特許第6763238号(P6763238)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6763238処理装置、画像形成装置、画像処理システムおよびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6763238
(24)【登録日】2020年9月14日
(45)【発行日】2020年9月30日
(54)【発明の名称】処理装置、画像形成装置、画像処理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20200917BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20200917BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20200917BHJP
【FI】
   H04N1/00 127A
   B41J29/38 201
   G03G21/00 388
【請求項の数】7
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-165040(P2016-165040)
(22)【出願日】2016年8月25日
(65)【公開番号】特開2018-33041(P2018-33041A)
(43)【公開日】2018年3月1日
【審査請求日】2019年6月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100166981
【弁理士】
【氏名又は名称】砂田 岳彦
(72)【発明者】
【氏名】新名 博
(72)【発明者】
【氏名】脇山 徹也
(72)【発明者】
【氏名】岡野 真士
(72)【発明者】
【氏名】清水 淳一
(72)【発明者】
【氏名】土渕 清隆
(72)【発明者】
【氏名】林 寛
【審査官】 宮島 潤
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−75883(JP,A)
【文献】 特開2007−328609(JP,A)
【文献】 特開2003−264654(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/00 − 29/70
G03G 15/00
G03G 15/36
G03G 21/00
G03G 21/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが指定した処理を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記処理を行なう処理部と、
前記受付部が受け付けた前記処理の少なくとも一部を実行可能な外部装置に実行可能な当該一部を出力する出力部と、
を備え、
前記受付部が複数の前記処理を受け付けたときに、複数の当該処理のうち自装置で出力を得る必要があるものについては前記処理部が自装置で当該処理を行ない、複数の当該処理のうち自装置で出力を得る必要がないものについては当該処理の少なくとも一部であって、前記外部装置で実行可能の当該一部を前記出力部により当該外部装置に出力し、
複数の前記処理のうち先に受け付けられた第1の処理が自装置で出力を得る必要がないものであり、前記処理部が当該第1の処理を行なっているときに受け付けられた第2の処理が自装置で出力を得る必要があるものであるときに、当該第1の処理の少なくとも一部であって、前記外部装置で実行可能の当該一部を前記出力部により当該外部装置に出力する処理装置。
【請求項2】
前記処理は、画像情報に対する画像処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
複数の前記処理のうち自装置で出力を得る必要があるものは、コピー処理またはプリント処理であることを特徴とする請求項1または2に記載の処理装置。
【請求項4】
複数の前記処理のうち自装置で出力を得る必要がないものは、スキャン処理であることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の処理装置。
【請求項5】
記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
自装置の制御を行なう制御部と、
を備え、
前記制御部は、
ユーザが指定した処理を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記処理を行なう処理部と、
前記受付部が受け付けた前記処理の少なくとも一部を実行可能な外部装置に実行可能な当該一部を出力する出力部と、
を備え、
前記受付部が複数の前記処理を受け付けたときに、複数の当該処理のうち前記画像形成部で画像を形成する必要があるものについては前記処理部が自装置で当該処理を行ない、複数の当該処理のうち当該画像形成部で画像を形成する必要がないものについては当該処理の少なくとも一部であって、前記外部装置で実行可能の当該一部を前記出力部により当該外部装置に出力し、
複数の前記処理のうち先に受け付けられた第1の処理が自装置で出力を得る必要がないものであり、前記処理部が当該第1の処理を行なっているときに受け付けられた第2の処理が自装置で出力を得る必要があるものであるときに、当該第1の処理の少なくとも一部であって、前記外部装置で実行可能の当該一部を前記出力部により当該外部装置に出力する画像形成装置。
