【文献】
Huawei, HiSilicon,Enhancements of RRM measurements for small cell on/off[online],3GPP TSG-RAN WG1♯76 R1-140038,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ra,2014年 2月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記測定がRSSI(received signal strength indicator)を測定するためである場合、前記測定は、サブフレームの全体OFDMシンボル上で実行される、請求項1に記載の測定実行方法。
前記測定がRSSI(received signal strength indicator)を測定するためである場合、前記測定は、サブフレームの全体OFDMシンボル上で実行される、請求項6に記載のユーザ装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)または3GPP LTE−A(LTE−Advanced)に基づいて本発明が適用されることを記述する。これは例示に過ぎず、本発明は、多様な無線通信システムに適用されることができる。以下、LTEとは、LTE及び/またはLTE−Aを含む。
【0018】
本明細書で使われる技術的用語は、単に特定の実施例を説明するために使われたものであり、本発明を限定するものではないことに留意しなければならない。また、本明細書で使われる技術的用語は、本明細書で特別に他の意味で定義されない限り、本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者により一般的に理解される意味で解釈されなければならず、過度に包括的な意味または過度に縮小された意味で解釈されてはならない。また、本明細書で使われる技術的な用語が本発明の思想を正確に表現することができない技術的用語である場合、当業者が正確に理解することができる技術的用語に変えて理解しなければならない。また、本発明で使われる一般的な用語は、辞書の定義によってまたは前後の文脈によって解釈されなければならず、過度に縮小された意味で解釈されてはならない。
【0019】
また、本明細書で使われる単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。本出願において、“構成される”または“有する”などの用語は、明細書上に記載された複数の構成要素、または複数のステップを必ず全部含むと解釈されてはならず、そのうち一部構成要素または一部ステップは含まないこともあり、または追加的な構成要素またはステップをさらに含むこともあると解釈されなければならない。
【0020】
また、本明細書で使われる第1及び第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素の説明に使われることができるが、前記構成要素は、前記用語により限定されてはならない。前記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ使われる。例えば、本発明の権利範囲を外れない限り、第1の構成要素は第2の構成要素と命名することができ、同様に、第2の構成要素も第1の構成要素と命名することができる。
【0021】
一構成要素が他の構成要素に“連結されている”または“接続されている”と言及された場合、該当他の構成要素に直接的に連結されており、または接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもある。それに対し、一構成要素が他の構成要素に“直接連結されている”または“直接接続されている”と言及された場合、中間に他の構成要素が存在しないと理解しなければならない。
【0022】
以下、添付図面を参照して本発明による好ましい実施例を詳細に説明し、図面符号に関係なしに同じまたは類似の構成要素は同じ参照番号を付与し、これに対する重なる説明は省略する。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付図面は、本発明の思想を容易に理解することができるようにするためのものであり、添付図面により本発明の思想が制限されると解釈されてはならないことに留意しなければならない。本発明の思想は、添付図面外に全ての変更、均等物乃至代替物にまで拡張されると解釈されなければならない。
【0023】
以下で使われる用語である基地局は、一般的に無線機器と通信する固定局(fixed station)を意味し、eNodeB(evolved−NodeB)、eNB(evolved−NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)等、他の用語で呼ばれることもある。
【0024】
また、以下で使われる用語であるUE(User Equipment)は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、機器(Device)、無線機器(Wireless Device)、端末(Terminal)、MS(mobile station)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、MT(mobile terminal)等、他の用語で呼ばれることもある。
【0026】
図1を参照して分かるように、無線通信システムは、少なくとも一つの基地局(base station、BS)20を含む。各基地局20は、特定の地理的領域(一般的にセルという)20a、20b、20cに対して通信サービスを提供する。また、セルは、複数の領域(セクターという)に分けられる。
【0027】
UEは、通常的に、一つのセルに属し、UEが属するセルをサービングセル(serving cell)という。サービングセルに対して通信サービスを提供する基地局をサービング基地局(serving BS)という。無線通信システムは、セルラーシステム(cellular system)であるため、サービングセルに隣接する他のセルが存在する。サービングセルに隣接する他のセルを隣接セル(neighbor cell)という。隣接セルに対して通信サービスを提供する基地局を隣接基地局(neighbor BS)という。サービングセル及び隣接セルは、UEを基準にして相対的に決定される。
【0028】
以下、ダウンリンクは、基地局20からUE10への通信を意味し、アップリンクは、UE10から基地局20への通信を意味する。ダウンリンクにおいて、送信機は基地局20の一部分であり、受信機はUE10の一部分である。アップリンクにおいて、送信機はUE10の一部分であり、受信機は基地局20の一部分である。
【0029】
一方、無線通信システムは、大いに、FDD(frequency division duplex)方式とTDD(time division duplex)方式とに分けられる。FDD方式によると、アップリンク送信とダウンリンク送信が互いに異なる周波数帯域を占めて行われる。TDD方式によると、アップリンク送信とダウンリンク送信が同じ周波数帯域を占めて互いに異なる時間に行われる。TDD方式のチャネル応答は、実質的に相互的(reciprocal)である。これは与えられた周波数領域でダウンリンクチャネル応答とアップリンクチャネル応答がほぼ同じであるということを意味する。したがって、TDDに基づく無線通信システムにおいて、ダウンリンクチャネル応答は、アップリンクチャネル応答から得られることができるという長所がある。TDD方式は、全体周波数帯域をアップリンク送信とダウンリンク送信が時分割されるため、基地局によるダウンリンク送信とUEによるアップリンク送信が同時に実行されることができない。アップリンク送信とダウンリンク送信がサブフレーム単位で区分されるTDDシステムにおいて、アップリンク送信とダウンリンク送信は、互いに異なるサブフレームで実行される。
【0030】
以下、LTEシステムに対し、より詳細に説明する。
【0031】
図2は、3GPP LTEにおいて、FDDによる無線フレーム(radio frame)の構造を示す。
【0032】
図2に示す無線フレームは、3GPP TS 36.211 V10.4.0(2011−12)“Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical Channels and Modulation(Release 10)”の5節を参照することができる。
【0033】
図2を参照すると、無線フレームは、10個のサブフレーム(subframe)を含み、一つのサブフレームは、2個のスロット(slot)を含む。無線フレーム内のスロットは、0から19までのスロット番号が付けられる。一つのサブフレームの送信にかかる時間を送信時間区間(Transmission Time interval:TTI)という。TTIは、データ送信のためのスケジューリング単位である。例えば、一つの無線フレームの長さは10msであり、一つのサブフレームの長さは1msであり、一つのスロットの長さは0.5msである。
【0034】
無線フレームの構造は、例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数またはサブフレームに含まれるスロットの数等は、多様に変更されることができる。
【0035】
一方、一つのスロットは、複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含むことができる。一つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は、循環前置(cyclic prefix:CP)によって変わることができる。ノーマル(normal)CPで、1スロットは7OFDMシンボルを含み、拡張(extended)CPで、1スロットは6OFDMシンボルを含む。ここで、OFDMシンボルは、3GPP LTEがダウンリンク(downlink、DL)でOFDMA(orthogonal frequency division multiple access)を使用するため、時間領域で一つのシンボル区間(symbol period)を表現するためのものに過ぎず、多重接続方式や名称に制限をおくものではない。例えば、OFDMシンボルは、SC−FDMA(single carrier−frequency division multiple access)シンボル、シンボル区間など、他の名称で呼ばれることもある。
【0036】
図3は、3GPP LTEにおいて、TDDによるダウンリンク無線フレームの構造を示す。
【0037】
これは3GPP TS 36.211 V10.4.0(2011−12)“Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical Channels and Modulation(Release 10)”の4節を参照することができ、TDD(Time Division Duplex)のためのものである。
【0038】
インデックス#1とインデックス#6を有するサブフレームは、スペシャルサブフレームといい、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、GP(Guard Period)及びUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)を含む。DwPTSは、UEでの初期セル探索、同期化またはチャネル推定に使われる。UpPTSは、基地局でのチャネル推定とUEのアップリンク送信同期を合わせるときに使われる。GPは、アップリンクとダウンリンクとの間にダウンリンク信号の多重経路遅延によりアップリンクで発生する干渉を除去するための区間である。
【0039】
TDDでは、一つの無線フレームにDL(downlink)サブフレームとUL(Uplink)サブフレームが共存する。表1は、無線フレームの設定(configuration)の一例を示す。
【0041】
‘D’はDLサブフレームを示し、‘U’はULサブフレームを示し、‘S’はスペシャルサブフレームを示す。基地局からUL−DL設定を受信すると、UEは、無線フレームの設定によって、どのサブフレームがDLサブフレームかまたはULサブフレームかを知ることができる。
【0043】
図4は、3GPP LTEにおいて、一つのアップリンクまたはダウンリンクのスロットに対するリソースグリッド(resource grid)を示す例示図である。
【0044】
図4を参照すると、スロットは、時間領域(time domain)で複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含み、周波数領域(frequency domain)でNRB個のリソースブロック(RB)を含む。例えば、LTEシステムにおいて、リソースブロック(RB)の個数、即ち、NRBは、6〜110のうちいずれか一つである。
【0045】
リソースブロック(resource block:RB)は、リソース割当単位であって、一つのスロットで複数の副搬送波を含む。例えば、一つのスロットが時間領域で7個のOFDMシンボルを含み、リソースブロックが周波数領域で12個の副搬送波を含む場合、一つのリソースブロックは、7×12個のリソース要素(resource element:RE)を含むことができる。
【0046】
一方、一つのOFDMシンボルにおける副搬送波の数は、128、256、512、1024、1536及び2048の中から一つを選定して使用することができる。
【0047】
図4の3GPP LTEにおいて、一つのアップリンクスロットに対するリソースグリッドは、ダウンリンクスロットに対するリソースグリッドにも適用されることができる。
【0048】
図5は、ダウンリンクサブフレームの構造を示す。
【0049】
図5では、ノーマルCPを仮定して例示的に一つのスロット内に7OFDMシンボルが含むことを図示した。
【0050】
DL(downlink)サブフレームは、時間領域で制御領域(control region)とデータ領域(data region)とに分けられる。制御領域は、サブフレーム内の第1のスロットの前方部の最大3個のOFDMシンボルを含むが、制御領域に含まれるOFDMシンボルの個数は変わることができる。制御領域にはPDCCH(Physical Downlink Control Channel)及び他の制御チャネルが割り当てられ、データ領域にはPDSCHが割り当てられる。
【0051】
3GPP LTEにおいて、物理チャネルは、データチャネルであるPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)及びPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)と、制御チャネルであるPDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)及びPUCCH(Physical Uplink Control Channel)と、に分けられる。
【0052】
サブフレームの1番目のOFDMシンボルで送信されるPCFICHは、サブフレーム内で制御チャネルの送信に使われるOFDMシンボルの数(即ち、制御領域の大きさ)に対するCFI(control format indicator)を伝送する。無線機器は、まず、PCFICH上にCFIを受信した後、PDCCHをモニタリングする。
【0053】
PDCCHと違って、PCFICHは、ブラインド復号を使用せずに、サブフレームの固定されたPCFICHリソースを介して送信される。
【0054】
PHICHは、UL HARQ(hybrid automatic repeat request)のためのACK(positive−acknowledgement)/NACK(negative−acknowledgement)信号を伝送する。無線機器により送信されるPUSCH上のUL(uplink)データに対するACK/NACK信号は、PHICH上に送信される。
【0055】
PBCH(Physical Broadcast Channel)は、無線フレームの1番目のサブフレームの第2のスロットの前方部の4個のOFDMシンボルで送信される。PBCHは、無線機器が基地局との通信に必須的なシステム情報を伝送し、PBCHを介して送信されるシステム情報をMIB(master information block)という。一方、PDCCHにより指示されるPDSCH上に送信されるシステム情報をSIB(system information block)という。
【0056】
PDCCHは、DL−SCH(downlink−shared channel)のリソース割当及び送信フォーマット、UL−SCH(uplink shared channel)のリソース割当情報、PCH上のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上に送信されるランダムアクセス応答のような上位層制御メッセージのリソース割当、任意のUEグループ内の個別UEに対する送信パワー制御命令のセット及びVoIP(voice over internet protocol)の活性化などを伝送することができる。複数のPDCCHが制御領域内で送信されることができ、UEは、複数のPDCCHをモニタリングすることができる。PDCCHは、一つまたは複数の連続的なCCE(control channel elements)のアグリゲーション(aggregation)上に送信される。CCEは、無線チャネルの状態による符号化率をPDCCHに提供するために使われる論理的な割当単位である。CCEは、複数のリソース要素グループ(resource element group)に対応される。CCEの数とCCEにより提供される符号化率の関係によって、PDCCHのフォーマット及び可能なPDCCHのビット数が決定される。
【0057】
PDCCHを介して送信される制御情報をダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)という。DCIは、PDSCHのリソース割当(これをDLグラント(downlink grant)ともいう)、PUSCHのリソース割当(これをULグラント(uplink grant)ともいう)、任意のUEグループ内の個別UEに対する送信パワー制御命令のセット及び/またはVoIP(Voice over Internet Protocol)の活性化を含むことができる。
【0058】
基地局は、UEに送るDCIによって、PDCCHフォーマットを決定し、制御情報にCRC(cyclic redundancy check)を付ける。CRCには、PDCCHのオーナ(owner)や用途によって固有な識別子(radio network temporary identifier:RNTI)がマスキングされる。特定UEのためのPDCCHの場合、UEの固有識別子、例えば、C−RNTI(cell−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。または、ページングメッセージのためのPDCCHの場合、ページング指示識別子、例えば、P−RNTI(paging−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。システム情報ブロック(system information block:SIB)のためのPDCCHの場合、システム情報識別子、SI−RNTI(system information−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。UEのランダムアクセスプリアンブルの送信に対する応答であるランダムアクセス応答を指示するために、RA−RNTI(random access−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。
【0059】
3GPP LTEでは、PDCCHの検出のためにブラインド復号を使用する。ブラインド復号は、受信されるPDCCH(これを候補(candidate)PDCCHという)のCRC(Cyclic Redundancy Check)に所望の識別子をデマスキングし、CRCエラーをチェックすることで、該当PDCCHが自分の制御チャネルかどうかを確認する方式である。基地局は、無線機器に送るDCIによってPDCCHフォーマットを決定した後、DCIにCRCを付け、PDCCHのオーナ(owner)や用途によって固有な識別子(RNTI)をCRCにマスキングする。
【0060】
一方、端末がC−RNTIに基づいてPDCCHをモニタリングする時、PDSCHの送信モード(transmission mode:TM)によって、モニタリングするDCIフォーマットと検索空間が決定される。以下の表は、C−RNTIが設定されたPDCCHモニタリングの例を示す。
【0062】
DCIフォーマットの用途は、以下の表のように区分される。
【0064】
図6は、3GPP LTEにおいて、アップリンクサブフレームの構造を示す。
【0065】
図6を参照すると、アップリンクサブフレームは、周波数領域で制御領域とデータ領域とに分けられる。制御領域には、アップリンク制御情報が送信されるためのPUCCH(Physical Uplink Control Channel)が割り当てられる。データ領域には、データ(場合によって、制御情報も共に送信されることができる)が送信されるためのPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)が割り当てられる。
【0066】
一つのUEに対するPUCCHは、サブフレームでリソースブロック対(RB pair)で割り当てられる。リソースブロック対に属するリソースブロックは、第1のスロットと第2のスロットの各々で互いに異なる副搬送波を占める。PUCCHに割り当てられるリソースブロック対に属するリソースブロックが占める周波数は、スロット境界(slot boundary)を基準にして変更される。これをPUCCHに割り当てられるRB対がスロット境界で周波数がホッピングされた(frequency−hopped)という。
【0067】
UEがアップリンク制御情報を時間によって互いに異なる副搬送波を介して送信することによって、周波数ダイバーシティ(frequency diversity)利得を得ることができる。mは、サブフレーム内でPUCCHに割り当てられたリソースブロック対の論理的な周波数領域位置を示す位置インデックスである。
【0068】
PUCCH上に送信されるアップリンク制御情報には、HARQ(hybrid automatic repeat request)ACK(acknowledgement)/NACK(non−acknowledgement)、ダウンリンクチャネル状態を示すCQI(channel quality indicator)、アップリンク無線リソース割当要求であるSR(scheduling request)などがある。
【0069】
PUSCHは、トランスポートチャネル(transport channel)であるUL−SCHにマッピングされる。PUSCH上に送信されるアップリンクデータは、送信時間区間(TTI)中に送信されるUL−SCHのためのデータブロックであるトランスポートブロック(transport block)である。前記トランスポートブロックは、ユーザ情報である。または、アップリンクデータは、多重化された(multiplexed)データである。多重化されたデータは、UL−SCHのためのトランスポートブロックと制御情報が多重化されたものである。例えば、データに多重化される制御情報には、CQI、PMI(precoding matrix indicator)、HARQ、RI(rank indicator)などがある。または、アップリンクデータは、制御情報のみで構成されることもできる。
【0070】
<キャリアアグリゲーション>
以下、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation:CA)システムに対して説明する。
【0071】
キャリアアグリゲーションシステムは、複数のコンポーネントキャリア(component carrier:CC)をアグリゲーションするものを意味する。このようなキャリアアグリゲーションにより、既存のセルの意味が変更された。キャリアアグリゲーションによると、セルは、ダウンリンクコンポーネントキャリアとアップリンクコンポーネントキャリアとの組合せ、または単独のダウンリンクコンポーネントキャリアを意味する。
【0072】
また、キャリアアグリゲーションにおいて、セルは、プライマリセル(primary cell)、セカンダリセル(secondary cell)、サービングセル(serving cell)に区分されることができる。プライマリセルは、プライマリ周波数で動作するセルを意味し、UEが基地局との最初接続確立過程(initial connection establishment procedure)または接続再確立過程を実行するセル、またはハンドオーバ過程でプライマリセルに指示されたセルを意味する。セカンダリセルは、セカンダリ周波数で動作するセルを意味し、RRC接続が確立されると設定され、追加的な無線リソースの提供に使われる。
【0073】
前述したように、キャリアアグリゲーションシステムでは、単一搬送波システムと違って、複数のコンポーネントキャリア(CC)、即ち、複数のサービングセルをサポートすることができる。
【0074】
このようなキャリアアグリゲーションシステムは、交差搬送波スケジューリングをサポートすることができる。交差搬送波スケジューリング(cross−carrier scheduling)は、特定コンポーネントキャリアを介して送信されるPDCCHを介して他のコンポーネントキャリアを介して送信されるPDSCHのリソース割当及び/または前記特定コンポーネントキャリアと基本的にリンクされているコンポーネントキャリア以外の他のコンポーネントキャリアを介して送信されるPUSCHのリソース割当をすることができるスケジューリング方法である。
【0075】
<同期信号>
一方、LTE/LTE−Aシステムでは、セル探索過程(Cell Search Procedure)で同期信号(SS:Synchronization Signal)を介してセルとの同期が取得される。
【0076】
以下、図面を参照して同期信号に対して詳細に説明する。
【0077】
図7は、FDDフレーム内で同期化信号送信のためのフレーム構造を示す。
【0078】
スロット番号及びサブフレーム番号は、0から始まる。UEは、基地局から受信される同期化信号(synchronization signal)に基づいて時間及び周波数同期を合わせることができる。3GPP LTE−Aの同期化信号は、セル探索を実行する時に使われ、1次同期化信号(PSS;primary synchronization signal)及び2次同期化信号(SSS;secondary synchronization signal)に区分されることができる。3GPP LTE−Aの同期化信号は、3GPP TS V10.2.0(2011−06)の6.11節を参照することができる。
【0079】
PSSは、OFDMシンボル同期またはスロット同期を得るために使われ、物理層セルID(PCI;physical−layer cell identity)と関連している。そして、SSSは、フレーム同期を得るために使われる。また、SSSは、CP長さ検出、物理層セルグループIDを取得するようにために使われる。
【0080】
同期化信号は、RAT(radio access technology)間の測定(inter−RAT measurement)の容易さのために、GSM(global system for mobile communication)フレーム長さである4.6msを考慮してサブフレーム0番とサブフレーム5番で各々送信されることができ、フレームに対する境界はSSSを介して検出可能である。より具体的には、FDDシステムにおいて、PSSは、0番目のスロット、10番目のスロットの最後のOFDMシンボルで送信され、SSSは、PSSの直前OFDMシンボルで送信される。
【0081】
同期化信号は、3個のPSSと168個のSSSとの組合せを介して総504個の物理層セル識別子(physical cell ID)のうちいずれか一つを送信することができる。PBCH(physical broadcast channel)は、第1のスロットの前方部の4個のOFDMシンボルで送信される。同期化信号及びPBCHは、システム帯域幅内の中央の6RB内で送信され、送信帯域幅に関係なしにUEが検出または復号できるようにする。PSSが送信される物理チャネルをP−SCHといい、SSSが送信される物理チャネルをS−SCHという。
【0082】
図8は、TDDフレームで同期化信号を送信するフレーム構造の例を示す。
【0083】
TDDフレームでは、PSSが3番目のスロット及び13番目のスロットの3番目のOFDMシンボルで送信される。SSSは、PSSが送信されるOFDMシンボルで3個のOFDMシンボル前に送信される。PBCHは、1番目のサブフレームの第2のスロットの前方部の4OFDMシンボルで送信される。
【0084】
<参照信号>
一方、以下、参照信号(reference signal、RS)に対して説明する。
【0085】
一般的に、送信情報、例えば、データは、無線チャネルを介して送信されている間に容易に歪曲、変更される。したがって、このような送信情報をエラーなく復調するためには参照信号が必要である。参照信号は、送信機と受信機との間にあらかじめ知っている信号であって、送信情報と共に送信される。送信機から送信される送信情報は、送信アンテナ毎にまたはレイヤ毎に対応するチャネルを経由するため、参照信号は、各送信アンテナ別またはレイヤ別に割り当てられることができる。各送信アンテナ別またはレイヤ別の参照信号は、時間、周波数、コードなどのリソースを利用して区別されることができる。参照信号は、二つの目的、即ち、送信情報の復調(demodulation)とチャネル推定のために使われることができる。
【0086】
