特許第6761752号(P6761752)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6761752-標識板 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6761752
(24)【登録日】2020年9月9日
(45)【発行日】2020年9月30日
(54)【発明の名称】標識板
(51)【国際特許分類】
   E01F 9/615 20160101AFI20200917BHJP
   G09F 13/16 20060101ALI20200917BHJP
   G09F 13/04 20060101ALI20200917BHJP
【FI】
   E01F9/615
   G09F13/16 F
   G09F13/04 K
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-249920(P2016-249920)
(22)【出願日】2016年12月22日
(65)【公開番号】特開2018-104920(P2018-104920A)
(43)【公開日】2018年7月5日
【審査請求日】2019年11月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004592
【氏名又は名称】日本カーバイド工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100143764
【弁理士】
【氏名又は名称】森村 靖男
(72)【発明者】
【氏名】坂口 忍
(72)【発明者】
【氏名】中島 純一
【審査官】 荒井 良子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−249988(JP,A)
【文献】 特開2014−202018(JP,A)
【文献】 特開2015−055797(JP,A)
【文献】 特開2009−134285(JP,A)
【文献】 実開昭49−002284(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3141497(JP,U)
【文献】 特開2011−157777(JP,A)
【文献】 特開2003−261913(JP,A)
【文献】 米国特許第06253477(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01F 9/00−11/00
G08G 1/00−99/00
G09F 13/00−13/46
G09F 7/00−7/22
G09F 15/00−17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口の形状が文字または図形とされる貫通孔を有する基板と、
前記貫通孔内に配置される再帰反射部材と、
を備え、
前記再帰反射部材は、前記基板の背面側から照射される光を透過し、表面側から照射される光を再帰反射する複数の再帰反射素子を有する
ことを特徴とする標識板。
【請求項2】
前記再帰反射部材のうち前記基板の表面側の面が平坦である
ことを特徴とする請求項1に記載の標識板。
【請求項3】
前記基板の表面が前記開口を覆う保護層で被覆される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の標識板。
【請求項4】
前記基板の表面側において、前記開口の縁と前記縁を囲う部位との色が異なる
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の標識板。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照射される光の違いによって生じる標示の視認性の悪化が抑制され得る標識板に関する。
【背景技術】
【0002】
道路標識などの屋外で使用される標識板は、朝方や夕方に太陽光が逆光線として背面側から照射される場合がある。標識板の背面側から逆光線が照射されると、当該標識板の表面は暗くなり、標識板の表面に記された文字や図形からなる標示の判読が困難となる場合がある。このような逆光線による標示の視認性低下を抑制し得る標識板が下記特許文献1に開示されている。
【0003】
下記特許文献1には、文字又は図形が記された部分に多数のスリットが形成された逆光対策標識板が開示されている。この特許文献1に開示されている標識板では、逆光線が多数のスリットを通ることにより、背面側から逆光線が照射される場合でも多数のスリットの周囲が明るく見えることで表面に記された標示の視認性が低下することが抑止され得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−261913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1に開示されている標識板では、表面側から照射される光も上記スリットを通り抜ける。したがって、例えば夜間にヘッドライトが表面側から照射された場合、標識板のスリットに到達した光は当該スリットを通り抜ける。このように表面側から照射された光が通り抜ける部位では、表面に記された標示を視認し難くなる。このように、特許文献1に開示されている標識板では、照射される光の違いによって標示の視認性に差異が生じる場合がある。
