特許第6761710号(P6761710)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6761710決定装置、決定方法、及び決定プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6761710
(24)【登録日】2020年9月9日
(45)【発行日】2020年9月30日
(54)【発明の名称】決定装置、決定方法、及び決定プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/9538 20190101AFI20200917BHJP
   G06F 16/906 20190101ALI20200917BHJP
【FI】
   G06F16/9538
   G06F16/906
【請求項の数】9
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2016-175452(P2016-175452)
(22)【出願日】2016年9月8日
(65)【公開番号】特開2018-41308(P2018-41308A)
(43)【公開日】2018年3月15日
【審査請求日】2018年7月18日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】矢野 友貴
【審査官】 鹿野 博嗣
(56)【参考文献】
【文献】 特表2015−507299(JP,A)
【文献】 特表2012−527038(JP,A)
【文献】 特開2011−154467(JP,A)
【文献】 特開2011−154466(JP,A)
【文献】 特開2012−118696(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/9538
G06F 16/906
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置から検索におけるクエリを取得する取得部と、
前記クエリに対応する検索結果であって、前記クエリに対応する複数の種別の各々の複数の結果を含む検索結果を抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出された前記検索結果のうち、前記クエリに対応する複数の種別の各々に対応する前記検索結果が前記検索結果の表示に関する所定の範囲に含まれ、かつ各種別に対応する前記検索結果が連続しないように、前記抽出部により抽出された前記検索結果のランキングを決定する決定部と、
を備えることを特徴とする決定装置。
【請求項2】
前記決定部は、
前記クエリを用いた複数のユーザの各々に提供された前記検索結果のうち、前記複数のユーザの各々が選択した前記検索結果に対応する種別の割合に基づいて、前記検索結果のランキングを決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の決定装置。
【請求項3】
前記決定部は、
複数のユーザの検索履歴における前記クエリに対応する商品の種別であるカテゴリの割合に基づいて、前記検索結果のランキングを決定する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の決定装置。
【請求項4】
前記決定部は、
前記端末装置の画面に前記複数の種別が同時に表示されるように検索結果のランキングを決定する
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の決定装置。
【請求項5】
前記決定部は、
前記端末装置の画面に前記検索結果が初期表示される際に、前記複数の種別が同時に表示されるように検索結果のランキングを決定する
ことを特徴とする請求項に記載の決定装置。
【請求項6】
前記決定部は、
前記クエリに対応する種別が複数の場合、前記クエリに対応する複数の種別が検索結果の表示に関する所定の範囲に含まれるように検索結果のランキングを決定する第1決定処理を行い、前記クエリに対応する種別が1つの場合、前記第1決定処理と異なる第2決定処理を行う
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の決定装置。
【請求項7】
前記取得部は、
前記端末装置を利用するユーザから前記クエリによる検索処理を前記第1決定処理と前記第2決定処理とのいずれで行うかの指定を取得し、
前記決定部は、
前記取得部により取得された前記指定に基づいて、前記第1決定処理と前記第2決定処理とのいずれかを行う
ことを特徴とする請求項に記載の決定装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する決定方法であって、
端末装置から検索におけるクエリを取得する取得工程と、
前記クエリに対応する検索結果であって、前記クエリに対応する複数の種別の各々の複数の結果を含む検索結果を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程により抽出された前記検索結果のうち、前記クエリに対応する複数の種別の各々に対応する前記検索結果が前記検索結果の表示に関する所定の範囲に含まれ、かつ各種別に対応する前記検索結果が連続しないように、前記抽出工程により抽出された前記検索結果のランキングを決定する決定工程と、
を含むことを特徴とする決定方法。
【請求項9】
端末装置から検索におけるクエリを取得する取得手順と、
前記クエリに対応する検索結果であって、前記クエリに対応する複数の種別の各々の複数の結果を含む検索結果を抽出する抽出手順と、
前記抽出手順により抽出された前記検索結果のうち、前記クエリに対応する複数の種別の各々に対応する前記検索結果が前記検索結果の表示に関する所定の範囲に含まれ、かつ各種別に対応する前記検索結果が連続しないように、前記抽出手順により抽出された前記検索結果のランキングを決定する決定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする決定プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決定装置、決定方法、及び決定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、所定の検索クエリ(以下、単に「クエリ」ともいう)に対応する検索結果における順位(ランキング)を決定する技術が提供されている。例えば、検索結果の並び順(ランキング)をブックマーク情報に基づいて並び替える技術が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−037404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、検索結果のランキングが適切に決定されるとは限らない。