ダウンリンク参照信号は、セル特定参照信号(cell−specific RS、CRS)、MBSFN(multimedia broadcast and multicast single frequency network)参照信号、端末特定参照信号(UE−specific RS、URS)、ポジショニング参照信号(positioning RS、PRS)及びCSI参照信号(CSI−RS)に区分されることができる。CRSは、セル内の全てのUEに送信される参照信号であって、共通参照信号(Common Reference Signal)とも呼ばれる。CRSは、CQIフィードバックに対するチャネル測定とPDSCHに対するチャネル推定に使われることができる。MBSFN参照信号は、MBSFN送信のために割り当てられたサブフレームで送信されることができる。URSは、セル内の特定UEまたは特定UEグループが受信する参照信号であって、復調参照信号(demodulation RS、DM−RS)とも呼ばれる。DM−RSは、特定UEまたは特定UEグループのデータ復調に主に使われる。PRSは、UEの位置推定に使われることができる。CSI−RSは、LTE−A UEのPDSCHに対するチャネル推定に使われる。CSI−RSは、周波数領域または時間領域で比較的スパースに(sparse)配置され、一般サブフレームまたはMBSFNサブフレームのデータ領域では省略(punctured)されることができる。
【0087】
図9は、基地局が一つのアンテナポートを使用する場合、CRSがRBにマッピングされるパターンの一例を示す。
【0088】
図9を参照すると、R0は、基地局のアンテナポート番号0により送信されるCRSがマッピングされるREを示す。
【0089】
CRSは、PDSCH送信をサポートするセル内の全てのダウンリンクサブフレームで送信される。CRSは、アンテナポート0乃至3上に送信されることができ、CRSは、Δf=15kHzに対してのみ定義されることができる。セルID(identity)に基づくシード(seed)値で生成された疑似ランダムシーケンス(pseudo−random sequence)r
l、ns(m)を複素値変調シンボル(complex−valued modulation symbol)a
(p)k、lでリソースマッピングする。ここで、n
sは一つの無線フレーム内のスロット番号であり、pはアンテナポートであり、lは、ロット内のOFDMシンボル番号である。kは副搬送波インデックスである。l、kは、以下の数式のように表現される。
【0091】
前記数式において、pはアンテナポートを示し、n
sはスロット番号0または1を示す。
【0092】
kは、セルID(N
CellID)によって、6個のシフトされたインデックスを有する。したがって、6の倍数である0、6、12のセルIDを有するセルは、互いに同じ副搬送波位置kでCRSを送信する。
【0093】
前記数式に示すlは、アンテナポートpによって決定され、可能なlの値は、0、4、7、11である。したがって、CRSは、0、4、7、11シンボル上で送信される。
【0094】
一つのアンテナポートのCRSに割り当てられたリソース要素(RE)は、他のアンテナポートの送信に使われることができず、ゼロ(zero)に設定されなければならない。また、MBSFN(multicast−broadcast single frequency network)サブフレームにおけるCRSは、non−MBSFN領域でのみ送信される。
【0095】
図10は、測定及び測定報告手順を示す。
【0096】
移動通信システムにおいて、UE100の移動性(mobility)サポートは必須である。したがって、UE100は、現在サービスを提供するサービングセル(serving cell)に対する品質及び隣接セルに対する品質を持続的に測定する。UE100は、測定結果を適切な時間にネットワークに報告し、ネットワークは、ハンドオーバなどを介してUEに最適の移動性を提供する。一般的に、このような目的の測定を無線リソース管理測定(radio resource management:RRM)という。
【0097】
一方、UE100は、CRSに基づいてプライマリセル(Pcell)のダウンリンク品質をモニタリングする。これをRLM(Radio Link Monitoring)という。RLMのために、UE100は、ダウンリンク品質を推定し、前記推定されたダウンリンク品質を閾値、例えば、Qout及びQinと比較する。前記閾値Qoutは、ダウンリンクが安定的に受信されることができないレベルに定義され、これはPCFICHエラーを考慮してPDCCH送信の10%エラーに該当する。前記閾値Qinは、ダウンリンクがQoutに比べて著しく信頼できる水準に定義され、これはPCFICHエラーを考慮してPDCCH送信の2%エラーに該当する。
【0098】
図8aを参照して分かるように、前記サービングセル200a及び隣接セル200bがUE100に各々CRS(Cell−specific Reference Signal)を送信すると、前記UE100は、前記CRSを介して測定を実行し、その測定結果を含むRRC測定報告メッセージをサービングセル200aに送信する。
【0099】
このとき、UE100は、下記の三つの方法により測定を実行することができる。
【0100】
1)RSRP(reference signal received power):全帯域にわたって送信されるCRSを運搬する全てのREの平均受信電力を示す。このとき、CRSの代わりにCSI RSを運搬する全てのREの平均受信電力を測定することもできる。
【0101】
2)RSSI(received signal strength indicator):全帯域で測定された受信電力を示す。RSSIは、信号、干渉(interference)、熱雑音(thermal noise)を全て含む。
【0102】
3)RSRQ(reference symbol received quality):CQIを示し、測定帯域幅(bandwidth)またはサブバンドによるRSRP/RSSIにより決定されることができる。即ち、RSRQは、信号対雑音干渉比(SINR;signal−to−noise interference ratio)を意味する。RSRPは、十分な移動性(mobility)情報を提供することができないため、ハンドオーバまたはセル再選択(cell reselection)過程ではRSRPの代わりにRSRQが使われることができる。
【0103】
RSRQ=RSSI/RSSPとして算出されることができる。
【0104】
一方、UE100は、前記測定のために前記サービングセル100aから測定設定(measurement configuration;以下、‘measconfing’ともいう)情報エレメント(IE:Information Element)を受信する。測定設定情報エレメント(IE)を含むメッセージを測定設定メッセージという。ここで、前記測定設定情報エレメント(IE)は、RRC接続再設定メッセージを介して受信されることもできる。UEは、測定結果が測定設定情報内の報告条件を満たす場合、測定結果を基地局に報告する。測定結果を含むメッセージを測定報告メッセージという。
【0105】
前記測定設定IEは、測定オブジェクト(Measurement object)情報を含むことができる。前記測定オブジェクト情報は、UEが測定を実行するオブジェクトに対する情報である。測定オブジェクトは、セル内測定の対象であるintra−frequency測定対象、セル間測定の対象であるinter−frequency測定対象、及びinter−RAT測定の対象であるinter−RAT測定対象のうち少なくともいずれか一つを含む。例えば、intra−frequency測定対象は、サービングセルと同じ周波数バンドを有する周辺セルを指示し、inter−frequency測定対象は、サービングセルと異なる周波数バンドを有する周辺セルを指示し、inter−RAT測定対象は、サービングセルのRATと異なるRATの周辺セルを指示することができる。
【0106】
具体的には、前記測定設定IEは、以下の表のようなIE(情報エレメント)を含む。
【0108】
前記Measurement objects IE内には、除去されるmeasObjectのリストを示すmeasObjectToRemoveListと、新しく追加され、または修正されるリストを示すmeasObjectToAddModListとが含まれる。
【0109】
measObjectには、通信技術によって、MeasObjectCDMA2000、MeasObjectEUTRA、MeasObjectGERANなどが含まれる。
【0110】
一方、MeasObjectEUTRA IEは、E−UTRAセル測定に対するイントラ周波数(intra−frequency)またはインター周波数(inter−frequency)のために適用される情報を含む。MeasObjectEUTRA IEを表で示すと、以下の通りである。
【0112】
MeasObjectEUTRA IEをより具体的に示すと、以下の通りである。
【0114】
以上のように、MeasObjectEUTRA IEは、隣接セルの設定情報(即ち、NeighCellConfig)と、隣接セルに対する測定実行に適用される時間ドメイン測定リソース制限パターン(Time domain measurement resource restirction pattern)(即ち、隣接セルの測定サブフレームパターンまたはmeasSubframePatternNeigh)と、そのパターンが適用されるセルリスト(即ち、measSubframeCellList)と、を含む。
【0115】
一方、UE100は、図示されているように、無線リソース設定(Radio Resource Configuration)情報エレメント(IE)も受信する。
【0116】
前記無線リソース設定(Radio Resource Configuration Dedicated)情報エレメント(IE:Information Element)は、無線ベアラ(Radio Bearer)を設定/修正/解除し、またはMAC構成を修正する等のために使われる。前記無線リソース設定IEは、サブフレームパターン情報を含む。前記サブフレームパターン情報は、サービングセル(例えば、プライマリセル)に対するRSRP、RSRQを測定することに対する時間ドメイン上の測定リソース制限パターンに対する情報である。
【0117】
前記無線リソース設定(Radio Resource Configuration)IEは、以下の表のようなフィールドを含む。
【0119】
前記RadioResourceConfigDedicatedフィールドは、以下のような因子を含む。
【0121】
以上で説明したように、RadioResourceConfigDedicatedフィールド内には、プライマリセル(PCell)(または、サービングセル)に対する測定(RSRP、RSRQ)を実行することに適用される時間ドメイン測定リソース制限パターン(即ち、サービングセルの測定サブフレームパターン)を示すmeasSubframePatternPCellまたはmeasSubframePattern−Servが含まれている。
【0122】
図11は、参照信号のうちCSI−RSがマッピングされるRBの一例を示す。
【0123】
CSI−RSは、LTE−A端末のPDSCHに対するチャネル推定、チャネル情報生成のためのチャネル測定に使われる。CSI−RSは、周波数領域または時間領域で比較的スパースに(sparse)配置され、一般サブフレームまたはMBSFNサブフレームのデータ領域では省略(punctured)されることができる。CSIの推定を介して、必要な場合、CQI、PMI及びRIなどが端末から報告されることができる。
【0124】
CSI−RSは、1個、2個、4個または8個のアンテナポートを介して送信される。この時に使われるアンテナポートは、各々、p=15、p=15、16、p=15、....、18及びp=15、....、22である。即ち、CSI−RSは、1、2、4、8個のアンテナポートを介して送信されることができる。CSI−RSは、副搬送波間隔Δf=15kHzに対してのみ定義されることができる。CSI−RSは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)TS 36.211 V10.1.0(2011−03)“Technical Specification Group Radio Access Network;Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical channels and modulation(Release8)”の6.10.5節を参照することができる。
【0125】
CSI−RSの送信において、異種ネットワーク(HetNet;heterogeneous network)環境を含んでマルチセル環境でセル間干渉(ICI;inter−cell interference)を減らすために、最大32個の互いに異なる構成(configuration)が提案されることができる。CSI−RS構成は、セル内のアンテナポートの個数及びCPによって互いに異なり、隣接したセルは、最大限に異なる構成を有することができる。また、CSI−RS構成は、フレーム構造によって、FDDフレームとTDDフレームの両方ともに適用する場合と、TDDフレームにのみ適用する場合と、に分けられる。一つのセルで複数のCSI−RS構成が使われることができる。非ゼロ電力(non−zero power)CSI−RSを仮定する端末に対して0個または1個のCSI−RS構成が、ゼロ電力(zero power)CSI−RSを仮定する端末に対して0個または複数個のCSI−RS構成が使われることができる。
【0126】
CSI−RS構成は、上位層により指示されることができる。例えば、上位層を介して送信されるCSI−RS−Config IE(information element)がCSI−RS構成を指示することができる。以下の表は、CSI−RS−Config IEの一例を示す。
【0128】
以上の表を参照すると、‘antennaPortsCount’フィールドは、CSI−RSの送信のために使われるアンテナポートの個数を指示する。‘resourceConfig’フィールドは、CSI−RS構成を指示する。‘SubframeConfig’フィールド及び‘zeroTxPowerSubframeConfig’フィールドは、CSI−RSが送信されるサブフレーム構成を指示する。
【0129】
‘zeroTxPowerResourceConfigList’フィールドは、ゼロ電力CSI−RSの構成を指示する。‘zeroTxPowerResourceConfigList’フィールドを構成する16ビットのビットマップ(bitmap)で1に設定されたビットに対応されるCSI−RS構成がゼロ電力CSI−RSに設定されることができる。
【0130】
CSI−RSに対するシーケンスr
l、ns(m)は、以下の数式のように生成されることができる。
【0132】
前記数式において、n
sは、無線フレーム内でスロットナンバーであり、lは、スロット内でのOFDMシンボルナンバーである。c(i)は、疑似ランダムシーケンス(pseudo random sequence)であり、数式1に表示されたc
initとして各OFDMシンボルで開始される。N
IDcellは、物理的セルIDを意味する。
【0133】
CSI−RSを送信するように設定されたサブフレームで、参照信号シーケンスr
l、ns(m)は、アンテナポートpに対する参照シンボルとして使われる複素値変調シンボルa
k、l(p)にマッピングされる。
【0134】
r
l、ns(m)とa
k、l(p)の関係は、以下の数式の通りである。
【0136】
前記数式において、(k′、l′)とn
sは、後述する表5及び表6で与えられる。CSI−RSは、(n
s mod2)が後述する表5及び表6の条件を満たすダウンリンクスロットで送信されることができる(ここで、modは、モジュラ演算を意味する。即ち、(n
s mod2)は、n
sを2で割った余りを意味する)。
【0137】
