(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示はインセル型タッチスクリーンとその製造方法、及び表示装置を提供して、OLEDパネルに基づいたインセル型タッチスクリーンを実現する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ひとつの方面において、ベース基板上に配置される画素領域を含むタッチスクリーンを開示する。画素領域は画素領域を絶縁するように構成される第1バリアに囲まれる。画素領域は、第1電極と、第1電極上に配置される発光層と、発光層上に配置される第2電極を含む。第2電極は、画素領域外の第3電極と電気的に接続できるように第1バリアの開口上に広がる。
【0007】
タッチスクリーンのいくつかの実施形態において、第1バリアはその中に間隙を含む二重壁構造を有し、電極リード線は間隙内に配置され、第1バリアの開口上で第2電極と電気的に接続される。
タッチスクリーンのいくつかの実施形態において、第1バリアは高さの異なる様々な部分を含み、例えば、第1部分と第2部分を含むことができる。
【0008】
第1部分の第1高さは、第1電極と、発光層と、第2電極の厚さの和以上に設定され、第2部分の第2高さは第1電極と発光層の和以上、且つ、第1電極と、発光層と、第2電極の厚さの和より小さくなるように設定される。開口は第2部分に設けられる。
【0009】
タッチスクリーンのいくつかの実施形態において、画素領域は少なくとも1つの第2バリアによりそれぞれ分離され絶縁された複数のサブ画素領域をさらに含む。複数のサブ画素領域の各々が第1電極のセグメントを含み、第2電極が複数のサブ画素領域と少なくとも1つの第2バリア上に配置されるように構成されることができる。
【0010】
少なくとも1つの第2バリアの各々は、第1電極の厚さ以上、且つ、第1電極と発光層の厚さの和より小さい高さを有するように構成されることができる。
少なくとも1つの第2バリアの各々は、第1電極と発光層の厚さの和以上、且つ、第1電極と、発光層と、第2電極の厚さの和より小さい高さを有するように構成されてもよい。
【0011】
いくつかの好適な実施例では、第2電極は寄生容量が低減され、タッチコントロール性能が改善されるように構成されることができる。
このため、第2電極は、中空領域と非中空領域を含んでよい。少なくとも1つの第2バリアの各々は中空領域と非中空領域にそれぞれ対応する第一部分と第二部分を含み、第一部分の高さは第二部分の高さより大きいようにすることができる。
【0012】
いくつかの実施形態において、第一部分の高さは、第1電極と、発光層と、第2電極の厚さの和以上に設定され、第二部分の高さは、第1電極の厚さ以上、且つ、第1電極と、発光層と、第2電極の厚さの和より小さくなるように設定されることができる。
上記のタッチスクリーンの任意の実施形態において、第1電極はアノードであり、第2電極はカソードとタッチコントロール電極であり、発光層は少なくとも1つの有機発光材料を含むことができる。
【0013】
上記のタッチスクリーンの任意の実施形態において、複数のサブ画素領域の各々は、ベース基板と第1電極との間に配置される画素制御回路をさらに含むことができる。
上記の任意の実施形態によるタッチスクリーンは、第2電極上に配置される透明カバーをさらに含むことができる。
【0014】
2つ目の方面において、本開示は上記の任意の実施形態によるタッチスクリーンを含む表示装置をさらに提供する。表示装置は、携帯電話、タブレットコンピュータ、テレビ、モニタ、ノートパソコン、デジタルフォトフレーム又はナビゲーションシステムであってよい。
【0015】
3つ目の方面において、本開示は上記のタッチスクリーンを製造する方法をさらに提供する。この方法は次の工程を含む。
ベース基板上に第1電極と発光層を形成する。
溶解法により発光層上に第2電極を形成する。
【0016】
この方法のいくつかの実施形態において、溶解法はインクジェット印刷であってよい。
この方法のいくつかの実施形態において、第1バリアはその中に間隙が設けられた二重壁構造を有するように構成されることができる。このため、溶解法により発光層上に第2電極を形成する工程は、二重壁構造の間隙に、第1バリアの開口上で第2電極と電気的に接続させる電極リード線を第2電極と同時に形成する工程を含む。