【請求項6】
ユーザが指定した処理を行なう処理装置と、
前記処理装置で行なう前記処理の一部を実行する外部装置と、
を備え、
前記処理装置は、
ユーザが指定した処理を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記処理を行なう処理部と、
前記受付部が受け付けた前記処理の少なくとも一部を実行可能な外部装置に実行可能な当該一部を出力する出力部と、
を備え、
前記受付部が複数の前記処理を受け付けたときに、複数の当該処理のうち自装置で出力を得る必要があるものについては前記処理部が自装置で当該処理を行ない、複数の当該処理のうち自装置で出力を得る必要がないものについては当該処理の少なくとも一部であって、前記外部装置で実行可能の当該一部を前記出力部により当該外部装置に出力し、
複数の前記処理のうち先に受け付けられた第1の処理が自装置で出力を得る必要がないものであり、前記処理部が当該第1の処理を行なっているときに受け付けられた第2の処理が自装置で出力を得る必要があるものであるときに、当該第1の処理の少なくとも一部であって、前記外部装置で実行可能の当該一部を前記出力部により当該外部装置に出力する画像処理システム。
【請求項7】
コンピュータに、
ユーザが指定した処理を受け付ける受付機能と、
前記受付機能が受け付けた前記処理を行なう処理機能と、
前記受付機能が受け付けた前記処理の少なくとも一部を実行可能な外部装置に実行可能な当該一部を出力する出力機能と、
を実現させ、
前記受付機能が複数の前記処理を受け付けたときに、複数の当該処理のうち自装置で出力を得る必要があるものについては前記処理機能が自装置で当該処理を行ない、複数の当該処理のうち自装置で出力を得る必要がないものについては当該処理の少なくとも一部であって、前記外部装置で実行可能の当該一部を前記出力機能により当該外部装置に出力し、
複数の前記処理のうち先に受け付けられた第1の処理が自装置で出力を得る必要がないものであり、前記処理機能が当該第1の処理を行なっているときに受け付けられた第2の処理が自装置で出力を得る必要があるものであるときに、当該第1の処理の少なくとも一部であって、前記外部装置で実行可能の当該一部を前記出力機能により当該外部装置に出力するプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理装置、画像形成装置、画像処理システム、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、例えば、画像読み取り機構、印刷機構、および通信機構等を備え、原稿のコピー、プリント、原稿のスキャン、ファクシミリの送受信などの種々の処理を行なうことができる処理装置が普及しつつある。
【0003】
特許文献1には、サーバからの受信データサイズが大きい場合に、データ受信に時間がかかるため、データを分割して受信する印刷システムにおいて、エンジンの温度調整やキャリブレーション等が行われている時に、デバイスに分割したデータを受信しても、すぐに印刷されずに、結果的に印刷時間が遅くなってしまう可能性があるので、プリント装置が、印刷可能状態であれば、分割された文書データをシーケンシャルに受信し、それ以外は、複数セッションによる分割された複数の文書データの同時受信を行なうネットワーク印刷システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−53624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら処理装置の処理リソースは限られたものであるため、例えば、複数の処理を行なう場合、これらの処理の中で、出力をすぐに求められる処理(例えば、原稿のコピーを行なう処理)が存在しても、処理順序によっては先の処理が完了するまでこの処理を行なうことができない。そのためユーザは、先の処理が完了するまで待たされることとなる。特に、画像処理を処理装置のCPU(Central Processing Unit、中央演算処理装置)により実行する場合、CPUの資源は限られており、複数の処理を順次実行していくと待たされる時間が長くなる場合がある。
本発明は、複数の処理を行なっても待ち時間が長くなりにくい処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、ユーザが指定した処理を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記処理を行なう処理部と、前記受付部が受け付けた前記処理の少なくとも一部を実行可能な外部装置に実行可能な当該一部を出力する出力部と、を備え、前記受付部が複数の前記処理を受け付けたときに、複数の当該処理のうち自装置で出力を得る必要があるものについては前記処理部が自装置で当該処理を行ない、複数の当該処理のうち自装置で出力を得る必要がないものについては当該処理の少なくとも一部であって、前記外部装置で実行可能の当該一部を前記出力部により当該外部装置に出力し、複数の前記処理のうち先に受け付けられた第1の処理が自装置で出力を得る必要がないものであり、前記処理部が当該第1の処理を行なっているときに受け付けられた第2の処理が自装置で出力を得る必要があるものであるときに、当該第1の処理の少なくとも一部であって、前記外部装置で実行可能の当該一部を前記出力部により当該外部装置に出力する処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記処理は、画像情報に対する画像処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の処理装置である。
