(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御装置受信部が前記応答要求信号に対応する前記応答信号を受信する前に再度前記予約信号を受信した場合であって、前記判断部が前記予約信号の受信状況が前記所定の条件を満たさないと判断した場合には、前記予約処理部は予約処理を行うと共に、前記制御装置送信部は前記応答要求信号の送信を継続することを特徴とする請求項1に記載のドア制御システム。
前記予約信号監視部は、前記予約信号の所定時間内における受信回数を数える計数部であり、前記判断部における前記所定の条件は、前記計数部が数えた受信回数が所定の回数を超えることであることを特徴とする請求項1または2に記載のドア制御システム。
前記予約信号監視部は、受信した前記予約信号からの経過時間を計測する計時部であり、前記判断部における前記所定の条件は、前記計時部が計測した経過時間が所定の時間を超えることであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のドア制御システム。
【背景技術】
【0002】
従来から、携帯機と車両に設けられた制御装置の間で通信を行い、自動的に車両のドアの解錠や開扉を制御する技術が知られている。例えば、特許文献1は、機器の作動を簡便に行うことができる機器制御システムを開示する。この機器制御システムは、車両及び電子キーの間の無線によるID照合(スマート照合)に加え、タグとも通信を実行するようにし、このタグから、機器(車両のドア)の作動に関するタグ情報を取得する。そして、そのタグ情報に基づき機器を作動させるとともに、この機器が以降に操作されることに備えて、この機器の作動について予め予約を入れておく。例としては、電子キーがドア開作動の予約モードに入る。このため、次に機器を作動させようとユーザが車両に近づくだけで、電子キーに設定済みの予約モードにより、機器が自動で作動(ドアが開作動)される。
【0003】
また、特許文献2は、予約情報に基づくドアの自動開動作を確実に行うことができる車両用制御システムを開示する。この車両用制御システムは、車載装置の車載通信部は、携帯機を探索するための定期照合信号に応答して携帯機が送信する定期応答信号および、車両の任意のドアの開扉を予約する予約情報を受信する。予約情報を受信したとき、車載通信部は、定期照合信号とは異なるイベント照合信号を送信する。車載装置は、携帯機からの、イベント照合信号に応答するイベント応答信号に含まれるIDコードとマスタコードとの照合の結果が正しく、ユーザに該ドアを開扉させたい開扉意志があると判定したとき、ドアを開扉させる制御指令を出力する。
【0004】
また、特許文献3は、通信機と携帯機との距離に応じて、車両のドアを閉動作させるのを適切に停止させることができる車両制御装置を開示する。この車両制御装置は、車両に設けられ、車両のドアの閉動作を行うアクチュエータと、アクチュエータの作動を予約する予約情報を生成する予約手段と、予約情報を記憶する記憶部と、携帯機と、車両に設けられ、携帯機と双方向通信する通信機と、記憶部が予約情報を記憶している場合、通信機と携帯機との距離が第1所定範囲内であれば、アクチュエータによりドアの閉動作を開始させ、ドアの閉動作中に、距離が第1所定範囲に隣接する第2所定範囲内であれば、閉動作を停止する制御装置とを備える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術において、接近した時に車両のドアの解錠や開扉を行う機能を遠方から予約する場合、予約操作が何度も行われると、長時間に亘り車両の制御装置から携帯機に対して応答要求信号が送信されることになるので、車両のバッテリが消耗してしまう。
本発明は、遠方から車両のドアの解錠や開扉を予約する機能を提供すると共に、予約操作が何度も行われた場合であっても車両のバッテリの消耗を抑制するドア制御システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、車両に設けられ、応答を要求する旨の応答要求信号を送信する制御装置と、応答要求信号に対して応答信号を返信する携帯機と、を備え、応答信号により車両のドアの解錠および/または開扉を制御するドア制御システムにおいて、携帯機は、ドアを解錠および/または開扉する予約を行う使用者の操作を受け付ける操作部と、応答信号および操作部が操作されると制御装置に対してドアを解錠および/または開扉の予約を行う旨の予約信号を送信する携帯機送信部と、制御装置からの応答要求信号を受信する携帯機受信部と、を備え、制御装置は、携帯機から予約信号と応答信号を受信する制御装置受信部と、応答要求信号