(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記雄型係止部材の係合部は、係止山及び係止谷を交互に形成してなる係止部を外面に刻設して形成された係止部で構成されていることを特徴とする請求項2記載の連結具。
前記収納室内に、係止山及び係止谷を交互に形成してなる係止部を内面側に刻設した雌型係止部材を設け、前記雌型係止部材間に前記雄型係止部材を挿入することにより、前記係止部により構成される係止穴が拡径した後に、付勢手段により前記係止穴が縮径し前記雌型係止部材の係止部と、前記雄型係止部材の係止部とが噛合するようにしたことを特徴とする請求項3記載の連結具。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記の爪は、ピン等が挿入された際に奥側で、かつ、ピン側へ傾斜した状態で相互に連結される。この連結状態において、ピン等が抜ける方向に力が作用し、所定以上の負荷が嵌合部材等に作用すると、爪が挿入側に反り返ってしまいピン等が抜けてしまう恐れがある。
【0005】
そこで本発明は、爪が挿入側に反ることを抑制することで、より締結力を高めた連結具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、雌型連結部材と、先部に雄型係止部材を有する雄型連結部材とからなり、
前記雌型連結部材の内部に、前記雄型係止部材を挿入することができる収納室を形成し、
前記収納室内に、前記雄型
連結部材と前記雌型
連結部材との連結時に、前記雄型係止部材の外周面に圧接する係合部材と、抑制部材を設け、
該係合部材は、前記雄型係止部材の挿入側とは反対の奥側に至るほど、雌型
連結部材の軸芯側へ傾斜する傾斜部を有し、
前記抑制部材は、前記軸芯側部で、かつ、奥側において、前記軸芯に向かうほど、前記雄型係止部材の挿入側とは反対の奥側に傾斜するテーパ面を形成し、
該テーパ面により、前記傾斜部における前記雄型係止部材の挿入側への曲折を抑制することを特徴とするものである。
【0007】
請求項2記載の発明は、雌型連結部材と、外周面に係合部を有する雄型係止部材を先部に設けた雄型連結部材とからなり、
前記雌型連結部材の内部に、前記雄型係止部材を挿入することができる収納室を形成し、
前記収納室内に、前記雄型
連結部材と前記雌型
連結部材との連結時に、前記雄型係止部材の係合部に係合する係合部材と、抑制部材を設け、
該係合部材は、前記雄型係止部材の挿入側とは反対の奥側に至るほど、雌型
連結部材の軸芯側へ傾斜する傾斜部を有し、
前記抑制部材は、前記軸芯側部で、かつ、奥側において、前記軸芯に向かうほど、前記雄型係止部材の挿入側とは反対の奥側に傾斜するテーパ面を形成し、
該テーパ面により、前記傾斜部における前記雄型係止部材の挿入側への曲折を抑制することを特徴とするものである。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記雄型係止部材の係合部は、係止山及び係止谷を交互に形成してなる係止部を外面に刻設して形成された係止部で構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記雄型係止部材の係合部は、雄型係止部材の外周面に形成した係合溝で構成されていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記収納室内に、係止山及び係止谷を交互に形成してなる係止部を内面側に刻設した雌型係止部材を設け、前記雌型係止部材間に前記雄型係止部材を挿入することにより、前記係止部により構成される係止穴が拡径した後に、付勢手段により前記係止穴が縮径し前記雌型係止部材の係止部と、前記雄型係止部材の係止部とが噛合するようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の発明において、前記係合部材は、プッシュナット又はスピードナットであることを特徴とするものである。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の何れか1項に記載の発明において、前記雄型連結部材と前記雌型連結部材を、コンクリート部材に固設したことを特徴とするものである。