請求項3に記載の発明は、複数の前記処理のうち自装置で出力を得る必要があるものは、コピー処理またはプリント処理であることを特徴とする請求項1または2に記載の処理装置である。
請求項に記載の発明は、複数の前記処理のうち自装置で出力を得る必要がないものは、スキャン処理であることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の処理装置である。
請求項に記載の発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、自装置の制御を行なう制御部と、を備え、前記制御部は、ユーザが指定した処理を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記処理を行なう処理部と、前記受付部が受け付けた前記処理の少なくとも一部を実行可能な外部装置に実行可能な当該一部を出力する出力部と、を備え、前記受付部が複数の前記処理を受け付けたときに、複数の当該処理のうち前記画像形成部で画像を形成する必要があるものについては前記処理部が自装置で当該処理を行ない、複数の当該処理のうち当該画像形成部で画像を形成する必要がないものについては当該処理の少なくとも一部であって、前記外部装置で実行可能の当該一部を前記出力部により当該外部装置に出力し、複数の前記処理のうち先に受け付けられた第1の処理が自装置で出力を得る必要がないものであり、前記処理部が当該第1の処理を行なっているときに受け付けられた第2の処理が自装置で出力を得る必要があるものであるときに、当該第1の処理の少なくとも一部であって、前記外部装置で実行可能の当該一部を前記出力部により当該外部装置に出力する画像形成装置である。
請求項に記載の発明は、ユーザが指定した処理を行なう処理装置と、前記処理装置で行なう前記処理の一部を実行する外部装置と、を備え、前記処理装置は、ユーザが指定した処理を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記処理を行なう処理部と、前記受付部が受け付けた前記処理の少なくとも一部を実行可能な外部装置に実行可能な当該一部を出力する出力部と、を備え、前記受付部が複数の前記処理を受け付けたときに、複数の当該処理のうち自装置で出力を得る必要があるものについては前記処理部が自装置で当該処理を行ない、複数の当該処理のうち自装置で出力を得る必要がないものについては当該処理の少なくとも一部であって、前記外部装置で実行可能の当該一部を前記出力部により当該外部装置に出力し、複数の前記処理のうち先に受け付けられた第1の処理が自装置で出力を得る必要がないものであり、前記処理部が当該第1の処理を行なっているときに受け付けられた第2の処理が自装置で出力を得る必要があるものであるときに、当該第1の処理の少なくとも一部であって、前記外部装置で実行可能の当該一部を前記出力部により当該外部装置に出力する画像処理システムである。
請求項に記載の発明は、コンピュータに、ユーザが指定した処理を受け付ける受付機能と、前記受付機能が受け付けた前記処理を行なう処理機能と、前記受付機能が受け付けた前記処理の少なくとも一部を実行可能な外部装置に実行可能な当該一部を出力する出力機能と、を実現させ、前記受付機能が複数の前記処理を受け付けたときに、複数の当該処理のうち自装置で出力を得る必要があるものについては前記処理機能が自装置で当該処理を行ない、複数の当該処理のうち自装置で出力を得る必要がないものについては当該処理の少なくとも一部であって、前記外部装置で実行可能の当該一部を前記出力機能により当該外部装置に出力し、複数の前記処理のうち先に受け付けられた第1の処理が自装置で出力を得る必要がないものであり、前記処理機能が当該第1の処理を行なっているときに受け付けられた第2の処理が自装置で出力を得る必要があるものであるときに、当該第1の処理の少なくとも一部であって、前記外部装置で実行可能の当該一部を前記出力機能により当該外部装置に出力するプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、複数の処理を行なっても待ち時間が長くなりにくい処理装置を提供できる。また、出力を求められる処理についての待ち時間を削減することができる。
請求項2の発明によれば、待ち時間が長くなりやすい処理として画像処理を含む場合でも待ち時間が長くなりにくくなる。
請求項3の発明によれば、出力として画像形成を伴う処理を行なう場合にユーザが印刷物を得るまでの待ち時間が長くなりにくくなる。
請求項の発明によれば、スキャン処理以外の処理の待ち時間が長くなりにくくなる。
請求項5の発明によれば、複数の処理を行なっても印刷を行なうための待ち時間が長くなりにくい画像形成装置を提供できる。また、出力を求められる処理についての待ち時間を削減することができる。
