特許第6761108号(P6761108)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6761108無線通信システムで端末により遂行されるアップリンク通信遂行方法、及び前記方法を用いる端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6761108
(24)【登録日】2020年9月7日
(45)【発行日】2020年9月23日
(54)【発明の名称】無線通信システムで端末により遂行されるアップリンク通信遂行方法、及び前記方法を用いる端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20200910BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20200910BHJP
   H04W 52/18 20090101ALI20200910BHJP
【FI】
   H04W16/28
   H04W72/04 136
   H04W52/18
【請求項の数】16
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2019-506119(P2019-506119)
(86)(22)【出願日】2017年8月3日
(65)【公表番号】特表2019-523617(P2019-523617A)
(43)【公表日】2019年8月22日
(86)【国際出願番号】KR2017008418
(87)【国際公開番号】WO2018026224
(87)【国際公開日】20180208
【審査請求日】2019年2月4日
(31)【優先権主張番号】62/370,698
(32)【優先日】2016年8月3日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/373,434
(32)【優先日】2016年8月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】リ ソンミン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチョル
(72)【発明者】
【氏名】ファン テソン
(72)【発明者】
【氏名】キム キチュン
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0177607(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0009951(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0331081(US,A1)
【文献】 Samsung,Overview on beam management,3GPP TSG-RAN WG1#86b R1-1609080,フランス,3GPP,2016年 9月30日,Sections 2,4
【文献】 Intel Corporation,Discussion On UL Power Control for Data Channel,3GPP TSG RAN WG1#89 R1-1707422,フランス,3GPP,2017年 5月 7日,Section 1
【文献】 ZTE,Discussion on CSI Measurement and Feedback Related Configurations,3GPP TSG-RAN WG1#82b R1-155260,フランス,3GPP,2015年 9月26日,Section 2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムで端末(UE)によるPUCCH(Physical Uplink Control Channel)送信を実行する方法であって、
(i)複数のビームの中の前記PUCCH送信に利用される一つのビームを示すビーム情報と、(ii)前記PUCCH送信のための前記ビームに対する少なくとも一つの電力制御パラメータを、基地局(BS)から受信し、
前記ビーム情報と前記少なくとも一つの電力制御パラメータに基づいて、前記PUCCH送信のための送信電力は前記UEにより決定され
前記ビームに対する前記送信電力を利用して、前記ビームに基づいて前記BSへの前記PUCCH送信を実行する、方法。
【請求項2】
複数のビームを前記基地局(BS)から受信し、
前記複数のビームを測定し、
前記複数のビームの少なくともいくらかに対する測定結果を前記基地局(BS)に送信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ビームは、ビーム参照信号(beam reference signal:BRS)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ビーム参照信号は、前記複数のビームの中の他のものと前記ビームを区別するID(identity)を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記PUCCH送信のための前記ビームに対する前記少なくとも一つの電力制御パラメータは、(i)アップリンク制御情報の送信のための前記PUCCHのリソース、(ii)前記PUCCHのフォーマット、(iii)前記PUCCHの送信技法、及び(iv)前記PUCCHの参照信号シーケンスの生成に関連したシード(seed)値のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記PUCCH送信のための前記ビームに対する前記少なくとも一つの電力制御パラメータは、(i)サウンディング参照信号(sounding reference signal:SRS)の送信に適用される電力オフセット値、(ii)PUCCHのフォーマット別に適用される電力オフセット値、(iii)PUCCHの送信ダイバーシチ(transmit diversity)技法に適用される電力オフセット値、及び(iv)アップリンク制御情報ペイロード(payload)の大きさによる電力オフセット値のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記端末に設定された複数のビームのうち一部でのみアップリンク半静的スケジューリングの動作が許可される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも一つの電力制御パラメータは、前記端末の前記複数のビームのそれぞれに独立に設定され、前記複数のビームの中の一部に対して同一の値を有し、前記複数のビームの残りに対して異なる値を有するように設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ビーム情報と前記少なくとも一つの電力制御パラメータを受信することは、無線資源制御(RRC)階層シグナリングを介して実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ビーム情報は、複数のビームインデックスの中の、前記複数のビームの中の前記ビームを示す一つのビームインデックスを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
無線通信システムにおいてPUCCH(Physical Uplink Control Channel)送信を実行するように構成された端末(User equipment;UE)であって、
少なくとも一つのトランシーバと、
少なくとも一つのプロセッサと、
前記少なくとも一つのプロセッサと動作的に結合された少なくとも一つのコンピュータメモリとを含み、
前記少なくとも一つのコンピュータメモリは、動作された時、前記少なくとも一つのプロセッサに、
前記少なくとも一つのトランシーバを介して、(i)複数のビームの中の前記PUCCH送信に利用される一つのビームを示すビーム情報と、(ii)前記PUCCH送信のための前記ビームに対する少なくとも一つの電力制御パラメータを、基地局(BS)から受信し、
前記ビーム情報と前記少なくとも一つの電力制御パラメータに基づいて、前記PUCCH送信のための送信電力は前記BSにより決定され
前記少なくとも一つのトランシーバを介して、前記ビームに対する前記送信電力を利用して前記ビームに基づいて前記BSへの前記PUCCH送信を実行するようにするインストラクションを格納する、端末。
【請求項12】
複数のビームを前記基地局(BS)から受信し、
前記複数のビームを測定し、
前記複数のビームの少なくともいくらかに対する測定結果を、前記少なくとも一つのトランシーバを介して、前記基地局(BS)に送信することをさらに含む、請求項11に記載の端末。
【請求項13】
前記ビームは、ビーム参照信号(beam reference signal:BRS)を含む、請求項11に記載の端末。
【請求項14】
前記ビーム参照信号は、前記複数のビームの中の他のものと前記ビームを区別するID(identity)を含む、請求項13に記載の端末。
【請求項15】
前記PUCCH送信のための前記ビームに対する前記少なくとも一つの電力制御パラメータは、(i)アップリンク制御情報の送信のための前記PUCCHのリソース、(ii)前記PUCCHのフォーマット、(iii)前記PUCCHの送信技法、及び(iv)前記PUCCHの参照信号シーケンスの生成に関連したシード(seed)値のうちの少なくとも一つを含む、請求項11に記載の端末。
【請求項16】
前記PUCCH送信のためのビームに対する前記少なくとも一つの電力制御パラメータは、(i)サウンディング参照信号(sounding reference signal:SRS)の送信に適用される電力オフセット値、(ii)PUCCHのフォーマット別に適用される電力オフセット値、(iii)PUCCHの送信ダイバーシチ(transmit diversity)技法に適用される電力オフセット値、及び(iv)アップリンク制御情報ペイロード(payload)の大きさによる電力オフセット値のうちの少なくとも一つを含む、請求項11に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、無線通信に関し、より詳細には、無線通信システムで端末により遂行されるアップリンク通信遂行方法、及びこの方法を用いる端末に関する。
【背景技術】
【0002】
