【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様によれば、箱と、開放位置と閉鎖位置との間で回転可能なヒンジ式蓋とを含む外装箱体(outer housing)であって、蓋が閉鎖位置にあるとき、蓋の下部前縁が箱前壁の自由縁に当接する、外装箱体;消費財を取り出すことができるアクセス用開口を含む、外装箱体内にある、消費財の内装袋体(inner package);内装袋体に対してヒンジ線の周りで可動であり且つアクセス用開口を覆うように配置された再閉鎖可能なフラップであって、ヒンジ式蓋に取り付けられた自由端部を有する再閉鎖可能なフラップを含む、消費財用の容器であって;蓋上壁が箱後壁に対して実質的に垂直に配置されている開放位置において、蓋下部前縁とヒンジ線との間の直線が第1の距離となり;再閉鎖可能なフラップに沿った、ヒンジ線とその自由端部との間の長さが第2の距離となり;第1の距離と第2の距離の比率は、70%〜100%に含まれる、消費財用の容器が提供される。
【0011】
このようにして、再閉鎖可能なフラップは、ヒンジ式蓋が開放位置にあるときに、張力が加えられた状態に保持され得る。これは、第2の距離が第1の距離と同じであるか又はそれよりもわずかに長いかのいずれかであるために、達成される。これは、蓋が開放位置にあるとき、再閉鎖可能なフラップにいかなる弛みの発生の可能性も最小限にする。好都合なことに、これは、開放位置から閉鎖位置の方へのヒンジ式蓋の動きを支援し得る。さらに、ヒンジ式蓋が開放位置から閉鎖位置へ動かされるときの、内装袋体に対する再閉鎖可能なフラップの位置決めを改善し得る。特に、効果的なシールを確実に生じ且つ消費財の保存を支援するために、内装袋体の上壁に沿った再閉鎖可能なフラップの位置決めを改善し得る。
【0012】
比率は、少なくとも75%、例えば少なくとも80%、例えば少なくとも85%とし得る。これらの比率は、ヒンジ式蓋が開放位置にあるときに、再閉鎖可能なフラップに所望量の張力をもたらし得ることが分かっている。
【0013】
比率は、95%以下、例えば90%以下とし得る。これらの比率は、ヒンジ式蓋が開放位置にあるときに、再閉鎖可能なフラップ又は内装袋体を損傷させる、例えば内装袋体を引き裂くリスクを制限しながら、再閉鎖可能なフラップに所望量の張力をもたらし得ることが分かっている。
【0014】
1つの配置構成では、ヒンジ線は、内装袋体の上部後縁から内装袋体の上部前縁までの距離の少なくとも20%の距離で、内装袋体の上壁に位置決めされ得る。この距離は、少なくとも25%、例えば少なくとも30%とし得る。この相対距離によって、ヒンジ式蓋が開放位置にあるとき、再閉鎖可能なフラップに所望量の張力をもたらし得る。内装袋体の上部後縁から内装袋体の上部前縁までの距離の40%以下の距離で、内装袋体の上壁にヒンジ線を位置決めすることによって、消費財へのアクセシビリティが簡単になる。この距離は、特に内装袋体の後面と前面との間に3列に積み重ねられた消費財に対し、消費財へのさらなるアクセシビリティをもたらすために、35%以下とし得る。消費財が喫煙物品である場合、喫煙物品は、内装袋体の前面と後面との間に3列に位置決めされ得、及び喫煙物品の後列と喫煙物品の中列との間の境界の近くにヒンジ線を位置決めすることが好都合である。
【0015】
容器が、従来の喫煙物品容器の寸法と同様の寸法を有するとき、ヒンジ線は、内装袋体の上部後縁から少なくとも5mm、例えば少なくとも6mm、例えば少なくとも7mmの距離で、内装袋体の上壁に位置決めされ得る。同様に、ヒンジ線は、9mm以下、例えば8mm以下の距離に位置決めされ得る。
【0016】
それゆえ、ヒンジ線は、典型的とみなされていたものよりも内装袋体の上部後縁から離れて位置決めされ得る。これは、好都合なことに、ヒンジ式蓋が開放位置にあるときに、再閉鎖可能なフラップの張力を高め得るが、依然として、アクセス用開口を通した消費財への簡単なアクセスを可能にする。
【0017】
再閉鎖可能なフラップの一部分は、蓋が動いている間、内装袋体に対して可動である一方、再閉鎖可能なフラップの別の部分は、蓋が動いている間、可動ではないように、再閉鎖可能なフラップは内装袋体に取り付けられ得る。例えば、再閉鎖可能なフラップの非可動部分は、永久接着剤によって、好ましくは永久接着剤の1つ以上の条片によって、内装袋体に取り付けられ得る。この配置構成では、ヒンジ線は、再閉鎖可能なフラップの可動部分と非可動部分の境界を定める。
【0018】
別の構成では、アクセス用開口は、内装袋体の外表面にフラップを規定する切断線又は弱化線によって提供され得る。再閉鎖可能なフラップのヒンジ線は、内装袋体の外表面にあるフラップのヒンジ線と実質的に一致し得る。それゆえ、ヒンジ線は、アクセス用開口の後方縁と実質的に一致し得る。
【0019】
この場合、内装袋体は、その内表面の、再閉鎖可能なフラップが接着ラベルの上に重なる部分において接着される、接着ラベルを含み得る。その後、アクセス用開口は、例えば、切欠き部、又はアクセス用開口を覆うフラップを規定する弱化線若しくは切断線によって、接着ラベルに設けられ得る。
【0020】
再閉鎖可能なフラップは、ヒンジ式蓋の第1の蓋パネルに取り付けられ得、及び第1の蓋パネルは、開放位置と閉鎖位置との間で蓋が動いている間、第2の蓋パネルに対して相対的に可動とし得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、第1の開放位置では、ヒンジ式蓋は、閉鎖位置から実質的に180°回転され得るため、ヒンジ式蓋の後壁は、箱の後壁に対して実質的に平行になる。閉鎖位置では、ヒンジ式蓋の後壁は、箱の後壁と平行とし得る。第1の開放位置では、ヒンジ式蓋の後壁は、箱の後壁に対して後方へ折り曲げられ得るため、箱の後壁に対して平行であり、且つそれに隣接する。
【0022】
ヒンジ式蓋の後壁は、第2の開放位置において箱の後壁に接触し得る。好ましくは、ヒンジ式蓋の第2の開放位置は、蓋の通常操作の動きの一番端における、ヒンジ式蓋の「完全な開放」位置に対応する。同様に、ヒンジ式蓋の閉鎖位置は、好ましくは、蓋の通常操作の動きの他方の一番端における「完全な閉鎖」位置に対応する。それゆえ、第1の開放位置は、閉鎖位置と第2の開放位置との間に提供される。
【0023】
第1の蓋パネルとヒンジ式蓋の前壁との間の角度は、ヒンジ式蓋が第1の開放位置から第2の開放位置へ回転されるとき、減少し得る。好ましくは、角度は、実質的に90°から減少され得る。それゆえ、第1の蓋パネルは、ヒンジ式蓋が第1の開放位置にあるとき、ヒンジ式蓋の前壁に対して実質的に垂直とし得る。これは、第1の開放位置において、再閉鎖可能なフラップに張力を加えるのを支援することが分かっている。
【0024】
例えば、第1の蓋パネルは、第2の蓋パネルにヒンジ接続され得る(例えば折り目線によって)。この場合、第1の蓋パネルは、第1の開放位置では、第2の蓋パネルに対して実質的に垂直とし得、及び第1の蓋パネルは、蓋が閉鎖位置から第1の開放位置を越えて回転されるときには、第2の蓋パネルの方へ回転し得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、ヒンジ線は、内装袋体の上部後縁から、第1の蓋パネルの長さと実質的に同じ又はそれよりも短い距離で、内装袋体の上壁に位置決めされ得る。第1の蓋パネルの長さと、ヒンジ線と内装袋体の上部後縁との間の距離の比は、好ましくは、1〜3に含まれる。これは、開放位置における過度の張力に起因する内装袋体又は再閉鎖可能なフラップを損傷するリスクを制限しながら、開放位置から閉鎖位置への再閉鎖可能なフラップの動きを支援するために、適切な量の張力を提供することが分かっている。
【0026】
再閉鎖可能なフラップの閉鎖をさらに改善するために、第1の蓋パネルの長さ対ヒンジ線と内装袋体の上部後縁との間の距離の比は、少なくとも1.1、例えば少なくとも1.2、例えば少なくとも1.3、例えば少なくとも1.4とし得る。
【0027】
内装袋体又は再閉鎖可能なフラップを損傷するリスクをさらに低下させるために、第1の蓋パネルの長さ対ヒンジ線と内装袋体の上部後縁との間の距離の比は、2.5以下、例えば2.2以下、例えば2以下、例えば1.8以下とし得る。
【0028】
