(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6761880
(24)【登録日】2020年9月9日
(45)【発行日】2020年9月30日
(54)【発明の名称】保存ラック用のレール部品
(51)【国際特許分類】
H05K 7/18 20060101AFI20200917BHJP
G06F 1/16 20060101ALI20200917BHJP
A47B 88/40 20170101ALI20200917BHJP
【FI】
H05K7/18 L
G06F1/16 313Z
G06F1/16 312N
A47B88/04 Z
【請求項の数】10
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-78167(P2019-78167)
(22)【出願日】2019年4月16日
(65)【公開番号】特開2020-35996(P2020-35996A)
(43)【公開日】2020年3月5日
【審査請求日】2019年4月16日
(31)【優先権主張番号】62/723,778
(32)【優先日】2018年8月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】16/216,017
(32)【優先日】2018年12月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508018934
【氏名又は名称】廣達電腦股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Quanta Computer Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【弁理士】
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 俊弘
(72)【発明者】
【氏名】陳朝榮
(72)【発明者】
【氏名】張厚賢
【審査官】
五貫 昭一
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3185224(JP,U)
【文献】
実開平7−22592(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 7/18
A47B 88/40
G06F 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の前垂直部及び対向する複数の後垂直部を含む保存ラックに計算装置を設けるためのレール部品において、
前記前垂直部の1つと前記対向する後垂直部の1つに接合されるように配置されるレール本体と、
前記レール本体に付着され、レール部材に沿って平行に延伸して前記レール部材が複数のピンを摺動可能に受け取るようにするスロットが配置され、前記ピンが前記計算装置の側面に沿って配置される前記レール部材と、
前記計算装置の前記レール部材方向に沿う平行位置を固定するように配置され、第1の方向又は第2の方向で前記保存ラック内の前記計算装置を支持する固定ブラケットと、
を含むレール部品。
【請求項2】
前記レール部材は、C状のレールである請求項1に記載のレール部品。
【請求項3】
前記計算装置は、前記前垂直部に近接するように前記第1の方向に位置決めされる第1の端と、前記後垂直部に近接するように前記第2の方向に位置決めされる第2の端と、を含む請求項1又は2に記載のレール部品。
【請求項4】
前記第1の方向での前記固定ブラケットは、前記保存ラックの前記前垂直部に付着される接触面と、前記計算装置に付着されるタブと、を含む請求項3に記載のレール部品。
【請求項5】
前記接触面は、大体前記タブに垂直である請求項4に記載のレール部品。
【請求項6】
前記第2の方向での前記固定ブラケットは、前記計算装置に付着されるように配置される第1の端と、前記レール本体に結合されるように配置される第2の端と、を含む請求項3に記載のレール部品。
【請求項7】
前記第2の端は、プラグを含む請求項6に記載のレール部品。
【請求項8】
前記プラグは、リップと凹部を含む請求項7に記載のレール部品。
【請求項9】
前記固定ブラケットは、前記固定ブラケットの前記第1の端から離れた方向へある角度を挟んで延伸して前記プラグの前記凹部が前記固定ブラケットの前記第1の端に合わせるようにする中間部を更に含む請求項8に記載のレール部品。
【請求項10】