を送信する制御装置送信部と、予約信号に基づき予約処理を行う予約処理部と、予約信号の受信状況を監視する予約信号監視部と、予約信号監視部が監視する予約信号の受信状況が所定の条件を満たすか否かを判断する判断部と、ドアの解錠および/または開扉を制御する制御部と、を備え、制御装置受信部が携帯機送信部が送信した予約信号を受信した場合、予約処理部は予約処理を行うと共に、制御装置送信部は応答要求信号の送信を開始し、制御装置送信部が応答要求信号の送信を開始した後、携帯機受信部が応答要求信号を受信した場合、携帯機送信部は、応答信号を送信し、制御装置受信部が応答要求信号に対応する応答信号を受信した場合、制御部は、ドアの解錠および/または開扉を行い、制御装置受信部が応答要求信号に対応する応答信号を受信する前に再度予約信号を受信した場合であって、判断部が予約信号の受信状況が所定の条件を満たすと判断した場合には、制御装置送信部は、応答要求信号の送信を停止する、ドア制御システムが提供される。
これによれば、携帯機からの応答信号を受信する前に再度予約信号を受信し、その予約信号の受信状況が所定の条件を満たす場合には、応答要求信号の送信を停止することで、遠方から車両のドアの解錠や開扉を予約する機能を提供すると共に、予約操作が何度も行われた場合であっても車両のバッテリの消耗を抑制するドア制御システムを提供することができる。
【0008】
さらに、制御装置受信部が応答要求信号に対応する応答信号を受信する前に再度予約信号を受信した場合であって、判断部が予約信号の受信状況が所定の条件を満たさないと判断した場合には、予約処理部は予約処理を行うと共に、制御装置送信部は応答要求信号の送信を継続することを特徴としてもよい。
これによれば、予約信号の受信状況が所定の条件を満たさない場合には予約処理を行うことで、使用者の意思を反映すると共に車両のバッテリの消耗を抑制することができる。
【0009】
さらに、予約信号監視部は、予約信号の所定時間内における受信回数を数える計数部であり、判断部における所定の条件は、計数部が数えた受信回数が所定の回数を超えることであることを特徴としてもよい。
これによれば、予約信号の所定時間内における受信回数に基づき予約信号の受信状況を判断することができる。
【0010】
さらに、予約信号監視部は、受信した予約信号からの経過時間を計測する計時部であり、判断部における所定の条件は、計時部が計測した経過時間が所定の時間を超えることであることを特徴としてもよい。
これによれば、予約信号を受信した時からの経過時間に基づき予約信号の受信状況を判断することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、遠方から車両のドアの解錠や開扉を予約する機能を提供すると共に、予約操作が何度も行われた場合であっても車両のバッテリの消耗を抑制するドア制御システムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下では、図を参照して、各実施例におけるドア制御システムについて説明する。
<第一実施例>
図1および
図2を参照し、本実施例におけるドア制御システム100を説明する。ドア制御システム100は、車両Cに設けられた制御装置10と、車両Cの使用者が所持し、制御装置10と通信を行う携帯機20とを備える。制御装置10は、携帯機20に対して応答を要求する旨の応答要求信号を送信し、携帯機20は、その応答要求信号に対して応答信号を返信する。そして、ドア制御システム100では、制御装置10は、携帯機20が返信した応答信号により、車両CのドアDの解錠のみまたは解錠と開扉の両方を制御する。また、制御装置10は、携帯機20が返信した応答信号により、車両CのドアDの解錠のみまたは解錠と開扉の両方を制御してもよい。なお、ドアDは、本明細書では、パワースライドドア(以下、PSDと言う)として説明する。PSDとは、主に車両Cの側方に設けられ、電動でスライドすることにより開扉および閉扉を行うドアである。PSDを開扉するとは、閉状態のPSDを横にスライドさせて開状態にすることを言う。
【0014】
携帯機20は、使用者の操作を受け付ける操作部25と、操作部25が操作されると、制御装置10に対してドアDを解錠および/または開扉の予約を行う旨の予約信号を送信する携帯機UHF送信部22と、制御装置10からの予約受付信号を受信する携帯機UHF受信部211と、制御装置10からの応答要求信号を受信する携帯機LF受信部212と、携帯機UHF受信部211が受信した情報を記憶する携帯機記憶部24と、使用者に通知を行う通知部26と、これらを制御する携帯機制御部23とを備える。
【0015】