【0017】
いくつかの実施形態において、この方法は、ベース基板上に第1電極と発光層を形成する工程に先立ち、ベース基板上に第1バリアを形成する工程をさらに含むことができる。ベース基板上に第1バリアを形成する工程はパターニングプロセスとエッチングプロセスを含むことができる。
【0018】
以下の説明と添付の図面によりその他の実施形態や実施態様も明らかとなろう。
いくつかの実施形態をより明らかにするために、以下では図面について簡単に説明する。以下の図面は実施形態の例にすぎず、各フィルム層の厚さ及び形状は必ずしも構造の実比率を反映するものではない。これらの図面を基にすれば他の実施形態の他の図面も当業者には明らかであろう。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下では、開示された様々な実施形態の図面を参照しながら本開示の実施形態の技術案について明確かつ十分分かりやすく説明する。説明された実施形態が本開示の実施形態の一部に過ぎないことは明らかである。当業者であれば、本開示の説明された実施形態に基づき、本開示の請求範囲にある他の実施形態を得ることができる。
【0021】
一つの方面において、ベース基板上に配置される複数の画素領域を含むタッチスクリーンを開示する。各画素領域は当該画素領域を絶縁するように構成される第1バリアに囲まれ、各画素領域は第1電極と、発光層と、第2電極を含む。
【0022】
発光層は第1電極上に配置され、第2電極は発光層上に配置される。第2電極は第1バリアの開口上に広がって、画素領域外の第3電極と電気的に接続するように構成される。
上記のタッチスクリーンにおいて、第1電極はアノードで、第2電極がカソードとタッチコントロール電極であってよい、そして、タッチスクリーンはインセル型タッチスクリーンであってよい。
【0023】
各画素領域は複数のサブ画素領域をさらに含み、当該サブ画素領域は、例えば、複数のエレクトロルミネセンスサブ画素領域であってよい。サブ画素領域は各々少なくとも1つの第2バリアにより分離され、絶縁される。複数のサブ画素領域の各々は第1電極のセグメントを含むように構成される。第2電極は複数のサブ画素領域と少なくとも1つの第2バリア上に配置されるように構成される。
【0024】
いくつかの実施形態によるインセル型タッチスクリーンを
図2に示す。インセル型タッチスクリーンはマトリックス状に設けられた複数の画素領域を含む。各画素領域は、複数のエレクトロルミネセンスサブ画素領域100を含む。
図2では1つのエレクトロルミネセンスサブ画素領域100のみを示した。
【0025】
各エレクトロルミネセンスサブ画素領域100は、ベース基板001上に配置されるアノード002と発光層003を含む。タッチスクリーンは、複数の画素領域の各々におけるすべてのエレクトロルミネセンスサブ画素領域100の発光層003上にそれぞれ配置される複数のタッチコントロール電極004をさらに含む。タッチコントロール電極004の各々は各エレクトロルミネセンスサブ画素領域100のカソードとして機能することもできる。
【0026】
エレクトロルミネセンスサブ画素領域における発光層003は有機発光材料を含み、電子輸送層、正孔阻止層、電子阻止層及び正孔輸送層等の機能性フィルム層をさらに含んでもよい。
本開示の当該実施形態による設計では、カソードを分割しOLEDパネルのタッチコントロール電極としても機能させてインセル型タッチコントロールを実現することができる。これにより、タッチコントロール表示装置の厚さを低減できるほか、薄型で軽量の表示装置の設計が容易となる。
【0027】
各エレクトロルミネセンスサブ画素領域の発光を制御して異なる画像を表示するため、上記のインセル型タッチスクリーンでは、
図2に示す各エレクトロルミネセンスサブ画素領域100がベース基板001とアノード002の間に配置される画素制御回路005をさらに含んでよい。
