(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載のシステムにおいて、前記少なくとも1のセンサおよび前記デジタルサウンド再構成スピーカ装置は、同じパッケージ内に配置されることを特徴とする音響および検出システム。
請求項1に記載のシステムにおいて、前記少なくとも1のセンサおよび前記デジタルサウンド再構成スピーカ装置は、同じチップの一部であることを特徴とする音響および検出システム。
請求項1乃至3のいずれかに記載のシステムにおいて、前記制御ユニットは、空間の少なくとも一部を走査するために、方向および/または形状が時間的に変化する少なくとも1の超音波ビームを生成するように、前記複数の圧力パルス生成要素の作動を制御するように構成されることを特徴とする音響および検出システム。
請求項1乃至6のいずれかに記載のシステムにおいて、障害物の背後および/または任意のレベルの可視性を有する環境内に位置する物体の少なくとも一部の少なくとも位置を計算するように構成されていることを特徴とする音響および検出システム。
請求項1乃至8のいずれかに記載の音響および検出システムを具えるモーションセンサであって、空間内の物体の少なくとも一部の動きを検出するように構成されていることを特徴とするモーションセンサ。
請求項1乃至9のいずれかに記載の音響および検出システムを具えるカメラであって、前記音響および検出システムによって前記空間内で検出された物体を表すディスプレイを具えることを特徴とするカメラ。
請求項10に記載のカメラにおいて、前記物体の少なくとも一部の寸法、距離、形状、方向、動きを表すデータ、および音響反射特性のうちの少なくとも1つを表示するように構成されたことを特徴とするカメラ。
請求項1乃至7のいずれかに記載の音響および検出システムを具えるオーディオサウンドシステムであって、当該オーディオサウンドシステムによって生成される可聴コンテンツを制御するために、前記オーディオサウンドシステムの周囲の空間に存在する物体の少なくとも一部の位置を少なくとも検出するように構成されていることを特徴とするオーディオサウンドシステム。
請求項12に記載のオーディオサウンドシステムにおいて、当該オーディオサウンドシステムの周囲の空間の少なくとも一部に存在する少なくとも1の聴取体を識別するように構成されることを特徴とするオーディオサウンドシステム。
請求項12または13に記載のオーディオサウンドシステムにおいて、前記可聴コンテンツの制御は、少なくとも前記デジタルサウンド再構成スピーカ装置によって生成される可聴コンテンツの指向性を制御することを含むことを特徴とするオーディオサウンドシステム。
請求項12乃至14のいずれかに記載のオーディオサウンドシステムにおいて、前記オーディオサウンドシステムの周囲の空間の少なくとも一部に存在する少なくとも1の物体の少なくとも位置の検出に基づいて、動的なノイズキャンセレーションを実行するように構成されていることを特徴とするオーディオサウンドシステム。
請求項1乃至7のいずれかに記載の音響および検出システムを具えるジェスチャ検出システムであって、身体の少なくとも一部によって実行された少なくとも1のジェスチャを検出するように構成されていることを特徴とするジェスチャ検出システム。
請求項16に記載のジェスチャ検出システムにおいて、ジェスチャ定義を記憶するメモリをさらに具え、前記身体の一部の動きを検出し、前記身体の一部によって実行されたジェスチャを識別するように構成されていることを特徴とするジェスチャ検出システム。
請求項1乃至7のいずれかに記載の音響および検出システムを具える車両の駐車支援のためのシステムであって、前記車両の駐車を支援するために、前記車両の周囲に存在する少なくとも1の物体の位置を検出することを特徴とするシステム。
請求項20のいずれかに記載の方法において、さらに、少なくとも前記反射した超音波成分の一部の検出に基づいて前記物体の少なくとも一部の寸法、距離、形状、方向、動きを表すデータ、および音響反射特性のうちの少なくとも1つを特定するステップを具えることを特徴とする方法。
請求項20乃至22のいずれかに記載の方法において、少なくとも前記デジタルサウンド再構成スピーカ装置の周囲の空間に存在する物体の少なくとも一部の少なくとも位置の検出に少なくとも基づいて、少なくともデジタルサウンド再構成スピーカ装置によって生成される可聴コンテンツを制御するステップを含むことを特徴とする方法。
処理ユニットによって読み取り可能な非一時的記憶装置であって、請求項20乃至26のいずれかに記載の方法を実行するように前記処理ユニットが実行可能な命令のプログラムを具体する非一時的記憶装置。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下の詳細な説明では、本発明の完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細が記載されている。しかしながら、当業者であれば、本明細書に開示された主題がこれらの特定の詳細なしに実施されてもよいことが理解されるであろう。他の例では、本開示の主題が不明瞭とならないように、周知の方法は詳細には記載されていない。
【0047】
別に明記しない限り、以下の説明から明らかなように、明細書全体を通して、「制御する」、「検出する」、「決定する」、「検出する」、「識別する」などの語を用いる説明は、データを別のデータへと操作および/または変換する処理ユニットの動作および/または処理を意味し、前記データは電子的、数量、および/または物理的物体のような実体で表される。
【0048】
用語「処理ユニット」は、コンピュータ、サーバ、チップなどのメモリに格納された命令に基づいてタスクを実行し得る様々な演算ユニットまたは電子ユニットを包含する。単一のプロセッサであっても複数のプロセッサであってもよく、同じ地理的区域に位置していてもよく、または少なくとも部分的に異なる区域に位置して、互いに通信できるものでもよい。
【0049】
本明細書で使用される用語「非一時的メモリ」は、本明細書に開示される主題に適した様々な揮発性または不揮発性のコンピュータメモリを含むように広範に解釈されるべきである。
【0050】
用語「デジタルスピーカ」は、本明細書では、デジタルサウンド再構成スピーカを指す。
【0051】
開示された主題の実施例は、いずれかの特定のプログラミング言語を参照して記載されていない。本明細書に記載されているように、本明細書に開示された主題の教示を実施するために、様々なプログラミング言語を使用することができることが理解されよう。
【0052】
図1は、音響および検出システム10の一実施例を示す図である。本明細書で説明されるように、いくつかの実施例によれば、システム10は、特に可聴コンテンツを生成し、少なくとも空間内の物体の少なくとも一部の位置を検出することができる。
【0053】
本明細書において、「物体(object)」とは、超音波を反射することができる部分を少なくとも有する様々な物理的物体を含む。「物体」には、不活性な物質および/または生体(例えば、ヒト、動物など)が含まれ得る。
【0054】
システム10は、処理ユニット上で動作する少なくとも制御ユニット11を具える。制御ユニット11は、本明細書で後述する各種の処理を行うことができる。システム10は処理ユニットで動作可能な制御ユニットを含むものとして示されているが、いくつかの実施例では、処理ユニットは、異なるタスクおよびステップ、またはそれらの少なくとも一部を実行する。
【0055】
いくつかの実施例によれば、システム10は、同じ処理ユニットまたは異なる処理ユニット内に配置し得る複数の制御ユニット11を具える(これらの処理ユニットは異なる物理的位置に配置し得る)。いくつかの実施例によれば、複数の制御ユニットが用いられ、各制御ユニットがシステムの特定のタスクを制御する。いくつかの実施例によれば、複数の制御ユニットは、任意の適合した通信チャネルを介して、それらの間で通信することができる。
【0056】
システム10はさらに、少なくともデジタルサウンド再構成スピーカ装置12を具える。デジタルサウンド再構成スピーカ装置は、複数の圧力パルス生成要素を含む。これにより、デジタルサウンド再構成スピーカが音波を生成することができる。