より多くの通信機器がより大きな通信容量を要求することになり、これに伴って既存の無線アクセス技術(radio access technology;RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド(mobile broadband)通信に対する必要性が台頭している。また、多数の機器及びモノを連結し、いつどこでも多様なサービスを提供するmassive MTC(massive Machine Type Communications)もやはり、次世代の通信で考慮されるべき主要なイシューの一つである。
【0003】
信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス又は端末を考慮した通信システムのデザインが議論されているが、改善されたモバイルブロードバンド通信、massive MTC、URLLC(Ultra−Reliable and Low Latency Communication)等を考慮した次世代の無線アクセス技術を新しいRAT(new radio access technology)またはNRと称することができる。
【0004】
NRでは、デジタルビームフォーミング(digital beamforming)だけでなく、アナログビームフォーミング(analog beamforming)を考慮した通信を考慮している。
【0005】
デジタルビームフォーミングは、ベースバンド端でプリコーディングを遂行するものといえ、アナログビームフォーミングは、RF(radio frequency)端でプリコーディングを遂行するものといえる。デジタルビームフォーミングを経て出たビームをデジタルビーム、アナログビームフォーミングを経て出たビームをアナログビームと称することができる。
【0006】
NRで、アナログビームベースのアップリンクチャンネル/信号の転送が遂行される場合、異なる特性/環境のアナログビームを介して転送されるアップリンクチャンネル/信号の高い信頼度(RELIABILITY)を得て、アナログビーム別の効率的なリソースの運営またはスケジューリングをすることができる、アップリンク通信関連のパラメータの設定方法が必要であり、前記方法に基づく端末のアップリンク通信方法が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする技術的課題は、無線通信システムで端末により遂行されるアップリンク通信遂行方法、及びこれを用いる端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一側面で、無線通信システムで端末によるアップリンク通信遂行方法を提供する。前記方法は、アナログビーム別に独立に設定された、アップリンク通信関連のパラメータを受信し、前記パラメータに基づいて前記アップリンク通信を遂行する。前記アップリンク通信を特定のアナログビームを用いて遂行する場合、前記特定のアナログビームに設定されたアップリンク通信関連のパラメータを前記アップリンク通信に適用することを特徴とする。
【0009】
前記端末は、複数のアナログビームを基地局から受信し、前記複数のアナログビームを測定し、前記複数のアナログビームのうちの一部アナログビームの測定結果を前記基地局に転送することができる。
【0010】
前記アナログビームは、ビーム参照信号(beam reference signal:BRS)を含むことができる。
【0011】
前記ビーム参照信号は、アナログビーム別に区分されるID(identity)を含むことができる。
【0012】
前記特定のアナログビームに設定されたアップリンク通信関連のパラメータは、アップリンク制御情報の転送時に適用される変調及びコーディング技法(modulation and coding scheme:MCS)を決定するオフセット値を含むことができる。
【0013】
前記特定のアナログビームに設定されたアップリンク通信関連のパラメータは、アップリンク制御情報の転送のためのアップリンク制御チャンネルのリソース、アップリンク制御チャンネルのフォーマット、アップリンク制御チャンネルの転送技法、及びアップリンク制御チャンネルの参照信号シーケンス生成関連のシード(seed)値のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0014】
前記特定のアナログビームに設定されたアップリンク通信関連のパラメータは、サウンディング参照信号(sounding reference signal:SRS)の転送に適用される電力オフセット値、アップリンク制御チャンネルのフォーマット別に適用される電力オフセット値、アップリンク制御チャンネルの送信ダイバーシチ(transmit diversity)技法に適用される電力オフセット値、及びアップリンク制御情報ペイロード(payload)の大きさによる電力オフセット値のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0015】
前記特定のアナログビームに設定されたアップリンク通信関連のパラメータは、アナログビーム別のアップリンク半静的スケジューリングの設定情報を含むことができる。
【0016】
前記特定のアナログビームに設定されたアップリンク通信関連のパラメータは、サウンディング参照信号のリソース及び転送形態に対する情報、アップリンク転送モード情報及びタイミングアドバンス(timing advanced:TA)情報のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0017】
前記端末に設定された複数のアナログビームのうち、一部アナログビームでのみアップリンク半静的スケジューリングの動作が許可されることができる。
【0018】
前記アナログビーム別に独立に設定された、アップリンク通信関連のパラメータは、一部アナログビームには同一の値を有し、残りのアナログビームには互いに異なる値を有するように設定されることができる。
【0019】
他の側面で提供される端末(User equipment;UE)は、無線信号を送信及び受信するRF(Radio Frequency)部と、前記RF部と結合して動作するプロセッサとを含み、前記プロセッサは、アナログビーム別に独立に設定された、アップリンク通信関連のパラメータを受信し、前記パラメータに基づいて前記アップリンク通信を遂行し、前記アップリンク通信を特定のアナログビームを用いて遂行する場合、前記特定のアナログビームに設定されたアップリンク通信関連のパラメータを前記アップリンク通信に適用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
NRで、アナログビーム別に独立のアップリンク通信関連のパラメータが設定されることができる。従って、アナログビームベースのアップリンクチャンネル/信号の転送が遂行される場合、異なる特性/環境のアナログビームを介して転送されるアップリンクチャンネル/信号の高い信頼度(RELIABILITY)を得て、アナログビーム別に効率的なリソースの運営またはスケジューリングが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】既存の無線通信システムを例示する。
図2】ユーザ平面(user plane)に対する無線プロトコル構造(radio protocol architecture)を示すブロック図である。
図3】制御平面(control plane)に対する無線プロトコル構造を示すブロック図である。
図4】NRが適用される次世代の無線アクセスネットワーク(New Generation Radio Access Network:NG−RAN)のシステム構造を例示する。
図5】NG−RANと5GCとの間の機能的分割を例示する。
図6】新しい無線アクセス技術に対するフレーム構造の一例を示す。
図7】TXRUとアンテナエレメント(element)の連結方式の一例を示す。
図8】TXRUとアンテナエレメント(element)の連結方式の一例を示す。
図9】前記TXRU及び物理的アンテナの観点において、ハイブリッドビームフォーミング(Hybrid beamforming)の構造を抽象的に図式化している。
図10】ダウンリンク(Downlink;DL)の転送過程で同期化信号(Synchronization signal)とシステム情報(System information)に対して、前記ビームスイーピング(Beam sweeping)の動作を図式化している。
図11】パネルアンテナアレイに対する一例を概略的に示す。
図12】全てのTXRUが同一のアナログビームフォーミングの方向を有する場合、TXRU別のサービス領域の一例を概略的に示す。
図13】各TXRUが異なるアナログビームフォーミングの方向を有する場合、TXRU別のサービス領域の一例を概略的に示す。
図14】UE1に転送されるPDSCH1とUE2に転送されるPDSCH2がFDM(Frequency Division Multiplexing)されて転送される一例を概略的に示す。
図15】PCRSの一例を概略的に示す。
図16】本発明に係る端末のアップリンク通信の遂行方法を例示する。
図17図16の方法を適用する具体的な例を示す。
図18】例示#2−1によるSPS設定方法を示す。
図19】本発明の実施例が具現される装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、既存の無線通信システムを例示する。これは、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)、またはLTE(Long Term Evolution)/LTE−Aシステムとも呼ばれる。
【0023】
E−UTRANは、端末(User Equipment、UE)10に制御平面(control plane)とユーザ平面(user plane)を提供する基地局(Base Station、BS)20を含む。端末10は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、MS(Mobile station)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、MT(mobile terminal)、無線機器(Wireless Device)等、他の用語で呼ばれることもある。基地局20は、端末10と通信する固定局(fixed station)を意味し、eNB(evolved−NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)等、他の用語で呼ばれることもある。
【0024】