例えば、ブックマーク情報に基づいて並び替えるだけでは、ユーザが利用する端末装置に表示される場合に、適切な並び順になっているとは限らない。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、検索結果のランキングを適切に決定する決定装置、決定方法、及び決定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る決定装置は、端末装置から検索におけるクエリを取得する取得部と、前記クエリに対応する複数の種別が検索結果の表示に関する所定の範囲に含まれるように検索結果のランキングを決定する決定部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、検索結果のランキングを適切に決定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る決定処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る決定装置の構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る種別情報記憶部の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る索引情報記憶部の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る商品情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るクエリの抽出の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、決定装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る決定装置、決定方法、及び決定プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る決定装置、決定方法、及び決定プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.決定処理〕
図1を用いて、実施形態に係る決定処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る決定処理の一例を示す図である。図1では、決定装置100は、ユーザが入力したクエリ(検索クエリ)に対応する検索結果をユーザが利用する端末装置10に初期表示する際に、複数の種別に対応する情報が範囲に含まれるように検索結果のランキングを決定する場合を示す。また、以下では、検索結果に含まれる1つ1つの情報を結果情報と記載する場合がある。なお、図1の例では、種別がクエリに対応する物品名(以下、単に「物品」ともいう)である場合を示す。すなわち、図1では、決定装置100は、端末装置10に初期表示される10個の結果情報に、複数の物品に対応する情報が範囲に含まれるように検索結果のランキングを決定する。また、図1の例では、検索結果に含まれる各結果情報は、物品に関する複数の種別「本体」、「ケース」、「充電池」のいずれかに対応する場合を示す。なお、種別は、物品に限らず、色やサイズや商品カテゴリ等、どのような情報であってもよい。
【0011】
図1に示すように、決定システム1には、端末装置10と、決定装置100とが含まれる。端末装置10と、決定装置100とは図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。また、図1に示した決定システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の決定装置100が含まれてもよい。
【0012】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1に示す例においては、端末装置10がユーザが利用するスマートフォンである場合を示す。なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。具体的には、図1では、端末装置10がユーザID「U1」により識別されるユーザ(以下、「ユーザU1」とする場合がある)が利用するスマートフォンである場合を示す。
【0013】
また、図1に示す例においては、端末装置10の画面の表示に応じて、端末装置10を端末装置10−1、10−2として説明する。なお、端末装置10−1、10−2は同一の端末装置10である。また、以下では、端末装置10−1、10−2について、特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。
【0014】
決定装置100は、クエリに対応する複数の種別が検索結果の表示に関する所定の範囲に含まれるように検索結果のランキングを決定する情報処理装置である。以下、複数の種別が含まれるようにランキングを決定する所定の範囲を調節範囲ともいう。また、決定装置100は、端末装置10から取得したクエリに対する検索結果を端末装置10に提供する検索サービスを提供する。図1の例では、決定装置100は、決定したランキングに基づいて結果情報が並べられたランキング情報を、クエリの送信元である端末装置10へ提供する。図1に示す例では、決定装置100が所定の商取引サービスを提供する場合を示す。また、図1に示す例では、決定装置100は、所定のインデクサにより生成された索引(インデックス)と、所定の順位(ランキング)決定ロジックを用いて、商取引サービスにおいてユーザに提供される商品に関する検索結果を提供するものとする。
【0015】
まず、決定装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10−1からクエリを取得する(ステップS11)。図1の例では、決定装置100は、端末装置10−1からクエリ「スマホA」を取得する。図1に示す例において、ユーザU1は、端末装置10−1の画面に表示された決定装置100が提供する商取引サービスに関するショップサイトAのページW11中の検索窓にクエリ「スマホA」を入力し、検索ボタンを押下する。そして、端末装置10−1は、決定装置100へクエリ「スマホA」を送信する。また、図1の例では、端末装置10−1は、端末装置10における検索結果の初期表示に含まれる結果情報の数が10個であることを示す情報を送信する。
【0016】