タッチスクリーンとして使用する場合にスクリーンを頻繁に押す必要があるため、タッチコントロール電極004上に透明カバー006を配置することができる。透明カバー006は、スクリーンの保護に加え、水と酸素によるダメージからエレクトロルミネセンスサブ画素領域100を守ることができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、インクジェット印刷によりタッチコントロール電極004を製造してよい。インクジェット印刷プロセスはアノード002と発光層003の形成にも用いられることができる。
【0029】
さらに、
図3Aと
図3Aに示すように、インクジェット印刷によりパターニングされたタッチコントロール電極004を得るため、本開示のいくつかの実施形態によるインセル型タッチスクリーンは、タッチコントロール電極004の各々を分離するように構成される第1バリア007と、各画素領域における同一のタッチコントロール電極004下にある各エレクトロルミネセンスサブ画素領域100を分離するように構成された第2バリア008をさらに含んでよい。
【0030】
いくつかの実施形態による製造プロセスにおいて、ベース基板001上に画素制御回路005を製造した後、まず第1バリア007と第2バリア008を形成してよい。次に、第1バリア007と第2バリア008の高さの違いを活用して、アノード002と、発光層003と、カソードとしても機能するタッチコントロール電極004をインクジェット印刷により順次形成する。
【0031】
ベース基板001上に画素制御回路005とカソード002を製造した後、第1バリア007と第2バリア008を形成し、次に、第1バリア007と第2バリア008の高さの違いを活用して発光層003とタッチコントロール電極004をインクジェット印刷により順次形成してもよい。
【0032】
いくつかの実施形態において、画素制御回路005の製造に用いるのと同様のパターン形成プロセスを用いて第1バリア007と第2バリア008のパターンを形成する。アノード002と、発光層003と、カソードの各層の設計厚さを基に、必要な材料の量を特定できる。所定の精度と速度でこれらのフィルム層が印刷されるようにインクジェット印刷設備を構成してよい。
各層の機能、製造用の材料が異なるため、各層は所定の指示により所定の位置で印刷されることができる。インクジェット印刷設備のノズルの数は1つ以上としてよい。
【0033】
タッチコントロール電極004は互いに絶縁されていることから、タッチコントロール電極004の各々に異なる時点で異なる電気信号を印加するため、
図3Aと
図3Bに示すように、電極リード線009を設けて、対応するタッチコントロール電極004とそれぞれ結合してよい。開示されたいくつかの実施形態によれば、これらの電極リード線009はタッチコントロール電極004同士の間の間隙に配置してよい。
【0034】
電極リード線009とタッチコントロール電極004を同時に製造するため、いくつかの実施形態において、タッチコントロール電極004同士の間の間隙に配置される第1バリア007は、第1バリア007の二重壁の間に設けられた間隙を有する二重壁構造であってよい。
【0035】
これにより、1つの第1バリア007の二重壁構造の間隙に電極リード線009を設け、電極リード線009は対応するタッチコントロール電極004と第1バリア007の二重壁構造の低い部分で接続される一方、二重壁構造の他の部分は2つの隣接するタッチコントロール電極004から電極リード線009を絶縁する。例えば、
図3Aと
図3Bに示すように、電極リード線009は左側にあるタッチコントロール電極004にそれぞれ接続される。いくつかの実施形態においては、接続部分で用いるインクの量を制御して接続を行うことができる。
【0036】
図3Aと3Bに示すいくつかの実施形態においては、第1バリア007各々を異なる部分で高さが異なる構成とすることで異なる機能を持たせてよい。具体的には、第1バリア007の各々は第1高さと第2高さをそれぞれ有する第1部分007aと第2部分007bを含む。なお、第1高さは第2高さより大きい。
【0037】
電極リード線009と対応するタッチコントロール電極004とは、第1バリア007の第2部分007bの上で電気的に接続される。第2部分007bの第2高さは、アノード002と発光層003の厚さの和以上、アノード002と、タッチコントロール電極004と、発光層003の厚さの和より小さくなるように設定される。