【0057】
いくつかの実施例によれば、システム10は、複数のデジタルサウンド再構成スピーカ装置を具える。複数のデジタルサウンド再構成スピーカ装置12を用いる場合、これらのデジタルサウンド再構成スピーカ装置12は必ずしも同じ物理的位置に配置されている必要はなく、これらのデジタルサウンド再構成スピーカ装置の少なくともサブセットが、他のデジタルサウンド再構成スピーカー装置から遠隔配置されてもよい。
【0058】
いくつかの実施例によれば、デジタルサウンド再構成スピーカ装置の第1のサブセットが第1のパッケージ内に配置され、デジタルサウンド再構成スピーカ装置の第2のサブセットが第2のパッケージ内、のように配置される。異なるパッケージが異なる物理的位置に配置されてもよい。共通の制御ユニットまたは複数の制御ユニットを用いて、各デジタルサウンド再構成スピーカ装置を制御することができる。
【0059】
なお、
図1では制御ユニット11とデジタルサウンド再構成スピーカ装置12は、同一のアセンブリ10内に示されているが、制御ユニット11とデジタルサウンド再構成スピーカ装置12とは必ずしも同じ物理的位置にある必要はなく、必ずしも同じパッケージ内に配置されなくてもよい。
【0060】
図示するように、制御ユニット11は、例えば少なくとも有線接続を介してデジタルサウンド再構成スピーカ装置12と通信することができる。特に、制御ユニット11は、デジタルサウンド再構成スピーカ装置の動作を制御することができる。
【0061】
このデジタルサウンド再構成スピーカ装置の非限定的な実施例が、
図2、4を参照して説明される。
【0062】
システム10はさらに、超音波を感知するように構成された少なくとも1つのセンサ13を具える。超音波は、周波数が30KHzより高い音波を含む。
【0063】
いくつかの実施例によれば、システム10は、複数のセンサ13を具える。例えば、これらのセンサは、異なる物理的位置に配置することができる。
【0064】
いくつかの実施例によれば、デジタルサウンド再構成スピーカ装置から空間に向けて発せられ物体の少なくとも一部に反射された音波の反射を検知するために、少なくとも1つのセンサが、システム10の各デジタルサウンド再構成スピーカ装置に関連付けられる。
【0065】
いくつかの実施例によれば、センサ13は、超音波のみを感知する専用のセンサとすることができる。
【0066】
いくつかの実施例によれば、センサ13は、超音波と他の音波の両方を感知することができる音響センサであってもよい。この場合、感知されたデータの後処理を実行して(センサ内または外部処理ユニットで実行しうる)、感知されたデータをフィルタリングし、超音波成分のみを得ることができる。
【0067】
センサ13は、システム10の一部であってもよいし、システム10の外部にあってもよい。
【0068】
いくつかの実施例によれば、センサ13およびデジタルサウンド再構成スピーカ12は同じパッケージ内にある。いくつかの実施例によれば、センサ13とデジタルサウンド再構成スピーカ12は同じパッケージ内にない。
【0069】
いくつかの実施例によれば、センサ13は、デジタルサウンド再構成スピーカ12のチップの一部である。他の実施例によれば、センサ13は、デジタルサウンド再構成スピーカ12のチップとは異なるチップ上に配置される。
【0070】
いくつかの実施例によれば、センサ13は、有線接続または無線接続を介して、制御ユニット11および/またはデジタルサウンド再構成スピーカ12とデータを交換することができる。
【0071】
いくつかの実施例によれば、システム10の構成要素の少なくとも一部は、唯一のパッケージ内に配置される。
【0072】
いくつかの実施例によれば、システム10は、制御ユニットと通信可能な、データ格納用の非一時的メモリ(図示せず)をさらに具える。
【0073】
いくつかの実施例によれば、システム10は、超音波を透過する音響ウィンドウを具えてもよい。この音響ウインドウはさらに、センサ13またはデジタルサウンド再構成スピーカ装置12といったシステムの構成要素を害する可能性のある粒子(通常は小さな粒子)がパッケージに入ることができないようにすることもできる。
【0074】
いくつかの実施例によれば、システム10は、センサ13に接続された増幅器(図示せず)を具えることができる。センサ13によって感知された超音波は、増幅器に送られ、制御ユニットが空間内の物体の少なくとも一部の位置を少なくとも検出できるように、信号が増幅される。
【0075】
いくつかの実施例によれば、システム10は、計算されたデータの結果および/または表示を表示するための、および/または、適合するインターフェースを介してユーザがディスプレイユニットに表示されたデータを入力できるようにする、ディスプレイユニット(図示せず、例えばスクリーン)を具える。
【0076】
例えば、システム10は、計算された物体の位置または他のパラメータ(例えば、サイズ、形状など)を表示することができる。
【0077】
図2は、
図1のシステム10の一部であり得るデジタルサウンド再構成スピーカ装置23の実施例を示す。
図2の表現は簡略化した表現であり、異なる構成を使用することができる。
【0078】
図示するように、デジタルサウンド再構成スピーカ装置23は、圧力パルス生成要素21のアレイを具える。各圧力パルス生成要素21は、少なくとも1つの可動要素22を備え、これは、静電力および/または圧電力といった力に応答して1以上の軸に沿って動くよう拘束されている。
【0079】
処理ユニット上で動作可能な制御ユニット20は、動きを制御して音波を生成するために移動素子のアレイに印加されるべき信号を計算する。制御ユニット20は、制御ユニット11と同じであってもよいし、異なる制御ユニットであってもよい。
【0080】
特定の実施例では、デジタルサウンド再構成スピーカ装置は、それぞれ6ミクロンの合計移動距離を有する、32個の圧力パルス発生要素×32個の圧力パルス発生要素でマトリクス配置された1024個の圧力パルス発生要素を具える。
【0081】
図3に示すように、各圧力パルス生成要素30は通常、可動要素31と、第1の電極32(下部電極)と、第2の電極36(上部電極)とを少なくとも具える。
【0082】
いくつかの実施例によれば、制御ユニット20は、可動要素31と電極32、36との間に(例えば、スイッチング機構を介して)電圧を印加するように構成される。可動要素31と電極32、36との間に異なる電圧を印加すると、軸に沿って可動要素を並進移動させる静電力が誘導される。
【0083】
いくつかの実施例によれば、可動要素31は、移動する軸上の極限位置の少なくとも一方、すなわち、下部電極に隣接する位置または上部電極に隣接する位置にラッチすることができる。
【0084】
いくつかの実施例によれば、
図4の非限定的な実施例に記載されているように、制御ユニットは、電極および可動要素の複数グループをアドレスすることができる。
【0085】
この実施例では、圧力パルス生成要素410(可動要素420および電極430、440を含む)は、異なるサブセットに分割される。
【0086】
同じ列の圧力パルス生成要素410に属する上部電極430は、同じ配線411で制御ユニット450に接続されている。
【0087】
同じ列の圧力パルス生成要素410に属する下部電極440は、同じ配線412で制御ユニット450に接続されている。
【0088】
同じラインの圧力パルス生成要素410に属する可動要素420は、同じ配線402を用いて制御装置450に接続される。
【0089】
このようなデジタルサウンド再構成スピーカ装置のさらなる実施例および変形例が、本出願人の特許出願WO2012/070042に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0090】
図5を参照すると、空間で物体の少なくとも一部の少なくとも位置の検出を含む方法の実施例が記載されており、これは例えば音響及び検出システム10の使用を含む。
【0091】
図示するように、この方法は、少なくともデジタルサウンド再構成スピーカ装置の複数の圧力パルス生成要素の作動を制御して、少なくとも空間に向けられた超音波ビームを生成するステップ50を含むことができる。