操作部25は、使用者がドアDを解錠および/または開扉する予約を行う場合に操作する、たとえば携帯機20に設けられたボタンである。使用者は、車両Cに向かおうとする際に操作部25を操作して、車両Cに近づいた時に何ら操作せずにドアDを解錠および/または開扉するべく予約を行う。操作部25が押されると、携帯機制御部23はそれを検出して、携帯機UHF送信部22に以下のように送信させる。
【0016】
携帯機UHF送信部22は、操作部25が操作されると、制御装置10に対してドアDを解錠および/または開扉の予約を行う旨の予約信号を含むUHF帯の電波を発信する。予約信号を含むUHF帯の電波は、一般に後述するLF帯の電波よりも遠くへ到達することができる。したがって、使用者は、比較的車両Cから遠くに離れていたとしても、操作部25を操作することにより、ドアDの解錠および/または開扉を予約することができる。また、携帯機UHF送信部22は、携帯機LF受信部212が制御装置10からのLF帯の応答要求信号を受信すると、その応答要求信号に対する応答信号をUHF帯の電波で送信する。到達距離が短いLF帯の応答要求信号を受信した時、到達距離が長いUHF帯の応答信号を送信することで的確に応答信号を制御装置10へ送達することができる。携帯機UHF受信部211は、後述するように、制御装置10がUHF帯で送信した予約受付信号を受信する。
【0017】
携帯機記憶部24は、携帯機UHF送信部22が送信したドアDを解錠および/または開扉の予約を行う旨の予約信号に対応して、携帯機UHF受信部211が制御装置10から受信した予約受付信号の情報を、すなわち予約が受け付けられ許可された旨の情報を記憶する。携帯機記憶部24は、マイクロコンピュータで構成される携帯機制御部23内の一時記憶領域であってもよいし、永続的なメモリー内に設けられてもよい。通知部26は、携帯機UHF受信部211が予約受付信号を受信した場合、使用者に許可された旨を通知する。通知部26が通知する方法は、視覚的、聴覚的、触角的のいずれかまたはこれらの組合せであってもよい。たとえば、視覚的な通知を行う場合は、発光ダイオードを備えて所定のパターンで光らせてもよい。聴覚的な通知を行う場合は、ブザーを備えて所定のパターンで鳴らしてもよい。触覚的な通知を行う場合は、振動モータを備えて所定のパターンで振動してもよい。
【0018】
制御装置10は、携帯機20から予約信号と応答信号を受信する制御装置UHF受信部11と、予約受付信号を送信する制御装置UHF送信部121と、応答要求信号を送信する制御装置LF送信部122と、携帯機20からの予約信号に基づき予約処理を行う予約処理部15と、予約信号の受信状況を監視する予約信号監視部16と、予約信号監視部16が監視する予約信号の受信状況が所定の条件を満たすか否かを判断する判断部17と、ドアDの解錠および/または開扉を制御する制御装置制御部13とを備える。制御装置UHF受信部11は、操作部25が操作されたことにより携帯機20が送信した予約信号を受信すると、予約信号監視部16と制御装置制御部13に伝達する。予約信号を受信したことを伝達された予約信号監視部16は、所定の時間以内に複数の予約信号を受信しているかなど予約信号の受信状況を監視する。予約信号を受信したことを伝達された制御装置制御部13は、予約処理部15に予約処理を行わせて、制御装置UHF送信部121に予約受付信号を送信させると共に、制御装置LF送信部122に応答要求信号の送信を開始させ、制御装置LF送信部122は、その後所定期間所定の間隔で応答要求信号を送信し続ける。なお、判断部17は、予約信号監視部16が監視する予約信号の受信状況が、所定の時間以内に所定の回数以下の予約信号かなどの所定の条件を満たすか否かを判断し、所定の条件を満たす場合は、予約処理部15に予約処理を行わせず、応答要求信号の送信も開始させない。
【0019】
応答要求信号は、制御装置LF送信部122によりLF帯の電波で送信されるので、UHF帯の電波に比し遠くまでは到達しない。LF帯は波長が長く、車両C近辺の距離オーダーにおいては、UHF帯よりも急激に放射強度が低減(距離の3乗に反比例)する。したがって、応答要求信号は、
図2に示すような到達範囲A1、A2、A3の内側にある携帯機20には到達するが、これより外側にある携帯機20’には到達しない。なお、本図では、3つのLF送信部122A、122B、122Cがそれぞれ右ドア付近、左ドア付近、リアドア付近に設けられ、これら3つのLF送信部122A、122B、122Cから送信された応答要求信号が到達する範囲A1、A2、A3をそれぞれ示している。一方、予約信号は携帯機UHF送信部22により、予約受付信号は制御装置UHF送信部121によりUHF帯の電波で送信されるので、応答要求信号が到達する範囲A1、A2、A3を超えて比較的遠くに位置する携帯機20’と車両Cとの間で通信することができる。