好ましくは、再閉鎖可能なフラップの一部分は、ヒンジ式蓋が第1の開放位置にあるときに、ヒンジ線とヒンジ式蓋との間で、張力が加えられて実質的に平らな構成に保持される。再閉鎖可能なフラップの実質的に平らな部分の長さは、ヒンジ式蓋が第1の開放位置から第2の開放位置へ回転されるとき、増加され得る。第2の開放位置における再閉鎖可能なフラップの実質的に平らな部分の長さ対第1の開放位置における再閉鎖可能なフラップの実質的に平らな部分の長さの比は、少なくとも1.5、例えば少なくとも2、及び例えば少なくとも2.5とし得る。これは、内装袋体の内容物へのアクセシビリティを高めることが分かっている。
【0029】
再閉鎖可能なフラップの実質的に平らな部分は、再閉鎖可能なフラップの蓋取り付け部分に隣接し、且つそれを含み得る。この配置構成は、さらに、再閉鎖可能なフラップの再位置決めの改善に寄与することが分かっている。
【0030】
再閉鎖可能なフラップの張力が加えられて平らな構成の長さは、第2の開放位置における、再閉鎖可能なフラップに沿って測定された、再閉鎖可能なフラップヒンジ線と再閉鎖可能なフラップの自由端部との間の距離の少なくとも50%とし得る。これは、内装袋体の内容物へのアクセスをさらに高めることが分かっている。
【0031】
再閉鎖可能なフラップの張力が加えられて平らな構成の長さは、第2の開放位置における、再閉鎖可能なフラップに沿って測定された、再閉鎖可能なフラップヒンジ線と再閉鎖可能なフラップの自由端部との間の距離の80%以下とし得る。張力が加えられて平らな構成の長さをこの値に制限することによって、完全な開放位置において内装袋体を引き裂くリスクが軽減される。これは、特に、アクセス用開口が、内装袋体にアクセス用開口を覆うフラップを規定する切断線を含むとき、真実である。
【0032】
容器が、従来の喫煙物品容器の寸法と同様の寸法を有するとき、再閉鎖可能なフラップの張力が加えられて平らな構成の長さは、少なくとも約10mm、例えば少なくとも約12mmとし得る。張力が加えられて平らな構成の最小長さは、第1の蓋パネルと接触する再閉鎖可能なフラップの長さに対応し得、少なくとも約6mmとし得る;これは、最小糊付け領域に対応し得る。第2の開放位置では、再閉鎖可能なフラップの張力が加えられて平らな構成の長さは、少なくとも約20mm、例えば少なくとも約25mm、例えば少なくとも約30mm、例えば少なくとも約35mmとし得る。
【0033】
本発明の第2の態様によれば、消費財を取り出すことができるアクセス用開口を含む、消費財の内装袋体を提供するステップであって、アクセス用開口は、内装袋体に対してヒンジ線の周りで可動である再閉鎖可能なフラップよって覆われているステップ;ブランクを提供し、且つそれを内装袋体の周りで折り曲げて、ヒンジ式蓋を備える外装箱体を形成して、蓋が閉鎖位置にあるとき、蓋の下部前縁が箱前壁の自由縁に当接するようにするステップ;ヒンジ式蓋が開放位置にあるとき、蓋下部前縁とヒンジ線との間の直線に沿って測定された第1の距離と、ヒンジ線とその自由端部との間の、再閉鎖可能なフラップに沿った第2の距離の比率が、70%〜100%に含まれるように、ヒンジ式蓋に再閉鎖可能なフラップの自由端部を取り付けるステップを含む、消費財用の容器の形成方法を提供する。
【0034】
本発明の第3の態様によれば、箱と、開放位置と閉鎖位置との間で回転可能なヒンジ式蓋とを含む外装箱体であって、ヒンジ式蓋は、第1の蓋パネル及び第2の蓋パネルを含み、第1の蓋パネルは、開放位置と閉鎖位置との間で蓋が動いている間、第2の蓋パネルに対して可動である、外装箱体;消費財を取り出すことができるアクセス用開口を含む、外装箱体内にある、消費財の内装袋体;及び内装袋体に対してヒンジ線の周りで可動であり且つアクセス用開口を覆うように配置された再閉鎖可能なフラップであって、再閉鎖可能なフラップの一部分は第1の蓋パネルに取り付けられている、再閉鎖可能なフラップを含む、消費財用の容器であって;第1の蓋パネルは、蓋上壁が箱後壁に対して実質的に垂直である第1の開放位置にヒンジ式蓋があるとき、蓋前壁に対して実質的に垂直である、消費財用の容器が提供される。
【0035】
これにより、蓋が開放位置にあるとき、再閉鎖可能なフラップのいかなる弛みの発生する可能性も最小限にする。好都合なことに、これは、開放位置から閉鎖位置の方へのヒンジ式蓋の動きを支援し得る。さらに、ヒンジ式蓋が開放位置から閉鎖位置へ動かされるときの、内装袋体に対する再閉鎖可能なフラップの位置決めを改善し得る。特に、内装袋体の上壁に沿った再閉鎖可能なフラップの位置決めを改善し、効果的なシールが確実に生じるようにし、且つ消費財の保存を支援し得る。再閉鎖可能なフラップの実質的に平らな部分は、内装袋体の内容物へのアクセスを簡単にすることに寄与することが分かっている。
【0036】
いくつかの実施形態では、ヒンジ線は、内装袋体の上部後縁から、再閉鎖可能なフラップの蓋取り付け部分の長さと実質的に同じ又はそれよりも短い距離で、内装袋体の上壁に位置決めされ得る。好ましくは、再閉鎖可能なフラップの蓋取り付け部分の長さ対ヒンジ線と内装袋体の上部後縁との間の距離の比は、1〜3に含まれる。これは、開放位置における過度の張力に起因する内装袋体又は再閉鎖可能なフラップを損傷するリスクを限定しながら、開放位置から閉鎖位置への再閉鎖可能なフラップの動きを支援するように、適切な量の張力を提供する。
【0037】
再閉鎖可能なフラップの再位置決めをさらに改善するために、再閉鎖可能なフラップの蓋取り付け部分の長さ対ヒンジ線と内装袋体の上部後縁との間の距離の比は、少なくとも1.1、例えば少なくとも1.2、例えば少なくとも1.3、例えば少なくとも1.4とし得る。
【0038】
内装袋体又は再閉鎖可能なフラップを損傷するリスクをさらに低下するために、再閉鎖可能なフラップの蓋取り付け部分の長さ対ヒンジ線と内装袋体の上部後縁との間の距離の比は、2.5以下、例えば2.2以下、例えば2、例えば1.8以下とし得る。
【0039】
本発明の第4の態様によれば、消費財を取り出すことができるアクセス用開口を含む、消費財の内装袋体を提供するステップであって、アクセス用開口は、内装袋体に対してヒンジ線の周りで可動である再閉鎖可能なフラップよって覆われているステップ;ブランクを提供し、且つそれを内装袋体の周りで折り曲げて、ヒンジ式蓋を備える外装箱体を形成して、容器が使用されているときに、第1の蓋パネルが第2の蓋パネルに対して動くことができるようにするステップ;第1の蓋パネルに再閉鎖可能なフラップの自由端部を取り付けて、ヒンジ式蓋が第1の開放位置にあるときに第1の蓋パネルが蓋前壁に対して実質的に垂直になるようにし、そこで、蓋上壁は、箱後壁に対して実質的に垂直に配置されるステップを含む、消費財用の容器の形成方法が提供される。
【0040】
本発明の第5の態様によれば、開放位置と閉鎖位置との間で回転可能なヒンジ式蓋を含む外装箱体;消費財を取り出すことができるアクセス用開口を含む、外装箱体内にある、消費財の内装袋体であって、アクセス用開口は、再閉鎖可能なフラップよって覆われ、再閉鎖可能なフラップはヒンジ式蓋に取り付けられて、ヒンジ式蓋が開放位置と閉鎖位置との間で動くとき、再閉鎖可能なフラップの一部分が、ヒンジ式蓋の平面的な壁に対して実質的に同一平面上にあるようにする、内装袋体;及び平面的な壁と同一平面上にある再閉鎖可能なフラップの部分に提供される印を含む、消費財用の容器が提供されている。
【0041】
再閉鎖可能なフラップは、ヒンジ式蓋の平面的な壁によって、平らなすなわち平面構成に維持され得る。再閉鎖可能なフラップのこの位置に印を提供することによって、全く歪みがなく、印を表示することが可能になり、そうでなければ、曲面すなわち非平面によって歪みが導入され得る。そのような歪みは、印に望ましくない視覚的効果を生じ得、これは、本配置構成によって回避される。
【0042】
「印(Indicium)」は、語「印(indicia)」の単数形であり、及び本明細書では、情報又は装飾の表示を提供する組み込みデザイン要素を指すために使用される。印は、再閉鎖可能なフラップに、その上に、その内に又はそれと一緒に設けられる印刷又はエンボス加工されたデザイン要素である。印は、必要に応じ、シンボル、ロゴ、文字、数字、画像及び他のマークを含み得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、印は、再閉鎖可能なフラップに埋め込まれ得る。他の実施形態では、印は、再閉鎖可能なフラップの内表面又は外表面に設けられ得る。