請求項の発明によれば、複数の処理を行なっても待ち時間が長くなりにくい画像処理システムを提供できる。また、出力を求められる処理についての待ち時間を削減することができる。
請求項の発明によれば、複数の処理を行なっても待ち時間が長くなりにくい機能をコンピュータにより実現できる。また、出力を求められる処理についての待ち時間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施の形態が適用される画像形成システムの全体構成例を示したものである。
図2】端末装置のハードウェア構成を示した図である。
図3】画像形成装置のハードウェア構成例を示した図である。
図4】(a)〜(b)は、従来の画像形成装置における動作の一例を説明した図である。
図5】制御部の機能構成例を示したブロック図である。
図6】決定部が処理の一部を外部装置に出力することを決定したときの動作の一例を説明した図である。
図7】制御部の動作について説明したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<画像形成システムの全体構成の説明>
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0010】
図1は、本実施の形態が適用される画像形成システムの全体構成例を示したものである。
図示するように、この画像形成システム1は、端末装置10と、画像形成装置30とがネットワーク90に接続されることにより構成されている。また、ネットワーク90は、例えば、図示しないゲイトウェイサーバを介して、ネットワーク70に接続されており、ネットワーク70には、クラウドサーバ50が接続されている。
なお図では、1つの端末装置10しか示していないが、複数の端末装置10を設けてもよい。また図では、1つの画像形成装置30しか示していないが、複数の画像形成装置30を設けてもよい。
【0011】
端末装置10は、画像形成装置30に印刷を要求するコンピュータ装置である。ここで、端末装置10としては、PC(Personal Computer)、携帯端末、携帯電話等を用いるとよい。
【0012】
画像形成装置30は、紙等の記録媒体に画像を形成し、印刷媒体として出力する装置である。画像形成装置30は、プリンタ機能を備えるが、これに加えて例えば、スキャナ機能、ファクシミリ機能等の他の画像処理機能を備えている。
【0013】
クラウドサーバ50は、外部装置の一例であり、詳しくは後述するが、画像形成装置30で行なう処理の一部を代行して実行するサーバコンピュータである。
【0014】
ネットワーク70は、端末装置10とクラウドサーバ50との間の情報通信や、画像形成装置30とクラウドサーバ50との間の情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、インターネットである。
ネットワーク90は、端末装置10と画像形成装置30との間の情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、LAN(Local Area Network)である。
【0015】
<端末装置10の説明>
次に、端末装置10のハードウェア構成について説明する。
図2は、端末装置10のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、端末装置10は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)11と、記憶手段であるメインメモリ12及びHDD(Hard Disk Drive)13とを備える。ここで、CPU11は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行する。また、メインメモリ12は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、HDD13は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、端末装置10は、外部との通信を行なうための通信インターフェース(以下、「通信I/F」と表記する)14と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構15と、キーボードやマウス等の入力デバイス16とを備える。
【0016】
なお図2は、クラウドサーバ50のハードウェア構成を示した図として捉えることもできる。
【0017】
<画像形成装置30の説明>
図3は、画像形成装置30のハードウェア構成例を示した図である。
図示するように、画像形成装置30は、CPU31と、RAM(Random Access Memory)32と、ROM(Read Only Memory)33と、HDD(Hard Disk Drive)34と、操作パネル35と、画像読み取り部36と、画像形成部37と、通信I/F38と、FPGA(Field-Programmable Gate Array)39とを備える。そしてこれらがバスBを介して必要なデータのやりとりを行なう。
【0018】
CPU31は、ROM33等に記憶された各種プログラムをRAM32にロードして実行することにより、後述する各機能を実現する。
