【文献】
PLoS ONE,2013年 2月28日,8(2): e57479,doi:10.1371/journal.pone.0057479
【文献】
nature medicine,2012年 9月30日,Vol. 18, No. 10,p. 1570-1574,doi:10.1038/nm.2942
【文献】
blood,2016年 3月31日,Vol. 127, No. 13,p. 1633-1641,doi:10.1182/blood-2015-06-650226
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0028】
血友病Aを有するヒトなどの血液凝固障害を有する対象では、凝固カスケードは機能的FVIIIが欠如しているまたは存在が不十分であることに起因して機能不全となる。こうした凝固カスケードの一部の機能不全は、不十分な血液凝固および潜在的に生命を脅かす出血、または関節などの内部器官への損傷をもたらす。本発明は、血液凝固障害を患う患者、特に阻害物質を有する血友病A患者を含む、血友病A患者などの機能的FVIIIを欠く患者において、凝固第VIII因子(FVIII)の代替物として機能する化合物に関する。一態様では、こうした化合物は抗体である。
【0029】
特に、本発明の発明者らは、驚くべきことに高い効力および有効性を有するFVIII補因子活性を模倣する抗体を特定した。特定の一態様では、本発明は、血友病A患者などの機能的FVIIIを欠く患者のFVIIIの代替物として機能する血液凝固促進抗体に関する。こうした一態様では、血液凝固促進抗体は、凝固第X因子(FX)に対する凝固第IXa因子(FIXa)に結合し、その酵素活性を増加させ、任意でFXにも結合する。こうした一態様では、本発明の抗体は、FIX/FIXaおよびFXに結合することができる二重特異性抗体である。
【0030】
本発明のさらなる態様は、特定の抗FIX(a)抗体またはその抗原結合性断片あるいは特定の抗FX(a)抗体またはその抗原結合性断片などの、多重特異性血液凝固促進抗体の一部である個別の構成成分(中間体)抗体またはその抗原結合性断片に関する。
【0031】
本発明のさらなる態様は、本明細書に開示される抗体またはその抗原結合性断片、およびその構成成分(中間体)の製造に関する。
【0032】
本発明のさらなる態様は、FIX(a)および/またはFX(a)への結合について、本明細書に開示される血液凝固促進抗体またはその抗原結合性断片と競合する抗体に関する。
【0033】
本発明のさらなる態様は、本明細書に開示されるように、FIX(a)および/またはFX(a)上で、血液凝固促進抗体またはその抗原結合性断片を伴うエピトープ残基またはエピトープホットスポット残基を共有する抗体またはその抗原結合性断片に関する。
【0034】
一態様では、抗体は、ヒト二重特異性抗体またはヒト化二重特異性抗体などのヒト抗体またはヒト化抗体である。
【0035】
本発明のさらなる態様は、血液凝固障害、血液凝固障害を伴う疾患、または血液凝固障害によって引き起こされる疾患の予防および/または治療のための本明細書に開示される血液凝固促進抗体またはその抗原結合性断片を対象とする。一態様では、血液凝固障害は阻害物質を伴うまたは伴わない血友病Aである。
【0036】
本発明のなおさらなる態様は、阻害物質を伴うまたは伴わない血友病Aなどの血液凝固障害の予防および/または治療のために前記抗体の送達のために製剤化された本明細書に開示される血液凝固促進抗体またはその抗原結合性断片を含む医薬組成物、ならびにその内容物を有する注入装置に関する。
【0037】
本発明のさらなる態様は、(i)二重特異性抗体などの、本明細書に開示される抗体またはその抗原結合性断片および(ii)使用説明書を含むキットを対象とする。
【0038】
凝固第IX因子
凝固第IX因子(FIX)は、第VII因子、プロトロンビン、第X因子、およびプロテインCとの構造的類似性を有するビタミンK依存性凝固因子である。FIXは、単鎖酵素前駆体(配列番号1)として血漿中を循環する。循環する酵素前駆体型は、N末端γ−カルボキシグルタミン酸が豊富な(Gla)ドメイン、二つのEGFドメイン、およびC末端トリプシン様セリンプロテアーゼドメインを含む、四つの異なるドメインに分割された415個のアミノ酸から成る。FIXの活性化は、Arg145およびArg180での限られたタンパク質分解によって生じ、活性化ペプチドを放出する(配列番号1の残基146〜180)。したがって、活性化FIX(FIXa)は、配列番号1の残基1〜145(軽鎖)および配列番号1の残基181〜415(重鎖)から構成される。
【0039】
したがって、循環FIX分子は、FIX酵素前駆体、および活性型のFIXを含み、これは本明細書では一般に、配列番号1に関してFIXおよびFIXaと呼ばれる。
【0040】
活性化第IX因子は、第IXa因子またはFIXaと呼ばれる。「FIX(配列番号1)および/またはその活性型(FIXa)」という用語は、「FIX/FIXa」または単に「FIX(a)」と呼ばれてもよい。
【0041】
FIXaは、テナーゼ複合体の一部として、凝固中に適切なトロンビン形成をサポートするために必要な第Xa因子のほとんどを生成することにより、止血において重要な役割を果たす、トリプシン様セリンプロテアーゼである。
【0042】
FIXは、本明細書では、ヒトFIXのAla148対立遺伝子型に対応する配列番号1によって表される(Anson et al.,EMBO J.1984 3:1053−1060;McGraw et al.,Proc Natl Acad Sci USA.1985 82:2847−2851; Graham et al.,Am.J.Hum.Genet.1988 42:573−580)。本発明では、FIXは、T148変異体(Uniprot ID P00740)などのFIXのすべての天然変異体を網羅することを意図している。
【0043】
凝固第X因子
FXは、第VII因子、プロトロンビン、FIX、およびプロテインCとの構造的類似性を有するビタミンK依存性凝固因子である。FXは、配列番号2の残基1〜139(軽鎖)および配列番号2の残基143〜448(重鎖)を含む二本鎖酵素前駆体として血漿内を循環する。ヒトFX酵素前駆体は、N末端ガンマカルボキシグルタミン酸が豊富な(Gla)ドメイン(残基1〜45)、二つのEGFドメイン、それぞれEGF1(残基46〜82)とEGF2(残基85〜125)、およびC末端トリプシン様セリンプロテアーゼドメイン(残基195〜448)を含む四つの別個のドメインを含む。FXの活性化は、Arg194での限られたタンパク質分解によって生じ、活性化ペプチドの放出をもたらす(残基143〜194)。したがって、活性化FX(FXa)は、配列番号2の残基1〜139(軽鎖)および配列番号2の残基195〜44(活性化重鎖)8から構成される。したがって、循環第X因子分子は、FX酵素前駆体、および活性型のFXを含み、これは本明細書では、配列番号2に関してそれぞれFXおよびFXaと呼ばれる。本発明では、FXは、FXのすべての天然変異体を網羅することを意図している。「FX(配列番号2)および/またはその活性型(FXa)」という用語は、「FX/FXa」または「FX(a)」と呼ばれてもよい。
【0044】
抗体
本明細書において「抗体」という用語は、抗原またはその一部分に結合することができる免疫グロブリン配列に由来するタンパク質を指す。抗体という用語は、任意のクラス(またはアイソタイプ)、すなわち、IgA、IgD、IgE、IgG、IgM、および/またはIgYの全長抗体を含むが、これらに限定されない。抗体という用語は、二重特異性抗体などの二価である抗体を含むが、これに限定されない。
【0045】
天然全長抗体は、ジスルフィド結合によって結合される二つの重鎖(HC)および二つの軽鎖(LC)の少なくとも四つのポリペプチド鎖を含む。一部の事例では、天然抗体は、軟骨魚綱に見られるIgNARの場合のように、四つ未満の鎖を含む。特定の医薬品の興味を引く免疫グロブリンの一つのクラスはIgGである。ヒトにおいて、IgGクラスは、それらの重鎖定常領域の配列に基づいて、四つのサブクラスIgG1、IgG2、IgG3、およびIgG4へと分割されてもよい。軽鎖は、それらの配列組成物の差異に基づいて、二つのタイプ、カッパ鎖およびラムダ鎖に分けることができる。IgG分子は、二つ以上のジスルフィド結合によって連結された二つの重鎖、および各々がジスルフィド結合によって重鎖に結合した二つの軽鎖で構成されている。IgG重鎖は、重鎖可変ドメイン(V
H)および最大三つの重鎖定常(C
H)ドメイン:C
H1、C
H2、およびC
H3を含んでもよい。軽鎖は、軽鎖可変ドメイン(V
L)および軽鎖定常ドメイン(C
L)を含んでもよい。V
HおよびV
L領域は、フレームワーク領域(FR)と呼ばれるより保存された領域が点在する、相補性決定領域(CDR)または超可変領域(HvR)と呼ばれる超可変性の領域へとさらに細分化することができる。V
HおよびV
Lドメインは、典型的に三つのCDRおよび四つのFRから構成され、アミノ末端からカルボキシ末端まで以下の順序で配置される:FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4。超可変領域(CDR)を含有する重鎖可変ドメインおよび軽鎖可変ドメインは、抗原と相互作用することができる構造を形成する一方で、抗体の定常領域は、免疫グロブリンの宿主組織または因子への結合を媒介しうる。この宿主組織または因子には免疫系の種々の細胞(エフェクター細胞)、Fc受容体、および第一の構成成分である、伝統的補体系のC1複合体のC1qなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0046】
本発明の抗体は、単一B細胞からまたはB細胞のクローン集団によって発現される一連の固有の重鎖可変ドメイン配列および軽鎖可変ドメイン配列を表すという意味で、モノクローナル抗体(mAbs)であってもよい。本発明の抗体は、当業者に公知の様々な方法を使用して生成および精製されてもよい。例えば、抗体はハイブリドーマ細胞から生成されてもよい。抗体は、B細胞増殖によって生成されてもよい。抗体またはその断片は、哺乳類または微生物の発現系で、またはインビトロ翻訳により組み換え発現されてもよい。抗体またはその断片はまた、例えば、ファージ表示、細菌表示、酵母表示、哺乳類細胞表示、またはリボソームもしくはmRNA表示によって、細胞表面結合分子として組み換え発現されてもよい。
【0047】
本発明の抗体は単離されてもよい。「単離抗体」という用語は、それが生成された環境中の他の構成成分から分離および/もしくは回収された抗体、ならびに/またはそれが生成された環境中に存在する構成成分の混合物から精製された抗体を指す。
【0048】
抗体のある特定の抗原結合性断片は、抗体の抗原結合機能が全長抗体の断片によって実施できることが示されているため、本発明の文脈において適切でありうる。抗体の「抗原結合性断片」という用語は、本明細書に記載されるように、FIX/FIXa、FX/FXaまたは別の標的分子などの抗原に特異的に結合する、またはこれらの抗原を認識する能力を保持する抗体の一つ以上の断片を指す。抗原結合性断片の例としては、Fab、Fab’、Fab
2、Fab’
2、Fv(典型的には、抗体の単一アームのV
LドメインおよびV
Hドメインの組み合わせ)、単鎖Fv(scFv)(例えば、Bird et al.,Science 1988;242:423−426、およびHuston et al.,PNAS 1988;85:5879−5883を参照)、dSfv、Fd(典型的には、V
HおよびC
H1ドメイン)、単一のV
Hドメインおよび単一のV
Lドメインの両方を含む一価分子、ミニボディ、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ、カッパボディ(例えば、IIIなど(1997)Protein Eng10:949−57を参照)、ならびに一つ以上の単離されたCDRまたは機能的パラトープが挙げられ(これらに限定されない)、単離されたCDRまたは抗原結合残基もしくはポリペプチドを、機能性抗体断片を形成するように関連または一緒に連結されることができる。これらの抗体断片は、当業者に公知の従来の技法を使用して得られてもよく、また断片は、インタクト抗体と同じ様式で有用性についてスクリーニングされてもよい。
【0049】
「Fab」断片および「Fab’
2」断片を含む、抗体の「Fab断片」は、抗体の重鎖を接続するヒンジシステイン残基のN末端側またはC末端側それぞれのヒンジ領域の重鎖の開裂によって、抗体から導き出すことができる。「Fab」断片は、軽鎖の可変ドメインおよび定常ドメイン、ならびに重鎖の可変ドメインおよびC
H1ドメインを含む。「Fab’
2」断片は、それらのヒンジシステインによって一般に共有結合された一対の「Fab」断片を含む。Fab’は、Fab’
2での重鎖を接続するヒンジジスルフィド結合の開裂により、Fab’
2断片から公式に導き出される。抗体断片のジスルフィド結合以外の他の化学的結合も当該技術分野で公知である。Fab断片は、潜在的に低いアフィニティーで、その抗原に結合する親抗体の能力を保持する。Fab’
2断片は二価の結合をすることができるが、Fab断片およびFab’断片は一価でしか結合することができない。一般に、Fab断片には、定常C
H2ドメインおよびC
H3ドメイン、すなわちFc受容体とC1qとの相互作用が発生することになるFc部を欠く。したがって、Fab断片は一般にエフェクター機能を欠いている。Fab断片は、抗体の酵素開裂、例えば、Fabを得るためにパパインを使用して、またはFab’
2を得るためにペプシンを使用して、当該技術分野で公知の方法によって生成されてもよい。Fab、Fab’、Fab’
2を含むFab断片は、当業者には周知の技法を使用して組み換えで生成されてもよい。
【0050】
「Fv」(断片可変)断片は、完全な抗原認識および結合部位を含有する抗体断片であり、一般に、例えば、単鎖可変ドメイン断片(scFv)において、自然に共有結合できることに関連して、一つの重鎖および一つの軽鎖可変ドメインを含む。この構成では、各可変ドメインの三つの超可変領域が相互作用して、V
H−V
L二量体の表面上に抗原結合部位を画定する。集合的に、六つの超可変領域またはそのサブセットは、抗体に対する抗原結合特異性を与える。
【0051】
「単鎖Fv」または「scFv」抗体は、抗体のV
HドメインおよびV
Lドメインを含み、これらのドメインは単一ポリペプチド鎖に存在する。一般に、Fvポリペプチドは、V
HドメインとV
Lドメインとの間にポリペプチドリンカーをさらに含み、scFvが抗原結合のために望ましい構造を形成することを可能にする。scFvのレビューについては、Pluckthun、1994、The Pharmacology of Monoclonal Antibodies,Vol.113,Rosenburg and Moore eds.Springer−Verlag、New York、pp.269−315を参照のこと。
【0052】
「単鎖Fab」または「scFab」抗体は、抗体のV
H、C
H1、V
LおよびC
Lドメインを含み、これらのドメインは単一ポリペプチド鎖に存在する。一般に、Fabポリペプチドは、scFabが抗原結合のための望ましい構造を形成することを可能にする、V
HドメインとC
Lドメインとの間、またはV
LドメインとC
Hドメインとの間のどちらかのポリペプチドリンカーをさらに含む(Koerber et al.,(2015)J Mol Biol.427:576−86)。
【0053】
「ダイアボディ」という用語は、二つの抗原結合部位を有する小さい抗体断片を指し、断片はそこで、同一ポリペプチド鎖(V
HおよびV
L)内で軽鎖可変ドメイン(V
L)に接続されている重鎖可変ドメイン(V
H)を含む。同じ鎖上の二つの可変ドメイン間のペアリングを可能にするには短すぎるリンカーを使用することによって、可変ドメインは、別の鎖の相補的ドメインと強制的にペアリングされ、二つの抗原結合部位を作り出す。
【0054】
「線形抗体」という表現は、Zapata et al.,(1995)Protein Eng.8:1057−1062に記載される抗体を指す。簡潔に述べると、これらの抗体は、相補的軽鎖ポリペプチドと共に、一対の抗原結合領域を形成する、一対のタンデムFdセグメント(V
H−C
H1〜V
H−C
H1)を含有する。線形抗体は、二重特異性または単一特異性とすることができる。
【0055】
抗体断片は、従来の組み換え技法またはタンパク質エンジニアリング技法を使用して得られる場合があり、断片は、インタクト抗体と同じ様式でFIXおよびその活性型、FXまたは別の機能への結合についてスクリーニングすることができる。
【0056】
本発明の抗体断片は、例えば、ポリペプチドのN末端および/またはC末端からの一つ以上のアミノ酸の除去によって、切断によって作製されてもよい。断片はまた、一つ以上の内部欠失によって生成されてもよい。
【0057】
本発明の抗体は、抗体の断片、または本明細書に開示される抗体のうちのいずれか一つの変異体であってもよく、またはそれを含んでもよい。本発明の抗体は、これらの抗体のうちの一つの抗原結合部分もしくはその変異体であってもよく、またはそれを含んでもよい。例えば、本発明の抗体は、これらの抗体のうちの一つのFab断片、もしくはその変異体であってもよく、またはこれらの抗体のうちの一つに由来する単鎖抗体、もしくはその変異体であってもよい。また、本発明の抗体は、全長抗体およびその断片の組み合わせであってもよい。
【0058】
本明細書で使用される場合、「ワンアームド」という用語は、抗体重鎖、Fab領域を欠いている切断された重鎖、および単一軽鎖によって構成される特定のタイプの一価抗体を指す。
【0059】
本明細書で使用される場合、「単一特異性」抗体という用語は、一つの特定のエピトープ(二価抗体を含むがこれらに限定されない)に結合することができる抗体を指す。
【0060】
本明細書で使用される場合、「二重特異性」抗体という用語は、二つの異なる抗原または同じ抗原上の二つの異なるエピトープに結合することができる抗体を指す。
【0061】
本明細書で使用される場合、「三重特異性」抗体という用語は、三つの異なる抗原、または同じ抗原上の三つの異なるエピトープ、または二つの異なる抗原上に存在する三つの異なるエピトープに結合することができる抗体を指す。
【0062】
本明細書で使用される場合、「多重特異性」抗体という用語は、二つ以上の異なる抗原または同じ抗原上の二つ以上の異なるエピトープに結合することができる抗体を指す。したがって、多重特異性抗体は、二重特異性抗体および三重特異性抗体を含む。
【0063】
全長IgG型の二重特異性抗体は、二つの個別ハイブリドーマの融合によって生成され、二重特異性ヘテロ二量体化抗体の断片を含む抗体の混合物を生成する、ハイブリッドクアドローマを形成することができる(Chelius D.et al.;MAbs.2010 May−Jun;2(3):309−319)。別の方法として、二重特異性ヘテロ二量体化抗体は、組み換え技術を使用することにより生成されうる。ヘテロ二量体化は、Fc領域の二量体化インターフェースを操作してヘテロ二量体化を促進することによっても達成することができる。この一例は、いわゆるノブインホール変異であり、立体的に嵩高い側鎖(ノブ)が、対向するFc上の立体的に小さい側鎖(ホール)に一致する一つのFcに導入され、それによってヘテロ二量体化を促進する立体的相補性を作り出す。操作されたヘテロ二量体化Fcインターフェースの他の方法は、静電相補性、非IgGヘテロ二量体化ドメインへの融合、またはヘテロ二量化を制御するためのヒトIgG4の天然Fabアーム交換現象の利用である。ヘテロ二量体化二重特異性抗体の例は、文献、例えば、(Klein C.et al.;MAbs.2012 Nov−Dec;4(6):653−663)によく説明されている。ヘテロ二量体抗体の軽鎖には、特別な注意を払う必要がある。LCとHCとの正しいペアリングは、共通の軽鎖の使用によって達成することができる。この場合も、LC/HCインターフェースの操作を使用して、CrossMabの場合のように、ヘテロ二量体化または軽鎖クロスオーバー操作を促進することができる。適切な変異を含有する二つの個別IgGからの穏やかな還元条件下での抗体のインビトロ再構築も、二重特異性抗体の生成に使用できる(例えば、Labrijn et al.,PNAS,110,5145−5150(2013))。また、正しい軽鎖のペアリングを確実にするために、天然Fabアーム交換方法が報告されている。
【0064】
多重特異性抗体ベースの分子はまた、文献に記載されるように、IgGの天然モジュールを組み合わせて多重特異性抗体誘導体および多価抗体誘導体を形成する融合タンパク質として組み換え発現されうる。融合抗体の例は、DVD−Igs、IgG−scFV、ダイアボディ、DARTなどである。特定の検出タグまたは精製タグ、半減期延長部分またはその他の構成要素を、融合タンパク質に組み込むことができる。追加的な非IgGモダリティーも融合タンパク質に組み込まれうる。Fcヘテロ二量化に基づく二重特異性全長抗体は、LCペアリング法に関わらず、一般的に非対称IgGと呼ばれる。
【0065】
一般的に、二重特異性抗体は、Brinkmannらによって概説された様々な分子形式で生成されうる(Brinkmann et al.,The making of bispecific antibodies.Mabs 9、182−212(2017))。
【0066】
多重特異性抗体ベースの分子はまた、文献に記載されるように、個別の全長IgGの化学結合もしくはカップリング、またはIgG断片のカップリングによっても生成され、多重特異性抗体誘導体および多価抗体誘導体を形成する場合がある。例としては、化学的にカップリングされたFab断片、IgG−二量体などがある。特定の検出タグまたは精製タグ、半減期延長分子またはその他の構成要素を、複合体タンパク質に組み込むことができる。追加的な非IgGポリペプチドも融合タンパク質に組み込まれうる。多重特異性分子は、上述のものを含む組み換え型および化学的方法を組み合わせることによっても生成されうる。
【0067】
一態様では、本発明の抗体は、キメラ抗体、ヒト抗体、またはヒト化抗体である。こうした抗体は、例えば、適切な抗体表示または免疫化プラットフォーム、または当分野で公知のその他の適切なプラットフォームまたは方法を使用することによって生成することができる。本明細書で使用される場合、「ヒト抗体」という用語は、フレームワーク領域の少なくとも一部分および/またはCDR領域の少なくとも一部が、ヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する可変ドメインを有する抗体を含むことが意図される。例えば、ヒト抗体は、フレームワーク領域とCDR領域との両方がヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する可変ドメインを有してもよい。さらに、抗体が定常領域を含有する場合、定常領域またはその一部分も、ヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する。本発明のヒト抗体は、ヒト生殖系列免疫グロブリン配列によってコードされないアミノ酸残基を含んでもよい(例えば、インビトロでの無作為もしくは部位特異的変異誘発、またはインビボでの体細胞変異によって導入された変異)。
【0068】
こうしたヒト抗体は、ヒトモノクローナル抗体であってもよい。こうしたヒトモノクローナル抗体は、遺伝子導入非ヒト動物(例えば、不死化細胞に融合されたヒト免疫グロブリン重鎖および軽鎖の遺伝子セグメントレパートリーを含むゲノムを有する遺伝子導入マウス)から得られたB細胞を含むハイブリドーマによって生成されてもよい。
【0069】
ヒト抗体は、ヒト生殖系列配列の選択に基づいて構築された配列ライブラリから単離されてもよく、天然および合成の配列多様性でさらに多様化されている。
【0070】
ヒト抗体は、ヒトリンパ球のインビトロでの免疫化に続いて、リンパ球のエプスタイン・バーウイルスでの形質転換によって調製されうる。
【0071】
ヒト抗体は、当該技術分野で公知の組み換え方法によって生成されてもよい。
【0072】
本明細書で使用される「ヒト化抗体」という用語は、非ヒト免疫グロブリンに由来する配列(CDR領域またはその部分)を含有するヒト/非ヒト抗体を指す。したがって、ヒト化抗体は、ヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)であり、レシピエントの少なくとも超可変領域からの残基が、所望の特異性、アフィニティー、配列組成および機能性を有するマウス、ラット、ウサギまたは非ヒト霊長類など非ヒト種(ドナー抗体)からの抗体の超可変領域からの残基で置換される。一部の事例では、ヒト免疫グロブリンのフレームワーク(FR)残基は、対応する非ヒト残基で置換される。こうした修飾の例は、一つ以上のいわゆる逆突然変異の導入であり、これは典型的にはドナー抗体に由来するアミノ酸残基である。抗体のヒト化は、当業者に公知の組み換え技法を使用して実施されてもよい(例えば、Antibody Engineering,Methods in Molecular Biology,vol.248,edited by Benny K.Loを参照)。軽鎖可変ドメインと重鎖可変ドメインの両方に対する適切なヒトレシピエントフレームワークは、例えば、配列または構造相同性によって識別されうる。あるいは、例えば、構造、生物物理学特性および生化学特性の知識に基づいて、固定レシピエントフレームワークを使用してもよい。レシピエントフレームワークは、生殖系列由来または成熟抗体配列由来とすることができる。ドナー抗体からのCDR領域は、CDR移植によって移すことができる。CDR移植ヒト化抗体は、ドナー抗体からのアミノ酸残基の再導入(逆突然変異)がヒト化抗体の特性に有益な影響を与える重要なフレームワーク位置の特定により、例えば、アフィニティー、機能性、および生物物理学特性をさらに最適化することができる。ドナー抗体由来の逆突然変異に加えて、ヒト化抗体を、CDRまたはフレームワーク領域への生殖系列残基の導入、免疫原性エピトープの除去、部位特異的変異誘発、アフィニティー成熟などによって操作することができる。
【0073】
さらに、ヒト化抗体は、レシピエント抗体またはドナー抗体に見られない残基を含みうる。これらの修飾は、抗体性能をさらに精緻化するためになされる。一般に、ヒト化抗体は少なくとも一つ、典型的に二つの可変ドメインを含み、その中で全てのまたは実質的に全てのCDR領域が、非ヒト免疫グロブリンのものと対応し、その中で全てのまたは実質的に全てのFR残基がヒト免疫グロブリン配列のものである。ヒト化抗体は任意に、免疫グロブリン定常領域(Fc)の少なくとも一部分、典型的にはヒト免疫グロブリンのものも含むことができる。
【0074】
「ヒト化抗体誘導体」という用語は、抗体と化学的薬剤との複合体、または抗体と別の抗体との複合体など、ヒト化抗体の任意の修飾形態を指す。
【0075】
「キメラ抗体」という用語は、本明細書で使用される場合、二種以上の種に由来する抗体の部分を含む抗体を指す。例えば、こうした抗体をコードする遺伝子は、可変ドメインをコードする遺伝子、および二つの異なる種から生じた定常ドメインをコードする遺伝子を含む。例えば、マウスモノクローナル抗体の可変ドメインをコードする遺伝子は、ヒト起源の抗体の定常ドメインをコードする遺伝子に結合されてもよい。
【0076】
抗体の断片結晶可能領域(「Fc領域」/「Fcドメイン」)は、抗体のC末端領域であり、これはヒンジおよび定常C
H2およびC
H3ドメインを含む。Fcドメインは、Fc受容体と呼ばれる細胞表面受容体、ならびに補体系のいくつかのタンパク質と相互作用する場合がある。Fc領域は、抗体が免疫系と相互作用できようにする。本発明の一態様では、抗体は、とりわけ血清半減期、補体固定、Fc受容体結合、タンパク質の安定性、および/または抗原依存性細胞障害活性、またはそれらの欠如など、典型的にはその機能特性の一つ以上を変更するために、Fc領域内に修飾を含むように操作されてもよい。さらに、本発明の抗体は、ここでもまた、抗体の機能的特性の一つ以上を変更するために、化学的に修飾されるか(例えば、一つ以上の化学的部分を抗体に取り付けることができる)、またはそのグリコシル化を変更するために修飾されてもよい。IgG1抗体は、ある特定のFcガンマ受容体(L234A、L235E、およびG237A)へのアフィニティーの低下、およびC1q介在性補体固定(A330SおよびP331S)の減少がそれぞれ結果として起こる、一つ以上およびおそらく全ての以下の突然変異を含む、修飾Fcドメインを担持しうる(EU指標による残基ナンバリング)。別の方法として、Fcガンマ受容体結合の変化(減少または増加)をもたらすことが当該技術分野で公知のその他のアミノ酸置換、およびその組み合わせ、および上述との組み合わせが使用されうる。
【0077】
本発明の抗体のアイソタイプは、IgG1など、IgG2など、IgG4などのIgGであってもよい。所望であれば、抗体のクラスは、公知の技法によって「スイッチ」られてもよい。例えば、元々IgM分子として生成された抗体は、IgG抗体にクラススイッチされる場合がある。クラススイッチング技法は、例えば、IgG1からIgG2またはIgG4へ、IgG2からIgG1またはIgG4へ、またはIgG4からIgG1またはIgG2へと、一つのIgGサブクラスを別のものに変換するためにも使用されうる。異なるIgGサブクラスからの領域の組み合わせによって、定常領域キメラ分子を生成する抗体の操作を実施することもできる。
【0078】
一実施形態では、抗体のヒンジ領域は、ヒンジ領域内のシステイン残基の数が変化するように、例えば、増加または減少するように修飾される。このアプローチは、例えば、Bodmerらによる米国特許第5,677,425号にさらに記載されている。
【0079】
定常領域は、抗体を安定化させるように、例えば、半抗体に分離する二価抗体のリスクを低減させるように修飾されてもよい。例えば、lgG4定常領域では、残基S228(EUナンバリング指数およびKabatによるS241による)は、ヒンジにおける重鎖間ジスルフィド架橋形成を安定化するためのプロリン(P)残基に変異してもよい(例えば、Angal et al.,Mol Immunol.1993;30:105−8を参照)。
【0080】
抗体またはその断片は、それらの相補性決定領域(CDR)の観点から画定されうる。「相補性決定領域」または「超可変領域」という用語は、本明細書で使用される場合、抗原結合に関与するアミノ酸残基が位置する抗体の領域を指す。超可変性の領域またはCDRは、抗体可変ドメインのアミノ酸アライメントの最も高い可変性を有する領域として特定することができる。KabatデータベースなどのデータベースをCDR識別に使用することができ、このCDRは、例えば、軽鎖可変ドメインのアミノ酸残基24〜34(L1)、50〜56(L2)および89〜97(L3)、ならびに重鎖可変ドメインのアミノ酸残基31〜35(H1)、50〜65(H2)および95〜102(H3)を含むものとして画定される(Kabat et al.1991;Sequences of Proteins of Immunological Interest,Fifth Edition,U.S.Department of Health and Human Services,NIH Publication No.91−3242)。別の方法として、CDRを、「超可変ループ」からの残基として画定することができる(軽鎖可変ドメインの残基26〜33(L1)、50〜52(L2)、および91〜96(L3)、ならびに重鎖可変ドメインの残基26〜32(H1)、53〜55(H2)、および96〜101(H3)、Chothia and Lesk,J.Mol.Biol.1987;196:901−917)。典型的には、この領域におけるアミノ酸残基のナンバリングは、上述のKabatらに記載される方法によって実施される。本明細書において、「Kabat位置」、「Kabat残基」、および「Kabatによれば」などの語句は、重鎖可変ドメインまたは軽鎖可変ドメインのためのこのナンバリングシステムを指す。Kabatナンバリングシステムを使用すると、ペプチドの実際の線形アミノ酸配列は、可変ドメインのフレームワーク(FR)またはCDRの短縮化または挿入に対応する、より少ないまたは追加のアミノ酸を含みうる。例えば、重鎖可変ドメインは、CDR H2の残基52の後のアミノ酸挿入(Kabatによる、残基52a、52b、および52c)、および重鎖FR 残基82の後に挿入された残基(例えば、Kabatによる、残基82a、82b、および82cなど)を含みうる。残基のKabatナンバリングは、抗体の配列と「標準」Kabatナンバリング配列との相同性領域でのアライメントにより、所与の抗体について決定されうる。
【0081】
「フレームワーク領域」または「FR」残基という用語は、本明細書に定義されるように、CDR内ではないこれらのV
HまたはV
Lアミノ酸残基を指す。
【0082】
本発明の抗体は、本明細書に開示される特定の抗体のうちの一つ以上からのCDR領域を含みうる。
【0083】
「血液凝固促進抗体」という用語は、例えば、血液凝固のプロセスを加速することによって、および/または一つ以上の凝固因子の酵素活性を増加させることによって血液凝固を増強する抗体を指す。
【0084】
「血液凝固促進活性」という用語は、例えば、血液凝固のプロセスを加速することによって、および/または一つ以上の凝固因子の酵素活性を増加させることによって血液凝固を増強する抗体などの化合物の能力を指す。
【0085】
「抗原」(Ag)という用語は、Agを認識する抗体(Ab)を生成するために、免疫応答性の脊椎動物の免疫化のために使用される分子実体を指す。本明細書において、Agはより広範に称され、かつAbによって特異的に認識される標的分子を含むことが一般に意図されており、したがって、Abを生成するために使用される、免疫化プロセスまたは、例えば、ファージディスプレイなどの他のプロセスで使用される分子の断片または模倣物を含む。
【0086】
本発明は、本明細書に開示される特定の配列に1、2、3、4、または5個のアミノ酸置換ならびに/または欠失および/もしくは挿入を含みうる本発明の抗体またはその抗原結合性断片の変異体を包含する。
【0087】
「置換」変異体は、同数のアミノ酸を有する一つ以上のアミノ酸の置換を含むことが好ましい。置換は、同類置換としうるが、これに限定されない。例えば、アミノ酸は、類似の生化学特性を有するアミノ酸へと置換されてもよく、例えば、塩基性アミノ酸は別の塩基性アミノ酸へと(例えば、リジンからアルギニンへと)置換されてもよく、酸性アミノ酸は別の酸性アミノ酸へと(例えば、グルタミン酸塩からアスパラギン酸塩へと)置換されてもよく、中性アミノ酸は別の中性アミノ酸へと(例えば、スレオニンからセリンへと)置換されてもよく、荷電アミノ酸は別の荷電アミノ酸へと(例えば、グルタミン酸塩からアスパラギン酸塩へと)置換されてもよく、親水性アミノ酸は別の親水性アミノ酸へと(例えば、アスパラギンからグルタミンへと)置換されてもよく、疎水性アミノ酸は別の疎水性アミノ酸へと(例えば、アラニンからバリンへと)置換されてもよく、極性アミノ酸は別の極性アミノ酸へと(例えば、セリンからスレオニンへと)置換されてもよく、芳香族アミノ酸は別の芳香族アミノ酸へと(例えば、フェニルアラニンからトリプトファンへと)置換されてもよく、脂肪族アミノ酸は別の脂肪族アミノ酸へと(例えば、ロイシンからイソロイシンへと)置換されてもよい。