【0006】
そこで、本発明は、照射される光の違いによって生じる標示の視認性の悪化が抑制され得る標識板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の標識板は、開口の形状が文字または図形とされる貫通孔を有する基板と、前記貫通孔内に配置される再帰反射部材と、を備え、前記再帰反射部材は、前記基板の背面側から照射される光を透過し、表面側から照射される光を再帰反射する複数の再帰反射素子を有することを特徴とする。
【0008】
上記標識板では、昼間に太陽光等が順光線として照射される場合、再帰反射部材が備えられる部位を標示として視認することができる。また、夜間にヘッドライト等の光が標識板の表面に照射される場合は、再帰反射部材が当該光を再帰反射することによって、再帰反射部材が備えられる部位を標示として視認することができる。さらに、太陽光等が逆光線として基板の背面側から照射される場合、当該光が基板に形成された貫通孔を通って当該貫通孔内に配置された再帰反射部材を透過することにより、標示を視認することができる。このように、上記標識板では、どのような方向から光が照射される場合であっても標示が視認され易く、照射される光の違いによって生じる標示の視認性の悪化が抑制され得る。
【0009】
なお、本発明において光が透過するとは、入射した光が10%以上100%以下の割合で透過することを意味する。
【0010】
また、上記標識板において、前記再帰反射部材のうち前記基板の表面側の面が平坦であることが好ましい。
【0011】
再帰反射部材のうち基板の表面側の面が平坦であることによって、標識板の表面を平坦に形成し易くなる。標識板の表面が平坦に形成されることによって、標識板の表面に汚れが付着することを抑制し得る。
【0012】
また、前記基板の表面が前記開口を覆う保護層で被覆されることが好ましい。
【0013】
基板に形成された貫通孔の開口を覆う保護層が設けられることによって、再帰反射部材を当該貫通孔内に固定し易くなる。
【0014】
また、前記基板の表面側において、前記開口の縁と前記縁を囲う部位との色が異なることが好ましい。
【0015】
基板に形成される貫通孔の開口の縁が当該縁を囲う部位とは異なる色で着色されることによって、当該開口及び当該開口の縁を含む部位が標示として視認され易くなる。例えば、昼間に太陽光等が順光線として照射される場合、貫通孔に配置される再帰反射部材及び当該貫通孔の開口の縁が標示として視認され得る。また、太陽光等が逆光線として基板の背面側から照射される場合、当該光が基板に形成された貫通孔を通って当該貫通孔内に配置された再帰反射部材を透過することにより、標示を視認することができる。このとき、貫通孔を通り抜ける光は基板の表面側で回折するため、標識板を表面側から見たときに基板に設けられた貫通孔の開口より少し広い範囲が明るく見える。このように、上記標識板では、順光線が照射される場合でも逆光線が照射される場合でも開口及び当該開口の縁によって標示が視認され得る。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明によれば、照射される光の違いによって生じる標示の視認性の悪化が抑制され得る標識板が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1実施形態に係る標識板を表面側から見る平面図である。
図2図1に示す標識板のII−II線に沿った断面図である。
図3】本発明の第2実施形態に係る標識板を図2と同様の視点で示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る標識板を実施するための形態が添付図面とともに例示される。以下に例示する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、以下の実施形態から変更、改良することができる。
【0019】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る標識板を表面側から見る平面図である。図2は、図1に示す標識板のII−II線に沿った断面図である。
【0020】
図1及び図2に示すように、本実施形態の標識板1は、基板10、再帰反射部材20、表面保護層24、背面保護層30を有する。
【0021】
再帰反射部材20は、板状の保持体部22と保持体部22上に設けられる複数の再帰反射素子21とを有する。複数の再帰反射素子21は保持体部22の背面側に形成され、保持体部22の表面は図示していない粘着剤層を介して表面保護層24に貼り付けられている。また、本実施形態の複数の再帰反射素子21は、貫通孔10H内において露出しており、空気と接している。この再帰反射部材20は、複数の再帰反射素子21と空気との界面において、保持体部22側から入射した光を内部全反射させることで再帰反射させる。複数の再帰反射素子21は、入射した光を再帰反射させるのに適した反射面を有している限り特に限定されるものではない。例えば、三角錐などの多面体が再帰反射素子21とされて最密充填状に配置されることが好ましい。
