特許第6762854号(P6762854)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6762854-検体採取ボックス 図000002
  • 特許6762854-検体採取ボックス 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6762854
(24)【登録日】2020年9月11日
(45)【発行日】2020年9月30日
(54)【発明の名称】検体採取ボックス
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/10 20060101AFI20200917BHJP
   B65D 5/50 20060101ALI20200917BHJP
【FI】
   G01N1/10 N
   B65D5/50 C
【請求項の数】2
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2016-223924(P2016-223924)
(22)【出願日】2016年11月17日
(65)【公開番号】特開2018-81014(P2018-81014A)
(43)【公開日】2018年5月24日
【審査請求日】2019年10月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】514194200
【氏名又は名称】山本パッケージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091465
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 久夫
(72)【発明者】
【氏名】山本 知広
【審査官】 高田 亜希
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−219153(JP,A)
【文献】 特開2006−167569(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3190139(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0304267(US,A1)
【文献】 特開2001−233326(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 1/00− 1/44
B65D 5/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
立体姿勢にて検体採取用具及び検体管が収納しえる一方、平坦姿勢にて積層性及び携帯性が付与された検体採取ボックスであって、
側面(10A)の下縁から複数の底面構成片部(10B)が折曲げ線(10C)を介して延び、上記側面(10A)が折曲げ線(10D、10E、10F、10G)を介して平坦姿勢に畳み得る一方、立体姿勢において上面が開口された矩形函状をなし、上記複数の底面構成片部(10B)が折曲げ線(10C)によって折り曲げられた状態において相互に連携されることによって底面が構成されるボックス本体(10)と、
該ボックス本体(10)の背面上縁から折曲げ線(11A)を介して延び、立体姿勢の上記ボックス本体(10)の開口全面を覆い得る主蓋部(11)と、
上記ボックス本体(10)の左右両側面の上縁から延び、立体姿勢の上記ボックス本体(10)内方への折曲げ姿勢にて上記主蓋部(11)を受けて支える左右の副蓋部(12)と、
該左右の副蓋部(12)のいずれか一方の上縁から延び、上面構成部分(13A)、2つの側面構成部分(13J)、底面構成部分(13H)及び接着片部(13G)が相互に平行な折曲げ線(13C、13D、13E、13F)を介して構成され、上面構成部分(13A)に検体管を差込み得る穴(13B)を有する一方、接着片部(13G)は底面構成部分(13H)に接着され、上記上面構成部分(13A)と側面構成部分(13J)の間に差込み溝(13K)が形成されており、上記ボックス本体(10)の平坦姿勢において上記左右の副蓋部(12)の一方と連続した姿勢をなし、上記副蓋部(12)から切り離され、上記折曲げ線(13C、13D、13E、13F)によって立体姿勢に折り曲げられるスタンド部(13)と、
該スタンド部(13)の接着片部(13G)の外縁から延び、切起し片(14A)の上記差込み溝(13K)への差し込み状態において上記スタンド部(13)を立体姿勢に保持するロック片部(14)と、を備えたことを特徴とする検体採取ボックス。
【請求項2】