以下の表は、ノーマルCPでのCSI−RSの構成を示す。
【0139】
以下の表は、拡張CPでのCSI−RSの構成を示す。
【0141】
端末は、以上の二つの表において、n
s mod2の条件を満たすダウンリンクスロットでのみCSI−RSを送信することができる。また、端末は、TDDフレームのスペシャルサブフレーム(special subframe)、CSI−RSの送信が同期化信号(synchronization signal)、PBCH(physical broadcast channel)、システム情報ブロックタイプ1(SystemInformationBlockType1)と衝突するサブフレームまたはページングメッセージが送信されるサブフレームではCSI−RSを送信しない。また、S={15}、S={15、16}、S={17、18}、S={19、20}またはS={21、22}であるセットSにおいて、一つのアンテナポートのCSI−RSが送信されるリソース要素は、PDSCHや他のアンテナポートのCSI−RSの送信に使われない。
【0142】
以下の表は、CSI−RSが送信されるサブフレーム構成の一例を示す。
【0144】
以上の表を参照すると、CSI−RSサブフレーム構成(I
CSI-RS)によって、CSI−RSが送信されるサブフレームの周期(T
CSI-RS)及びオフセット(Δ
CSI-RS)が決定されることができる。以上の表のCSI−RSサブフレーム構成は、以上の表のCSI−RS−Config IEの‘SubframeConfig’フィールドまたは‘ZeroTxPowerSubframeConfig’フィールドのうちいずれか一つである。CSI−RSサブフレーム構成は、非ゼロ電力CSI−RS及びゼロ電力CSI−RSに対して分離されて(separately)構成されることができる。
【0145】
一方、図面は、ノーマルCP構造でCSI−RS構成インデックスが0の時、CSI−RSのために使われるリソース要素を示す。Rpは、アンテナポートp上のCSI−RS送信に使われるリソース要素を示す。図面を参照すると、アンテナポート15及び16に対するCSI−RSは、第1のスロットの6番目及び7番目のOFDMシンボル(OFDMシンボルインデックス5、6)の3番目の副搬送波(副搬送波インデックス2)に該当するリソース要素を介して送信される。アンテナポート17及び18に対するCSI−RSは、第1のスロットの6番目及び7番目のOFDMシンボル(OFDMシンボルインデックス5、6)の9番目の副搬送波(副搬送波インデックス8)に該当するリソース要素を介して送信される。アンテナポート19及び20に対するCSI−RSは、アンテナポート15及び16に対するCSI−RSが送信される同じリソース要素を介して送信され、アンテナポート21及び22に対するCSI−RSは、アンテナポート17及び18に対するCSI−RSが送信される同じリソース要素を介して送信される。
【0146】
もし、端末に8個のアンテナポートを介したCSI−RSが送信される場合、端末は、R15乃至R22がマッピングされたRBを受信するようになる。即ち、特定パターンを有するCSI−RSを受信するようになる。
【0147】
一方、以下、小規模セルに対して説明する。
【0148】
<小規模セル(small cell)の導入>
一方、次世代移動通信システムでは、セルカバレッジ半径が小さい小規模セル(small cell)が既存セルのカバレッジ内に追加されることが予想され、小規模セルはさらに多いトラフィックを処理することが予想される。前記既存セルは、前記小規模セルに比べてカバレッジが大きいため、マクロセル(Macro cell)とも呼ばれる。以下、
図7を参照して説明する。
【0149】
図12は、次世代無線通信システムになる可能性があるマクロセルと小規模セルの混合された異種ネットワークの環境を示す。
【0150】
図12を参照すると、既存基地局200によるマクロセルは、一つ以上の小規模基地局300a、300b、300c、300dによる小規模セルと重なった異種ネットワーク環境が示されている。前記既存基地局は、前記小規模基地局に比べて大きいカバレッジを提供するため、マクロ基地局(Macro eNodeB、MeNB)とも呼ばれる。本明細書では、マクロセルとマクロ基地局という用語を混用して使用する。マクロセル200に接続されたUEは、マクロUE(Macro UE)ともいう。マクロUEは、マクロ基地局からダウンリンク信号を受信し、マクロ基地局にアップリンク信号を送信する。
【0151】
このような異種ネットワークでは、前記マクロセルをプライマリセル(Pcell)に設定し、前記小規模セルをセカンダリセル(Scell)に設定することによって、マクロセルのカバレッジ隙間を補うことができる。また、前記小規模セルをプライマリセル(Pcell)に設定し、前記マクロセルをセカンダリセル(Scell)に設定することによって、全体的な性能を向上(boosting)させることができる。
【0152】
しかし、このような小規模セルの導入によって、セル間の干渉(Inter−cell Interference)はさらに加重されることができる。
【0153】
このような干渉問題を解決する最も根本的な方法は、セル間に周波数を互いに異なるように使用することである。しかし、周波数は、稀少で且つ高値なリソースであるため、事業者には周波数分割を介した解決方法があまり歓迎されていない。
【0154】
したがって、3GPPでは、このようなセル間の干渉(inter−cell interference)問題を時間分割を介して解決しようとした。
【0155】
それによって、最近3GPPでは、干渉協力方法の一つとして、eICIC(enhanced inter−cell interference coordination)に対する活発な研究が進行されている。
【0156】
<eICICの導入>
LTE Release−10に導入された時間分割方式は、既存の周波数分割方式に比べて進化したという意味でenhanced ICIC(Enhanced inter−cell interference Coordination)と呼ばれ、干渉を起こすセルを各々アグレッサセル(Aggressor cell)またはプライマリセル(Primary Cell)と定義し、干渉を受けるセルをビクティムセル(Victim cell)またはセカンダリセル(Secondary Cell)と定義し、特定サブフレームでは、アグレッサセル(Aggressor cell)またはプライマリセルがデータ送信を中止し、UEが該当サブフレームでビクティムセル(Victim cell)またはセカンダリセルと接続を維持することができるようにする方法である。即ち、この方法は、異種のセルが共存する場合、ある領域で相当高い干渉を受けるUEに対し、片方のセルが信号の送信をしばらく中断することによって干渉信号をほとんど送らない。
【0157】
一方、前記データ送信が中止される特定サブフレームをABS(Almost Blank Subframe)といい、前記ABSに該当するサブフレームでは、必ず必要な制御情報外、何らのデータも送信されない。前記必ず必要な制御情報は、例えば、CRSである。したがって、ABSが適用されたサブフレーム上では、データは送信されず、0、4、7、11番のシンボル上でCRS信号のみが送信される。
【0158】
図13は、基地局間の干渉を解決するためのeICIC(enhanced Inter−Cell Interference Coordination)を示す例示図である。
【0159】
図13を参照すると、マクロセルの基地局200は、図示されたサブフレームのデータ領域でデータ送信を実行する。
【0160】
このとき、小規模セルの基地局300は、干渉を解決するために、eICICを適用する。即ち、前記eICICが適用されると、該当サブフレームは、ABSによって運用されることで、データ領域では何らのデータも送信されない。
【0161】
ただし、ABSによって運用されるサブフレームでは、0、4、7、11番のシンボル上でCRSのみが送信されることができる。
【0162】
他方、このように小規模セルが配置されることによって、セル間干渉問題がさらに悪化されることができる。これを解決するために、図示されているように、前記小規模セルのカバレッジ大きさは、状況によって縮小されることができる。または、前記小規模セルは、状況によって、offされた後、再びonされることができる。
【0163】
図14は、小規模セルが過密に配置された状況を示す例示図である。
【0164】
図14を参照すると、マクロセルのカバレッジ内に小規模セルが過密に配置された状況が示されている。このような状況では、UE100が前記小規模セルを早い時間内に検出しにくい。特に、前述したように、セル検出は、PSS/SSSの受信を介して実行される。しかし、数多くの小規模セルがPSS/SSSを同じタイミング、即ち、0番及び5番のサブフレーム上で送信すると、UE100が一度にこれを全て受信しにくい。しかも、小規模セルがPSS/SSSを0番及び5番のサブフレーム上で同時に送信すると、互いに干渉を起こし、UE100が正確に受信するのが至難である。
【0165】
<本明細書の開示>
したがって、本明細書の一開示は、このような問題点を解決する方案を提示することを目的とする。
【0166】
図15は、本明細書の一開示によって小規模セルが探索信号を送信する例を示す。
【0167】
前述した問題点を解決するために、
図15を参照して分かるように、本明細書の一開示は、UEが小規模セルを効率的に検出することができるようにするために、小規模セルが既存のPSS/SSS外に新しい探索信号(discovery signal:DS)を送信することを提案する。前記探索信号(DS)は、探索参照信号(Discovery Reference Signal:DRS)とも呼ばれる。それによって、UEは、既存のPSS/SSS外に探索信号(DS)を利用したセル探索過程(Cell Search Procedure)またはセル検出過程を実行しなければならない。
【0168】
ここで、前記探索信号(DS)は、長い周期で周期的に送信される信号を意味する。
【0169】
このような探索信号(DS)は、小規模セルだけでなく、RRH(remote radio head)、送信ポイント(TP)(transmission point)等によっても送信されることができる。
【0170】
前記探索信号(DS)は、下記のような特徴を有することができる。
【0171】
−既存PSS/SSS、そしてCRSに比べて多くのセルを検出することができるようにする。
【0172】
−短い時間、例えば、一つのサブフレームの間により多くのセルを検出することができるようにする。
【0173】
−短い時間、例えば、一つのサブフレームの間に測定を実行することができるようにする。
【0174】
−on/off動作を実行する小規模セルに対する測定をサポートする。即ち、小規模セルがOff状態の時にも、前記小規模セルは、探索信号(DS)を送信することによって、UEが前記探索信号に基づいて測定を実行することができるようにする。
【0175】
前記探索信号(DS)は、下記のような信号で具現されることができる。
【0176】
(a)PSS/SSS/CSI−RS/CRSまたはPSS/SSS/設定可能なCRS
【0179】
(d)PSS/SSS/CSI−RS/CRSまたはPSS/SSS/設定可能なCSI−RS
【0180】
このような探索信号(DS)は、コース(coarse)時間/周波数トラッキング(tracking)、測定のために使われることができる。
【0181】
一方、探索信号(DS)は、下記の要求事項を満たしなければならない。
【0182】
−探索信号(DS)は、非常に高い初期タイミングエラー(例えば、+−2.5ms)を仮定する時、コース(coarse)時間同期をサポートしなければならない。
【0183】
−探索信号(DS)は、非常に高い初期周波数エラー(例えば、20Khz)を仮定する時、コース周波数同期をサポートしなければならない。
【0184】
−探索信号(DS)は、少なくとも3個以上のセルを検出することができるようにサポートしなければならない。
【0185】
一方、探索信号(DS)の周期は、下記の制約を考慮して決定される。
【0186】
−様々な測定ギャップ区間(measurement gap period):40msec、80msec、160msecまたは320msec
【0187】
−DRXサイクルと整列(align):10、20、32、40、64、80、128、160、256、320、512、640、1024、1280、2048、2560
【0188】
−探索信号の一部としてPSS/SSSが送信される場合、前記探索信号の周期は、5msecの倍数になって、on状態で送信される一般的なPSS/SSSは、前記探索信号のPSS/SSSにより代替されなければならない。ただし、このような制約は、小規模セルがon状態で探索信号を送信しない場合には適用されない。その代案としては、本明細書の開示によって改善されたUEでない既存UEの影響を最小化するために、既存PSS/SSS外に探索信号のためのPSS/SSSが別途に送信されることもできる。このように既存PSS/SSS外に探索信号のために別途に送信されるPSS/SSSは、DS−PSS(または、DRS−PSS)/DS−SSS(または、DRS−SSS)とも呼ばれる。この場合、DS−PSS(または、DRS−PSS)/DS−SSS(または、DRS−SSS)に基づくセルIDとPSS/SSSに基づくセルIDは、互いに異なる。
【0189】
他方、既存CRS外に探索信号のために別途にCRSとCSI−RSのうち一つ以上が送信されると、このようなCRSとCSI−RSをDS−CRS(または、DRS−CRS)とDS−CSI−RS(または、DRS−CSI−RS)と各々呼ぶことができる。また、既存PRS外に探索信号のために別途にPRSが送信されると、このようなPRSはDS−PRS(または、DRS−PRS)とも呼ばれる。
【0190】
また、本明細書において、DRS−PSS、DRS−SSS、DRS−CRS、DRS−CSI−RS、及びDRS−PRSは、各々、探索信号(DS)に含まれるPSS、SSS、CRS、CSI−RS、及びPRSを意味する。
【0191】
一方、特定セルが長い周期で送信するDRSが前述した(a)−(d)の形態のうちいずれか一つの形態である場合、まず、DRS−PSS、DRS−SSS、DRS−CRS及びDRS−CSI−RSのシーケンス及びリソースは、既存のPSS、SSS、CRS、CSI−RSと最大限に類似した形態で送信されることができるようにし、他のスクランブリング初期パラメータそして/またはリソース位置(例えば、他の周波数/時間リソース)上で送信される形態であり、従来のPSS、SSS、CRS、CSI−RSと相違点がある。より具体的に、DRS−CSI−RSは、既存CSI−RSのリソースパターンを使用するが、送信サブフレーム及び周期またはスクランブリングIDは異なる。即ち、特定のセルが送信するDRS−CSI−RSとCSI−RSのスクランブリングID、アンテナポートの個数、送信周期/オフセットなどは異なる。
【0192】
図16は、クラスタ内の複数の送信ポイント(TP)(または、小規模セル)が同じ物理的セル識別子(PCID)を使用する例を示す。
【0193】