基地局20は、X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。基地局20は、S1インターフェースを介してEPC(Evolved Packet Core)30、より詳しくは、S1−MMEを介してMME(Mobility Management Entity)と連結され、S1−Uを介してS−GW(Serving Gateway)と連結される。
【0025】
EPC30は、MME、S−GW及びP−GW(Packet Data Network−Gateway)で構成される。MMEは、端末の接続情報や端末の能力に対する情報を有しており、このような情報は、端末の移動性管理に主に使われる。S−GWは、E−UTRANを終端点として有するゲートウェイであり、P−GWは、PDNを終端点として有するゲートウェイである。
【0026】
端末とネットワークとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の階層は、通信システムで広く知られた開放型システム間相互接続(Open System Interconnection;OSI)基準モデルの下位3個階層に基づいてL1(第1の階層)、L2(第2の階層)、L3(第3の階層)に区分されることができ、そのうち、第1の階層に属する物理階層は、物理チャネル(Physical Channel)を利用した情報転送サービス(Information Transfer Service)を提供し、第3の階層に位置するRRC(Radio Resource Control)階層は、端末とネットワークとの間に無線リソースを制御する役割を遂行する。そのために、RRC階層は、端末と基地局との間のRRCメッセージを交換する。
【0027】
図2は、ユーザ平面(user plane)に対する無線プロトコル構造(radio protocol architecture)を示すブロック図である。図3は、制御平面(control plane)に対する無線プロトコル構造を示すブロック図である。ユーザ平面は、ユーザデータ送信のためのプロトコルスタック(protocol stack)であり、制御平面は、制御信号送信のためのプロトコルスタックである。
【0028】
図2及び図3を参照すると、物理階層(PHY(physical) layer)は、物理チャネル(physical channel)を利用して上位階層に情報転送サービス(information transfer service)を提供する。物理階層は、上位階層であるMAC(Medium Access Control)階層とはトランスポートチャネル(transport channel)を介して連結されている。トランスポートチャネルを介してMAC階層と物理階層との間にデータが移動する。トランスポートチャネルは、無線インターフェースを介して、データが、どのように、どのような特徴にトランスポートされるかによって分類される。
【0029】
互いに異なる物理階層間、即ち、送信機と受信機の物理階層間は、物理チャネルを介してデータが移動する。前記物理チャネルは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式に変調されることができ、時間と周波数を無線リソースとして活用する。
【0030】
MAC階層の機能は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、及び論理チャネルに属するMAC SDU(service data unit)のトランスポートチャネル上に物理チャネルで提供されるトランスポートブロック(transport block)への多重化/逆多重化を含む。MAC階層は、論理チャネルを介してRLC(Radio Link Control)階層にサービスを提供する。
【0031】
RLC階層の機能は、RLC SDUの連結(concatenation)、分割(segmentation)及び再結合(reassembly)を含む。無線ベアラ(Radio Bearer;RB)が要求する多様なQoS(Quality of Service)を保障するために、RLC階層は、透明モード(Transparent Mode、TM)、非確認モード(Unacknowledged Mode、UM)及び確認モード(Acknowledged Mode、AM)の三つの動作モードを提供する。AM RLCは、ARQ(automatic repeat request)を介してエラー訂正を提供する。
【0032】
RRC(Radio Resource Control)階層は、制御平面でのみ定義される。RRC階層は、無線ベアラの設定(configuration)、再設定(re−configuration)及び解除(release)と関連して論理チャネル、トランスポートチャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは、端末とネットワークとの間のデータ伝達のために、第1の階層(PHY階層)及び第2の階層(MAC階層、RLC階層、PDCP階層)により提供される論理的経路を意味する。
【0033】
ユーザ平面でのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層の機能は、ユーザデータの伝達、ヘッダ圧縮(header compression)及び暗号化(ciphering)を含む。制御平面でのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層の機能は、制御平面データの伝達及び暗号化/完全性保護(integrity protection)を含む。
【0034】
RBが設定されるとは、特定サービスを提供するために、無線プロトコル階層及びチャネルの特性を規定し、それぞれの具体的なパラメータ及び動作方法を設定する過程を意味する。また、RBは、SRB(Signaling RB)とDRB(Data RB)の二つに分けられる。SRBは、制御平面でRRCメッセージを送信する通路として使われ、DRBは、ユーザ平面でユーザデータを送信する通路として使われる。
【0035】
端末のRRC階層とE−UTRANのRRC階層との間にRRC接続(RRC Connection)が確立される場合、端末は、RRC接続(RRC connected)状態になり、そうでない場合、RRCアイドル(RRC idle)状態になる。
【0036】
ネットワークから端末にデータを送信するダウンリンクトランスポートチャネルには、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)と、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信するダウンリンクSCH(Shared Channel)がある。ダウンリンクマルチキャストまたはブロードキャストサービスのトラフィックまたは制御メッセージの場合、ダウンリンクSCHを介して送信されることもでき、または別途のダウンリンクMCH(Multicast Channel)を介して送信されることもできる。一方、端末からネットワークにデータを送信するアップリンクトランスポートチャネルとしては、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)と、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信するアップリンクSCH(Shared Channel)がある。
【0037】
トランスポートチャネル上位にあり、トランスポートチャネルにマッピングされる論理チャネル(Logical Channel)には、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
【0038】
物理チャネル(Physical Channel)は、時間領域で複数個のOFDMシンボルと周波数領域で複数個の副搬送波(Sub−carrier)とで構成される。一つのサブフレーム(Sub−frame)は、時間領域で複数のOFDMシンボル(Symbol)で構成される。リソースブロックは、リソース割当単位であり、複数のOFDMシンボルと複数の副搬送波(sub−carrier)とで構成される。また、各サブフレームは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、即ち、L1/L2制御チャネルのために、該当サブフレームの特定OFDMシンボル(例えば、1番目のOFDMシンボル)の特定副搬送波を利用することができる。TTI(Transmission Time Interval)は、サブフレーム送信の単位時間である。
【0039】
以下、新しい無線アクセス技術(new radio access technology;new RAT)について説明する。
【0040】
より多くの通信機器がより大きな通信容量を要求することになり、これに伴って既存の無線アクセス技術(radio access technology;RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド(mobile broadband)通信に対する必要性が台頭している。また、多数の機器及びモノを連結し、いつどこでも多様なサービスを提供するmassive MTC(massive Machine Type Communications)もやはり、次世代の通信で考慮されるべき主要なイシューの一つである。のみならず、信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス又は端末を考慮した通信システムのデザインが議論されている。このように拡張されたモバイルブロードバンドコミュニケーション(enhanced mobile broadband communication)、massive MTC、URLLC(Ultra−Reliable and Low Latency Communication)等を考慮した次世代の無線アクセス技術の導入が議論されており、本発明では、便宜上、該当技術(technology)をnew RATまたはNRと呼ぶ。
【0041】
図4は、NRが適用される次世代の無線アクセスネットワーク(New Generation Radio Access Network:NG−RAN)のシステム構造を例示する。
【0042】
図4を参照すると、NG−RANは、端末にユーザー平面及び制御平面プロトコル終端(termination)を提供するgNB及び/又はeNBを含むことができる。図4では、gNBのみを含む場合を例示する。gNB及びeNBは、相互間にXnインターフェースで連結されている。gNB及びeNBは、5世代コアネットワーク(5G Core Network:5GC)とNGインターフェースを介して連結されている。より具体的に、AMF(access and mobility management function)とはNG−Cインターフェースを介して連結され、UPF(user plane function)とはNG−Uインターフェースを介して連結される。
