び第2フレーム311、313の間に位置する絶縁層315を含む基板300と、前記基板300の上面に形成されたキャビティ317内に実装された発光ダイオード600、サブマウント基板200及びワイヤ330とを含む。発光ダイオード600は、上述した本発明の各実施例に係る発光ダイオードである。
【0150】
第1及び第2フレーム311、313は、金属フレーム又はセラミックフレームであってもよい。第1及び第2フレーム311、313が金属フレームである場合は、電気的特性と放熱に優れた性能を有するAl、Ag、Cu及びNiなどを含む単一金属又は合金を含んでもよい。
【0151】
絶縁層315は、接着部を含んでもよく、第1及び第2フレーム311、313を両側に固定させる機能を有する。ワイヤ330を通じて、各パッドと電源を連結し、発光ダイオード600に電源を供給することができる。
【0152】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎなく、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で多様な修正、変更及び置換が可能であろう。よって、本発明に開示した実施例及び添付の各図面は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであって、このような実施例及び添付の図面によって本発明の技術思想の範囲が限定されることはない。本発明の保護範囲は、下記の特許請求の範囲によって解釈しなければならなく、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈すべきであろう。