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特許6763352機器制御装置、プログラム及びリモートコントロールシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6763352
(24)【登録日】2020年9月14日
(45)【発行日】2020年9月30日
(54)【発明の名称】機器制御装置、プログラム及びリモートコントロールシステム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/436 20110101AFI20200917BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20200917BHJP
   H04N 21/478 20110101ALI20200917BHJP
【FI】
   H04N21/436
   H04Q9/00 301E
   H04N21/478
【請求項の数】12
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2017-132062(P2017-132062)
(22)【出願日】2017年7月5日
(65)【公開番号】特開2019-16881(P2019-16881A)
(43)【公開日】2019年1月31日
【審査請求日】2018年11月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000102500
【氏名又は名称】SMK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082762
【弁理士】
【氏名又は名称】杉浦 正知
(74)【代理人】
【識別番号】100123973
【弁理士】
【氏名又は名称】杉浦 拓真
(72)【発明者】
【氏名】町田 雄輔
【審査官】 板垣 有紀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−004496(JP,A)
【文献】 特開2008−048137(JP,A)
【文献】 特開2009−207058(JP,A)
【文献】 特開2012−005115(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 − 21/858
H04N 5/44
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の端子が接続可能なポートを複数備える第1の機器と、前記第1の機器に対して前記ポートを介して接続された第2の機器とのうち、アクティブな機器を判別する判別部と、
前記判別部により判別されたアクティブな機器を操作対象の機器に割り当てるための制御信号を、リモートコントロール装置に対して送信する通信部と、
前記第1の機器及び前記第2の機器を操作するリモートコントロール信号を記憶する記憶部と
を有し、
前記第1の機器に対して前記ポートを介して接続された第3の機器に対応するリモートコントロール信号が前記記憶部に記憶されていない場合に、前記通信部は、前記リモートコントロール装置に対してエラー信号を送信する機器制御装置。
【請求項2】
前記通信部は、前記第1の機器及び前記第2の機器を操作するリモートコントロール信号を予め保持しているリモートコントロール装置に対して、前記制御信号を送信する
請求項1に記載の機器制御装置。
【請求項3】
前記制御信号は、前記アクティブな機器を特定するための信号である
請求項2に記載の機器制御装置。
【請求項4】
前記リモートコントロール装置と双方向の通信が可能とされている
請求項1から3までの何れかに記載の機器制御装置。
【請求項5】
前記判別部は、前記第1の機器の電源がオン状態の際に前記アクティブな機器が切り替わる場合に、前記第1の機器から出力されるコマンドを参照して、切り替わり後のアクティブな機器を判別する
請求項1から4までの何れかに記載の機器制御装置。
【請求項6】
前記判別部は、前記第1の機器の電源がオフ状態からオン状態に遷移する際に、所定時間、前記第1の機器から第1のコマンド及び第2のコマンドを受信しない場合には、前記第1の機器がアクティブな機器と判別し、前記所定時間内に前記第2のコマンドを受信した場合には、当該第2のコマンドの内容を参照してアクティブな機器を判別する
請求項1から4までの何れかに記載の機器制御装置。
【請求項7】
前記第1の機器の電源状態を監視する電源状態監視部を有する
請求項5又は6に記載の機器制御装置。
【請求項8】
前記通信部が前記エラー信号を送信後、前記リモートコントロール装置からリモートコントロール信号を受信した場合に、前記リモートコントロール信号を機器制御信号に変換し、当該機器制御信号を前記第3の機器に出力する
請求項1からまでの何れかに記載の機器制御装置。
【請求項9】
前記所定の端子は、HDMI端子である
請求項1から8までの何れかに記載の機器制御装置。
【請求項10】
前記第2の機器に対応する機器である
請求項1から9までの何れかに記載の機器制御装置。
【請求項11】
判別部が、所定の端子が接続可能なポートを複数備える第1の機器と、前記第1の機器に対して前記ポートを介して接続された第2の機器とのうち、アクティブな機器を判別し、
通信部が、判別されたアクティブな機器を操作対象の機器に割り当てるための制御信号を、リモートコントロール装置に対して送信し、
記憶部が、前記第1の機器及び前記第2の機器を操作するリモートコントロール信号を記憶し、
前記第1の機器に対して前記ポートを介して接続された第3の機器に対応するリモートコントロール信号が前記記憶部に記憶されていない場合に、前記通信部は、前記リモートコントロール装置に対してエラー信号を送信する
機器制御方法をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項12】
機器制御装置とリモートコントロール装置とを有し、
前記機器制御装置は、
所定の端子が接続可能なポートを複数備える第1の機器と、前記第1の機器に対して前記ポートを介して接続された第2の機器とのうち、アクティブな機器を判別する判別部と、
前記判別部により判別されたアクティブな機器を操作対象の機器に割り当てるための制御信号を、前記リモートコントロール装置に対して送信する第1の通信部と
を有し、
前記リモートコントロール装置は、
前記第1の機器及び前記第2の機器に対するリモートコントロール信号を取得する第2の通信部と、
前記制御信号に応じて、当該アクティブな機器に対応するリモートコントロール信号を出力する設定を行う制御部と、
前記第1の機器及び前記第2の機器を操作するリモートコントロール信号を記憶する記憶部と、
を有し、
前記第1の機器に対して前記ポートを介して接続された第3の機器に対応するリモートコントロール信号が前記記憶部に記憶されていない場合に、前記第1の通信部は、前記リモートコントロール装置に対してエラー信号を送信する
リモートコントロールシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器制御装置、リモートコントロール装置、プログラム及びリモートコントロールシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、1個のリモートコントロール装置により複数の機器に対する制御を可能としたリモートコントロールシステムが提案されている(例えば、下記特許文献1を参照のこと)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4687728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のリモートコントロールシステムでは、ユーザが操作を意図する機器を選択しなければならず、操作が煩わしいという問題がある。このようなリモートコントロールシステムでは、極力ユーザが操作を行うことなく、ユーザが操作を意図する機器に対する制御が可能となるように、自動で設定がなされることが望まれる。