【0043】
図5は、NG−RANと5GCとの間の機能的分割を例示する。
【0044】
図5を参照すると、gNBはインターセル間の無線リソース管理(Inter Cell RRM)、無線ベアラー管理(RB control)、連結移動性制御(Connection Mobility Control)、無線許可制御(Radio Admission Control)、測定設定及び提供(Measurement configuration & Provision)、動的リソース割り当て(dynamic resource allocation)等の機能を提供することができる。AMFは、NAS保安、アイドル状態の移動性処理等の機能を提供することができる。UPFは、移動性アンカリング(Mobility Anchoring)、PDU処理等の機能を提供することができる。SMF(Session Management Function)は、端末IPアドレス割り当て、PDUセッション制御等の機能を提供することができる。
【0045】
NRでは、次の技術/特徴が適用されることができる。
【0046】
自己完結型サブフレームの構造(Self−contained subframe structure)
【0047】
図6は、新しい無線アクセス技術に対するフレーム構造の一例を示す。
【0048】
NRでは、遅延(latency)を最小化するための目的で、図6のように一つのTTI内に、制御チャンネルとデータチャンネルがTDMされる構造がフレーム構造(frame structure)の一つとして考慮されることができる。
【0049】
図6で、斜線領域は、ダウンリンク制御(downlink control)の領域を示し、黒色部分はアップリンク制御(uplink control)の領域を示す。表示のない領域は、ダウンリンクデータ(downlink data;DL data)の転送のために用いられてもよく、アップリンクデータ(uplink data;UL data)の転送のために用いられてもよい。このような構造の特徴は、一つのサブフレーム(subframe)内でダウンリンク(DL)の転送とアップリンク(UL)の転送が順次に進行され、サブフレーム(subframe)内でDLデータを送り、UL ACK/NACKも受けることができる。結果、データの転送エラーの発生時にデータの再転送までかかる時間を減らすことになり、このため、最終データの伝達の遅延(latency)を最小化することができる。
【0050】
このような自己完結型サブフレーム(self−contained subframe)の構造で、基地局と端末が送信モードから受信モードへの切換過程または受信モードから送信モードへの切換過程のためのタイムギャップ(time gap)が必要であり得る。このため、自己完結型サブフレーム(self−contained subframe)の構造で、DLからULへ切り換えられる時点の一部OFDMシンボルが保護区間(guard period;GP)に設定されることができる。
【0051】
<アナログビームフォーミング#1(Analog beamforming#1)>
【0052】
ミリ波(Millimeter Wave;mmW)では、波長が短くなり、同じ面積に多数個のアンテナエレメント(element)の設置が可能になる。即ち、30GHz帯域での波長は1cmであって、4 by 4cmのパネル(panel)に0.5lambda(波長)間隔で二次元(2−dimension)配列の形態で全64(8x8)のアンテナエレメント(element)の設置が可能である。従って、mmWでは、多数個のアンテナエレメント(element)を用いて、ビームフォーミング(beamforming;BF)の利得を高めて、カバレッジを増加させたり、処理量(throughput)を高めることができる。
【0053】
この場合、アンテナエレメント(element)別に転送パワー及び位相調節が可能なように、トランシーバーユニット(Transceiver Unit;TXRU)を有すると、周波数リソース別に独立のビームフォーミング(beamforming)が可能である。しかし、100個余りのアンテナエレメント(element)に全てTXRUを設置するには、価格面で実効性が低いという問題を有することになる。従って、一つのTXRUに多数個のアンテナエレメント(element)をマッピング(mapping)し、アナログフェーズシフター(analog phase shifter)でビーム(beam)の方向を調節する方式が考慮されている。このようなアナログビームフォーミング(analog beamforming)方式は、全帯域において一つのビーム(beam)方向のみを作ることができ、周波数選択的ビームフォーミング(beamforming)を行うことができないという短所を有する。
【0054】
デジタルビームフォーミング(Digita BF)とアナログビームフォーミング(analog BF)の中間形態で、Q個のアンテナエレメント(element)より少ない個数であるB個のTXRUを有するハイブリッドビームフォーミング(hybrid BF)を考慮することができる。この場合、B個のTXRUとQ個のアンテナエレメント(element)の連結方式によって差はあるが、同時に転送することができるビームの方向は、B個以下に制限されることになる。
【0055】
図7及び図8は、TXRUとアンテナエレメント(element)の連結方式の一例を示す。
【0056】
ここで、TXRU仮想化(virtualization)のモデルは、TXRUの出力信号(signal)とアンテナエレメント(antenna elements)の出力信号(signal)との関係を示す。
【0057】
図7は、TXRUがサブアレイ(sub−array)に連結された方式を示す。この場合、アンテナエレメント(element)は一つのTXRUにのみ連結される。これと異なり、図8は、TXRUが全てのアンテナエレメント(element)に連結された方式を示す。この場合、アンテナエレメント(element)は全てのTXRUに連結される。図でのWは、アナログフェーズシフタにより掛けられる位相ベクトルを示す。即ち、Wによってアナログビームフォーミングの方向が決定される。ここで、CSI−RSアンテナポート(CSI−RS antenna portsと)TXRUとのマッピング(mapping)は1−to−1または1−to−manyであり得る。
【0058】
<アナログビームフォーミング#2(Analog beamforming#2)>
【0059】
NRでは、多数のアンテナが用いられる場合、デジタルビームフォーミング(Digital beamforming)とアナログビームフォーミング(Analog beamforming)とを結合したハイブリッドビームフォーミング(Hybrid beamforming)技法が用いられることができる。
【0060】
このとき、アナログビームフォーミング(Analog beamforming)(またはRF beamforming)は、RF端でプリコーディング(Precoding)(またはコンバイニング(Combining))を遂行する動作を意味する。前記ハイブリッドビームフォーミング(Hybrid beamforming)でベースバンド(Baseband)端とRF端は、それぞれプリコーディング(Precoding)(またはコンバイニング(Combining))を遂行し、これによって、RFチェーン(chain)の数とD/A(またはA/D)コンバーター(converter)の数を減らしながらも、デジタルビームフォーミング(Digital beamforming)に近接する性能を引き出すことができるという長所がある。
【0061】
図9は、前記TXRU及び物理的アンテナの観点において、ハイブリッドビームフォーミング(Hybrid beamforming)の構造を抽象的に図式化している。
【0062】
ハイブリッドビームフォーミング(Hybrid beamforming)の構造は、N個のトランシーバーユニット(Transceiver unit;TXRU)とM個の物理的アンテナで表現されることができる。そうすると、送信端で転送するL個のデータ層(Data layer)に対するデジタルビームフォーミング(Digital beamforming)は、N by Lの行列で表現されることができ、以降切り換えられたN個のデジタル信号(Digital signal)は、TXRUを経てアナログ信号(Analog signal)に切り換えられた後、M by Nの行列で表現されるアナログビームフォーミング(Analog beamforming)が適用される。
【0063】
NRシステムでは、基地局がアナログビームフォーミング(Analog beamforming)をシンボル単位で変更できるように設計し、特定地域に位置した端末に、より効率的なビームフォーミング(beamforming)を支援する方向を考慮している。さらに、図9で、特定のN個のTXRUとM個のRFアンテナを一つのアンテナパネル(panel)と定義するとき、前記NRシステムでは互いに独立したハイブリッドビームフォーミング(Hybrid beamforming)が適用可能な複数のアンテナパネルを導入する案まで考慮されている。
【0064】
前記のように基地局が複数のアナログビーム(Analog beam)を活用する場合、端末別に信号の受信に有利なアナログビーム(Analog beam)が異なり得るので、少なくとも同期化信号(Synchronization signal)、システム情報(System information)、ページング(Paging)等に対しては、特定のサブフレーム(Subframe;SF)で基地局が適用する複数のアナログビーム(Analog beam)をシンボル別に変えて、全ての端末が受信の機会を有することができるようにするビームスイーピング(Beam sweeping)の動作が考慮されている。
【0065】
図10は、ダウンリンク(Downlink;DL)の転送過程で同期化信号(Synchronization signal)とシステム情報(System information)に対して、前記ビームスイーピング(Beam sweeping)の動作を図式化している。
【0066】