【0019】
RAM32は、CPU31の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM33は、CPU31が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
HDD34は、画像読み取り部36が読み取った画像情報や画像形成部37における画像形成にて用いる画像情報等を記憶する例えば磁気ディスク装置である。
操作パネル35は、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行なう例えばタッチパネルである。
【0020】
画像読み取り部36は、原稿に記録された画像を読み取る。ここで、画像読み取り部36は、例えばスキャナであり、光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式や、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のものを用いるとよい。
【0021】
画像形成部37は、記録媒体に画像を形成する印刷機構の一例である。ここで、画像形成部37は、例えばプリンタであり、感光体に付着させたトナーを用紙等の記録媒体に転写して像を形成する電子写真方式や、インクを記録媒体上に吐出して像を形成するインクジェット方式のものを用いるとよい。
通信I/F38は、ネットワークを介して他の装置との間で各種情報の送受信を行なう。
【0022】
FPGA39は、カスタムLSI(Large-Scale Integration)の一種であり、FPGA39の中の配線をつなぎ変えることで、ユーザが希望する論理回路を自由に作れるようにしたものである。FPGA39は、後述する処理単位を順に実行することで、画像形成装置30の動作目的に合致した画像処理を行なう。
【0023】
また本実施の形態では、CPU31、RAM32、ROM33、およびHDD34、FPGA39で、自装置である画像形成装置30の各機構部の制御を行なう制御部(処理装置)100を構成する。
【0024】
<画像形成装置30の動作の説明>
このような画像形成装置30を使用して、ユーザは、例えば、原稿のコピーを行なうことができる。即ち、画像読み取り部36によって読み取られた原稿の画像情報を基に、画像形成部37により画像を記録媒体上に形成することで原稿をコピーすることができる。またユーザは、ネットワーク90および通信I/F38を介して端末装置10から印刷のジョブを画像形成装置30に送信することでプリントを行なうことができる。即ち、印刷のジョブに含まれる画像情報を基に、画像形成部37により画像を記録媒体上に形成することでプリントすることができる。さらにユーザは、ファクシミリの送受信を行なうことができる。即ち、画像読み取り部36によって読み取られた原稿の画像情報をネットワーク70、90および通信I/F38を介して送信できる。あるいはユーザは、原稿のスキャンを行なうことができる。即ち、画像読み取り部36によって読み取られた原稿の画像情報をネットワーク90および通信I/F38を介して端末装置10に保存できる。
またこれらの処理を連続して複数行なうこともできる。
【0025】
図4(a)〜(b)は、従来の画像形成装置30における動作の一例を説明した図である。図4(a)〜(b)において、図中横方向の長さは、時間の長さを表す。
図4(a)〜(b)では、ユーザが画像形成装置30に対しスキャン指示を行ない、スキャン処理を行なっている途中でユーザがコピー指示を行なったときに、画像形成装置30で行なわれる処理を示している。
このうち図4(a)では、ユーザによるコピー指示およびスキャン指示に対して並行処理を行なわない場合を示し、図4(b)では、並行処理を行なう場合を示している。
【0026】
図4(a)〜(b)で図示するように、ユーザによりスキャン指示がなされたときは、まず画像読み取り部36により原稿の画像を読み取る読み取り処理が行なわれる。
【0027】
次に制御部100による画像処理が行なわれる。この画像処理は、例えば、CCD等から出力されたアナログ画像信号であるR信号、G信号、B信号をサンプリングするサンプルホールド処理、アナログ画像信号に対しゲインやオフセットの調整を行なうゲインオフセット調整、アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換、主走査方向の読み取り濃度差の補正を施すシェーディング補正などである。
【0028】
さらに画像処理後の画像情報を、外部(例えば、端末装置10)に送信する送信処理が行なわれる。
【0029】
またユーザによりコピー指示がなされたときは、上述した場合と同様に、まず画像読み取り部36により原稿の画像を読み取る読み取り処理が行なわれる。
【0030】
そして制御部100による画像処理が行なわれる。この画像処理は、例えば、原稿の傾き(スキュー)を補正するスキュー補正、入力画像情報を画像形成装置30の再現色(色材であるトナーの色:イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K))であるYMCKデータに変換する色変換処理、画像形成部37の経時変化による色変動を調整する色補正処理、YMCKの各色毎の階調補正、画像情報を多値で表される多値画像情報(多値画像データ)から二値で表される二値画像情報(二値画像データ)にする誤差拡散処理などである。