なお、端末装置10は、端末装置10の画面サイズやフォントサイズに関する情報を決定装置100へ送信してもよい。この場合、決定装置100は、端末装置10の画面サイズやフォントサイズに基づいて、端末装置10における検索結果の初期表示に含まれる結果情報の数を推定してもよい。また、決定装置100が端末装置10における検索結果の初期表示に含まれる結果情報の数に関する情報を取得済みである場合、端末装置10は、端末装置10における検索結果の初期表示に含まれる結果情報の数に関する情報を送信しなくてもよい。
【0017】
端末装置10からクエリを取得した決定装置100は、クエリに対応する商品情報を抽出する(ステップS12)。図1の例では、決定装置100は、索引情報記憶部122に記憶された情報に基づいて、商品情報記憶部123からクエリに対応する商品情報を抽出する。
【0018】
図1に示す索引情報記憶部122には、所定のインデクサが生成した索引に関する情報(以下、単に「索引情報」ともいう)が記憶される。図1の例では、索引情報記憶部122に示すように、検索対象となる商品情報記憶部123に記憶された商品情報群の各々に対して索引が所定のインデクサにより生成される。索引情報記憶部122には、「索引ID」、「索引」、「商品数」、「対応商品」といった項目が含まれる。
【0019】
図1の索引情報記憶部122に示すように、索引ID「N11」により識別される索引「スマホA」は、対応する商品情報が、商品GD1や商品GD2や商品GD111や商品GD112や商品GD1111や商品GD1112等に関する商品情報であることを示す。なお、上記のように、「商品GD*(*は任意の数値)」と記載した場合、その商品は商品ID「GD*」により識別される商品であることを示す。例えば、「商品GD1」と記載した場合、その商品は商品ID「GD1」により識別される商品である。なお、図1では、説明を簡単にするために、「#1」、「#2」、「#50」、「#51」、「#100」、「#101」は、索引に対応する商品情報の順位に対応するものとする。例えば、「対応商品」中の「#1」は、索引に対応する商品情報のうちランキングが「1位」の商品情報であるものとする。例えば、索引ID「N11」により識別される索引「スマホA」に対応する商品情報のうち、商品GD1の商品情報のランキングが「1位」である。上述のように、図1では、各索引に対応する対応商品には、ランキングが決定されているものとするが、各索引に対応する対応商品の順位の決定は、クエリを取得した際に所定のランキング決定ロジックにより行ってもよい。
【0020】
また、図1の商品情報記憶部123に示すように、商品GD1は、商品「スマホA」であり、ストアAにより提供される商品であることを示す。また、商品GD1のカテゴリは、「スマホ本体」であることを示す。また、例えば、商品GD111は、商品「ケースA」であり、ストアDにより提供される商品であることを示す。また、商品GD111のカテゴリは、「スマホアクセサリ」であることを示す。また、例えば、商品GD1111は、商品「充電器A」であり、ストアFにより提供される商品であることを示す。また、商品GD1111のカテゴリは、「スマホ周辺機器」であることを示す。
【0021】
図1に示す例において、決定装置100は、索引情報記憶部122に記憶された索引情報に基づいて、対応商品一覧LT11に示すように、クエリ「スマホA」に対応する商品GD1や商品GD2や商品GD111や商品GD112や商品GD1111や商品GD1112等に関する商品情報を商品情報記憶部123から抽出する。決定装置100は、商品GD1や商品GD2や商品GD111や商品GD112や商品GD1111や商品GD1112等に関する商品情報を検索結果の結果情報として抽出する。
【0022】
その後、決定装置100は、検索結果中の結果情報のランキングを決定する(ステップS13)。例えば、決定装置100は、クエリに対応する各種別の結果情報が検索結果の初期表示の10個に含まれるように検索結果のランキングを決定する。図1の例では、決定装置100は、種別情報記憶部121に記憶されたクエリ「スマホA」に対応する3つの種別「本体」、「ケース」、「充電池」の各々に対応する結果情報が検索結果の初期表示に含まれるように検索結果のランキングを決定する。例えば、決定装置100は、クエリを用いた複数のユーザが選択した種別の割合に基づいて、検索結果のランキングを決定する。
【0023】
図1の種別情報記憶部121に示すように、クエリ「スマホA」に対応する種別が「本体」、「ケース」、「充電池」であることを示す。また、図1の例では、クエリ「スマホA」を用いた検索においてユーザに提供された検索結果のうち、種別「本体」に対応する情報が30%の確率でユーザに選択されたことを示す。また、図1の例では、クエリ「スマホA」を用いた検索においてユーザに提供された検索結果のうち、種別「ケース」に対応する情報が40%の確率でユーザに選択されたことを示す。また、図1の例では、クエリ「スマホA」を用いた検索においてユーザに提供された検索結果のうち、種別「充電池」に対応する情報が30%の確率でユーザに選択されたことを示す。なお、種別の数は3つに限らず、クエリに応じて2つや4以上等、種々の数であってもよい。
【0024】
そのため、図1の例では、決定装置100は、クエリを用いた複数のユーザが選択した種別の割合に基づいて、検索結果のランキングを決定する。例えば、決定装置100は、「本体」、「ケース」、「充電池」の3つの物品の各々に対応する結果情報が、検索結果の初期表示に各物品の選択率に基づく割合(比)で含まれるように検索結果のランキングを決定する。具体的には、決定装置100は、選択率「本体:ケース:充電池」が「3:4:3」であるため、検索結果の初期表示には、「本体」に対応する結果情報が3個、「ケース」に対応する結果情報が4個、「充電池」に対応する結果情報が3個の計10個が含まれるように検索結果のランキングを決定する。
【0025】
図1の例では、決定装置100は、ランキング情報RK11に示すように、「本体」に対応する商品GD1〜GD3の3個の結果情報、「ケース」に対応する商品GD111〜GD114の4個の結果情報、「充電器」に対応する商品GD1111〜GD1113の3個の結果情報が、1位〜10位に並ぶように検索結果のランキングを決定する。なお、図1では、説明を簡単にするために、検索結果の初期表示の10個の検索結果をランキングの通り並べた場合を示すが、各物品に対応する結果情報ができる限り連続しないようにランキングを決定してもよい。
【0026】
また、図1の例では、決定装置100は、11位の結果情報を、1位〜10位に決定された商品以外で最もランキングが高い「#4」(4位)である商品GD4の結果情報に決定する。なお、10位より下位(11位〜)のランキングについては、決定装置100は、所定の基準により決定してもよい。例えば、決定装置100は、1位〜10位と同様に、3つの物品に対応する結果情報が「本体:ケース:充電池=3:4:3」となるように、11位〜20位や21位〜30位等の検索結果のランキングを決定してもよい。