図10で、NRシステムのシステム情報(System information)がブロードキャスティング(Broadcasting)方式で転送される物理的リソース(または物理チャンネル)をxPBCH(physical broadcast channel)と名付けた。このとき、一つのシンボル内で互いに異なるアンテナパネルに属するアナログビーム(Analog beam)は同時転送されることができ、アナログビーム(Analog beam)別のチャンネルを測定するために、図10で図式化したように(特定のアンテナパネルに対応する)単一のアナログビーム(Analog beam)が適用されて転送される参照信号(Reference signal;RS)であるビームRS(Beam RS;BRS)を導入する案が議論されている。前記BRSは、複数のアンテナポートに対して定義されることができ、BRSの各アンテナポートは、単一のアナログビーム(Analog beam)に対応し得る。このとき、BRSとは異なり、同期化信号(Synchronization signal)またはxPBCHは、任意の端末がうまく受信できるように、アナログビームグループ(Analog beam group)内の全てのアナログビーム(Analog beam)が適用されて転送されることができる。
【0067】
<パネルアレイアンテナ(Panel array antenna)>
【0068】
図11は、パネルアンテナアレイに対する一例を概略的に示す。
【0069】
図11によると、一般化されたパネルアンテナアレイ(panel antenna array)は、それぞれ水平領域(horizontal domain)と垂直領域(vertical domain)にMg個、Ng個のパネル(panel)で構成されることができる。一つのパネル(panel)は、それぞれM個の列とN個の行で構成され、前記例題はX−polアンテナを仮定した。従って、全アンテナエレメント(antenna element)の個数は2*M*N*Mg*Ng個で構成される。
【0070】
<チャンネル状態情報(channel state information;CSI)フィードバック(feedback)>
【0071】
3GPP LTE(−A)システムでは、端末(UE)がチャンネル状態情報(CSI)を基地局(BS)に報告するように定義され、チャンネル状態情報(CSI)というのは、端末とアンテナポートとの間に形成される無線チャンネル(或いはリンクともいう)の品質を示せる情報を通称する。
【0072】
例えば、ランク指示子(rank indicator、RI)、プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator、PMI)、チャンネル品質指示子(channel quality indicator、CQI)等がこれに該当する。ここで、RIはチャンネルのランク(rank)情報を示し、これは、端末が同一の時間−周波数リソースを介して受信するストリームの個数を意味する。この値は、チャンネルのロングタームフェーディング(fading)によって従属されて決定されるので、PMI、CQIより通常さらに長い周期を持って端末から基地局にフィードバックされる。PMIはチャンネル空間特性を反映した値であって、SINR(signal−to−interference−plus−noise ratio)等のメトリック(metric)を基準に、端末が好むプリコーディングインデックスを示す。CQIはチャンネルの強度を示す値であって、通常、BSがPMIを用いたときに得られる受信SINRを意味する。
【0073】
3GPP LTE(−A)システムで、基地局は多数個のCSIプロセスを端末に設定し、各プロセスに対するCSIの報告を受けることができる。ここで、CSIプロセスは基地局からの信号品質の測定のためのCSI−RSとの干渉測定のためのCSI−interference measurement(CSI−IM)リソースで構成される。
【0074】
<参照信号(reference signal;RS)仮想化(virtualization)>
【0075】
mmWでアナログビームフォーミング(Analog beamforming)により、ある時点に一つのアナログビーム(Analog beam)の方向のみにPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)の転送が可能である。従って、該当方向にある一部少数の端末にのみ基地局からデータの転送が可能になる。よって、必要に応じて、アンテナポート別にアナログビーム(Analog beam)の方向を異なって設定し、様々なアナログビーム(Analog beam)の方向にある多数の端末に同時にデータの転送を遂行することができるようにする。
【0076】
以下では、256アンテナエレメント(antenna element)を4等分し、4個のサブ−アレイ(sub−array)を形成し、図12乃至図14のようにサブ−アレイ(sub−array)にTXRUを連結した構造を例に挙げて説明するようにする。
【0077】
各サブ−アレイ(sub−array)が二次元の配列形態で全64(8x8)のアンテナエレメント(element)で構成されると、特定のアナログビームフォーミング(Analog beamforming)により15度の水平角領域と15度の垂直角領域に該当する地域をカバーすることができるようになる。即ち、基地局がサービスすべき地域を多数個の領域に分け、一度に一つずつサービスすることになる。以下の説明で、CSI−RSアンテナポート(CSI−RS antenna port)とTXRUは、1−to−1マッピング(mapping)されたと仮定する。従って、アンテナポート(antenna port)とTXRUは以下の説明で同じ意味を有する。
【0078】
図12は、全てのTXRUが同一のアナログビームフォーミングの方向を有する場合、TXRU別のサービス領域の一例を概略的に示す。
【0079】
図12のように全てのTXRU(アンテナポート、sub−array)が同一のアナログビームフォーミング(Analog beamforming)の方向を有すると、より高い解像度(resolution)を有するデジタルビーム(digital beam)を形成し、該当地域の処理量(throughput)を増加させることができる。また、該当地域に転送データのランク(RANK)を増加させて、該当地域の処理量(throughput)を増加させることができる。
【0080】
図13は、各TXRUが異なるアナログビームフォーミングの方向を有する場合、TXRU別のサービス領域の一例を概略的に示す。
【0081】
図13のように、各TXRU(アンテナポート、sub−array)が異なるアナログビームフォーミング(Analog beamforming)の方向を有すると、より広い領域に分布されたUEに該当サブフレーム(subframe)(SF)で同時にデータの転送が可能になる。図の例のように、4個のアンテナポートのうちの2個は、領域1にあるUE1にPDSCHの転送のために用い、残りの2個は領域2にあるUE2にPDSCHの転送のために用いることができる。
【0082】
図14は、UE1に転送されるPDSCH1とUE2に転送されるPDSCH2がFDM(Frequency Division Multiplexing)されて転送される一例を概略的に示す。
【0083】
前記図13では、UE1に転送されるPDSCH1とUE2に転送されるPDSCH2がSDM(Spatial Division Multiplexing)された例に該当する。これと異なり、図14のように、UE1に転送されるPDSCH1とUE2に転送されるPDSCH2がFDM(Frequency Division Multiplexing)されて転送されることもできる。
【0084】
全てのアンテナポートを用いて一つの領域をサービスする方式と、アンテナポートを分けて様々な領域を同時にサービスする方式のうち、セル処理量(cell throughput)を最大化(maximizaion)するためにUEにサービスするランク及びMCSによって好まれる方式が変わることになる。また、各UEに転送するデータの量によって、好まれる方式が変わることになる。
【0085】
基地局は、全てのアンテナポートを用いて、一つの領域をサービスするときに得られるセル処理量(cell throughput)またはスケジューリングメトリック(scheduling metric)を計算し、アンテナポートを分けて二つの領域をサービスするときに得られるセル処理量(cell throughput)またはスケジューリングメトリック(scheduling metric)を計算する。基地局は各方式を介して得られるセル処理量(cell throughput)またはスケジューリングメトリック(scheduling metric)を比較し、最終の転送方式を選択するようにする。結果、SF−by−SFでPDSCHの転送に参加するアンテナポートの個数が変動することになる。基地局がアンテナポートの個数によるPDSCHの転送MCSを計算し、スケジューリング(scheduling)アルゴリズムに反映するために、これに好適なUEからのCSIフィードバックが要求される。
【0086】
<位相雑音(phase noise)>
【0087】
時間軸でのジッタ(jitter)は、周波数軸で位相雑音(phase noise)として定義される。前記位相雑音(phase noise)は、時間軸受信信号の位相(phase)を下記のようにランダム(random)に変更される。
【0088】
【数1】
【0089】
前記数式で、
はそれぞれ受信信号、時間軸信号、周波数軸信号、位相雑音(phase noise)による位相回転(phase rotation)値を示す。前記受信信号がDFT(discrete Fourier transform)を経る場合、下記のようにこれを表現することができる。
【0090】
【数2】
【0091】
前記数式で、
はそれぞれCPE(common phase error)及びICIを示す。このとき、位相雑音(phase noise)間に相関関係が大きいほど前記CPEは大きな値を有することになる。
【0092】
<PCRS(Phase Compensation Reference Signal)の実施例>
【0093】
図15は、PCRSの一例を概略的に示す。
【0094】
図15で、5番目サブキャリア(subcarrier)にそれぞれ0番ポートのPCRSが定義されている。前記PCRSは一連の時間軸に連続されるように定義されており、よって、互いに異なる時間軸OFDMシンボル間の位相(phase)差を推定することができる。DMRS(Demodulation reference signal)及びPCRSを除いた残りは、一般的なPDSCH或いはPDCCHを示す。