【0092】
いくつかの実施例によれば、超音波ビームは、所望の指向性を得るように制御される。「指向性」または「指向性パターン」には、デジタルサウンド再構成スピーカ装置によって生成された音響エネルギーの空間分布のパターンが含まれる。いくつかの実施例によれば、超音波ビームの形状が制御される。空間内での超音波ビームの指向性や形状を制御するための実施例が、本明細書で後述される。
【0093】
ステップ50で実行される制御は、所望のパラメータ(例えば、周波数、振幅、形状、方向など)を有する波を生成するために、制御サイクル中にデジタルサウンド再構成スピーカのアレイのどの可動要素を動かすかを決定するステップと、制御ユニットから対応する信号を圧力パルス発生素子に送るステップとを含むことができる。
【0094】
このように、ステップ50において、超音波を得るように制御が行われる。
【0095】
ステップ50で実行される制御は、音響および検出システム10の制御ユニット(
図1の制御ユニット11など)、および/またはデジタルサウンド再構成スピーカ装置の制御ユニット(例えば、
図2のユニット20)によって実行することができる。この制御は、単一の制御ユニットによって行ってもよい。いくつかの実施例によれば、この制御は、外部制御ユニット、例えば音響および検出システムを含む装置の制御ユニットによって実行される。
【0096】
ステップ50で生成された超音波は、デジタルサウンド再構成スピーカ装置に面した空間の少なくとも一方向に送られ、導かれる。
【0097】
物体の少なくとも一部が超音波ビームの経路上に存在する場合、当該部分は超音波ビームを(少なくとも部分的に)反射することができる。
【0098】
この方法は、物体の一部によって反射された超音波を感知するステップ51を含んでもよい。
【0099】
この方法は、少なくとも超音波ビームが反射された位置を検出/計算するステップ52を含むことができる。この位置は、超音波ビームを反射した物体の部分の位置に対応する。
【0100】
この方法は、(限定しないが)物体の少なくとも一部の位置、速度、加速度、方向、あるいは(限定しないが)その寸法、大きさ、形状といった当該物体の少なくとも一部の物理的パラメータといった多様なパラメータを計算することを含んでもよい。この方法はまた、物体の少なくとも一部の音響反射特性を特定することを含んでもよい。
【0101】
この方法はまた、物体の位置を特定および/または追跡することを含んでもよい。この方法はまた、物体の少なくとも一部の距離測定を行うことを含んでもよい。必要に応じて他のパラメータを計算することができる。
【0102】
反射された超音波の検知ステップ51は、少なくとも
図1のセンサ13によって行うことができる。
図1に関して述べたように、センサ13によって検知された超音波は増幅可能である。センサによって感知された超音波は(必要に応じて増幅後に)、さらなる処理のために、制御ユニット(システム10の制御ユニット11など)または別のプロセッサベースの制御ユニットに送られる。この他のプロセッサベースの制御ユニットは、任意の適合した有線または無線接続を介してシステム10と通信する遠隔制御ユニットであってもよい。
【0103】
この方法はさらに、物体の位置またはその形態などの、計算されたデータを出力するステップ(図示せず)を含むことができる。これらのデータは、例えば、画面に表示されてもよい。
【0104】
図6は、
図5の方法の一実施例を示し、ここでデジタルサウンド再構成スピーカ装置60は、空間に向けて指向性が制御された超音波ビーム65を送信する。センサ62は、物体61の反射面64に反射された超音波63を検知する。
【0105】
いくつかの実施例によれば、制御ユニットは、検出された反射信号のタイミング、および/または振幅、および/または位相を、デジタルサウンドスピーカによって放射された既知の超音波ビームのパラメータとともに使用して、少なくとも物体の少なくとも一部の位置を検出し、物体の様々なデータを計算する。特に、制御ユニットは、超音波ビームの反射が物体のどの部分で行われたかを(可能であればいつかも)計算することができる。
【0106】
送出される超音波ビームの既知のパラメータは、超音波ビームの放出時間、方向、形状、スペクトル内容、振幅、コーディング(本明細書で後述する)などを含むことができる。これらの既知のパラメータは、デジタルサウンド再構成スピーカ装置の制御ユニットで計算あるいは決定することができ、当該制御ユニットが超音波ビームの放射を制御する。既知のパラメータは、(以前のステップで計算された)以前の反射の位置を含んでもよい。
【0107】
反射された超音波に基づいて制御ユニットによって計算され得るデータは、例えば、物体の位置(したがってその相対距離)、物体の寸法(そのサイズまたは物体の形状など)、物体の動きを表すデータ(物体の一変化、速度または加速度)、物体の音響反射特性、および粗さ、気孔率、硬度などの超音波反射率に影響のある特性を含む。
【0108】
物体の動きを表すデータは、例えば、超音波が物体に向けて繰り返し送出される場合に計算することができる。
【0109】
いくつかの実施例によれば、これらのデータを計算するために、制御ユニットは、反射された超音波を送出した超音波ビームと相関させることができる。
【0110】
いくつかの実施例によれば、制御ユニットは、公知のアルゴリズムを使用する。いくつかの実施例によれば、制御ユニットは、反射超音波を感知した時間と超音波ビームを送出した時間との間の差を計算する。この差に空気中における音速を掛けることにより、制御ユニットは、反射が発生した位置を計算することができる(加えて、制御ユニットは、音響および検出システムによる超音波ビームの放出方向を知っている)。
【0111】
反射面の位置は時間で分かるので、速度および加速度を計算することができる。
【0112】
反射面の位置は、物体の形状および寸法に関する情報を提供することもできる。
【0113】
いくつかの実施例によれば、検出された超音波ビームの振幅と放出された超音波ビームの振幅とを比較することによって、物体の音響反射特性を計算することができる。音響反射特性が低い物体は、反射前の超音波ビームの振幅に対して減少した振幅の超音波反射を生じる。
【0114】
いくつかの実施例によれば、単一のデジタルサウンド再構成スピーカ装置と単一のセンサを用いて、物体の三次元情報を得ることができる。実際、超音波ビームに面していない物体の部分には、例えば物体の周囲に存在する壁など、物体を取り囲む少なくとも1つの反射体による超音波ビームの反射によって到達することができる。
【0115】
複数の超音波センサおよび/またはデジタルサウンド再構成スピーカ装置を使用すれば、解像度(resolution)を向上させることができる。さらに、三次元データの内容が増大する。いくつかのデジタルサウンド再構成スピーカ装置が使用される(必要に応じて、いくつかのセンサが超音波を検出するように構成される)場合、様々な地点および/または様々な方向から超音波を対象に向けて送ることができる。
【0116】
いくつかの実施例によれば、放出された超音波ビームをコーディングすると、物体の反射表面の位置特定を改善することができる。
【0117】
実際、このコーディングにより、物体の一次反射と二次反射との区別が容易になる。
【0118】
実際、前のタイミングからの二次反射が、一次反射と同じタイミングでセンサに到達し、反射間を区別することがより困難となる場合がある。
【0119】
結果として、制御ユニットは、より容易に物体を検出し、その物体の位置または他のパラメータを計算できるようになる。
【0120】
放射された超音波ビームのコーディングは、周波数チャープ、パルスコーディング、または当技術分野で知られている他の任意の方法を用いて実現することができる。
【0121】
図7は、少なくとも空間で物体の少なくとも一部の位置の検出を含む方法の別の実施例を示す。
【0122】
図7の方法は、
図5の方法と似ているが反復的であり、例えば空間に存在する物体を走査するために超音波ビームで空間をスキャンすることができる。
【0123】