【0027】
その後、決定装置100は、ステップS13において決定したランキングに基づく検索結果を端末装置10へ提供する(ステップS14)。図1の例では、決定装置100は、ランキング情報RK11を端末装置10−1へ提供する。
【0028】
決定装置100からランキング情報RK11を提供された端末装置10は、ランキング情報RK11を表示する(ステップS15)。図1の例では、端末装置10−1から端末装置10−2へ表示が遷移される。
【0029】
端末装置10−2の画面には、検索結果を表示するページW12が表示される。具体的には、端末装置10−2の画面には、クエリ「スマホA」に対応する検索結果を表示するページW12が表示される。図1の例では、端末装置10−2の画面において、検索結果の初期表示に対応する領域AR11には、「本体」に対応する商品GD1〜GD3の3個の結果情報、「ケース」に対応する商品GD111〜GD114の4個の結果情報、「充電器」に対応する商品GD1111〜GD1113の3個の結果情報が並べて表示される。
【0030】
上述したように、決定装置100は、クエリを用いた複数のユーザが選択した種別の割合に基づいて、検索結果の初期表示には、各種別の結果情報が選択率に基づく割合で含まれるように検索結果のランキングを決定する。このように、決定装置100は、クエリに対応する複数の種別が検索結果の表示に関する所定の範囲に含まれるように検索結果のランキングを決定することにより、検索結果のランキングを適切に決定することができる。
【0031】
また、上述のように、決定装置100が端末装置10の画面に複数の種別が同時に表示されるように検索結果のランキングを決定することにより、端末装置10は、複数の種別の情報が含まれる態様で、検索結果をユーザに提供することができる。すなわち、端末装置10は、多様性のある情報を一覧で視認可能な態様で、検索結果をユーザに提供することができる。したがって、端末装置10は、適切にランキングが決定された検索結果を表示することができる。
【0032】
上述した例では、決定装置100が検索結果の初期表示に含まれる10個の結果情報のランキングを決定する場合を示したが、決定装置100がクエリに対応する複数の種別が含まれるように検索結果のランキングを決定する対象とする所定の範囲は、適宜設定されてもよい。例えば、決定装置100が検索結果のランキング上位100個に複数の種別の結果情報が含まれるように結果情報のランキングを決定してもよい。
【0033】
上述した例では、決定装置100が物品を種別としてランキングを決定する場合を示すが、種別は、クエリに対応する対象に対応する種別となるものであれば、どのような情報であってもよい。例えば、決定装置100は、商品のカテゴリを種別として、上述した決定処理を行ってもよい。この場合、決定装置100は、「スマホ本体」、「スマホアクセサリ」、「スマホ周辺機器」等の各カテゴリに対応する結果情報が、検索結果の初期表示に各カテゴリの選択率に基づく割合で含まれるように検索結果のランキングを決定してもよい。例えば、決定装置100は、選択率「スマホ本体:スマホアクセサリ:スマホ周辺機器」が「2:4:4」である場合、検索結果の初期表示には、「スマホ本体」に対応する結果情報が2個、「スマホアクセサリ」に対応する結果情報が4個、「スマホ周辺機器」に対応する結果情報が4個の計10個が含まれるように検索結果のランキングを決定してもよい。
【0034】
また、例えば、決定装置100は、商品のサイズを種別として、上述した決定処理を行ってもよい。ここで、種別がサイズである場合をクエリが「テレビA」である場合を例に説明する。この場合、決定装置100は、「32型」、「42型」、「52型」の各サイズに対応する結果情報が、クエリ「テレビA」の検索結果の初期表示に各サイズの選択率に基づく割合で含まれるように検索結果のランキングを決定してもよい。例えば、決定装置100は、選択率「32型:42型:52型」が「5:4:1」である場合、検索結果の初期表示には、「32型」に対応する結果情報が5個、「42型」に対応する結果情報が4個、「52型」に対応する結果情報が1個の計10個が含まれるように検索結果のランキングを決定してもよい。なお、決定装置100は、「32型シルバー」、「32型黒」、「42型シルバー」等のように複数の情報が組み合わされた種別に基づいて決定処理を行ってもよい。
【0035】
また、例えば、決定装置100は、商品の色を種別として、上述した決定処理を行ってもよい。ここで、種別が色である場合をクエリが「財布A」である場合を例に説明する。この場合、決定装置100は、「黒」、「赤」、「白」の各色に対応する結果情報が、クエリ「財布A」の検索結果の初期表示に各色の選択率に基づく割合で含まれるように検索結果のランキングを決定してもよい。例えば、決定装置100は、選択率「黒:赤:白」が「2:2:6」である場合、検索結果の初期表示には、「黒」に対応する結果情報が2個、「赤」に対応する結果情報が2個、「白」に対応する結果情報が6個の計10個が含まれるように検索結果のランキングを決定してもよい。このように、決定装置100は、どのような種別に基づいて決定処理を行ってもよい。
【0036】
また、上述した例では、決定装置100が選択率に基づく割合に応じて各種別の結果情報が所定の範囲に含まれるように、検索結果のランキングを決定する場合を示したが、決定装置100は、各種別の他の情報を基に所定の範囲に含まれる各種別の割合を決定してもよい。例えば、決定装置100は、クエリに対応する各種別の結果情報に基づいて所定の範囲に含まれる各種別の割合を決定してもよい。
【0037】
例えば、クエリ「スマホA」に対応する結果情報の数が、「本体」が100個、「ケース」が200個、「充電池」が700個である場合を以下に説明する。この場合、決定装置100は、結果情報数「本体:ケース:充電池」が「100:200:700」であるため、各種別の割合を「1:2:7」と決定する。そのため、図1の例では、決定装置100は、各種別の結果情報数の割合に基づいて、検索結果の初期表示には、「本体」に対応する結果情報が1個、「ケース」に対応する結果情報が2個、「充電池」に対応する結果情報が7個の計10個が含まれるように検索結果のランキングを決定する。なお、上記は一例であり、決定装置100は、種々の情報を適宜用いて、各種別の結果情報が所定の範囲に含まれる割合を決定してもよい。
【0038】