【0005】
したがって、本発明は、ユーザが操作を意図する機器に対応する設定が自動で行われるリモートコントロールシステム及び当該システムを構成する機器等を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
所定の端子が接続可能なポートを複数備える第1の機器と、第1の機器に対してポートを介して接続された第2の機器とのうち、アクティブな機器を判別する判別部と、
判別部により判別されたアクティブな機器を操作対象の機器に割り当てるための制御信号を、リモートコントロール装置に対して送信する通信部と
前記第1の機器及び前記第2の機器を操作するリモートコントロール信号を記憶する記憶部と
を有し、
前記第1の機器に対して前記ポートを介して接続された第3の機器に対応するリモートコントロール信号が前記記憶部に記憶されていない場合に、前記通信部は、前記リモートコントロール装置に対してエラー信号を送信する機器制御装置。
【0007】
また、本発明は、
所定の端子が接続可能な入力ポートを複数備える第1の機器及び第1の機器に対してポートを介して接続された第2の機器に対するリモートコントロール信号を取得する通信部と、
第1の機器及び第2の機器のうち、アクティブな機器を操作対象の機器に割り当てるための制御信号に応じて、当該アクティブな機器に対応するリモートコントロール信号を出力する設定を行う制御部と
を有するリモートコントロール装置である。
【0008】
また、本発明は、
判別部が、所定の端子が接続可能なポートを複数備える第1の機器と、第1の機器に対してポートを介して接続された第2の機器とのうち、アクティブな機器を判別し、
通信部が、判別されたアクティブな機器を操作対象の機器に割り当てるための制御信号を、リモートコントロール装置に対して送信し、
記憶部が、前記第1の機器及び前記第2の機器を操作するリモートコントロール信号を記憶し、
前記第1の機器に対して前記ポートを介して接続された第3の機器に対応するリモートコントロール信号が前記記憶部に記憶されていない場合に、前記通信部は、前記リモートコントロール装置に対してエラー信号を送信する
機器制御方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
【0009】
また、本発明は、
機器制御装置とリモートコントロール装置とを有し、
機器制御装置は、
所定の端子が接続可能なポートを複数備える第1の機器と、第1の機器に対してポートを介して接続された第2の機器とのうち、アクティブな機器を判別する判別部と、
判別部により判別されたアクティブな機器を操作対象の機器に割り当てるための制御信号を、リモートコントロール装置に対して送信する第1の通信部と
を有し、
リモートコントロール装置は、
第1の機器及び第2の機器に対するリモートコントロール信号を取得する第2の通信部と、
制御信号に応じて、当該アクティブな機器に対応するリモートコントロール信号を出力する設定を行う制御部と、
前記第1の機器及び前記第2の機器を操作するリモートコントロール信号を記憶する記憶部と
を有し、
前記第1の機器に対して前記ポートを介して接続された第3の機器に対応するリモートコントロール信号が前記記憶部に記憶されていない場合に、前記第1の通信部は、前記リモートコントロール装置に対してエラー信号を送信する
リモートコントロールシステムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザが操作を意図する機器に対応する設定が自動で行われる。なお、本明細書において例示された効果により本発明の内容が限定して解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、一実施形態に係るリモートコントロールシステムの構成例を示す図である。
図2図2は、HDMI規格で規定されている論理アドレスを説明するための図である。
図3図3は、一実施形態に係るテレビジョン受信装置の構成例を示すブロック図である。
図4図4は、一実施形態に係るSTBの構成例を示すブロック図である。
図5図5は、一実施形態に係るリモートコントロール装置の外観例を示す図である。
図6図6は、一実施形態に係るリモートコントロール装置の構成例を示すブロック図である。
図7図7は、一実施形態に係るIRデータダウンロード処理の、処理の流れを示すフローチャートである。
図8図8は、HDMIネットワーク上に接続される機器がデバイスタイプを取得する処理を説明するための図である。
図9図9A及び図9Bは、各機器が接続されるポートを特定する処理を説明するための図である。
図10図10A及び図10Bは、HDMIネットワーク上に接続される機器のメーカ及び機種を特定する処理を説明するための図である。
図11図11は、アクティブな機器を特定する処理を説明するための図である。
図12図12は、アクティブな機器を特定する処理を説明するための図である。
図13図13は、変形例を説明するための図である。
図14図14は、変形例を説明するための図である。
図15図15は、変形例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。説明は以下の順序で行う。
<1.一実施形態>
<2.変形例>
但し、以下に示す実施形態等は、本発明の技術思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明は例示された構成に限定されるものではない。
【0013】
<1.一実施形態>
[リモートコントロールシステムの構成例]
図1は、一実施形態に係るリモートコントロールシステム(リモートコントロールシステム1)の構成例を示している。リモートコントロールシステム1は、例えば、テレビジョン受信装置10と、STB(Set Top Box)20と、ビデオレコーダ30と、リモートコントロール装置40とを有している。リモートコントロール装置40は、テレビジョン受信装置10等に対してリモートコントロール信号を送信することにより送信先の機器をリモートコントロール(遠隔操作)することが可能とされている。
【0014】
第1の機器の一例であるテレビジョン受信装置10は、所定の端子が接続可能な物理的なポートを有している。本実施形態では、所定の端子の一例としてHDMI(High Definition Multimedia Interface)端子が適用される。テレビジョン受信装置10は、HDMI端子が接続可能なポートを複数、有している。このポートに対して、上述したSTB20及びビデオレコーダ30がHDMI端子を有するケーブルを介して接続されている。例えば、あるポート1(以下、このポートをHDMI1と適宜、称する)にSTB20が接続されており、他のポート2(以下、このポートをHDMI2と適宜、称する)にビデオレコーダ30が接続されている。すなわち、テレビジョン受信装置10、STB20及びビデオレコーダ30がHDMI規格に基づくネットワーク上にそれぞれ接続されている。
【0015】
テレビジョン受信装置10に接続されているSTB20及びビデオレコーダ30は、第2の機器の一例である。STB20及びビデオレコーダ30のうち、何れかの機器が機器制御装置として動作する。本実施形態では、STB20が機器制御装置として動作する。
【0016】
リモートコントロール装置40は、HDMIネットワーク上に存在する機器のうち、少なくとも1個の機器と双方向の通信が可能とされている。また、リモートコントロール装置40は、HDMIネットワーク上に存在する機器のうち、他の機器と片方向の通信が可能とされている。双方向の通信としては、例えばBLE(Bluetooth Low Energy)を用いた通信を挙げることができ、片方向の通信としては、例えば赤外線通信(IR(Infrared))を挙げることができるが、これに限定されるものではない。本実施形態では、STB20とリモートコントロール装置40との間で双方向の通信が行われ、テレビジョン受信装置10及びビデオレコーダ30とリモートコントロール装置40との間で片方向の通信が行われる。また、本実施形態では、リモートコントロール装置40はSTB20に付属する装置であり、リモートコントロール装置40を用いてSTB20に対する制御がデフォルトで可能なようになっている。