【0013】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、前記コンクリート部材は、シールドセグメントであることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、収納室内に、雄型係止部材と雌型係止部材との連結時に、雄型係止部材の外周面に圧接する係合部材と、抑制部材を設け、係合部材は、雄型係止部材の挿入側とは反対の奥側に傾斜する傾斜部を有し、抑制部材は、軸芯側部で、かつ、奥側において、前記軸芯に向かうほど、前記雄型係止部材の挿入側とは反対の奥側に傾斜するテーパ面を形成し、テーパ面により、前記傾斜部における前記雄型係止部材の挿入側への曲折を抑制するようにしたことにより、雌型連結部材と雄型連結部材の連結状態において、相互に離間する方向に力が作用した際に、抑制部材のテーパ面により、係合部材の傾斜部が、挿入側方向の逆側に折れ曲がることが抑制され、上記従来技術と比較して、雌型連結部材と雄型連結部材の締結力を向上することができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明を実施するための形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
【0017】
[実施例1]
図1乃至
図7は、本発明の実施例1を示す。
【0018】
図1は、本実施例1の雌型連結部材1の部分断面図を示し、
図2は、雌型連結部材1と連結する雄型連結部材2の部分断面図を示すものである。
【0019】
雌型連結部材1は、ケーシング3を有し、該ケーシング3は、筒状、例えば円筒状に形成された筒部4、筒部4における雄型連結部材2の雄型係止部材5の挿入側端部に設けられた挿入部6、筒部4における挿入側とは反対側端部に設けられた蓋体7で構成されている。ケーシング3の内部には、雄型係止部材5の少なくとも一部を挿入することができる円筒状の収納室10が形成されている。なお、収納室10の断面形状は、円状以外にも、楕円形状、四角形等の多角形状など任意の形状に形成することができる。
【0020】
挿入部6の中心部には、雄型係止部材5を挿通できる挿入穴6aが形成され、この挿入穴6aの内径は、雄型係止部材5の外径よりも所定量大きく、かつ、筒部4の内径よりも小さく設定されている。また、挿入穴6aの内周面には雌ねじ6bが刻設されている。蓋体7の内側面は、有底状に形成された収納室10の奥側壁10aを形成している。
【0021】
収納室10内における挿入部6の奥側には、雄型係止部材5の無溝状の筒部5aの外周面5bに圧接する係合部材12が設けられている。係合部材12は、
図1に示すように一つでも、
図4に示すように、軸方向に複数並列に設けてもよい。
【0022】
係合部材12は、
図5,
図6に示すように、収納室10の形状に合わせた外形に形成され、本実施例においては、円形(環状)に形成された板状部材で構成された基部12aを有し、基部12aの中心部には穴部12bが設けられている。穴部12b内には、基部12aから内側へ突出する傾斜部である爪12cが、周方向において複数個分割して設けられ、基部12aと爪12cは一体に形成されている。また、爪12cは、
図1、
図6に示すように、雄側係止部材5の挿入側から奥部側に至る程、内側に傾斜して、爪12cの内周面で形成される仮想円が一方向(奥部側)に至るほど縮径し、各爪12cの先端(内径端)で形成される仮想円12dの径L1が、雄型係止部材5の筒部5aの外径よりも小さく設定されている。更に、爪12cは軸方向に弾性を有する。穴部12bの形状は、雄型係止部材5の外形形状に対応した形状に形成されれば、図に示す真円状以外にも、楕円状、四角形等の多角形状等任意の形状に形成することができる。