【0038】
同時に、第1バリア007の第1部分007aの第1高さを、アノード002と、タッチコントロール電極004と、発光層003の厚さの和以上に設定することで、電極リード線009が他のタッチコントロール電極004と電気的に結合して望まれない電気接続が生じるのを避ける。
【0039】
いくつかの実施形態においては、白色発光層とともに色フィルタを用いてOLEDディスプレイを得ることができる。この場合、同一のタッチコントロール電極004で覆われたエレクトロルミネセンスサブ画素領域100の各々における発光層003を分割する必要がない。
例えば、同一のタッチコントロール電極004で覆われたエレクトロルミネセンスサブ画素領域100の各々における発光層003は一体的な層であり、3つの異なる色フィルタを含んで3色のサブ画素を形成することができる。
【0040】
上記の一体的な発光層003では、第2バリア008を用いて、同一のタッチコントロール電極004で覆われたエレクトロルミネセンスサブ画素領域100各々のアノード002のみを分離してよい。
図3Aに示すように、これらの実施形態において、第2バリア008の高さはアノード002の厚さよりも低くなければよい。アノード層002は、同一のサブ画素領域100内のサブ画素の各々に対応する複数のアノードに分割されるため、個別のサブ画素の制御が依然可能である。
【0041】
いくつかの他の実施形態では、エレクトロルミネセンスサブ画素領域100で異なる発光材料を用いて異なる色、例えば、赤(R)、緑(G)及び青(B)を同一のサブ画素領域100で発光させてもよい。こうすれば、R、G、Bサブ画素間の色の混合が回避されるように、同一のタッチコントロール電極004で覆われたレクトロルミネセンスサブ画素領域100各々の発光層003が分割されてよい。
【0042】
この場合に、
図3Bに示すように、第2バリア008は、アノード002に加え、同一のタッチコントロール電極004で覆われたエレクトロルミネセンスサブ画素領域100各々の発光層003も分離するように構成される。このため、第2バリア008の高さはこれらの実施形態によるアノード002と発光層003の厚さの和以上に設定されてよい。
【0043】
エレクトロルミネセンスサブ画素領域100の各々を覆う同一のタッチコントロール電極004の連続性を保証するため、第2バリア008の高さは、アノード002と発光層003の厚さの和以上、且つ、アノード002と、タッチコントロール電極004と、発光層003の厚さの和より小さくなければならない。こうすれば、エレクトロルミネセンスサブ画素領域100各々のタッチコントロール電極004は第2バリア008により分割されない。
【0044】
タッチコントロール電極004の寄生容量を低減し、タッチコントロールの性能を向上させるため、
図4に示すように、本開示のいくつかの実施形態のタッチコントロール電極004にキャビティ又は中空領域を設けてよい。例えば、第2バリア008を用いてタッチコントロール電極004各々のパターンに中空領域を設けてよい。
【0045】
同一のタッチコントロール電極004の連続性を保証するため、第2バリア008は
図4に示す第一部分008aと第二部分008bを含んでよい。第2バリア008の第一部分008aの高さは、第2バリア008の第二部分008bの高さより大きい。
【0046】
第2バリア008の第一部分008aは、アノード002と、タッチコントロール電極004と、発光層003の厚さの和以上の高さを有する上記中空領域を形成するように構成される。
第2バリア008の第二部分008bは非中空領域に構成され、第2バリア008の第二部分008bの高さは、アノード002の厚さ以上、且つ、アノード002と、タッチコントロール電極004と、発光層003の厚さの和より小さくなるように設定される。
【0047】
これにより、この位置でインクジェットプリンタにより印刷する場合、第2バリア008の第一部分008aの高さとインク溶液の重力のためにタッチコントロール電極004はこの位置に形成されず、替わりに第2バリア008の第一部分008aにより塞がれる中空領域が形成される。