【0017】
[HDMI規格について]
次に、本発明の理解を容易とするためにHDMI規格について概略的に説明する。HDMIは、映像信号(画像信号)及び音声信号(オーディオ信号)の伝送用デジタルインタフェースである。HDMIは、PC(Personal Computer)とディスプレイの接続標準規格であるDVI(Digital Visual Interface)規格に、AV(Audio Visual)機器向けに音声伝送機能や著作権保護機能が加えられたインタフェースである。
【0018】
HDMI規格ではCEC(Consumer Electronics Control)を使った機器間制御が定義されている。CECは、HDMI規格で用意された1つの伝送ラインであり、双方向にデータ伝送を行うラインである。このCECラインを使うことで、HDMIネットワーク上に存在する各機器に割り当てられる固有の物理アドレスと論理アドレスに基づいて様々な制御が可能になる。例えば、ユーザがテレビジョン受信装置でデジタル放送を視聴しているときに、テレビジョン受信装置にHDMIケーブルで接続されたビデオディスクプレーヤを再生すると、テレビジョン受信装置は自動的にビデオディスクプレーヤが接続された入力に切り替える。
【0019】
また、HDMI規格では、HDMIネットワーク上に存在する各機器に割り当てられる論理アドレスが規定されている。図2は、デバイスとCEC論理アドレスの対応関係を表すテーブルを示す図である。デバイスの「TV」はテレビジョン受信装置、プロジェクタ等の映像を表示する機器である。デバイスの「Recording Device」は、ハードディスクレコーダやDVDレコーダ等の録画機器である。デバイスの「Tuner」は、ケーブルテレビの受信などを行うSTB等のAVコンテンツを受信する機器である。デバイスの「Playback Device」はビデオプレーヤ、カムコーダ等の再生機器である。デバイスの「Audio System」はAVアンプ等のオーディオ処理装置である。HDMIネットワーク上に存在する各機器が割り当てられた論理アドレスに対応したCEC対応機器として認識されると、認識されたCEC対応機器に対する操作が可能となる。なお、本実施形態における各機器はCEC対応機器であるものとして説明する。
【0020】
HDMI−CEC規格では、テレビジョン受信装置で画像を表示している機器を明示するためのCECメッセージとして<Active Source>が規定されている。この規定によれば、例えば、ユーザがHDMI規格対応のビデオディスクプレーヤの再生ボタンを操作すると、ビデオディスクプレーヤはプレーヤ自身が安定した映像信号を出力可能な状態(すなわち、アクティブな状態)であればAVストリームを出力する。また、ビデオディスクプレーヤは、アクティブ機器であることを示す<Active Source>メッセージをブロードキャストする。
【0021】
ここで、「ブロードキャスト」とは、特定の機器に対してではなく全機器を送信先とした信号の一斉送信のことをいう。<Active Source>メッセージをブロードキャストされたテレビジョン受信装置及びその他の外部機器は、ビデオプレーヤから出力されるAVストリームを再生するために経路の切り替えを行う。
【0022】
このように、HDMI−CEC規格では、テレビジョン受信装置で映像の表示を開始する機器が<Active Source>メッセージをネットワーク内の他の機器にブロードキャストすることが規定されている。なお、<Active Source>メッセージは、HDMI規格で定義されたCECメッセージの一つである。以上がHDMI規格の概略である。
【0023】
[テレビジョン受信装置について]
(テレビジョン受信装置の構成例)
図3は、テレビジョン受信装置10の構成例を示すブロック図である。このテレビジョン受信装置10は、HDMI端子101,102と、HDMIスイッチャ104と、HDMI受信部105と、アンテナ端子110と、デジタルチューナ111とを有する。また、テレビジョン受信装置10は、デマルチプレクサ(Demux)112と、MPEG(Moving Picture Expert Group)デコーダ113と、映像・グラフィック処理回路114と、パネル駆動回路115と、表示パネル116とを有する。さらに、テレビジョン受信装置10は、音声処理回路117と、音声増幅回路118と、スピーカ119とを有する。さらにまた、テレビジョン受信装置10は、内部バス130と、CPU(Central Processing Unit)131と、フラッシュROM132と、DRAM133と、受信部134と、ネットワークI/F135と、ネットワーク端子136とを有する。
【0024】
CPU131は、テレビジョン受信装置10の各部の動作を制御する。フラッシュROM132は、制御ソフトウェアの格納及びデータの保管を行う。DRAM133は、CPU131のワークエリア等を構成する。CPU131は、フラッシュROM132から読み出したソフトウェアやデータをDRAM133上に展開してソフトウェアを起動し、テレビジョン受信装置10の各部を制御する。CPU131、フラッシュROM132及びDRAM133は、内部バス130に接続されている。
【0025】
受信部134は、リモートコントロール装置40から送信された、例えば赤外線のリモートコントロール信号を受信し、CPU131に供給する。ユーザは、リモートコントロール装置40を操作することで、テレビジョン受信装置10の操作やテレビジョン受信装置10にHDMIケーブルで接続されているその他のCEC対応機器の操作を行うことができる。
【0026】
ネットワークI/F135は、ネットワーク端子136に接続されたネットワークケーブルを介してネットワークに接続し、ネットワークに接続される各種装置との間でデータの送受信を実行する。
【0027】
アンテナ端子110は、受信アンテナ(図示しない)で受信されたテレビジョン放送信号を入力する端子である。デジタルチューナ111は、アンテナ端子110に入力されたテレビ放送信号を処理して、ユーザの選択チャネルに対応した所定のトランスポートストリームを出力する。デマルチプレクサ112は、デジタルチューナ111で得られたトランスポートストリームから、ユーザの選択チャネルに対応した、パーシャルTS(Transport Stream)(映像データのTSパケット、オーディオデータのTSパケット)を抽出する。
【0028】
また、デマルチプレクサ112は、デジタルチューナ111で得られたトランスポートストリームから、PSI/SI(Program Specific Information/Service Information)を取り出し、CPU131に出力する。デジタルチューナ111で得られたトランスポートストリームには、複数のチャネルが多重化されている。デマルチプレクサ112で、当該トランスポートストリームから任意のチャネルのパーシャルTSを抽出する処理は、PSI/SI(PAT/PMT)から当該任意のチャネルのパケットID(PID)の情報を得ることで可能となる。
【0029】
MPEGデコーダ113は、デマルチプレクサ112で得られる映像データのTSパケットにより構成される映像PES(Packetized Elementary Stream)パケットに対してデコード処理を行って映像データを得る。また、MPEGデコーダ113は、デマルチプレクサ112で得られるオーディオデータのTSパケットにより構成されるオーディオPESパケットに対してデコード処理を行ってオーディオデータを得る。