ステップ71は、ステップ50と類似し、少なくともデジタルサウンド再構成スピーカ装置の複数の圧力パルス発生要素の作動を制御して、空間に向けて少なくとも超音波ビームを生成するステップを含み、ここで前記超音波ビームは、予め定義された指向性を有する。
【0124】
いくつかの実施例によれば、超音波ビームの形状も制御される(すなわち、ビームの開口を画定する角度)。1つの形状例は円錐形であり、円錐の角度は予め規定することができる。
図12は、円錐形のビームを生成する2Dアレイの1D図を示す。
【0125】
例えば、物体が検出された場合、制御ユニットは、物体の一部に超音波ビームを集束させるために、前記角度を小さくすることができる。
【0126】
予め規定された指向性(それぞれ予め定められた形状)は、各時間クロックで可動要素が動くように選択するような、制御のパラメータを選択することによって達成することができる(ステップ80)。
【0127】
所定の指向性および/または形状を有する超音波ビームを用いることにより、音波のエネルギーを特定の方向に、すなわち物体の特定の部分に向けて集中させることができる。
【0128】
いくつかの実施例によれば、制御ユニットは、指向性および/または形状が時間で変化するように、超音波ビームの指向性および/または形状を制御する。
【0129】
超音波ビームの指向性は、例えば、先験的な知識または検出される物体の位置および/または形態の少なくとも大まかな知識に基づいて選択することができる。超音波ビームの指向性は、ユーザが入力したデータに基づいて選択してもよいし、外部センサ(例えば、検出する物体の位置を示す付加的な位置センサ)によって提供されるデータに基づいて選択することもできる。
【0130】
超音波ビームの指向性は、本方法における前のサイクルから収集された前のデータに基づいて制御することもできる。例えば、制御ユニットが、以前の制御サイクルで物体が所与の位置または所与の形状を有すると特定した場合、検出される物体の外面に従って、次の制御サイクルでどの方向に超音波ビームを送出すべきかを予測することができる。制御ユニットは、次の制御サイクルで使用される超音波ビームの方向を予測するために、物体の所定の形態または既知の形態を使用してもよい。
【0131】
超音波ビームの指向性も予め設定することができる。例えば、超音波ビームの指向性は、空間内の特定の経路に従うように選択することができる。例えば、立方体をカバーするように制御して、超音波ビームが、当該立方体の内部を平行線で走査するようにしてもよい。他の経路を用いてもよい。
【0132】
一部の実施例によれば、制御ユニットは、物体が検出されるまで、空間を走査するように超音波ビームの指向性を制御する。
【0133】
いくつかの実施例によれば、制御ユニットは、事前定義されたパラメータを有する物体(例えば、限定しないが、所定の位置/配置/形状を有する物体など・・・)が検出されるまで、空間を走査するように超音波ビームの指向性を制御する。
【0134】
この方法は、(ステップ51と類似の)反射された超音波を検出するステップ72と、(ステップ52と類似の)物体の少なくとも一部の少なくとも位置を検出するステップ73とを含んでもよい。
【0135】
図7に示すように、本方法は反復可能であってよい。ステップ70(ステップ73の後またはステップ72の後に実行することができる)は、次の制御サイクルのための超音波ビームの指向性を選択するためのパラメータを選択するステップ70を含んでもよい。結果として、超音波ビームの方向は時間的に変化してもよい。
【0136】
この制御の目的は、空間内を走査して、空間内の物体を検出することである。いくつかの実施例によれば、制御ユニットは、計算された反射面の位置の変化が閾値を超えた場合に、超音波が物体によってもはや反射されておらず、現在は他の物体が超音波を反射していることを検出することができる。
【0137】
物体の走査により、制御ユニットが空間における物体の外面の位置の変化を計算することが可能となる。実際、各制御サイクルにおいて、制御ユニットは、反射面の位置を計算することができる。これらの位置をつなげると、物体の外面形状となる。結果として、物体の外面の形状を再構成することができる。
【0138】
時間における物体の反射面の位置の計算は、時間および/またはその速度および/またはその加速度におけるその位置の変化など、物体の動きを表す値を計算するのに用いることもできる。
【0139】
いくつかの実施例によれば、制御ユニットは、最初はナイフエッジ形の超音波ビームの指向性を制御して、一方向の空間を走査する。物体の存在が検出されると、制御ユニットは、直交方向にもう一度ナイフエッジ形の走査を加え、その後、集束させたビームを用いて関心領域を走査することができる。
【0140】
図1に関して述べたように、システム10は、二重の音響および検出システムとすることができる。
【0141】
すなわち、いくつかの実施例によれば、システム10は、いくつかの時間インターバルでは可聴コンテンツを生成し、他の時間インターバルでは空間内に存在する物体の少なくとも一部の少なくとも位置を計算するのに使用することができる。
【0142】
図8は、そのような二重使用の実施例を示す。
【0143】
この実施例によれば、制御ユニット(例えば、制御ユニット11および/または20)は、第1の期間(
図8の非限定的な実施例における時間t=0から時間t=t1)では、(主に)可聴音(音波は副産物の超音波を含む)を含む音波を発生させるようにデジタルサウンド再構成スピーカ装置を制御する。換言すれば、この第1の期間中、音響および検出システムは、主にデジタルサウンド再構成スピーカとして使用される。例えば、音楽や音声が、デジタルサウンド再構成スピーカによって生成される。必要性および/または用途に応じて、他の可聴音を生成してもよい。可聴音を生成するための可動要素の可能な制御の実施例は本明細書において以降に説明され、また本出願人の特許出願WO2009/066290(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)からも公知である。いくつかの実施例によれば、可聴コンテンツを含みこれらの期間中に発せられる音波は、所定の指向性パターンを有するように生成することができる。
【0144】
制御部(例えば、制御ユニット11及び/又は20)は、少なくとも物体の少なくとも一部の位置の検出を行う必要があると判断した場合には、デジタルサウンド再構成スピーカ装置を制御して、例えば
図5または
図7の方法により、空間に向けた超音波ビームを生成する。
【0145】
物体検出へと切り替える決定は、ユーザ入力、他のセンサによって検出されたデータ、制御ユニットによって実行される制御の所定の時間スケジュールなどの(ただしこれに限定されない)様々な要因に基づいて行うことができる。
【0146】
物体の少なくとも位置の検出を実行するために必要な超音波が送出されると、制御ユニットは、(必要に応じて直ちに、または追加の時間遅延後に)可聴コンテンツを含む音波の生成に戻ってもよい(時刻t2から時刻t3まで)。
【0147】
図8の実施例では、制御部が超音波を生成するようにデジタルサウンド再構成スピーカ装置を制御すると、可聴コンテンツの生成が停止される。
【0148】
図9は、
図8の方法の別の実施例を示す。
【0149】
本実施例では、制御ユニットは、複数の圧力生成要素の動作を制御して、
−第1の時間サブセット中に(本実施例では、[0;t
1]、[t
2;t
3]、[t
4;t
5]、[t
6;t
7]の間に)、(主に)可聴コンテンツを含む音波、および
−第2の時間サブセット中に(本実施例では、]t
1;t
2[、]t
3;t
4[、]t
5;t
6[の間に)、1以上の超音波ビームを生成するようにする。反射ビームの感知は、可聴コンテンツの放出中も行うことができる。
【0150】
第2の時間サブセットは、物体の検出や物体の物理的または慣性的なパラメータの計算といった、物体の検出および感知信号の後処理に必要な時間を必ずしも含まないことに留意されたい。この後処理は、任意の時間インターバルで行うことができる。
【0151】
本実施例では、制御ユニットは、可聴コンテンツを含む音波の生成と、超音波の生成とを数回交互に繰り返す。
【0152】