【0020】
そうすると、制御装置10から予約信号に対応して送信された予約受付信号は、携帯機20’により受信されるが、ほぼ同時期に送信を開始された応答要求信号は、携帯機20’には受信されないこととなる。携帯機UHF受信部211が予約受付信号を受信した場合、携帯機記憶部24は、予約が制御装置10により受け付けられ、予約が許可された状態になった旨(許可された旨)の情報を記憶する。そして、通知部26は、使用者が車両Cに接近した時にドアDを解錠および/または開扉されることが許可された旨を使用者に通知する。なお、操作部25は、予約操作を常時受け付けるように構成されており、予約操作を複数回行うことができる。詳細は後述する。また、操作部25は予約のキャンセル操作を受け付けるように構成されてもよく、この場合、通知を受けた使用者は、キャンセル操作により予約をキャンセルしてもよい。
【0021】
車両Cに接近した時にドアDを解錠および/または開扉されることが許可された旨を知った使用者は、徐々に、車両Cにすなわち応答要求信号が到達する範囲A1、A2、A3に接近してくる。制御装置LF送信部122が応答要求信号の送信を開始した後所定期間所定の間隔で応答要求信号を送信し続ける。したがって、使用者が応答要求信号の送信が継続している所定時間内に、応答要求信号が到達する範囲A1、A2、A3内に入ってきて、携帯機LF受信部212が応答要求信号を受信した場合、携帯機UHF送信部22は、使用者の操作を伴わず自動的に応答信号を返信する。携帯機UHF送信部22は、応答信号を返信する際、予約受付信号を受信することにより得られた許可された旨の情報を含む応答信号を送信する。
【0022】
制御装置制御部13は、マイクロコンピュータで構成され、ドアDを駆動するドア開閉装置OC、ウェルカムライトWL、エンジンスイッチEや電源装置Pなどと接続されている。そして、制御装置制御部13は、制御装置UHF受信部11、制御装置UHF送信部121、制御装置LF送信部122を制御すると共に、携帯機20が送信した応答信号を受信することにより車両CのドアDの解錠および/または開扉を制御する。すなわち、制御装置UHF受信部11が応答要求信号に対応する許可された旨の情報を含む応答信号を受信した場合、制御装置制御部13は、ドア開閉装置OCに指令を行い、ドアDの解錠および/または開扉を行う。応答信号だけでなく許可された旨の情報を含む応答信号を受信した場合にドアDを解錠/開扉することで、予約を行っていない携帯機20とは区別することができる。すなわち、予約をしておらず予約受付信号を受信していないと、仮に車両Cに接近しても、許可された旨の情報を含む応答信号を送信することはできないので、制御装置10はドアDを解錠/開扉することはしない。これにより、予約をしていない携帯機20が接近しても不用意にドアDが開扉等することを防止することができる。
【0023】
また、制御装置制御部13は、同時にウェルカムライトWLに開扉等を行う旨をしらせるように点灯させる指示してもよいし、電源装置PやエンジンスイッチEに指示を出し、車両Cの電源を入れ、エンジンを始動してもよい。このように、使用者自ら車両CのドアDの解錠/開扉を予約した場合、その使用者が車両Cに接近した時に携帯機20等を操作することなくドアDを解錠/開扉することで、使用者の利便性を向上させたドア制御システム100を提供することができる。
【0024】
なお、携帯機20の操作部25には、車両Cの右のドアDの開扉等を予約するのかまたは左のドアDの開扉等を予約するのかなどを選択できるように構成されてもよい。この場合、使用者が車両Cに接近した時に携帯機20等を操作することなく選択されたドアDのみを開扉等することができる。これによれば、使用者の利便性をより向上させると共に不用意に他のドアDが開扉等しないように安全性を向上させたドア制御システム100を提供することができる。
【0025】
また、制御装置10は、携帯機20の識別番号を記憶する制御装置記憶部14をさらに備えてもよい。この場合、携帯機UHF送信部22は、予約信号と応答信号を送信する際、携帯機20の識別番号を含む予約信号と応答信号を送信する。使用者が携帯機20の操作部25を操作して、制御装置UHF受信部11が携帯機20の識別番号を含む予約信号を受信した場合、制御装置記憶部14は、識別番号を記憶する。そして、制御装置LF送信部122が応答要求信号の送信を開始するが、制御装置UHF受信部11がその応答要求信号に対応する許可された旨の情報と携帯機20の識別番号を含む応答信号を受信した場合、制御装置制御部13は、その応答信号に含まれる識別番号と前に制御装置記憶部に記憶されている識別番号とを照合し、両者が一致した場合のみ、ドアDの解錠および/または開扉を行う。このようにすることで、接近した携帯機20が予約した携帯機20と同じ場合にのみ、ドアDの解錠および/または開扉を行うことで、防犯性を向上させると共に誤動作を回避することができる。