前記レール本体は、前記プラグを受け取るように配置される要路を含む請求項9に記載のレール部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、保存ラック内に設けられる計算装置に用いられるレール部品に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータケースを搭載するための複数対のレールを提供することで、保存ラックは、複数のコンピュータケースを収納することができる。固定ブラケットは、複数組のコンピュータケースの各々を、1対のレールにおける平行位置にロックすることができる。従来のシステムにおいて、固定ブラケットがコンピュータケースの前部及びレールの前部に付着される。このような配置であれば、コンピュータケースが1つの方向へしか搭載されないように制限され、コンピュータケースの背部が保存ラックの後部にしか搭載されない。一部の例において、反対する方向において、コンピュータケースを保存ラックに搭載して、コンピュータケースの背部を保存ラックの前部にし、アクセス可能にすることはより好ましい。コンピュータケースの背部にサーバの大部分の入力ポートと出力ポートを収納できるので、多くの使用者がこのような背部を使用することを好む。
【0003】
しかしながら、従来の保存システムとレール部品は、コンピュータケースの背部構造に付着可能な固定ブラケットを提供しない。例として、大部分の固定ブラケットとラック内の内支柱とが互いに邪魔するので、ラックでは、前と後ろでコンピュータケースを搭載する場合に同一の固定ブラケットを使用しないようにする。
【0004】
また、ある保存ラックにおいて、固定ブラケットは、従来のレール部品における唯一の安定部材である。コンピュータケースの背部が浮動自在である場合、この固定ブラケットは、唯一の前付着点を与え、コンピュータケースの前部を適当な位置にロックする。これにより、輸送の途中で、或いは一般的な保存ラックの移動の途中で、コンピュータケースの背部は、揺れを許すことができる。コンピュータケース内に収納されるコンピュータ装置に対して、このような移動により摩損又は傷害をもたらす可能性がある。一部の従来の設計では、コンピュータケースが輸送の途中で飛び動かないように、背部の安定化用のメカニズムが提供される。しかしながら、これらの従来の設計は、輸送用の容器とコンピュータケースとが適切な距離を保持することが要求される。
【発明の概要】
【0005】
従って、コンピュータ素子により高い安定性を与えるレール部品セットが所望される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における異なる実施例は、保存ラックにおける計算装置に用いられるレール部品に関する。保存ラックは、複数の前垂直部及び対向する複数の後垂直部を有してよい。レール部品は、レール本体と、レール部材と、固定ブラケットと、を含んでよい。レール本体は、これらの前垂直部の1つと対向する後垂直部の1つに接合されてよい。レール部材は、レール本体に付着され、レール部材に沿って平行に延伸するスロットを有してよい。このスロットは、計算装置の一側に沿って設けられる複数のピンを摺動可能に受け取ってよい。固定ブラケットは、計算装置におけるレール部材に平行である1つの位置を固定してよい。保存ラック内の計算装置に対して、固定ブラケットは、計算装置を第1の方向又は第2の方向の一方で支持することができる。
【0007】
一部の実施例において、レール部材は、C状のレールであってよい。
【0008】
一部の実施例において、計算装置は、1つの第1の端と1つの第2の端を含んでよい。第1の方向において、第1の端は、保存ラックの前垂直部に近接するように位置決めされてよい。第2の方向において、第2の端は、保存ラックの後垂直部に近接するように位置決めされてよい。
【0009】
一部の実施例において、固定ブラケットは、1つの接触面と1つのタブを含んでよい。接触面は、保存ラックの前垂直部に付着されてよい。タブは、計算装置に付着されてよい。このような固定ブラケットであれば、第1の方向で計算装置を固定することができる。一部の実施例において、接触面は、大体タブに垂直であってよい。
【0010】
一部の実施例において、固定ブラケットは、1つの第1の端と1つの第2の端を含んでよい。第1の端は計算装置に付着されてよく、第2の端能はレール本体に結合されてよい。このように、固定ブラケットは、計算装置を第2の方向に配置することができる。第2の端は、1つのプラグを含んでよい。このプラグは、リップと凹部を含んでよい。このように、固定ブラケットは、1つの中間部を更に含む。中間部は、固定ブラケットの第1の端から離れた方向へある角度を挟んで延伸する。中間部の夾角を持つ延伸によれば、プラグの凹部が固定ブラケットの第1の端に合わせることが許可される。レール本体は、プラグを受け取るために1つの要路を含んでよい。