【0030】
映像・グラフィック処理回路114は、MPEGデコーダ113で得られた映像データに対して、必要に応じて、スケーリング処理、グラフィックスデータの重畳処理等を行う。また映像・グラフィック処理回路114は、フラッシュROM132に予め格納されているアプリケーションに基づく処理による画像データを生成し、パネル駆動回路115に出力する。パネル駆動回路115は、映像・グラフィック処理回路114から出力される映像データに基づいて、表示パネル116を駆動する。表示パネル116は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescence)等で構成されている。
【0031】
音声処理回路117は、MPEGデコーダ113で得られたオーディオデータに対してD/A変替等の必要な処理を行う。音声増幅回路118は、音声処理回路117から出力されるアナログオーディオ信号を増幅してスピーカ119に供給する。また、音声処理回路117は、MPEGデコーダ113で得られたオーディオデータをデジタル光信号に変替して、光出力端子103に出力する。
【0032】
HDMIスイッチャ104は、HDMI端子101、102をHDMI受信部105に選択的に接続する。HDMI受信部105は、HDMIスイッチャ104を介して、HDMI端子101,102のいずれかに選択的に接続されている。このHDMI受信部105は、HDMIに準拠した通信により、HDMI端子101,102に接続されている外部機器(これらの機器はHDMI規格上ソース機器またはリピータ機器とも称される)から送信されてくる映像とオーディオのデータを受信する。また、HDMI端子101,102のCECラインを介してCECに準拠するコマンド(以下、CEC制御コマンドと適宜、称する)がやり取りされる。
【0033】
(テレビジョン受信装置の動作例)
ここで、図3に示すテレビジョン受信装置10の動作例を簡単に説明する。アンテナ端子110に入力されるテレビ放送信号はデジタルチューナ111に供給される。このデジタルチューナ111では、テレビ放送信号が処理されて、ユーザの選択チャネルに対応したトランスポートストリームが得られる。このトランスポートストリームは、デマルチプレクサ112に供給される。デマルチプレクサ112では、トランスポートストリームから、ユーザの選択チャネルに対応した、パーシャルTS(映像データのTSパケット、オーディオデータのTSパケット)が抽出される。このパーシャルTSは、MPEGデコーダ113に供給される。
【0034】
MPEGデコーダ113では、映像データのTSパケットにより構成される映像PESパケットに対してデコード処理が行われて映像データが得られる。この映像データは、映像・グラフィック処理回路114において、必要に応じて、スケーリング処理、グラフィックスデータの重畳処理等が行われた後に、パネル駆動回路115に供給される。そのため、表示パネル116には、ユーザの選択チャネルに対応した画像が表示される。
【0035】
また、MPEGデコーダ113では、オーディオデータのTSパケットにより構成されるオーディオPESパケットに対してデコード処理が行われてオーディオデータが得られる。このオーディオデータは、音声処理回路117でD/A変換等の必要な処理が行われ、さらに、音声増幅回路118で増幅された後に、スピーカ119に供給される。そのため、スピーカ119から、ユーザの選択チャネルに対応したオーディオが出力される。
【0036】
また、MPEGデコーダ113で得られるオーディオデータは、音声処理回路117で、例えばS/PDIF規格のデジタル光信号に変替されて、光出力端子103に出力される。そのため、テレビジョン受信装置10は、オーディオデータを、光ケーブルを介して、外部機器に送信できる。
【0037】
また、HDMI受信部105では、HDMIケーブルを介してHDMI端子101,102に入力される映像及びオーディオのデータが得られる。映像データは映像・グラフィック処理回路114に供給される。オーディオデータは、音声処理回路117に供給される。以降は、上述したテレビ放送信号の受信時と同様の動作となり、表示パネル116に画像が表示され、スピーカ119からオーディオが出力される。
【0038】
図1に示すリモートコントロールシステム1において、例えば、ビデオレコーダ30からの映像データ、オーディオデータによる画像、オーディオの視聴を行う場合には、上述したように、HDMI受信部105で取得された映像データ、オーディオデータによる画像、オーディオの視聴状態となる。
【0039】
[STBについて]
(STBの構成例)
図4は、STB20の構成の一例を示す。STB20は、例えば、HDMI端子201と、HDMI送信部202と、端子210と、デジタルチューナ211と、デマルチプレクサ212と、記録/再生インタフェース213と、BD(Blu-ray Disc)ドライブ214と、MPEGデコーダ215と、グラフィック生成回路216と、映像出力端子217と、音声出力端子218と、内部バス220と、判別部の一例であるCPU221と、フラッシュROM222と、DRAM223と、通信部224と、電源状態監視部225と、ユーザ操作部226と、表示部227とを有する。
【0040】
CPU221は、STB20の各部の動作を制御する。さらに、CPU221は、HDMI規格のCECに定義される各種のコマンドを適宜生成し、生成したコマンドをHDMI端子201のCECラインを介して出力する。さらに、CPU221は、HDMI端子201のCECラインを介して入力されるコマンドの内容を解釈する。
【0041】
フラッシュROM222には、CPU221が実行するソフトウェアが格納され、データが保管される。DRAM223は、CPU221のワークエリア等として使用される。CPU221は、フラッシュROM222から読み出したソフトウェアやデータをDRAM223上に展開してソフトウェアを起動し、STB20の各部を制御する。
【0042】
通信部224は、リモートコントロール装置40と双方向の通信を行うものである。通信部224は、アンテナ、変復調回路、エラー訂正回路等を含む。電源状態監視部225は、HDMIネットワーク上に接続されている機器、例えば、テレビジョン受信装置10の電源の状態を監視する。CPU221、フラッシュROM222、DRAM223、通信部224、電源状態監視部225、デマルチプレクサ212及び記録/再生インタフェース213は、内部バス220に接続されている。
【0043】
CPU221には、ユーザ操作部226及び表示部227が接続されている。例えば、ユーザ操作部226及び表示部227により、ユーザインタフェースが構成される。ユーザ操作部226により、ユーザはSTB20の動作を操作できる。ユーザ操作部226は、STB20の図示を省略している筐体に配設されたキー、釦、ダイアル、リモコン送受信機等で構成される。表示部227は、STB20の動作状態、ユーザの操作状態等を表示し、LCDや有機ELなどにより構成される。
【0044】
端子210は、例えば所定のケーブルを介して伝送されるテレビ放送信号等を入力する端子である。デジタルチューナ211は、端子210に入力されるテレビ放送信号を処理して、所定のトランスポートストリームを出力する。デマルチプレクサ212は、デジタルチューナ211で得られたトランスポートストリームから、所定の選択チャネルに対応した、パーシャルTS(映像データのTSパケット、音声データのTSパケット)を抽出する。
【0045】
デマルチプレクサ212は、デジタルチューナ211で得られたトランスポートストリームから、PSI/SIを取り出し、CPU221に出力する。デジタルチューナ211で得られたトランスポートストリームには複数のチャネルが多重化されている。デマルチプレクサ212で、当該トランスポートストリームから任意のチャネルのパーシャルTSを抽出する処理は、PSI/SI(PAT/PMT)から当該任意のチャネルのパケットID(PID)の情報を得ることで可能となる。