【0031】
さらに画像形成部37により記録媒体に画像を形成する印刷処理が行なわれる。
【0032】
このとき図4(a)では、制御部100により並行処理が行なわれないため、スキャン処理が全て終了してからコピー処理が開始される。つまりユーザによるコピー指示がなされてから実際にコピー処理が開始されるまでには待ち時間が生じる。図4(a)では、この待ち時間を矢印により図示している。この場合、待ち時間は、より大きくなり図4(a)では、待ち時間(大)として図示している。
【0033】
一方、図4(b)では、制御部100により並行処理が行なわれるため、スキャン処理の途中でもコピー処理が開始される。しかしスキャン処理とコピー処理とが、並行処理されることにより、それぞれの処理が終了する時間は、単独でこれらの処理を行なう場合と比較して長くなる。そのためこの場合でもスキャン処理およびコピー処理のそれぞれについて待ち時間が生じる。図4(b)では、この待ち時間を矢印により図示している。ただし待ち時間は、図4(a)の場合よりも小さい。よって図4(b)では、待ち時間(中)として図示している。
【0034】
待ち時間が長くなる現象は、画像処理を行なうのにASIC(Application Specific Integrated Circuit)を使用する場合よりも、本実施の形態のようにFPGA39を使用する場合に顕著になる。つまりASICを使用するときは、画像処理を行なう際にASICで行なうことができる場合が多く、CPUの負荷が小さいのに対し、FPGA39を使用するときは、画像処理を行なう際にFPGA39とともにCPUを併用して行なう場合が多く、CPUの負荷がより大きくなりやすい。その結果、画像処理に要する時間が長くなり、待ち時間も長くなりやすい。
【0035】
そこで本実施の形態では、制御部100の構成を以下のようにし、ユーザにより指示された処理の少なくとも一部を外部装置で代行して行なわせることで上記問題の抑制を図っている。
【0036】
<制御部100の説明>
図5は、制御部100の機能構成例を示したブロック図である。なお図5では、制御部100が有する種々の機能のうち本実施の形態に関係するものを選択して図示している。
図示するように本実施の形態の制御部100は、処理の受け付けを行なう受付部110と、処理の内容を決定する決定部120と、画像処理を行なう画像処理部130と、画像形成装置30の各機構部を制御する機構制御部140と、画像処理後の画像情報や処理の少なくとも一部を外部装置に出力する出力部150とを備える。
【0037】
受付部110は、ユーザが指示した処理を受け付ける。具体的には、上述したようなユーザによるスキャン指示やコピー指示を受け付ける。また受付部110は、画像処理前の画像情報を受け付ける。この画像情報は、例えば、画像読み取り部36によって読み取られた原稿の画像情報である。また例えば、端末装置10から送られた印刷のジョブに含まれる画像情報である。
【0038】
決定部120は、ユーザの指示に対して実際に行なう処理の内容を決定する。例えば、図4で示したように、ユーザの指示がスキャン指示であれば、決定部120は、読み取り処理、画像処理、および送信処理を行なうことを決定する。またユーザの指示がコピー指示であれば、決定部120は、読み取り処理、画像処理、および印刷処理を行なうことを決定する。
【0039】
また本実施の形態では、決定部120は、決定部120により決定された処理のうち自装置(画像形成装置30)で行なうか、外部装置(クラウドサーバ50)で行なうかを決定する。具体的には、受け付けた処理が1つの場合は、全て自装置で行なうことを決定する。また図4で示したように2つ以上(複数)の処理を受け付けたときは、決定部120により決定された処理を自装置で行なうものと外部装置で行なうものとに振り分ける。
【0040】
ここでは、決定部120は、複数の処理のうち自装置で出力を得る必要があるものについては、自装置で処理を行なうことを決定する。この場合、後述する画像処理部130や機構制御部140がこの処理を行なう。
例えば、コピー処理の場合は、自装置で印刷物としての出力を得る必要がある。なおこれは、コピー処理の場合は、画像形成部37で画像を形成する必要があると言い換えることもできる。よってコピー処理の場合は、決定部120は、上述の読み取り処理、画像処理、および印刷処理を全て自装置で行なうことを決定する。また自装置で出力を得る必要がある処理としては、他には例えば、プリント処理がある。プリント処理も自装置で印刷物としての出力を得る必要がある。
【0041】
対して決定部120は、複数の処理のうち自装置で出力を得る必要がないものについては処理の少なくとも一部を出力部150により外部装置に出力することを決定する。
例えば、スキャン処理の場合は、自装置で印刷物としての出力を得る必要がない。なおこれは、スキャン処理の場合は、画像形成部37で画像を形成する必要がないと言い換えることもできる。よってスキャン処理の場合は、決定部120は、上述の読み取り処理、画像処理、および送信処理のうち一部を外部装置で行なうことを決定する。
【0042】