【0022】
このような再帰反射部材20を構成する材料としては、光学的特性に優れたものがよい。例えば、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、フッ化ビニリデン系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリエチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、セルロース系樹脂、ウレタン系樹脂などが挙げられる。特に、フッ化ビニリデン系樹脂、アクリル系樹脂が好ましい。
【0023】
フッ化ビニリデン系樹脂としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(メチルビニルエーテル)共重合体などが挙げられる。
【0024】
アクリル系樹脂としては、例えば、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリメタクリル酸エチル樹脂、ポリメタクリル酸プロピル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ポリアクリル酸プロピル、ポリアクリル酸ブチル、ポリアクリル酸2エチルヘキシルなどが挙げられる。
【0025】
再帰反射部材20の耐候性及び柔軟性を向上させる観点からは、再帰反射部材20はフッ化ビニリデン系樹脂とアクリル系樹脂とを含有する樹脂組成物で構成されることが好ましい。耐候性に優れるフッ化ビニリデン系樹脂と柔軟性に優れるアクリル系樹脂とを含む樹脂組成物により再帰反射部材20を形成することで、再帰反射部材20に優れた耐候性及び柔軟性を備えさせ得る。なお、保持体部22及び複数の再帰反射素子21は、一体成型されても良く、別々に形成された後に一体化されても良い。
【0026】
基板10は、基板本体部16及び基板本体部16の表面に設けられる着色層14を有する。また、基板10は、開口の形状が文字または図形とされる貫通孔10Hを有する。貫通孔10Hは、基板本体部16及び着色層14を貫通している。本実施形態の基板10は、図1に示すように開口の形状が矢印とされる貫通孔10Hを有する。
【0027】
基板本体部16は、板状の部位であり、例えばアルミニウム等の金属や樹脂等からなる。基板本体部16によって、基板10の剛性が確保される。基板本体部16は、一枚の板状体で構成されても良く、複数の板状体を繋げて構成されても良い。
【0028】
本実施形態の着色層14は、標識板1の用途に応じた青色や緑色等の法令に則った色に着色されたり、再帰反射部材20によって標示される文字や図形を見やすくするための地色として適切な色に着色されたりする層である。このような着色層14を構成する材料としては、例えば、再帰反射部材20を構成する樹脂と同様の樹脂に着色剤が混合されてなる樹脂組成物や塗料等が挙げられる。
【0029】
表面保護層24は、基板10の最表面及び再帰反射部材20を覆って保護する層である。本実施形態の表面保護層24は、再帰反射部材20の保持体部22の表面を覆う。表面保護層24は光を透過する材料で構成され、表面保護層24を構成する材料としては、例えば、上記再帰反射部材20と同様のものが挙げられる。
【0030】
背面保護層30は、基板10の背面を保護する層である。背面保護層30を構成する材料としては、例えば、上記表面保護層24と同様のものが挙げられる。
【0031】
次に、本実施形態の標識板1の作用及び効果について説明する。
【0032】
本実施形態の標識板1では、昼間に太陽光等が順光線として照射される場合、再帰反射部材20が備えられる部位を標示として視認することができる。このように再帰反射部材20による標示を視認し易くする観点から、標示となる部位とその部位の周囲とで色または材質が異なることが好ましい。例えば、再帰反射部材20と基板10の表面のうち貫通孔10Hの開口の縁とで色または材質が異なることが好ましい。
【0033】
また、夜間にヘッドライト等の光が標識板1の表面に照射される場合は、再帰反射部材20が当該光を再帰反射することによって、再帰反射部材20が備えられる部位を標示として視認することができる。さらに、太陽光等が逆光線として基板10の背面側から照射される場合、当該光が基板10に形成された貫通孔10Hを通って当該貫通孔10H内に配置された再帰反射部材20を透過することにより、標示を視認することができる。このように、標識板1では、どのような方向から光が照射される場合であっても標示が視認され易く、照射される光の違いによって生じる標示の視認性の悪化が抑制され得る。
【0034】
また、再帰反射部材20のうち基板10の表面側の面が平坦であることによって、標識板1の表面を平坦に形成し易くなる。標識板1の表面が平坦に形成されることによって、標識板1の表面に汚れが付着することを抑制し得る。また、標識板1の表面が平坦に形成されることによって、貫通孔10Hによる影で標示の視認性が低下することが抑制され得る。再帰反射部材20が基板10の背面側に貼り付けられる場合、表面側から光が差すときに貫通孔10Hによる影が再帰反射部材20に映るため、当該影によって標示の視認性が低下する場合がある。このような影は、標識板1の表面の法線に対する観察者の視線の角度が大きくなる程目立つと考えられる。よって、例えば、標識板1が道路標識である場合、標識板1に近づくほどに上記影が目立つと考えられる。本実施形態の標識板1では上記のように影ができることが抑制されることによって、標識板1が道路標識である場合に運転者は標識板1に対して遠い位置から近い位置までに長い区間において標示を視認し易くなる。