導電性のタッチコントロール電極004の一部が絶縁性の第2バリア008の第一部分008aにより置換されるため、タッチコントロール電極004の表面積が有効に低減され、この結果、表面積に比例する容量が低減する。
【0048】
これにより、同一のタッチコントロール電極004で覆われたエレクトロルミネセンスサブ画素領域100各々のアノード002間の絶縁が実現される一方、タッチコントロール電極004が実質的に連続するものである。
いくつかの実施形態において、相互容量又は自己容量によりタッチコントロールの試験を実施できる。
タッチコントロール電極004各々の外郭形状は図面に例示したものと異なってもよく、矩形、三角形又は菱形等であってもよい。
【0049】
別の方面において、上記インセル型タッチスクリーンの製造方法を提供する。この方法は、次の工程を含む。
ベース基板上に第1電極と発光層を形成する工程と、
溶解法(solution process)により発光層上に第2電極を形成する工程。
上記の方法において、第1電極はアノードであり、第2電極はカソード及びタッチコントロール電極であり、溶解法はインクジェット印刷であってよい。
【0050】
図5に示すこの方法の一実施形態は、次の工程を含む。
S501:ベース基板上のエレクトロルミネセンスサブ画素領域の各々にアノード層と発光層を形成する。いくつかの実施形態では、インクジェット印刷法を用いてベース基板上のエレクトロルミネセンスサブ画素領域の各々にアノード層と発光層を順次形成してよい。
【0051】
S502:各エレクトロルミネセンスサブ画素領域の発光層上に、カソードとしても使用される互いに絶縁されたタッチコントロール電極を形成する。この工程は、インセル型タッチスクリーンの製造プロセスを簡素化し、製造コストを低減できるインクジェット印刷法により実施されることができる。
いくつかの実施形態において、インクジェット印刷によりパターンニングされたフィルム層の形成を容易にするため、
図5に示す方法は、工程S502の実行に先立ち次の工程をさらに含んでよい。
【0052】
S500:パターニングとエッチングにより、ベース基板上に、タッチコントロール電極の各々を分離するように構成される複数の第1バリアと、対応するエレクトロルミネセンスサブ画素領域の各々を分離するように構成される複数の第2バリアを形成する。
【0053】
いくつかの実施形態においては、1回のパターニングと複数のエッチングプロセスにより複数の第1バリアと複数の第2バリアを形成することができる。エッチング工程の回数を、第1バリアと第2バリアの具体的な高さに依存するようにしてよい。複数の第1バリアと複数の第2バリアが2つの異なる高さのみ有する場合、エッチングプロセスは2回でよい。
【0054】
例えば、タッチコントロール電極004各々の非中空設計において、同一のタッチコントロール電極004で覆われたエレクトロルミネセンスサブ画素領域100各々のアノード002と発光層003を第2バリア008を用いて分離してよい。第1バリア007は2つの異なる高さを含み、第2バリア008の高さは電極リード線009と対応するタッチコントロール電極004との接続部分における第1バリア007の第2部分007bの高さに等しい。
【0055】
別の実施例において、タッチコントロール電極004は各々中空領域を含む。同一のタッチコントロール電極004で覆われたエレクトロルミネセンスサブ画素領域100各々のアノード002と発光層003を第2バリア008を用いて分離する。第2バリア008は、タッチコントロール電極の中空領域の形成にも用いられる。これにより、第1バリア007と第2バリア008は異なる2つの高さを含むことになる。
【0056】
形成される中空領域におけるタッチコントロール電極004の第2バリア008の高さ、即ち、第一部分008aの高さは、第1バリア007の第1部分007aの高さと等しくなるように設定されることができる。中空領域にある第2バリア以外の第2バリア008の高さ、即ち、第二部分008bの高さは、第1バリア007の第2部分007bの高さと等しくなるように設定されることができる。
第1バリア007と第2バリア008が3つの異なる高さを含む場合、3つのエッチングプロセスにより3つの異なる高さを有する第1バリア007と第2バリア008を形成してよい。