画像処理部130は、受付部110で受け付けた画像情報に対し、決定部120で決定した内容の画像処理を行なう。
【0043】
機構制御部140は、決定部120で決定した内容に従い制御信号を出力し、画像形成装置30の各機構部を制御する。
例えば、スキャン処理の場合は、機構制御部140は、画像読み取り部36を制御し原稿の画像を読み取る読み取り処理を行なう。さらに構制制御部140は、画像処理部130で画像処理後の画像情報をネットワーク70、90や通信I/F38を介して送信する。
また例えば、コピー処理の場合は、機構制御部140は、画像読み取り部36を制御し原稿の画像を読み取る読み取り処理を行なう。さらに機構制御部140は、画像処理部130で画像処理後の画像情報を画像形成部37に送り、画像形成部37を制御して印刷を行なう。
【0044】
本実施の形態では、画像処理部130および機構制御部140は、受付部110が受け付けた処理を行なう処理部として機能する。
【0045】
出力部150は、画像処理部130で画像処理後の画像情報を出力する。また出力部150は、決定部120が処理の一部を外部装置(クラウドサーバ50)に出力することを決定したときは、この処理を実行可能な外部装置(クラウドサーバ50)にこの処理を出力(転送)する。このとき出力する情報としては、画像のイメージ、処理指示書、処理の固有パラメータ、クラウドサーバ50の認証データ、メールアドレス、進捗通知指示、送信元情報、処理結果通知先などが挙げられる。
この場合、クラウドサーバ50では、転送された処理の一部を画像形成装置30に代わり行なう。
【0046】
図6は、決定部120が処理の一部を外部装置に出力することを決定したときの動作の一例を説明した図である。図6において、図中横方向の長さは、時間の長さを表す。
図6でも図4の場合と同様に、ユーザが画像形成装置30に対しスキャン指示を行ない、スキャン処理を行なっている途中でユーザがコピー指示を行なったときに、画像形成装置30で行なわれる処理を示している。
【0047】
ここではユーザによるコピー指示を受けたときは、スキャン指示によるスキャン処理でなされる画像処理の途中である。この場合、決定部120は、コピー指示を受け付けた後の画像処理および送信処理を外部装置であるクラウドサーバ50で行なうことを決定する。そして出力部150によりこれらの処理をクラウドサーバ50に対し転送する転送処理が行なわれる。クラウドサーバ50では、画像処理の一部および送信処理を画像形成装置30に代わり行なう。
この場合、ユーザによるコピー指示がなされてから実際にコピー処理が開始されるまでの待ち時間は、転送処理を行なう時間となる。この待ち時間は、図4(a)や図4(b)の場合よりも小さく、図6では、待ち時間(小)として図示している。
【0048】
なおこの場合、複数の処理のうち先に受け付けられた第1の処理(スキャン処理)が自装置(画像形成装置30)で出力を得る必要がないものであり、処理部(画像処理部130や機構制御部140)が第1の処理(スキャン処理)を行なっているときに受け付けられた第2の処理(コピー処理)が自装置(画像形成装置30)で出力を得る必要があるものであるときに、第1の処理(スキャン処理)の少なくとも一部を出力部150により外部装置(クラウドサーバ50)に出力する、と言い換えることもできる。
【0049】
図7は、制御部100の動作について説明したフローチャートである。
以下、図5図7を参照しつつ制御部100の動作について説明を行なう。
まずユーザが操作パネル35を操作してユーザ指示の入力を行なう。図6の場合、ユーザは、画像読み取り部36に原稿をセットし、操作パネル35からスキャン指示を行なう。このユーザ指示は、受付部110が取得する(ステップ101)。
【0050】
次に決定部120は、先行する処理が行なわれているか否かを判断する(ステップ102)。
【0051】
そして先行する処理が行なわれていない場合(ステップ102でNo)、決定部120が、ユーザの指示に対して実際に行なう処理の内容を決定する(ステップ103)。図6の場合、スキャン指示がされたときには、先行する処理が行われていないため、ステップ102でNoであり、決定部120は、読み取り処理、画像処理、および送信処理を行なうことを決定する。
【0052】
そして決定部120で決定された処理が順次行なわれる(ステップ104)。
図6の場合は、ユーザ指示は、スキャン指示であるので、機構制御部140が、画像読み取り部36を制御し、原稿の画像を読み取る読み取り処理を行なう。また受付部110が画像読み取り部36から画像情報を取得し、画像処理部130が画像処理を行なう。
【0053】
次に決定部120は、決定した処理が全て終了したか否かを判断する(ステップ105)。
そして決定した処理が全て終了した場合(ステップ105でYes)、一連の動作を終了する。
対して決定した処理が全て終了していなかった場合(ステップ105でNo)、受付部110が、ユーザ指示がさらになされたか否かを判断する(ステップ106)。
【0054】
そしてユーザ指示がなされなかった場合(ステップ106でNo)、ステップ105に戻る。
対してユーザ指示がなされた場合(ステップ106でYes)、ステップ102に戻る。ここではユーザ指示として、図6に示すようにスキャン処理における画像処理の途中でコピー指示がなされたものとして以下の説明を行なう。