図16を参照して分かるように、複数の送信ポイント(TP)(または、小規模セル)がクラスタ(cluster)単位でグループ化され、各クラスタ内の送信ポイント(TP)(または、小規模セル)は、自分のマクロ基地局と同じ物理セル識別子(Physical Cell ID;PCID)を使用することができる。このような環境を共有セル−IDシナリオという。このとき、PCIDは、現在LTE技術と同じように、PSS/SSS及びCRS送信のために使われるセル固有なIDを意味し、または特定クラスタ内で共通的に使用する別途のクラスタIDを意味する。
【0194】
このような環境で、クラスタ内の複数の送信ポイント(TP)間に追加的なセル分散利得(cell−splitting gain)などを得るために、各送信ポイント(TP)別に固有の識別情報が付与されることができる。このように送信ポイント(TP)別固有な識別情報を送信ポイント(TP)IDということができる。代表的な実施例として、各送信ポイント(TP)IDは、該当送信ポイント(TP)で送信するCSI−RSまたは探索信号(DS)のうちいずれか一つのシーケンススクランブリング初期パラメータ(例えば、scramblingIdentity)として使われることができ、その他の送信ポイント(TP)別固有な参照信号(RS)の送信に使われることもできる。
【0195】
本明細書では、各送信ポイント(TP)が固有の送信ポイント(TP)別に固有な探索参照信号(DRS)を送信する状況を考慮する。DRSは、複数個の参照信号(RS)で構成されることができ、各送信ポイント(TP)は、複数個の参照信号(RS)を送信することを仮定するものではない。例えば、DRSがDRS−PSS/DRS−SSS/DRS−CSI−RS/DRS−CRSで構成されていると仮定する場合、DRS−PSS/DRS−SSS/DRS−CRSは、各送信ポイント(TP)で送信されることもでき、代表的な送信ポイント(TP)で送信されることもできる。
【0196】
一方、UEが探索信号(DS)を介して実行する役割のうち一つは、前述したように、RSRP/RSRQ測定である。既存システムにおいて、UEは、RSRP測定及びRSRQ測定をCRSを介して実行した。これは、小規模セルに対する測定に対しても同じである。ただし、探索信号を送信する小規模セルに対しては、UEは、前記探索信号を介して測定を実行することもできる。しかし、CRSとDRSは、互いに異なるシーケンス、RE位置、RE密度(density)を有することができるため、同じ小規模セルに対してCRSを介して測定したRSRP、RSRQの値と探索信号(DS)を介して測定したRSRP、RSRQ値は、互いに異なる。以下、説明の便宜上、既存と同様に、CRSを利用して測定したRSRP、RSRQの値を各々C−RSRP、C−RSRQといい、既存と違って、探索信号(DS)を利用して測定したRSRP、RSRQを各々D−RSRP、D−RSRQという。
【0197】
他方、UEは、基地局からDRSベースの測定のためのタイミング(timing)情報であるDRS測定タイミング設定(DRS Measurement Timing Configuration:DMTC)を受信することができる。前記DMTCは、測定設定(measconfig)内のmeasobject内に含まれて受信されることができる。このようなDMTCは、周期、オフセット値を含むことができ、追加的に区間(duration)の値も含むことができる。
【0198】
他方、セル間干渉を減らすためにABSが運用される場合、UEは、どのサブフレームがABSに設定されているかを知らない。例えば、アグレッサセルがABSを設定した場合、干渉水準は、サブフレーム別に大きく変動する。したがって、一部UEは、特定サブフレーム上でリソース割当を受けることができない場合もある。ABSが設定されたサブフレームとABSが設定されないサブフレームをUEが区別することができない場合、UEは、サブフレーム別に著しく変動した干渉水準を単純に平均を取った後に報告しなければならない。したがって、不正確な測定結果が報告される。
【0199】
それを解決するために、前述した時間ドメイン測定リソース制限パターン(Time domain measurement resource restirction pattern)、即ち、測定サブフレームパターンが使われることができる。このような測定サブフレームパターンに対する情報をUEに伝達することによって、UEは、特定パターンのサブフレーム上でのみ測定を実行することができる。
【0200】
一方、隣接小規模セルがOn/Off動作を実行して、UEが既存のCRSを利用しては前記隣接小規模セルに対する測定を実行しにくい場合、前記UEは、前記隣接小規模セルからの探索信号(DS)を利用して測定を実行することができる。しかし、UEのサービングセルとしてon状態で動作する小規模セルに対しては、UEがCRSと探索信号(DS)のうちどれを利用して測定を実行すべきかが不明で問題になることができる。
【0201】
他方、小規模セルが探索信号(DS)をPSS/SSS/CRS(即ち、DRS−PSS/DRS−SSS/DRS−CRS)または、PSS/SSS/CSI−RS(即ち、DRS−PSS/DRS−SSS/DRS−CSI−RS)の組合せで生成し、複数のサブフレーム(例えば、6個または10個のサブフレーム)上で送信し、一部サブフレームは、ABSに設定する場合、UEが探索信号(DS)に対しても測定サブフレームパターンにより指示される制限されたサブフレーム上でのみ測定を実行すべきかが不明で問題になることができる。
【0202】
また、他方、既存定義によると、RSSIは、CRSが含まれている特定のOFDMシンボル上での測定結果に基づいて算出される。しかし、このような既存定義を探索信号(DS)に対して適用すると、問題になることができる。何故問題になるかを説明すると、次の通りである。まず、既存定義を探索信号にも適用すると、探索信号に対するRSSIは、探索信号が含まれるOFDMシンボル上でのみの測定結果に基づいて算出される。しかし、隣接小規模セルがOFF状態で探索信号を送信する場合を仮定すると、この時には、ダウンリンクサブフレーム上で何らのデータが送信されないため、測定されたRSSIは不正確であり、それによって、RSRQの算出も不正確になる問題点がある。
【0203】
以下、言及した問題点を各々解決するための方案に対して説明する。
【0204】
I.サービングセルに対するRSRP/RSRQ測定のための参照信号
まず、UEのサービングセルのうち、探索信号(DS)を送信することができるサービングセルに対し、UEがCRSと探索信号(DS)のうちどれを利用してRSRP/RSRQ測定を実行すべきかに対して説明する。ただし、以下の例で特別な言及がない場合、UEのサービングセルは、プライマリセル(PCell)を意味すると理解してもよい。
【0205】
まず、UEは、各サービングセルに対する探索信号測定タイミング設定(Discovery signal Measurement Timing Configuration:DMTC)を受信しない場合、CRSベースのRSRP/RSRQ測定を実行することができる。このとき、探索信号測定タイミング設定(DMTC)とは、UEが測定を実行することができるサブフレームをサービングセルにUEに設定することを意味する。探索信号測定タイミング設定(DMTC)は、サブフレーム周期(ubframeperiod)、サブフレームオフセット、及び/またはサブフレーム区間(subframe duration)を含むことができる。
【0206】
UEが各サービングセルに対する探索信号測定タイミング設定(DMTC)を受信した場合、UEは、下記のような方案のうちいずれか一つの方案によって動作できる。
【0207】
第1の方案として、UEがサービングセルと接続(connection)を確立している間、前記サービングセルは常にON状態にある。したがって、UEは、自分のサービングセルに対しては常にCRSベースのRSRP/RSRQ measurementを実行することができる。即ち、前記UEのサービングセルが探索信号(DS)を送信しても、前記UEは、探索信号(DS)でないCRSに基づいてRSRP/RSRQ測定を実行する。即ち、UEは、自分のサービングセルに対するRSRP/RSRQ報告を実行する時、C−RSRP、C−RSRQ値のみを報告することができる。それに対し、前記UEは、隣接セルに対する測定をしようとする時にのみ探索信号(DS)ベースのRSRP/RSRQ測定を実行することができる。このような第1の方案に対して図面を参照してより具体的に説明すると、下記の通りである。
【0208】
図17aは、CRSと探索信号(DS)のうちどれを利用して測定を実行するかに対する第1の解決方案を示す例示図である。
【0209】
図17aを参照して分かるように、UEが探索信号測定タイミング設定(DMTC)を受信する場合、前記探索信号測定タイミング設定(DMTC)を適用して第2のセルに対する測定を実行することができる。それに対し、第1のセルに対しては前記探索信号測定タイミング設定(DMTC)を適用せずに、CRSベースの測定を実行することができる。
【0210】
ここで、前記第1のセルとは、UEのサービングセルのうちプライマリセル(Pcell)を意味する。そして、前記第2のセルは、プライマリセルでないセルを意味し、例えば、セカンダリセル(Scell)または隣接セルを含む。
【0211】
一方、前記第1のセルがプライマリセル(Pcell)の場合、前記UEは、プライマリセル(Pcell)に対する測定サブフレームパターン(例えば、measSubframePatternPCell)を受信することができる。この場合、前記UEは、前記測定サブフレームパターンを適用して前記プライマリセル(Pcell)に対してCRSベースの測定を実行することができる。即ち、前記UEは、前記プライマリセル(Pcell)に対する測定サブフレームパターンにより指示されたサブフレーム上でCRSベースの測定を実行することができる。
【0212】
図17bは、CRSと探索信号(DS)のうちどれを利用して測定を実行するかに対する第1の解決方案をさらに詳細に示す例示図である。
【0213】
図17bを参照すると、UEは、測定サブフレームパターンを受信する。ここで、前記受信は、プライマリセル(Pcell)に対する測定サブフレームパターンを受信することと隣接セルに対する測定サブフレームパターンを受信することを両方とも含む。
【0214】
そのとき、前記UEは、第1のセル、例えば、プライマリセル(Pcell)に対しては前記測定サブフレームパターンを適用してCRSベースの測定を実行する。即ち、前記UEは、前記測定サブフレームパターンで指示されたサブフレーム上で前記第1のセル、例えば、プライマリセル(Pcell)から受信されるCRSを利用して測定を実行する。
【0215】
一方、UEが探索信号測定タイミング設定(DMTC)を受信する場合、前記探索信号測定タイミング設定(DMTC)を適用して第2のセルに対する測定を実行し、UEが探索信号測定タイミング設定(DMTC)を受信することができない場合、前記測定サブフレームパターンを適用してCRSベースの測定を実行する。具体的には、前記UEが探索信号測定タイミング設定(DMTC)を受信することができない場合、前記測定サブフレームパターンで指示されたサブフレーム上で前記第2のセルから受信されるCRSを利用して測定を実行する。
【0216】
以下、第2の解決方案及び第3の解決方案に対して説明する。
【0217】
第2の方案によると、UEは、サービングセルに対して探索信号(DS)ベースのRSRP/RSRQ測定を実行することができる。この場合、UEは、サービングセルと隣接セルを区別せずに、特定セルに対する探索信号(DS)測定タイミング設定(DMTC)を受信すると、探索信号(DS)ベースのRSRP/RSRQ測定を実行することができる。この場合、UEは、自分のサービングセルに対するRSRP/RSRQ測定結果を報告する時、D−RSRP、D−RSRQ値のみを報告することができる。
【0218】
第3の方案によると、UEは、CRSベースのRSRP/RSRQ測定を実行し、または探索信号(DS)ベースのRSRP/RSRQ測定を実行することができる。即ち、UEは、特定参照信号(RS)に基づいて測定を実行するように制限されずに、CRSまたは探索信号(DS)ベースの測定を実行し、またはCRSベースの測定と探索信号(DS)ベースの測定を両方とも実行することができる。この場合、UEは、C−RSRP/C−RSRQ及び/またはD−RSRP/D−RSRQ値をeNodeBに報告することができる。この場合、UEは、RSRP/RSRQ値をeNodeBに報告すると共に、該当RSRP/RSRQ値がCRSベースの測定値か、または探索信号(DS)ベースの測定値かを報告(report)することができる。
【0219】
前記の場合、UEがeNodeBにRSRP/RSRQ値を報告する時、該当RSRP/RSRQ値がCRSベースの測定値か、または探索信号(DS)ベースの測定値かに対する情報を共に伝達することができる。
【0220】
UEが探索信号(DS)ベースのRSRP/RSRQ測定を実行する場合、探索信号(DS)にDS−CRSとDS−CSI−RSが両方とも含まれている場合がある。この場合、UEは、RSRP/RSRQ測定のために、DS−CRSを利用し、またはDS−CSI−RSを利用することができる。または、UEは、DS−CRSとDS−CSI−RSを両方とも利用することもできる。
【0221】
セルID(CellID)運営方式(即ち、共有セルID運営方式または非共有セルID運営方式)によって、UEは、特定送信ポイント(TP)のRSRP/RSRQ測定をDS−CRSで実行すべきか、またはDS−CSI−RSで実行すべきかが変わることができる。その理由は、非共有セルID運営方式では、送信ポイント(TP)毎に異なる(区分される)DS−CRS(及びDS−CSI−RS)を送信するが、共有セルID運営方式では、送信ポイント(TP)間に同じ(区分されない)DS−CRSを送信し、DS−CSI−RSのみを異なるように(区分されるように)送信することができるためである。この場合、UEは、特定セルまたは送信ポイント(TP)が共有セルID運営方式で動作するか、または非共有セルID運営方式で動作するかを知ることができないため、どの参照信号(RS)を利用してRSRP/RSRQ測定を実行すべきかを判断することができない。
【0222】
そのために、eNodeBは、UEに上位層シグナリングを介してRSRP/RSRQ測定をDS−CRS(または、CRS)で実行するか、またはDS−CSI−RS(または、CSI−RS)で実行するかを知らせることができる。UEがeNodeBから上位層シグナリングを介してRSRP/RSRQ測定をDS−CRSで実行することを設定受けた場合、UEは、DS−CRSでRSRP/RSRQ測定を実行し、これをeNodeBに報告することができる。または、UEがeNodeBから上位層シグナリングを介してRSRP/RSRQ測定をDS−CSI−RSで実行することを設定受けた場合、UEは、DS−CSI−RSでRSRP/RSRQ測定を実行し、これをeNodeBに報告することができる。
【0223】
II.Measurement subframeの設定を受ける時、RSRP/RSRQ測定
一方、前述したように、UEが探索信号測定タイミング設定(DMTC)を受信し、また、測定サブフレームパターンも受信する場合、どのサブフレーム上で測定を実行すべきかが不明であるという問題がある。具体的に説明すると、UEが探索信号測定タイミング設定(DMTC)を受信した場合、前記探索信号測定タイミング設定(DMTC)に指示されたサブフレーム上で測定を実行しなければならない。併せて、前記UEが測定サブフレームパターンを受信する場合、前記UEは、前記測定サブフレームパターンにより指示されたサブフレーム上で測定を実行しなければならない。しかし、前記探索信号測定タイミング設定(DMTC)により指示されたサブフレームと前記測定サブフレームパターンにより指示されたサブフレームが互いに完全に同じでない場合、前記UEは、どのサブフレーム上で測定を実行しなければならないかを判断がつかない。