いくつかの実施例によれば、制御ユニットは、(前述の選択による品質の)可聴コンテンツを生成し物体の少なくとも一部を検出するように、第1の時間サブセットおよび/または第2の時間サブセットを選択する(特に、それらの持続時間、および/またはそれらの周波数を選択することができる)。
【0153】
いくつかの実施例によれば、制御ユニットは、第1の時間サブセット中の1以上の超音波ビームの生成と、第2の時間サブセット中の可聴コンテンツの生成とを交互に行うように、複数の可動要素の作動を制御するように構成され、ここで第2の時間サブセットの間にデジタルサウンド再構成スピーカ装置によって生成された可聴コンテンツの中断では、可聴コンテンツに望ましくない可聴歪みが生じない。
【0154】
いくつかの実施例によれば、望ましくない可聴歪みのレベルは、アプリケーションに依存する。ユーザが車両を駐車している場合(例えば、音響および検出システムを車両に組込んで障害物を検出し、車両の駐車を支援するための音声メッセージまたは警告を発することが明細書の後段に記載される)、所定のレベルの可聴歪みが許容される。
【0155】
ユーザが音楽を聴いている場合(すなわち、無音部分を含まない)、可聴歪を回避することが望ましい。この場合、可聴コンテンツに可聴歪が生じないように制御することができる。したがって、ユーザの聴取セッションを中断(break)することなく(すなわち、ユーザが超音波生成中に中断があったと感じることなく)、可聴コンテンツを聞き、物体を検出することが可能である。
【0156】
中断による可聴歪みのない(あるいは中断による可聴歪みが閾値以下の)可聴コンテンツを得るための考え得る実施例は、第2の時間サブセットに属する期間の長さを短く選択することを含むが、依然として物体の検出が可能である。
【0157】
中断による可聴歪みのない(あるいは中断による可聴歪みが閾値以下の)可聴コンテンツを得るための別の可能な実施例は、制御ユニットによって、第1の時間サブセットと第2の時間サブセットを不規則に変更する制御を行う。結果として、人間の耳は、第2の時間サブセットで超音波生成による可聴コンテンツの中断があったことを検出することができない。
【0158】
いくつかの実施例によれば、音響および検出システムは、少なくとも2つのデジタルサウンド再構成スピーカ装置を具える。制御ユニットは、デジタルサウンド再構成スピーカ装置の1つを可聴コンテンツを含む音波を生成するように制御し(いくつかの実施例によれば、制御ユニットは少なくとも通常の音声スピーカを制御して可聴コンテンツを生成する)、同時に、他方のデジタルサウンド再構成スピーカ装置を制御して超音波ビームを放出する。
【0159】
いくつかの実施例によれば、制御ユニットは、可聴コンテンツの情報を受信して、「重要度」の低い可聴コンテンツの時間インターバルを示す情報を生成する(この「重要度」は、ユーザが選択可能な多くの基準に基づいて評価することができ、例えば、サウンドの内容に依存してもよい)。結果として、制御ユニットは、重要性の低いこれらの時間インターバルの間に超音波を生成するようにデジタルサウンド再生スピーカ装置を制御することができる。
【0160】
例えば、これらの時間インターバルは、可聴コンテンツの「サイレント」部分に対応してもよい。あるいは、制御部は、これらの部分を識別するために、生成するサウンドを表すデジタル信号を前処理するようにしてもよい。
【0161】
娯楽ソースの音声信号の場合、これらの時間インターバルは広告に対応していてもよい。
【0163】
可聴コンテンツまたは超音波を含む音波を生成するための可動要素の制御(例えば、ステップ50で必要)について以下に説明する。
【0164】
図10は、それぞれ可動要素を具える24個の圧力パルス生成要素のアレイに適用できる制御の実施例を示す図である。この非限定的な例において、圧力パルス生成要素は、例えば、中心の要素を除いた5行5列のマトリクス上に配置されている(
図10において、符号「i−j」はi番目の行とj番目の列に対応する)。実際には、(限定しないが)1024個の圧力パルス生成要素のような多数の圧力パルス生成要素を、各デジタルサウンド再構成スピーカ装置の各アレイに使用することができる。
【0165】
図示されているように、
図10は、可動要素1−1、・・・、1−5、2−1、・・・、2−5、3−1、・・・、3−5、4−1、・・・、4−5のそれぞれの変位の複合グラフであり、これらが組み合わさって合計の圧力効果110を提供する。
【0166】
時間クロック「1」の開始時に、可動要素1−1が解放されて上側位置にラッチされ、振幅「1」の正の圧力パルスが生成される。
【0167】
時間クロック「2」の開始時に、可動要素1−2、1−3および1−4が解放されて上側位置にラッチされ、振幅「3」の正の圧力パルスが生成される。
【0168】
時間クロック「3」の開始時に、可動要素1−5、2−1、2−2、2−3および3−4が解放されて上側位置にラッチされ、可動要素1−1が移動して下側位置にラッチされ、振幅「4」(5マイナス1に対応)の正の圧力パルスが生成される。
【0169】
時間クロック「4」の開始時に、可動要素2−4、2−5、3−1および3−3が解放されて上側位置にラッチされ、振幅「4」の正の圧力パルスが生成される。
【0170】
時間クロック「5」の開始時に、可動要素1−1、3−2および4−4が解放されて上側位置にラッチされ、振幅「3」の正の圧力パルスが生成される。
【0171】
時間クロック「6」の開始時に、可動要素3−5が解放されて上側位置にラッチされ、振幅「1」の正の圧力パルスが生成される。
【0172】
時間クロック「7」の開始時に、可動要素3−2が移動されて下方位置にラッチされ、振幅「−1」を有する負の圧力パルスが生成される。
【0173】
時間クロック「8」の開始時に、可動要素1−2、1−3、3−4が移動されて下方位置にラッチされ、振幅「−3」の負の圧力パルスが生成される。
【0174】
時間クロック「9」の開始時に、可動要素1−1、2−1、2−2および3−5が移動されて下方位置にラッチされ、振幅「−4」の負の圧力パルスが生成される。
【0175】
時間クロック「10」の開始時に、可動要素3−1、4−1、4−2および4−3が移動されて下方位置にラッチされ、振幅「−4」の負の圧力パルスが生成される。
【0176】
時間クロック「11」の開始時に、可動要素1−5、2−3および2−4が移動されて下側位置にラッチされ、振幅「−3」の負の圧力パルスが生成される。
【0177】
時間クロック「12」の開始時に、可動要素1−4が移動されて下方位置にラッチされ、振幅「−1」の負の圧力パルスが生成される。
【0178】
したがって、この図に示すように、各時点で移動する可動要素の数およびこれらの可動要素が移動する時間を制御すると、各時間クロック後に生成されるパルス101の高さが制御される。
【0179】
全てのパルス101のエンベロープは、生成される音波を表す。
【0180】
音波の周波数は、パルスのエンベロープの形状に依存する。したがって、可聴周波数範囲または超音波周波数範囲内の所望の音波を生成することが可能である。
【0181】
いくつかの実施例によれば、制御クロックの周波数は、可動要素の固有共振周波数に相関する。例えば、この制御は、可動要素の固有共振周波数の倍数である周波数を有する。
【0182】
なお、後述するように、放射音の指向性や形状を制御するために、各クロックで動作するデジタルスピーカにおける各可動要素または各可動要素群の位置は、所望の音の方向および形状によって決定されるものであり、
図10では、可動要素の選択が重要ではなく、その説明は明瞭化のために単純化されている。
【0183】
次に、音波の指向性の制御方法について説明する。これらの方法は、所望の指向性(および必要に応じて所望の形状)の超音波ビームを生成するために使用することができる。
【0184】
図11は、複数の圧力パルス生成要素111a、111b等を具えるアレイ110を示す。垂直軸に対して傾いた方向性を有する超音波を生成するために、制御部は、アレイの軸112に沿って左から右へと遅延を増加させた制御信号を供給する(例えば、遅延は線形に増加)。圧力パルス生成要素の各々に送られる前に制御信号に適用される遅延は、点線113で視覚化することができる。より長い点線が、より長い時間遅延を表す。