【0023】
そして、係合部材12は、
図1、
図3に示すように、その爪12cの先が収納室10の奥側に向かう程、軸芯側に位置して傾斜するように設置されている。
【0024】
本実施例においては係合部材12として、
図5,
図6に示すような軸用のプッシュナットを使用したが、係合部材12は、前記のように基部12aから奥部側方向に傾斜する傾斜部である爪12cを有するものであればよく、例えば、フラットプッシュナット、丸形スピードナットを用いることができる。 係合部材12を複数設ける場合には、
図4に示すように、爪12cの最内径と、雄型係止部材5の筒部5aの外径よりも大きな内径の孔を有するスペーサ13を、係合部材12間に設けることが好ましい。なお、スペーサ13を設けなくてもよい。
【0025】
最も挿入側に位置する係合部材12と挿入部6の間には抑制部材14が設けられている。抑制部材14は、その中心部に穴部14aが設けられたドーナツ状に形成されている。抑制部材14の中心側部で、かつ、奥側面には、軸芯に向かうほど、奥側方向に位置するように傾斜するテーパ面14bが形成されている。
【0026】
雄型係止部材5が収納室10内に挿入されていない状態において、穴部14aの内径は、係合部材12における爪部12cの内径よりも大きく形成さるとともに、テーパ面14bの軸芯に対する傾斜角度は、係合部材12の爪12cにおける軸芯に対する傾斜角度と同じかそれよりも大きく設定されている。
【0027】
最も奥側に位置する係合部材12と蓋体7の間には、抑え部材16が設けられ、係合部材12と抑制部材14が所定の位置に配設されている。抑え部材16は、蓋体7と一体に形成してもよい。
【0028】
ケーシング3は、その収納室10内の所定位置に係合部材12と抑制部材14を配設できればよく、
図1においては、筒部4と挿入部6を一体に形成し、蓋体7を別部材で構成したが、
図7に示すように、筒部4と蓋体7を一体に形成し、挿入部6を別部材で構成するようにしてもよい。
【0029】
蓋体7の中心部には、蓋体7から奥側方向に突出するアンカーバー18の先部が螺着して固設されている。アンカーバー18の後側には、抜け止め部18aが外周側へ突出して設けられている。なお、蓋体7とアンカーバー18を一体に形成してもよい。
【0030】
前記の雌型連結部材1は、一方の連結する部品、例えば、
図3に示すようなコンクリート部材であるシールドセグメント19に、ケーシング3の挿入側の面3aがシールドセグメント19の接合面19aと面一になるように埋設して固設されている。
【0031】
次に、雄型連結部材2について説明する。
【0032】
雄型連結部材2は、変形できる部材、例えば、発泡スチロール、ゴム等の弾性材、樹脂、ダンボールで形成された調整部材21を有する。該調整部材21は、内周面及び外周面が円形の円筒状に形成され、この調整部材21内には、外面が円形に形成された連結体22が設けられている。この連結体22は、金属製で、軸方向の両端(先端と後端)が開口する中空部22aが形成されている。中空部22aの内壁には、先部から後端に掛けて雌ねじ22bが刻設されている。
【0033】
連結体22における雌ねじ22bの先部には、
図2に示すように、雄型係止部材5の奥側に設けられた雌ねじ体5cが螺着されている。
【0034】
雄型係止部材5は、連結体22の先端より突出しており、その先部(前側)には、先部が縮径するドーム状の案内部24が形成されている。すなわち、先部に雄型係止部材5を誘導する曲面が形成され、その後部、かつ、雄ねじ体5cより先部には、無溝で円筒状の筒部5aが設けられている。なお、筒部5aの断面形状は、真円状、楕円状、四角形等の多角形状など任意の形状に形成することができ、本実施例においては、真円状に形成した。
【0035】
雄型係止部材5は、雌型連結部材1における係合部材12の爪12cを構成する材質よりも柔らかい材質で構成され、雄型係止部材5の外周面5bに爪12cが圧接することができるようになっている。
【0036】
前記連結体22の後部には、