【0026】
また、制御装置UHF送信部121が予約受付信号を送信した場合、制御装置記憶部14は、携帯機20からの予約を受け付け許可した旨の情報を記憶してもよい。この場合、その後使用者が車両Cに接近してきて、制御装置UHF受信部11が応答要求信号に対応する許可された旨の情報を含む応答信号を受信した場合、制御装置制御部13は、制御装置記憶部14にその許可した旨の情報が記憶されているか否かを検査する。そして、許可した旨の情報が記憶されていた場合にのみ、ドアDの解錠および/または開扉を行い、ドアDの解錠および/または開扉を行った場合には、制御装置記憶部14は、許可した旨の情報を削除する。このようにすることで、携帯機20から許可された旨の情報を含む応答信号を受信した場合、制御装置10側で許可した旨の情報が記憶されていた場合にのみ、ドアDの解錠および/または開扉を行うことで、さらに防犯性を向上させることができる。
【0027】
図3および
図4を参照し、ドア制御システム100の制御装置10と携帯機20の制御方法を説明する。なお、Sはステップを意味する。制御装置10は、S100において、携帯機20からの予約信号の受信を待機している。携帯機20は、操作部25による予約操作を常時受け付けており、S200において、操作部25によりPSDを開扉する予約操作が行われたか否かを検査する。携帯機20では、携帯機LF受信部212は、予約操作が行われない場合、S214において、制御装置10からの応答要求信号を受信した否かを検査する。応答要求信号を受信しない場合は、S200に戻り、予約操作があるかまたは応答要求信号を受信するまで、S200とS214のループを繰り返す。
【0028】
予約操作が行われた場合には、携帯機記憶部24は、S202において、予約を行ったこと、車両Cのどこのドアを解錠/開扉する予約をしたのかなどの予約情報を記憶する。携帯機20の携帯機UHF送信部22は、S204において、PSDの解錠/開扉の予約を行う旨の予約信号を予約情報や自分の識別番号と共に制御装置10へ送信し、携帯機制御部23は、S206において、所定時間待機する。すなわち、携帯機制御部23は、所定時間経過した場合には以下の処理を行わず、所定時間経過していない場合は、携帯機UHF受信部211は、S208において、予約受付信号を受信したか否かを検査する。
【0029】
制御装置10の制御装置UHF受信部11は、S100において、携帯機UHF送信部22が送信した予約信号等を受信すると、予約信号監視部16は、S102において、予約禁止フラグがオフか否かを検査する。なお、予約禁止フラグは、予約信号監視部16が管理するフラグであり、初期値はオフであるとする。今は予約禁止フラグはオフなので、予約処理部15は、一連の予約処理動作を行わせる。すなわち、制御装置記憶部14は、S104において、予約信号に含まれていた予約情報や携帯機20の識別番号を記憶する。制御装置制御部13は、S106において、予約情報における解錠/開扉の予約をされたドアの位置(車両からみた使用者が近づいてくる方向)を検出する。制御装置制御部13は、S108において、予約をされたドアの位置に基づいて応答要求信号を送信する方向を設定する。制御装置UHF送信部121は、S110において、PSD解錠/開扉について許可された旨の情報を予約受付信号として携帯機20へ送信する。なお、許可された旨の情報は、ローリングコードなどにより毎回異なったものとして識別できるようにしておいてもよい。予約信号監視部16は、S112において、今回の予約が有効な所定の時間(T1)を設定する。
【0030】
制御装置制御部13は、S114において、所定の時間(T1)が経過したか否かを検査し、経過した場合には予約は無効になったものとして、以下に述べる処理は行わず、S126において、制御装置記憶部14に記憶した予約情報等をクリアする。まだ、所定の時間(T1)を経過していない場合、制御装置LF送信部122は、S116において、応答要求信号の送信を開始し、所定の時間(T1)所定の間隔でその送信を継続する。
【0031】