【0044】
印は、印刷媒体によって、1つ以上の隆起によって、1つ以上の窪みによって、又はそれらの組み合わせによって提供され得る。印刷媒体は、インク、ワニス、ラッカー又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0045】
印が印刷媒体によって提供される場合、保護層が、印刷媒体を覆うように配置されて、そこから、内装袋体内にある消費財へコンパウンドが出ることを防止し得る。
【0046】
1つの配置構成では、印刷媒体は、ヒンジ式蓋が閉鎖位置にあるとき、アクセス用開口からオフセットした再閉鎖可能なフラップの位置に提供され得る。例えば、再閉鎖可能なフラップに枠が提供され得、そこに、再閉鎖可能なフラップが、閉鎖位置において、ヒンジ式蓋によってアクセス用開口の上に重なる。枠は、好ましくは、印刷媒体が欠如している再閉鎖可能なフラップの一部分を表し、及び幅約2mm〜5mmとし得る。それゆえ、枠は、印刷媒体がアクセス用開口の方へ進むのを阻止するために、印刷媒体が横断できない間隙を生じ得る。
【0047】
ヒンジ式蓋は、ヒンジ式蓋が開放位置と閉鎖位置との間で動く間、第2の蓋パネルに対して可動である第1の蓋パネルを含み得る。ヒンジ式蓋の平面的な壁は、第1の蓋パネルによって提供され得る。このようにして、再閉鎖可能なフラップは、第1の蓋パネルに対して位置決めされ得るため、開閉の最中、平面構成にもたらされ得る。さらに、再閉鎖可能なフラップは、第1の蓋パネルに取り付けられ得る。
【0048】
再閉鎖可能なフラップは、容器の単層壁部分である第1の蓋パネルに対して提供され得る。これにより、ヒンジ式蓋の構成を単純にし得、及び二重壁アセンブリの形成において使用される接着剤の必要性を低下させ得る。
【0049】
印は:テキスト、シンボル(例えばロゴ)、画像及びパターンのうちの少なくとも1つとし得る。再閉鎖可能なフラップの平面部分に印を提供することによって、歪み効果が好都合に回避される。再閉鎖可能なフラップは、自由に曲がることができる再閉鎖可能なフラップの部分を含む、再閉鎖可能なフラップの他の部分に印を含み得る。これらの印は、歪められている場合でも効果的に見ることができる、他のタイプのグラフィックを含み得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、再閉鎖可能なフラップの一部分は、ヒンジ式蓋が開放位置にあるとき、ヒンジ線とヒンジ式蓋との間で、張力が加えられて実質的に平らな構成に保持され得る。この実質的に平らな部分は、さらなる印を含み得る。再閉鎖可能なフラップの実質的に平らな部分にさらなる印を提供することによって、歪み効果は軽減される。
【0051】
ヒンジ式蓋は、第1の開放段階及び第2の開放段階があるように、再閉鎖可能なフラップに接続され得る。第1の開放段階では、ヒンジ式蓋は、再閉鎖可能なフラップの第1の部分を内装袋体から離れるように持ち上げるように動作可能であり、再閉鎖可能なフラップの二次元領域が、内装袋体の対応する二次元領域から、実質的に同時に分離されるようにする。第2の開放段階では、ヒンジ式蓋は、内装袋体から再閉鎖可能なフラップの第2の部分を剥がすように動作可能である。再閉鎖可能なフラップの二次元領域は印を含み得るため、第1の開放段階の間、見ることができる。
【0052】
本発明の第6の態様によれば、端部分に提供された印を含む、消費財用の容器において使用するための再閉鎖可能なフラップを提供する。印は、印刷媒体によって提供され得る。再閉鎖可能なフラップは保護層を含み得、保護層は、印刷媒体を覆うように配置されて、そこからコンパウンドが出ることを防止する。
【0053】
本発明の第7の態様によれば、消費財を取り出すことができるアクセス用開口を含む、消費財の内装袋体を提供するステップ;内装袋体のアクセス用開口を覆う再閉鎖可能なフラップを提供するステップであって、再閉鎖可能なフラップは印を含むステップ;ブランクを提供し、且つそれを内装袋体の周りで折り曲げて、ヒンジ式蓋を備える外装箱体を形成するステップ;及び再閉鎖可能なフラップをヒンジ式蓋に取り付けて、ヒンジ式蓋が開放位置と閉鎖位置との間で動くときに、再閉鎖可能なフラップの少なくとも一部分が、ヒンジ式蓋の平面的な壁と実質的に同一平面上にあるようにするステップを含む、消費財用の容器の形成方法が提供される。
【0054】
いくつかの実施形態では、再閉鎖可能なフラップをヒンジ式蓋に取り付けるステップは、第1の蓋パネルに再閉鎖可能なフラップを取り付けることを含み、及びブランクから外装箱体を形成するステップは、容器が使用されているときに、第1の蓋パネルが第2の蓋パネルに対して動くことができるように、ヒンジ式蓋を形成するステップを含む。
【0055】
本発明の第8の態様によれば、開放位置と閉鎖位置との間で回転可能なヒンジ式蓋を含む外装箱体;消費財を取り出すことができるアクセス用開口を含む、外装箱体内にある、消費財の内装袋体;アクセス用開口を覆うように配置され且つヒンジ式蓋に取り付けられた再閉鎖可能なフラップであって、それにより、ヒンジ式蓋が動く間に、アクセス用開口に対して動く再閉鎖可能なフラップを含む、消費財用の容器であって;再閉鎖可能なフラップは、蓋が閉鎖位置にあるときは見えず、及び閉鎖位置から開放位置の方へヒンジ式蓋が動く間、再閉鎖可能なフラップがアクセス用開口の周縁を覆う中間位置において、見えるようになる印をつけられている、消費財用の容器が提供される。
【0056】
これは、消費者が容器を開けるときに見えるようになるが、内容物が大気条件に曝される前に、消費者とのコミュニケーションをとるための空間を増やす。
【0057】
再閉鎖可能なフラップはヒンジ式蓋に取り付けられ得、ヒンジ式蓋が開放位置と閉鎖位置との間で動くときに、再閉鎖可能なフラップの一部分が、ヒンジ式蓋の平面的な壁と実質的に同一平面上にあるようにする。好ましくは、再閉鎖可能なフラップの同一平面上にある部分は、印の少なくとも一部分を含む。
【0058】
本発明の第9の態様によれば、消費財を取り出すことができるアクセス用開口を含む、消費財の内装袋体を提供するステップ;再閉鎖可能なフラップに印を提供し、及びそれを、内装袋体のアクセス用開口を覆うように配置するステップ;ブランクを提供し、且つそれを内装袋体の周りで折り曲げて、ヒンジ式蓋を備える外装箱体を形成するステップ;及びヒンジ式蓋に再閉鎖可能なフラップを取り付けて、蓋が閉鎖位置にあるとき、印が見えないようにし、及び閉鎖位置から開放位置の方へヒンジ式蓋が動く間、再閉鎖可能なフラップがアクセス用開口の全周縁を覆う中間位置において、印が見えるようになるようにするステップを含む、消費財用の容器の形成方法が提供される。
【0059】
方法は、アクセス用開口に対して、内装袋体に再閉鎖可能なフラップを位置決めして、印の少なくとも一部分が、アクセス用開口の周縁の外部にあるようにする、追加的なステップを含み得る。
【0060】
本発明の第10の態様は、消費財の内装袋体を収納する、ヒンジ式蓋を備える外装箱体を有する、喫煙物品などの消費財用の容器に関する。内装袋体は、消費財を取り出すことができ且つ再閉鎖可能なフラップによって覆われるアクセス用開口が設けられている。再閉鎖可能なフラップは、蓋の開放位置と閉鎖位置との間で蓋が回転している間、第2の蓋パネルに対して相対的に可動である第1の蓋パネルに取り付けられている。開放位置と閉鎖位置との間で蓋が動いている間、第2の蓋パネルに対して相対的に可動である第1の蓋パネルを提供すること、及び再閉鎖可能なフラップを第1の可動パネルに取り付けることによって、容器の寿命を通じて、再閉鎖可能なフラップによってアクセス用開口を閉鎖する信頼性が高められる。
【0061】
再閉鎖可能なフラップ及び第1の蓋パネルは、ヒンジ式蓋に対する付勢力を生成するように配置され得る。付勢力は、開放位置と閉鎖位置との間の蓋の動きを支持するように又はそれに抵抗するように、ある意味では又は両方の意味で、生成され得る。付勢力は、最初は蓋の動きに対抗し、それに続いて蓋の動きを支持するように、生成され得る。
【0062】
再閉鎖可能なフラップ及び可動パネルは、蓋が閉鎖位置から開放位置の方へ動かされるときに、開放位置の方へ付勢力を生成するように配置され得る。再閉鎖可能なフラップ及び可動パネルを、蓋を開放する間に、そのような付勢力を生成するように配置することによって、蓋の開放は容易にされる。
【0063】