【0035】
また、基板10に形成された貫通孔10Hの開口を覆う表面保護層24が設けられることによって、再帰反射部材20を当該貫通孔10H内に固定し易くなる。
【0036】
また、複数の再帰反射素子21が貫通孔10H内において露出していることにより、基板10の背面側から照射される光が貫通孔10Hを通って複数の再帰反射素子21に到達し易くなる。また、複数の再帰反射素子21が貫通孔10H内において露出していることによって、複数の再帰反射素子21の背面側の界面は空気と接し、当該界面での屈折率差が大きくされ易い。このため、複数の再帰反射素子21は、基板10の背面側から貫通孔10Hを通って照射される光を透過し易くなると共に、表面側から照射される光を反射させ易くなる。
【0037】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図3を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
【0038】
図3は、本発明の第2実施形態に係る標識板2を図2と同様の視点で示す断面図である。図3に示す標識板2は、着色層14が第1着色層14a及び第2着色層14bを有する点で上記第1実施形態の標識板1と異なる。
【0039】
第2着色層14bは、上記第1実施形態の着色層14と同様の着色層とされる。第1着色層14aは、貫通孔10Hの表面側の開口の縁に形成され、第2着色層14bとは異なる色に着色された着色層である。よって、本実施形態の標識板2では、基板10の表面側において、貫通孔10Hの開口の縁と当該縁を囲う部位との色が異なる。第1着色層14aの色は、表面から見た場合において再帰反射部材20の色と同系色であることが好ましい。例えば、再帰反射部材20が着色剤等を含まない透明な材料で構成される場合、再帰反射部材20を透過する光及び再帰反射部材20で反射される光は、ある程度散乱することによって白色のように見え易い。この場合、第1着色層14aは白色に着色されることが好ましい。また、再帰反射部材20が着色剤等を含んで色を付けられている場合は、第1着色層14aは当該色と同じ色であることが好ましい。
【0040】
上記のように基板10に形成される貫通孔10Hの開口の縁が当該縁を囲う部位とは異なる色で着色されることによって、当該開口及び当該開口の縁を含む部位が標示として視認され易くなる。例えば、昼間に太陽光等が順光線として照射される場合、貫通孔10Hに配置される再帰反射部材20及び当該貫通孔10Hの開口の縁が標示として視認され得る。例えば、昼間に太陽光等が順光線として照射される場合において、貫通孔10Hに配置される再帰反射部材20が着色剤等を含まない場合、再帰反射部材20を透過する光は白色のように見え易い。このとき、第1着色層14aが白色に着色されることによって、再帰反射部材20及び第1着色層14aが一体となって見え易くなる。また、太陽光等が逆光線として基板10の背面側から照射される場合、当該光が基板10に形成された貫通孔10Hを通って当該貫通孔10H内に配置された再帰反射部材20を透過することにより、標示を視認することができる。このとき、貫通孔10Hを通り抜ける光は基板10の表面側で回折するため、標識板2を表面側から見たときに基板10に設けられた貫通孔10Hの開口より少し広い範囲が明るく見える。このように、標識板2では、順光線が照射される場合でも逆光線が照射される場合でも貫通孔10Hの開口及び当該開口の縁によって標示が視認され得る。
【0041】
以上、本発明について、上記実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0042】
例えば、上記実施形態では、基板10の背面側から太陽光が照射される場合を例示して作用及び効果を説明したが、基板10の背面側から照射される光は蛍光灯の光等の他の光でも同様の作用及び効果を奏する。したがって、本発明の標識板は、内照式標識板にも適用可能である。
【0043】
また、着色層14、表面保護層24、背面保護層30は必須の構成要素ではなく、適宜備えられるものである。また、再帰反射部材20は白色などに着色されていても良く、再帰反射部材20の表面に光を透過する着色層が設けられていても良い。
【産業上の利用可能性】
【0044】
以上説明したように、本発明によれば、照射される光によって生じる標示の視認性の悪化が抑制され得る標識板が提供される。当該標識板は、道路標識等の分野において利用される。
【符号の説明】
【0045】
1,2・・・標識板
10・・・基板
10H・・・貫通孔
14・・・着色層
14a・・・第1着色層
14b・・・第2着色層
16・・・基板本体部
20・・・再帰反射部材
24・・・表面保護層
30・・・背面保護層

図1
図2
図3