上記ボックス本体(10)、主蓋部(11)、副蓋部(12)、スタンド部(13)及びロック片部(14)は段ボール紙の打抜き素形材によって構成されている請求項1記載の検体採取ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は検体採取ボックスに関し、特に採血管などの検体管のスタンドを組み込むとともに、検体採取用具及び検体管を収納し得るようにしたボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
血清生化学検査や血球検査などの血液検査が広く普及しており、病気予防や病気の早期発見に役立っている。血液を採取する場合、採血針を静脈に穿刺し、採血管に血液を採取するが、検査の種類によって2〜3本の採血管に採血する必要があることから、採血済みの採血管はスタンドに立てることが行われる(特許文献1、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−55946号公報
【特許文献2】実開平03−64652号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、診察室などでは採血針や複数の採血管は比較的被検者ごとに管理することができるが、看護士が病室を廻りながら複数の被検者から採血をする場合には採血した採血管を他の被検者のものと間違わぬようにする必要があって、心理的な負担が大きい。
【0005】
本発明はかかる状況においてなされたもので、被検者ごとに検体を採取でき、採取の済んだ検体管を被検者ごとに保管できるようにした検体採取ボックスを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明に係る検体採取ボックスは、立体姿勢にて検体採取用具及び検体管が収納しえる一方、平坦姿勢にて積層性及び携帯性が付与された検体採取ボックスであって、側面の下縁から複数の底面構成片部が折曲げ線を介して延び、該側面が折曲げ線を介して平坦姿勢に畳み得る一方、立体姿勢において上面が開口された函状をなし、上記複数の底面構成片部が折曲げ線によって折り曲げられた状態において相互に連携されることによって底面が構成されるボックス本体と、該ボックス本体の背面上縁から折曲げ線を介して延び、上記ボックス本体の開口全面を覆い得る主蓋部と、上記ボックス本体の左右両側面の上縁から延び、上記ボックス本体内方への折曲げ姿勢にて上記主蓋部を受けて支える左右の副蓋部と、該左右の副蓋部のいずれか一方の上縁から延び、相互に平行な四本の折曲げ線を介して上面構成部分、2つの側面構成部分、底面構成部分及び接着片部が構成され、上面構成部分に検体管を差込み得る穴を有する一方、上記接着片部が底面構成部分に接着され、上記上面構成部分と側面構成部分の間に差込み溝が形成されており、上記ボックス本体の平坦姿勢において上記左右の副蓋部の一方と連続した姿勢をなし、上記副蓋部から切り離され、上記折曲げ線によって立体姿勢に折り曲げられ得るスタンド部と、該スタンド部の接着片部の外縁から延び、切起し片の上記差込み溝への差し込み状態において上記スタンド部を立体姿勢に保持するロック片部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明の特徴の1つは検体採取ボックスにスタンド部を一体的に形成し、立体姿勢の検体採取ボックスに検体採取用具及び検体管を収納しえるようになす一方、検体採取ボックスを平坦姿勢にすることによって積層性及び携帯性を付与するようにした点にある。
【0008】
これにより、検体採取ボックスを平坦な姿勢にすることによって、検体採取ボックス自体を積層することができるとともに、容易に携帯することができる。
また、検体採取ボックスを立体姿勢にすることによって、検体採取用具及び検体管を収納することができ、スタンド部を切り取って立体にすることによって、検体を採取した検体管を立てて保管することができる。
【0009】
その結果、被検者ごとに検体を採取でき、採取済みの検体管を被検者ごとに保管でき、複数の被検者から検体を採取する場合にも検体を他の被検者の検体と間違えることはなく、検体採取の信頼性を向上できる。
【0010】
本発明の第2の特徴は主蓋部及び左右の副蓋部をボックス本体と一体的に形成し、スタンド部及びロック片部を左右いずれか一方の副蓋部に一体的に形成するようにした点にある。
【0011】
これにより、検体採取ボックスを積層して保管している時、携帯している時にスタンド部及びロック片部を見失うことがなく、検体管のスタンドを別体に製作する場合に比較して製品ボックスの信頼性が高い。
【0012】
また、主蓋部及び左右の副蓋部をボックス本体と一体的に形成し、スタンド部及びロック片部を左右いずれか一方の副蓋部に一体的に形成することができるので、例えば段ボール紙からの打ち抜きによって安価にかつ容易に製造できる。
【0013】