【0095】
以下、本発明について説明する。
【0096】
以下で説明する提案方式は、NRシステム下で、事前に設定されるか、またはシグナリングされた複数個のアナログビーム(またはビーム参照信号(BEAM REFERENCE SIGNAL:BRS)のID)ベースのアップリンクチャンネル/信号の転送(スイッチング)動作(/モード)が遂行されるとき、アナログビーム(或いはBRS ID)別の(アップリンク通信関連)のパラメータを効率的に設定(/シグナリング)する方法を提示する。
【0097】
本発明で、一例として、「アナログビーム」という用語は、「(デジタル)ビーム(インデックス)」及び/又は「(ビーム(インデックス)と連動した)参照信号リソース(例えば、アンテナポート、層インデックス、(時間/周波数)リソースパターン等)(インデックス)」及び/又は「(仮想の)セル(識別子(/インデックス))」等と拡張解釈されることもできる。
【0098】
図16は、本発明に係る端末のアップリンク通信の遂行方法を例示する。
【0099】
図16を参照すると、端末はアナログビーム別に独立に設定された、アップリンク通信のパラメータを受信する(S10)。例えば、端末にアナログビームが複数個設定された場合、一部のアナログビームには同一の値を有するアップリンク通信のパラメータが設定され、残りのアナログビームには互いに異なる値を有するアップリンク通信のパラメータが設定されることができる。または、全てのアナログビームのそれぞれに互いに異なる値を有するアップリンク通信のパラメータが設定されることもできる。即ち、各アナログビーム別に独立に、アップリンク通信のパラメータ値が設定される。
【0100】
端末は特定のアナログビームを用いてアップリンク通信を遂行するとき、前記特定のアナログビームに設定されたアップリンク通信関連のパラメータを適用し、前記アップリンク通信を遂行する(S20)。
【0101】
例えば、端末が第1アナログビームを用いてPUSCHの転送を行う時には、第1アップリンク通信のパラメータを適用し、第2アナログビームを用いてPUSCHの転送を行う時には、第2アップリンク通信のパラメータを適用する。この時、前記第1、2アップリンク通信のパラメータは、各アナログビームの特性/環境を考慮して設定された値であるため、より効率的なアップリンク通信が可能になる。
【0102】
端末が事前に測定/報告した上位K個のビーム参照信号の受信電力(BEAM REFERENCE SIGNAL RECEIVED POWER: BRSRP)情報を参照し、基地局はM個(例えば、K≦≦M)のアナログビーム(或いはBRS ID)ベースのアップリンクチャンネル/信号の転送(スイッチング)動作(/モード)を設定(/シグナリング)することができる。
【0103】
基地局は端末に、事前に定義された(物理層)シグナリングを介して、特定のアナログビーム(或いはRRS ID)ベースのアップリンクチャンネル/信号の転送(例えば、PUSCH/PUCCH/SRS)をスケジューリング(/トリガリング)することができる。
【0104】
一例として、(M個の)アナログビーム(或いはBRS ID)別に異なるアップリング電力制御プロセスが設定(/連動)されることができる。例えば、特定のアップリンク電力制御プロセスと関連した経路損失(PATHLOSS:PL)値は、該当アップリンク電力制御プロセスと連動したビーム参照信号(BRS)の測定を介して遂行されることができる。
【0105】
アップリンク電力制御プロセス別に独立した(または分離された)転送電力制御(TRANSMIT POWER CONTROL:TPC)累積(ACCUMULATION)の動作が設定(/シグナリング)されることもできる。
【0106】
一例として、端末に設定(/シグナリング)される(M個の)(複数個の)アナログビーム(或いはBRS ID)は、(アップリンク協力転送(CoMP)の動作が適用される)異なる(或いは同一である)転送及び受信ポイント(TRANSMISSION & RECEPTION POINT:TRP)または物理的セルに対するものであり得る。
【0107】
(M個の)アナログビーム(或いはBRS ID)別にアップリンクチャンネル/信号の転送が経る干渉パターン(/強度)、(周波数/時間領域上の)チャンネル状態、(トラフィック)負荷(LOAD)状態、リソース使用率(RESOURCE UTILIZATION)、(リソース)スケジューリングの形態(RESOURCE SCHEDULING POLICY/PATTERN)、タイミングアドバンス(TIMING ADVANCE:TA)値等が同一ではないことがある。例えば、異なる位置の(物理的)セル(或いはTRP)関連(M個の)アナログビーム(或いはBRS ID)が設定(/シグナリング)された場合にそうである。
【0108】
従って、前述したように、(A)異なる特性(/環境)のアナログビーム(或いはBRS ID)を介して転送されるアップリンクチャンネル/信号の高い信頼度(RELIABILITY)と、(B)アナログビーム(或いはBRS ID)別の効率的なリソースの運営(/スケジューリング)のために、下記で説明するアップリンク通信関連の特定のパラメータが(一部或いは全ての)アナログビーム(或いはBRS IDビームの測定のための新しい参照信号ID)間に異なって(或いは独立に)設定(/シグナリング)されることができる。
【0109】
図17は、図16の方法を適用する具体的な例を示す。
【0110】
図17を参照すると、基地局は端末に複数のアナログビームを転送する(S100)。各アナログビームは、ビーム参照信号(beam reference signal:BRS)を含むことができ、ビーム参照信号はアナログビーム別に区分されるBRS ID(identity)を含むことができる。
【0111】
端末は、アナログビームを測定し(S110)、アナログビームの測定結果を基地局に報告する(S120)。例えば、端末は各アナログビームに含まれたビーム参照信号の受信電力(BRSRP)情報を基地局に報告することができる。
【0112】
基地局は前記測定結果を参照し、アナログビーム別にアップリンク通信関連のパラメータを独立に設定し(S130)、設定されたアナログビーム別のアップリンク通信関連のパラメータを端末にシグナリングする(S140)。一例として、アナログビーム(或いはBRS ID)別のアップリンク通信関連のパラメータは、端末に対する(BRSRPベースの)上位K個のアナログビーム(或いはBRS ID)リストが変更(/更新)される場合に再設定(/再シグナリング)されることができる。
【0113】
例えば、端末に第1、2、3アナログビームが設定されていたが、端末が送ってきた測定結果に基づき、前記端末に設定されるアナログビームが第1、3、4アナログビームに変更される場合に、基地局がアナログビーム別のアップリンク通信関連のパラメータを端末にシグナリングする。
【0114】
端末は、特定のアナログビームを介したアップリンク通信を遂行するとき、前記特定のアナログビームに設定されたパラメータを前記アップリンク通信に適用した後に遂行する(S150)。
【0115】
M個のアナログビーム(或いはBRS ID)別に異なるアップリンク電力制御プロセスが設定(/連動)された場合、下記提案の規則の適用は、一部或いは全てのアップリンク電力制御プロセスベースのアップリンクチャンネル/信号の転送時、(アップリンク通信関連の)(特定の)パラメータが異なって(或いは独立に)設定(/シグナリング)されたものと解釈され得る。
【0116】
また別の一例として、異なる特性(/環境)のアナログビーム(或いはBRS ID)に関係なく、下記(アップリンク通信関連の)(特定の)パラメータが(全ての或いは一部)アナログビーム(或いはBRS ID)間に同一に(或いは共通に)設定(/シグナリング)されることもできる。
【0117】
また別の一例として、異なる特性(/ヌメロロジー(NUMEROLOGY))(例えば、サービス品質(QOS)/遅延要求事項、TTI長さ、副搬送波スペーシング等)のサービス通信(例えば、URLLC、EMBB、MMTC等)別に(開−ループ(OPEN−LOOP)電力制御のパラメータ情報(例えば、「P_O」、「ALPHA」等)を含んで)下記(アップリンク通信関連の)(特定の)パラメータ(及び/又はTPC累積動作)が(一部或いは全ての)異なって(或いは独立に或いは共通に)設定(/シグナリング)されることができる。
【0118】
相対的に高いサービス品質要求事項(及び/または短い遅延要求事項及び/又は短いTTI長さ)のURLLCサービスには、他のサービスタイプに比べて相対的に高い値の(開−ループ)電力制御のパラメータを設定(/シグナリング)することができる。これを介して、高い電力値の短いTTI(URLLC)の転送時、信頼度を向上させることができる。
【0119】
後述する例示(例示#1−1乃至#1−5)は、アナログビーム別のアップリンク通信関連のパラメータを示す。
【0120】
(例示#1−1)PUSCHにピギーバックされるアップリンク制御情報(UPLINK CONTROL INFORMATION:UCIには、例えば、HARQ−ACK、CSI(RI/CQI/PMI)等がある。このようなUCIのMCSオフセット値(BETA_OFFSET)が前述したアナログビーム別のアップリンク通信関連のパラメータであり得る。
【0121】
例えば、相対的に高い強度の干渉が受信されるか、または受信される干渉パターン(/特性)の変化が大きなアナログビーム(或いはBRS ID)には、相対的に大きい値のMCSオフセット値を設定(/シグナリング)し、そうでないアナログビーム(或いはBRS ID)には相対的に小さい値のMCSオフセット値を設定(/シグナリング)することができる。
【0122】
事前に設定またはシグナリングされたDCIフォーマットを介した非周期的トリガリングベースのUCIのみ転送される(UL−SCHなく)転送、PUSCHピギーバックベースのUCI(UL−SCHと共に)転送、PUSCH(データ)転送)に適用される(転送)技法、アンテナポート、PUSCH(ZADOFF−CHU)参照信号シーケンスの生成、PUSCH参照信号グループ(/シーケンス)ホッピング、PUSCHスクランブリング(シーケンス)生成器のうちの少なくとも一つに関連したシード(/入力パラメータ)値が異なる特性(/環境)のアナログビーム(或いはBRS ID)間に異なって設定(/シグナリング)されることができる。
【0123】