【0046】
BDドライブ214は、記録/再生インタフェース213を介して内部バス220に接続されている。BDドライブ214は、記録時には、デマルチプレクサ212で抽出されたパーシャルTSをディスクに記録する。また、BDドライブ214は、再生時には、ディスクに記録されているパーシャルTSを再生する。
【0047】
MPEGデコーダ215は、デマルチプレクサ212で抽出された、あるいは、BDドライブ214で再生されたパーシャルTSを構成する映像PESパケットに対してデコード処理を行って映像データを得る。MPEGデコーダ215は、当該パーシャルTSを構成する音声PESパケットに対してデコード処理を行って音声データを得る。
【0048】
グラフィック生成回路216は、MPEGデコーダ215で得られた映像データに対して、必要に応じてグラフィックスデータの重畳処理等を行う。映像出力端子217は、グラフィック生成回路216から出力される映像データを出力する。音声出力端子218は、MPEGデコーダ215で得られた音声データを出力する。
【0049】
HDMI送信部(HDMIソース)202は、HDMIに準拠した通信により、MPEGデコーダ215で得られたベースバンドの映像と音声のデータを、HDMI端子201から送出する。
【0050】
なお、本実施形態に係るDRAM223(記憶部)には、機器毎のIRデータが格納されている。詳細は後述するが、STB20は、HDMIネットワーク上に接続されている機器に対応するIRデータをリモートコントロール装置40に送信する。IRデータは、予めSTB20に格納されていても良いし、STB20をネットワークに接続可能とし、当該ネットワークを経由してダウンロードされたIRデータがDRAM223に格納されるようにしても良い。IRデータとは対応する機器がその内容を解釈できるデータを意味し、操作内容毎に応じて生成されるIRデータが相違していてももちろん構わない。
【0051】
(STBの動作例)
STB20の動作例を概略的に説明する。端子210に入力されるテレビ放送信号はデジタルチューナ211に供給される。デジタルチューナ211では、テレビ放送信号を処理して、所定のトランスポートストリームが取り出され、このトランスポートストリームはデマルチプレクサ212に供給される。デマルチプレクサ212では、トランスポートストリームから、所定のチャネルに対応した、パーシャルTS(映像データのTSパケット、音声データのTSパケット)が抽出される。パーシャルTSは、記録/再生インタフェース213を介してBDドライブ214に供給され、CPU221からの記録指示に基づいて記録される。
【0052】
また、デマルチプレクサ212で抽出されるパーシャルTS、または、BDドライブ214で再生されるパーシャルTSは、MPEGデコーダ215に供給される。このMPEGデコーダ215では、映像データのTSパケットにより構成される映像PESパケットに対してデコード処理が行われて映像データが得られる。得られた映像データは、グラフィック生成回路216でグラフィックスデータの重畳処理等が行われた後に、映像出力端子217に出力される。さらに、MPEGデコーダ215では、音声データのTSパケットにより構成される音声PESパケットに対してデコード処理が行われて音声データが得られる。得られた音声データが音声出力端子218に出力される。
【0053】
MPEGデコーダ215の処理により得られる、ベースバンドの映像及び音声のデータは、HDMI送信部202に供給され、HDMI送信部202からHDMI端子201を通じて外部機器に送出される。
【0054】
STB20にハードディスクを設け、ハードディスクに映像データや音声データが記録される構成としても良い。ハードディスクに記録された映像データや音声データが再生され、再生された映像データ等がHDMI端子201を通じて外部機器に送出されるようにしても良い。
【0055】
なお、上述したSTB20の構成例は、ビデオレコーダ30に対しても適用することが可能である。もちろん、STB20及びビデオレコーダ30との間に構成上の差異が存在していても構わない。また、STB20が有するHDMI端子の数は適宜、変更可能であるし、STB20がディスクに対する記録系統を有していなくても良い。
【0056】
[リモートコントロール装置について]
(リモートコントロール装置の外観例)
図5は、リモートコントロール装置40の構成の外観の一例を示す。リモートコントロール装置40は、上面視矩形状であり厚さがやや薄めの板状の筐体401を有している。筐体401の一方の主面には、複数のボタン(ボタン群)が設けられている。
【0057】
筐体401に設けられているボタン群について簡単に説明する。ボタン群には、電源オン/オフ用ボタン402、AV機器の再生・停止等の動作に使用する操作ボタン403、方向ボタン404、決定ボタン405、チャンネルアップ/ダウンボタン406、音量アップ/ダウンボタン407、数字ボタン408、入力切替ボタン409、テレビジョン受信装置10の電源をオンまたはオフするためのTV電源ボタン410を含む。
【0058】
(リモートコントロール装置の構成例)
図6は、リモートコントロール装置40の構成例を示すブロック図である。リモートコントロール装置40は、CPU411と、アンテナを含む通信部412と、メモリ413と、入力部414とを有している。
【0059】
CPU411は、リモートコントロール装置40の各部を制御するものである。通信部412は、通信を行うための構成(変復調回路、エラー訂正回路等)を総称したものであり、具体的には、STB20と双方向通信を行うための構成及びテレビジョン受信装置10及びビデオレコーダ30のそれぞれの片方向通信を行うための構成である。メモリ413は、CPU411が実行するプログラムが格納されるROMや、CPU411がプログラムを実行する際にワークエリアとして使用されるRAM等を総称したものである。このメモリ413には、STB20から送信されたIRデータが格納されている。入力部414は、上述したボタン群に対応する構成である。入力部414に対する操作に対応した操作信号が生成され、当該操作信号がCPU411に供給される。CPU411は、操作信号に応じた制御を実行する。
【0060】
「IRデータダウンロード処理について」
次に、リモートコントロールシステム1において実行されるIRデータダウンロード処理について説明する。IRデータダウンロード処理とは、HDMIネットワーク上に接続された機器を制御するためのIRデータをリモートコントロール装置40がSTB20からダウンロードする処理である。
【0061】
図7は、本実施形態に係るIRデータダウンロード処理の、処理の流れを示すフローチャートである。IRデータダウンロード処理は、主にSTB20によって行われ、例えば、HDMIネットワーク上に新たな機器が接続されたタイミングで行われる。STB20が起動されるタイミングでIRデータダウンロード処理が行われても良い。
【0062】
ステップST11では、新たな機器(以下、接続機器と適宜、称する)がHDMIネットワーク上に接続されたか否かが検出される。ここで、接続機器がHDMIネットワーク上に接続されていない場合には、処理がステップST11に戻る。接続機器がHDMIネットワーク上に接続された場合には、処理がステップST12に進む。
【0063】
ステップST12では、接続機器の種類(デバイスタイプ)を特定する処理が行われる。そして、処理がステップST13に進む。
【0064】
ステップST13では、接続機器が接続されたポート(接続ポート)を特定する処理が行われる。そして、処理がステップST14に進む。
【0065】
ステップST14では、接続機器の製造元(メーカ)及び機種を特定する処理が行われる。そして、処理がステップST15に進む。
【0066】