【0088】
好ましい変異体としては、配列に見られるアミノ酸の代わりに、アミノ酸の構造類似体を含むものが挙げられる。
【0089】
エピトープおよびパラトープ
本明細書で使用される場合、「エピトープ」という用語は、抗体(Ab)とその対応する抗原(Ag)などの「抗原結合ポリペプチド」の間の分子相互作用の文脈で定義される。一般に、「エピトープ」は、Abが結合するAg上の区域または領域、すなわちAbと物理的接触する区域または領域を指す。物理的接触は、Ab分子およびAg分子内の原子に対する、様々な基準(例えば、3Åなど、3.5Åなど、4Åなど、4.5Åなど、5Aなどの2〜6Åの距離カットオフ、または溶媒露出度)を使用して定義されうる。
【0090】
FIX/FIXaおよびFX/FXaは、多数の異なるエピトープを含んでもよく、その中には(1)直鎖ペプチドエピトープ、(2)成熟FIX/FIXaまたはFX/FXa構造において相互に近接して位置する一つ以上の非連続アミノ酸からなる構造エピトープ、および(3)炭水化物基などのFIX/FIXaまたはFX/FXaに共有結合した分子構造の全部または一部のいずれかからなるエピトープが含まれる場合があるが、これらに限定されない。
【0091】
所与の抗体(Ab)/抗原(Ag)対のエピトープは、様々な実験的および計算的なエピトープマッピング方法を用いて異なるレベルの詳細で説明し、かつ特徴付けることができる。実験的方法としては、変異誘発法、X線結晶法、核磁気共鳴(NMR)分光法、水素重水素交換質量分析法(HDX−MS)および様々な競合結合方法、当分野に公知の方法が挙げられる。各方法が独特の原理に依存するため、エピトープの説明は、それが決定された方法と密接な関連がある。したがって、用いられるエピトープマッピング方法に応じて、所与のAb/Agペアに対するエピトープは異なる説明をされうる。
【0092】
例えば、Ab(例えば、Fab断片)とそのAgとの間の複合体の空間座標によって定義されるX線由来結晶構造の文脈では、本明細書におけるエピトープという用語は、文脈により別途指定または矛盾しない限り、Ab内の重原子から3.5Åの距離以内に重原子(すなわち、非水素原子)を有することを特徴とするFIX/FIXaまたはFX/FXa残基として特異的に定義される。
【0093】
例えば、X線構造から判定されるアミノ酸レベルで説明されるエピトープは、同一のアミノ酸残基の組を含有する場合には同一であると言われる。少なくとも一つのアミノ酸残基がエピトープによって共有される場合、エピトープは重複すると言われる。アミノ酸残基がエピトープによって共有されない場合、エピトープは分離されている(特有である)と言われる。
【0094】
「パラトープ」という用語の定義は、見方を逆転することによって「エピトープ」の上述の定義に由来する。したがって、「パラトープ」という用語は、抗原が結合する抗体またはその断片上の区域または領域を指し、すなわち、これは抗原に物理的接触をする。
【0095】
Ab(Fab断片など)とそのAgとの間の複合体の空間座標によって定義されるX線由来結晶構造の文脈では、本明細書におけるパラトープという用語は、文脈により別途指定または矛盾しない限り、FIX/FIXaまたはFX/FXa内の重原子から3.5Åの距離以内の重原子(すなわち、非水素原子)を有することを特徴とするAb残基として特異的に定義される。
【0096】
所与の抗体(Ab)/抗原(Ag)対のエピトープおよびパラトープは、日常的な方法によって識別されうる。例えば、エピトープの一般的な位置は、FIX/FIXaまたはFX/FXaの異なる断片または変異体に結合する抗体の能力を評価することによって決定されてもよい。抗体(エピトープ)と接触するFIX/FIXaまたはFX/FXa内の特定のアミノ酸と、FIX/FIXaまたはFX/FXa(パラトープ)と接触する抗体における特定のアミノ酸は、日常的な方法を使用して決定されうる。例えば、抗体および標的分子は組み合わせられてもよく、またAb:Ag複合体は結晶化されてもよい。抗体とその標的との間の相互作用の特異的部位を識別するために、複合体の結晶構造が決定されて、使用されてもよい。
【0097】
抗原上のエピトープは、一つ以上のホットスポット残基、すなわち、同族抗体との相互作用に特に重要な残基を含んでもよく、前記ホットスポット残基の側鎖によって媒介される相互作用は、抗体/抗原相互作用の結合エネルギーに有意に寄与する(Pengら。(2014)PNAS 111、E2656−E2665)。ホットスポット残基は、抗原(ここではFIX/FIXaおよびFX)の試験変異体によって特定することができ、単一エピトープ残基は、例えば、同族抗体への結合のためにアラニンによって置換されている。アラニンとのエピトープ残基の置換が、抗体への結合に強い影響を及ぼす場合、前記エピトープ残基はホットスポット残基とみなされ、したがって抗原への抗体の結合に特に重要である。
【0098】
同じ抗原に結合する抗体は、それらの共通抗原に同時に結合する能力に関して特徴付けることができ、「競合結合」/「ビニング」の対象となる場合がある。本文脈では、「ビニング」という用語は、同じ抗原に結合する抗体をグループ化する方法を指す。抗体の「ビニング」は、標準技法に基づくアッセイにおけるそれらの共通抗原に対する二つの抗体の競合結合に基づいてもよい。
【0099】
抗体の「ビン」は、参照抗体を使用して定義される。二次抗体が参照抗体と同時に抗原に結合することができない場合、二次抗体は、参照抗体と同じ「ビン」に属すると言われる。この場合、参照抗体および二次抗体は、抗原の同一部分に競合的に結合し、「競合抗体」と呼ばれる。二次抗体が参照抗体と同時に抗原に結合することができる場合、二次抗体は、別々の「ビン」に属すると言われる。この場合、参照抗体および二次抗体は、抗原の同一部分に競合的に結合せず、「非競合抗体」と呼ばれる。
【0100】
抗体「ビニング」は、エピトープに関する直接情報を提供しない。
【0101】
競合抗体、すなわち、同一の「ビン」に属する抗体は、同一のエピトープ、オーバーラップしたエピトープ、またはさらには別個のエピトープを有してもよい。後者は、抗原上のそのエピトープに結合した参照抗体が、二次抗体が抗原上のそのエピトープに接触するために必要な空間を占有する場合である(「立体障害」)。非競合抗体は一般に別個のエピトープを有する。したがって、いくつかの実施形態では、本発明の抗体は、本明細書に特異的に開示される抗体のうちの少なくとも一つと同じエピトープに結合することになる。
【0102】
抗体が本明細書に開示される抗FIX/FIXaまたは抗FX/FXa抗体との結合について競合するかどうかを決定するための競合アッセイは、当該技術分野で公知である。例示的な競合アッセイとしては、免疫アッセイ(例えば、ELISAアッセイ、RIAアッセイ)、表面プラズモン共鳴解析(例えば、BIAcore(商標)機器の使用)、バイオレイヤー干渉法(ForteBio(登録商標))、およびフローサイトメトリーが挙げられる。
【0103】
典型的には、競合アッセイは、固体表面へと結合した、または細胞表面上に発現した抗原、試験FIXもしくはFIXa結合抗体、および参照抗体の使用を含む。参照抗体は標識化され、また試験抗体は標識化されない。競合阻害は、試験抗体の存在下で固体表面または細胞に結合した標識化された参照抗体の量を判定することによって測定される。通常、試験抗体は、過剰に存在する(例えば、1倍、5倍、10倍、20倍、100倍、1000倍、10000倍または100000倍)。競合アッセイで競合的であると識別された抗体(すなわち、競合抗体)は、参照抗体と同じエピトープ、または重複エピトープに結合する抗体、および立体障害を生じるために参照抗体によって結合されるエピトープに十分に近位の隣接するエピトープに結合する抗体を含む。
【0104】
例示的な競合アッセイでは、参照抗FIXまたは抗FIXa抗体は、市販の試薬を使用してビオチン化される。ビオチン化参照抗体は、試験抗体または標識化されていない参照抗体の段階希釈液と混合し(自己競合対照)、標識化された参照抗体に対する、試験抗体(または標識化されていない参照抗体)の様々なモル比の混合物(例えば、1倍、5倍、10倍、20倍、100倍、1000倍、10000倍または100000倍)を得る。抗体混合物を、FIXまたはFIXaポリペプチド被覆ELISAプレートに添加する。次いで、プレートを洗浄し、検出試薬としてセイヨウワサビペルオキシダーゼ(HRP)−ストレプトアビジン(strepavidin)をプレートに添加する。標的抗原に結合した標識化された参照抗体の量は、当該技術分野で公知である、発色基質(例えば、TMB(3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン)またはABTS(2,2’’−アジノ−ジ−(3−エチルベンズチアゾリン−6−スルホナート))の添加後に検出される。光学密度読み取り値(OD単位)は、分光計(例えば、SpectraMax(登録商標)M2分光計(分子装置))を使用して作製される。ゼロパーセント阻害に対応する応答(OD単位)は、いかなる競合抗体も含まないウェルから決定される。100%阻害、すなわち、アッセイバックグラウンドに対応する応答(OD単位)は、いかなる標識化された参照抗体または試験抗体も含まないウェルから決定される。各濃度での試験抗体(または標識化されていない参照抗体)によるFIXまたはFIXaに対する標識化された参照抗体の阻害率は、以下のように計算される:%阻害=(1−(OD単位−100%阻害)/(0%阻害−100%阻害))*100。
【0105】
当業者であれば、二つ以上の抗FX/FXa抗体が、結合領域、ビンを共有し、かつ/または競合的に抗原に結合するかどうかを決定するために、類似のアッセイを実施しうることを理解するであろう。当業者であれば、競合アッセイが、当該技術分野で公知の様々な検出システムを使用して実施することができることも理解するであろう。
【0106】
競合結合アッセイで測定されるように、過剰な一つの抗体(例えば、1倍、5倍、10倍、20倍、100倍、1000倍、10000倍または100000倍)が他の抗体の結合を、例えば、少なくとも50%、75%、90%、95%、または99%だけ阻害する場合、試験抗体は、抗原への結合について参照抗体と競合する。
【0107】
特に明記しない限り、競合は、上記の競合ELISAアッセイを使用して決定される。
【0108】
「結合アフィニティー」という用語は、本明細書では、二つの分子間、例えば、抗体またはその断片と抗原との間の非共有相互作用の強度の測定値として使用される。「結合アフィニティー」という用語は、一価の相互作用を説明するために使用される。
【0109】
一価相互作用を介しての二つの分子間、例えば、抗体またはその断片と抗原との間の結合アフィニティーは、平衡解離定数(K
D)を決定することによって定量化されうる。K
Dは、複合体形成および解離の動態を、例えば、表面プラズモン共鳴(SPR)法または等温滴定熱量測定(ITC)法によって測定することによって決定することができる。一価複合体の会合および解離に対応する速度定数は、それぞれ会合速度定数k
a(またはk
on)、および解離速度定数k
d(またはk
off)と呼ばれる。K
Dは、式K
D=k
d/k
aを介して、k
aおよびk
dと関連する。
【0110】
上記の定義にしたがって、所与の抗原に対する異なる抗体の結合アフィニティーの比較など、異なる分子相互作用に関連する結合アフィニティーは、個別の抗体/抗原複合体のK
D値の比較によって比較されてもよい。
【0111】
解離定数の値は、周知の方法によって直接決定することができる。標的に向かう抗体などのリガンドの結合能力を評価するための標準アッセイは、当該技術分野で公知であり、例えば、ELISA、ウエスタンブロット、RIA、およびフローサイトメトリー解析を含む。抗体の結合動態および結合アフィニティーも、SPRなどの当該技術分野で公知の標準アッセイによって評価することができる。しかしながら、抗体/標的相互作用に対するアフィニティーを測定するためだけでなく、相互作用のための熱力学パラメータを導き出すためにも等温滴定熱量測定(ITC)を使用しうることが好ましい。
【0112】
標的への抗体の結合が別の抗体などのその標的の別のリガンドによる標的の結合と比較される、競合結合アッセイを行うことができる。
【0113】
本発明の抗体の、その標的に対するK
Dは、10μM未満など、9μM未満など、8μM未満など、7μM未満など、6μM未満など、5μM未満など、4μM未満など、3μM未満など、2μM未満など、1μM未満など、0.9μM未満など、0.8μM未満など、0.7μM未満など、0.6μM未満など、0.5μM未満など、0.4μM未満など、0.3μM未満など、0.2μM未満など、0.1μM未満などの、100μM未満であってもよい。
【0114】
こうした一実施形態では、抗体は、10μM未満など、9μM未満など、8μM未満など、7μM未満など、6μM未満など、5μM未満など、4μM未満など、3μM未満など、2μM未満など、1μM未満など、0.9μM未満など、0.8μM未満など、0.7μM未満など、0.6μM未満など、0.5μM未満など、0.4μM未満など、0.3μM未満など、0.2μM未満など、0.1μM未満など、0.09μM未満など、0.08μM未満など、0.07μM未満など、0.06μM未満など、0.05μM未満など、0.04μM未満など、0.03μM未満など、0.02μM未満など、0.01μM未満など、9nM未満など、8nM未満など、7nM未満など、6nM未満など、5nM未満など、4nM未満など、3nM未満など、2nM未満など、1nM未満など、0.5nM未満などの、100μMμM未満のFXに対するK
Dを有する抗FXアームを含む二重特異性抗体である。
【0115】
本明細書に記載されるように、抗体およびその抗体断片は、当該技術分野で公知の他の抗体および抗体断片と組み合わされて、二重特異性、三重特異性、または多重特異性抗体分子を作り出してもよい。FVIII補因子機能を模倣する化合物は、その他のFIX(a)およびFX(a)結合ドメインを使用して以前作り出されてきたが、本明細書に記載のFIX(a)および/またはFX(a)結合ドメインを潜在的に各々置換する場合がある。したがって、本発明のFIX(a)およびFX(a)結合ドメインは、少なくとも一つのFIX(a)および/またはFX(a)結合ドメインを含む二重、三重、または多重特異性抗体の一部として個別の構成成分(中間体)分子として別個の興味の対象であることが明らかである。
【0116】
二重、三重、および多重特異性抗体を含む血液凝固促進抗体の活性は、当該技術分野で公知の方法によって決定されうる。標準アッセイは、全血−トロンビン生成試験(TGT)を含み、トロンボエラストグラフィー(TEG)およびFXa生成アッセイによって凝固時間を測定する。
【0117】
同一性
当該技術分野で公知の「同一性」という用語は、配列を比較することによって決定される、二つ以上のポリペプチドの配列の間の関係を指す。当該技術分野では、「同一性」はまた、二つ以上のアミノ酸残基の文字列の間の一致の数によって決定されるような、ポリペプチド間の配列の関連性の程度も意味する。「同一性」は、特定の数学的モデルまたはコンピュータプログラム(すなわち、「アルゴリズム」)によって対処された隙間調整(もしあれば)を有する二つ以上の配列の小さい方の間の完全一致の割合を測定する。関連するポリペプチドの同一性は、公知の方法によって容易に計算することができる。
【0118】
本発明では、EMBOSS−6.6.0からのNeedleman(Needleman et al.J.Mol.Biol.1970;48:443−453)を使用し、それぞれ間隙および延長部についてそれぞれパラメータ10および0.5を使用して(gapopen=10、gapextend=0.5)、類似性および同一性が決定された。
【0119】
医薬製剤
別の態様では、本発明は、本明細書に記載の抗体などの本発明の化合物を含む組成物および製剤を提供する。例えば、本発明は、薬学的に許容可能な担体と共に製剤化された、本発明の一つ以上の抗体を含む医薬組成物を提供する。
【0120】
したがって、本発明の一つの目的は、0.25mg/mL〜250mg/mLの濃度で存在するこうした抗体を含む医薬製剤を提供することであり、また前記製剤は2.0〜10.0のpHを有する。製剤は、緩衝系、保存剤、等張化剤、キレート剤、安定剤、または界面活性剤、ならびにそれらの様々な組み合わせのうちの一つ以上をさらに含んでもよい。医薬組成物に保存剤、等張剤、キレート剤、安定剤、および界面活性剤を使用することは、当業者には周知である。Remington:The Science and Practice of Pharmacy、19
thedition,1995を参照しうる。
【0121】
一実施形態では、医薬製剤は水性製剤である。こうした製剤は典型的には溶液または懸濁液であるが、コロイド、分散剤、乳濁液、および多相材料も含みうる。用語「水性製剤」は、少なくとも50%w/wの水を含む製剤として定義される。同様に、「水溶液」という用語は、少なくとも50%w/wの水を含む溶液として定義され、また「水性懸濁液」という用語は、少なくとも50%w/wの水を含む懸濁液として定義される。
【0122】
別の実施形態では、医薬製剤は、使用前に溶媒および/または希釈剤を加える凍結乾燥製剤である。
【0123】
さらなる態様では、医薬製剤はこうした抗体の水溶液、およびこの抗体が1mg/mL以上の濃度で存在する緩衝液を含み、前記製剤は約2.0〜約10.0のpHを有する。
【0124】
一実施形態では、本発明は前記組成物の内容物を有する注入装置に関する。一部の実施形態では、本発明の医薬組成物は、注入装置の使用および/または注入装置の中への収容が意図されている。一部の実施形態では、注入装置は、使い捨て、事前充填式、Flextouch(登録商標)タイプ(供給元:Novo Nordisk A/S,Denmark)の複数回投与式のペンである。一部の実施形態では、注入装置は、単一ショット装置である。
【0125】
一部の実施形態では、注入装置は、複数の所定の用量の薬剤を送達するように構成されたものなどの固定用量装置であり、時として複数の固定用量装置または固定用量、複数ショット装置と呼ばれる。
【0126】
一実施形態では、本発明の医薬組成物は、20ゲージ以上の針を有する管を備える注入装置を使用して投与される。
【0127】
一実施形態では、本明細書の表1による二重特異性抗体は、20ゲージ以上の針を有する管を備える注入装置を使用して投与される。
【0128】
一実施形態では、本明細書の表1による二重特異性抗体は、ゲージ20〜36の針を有する管を備える注入装置を使用して投与される。こうした一実施形態では、二重特異性抗体は、bimAb05−0745、bimAb05−3761、bimAb05−3761、bimAb05−2112、bimAb05−2113、bimAb05−2114、bimAb05−3769、bimAb05−4271、bimAb05−4756、bimAb05−0396、bimAb05−0417、およびbimAb05−0438からなるリストから選択される。
【0129】
投与と用量
抗体などの本発明の化合物は、静脈内、筋肉内、皮下など、非経口的に投与されてもよい。別の方法として、本発明の抗体は、経口的または局所的などの、非注射経路を介して投与されてもよい。本発明の抗体は、予防的に投与されてもよい。本発明の抗体は、(要求に応じて)治療的に投与されてもよい。
【0130】
送達される化合物の用量は、状態の重度に依存して、初回量および維持量として、一日あたり約0.01mg〜500mgの化合物であってもよく、好ましくは一日あたり約0.1mg〜250mgであってもよく、より好ましくは一日、一週間、二週間、または一ヶ月あたり約0.5mg〜約250mgであってもよい。適切な用量は、特定の化合物について、そのインビボ半減期または平均滞留時間およびその生物活性を含む、その化合物の特性に基づいて調整されてもよい。例えば、送達される化合物は、一実施形態では一週間に一回、または別の実施形態では一週間おきに一回、または別の実施形態では一ヶ月に一回、かつ前記実施形態のいずれかでは、例えば体重1kgあたり0.025、0.05、0.075、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5または10mgの用量で投与される可能性がある。
【0131】
本明細書に開示される化合物を含有する組成物は、予防的な処置のために、そして/または一部の実施形態では治療的な処置のために投与することができる。治療的な用途では、組成物は、上述のような何らかの出血障害などの疾患を患っている対象に、疾患およびその合併症を治癒、緩和、または部分的に阻止するのに十分な量で投与される。これを達成するために適切な量は、「治療有効量」と定義される。当業者によって理解されるように、この目的のために有効な量は、疾患または傷害の重度、ならびに対象の体重および全身状態に依存する。
【0132】
実施形態
本発明は、以下の実施形態によってさらに説明される。
【0133】
1.配列番号1による第IX因子(FIX)および/またはその活性型(FIXa)に結合することができる抗体またはその抗原結合性断片。
【0134】
2.抗体またはその抗原結合性断片が、本明細書に記載されるような「BinB」の一部である、実施形態1に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0135】
3.抗体またはその抗原結合性断片が参照抗体と競合し、その参照抗体が、
a.配列番号35によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号39によって識別された軽鎖可変ドメイン、
b.配列番号43によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号47によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
c.配列番号51によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号55によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
d.配列番号67によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号71によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
e.配列番号1202によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号1206によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
f.配列番号1210によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号1214によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
g.配列番号1218によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号1222によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
h.配列番号1226によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号1230によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
i.配列番号1234によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号1238によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
j.配列番号1242によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号1246によって識別された軽鎖可変ドメインを含む、実施形態1に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0136】
4.参照抗体がFabである、前述の実施形態に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0137】
5.抗体またはその抗原結合性断片が、
a.配列番号35によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である重鎖可変ドメイン、および配列番号39によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である軽鎖可変ドメイン、または
b.配列番号43によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である重鎖可変ドメイン、および配列番号47によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である軽鎖可変ドメイン、または
c.配列番号51によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である重鎖可変ドメイン、および配列番号55によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である軽鎖可変ドメイン、または
d.配列番号67によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である重鎖可変ドメイン、および配列番号71によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である軽鎖可変ドメイン、または
e.配列番号1202によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である重鎖可変ドメイン、および配列番号1206によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である軽鎖可変ドメイン、または
f.配列番号1210によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である重鎖可変ドメイン、および配列番号1214によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である軽鎖可変ドメイン、または
g.配列番号1218によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である重鎖可変ドメイン、および配列番号1222によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である軽鎖可変ドメイン、または
h.配列番号1226によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である重鎖可変ドメイン、および配列番号1230によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である軽鎖可変ドメイン、または
i.配列番号1234によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である重鎖可変ドメイン、および配列番号1238によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である軽鎖可変ドメイン、または
j.配列番号1242によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である重鎖可変ドメイン、および配列番号1246によって識別された配列に対し、少なくとも90%同一である軽鎖可変ドメインを含む、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0138】
6.重鎖可変ドメインが、識別された配列番号35、43、51、67、1202、1210、1218、1226、1234、または1242によって識別された配列のそれぞれに対して少なくとも92、94、96、97、98、99、99.1、または99.2%同一である、実施形態5に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0139】
7.軽鎖可変ドメインが、識別された配列番号39、47、55、71、1206、1214、1222、1230、1238、または1246によって識別された配列のそれぞれに対して少なくとも92、94、96、97、98、99、99.1、または99.2%同一である、実施形態5に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0140】
8.重鎖可変ドメインおよび軽鎖可変ドメインの両方が、識別された配列番号に対して少なくとも92%、94%、96%、97%、98%、99%、99.1%、または99.2%同一である、実施形態6および7に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0141】
9.抗体またはその抗原結合性断片が、配列番号1のアミノ酸残基L337、R338、S339、T340、K341、およびT343のうちの一つ以上を含むエピトープに結合することができる、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0142】
10.抗体またはその抗原結合性断片が、配列番号1のアミノ酸残基R338を含むエピトープに結合することができる、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0143】
11.抗体またはその抗原結合性断片が、配列番号1のアミノ酸残基R338およびK341を含むエピトープに結合することができる、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0144】
12.抗体またはその抗原結合性断片が、配列番号1のアミノ酸残基L337、R338、S339、T340、K341、およびT343のうちの二つまたは三つを含むエピトープに結合することができる、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0145】
13.抗体またはその抗原結合性断片が、配列番号1のアミノ酸残基L337、R338、S339、T340、K341、およびT343のうちの四つまたは五つを含むエピトープに結合することができる、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0146】
14.抗体またはその抗原結合性断片が、配列番号1の
a.R338、S339、T340、K341、およびT343、
b.L337、S339、T340、K341、およびT343、
c.L337、R338、T340、K341、およびT343、
d.L337、R338、S339、K341、およびT343、
e.L337、R338、S339、T340、およびT343、
f.L337、R338、S339、T340、およびK341、
g.L337、R338、S339、およびT340、または
h.R338、T340、およびK341
を含むエピトープに結合することができる、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0147】
15.抗体またはその抗原結合性断片が、アミノ酸残基
a.配列番号1のR338、T340、およびK341、または
b.配列番号1のL337、R338、S339、T340、およびK341、を含むエピトープに結合することができる、実施形態1〜11のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0148】
16.以下のアミノ酸残基、
a.重鎖可変ドメイン(配列番号67)内のH30、D31、W53、D56、S102、S104、Y106、およびN107、および軽鎖可変ドメイン(配列番号71)内のY91およびS92であって、任意に、列挙された10個のパラトープアミノ酸残基内に、1個、2個、または3個のアミノ酸置換を含むもの、または
b.重鎖可変ドメイン(配列番号51)内のH30、D31、W53、S102、S104、Y106、およびN107、および軽鎖可変ドメイン(配列番号55)内の残基Y91およびS92であって、任意に、列挙された9個のパラトープアミノ酸残基内に、1個、2個、または3個のアミノ酸置換を含むもの、を有するパラトープを含む、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0149】
17.以下のアミノ酸残基、重鎖可変ドメイン(配列番号35)内のD30、D31、W53、S102、S10、およびN107、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号39)内のY91およびS92を含み、任意に列挙された8個のパラトープアミノ酸残基内に、1個、2個、または3個のアミノ酸置換を含むパラトープを含む、実施形態1〜16のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0150】
18.前記置換が同類置換である、実施形態16または17に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0151】
19.抗体またはその抗原結合性断片が、
a.
i.配列番号35によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの重鎖CDR配列、および
ii.配列番号39によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの軽鎖CDR配列、または
b.
i.配列番号43によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの重鎖CDR配列、および
ii.配列番号47によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの軽鎖CDR配列、または
c.
i.配列番号51によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの重鎖CDR配列、および
ii.配列番号55によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの軽鎖CDR配列、または
d.
i.配列番号67によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの重鎖CDR配列、および
ii.配列番号71によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの軽鎖CDR配列、または
e.
i.配列番号1202によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの重鎖CDR配列、および
ii.配列番号1206によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの軽鎖CDR配列、または
f.