また、上述した例では、決定装置100が選択率の基づく割合に応じて各種別の結果情報が所定の範囲に含まれるように、検索結果のランキングを決定したが、決定装置100は、ランキング決定の処理を適宜切り替えてもよい。例えば、決定装置100は、上述した複数の種別が所定の範囲に含まれるようにランキングを決定する処理(以下、「第1決定処理」ともいう)と、第1決定処理と異なる所定のランキングを決定する処理(以下、「第2決定処理」ともいう)とを適宜切り替えてランキングの決定を行ってもよい。例えば決定装置100は、クエリに対応する種別が複数の場合、クエリに対応する種別が検索結果の表示に関する所定の範囲に含まれるように検索結果のランキングを決定する第1決定処理を行い、クエリに対応する種別が1つの場合、第1決定処理と異なる第2決定処理を行ってもよい。なお、ここでいう第2決定処理は、第1決定処理と異なればどのようなランキング決定ロジックを用いてもよく、例えば各商品情報の選択率等に基づく決定処理であってもよい。また、例えば、決定装置100は、ユーザによる指定に基づいてランキングの決定を行ってもよい。例えば、決定装置100は、ユーザが第1決定処理を指定した場合、第1決定処理によりランキングを決定し、ユーザが第2決定処理を指定した場合、第2決定処理によりランキングを決定してもよい。この場合、決定装置100は、ユーザの指定を受け付ける画面を端末装置10に表示してもよいし、ショップサイトAのページW11中の検索窓の近傍に第1決定処理か第2決定処理かを選択するボタン等を表示してもよい。このような画面を用いることにより、決定装置100は、ユーザによる指定を取得してもよい。
【0039】
〔2.決定装置の構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る決定装置100の構成について説明する。図2は、実施形態に係る決定装置100の構成例を示す図である。図2に示すように、決定装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、決定装置100は、決定装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0040】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば決定システム1に含まれる端末装置10や提供元装置50との間で情報の送受信を行う。
【0041】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図2に示すように、種別情報記憶部121と、索引情報記憶部122と、商品情報記憶部123とを有する。
【0042】
(種別情報記憶部121)
実施形態に係る種別情報記憶部121は、検索に関する各種情報を記憶する。例えば、図3では、種別情報記憶部121は、決定装置100が提供する検索サービスにおいて使用されたクエリに対応する種別に関する情報を記憶する。図3に、実施形態に係る種別情報記憶部121の一例を示す。図3に示す種別情報記憶部121は、「クエリID」、「クエリ」、「種別」、「選択率」といった項目を有する。
【0043】
「クエリID」は、クエリを識別するための識別情報を示す。「クエリ」は、クエリを示す。「種別」は、対応するクエリに対応する種別を示す。「選択率」は、対応するクエリを用いた検索においてユーザに提供された検索結果のうち、どの種別に対応する情報が選択されたかの割合を示す。
【0044】
図3の例では、クエリID「Q11」により識別されるクエリ「スマホA」に対応する種別が「本体」、「ケース」、「充電池」であることを示す。また、図3の例では、クエリ「スマホA」を用いた検索においてユーザに提供された検索結果のうち、種別「本体」に対応する情報が30%の確率でユーザに選択されたことを示す。また、図3の例では、クエリ「スマホA」を用いた検索においてユーザに提供された検索結果のうち、種別「ケース」に対応する情報が40%の確率でユーザに選択されたことを示す。また、図3の例では、クエリ「スマホA」を用いた検索においてユーザに提供された検索結果のうち、種別「充電池」に対応する情報が30%の確率でユーザに選択されたことを示す。
【0045】
図3の例では、クエリID「Q12」により識別されるクエリ「テレビA」に対応する種別が「32型」、「42型」、「52型」であることを示す。また、図3の例では、クエリ「テレビA」を用いた検索においてユーザに提供された検索結果のうち、種別「32型」に対応する情報が50%の確率でユーザに選択されたことを示す。また、図3の例では、クエリ「テレビA」を用いた検索においてユーザに提供された検索結果のうち、種別「42型」に対応する情報が40%の確率でユーザに選択されたことを示す。また、図3の例では、クエリ「テレビA」を用いた検索においてユーザに提供された検索結果のうち、種別「52型」に対応する情報が10%の確率でユーザに選択されたことを示す。
【0046】
図3の例では、クエリID「Q13」により識別されるクエリ「財布A」に対応する種別が「黒」、「赤」、「白」であることを示す。また、図3の例では、クエリ「財布A」を用いた検索においてユーザに提供された検索結果のうち、種別「黒」に対応する情報が20%の確率でユーザに選択されたことを示す。また、図3の例では、クエリ「財布A」を用いた検索においてユーザに提供された検索結果のうち、種別「赤」に対応する情報が20%の確率でユーザに選択されたことを示す。また、図3の例では、クエリ「財布A」を用いた検索においてユーザに提供された検索結果のうち、種別「白」に対応する情報が60%の確率でユーザに選択されたことを示す。
【0047】
なお、種別情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、種別情報記憶部121は、各クエリの入力総数を記憶してもよい。また、例えば、種別情報記憶部121は、クエリの入力毎に日時に関する情報を記憶してもよい。また、例えば、種別情報記憶部121は、クエリを入力したユーザに関する情報を記憶してもよい。
【0048】
(索引情報記憶部122)
実施形態に係る索引情報記憶部122は、索引に関する各種情報を記憶する。図4に、実施形態に係る索引情報記憶部122の一例を示す。図4に示す索引情報記憶部122は、「索引ID」、「索引」、「対応商品」といった項目を有する。また、「対応商品」には、「#1」、「#2」、「#50」、「#51」、「#100」、「#101」といった項目を有する。
【0049】
「索引ID」は、索引を識別するための識別情報を示す。「索引」は、索引(インデックス)を示す。「対応商品」中の「#1」、「#2」、「#50」、「#51」、「#100」、「#101」は、索引に対応する商品情報を示す。なお、「#1」、「#2」、「#50」、「#51」、「#100」、「#101」は、索引に対応する商品情報の順位に対応してもよい。例えば、「対応商品」中の「#1」は、索引に対応する商品情報のうちランキングが「1位」の商品情報であってもよい。また、「対応商品」中の「#2」は、索引に対応する商品情報のうちランキングが「2位」の商品情報であってもよい。