すなわち、本発明によれば、ボックス本体、主蓋部、副蓋部、スタンド部及びロック片部は段ボール紙の打抜き素形材によって構成されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係る検体採取ボックスの好ましい実施形態の立体姿勢を示す概略斜視図である。
図2】段ボール紙から打ち抜いた上記実施形態の素形材を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は本発明に係る検体採取ボックスの好ましい実施形態を示す。図において、検体採取ボックスはボックス本体10、主縁部11、左右の副蓋部12、スタンド部13及びロック片部14から構成されている。
【0016】
ボックス本体10は側面10A及び4つの底面構成片部10Bから構成され、側面10Aは折曲げ線10D、10E、10Fを介して平坦姿勢に畳み得るように構成され、側面10Aの一方の側縁には折曲げ線10Gによって接着片部10Hが形成され、接着片部10Hは側面10Aの他方の側部に接着されることによってボックス本体10は矩形立体姿勢にできるようになっている。
【0017】
また、側面10Aの下縁には4つの底面構成片部10Bが折曲げ線10Cを介して折り曲げ可能に延設され、4つの底面構成片部10Bが折曲げ線10Cによって折り曲げられ、相互に連携されることによって、ボックス本体10の底面が構成されるようになっている。
【0018】
ボックス本体10の背面上縁には主蓋部11が折曲げ線11Aを介して延設され、主縁部11の外縁には折曲げ片11Bが折曲げ線11Cを介して延設され、主蓋部11は立体姿勢のボックス本体10の開口全面を覆い得る大きさに形成されている。
【0019】
さらに、ボックス本体10の左右両側面の上縁には副蓋部12が折曲げ線12Aを介して延設され、副蓋部12は立体姿勢のボックス本体10の内方に向けて折曲げられ、この折曲げ姿勢においてボックス本体10の開口を覆う主蓋部11を受けて支えるようになっている。
【0020】
左右の副蓋部12の一方の上縁にはスタンド部13がミシン目13Lを介して延設され、スタンド部13は上面構成部分13A、2つの側面構成部分13J、底面構成部分13H及び接着片部13Gから構成され、上面構成部分13A、2つの側面構成部分13J、底面構成部分13H及び接着片部13Gは相互に平行な折曲げ線13C、13D、13Eを介して構成され、接着片部13Gは折り曲げられて底面構成部分13Gの外縁側に接着され、上面構成部分13Aに検体管を差込み得る複数の穴13Bが形成され、又上面構成部分13Aと側面構成部分13Jの間には差込み溝13Kが形成されている。
【0021】
また、スタンド部13はボックス本体10を平坦な姿勢にしたときに左右の副蓋部12の一方と連続した姿勢をなし、ミシン目13Lによって副蓋部12から切り離すことができるようになっている。
【0022】
スタンド部13の接着片部13Gの外縁にはロック片部14が折曲げ線14Bを介して延設され、該ロック片部14には切起し片14Aが形成され、切起し片14Aは切り起こされて差込み溝13Kに差し込まれ、この差込み状態においてスタンド部13を立体姿勢に保持するようになている。
【0023】
検体採取ボックスは図2に示される素形材を段ボール紙から打ち抜く。同時に、必要な折曲げ線をハーフカットや罫線加工によって形成する。また、スタンド部13と副蓋部12との間にはミシン目13Lを形成する。
【0024】
こうして素形材ができると、ボックス本体10の接着片部10Hを側面10Aの他端部に接着し、スタンド部13の側面構成部分13Jと上面構成部分13Aの間の折曲げ線13Eで折り曲げ、接着片部13Gを底面構成部分13Hに接着する。
【0025】
この状態では検体採取ボックスは平坦な姿勢となっており、積み重ねても嵩張らず、容易に携帯することができる。
【0026】
使用に当たっては図1に示されるように、ボックス本体10の側面10Aを折曲げ線10D、10E、10Fで折り曲げて矩形函状の立体姿勢にし、ボックス本体10内に検体採取用具及び検体管、例えば採血用具や採血管を収納することができるので、副蓋部12及び主蓋部11を折り曲げてボックス本体10の開口を閉じれば安全に持ち運ぶことができる。
【0027】
検体の採取に当たってはスタンド部13をミシン目13Lで切り離し、側面矩形の立体姿勢に展開し、ロック片部14を差込み溝13Kに差し込むと、立体姿勢のスタンドができるので、検体採取用具及び検体管、例えば採血用具や採血管を使用して検体を採取して検体管に入れ、この検体管をスタンド部13の穴13Bに差せば検体管を立てて安定に保管することができる。
【符号の説明】
【0028】
10 ボックス本体
11 主蓋部
12 副蓋部
13 スタンド部
14 ロック片部
図1
図2