図2に示すように、アンカーバー30が螺着して固設されている。なお、連結体22とアンカーバー30を一体に形成してもよい。該アンカーバー30の後端には抜け止め部30aが設けられている。また、アンカーバー30の外周には、ゴム等の弾性材もしくは金属からなる空間保持用のパイプ31が設けられている。空間保持用のパイプ31の前側端部は、前記調整部材21の後側の係止部21aに係止し、後側端部は、アンカーバー30の抜け止め部30aに設けられたゴム等の弾性材からなる座部材32に係止している。アンカーバー30と空間保持用のパイプ31との間には空隙33が設けられている。
【0037】
なお、空間保持用のパイプ31と空隙33を設けることなく、これらの代わりに、アンカーバー30における空間保持用のパイプ31に相当する部分の外周全体にゴム等の弾性材を設けてもよい。例えば、調整部材21を奥側まで延在させて形成しても良い。
【0038】
前記調整部材21、アンカーバー30、空間保持用パイプ31は、
図3に示すように、他方の連結する部品、例えば、コンクリート部材であるシールドセグメント35に、連結体22の前端面22dがシールドセグメント35の接合面35aと面一になるように埋設して固設されるもので、その前記調整部材21、空隙保持用パイプ31、抜け止め部30aの外部にはコンクリートが打設されている。
【0039】
また、前記一方のシールドセグメント19における接合面19aには、図示しないシール材が突出して設けられ、他方のシールドセグメント35における接合面35aには、図示しないシール材が突出して設けられている。
【0040】
雄型連結部材2は、変形できる部材からなる調整部材21と空隙33と空隙保持用パイプ31と座部材32の相互作用により、アンカーバー30の抜け止め部30aを中心として、その軸芯と直交する方向に変位できるようになっている。
【0041】
次に本発明をシールドセグメントに適用した例に基づいて連結操作を説明する。
【0042】
先ず、雌型連結部材1の軸芯と雄型連結部材2の雄型係止部材5の軸芯とを略同軸上に位置した状態で、一方のシールドセグメント19と他方のシールドセグメント35を相対的に近接させ、雄型係止部材5を雌型係止部材1の挿入穴6aより挿入する。この挿入により、係合部材12の爪12cは、雄型係止部材5の先部により、基部12aとの境を起点として奥側方向に押し曲げられる。
【0043】
そして、
図3に示すように、雌型連結部材1におけるケーシング3の先端面、すなわち、一方のシールドセグメント19の接合面19aと、雄型連結部材2における連結体22の先端面、すなわち他方のシールドセグメント35の接合面35aが接すると、雄型連結部材2の挿入が停止される。この際、雄型係止部材5における筒部5aの外周面5bに、係合部材12の爪12cの先が圧接して、相互に係合する。これにより、雌型連結部材1と雄型連結部材2が連結し、両セグメント19,35が連結される。
【0044】
雄型係止部材5における筒部5aの外周面5bと、係合部材12の爪12cが係合する際、爪12cの先は、雌型連結部材1と雄型連結部材2との非連結状態における位置よりも奥側に位置するようになっている。
【0045】
雌型連結部材1と雄型連結部材2の連結状態において、相互に離間する方向に力が作用すると、係合部材12における爪部12cが、強度的に弱い爪部12cと基部12aとの曲折部を境にして、挿入側方向への折れ曲がろうとするが、抑制部材14のテーパ面14bにより、その折れ曲がりが抑制され、上記従来技術と比較して、雌型連結部材1と雄型連結部材2の締結力を向上することができる。
【0046】
雌型連結部材1の軸芯X−Xと、雄型連結部材2の軸芯Y−Yが相互に非同芯状態(目違い状態)となっている場合においても、雄型連結部材2は、変形できる部材からなる調整部材21と空隙33と空隙保持用パイプ31と座部材32の相互作用により、アンカーバー30の抜け止め部30aを中心として、雌型連結部材1の軸芯X−Xは、雄型連結部材2の軸芯Y−Yと直交する方向に変位でき、雄型係止部材5を、雌型連結部材1の挿入穴6a内に挿入することが出来る。