ステップST15では、ステップST14で特定したメーカ及び機種に対応するIRデータをSTB20が読み出し、読み出したIRデータをリモートコントロール装置40に対して送信する。これにより、リモートコントロール装置40は、接続機器に対応するIRデータをダウンロードする。
【0067】
(論理アドレスの取得)
各処理について具体例を挙げて説明する。始めに、HDMIネットワーク上に接続される機器が自身の論理アドレスを取得する例について説明する。以下では、テレビジョン受信装置10(物理アドレスは[0000]、CEC論理アドレスは{0})のHDMI1にSTB20が接続された例及びHDMI2にビデオレコーダ30が接続された例について説明する。
【0068】
HDMIネットワーク上にSTB20が接続されると、図8に示すように、STB20は、CEC制御コマンドの一つである<Polling Message>を他の機器に送信し、論理アドレス{3}(図2参照)を持つ機器が存在しないことを確認する。<Polling Message>に対する<ACK>又は<NACK>を参照して、論理アドレス{3}の機器が存在しなければ自身の論理アドレスとして論理アドレス{3}を設定する。ここで、仮に論理アドレス{3}の機器が他に存在する場合には、例えば論理アドレス{6}の機器が他に存在しないか否かを<Polling Message>を使用して確認する。
【0069】
ビデオレコーダ30についても同様である。ビデオレコーダ30は、<Polling Message>を他の機器に送信し、論理アドレス{1}(図2参照)を持つ機器が存在しないことを確認する。<Polling Message>に対する<ACK>又は<NACK>を参照して、論理アドレス{1}の機器が存在しなければ自身の論理アドレスとして論理アドレス{1}を設定する。本実施形態では、STB20が論理アドレス{3}を取得し、ビデオレコーダ30が論理アドレス{1}を取得する。なお、ビデオレコーダ30は、HDMI制御プロトコルを用いて自身が接続されたHDMI2に対応する物理アドレス[2000]をテレビジョン受信装置10から取得する。
【0070】
(接続ポートの特定)
次に、STB20が、各機器が接続されているポートを特定する処理について説明する。STB20が自身が接続されているポートを特定する処理と、STB20が、ビデオレコーダ30が接続されているポートを特定する処理とでその内容が異なるので、分けて説明する。
【0071】
始めに、STB20が自身が接続されているポートを特定する処理について説明する。図9Aに示すように、STB20は、テレビジョン受信装置10からEDID(Extended Display Identification Data)を取得する。STB20のCPU221がEDIDの内容を解析することによりCECアドレスを取得する。本実施形態では、HDMI1に対応する物理アドレスとして[1000]が取得される。
【0072】
STB20が、ビデオレコーダ30が接続されているポートを特定する処理について説明する。図9Bに示すように、STB20は、ビデオレコーダ30に対してCEC制御コマンドの一つである<Give Physical Address>を発行(送信)する。<Give Physical Address>を受けたビデオレコーダ30は、当該コマンドに対応する応答として、CEC制御コマンドの一つである<Report Physical Address>をSTB20に発行する。
【0073】
<Report Physical Address>には、ポート番号とデバイスタイプが記述されている。本実施形態では、ビデオレコーダ30の物理アドレス及びデバイスタイプである([2000],{1})が<Report Physical Address>に記述されている。すなわち、<Report Physical Address>を受け取ったSTB20は、HDMI2にビデオレコーダが接続されていることを認識することができる。
【0074】
(メーカ及び機種の特定とIRデータダウンロード処理)
次に、STB20が、テレビジョン受信装置10及びテレビジョン受信装置10に接続されているビデオレコーダ30のメーカ及び機種を特定する処理について説明する。なお、テレビジョン受信装置10とビデオレコーダ30とで処理内容が異なるので、分けて説明する。
【0075】
始めに、STB20が、テレビジョン受信装置10のメーカ及び機種を特定する処理について説明する。図10Aに示すように、STB20は、テレビジョン受信装置10からEDIDを取得する。STB20のCPU221がEDIDの内容を解析することによりテレビジョン受信装置10のメーカ、機種名を特定する。例えば、EDIDに含まれるManufacturer IDからメーカ名を特定し、それ以外の情報から機種を特定する。CPU221は、機種そのものを示す情報がない場合には、製造年等を参照して機種を推定する。
【0076】
テレビジョン受信装置10のメーカ及び機種を特定したSTB20のCPU221は、当該テレビジョン受信装置10に対応したIRデータをDRAM223から読み出す。そして、CPU221は、通信部224を制御して、読み出したIRデータをリモートコントロール装置40に対して送信する。リモートコントロール装置40は、STB20から送信されたIRデータを通信部412で受信する。受信されたIRデータがCPU411の制御に応じてメモリ413に記憶される。具体的には、テレビジョン受信装置10を示す情報(メーカや機種名)に対応づけられてIRデータがメモリ413に記憶される。
【0077】
次に、STB20が、ビデオレコーダ30のメーカ及び機種を特定する処理について説明する。STB20は、ビデオレコーダ30に対してメーカ等の情報を取得するためのCEC制御コマンドを発行する。CEC制御コマンドとしては、<Give Device Vendor ID>、<Get CEC Version>、<Give OSD Name>等を挙げることができる。本実施形態では、これらの全てのコマンドがSTB20からビデオレコーダ30に送信される。
【0078】
ビデオレコーダ30は、STB20に対する応答として、CEC制御コマンドである<Device Vendor ID>、<CEC Version>、<Set OSD Name>等を発行する。STB20のCPU221は、これらのコマンドを解釈することでビデオレコーダ30のメーカ及び機種名を特定する。CPU221は、例えば、<Device Vendor ID>によりメーカを特定し、<CEC Version>及び<Set OSD Name>等で機種を特定する。
【0079】
ビデオレコーダ30のメーカ及び機種を特定したSTB20のCPU221は、当該ビデオレコーダ30に対応したIRデータをDRAM223から読み出す。そして、CPU221は、通信部224を制御して、読み出したIRデータをリモートコントロール装置40に対して送信する。リモートコントロール装置40は、STB20から送信されたIRデータを通信部412で受信する。受信されたIRデータがCPU411の制御に応じてメモリ413に記憶される。具体的には、ビデオレコーダ30に対応する情報(メーカや機種名)に対応づけられてIRデータがメモリ413に記憶される。
【0080】
以上説明したIRデータダウンロード処理により、リモートコントロール装置40は、HDMIネットワーク上に接続された各機器を制御するためのIRデータを取得することができる。なお、IRデータダウンロード処理における各処理の内容は一例であり、上述した処理と異なる公知の処理を適用することも可能である。
【0081】
[リモートコントロール装置設定処理]