【0011】
本開示の第2の実施形態によれば、複数の計算装置を収納するように配置される保存ラックを提供してよい。保存ラックは、複数の前垂直部と、複数の後垂直部と、複数のレール部材と、複数の固定ブラケットと、を含んでよい。これらの前垂直部は、後垂直部に対応してよい。複数のレール本体の各々も、1つ前垂直部及び1つ対向する後垂直部に接合されることができる。複数のレール部材の各々も、1つのレール本体に付着されることができる。複数のレール部材の各々も、レール部材に沿って平行である1つのスロットを含んでよい。複数のピンは、計算装置の側面に沿って設けられる。この平行であるスロットは、これらのピンを摺動可能に受け取ることができる。複数の固定ブラケットの各々は、計算装置におけるレール部材の方向に沿った1つの平行位置を固定することができる。複数の固定ブラケットの各々は、計算装置を第1の方向又は第2の方向で支持することができる。これらの第2の実施形態の別の実施例の特徴は、第1の実施形態に関わる前記検討内にも含まれる。
【0012】
前記発明内容は、複数の実施形態の各々、或いは本開示の各々の方向を示すためのものではない。それに対して、前記発明内容は、単に本文について一部の新規な方向や特徴を述べ、実施例を提供するものだけである。添付図面及び添付の発明の範囲とのつながりを考慮すると、下記の複数の典型的な実施形態、及び複数の本発明の実行モードについての細部の説明によって、これらの前記の特徴とメリット、及び本開示における他の特徴や長所は、容易に開示される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
添付図面によって本発明の実施形態を列挙して説明し、また説明に合わせて、本発明の原理を解釈し説明する。これらの図面は、図解するように、実施例の実施形態における複数の主な特徴を説明するためのものである。これらの図面は、実施例における特徴の各々を記述するものでもなく、これらの描かれた素子の相対的なサイズを記述するものでもない。サイズも比例して示されていない。
【
図1】先行技術によるレールセットに搭載されるコンピュータケースを示す部分斜視図である。
【
図2A】本開示の一実施例のレール部品セットの部分斜視図である。
【
図2B】本開示の一実施例によるレール部材とピン部品を示す側面図である。
【
図2C】本開示の一実施例による固定ブラケットを示す拡大図である。
【
図2D】本開示の一実施例のレール部品にロックされる固定ブラケットを示す部分拡大図である。
【
図3A】本開示のレール部品におけるコンピュータケースの反対方向の一実施例による部分拡大図である。
【
図3B】本開示の一実施例による固定ブラケットを示す拡大図である。
【
図3C】本開示の一実施例のレール本体における固定ブラケットを示す組立視角図である。
【
図3D】本開示の一実施例のレール本体における固定ブラケットの取り外し視角図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明では、添付図面を参照して説明し、類似な参照数字が類似或いは等価な素子に用いられる。これらの添付図面は、実際的なサイズに基づいて描かれたものではなく、単に本発明を説明するためのものである。以下、本発明の一部の方向に対して列挙された複数の実際適用を説明する。数多くの具体的な細部、関係や方法は、本発明を全面的に理解させるために提出されることは理解すべきである。当業者であれば、本発明は1つ又は複数の具体的な細部無しに実施され、又は他の方法で実施されてもよいことを容易に理解することができる。他の実施例において、本発明を混同させないように、既知の構造或いは作業流れ、細部を示さない。本発明は、動作や事件の説明順序により制限されず、ある行動が異なる順序で発生したり、及び/又は他の行動又は事件と同時に発生してもよい。また、本発明によると、全ての説明の動作又は事件が実施する必要のある方法でもない。
【0015】
本開示は、保存ラック内のレール部品に関する。レール部品は、レール本体と、レール部材と、固定ブラケットと、を含む。レール本体は、保存ラックの前垂直部と後垂直部に接合して、構造的に支持を与えて、コンピュータケースを受け取ることができる。レール部材は、スロットを有してよい。スロットは、複数のピンを摺動可能に受け取るように配置される。ピンがコンピュータケースの一側辺に沿って配置される。これらのコンピュータケースの長手に沿って、これらのピンが構造的な別の支持を与えて、コンピュータケースの運送或いは保存ラックの移動の場合に、安定させる。最後、本開示は、選択される2つの固定ブラケットを提供する。第1の固定ブラケットは、コンピュータケースの保存ラックへの搭載を許可するので、コンピュータケースの前端が使用者によりアクセスされることができる。第2の固定ブラケットは、反対の方向を与えることができるので、コンピュータケースの後端が使用者によりアクセスされることができる。