【0047】
上記により、連結後において、シールドセグメント19、35間にこれらを離間する方向に大きな外力が作用したとしても、シールドセグメント19、35間の目開きを最小限に抑えることが出来、シールドセグメント19,35間からの漏水することを抑制できる。また、目開きを小さくすることができるため、シールドセグメント19、35間に設けるシール材を小さくすることができ、製造コストを低減できる。
【0048】
[実施例2]
本実施例2は、
図8に示すように、雌型連結部材1における係合部材12の径方向の外側端部と、ケーシング3における筒部4の内周面との間に、弾性部材42を設けたものである。弾性部材42としては、発泡スチロール、ゴム、樹脂等の弾性材で構成され、本実施例としてはゴムで構成した。
【0049】
その他の部材については、前記実施例1と同様の構造を有するため、その説明を省略する。
【0050】
また、本実施例2においても、前記実施例1と同様の作用、効果を奏する。
【0051】
更に、係合部材12の径方向の外側端部と、ケーシング3における筒部4の内周面との間に、弾性部材42を設けたことにより、係合部材12が雌型連結部材1の軸芯X−Xと直交する径方向に移動することができ、上記実施例1と比較して、雌型連結部材1の軸芯X−Xと、係合部材12の軸芯を近づけることができ、雌型連結部材1と雄型連結部材2の締結力を向上させることができる。
【0052】
なお、雄型連結部材2に、調整部材21、アンカーバー30、空間保持用パイプ31等を設けず、雄型連結部材の軸芯Y−Yと直交する方向に変位できるようにしてもよい。
【0053】
[実施例3]
上記実施例1、2においては、雄型係止部材5には、円筒状の筒部5aを設け、この外周面5bに係合部材12の爪12cが圧接するようにしたが、この筒部5aの外周面の少なくとも一部に、
図9に示すように、螺旋状の係止山及び係止谷からなる係止部(雄ねじ)45を刻設した雄型係止部材44としてもよい。
【0054】
この係止部45は、螺旋状に形成されるとともに、その断面形状は、任意に設定される。この断面形状として、例えば、軸方向断面が不等辺三角形状で、先部のテーパ角度が小さく形成した、のこぎり刃形状の係止山及び係止谷からなる係止部(雄ねじ)や、二等辺三角形状、直角三角形等の形状のものを用いることができる。係止谷の最内径は、爪12cの最内径よりも大きく設定され、係止部45と、係合部材12の爪12cとが相互に係合することができるようになっている。本実施例3においては、雄型係止部材44の係止部45が、請求項2における雄型係止部材の係合部に該当する。
【0055】
また、係止部(雄ねじ)45のねじピッチPは所望に形成するもので、JISに規定する細目ねじの呼び径に対するねじピッチとしてもよく、また、JISに規定する細目ねじの呼び径に対するねじピッチよりも小さくしてもよい。
【0056】
例として、呼び径がM24(mm)の場合には、前記JIS B 0207のメートル細目ねじではねじピッチを2mm又は1.5mm又は1mmに形成するが、本発明では、ねじピッチPを0.3mm〜0.8mm、望ましくは0.5mmに設定する。
【0057】
また、呼び径がM30(mm)の場合もねじピッチPを0.3mm〜0.8mm、望ましくは0.5mmに設定する。
【0058】
ケーシング3の挿入部6には、その挿入穴6aの外周部に雌型連結部材1の軸芯X−X方向に貫通する孔46を複数設けるとともに、係合部材12の基部12aと、抑制部材14にも、挿入部6の孔46に対応する位置に孔47,48が形成されている。
【0059】
その他の部材については、前記実施例1,2と同様の構造を有するため、その説明を省略する。
【0060】
また、本実施例3においても、前記実施例1,2と同様の作用、効果を奏する。
【0061】