次に、リモートコントロール装置設定処理について説明する。リモートコントロール装置設定処理について、概略的に説明する。リモートコントロール装置40に対する操作により、アクティブな機器すなわちテレビジョン受信装置10に対する入力となる機器が切り替えられる。STB20は、切り替え後のアクティブな機器を判別する。そして、STB20は、判別したアクティブな機器を操作対象の機器に割り当てるための制御信号をリモートコントロール装置40に送信する。リモートコントロール装置40は、当該制御信号に応じて、アクティブな機器に対応するIRデータを読み出し、操作に応じて当該IRデータを出力するように設定する。これにより、ユーザは、切り替わり後のアクティブな機器に関する設定を何ら行うことなく、当該アクティブな機器に対してリモートコントロール装置40を使用した遠隔操作を行うことができる。
【0082】
以下、具体例を挙げて説明する。リモートコントロール装置設定処理は、テレビジョン受信装置10の電源がオンである場合とオフである場合とで処理内容が異なるので、分けて説明する。なお、テレビジョン受信装置10の電源状態は、STB20の電源状態監視部225により監視される。より具体的には、STB20の電源状態監視部225がテレビジョン受信装置10に対してCEC制御コマンドの一つである<Give Device Power>を例えば周期的に発行し、その応答コマンドに基づいてテレビジョン受信装置10の電源状態を監視する。
【0083】
始めに、テレビジョン受信装置10の電源状態がオン状態である場合のリモートコントロール装置設定処理について、図11を参照して説明する。STB20の電源状態監視部225は、テレビジョン受信装置10の電源がオン状態であることを認識する。なお、この状態ではテレビジョン受信装置10の入力は自身のチューナを介して得られるテレビジョン放送となっている。次に、リモートコントロール装置40の入力切替ボタン409が押下される。この操作に応じて、入力を切り替えるためのIRデータIRD1がリモートコントロール装置40からテレビジョン受信装置10に対して送信される。IRデータIRD1を受信したテレビジョン受信装置10のHDMIスイッチャ104は、HDMI端子を切り替える。これにより、例えば、入力がテレビジョン放送からビデオレコーダ30の入力に切り替えられる。
【0084】
入力の切り替わりに応じて、テレビジョン受信装置10からHDMIネットワーク上に接続されている機器に対して、CEC制御コマンドである<Active Sorce>及び<Routing Change>の何れかがブロードキャストにより送信される。STB20のCPU221は、テレビジョン受信装置10から送信されたコマンドをHDMI端子201を介して受信し、当該コマンドを参照して切替後のアクティブな機器を判別する。
【0085】
STB20が受信するコマンドと、当該コマンドに基づいてアクティブな機器として判別される機器が接続されているポートとの関係は、例えば、以下のようになる。
(1)
STB20が受信するコマンドが例えば<Active Sorce:0F 82 0000>の場合・・・この場合は、STB20のCPU221は、物理アドレス[0000]の機器、すなわち、テレビジョン受信装置10がアクティブな機器と判別する。
(2)
STB20が受信するコマンドが例えば<Routing Change 0F 80 xx xx 1000>の場合・・・この場合は、STB20のCPU221は、HDMI1に接続されている機器(物理アドレス[1000]の機器)、すなわち、STB20がアクティブな機器と判別する。
(3)
STB20が受信するコマンドが例えば<Routing Change 0F 80 xx xx 2000>の場合・・・この場合は、STB20のCPU221は、HDMI2に接続されている機器(物理アドレス[2000]の機器)、すなわち、ビデオレコーダ30がアクティブな機器と判別する。
本例では、入力がテレビジョン放送からビデオレコーダ30に切り替わることから、STB20は<Routing Change 0F 80 xx xx 2000>を受信する。
【0086】
STB20のCPU221は、上述したように受信したコマンドを参照して、切り替わり後のアクティブな機器(本例では、ビデオレコーダ30)を判別する。そして、CPU221は、ビデオレコーダ30を操作対象の機器に割り当てるための制御信号SG1を、リモートコントロール装置40に対して通信部224により送信する。制御信号SG1は、ビデオレコーダ30を特定するための信号であり、例えば、ビデオレコーダ30のメーカや機種名等を示す信号である。
【0087】
制御信号SG1がリモートコントロール装置40の通信部412により受信される。制御信号SG1を受信したリモートコントロール装置40のCPU411は、ビデオレコーダ30を操作対象の機器に割り当てるための設定を行う。例えば、メモリ413からビデオレコーダ30に対応するIRデータを読み出し、以降になされる操作に応じて、通信部412から当該IRデータを送信するようにする。なお、リモートコントロール装置40に設けられるボタンに対応する処理内容がビデオレコーダ30に対応する内容に変更されても良い。また、ボタン群がタッチパネルにより構成される場合等、ボタン群の配置の自由度が高い場合には、ビデオレコーダ30に対応したボタン群にボタン群の配置や内容が変更されるようにしても良い。
【0088】
以上のリモートコントロール装置設定処理を行うことにより、アクティブな機器がビデオレコーダ30に切り替わった場合でも、リモートコントロール装置40の設定がビデオレコーダ30に対応したものに自動的に変更される。ユーザが設定を行うことはなく、利便性に優れたリモートコントロールシステム1を実現することができる。
【0089】
さらに、リモートコントロール装置40は、既にテレビジョン受信装置10及びビデオレコーダ30に対するリモートコントロール信号(本例ではIRデータ)を予め保持(記憶)している。従って、STB20は、切り替わり後のアクティブな機器に関する制御信号のみをリモートコントロール装置40に送信すれば良い。制御信号の情報量はIRデータそのものに比べ小さいので、通信遅延が生じることを極力回避することができると共に、消費電力を抑制することができる。
【0090】
次に、テレビジョン受信装置10の電源状態がオフ状態である場合のリモートコントロール装置設定処理について、図12を参照して説明する。STB20の電源状態監視部225は、テレビジョン受信装置10の電源がオフ状態であることを認識する。上述したように、STB20は、<Give Device Power>に対する応答コマンドに基づいてテレビジョン受信装置10の電源状態を監視することができる。
【0091】
次に、リモートコントロール装置40のテレビジョン受信装置10をオンするためのTV電源ボタン410が押下される。リモートコントロール装置40は、予めテレビジョン受信装置10に対するIRデータをダウンロードしているので、TV電源ボタン410に対する操作に応じて、テレビジョン受信装置10をオンするためのIRデータIRD2を生成することができる。リモートコントロール装置40は、生成したIRデータIRD2をテレビジョン受信装置10に対して送信する。IRデータIRD2を受信したテレビジョン受信装置10のCPU131は、テレビジョン受信装置10の各部に電力を供給する制御を行う。これにより、テレビジョン受信装置10がオフ状態からオン状態に遷移し、テレビジョン放送が表示パネル116に表示される。なお、テレビジョン受信装置10は、自身の電源がオフからオンになった場合には<Active Sorce>を発行しない。
【0092】
テレビジョン受信装置10がオフ状態からオン状態に遷移したことをSTB20が認識する。STB20は、テレビジョン受信装置10の電源がオンになってから所定時間(例えば、数秒から1分程度)に、<Active Sorce>(第1のコマンド)及び<<Routing Change>(第2のコマンド)を受信しない場合には、アクティブな機器(入力)がテレビジョン受信装置10と判別する。ここで、例えば所定時間内に入力切替ボタン409が押され、STB20が、<Active Sorce>及び<<Routing Change>を受信した場合には、上述した例に従ってSTB20がコマンドの内容を解釈して切り替わり後のアクティブな機器を判別する。