i.配列番号1210によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの重鎖CDR配列、および
ii.配列番号1214によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの軽鎖CDR配列、または
g.
i.配列番号1218によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの重鎖CDR配列、および
ii.配列番号1222によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの軽鎖CDR配列、または
h.
i.配列番号1226によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの重鎖CDR配列、および
ii.配列番号1230によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの軽鎖CDR配列、または
i.
i.配列番号1234により識別された重鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの重鎖CDR配列、および
ii.配列番号1238によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの軽鎖CDR配列、または
j.
i.配列番号1242によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの重鎖CDR配列、および
ii.配列番号1246によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの軽鎖CDR配列を含む、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0152】
20.三つの重鎖CDR配列が、識別された配列番号のCDRと比較して、8個など、7個など、6個などの最大で9個のアミノ酸変化を有する、実施形態19に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0153】
21.三つの重鎖CDR配列が、識別された配列番号のCDRと比較して、4個など、3個など、2個などの最大で5個、または最大で1個のアミノ酸変化を有する、実施形態19に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0154】
22.三つの軽鎖CDR配列が、識別された配列番号のCDRと比較して、8個など、7個など、6個などの最大で9個のアミノ酸変化を有する、実施形態19に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0155】
23.三つの軽鎖CDR配列が、識別された配列番号のCDRと比較して、4個など、3個など、2個などの最大で5個、または最大で1個のアミノ酸変化を有する、実施形態19に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0156】
24.抗体またはその抗原結合性断片が、
a.配列番号35によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号39によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
b.配列番号43によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号47によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
c.配列番号51によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号55によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
d.配列番号67によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号71によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
e.配列番号1202によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号1206によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
f.配列番号1210によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号1214によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
g.配列番号1218によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号1222によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
h.配列番号1226によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号1230によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
i.配列番号1234によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号1238によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
j.配列番号1242によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号1246によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列を含む、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0157】
25.抗体またはその抗原結合性断片が、
a.配列番号35によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号39によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
b.配列番号43によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号47によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
c.配列番号51によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号55によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
d.配列番号67によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号71によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
e.配列番号1202によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号1206によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
f.配列番号1210によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号1214によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
g.配列番号1218によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号1222によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
h.配列番号1226によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号1230によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
i.配列番号1234によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号1238によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
j.配列番号1242によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号1246によって識別された軽鎖可変ドメインを含む、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0158】
26.FX(配列番号2)および/またはその活性型(FXa)に結合することができる抗体またはその抗原結合性断片。
【0159】
27.抗体またはその抗原結合性断片が「Bin2」の一部である、実施形態26に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0160】
28.抗体またはその抗原結合性断片が参照抗体と競合し、該参照抗体が、
a.配列番号467によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号471によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
b.配列番号483によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号487によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
c.配列番号707によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号711によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
d.配列番号731によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号735によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
e.配列番号907によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号911によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
f.配列番号1075によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号1079によって識別された軽鎖可変ドメインを含む、実施形態26に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0161】
29.参照抗体がFabである、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体。
【0162】
30.抗体またはその抗原結合性断片が、配列番号467、483、707、731、907、または1075によって識別された配列と少なくとも90%同一の重鎖可変ドメインと、配列番号471、487、711、735、911、または1079によって識別された配列と少なくとも90%同一の軽鎖可変ドメインとを含む、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0163】
31.重鎖可変ドメインが、配列番号467、483、707、731、907、または1075によって識別された配列に対して少なくとも92、94、96、97、98、99、99.1、または99.2%同一である、実施形態30に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0164】
32.軽鎖可変ドメインが、配列番号471、487、711、735、911、または1079によって識別された配列に対して少なくとも92、94、96、97、98、99、99.1、または99.2%同一である、実施形態30に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0165】
33.重鎖可変ドメインおよび軽鎖可変ドメインの両方が、識別された配列番号に対して少なくとも92、94、96、97、98、99、または99.1%同一である、実施形態31および32に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0166】
34.抗体またはその抗原結合性断片が、FX(a)のアミノ酸残基E103、Q104、V108、R113、T116、L117、D119、I125、T127、E228、F229、Y230、E266、R287、P291、I292、P304、L419、K420、D423、R424、M426、K427、およびT428のうちの一つ以上を含むエピトープに結合することができる、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0167】
35.抗体またはその抗原結合性断片が、FX(a)のアミノ酸残基E103、Q104、V108、R113、T116、L117、D119、I125、T127、E228、F229、Y230、E266、R287、P291、I292、P304、L419、K420、D423、R424、M426、K427、およびT428のうちの15、16、17、18、19、20、21、22、23、または24個を含むエピトープに結合することができる、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0168】
36.抗体またはその抗原結合性断片が、FX(a)のアミノ酸残基Y230、D423、R424、およびK427を含むエピトープに結合することができる、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0169】
37.抗体またはその抗原結合性断片が、FX(a)のアミノ酸残基E103、Q104、V108、R113、T116、L117、D119、I125、T127、E228、F229、Y230、E266、R287、P291、I292、P304、L419、K420、D423、R424、M426、K427、およびT428を含むエピトープに結合することができる、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0170】
38.重鎖可変ドメイン(配列番号467)内の以下のアミノ酸残基、K23、S25、G26、Y27、F29、W33、D52、S54、D55、F57、S77、H100、Y101、Y102、N103、S104、および軽鎖可変ドメイン(配列番号471)内の残基V29、S30、S31、Y33、Y50、Q52、S54、R55、R57、およびD94を含むパラトープを含み、任意に列挙された26個のパラトープアミノ酸残基内に1個、2個、3個、4個、または5個のアミノ酸置換、欠失、または挿入を含む、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0171】
39.抗体またはその抗原結合性断片が、FX(a)のアミノ酸残基E103、Q104、V108、R113、T116、L117、A118、D119、I125、T127、S227、E228、Y230、R287、I292、L303、P304、L419、K420、D423、R424、M426、K427、およびT428のうちの一つ以上を含むエピトープに結合することができる、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0172】
40.抗体またはその抗原結合性断片が、FX(a)のアミノ酸残基E103、Q104、V108、R113、T116、L117、A118、D119、I125、T127、S227、E228、Y230、R287、I292、L303、P304、L419、K420、D423、R424、M426、K427、およびT428のうちの15、16、17、18、19、20、21、22、23、または24個を含むエピトープに結合することができる、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0173】
41.抗体またはその抗原結合性断片が、FX(a)のアミノ酸残基E103、Q104、V108、R113、T116、L117、D119、I125、T127、E228、F229、Y230、E266、R287、P291、I292、P304、L419、K420、D423、R424、M426、K427およびT428を含むエピトープに結合することができる、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0174】
42.可変重鎖ドメイン(配列番号483)内の以下のアミノ酸残基、K23、G24、S25、G26、Y27、W33、D52、S54、D55、Y57、S77、L99、H100、Y101、Y102、N103、およびS104、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号487)内の残基S30、S31、Y33、Y50、Q52、S54、R55、R57、Y92およびD94を含むパラトープを含み、任意に、列挙された27個のパラトープアミノ酸残基内に1個、2個、3個、4個、または5個のアミノ酸置換、欠失、または挿入を含む、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0175】
43.前記置換が同類置換である、実施形態38または42に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0176】
44.抗体またはその抗原結合性断片が、
a.配列番号467によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの重鎖CDR配列、および
配列番号471によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの軽鎖CDR配列、または
b.配列番号483によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの重鎖CDR配列、および
配列番号487によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列と比較して、最大で10個のアミノ酸変化を有する三つの軽鎖CDR配列を含む、実施形態26〜43のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0177】
45.三つの重鎖CDR配列が、識別された配列番号のCDRと比較して、8個など、7個など、6個などの最大で9個のアミノ酸変化を有する、実施形態44に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0178】
46.三つの重鎖CDR配列が、識別された配列番号のCDRと比較して、4個など、3個など、2個などの最大で5個、または最大で1個のアミノ酸変化を有する、実施形態44に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0179】
47.三つの軽鎖CDR配列が、識別された配列番号のCDRと比較して、8個など、7個など、または6個などの最大で9個のアミノ酸変化を有する、実施形態44に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0180】
48.三つの軽鎖CDR配列が、識別された配列番号のCDRと比較して、4個など、3個など、2個などの最大で5個、または最大で1個のアミノ酸変化を有する、実施形態44に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0181】
49.抗体またはその抗原結合性断片が、
a.配列番号467によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号471によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
b.配列番号483によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号487によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
c.配列番号555によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号559によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
d.配列番号587によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号591によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
e.配列番号707によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号711によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
f.配列番号731によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号735によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
g.配列番号907によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号911によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列、または
h.配列番号1075によって識別された重鎖可変ドメインのCDR配列、および配列番号1079によって識別された軽鎖可変ドメインのCDR配列を含む、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0182】
50.抗体またはその抗原結合性断片が、
a.配列番号467によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号471によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
b.配列番号483によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号487によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
c.配列番号555によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号559によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
d.配列番号587によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号591によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
e.配列番号707によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号711によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
f.配列番号731によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号735によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
g.配列番号907によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号911によって識別された軽鎖可変ドメイン、または
h.配列番号1075によって識別された重鎖可変ドメイン、および配列番号1079によって識別された軽鎖可変ドメインを含む、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0183】
51.配列番号1によるFIXまたはその活性型(FIXa)、およびFX(配列番号2)またはその活性型(FXa)に結合することができる多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0184】
52.抗体が、前述の実施形態1〜50のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片を含む、実施形態51に記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。0
【0185】
53.抗体が前述の実施形態2〜25のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片を含む、実施形態51に記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0186】
54.抗体が前述の実施形態26〜50のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片を含む、実施形態51に記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0187】
55.抗体が前述の実施形態27〜50のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片を含む、実施形態51に記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0188】
56.抗体が前述の実施形態1〜25のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片、および前述の実施形態26〜50のいずれかに記載の抗原結合性断片を含む、実施形態51に記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。0
【0189】
57.抗体が前述の実施形態2〜25のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片、および前述の実施形態27〜50のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片を含む、実施形態51に記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0190】
58.
a.配列番号38によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号42によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
b.配列番号38によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号42によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号486によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号490によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
c.配列番号46によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号50によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
d.配列番号54によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号58によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
e.配列番号54によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号58によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号486によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号490によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
f.配列番号54によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号58によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号558によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号562によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
g.配列番号54によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号58によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号590によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号594によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
h.配列番号54によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号58によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号710によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号714によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
i.配列番号54によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号58によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号734によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号738によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
j.配列番号54によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号58によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号910によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号914によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
k.配列番号54によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号58によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号1078によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号1082によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
l.配列番号70によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号74によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
m.配列番号70によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号74によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号486によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号490によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
n.配列番号1205によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号1209によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号1213によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号1217によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
o.配列番号1221によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号1225によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
p.配列番号1229によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号1233によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
q.配列番号1237によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号1241によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
r.配列番号1245によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号1249によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
配列番号470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
配列番号474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または、を含む、実施形態51〜57のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0191】
59.