再閉鎖可能なフラップ及び可動パネルは、蓋が閉鎖位置から開放位置の方へ動かされるときに、閉鎖位置の方へ付勢力を生成するように配置され得る。再閉鎖可能なフラップ及び可動パネルを、蓋を開放する間に、そのような付勢力を生成するように配置することによって、特に容器がバッグ又はポケット内に保持されているときに、偶発的な蓋の開放が防止される。
【0064】
再閉鎖可能なフラップ及び可動パネルは、蓋が開放位置から閉鎖位置の方へ動かされるときに、閉鎖位置の方へ付勢力を生成するように配置され得る。再閉鎖可能なフラップ及び可動パネルを、蓋を閉鎖する間に、閉鎖位置の方へ付勢力を生成するように配置することによって、蓋の閉鎖は簡単にされる。
【0065】
再閉鎖可能なフラップ及び可動パネルは、蓋が開放位置から閉鎖位置の方へ動かされるときに、開放位置の方へ付勢力を生成するように配置され得る。再閉鎖可能なフラップ及び可動パネルを、そのような付勢力を生成するように配置することによって、ユーザは、蓋を閉鎖するために追加的な力を加える必要がある。その結果、ユーザは、蓋がしっかりと閉鎖されていることを再確認する。
【0066】
いくつかの実施形態では、第1の蓋パネルは、回転軸の周りで、第2の蓋パネルに関して回転可能であり、その場合、付勢力は、レバー効果によって生成され得る。付勢力は、蓋の開放及び/又は蓋の閉鎖を支援し得る。その代わりに、又はそれに加えて、付勢力は、偶発的な蓋の開放及び/又は蓋の閉鎖を防止し得る。
【0067】
例えば、第1の蓋パネルは、第2の蓋パネルにヒンジ接続され得る(例えば折り目線によって)。特に好ましい例では、回転可能パネルの、第1の蓋パネルの回転軸に対向し得る側の縁は、開放位置と閉鎖位置との間の蓋の動きの一部の間、内装袋体と回動接触(pivoting contact)している。回動接触は、蓋の閉鎖位置と中間の位置との間で発生し、その後、回動接触しなくなる。好ましくは、アクセス用開口は、中間位置において、再閉鎖可能なフラップによって覆われる。
【0068】
そのような構成では、回転可能パネル及び再閉鎖可能なフラップは、最初の少ししか開いていない(few degrees of opening)蓋の開放域に対置し、それにより、特に容器がバッグ又はポケット内にあるときの、偶発的な蓋の開放を防止する。開放位置の方への蓋のさらなる回転は、回転可能パネルを内装袋体と回動接触させて、旋回する縁の周りで旋回させる。その結果、回転可能パネルは、再閉鎖可能なフラップを内装袋体から離すように局所的に引っ張り、それにより、再閉鎖可能なフラップを内装袋体から引き離すために必要な力を減少させる。
【0069】
回転可能パネルは、再閉鎖可能なフラップを開放位置に達するように延在させ、及び蓋が閉鎖する間、再閉鎖可能なフラップに張力を加え、それにより、再閉鎖可能なフラップの内装袋体に対する正確な再位置決めを保証する。蓋が閉鎖する間、回転可能パネルの旋回する縁は、ストップモーション位置において内装袋体と接触する。追加的な力を加えることによって、回転可能パネルは、ストップモーション位置に打ち勝ち、及び追加的な力を必要とせずに、旋回する縁の周りで蓋の閉鎖位置まで旋回する。それゆえ、ユーザは、この触覚によるフィードバック及びスナップ嵌め効果によって、容器がしっかりと閉鎖されることを再確認する。
【0070】
第1の蓋パネルは、その回転軸から対向する縁まで測定された、少なくとも6mm、例えば少なくとも7mmの長さを有し得る。これは、特に永久接着剤をその目的のために使用するときに、再閉鎖可能なフラップの第1の蓋パネルへの取り付けを支援する。
【0071】
第1の蓋パネルは、その回転軸から対向する縁まで測定された、12mm以下、例えば10mm以下、例えば約9mmの長さを有し得る。第1の蓋パネルの長さを制限することによって、蓋の開閉の最中にパネルを損傷させるリスク(例えば曲げることによって)が低下され、それにより、材料の選択オプションを広げる。本発明の他の態様からいくつかの特徴を追加することによって、蓋を開ける最中に、第1の蓋パネルを損傷するリスクを高めることなく、第1の蓋パネルの長さを長くすることが可能である。
【0072】
いくつかの実施形態では、可動パネルの相対的な動きは回転である。好ましい実施形態では、第1の蓋パネルは、蓋の回転軸に対して平行な軸の周りで回転する。しかし、他の実施形態では、可動パネルの相対的な動きは、例えば、内装袋体に対して実質的に垂直な方向での平行移動である。さらなる実施形態では、可動パネルの相対的な動きは、回転と平行移動の組み合わせである。
【0073】
いくつかの実施形態では、第1の蓋パネルは、最初は、第2の蓋パネルに対して固定され得る。第1及び第2の蓋パネルを最初は相対的に固定することによって、第1の蓋パネルは、製造中、第2の蓋パネルに対して相対的に可動ではなく、及びひとたび1つ以上の壊れやすい接続部が破断されたら、可動となるにすぎず、破断は、再閉鎖可能なフラップが第1の蓋パネルに取り付けられているため、容器が初めて開放されるときに発生する。これにより、製造中の第1の蓋パネルへの再閉鎖可能なフラップの取り付けを容易にし、及び機械が詰まる可能性を防止する。
【0074】
例えば、第1の蓋パネルは、壊れやすい接続部が壊された後、第2の蓋パネルに対して相対的に可動とし得る。特に好ましい一例では、第1の蓋パネルは、1つ以上の壊れやすい接続部によって第3の蓋パネルに接続される。
【0075】
1つ以上の壊れやすい又は破断しやすい接続部は、異なる方法で形成され得る。例えば、第1及び第3の蓋パネルは、連続的又は不連続とし得る弱化線によって接続され得る。いくつかの例では、第1及び第3の蓋パネルは、1列のミシン目によって接続される。他の例では、第1及び第3の蓋パネルは、好適な深さのスコアラインによって接続される。例えば、スコアラインの深さは、第1及び第3の蓋パネルの厚さの約80%、例えば第1及び第3の蓋パネルの厚さの約90%とし得る。さらに別の例では、第1の蓋パネルは、第3の蓋パネルから部分的に打ち抜かれ、1つ以上の接続用ノッチを残す。
【0076】
好ましい実施形態では、閉鎖位置では、再閉鎖可能なフラップ及び内装袋体は、結合領域において、アクセス用開口の周縁で、互いに隣あって設けられ、結合領域は、再封止可能な接着剤を有して、内装袋体と再閉鎖可能なフラップを剥離可能に付着する。
【0077】
本発明の第11の態様は、本発明の容器の外装箱体を形成するためのブランクに関する。ブランクは、箱部分及び蓋部分を有し、蓋部分は、第1、第2及び第3のパネルを有する。第1のパネルは、第2のパネルにヒンジ接続され、且つ又は、1つ以上の壊れやすい接続部によって第3のパネルに接続される。第1のパネルと第2のパネルとの間にヒンジ式接続、及び第1のパネルと第3のパネルとの間に1つ以上の壊れやすい接続部を提供することによって、第1のパネルは、第3のパネルとの1つ以上の接続部を壊すことによって、動かされ得、及び第2のパネルに対して回転可能になる。これにより、製造中の第1の蓋パネルへの再閉鎖可能なフラップの取り付けを簡単にし、及び機械が詰まる可能性を防止する。
【0078】
本発明の第12の態様は、本発明の容器の外装箱体を形成するためのブランクに関する。ブランクは、箱部分及び蓋部分を有し、蓋部分は、第1、第2及び第3のパネルを有する。第2のパネルは、第1及び第3のパネルに接続され、第1のパネルは、第2及び第3のパネルによって取り囲まれている。
【0079】
第13の態様によれば、本発明は又、消費財用の容器の形成方法を提供する。方法は、消費財を取り出すことができるアクセス用開口を含む消費財の内装袋体を提供するステップであって、アクセス用開口は、再閉鎖可能なフラップによって覆われているステップ;ブランクを提供し、且つそれを内装袋体の周りで折り曲げて、ヒンジ式蓋を備える外装箱体を形成するステップ;及び再閉鎖可能なフラップをヒンジ式蓋の第1の蓋パネルに取り付けるステップを含む。ブランクから外装箱体を形成するステップは、容器が使用されているときに、第1の蓋パネルが第2の蓋パネルに対して動くことができるように、ヒンジ式蓋を形成するステップを含む。
【0080】
いくつかの実施形態では、ヒンジ式蓋を形成するステップは、第1の蓋パネルを任意の他の蓋パネルに固定するために、永久接着剤を塗布しないことを含む。第1の蓋パネルを任意の他の蓋パネルに固定するために永久接着剤を提供しないことによって、第1の蓋パネルは、第2の蓋パネルに対して可動である。