【0224】
これに対する解決方案に対して説明する。
【0225】
まず、下記の解決方案は、UEのサービングセルと隣接セルとの間に互いにタイミングが合わない状況(asynchronous case)を考慮し、UEが隣接セルのSFN、サブフレームインデックスを知らなくても制限された(restricted)測定を実行することができるように、測定サブフレームパターンは、サービングセルのタイミングを基準として設定されることを前提とする。このとき、サービングセルとは、CAや二重接続(dual connectivity)のような環境を考慮する時、UEのプライマリセル(PCell)またはセカンダリセルグループ(SCG)のsPCell、または特定セカンダリセル(Scell)、または支援情報(assistance information)を送るセルである。
【0226】
第1の解決方案は、探索信号(DS)がPSS/SSS/CSI−RSを含み、またはPSS/SSS/CRS/CSI−RSを含む例に対するものである。このように探索信号(DS)がPSS/SSS/CSI−RSまたはPSS/SSS/CRS/CSI−RSを含む場合、UEは、該当CSI−RS(即ち、DS−CSI−RS)を介してRSRP/RSRQ測定を実行することができる。このような場合、干渉を減らすために、DS−CSI−RSは、隣接したセルまたは送信ポイント(TP)間に互いに異なるスクランブリングインデックス及び/またはRE位置を使用することで互いに直交(orthogonal)するように送信されることができる。したがって、このような場合、UEは、eNodeBから受信された測定サブフレームパターンに指示されたサブフレーム上で制限された測定を実行する必要がなくなる。したがって、第1の解決方案は、UEが探索信号(DS)ベースのRSRP/RSRQ測定を実行する場合(D−RSRP、D−RSRQを測定する場合)、UEが測定サブフレームパターンを受信しても、該当測定サブフレームパターンを無視して測定を実行することを提案する。この場合、UEは、測定サブフレームパターン、即ち、measSubframePatternPCell、measSubframePatternNeighをCRSでRSRP/RSRQ測定を実行する場合にのみ適用することができる。
【0227】
第2の解決方案は、探索信号がPSS/SSS/CRSを含み、またはPSS/SSS/CRS/CSI−RSを含む例に対するものである。
【0228】
探索信号(DS)がPSS/SSS/CRSを含む場合、UEは、該当CRS(即ち、DS−CRS)を介してRSRP/RSRQ測定を実行することができる。または、探索信号(DS)がPSS/SSS/CRS/CSI−RSを含む場合、UEは、DS−CRS及び/またはDS−CSI−RSを利用してRSRP/RSRQ測定を実行することができる。このような状況で、UEが測定サブフレームパターンを受信して設定した場合、UEは、下記のようにRSRP/RSRQ測定を実行することができる。以下の内容は、探索信号(DS)にDS−CRSが含まれている場合に対して説明するが、探索信号(DS)にDS−CRSが含まれずに、DS−CSI−RSのみが含まれる場合にも(即ち、探索信号(DS)は、PSS/SSS/CSI−RSを含む場合)適用されることができる。
【0229】
第2の解決方案の第1の実施例として、UEは、測定サブフレームパターンにより指示されたサブフレームのうち、探索信号測定タイミング設定(DMTC)により指示されたサブフレームと重なるサブフレーム上で探索信号ベースの測定を実行することができる。即ち、UEが探索信号測定タイミング設定(DMTC)によって探索信号(DS)を介してRSRP/RSRQを測定する場合にも、前記UEは、測定サブフレームパターンにより指示される制限されたサブフレーム上でのみ測定を実行しなければならない。即ち、UEがCRSだけでなく、探索信号測定タイミング設定(DMTC)によって探索信号(DS)を介してRSRP/RSRQ測定を実行する場合にも、測定サブフレームパターン、即ち、measSubframePatternPCell、measSubframePatternNeighが適用されることができる。具体的な流れを図面を参照して説明すると、下記の通りである。
【0230】
図18は、測定サブフレームパターンと探索信号測定タイミング設定(DMTC)を両方とも受信する場合、UEが測定を実行するサブフレームを決定する過程を示す。
【0231】
図18を参照して分かるように、UEは、測定サブフレームパターンを受信する。そして、前記UEが探索信号測定タイミング設定(DMTC)も受信する場合、前記UEは、前記測定サブフレームパターンと前記探索信号測定タイミング設定の両方ともに基づいて、測定を実行するサブフレームを選択し、前記選択されたサブフレーム上で測定を実行する。具体的には、前記UEは、測定サブフレームパターンにより指示されたサブフレームの中から探索信号測定タイミング設定(DMTC)により指示されたサブフレームと重なるサブフレームを選択する。これに対して図面を参照して例示的に説明すると、下記の通りである。
【0232】
図19a及び
図19bは、測定サブフレームパターンと探索信号測定タイミング設定(DMTC)の両方ともに基づいて測定を実行するサブフレームを決定する例を示す。
【0233】
図19aに示すように、探索信号測定設定タイミング(DMTC)によると、探索信号(DS)が複数のサブフレーム(例えば、6個のサブフレーム)上で受信されることができる。このとき、DS−PSS、DS−SSSは、前記サブフレームのうち一部(例えば、1個のサブフレーム)または全体サブフレーム上で受信されることができるが、DS−CSI−RSは、全体サブフレーム上で受信されることができる。
【0234】
図19bを参照すると、探索信号測定タイミング設定(DMTC)により指示されたサブフレームのうち、測定サブフレームパターンにより指示されたサブフレームと重なるサブフレーム上でのみ、UEは、測定を実行することができる。
【0235】
第2の解決方案の第2の実施例として、探索信号(DS)が、例えば、一つのサブフレームのように少ない数のサブフレームを介して送信されることを考慮すると、探索信号(DS)にDS−CRSが含まれても、測定サブフレームパターンにより指示される制限されたサブフレーム上でのみ測定を実行することが無意味である。したがって、UEは、探索信号(DS)でRSRP/RSRQ測定を実行する場合(即ち、D−RSRP、D−RSRQを測定する場合)、測定サブフレームパターンを受信しても、該当測定サブフレームパターンを無視して測定を実行することができる。この場合、測定サブフレームパターン、即ち、measSubframePatternPCell、measSubframePatternNeighは、UEがCRSでRSRP/RSRQ測定を実行する場合にのみ適用されることができる。より具体的に、measSubframePatternNeighが設定されると、UEは、前記measSubframePatternNeighが含まれているmeasurement object(または、隣接セルリスト)に属するセルの場合、CRSを送信すると仮定し、CRSベースの測定を実行することができる。即ち、測定サブフレームパターンを受信すると、前記UEは、該当セルが常にONされていると仮定することができる。または、基地局は、該当セルのON/OFF状態を知らせて、該当セルがONである場合には、前記UEが前記測定サブフレームパターンにより指示される制限されたサブフレーム上でCRSを使用して測定を実行するようにすることができる。それに対し、OFFである場合には、前記UEは、測定サブフレームパターンを無視して、即ち、前記測定サブフレームパターンによるサブフレームの制限を受けずに、探索信号(DS)を使用して測定を実行することができる。UEが該当セルの探索信号(DS)を検出し、または探索信号(DS)で測定を実行するように設定を受けた場合には、前記測定サブフレームパターンを無視して探索信号(DS)ベースの測定を実行する。ただし、UEは、CRSベースの測定報告と探索信号ベースの測定を共に報告することができる。
【0236】
一方、探索信号(DS)に基づいてRSRP/RSRQ測定を実行する場合、探索信号(DS)の形態及び送信サブフレーム領域によって、測定サブフレームパターンを適用できるか否かが変わることがある。
【0237】
したがって、本明細書は、UEが探索信号(DS)ベースのRSRP/RSRQ測定時、前記第1の実施例と前記第2の実施例のうちどの技法を使用するか(即ち、探索信号(DS)ベースのRSRP/RSRQ測定時、測定サブフレームパターンに指示される制限されたサブフレームが適用できるか否か)をeNodeBがUEに上位層シグナリングを介して知らせることを提案する。具体的には、探索信号(DS)ベースのRSRP/RSRQ測定時、第1の実施例の技法と前記第2の実施例の技法のうちどの技法を使用するかは、周波数別にまたはMeasurement object別に各々設定されることができる。このような設定は、measSubframePatternPCellとmeasSubframePatternNeighが各々がまたは全体がCRSベースのRSRP/RSRQ測定の場合にのみ適用されるか、またはCRSだけでなく探索信号(DS)ベースのRSRP/RSRQ測定を実行する場合にも適用されるかを知らせる方式に設定されることもできる。具体的には、特定measSubframePatternNeighがCRSベースのRSRP/RSRQ測定の場合にのみ適用されるか、またはCRSだけでなく探索信号(DS)ベースのRSRP/RSRQ測定を実行する場合にも適用されるかは、Measurement object別に設定されることができる。measSubframePatternNeighは、Measurement object別に存在するため、Measurement objectにCRSだけでなく探索信号(DS)ベースのRSRP/RSRQ測定を実行する場合にも適用されるかを指示する情報を含むことができる。これはネットワークに柔軟性を提供することができるという長所がある。
【0238】
III .RSSI定義に対する改善
前述したように、既存定義によると、RSSIは、CRSが含まれている特定のOFDMシンボル上での測定結果に基づいて算出される。しかし、このような既存定義を探索信号(DS)に対して適用すると、下記のように問題になることができる。隣接小規模セルがOFF状態で探索信号を送信する場合を仮定すると、この時には、ダウンリンクサブフレーム上で何らのデータが送信されないため、測定されたRSSIは不正確であり、それによって、RSRQの算出も不正確になる問題点がある。
【0239】
これに対する解決方案として、下記のようにRSSIの定義を改善することができる。
【0240】
改善方案の第1の例示(Option A)として、RSSI測定は、全体OFDMシンボル上で実行されるように改善されることができる。
【0241】
改善方案の第2の例示(Option B)として、RSSI測定は、探索信号(DS)が送信されないシンボル(non−DS−transmitting symbol)上で実行されるように改善されることができる。
【0242】
改善方案の第3の例示(Option C)として、RSSI測定は、探索信号(DS)が送信されないサブフレーム(non−DS−transmitting subframe)上で実行されるように改善されることができる。
【0243】
前記第1の例示(Option A)に対して詳細に説明すると、次の通りである。RSSIにより指示される干渉を正確に反映するために、探索信号(DS)が検出されるサブフレーム上の全体OFDMシンボル上でRSSIが測定されるようにすることができる。これは、測定サブフレームパターンを適用する時、非常に効果的である。その理由は、測定サブフレームパターンがABSを考慮して決定されるためである。
【0244】
前記第2の例示(Option B)に対して詳細に説明すると、次の通りである。探索信号(DS)が送信されないシンボル(non−DS−transmitting symbol)上でRSSI測定が実行されるようにすることは、次のように多様に分けられる。まず、探索信号(DS)が送信されないOFDMシンボルを使用してRSSI測定を実行することができる(Option B−1)。次に、探索信号(DS)送信のために使われることができないOFDMシンボルを使用してRSSI測定を実行することができる(Option B−2)。最後に、eNodeBにより設定されたまたはあらかじめ定義されたOFDMシンボルを使用してRSSI測定を実行することができる(Option B−3)。
【0245】
以下、DS−PSS/DS−SSSは、OFDMシンボル#5、#6でない新しいOFDMシンボル領域を介して送信されることもできるが、説明の便宜のために、OFDM symbol#5、#6を介して送信されると仮定する。
【0246】
Option B−1をより具体的に説明すると、次の通りである。UEは、RSSI測定を実行する対象セルまたは送信ポイント(TP)の探索信号(DS)が送信されないOFDMシンボルを使用してRSSI measurementを使用することができる。例えば、特定セルまたは送信ポイント(TP)の探索信号(DS)がDS−PSS/DS−SSS(OFDMシンボル#5、#6上で送信される)、DS−CRS(OFDMシンボル#0、#4、#7、#11上で送信される)を含む場合、UEは、探索信号(DS)が送信されないOFDMシンボル#1、#2、#3、#8、#9、#10、#12、#13を使用してRSSI測定を実行することができる。
【0247】
他の例として、特定セルまたは送信ポイント(TP)の探索信号(DS)がDS−PSS/DS−SSS(OFDMシンボル#5、#6上で送信される)、DS−CSI−RS(OFDMシンボル#9、#10上で送信される)を含む場合、UEは、探索信号(DS)が送信されないOFDMシンボル#0、#1、#2、#3、#4、#7、#8、#11、#12、#13上でRSSI測定を実行するようになる。
【0248】
また、探索信号(DS)がDS−PSS/DS−SSS/DS−CRS/DS−CSI−RSを含む場合、測定を実行するセルまたは送信ポイント(TP)で各々のRSが全て送信されないOFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行するようになる。または、共有セルID運営環境を考慮して、DS−CSI−RSが送信されないOFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行することもできる。
【0249】
このような技法で、UEは、RSSI測定を実行する対象セルまたは送信ポイント(TP)の探索信号(DS)のうち、測定実行のためのRS(DS−CRS及び/またはDS−CSI−RS)が送信されないOFDMシンボル上でRSSI測定を実行することができる。
【0250】