a.それぞれ配列番号36、37、および38によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号40、41、および42によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号468、469、および470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号472、473、および474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
b.それぞれ配列番号36、37、および38によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号40、41、および42によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号484、485、および486によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号488、489、および490によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
c.それぞれ配列番号44、45、および46によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号48、49、および50によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号468、469、および470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号472、473、および474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
d.それぞれ配列番号52、53、および54によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号56、57、および58によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号468、469、および470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号472、473、および474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
e.それぞれ配列番号52、53、および54によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号56、57、および58によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号708、709、および710によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号712、713、および714によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
f.それぞれ配列番号52、53、および54によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号56、57、および58によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列あって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号732、733、および734によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号736、737、および738によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
g.それぞれ配列番号52、53、および54によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号56、57、および58によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号908、909、および910によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号912、913、および914によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
h.それぞれ配列番号52、53、および54によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号56、57、および58によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号1076、1077、および1078によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号1080、1081、および1082によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
i.それぞれ配列番号52、53、および54によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号56、57、および58によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号484、485、および486によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号488、489、および490によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
j.それぞれ配列番号68、69、および70によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号72、73、および74によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号468、469、および470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号472、473、および474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
k.それぞれ配列番号68、69、および70によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号72、73、および74によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号484、485、および486によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号488、489、および490によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
l.それぞれ配列番号1203、1204、および1205によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号1207、1208、および1209によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号468、469、および470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号472、473、および474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
m.それぞれ配列番号1211、1212、および1213によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号1215、1216、および1217によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号468、469、および470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号472、473、および474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
n.それぞれ配列番号1219、1220、および1221によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号1223、1224、および1225によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号468、469、および470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号472、473、および474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
o.それぞれ配列番号1227、1228、および1229によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号1231、1232、および1233によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号468、469、および470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号472、473、および474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
p.それぞれ配列番号1235、1236、および1237によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号1239、1240、および1241によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号468、469、および470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号472、473、および474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、または
q.それぞれ配列番号1243、1244、および1245によって識別された抗FIX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号1247、1248、および1249によって識別された抗FIX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、
それぞれ配列番号468、469、および470によって識別された抗FX(a)抗体重鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、および
それぞれ配列番号472、473、および474によって識別された抗FX(a)抗体軽鎖CDR1〜3配列であって、任意に1個、2個、または3個のアミノ酸置換および/または欠失および/または挿入を含むもの、を含む、実施形態51〜57のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0192】
60.抗体が、FIX(a)およびFX(a)を特異的に結合することができる二重特異性抗体であり、結合ドメインが、mAb01−9933/mAb01−8174、mAb01−9933/mAb01−9772、mAb01−9978/mAb01−8174、mAb01−9978/mAb01−9772、mAb01−9985/mAb01−8174、mAb01−9985/mAb01−9772、mAb01−9994/mAb01−8174、mAb01−9994/mAb01−9772、mAb01−9985/mAb11−1431、mAb01−9985/mAb11−1434、mAb01−9985/mAb11−1457、mAb01−9985/mAb11−1480、mAb01−9985/mAb11−1121、mAb01−9985/mAb11−1125、mAb11−0173/mAb01−8174、mAb11−1204/mAb01−8174、mAb11−1495/mAb01−8174、mAb11−1501/mAb01−8174またはmAb11−1502/mAb01−8174からなるmAb対である、実施形態51に記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0193】
61.抗体またはその抗原結合性断片が、血液凝固促進抗体である、実施形態のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0194】
62.抗体またはその抗原結合性断片が、FIXaの血液凝固促進活性を増加することができる、実施形態51〜60のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0195】
63.抗体またはその抗原結合性断片が、FXに対するFIXaの酵素活性を増加することができる、実施形態51〜60のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0196】
64.抗体またはその抗原結合性断片がFVIIIおよび/またはFVIIIaを機能的に置換することができる、実施形態51〜60のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0197】
65.抗体またはその抗原結合性断片が、二重特異性抗体である、実施形態51〜64のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0198】
66.FXに対するFIXaの酵素活性の増加が一価のワンアームドの抗FIX/FIXa抗体を使用する本明細書に記載のFXa生成アッセイで決定され、FIXaの少なくとも80%の飽和をもたらすワンアームドの抗体濃度を使用して測定された場合、刺激指数が少なくとも1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、2400、2500、3000、3500、4000、4500、5000、5500、6000、6500、7000、7500、8000、8500、9000、9500、10000、10500、11000、11500、12000、12500、13000、13500、13730、14000、14500、15000、15500、16000、16500、17000、17500、18000、18500、19000または19500倍である、実施形態63〜65のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0199】
67.前記抗体またはその抗原結合性断片が、本明細書の実施例16に記載のTGTアッセイ中で(HA−PRPで)、900nMの化合物濃度において少なくとも47、48、49、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、または107の平均ピークトロンビン(単位nM)を提供することができる、実施形態51〜65のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0200】
68.抗体アイソタイプがIgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4またはそれらの組み合わせである、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体。
【0201】
69.前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片、および任意に一つ以上の薬学的に許容可能な担体を含む、医薬組成物。
【0202】
70.阻害物質を伴うまたは伴わない血友病Aなどの凝固障害または血液凝固障害の治療のための実施形態69に記載の抗体またはその抗原結合性断片を含む、医薬組成物。
【0203】
71.凝固障害または血液凝固障害の治療方法で使用するための前述の実施形態のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片または組成物。
【0204】
72.阻害物質を伴うまたは伴わない血友病Aの治療に使用するための、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または組成物。
【0205】
73.凝固障害または血液凝固障害に患う対象を治療する方法であって、前述の実施形態のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または組成物を前記対象に投与することを含む、方法。
【0206】
74.凝固障害または血液凝固障害が、血友病Aまたは阻害物質を有する血友病Aである、実施形態73に記載の方法。
【0207】
75.それを必要とする対象の治療のための薬剤を製造するための、実施形態1〜69のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または組成物の使用。
【0208】
76.阻害物質を伴うまたは伴わない血友病Aの治療のための薬剤を製造するための、実施形態1〜69のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または組成物の使用。
【0209】
77.実施形態1〜68のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片を発現する真核細胞。
【0210】
78.実施形態1〜69のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または組成物、および使用説明書を含むキット。
【0211】
79.抗体またはその抗原結合性断片が、血液凝固促進多重特異性抗体で使用するための構成成分(中間体)である、実施形態1〜25のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0212】
80.抗体またはその抗原結合性断片が、血液凝固促進多重特異性抗体で使用するための構成成分(中間体)である、実施形態26〜50のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0213】
81.抗体またはその抗原結合性断片が、血液凝固促進多重特異性抗体の製造に使用するための構成成分(中間体)である、実施形態1〜25のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0214】
82.抗体またはその抗原結合性断片が、血液凝固促進多重特異性抗体の製造に使用するための構成成分(中間体)である、実施形態26〜50のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0215】
83.前記抗体の血液凝固促進活性が、国際特許公開公報第2018/141863号に開示された多重特異性抗体よりも改良されている、実施形態61〜68のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0216】
84.前記改良が、一価のワンアームド(OA)抗FIXa抗体を使用するFXa生成アッセイ(本明細書の実施例12に記載のような)、血友病A(HA)血漿TGTアッセイ(本明細書の実施例15に記載のような)、HA−PPP TGTアッセイもしくはHA−PRP TGTアッセイ(本明細書の実施例16に記載のような)、またはマウス尾静脈切断(Transsection)(TVT)モデル(本明細書の実施例17に記載のような)などの、本明細書に開示されるアッセイを使用して決定される、実施形態83に記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0217】
85.抗体またはその抗原結合性断片が、実施形態14に記載の抗体またはその抗原結合性断片、および実施形態36または37に記載の抗体またはその抗原結合性断片を含む二重特異性抗体である、実施形態51に記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0218】
86.FXに対するFIXaの酵素活性の刺激が、一価のワンアームドの抗FIX/FIXa抗体を用いた本明細書の実施例12に記載のようにFXa生成アッセイで決定され、FIXaの少なくとも80%の飽和をもたらすワンアームドの抗体濃度を使用して測定された場合、刺激指数が少なくとも1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、2400、2500、3000、3500、4000、4500、5000、5500、6000、6500、7000、7500、8000、8500、9000、9500、10000、10500、11000、11500、12000、12500、13000、13500、13730、14000、14500、15000、15500、16000、16500、17000、17500、18000、18500、19000または19500倍である、実施形態85に記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0219】
87.前記抗体またはその抗原結合性断片が、本明細書の実施例16に記載のTGTアッセイ内(HA−PRP内)で、900nMの化合物濃度において少なくとも47、48、49、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、または107の平均ピークトロンビン(単位nM)を提供することができる、実施形態85のいずれかに記載の多重特異性抗体またはその抗原結合性断片。
【0220】
88.抗体アイソタイプがIgG1またはIgG4である、実施形態85〜87のいずれかに記載の抗体。
【0221】
89.実施形態85〜88のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片、および任意に一つ以上の薬学的に許容可能な担体を含む、医薬組成物。
【0222】
90.阻害物質を伴うまたは伴わない血友病Aなどの凝固障害または血液凝固障害の治療のための実施形態89に記載の抗体またはその抗原結合性断片を含む、医薬組成物。
【0223】
91.凝固障害または血液凝固障害の治療方法で使用するための実施形態83〜90のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または組成物。
【0224】
92.阻害物質を伴うまたは伴わない血友病Aの治療に使用するための、実施形態91のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または組成物。
【0225】
93.凝固障害または血液凝固障害を患う対象を治療する方法であって、実施形態83〜90のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または組成物を前記対象に投与することを含む、方法。
【0226】
94.凝固障害または血液凝固障害が、血友病Aまたは阻害物質を有する血友病Aである、実施形態93に記載の方法。
【0227】
95.それを必要とする対象の治療のための薬剤を製造するための、実施形態83〜89のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または組成物の使用。
【0228】
96.阻害物質を伴うまたは伴わない血友病Aの治療のための薬剤を製造するための、実施形態83〜89のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または組成物の使用。
【0229】
97.実施形態83〜88のいずれか一つに記載の抗体またはその抗原結合性断片を発現する真核細胞。
【0230】
98.実施形態83〜89のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または組成物、および使用説明書を含むキット。
【0231】
99.FIX(a)に結合することができる抗体または抗原結合性断片が、血液凝固促進多重特異性抗体で使用するための構成成分(中間体)である、実施形態83〜88のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0232】
100.FIX(a)に結合することができる抗体またはその抗原結合性断片が、血液凝固促進多重特異性抗体の製造に使用するための構成成分(中間体)である、実施形態83〜88のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0233】
101.抗体またはその抗原結合性断片が、血液凝固促進多重特異性抗体の製造に使用するための構成成分(中間体)である、実施形態83〜88のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0234】
102.実施形態51〜69のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または組成物を含む注入装置。
【0235】
103.実施形態83〜90のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または組成物を含む注入装置。
【0236】
104.前記装置が、使い捨ておよび/または事前充填式および/または複数回投与式の装置(ペンなど)である、実施形態102に記載の注入装置。
【0237】
105.前記装置が、事前充填式のペンである、実施形態104に記載の注入装置。
【0238】
106.前記装置が、複数回投与式のペンである、実施形態104に記載の注入装置。
【0239】
107.前記注入装置が20〜36ゲージの針を有する管を備える、実施形態102、104、105、または106のいずれかに記載の注入装置。
【0240】
108.前記装置が、使い捨ておよび/または事前充填式および/または複数回投与式の装置(ペンなど)である、実施形態103に記載の注入装置。
【0241】
109.前記装置が、事前充填式のペンである、実施形態103に記載の注入装置。
【0242】
110.前記装置が、複数回投与式のペンである、実施形態108に記載の注入装置。
【0243】
111.前記注入装置が20〜36ゲージの針を有する管を備える、実施形態103、108、109、または110のいずれかに記載の注入装置。
【0244】
一部の実施形態では、本発明の抗体またはその抗原結合性断片は、FIX(配列番号1)および/またはその活性型(FIXa)に、およびFX(配列番号2)および/またはその活性型(FXa)に結合することができる血液凝固促進二重特異性抗体である。
【0245】
一実施形態では、二重特異性抗体(bimAb)はbimAb05−0745であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号68): DYAMH
VH CDR2(配列番号69): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号70): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号72): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号73): KASRLDR
VL CDR3(配列番号74): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0246】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−0746であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号44): DYAMH
VH CDR2(配列番号45): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号46): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号48): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号49): KASRLER
VL CDR3(配列番号50): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0247】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−1229であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号4): DYAMH
VH CDR2(配列番号5): GISWRGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号6): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号8): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号9): KASRLER
VL CDR3(配列番号10): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号460): TSWIV
VH CDR2(配列番号461): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号462): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号464): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号465): GASSRAR
VL CDR3(配列番号466): QQFGSSRLFT
【0248】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−2112であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号68): DYAMH
VH CDR2(配列番号69): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号70): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号72): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号73): KASRLDR
VL CDR3(配列番号74): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号484): TSWIS
VH CDR2(配列番号485): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号486): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号488): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号489): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号490): QQYGDSQLFT
【0249】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−2113であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号36): DYAMH
VH CDR2(配列番号37): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号38): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号40): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号41): KASKLDR
VL CDR3(配列番号42): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号484): TSWIS
VH CDR2(配列番号485): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号486): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号488): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号489): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号490): QQYGDSQLFT
【0250】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−2114であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号484): TSWIS
VH CDR2(配列番号485): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号486): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号488): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号489): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号490): QQYGDSQLFT
【0251】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−2115であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号44): DYAMH
VH CDR2(配列番号45): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号46): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号48): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号49): KASRLER
VL CDR3(配列番号50): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号484): TSWIS
VH CDR2(配列番号485): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号486): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号488): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号489): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号490): QQYGDSQLFT
【0252】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−2375であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号4): DYAMH
VH CDR2(配列番号5): GISWRGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号6): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号8): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号9): KASRLER
VL CDR3(配列番号10): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0253】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−2379であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号4): DYAMH
VH CDR2(配列番号5): GISWRGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号6): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号8): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号9): KASRLER
VL CDR3(配列番号10): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号476): TSWIV
VH CDR2(配列番号477): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号478): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号480): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号481): GASSRAR
VL CDR3(配列番号482): QQFGSSRLFT
【0254】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−2532であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号12): DYAMH
VH CDR2(配列番号13): GISWRGDIIGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号14): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号16): RASKSISSWLA
VL CDR2(配列番号17): KASRLDR
VL CDR3(配列番号18): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号460): TSWIV
VH CDR2(配列番号461): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号462): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号464): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号465): GASSRAR
VL CDR3(配列番号466): QQFGSSRLFT
【0255】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−3279であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号36): DYAMH
VH CDR2(配列番号37): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号38): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号40): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号41): KASKLDR
VL CDR3(配列番号42): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号460): TSWIV
VH CDR2(配列番号461): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号462): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号464): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号465): GASSRAR
VL CDR3(配列番号466): QQFGSSRLFT
【0256】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−3409であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号44): DYAMH
VH CDR2(配列番号45): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号46): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号48): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号49): KASRLER
VL CDR3(配列番号50): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号460): TSWIV
VH CDR2(配列番号461): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号462): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号464): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号465): GASSRAR
VL CDR3(配列番号466): QQFGSSRLFT
【0257】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−3416であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号460): TSWIV
VH CDR2(配列番号461): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号462): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号464): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号465): GASSRAR
VL CDR3(配列番号466): QQFGSSRLFT
【0258】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−3755であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号68): DYAMH
VH CDR2(配列番号69): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号70): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号72): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号73): KASRLDR
VL CDR3(配列番号74): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号460): TSWIV
VH CDR2(配列番号461): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号462): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号464): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号465): GASSRAR
VL CDR3(配列番号466): QQFGSSRLFT
【0259】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−3761であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号36): DYAMH
VH CDR2(配列番号37): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号38): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号40): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号41): KASKLDR
VL CDR3(配列番号42): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0260】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−3769であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0261】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−3770であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号60): DYAMH
VH CDR2(配列番号61): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号62): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号64): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号65): KASRLER
VL CDR3(配列番号66): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0262】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−3862であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号20): DYAMH
VH CDR2(配列番号21): GISWRGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号22): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号24): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号25): KASRLDR
VL CDR3(配列番号26): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0263】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−3863であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号28): DYAMH
VH CDR2(配列番号29): GISWRGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号30): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号32): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号33): KASRLER
VL CDR3(配列番号34): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0264】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−3880であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号76): DYAMH
VH CDR2(配列番号77): GISWRGDIKGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号78): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号80): RASKSISSWLA
VL CDR2(配列番号81): KASRLDR
VL CDR3(配列番号82): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0265】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−3886であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号84): DYAMH
VH CDR2(配列番号85): GISWRGDIKGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号86): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号88): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号89): KASRLDR
VL CDR3(配列番号90): LEYNSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0266】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−3955であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号92): DYAMH
VH CDR2(配列番号93): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号94): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号96): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号97): KAQRLDR
VL CDR3(配列番号98): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0267】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4100であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号100): DYAMH
VH CDR2(配列番号101): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号102): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号104): RASQSIKSWLA
VL CDR2(配列番号105): KASRLDR
VL CDR3(配列番号106): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0268】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4114であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号108): DYAMH
VH CDR2(配列番号109): GISWKGDIGGYADSVKG
VH CDR3(配列番号110): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号112): RASKSISSWLA
VL CDR2(配列番号113): KASRLER
VL CDR3(配列番号114): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0269】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4121であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号116): DYAMH
VH CDR2(配列番号117): GISWKGDIGGYADSVKG
VH CDR3(配列番号118): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号120): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号121): KASRLER
VL CDR3(配列番号122): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0270】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4220であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号212): DYAMH
VH CDR2(配列番号213): GISWKGDIGGYADSVKG
VH CDR3(配列番号214): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号216): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号217): KASKLDR
VL CDR3(配列番号218): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0271】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4226であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号220): DYAMH
VH CDR2(配列番号221): GISWKGDIGGYADSVKG
VH CDR3(配列番号222): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号224): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号225): KASKLER
VL CDR3(配列番号226): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0272】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4283であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号228): DYAMH
VH CDR2(配列番号229): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号230): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号232): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号233): KASKLDR
VL CDR3(配列番号234): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0273】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4289であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号236): DYAMH
VH CDR2(配列番号237): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号238): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号240): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号241): KASKLER
VL CDR3(配列番号242): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0274】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4292であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号252): DYAMH
VH CDR2(配列番号253): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号254): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号256): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号257): KASKLER
VL CDR3(配列番号258): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0275】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4293であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号244): DYAMH
VH CDR2(配列番号245): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号246): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号248): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号249): KASKLDR
VL CDR3(配列番号250): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0276】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4387であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号260): DYAMH
VH CDR2(配列番号261): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号262): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号264): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号265): KASKLDR
VL CDR3(配列番号266): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0277】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4392であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号268): DYAMH
VH CDR2(配列番号269): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号270): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号272): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号273): KASKLER
VL CDR3(配列番号274): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0278】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4419であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号124): DYAMH
VH CDR2(配列番号125): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号126): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号128): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号129): KASKLDR
VL CDR3(配列番号130): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0279】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4422であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号276): DYAMH
VH CDR2(配列番号277): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号278): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号280): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号281): KASKLDR