【0081】
いくつかの実施形態では、ヒンジ式蓋を形成するステップは、第1及び第2の蓋パネルを永久的に接着することなく、第2の蓋パネルに対して第1の蓋パネルを折ることを含む。換言すると、第1の蓋パネルは第2の蓋パネルに対して折られ得るが、第1の蓋パネルと第2の蓋パネルとの間に永久接着剤は提供されない。
【0082】
本発明の第14の態様によれば、開放位置と閉鎖位置との間で回転可能なヒンジ式蓋を含む外装箱体;消費財を取り出すことができるアクセス用開口を含む、外装箱体内にある、消費財の内装袋体であって、アクセス用開口は、再閉鎖可能なフラップによって覆われている内装袋体;を含む、消費財用の容器が提供され、ここで、ヒンジ式蓋は、第1の開放段階及び第2の開放段階があるように、再閉鎖可能なフラップに接続されており、及び第1の開放段階では、再閉鎖可能なフラップの二次元領域が、実質的に同時に、内装袋体の対応する二次元領域から分離されるように、ヒンジ式蓋は、再閉鎖可能なフラップの第1の部分を内装袋体から離れるように持ち上げるように動作可能であり、及び第2の開放段階では、ヒンジ式蓋は、内装袋体から再閉鎖可能なフラップの第2の部分を剥がすように動作可能である。
【0083】
好ましくは、ヒンジ式蓋は、第1の蓋パネル及び第2の蓋パネルを含み、第1の蓋パネルは第2の蓋パネルに対して相対的に可動である。再閉鎖可能なフラップは第1の蓋パネルに取り付けられ得る。
【0084】
第1の開放段階では、再閉鎖可能なフラップの二次元領域が、実質的に同時に、内装袋体の対応する二次元領域から分離されるように、再閉鎖可能なフラップは、第1の蓋パネルと一緒に内装袋体から離れるように旋回するように配置され得る。
【0085】
第2の開放段階では、ヒンジ式蓋は、再閉鎖可能なフラップの第2の部分を内装袋体から剥がすために、再閉鎖可能なフラップに張力を加えるように配置され得る。しかしながら、第1の開放段階では、再閉鎖可能なフラップに対して実質的に張力は加えられないとし得る。
【0086】
本発明の第15の態様によれば、開放位置と閉鎖位置との間で回転可能なヒンジ式蓋を含む外装箱体;消費財を取り出すことができるアクセス用開口を含む、外装箱体内にある、消費財の内装袋体であって、アクセス用開口は、再閉鎖可能なフラップによって覆われている、内装袋体;を含む、消費財用の容器が提供され、ここで、ヒンジ式蓋は、第1の閉鎖段階及び第2の閉鎖段階があるように、再閉鎖可能なフラップに接続されており、及び第1の閉鎖段階では、ヒンジ式蓋は、再閉鎖可能なフラップの第2の部分を内装袋体上へと転がすように動作可能であり、及び第2の閉鎖段階では、再閉鎖可能なフラップの二次元領域が、実質的に同時に、内装袋体の対応する二次元領域に接触するように、ヒンジ式蓋は、再閉鎖可能なフラップの第1の部分を内装袋体上へと下げるように動作可能である。
【0087】
好ましくは、ヒンジ式蓋は、第1の蓋パネル及び第2の蓋パネルを含み、第1の蓋パネルは第2の蓋パネルに対して相対的に可動である。再閉鎖可能なフラップは第1の蓋パネルに取り付けられ得る。
【0088】
第2の閉鎖段階では、再閉鎖可能なフラップの二次元領域が、実質的に同時に、内装袋体の対応する二次元領域と接触するように、再閉鎖可能なフラップは、第1の蓋パネルと一緒に内装袋体の方へ旋回するように配置され得る。
【0089】
第1の閉鎖段階では、ヒンジ式蓋は、再閉鎖可能なフラップの第2の部分を内装袋体上側で転がすために、再閉鎖可能なフラップに張力を加えるように配置され得る。しかしながら、第2の閉鎖段階では、再閉鎖可能なフラップに対して実質的に張力は加えられないとし得る。
【0090】
本発明の第16の態様によれば、消費財用の容器を開放する方法が提供され、ここでは、容器は、開放位置と閉鎖位置との間で回転可能なヒンジ式蓋を含む外装箱体と、消費財を取り出すことができるアクセス用開口を含む、外装箱体内にある、消費財の内装袋体であって、アクセス用開口は、ヒンジ式蓋に接続される再閉鎖可能なフラップによって覆われている、内装袋体とを含み、方法は:再閉鎖可能なフラップの二次元領域が、実質的に同時に、内装袋体の対応する二次元領域から分離されるように、ヒンジ式蓋が再閉鎖可能なフラップの第1の部分を内装袋体から離れるように持ち上げる、第1の開放段階;及びヒンジ式蓋が再閉鎖可能なフラップの第2の部分を内装袋体から剥がす、第2の開放段階を含む。
【0091】
本発明の第17の態様によれば、消費財用の容器を閉鎖する方法が提供され、ここでは、容器は、開放位置と閉鎖位置との間で回転可能なヒンジ式蓋を含む外装箱体と、消費財を取り出すことができるアクセス用開口を含む、外装箱体内にある、消費財の内装袋体であって、アクセス用開口は、ヒンジ式蓋に接続される再閉鎖可能なフラップによって覆われている、内装袋体とを含み、方法は:ヒンジ式蓋が再閉鎖可能なフラップの第2の部分を内装袋体上へと転がす、第1の閉鎖段階;及び再閉鎖可能なフラップの二次元領域が、実質的に同時に、内装袋体の対応する二次元領域に接触するように、ヒンジ式蓋が再閉鎖可能なフラップの第1の部分を内装袋体上へと下げる、第2の閉鎖段階を含む。
【0092】
本発明の第18の態様によれば、箱と、開放位置と閉鎖位置との間で回転可能なヒンジ式蓋とを含む外装箱体であって、ヒンジ式蓋は、第1の蓋パネル及び第2の蓋パネルを含み、第1の蓋パネルは、ヒンジ式蓋が開放位置と閉鎖位置との間で動く間、第2の蓋パネルに対して可動である、外装箱体;消費財を取り出すことができ且つ内装袋体の上壁及び前壁の少なくとも一部分に設けられているアクセス用開口を含む、箱内にある、消費財の内装袋体;及びアクセス用開口を覆うように配置され且つ第1の蓋パネルに取り付けられた再閉鎖可能なフラップを含む、消費財用の容器であって;第1の蓋パネルの長さ対内装袋体の上部前縁と箱の上部前縁との間の距離の比が、少なくとも0.3である、消費財用の容器が提供される。
【0093】
このようにして、第1の蓋パネルは、ヒンジ式蓋が閉鎖されるとき、上面に軽くかすり得る。これにより、再閉鎖可能なフラップへの取り付けへの正しい位置となることを保証するように、及び外装箱体を形成する最中に機械が詰まるリスクを軽減するように、第1の蓋パネルの動きを制御し得る。特に、流動性接着剤が使用されるとき、第1の蓋パネルと上面との間の接触により、第1の蓋パネルが、糊付け領域から流動性接着剤を拭き取るのを防止する。
【0094】
閉鎖動作の最中、第1の蓋パネルは、再閉鎖可能なフラップの上面に軽くかすり得、その後、内装袋体の前面に軽くかすり得る。これは、時間的に別々の、2つの別個の接触を表し得る。あるいは、第1の蓋パネルと再閉鎖可能なフラップとの間に連続的な接触があってもよく、これは、上面での軽いかすり接触及び前面での軽いかすり接触を含む。
【0095】
好ましくは、ヒンジ式蓋が開放位置から閉鎖位置の方へ動かされるときに、第1の蓋パネルは、再閉鎖可能なフラップの上部前縁と接触するように構成される。
【0096】
いくつかの実施形態では、再閉鎖可能なフラップを第1の蓋パネルに取り付ける前に、ヒンジ式蓋が開放位置から閉鎖位置の方へ動かされるときに、第1の蓋パネルは、内装袋体の上面とも接触するように構成される。好ましくは、ヒンジ式蓋が開放位置から閉鎖位置の方へ動かされるときに、第1の蓋パネルは、内装袋体の上部前縁と接触するように構成される。
【0097】
本明細書では、上部前縁は、一般的に、上面の一部であるとみなされる。
【0098】
好ましくは、開放位置と閉鎖位置との間で蓋が動いている間、第1の蓋パネルは、回転軸の周りで第2の蓋パネルに対して回転する。好ましい実施形態では、第1の蓋パネルは、第2の蓋パネルにヒンジ接続される。
【0099】
第1の蓋パネルと上面との間の接触によって、好ましくは、第1の蓋パネルを第2の蓋パネルの方へ回転させる。これは、製造中に、第1の蓋パネルが第2の蓋パネルから離れるように、望ましくない構成へと回転するリスクを低下させ得る。
【0100】
いくつかの実施形態では、閉鎖位置では、再閉鎖可能なフラップ及び内装袋体は、結合領域においてアクセス用開口の周縁の辺りで互いに隣に提供され、結合領域は、内装袋体と再閉鎖可能なフラップを剥離可能に付着するように再封止可能な接着剤を有する。これは、望ましくない「蓋のスマイリング(lid smiling)」効果を軽減するのに役立ち、それにより、ヒンジ式蓋は、閉鎖位置においてわずかに開放している。