S206とS208で予約受付信号の受信を待機している携帯機20においては、携帯機UHF受信部211は、制御装置UHF送信部121がS110において送信した予約受付信号を受信すると、携帯機記憶部24は、S210において、予約が許可された旨の予約許可信号として記憶する。そして、通知部26は、S212において、PSDの解錠/開扉の予約が制御装置10によって許可された旨を使用者に通知する。予約受付信号を受信しない場合、携帯機UHF受信部211は、S218において、後述する予約不許可信号を受信した否かを検査する。予約不許可信号を受信した場合には、通知部26は、S220において、PSDの解錠/開扉の予約が制御装置10によって許可されなかった旨を使用者に通知する。予約不許可信号も受信していない場合、S206に戻り、S208、S218のループを、所定時間経過するまで、または、予約受付信号または予約不許可信号を受信するまで繰り返す。
【0032】
PSD開扉の予約が許可された旨を知った使用者は、携帯機20と共に車両Cに接近する。予約をした時には応答要求信号は携帯機20まで到達しなかったが、使用者が車両Cに接近すると、応答要求信号が到達する範囲に入る。携帯機LF受信部212が制御装置10からの応答要求信号を受信すると、携帯機UHF送信部22は、S216において、応答要求信号に対応して自分の識別番号を含む応答信号を、携帯機記憶部24に記憶された許可された旨の情報と共に制御装置10へ送信する。
【0033】
制御装置UHF受信部11は、S118において、S116で制御装置LF送信部122が送信した応答要求信号に対する携帯機20からの応答信号を受信した否かを検査する。制御装置UHF受信部11が応答信号を受信すると、制御装置制御部13は、S120において、その応答信号を基にして携帯機20の認証を行う。具体的には、制御装置制御部13は、応答信号に含まれていた携帯機20の識別番号が、予約を行った携帯機20として制御装置記憶部14に記憶されている識別番号(S104)と一致するか否かを確認する。さらに、制御装置制御部13は、応答信号に含まれていた許可された旨の情報が、自ら生成し制御装置記憶部14に記憶した許可された旨の情報(S110)と一致するか否かを確認する。
【0034】
制御装置制御部13は、S122において、両方とも一致が確認できたか否かを検査し、確認できた場合、制御装置制御部13は、S124において、PSDを解錠/開扉する制御を行う。PSDが解錠/開扉したら、制御装置制御部13は、S126において、制御装置記憶部14に記憶された許可された旨の情報をクリアする。なお、認証できなかった場合には、S114に戻り、所定の時間(T1)が経過したか否かを検査し、経過していなければS116での応答要求信号の送信を行い、これを継続する。
【0035】
制御装置UHF受信部11が応答信号を受信しない場合、制御装置UHF受信部11は、S130において、携帯機20からの予約信号を再度受信したか否かを検査する。すなわち、携帯機20の操作部25は、予約操作を常時受け付けるように構成されており、予約操作を複数回行うことができるため、S100で受信した予約信号に加えて、再度予約信号を受信したか否かを検査する。受信していない場合には、S114に戻り、所定の時間(T1)が経過したか否かを検査し、経過していなければS116での応答要求信号の送信を行い、所定の時間(T1)が経過するか、応答信号を受信するか、または予約信号を受信するまで、S114、S116、S118、S130のループを繰り返す。
【0036】
予約信号を受信した場合、予約信号監視部16は、S132において、予約信号の受信回数すなわち予約操作の回数を数える。判断部17は、S134において、所定の時間(T1)内における予約操作の回数が所定の回数以内であるか否かを検査し判断する。所定の回数以内である場合、S104に戻り、一連の予約処理動作を行う。すなわち、制御装置UHF受信部11が応答要求信号に対応する応答信号を受信する前に再度予約信号を受信した場合であって、判断部17が予約信号の受信状況が所定の条件を満たさない(予約信号の受信回数が所定回数を越えない)と判断した場合には、予約処理部15は予約処理を行うと共に、制御装置LF送信部122は応答要求信号の送信を継続する。このように、予約信号の受信状況が所定の条件を満たさない場合には予約処理を行うことで、使用者の意思を反映すると共に車両のバッテリの消耗を抑制することができる。なお、所定の回数以内である場合、S104に戻り、一連の予約処理動作を行った後、所定の時間(T1)が経過するか、応答信号を受信するか、または予約信号を受信するまで、S114、S116、S118、S130のループを繰り返す。
【0037】