相対的に高い強度の干渉が受信されるか、または受信される干渉パターン(/特性)の変化が大きなアナログビーム(或いはBRS ID)には、複数個のアンテナポートベースの送信ダイバーシチ(TRANSMISSION(TX) DIVERSITY)技法(SFBC)が設定(/シグナリング)されることができる。
【0124】
前記規則が適用される場合、アナログビーム(或いはBRS ID)スイッチングに関係なく、UCI(及び/又はデータ)が信頼度高く転送可能である。
【0125】
(例示#1−2)UCI(例えば、HARQ−ACK、CSI(RI/CQI/PMI)等)の転送のための(A)PUCCHリソース(例えば、シーケンス(/循環シフト)、(PUCCH)リソースブロックの大きさ/位置、アンテナポート等)、(B)PUCCHフォーマット、(C)PUCCH転送技法(例えば、(複数個のアンテナポートベースの)送信ダイバーシチ技法(SFBC)、SORTD等)、(D)PUCCH参照信号シーケンス(例えば、ZADOFF−CHUシーケンス)生成(PUCCH参照信号グループ(/シーケンス)ホッピング、PUCCHスクランブリング(シーケンス)生成器)関連のシード(/入力パラメータ)値のうちの少なくとも一つが前述したアップリンク通信関連のパラメータであり得る。
【0126】
アナログビーム(或いはBRS ID)別に(高い)干渉が受信されるリソース領域(/干渉の強度)、(ダウンリンク)負荷状態、(リソース)スケジューリングの形態等が異なることができる。これを考慮し、PUCCHリソース、PUCCHフォーマット、PUCCH転送技法等を異なって設定(/シグナリング)することが効率的であり得る。
【0127】
相対的に高い強度の干渉が受信されるか、または受信される干渉パターン(/特性)変化が大きなアナログビーム(或いはBRS ID)には、送信ダイバーシチ技法(SFBC)(或いはSORTD)ベースのPUCCHの転送が設定(/シグナリング)されることができる。
【0128】
PUCCHリソース、PUCCHフォーマット、PUCCH転送方式等の情報は、上位層のシグナリングまたは物理層のシグナリングを介して、BRS IDにリンケージ(LINKAGE)されることができる。例えば、DCIフォーマット(UL GRANT)を介してアップリンクチャンネル/信号の転送(或いは(基地局)受信)関連のBRS ID(或いはアナログビーム)情報がシグナリングされれば、該当DCIフォーマットを介してPUCCHリソース、PUCCHフォーマット、PUCCH転送方式等の動的変更が支援されるものと解釈可能である。
【0129】
異なる特性(/環境)のアナログビーム(或いはBRS ID)間にPUCCH/PUSCH同時転送設定(/許可)可否、パワーヘッドルームタイプ(例えば、タイプ1/2)等が異なって設定(/シグナリング)されることができる。
【0130】
(例示#1−3)次のパラメータのうちの少なくとも一つが、前述したアナログビーム(或いはBRS ID)別に独立に提供/設定されるアップリンク通信関連のパラメータであり得る。
【0131】
(A)(非周期的)SRSの転送に適用されるパワーオフセット値、(B)PUCCHフォーマット別に適用されるパワーオフセット値、(C)PUCCHの送信ダイバーシチ技法に適用されるパワーオフセット値(或いはPUCCH転送技法別に適用されるパワーオフセット値)、(D)PUCCHフォーマットと転送されるUCIペイロード(payload)の大きさを(共に)考慮し、(追加的に)適用されるパワーオフセット値のうちの少なくとも一つ。
【0132】
一例として、このような規則が適用される場合、異なる(干渉)特性(/環境)のアナログビーム(或いはBRS ID)別に適応的な(ADAPTIVE)電力の制御が可能である。前記規則が適用されるとき、もし事前に設定(/シグナリング)された複数個のアナログビーム(或いはBRS ID)をスイッチングするMULTI−SHOT(非周期的)SRSの転送が遂行(/トリガリング)されれば、アナログビーム(或いはBRS ID)別に適用される(非周期的)SRS転送電力(或いはSRS UL PC PROCESS)が(一部或いは全て)異なることができる。
【0133】
一例として、異なる(特性(/環境)の)アナログビーム(或いはBRS ID)間に最大許可転送電力値(P_CMAX、C、B(ここで、C/B値はそれぞれセル(/TRP)インデックス、アナログビームインデックス(/BRS ID)を示す))が異なって設定(/シグナリング)されることができる。
【0134】
一例として、異なる(特性(/環境)の)アナログビーム(或いはBRS ID)間に開−ループ電力制御のパラメータ情報(OLPC_PARA)(例えば、「P_O」、「ALPHA」等)を異なって設定(/シグナリング)することができる。この場合、(A)最も低い(或いは最も高い、或いは(基地局から)設定(/シグナリング)された)BRS ID関連のOLPC_PARA情報或いは(B)(事前に測定/報告した)最も高い(或いは最も低い、或いは(基地局から)設定(/シグナリング)された上位(或いは下位)Q番目)BRSRPのアナログビーム(或いはBRS ID)関連のOLPC_PARA情報或いは(C)経路損失測定の基準に設定(/シグナリング)されたBRS ID関連のOLPC_PARA情報を基準値(REFER_OLPC)と仮定し、残りのアナログビーム(或いはBRS ID)関連のOLPC_PARA情報は、前記基準値に対して差異値(DELTA)として知らせることができる。このような規則が適用される場合、OLPC_PARA情報のシグナリング関連のオーバーヘッドを減らすことができる。
【0135】
一例として、複数個の(アナログビーム(或いはBRS ID)関連)アップリンク電力制御プロセス間に(事前に設定(/シグナリング)された)OLPC_PARA(例えば、「P_O」、「ALPHA」等)を共通して適用させるようにし、(アップリンクチャンネル/信号をスケジューリング関連)DCIフォーマット(例えば、UL GRANT)上で(事前に設定(/シグナリング)された)パワーオフセット値の適用可否が指示されることができる。ここで、一例として、該当パワーオフセット値は、アナログビーム(或いはBRS ID)別に異なって設定(/シグナリング)されることができる。
【0136】
(例示#1−4)(A)アナログビーム(或いはBRS ID)別のアップリンク半静的スケジューリング(UL SEMI−PERSISTENT SCHEDULING:SPS)転送関連のOLPC_PARA情報(例えば、「P_O_SPS」、「ALPHA_SPS」等)、(B)アナログビーム(或いはBRS ID)別のアップリンク半静的スケジューリングの設定/リソース情報(例えば、SPS周期、(SPS)MCS/RBの大きさ及び位置等)、(C)アップリンク半静的スケジューリングのホッピング動作及び設定情報(例えば、SPS HOPPING BANDWIDTH等)のうちの少なくとも一つが前述したアナログビーム(或いはBRS ID)別に独立に提供/設定されるアップリンク通信関連のパラメータであり得る。
【0137】
異なるアナログビーム(或いはBRS ID)と連動したアップリンクSPS(電力制御)プロセス別に独立に(或いは分離された)TPC累積動作が設定(/シグナリング)されることができる。一例として、アナログビーム(或いはBRS ID)間にアップリンクSPS OLPC_PARA情報、アップリンクSPSの設定/リソース情報、アップリンクSPSのホッピング動作及び設定情報等が異なって指定されることは、互いに異なるアナログビーム(或いはBRS ID)に連動した複数個のアップリンクSPS(電力制御)プロセスが設定(/シグナリング)されたものとも解釈可能である。
【0138】
(例示#1−5)(A)(非周期的)SRSリソース/転送の形態(/方式)情報(例えば、シーケンス、SRS(ホッピング)帯域、COMB、アンテナポート、SRS(ZADOFF−CHU)シーケンス生成関連のシード(/入力パラメータ)値)、(B)アップリンク転送モード(TM)情報、(C)TA情報(例えば、TAG設定(/シグナリング)がアナログビーム(或いはBRS ID)の単位で遂行されることができる)のうちの少なくとも一つが、前述したアナログビーム(或いは、BRS ID)別に独立に提供/設定されるアップリンク通信関連のパラメータであり得る。
【0139】
以下の提案方式は、NRシステム下で、アップリンクSPSの動作を効率的に運営(/支援)する方法を提示する。
【0140】
(例示#2−1)既存のLTEシステムの搬送波集成(CA)の状況では、例えば、プライマリセル(PCELL)上でのみアップリンクSPSの動作が許可(/設定)された。NRでは、事前に測定/報告した最も高い(或いは最も低い、或いは基地局から設定されるか、またはシグナリングされた上位(或いは下位)のQ番目(或いはW個の))BRSRPのアナログビーム(或いはBRS ID)に対してのみアップリンクSPSの動作が設定(/シグナリング)されることができる。または、最も低い(或いは最も高い、或いは基地局から設定(/シグナリング)された)BRS ID(或いはアップリンク電力制御プロセスインデックス)関連のアナログビーム(或いはBRS ID)に対してのみアップリンクSPSの動作が設定(/シグナリング)されることができる。このような規則が適用される場合、アップリンクSPSの動作が相対的に高い信頼度で遂行されることができる。
【0141】
図18は、例示#2−1によるSPS設定方法を示す。
【0142】
図18を参照すると、基地局は転送したアナログビームに対する測定報告を受信する(S200)。
【0143】
基地局は前記測定報告に基づき、選択された一部のアナログビームに対してのみアップリンクSPSの動作を設定する(S210)。例えば、端末は、アナログビームに含まれたビーム参照信号(BRS)に対してBRSRPを測定した後、その値が大きい順にW個のアナログビームに対してのみ測定報告を遂行することができる。この場合、基地局は前記測定報告を参照し、BRSRP値が臨界値以上であるM個のアナログビームに対してのみアップリンクSPSの動作を許可するか、アップリンクSPSの動作に対する設定を提供することができる。
【0144】
(例示#2−2)基地局は、((例示#2−1)条件を満たす)複数個(例えば、「2」)のアナログビーム(或いはBRS ID)のうち特定のアナログビーム(或いはBRS ID)(これをCU_SPSBEAMとする)に対しては、(端末に)アップリンクSPS動作を(現在)遂行するようにし、他のアナログビーム(或いはBRS ID)(これをFB_SPSBEAMとする)ベースのアップリンクSPSの動作は、事前に設定(/シグナリング)されたイベント(例えば、CU_SPSBEAMが上位(或いは下位)のK個のBRSRPのアナログビーム(或いはBRS ID)のリストから除外される場合、或いはCU_SPSBEAMの(既存の)BRSRPの順位が変更される場合)発生時(或いは基地局から関連のシグナリング(/指示子)受信時)にのみ遂行されるようにすることができる。例えば、前記FB_SPSBEAMは、アップリンクSPS(動作)フォールバック用途のアナログビーム(或いはBRS ID)と解釈され得る。