【0101】
第1の蓋パネルは、第1の蓋パネルへの再閉鎖可能なフラップの取り付け後、開放位置と閉鎖位置との間で蓋が動いている間、内装袋体と回動接触(pivotally contact)するように構成された縁を含み得る。
【0102】
0.5以下の、第1の蓋パネルの長さ対内装袋体の上部前縁と箱の上部前縁との間の距離の比を提供することによって、いずれの望ましくない蓋のスマイリングも軽減することが可能である。この比は、起こり得るいずれの蓋のスマイリングもさらに軽減するためには、0.45以下、例えば0.40以下とし得る。
【0103】
少なくとも0.3、例えば少なくとも0.35の、第1の蓋パネルの長さ対内装袋体の上部前縁と箱の上部前縁との間の距離の比を提供することによって、製造中の第1の蓋パネルの動きはさらに制御され、且つ機械が詰まるリスクをさらに低下させる。
【0104】
接着剤は、再閉鎖可能なフラップを第1の蓋パネルに取り付けるために提供され得る。接着剤は、初めは液状形態としてもよく、及び再閉鎖可能なフラップ上に提供され得る。本配置構成は、好都合なことに、第1の蓋パネルが、液状接着剤を再閉鎖可能なフラップから一掃する望ましくない構成へと動く可能性を低下させる。これは、第1に、再閉鎖可能なフラップと第1の蓋パネルとの間に効果的な接着が生じ得る可能性を低下させるため、及び第2に、液状接着剤を容器の他の面上に向けるため、望ましくない。
【0105】
本発明の第19の態様によれば、本発明の容器の外装箱体を形成するためのブランクが提供される。ブランクは、箱部分及び蓋部分を含み、蓋部分は第1のパネルを含み、第1のパネルは第2のパネルにヒンジ接続され、第1のパネルの幅対第2のパネルの幅の比は、0.5〜1.0に含まれている。そのような比は、再閉鎖可能なフラップの上面が一貫して軽くかするようにすることに寄与すること、且つまた、その再閉鎖可能なフラップの取り付けが改善されることが分かっている。
【0106】
好ましくは、この比は、少なくとも0.6、例えば少なくとも0.7、例えば少なくとも0.8である。これらの値は、さらに、先の効果に寄与する。
【0107】
第1のパネルの長さと第2のパネルの長さの比は、0.5以下、例えば0.45以下、例えば0.40以下とし得る。これは、起こり得るいずれの蓋のスマイリングも軽減する。
【0108】
第1のパネルの長さと第2のパネルの長さの比は、少なくとも0.3、例えば少なくとも0.35とし得る。これは、製造中の第1の蓋パネルの動きの制御を支援し、及び機械が詰まるリスクを低下させる。
【0109】
いくつかの実施形態では、蓋部分は、さらに、箱部分にヒンジ接続される第3のパネルを含む。第1のパネルの長さと第3のパネルの長さの比は、2以下、例えば1.75以下、例えば1.5以下とし得る。これらの値は、起こり得るいずれの蓋のスマイリングも軽減するのに寄与する。
【0110】
第1のパネルの長さと第3のパネルの長さの比は、少なくとも1.2、例えば少なくとも1.25、例えば少なくとも1.3とし得る。これは、製造中の第1の蓋パネルの動きの制御を支援し、及び機械が詰まるリスクを低下させる。
【0111】
本発明の第20の態様によれば、消費財を取り出すことができるアクセス用開口を含む、消費財の内装袋体を提供するステップであって、アクセス用開口は、再閉鎖可能なフラップよって覆われているステップ;ブランクを提供し、且つそれを内装袋体の周りで折り曲げて、ヒンジ式蓋を備える外装箱体を形成し、且つ容器が使用されているときに第1の蓋パネルが第2の蓋パネルに対して動くことができるようにヒンジ式蓋を形成するステップ;例えば、ブランクを折り曲げるステップの間又はその後に、第1の蓋パネルが再閉鎖可能なフラップの上面と接触するように、第2の蓋パネルを再閉鎖可能なフラップの方へ動かすステップ;及び再閉鎖可能なフラップを第1の蓋パネルに取り付けるステップを含む、消費財用の容器の形成方法が提供される。
【0112】
本発明の第21の態様によれば、開放位置と閉鎖位置との間で回転可能なヒンジ式蓋を含む外装箱体であって、ヒンジ式蓋は、第1の蓋パネル及び第2の蓋パネルを含み、第1の蓋パネルは、開放位置と閉鎖位置との間で蓋が動く間、第2の蓋パネルに対して可動である、外装箱体;消費財を取り出すことができるアクセス用開口を含む、外装箱体内にある、消費財の内装袋体;及びアクセス用開口を覆うように配置された再閉鎖可能なフラップであって、閉鎖位置では、再閉鎖可能なフラップの内表面が、アクセス用開口の周縁に延在する内装袋体の外表面との重なり領域を形成し、重なり領域は非接着領域を含む、再閉鎖可能なフラップを含む、消費財用の容器であって;再閉鎖可能なフラップの外表面は、非接着領域に対向して設けられた取り付け領域において、第1の蓋パネルに取り付けられ;非接着領域の表面は、取り付け領域の表面と少なくとも同じサイズである、消費財用の容器が提供される。
【0113】
再閉鎖可能なフラップの外表面を、非接着領域に対向する第1の蓋パネルに取り付けること、及び取り付け領域の表面と少なくとも同じサイズである非接着領域の表面を提供することによって、蓋が動く間の、第2の蓋パネルに対する第1の蓋パネルの相対的な動きが容易にされる。これにより、容器の寿命を通じて蓋の開閉が簡単にされ、これは、特に容器を最初に開けるときに顕著である。
【0114】
重なり領域にある非接着領域の面又はサイズは、取り付け領域の面又はサイズと実質的に同じであることが好都合であるが、好ましくは、非接着領域の面又はサイズは取り付け領域の面又はサイズよりも大きい。取り付け領域よりも大きい非接着領域を提供することによって、容器の正しい機能に関して、第1の蓋パネルへの再閉鎖可能なフラップの取り付けに関わる製造公差をあまり気に掛けなくてもよくなるため、製造が単純になる。
【0115】
非接着領域の面又はサイズが取り付け領域の面又はサイズよりも大きい実施形態では、非接着領域は、閉鎖位置では、取り付け領域から、例えば少なくとも1mmだけ、例えば少なくとも3mmだけ離れて、及び好ましくはアクセス用開口の方へ、延在し得る。閉鎖位置において、取り付け領域から離れてアクセス用開口の方へ延在する非接着領域を提供することによって、蓋が動く間の第2の蓋パネルに対する第1の蓋パネルの相対的な動きが、さらに容易になる。
【0116】
好ましい実施形態では、取り付け領域は、再閉鎖可能なフラップの自由端部に提供される。再閉鎖可能なフラップの自由端部に取り付け領域を提供することによって、パック構成が単純にされ、且つ再閉鎖可能なフラップの長さが最適にされる。
【0117】
いくつかの実施形態に関し、ヒンジ式蓋が閉鎖位置から開放位置へ動かされるとき、旋回する動き(pivoting movement)が、第1の蓋パネルの周りでもたらされ得、それにより、第1の蓋パネルは、旋回線に沿って内装袋体に対して旋回する。非接着領域は、好ましくは旋回線を含む。この領域において接着効果が全く欠如していることによって、再閉鎖可能なフラップが内装袋体に対して摺動できるようにするため、旋回する動きが簡単に発生し得るように促し得る。これは、内装袋体に加えられる応力を低下させ、及び、その結果、第1の蓋パネルの長さが、再閉鎖可能なフラップをそれに簡単に取り付け、且つパックの閉鎖力を調整するために選択され得る。
【0118】
実際、旋回線の位置は、再閉鎖可能なフラップが内装袋体に対して摺動し得るため、可動とし得る。好ましくは非接着領域は、旋回線の全ての位置に対して提供される。
【0119】
例えば、第1の蓋パネルは、第2の蓋パネルにヒンジ接続され得る(例えば折り目線によって)。特に好ましい例では、第1の蓋パネルの回転軸に対向し得る、回転可能パネルの縁は、開放位置と閉鎖位置との間での蓋の動きの一部の間じゅう、内装袋体と回動接触(pivoting contact)し得る。回動接触は、蓋の閉鎖位置と中間位置との間で発生し、その後、回動接触はなくなる。好ましくは、アクセス用開口は、中間位置において、再閉鎖可能なフラップによって覆われる。
【0120】
第1の蓋パネルは、その回転軸から対向する縁まで測定された、少なくとも6mm、例えば少なくとも7mm、例えば少なくとも8mmの長さを有し得る。これは、特に流体状態で塗布される永久接着剤をその目的のために使用するときに、第1の蓋パネルへの再閉鎖可能なフラップの取り付けに役立つ。
【0121】