【0016】
一実施例において、レール部品セットは、ケースの保存ラックへの搭載態様に柔軟性を与える。一実施例において、レール部品セットは、輸送する容器の原因で距離を予め決定する必要はない。
【0017】
図1は、システム100を示す。先行技術によると、ケースが保存ラックに搭載される。システム100は、複数の前垂直部102、複数の後垂直部104、複数のレール本体106、1つの計算装置108、及び複数の固定ブラケット110を含んでよい。
【0018】
1つの保存ラックは、複数の前垂直部102と複数の後垂直部104を含んでよい。複数の前垂直部102と複数の後垂直部104は、複数のスロットを有してよい。これらのスロットは、レール本体106と固定ブラケット110を受け取るために配置される。
図1には単に1対のレール本体106が示されるが、保存ラックは複数のレール本体106を提供してもよい。これらのレール本体106が複数の計算装置108を受け取ることができるので、これらの計算装置108の各々が互いに積み重ねる。
図1に示すように、レール本体106は、前垂直部102及び対向する後垂直部104との間で延伸することができる。計算装置108は、レール本体106に搭載されることができる。レール本体106において、複数の固定ブラケット110は、計算装置108を固定することができる。システム100は、固定ブラケット110と計算装置108の第1の端107aとの接合のみを提供する。固定ブラケット110は、計算装置108の第2の端107bと接合することはできないのは、固定ブラケット110が後垂直部104と互いに邪魔するからである。
【0019】
システム100は、第1の方向での計算装置108の搭載のみを許可する。計算装置108の第2の端107bは、まずレール本体106に搭載されなければならない。これにより、一旦計算装置108が保存ラックに搭載されると、計算装置108の第1の端107aが使用者によりアクセスされることができるようになる。従って、一旦計算装置108が搭載されると、システム100は、計算装置108の第2の端107bがアクセスされる別の方向を提供しなくなる。
【0020】
計算装置108が搭載された後で、固定ブラケット110は、前垂直部102とレール本体106に付着されることができる。従って、この固定ブラケット110は、レール本体106及び前垂直部102を、計算装置108の1つの平行位置と合わせてロックする。しかしながら、計算装置108の第2の端107bに対して、システム100は、如何なる安定メカニズムも提供しない。従って、第2の端107bは、浮動し、且つレール本体106又は後垂直部104に付着することはない。複数のコンピュータ装置が互いに搭載されて、ラックが移動する場合、これらのコンピュータ装置は互いに押し合う。このように、装置自体を損ない、或いはこれらのコンピュータ装置に収納された敏感な素子を損なう可能性がある。
【0021】
保存ラックの制限に対応して、本開示は、レール部品セットを提供する。このレール部品セットは、複数の異なる搭載方向を提供し、より良好な安定性を保存ラック内の計算装置108に提供する。
図2Aは、一実施例のシステム200Aを提供する。本開示の一実施形態によると、このシステム200Aは、保存ラックに搭載される計算装置のために提供する。システム200Aは、
図1のシステム100に類似する数多くの素子と番号を含んでよい。システム200Aは、複数のレール部材212及び複数のピン部品200Bを更に含んでよい。本開示の目的については、計算装置108は、1つのコンピュータケース或いは複数のコンピュータ素子を収納する如何なる収納容器を参照してもよい。
【0022】
レール部材212は、レール本体106に付着されることができる。レール部材212は、C状であってよく、且つレール部材212の平行長手方向に沿って延伸する1つのスロットを有する。ピン部品200Bの一実施例の側面図を示す