VL CDR3(配列番号282): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0280】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4428であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号284): DYAMH
VH CDR2(配列番号285): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号286): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号288): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号289): KASKLER
VL CDR3(配列番号290): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0281】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4443であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号300): DYAMH
VH CDR2(配列番号301): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号302): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号304): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号305): KASKLER
VL CDR3(配列番号306): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0282】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4444であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号292): DYAMH
VH CDR2(配列番号293): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号294): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号296): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号297): KASKLDR
VL CDR3(配列番号298): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0283】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4601であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号188): DYAMH
VH CDR2(配列番号189): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号190): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号192): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号193): KASRLDR
VL CDR3(配列番号194): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0284】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4604であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号140): DYAMH
VH CDR2(配列番号141): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号142): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号144): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号145): KASRLDR
VL CDR3(配列番号146): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0285】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4608であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号204): DYAMH
VH CDR2(配列番号205): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号206): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号208): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号209): KASRLDR
VL CDR3(配列番号210): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0286】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4611であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号180): DYAMH
VH CDR2(配列番号181): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号182): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号184): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号185): KASRLDR
VL CDR3(配列番号186): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0287】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4612であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号196): DYAMH
VH CDR2(配列番号197): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号198): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号200): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号201): KASRLDR
VL CDR3(配列番号202): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0288】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4613であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号172): DYAMH
VH CDR2(配列番号173): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号174): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号176): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号177): KASRLDR
VL CDR3(配列番号178): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0289】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4615であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号164): DYAMH
VH CDR2(配列番号165): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号166): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号168): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号169): KASRLDR
VL CDR3(配列番号170): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0290】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4617であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号148): DYAMH
VH CDR2(配列番号149): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号150): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号152): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号153): KASRLDR
VL CDR3(配列番号154): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0291】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4618であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号156): DYAMH
VH CDR2(配列番号157): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号158): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号160): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号161): KASRLDR
VL CDR3(配列番号162): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0292】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4684であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号500): TSWIS
VH CDR2(配列番号501): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号502): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号504): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号505): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号506): QQFGDSQLFT
【0293】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4685であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号508): TSWIS
VH CDR2(配列番号509): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号510): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号512): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号513): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号514): QQFGDSQLFT
【0294】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4686であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号516): TSWIS
VH CDR2(配列番号517): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号518): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号520): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号521): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号522): QQFGDSQLFT
【0295】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4687であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号524): TSWIS
VH CDR2(配列番号525): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号526): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号528): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号529): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号530): QQFGDSQLFT
【0296】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4688であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号532): TSWIS
VH CDR2(配列番号533): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号534): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号536): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号537): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号538): QQFGDSQLFT
【0297】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4689であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号540): TSWIV
VH CDR2(配列番号541): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号542): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号544): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号545): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号546): QQFGDSQLFT
【0298】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4690であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号556): TSWIV
VH CDR2(配列番号557): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号558): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号560): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号561): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号562): QQYGDSQLFT
【0299】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4692であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号564): TSWIS
VH CDR2(配列番号565): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号566): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号568): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号569): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号570): QQYGDSQLFT
【0300】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4693であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号572): TSWIS
VH CDR2(配列番号573): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号574): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号576): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号577): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号578): QQYGDSQLFT
【0301】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4694であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号580): TSWIS
VH CDR2(配列番号581): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号582): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号584): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号585): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号586): QQYGDSQLFT
【0302】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4695であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号492): TSWIS
VH CDR2(配列番号493): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号494): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号496): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号497): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号498): QQYGDSQLFT
【0303】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4696であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号588): TSWIV
VH CDR2(配列番号589): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号590): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号592): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号593): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号594): QQYGDSQLFT
【0304】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4697であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号596): TSWIV
VH CDR2(配列番号597): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号598): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号600): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号601): GASSRAR
VL CDR3(配列番号602): QQYGDSRLFT
【0305】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4698であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号604): TSWIS
VH CDR2(配列番号605): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号606): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号608): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号609): GASSRAR
VL CDR3(配列番号610): QQYGDSRLFT
【0306】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4699であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号612): TSWIS
VH CDR2(配列番号613): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号614): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号616): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号617): GASSRAR
VL CDR3(配列番号618): QQYGDSRLFT
【0307】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4700であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号620): TSWIS
VH CDR2(配列番号621): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号622): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号624): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号625): GASSRAR
VL CDR3(配列番号626): QQYGDSRLFT
【0308】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4701であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号628): TSWIS
VH CDR2(配列番号629): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号630): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号632): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号633): GASSRAR
VL CDR3(配列番号634): QQYGDSRLFT
【0309】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4702であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号636): TSWIS
VH CDR2(配列番号637): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号638): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号640): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号641): GASSRAR
VL CDR3(配列番号642): QQYGDSRLFT
【0310】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4703であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号644): TSWIV
VH CDR2(配列番号645): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号646): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号648): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号649): GASSRAR
VL CDR3(配列番号650): QQYGDSRLFT
【0311】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4704であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号652): TSWIV
VH CDR2(配列番号653): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号654): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号656): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号657): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号658): QQFGDSRLFT
【0312】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4705であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号660): TSWIS
VH CDR2(配列番号661): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号662): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号664): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号665): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号666): QQFGDSRLFT
【0313】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4706であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号668): TSWIS
VH CDR2(配列番号669): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号670): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号672): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号673): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号674): QQFGDSRLFT
【0314】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4707であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号676): TSWIS
VH CDR2(配列番号677): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号678): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号680): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号681): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号682): QQFGDSRLFT
【0315】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4708であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号684): TSWIS
VH CDR2(配列番号685): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号686): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号688): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号689): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号690): QQFGDSRLFT
【0316】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4709であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号692): TSWIS
VH CDR2(配列番号693): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号694): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号696): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号697): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号698): QQFGDSRLFT
【0317】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4710であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号700): TSWIV
VH CDR2(配列番号701): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号702): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号704): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号705): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号706): QQFGDSRLFT
【0318】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4788であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号308): DYAMH
VH CDR2(配列番号309): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号310): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号312): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号313): KASRLDR
VL CDR3(配列番号314): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0319】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4884であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号316): DYAMH
VH CDR2(配列番号317): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号318): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号320): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号321): KASRLDR
VL CDR3(配列番号322): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0320】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4895であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号340): DYAMH
VH CDR2(配列番号341): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号342): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号344): RASQSIQSWLA
VL CDR2(配列番号345): KASRLDR
VL CDR3(配列番号346): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0321】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4896であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号324): DYAMH
VH CDR2(配列番号325): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号326): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号328): RASQKISSWLA
VL CDR2(配列番号329): KASRLDR
VL CDR3(配列番号330): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0322】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4898であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号332): DYAMH
VH CDR2(配列番号333): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号334): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号336): RASQQISSWLA
VL CDR2(配列番号337): KASRLDR
VL CDR3(配列番号338): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0323】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4903であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号356): DYAMH
VH CDR2(配列番号357): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号358): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号360): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号361): KASRLDR
VL CDR3(配列番号362): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0324】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4906であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号348): DYAMH
VH CDR2(配列番号349): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号350): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号352): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号353): KASRLDK
VL CDR3(配列番号354): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0325】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4910であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号364): DYAMH
VH CDR2(配列番号365): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号366): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号368): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号369): KASRLDR
VL CDR3(配列番号370): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0326】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4914であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号372): DYAMH
VH CDR2(配列番号373): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号374): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号376): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号377): KASRLDR
VL CDR3(配列番号378): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0327】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4915であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号380): DYAMH
VH CDR2(配列番号381): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号382): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号384): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号385): KASRLDR
VL CDR3(配列番号386): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0328】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4919であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号388): DYAMH
VH CDR2(配列番号389): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号390): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号392): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号393): KASRLDR
VL CDR3(配列番号394): LEYQSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0329】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4920であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号404): DYAMH
VH CDR2(配列番号405): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号406): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号408): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号409): KASRLDR
VL CDR3(配列番号410): LEYSSWIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0330】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4921であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号396): DYAMH
VH CDR2(配列番号397): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号398): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号400): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号401): KASRLDR
VL CDR3(配列番号402): LEYKSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0331】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4924であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号420): DYAMH
VH CDR2(配列番号421): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号422): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号424): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号425): KASRLDR
VL CDR3(配列番号426): LEYNSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0332】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4927であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号412): DYAMH
VH CDR2(配列番号413): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号414): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号416): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号417): KASRLDR
VL CDR3(配列番号418): LEYRSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0333】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5092であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号428): DYAMH
VH CDR2(配列番号429): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号430): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号432): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号433): KASKLDR
VL CDR3(配列番号434): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0334】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5095であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号132): DYAMH
VH CDR2(配列番号133): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号134): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号136): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号137): KASRLDR
VL CDR3(配列番号138): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0335】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5204であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号436): DYAMH
VH CDR2(配列番号437): GISWRGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号438): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号440): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号441): KASKLDR
VL CDR3(配列番号442): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0336】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5205であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号444): DYAMH
VH CDR2(配列番号445): GISWRGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号446): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号448): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号449): KASRLER
VL CDR3(配列番号450): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0337】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5240であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号452): DYAMH
VH CDR2(配列番号453): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号454): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号456): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号457): KASRLDR
VL CDR3(配列番号458): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0338】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5339であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号772): TSWIS
VH CDR2(配列番号773): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号774): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号776): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号777): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号778): QQFGSSQLFT
【0339】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5340であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号708): TSWIV
VH CDR2(配列番号709): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号710): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号712): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号713): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号714): QQFGSSQLFT
【0340】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5341であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号780): TSWIS
VH CDR2(配列番号781): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号782): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号784): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号785): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号786): QQFGSSQLFT
【0341】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5342であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号764): TSWIS
VH CDR2(配列番号765): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号766): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号768): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号769): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号770): QQFGSSQLFT
【0342】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5343であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号788): TSWIS
VH CDR2(配列番号789): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH C1DR3(配列番号790): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号792): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号793): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号794): QQFGSSQLFT
【0343】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5344であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号796): TSWIS
VH CDR2(配列番号797): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号798): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号800): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号801): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号802): QQFGSSQLFT
【0344】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5345であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号820): TSWIS
VH CDR2(配列番号821): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号822): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号824): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号825): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号826): QQFGESQLFT
【0345】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5346であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号804): TSWIV
VH CDR2(配列番号805): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号806): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号808): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号809): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号810): QQFGSSQLFT
【0346】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5347であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号828): TSWIS
VH CDR2(配列番号829): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号830): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号832): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号833): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号834): QQFGESQLFT
【0347】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5348であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号812): TSWIV
VH CDR2(配列番号813): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号814): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号816): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号817): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号818): QQFGSSQLFT
【0348】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5349であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号836): TSWIS
VH CDR2(配列番号837): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号838): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号840): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号841): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号842): QQFGESQLFT
【0349】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5350であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号716): TSWIV