挿入部6の穴46にピン(図示せず)を挿入した後に,このピンを係合部材12の穴47と抑制部材14の穴48に挿通させることで、係合部材12と抑制部材14の回動を抑制し、雄型係止部材44を回転させることで、雌型連結部材1と雄型係止部材44の連結状態から、雄型連結部材44を切断した後に、雄型連結部材5を回動させて取外すことができるため、雄型連結部材5を交換すれば、再度雌型連結部材1と雄型連結部材2を連結させることができる。
【0062】
なお、挿入部6,係合部材12,抑制部材14の孔46,47,48は設けなくてもよい。
【0063】
[実施例4]
上記実施例3においては、雄型係止部材44における筒部5aの外周面5bに螺旋状の係止山及び係止谷からなる係止部(雄ねじ)45を刻設したが、この係止部を、その軸芯Y−Yに対して直交する環状に形成された複数の係止山及び係止谷を、多数、その軸芯方向に連続配置したもので構成してもよい。
【0064】
その他の部材については、前記実施例3と同様の構造を有するため、その説明を省略する。
【0065】
また、本実施例4においても、前記実施例3と同様の作用、効果を奏する。
【0066】
[実施例5]
上記実施例3,4においては、雌型連結部材1における挿入部6の奥側に収納室10を設け、この収納室10内に抑制部材14を設けたが、本実施例5は、挿入部6と抑制部材14との間、すなわち、挿入部6と収納室10との間に、
図10に示すように、挿入側から奥部にかけて内径が徐々に拡大するテーパ面50aにしてなる円錐状のテーパ穴50を形成し、テーパ穴50内には、周方向に複数に分割してなる楔状の雌型係止部材52を、軸芯X−X方向に摺動可能に配設したものである。雌型係止部材52の数は、任意に設定することができるが、本実施例では3個に設定した。
【0067】
雌型係止部材52の外周面には、挿入側から奥部にかけて外径が徐々に拡大するとともに、テーパ穴50のテーパ面50aに対応したテーパ面52cが形成されている。なお、以下において、雌型係止部材52を楔ナット52ともいう。
【0068】
各雌型係止部材52の径方向の内側には、係止山及び係止谷からなる係止部52aが、軸芯X−X方向に刻設されている。係止部52aは、雄型係止部材44の係止部45に対応した形状に形成されるとともに、螺旋状若しくは、その軸芯X−Xに対して直交する環状に形成された複数の係止山及び係止谷を、多数、その軸芯方向に連続配置したもので形成されている。
【0069】
上記により、複数個の楔ナット52の径方向の内側には、係止部52aで構成される係止穴52bが形成され、各楔ナット52がテーパ面50aに沿って後退することにより、その係止穴52bが拡径され、挿入側へ移動することにより、その係止穴52bが縮径するようになっている。
【0070】
なお、雌型係止部材52を1個の円錐状で形成するとともに、挿入側端から奥側方向に形成した切れ込みと、奥側端から挿入側方向に形成した切れ込みとを周方向に交互に形成して、1個で形成した雌型係止部材52の係止穴52bを、拡径したり、縮径したりできるようにしてもよい。
【0071】
収納室10内には、係合部材12と抑制部材14が、軸芯X−X方向に摺動可能に設けられているとともに、係合部材12は、付勢部材55により挿入側方向に付勢されている。付勢部材55は、コイルバネ、ゴム、樹脂、ウレタンなどの弾性部材で構成され、本実施例ではコイルバネを用いた。
【0072】
これにより、雄型係止部材44が、雌型連結部材1における挿入穴6aから挿入すると、雄型係止部材44が各楔ナット52を付勢部材55の付勢力に抗して後退させて各楔ナット52で形成されるねじ穴52bを拡径し、各楔ナット52における係止部52aの係止山を乗り越えつつ進入する。その後、付勢部材55により、楔ナット52が挿入側方向に移動されると、雄型係止部材44の係止部45と楔ナット52における係止部52aが噛合する。
【0073】
雄型係止部材44の係止部45の先部には、径方向の外側に開口する係合溝59が周方向全体に亘って形成されている。この係合溝59に、係合部材12の爪12cが係合することができるようになっている。本実施例5においては、雄型係止部材44の係合溝59が、請求項2における雄型係止部材の係合部に該当する。