【0145】
前記CU_SPSBEAMは、前記FB_SPSBEAMに対して相対的に高い(或いは低い)BRSRP(或いは、BRS ID(或いは、アップリンク電力制御プロセスインデックス))のアナログビーム(或いは、BRS ID)に設定(/シグナリング)されることができる。例えば、CU_SPSBEAMとFB_SPSBEAMは、次第に上位第一(BEST)、上位第二のBRSRP関連のアナログビーム(或いは、BRS ID)と指定されることができる。
【0146】
(例示#2−3)アップリンクSPSの活性化及び/又は解除用途のDCIフォーマット上に下記(一部或いは全ての)情報関連のフィールドが定義されることができる。
【0147】
例えば、アナログビーム(集合/グループ)またはBRS ID(集合/グループ)別にアップリンクSPS(集合/グループ)の活性化及び/又は解除DCIフォーマット関連のRNTI情報が事前に設定(/シグナリング)されることができる。
【0148】
1)BRS ID情報フィールド(或いはアップリンクSPSプロセスインデックス情報フィールド)。このようなフィールドが定義されることによって、特定のBRS ID(或いはアップリンクSPSプロセスインデックス)関連のアップリンクSPSの動作が個別(/効率)的に活性化及び/又は解除されることができる。
【0149】
2)アップリンクSPSの活性化及び/又は解除用途のDCIフォーマット受信時点(例えば、SF#N)から特定のBRS ID(或いはアップリンクSPSプロセスインデックス)関連のアップリンクSPSの動作が実際に活性化及び/又は解除されるタイミング(オフセット)情報(K_OFFSET)フィールド(例えば、SF#(N+K_OFFSET)の時点で、実際にアップリンクSPSの活性化及び/又は解除が遂行される)
【0150】
3)アップリンクSPSの活性化及び/又は解除指示(INDICATION)フィールド。
【0151】
前記フィールドは共通(或いは同一)のDCIフォーマット(/構造)を用いて、アップリンクSPSの活性化と解除をシグナリングする際に有用であり得る。
【0152】
(例示#2−4)端末は、事前に設定されるか、シグナリングされたチャンネル/信号(例えば、スケジューリング要求(SCHEDULING REQUEST:SR))を介して、事前に設定(/シグナリング)されたイベント(例えば、UL SPSの動作が遂行されるアナログビーム(或いは、BRS ID)の(リンク)品質が事前に設定(/シグナリング)された臨界値以下に低下するか、或いはBRSRP(RNAKING)値が事前に設定(/シグナリング)された臨界値よりも低下する場合、或いはBRSRP(低下)の変動幅が事前に設定(/シグナリング)された臨界値よりも大きい場合)発生時、特定のBRS ID(或いはアップリンクSPSプロセスインデックス)関連のアップリンクSPSの動作の解除要求の情報、或いは特定のBRS ID(或いはアップリンクSPSプロセスインデックス)関連のアップリンクSPSの動作が不安定であるという情報、或いは他のBRS ID(或いは、アップリンクSPSプロセスインデックス)ベースのアップリンクSPSの動作への変更要求の情報を(基地局に)知らせることができる。
【0153】
(例示#2−5)異なる(或いは複数個の)アナログビーム(或いはBRS ID)(或いはアップリンクSPS(電力制御)プロセス)ベースのアップリンクSPSの転送動作を効率的に支援するために、端末に、事前に定義またはシグナリングされた(アップリンクSPS)TPC DCIフォーマット(例えば、既存のLTEシステムのDCIフォーマット3/3A(このようなDCIフォーマットにはデータスケジューリング情報フィールドなく、(ただ)TPC情報フィールドのみが定義されている)と類似する)をモニタリングするようにできる。
【0154】
一例として、(アップリンクSPS)TPC DCIフォーマットは、事前に設定またはシグナリングされた(端末グループ共通(/特定的))RNTIベースに(ブラインド)デコーディングされるか、及び/又は事前に設定(/シグナリング)された(或いは(関連)RNTI値を入力パラメータとして有する検索空間(SS)ハッシュ関数(HASHING FUNCTION)を介して導出された)(端末−特定的或いは共通)検索空間リソース上で特定の集成レベル(AGGREGATION LEVEL: AL)で転送されることができる。
【0155】
一例として、基地局は端末に(上位(/物理)層のシグナリングを介して)特定のアナログビーム(或いはBRS ID)(或いは特定のアップリンクSPS(電力制御)プロセス)関連のアップリンクSPS TPC情報がシグナリングされる((アップリンクSPS)TPC DCIフォーマット上の)フィールド位置(/インデックス)情報を知らせることができる。
【0156】
異なるアナログビーム(或いはBRS ID)(或いは特定のアップリンクSPS(電力制御)プロセス)関連の(アップリンクSPS)TPC DCIフォーマットは、互いに異なる(端末グループの共通(/特定的))RNTIベースに(異なる(端末特定的或いは共通)検索空間リソース上で(特定の集成レベルで))(ブラインド)デコーディングされることもできる。
【0157】
前記説明したアップリンクSPS TPC DCIフォーマットと同一の(或いは類似する)原理(/規則)で、異なる(或いは複数個の)アナログビーム(或いはBRS ID)(或いはアップリンク電力制御プロセス)別のPUCCH転送電力を効率的に制御するためのPUCCH TPC DCIフォーマットが定義されることもできる。
【0158】
(例示#2−6)特定のアップリンクSPSプロセス(設定)を(事前に設定(/シグナリング)された)複数個のアナログビーム(或いはBRS ID)間に共有し(アナログビーム(或いはBRS ID))スイッチング動作で支援するために、アップリンクSPS転送関連のアナログビーム(或いはBRS ID)スイッチングを指示する物理(/上位)層のシグナリングが定義されることができる。
【0159】
一例として、該当用途の(物理層)シグナリングは、DCI(フォーマット)の形態で定義されることができる。基地局は端末に(上位(/物理)層のシグナリングを介して)(該当DCI(フォーマット)上の)モニタリングすべきフィールド位置(/インデックス)情報を知らせることができる。
【0160】
端末は、(該当)フィールドモニタリングを介して、アップリンクSPS転送関連のアナログビーム(或いはBRS ID)スイッチング情報を把握することができる。
【0161】
このような(用途の)DCIフォーマットは、事前に設定(/シグナリング)された(端末グループの共通(/特定的))RNTIベースに(ブラインド)デコーディングされるか、及び/又は事前に設定(/シグナリング)された(或いは(関連)RNTI値を入力パラメータとして有する検索空間ハッシュ関数を介して導出された)(端末特定的或いは共通)検索空間リソース上で(特定の集成レベルで)転送されることができる。
【0162】
前記説明した提案方式に対する一例もまた、本発明の具現方法のうちの一つに含まれることができるので、一種の提案方式と見なされることができることは明白な事実である。また、前記説明した提案方式は独立に具現されることもできるが、一部の提案方式の組み合わせ(或いは併合)の形態で具現されることもできる。一例として、本発明の提案方式が適用されるシステムの範囲は、3GPP LTEシステム以外に他のシステムでも拡張可能である。
【0163】
図19は、本発明の実施例が具現される装置を示すブロック図である。
【0164】
図19を参照すると、基地局100は、プロセッサ(processor)110、メモリ(memory)120、及びRF部(RF(radio frequency)unit)130を含む。プロセッサ110は、提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。メモリ120はプロセッサ110と連結され、プロセッサ110を駆動するための多様な情報を格納する。RF部130はプロセッサ110と連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0165】
端末200は、プロセッサ210、メモリ220、及びRF部230を含む。プロセッサ210は、提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。例えば、プロセッサ210は、アナログビーム別に独立に設定されたアップリンク通信関連のパラメータを受信し、前記パラメータを適用して前記アップリンク通信を遂行することができる。このとき、前記アップリンク通信を特定のアナログビームを用いて遂行する場合、前記特定のアナログビームに設定されたアップリンク通信関連のパラメータを前記アップリンク通信に適用することができる。メモリ220はプロセッサ210と連結され、プロセッサ210を駆動するための多様な情報を格納する。RF部230はプロセッサ210と連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0166】
プロセッサ110、210は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、データ処理装置及び/又はベースバンド信号並びに無線信号を相互変換する変換機を含むことができる。メモリ120、220は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納装置を含むことができる。RF部130、230は、無線信号を送信及び/又は受信する一つ以上のアンテナを含むことができる。実施例がソフトウェアで具現されるとき、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能等)で具現されることができる。モジュールはメモリ120、220に格納され、プロセッサ110、210によって実行されることができる。メモリ120、220は、プロセッサ110、210の内部または外部にあり得、よく知られている多様な手段でプロセッサ110、210と連結されることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19