【0185】
したがって、
図11において、圧力パルス生成要素111aに送られる制御信号は遅延を有さないので、この圧力パルス生成要素が最初に超音波を送出し、圧力パルス生成要素111bに送られる制御信号は圧力パルス生成要素111aに送られる制御信号に対して遅延を有するので、圧力パルス生成要素111bは2番目に超音波を送出するようになる。
【0186】
実質的に平行な超音波が得られ、これは垂直軸に対して傾斜している。
【0187】
図12は、空間内のある点Pに向けられ、焦点を合わせた超音波ビームの形成を示す(この方法は、当該技術分野において「ビーム形成」とも呼ばれる)。ここで
図12は、デジタルサウンド再構成スピーカの2Dアレイの1D表現であり、これが2Dで表されている3D集束ビームを形成することに留意されたい。
【0188】
これは、例えば、圧力パルス生成要素に送られる制御信号の遅延を選択することにより、遅延と、異なる圧力パルス生成要素から空間内の点Pまでの音の移動時間との和が、アレイの各パルス生成要素で等しくなるようにすることで達成できる。
【0189】
図12に示すように、制御信号に適用される遅延は、左から右に向かって増加しているが、線形ではない。これにより、焦点Pおよびその周り(音の各スペクトル成分の波長に実質的に等しい寸法の領域)の音の強度が近くの他の地点より高くなるように、焦点Pに集束するカーブした波面Fが生じる。このようにしてビームの指向性と形状を制御することができる。
【0190】
同様の制御が、デジタルサウンド再構成スピーカのアレイを作る圧力パルス生成要素の2次元マトリックスに適用され、3Dで集束され成形されたビームが生成される(例えば、
図2または
図4のアレイを参照)。
【0191】
所望の指向性パターンと形状を有する音波を生成するためのデジタルサウンド再生スピーカ装置の他の可能な制御が、特許出願WO01/23104およびWO2007/135678に記載されており、これらは参照により本書に組み込まれる。
【0192】
主に可聴周波数帯に位置するサウンドビームではなく、所定の指向性パターンを有する超音波ビームを使用すると、より狭いビームを生成できることに留意されたい。したがって、超音波ビームを物体の部分にさらに集中させて、物体のより正確で詳細な検出が提供される。
【0193】
いくつかの実施例によれば、超音波ビームは、広帯域周波数(例えば、60KHzから100KHzの周波数範囲)で放射されてもよい。広帯域周波数を用いると、狭帯域信号(例えば、98KHzから100KHzの周波数範囲)を用いた場合よりも、より正確な距離や位置の特定が可能となる。他の実施例によれば、超音波範囲の任意の周波数を超音波ビームに使用することができる。
【0194】
デジタルサウンド再構成スピーカの最も遠い2つの遠隔圧力パルス発生要素(すなわち、アレイの各端部に位置する圧力パルス発生要素)の間の距離も、ビームの狭い形状に影響を及ぼす。特に、この距離が大きいほど、放射されるビームは狭くなる。
【0195】
いくつかの実施例によれば、複数のデジタルサウンド再構成スピーカを使用するか、可動要素が密なデジタルサウンド再構成スピーカを使用するかによって、利用可能な可動要素の数が十分に多い場合、音声コンテンツと指向性の(必要に応じて成形された)音声ビームを生成するタスクを同時に実行することができる。
図8、9の非限定的な例において、制御ユニットは、少なくとも第1の時間インターバルで可聴コンテンツの生成と少なくとも第2の時間インターバルで指向性の(必要ならば成形された)超音波ビームの生成とを交互に行うよう制御するが、この実施例では、制御ユニットは、同じ時間インターバルで両方のタスクを実行することができる。前述の実施例で説明した同様の方法を使用してもよいが、本実施例では、可聴コンテンツを生成するために少なくとも第1の可動要素のサブセットを使用し、超音波ビームを生成するために少なくとも第2の可動要素のサブセットを使用して同時制御する。
【0196】
いくつかの実施例によれば、デジタルサウンド再構成スピーカによって音声を生成する際に生成される超音波を、専用の(必要に応じて成形された)超音波ビーム走査(例えば
図5、7に関して前述した)を用いる場合よりも低い精度で、空間内で物体の少なくとも位置を検出するのに用いることができる。実際には、既に述べたように、デジタルサウンド再構成スピーカが音声コンテンツを生成するとき、超音波も生成され、したがって、これを少なくとも物体の位置の検出に用いることができる。
【0197】
以下に、視界の悪い環境に配置された、および/または障害物の後方に位置する物体または表面の少なくとも位置を検出する方法について説明する。
【0198】
図13は、そのような方法の非限定的な実施例である。
【0199】
図示されているように、この方法は、空間へ所望の方向に向けて(いくつかの実施例では所望の形状で)超音波ビームを生成するための圧力パルス生成要素の作動を制御するステップ131と、反射した超音波を感知するステップ132と、物体の少なくとも一部の位置を少なくとも検出するステップ133とを含む。この物体の少なくとも一部は、可視性の低い環境内にあるか(または視界がなく、システムが超音波に基づいて物体を検出する)、および/または障害物の背後に位置する。
【0200】
この方法は、スクリーンに物体および/または物体のデータ(例えば、物体の少なくとも一部の寸法、距離、形状、方向、動きを表すデータ、および音響反射特性を含む、先の実施例で述べたデータ)を表示するステップ134を含んでもよい。
【0201】
必要であれば、制御ユニットは、現在および/または次の制御サイクル(1つまたは複数)で超音波ビームの指向性を選択するためにパラメータを選択することができる(ステップ130)。
【0202】
可視性の低い環境は、例えば、煙、霧、煙霧、蒸気などを含むことができる。
【0203】
いくつかの実施例によれば、この環境は光吸収性の環境である。
【0204】
物体の一部が障害物の背後に位置する場合、超音波ビームは、物体の環境内に位置する反射体に向けて送信することができる。超音波ビームはこの反射体によって反射され、障害物の後ろに位置していても物体に到達することができる。物体および反射体に反射して戻る超音波を感知することによって、システムは物体の位置などの様々なデータを計算することができる。
【0205】
したがって、本実施例では、反射体は、超音波ミラーとして使用される。これは、当該環境内に存在する反射体の位置に関する知識を必要とする。反射体は、例えば壁を含む。
【0206】
図14は、
図13の方法を実行するために使用することができるシステム140の実施例を示している。システム140は、音響および検出システム10を具える。
【0207】
このシステムは、(環境および/または障害物の存在によって)物体の視認性が低い場合でも、物体および/または物体のデータの可視化を実現するカメラとしてみることができる。また、このカメラは音声スピーカとしても使用することができる。例えば、消防士はカメラを装着して煙を通して物体を検出するとともに、当該カメラを音声通信に用いることもできる。
【0208】
次に、前述した音響および検出システムを利用したオーディオサウンドシステムについて説明する。このシステムの様々な部分の説明は、必要な変更を加えてここに当てはまる。
【0209】
図15に示すように、オーディオサウンドシステム150は、音響および検出システム10を具え、さらに少なくとも1つの追加のサウンドスピーカ151を含んでもよい(いくつかの実施例でば、オーディオサウンドシステム150は追加のサウンドスピーカ151を有さない)。超音波センサ13(
図1に記載)は、システム150の一部であっても、システム150の外部にあってもよい。
【0210】
オーディオサウンドシステム150は、ある時間インターバル中に(主に)可聴コンテンツを(デジタルサウンド再構成スピーカ装置を介して)生成し、他の時間インターバル中に、オーディオサウンドシステム150は物体の少なくとも位置を検出するために超音波を送出することができる。
【0211】