予約操作の回数が所定の回数を超える場合、制御装置制御部13は、S136において、予約禁止フラグをオンする。そして、制御装置UHF送信部121は、S138において、予約不許可信号を送信する。その後、制御装置制御部13は、S126において、記憶情報をクリアし、予約処理動作で行った予約を取り消す。携帯機20は、予約不許可信号を受信すると、上述したように、通知部26がPSDの解錠/開扉の予約が制御装置10によって許可されなかった旨を使用者に通知する。この状態において、操作部25において再度予約操作がなされると、制御装置10は、S100において、携帯機20からの予約信号の受信を待機しているので、S102において、予約禁止フラグがオフか否かを検査する。今回は予約禁止フラグがオンされているので、S128において、予約不許可信号を送信し、一連の予約処理動作を行わない。したがって、予約操作の回数が所定の回数を超えて行われた場合、予約自体が取り消されると共に、予約禁止フラグがリセットされるまで再度の予約を受け付けない。なお、予約禁止フラグは、比較的長い時間が経過するなどしてリセットされる。
【0038】
上述したように、制御装置UHF受信部11が携帯機UHF送信部22が送信した予約信号を受信した場合、予約処理部15は予約処理を行うと共に、制御装置LF送信部122は応答要求信号の送信を開始し、制御装置LF送信部122が応答要求信号の送信を開始した後携帯機LF受信部212が応答要求信号を受信した場合、携帯機UHF送信部22は、応答信号を送信し、制御装置UHF受信部11が応答要求信号に対応する応答信号を受信した場合、制御装置制御部13は、ドアの解錠および/または開扉を行い、制御装置UHF受信部11が応答要求信号に対応する応答信号を受信する前に再度予約信号を受信した場合であって、判断部17が予約信号の受信状況が所定の条件を満たすと判断した場合には、制御装置LF送信部122は、応答要求信号の送信を停止する。このように、携帯機20からの応答信号を受信する前に再度予約信号を受信し、その予約信号の受信状況が所定の条件を満たす場合には、すなわち本実施例の場合は所定時間内の予約回数が所定の回数を超える場合には、応答要求信号の送信を停止することで、遠方から車両のドアDの解錠や開扉を予約する機能を提供すると共に、予約操作が何度も行われた場合であっても車両Cのバッテリの消耗を抑制するドア制御システム100を提供することができる。
【0039】
なお、本実施例では、予約信号監視部16は、予約信号の所定時間内における受信回数を数える計数部であり、判断部17における所定の条件は、計数部が数えた受信回数が所定の回数を超えることである。すなわち、ドア制御システム100は、所定時間内に複数の予約操作が行われても、所定の回数を越えなければ、予約操作を受け付ける。このように、予約信号の所定時間内における受信回数に基づき予約信号の受信状況を判断することができる。
【0040】
<第一実施例の第1変形例>
図5を参照し、ドア制御システム100の制御装置10と携帯機20の制御方法の変形例を説明する。なお、重複記載を避けるため、異なる点を中心に述べる。S300〜S330は、上述したS100〜S130と同じである。また、携帯機20の制御方法は、上記実施例と同じなので説明を省略する。
【0041】
制御装置UHF受信部11が応答信号を受信しない場合、制御装置UHF受信部11は、S330において、操作部25が予約操作を常時受け付けるように構成されており、予約操作を複数回行うことができるため、S300で受信した予約信号に加えて、再度予約信号を受信したか否かを検査する。受信していない場合には、S314に戻り、所定の時間(T1)が経過したか否かを検査し、経過していなければS316での応答要求信号の送信を行い、所定の時間(T1)が経過するか、応答信号を受信するか、または予約信号を受信するまで、S314、S316、S318、S330のループを繰り返す。
【0042】
再度予約信号を受信した場合には、制御装置記憶部14は、S332において、予約信号に含まれていた予約情報や携帯機20の識別番号を記憶する。制御装置制御部13は、S334において、予約情報における解錠/開扉の予約をされたドアの位置(車両からみた使用者が近づいてくる方向)を検出する。制御装置制御部13は、S336において、予約をされたドアの位置に基づいて応答要求信号を送信する方向を設定する。制御装置UHF送信部121は、S338において、PSD解錠/開扉について許可された旨の情報を予約受付信号として携帯機20へ送信し、S314に戻って、S312で設定した予約が有効な所定の時間(T1)を経過している否かを検査する。
【0043】