VH CDR2(配列番号717): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号718): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号720): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号721): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号722): QQFGESQLFT
【0350】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5351であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号844): TSWIS
VH CDR2(配列番号845): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号846): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号848): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号849): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号850): QQFGESQLFT
【0351】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5352であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号852): TSWIS
VH CDR2(配列番号853): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号854): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号856): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号857): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号858): QQFGESQLFT
【0352】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5353であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号876): TSWIS
VH CDR2(配列番号877): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号878): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号880): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号881): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号882): QQFGNSQLFT
【0353】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5354であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号860): TSWIV
VH CDR2(配列番号861): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号862): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号864): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号865): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号866): QQFGESQLFT
【0354】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5355であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号884): TSWIS
VH CDR2(配列番号885): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号886): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号888): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号889): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号890): QQFGNSQLFT
【0355】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5356であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号868): TSWIV
VH CDR2(配列番号869): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号870): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号872): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号873): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号874): QQFGESQLFT
【0356】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5357であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号892): TSWIS
VH CDR2(配列番号893): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号894): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号896): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号897): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号898): QQFGNSQLFT
【0357】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5358であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号724): TSWIV
VH CDR2(配列番号725): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号726): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号728): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号729): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号730): QQFGNSQLFT
【0358】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5359であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号900): TSWIS
VH CDR2(配列番号901): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号902): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号904): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号905): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号906): QQFGNSQLFT
【0359】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5361であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号924): TSWIV
VH CDR2(配列番号925): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号926): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号928): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号929): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号930): QQFGNSQLFT
【0360】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5362であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号908): TSWIS
VH CDR2(配列番号909): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号910): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号912): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号913): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号914): QQFGNSQLFT
【0361】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5363であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号732): TSWIV
VH CDR2(配列番号733): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号734): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号736): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号737): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号738): QQFGQSQLFT
【0362】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5364であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号916): TSWIV
VH CDR2(配列番号917): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号918): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号920): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号921): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号922): QQFGNSQLFT
【0363】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5365であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号932): TSWIS
VH CDR2(配列番号933): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号934): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号936): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号937): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号938): QQFGQSQLFT
【0364】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5366であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号940): TSWIS
VH CDR2(配列番号941): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号942): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号944): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号945): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号946): QQFGQSQLFT
【0365】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5367であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号964): TSWIV
VH CDR2(配列番号965): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号966): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号968): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号969): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号970): QQFGQSQLFT
【0366】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5369であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号972): TSWIV
VH CDR2(配列番号973): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号974): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号976): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号977): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号978): QQFGQSQLFT
【0367】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5370であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号948): TSWIS
VH CDR2(配列番号949): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号950): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号952): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号953): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号954): QQFGQSQLFT
【0368】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5371であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号740): TSWIV
VH CDR2(配列番号741): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号742): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号744): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号745): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号746): QQFGDAQLFT
【0369】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5372であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号956): TSWIS
VH CDR2(配列番号957): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号958): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号960): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号961): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号962): QQFGQSQLFT
【0370】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5373であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号980): TSWIS
VH CDR2(配列番号981): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号982): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号984): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号985): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号986): QQFGDAQLFT
【0371】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5374であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号988): TSWIS
VH CDR2(配列番号989): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号990): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号992): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号993): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号994): QQFGDAQLFT
【0372】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5375であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1012): TSWIV
VH CDR2(配列番号1013): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1014): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号1016): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1017): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1018): QQFGDAQLFT
【0373】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5377であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1020): TSWIV
VH CDR2(配列番号1021): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1022): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号1024): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1025): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1026): QQFGDAQLFT
【0374】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5378であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号996): TSWIS
VH CDR2(配列番号997): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号998): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号1000): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1001): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1002): QQFGDAQLFT
【0375】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5379であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号748): TSWIV
VH CDR2(配列番号749): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号750): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号752): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号753): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号754): QQFGDTQLFT
【0376】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5380であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1004): TSWIS
VH CDR2(配列番号1005): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1006): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号1008): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1009): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1010): QQFGDAQLFT
【0377】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5381であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1028): TSWIS
VH CDR2(配列番号1029): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1030): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号1032): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1033): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1034): QQFGDTQLFT
【0378】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5383であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1052): TSWIS
VH CDR2(配列番号1053): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1054): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号1056): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1057): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1058): QQFGDTQLFT
【0379】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5384であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1036): TSWIS
VH CDR2(配列番号1037): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1038): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号1040): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1041): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1042): QQFGDTQLFT
【0380】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5385であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1060): TSWIS
VH CDR2(配列番号1061): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1062): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号1064): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1065): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1066): QQFGDTQLFT
【0381】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5386であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1044): TSWIS
VH CDR2(配列番号1045): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1046): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号1048): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1049): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1050): QQFGDTQLFT
【0382】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5387であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1068): TSWIV
VH CDR2(配列番号1069): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1070): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号1072): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1073): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1074): QQFGDTQLFT
【0383】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5388であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1076): TSWIV
VH CDR2(配列番号1077): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1078): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号1080): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1081): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1082): QQFGDTQLFT
【0384】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5389であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1100): TSWIS
VH CDR2(配列番号1101): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1102): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号1104): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1105): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1106): QQFGDNQLFT
【0385】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5390であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号756): TSWIV
VH CDR2(配列番号757): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号758): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号760): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号761): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号762): QQFGDNQLFT
【0386】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5391であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1108): TSWIS
VH CDR2(配列番号1109): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1110): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号1112): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1113): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1114): QQFGDNQLFT
【0387】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5392であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1084): TSWIS
VH CDR2 (配列番号1085): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1086): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号1088): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1089): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1090): QQFGDNQLFT
【0388】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5393であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1116): TSWIS
VH CDR2(配列番号1117): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1118): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号1120): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1121): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1122): QQFGDNQLFT
【0389】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5394であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1092): TSWIS
VH CDR2(配列番号1093): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1094): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号1096): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1097): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1098): QQFGDNQLFT
【0390】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5395であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1124): TSWIV
VH CDR2(配列番号1125): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1126): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号1128): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1129): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1130): QQFGDNQLFT
【0391】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5396であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1132): TSWIV
VH CDR2(配列番号1133): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1134): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号1136): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1137): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1138): QQFGDNQLFT
【0392】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5397であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1156): TSWIS
VH CDR2(配列番号1157): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1158): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号1160): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1161): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1162): QQFGDDQLFT
【0393】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5399であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1164): TSWIS
VH CDR2(配列番号1165): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1166): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号1168): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1169): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1170): QQFGDDQLFT
【0394】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5400であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1140): TSWIS
VH CDR2(配列番号1141): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1142): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号1144): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1145): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1146): QQFGDDQLFT
【0395】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5401であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1172): TSWIS
VH CDR2(配列番号1173): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1174): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号1176): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1177): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1178): QQFGDDQLFT
【0396】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5402であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1148): TSWIS
VH CDR2(配列番号1149): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1150): LHYYHSEEFDV
VL CDR1(配列番号1152): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1153): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1154): QQFGDDQLFT
【0397】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5403であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1180): TSWIV
VH CDR2(配列番号1181): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1182): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号1184): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1185): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1186): QQFGDDQLFT
【0398】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5406であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1188): TSWIV
VH CDR2(配列番号1189): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号1190): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号1192): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号1193): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号1194): QQFGDDQLFT
【0399】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−5413であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号52): DYAMH
VH CDR2(配列番号53): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号54): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号56): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号57): KASKLER
VL CDR3(配列番号58): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号548): TSWIV
VH CDR2(配列番号549): MIDPSDSYTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号550): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号552): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号553): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号554): QQFGDSQLFT
【0400】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4271であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1203): DYAMH
VH CDR2(配列番号1204): GISWKGDIGGYVDSVKG
VH CDR3(配列番号1205): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号1207): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号1208): KASKLDR
VL CDR3(配列番号1209): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0401】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−4756であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1211): DYAMH
VH CDR2(配列番号1212): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号1213): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号1215): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号1216): KASKLER
VL CDR3(配列番号1217): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0402】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−0396であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1219): DYAMH
VH CDR2(配列番号1220): GISWRGDIGGYAKSVKG
VH CDR3(配列番号1221): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号1223): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号1224): KASKLDR
VL CDR3(配列番号1225): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0403】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−0417であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1227): DYAMH
VH CDR2(配列番号1228): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号1229): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号1231): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号1232): KASKLDR
VL CDR3(配列番号1233): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0404】
一実施形態では、二重特異性抗体はbimAb05−0438であり、抗FIX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号1235): DYAMH
VH CDR2(配列番号1236): GISWRGDIGGYVKSVKG
VH CDR3(配列番号1237): SYGSGSFYNAFDS
VL CDR1(配列番号1239): RASQSISSWLA
VL CDR2(配列番号1240): KASKLDR
VL CDR3(配列番号1241): LEYSSYIRT
また、抗FX(a)アームは以下のCDR配列を含む:
VH CDR1(配列番号468): TSWIV
VH CDR2(配列番号469): MIDPSDSFTSYSPSFQG
VH CDR3(配列番号470): LHYYNSEEFDV
VL CDR1(配列番号472): RASQSVSSSYLA
VL CDR2(配列番号473): GQSSRTR
VL CDR3(配列番号474): QQFGDSQLFT
【0405】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号67および配列番号71に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0406】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号43および配列番号47に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0407】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号3および配列番号7に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号459および配列番号463に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0408】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号67および配列番号71に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号483および配列番号487に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0409】
一実施7形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号35および配列番号39に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号483および配列番号487に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0410】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号483および配列番号487に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0411】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号43および配列番号47に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号483および配列番号487に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0412】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号3および配列番号7に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0413】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号3および配列番号7に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号475および配列番号479に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0414】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号11および配列番号15に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号459および配列番号463に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0415】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号35および配列番号39に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号459および配列番号463に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0416】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号43および配列番号47に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号459および配列番号463に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0417】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号459および配列番号463に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0418】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号67および配列番号71に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号459および配列番号463に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0419】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号35および配列番号39に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0420】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0421】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号59および配列番号63に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0422】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号19および配列番号23に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0423】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号27および配列番号31に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0424】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号75および配列番号79に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0425】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号83および配列番号87に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0426】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号91および配列番号95に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0427】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号99および配列番号103に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0428】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号107および配列番号111に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0429】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号115および配列番号119に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0430】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号211および配列番号215に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0431】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号219および配列番号223に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0432】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号227および配列番号231に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0433】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号235および配列番号239に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0434】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号251および配列番号255に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0435】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号243および配列番号247に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0436】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号259および配列番号263に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0437】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号267および配列番号271に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0438】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号123および配列番号127に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0439】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号275および配列番号279に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0440】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号283および配列番号287に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0441】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号299および配列番号303に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0442】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号291および配列番号295に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0443】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号187および配列番号191に