Option B−2をより具体的に説明すると、次の通りである。まず、探索信号(DS)がDS−PSS/DS−SSS/DS−CRSを含む場合、UEは、DS−PSS/DS−SSS/DS−CRSが送信されることができる候補(candidate)OFDMシンボル領域を除外した残りのシンボル領域上でRSSI測定を実行することができる。このような技法で、UEは、測定実行のためのRS(DS−CRS及び/またはDS−CSI−RS)が送信されることができる候補(candidate)OFDMシンボルを除外した残りのシンボル領域上でRSSI測定を実行することができる。即ち、このような場合には、下記の例題で言及したRSSI測定のためのOFDMシンボルの領域の中から測定に使われるRSが送信されないシンボル領域は除外される。DS−PSS、DS−SSSのみが送信されるOFDMシンボル領域は、DS−PSS、DS−SSSが送信されるOFDMシンボル領域もRSSI測定から除外する場合を考慮すると、例えば、FDDを基準にして説明すると、DS−CRSが送信されるOFDMシンボル領域が特定セルではOFDMシンボル#0、#4、#7、#11と同じであり、他のセルではOFDMシンボル#0、#1、#4、#5、#7、#8、#11、#12と同じである。この場合、UEは、OFDMシンボル#0、#1、#4、#5、#6、#7、#8、#11、#12を除外した残りのOFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行することができる。このようなRSSI測定のためのOFDMシンボル領域は、DS−CRSが送信されるアンテナポートの個数によって変わることができる。アンテナポート0、1を介してはDS−CRSがOFDMシンボル#0、#4、#7、#11上では送信されるが、アンテナポート2、3を介してはDS−CRSがOFDMシンボル#0、#1、#4、#5、#7、#8、#11、#12上で送信される。したがって、DS−CRSが有することができるアンテナポートの個数によってRSSI測定を実行するOFDMシンボル領域が変わることができる。即ち、DS−CRSが有することができるアンテナポートの個数が1及び/または2の場合、UEは、OFDMシンボル#0、#4、#5、#6、#7、#11を除外した残りのOFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行することができる。しかし、DS−CRSが有することができるアンテナポートの個数が1〜4の場合、UEは、OFDMシンボル#0、#1、#4、#5、#6、#7、#8、#11、#12を除外した残りのOFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行することができる。このようなDS−CRSが有することができるアンテナポートの個数は、周波数毎に異なり、このような場合、UEは、周波数毎に設定を受けたDS−CRSのアンテナポートの個数を使用して他のOFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行しなければならない。
【0251】
探索信号(DS)がDS−PSS/DS−SSS/DS−CSI−RSを含む場合、UEは、DS−PSS/DS−SSS/DS−CSI−RSが送信されることができる候補(candidate)OFDMシンボル領域を除外した残りのシンボル領域上でRSSI測定を実行することができる。例えば、FDDを基準にして説明すると、DS−CSI−RSが全てのCSI−RSRE設定を有することができるとする時、DS−CSI−RSは、OFDMシンボル#5、#6、#9、#10、#12、#13上で送信されることができる。この場合、UEは、OFDMシンボル#5、#6、#9、#10、#12、#13を除外した残りのOFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行することができる。特に、ZP(zero−power)CSI−RS設定を介して他のセルまたは送信ポイント(TP)のDS−CSI−RSが送信されることができるRE領域上にデータをミューティング(muting)させることを仮定する時、UEは、ZP CSI−RSに設定されないOFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行することができる。DS−CSI−RSが送信されることができるOFDMシンボル領域は、FDDとTDDの場合に互いに異なるため、UEがRSSI測定を実行するOFDMシンボル領域は、UEがmeasurementを実行するfrequencyのFDD/TDD typeによって変わることができる。
【0252】
探索信号(DS)がDS−PSS/DS−SSS/DS−CRS/DS−CSI−RSを含む場合、UEは、(測定を実行する周波数で)各々のRSが全て送信されることができないOFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行するようになる。または、共有セルID運営環境を考慮して、DS−CSI−RSが送信されることができないOFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行することもできる。このようなOption B−2を使用することは、隣接セルが有することができる全ての探索信号(DS)がRSSI測定に影響を及ぼすことを防止するためである。
【0253】
Option B−3では、UEは、あらかじめ定義されたOFDMシンボル領域またはeNodeBから設定を受けたOFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行する。eNodeBからRSSI測定のためのOFDMシンボル領域の設定を受ける場合、このようなRSSI測定のためのOFDMシンボル領域は、周波数別に設定することができる。
【0254】
このとき、UEがあらかじめ定義されたOFDMシンボル領域でRSSI測定を実行する場合、RSSI測定のためのOFDMシンボル領域は、第1のスロット内のOFDMシンボル#0、#1、#2、#3inに定められる。このような領域は、DS−PSS、DS−SSS、DS−CSI−RSなどの位置を最大限に排除した位置であり、DS−CRSを一部を含んでRSSI値がほぼゼロ(zero)値になることを防止することができる。また、DS−CRSが探索信号(DS)に含まれない場合、ON状態で送信されるCRSをRSSI測定に含ませることによって、より正確なRSSI値を測定するようにする。または、RSSI測定のためのOFDMシンボル領域は、第1のスロットのOFDMシンボル#1、#2、#3に定められる。このような領域は、DS−PSS、DS−SSS、DS−CSI−RS、DS−CRSなどの位置を最大限に排除した位置である。
【0255】
一方、共有セルID運営環境を仮定すると、DS−PSS/DS−SSS(/DS−CRS)でPCIDを検出し、DS−CSI−RSで送信ポイントのID(TPID)を検出することができる。このとき、TPID DS−CSI−RSのRE設定インデックスまたはスクランブリングインデックス(または、RE設定インデックスとスクランブリングインデックスを介して設定されるインデックス)を意味する。この場合、特定PCIDに対するセル(クラスタ)のRSRP/RSRQ測定は、DS−CRSを使用して実行し、同じPCIDを使用する各送信ポイント(TP)(即ち、クラスタ内の各送信ポイント(TP))に対するRSRP/RSRQ測定は、DS−CSI−RSを使用して実行することができる。このとき、DS−CRSを使用して特定PCIDに対するセル(クラスタ)のRSSI測定を実行するOFDMシンボル領域と、DS−CSI−RSを使用して送信ポイント(TP)に対するRSSI測定を実行するOFDMシンボル領域が互いに異なる。例えば、DS−CRSを使用して特定PCIDに対するセル(または、クラスタ)のRSSI測定を実行するOFDMシンボル領域が、DS−CRSが送信される全体または一部OFDMシンボル領域を含む時、DS−CSI−RSを使用して送信ポイント(TP)に対するRSSI測定を実行する場合には、DS−CRSが送信されるOFDMシンボル領域を測定のためのシンボル領域から除外することができる。例えば、DS−CRSを使用してセル(または、クラスタ)のRSRP/RSRQを測定する時、RSSI測定を実行するOFDMシンボル領域は、OFDMシンボルの第1のスロットの#0、#1、#2、#3と同じである。しかし、DS−CSI−RSを使用して送信ポイント(TP)のRSRP/RSRQを測定する時、RSSI測定を実行するOFDMシンボル領域は、DS−CRSが送信されるOFDMシンボル領域を除外して第1のスロットのOFDMシンボル#1、#2、#3と同じである。
【0256】
前記第3の例示(Option C)(即ち、探索信号(DS)が送信されないサブフレーム上でのRSSI測定)に対して詳細に説明すると、次の通りである。前記第2の例示(Option B)は、UEがRSSIを探索信号(DS)が送信されないOFDMシンボル(non−DS−transmitted OFDMシンボル)上で測定するようにし、このとき、探索信号(DS)が占めるOFDMシンボルの量が多い場合、RSSI測定を実行するOFDMシンボルの量が十分でない。これを解決するために第3の例示(Option C)は、UEがRSSI測定を探索信号(DS)が送信されないサブフレーム上で実行するようにすることができる。この場合、eNodeBがUEにRSSI測定を実行するサブフレーム位置を知らせることもできるが、シグナリングオーバーヘッドなどを減らすためにまたは設定が必要でない状況を考慮して、UEが黙示的(implicit)にRSSI測定を実行するサブフレームの位置を知るようにすることができる。UEは、eNodeBから探索信号測定タイミング設定(DMTC)を受けることができる。このような探索信号測定タイミング設定(DMTC)は、周期及びオフセット値を含むことができ、追加的に区間(duration)の値も含むことができる。したがって、ここでは、UEが測定を実行するセルまたは送信ポイント(TP)のPCID(TPID)を検出したサブフレームの次の(next)サブフレームでRSSI測定を実行することを提案する。または、探索信号測定タイミング設定(DMTC)内に周期及びオフセット値が含まれている場合、UEは、該当設定が示すサブフレーム位置(即ち、n番目のサブフレーム)の一つ前のサブフレーム(即ち、n−1番目のサブフレーム)または次のサブフレーム(即ち、n+1番目のサブフレーム)上でRSSI測定を実行するようにすることを提案する。または、該当設定が示すサブフレーム位置(即ち、n番目のサブフレーム)の一つ前のサブフレーム(即ち、n−1番目のサブフレーム)または次のサブフレーム(即ち、n+1番目のサブフレーム)を含むサブフレーム上でUEがRSSI測定を実行するようにすることを提案する。または、該当設定が示すサブフレーム位置外のサブフレーム上でUEがRSSI測定を実行するようにすることを提案する。このようなオプションは、全てのセルまたは送信ポイント(TP)が同じサブフレームで探索信号(DS)を送信し、探索信号(DS)は1個のサブフレームを含む場合に有用である。
【0257】
前述したように、探索信号測定タイミング設定(DMTC)は、周期及びオフセット値と追加的に区間(duration)の値も含むことができる。この場合、UEは、eNodeBから探索信号測定タイミング設定(DMTC)を受けた時、受信したタイミング区間外のサブフレーム上でRSSI測定を実行することができる。このとき、UEは、前記設定内に指示されたタイミング区間が終わって次のサブフレーム上でRSSI測定を実行することができる。
【0258】
UEがRSSI測定を探索信号(DS)が送信されないサブフレーム上で実行する他の方法として、特定区間の間のサブフレーム上でUEがRSSI測定を実行するようにすることを提案する。このとき、実際探索信号(DS)は、該当区間の一部サブフレーム上でのみ受信されることもできる。このような測定方法の一例として、UEは、実際探索信号(DS)が送信されるサブフレームの位置を考慮せずに、特定区間の間の各サブフレーム上でRSSIを測定して得たRSSI値を平均することで、RSSI測定を報告することができる。このとき、該当区間の値は、前記探索信号測定タイミング設定(DMTC)に含まれることができる。または、該当区間の値は、探索信号(DS)が送信されることが期待される区間値外に別途にeNodeBから設定を受けたRSSI測定のための区間値である。または、UEは、RSSI測定のための別途のタイミング設定(周期、オフセット及び/または区間)の設定を受けて、該当区間の間のサブフレームを上でRSSI測定を実行し、前記該当区間中に測定されたRSSI値を平均して報告することもできる。
【0259】
他方、eNodeBは、前述したOption Aの技法とOption Bの技法のうちどの技法を使用してRSSI測定を実行するかをUEに設定することができる。具体的には、このような設定は、周波数別に行われることができる。即ち、UEが探索信号(DS)を使用したRSSI測定を実行する場合、eNodeBは、UEが(Option Aと同様に)探索信号(DS)が受信されるサブフレーム上の全てのOFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行すべきか、または(Option Bと同様に)探索信号(DS)が受信されないまたは受信されることができない(一部)OFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行すべきかをUEに設定することができる。
【0260】
もし、上位層がRSSIを全てのOFDMシンボル上で実行することを指示する場合、UEは、測定のためのサブフレーム内の全てのシンボル上でRSSIを測定することができる。ただし、eNodeBは、UEに(特定周波数に対して)Option B技法を使用して探索信号(DS)ベースのRSSI測定を実行することを設定し、その一方、UEに全てのOFDMシンボル上でRSSI測定を実行することを設定することもできる。このような場合、UEは、探索信号(DS)ベースの測定を実行すべきセルまたは送信ポイント(TP)に対してはOption Bの技法を介して測定を実行し、既存技法の通りに測定すべきセルまたは送信ポイント(TP)に対しては上位層シグナルによって、全てのOFDMシンボル上でRSSI測定を実行することができる。これを一般化させると、UEは、既存技法により測定を実行するセルまたは送信ポイント(TP)に対しては既存技法による測定を実行し、探索信号(DS)ベースの測定を実行するセルまたは送信ポイント(TP)に対しては探索信号(DS)関連設定によって測定を実行することができる。
【0261】
その代案としては、UEは、全てのOFDMシンボル上でRSSI測定を実行しろという上位層シグナリングを無視し、Option Bの技法を介して測定を実行することができる。これを一般化させると、UEは、既存技法により測定を実行するセルまたは送信ポイント(TP)と探索信号(DS)ベースの測定を実行するセルまたは送信ポイント(TP)の両方ともに対して探索信号(DS)関連設定が最も優先すると仮定し、全てのセルまたは送信ポイント(TP)に対して探索信号(DS)設定に従うことができる。
【0262】
他方、上位層がRSSI測定を全てのOFDMシンボル上で実行することを指示する場合、このような上位層の指示は、探索信号(DS)を使用したRSSI測定にも適用されることができる。
【0263】