第1の蓋パネルは、その回転軸から対向する縁まで測定された、15mm以下、例えば13mm以下、例えば約10又は11mmの長さを有し得る。第1の蓋パネルの長さを制限することによって、蓋の開閉の際にパネルを損傷させるリスク(例えば曲げることによって)が低下され、それにより、材料の選択オプションが広がる。
【0122】
重なり領域は、さらに、内装袋体の外表面を再閉鎖可能なフラップの内表面に剥離可能に付着するために接着領域を含み得る。閉鎖位置では、接着領域は、アクセス用開口の周縁の少なくとも一部分を含む。
【0123】
いくつかの実施形態では、閉鎖位置では、非接着領域はアクセス用開口までは延在せず、及び接着領域はアクセス用開口の全周縁に延在する。これにより、消費財に再閉鎖可能なシールをもたらし、これにより、タバコ製品の大気条件への曝露を制限することによって、特定の大気条件におけるタバコ製品の保存を改善し得る。
【0124】
他の実施形態では、閉鎖位置において、非接着領域は、アクセス用開口の周縁の一部分を含み得る。これにより、再閉鎖可能なフラップが閉鎖位置にあるときでも、外部環境と内装袋体の内部との間の酸素交換が可能にされるため、消費者向製品に通気性シールを提供する。これは、アクセス用開口の周縁の一部分を含む非接着領域が非接着性であるため、可能である。それゆえ、再閉鎖可能なフラップは、一般的に、非接着領域においては内装袋体に取り付けられない。再閉鎖可能なフラップ及び内装袋体は、接触又は密接に接触し得、及びそれら2つの間には微小な間隙があってもよく、それにより、内装袋体の内部と外部との間の流体連通を可能にし得る。これは、実際に、特定の大気条件におけるタバコ製品の保存を改善し得る。
【0125】
非接着領域は、好ましくは、アクセス用開口の縁から重なり領域の外部縁まで延在し得、そこに流体連通をもたらすようにする。
【0126】
一配置構成では、接着領域は、内装袋体の上壁の少なくとも一部分を含み得る。これは、内装袋体に対する再閉鎖可能なフラップの位置決めを改善することが分かっている。それに加えて又はその代わりに、接着領域は、内装袋体の前壁の一部分を含み得る。それゆえ、再閉鎖可能なフラップは、内装袋体の上部前縁を含む、内装袋体の上部前肩部に巻き付き、且つ内装袋体に接着し得る。これにより、蓋を閉鎖する最中の再閉鎖可能なフラップの位置決めを改善し得ることが分かっている。
【0127】
好ましくは、接着領域は、内装袋体の上部前縁から離れるように延在する前壁の一部分を含む。例えば、第1の接着領域は、内装袋体の上部前縁に対して実質的に垂直な方向において少なくとも5mmだけ内装袋体の上部前縁から離れるように延在し得る。
【0128】
いくつかの実施形態では、重なり領域は、第2の非接着領域を含み得、接着領域が第1の非接着領域と第2の非接着領域との間に位置する状態にある。
【0129】
再閉鎖可能なフラップは、内装袋体に対してヒンジ線の周りで可動となるように、内装袋体に接続され得、及び第2の非接着領域は、再閉鎖可能なフラップのヒンジ線に隣接して提供され得る。タバコの刻み葉は、ヒンジ線によって生じる、再閉鎖可能なフラップと内装袋体との間のピンチポイントに、優先的に集まることが分かっている。いくつかの配置構成では、タバコの刻み葉は、再閉鎖可能なフラップの動きによってヒンジ線の方へ誘導され得る。ヒンジ線に隣接して、接着剤のない領域を提供することによって、再閉鎖可能なフラップに接着するタバコの刻み葉の量を減少させることが可能である。これは、内装袋体内にある喫煙物品へのアクセスを改善するために、再閉鎖可能なフラップがより十分に開放できるようにすることによって、追加的な利点を提供し得る。
【0130】
いくつかの構成では、第2の非接着領域は、再閉鎖可能なフラップに沿って及びヒンジ線から離れるように延びる、少なくとも約4mm、例えば少なくとも約6mm、例えば少なくとも約8mmの寸法を有する。従来技術の容器に接着するタバコの刻み葉の大部分は、約3mm未満の平均サイズを有することが観察されている。これらの容器では、時には、ある程度のタバコの刻み葉の平均サイズは約3mm〜5mmである。平均サイズが約1mmまでの、孤立したより大きなタバコの刻み葉は、再閉鎖可能なフラップの開閉によって、より大きなタバコの刻み葉がこすれ落ちるか又はより小さな粒子に壊れるかのいずれかであるため、ほとんど認識できない。それゆえ、少なくとも約4mmの寸法の第2の非接着領域を提供することによって、容器の寿命を通じて第2の重なり領域でのタバコの刻み葉の蓄積は減少されるが、これは、タバコの刻み葉が第2の重なり領域において接着する可能性が低く、及び容器を使用している間を通して、接着するそれらの一部分がより小さな粒子にされ、且つ第2の非接着領域の方へ運ばれ、そこでそれらが最終的には零れ落ちるためである。第2の非接着領域を拡大することによって、さらに、タバコの刻み葉の蓄積は減少される。
【0131】
寸法は、再閉鎖可能なフラップに沿って、ヒンジ線に対して実質的に垂直な寸法とし得る。いくつかの実施形態では、寸法は曲がっていてもよい。これは、ヒンジ線が内装袋体の後壁にあり、及び第2の非接着領域が部分的に後壁に沿って及び部分的に上壁に沿って延在するときに、発生し得る。
【0132】
非接着領域は、ヒンジ線に対して実質的に平行な条片で提供され得る。別の配置構成では、重なり領域の一部分は、接着性が減少されて提供され、及び再閉鎖可能なフラップのヒンジ線に対してアクセス用開口の他方の側に位置決めされ得る。例えば、重なり領域は、再閉鎖可能なフラップの自由端部に第1の非接着領域、再閉鎖可能なフラップのヒンジ線に隣接する第2の非接着領域、第2の非接着領域に隣接する第1の接着領域、及び第1の接着領域と第1の非接着領域との間の、接着性が減少された領域を含み得る。
【0133】
ヒンジ線は、内装袋体の上壁に設けられ得る。他の配置構成では、ヒンジ線は、ヒンジ式蓋に隣接して、内装袋体の後壁に設けられ得る。再閉鎖可能なフラップは、上壁及び/又は後壁において、内装袋体に接続され得る。
【0134】
内装袋体は、上壁及び前壁を有し得、及び接着領域は、少なくとも部分的に上壁に及び少なくとも部分的に前壁に提供され得る。閉鎖された時に再閉鎖可能なフラップを所望の位置に位置決めすることを助け得るため、上壁及び前壁に再封止可能な接着剤を提供することが好都合であることが分かっている。閉鎖動作では、接着は、最初に上壁で発生し、これにより、再閉鎖可能なフラップが上方前縁に巻き付き、及び前壁に対して接着することを助け得る。
【0135】
接着領域は、内装袋体に沿って、及び上壁に沿って前壁から離れるように延在する、少なくとも約4mm、例えば少なくとも約6mm、例えば少なくとも約8mmである長さを有し得る。いくつかの実施形態では、第1の接着領域の長さは少なくとも約12mmである。
【0136】
接着領域は、上壁において、内装袋体の上壁の深さの少なくとも約25%である長さを有し得る。別の配置構成では、接着領域は、上壁において、上方前縁と再閉鎖可能なフラップのヒンジ線との間の距離の少なくとも約25%である長さを有し得る。
【0137】
重なり領域は、複数の接着領域及び複数の非接着領域を含み得、ここで、接着領域は、非接着領域間に挿入されている。好ましくは、接着領域及び非接着領域は、条片として提供され、これらは、ヒンジ線に対して好ましくは実質的に平行である。
【0138】
本発明の第22の態様によれば、消費財を取り出すことができるアクセス用開口を含む、消費財の内装袋体を提供するステップ;内装袋体のアクセス用開口を覆う再閉鎖可能なフラップを提供するステップであって、閉鎖位置では、再閉鎖可能なフラップの内表面は、内装袋体の外表面との重なり領域を形成し、重なり領域は非接着領域を含むステップ;ブランクを提供し、且つそれを内装袋体の周りで折り曲げて、ヒンジ式蓋を備える外装箱体を形成するステップ;再閉鎖可能なフラップの外表面をヒンジ式蓋の第1の蓋パネルに取り付けて、再閉鎖可能なフラップが非接着領域内で第1の蓋パネルと重なるようにするステップを含む、消費財用の容器の形成方法であって;ブランクから外装箱体を形成するステップは、容器が使用されているときに、第1の蓋パネルが第2の蓋パネルに対して動くことができるように、ヒンジ式蓋を形成するステップを含む、方法が提供される。
【0139】