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0444】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号139および配列番号143に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0445】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号203および配列番号207に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0446】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号179および配列番号183に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0447】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号195および配列番号199に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0448】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号171および配列番号175に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0449】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号163および配列番号167に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0450】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号147および配列番号151に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0451】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号155および配列番号159に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0452】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号499および配列番号503に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0453】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号507および配列番号511に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0454】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号515および配列番号519に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0455】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号523および配列番号527に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0456】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号531および配列番号535に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0457】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号539および配列番号543に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0458】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号555および配列番号559に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0459】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号563および配列番号567に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0460】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号571および配列番号575に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0461】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号579および配列番号583に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0462】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号491および配列番号495に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0463】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号587および配列番号591に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0464】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号595および配列番号599に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0465】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号603および配列番号607に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0466】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号611および配列番号615に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0467】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号619および配列番号623に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0468】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号627および配列番号631に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0469】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号635および配列番号639に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0470】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号643および配列番号647に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0471】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号651および配列番号655に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0472】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号659および配列番号663に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0473】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号667および配列番号671に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0474】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号675および配列番号679に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0475】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号683および配列番号687に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0476】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号691および配列番号695に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0477】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号699および配列番号703に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0478】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号307および配列番号311に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0479】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号315および配列番号319に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0480】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号339および配列番号343に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0481】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号323および配列番号327に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0482】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号331および配列番号335に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0483】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号355および配列番号359に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0484】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号347および配列番号351に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0485】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号363および配列番号367に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0486】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号371および配列番号375に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0487】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号379および配列番号383に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0488】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号387および配列番号391に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0489】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号403および配列番号407に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0490】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号395および配列番号399に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0491】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号419および配列番号423に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0492】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号411および配列番号415に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0493】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号427および配列番号431に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0494】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号131および配列番号135に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0495】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号435および配列番号439に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0496】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号443および配列番号447に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0497】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号451および配列番号455に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0498】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号771および配列番号775に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0499】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号707および配列番号711に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0500】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号779および配列番号783に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0501】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号763および配列番号767に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0502】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号787および配列番号791に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0503】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号795および配列番号799に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0504】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号819および配列番号823に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0505】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号803および配列番号807に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0506】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号827および配列番号831に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0507】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号811および配列番号815に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0508】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号835および配列番号839に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0509】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号715および配列番号719に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0510】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号843および配列番号847に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0511】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号851および配列番号855に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0512】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号875および配列番号879に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0513】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号859および配列番号863に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0514】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号883および配列番号887に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0515】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号867および配列番号871に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0516】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号891および配列番号895に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0517】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号723および配列番号727に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0518】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号899および配列番号903に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0519】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号923および配列番号927に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0520】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号907および配列番号911に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0521】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号731および配列番号735に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0522】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号915および配列番号919に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0523】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号931および配列番号935に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0524】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号939および配列番号943に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0525】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号963および配列番号967に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0526】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号971および配列番号975に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0527】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号947および配列番号951に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0528】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号739および配列番号743に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0529】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号955および配列番号959に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0530】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号979および配列番号983に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0531】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号987および配列番号991に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0532】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1011および配列番号1015に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0533】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1019および配列番号1023に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0534】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号995および配列番号999に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0535】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号747および配列番号751に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0536】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1003および配列番号1007に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0537】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1027および配列番号1031に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0538】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1051および配列番号1055に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0539】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1035および配列番号1039に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0540】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1059および配列番号1063に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0541】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1043および配列番号1047に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0542】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1067および配列番号1071に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0543】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1075および配列番号1079に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0544】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1099および配列番号1103に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0545】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号755および配列番号759に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0546】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1107および配列番号1111に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0547】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1083および配列番号1087に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0548】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1115および配列番号1119に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0549】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1091および配列番号1095に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0550】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1123および配列番号1127に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0551】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1131および配列番号1135に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0552】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1155および配列番号1159に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0553】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1163および配列番号1167に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0554】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1139および配列番号1143に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0555】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1171および配列番号1175に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0556】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1147および配列番号1151に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0557】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1179および配列番号1183に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0558】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号1187および配列番号1191に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0559】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号51および配列番号55に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号547および配列番号551に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0560】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号1202および配列番号1206に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0561】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号1210および配列番号1214に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0562】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号1218および配列番号1222に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0563】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号1226および配列番号1230に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0564】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号1234および配列番号1238に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0565】
一実施形態では、二重特異性抗体は、それぞれ配列番号1242および配列番号1246に対応する抗FIX(a)アームVHドメインおよびVLドメイン、および
それぞれ配列番号467および配列番号471に対応する抗FX(a)アームVHドメインおよびVLドメインを含む。
【0566】
一実施形態では、本発明の抗FIX(a)抗体またはその抗原結合性断片のパラトープは、重鎖可変ドメイン(配列番号67)内のアミノ酸残基H30、D31、W53、D56、S102、S104、Y106,およびN107、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号71)内の残基Y91およびS92を含む。
【0567】
一実施形態では、本発明の抗FIX(a)抗体またはその抗原結合性断片は、重鎖可変ドメイン(配列番号67)内のパラトープアミノ酸残基H30、D31、W53、D56、S102、S104、Y106、およびN107、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号71)内の残基Y91およびS92から成る群内に、1個、2個、または3個のアミノ酸置換または欠失を含む。
【0568】
別の実施形態では、本発明の抗FIX(a)抗体またはその抗原結合性断片のパラトープは、重鎖可変ドメイン(配列番号35)内のアミノ酸残基D30、D31、W53、S102、S104、およびN107、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号39)内の残基Y91およびS92を含む。
【0569】
別の実施形態では、本発明の抗FIX(a)抗体は、重鎖可変ドメイン(配列番号35)内のパラトープアミノ酸残基D30、D31、W53、S102、S104、およびN107、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号39)内の残基Y91およびS92からなる群内に1個、2個、または3個のアミノ酸置換または欠失を含む。
【0570】
一実施形態では、本発明の抗体またはその抗原結合性断片のCDR配列は、CDRの一部である抗FIX(a)パラトープアミノ酸残基によって説明されうる。
【0571】
こうした一実施形態では、抗FIX(a)パラトープCDRは、
【化1】
であり、
ここで、パラトープアミノ酸残基は太字であり、Xは自然発生のアミノ酸残基を表す。
【0572】
別のこうした実施形態では、抗FIX(a)パラトープCDRは、
【化2】
であり、
ここで、パラトープアミノ酸残基は太字であり、Xは自然発生のアミノ酸残基を表す。
【0573】
別のこうした実施形態では、抗FIX(a)パラトープCDRは、
【化3】
であり、
ここで、パラトープアミノ酸残基は太字であり、Xは自然発生のアミノ酸残基を表す。
【0574】
一実施形態では、本発明の抗FX(a)抗体のパラトープは、重鎖可変ドメイン(配列番号467)内の残基K23、S25、G26、Y27、F29、W33、D52、S54、D55、F57、S77、H100、Y101、Y102、N103、およびS104、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号471)内の残基V29、S30、S31、Y33、Y50、Q52、S54、R55、R57、およびD94を含む。
【0575】
別の実施形態では、本発明の抗FX(a)抗体は、パラトープの重鎖可変ドメイン(配列番号467)内の残基K23、S25、G26、Y27、F29、W33、D52、S54、D55、F57、S77、H100、Y101、Y102、N103、およびS104、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号471)内の残基V29、S30、S31、Y33、Y50、Q52、S54、R55、R57、およびD94からなる群内に1個、2個、または3個のアミノ酸置換または欠失を含む。
【0576】
別の実施形態では、本発明の抗FX(a)抗体のパラトープは、可変重鎖ドメイン(配列番号483)内の残基K23、G24、S25、G26、Y27、W33、D52、S54、D55、Y57、S77、L99、H100、Y101、Y102、N103、およびS104、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号487)内の残基S30、S31、Y33、Y50、Q52、S54、R55、R57、Y92、およびD94を含む。
【0577】
別の実施形態では、本発明の抗FX(a)抗体は、パラトープの可変重鎖ドメイン(配列番号483)内の残基K23、G24、S25、G26、Y27、W33、D52、S54、D55、Y57、S77、L99、H100、Y101、Y102、N103、およびS104、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号487)内の残基S30、S31、Y33、Y50、Q52、S54、R55、R57、Y92、およびD94からなる群内に1個、2個、または3個のアミノ酸置換または欠失を含む。
【0578】
一実施形態では、こうした抗体のCDR配列は、CDRの一部である抗FX(a)パラトープアミノ酸残基によって説明されうる。
【0579】
こうした一実施形態では、抗FX(a)パラトープCDRは、
【化4】
であり、
ここで、パラトープアミノ酸残基は太字であり、Xは自然発生のアミノ酸残基を表す。
【0580】
別のこうした実施形態では、抗FX(a)パラトープCDRは、
【化5】
であり、
ここで、パラトープアミノ酸残基は太字であり、Xは自然発生のアミノ酸残基を表す。
【0581】
一実施形態では、本発明の抗体は、FIX(配列番号1)に結合することができる第一の抗原結合部位、および/またはその活性型(FIXa)、およびFX(配列番号2)に結合することができる第二の抗原結合部位、および/またはその活性型(FXa)を含む、FXに対するFIXaの酵素活性を刺激することができる多重特異性抗体またはその抗原結合性断片である。
【0582】
こうした一実施形態では、第一の抗原結合部位は、重鎖可変ドメイン(配列番号35)内のアミノ酸残基D30、D31、W53、S102、S104、およびN107、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号39)内のアミノ酸残基Y91およびS92を含むパラトープを含み、また第二の抗原結合部位は、可変重鎖ドメイン(配列番号483)内のアミノ酸残基K23、G24、S25、G26、Y27、W33、D52、S54、D55、Y57、S77、L99、H100、Y101、Y102、N103、およびS104、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号487)内のアミノ酸残基S30、S31、Y33、Y50、Q52、S54、R55、R57、Y92、およびD94を含むパラトープを含む。
【0583】
こうした一実施形態では、第一の抗原結合部位は、重鎖可変ドメイン(配列番号67)内のアミノ酸残基H30、D31、W53、D56、S102、S104、Y106、およびN107、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号71)のアミノ酸残基Y91およびS92を含むパラトープを含み、また第二の抗原結合部位は、可変重鎖ドメイン(配列番号483)内のアミノ酸残基K23、G24、S25、G26、Y27、W33、D52、S54、D55、Y57、S77、L99、H100、Y101、Y102、N103、およびS104、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号487)内のアミノ酸残基S30、S31、Y33、Y50、Q52、S54、R55、R57、Y92、およびD94を含むパラトープを含む。
【0584】
こうした一実施形態では、第一の抗原結合部位は、重鎖可変ドメイン(配列番号67)内のアミノ酸残基H30、D31、W53、D56、S102、S104、Y106、ならびにN107、および軽鎖可変ドメイン(配列番号71)内のアミノ酸残基Y91およびS92を含むパラトープを含み、また第二の抗原結合部位は、重鎖可変ドメイン(配列番号467)内のアミノ酸残基K23、S25、G26、Y27、F29、W33、D52、S54、D55、F57、S77、H100、Y101、Y102、N103、およびS104、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号471)内のアミノ酸残基V29、S30、S31、Y33、Y50、Q52、S54、R55、R57、およびD94を含むパラトープを含む。
【0585】
こうした一実施形態では、第一の抗原結合部位は、重鎖可変ドメイン(配列番号35)内のアミノ酸残基D30、D31、W53、S102、S104、およびN107、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号39)内のアミノ酸残基Y91およびS92を含むパラトープを含み、また第二の抗原結合部位は、重鎖可変ドメイン(配列番号467)内のアミノ酸残基K23、S25、G26、Y27、F29、W33、D52、S54、D55、F57、S77、H100、Y101、Y102、N103、およびS104、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号471)内のアミノ酸残基V29、S30、S31、Y33、Y50、Q52、S54、R55、R57、およびD94を含むパラトープを含む。
こうした一実施形態では、第一の抗原結合部位は、重鎖可変ドメイン(配列番号51)内のアミノ酸残基H30、D31、W53、S102、S104、Y106、およびN107、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号55)内のアミノ酸残基Y91およびS92を含むパラトープを含み、また第二の抗原結合部位は、重鎖可変ドメイン(配列番号467)内のアミノ酸残基K23、S25、G26、Y27、F29、W33、D52、S54、D55、F57、S77、H100、Y101、Y102、N103、およびS104、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号471)内のアミノ酸残基V29、S30、S31、Y33、Y50、Q52、S54、R55、R57、およびD94を含むパラトープを含む。
【0586】
一実施形態では、抗体は、FIX(a)およびFX(a)に結合することができる二重特異性抗体である。
【0587】
一実施形態では、本発明の抗体は、FIXを結合するアフィニティーよりも高いアフィニティーでFIXaを結合することができる。
【0588】
一実施形態では、本発明の抗体は、FXに対するFIXaの酵素活性を増加することができる。
【0589】
こうした一実施形態では、本発明の抗体は、本明細書に記載されるように一価のワンアームド抗体を使用するFXa生成アッセイにおいて測定されるFXに対するFIXaの酵素活性を増加することができる。
【0590】
一実施形態では、本発明の抗体は、本明細書に記載されるように二価抗体を使用するFXa生成アッセイにおいて測定されるFXに対するFIXaの酵素活性を増加することができる。
【0591】
一実施形態では、本発明の二重特異性抗体などの多重特異性抗体は、血友病Aの治療において臨床的に関連性のある用量で前記抗体が使用される時、血友病Aを患う患者に投与されたFVIII(組み換えFVIIIなどの)の効果を妨げない。
【0592】
一実施形態では、本発明の抗体は、Rohlena et al.(2003)J.Biol.Chem.278(11):9394−9401に記載のように抗FIX抗体CLB−FIX 13ではない。一実施形態では、本発明の抗体は、抗FIX抗体HIX−1(IgG1マウス)(Merck KGaA,SigmaAldrich)ではない。一実施形態では、本発明の抗体またはその抗原結合性断片は、抗FIX抗体AHIX−5041(IgG1)(Haematologic Technologies,Inc.)ではない。
【0593】
一実施形態では、本発明の抗体またはその抗原結合性断片は、当該技術分野の血液凝固促進抗体と比較して免疫原性が低減している。
【0594】
好ましい実施形態では、本発明の抗体は、別段の記載がない限り、または文脈上矛盾しない限り、IgG4/カッパ形式で表現される。
【0595】
重鎖定常ドメイン領域(C
H1−C
H2−C
H3)は、S228P(EUナンバリング)置換を有し、かつC末端リジンの切断を有する抗FIX(a)アームヒトIgG4に対する:
ASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCP
PCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLG(配列番号1195)であった。
【0596】
一実施形態では、重鎖定常ドメイン領域(C
H1−C
H2−C
H3)は、S228P置換および二つの追加的な置換(F405LおよびR409K(EUナンバリング))を有し、C
H3ドメイン内で重鎖のヘテロ二量体化(実施例4に記載)を促進し、かつC末端リジンの切断を有し、抗FX(a)アームヒトIgG4に対する:
ASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCP
PCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSF
LLYS
KLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLG(配列番号1196)であった。
【0597】
また、軽鎖定常領域(CL)はヒトカッパ:
RTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC(配列番号1197)であった。
【0598】
別の実施形態では、抗体はS228P、F405L、およびR409K置換を担持する抗FIX(a)アームに対する重鎖定常ドメイン領域(C
H1−C
H2−C
H3)を有し、かつS228P置換を担持する抗FX(a)アームに対する重鎖定常ドメイン領域を有する、およびC末端リジン欠失を伴うまたは伴わないIgG4形式でも発現することができる。
【0599】
一実施形態では、抗体はまた、IgG1/カッパ形式でも発現することができる。その場合、抗FIX(a)アームの重鎖定常ドメイン領域は、C末端リジンの切断を伴うヒトIgG1 F405L:
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSF
LLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPG(配列番号1198)である。
【0600】
また、抗FX(a)アームの重鎖定常ドメイン領域は、C末端リジンの切断を有するヒトIgG1 K409R:
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYS
RLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPG(配列番号1199)である。
【0601】
抗体はK409R置換を担持する抗FIX(a)アームに対する重鎖定常ドメイン領域(C
H1−C
H2−C
H3)、およびF405L置換を担持する抗FX(a)アームに対する重鎖定常ドメイン領域を有する、C末端リジン欠失を伴うまたは伴わないIgG1形式でも発現することができる。
定常ドメイン領域は、エフェクター機能、半減期またはその他の特性を調節するために、追加的な置換またはその他の修飾をさらに含んでもよい。
【0602】
本開示はまた、本明細書に記載されるような治療に適した本明細書に開示される抗体またはその抗原結合性断片を含むキットも提供する。一部の実施形態では、キットは、(i)本明細書に開示される二重特異性抗体またはその抗原結合性断片などの抗体、医薬組成物、核酸、ベクター、または細胞(例えば、宿主細胞)、またはその組み合わせ、および(ii)使用説明書を含む。当業者であれば、本明細書に開示される抗体、二重特異性分子(例えば、二重特異性抗体)、医薬組成物、核酸、ベクター、または細胞(例えば、宿主細胞)、またはその組み合わせは、当該技術分野で周知の確立されたキット形式のうちの一つへと容易に組み込むことができることを容易に認識するであろう。
【0603】
実施例
略語リスト
ACN: アセトニトリル
bimAb: 二重特異性モノクローナル抗体
CDR: 相補性決定領域
EGR−CK: EGR−クロロメチルケトン
LC−MS 液体クロマトグラフィー質量分析
FACS: 蛍光活性化細胞ソーティング
FIX: 凝固第IX因子
FIXa: 凝固第IXa因子
FX: 凝固第X因子
FXa: 凝固第Xa因子
HA: 血友病A
HA−PPP: HA誘発ヒト乏血小板血漿
HA−PRP: HA誘発ヒト多血小板血漿
hFIXa: ヒト凝固第IXa因子
ITC: 等温滴定熱量測定
MACS: 磁気活性化細胞ソーティング
OA: ワンアームド
PCR: ポリメラーゼ連鎖反応
SPR: 表面プラズモン共鳴
【0604】
ACE910への参照は、ACE910のものと同一であるアミノ酸配列を有する抗体を指すものと理解されるべきである。
【0605】
実施例1:抗FIX(a)抗体および抗FX(a)抗体の発生
本明細書に開示されるFIX(a)およびFX(a)結合抗体が、様々な抗体発生方法を使用して特定された。多様な抗体のセットを生成するために、マウスおよびウサギの免疫化が実施され、ファージディスプレイおよびAdimab酵母抗体発現プラットフォームも利用された。
【0606】
Adimab酵母抗体プラットフォーム
Adimabプラットフォームは、10
10の多様性を有する完全ヒトナイーブ型IgG1/カッパライブラリを包含する酵母抗体発現系である。抗体選択プロセスは、適用された選択基準をリアルタイムでモニタリングすることができるMACSおよびFACSベースの方法を使用することを対象とした。選択はMACSおよびFACSベースであったため、標識化された抗原(例えば、ビオチン)が必要であった。ビオチン標識化された活性部位阻害hFIXa(FIXa−EGR−ビオチン)、またはhFIXaの抗体媒介固定化を使用して選択キャンペーンを実施した。バイオレイヤー干渉法(Octet fortebio systems)を使用して、結合のヒットを評価した。
【0607】
ファージディスプレイ
利用される抗体ファージディスプレイプラットフォームは、専有の完全ヒトFabディスプレイライブラリである。ライブラリは10
10のサイズを有し、軽鎖の化学合成だけでなく、ヒト末梢血単核細胞からの重鎖CDR3のPCR増幅を用いて相補された重鎖CDR1およびCDR2を利用する組み合わせアプローチによって構築されている。エピトープ多様性を最大化するために、ビオチン化FIXa−EGR、FX、活性部位阻害FXa、または抗FIXa抗体を使用した抗原捕捉を使用したパニングを含む、異なるパニング戦略を実施した。初期ヒットはファージELISAによって識別された。配列解析後、特有のヒットがクローン化され、IgG1抗体として組み換え発現され、SPR(Biacore)またはバイオレイヤー干渉法(Octet fortebio systems)を使用してランク付けされた。
【0608】
インビボプラットフォーム
マウスおよびウサギが、インビボプラットフォームを使用して抗体の生成のために使用された。抗FIX/FIXa抗体の生成のために、標準プロトコルを使用して、ヒトFIXa、FIXa−EGR、またはFIXを用いてマウスまたはウサギを免疫化した。マウス由来の脾臓細胞を標準技法を使用して骨髄腫細胞と融合させ、そして結果として生じるハイブリドーマ上清を含有する抗体を、ELISAを使用してFIXaへの結合のためにスクリーニングした。FIXa結合ウサギB細胞は、無作為にビオチン化されたFIXa−EGR(ストレプトアビジン複合したフルオロフォアによって検出される)を結合する細胞にゲーティングすることによって、FACSを使用してソーティングされた単一細胞であった。ソーティングされたウサギB細胞を、ELISAでFIXaに対するスクリーニングを行う前に、フィーダー細胞および脾細胞からの馴化培地を使用して384wプレートで7日間培養した。FIXa結合抗体ヒットを発現するウサギB細胞およびマウスハイブリドーマクローンは、VH/VLシークエンシングの後、組み換え発現(ウサギまたはハイブリドーマmAbに対する)のために使用するか、またはmAb産生のためにさらに繁殖(マウスハイブリドーマ)するかのいずれかとした。
【0609】
抗FX抗体の生成のために、標準的なプロトコルを使用してマウスおよびウサギをFXで免疫化した。ウサギB細胞をFACSベースの単一細胞ソーティング、および無作為にビオチン化されたFX(ストレプトアビジン複合フルオロフォア(flourophore)によって検出された)を用いて単離し、一方で免疫化マウス由来の脾臓細胞を標準ハイブリドーマ発生のために使用した。結果として得られる抗体を生成するB細胞またはマウスハイブリドーマクローンは、ELISAおよびOctet fortebio systemsを使用してFX結合に対してスクリーニングされた。抗体ヒットを発現するウサギB細胞またはマウスハイブリドーマクローンは、VH/VLシークエンシングの後、組み換え発現(ウサギまたはハイブリドーマmAbに対する)のために使用するか、またはmAb産生のためにさらに繁殖(マウスハイブリドーマ)するかのいずれかとした。
【0610】
ハイブリドーマ由来抗体のシークエンシング
ハイブリドーマを生成する抗FIXaおよび抗FX抗体を配列し、標準技法を使用してHEK293細胞内で発現した。Octet fortebio systemsを使用して、発現抗体を抗原結合について評価した。
【0611】
総RNAを抗体生成クローンから抽出し、そしてDNA配列をコードする可変ドメイン(V
HおよびV
L)をRT−PCRを使用して増幅した。V
HおよびV
L配列が決定され、かつpTTベースの哺乳類発現ベクター(Durocher et al.(2002)Nucleic Acid Res.30:E9)、またはDNA配列をコードする抗体定常領域を含有するpcDNA3.4哺乳類発現ベクター(Invitrogen)へと挿入された。pTT/pcDNA3.4mAb発現ベクターについては、それぞれ、V
HおよびV
L DNA配列はそれぞれ、ヒトIgG1またはIgG
4 S228P(C
H1C
H2C
H3、任意に、追加的なアミノ酸置換および欠失、例えばC末端リジンのC
H3ドメインの置換および欠失)またはDNA配列をコードするヒトC
Lカッパ定常領域を用いて、フレーム内に挿入された。対応するpTT/pcDNA3.4Fab発現ベクターに対して、V
H DNA配列は、DNA配列をコードするヒトIgG
4 C
H1を用いてフレーム内に挿入された。
【0612】
実施例2:抗体および抗体Fab断片の組み換え発現
抗体および抗体Fab断片は、製造業者の指示に本質的に従って、HEK293懸濁細胞(293Expi、Invitrogen)の一過性導入を使用して発現された。293Expi細胞は典型的には、1%のP/S(GIBCOカタログ番号15140−122)で補充されたExpi293F発現培地(Invitrogen、カタログ番号A1435104)で、3〜4日ごとに継代培養された。Expi293F細胞は、Expifectamineを使用して2.5〜3mill/mLの細胞密度で導入された。Expi293F細胞の各リットルに対して、合計1mgのプラスミドDNA(V
H−C
H1(Fabに対して)またはV
H−C
H1−C
H2−C
H3(mAbに対して)とLCプラスミドとを1:1の比で)を、50mLのOptimem(GIBCO、カタログ番号番号51985−026、希釈A)へと希釈することによって、および2.7mLのExpifectamineを50mLのOptimem(希釈B)へと希釈することによって、導入を実施した。同時導入を生成するFabおよびmAbについては、V
H−C
H1およびLCプラスミド(Fab)ならびにV
H−C
H1−C
H2−C
H3およびLCプラスミド(mAb)をそれぞれ1:1の比で使用した。希釈AおよびBを混合し、そして室温で10〜20分間インキュベートした。この後、導入混合物をExpi293F細胞に加え、細胞を軌道回転(85〜125rpm)を有する加湿インキュベーター中で、37℃でインキュベートした。導入一日後、導入された細胞に、5mlのExpiFectamine293トランスフェクションエンハンサー1および50mlのExpiFectamine293トランスフェクションエンハンサー2を補充した。細胞培養上清は、遠心分離によって導入4〜5日後に典型的に回収し、その後濾過した。
【0613】
実施例3:Fabおよび抗体の精製および特徴付け
すべての精製ステップは4℃で実施した。ラボスケールについては、Milli−Q水を緩衝液調製用に使用した。SE−HPLC解析に使用されたHPLCシステムは、Aglient 1100であった。凝集およびLC/MSをQCについて評価した。
【0614】
Fabの捕捉は、1×PBS(10mM Na2HPO4、1.8mM KH2PO4、137mM Nacl、2.7mM KCl)、pH7.4である結合緩衝液を用いたHiTrap Protein G HPアフィニティークロマトグラフィーで行われた。一段階溶出を0.1Mのグリシン、pH2.8を用いて実施した。最終製品を、52mLのGE Hiprep 16脱塩カラムを介して製剤緩衝液(25Mm HEPES、150Mm Nacl)pH7.4へと脱塩し、約−80℃で保存するために遠心限外濾過装置(30KD C.O.)で濃縮した。
【0615】
精製されたFabの品質を評価するために、SDS−PAGEおよび高性能サイズ排除クロマトグラフィー(SE−HPLC)解析を実施した。品質標準(例えば、SE−HPLCによる<95%単量体)を満たさなかったバッチは、サイズ排除クロマトグラフィーによってさらに精製された。LC/MSを行い、Fabタンパク質の同一性を検証した。全てのFabの分子量(MW)は、それぞれ重鎖および軽鎖の理論的MWと一致することが示された。
【0616】
抗体の精製および特徴付け
抗体の精製は、タンパク質A MabSelect SuRe樹脂(GE Healthcare、カタログ番号17−5438−01)を使用するアフィニティークロマトグラフィーで行われた。小規模な抗体産生については、タンパク質Aベースの精製が96ウェルプレート内で行われたが、より大きな産生については、AktaExplorerクロマトグラフィーシステム(GE Healthcare、カタログ番号18−1112−41)を使用した。アフィニティー精製工程のために使用される緩衝系は、1)20mMのリン酸ナトリウムpH7.2、150mMのNaclで構成される平衡緩衝液、2)10mMのギ酸pH3.5で構成される溶出緩衝液、および3)0.4Mのリン酸ナトリウムpH9.0で構成されるpH調節緩衝液であった。細胞上清は、予め平衡化されたMabSelect SuReカラムをいかなる調節も用いずに直接適用された。カラムをおよそ10カラム容積の平衡緩衝液で洗浄し、抗体をおよそ2〜5カラム容積の溶出緩衝液で均一濃度で溶出した。プールした画分のpHは、溶出直後に、説明されたpH調節緩衝液を使用して中性に調節された。
【0617】