すなわち、制御装置UHF受信部11が応答要求信号に対応する応答信号を受信する前に再度予約信号を受信した場合であって、判断部17が予約信号の受信状況が所定の条件を満たさない(予約が有効な時間である所定時間に受信する)と判断した場合には、予約処理部15は予約処理を行うと共に、制御装置LF送信部122は応答要求信号の送信を継続する。このように、予約信号の受信状況が所定の条件を満たさない場合には予約処理を行うことで、使用者の意思を反映すると共に車両のバッテリの消耗を抑制することができる。
【0044】
S330において再度予約信号を受信していない場合には、S314に戻り、所定の時間(T1)が経過したか否かを検査し、経過していれば、予約信号監視部16は、S340において、予約禁止フラグをオンにする。すなわち、予約が有効な時間が満了したので、これ以降の予約操作は受け付けない。そして、制御装置制御部13は、S326において、記憶情報をクリアし、予約処理動作で行った予約を取り消す。操作部25が予約操作を常時受け付けるように構成されているため、制御装置10は、S300において、予約信号の受信を検査するが、S302において予約禁止フラグを検査した結果、予約禁止フラグはオンになっているので、S328において、予約不許可信号を送信する。
【0045】
なお、本実施例では、予約信号監視部16は、受信した予約信号からの経過時間を計測する計時部であり、判断部17における所定の条件は、計時部が計測した経過時間が所定の時間を超えることである。これによれば、予約信号を受信した時からの経過時間に基づき予約信号の受信状況を判断することができる。
【0046】
<第一実施例の第2変形例>
図6を参照し、ドア制御システム100の制御装置10と携帯機20の制御方法の変形例を説明する。なお、重複記載を避けるため、異なる点を中心に述べる。S400〜S430は、上述したS100〜S130と同じである。また、携帯機20の制御方法は、上記実施例と同じなので説明を省略する。
【0047】
制御装置UHF受信部11が応答信号を受信しない場合、制御装置UHF受信部11は、S430において、予約操作を複数回行うことができるため、S400で受信した予約信号に加えて、再度予約信号を受信したか否かを検査する。受信していない場合には、S414に戻り、S412で設定した一方の所定の時間(T1)が経過したか否かを検査し、経過していなければS416での応答要求信号の送信を行い、所定の時間(T1)が経過するか、応答信号を受信するか、または予約信号を受信するまで、S414、S416、S418、S430のループを繰り返す。
【0048】
再度予約信号を受信した場合には、制御装置制御部13は、S432において、S412で設定した他方の所定の時間(T2)が経過したか否かを検査する。予約信号監視部16は、経過していない場合にはS434において第1の予約回数(N)を数え、経過した場合にはS438において第2の予約回数(M)を数える。S434において第1の予約回数(N)を数えた場合、判断部17は、S436において、予約回数が所定回数(X)以内であるか否かを検査し、S438において第2の予約回数(M)を数えた場合、判断部17は、S440において、予約回数が所定回数(Y)以内であるか否かを検査し、両方とも予約回数が所定回数以内であった場合には、S404に戻り、一連の予約処理動作を行った後、所定の時間(T1)が経過するか、応答信号を受信するか、または予約信号を受信するまで、S414、S416、S418、S430〜S440のループを繰り返す。
【0049】
S436またはS440において、いずれかの予約回数が所定回数を超えた場合には、予約信号監視部16は、S442において、予約禁止フラグをオンにし、これ以降の予約操作を受け付けない。たとえば、所定の時間T1を30分、所定の時間T2を5分とした場合、操作部25が最初の予約操作から5分以内に再度予約操作された場合には、第1の予約回数(N)がX回以内ならば予約を受け付け、また、操作部25が最初の予約操作から5分経過後30分以内に再度予約操作された場合には、Y回以内ならば、仮にX回超えたとしても、予約を受け付ける。このように、初回の予約操作からの経過時間により再予約を受け付ける回数を変えることで、柔軟な予約処理を行うことができ、使用者の意思を反映すると共に車両のバッテリの消耗を抑制することができる。
【0050】
上記実施例と同様、制御装置10は、S444において予約不許可信号を送信し、S426において記憶情報をクリアして、予約処理動作で行った予約を取り消す。その後、制御装置10は、S400で予約信号を受信しても、S402で予約禁止フラグを検査した結果予約禁止フラグはオンされているので、S428において予約不許可信号を送信する。
【0051】
なお、本発明は、例示した実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。