【0050】
図4の例は、索引ID「N11」により識別される索引「スマホA」は、対応する商品情報が、商品GD1や商品GD2や商品GD111や商品GD112や商品GD1111や商品GD1112等に関する商品情報であることを示す。
【0051】
なお、索引情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、索引情報記憶部122は、各索引や各商品情報が追加された日時に関する情報を記憶してもよい。
【0052】
(商品情報記憶部123)
実施形態に係る商品情報記憶部123は、商品に関する各種情報を記憶する。図5に、実施形態に係る商品情報記憶部123の一例を示す。図5に示す商品情報記憶部123は、「商品ID」、「商品」、「ストア」、「カテゴリ」といった項目を有する。
【0053】
「商品ID」は、商品を識別するための識別情報を示す。「商品」は、商品の具体的な名称等を示す。「ストア」は、対応する商品を提供する提供元、すなわち売主を示す。また、「カテゴリ」は、対応する商品が属するカテゴリを示す。
【0054】
例えば、図5に示す例において、商品ID「GD1」により識別される商品(商品GD1)は、商品「スマホA」であり、ストアAにより提供される商品であることを示す。また、商品GD1のカテゴリは、「スマホ本体」であることを示す。また、例えば、図5に示す例において、商品ID「GD111」により識別される商品(商品GD111)は、商品「ケースA」であり、ストアDにより提供される商品であることを示す。また、商品GD111のカテゴリは、「スマホアクセサリ」であることを示す。また、例えば、図5に示す例において、商品ID「GD1111」により識別される商品(商品GD1111)は、商品「充電器A」であり、ストアFにより提供される商品であることを示す。また、商品GD1111のカテゴリは、「スマホ周辺機器」であることを示す。
【0055】
なお、商品情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、商品情報記憶部123は、商品情報が追加された日時や商品情報が作成された日時に関する情報を記憶してもよい。また、例えば、商品情報記憶部123は、各ストアの評価値に関する情報を記憶してもよい。
【0056】
(制御部130)
図2の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、決定装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(決定プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0057】
図2に示すように、制御部130は、取得部131と、抽出部132と、決定部133と、提供部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0058】
(取得部131)
例えば、取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、種別情報記憶部121や索引情報記憶部122や商品情報記憶部123から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置10から検索におけるクエリを取得する。図1の例では、取得部131は、ユーザU1が利用する端末装置10からクエリを取得する。
【0059】
また、取得部131は、各種情報を外部の情報処理装置から取得してもよい。例えば、取得部131は、ユーザU1が利用する端末装置10からクエリを取得する。図1の例では、取得部131は、ユーザU1が利用する端末装置10−1からクエリを取得する。図1の例では、取得部131は、端末装置10−1からクエリ「スマホA」を取得する。
【0060】
また、取得部131は、端末装置10を利用するユーザからクエリによる検索処理を第1決定処理と第2決定処理とのいずれで行うかの指定を取得する。例えば、取得部131は、クエリに対応する複数の種別が検索結果の表示に関する所定の範囲に含まれるように検索結果のランキングを決定する第1決定処理を行うことの指定を取得する。例えば、取得部131は、所定のランキング決定ロジックに基づいてランキングを決定する第2決定処理を行うことの指定を取得する。
【0061】
(抽出部132)
抽出部132は、種々の情報を抽出する。例えば、抽出部132は、クエリに対応する検索結果を抽出する。例えば、抽出部132は、取得部131により取得されたクエリに対応する検索結果を抽出する。例えば、抽出部132は、端末装置10から送信されたクエリに対応する検索結果を抽出する。
【0062】
図1の例では、抽出部132は、端末装置10から取得したクエリに対応する商品情報を抽出する。図1の例では、抽出部132は、索引情報記憶部122に記憶された情報に基づいて、商品情報記憶部123からクエリに対応する商品情報を抽出する。図1に示す例において、抽出部132は、索引情報記憶部122に記憶された索引情報に基づいて、対応商品一覧LT11に示すように、クエリ「スマホA」に対応する商品GD1や商品GD2や商品GD111や商品GD112や商品GD1111や商品GD1112等に関する商品情報を商品情報記憶部123から抽出する。また、例えば、抽出部132は、商品GD1や商品GD2や商品GD111や商品GD112や商品GD1111や商品GD1112等に関する商品情報を検索結果の結果情報として抽出する。
【0063】
(決定部133)
決定部133は、種々の情報を決定する。例えば、決定部133は、クエリに対応する複数の種別が検索結果の表示に関する所定の範囲に含まれるように検索結果のランキングを決定する。例えば、決定部133は、クエリに対応する各種別に関する情報が検索結果の表示に関する所定の範囲に含まれるように検索結果に含まれる各種別に関する情報のランキングを決定する。例えば、決定部133は、クエリを用いた複数のユーザが選択した種別の割合に基づいて、検索結果のランキングを決定する。例えば、決定部133は、ユーザの検索履歴におけるクエリを用いたカテゴリの割合に基づいて、検索結果のランキングを決定する。例えば、決定部133は、端末装置10の画面に複数の種別が同時に表示されるように検索結果のランキングを決定する。例えば、決定部133は、端末装置10の画面に検索結果が初期表示される際に、複数の種別が同時に表示されるように検索結果のランキングを決定する。
【0064】