いくつかの実施例によれば、オーディオサウンドシステム150は、当該オーディオサウンドシステムの周辺領域の少なくとも一部をマッピングするように構成される。このマッピングは、オーディオサウンドシステム150によって生成される可聴サウンドのパラメータを制御するのに用いることができる。
【0212】
図16の非限定的な実施例に示すように、この方法は、制御ユニットが超音波ビームの指向性を選択するためのパラメータを選択するステップ160を含んでもよい。ステップ160は、
図7のステップ70と同様である。
【0213】
いくつかの実施例によれば、制御ユニットは、異なる制御サイクルの間(または制御サイクルの異なるグループの間)で、超音波ビームの指向性パターンを変更して、周辺領域を走査する。
図17は、周辺領域のそのような走査を非限定的に示す(矢印171は、異なる制御サイクル間で超音波ビームの方向の進展を表す)。
【0214】
いくつかの実施例によれば、180度の画角の走査が得られる。この値は限定的ではない。
【0215】
この方法は、所望の指向性を有する超音波ビームを生成するための、圧力パルス生成要素の作動を制御するステップ161を含むことができる。ステップ161は、
図7のステップ71と同様である。
【0216】
前の実施例で既に説明したように、オーディオサウンドシステム150は、超音波の送出と可聴コンテンツを含む音波の送出とを交互に行うことができる。この制御のための様々なパターンが前の実施例で説明されたが、ここにも適用される。
【0217】
この方法は、オーディオサウンドシステムを囲む領域に存在する要素によって反射された超音波を感知するステップ162を含むことができる。ステップ162は、
図7のステップ72と同様である。
【0218】
この方法は、オーディオサウンドシステムを囲む領域をマッピングするステップ163を含むことができる。このマッピングは、オーディオサウンドシステムの制御ユニットによって、または処理ユニット上で動作可能な外部制御ユニットによって実行することができる。
【0219】
オーディオサウンドシステム150は、それが位置する領域の各要素の物理的パラメータについて知ることができ、したがって、この領域をマッピングすることができる。このマッピングは、当該領域の各要素の表現(representation)を構築することを含んでもよい。この表現は、オーディオサウンドシステムの周りの領域に存在する要素の少なくとも一部の、位置および/または形状および/または寸法および/または距離および/または当該要素の動きを表すデータおよび/または音響反射特性を含むことができる。この表現は、オーディオサウンドシステムのメモリに格納し、時間毎に、または連続的に更新してもよい。この表現は、表示ユニット(例えばスクリーン)を介してユーザに出力してもよい。
【0220】
オーディオサウンドシステム150は、周辺領域のマッピングに基づいて、可聴音を含む音波の放出を制御するように構成することができる(
図16のステップ164)。
【0221】
特に、可聴コンテンツの指向性パターンを制御することができる(指向性パターンの制御の例は、
図11、12を参照)。また、異なる振幅、周波数、または内容など、音波の他のパラメータを異なる方向に制御することもできる。
【0222】
例えば、強い反射体が所定の方向に存在することを音響システム150が検出した場合(例えば、カーテンが窓から動かされる場合)、この方向に向かって投射される音波の振幅を低下させることができる。
【0223】
音波の指向性の最適化を達成することができる。
【0224】
いくつかの実施例によれば、オーディオサウンドシステムは、周囲の領域に存在する要素の表現を更新するたびに、音波の指向性パターンを調整することができる。いくつかの実施例によれば、音波の指向性パターンの連続的かつ動的な最適化が達成される。
【0225】
いくつかの実施例によれば、オーディオサウンドシステム150は、エリアをマッピングするために使用され、このマッピングは、同じ領域に存在する追加のサウンドシステムに伝達される(
図17の参照172参照、追加のサウンドスピーカを含んでもよい)。これらの追加のサウンドシステムは、このマッピングを使用して、音波の放射を制御することができる。
【0226】
いくつかの実施例によれば、オーディオサウンドシステム150は、領域の特定の要素を検出するように構成することができる。いくつかの実施例によれば、オーディオサウンドシステム150は、少なくとも領域内の聴取体の位置を検出するように構成される。このように、オーディオサウンドシステムは、当該オーディオサウンドシステムが発した可聴コンテンツを現在聴いている人の少なくとも位置を特定しマッピングすることができる。
【0227】
いくつかの実施例によれば、これらの聴取体は、オーディオサウンドシステムが発したサウンドを検出するサウンドセンサなどの物理的デバイスであってもよい。
【0228】
聴取体の識別は、
図18の非限定的な実施例で説明したように実行することができる。
【0229】
制御ユニット(例えば、音響システムの制御ユニット)は、反射面の位置を算出し(ステップ180)、超音波を反射した要素の形状を計算することができる(ステップ181)。この制御ユニットは、計算した形状を基準の表現と比較して(ステップ182)、領域内に存在する要素を識別することができる(ステップ183)。例えば、人間を識別することができる。比較によって一致基準に従った結果が出た場合、オーディオサウンドシステムは、この位置に聴取体が存在すると判断することができる。
【0230】
オーディオサウンドシステムは、さらに、領域に存在する要素の音響反射特性を計算し、計算された値を予想される値の範囲と比較することができる。これにより、検出された要素が例えば人間であることを確認することができる。
【0231】
この方法は、オーディオサウンドシステムの音波の指向性パターンを制御する後のステップを含んでもよい。この制御は、音響システムの音波の指向性パターンを聴取体の方に向けるように選択することを含むことができる。
【0232】
いくつかの実施例によれば、オーディオサウンドシステム150は、領域内に存在する要素の検出に基づいて、および/または聴取体の位置、および/または空間内でノイズキャンセルが最適となるべき他の場所に基づいて、動的ノイズキャンセリングを提供するよう構成される。
【0233】
いくつかの実施例によれば、オーディオサウンドシステム150は、車両に組み込まれる。
【0234】
いくつかの実施例によれば、オーディオサウンドシステム150は、当該オーディオサウンドシステムによって送出される音波を制御/最適化するために、車両の内部をマッピングするのに用いられる。この制御は、異なる方向に異なるコンテンツを送信するステップと、ターゲット領域内の音量を最適化するステップと、多数の反射体すなわち乗客または開いた窓のような反射体がないことの存在に音を適合させるステップとを含むことができる。
【0235】
いくつかの実施例によれば、オーディオサウンドシステム150は、当該オーディオサウンドシステムによって送信される音波を最適化するために、車両内の乗客の位置を特定するのに用いられる。
【0236】
いくつかの実施例によれば、オーディオサウンドシステム150は、各乗客に特化した動的なノイズキャンセルを実行するために、乗物における乗客の位置を特定するのに用いられる。
【0237】
次に、車両の駐車支援システムについて説明する。「駐車支援」という表現は、人間の運転手に対する支援、または自動駐車の支援を含むことができる。
【0238】
図19に示すように、車両の駐車支援システム190は、
図1を参照して説明したシステム10を具えることができる。(
図1に示す)超音波センサ13は、システム190の一部であってもよいし、外部であってもよい。
【0239】
図示するように、システム190は、様々な適合する有線および/または無線通信チャネルを介して、例えば警報ユニット191(例えば、車両の周辺にいる人々に視覚および/または音声アラートを生成し得る警報ユニット)および/または(車両内に存在するスクリーンのような)ディスプレイユニット192と通信することができる。
【0240】