図2Bを参照されたい。レール部材212は、複数の接続部212aを含んでよい。これらの接続部212aは、これらのピン214をレール部材212内において摺動させるための通路を複数のピン214に提供する。接続部212aは、レール本体106に垂直であってよく、且つ分けて設けられてよい。分けられる幅は、大体ピン214の直径に近接する。これにより、ピン214は、レール部材212に緊密に貼り合わせることができる。この緊密な貼り合わせにより安定性が与えられるため、計算装置108は垂直に移動することはない。また、レール部材212は、ピン214をレール部材212に沿ってガイドするためのリップ212bを有してよい。リップ212bは、わりに上の方の或いはわりに下の方の接続部212aに付着されてよく、またピン214の凹部に応じて大きさを調節することができる。リップ212bは、計算装置108に安定性を更に与えることができる。計算装置108が保存ラックに搭載され又はそれから移出される場合、ピン214は、レール部材212に沿って摺動することができる。しかしながら、使用者が計算装置108を保存ラックを出入りするように移動しない場合、ピン214とレール部材212とのしっかりした貼り合わせにより、更に平行移動しないようにすることができる。
【0023】
また
図2Aを参照されたい。ピン部品200Bを計算装置108の側部207cに沿って位置決めすることができる。
図2Aに4つのピン部品200Bが示されたが、一実施例の実施形態によれば、より多く又はより少ないピン部品200Bを提供することができ、第2の端107bには少なくとも1つピン部品200Bが要求される。従って、計算装置108の側部207cに沿って、システム200Aは安定性を与えて、計算装置108がレール部品内に安全的に収納される。このように、運送の途中での計算装置108に対する損傷を制限することができる。
【0024】
図2Aに第1の方向を示し、計算装置108の第1の端107aが前垂直部102に近接する。この第1の方向は固定ブラケット110によって使用され、レール本体106において、固定ブラケット110は計算装置108の第1の端107aの1つの平行位置を固定する。一応、固定ブラケット110をより詳しく示す
図2Cを参照されたい。この固定ブラケット110は、接触面222、タブ224、及びねじ226を有する。接触面222は大体タブ224に垂直であってよい。
図2Dは、拡大
図200Dを示す。固定ブラケット110が計算装置108とレール本体106に付着される。接触面222は、レール本体106に近接する端部に置かれてよい。ねじ226は、計算装置108の1つの位置を固定するように、接触面222とレール本体106及び前垂直部102とが結合するようにすることができる。タブ224は、計算装置108に近づいて、計算装置108に付着されて、更に安定性を与えることができる。従って、システム200Aは、
図1におけるシステム100の固定ブラケット110を接合することができる。しかしながら、複数のレール部材212とピン214(
図2B)により更に支持されるため、システム200Aは安定性を更に与える。
【0025】
図3Aは、一実施例のシステム300Aを示す。計算装置108は、保存ラックに搭載されてよい。保存ラックは、使用者によりアクセス可能な第2の端107bを有する。システム300Aは、
図1のシステム100と
図2Aのシステム200Aに類似する数多くの素子と記号を含む。
図3Aに示されていないが、システム300Aは、
図2A〜
図2Bのレール部材212、ピン部品200Bを含んでよい。システム300Aは、更に、固定ブラケット300Bを含んでよい。この固定ブラケット300Bは、計算装置108の第2の方向を起用させてよい。
図3Bに示すように、システム300Aは1つの方向を提供する。計算装置108の第2の端107bが複数の前垂直部102に近接する。計算装置108が保存ラックに搭載される場合、第2の端107bが使用者によりアクセスされることは許可される。このような第2の方向は、反対方向として参照されてよい。
図3Bに示す細部のように、この方向は、固定ブラケット300Bによって起用される。固定ブラケット300Bは、第1の端332、第2の端334、中間部336、複数の受け取り素子338、及びプラグ340を含んでよい。
【0026】
第1の端332は計算装置108に付着されてよい。例として、複数のねじ(未図示)は、複数の受け取り素子338によって、計算装置108に貼り合わせて付着されることができる。第2の端334は、プラグ340によって、レール本体106に結合されてよい。プラグ340は、凹部342及びリップ344を有してよい。凹部342は、レール本体の1つの要路又はスロットに貼り合わせることができる。リップ344によって、プラグ340が保存ラックの衝撃により移出されないようにすることができる。