例えば、決定部133は、抽出部132により抽出された検索結果のランキングを決定する。図1の例では、決定部133は、検索結果中の結果情報のランキングを決定する。例えば、決定部133は、クエリに対応する各種別の結果情報が検索結果の初期表示の10個に含まれるように検索結果のランキングを決定する。図1の例では、決定部133は、種別情報記憶部121に記憶されたクエリ「スマホA」に対応する3つの種別「本体」、「ケース」、「充電池」の各々に対応する結果情報が検索結果の初期表示に含まれるように検索結果のランキングを決定する。例えば、決定部133は、クエリを用いた複数のユーザが選択した種別の割合に基づいて、検索結果のランキングを決定する。例えば、決定部133は、クエリを用いた複数のユーザが選択した種別に関する情報に対応する種別の割合に基づいて、検索結果のランキングを決定する。
【0065】
図1の例では、決定部133は、クエリを用いた複数のユーザが選択した種別の割合に基づいて、検索結果のランキングを決定する。例えば、決定部133は、「本体」、「ケース」、「充電池」の3つの区分の各々に対応する結果情報が、検索結果の初期表示に各区分の選択率の比に基づく割合で含まれるように検索結果のランキングを決定する。具体的には、決定部133は、選択率「本体:ケース:充電池」が「3:4:3」であるため、検索結果の初期表示には、「本体」に対応する結果情報が3個、「ケース」に対応する結果情報が4個、「充電池」に対応する結果情報が3個の計10個が含まれるように検索結果のランキングを決定する。
【0066】
図1の例では、決定部133は、ランキング情報RK11に示すように、「本体」に対応する商品GD1〜GD3の3個の結果情報、「ケース」に対応する商品GD111〜GD114の4個の結果情報、「充電器」に対応する商品GD1111〜GD1113の3個の結果情報が、1位〜10位に並ぶように検索結果のランキングを決定する。また、図1の例では、例えば、決定部133は、11位の結果情報を、1位〜10位に決定された商品以外で最もランキングが高い「#4」(4位)である商品GD4の結果情報に決定する。
【0067】
例えば、決定部133は、クエリに対応する種別が複数の場合、クエリに対応する種別が検索結果の表示に関する所定の範囲に含まれるように検索結果のランキングを決定する第1決定処理を行い、クエリに対応する種別が1つの場合、第1決定処理と異なる第2決定処理を行う。例えば、決定部133は、取得部131により取得された指定に基づいて、第1決定処理と第2決定処理とのいずれかを行う。
【0068】
(提供部134)
提供部134は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。例えば、提供部134は、決定部133により決定されたランキングに基づく検索結果を外部の情報処理装置へ提供する。例えば、提供部134は、決定部133により決定されたランキングに基づく検索結果をクエリの送信元である端末装置10へ提供する。
【0069】
例えば、提供部134は、ユーザU1が利用する端末装置10へランキング情報を提供する。例えば、提供部134は、決定部133により決定されたランキングに基づく検索結果を端末装置10へ提供する。図1の例では、提供部134は、ランキング情報RK11を端末装置10−1へ提供する。
【0070】
〔3.決定処理のフロー〕
ここで、図6を用いて、実施形態に係る決定装置100による決定処理の手順について説明する。図6は、実施形態に係るクエリの抽出の一例を示すフローチャートである。
【0071】
図6に示すように、決定装置100は、クエリを取得する(ステップS101)。図1では、決定装置100は、端末装置10からクエリを取得する。その後、決定装置100は、クエリに対応する情報を抽出する(ステップS102)。図1では、決定装置100は、索引情報記憶部122からクエリに対応する商品IDを抽出し、抽出した商品IDに対応する商品情報を商品情報記憶部123から抽出する。図1に示す例において、決定装置100は、索引情報記憶部122に記憶された索引情報に基づいて、クエリ「スマホA」に対応する商品GD1や商品GD2や商品GD111や商品GD112や商品GD1111や商品GD1112等に関する商品情報を商品情報記憶部123から抽出する。
【0072】
また、決定装置100は、クエリに対応する種別情報を取得する(ステップS103)。例えば、決定装置100は、種別情報記憶部121からクエリに対応する種別情報を取得する。図1の例では、決定装置100は、種別情報記憶部121に記憶されたクエリ「スマホA」に対応する種別「本体」、「ケース」、「充電池」等の選択率に関する情報を取得する。
【0073】
また、決定装置100は、割合を調節する調節範囲を取得する(ステップS104)。図1では、決定装置100は、端末装置10から初期表示に含まれる検索結果の10個が調節範囲(所定の範囲)であることを示す情報を取得する。例えば、決定装置100は、端末装置10から端末装置10における検索結果の初期表示に含まれる範囲を調節範囲として取得する。図1の例では、決定装置100は、端末装置10から端末装置10における検索結果の初期表示に含まれる結果情報の数が10個であることを示す情報を調節範囲として取得する。
【0074】
その後、決定装置100は、調節範囲と種別情報に基づいて抽出した情報のランキングを決定する(ステップS105)。図1の例では、決定装置100は、ランキング情報RK11に示すように、「本体」に対応する商品GD1〜GD3の3個の結果情報、「ケース」に対応する商品GD111〜GD114の4個の結果情報、「充電器」に対応する商品GD1111〜GD1113の3個の結果情報が、初期表示の10個に含まれるように、検索結果のランキングを決定する。
【0075】
その後、決定装置100は、ランキング情報を提供する(ステップS106)。図1では、決定装置100は、ランキング情報RK11を端末装置10へ提供する。
【0076】
〔4.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る決定装置100は、取得部131と、決定部133とを有する。取得部131は、端末装置10から検索におけるクエリを取得する。決定部133は、クエリに対応する複数の種別が検索結果の表示に関する所定の範囲に含まれるように検索結果のランキングを決定する。
【0077】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、クエリに対応する複数の種別が検索結果の表示に関する所定の範囲に含まれるように検索結果のランキングを決定することにより、検索結果のランキングを適切に決定することができる。
【0078】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部133は、クエリを用いた複数のユーザが選択した種別の割合に基づいて、検索結果のランキングを決定する。