【0074】
なお、雄型係止部材44の先部に形成した係合溝59に係合部材12の爪12cを係合するようにしたが、この係合溝59を設けずに、
図11に示すように、係合溝59の位置まで、雄型係止部材44の係止部45を延在させて、雄型係止部材44の係止部45と係合部材12の爪12cを係合するようにしてもよい。この場合、雄型係止部材44の係止部45が、請求項2における雄型係止部材の係合部に該当する。
【0075】
また、雄型係止部材44の先部に形成した係合溝59に係合部材12の爪12cを係合するようにしたが、この係合溝59を設けずに、上記実施例1のように、雄型係止部材44の先部に設けた無溝状の円筒部に、係合部材12の爪12cを圧接することで、相互に係合できるようにしてもよい。
【0076】
その他の部材については、前記実施例3、4と同様の構造を有するため、その説明を省略する。
【0077】
また、本実施例5においても、前記実施例3,4と同様の作用、効果を奏する。
【0078】
更に、雄型係止部材44の係止部45と楔ナット52における係止部52aが噛合すようにしたことにより、雌型連結部材1と雄型連結部材2の締結力をより向上させることができる。
【0079】
[実施例6]
上記実施例5においては、雄型係止部材44の先部の外周面に、係合部材12の爪12cを係合、若しくは、圧接するようにしたが、
図12示すように、雄型係止部材44の奥部側部(基部側)の外周面に、係合部材12の爪12cを係合、若しくは、圧接するようにしてもよい。
【0080】
例えば、
図12示すように、雄型係止部材44の係止部45の奥側の外周面に無溝の円筒部61を形成し、この円筒部61の外周面に係合部材12の爪12cが圧接するようにしてもよい。
【0081】
また、雄型係止部材44の係止部45の奥側の外周面において、周方向全体に亘って周方向外側が開口する係合溝を形成し、この係合溝に係合部材12の爪12cが係合するようにしてもよい。この場合、この係合溝が、請求項2における雄型係止部材の係合部に該当する。
【0082】
また、雄型係止部材44の係止部45の奥側の外周面に、螺旋状の係止山及び係止谷で構成した係止部(雄ネジ)、若しくは、軸芯Y−Yに対して直交する環状に形成された複数の係止山及び係止谷を、多数、その軸芯方向に連続配置したもので構成した係止部を形成して、この係合溝に係合部材12の爪12cが係合するようにしてもよい。この場合、この係止部が、請求項2における雄型係止部材の係合部に該当する。
【0083】
その他の部材については、前記実施例6と同様の構造を有するため、その説明を省略する。
【0084】
また、本実施例6においても、前記実施例5と同様の作用、効果を奏する。
【0085】
[その他の実施例]
また、前記実施例1乃至6においては、雌型連結部材1のケーシング3を、その挿入側の面3aを、シールドセグメント19の接合面19aと面一になるように埋設し、また、雄型連結部材2の連結体22の前端面22dがシールドセグメント35の接合面35aと面一となるように埋設したが、挿入側の面3aと前端面22dのいずれか一方を、接合面19a、35aより突出させ、他方を前方が開口するように埋没させてもよい。
【0086】
また、前記実施例1乃至6においては、雌型連結部材1と雄型連結部材2を、シールドセグメント19,35の連結に用いたが、雌型連結部材1のアンカーバー18、雄型連結部材2のアンカーバー30等を設けずに、鋼製セグメントや、合成セグメントなどのセグメントに固設して、これらのセグメント同士を連結するのに用いるようにしてもよい。また、雌型連結部材1と雄型連結部材2を、セグメント同士の連結以外にも任意の連結する部材同士を連結するのに用いるようにしてもよい。
【0087】
また、前記実施例1乃至6においては、連結体22の外周面を円形に形成したが、連結体22の外周面の形状は、六角形等の多角形状に形成しても良い。
【0088】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。