方法は、内装袋体上に、アクセス用開口に対して再閉鎖可能なフラップを位置決めして、非接着領域が、アクセス用開口の周縁の予め規定された部分を含むようにすることを含み得る。これは、アクセス用開口に対して重なり領域の非接着領域を参照することによって、達成され得る。これにより、再閉鎖可能なフラップが正しく位置決めされることを保証し、内装袋体の内容物を効果的に封止できるようにする。
【0140】
説明の容器の多くの修正例及び変形例は本発明の範囲内に入る。特に、本発明のいずれかの態様からの特徴は、本発明のいずれかの別の態様に等しく適用され得る。
【0141】
本発明のいずれかの態様による容器はまた、インナーフレーム、例えば前壁と一対の対向する側壁とを有するU字形状のインナーフレームを含み得る。いくつかの実施形態では、インナーフレームは、内装袋体の内側に、消費財の一部分を取り囲んで設けられ得る。他の実施形態では、インナーフレームは、外装箱体と内装袋体との間に設けられる。インナーフレームを提供することによって、容器の剛性が高められ、それが、さらに、アクセス用開口の閉鎖の信頼性を高めるのに寄与する。
【0142】
本発明のいずれかの態様による内装袋体は、金属箔、金属化紙又はプラスチックフィルムで形成され得る。内装袋体材料は、金属化ポリエチレンフィルム又は金属化ポリプロピレンなどの金属化プラスチックフィルムと、内張り材料とのラミネートとして形成され得る。さらに、内装袋体材料は、印刷受容上塗を備え得る。
【0143】
いくつかの実施形態では、非接着領域は、内装袋体と再閉鎖可能なフラップとを接着しないことを保証するために、実質的に接着剤がないとし得る。例えば、重なり領域は、接着領域に再封止可能な接着剤を備え得るが、非接着領域は、実質的に接着剤がないとし得る。好ましい実施形態では、再閉鎖可能なフラップは、接着領域に再封止可能な接着剤を備え得、及び非接着領域には実質的に接着剤がないとし得るが、内装袋体の表面には、接着領域及び非接着領域の双方において実質的に接着剤がない。
【0144】
他の実施形態では、非接着領域は、内装袋体と再閉鎖可能なフラップとを接着しないことを保証するために、中和され得る。例えば、重なり領域は、初めは、接着領域及び非接着領域の双方に再封止可能な接着剤が提供され得るが、その後、非接着領域の再封止可能な接着剤は、接着剤の接着性を除去するように中和され得る。好ましい実施形態では、再閉鎖可能なフラップは、初めは、接着領域及び非接着領域の双方に再封止可能な接着剤が提供され得るが、その後、再封止可能な接着剤は、非接着領域において中和され得る。好ましい実施形態では、内装袋体の表面には、実質的に接着剤がない。
【0145】
別の例では、重なり領域の一方の表面は、接着領域及び非接着領域の双方に再封止可能な接着剤を備え得、及び第2の重なり領域の他方の表面は、非接着領域に剥離剤を備え得るため、再封止可能な接着剤は、非接着領域において接着しない。好ましい実施形態では、再閉鎖可能なフラップは、接着領域及び非接着領域の双方に再封止可能な接着剤が提供され、及び内装袋体の表面は、非接着領域に剥離剤が提供される。剥離剤は、シリコーンベースの剥離剤とし得る。好ましくは、剥離剤は、インクなどの、印刷可能な組成物の形態にあるとし得る。
【0146】
本発明のいずれかの態様による再閉鎖可能なフラップは、内装袋体に対してヒンジ線の周りで可動となるように、内装袋体に接続され得る。いくつかの実施形態では、再閉鎖可能なフラップは、内装袋体の外表面に取り付けられ得るため、内装袋体にあるアクセス用開口を覆う。そのような場合、再閉鎖可能なフラップは、好ましくは、アクセス用開口の周縁を越えて延在する。
【0147】
他の実施形態では、再閉鎖可能なフラップは、内装袋体の外表面にある切断線又は弱化線によって規定され、アクセス用開口を覆う。そのような場合、接着ラベルは、再閉鎖可能なフラップが接着ラベルの上に重なる部分で内装袋体の内表面に接着され得、及びアクセス用開口は、例えば、切欠き部、又はアクセス用開口を覆うフラップを規定する弱化線若しくは切断線によって、接着ラベル内に設けられ得る。
【0148】
本発明のいずれかの態様の再閉鎖可能なフラップは、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)、ナイロン、ポリスチレン、セルロース系フィルム、例えばセロファン(登録商標)及び酢酸セルロース、ポリ塩化ビニル(PVC)、紙、ポリエチレンテレフタレート(PET)及び上記の混合物で形成され得る。
【0149】
好ましくは、消費財は喫煙物品である。しかしながら、容器は、様々な消費財、例えば菓子、乾燥食品などに好適とし得る。
【0150】
容器は、好ましくは、直角の縦稜線及び直角の横稜線を備える、2つの狭小の壁によって離間された2つの幅広の壁を含む矩形の平行六面体である。あるいは、容器は、1つ以上の丸みを帯びた縦稜線、丸みを帯びた横稜線、傾斜した縦稜線又は傾斜した横稜線、又はこれらの組み合わせを含み得る。
【0151】
容器は、限定されるものではないが、厚紙、板紙、プラスチック、金属、又はこれらの組み合わせを含む、任意の好適な材料から形成され得る。好ましくは、外装箱体は、1つ以上の折られた層状の厚紙ブランクから形成され、及び、好ましくは、厚紙の重量は、約230g/m
2〜約350g/m
2である。いくつかの例では、厚紙の重量は、少なくとも250g/m
2、例えば約270g/m
2である。
【0152】
容器が、従来の喫煙物品容器の寸法と同様の寸法を有するとき、蓋は、好ましくは、容器の上部後縁の12mm以下、例えば10mm以下、例えば約8mmの距離でヒンジ接続される。
【0153】
ひとたび充填されたら、本発明による容器は、例えば、高又は低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、延伸ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、セルロースフィルム、又はこれらの組み合わせの透明なポリマーフィルムによって、従来の方法で、収縮包装され得るか、又はそうでなければオーバーラップすなわち包装され得る。本発明による容器がオーバーラップされる場合、オーバーラッパーすなわち包装材は、1つ以上の開封テープを含み得る。さらに、オーバーラッパーは、画像、消費者情報又は他のデータが印刷され得る。
【0154】
本明細書では、用語「前」、「後」、「上(方)」、「下(方、部)」、「上部」、「底」及び「側(面)」は、外装箱体の蓋が閉鎖位置にあり且つヒンジ線が容器の後面にある状態で、容器が直立位置にあるときの、本発明による容器の複数の部分及びその構成要素の相対位置を指す。
【0155】
用語「縦」は、底部から上部への方向を指すか、又は逆も同様である。用語「横」は、縦方向に対して垂直な方向を指す。用語「長さ」は、本明細書を通して、ブランクのパネル又は容器の壁の縦方向範囲を指す。用語「幅」は、本明細書を通して、ブランクのパネル又は容器の壁の横方向範囲を指す。
【0156】
用語「内表面」は、本明細書を通して、容器が閉鎖位置にあるときに、容器の内部の方へ、例えば消費財の方へ向く、組み立てられた容器の構成要素の面を指すために使用される。用語「外表面」は、本明細書を通して、容器の外部の方へ向く、容器の構成要素の面を指すために使用される。
【0157】
用語「永久接着剤」は、本明細書を通して、2つの基材間に、信頼性が高く且つしっかりとした接続を形成でき、容器の通常の及び意図的な使用の最中に2つの基材が実質的に分離されないようにする、全体的に高粘着性の接着剤を指すために使用される。実際、永久接着剤によって互いに付着された2つの基材の分離は、一般に、関係する基材の一方又は双方に、何らかの望ましくない損傷(例えば引裂き)を引き起こすか、又は望ましくない残留物を残す。
【0158】
用語「再封止可能な接着剤」は、本明細書を通して、2つの基材間に接続を形成でき、2つの基材が繰り返し分離され且つ互いに再び取り付けられることができるようにする、全体的に低粘着性の、除去可能な接着剤を説明するために使用される。
【0159】
本明細書では、用語「活性化可能」は、消費者に非粘着状態で供給されて、容器の別の構成要素にくっつくことができないようにする接着剤要素を説明するために使用される。活性化可能な接着剤要素は、別の構成要素への適用のための粘着状態をもたらすために、消費者の側での何らかの形態の活性化を必要とする。
【0160】
本発明は、例としてのみ、添付図面を参照して、さらに説明される。