【0079】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、クエリを用いた複数のユーザが選択した種別の割合に基づいて、検索結果の初期表示には、各種別の結果情報が選択率に基づく割合で含まれるように検索結果のランキングを決定する。このように、決定装置100は、検索結果のランキングを適切に決定することができる。
【0080】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部133は、複数のユーザの検索履歴におけるクエリを用いたカテゴリの割合に基づいて、検索結果のランキングを決定する。
【0081】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、複数のユーザの検索履歴におけるクエリを用いたカテゴリの割合に基づくことにより、検索結果のランキングを適切に決定することができる。
【0082】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部133は、端末装置10の画面に前記複数の種別が同時に表示されるように検索結果のランキングを決定する。
【0083】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、決定装置100が端末装置10の画面に複数の種別が同時に表示されるように検索結果のランキングを決定することにより、端末装置10は、複数の種別の情報が含まれる態様で、検索結果をユーザに提供することができる。すなわち、端末装置10は、多様性のある情報を一覧で視認可能な態様で、検索結果をユーザに提供することができる。したがって、端末装置10は、適切にランキングが決定された検索結果を表示することができる。
【0084】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部133は、端末装置10の画面に検索結果が初期表示される際に、複数の種別が同時に表示されるように検索結果のランキングを決定する。
【0085】
これにより、実施形態に係る決定装置100が検索結果の初期表示に複数の種別が同時に表示されるように検索結果のランキングを決定することにより、端末装置10は、複数の種別の情報が含まれる態様で、検索結果をユーザに提供することができる。すなわち、端末装置10は、多様性のある情報を一覧で視認可能な態様で、検索結果をユーザに提供することができる。したがって、端末装置10は、適切にランキングが決定された検索結果を表示することができる。
【0086】
また、実施形態に係る決定装置100は抽出部132を有する。抽出部132は、クエリに対応する検索結果を抽出する。決定部133は、抽出部132により抽出された検索結果のランキングを決定する。
【0087】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、クエリに対応する検索結果を抽出し、抽出した検索結果のランキングを決定する2段階の処理により、検索結果のランキングを適切に決定することができる。
【0088】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部133は、クエリに対応する種別が複数の場合、クエリに対応する複数の種別が検索結果の表示に関する所定の範囲に含まれるように検索結果のランキングを決定する第1決定処理を行い、クエリに対応する種別が1つの場合、第1決定処理と異なる第2決定処理を行う。
【0089】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、クエリに対応する種別の数に応じて、処理を異ならせることにより、クエリに対応する種別の数に応じて検索結果のランキングを適切に決定することができる。
【0090】
また、実施形態に係る決定装置100において、取得部131は、端末装置10を利用するユーザからクエリによる検索処理を第1決定処理と第2決定処理とのいずれで行うかの指定を取得する。決定部133は、取得部131により取得された指定に基づいて、前1決定処理と第2決定処理とのいずれかを行う。
【0091】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、クエリによる検索処理を第1決定処理と第2決定処理とのいずれで行うかのユーザからの指定に基づいて処理を行うことにより、ユーザの希望に沿った検索結果のランキングを適切に決定することができる。
【0092】
〔5.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る決定装置100は、例えば図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図7は、決定装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0093】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0094】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ提供する。
【0095】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0096】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0097】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る決定装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0098】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0099】
〔6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0100】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0101】
また、上述してきた実施形態に記載した各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0102】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0103】
1 決定システム
100 決定装置
121 種別情報記憶部
122 索引情報記憶部
123 商品情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 抽出部
133 決定部
134 提供部
10 端末装置
N ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7