【0057】
例えば、タッチコントロール電極004の各々は中空領域を有する。同一のタッチコントロール電極004で覆われたエレクトロルミネセンスサブ画素領域100各々のアノード002を第2バリア008を用いて分離する。第2バリア008は、タッチコントロール電極004の中空領域を形成するのにも用いられる。
【0058】
第1バリア007と第2バリア008はいずれも2つの異なる高さを含むことができる。例えば、中空領域における第2バリア008の第一部分008aの高さは、第1バリア007の第1部分007aの高さと等しくなるように設定されることができる。第2バリア008の第二部分008bの高さはアノード002の厚さと等しくなるように設定されることができる。第1バリア007の第2部分007bの高さを、アノード002と発光層003の厚さの和と等しいようにすることができる。
【0059】
いくつかの実施形態においては、工程S501に先立ち工程S500を実施することができる。例えば、エレクトロルミネセンスサブ画素領域100各々のアノード002を形成する前に第1バリア007と第2バリア008を形成することで、第1バリア007と第2バリア008が形成された後、インクジェットプリンタを一律に応用して、アノード002と、発光層003と、カソード004が順次形成されるのを容易にすることができる。
【0060】
アノード002を形成した後で工程S500を実施してもよい。この場合に、第1及び/又は第2バリアの形成に用いたのと同様のパターニングプロセス及びエッチングプロセスによりアノード002を形成することができる。その後で、インクジェットプリンタを用いて発光層とカソードを順次形成してよい。
【0061】
いくつかの実施形態においては、工程S500の実施に先立ち、従来のパターニングプロセスを用いてベース基板001上に画素制御回路005を形成することができる。画素制御回路005上に第1バリアと第2バリアのパターンを順次形成することができる。
いくつかの実施形態において、画素制御回路005の製造に用いたのと同様のパターニングプロセスを用いて第1バリア007と第2バリア008のパターンを形成することができる。
【0062】
例えば、これらのフィルム層を所定の精度で印刷し形成するのにインクジェットプリンタを用いることができる。アノード002と、発光層003と、カソード004の各層の厚さの計算を基に必要な印刷材料の量を決定することができる。
各層の機能は異なり、それらの形成に用いる材料も異なるため、特定の位置で設計厚さになる各層の印刷はインクジェットプリンタのパラメータに基づいて実現される。インクジェットプリンタは1つ又は複数のノズルを有することができる。
【0063】
いくつかの実施形態において、工程S500で、タッチコントロール電極の中空領域でエッチングプロセスにより形成される第2バリア008の高さ、即ち第一部分008aの高さは、他の領域の高さ、即ち第二部分008bの高さより大きい。
【0064】
そこで、工程S502の実施時には、タッチコントロール電極004の所望の中空領域の位置と異なる領域における第2バリア008の高さを基に、インクジェットプリンタの1つ以上のノズルを制御し第1バリアに囲まれた領域で所定量の液体を用いて印刷することができる。
【0065】
続いて、乾燥プロセスを実施して中空領域を含むタッチコントロール電極004のパターンを形成してよい。タッチコントロール電極の中空領域における第2バリアの高さ、即ち、第一部分008aの高さは、他の領域の高さ、即ち、第二部分008bの高さより大きいため、インクジェットプリンタからスプレーされる液体が重力により第2バリアの高い位置から低い位置へと流れ、中空領域を形成することができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、工程S500において、形成されるタッチコントロール電極同士の間の間隙に対応する位置において第1バリア007が二重壁バリア構造を有することができる。
これにより、工程S502でタッチコントロール電極004が形成されると、対応するタッチコントロール電極004を接続するように構成される電極リード線009が、第1バリア007の二重壁バリア構造内の間隙で同時に形成されることができる。