【0093】
STB20のCPU221は、受信コマンドの有無や、コマンドを受信した場合には当該コマンドの内容を参照して、切り替わり後のアクティブな機器を判別する。そして、CPU221は、判別したアクティブな機器を操作対象の機器に割り当てるための制御信号SG2を、リモートコントロール装置40に対して通信部224を介して送信する。制御信号SG2は、アクティブな機器を特定するための信号である。
【0094】
制御信号SG2がリモートコントロール装置40の通信部412により受信される。制御信号SG2を受信したリモートコントロール装置40のCPU411は、制御信号SG2で示されるアクティブな機器を操作対象の機器に割り当てるための設定を行う。例えば、メモリ413からアクティブな機器に対応するIRデータを読み出し、以降になされる操作に応じて、通信部412から当該IRデータを送信するようにする。なお、リモートコントロール装置40に設定されている操作対象機器が制御信号SG2で示される機器と同一である場合には、当該設定が継続される。
【0095】
以上のリモートコントロール装置設定処理を行うことにより、アクティブな機器が切り替わる場合でも、当該機器に対応する設定をリモートコントロール装置40に自動的に行うことが可能となる。
【0096】
<2.変形例>
以上、本発明の一実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述した一実施形態に限定されるものではなく各種の変形が可能である。
【0097】
[変形例1]
上述した一実施形態において、リモートコントロール装置40に、機器(テレビジョン受信装置、ビデオレコーダ、STB等)に対応するボタンが設けられても良い。そして、当該ボタンを押下することにより1回の操作で当該ボタンに対応する機器に入力が切り替わるようにしても良い。図13及び図14を参照して具体的に説明する。例えば、図13に示すように、テレビジョン受信装置10の入力がテレビジョン放送の場合を想定する。この状態でリモートコントロール装置40のビデオレコーダに対応するボタンが押されたとする。当該操作に対応する制御信号SG3がBLE通信によりリモートコントロール装置40からSTB20に対して送信される。なお、制御信号SG3は、BLE規格に対応するキーである。
【0098】
制御信号SG3がSTB20により受信される。STB20は、一実施形態で説明したように、ビデオレコーダ30の物理アドレス(例えばHDMI2に対応する物理アドレス[2000])を認識しているので、当該物理アドレスの機器がコンテンツを出力する旨のコマンド(例えば、<Active Sorce 2000>)をテレビジョン受信装置10に出力する。これにより、テレビジョン受信装置10の入力がビデオレコーダ30からの入力に切り替わる。すなわち、ユーザは、リモートコントロール装置40に設けられているビデオレコーダに対応するボタンを押下する1回の操作だけで(入力切替ボタン409を複数押下することなく)、所望する入力に切り替えることが可能となる。
【0099】
また、図14に示すように、リモートコントロール装置40に例えば地上デジタル放送に対応するボタンが設けられ、当該ボタンが押された場合には、操作に対応するIRデータIRD3が、リモートコントロール装置40からテレビジョン受信装置10に送信される。IRデータIRD3を受信したテレビジョン受信装置10は、入力を例えばSTB20の入力からテレビジョン受信装置10のデジタルチューナ111を介して得られる地上テレビジョン放送に切り替える。
【0100】
[変形例2]
上述した一実施形態において、STB20がHDMIネットワーク上に接続された機器に対応するIRデータを有していない場合も想定される。例えば、図15に示すように、テレビジョン受信装置10に対してHDMI3としてチューナ50(第3の機器の一例)が接続されたとする。チューナ50は、CEC対応機器である。チューナ50が最新の機器である場合等には、STB20がチューナ50に対応するIRデータを有していない場合がある。この場合、STB20は、リモートコントロール装置40に対してチューナ50に対応するIRデータが存在しない旨を示すエラー信号を出力する。
【0101】
STB20がエラー信号を送信後にリモートコントロール装置40に対する操作がなされ、リモートコントロール装置40からSTB20に対してBLE通信に基づくキーSG4が通知される。キーSG4を受信したSTB20は、キーSG4をCEC制御コマンド(機器制御信号の一例)に変換し、当該CEC制御コマンドをテレビジョン受信装置10、ビデオレコーダ30及びチューナ50に対して送信し各機器を制御する。これにより、HDMIネットワーク上にIRデータを特定できない機器が接続された場合でも、リモートコントロール制御の方式を切り替えることによりチューナ50等をリモートコントロール装置40で操作することが可能となる。
【0102】
[その他の変形例]
その他の変形例について説明する。上述した一実施形態において、HDMIネットワーク上に接続される機器は、必ずしもコンテンツを出力する機器でなくても良い。例えば、HDMI端子に接続可能であり且つコンテンツを出力しない小型の端末(通信アダプタ)等であっても良い。また、STB20以外の機器が機器制御装置として動作しても良い。また、HDMIネットワークを構成する機器の数、種類は上述した一実施形態において例示したものに限定されるものではない。上述した一実施形態では、各機器がHDMIケーブルすなわち有線で接続される例について説明したが、無線により接続されても良い。
【0103】
一実施形態で説明したように、リモートコントロール装置40は、STB20から送信される制御信号に基づいて現在のアクティブな機器を認識することができる。そこで、リモートコントロール装置40が、当該アクティブな機器に対応する情報を提示しても良い。例えば、アクティブな機器がテレビジョン受信装置10の場合には、お勧めの番組を提示しても良いし、アクティブな機器がビデオレコーダ30の場合には、お勧めのレンタル映画等を提示しても良い。これらの情報は、リモートコントロール装置40がSTB20等から取得しても良いし、リモートコントロール装置40自身がインターネット等を介して取得しても良い。また、提示方法は、リモートコントロール装置40に表示しても良いし、音声によって提示しても良く、特定の方法に限定されるものではない。
【0104】
上述した一実施形態において、STB20がアクティブな機器でない機器(非アクティブな機器)をCEC制御コマンドを使用してスタンバイ状態にさせ、電源をオフ状態にしても良い。
【0105】
上述した一実施形態において、リモートコントロール装置40に加え他のリモートコントロール装置が使用されても良い。この場合、当該他のリモートコントロール装置によって入力が切り替わった場合にも一実施形態で説明した処理と同様の処理を行うことができる。
【0106】
上述の実施形態及び変形例において挙げた構成、方法、工程、形状、材料及び数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料及び数値などを用いてもよく、公知のもので置き替えることも可能である。また、実施形態及び変形例における構成、方法、工程、形状、材料及び数値などは、技術的な矛盾が生じない範囲において、互いに組み合わせることが可能である。本発明は、装置、方法、プログラム、システム等、適宜な形態で実現することができる。
【符号の説明】
【0107】
1・・・リモートコントロールシステム、10・・・テレビジョン受信装置、20・・・STB、30・・・ビデオレコーダ、40・・・リモートコントロール装置、50・・・チューナ、101,102・・・HDMI端子、221・・・CPU、223・・・DRAM、224・・・通信部、225・・・電源状態監視部
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