精製された抗体は、SDS−PAGE/Coomassie、サイズ排除高圧液体−クロマトグラフィー(SE−HPLC)および液体−クロマトグラフィー質量分析法(LC−MS)解析などの異なる方法を使用して特徴付けられた。SDS−PAGE/Coomassie解析を、NuPage 4〜12% Bis−Trisゲル(Invitrogen、カタログ番号NP0321BOX)を使用して実施した。ここで、全ての抗体は、予想される軽鎖および重鎖構成要素が表示された。Agilent 6210計器および脱塩カラムMassPREP(Waters、カタログ番号USRM10008656)における液体クロマトグラフィーエレクトロスプレーイオン化飛行時間型質量分析法のセットアップを使用して、インタクトな分子質量決定を実施した。使用された緩衝液系は、LC−MS等級−H
2O中の0.1%ギ酸で構成される平衡緩衝液、およびLC−MS等級−ACN中の0.1%ギ酸で構成される溶出緩衝液であった。N−グリコシダーゼF(Roche Diagnostics、カタログ番号11365177001)および還元剤(すなわち、メルカプトエタノールまたはDTT)を用い、および用いずに解析を実施した。全ての抗体は、配列および一つの重鎖N−グリカンにより、予想されるインタクトな分子質量を表示した。純度はSE−HPLCに基づいて判定された。最終的なタンパク質純度は、Agilent LC 1100/1200システム上で、BIOSep−SEC−S3000 300×7.8mmカラム(Phenomenex、カタログ番号00H−2146−K0)、ならびに200mMのリン酸ナトリウムpH6.9、300mMのNacl、および10%のイソプロパノールで構成されたランニング緩衝液を用いる、SE−HPLC方法のセットアップに基づいて解析された。UV280および蛍光(Ex 280nm/Em 354nm)検出器を検出のために使用した。抗体は、抗体のサイズを反映する保持時間を用いて、単一の対称ピークとして溶出された。純度推定値はすべて、異なる抗体に対して95〜99%であった。最終的なタンパク質濃度を測定するために、NanoDrop分光光度計(Thermo Scientific社)を、抗体の各々に対する特定の吸光係数と共に使用した。
【0618】
実施例4:インビトロアセンブリによって調製された二重特異性抗体
二重特異性抗体が、二重特異性ヒトIgG1抗体について記載した(Labrijn et al.,PNAS 2013,vol.110,pp.,5145−5150)Duobody(登録商標)法(Genmab)による一次抗体および二次抗体のインビトロアセンブリによって、以下に詳述される二重特異性ヒトIgG4抗体のわずかに修正された変異体を使用して生成された。
【0619】
IgG1の場合、一次抗体の重鎖定常領域はヒトIgG1 K409R(抗FIX/FIXa)であり、二次抗体の重鎖定常領域はヒトIgG1 F405L(抗FX/FXa)である。IgG1は、前述のように、エフェクター機能が低減したIgG1変異体であってもよい。
【0620】
ヒトIgG4の場合、一次抗体の重鎖定常領域はIgG4 S228P(抗FIX/FIXa)であり、二次抗体の重鎖定常領域はIgG4 S228P F405L+R409K(抗FX)である。二つの親抗体は、実施例1〜3に記載のように生成される。Fabアーム交換反応は、75mMの2−メルカプトエチルアミン(2−MEA)を使用した還元条件下でHEPES緩衝液(pH7.4)中で、30℃での4時間のインキュベーションで実施される。
【0621】
実施例5:一価(ワンアームド)抗体の調製
従来の単一特異性抗体および二価抗体、例えば、FXa生成アッセイ(実施例12)およびある特定のSPRベースの実験(実施例10および11)に関連付けられた潜在的なアビディティー効果を回避するために、Martens et al: A Novel One−Armed Anti−c−Met Antibody Inhibits Glioblastoma Growth In vivo.Clin.Cancer Res.12,6144−6152(2006)に記載されるように、全重鎖、切断型重鎖(Fab領域を欠く)、および軽鎖が共発現される、一価のワンアームド(OA)抗体形式を使用する。Martensらによって説明された三つの鎖の共発現の代わりに、本発明の一価の抗体は、二重特異性抗体ついて記載のようにDuobody(登録商標)の原理を使用して調製された(実施例4)。したがって、一価抗体は、完全な単一特異性抗体および二価抗体と、切断された重鎖二量体(正式には完全な抗体からFab領域を除去することに由来する)を混合することにより調製され、実施例4に記載されるものと同じ実験条件下で進めることによって鎖を交換することができる。一価抗体の形成には、実施例4に記載されるように、抗体および切断された重鎖二量体が、ヘテロ二量体化を促進するために適切な相補的変異、すなわちヒトIgG1に対してF405L/K409R、またヒトIgG4に対してF405L+R409K/WTを持っていることが必要とされる。
【0622】
IgG1サブタイプの一価の抗体の場合、重鎖の切断は、N末端からCys220と上部ヒンジCys226(EUナンバリング)との間の位置までとすることができる。切断型ヒトIgG1重鎖の特定の例は、残基1〜220が切断されたものである。
ヒトIgG4サブタイプの一価抗体の場合、重鎖の切断は、N末端からCys200と上部ヒンジCys226(EUナンバリング)との間の位置までとすることができる。切断されたヒトIgG4重鎖の特定の例は、残基1〜214が切断されたものである。
【0623】
実施例6:二重特異性抗体(構成成分)IDおよび配列番号の概要
表1:二重特異性抗体(構成成分)および対応するVH/VL配列番号の概要
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
表2:抗FIX(a)抗体VH、VL、およびCDR配列の概要
【表2-1】
【表2-2】
【表2-3】
【表2-4】
【表2-5】
【表2-6】
【表2-7】
【表2-8】
【表2-9】
【表2-10】
【表2-11】
【表2-12】
【表2-13】
【表2-14】
【表2-15】
【表2-16】
【表2-17】
【表2-18】
【表2-19】
【表2-20】
【表2-21】
【表2-22】
表3:抗FX抗体VH、VL、およびCDR配列の概要
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【表3-4】
【表3-5】
【表3-6】
【表3-7】
【表3-8】
【表3-9】
【表3-10】
【表3-11】
【表3-12】
【表3-13】
【表3-14】
【表3-15】
【表3-16】
【表3-17】
【表3-18】
【表3-19】
【表3-20】
【表3-21】
【表3-22】
【表3-23】
【表3-24】
【表3-25】
【表3-26】
【表3-27】
【表3-28】
【表3-29】
【表3-30】
【表3-31】
【表3-32】
【0624】
実施例7a:抗FIX/FIXa刺激抗体のビニング
FXに対するFIXaの酵素活性を刺激することができる抗体は、特定された抗体に対する結合特性を決定するために、以下に説明する方法を使用してビニング実験で解析される。親抗体および操作された変異体の両方を解析し、そしてその他の公知の抗体と比較した。
【0625】
抗体のビニングのための方法
ビニング実験は、バイオレイヤー干渉法の原理に基き、かつストレプトアビジンセンサー(Pall Life Sciences, Menlo Park,CA)を装備した、Octet fortebio systems(HTX、Red384)を使用し、また8チャネルモードを使用して実施された。ビニングアッセイは、修正された縦一列セットアップを使用して実施された。簡潔に述べると、(1)370nMの無作為にビオチン化されたヒトFIXa(Sigma H1759からのNHS−d−ビオチンを使用してビオチン化され、かつHaematologic Technologies,Essex Junction,VTから得られたヒトFIXa)が、ストレプトアビジン先端によって5分間捕捉され(浸漬し、かつバイオセンサー(品番:18−5019、Pall Life Sciences,Menlo Park、CA)読取り)、(2)次いで330nMの二価の一次抗FIX(a)抗体を、ストレプトアビジン先端に提示し、そしてビオチン化されたFIXaが完全に飽和するまで10分間インキュベートし、そして(3)次いで先端を330nMの一次抗体および330nMの二価の二次抗FIX(a)抗体の等モル溶液に5分間提示した。この二次抗体インキュベーション工程に等モル濃度の一次抗体を含めた修正された縦一列セットアップは、使用済み抗体の一部の非常に低いアフィニティー(および速いkoff速度)に起因して好ましい。一次抗体および二次抗体対照として無関係なヒトIgG4二価抗体を含むことにより、非特異的結合を評価した。工程(3)からの応答値が報告されている表4で分かる通り、解析は、二価の抗FIXa抗体224F3(mAb01−1582)、mAb01−1767、およびmAb01−2434(ACE910抗FIX(a)アーム)によって表される三つの異なるビンを特定した。表4からはまた、操作された抗体mAb01−9933、mAb01−9978、mAb01−9985、およびmAb01−9994が、それらの親抗体mAb01−1767と同じビニングパターンを示し、かつ結果としてBinB(表4に示すような)に属することも明らかである。
【0627】
表4から分かるように、対照抗体ヒトIgG4は、二次抗体(表4の最後の行)として使用される場合、またFIXaに結合することができず、一次抗体(表4の最後の列)として使用される場合、二次抗体のFIXaへの結合は阻止されない(表4の最後の列)。224F3およびmAb01−2434は、ゼロよりも大きい、すなわち、それぞれ0.11および0.14の自己競合応答値を有すが、なおも異なるビンに属する二次抗体の中でも最低応答値を十分越え、例えば、mAb01−9978に対する(二次抗体)/224F3(一次抗体)0.24、およびmAb01−9978(二次抗体)/mAb01−2434(一次抗体)に対する0.34である。全結合曲線の一部の例を、
図4Aおよび
図4B(C、D、E、およびF)に示す。
【0628】
実施例7b:抗FX/FXa刺激抗体のビニング
抗FX(a)抗体は、ビニング実験で解析され、以下に記載の方法を使用して特定された抗体の結合特性を決定した。親抗体および操作された変異体の両方を解析し、そしてその他の公知の抗体と比較した。
【0629】
抗体のビニング方法
ビニング実験は、ストレプトアビジンセンサー(Pall Life Sciences,Menlo Park,CA)を備えたOctet fortebio systems(HTX、Red384)、および8チャネルモード(Red384およびHTX)を使用して実施された。ビニングアッセイは、修正された縦一列セットアップを使用して実施された。簡潔に述べると、(1)363nMのランダムにビオチン化されたヒトFXa(Haematologic Technologiesから得られ、かつNHS−d−ビオチンを使用してビオチン化された)が、ストレプトアビジン先端によって5分間捕捉され(浸漬して、バイオセンサー(品番:18−5019、Pall Life Sciences、Menlo Park、CA)読取り)、(2)次いで330nMの二価の一次抗FX(a)抗体を、ストレプトアビジン先端に提示し、そしてビオチン化されたFXaが完全に飽和するまで10分間インキュベートし、(3)次に先端を330nMの一次抗体および330nMの二価の二次抗FX(a)抗体の等モル溶液に5分間提示した。二次抗体インキュベーション工程に等モル濃度の一次抗体を含めたセットアップは、使用済み抗体の一部の非常に低いアフィニティー(および速いkoff速度)に起因して好ましい。一次抗体および二次抗体対照として無関係なヒトIgg4二価抗体を含むことにより、非特異的結合を評価した。工程(3)からの応答値が報告されている表5で分かる通り、解析は、二価の抗FX(a)抗体mAb01−2435(ACE910抗FX(a)アーム)およびmAb01−6723によって表される二つの異なるビンを特定した。表5からはまた、操作された抗体mAb01−8174およびmAb01−9772が、それらの親抗体mAb01−6723と同じビニングパターンを示し、かつ結果としてBin2(表5に示すような)に属することも明らかである。
全結合曲線のいくつかの例を、
図5(AおよびB)に示す。
【0631】
実施例8:X線結晶構造解析を使用する抗FIX(a)抗体の結晶化およびエピトープ/パラトープマッピング
抗FIX(a)抗体mAb01−9994の結晶化およびエピトープ/パラトープマッピング
結晶化
mAb01−9994に対応するFab断片を、ヒトEGR−CK阻害第IXa因子Glaドメインレス(野生型)細菌発現、Lot# hGDFIXAWTEGR_05(Cambridge ProteinWorksから購入)と1:1のモル比で混合させ、そしてFab/FIXa複合体の結晶を、18℃でシッティングドロップ蒸気拡散技法を使用して成長させた。20mMのTris−HCl、pH7.4、50mMのNaCl、および2.5mMのCaCl
2中の100nlの5.5mg/mL複合体のタンパク質溶液を、100nlの0.1Mのビシン、pH9.0、2%(v/v)の1,4−ジオキサン、10%のPEG 20000(沈殿剤として)と混合して、60μLの沈殿剤上でインキュベートした。
【0632】
回折データ収集
結晶は、液体窒素中でフラッシュ冷却する前に、結晶化ドロップに20%のエチレングリコールを加えた1μLの沈殿剤の添加によって凍結保護した。回折データを、Dectris製のPilatus3、6M画素検出器を使用して、Diamond Light Sourceビームラインi03(波長0.9763Å)で100Kで収集した。データの自動インデックス、統合、およびスケーリングは、XDSパッケージからのプログラムを用いて実施された(回析データ統計を表6に要約する)。
【0633】
構造の決定と精緻化
非対称ユニットは、Matthews係数解析から判断されるように一つのFab:FIXa複合体を含有する。構造は、探索モデルとして所定のFab:FIXa複合体の構造を使用して、プログラムスイートPhenix内に実装されたPhaserを使用する分子置換によって決定された。正しいアミノ酸配列はCOOTを使用してモデル構築され、その後構造はCOOTでのPhenix精緻化工程および手動再建工程を使用して精緻化された。精緻化統計が表6に示される。
【0634】
表6:データ収集および精緻化統計
【表6】
【0635】
mAb01−9994のエピトープの決定
Fab内の重原子から3.5Å以内の距離に重原子(すなわち、非水素原子)を有することによって特徴付けられるFIX(a)残基として定義されるmAb01−9994のエピトープは、配列番号1による以下の残基L337、R338、T340、K341、およびT343を含む。
【0636】
mAb01−9994のパラトープの決定
FIXa内の重原子から3.5Å以内の距離に重原子(すなわち、非水素原子)を有することによって特徴付けられるFab残基として定義されるmAb01−9994に対するパラトープは、重鎖可変ドメイン(配列番号67)内の残基(連続ナンバリング):
【化6】
および軽鎖可変ドメイン(配列番号71)内の残基
【化7】
を含む。
【0637】
太字の残基は、Kabat定義を使用して定義されるようにCDR配列内に位置し、一方で残りのパラトープ残基H30(重鎖可変ドメイン内)はフレームワーク残基である。
【0638】
抗FIX/FIXa抗体mAb01−9933の結晶化およびエピトープ/パラトープマッピング
結晶化
mAb01−9933に対応するFab断片を、ヒトEGR−CK阻害第IXa因子Glaドメインレス(野生型)細菌発現(Lot# hGDFIXAWTEGR_05、Cambridge ProteinWorksから購入)と1:1のモル比で混合させ、Fab/FIXa複合体の結晶を、18℃でシッティングドロップ蒸気拡散技法を使用して成長させた。20mMのTris−HCl、pH7.4、50mMのNaCl、および2.5mMのCaCl
2中の150nlの8.1mg/mL複合体のタンパク質溶液を、50nlの0.1MのBis−Tris(pH6.5)、20%(w/v)のPEG 5000 MME(沈殿剤として)と混合して、60μLの沈殿剤上でインキュベートした。
【0639】
回折データ収集
結晶は、液体窒素中でフラッシュ冷却する前に、結晶化ドロップに20%のエチレングリコールを加えた1μLの沈殿剤の添加によって凍結保護した。回折データを、Dectris製のPilatus3、6M画素検出器を使用して、Diamond Light Sourceビームラインi03(波長0.9763Å)で100Kで収集した。データの自動インデックス、統合、およびスケーリングは、XDSパッケージからのプログラムを用いて実施された(回析データ統計を表7に要約する)。
【0640】
構造の決定と精緻化
非対称ユニットは、Matthews係数解析から判断されるように一つのFab:FIXa複合体を含有する。構造は、探索モデルとして所定のFab:FIXa複合体の構造を使用して、プログラムスイートPhenix内に実装されたPhaserを使用する分子置換によって決定された。正しいアミノ酸配列はCOOTを使用してモデル構築され、その後構造はCOOTでのPhenix精緻化工程および手動再建工程を使用して精緻化された。精緻化統計が表7に示される。
【0641】
表7:データ収集および精緻化統計
【表7】
【0642】
mAb01−9933のエピトープの決定
Fab内の重原子から3.5Å以内の距離に重原子(すなわち、非水素原子)を有することによって特徴付けられるFIX(a)残基として定義されるmAb01−9933のエピトープは、配列番号1による以下の残基L337、R338、T340、およびK341を含む。
【0643】
mAb01−9933のパラトープの決定
追加的に、FIXa内の重原子から3.5Å以内の距離に重原子(すなわち、非水素原子)を有することによって特徴付けられるFab残基として定義されるmAb01−9933に対するパラトープは、重鎖可変ドメイン(配列番号35)内の残基(連続ナンバリング)
【化8】
および軽鎖可変ドメイン(配列番号39)内の残基
【化9】
を含む。
【0644】
太字の残基は、Kabat定義を使用して定義されるようにCDR配列内に位置し、一方で残りのパラトープ残基D30(重鎖可変ドメイン内)はフレームワーク残基である。
【0645】
実施例8a:抗FIX(a)抗体mAb01−9985の結晶化およびエピトープ/パラトープマッピング
結晶化
mAb01−9985に対応するFab断片を、ヒトEGR−CK阻害第IXa因子Glaドメインレス(野生型)細菌発現(Lot# hGDFIXAWTEGR_11、Cambridge ProteinWorksから購入)と1:1のモル比で混合させた。複合体は、20mMのHepes、pH7.5、140mMのNaCl、1mMのCaCl
2緩衝液を用いて実行されるHiload 16/60 Superdex 200pgカラム(GE Healthcare)上でサイズ排除クロマトグラフィーに課した。Fab/FIXa複合体を含む画分をプールし、10.1mg/mLに濃縮した。Fab/FIXa複合体の結晶を、D’Arcy et al.(2014)Acta Crystallographica Section F 70,1117−1126に記載のようにマイクロシードマトリクススクリーニング技法を用いて、シッティングドロップ蒸気拡散を18℃で使用して成長させた。使用した結晶は、、20mMのHepes、pH7.4、140mMのNaCl、1mMのCaCl
2中の200nlの10.1mg/mL複合体のタンパク質溶液を、100nlのシードストックおよび300Nlの2Mの硫酸アンモニウム、0.1MのHepes(pH7.5、沈殿剤として)と混合したものを使用して増殖し、80μLの沈殿剤上でインキュベートした。シードストックは、ヒトEGR−CK阻害第IXa因子Glaドメインレス(野生型)との複合体中でmAb01−9933に対応するFab断片の結晶から調製された。
【0646】
回折データ収集
結晶は、液体窒素中でフラッシュ冷却する前に、結晶化ドロップに20%のエチレングリコールを加えた0.5μLの沈殿剤の添加によって凍結保護した。回折データを、Dectris製のPilatus3、6M画素検出器を使用して、Swiss Light SourceビームラインX10SA(波長1.00Å)で100Kで収集した。データの自動インデックス、統合、およびスケーリングは、XDSパッケージからのプログラムを用いて実施された(回析データ統計を表7aに要約する)。
【0647】
構造の決定と精緻化
非対称ユニットは、Matthews係数解析から判断されるように一つのFab:FIXa複合体を含有する。構造は、探索モデルとして所定のFab:FIXa複合体の構造を使用して、プログラムスイートPhenix内に実装されたPhaserを使用する分子置換によって決定された。正しいアミノ酸配列はCOOTを使用してモデル構築され、その後構造はCOOTでのPhenix精緻化工程および手動再建工程を使用して精緻化された。精緻化統計が表7aに示される。
【0648】
表7a:データ収集および精緻化統計
【表7a】
【0649】
mAb01−9985のエピトープの決定
Fab内の重原子から3.5Å以内の距離に重原子(すなわち、非水素原子)を有することによって特徴付けられるFIX(a)残基として定義されるmAb01−9985のエピトープは、配列番号1による以下の残基L337、R338、T340、およびK341を含む。
【0650】
mAb01−9985のパラトープの決定
FIXa内の重原子から3.5Å以内の距離に重原子(すなわち、非水素原子)を有することによって特徴付けられるFab残基として定義されるmAb01−9985に対するパラトープは、重鎖可変ドメイン(配列番号51)内の残基(連続ナンバリング):
【化10】
および軽鎖可変ドメイン(配列番号55)内の残基
【化11】
を含む。太字の残基は、Kabat定義を使用して定義されるようにCDR配列内に位置し、一方で残りのパラトープ残基H30(重鎖可変ドメイン内)はフレームワーク残基である。
【0651】
実施例9:X線結晶構造解析を使用する抗FX抗体の結晶化およびエピトープ/パラトープマッピング
抗FXa抗体mAb01−8174の結晶化およびエピトープ/パラトープマッピング
結晶化
mAb01−8174に対応するFab断片を、ヒトEGR−CK阻害第Xa因子Glaドメインレス(野生型)細菌発現、Lot# hGDFXAEGR_026(Cambridge ProteinWorksから購入)と1:1のモル比で混合させ、Fab/FXa複合体の結晶を、18℃でシッティングドロップ蒸気拡散技法を使用して成長させた。20mMのTris−HCl、pH7.4、50mMのNaCl、および2.5mMのCaCl
2中の150nlの4.7mg/mLの複合体のタンパク質溶液を、50nlの0.2Mの酢酸ナトリウム、0.1Mカコジル酸ナトリウム、pH6.5、18%(w/v)PEG8000(沈殿剤として)と混合して、60μLの沈殿剤上でインキュベートした。
【0652】
回折データ収集
結晶は、液体窒素中でフラッシュ冷却する前に、結晶化ドロップに20%のエチレングリコールを加えた1μLの沈殿剤の添加によって凍結保護した。回折データを、DectrisのPilatus2M画素検出器を使用して、Swiss Light SourceビームラインX06DA(波長1.00Å)で100Kで収集した。データの自動インデックス、統合、およびスケーリングは、XDSパッケージからのプログラムを用いて実施された(回析データ統計を表8に要約する)。
【0653】
構造の決定と精緻化
非対称ユニットは、Matthews係数解析から判断された二つのFab:FXa複合体を含有する。構造は、探索モデルとして所定のFab:FXa複合体の構造を使用して、プログラムスイートCCP4内に実装されたMolrepを用いた分子置換によって決定された。Fabに対する正しいアミノ酸配列はCOOTを使用してモデル構築され、その後構造はCOOTでのPhenix精緻化工程および手動再建工程を使用して精緻化された。精緻化統計が表8に示される。
【0654】
表8:データ収集および精緻化統計
【表8】
【0655】
mAb01−8174のエピトープの決定
非対称なユニット内の複合体の一方または両方のFab内の重原子から3.5Å以内の距離に重原子(すなわち、非水素原子)有することによって特徴付けられるFXa残基として定義されるmAb01−8174のエピトープは、以下の残基:配列番号2によるE103、Q104、V108、R113、T116、L117、D119、I125、T127、E228、F229、Y230、E266、R287、P291、I292、P304、L419、K420、D423、R424、M426、K427、およびT428を含む。
【0656】
mAb01−8174のパラトープの決定
非対称なユニット内の複合体の一方または両方の中のFXa内の重原子から3.5Å以内の距離に重原子(すなわち、非水素原子)を有することによって特徴付けられるFab残基として定義されるmAb01−8174に対するパラトープは、重鎖可変ドメイン(配列番号467)内の残基(連続ナンバリング)
【化12】
ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号471)内の残基
【化13】
を含む。
【0657】
太字の残留物は、Kabat定義を使用して定義されるようにCDR配列内に位置し、一方で残りのパラトープ残基K23、S25、G26、Y27、F29、およびS77(重鎖可変ドメイン内)、ならびにY50(軽鎖可変ドメイン内)はフレームワーク残基である。
【0658】
抗FXa抗体mAb01−9772の結晶化およびエピトープ/パラトープマッピング
mAb01−9772に対応するFab断片を、ヒトEGR−CK阻害第Xa因子Glaドメインレス(野生型)細菌発現、Lot# hGDFXAEGR_026(Cambridge ProteinWorksから購入)と1:1のモル比で混合させ、Fab/FXa複合体の結晶を、18℃でシッティングドロップ蒸気拡散技法を使用して成長させた。20mMのTris−HCl、pH 7.4、50mMのNaCl、および2.5mMのCaCl
2内のタンパク質溶液の150nlの3.7 mg/mLの複合体を、50nlの0.2 Mギ酸ナトリウム、20%(w/v)のPEG 3350(沈殿剤として)と混合して、60μLの沈殿剤上でインキュベートした。
【0659】
回折データ収集
結晶は、液体窒素中でフラッシュ冷却する前に、結晶化ドロップに20%のエチレングリコールを加えた1μLの沈殿剤の添加によって凍結保護した。回折データを、DectrisのPilatus2M画素検出器を使用して、Swiss Light SourceビームラインX06DA(波長1.00Å)で100Kで収集した。データの自動インデックス、統合、およびスケーリングは、XDSパッケージからのプログラムを用いて実施された(回析データ統計を表9に要約する)。
【0660】
構造の決定と精緻化
非対称ユニットは、Matthews係数解析から判断されるように二つのFab:FXa複合体を含有する。構造は、探索モデルとして所定のFab:FXa複合体の構造を使用して、プログラムスイートCCP4内に実装されたMolrepを用いた分子置換によって決定された。Fabに対する正しいアミノ酸配列はCOOTを使用してモデル構築され、その後構造はCOOTでのPhenix精緻化工程および手動再建工程を使用して精緻化された。精緻化統計が表9に示される。
【0661】
表9:データ収集および精緻化統計
【表9】
【0662】
mAb01−9772のエピトープの決定
非対称なユニット内の複合体の一方または両方のFab内の重原子から3.5Å以内の距離に重原子(すなわち、非水素原子)を有することによって特徴付けられるFXa残基として定義されるmAb01−9772のエピトープは、以下の残基:配列番号2によるE103、Q104、V108、R113、T116、L117、A118、D119、I125、T127、S227、E228、Y230、R287、I292、L303、P304、L419、K420、D423、R424、M426、K427、およびT428を含む。
【0663】
mAb01−9772のパラトープの決定
非対称なユニット内の複合体の一方または両方の中のFXa内の重原子から3.5Å以内の距離に重原子(すなわち、非水素原子)を有することによって特徴付けられるFab残基として定義されるmAb01−9772に対するパラトープは、可変重鎖ドメイン(配列番号483)の残基(連続ナンバリング)
【化14】
、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号487)の残基
【化15】
を含む。
【0664】
太字の残基は、Kabat定義を使用して定義されるようにCDR配列内に位置し、一方で残りのパラトープ残基K23、G24、S25、G26、Y27、およびS77(重鎖可変ドメイン内)およびY50(軽鎖可変ドメイン内)はフレームワーク残基である。
【0665】
実施例10:FIX上のホットスポット残基の特定
抗FIX/FIXaのmAb01−9994およびmAb01−9985とFIXとの間の相互作用(ホットスポットと呼ばれる)のために重要な残基を決定するために、mAb01−9994およびFIXaのFab断片のFab/FIXa構造に基づいて、一組のFIX変異体が選択された。以下に詳述するように、選択されたFIX変異体は哺乳類細胞で一過性で発現され、表面プラズモン共鳴(SPR)を使用してmAb01−9994およびmAb01−9985の一価変異体への結合に関して、精製され、かつ特徴付けられる。
【0666】
FIX突然変異体の生成
一過性哺乳類発現に対して適したDNAプラスミドは、ヒトFIXのアミノ酸残基1−461をコードする発現カセット(uniprot P00740、UNIPROTナンバリングによるT194A変異を除き、配列番号1のT148Aに対応する)を用いて構築され、六つのヒスチジン(6×His−タグ、アフィニティー精製用)がすぐ続く。この構築を使用して生成された分泌された成熟FIXタンパク質鎖は、C末端His−タグの添加を除き、ヒトFIX(Anson et al.EMBO J.1984 3:1053−1060,McGraw et al.,Proc Natl Acad Sci USA.1985 82:2847−2851)のA148対立遺伝子形態と同一である。
【0667】
構築物をテンプレートとして使用して、選択された変異をPCRによって導入した。表10にリストした各単一点変異に対して、所望のアミノ酸変化を含有するフォワードプライマーおよびアミノ酸変異を有しないリバースプライマーが設計された。これらのプライマーを、ベクター配列全体を増幅するためのテンプレートとして、上述のベクターを用いた標準PCR反応で使用した。ライゲーションフリークローニングを使用して、フォワードプライマーおよびリバースプライマーによって導入されたオーバーラップ配列を使用して、結果として生じた増幅DNA断片の末端を、環状発現プラスミドへと結合した。
【0668】
環状化プラスミドを、大腸菌細胞へと形質転換し、選択的寒天プレート上で成長させてコロニーを形成し、そしてこのコロニーを使用して液体大腸菌培養を開始した。大腸菌培養物を一晩成長させた後、プラスミド調製を実施し、そして変異体をDNAシークエンシングによって特定した。
【0669】
組み換えタンパク質の産生は、Expi293 Expression(商標)培地(ThermoFisher Scientific、カタログ番号A1435101)での浮遊培養で成長するexpi293F細胞を、ExpiFectamine(商標)293 Transfection Kit(ThermoFisher Scientific、カタログ番号A14525)および所望の変異体の各々をコードするプラスミドDNAならびに野生型FIX(C末端Hisタグを有する配列番号1に対応)を使用して導入することによって実施された。導入時に、ビタミンKを最終的な濃度5mg/mLまで添加した。ExpiFectamine(商標)293 Transfection Kitの導入エンハンサー1および2を、導入の翌日に添加した。導入の5日後に、細胞培養物を遠心分離によって採取した。
【0670】
各FIX変異体上のC末端Hisタグは、マルチウェルのロボットセットアップでバッチタンパク質精製に使用された。簡潔に述べると、採取した細胞培養物の上清を、結合条件へと調節し、Ni Sepharose 6 Fast Flowアフィニティー精製樹脂(GE Healthcare、カタログ番号17−5318−02、50μLの沈殿樹脂/mL細胞培養培地)と混合し、20分間振とうしながらインキュベートした。次いで、樹脂/上清混合物をフィルタープレートへと移し、そして液体を真空を加えることによってフィルタープレートを通して吸引した。フィルタープレート内に残っている樹脂を、高イミダゾール緩衝液中での溶出の前に3回洗浄した。
【0671】
精製タンパク質溶液の濃度判定は、検出用の抗FIX抗体と標準曲線用の高純度組み換え野生型FIXを使用して、ELISAによって実施された。
【0672】
FIX変異体は、C末端Hisタグを介してFIX変異体を捕捉することにより、表面プラズモン共鳴(SPR)を使用するmAb01−9994およびmAb01−9985への結合に関して特徴付けられた。アビディティー効果を回避するために、すなわち、1:1の相互作用を確保するために、mAb01−9994およびmAb01−9985(実施例5に記載のように調製した)のワンアームド(OA)変異体を被分析物として使用した。
【0673】
SPR分析は、Biacore T200機器(Biacore AB,Uppsala,Sweden)上で行った。T200機器上の実験では、以下の条件が適用され、測定は25℃の温度で行われた。25μg/mL(R&D Systems、カタログ番号MAB050)における抗His抗体は、標準アミンカップリング化学を使用してCM5センサーチップ上で固定化された。25nMの抗FIX変異体を10μL/分の流量で1分間注入し、そして固定化された抗His抗体によってそのHisタグを介して捕捉した。続いて、20μM(2.5倍希釈した)のOA mAb01−9994およびOA mAb01−9985を、50μL/分の流量で3分間注入して、捕捉されたFIX変異体へと結合させ、その後3分間の緩衝液注入によって一価の抗FIX抗体の解離を可能にした。使用されるランニング緩衝液は、20mMのTris、150mMのNaCl、5mMのCaCl
2、0.05%のTween−20、10mg/mLのBSA、pH7.4であった。これは、抗FIX抗体およびFIX試料の希釈にも使用された。10mMのグリシン、pH2.0を使用してチップの再生成が達成された。結合データを、製造者(Biacore AB,Uppsala,Sweden)によって供給されたBiaEvaluation 4.1を使用する1:1モデルにより解析した。
【0674】
結合データは、抗体の野生型FIXへの結合と比較して、抗体のFIX変異体への結合の%で報告され、以下の式にしたがって計算される:
結合(%)=100%×[(R
max_Ab,FIX_var)/(R
max_FIXvar)]/[(R
max_Ab,FIX_wt)/(R
max_FIXwt)]
式中R
max_FIXvarおよびR
max_FIXwtは、FIX変異体および野生型FIXの捕捉レベル(RU)をそれぞれ表し、またR
max_Ab、FIX_varおよびR
max_Ab、FIX_wtは、捕捉されたFIX変異体および野生型FIXへの20μM抗体のRmax(RU)をそれぞれ表す。結果を表10および表11に示す。
【0675】
表10:SPR解析からの結果(mAb01−9994)
mAb01−9994のOA変異体のホットスポット解析からの結果
【表10】
【0676】
表11:SPR解析からの結果(mAb01−9985)
mAb01−9985のOA変異体のホットスポット解析からの結果
【表11】
【0677】
mAb01−9994およびmAb01−9985に対するホットスポット残基
mAb01−9994およびmAb01−9985に対するホットスポット残基は、野生型残基のアラニンによる置換が、抗体の結合を、抗体の野生型FIXへの結合と比較して30%以下へと減少させる位置として定義される。
mAb01−9994に対するホットスポット残基:
R338、T340、およびK341
mAb01−9985に対するホットスポット残基:
R338、T340、およびK341
【0678】
mAb01−9994およびmAb01−9985の両方に対して、結合にほとんど寄与する残基はR338であり、FIXでのR338のアラニン(R338A)による置換は、抗体結合に対する最大の影響を示し、これは野生型FIXへの抗体結合と比較して、mAb01−9994およびmAb01−9985に対してそれぞれ「観測可能な結合なし」および8%へと大幅に減少した。
【0679】
実施例11:FX上のホットスポット残基の特定
本実施例に提供されるデータは、mAb01−8174に対するFX上のホットスポットエピトープ残基を決定する。使用したFX変異体は、短いGSリンカー(GGGGSGGGGS)(配列番号1201)を介して付加されている、N末端Hisタグ(HHHHHH、アフィニティー精製用)(配列番号1200)を有する、配列番号2の残基86〜448に対応する、desGla−desEGF1−FXの単一部位アラニン変異体(野生型のアラニンであり、アラニンからセリンへの置換が導入された位置118を除く)である。試験されたFX変異体は、表12にリストされている。
【0680】
表12:生成されたdesGla−desEGF1−FX突然変異体のリスト
【表12】
【0681】
表12にリストされた野生型desGla−desEGF1−FXおよび変異体をHEK293システムで発現させ、そしてアフィニティークロマトグラフィーを介して発現させた。ホットスポットエピトープ残基の特定は、Biacore 4000機器を使用して25℃にて行った。野生型のdesGla−desEGF1−FXおよび変異体は、標準的なアミンカップリング化学を使用して、Series−S Sensor Chip CM5(GE Healthcare、カタログ番号BR100530)上で固定化された。10μM(2倍段階希釈を用いた)のmAb01−8174のワンアームド変異体を、10μL/分の流量で300秒間注入し、固定化された野生型desGla−desEGF1−FXおよび変異体へと結合させ、続いて緩衝液を600秒間注入して、一価の抗体の解離を可能にした。ランニング緩衝液(一価の抗体およびdesGLA−desEGF1−hFX変異体の希釈のためにも使用される)は、10mMのHEPES、150mMのNaCl、1mg/mLのBSA、および5mMのCaCl
2(pH7.4)を含有した。600秒の解離段階の間、センサーチップからの抗体のほぼ完全な解離が観察されたため、再生緩衝液は使用されなかった。結合データは、1:1モデルに従って解析され、また各結合に対するアフィニティー(すなわち、解離平衡定数)は、GE Healthcareによって供給されたBiacore 4000評価ソフトウェア1.0における結合曲線の定常状態適合から導き出された。結合データは、野生型FXのアフィニティーを参照しながら抗体に対するすべてのFX変異体のアフィニティーの倍数として報告される。FX変異体に対して測定された相対アフィニティーを表13に示す。
【0682】
表13:ワンアームドmAb01−8174をFX変異体に結合するための相対アフィニティー(K
D(変異体)/K
D(野生型))
【表13】
【0683】
mAb01−8174に対するホットスポット残基
表13に示されるように、FX内の230、423、424、および427の位置におけるアラニン置換は、ワンアームドmAb01−8174への結合を完全に排除する。したがって、mAb01−8174へと結合するためのFX上のホットスポット残基は、
Y230、D423、R424、およびK427である。
【0684】
実施例12:FXa生成アッセイにおける一価の抗FIX/FIXa抗体の活性
従来のIgG抗体形式の二価性の結果として生じるあらゆる潜在的なアビディティー効果を回避するために、FXに対するFIXa酵素活性の抗FIX(a)抗体の刺激活性が、一価のワンアームド(OA)抗体形式への再フォーマット後に決定された(実施例5参照)。試験した抗体を以下の表14にリストする。抗FIXa抗体224F3およびACE910の一価のOAバージョンが、比較のために含まれた。
【0685】
OA抗体の刺激活性を、ホスファチジルセリン(PS):ホスファチジルコリン(PC)リン脂質ベシクル(最終濃度500μM、Haematologic Technologies Inc,USA)および血漿由来FIXa(最終濃度0.04、0.1、0.17、0.2、0.3、0.5、または1nM;Haematologic Technologies Inc,USA)の固定濃度にて、アッセイ緩衝液(50mMのHEPES、100mMのNacl、5mMのCaCl
2、0.1%(w/v)のPEG8000、pH7.3+1mg/mLのBSA)中で測定した。FIXaの濃度は、基質FXの15%未満がFXaへと変換されることを確実にするために選択された。一価OA抗体(表14にリストされた最終濃度)の存在下でのプレインキュベーション後、100nMの血漿由来FX(Haematologic Technologies Inc,USA)を添加して、50μLの最終反応体積を得て、活性化を室温で20分間進行させた。次いで反応物を、25μLのクエンチ緩衝液(50mMのHEPES、100mMのNaCl、60mMのEDTA、0.1%のPEG8000、pH7.3+1mg/mLのBSA)を添加することによりクエンチし、そして25μLの2mMのS−2765発色基質(Chromogenix,Sweden)をさらに添加し、マイクロプレートリーダーにおける405nmでの吸光度測定(ΔOD/分)により発色基質変換を測定することによって、生成されるFXaの量を決定した。測定された活性は、同じアッセイ内で測定されたシグナルを減算することによってバックグラウンド活性に対して補正されたが、FIXaおよび抗体はアッセイ緩衝液で置き換えられ、その後、アッセイ内に存在するFIXa濃度([FIXa]
total)に従って正規化された。この数字を、抗体の非存在下でのFXa生成の同様に正規化された割合で割ることにより(A
FIXa,norm)、使用される濃度の抗体によるFIXa活性の刺激倍率を提供する抗体刺激指数が計算された。遊離FIXaによるFXaの生成速度が遅いため、上述のように活性化反応は抗体の非存在下で行われたが、5、10、または20nMのFIXaが存在した。次いで、測定された活性をバックグラウンドで減算し、そしてアッセイ内のFIXa濃度に従って正規化した。刺激指数の計算のためには、遊離FIXaの三つの正規化された活性の平均を使用した。
【0686】
刺激指数の決定
要約すると、刺激指数の計算は以下のように説明することができる。
刺激指数=((A
FIXa+OA−A
bckg)/[FIXa]
total)/A
FIXa,norm
式中、A
FIXa+OAは、OA抗体の存在下で測定される活性であり、A
bckgは、FIXaおよびOA抗体の非存在下で測定されるバックグラウンド活性であり、[FIXa]
totalは、アッセイ中のFIXa濃度であり、そしてA
FIXa,normは、遊離FIXaの平均正規化活性である。
【0687】
FIXa飽和の決定
アッセイ中の、OA抗体で飽和したFIXaの割合は、FIXaおよびOA抗体の濃度、ならびにそれらの相互作用を支配する平衡解離定数(K
d)によって決定される。後者は、等温滴定熱量測定(ITC)などの当該技術分野で公知の技法によって測定することができる。
【0688】
FIXaの飽和に達するまで、OA抗体の濃度が増加するにつれて刺激指数が増加することになるので、アッセイ中のOA抗体の濃度は、完全なFIXaの飽和における刺激指数を適切な決定を提供するために、アッセイ中のFIXaの少なくとも80%飽和を確保するように選択するべきである。
【0689】
平衡状態でOA抗体に結合したFIXaの断片(f
FIXa+OA)は、アッセイ中のFIXaの総濃度([FIXa]
total)およびOA抗体の総濃度([OA]
total)、ならびに二次結合方程式を使用するそれらの相互作用に対する平衡解離定数(K
d)から計算することができ、これはKrishnaswamy et al.(1992)J.Biol.Chem.,267:23696−23706によって説明され、以下の式1および式2で詳述される。
【数1】
は、アッセイ中での平衡におけるFIXa−OA抗体複合体の計算された濃度を表す。
【数2】
は、アッセイ中での平衡におけるOA抗体に結合しているFIXaの計算された割合を(単位パーセント)表す。
【数3】
【数4】
【0690】
各OA抗体に対する刺激指数が表14に提供されている。アッセイにおいて、3260nMのOA 224F3抗体の濃度、およびKerschbaumerら(米国特許第7297336−B2号)によって報告された0.477nMのFIXaとの相互作用に対するK
dにより、95%を超えるFIXaは、アッセイにおいて、OA 224F3抗体に結合した。OA ACE910抗体の場合、FIXa刺激は八つの異なる抗体濃度において判定され、これにより上記で概説した二次結合方程式を使用して、完全FIXa飽和における刺激指数の推定ができる。これはまた、1.1μMのFIXaとのACE910の相互作用に対する推定平衡解離定数(K
d)も提供し、これはKitazawa et al.(2017)Thromb Haemost,117:1348−1357によって報告された1.52μMの値、および実施例13のITCによって判定された1.97μmの値とよく一致している。残りの抗体に対しては、FIXa飽和度が未知であり、したがってリストされた刺激指数は、80%以上のFIXa飽和度で得られることになる刺激の控えめな推定を表す。試験された抗体に対しては、測定された刺激指数は、OA 224F3抗体およびOA ACE910抗体に対して測定されたものより高いことが見いだされた。
【0691】
表14:一価のワンアームド(OA)抗FIXa抗体によるFIXa活性の刺激
抗FIX mAb IDは、OA形式への再フォーマットのために使用される抗体のIDを指す。「OA抗体濃度(nM)」および「刺激指数」と表示した列は、アッセイで使用されるOA抗体の濃度(nM)および遊離FIXaに対して測定されたFIXa活性の対応する刺激を示す。ACE910の場合、完全FIXa飽和における推定刺激指数が提供される。
【表14-1】
【表14-2】
【0692】
実施例13:等温滴定熱量測定(ITC)によって判定された結合アフィニティー
抗FIX(a)抗体および抗FX(a)抗体に対する結合アフィニティーは、それぞれPEAQ−ITC熱量計(Malvern,UK)を使用して、等温滴定熱量(ITC)によって測定された。実験は、25mMのTris、150mMのNaCl、5mMのCaCl
2(Tris−緩衝液)を使用して、37℃およびpH7.4で行われた。FIX、FIXa、またはFX(巨大分子)および抗FIX(a)抗体および抗FX(a)抗体(リガンド)のいずれかを含有する試料細胞(200μL)を、注射器(40μL)を介して注射した。一致した緩衝液条件を確保するために、測定前にすべてのタンパク質はTris緩衝液中に広範囲に透析された。熱平衡ステップに続いて60秒の遅延があり、その後抗体の最初の0.2μLの注入を行い、その後120秒間隔で1.5〜3μLの抗体の注入を12〜16回行った。攪拌速度は750rpmで維持され、参照電力は5〜10μcal/秒で一定に保持された。抗体の各注入に関連付けられた熱を統合し、リガンドと巨大分子のモル比に対してプロットした。得られた等温線は、製造業者によって提供されるソフトウェアを使用して、アフィニティー(K
D)、化学量論(n)、および相互作用のエンタルピー(ΔH)を得るために、一部位結合モデルに適合される。実験は少なくとも重複して実施された。K
D値は、μM単位であり、表15に報告されている。
【0693】
表15:ITCを使用しする解離定数(K
D)値
【表15】
【0694】
実施例14:FXa生成アッセイにおける抗FIX(a)/FX(a)二重特異性抗体の活性
抗FIXa/FX二重特異性抗体の血液凝固促進活性は、血液凝固促進リン脂質膜の存在下で、FIXaによるFX活性化を促進する能力に基づいて決定された。試験された二重特異性抗体(BiAb)を表16にリストし、かつACE910を比較のために含めた。
【0695】
各二重特異性抗体の血液凝固促進活性は、所与の抗体濃度における遊離FIXaによるFX活性化に対する刺激倍率として報告される。二重特異性抗体は、アッセイ緩衝液(50mMのHEPES、100mMのNacl、5mMのCaCl
2、0.1%(w/v)のPEG8000、pH7.3+1mg/mLのBSA)中で、35または125pMのヒト血漿由来FIXa(Haematologic Technologies Inc,USA)および500μMの25:75のホスファチジルセリン:ホスファチジルコリンリン脂質ベシクル(Haematologic Technologies Inc,USA)を用いて10分間のプレインキュベーションにより、八つの濃度(アッセイ緩衝液での三倍段階希釈によって作製された)で試験された。次いで、ヒト血漿由来FX(Haematologic Technologies Inc,USA)を、25nMの濃度まで添加することにより、活性化が開始された。室温にて15分の活性化の後、反応物(50μL)を25μLのクエンチ緩衝液(50mMのHEPES、100mMのNaCl、60mMのEDTA、0.1%のPEG8000、pH7.3+1mg/mLのBSA)の添加によりクエンチした。25μLの2mMのS−2765発色基質(Chromogenix,Sweden)を添加し、マイクロプレートリーダーで405nmにおける吸光度測定(ΔOD/分)によって発色基質変換を測定することによって、生成されるFXaの量を判定した。同様に、遊離FIXaによるFX活性化は、25nMのFIXa濃度および60分の反応時間で判定された。
【0696】
測定された活性は、アッセイ内に存在するFIXaの濃度および反応時間に従って正規化された。この数字を、抗体の非存在下でのFXa生成の同様に正規化された割合で割ることにより、所与の濃度における抗体による刺激倍率が計算された。
【0697】
要約すると、biAb刺激の計算は以下のように説明することができる。
BiAb刺激=(A
FIXa+biAb/([FIXa]
assay×t
reaction))/A
FIXa,norm
式中、A
FIXa+biAbは、二重特異性抗体の存在下で測定された活性であり、[FIXa]
assayは、アッセイ中のFIXa濃度であり、t
reactionは、反応時間であり、かつA
FIXa、normは、遊離FIXaの正規化活性である。
【0698】
表16は、試験された八つの抗体濃度の中でも各二重特異性抗体に対して判定された最大刺激だけでなく、最大刺激(倍数)が観察された濃度をリストする。すべての試験された二重特異性抗体について、最大刺激は、0〜15300nMの濃度間隔で試験されたACE910に対して測定されたものより高いことが見出された。
【0699】
表16:二重特異性抗FIXa/FX抗体による最大刺激
【表16】
【0700】
実施例15:血友病A(HA)血漿中の抗FIX(a)/FX(a)二重特異性抗体のTGT
トロンビン生成試験(TGT)が、組織因子を用いてトリガーする自動化されたHTP 384ウェルセットアップで行われれた。簡潔には、10μLの抗体を30μLの血友病A(HA)血漿(George King)に添加した。次いで、リン脂質と混合した10μLのTissueFactorトリガー(Thrombinoscope、#TS31.00)を添加し、続いて10μLのトロンビン基質(FluCa,Thrombinoscope,#TS50.00)を添加して最終的なアッセイ容量を60μLとした。蛍光時系列を、1分間隔で2時間、Perkin Elmer EnVisionのマルチラベルプレートリーダー上で室温で測定した。蛍光時系列の平滑化した一次導関数としてトロンボグラムを計算した。ピーク高さは、トロンボグラムで観察された最大値として計算され、また最高濃度(333nM)におけるACE910参照に対して観察されるピーク高さに対して正規化された(ピーク比)。二重特異性抗体(bimAb)に対する試験結果を表17に示す。ピーク比(倍)は、333nMにおけるACE910に対する値と相対的な、トロンボグラムでbimAbに対して観察される最大値である。ピークが観察される濃度(nM)も記載されている。
【0701】
表17:ACE910に対する抗FIX/FX bimAbのTGT活性
【表17-1】
【表17-2】
【表17-3】
【0702】
実施例16:ヒト血友病Aの乏血小板および多血小板模倣血漿におけるトロンビン生成試験(TGT)での二重特異性抗FIX(a)/FX(a)抗体の活性
二重特異性抗体bimAb05−0745、bimAb05−3761、bimAb05−3769、bimAb05−0746、bimAb05−2112、bimAb05−2113、およびbimAb005−2114の血液凝固促進活性は、血液凝固促進合成リン脂質膜または血小板のいずれかの存在下でのトロンビン生成を促進する能力に基づいて判定され、これはHemkerらによって説明された原理による(Pathophysiol Haemost Thromb,2002;32:249−253)。ACE910は比較のために含めた。各抗体(試験化合物)は、市販の血友病A(HA)患者のプールされた乏血小板血漿(HA−PPP)および健康的な同意ドナーから新たに準備されたHA誘発ヒト多血小板血漿(HA−PRP)を使用して、トロンビン生成試験(TGT)で試験された。
【0703】
材料および方法:
血友病A誘発ヒト多血小板血漿(HA−PRP)の調製
血液は、静脈穿刺によって健康的な同意ドナーから得た。6容量の血液を1容量のクエン酸デキストロース(ACD;85mMのクエン酸ナトリウム、110mMのデキストロース、および62.3mMのクエン酸、pH4.9)の中へと収集し、最終pHは6.5であり、そして室温(RT)で220gで20分間遠心分離した。多血小板血漿(PRP)を収集し、Medonic CA 620血液分析器(Boule Diagnostics AB,Spanga,Sweden)を用いて血小板濃度を判定した。
【0704】
赤血球含有血漿部を、室温で600gでさらに10分間遠心分離した。乏血小板血漿(PPP)を収集し、PRPを約300,000血小板/μLへと希釈するのに使用した。HA条件は、最終濃度0.1mg/mLへとFVIII−中和抗ヒトFVIII抗体(ヒツジ抗ヒト第VIII因子−5mg、Haematologic Technologies,VT,USA)を添加することによって誘発され、そして室温で30分間、2rpmで穏やかに回転された。
【0705】
トロンビン生成試験
HA−PPP(George King Bio−Medical Inc,KS,US)(実験A)およびHA−PRP(実験B)の両方でのトロンビン生成試験(TGT)を、96ウェルプレート蛍光光度計(Fluoroscan Ascent FL,Thermolabsystems,Helsinki,Finland)を使用して、標準的な較正された自動化されたトロンボグラフィーによって実施した。反応混合物は、70μlのHA−PRP(約300,000血小板/μl)またはHA−PPP、10μlの試験化合物希釈液(20mMのHEPES、140mMのNaCl、pH7.4、2%のBSAm中に希釈)、組織因子(TF)を含む20μlのCAT試薬(PRP試薬;合成リン脂質を含まないTF、PPP試薬LOW;合成リン脂質を含むTF、1pMのTF最終、Thrombinoscope BV、Maastricht,the Netherlands)またはトロンビン較正器(Thrombinoscope BV)、ならびに蛍光標識されたトロンビン基質z−Gly−Gly−Arg−AMC(mM)、およびCaCl
2(90mM)(Thrombinoscope BV)を含有する20μlの混合物を含む。TGTは、最高八つの濃度の試験化合物(0.3、1.0、3、10、30、100、300、および900nM、最終血漿濃度)または追加緩衝液(20mMのHEPES、140mMのNaCl、pH7.4、2%のBSA)のみ(HA対照を表す)で実施された。濃度範囲は、HA−PPPにおける少なくとも三つの独立した実験で、同じストックから、または異なる四人のドナーからの血液中で試験された。TGT中の正常な対照レベルを、未処理のヒトPRPまたはCRYOcheck(商標)でプールした正常なヒトPPP血漿(Precision Biologic Inc.、Dartmouth,Canada)を添加した緩衝液(20mMのHEPES、140mMのNaCl、pH7.4、2%のBSA)のみを使用して測定した。TGTを合計90分間進行させ、そしてTGTパラメーターのピークトロンビン高さ(nM)をThrombinoscopeソフトウェア(Thrombinoscope BV)で解析した。
【0706】
結果および考察
実験A:
図2および表18は、HA−PPPで試験された濃度における各二重特異性抗体に対する測定されたピークトロンビン生成率を示す。データは、すべての試験化合物が、抗体の非存在下で観察されたレベルを超えてトロンビン形成のピークを増加させること、すなわち、血液凝固促進活性を呈することを示す。さらに、bimAb05−0745、bimAb05−3761、bimAb05−3769、bimAb05−0746、bimAb05−2112、bimAb05−2113、およびbimAb05−2114に対して10〜300nMの間のトロンビン生成レベルは、ACE910に対して観察されたものよりも高く、優れた効力を実証する。さらに、300〜900nMのbimAb05−0745、bimAb05−3761、bimAb05−3769、bimAb05−2112、およびbimAb05−2114におけるトロンビン生成レベルは、900nMのACE910で観察されたものよりも高く、ACE910と比較してこれらの化合物のより高い効力および有効性を示す。
【0707】
実験B:
図3および表19は、HA−PRPで試験された濃度における各二重特異性抗体に対する測定されたピークトロンビン生成を示す。これらの条件下では、bimAb05−0745、bimAb05−3761、bimAb05−3769、bimAb05−0746、bimAb05−2112、bimAb05−2113、およびbimAb05−2114も、ACE910と比較してより良好な効力および有効性を示す。
【0708】
表18:HA−PPPにおけるトロンビン生成試験(TGT)(実験A)
ヒト組織因子活性化血友病A乏血小板血漿(PPP)における二重特異性抗体bimAb05−0745、bimAb05−3761、bimAb05−3769、bimAb05−0746、bimAb05−2112、bimAb05−2113、bimAb05−2114、およびACE910のトロンビン生成試験(TGT)。HA−PPPの少なくとも三つの独立した実験で、試験された化合物濃度の各々において測定した平均ピークトロンビン生成レベル±標準偏差(実験A)。
【表18】
【0709】
表19:HA−PRPにおけるトロンビン生成試験(TGT)(実験B)
ヒト組織因子活性化血友病A多血小板血漿(PRP)における二重特異性抗体bimAb05−0745、bimAb05−3761、bimAb05−3769、bimAb05−0746、bimAb05−2112、bimAb05−2113、bimAb05−2114、およびACE910のトロンビン生成試験(TGT)。HA−PRPの四つの独立した実験からの試験された化合物濃度の各々における平均ピークトロンビン生成±標準偏差(実験B)。
【表19】
【0710】
実施例17:尾静脈切断(TVT)モデルにおける二重特異性抗FIX(a)/FX(a)抗体のインビボでの有効性
FVIIIノックアウトマウスにおける尾静脈切断(TVT)モデルを使用してインビボでの有効性を判定した。ヒトFIX(2mg/kg)(Benefix,Pfizer,New York City,NY,US)およびFX(1.5mg/kg)(Haematologic Technologies,INC,Essex Junction,VT,US)で併用治療したFVIIIノックアウトマウス(B6;129S−F8tm1Kaz/J,The Jackson Laboratory,Bar Harbor,ME,US)での尾静脈切断(TVT)研究において、高用量(8mg/kg)の抗体試験化合物およびACE910の効力を調査した。要するに、マウスにイソフルランで麻酔をかけ、尾部を生理食塩水(37℃)に浸した状態で、加温パッド上に置き、動物の体温を37℃に保つように設定した。負傷5分前に、右側尾静脈内で投与を実施した。本TVTモデル(Johansen et al.,Haemophilia,2016,625−31)では、側脈が切断される。10、20、または30分で出血が停止した場合、尾部を生理食塩水から取り出し、そして創傷を生理食塩水で濡らしたガーゼスワブで穏やかに拭き取った。生理食塩水中のヘモグロビンの量を定量化することにより、総血液損失を40分後に判定した(表20参照)。抗体試験化合物の有効性を一元配置分散分析を用いて比較し、続いてTukey multiple comparison testを行った。p値<0.05は有意とみなされた。
【0711】
表20:F8ノックアウトマウスでの出血モデルにおける有効性の比較
【表20】
【0712】
本明細書では本発明のある特定の特徴を例示および説明してきたが、数多くの修正、置換、変更、および均等物が当業者には思い浮かぶであろう。したがって、添付の特許請求の範囲が、本発明の真の趣旨の範囲内にあるそのようなすべての修正および変更を網羅することを意図していることが理解されるべきである。
本発明は、凝固第IX因子(FIX)および/またはその活性型第IXa因子(FIXa)、ならびに第X因子(FX)および/またはその活性型第Xa因子(FXa)に結合し、かつFIXaによるFX活性化を促進することができる多重特異性血液凝固促進抗体と、それらのエピトープまたはその部分に結合する抗体と、血友病Aなどの血液凝固障害を患う対象を治療するための方法および組成物だけでなく、キット、製造方法、および使用方法に関する。