【0067】
いくつかの実施形態では、工程S500において、タッチコントロール電極004と電極リード線009との接続部分に対応する領域でエッチングプロセスを行って第1バリア007の第2部分007bの高さを下げ、他の領域における第1バリアの高さ、例えば、第1部分007aより低くすることができる。
【0068】
これにより、工程S502を実施する際、形成したいタッチコントロール電極と電極リード線の各々が占める領域の大きさ及び各領域における第1バリア007と第2バリア008の高さを基にインクジェットプリンタの1つ以上のノズルを制御し、第1バリア007に囲まれた領域の内側と二重壁バリア構造内の間隙に所定量の液体を噴射することができる。続いて、乾燥プロセスを実施してタッチコントロール電極004と電極リード線009のパターンを形成することができる。
【0069】
以下に実施例を示し、第1バリア007と第2バリア008の形成方法を説明する。この実施例において、第2バリア008の高さは電極リード線009と対応するタッチコントロール電極004との接続部分における第1バリア007の第2部分007bの高さに等しい。以下の工程を実施してよい。
【0070】
1)ベース基板上にバリア材料フィルム層とフォトレジスト層を形成する。
2)マスクを用いてフォトレジスト層を露光現像し、フォトレジストが完全に除去された領域と、フォトレジストが完全に保留された領域と、フォトレジストが一部保留された領域をフォトレジスト層に形成する。
フォトレジストが完全に保留された領域は、電極リード線009と対応するタッチコントロール電極004との間の接続部分以外の第1バリア007の領域に対応する。即ち、フォトレジストが完全に保留された領域は第1バリア007の第1部分007aに対応する。
フォトレジストが一部保留された領域は、電極リード線009と対応するタッチコントロール電極004との間の接続部分にある第1バリア007の領域、即ち、第1バリア007の第2部分007bと第2バリアの領域に対応する。
【0071】
3)フォトレジストが完全に除去された領域においてバリア材料フィルム層をエッチングする一方で、フォトレジスト層におけるフォトレジストが完全に保留された領域とフォトレジストが一部保留された領域でフォトレジストの保護作用によりバリア材料フィルム層の領域を保留する。
4)フォトレジスト層を薄くすることにより、フォトレジストが一部保留された領域におけるフォトレジスト層を除去し、フォトレジストが完全に保留された領域におけるフォトレジスト層をする。
【0072】
5)フォトレジストが一部保留された領域でバリア材料フィルム層をエッチングし、第2バリア008のパターンと、電極リード線009と対応するタッチコントロール電極004との接続部分における第1バリア007の第2部分007bのパターンを形成し、残余領域はフォトレジストが完全に保留された領域における薄くされたフォトレジスト層により保護される。
6)フォトレジスト層を完全に剥離して第1バリア007の第1部分007aのパターンを得る。
【0073】
別の方面において、上記インセル型タッチスクリーンを含む表示装置が提供される。表示装置は、携帯電話、タブレットコンピュータ、テレビ、モニタ、ノートパソコン、デジタルフォトフレーム、ナビゲーションシステムまたはその他表示機能を有する任意の製品又は部品であってもよい。
【0074】
いくつかの実施形態において、タッチスクリーンはOLEDタッチスクリーンである。他のいくつかの実施形態において、タッチスクリーンは液晶ディスプレイ(LCD)スクリーンであり、こちらも上記の構造と製造方法の利点を活用することができる。
【0075】
以上、特定の実施形態について詳述したが、これらは例示を目的にしたものに過ぎない。そのため、別途記載のない限り、上記した多くの方面は要件或いは必須要素ではないことが理解されるだろう。
上記に加え、例示した実施形態について開示した方面の様々な変形や同等の行為は、次の請求項で定義する精神と範囲から逸脱せずに、本開示を利用して当業者が行えるものである。請求項の範囲はこのような変形や同等の構造を含むようにできる限り広く解釈されるものとする。