いくつかの実施例によれば、システム190は車両に組み込まれる。同様に、システム190は、複数のデジタルサウンド再構成スピーカ装置と、複数のセンサ(センサ13など)とを具えることができる。第1のデジタルサウンド再構成スピーカ装置は、例えば車両の後部に取り付けられ、第2のデジタルサウンド再構成スピーカは、例えば車両の側部に取り付けられる。これにより、車両の異なる方向に位置する物体の少なくとも位置の検出が可能となる。
【0241】
図20は、車両の駐車支援の可能な方法を示す。この方法は、
図7のステップ70−73と同様のステップ200−203を含むことができる。
【0242】
システム190が車両に配置された場合、システム190は、障害物を検出し、駐車時に障害物を回避するのを補助することができる。
【0243】
また、障害物の位置を車両の表示部に表示してもよく、これらの障害物を回避するための表示を行うことができる。
【0244】
いくつかの実施例によれば、システム190は、人間の存在を(別の用途について
図18を参照して説明したように)検出し、システム190のデジタルサウンド再構成スピーカ装置を使用して当該人間に可聴の警告を発することができる。
【0245】
これが
図21に示されており、人間が駐車場所の近くに居る。本例では、人間はシステム190によって検出される。
【0246】
いくつかの実施例によれば、システム190は、例えば人間に警報を発したり、音声命令を出すように、予め規定されたオーディオメッセージを生成することができる。これらの音声メッセージは、例えば警報ユニット191に格納することができる。
【0247】
図22は、前述のシステム10を使用するモーションセンサ220の実施例を示す。
【0248】
モーションセンサは、例えばセキュリティの目的で使用される(本実施例は限定的ではない)。これらは人や物の存在や動きを検出して、アラートを発したり、適切なセキュリティ処置を講じたりすることができる。
【0249】
前述の様々な実施例で既に説明したように、システム10は、少なくとも1つの超音波ビームを送信する少なくとも1つのデジタルサウンド再構成スピーカ装置を具える。超音波ビームの指向性は、システム10の制御ユニットによって制御することができる。
【0250】
反射した超音波をセンサ(モーションセンサ220の一部であっても外部にあってもよい)で検出することにより、システムは反射面を検出し、位置や速度などの様々なデータを計算することができる。
【0251】
モーションセンサ220によって、物体の位置が変化し、その位置の時間的変化がセキュリティ閾値に適合しないことが検出された場合、警報ユニット221に警報を送信してアラームを発生させる(例えば限定しないが、音声警告)。例えば、物体の時間的位置の変化が閾値を上回っている場合、移動物体がモーションセンサの視野内に存在することを示す。したがってアラームを発生させることができる。
【0252】
いくつかの実施例によれば、モーションセンサ220は、少なくともデジタルサウンド再構成スピーカ装置を具えるため、それ自身が音声警告を発することができる。
【0253】
いくつかの実施例によれば、例えば、自宅またはオフィスの音楽またはその一部を提供するのに用いられる音響および検出システムを、モーションセンサベースのアラームとして使用することもできる。
【0254】
次に、ジェスチャを検出するように構成されたシステムについて説明する。ジェスチャは、人体の一部の形/形状、および/または人体の一部の特定の動作によって定義することができる。例えば、ジェスチャは、(限定しないが)低い位置から高い位置への移動など、人間の手の特定の動きを含むことができる。特定のジェスチャに対応する特定の手の形状を含んでもよい。
【0255】
特に、システムは、超音波を介してジェスチャを遠隔で検出するように構成することができる(タッチレス検出)。
【0256】
図23の実施例に示すように、ジェスチャを検出するためのシステム230は、様々な前述の実施例で説明したシステム10を具えることができる。また、メモリ231を具えてもよい。
【0257】
このメモリ231は、例えば身体の一部の動作および/またはこの身体の一部の特徴(例えば、その形状、大きさなど)を含むジェスチャ定義を格納することができる。ジェスチャ定義の非限定的な実施例は、左から右へ移動する手であり得る。この場合、メモリ231は、左から右への動き(例えば、この動きや速度などに対応する空間における座標の変化を含む)および/または手の物理的特徴を含むを記憶することができる。
【0258】
これらのジェスチャ定義は、身体の各部分について、特定のジェスチャについての複数の軌道、それぞれの軌道、または軌道の各部分集合を含むことができる。
【0259】
いくつかの実施例によれば、ユーザは、典型的なジェスチャを定義するためのトレーニングセッションを実行し、メモリ231に記憶させることができる。このトレーニングセッションは、システム230またはジェスチャを検出するよう構成された他のシステム(例えばカメラと、画像内または映像内の物体を検出する方法を実行する処理ユニットを具えるシステム)で実行することができる。
【0260】
図24は、ジェスチャを検出するための可能な方法を示す。
【0261】
この方法は、例えば
図7のステップ70−73と類似するステップ240−243を含むことができる。
【0262】
ステップ243において、この方法は、身体の部分の異なる反射点の位置を計算することを含み得る。これにより、体の部分の形状を計算することができる。
【0263】
さらに、超音波は反復的に送信されるため、当該方法は、当該身体の部分の位置の変化を計算することができ、これは当該部分の動き、すなわち当該部分のジェスチャを表す。
【0264】
方法は、身体の部分のジェスチャを識別することを含んでもよい(ステップ244)。この識別は、検出された動きおよび/または形状を(例えば、メモリ231に格納された)所定のジェスチャのリポジトリと比較することを含んでもよい。
【0265】
システム230の可能な用途は、テレビなどのデバイスに統合することであり得る(この例は限定的ではない)。ユーザは、システム230のデジタルオーディオスピーカ装置を具えるオーディオスピーカによって生成されたテレビの音声コンテンツを聴くことができる。ユーザがテレビに命令したい場合、例えば自身の手を下から上へ上げるジェスチャは音量を上げる命令を規定するというように、ジェスチャを行うことができる。ジェスチャは、システム230によって識別される。システム230は、テレビの制御ユニットと通信して音量を上げる。
【0266】
しかしながら、この例は限定的ではない。
【0267】
より一般的には、制御ユニットは、電子デバイス(テレビ、コンピュータ、冷蔵庫など)を制御するために、ジェスチャの識別に基づいて制御信号を計算することができる。このように、ユーザは、ジェスチャに基づいてデバイスを遠隔制御することができる。
【0268】
様々な他の用途にも、先に説明した様々なシステムおよび方法を使用することができる。
【0269】
本発明は、本発明の1以上の方法を実行するための処理ユニットによって読み取り可能なコンピュータプログラムを企図するものである。本発明はさらに、本発明の1つまたは複数の方法を実行するために機械によって実行可能な命令のプログラムを具体的に実現する機械読み取り可能メモリを企図するものである。
【0270】
様々な実施例に記載された様々な特徴は、すべての可能な技術的組み合わせに従って組み合わせることができることに留意されたい。
【0271】
本発明は、その適用において、本明細書に含まれる説明または図面に示された詳細に限定されないことを理解されたい。本発明は、他の実施例が可能であり、様々な方法で実施され実行される。したがって、本明細書で使用される表現および用語は、説明のためのものであり、限定的であると見なされるべきではないことを理解されたい。このように、当業者であれば、本開示が基礎とする概念は、本開示の主題のいくつかの目的を実行するための他の構造、方法、およびシステムを設計するための基礎として容易に利用され得ることを理解するであろう。
【0272】
当業者であれば、添付の特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱することなく、上述の本発明の実施例に様々な修正および変更を適用できることを容易に理解するであろう。