【0027】
固定ブラケット300Bは、1つの中間部336を更に含んでよい。中間部336は、第1の端332から離れた方向へある角度を挟んで延伸してよい。第1の端332が計算装置108に近づく。これにより、中間部336は、レール本体106へ延伸してよい。中間部336は特定の角度へ延伸して、プラグ340の凹部342が第1の端332に合わせるようにしてよい。このような夾角によれば、固定ブラケット300Bの計算装置108とレール本体106への接続が許可される。計算装置108は、レール本体106の全長方向に沿って(
図3Aに示す)、レール本体106に近づいてよい。
【0028】
図3Cは、拡大組立視角
図300Cを示し、レール本体106とプラグ340とが結合する。レール本体106は、プラグ340を受け取るように配置される要路350を含んでよい。プラグ340は凹部342に沿って要路350へ摺動することができる。リップ344によれば、計算装置108が使用者により移出されない限り、プラグ340が要路350から離れないようにすることができる。一旦、レール本体106の受け取り素子360が受け取られると、プラグ340は、要路350に摺動して所定の位置にロックされるように配置されることができる。
【0029】
図3Dは、レール本体106がプラグ340に如何に結合されるかを示す拡大取り外し視角
図300Dである。
図3Dに示すように、レール本体106の一端に、プラグ340は、受け取り素子360の要路350に沿って摺動することができる。
【0030】
従って、
図3A〜
図3Dは、システム300Aを示す。システム300Aは、固定ブラケット300Bを使用する。固定ブラケット300Bは、計算装置108が反対方向において保存ラックに搭載されることを許可し、第2の端107bが保存ラックの前垂直部102に近接する。
【0031】
まとめて言うと、使用者は、
図2Aと
図2C〜
図2Dに使用される固定ブラケット110、或いは
図3A〜
図3Dに使用される固定ブラケット300Bを選択してよい。一旦、計算装置108が搭載されると、使用者は、自分の希望に基づいて、アクセスとして、計算装置108の第1の端107a或いは第2の端107bを使用してよい。
【0032】
本発明の異なる実施例を上記で説明したが、これらの記述は単に実施例として示されるが、これに限定されないことは理解すべきである。本開示によると、本発明の目的や精神から逸脱せずに、これらの実施例に数多くの変更を加えることができる。従って、本発明の広さと範囲は、上記如何なる説明の実施例により制限されない。それに対して、本発明の範囲は、下記の発明の範囲及びその等価の記述により定義される。
【0033】
本発明を1つ又は複数の実施形態によって説明と記述したが、本発明の説明や添付図面を読む場合、当業者であれば、同等の変更や改良を想到することができる。また、本発明の特定の特徴は、特定の実施例に対するものである。このような特徴は、1つ又は複数の他の実施例の他の特徴と組み合わせてもよく、所定或いは特定の用途に対しては所望且つ有利なものである。
【0034】
ここで使用される用語は、単に特定の実施例を記述するためのものであるが、制限するものではない。本文に使用されるものであれば、内容に明確に示されない限り、単数形態の「一」、「1つ」及び「前記」は、上下文で特に説明されない限り、複数形態を含もうとする。また、ある程度で、「含む」、「有する」、「と」又はその変体は、詳しい記述及び/又は発明範囲に使用され、これらの用語は「含む」と同様な用語の形態で含まれる。
【0035】
特に定義されない限り、本文で使用される全ての用語(技術及び科学用語を含む)は、当業者が一般的に理解される同一の意味を有する。例えば、一般的に使用される辞書により定義される用語は、その関連技術及び本発明の上下文における意味と一致である意味を有すると解釈されるべきであり、且つ本文に明確にこのように定義されない限り、理想化又はあまり正式的な意味として解釈されないことは、更に理解される。
【符号の説明】
【0036】
100、200A、300A:システム
102:前垂直部
104:後垂直部
106:レール本体
107a、332:第1の端
107b、334:第2の端
108:計算装置
110、300B:固定ブラケット
200B:ピン部品
200D:拡大図
207c:側部
212:レール部材
212a:接続部
212b、344:リップ
214:ピン
222:接触面
224:タブ
226:ねじ
300C:組立視角図
300D:取り外し視角図
336:中間部
338、360:受け取り素子
340:プラグ
342:凹部
350:要路