【0055】
このときステップ102では、既にスキャン処理が行なわれているため、先行する処理が行なわれている場合(ステップ102でYes)となる。
この場合、決定部120は、ユーザ指示による新たな処理が自装置で出力を得る必要があるものであるか否かを判断する(ステップ107)。
そして新たな処理が、自装置で出力を得る必要がない場合(ステップ107でNo)、決定部120は、新たな処理を自装置で実行するか否かを決定する(ステップ108)。このとき決定部120は、例えば、新たな処理の内容から推定される時間により判断を行なう。即ち、新たな処理があまり時間を要しないものであれば、決定部120は、自装置で新たな処理を実行する決定を行なう。逆に新たな処理がより時間を多く要するものであれば、決定部120は、新たな処理を自装置で実行せず、クラウドサーバ50で実行するという決定を行なう。つまり複数の処理のうち自装置で出力を得る必要がないものでも、予め定められた条件を満たす場合は、外部装置(クラウドサーバ50)に出力せずに自装置で処理を行なう。
【0056】
決定部120が、新たな処理を自装置で実行するという決定を行なった場合(ステップ108でYes)、ステップ103に移行する。
一方、決定部120が、新たな処理を自装置で実行しないという決定を行なった場合(ステップ108でNo)、出力部150が、新たな処理の内容を通信I/F38等を介してクラウドサーバ50に転送する(ステップ109)。クラウドサーバ50では、新たな処理が代行して行なわれる。
【0057】
またステップ107で、新たなユーザ指示による処理が、自装置で出力を得る必要がある場合(ステップ107でYes)、決定部120は、先行する処理が自装置で出力を得る必要があるものであるか否かを判断する(ステップ110)。なお図6に示すコピー処理は、自装置で出力を得る必要があるため、この場合に対応する。
そして先行する処理が自装置で出力を得る必要があるものである場合(ステップ110でYes)、ステップ103に移行する。
対して先行する処理が自装置で出力を得る必要がないものである場合(ステップ110でNo)、決定部120は、先行する処理を自装置で実行するか否かを決定する(ステップ111)。このとき決定部120は、上述した場合と同様に、例えば、先行する処理の内容から推定される時間により判断を行なう。
【0058】
そして決定部120が、自装置で先行する処理を実行するという決定を行なった場合(ステップ111でYes)、ステップ103に移行する。
一方、決定部120が、自装置で先行する処理を実行しないという決定を行なった場合(ステップ111でNo)、出力部150が、新たな処理の内容を通信I/F38等を介してクラウドサーバ50に転送する(ステップ112)。クラウドサーバ50では、先行する処理が代行して行なわれる。図6はこの場合に該当し、出力部150によりコピー指示を受け付けた後の画像処理および送信処理をクラウドサーバ50に対し転送する転送処理が行なわれる。クラウドサーバ50では、画像処理の一部および送信処理を画像形成装置30に代わり行なう。
【0059】
以上詳述した形態によれば、画像形成装置30等の処理装置で処理を行なう際に、複数の処理を行なっても待ち時間が長くなりにくくなる。特に自装置で出力を求められる印刷等の処理についての待ち時間を削減することができる。
【0060】
なお上述した例では、複数の処理は、時間差を有してユーザ指示がされていたが、複数の処理のうち少なくとも2つが同時にされてもよい。
また上述した例では、クラウドサーバ50を外部装置とし、画像形成装置30から処理の一部が転送されたが、これに限られるものではない。例えば、インターネット等のネットワーク70でなく、LAN等のネットワーク90に接続するサーバコンピュータを外部装置としてもよい。また端末装置10を外部装置としてもよい。
そして上述した例では、画像形成装置30を自装置とし、これを制御する制御部100を処理装置として例示したがこれに限られるものではなく、処理を複数受け付け実行する装置であれば、本実施の形態の処理装置として適用が可能である。
【0061】
<プログラムの説明>
なお制御部100が行なう処理は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。
【0062】
よって制御部100が行なう処理は、コンピュータに、ユーザが指定した処理を受け付ける受付機能と、受付機能が受け付けた処理を行なう処理機能と、受付機能が受け付けた処理を実行可能な外部装置(クラウドサーバ50)に処理を出力する出力機能と、を実現させ、受付機能が複数の処理を受け付けたときに、複数の処理のうち自装置(画像形成装置30)で出力を得る必要があるものについては処理機能が自装置で処理を行ない、複数の処理のうち自装置で出力を得る必要がないものについては処理の少なくとも一部を出力機能により外部装置に出力するプログラムとして捉えることもできる。
【符号の説明】
【0063】
1…画像形成システム、10…端末装置、30…画像形成装置、50…クラウドサーバ、70、90…ネットワーク、100…制御部、110…受付部、120…決定部、130…画像処理部、140…機構制御部、150…出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7