このとき、このような上位層シグナルは、UEがRSSI測定のために使用するOFDMシンボル領域の設定に優先順位を有することを提案する。具体的には、UEは、基本的に(Option Bと同様に)探索信号(DS)が受信されないまたは受信されることができない(一部)OFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行することを仮定するが、eNodeBから全てのOFDMシンボル領域を使用してRSSI測定を実行しろという上位層シグナルを受けると、(Option Aと同様に)探索信号(DS)が送信されるサブフレームで全てのOFDMシンボル領域を使用してRSSI測定を実行することができる。
【0264】
または、OFF状態にあるセルの探索信号(DS)によりRSSIが過大測定(over−estimation)される現象を防止するために、UEは、全てのOFDMシンボルでRSSIを測定しろという上位層シグナルを受信しても、該当シグナルを無視することができる。例えば、UEは、(Option Bと同様に)探索信号(DS)が受信されないまたは受信されることができない(一部)OFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行し、eNodeBから全てのOFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行しろという上位層シグナルを受けてもこれを無視し(Option Bと同様に)、探索信号(DS)が受信されないまたは受信されることができない(一部)OFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行することができる。
【0265】
UEがeNodeBから制限されたサブフレーム上で測定を実行しろという測定サブフレームパターンを受信する場合、UEは、前記制限されたサブフレーム内の全てのOFDMシンボル上でRSSI測定を実行するようになる。
【0266】
このとき、具体的には、UEは、基本的に(Option Bと同様に)探索信号(DS)が受信されないまたは受信されることができない(一部)OFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行することを仮定するが、UEがeNodeBから測定サブフレームパターンを受信する場合、前記制限されたサブフレームのうち探索信号(DS)が受信されるサブフレーム内の全てのOFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行することができる。
【0267】
または、OFF状態にあるセルの探索信号(DS)によりRSSIが過大測定(over−estimation)される現象を防止するために、UEは、eNodeBから測定サブフレームパターンを受信する場合、制限されたサブフレームで(Option Bと同様に)探索信号(DS)が受信されないまたは受信されることができない(一部)OFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行することができる。
【0268】
または、OFF状態のセルの探索信号(DS)によりRSSIが過大測定(over−estimation)される現象を防止するために、UEは、eNodeBから測定サブフレームパターンを受信する場合、前記測定サブフレームパターンの設定を無視することができる。
【0269】
他方、探索信号(DS)がPSS/SSS/CRS/CSI−RSを含む場合(具体的には、探索信号がDS−CSI−RSを含む場合)、UEは、全てのOFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行しろという指示を受けてもかまわず(Option Bと同様に)探索信号(DS)が受信されないまたは受信されることができない(一部)OFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行することができる。それに対し、探索信号(DS)がPSS/SSS/CRSを含む時(即ち、探索信号がDS−CSI−RSを含まない時)、UEは、全てのOFDMシンボル領域上でRSSI測定を実行しろという指示を受ける場合、前記UEは、該当指示によって全てのOFDMシンボル上でRSSI測定を実行し、該当指示を受信しない場合、既存RSSI測定のようにCRS(DS−CRS)が受信されるOFDMシンボル上でのみRSSI測定を実行することができる。これはDS−CSI−RSが設定された場合には、UEが新しいRSSI測定方式に従い、DS−CSI−RSが設定されない場合には、UEが既存の技法の通りにRSSI測定を実行するようにする方法である。
【0270】
具体的には、DS−PSS/DS−SSSが受信されるOFDMシンボル上でRSSI測定を実行する場合、DS−PSS/DS−SSSが受信される帯域幅(例えば、中心6個のPRB)領域では、DS−PSS/DS−SSSが受信されるOFDMシンボル領域上でまたは全てのシンボル領域上でRSSI測定を実行しない。または、具体的には、探索信号(DS)が受信されるサブフレームでRSSI測定を実行する時、中心6個のPRBを除外した領域上ではRSSI測定を実行しない。これは中心6個のPRB内で探索信号(DS)が占めるリソースの量が多くて探索信号(DS)に偏向(bias)されたRSSI測定結果が示すことを防止するためである。または、探索信号(DS)が受信されないシンボル領域上でのみRSSI測定を実行する時、探索信号(DS)が受信されるOFDMシンボル領域が多くて中心6個のPRB内ではRSSI測定を実行するシンボルリソースが十分でない時、RSSI測定を実行するためである。
【0271】
IV.CSI/CQI測定
まず、前述したように、RSSIをどのように測定できるかは様々な方案が存在し、このようにRSSI測定方案の多様化によって、CQIも影響を受けることができる。したがって、以下、下記を提案する。
【0272】
CQI干渉測定のために、UEは、探索信号が含まれるOFDMシンボル(または、与えられたサブフレームで探索信号が含まれるOFDMシンボル上では干渉を測定しない。)、例えば、CRSが探索信号に含まれる場合、探索信号タイミング設定によって探索信号が受信され、CRSが含まれるOFDMシンボル上では干渉が測定されない。
【0273】
CQI干渉測定のために探索信号が受信されるサブフレームと異なるサブフレーム上で探索信号(DS)ベースのRSSIが測定される場合、CQI干渉を計算する時には探索信号が受信されるサブフレームは除外されなければならない。したがって、UEは、CQI測定の干渉測定に対しては、DSが受信されるサブフレームは使用しない。即ち、CQI干渉測定はRSSI定義に従う。
【0274】
非周期的なCQI測定のために、非周期的なCSI要求により指示されたダウンリンクサブフレームが、探索信号設定によって探索信号が受信されるサブフレームである場合、UEは、前記サブフレームを有効なダウンリンクサブフレームとして見なさない。その代案としては、このようなサブフレームは、ネットワークスケジューリングにより除外されることができる。それによると、前記サブフレーム上に対して非周期的なCSI要求が存在すると、UEは、探索信号が受信されるサブフレームを依然として有効なサブフレームとして見なすことができる。
【0275】
非周期的なCQI要求に対し、もし、非周期的なCSI要求により指示されたダウンリンクサブフレームがDMTCにより指示されたサブフレーム内に含まれると、該当サブフレームは、有効なダウンリンクサブフレームでないと考慮されることができる。その代案としては、このようなサブフレームは、ネットワークスケジューリングにより除外されることができる。それによると、前記サブフレーム上に対して非周期的なCSI要求が存在すると、UEは、探索信号が受信されるサブフレームを依然として有効なサブフレームとして見なすことができる。
【0276】
V.RSSI測定サブフレーム
小規模セル環境で小規模セル間にタイミングが同期されていない場合、セル間に同じ探索信号(DS)送信タイミングを有しても、各セルが実際探索信号(DS)を送信するタイミングは、互いに異なる。例えば、図面を参照して説明する。
【0277】
図20は、セル間に探索信号の送信タイミングが異なる例を示す。
【0278】
図20を参照して分かるように、セル#1、セル#2、…、セル#5の探索信号(DS)が全て同じようにサブフレーム#n、#n+1、…、#n+4で送信されても、各セル間にサブフレームタイミングが一致しない場合、各セルが探索信号(DS)を送信する時点は、互いに異なる。
【0279】
このような状況で、特定UEのサービングセルをセル#1とする時、UEが探索信号(DS)ベースのRSSI(または、DSSIという)測定を実行しようとする場合、セルのタイミング同期が合わない問題のため、測定を実行するサブフレームの位置の構成によって測定されるDSSI値が変わる問題が発生できる。したがって、以下ではこのような問題の解決のために、下記のようなサブフレーム区間で探索DSSIを測定することを提案する。
【0280】
第1の方案は、UEは、DSSIの測定のために、DMTCによって探索信号(DS)を送信する隣接セルが共通的に探索信号(DS)を送信するサブフレーム区間を把握して、該当サブフレーム区間のみを使用してDSSIを測定することを提案する。例えば、
図20に示すように、UEがサービングセルであるセル#1と隣接セルであるセル#2、セル#3、セル#4、セル#5の探索信号(DS)送信タイミングを知る場合、セル#1、…、セル#5が共通的に探索信号(DS)を送信するサブフレーム領域であるサブフレーム#n+1、#n+2、#n+3のみをDSSI測定に使用することができる。さらには、TDDの場合、このような問題がないため、このような設定は、FDDである場合に限定するということができる。併せて、探索信号(DS)ベースのRSRPとRSSIが測定されるサブフレームの整列を合わせるために、DSSIに測定に使われる区間でのみ探索信号(DS)ベースのRSRP測定を実行すると仮定することができる。
【0281】
第2の方案は、eNodeBがUEにDSSIの測定のために使用するサブフレームの位置を設定することを提案する。例えば、DSSI測定のためのサブフレーム位置は、DMTC内に含まれて設定されることができ、DSSI測定のためのサブフレーム位置を表現するために、下記のような値が設定されることができる。
【0282】
−DSSI測定のためのサブフレームの開始点を示すための、DMTC区間開始点からのオフセット値
【0283】
−DSSI測定のためのサブフレームの区間値
【0284】
この場合、UEは、DMTC区間内で設定を受けた‘DSSI測定のためのサブフレーム’のみをDSSIの測定に使用することができる。併せて、探索信号(DS)ベースのRSRPとRSSIが測定されるサブフレームの整列を合わせるために、DSSIに測定に使われる区間でのみ探索信号(DS)ベースのRSRP測定を実行すると仮定することができる。
【0285】
第3の方案は、UEがDSSIの測定のために実際探索信号(DS)が送信されるサブフレーム位置に関係なしにDMTC区間全体をDSSI測定に使用することを提案する。例えば、サブフレーム#n〜#n+4がDMTCに設定され、サブフレーム#n〜#n+2でのみサービングセルの探索信号(DS)が送信されるとしても、UEは、DMTC区間であるサブフレーム#n〜#n+4でDSSIを測定することができる。併せて、探索信号(DS)ベースのRSRPとRSSIが測定されるサブフレームの整列を合わせるために、DSSIに測定に使われる区間でのみ探索信号(DS)ベースの(based)RSRP測定を実行すると仮定することができる。
【0286】
第4の方案は、UEは、DMTCを介して指示した区間中に探索信号(DS)が受信されるように、ネットワークが調整すると仮定する。しかし、このような場合にもセル間同期が合わない場合、サブフレーム境界がずれるため、セル間一サブフレームの最大の差がある場合がある。したがって、このような場合、DMTCの開始点と終了点で干渉の変動が発生されることができる(例えば、いくつかのセルのみが探索信号(DS)を送信することができる)。したがって、端末は、DMTCが受信されると、前/後1msecを除外した区間でのみDSSIを測定することができると仮定することができる。このような設定は、ネットワークの同期を知るか知らないかを問わずに適用でき、具体的には、DMTC区間で前/後1msecずつDSSI測定として使われないと仮定することができる。さらには、TDDの場合、このような問題がないため、このような設定は、FDDである場合に限定するということができる。併せて、探索信号(DS)ベースのRSRPとRSSIが測定されるサブフレームの整列を合わせるために、提案する方法によりDSSI測定に使われるサブフレーム区間で探索信号(DS)ベースのRSRP測定を実行すると仮定することができる。即ち、DMTCの区間が5msecである場合、中間3msecでのみ探索信号(DS)ベースのRSRP/RSRQ測定を実行することができる。
【0287】
以上説明した、本発明の実施例は、多様な手段を介して具現されることができる。例えば、本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェアまたはそれらの結合などにより具現されることができる。具体的には図面を参照して説明する。
【0288】
図21は、本明細書の開示が具現される無線通信システムを示すブロック図である。
【0289】
基地局200は、プロセッサ(processor)201、メモリ(memory)202及びRF部(RF(radio周波数)unit)203を含む。メモリ202は、プロセッサ201と連結され、プロセッサ201を駆動するための多様な情報を格納する。RF部203は、プロセッサ201と連結され、無線信号を送信及び/または受信する。プロセッサ201は、提案された機能、過程及び/または方法を具現する。前述した実施例において、基地局の動作は、プロセッサ201により具現されることができる。
【0290】
UE100は、プロセッサ101、メモリ102及びRF部103を含む。メモリ102は、プロセッサ101と連結され、プロセッサ101を駆動するための多様な情報を格納する。RF部103は、プロセッサ101と連結され、無線信号を送信及び/または受信する。プロセッサ101は、提案された機能、過程及び/または方法を具現する。
【0291】
プロセッサは、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/またはデータ処理装置を含むことができる。メモリは ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/または他の格納装置を含むことができる。RF部は、無線信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリに格納され、プロセッサにより実行されることができる。メモリは、プロセッサの内部または外部にあり、よく知られた多様な手段でプロセッサと連結されることができる。
【0292】
前述した例示的なシステムにおいて、方法は、一連のステップまたはブロックで流れ図に基づいて説明されているが、本発明は、ステップの順序に限定されるものではなく、あるステップは、前述と異なるステップと、異なる順序にまたは同時に発生できる。また、当業者であれば、流れ図に示すステップが排他的でなく、他のステップが含まれ、流れ図の一つまたはそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができる。