特許第6763532号(P6763532)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6763532格子および単語を用いた位置の表示と検索のための装置および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6763532
(24)【登録日】2020年9月14日
(45)【発行日】2020年9月30日
(54)【発明の名称】格子および単語を用いた位置の表示と検索のための装置および方法
(51)【国際特許分類】
   G09B 29/00 20060101AFI20200917BHJP
   G06F 16/29 20190101ALI20200917BHJP
   G06F 16/909 20190101ALI20200917BHJP
【FI】
   G09B29/00 F
   G06F16/29
   G06F16/909
【請求項の数】13
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2019-553957(P2019-553957)
(86)(22)【出願日】2018年2月27日
(65)【公表番号】特表2020-515984(P2020-515984A)
(43)【公表日】2020年5月28日
(86)【国際出願番号】KR2018002397
(87)【国際公開番号】WO2018186591
(87)【国際公開日】20181011
【審査請求日】2019年9月25日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0044690
(32)【優先日】2017年4月6日
(33)【優先権主張国】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519346181
【氏名又は名称】クォン、ヨ ハン
【氏名又は名称原語表記】KWON,John
(73)【特許権者】
【識別番号】519346192
【氏名又は名称】インフォシード インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】INFOSEED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】クォン、ヨ ハン
【審査官】 宇佐田 健二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−205852(JP,A)
【文献】 特開2015−014610(JP,A)
【文献】 特開2010−118059(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/066393(WO,A1)
【文献】 特開2000−267563(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 29/00,29/10
G06F 16/29,16/909
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
格子および単語を用いた位置の表示と検索のための装置であって:
位置表示の対象となる地理学的領域を区分する複数の単位格子の各々に対して付与された格子IDと複数の単語が配列された構造の位置キーワードとを各々マッチングさせ、複数の格子IDおよび複数の位置キーワードに対する情報を格納する位置キーワード格納部と;
特定の位置キーワードが入力されれば、入力された位置キーワードにマッチングする格子IDを検索し、検索された格子IDに対応する単位格子の代表座標をマップ上に出力する格子検索部と;
特定の位置に対する地理的座標が入力されれば、前記地理的座標が含まれた単位格子の格子IDにマッチングする少なくとも一つの位置キーワードを検索して出力する位置キーワード検索部とを備え、
前記位置キーワードは、名詞が羅列された構造や、文章を構成する単語の配列構造を有し、
前記位置キーワードは、固定位置キーワードと可変位置キーワードに区分され、
前記固定位置キーワードは、前記格子IDと固定的にマッチングして変更が不可能な位置キーワードであり、
前記可変位置キーワードは、前記固定位置キーワードとは別途に、ユーザにより前記格子IDにマッチングするように登録された位置キーワードであり、
前記位置キーワード格納部は、
前記格子IDを用いて対応する固定位置キーワードを検索するための情報および前記固定位置キーワードを用いて対応する格子IDを検索するための情報が格納された固定位置キーワード格納部と;
前記格子IDを用いて対応する可変位置キーワードを検索するための情報および前記可変位置キーワードを用いて対応する格子IDを検索するための情報が格納された可変位置キーワード格納部とを別体として備え、
前記可変位置キーワード格納部を前記固定位置キーワード格納部より先に検索する
ことを特徴とする位置の表示と検索のための装置。
【請求項2】
前記格子IDに対応する単位格子の領域情報および代表座標情報を格納し、
特定の位置に対する地理的座標が入力されれば、前記地理的座標が含まれた単位格子の格子IDを検索するかまたは前記地理的座標を格子IDに変換して前記位置キーワード検索部に提供し、
前記格子検索部を介して検索された格子IDが入力されれば、検索された格子IDに対応する単位格子の代表座標を検索するかまたは前記格子IDを前記代表座標に変換して前記格子検索部に提供する格子情報提供部をさらに備える
請求項1に記載の位置の表示と検索のための装置。
【請求項3】
前記位置キーワード検索部は、前記可変位置キーワードが存在する場合、前記固定位置キーワードおよび前記可変位置キーワードを検索して共に出力し、
前記格子検索部は、特定の位置キーワードが入力されれば、前記固定位置キーワード格納部を先に検索して、入力された位置キーワードにマッチングする格子IDを検索し、検索された格子IDに対応する単位格子の代表座標をマップ上に出力し、
入力された位置キーワードが固定位置キーワードではない場合には、前記可変位置キーワード格納部を検索する
請求項1に記載の位置の表示と検索のための装置。
【請求項4】
前記位置キーワード検索部は、前記可変位置キーワードが存在する場合、前記固定位置キーワードを検索することなく、前記可変位置キーワードのみを検索して出力し、
前記格子検索部は、特定の位置キーワードが入力されれば、前記固定位置キーワード格納部を先に検索して、入力された位置キーワードにマッチングする格子IDを検索し、検索された格子IDに対応する単位格子の代表座標をマップ上に出力し、
入力された位置キーワードが固定位置キーワードではない場合には、前記可変位置キーワード格納部を検索する
請求項1に記載の位置の表示と検索のための装置。
【請求項5】
ユーザの必要により、特定の地理的座標または特定の格子IDに対応する前記可変位置キーワードを前記固定位置キーワードとは別途に登録して前記可変位置キーワード格納部に格納するための位置キーワード登録部をさらに備え、
前記位置キーワード登録部は、前記可変位置キーワードが入力されれば、前記可変位置キーワードを構成する単語に対する制約事項の検査、禁止語の包含有無の検査および既に登録された位置キーワードの存在有無を判断して前記可変位置キーワードの登録有無を決定する
請求項1に記載の位置の表示と検索のための装置。
【請求項6】
前記位置キーワード格納部は、
前記格子IDを用いて前記位置キーワードを格納する場合には、前記格子IDを一定単位に区分し、区分された格子IDを用いて階層的に格納経路を構成して対応する位置キーワードを格納し、
前記位置キーワードを用いて前記格子IDを格納する場合には、前記位置キーワードを用いて単語別に区分し、区分された単語を用いて階層的に格納経路を構成して対応する格子IDを格納する
請求項1に記載の位置の表示と検索のための装置。
【請求項7】
前記固定位置キーワードおよび前記可変位置キーワードを構成する単語には、文字で表現可能な数字、特殊文字、記号が含まれる
請求項1に記載の位置の表示と検索のための装置。
【請求項8】
前記単位格子の代表座標は、前記単位格子の中心点座標、前記単位格子の最小座標、前記単位格子の最大座標、前記単位格子内の任意の地点の座標のうちいずれか一つの座標である
請求項1に記載の位置の表示と検索のための装置。
【請求項9】
位置の表示と検索のための方法であって:
位置表示の対象となる地理学的領域を区分する複数の単位格子の各々に対して格子IDが付与され、前記格子IDの各々に対して複数の単語が配列された構造に変更が不可能な固定位置キーワード前記格子IDに各々マッチングされ、複数の格子IDおよび複数の固定位置キーワードに対する情報が格納された位置キーワード格納部を備えた構成において:
可変位置キーワード登録部によって、ユーザによって定められた複数の単語が配列された構造の可変位置キーワードを、ユーザーによって望まれた特定の地理的座標が属する特定の単位格子の格子IDにマッチングさせて登録する登録ステップと;
位置キーワード検索部によって、特定の地理的座標が入力されれば、入力された地理的座標が含まれた単位格子の格子IDを検索するかまたは前記地理的座標を前記格子IDに変換し、前記格子IDにマッチングする少なくとも一つの位置キーワードを検索して出力し、
格子検索部によって、特定の位置キーワードが入力されれば、入力された位置キーワードにマッチングする格子IDを検索し、検索された格子IDに対応する単位格子の代表座標をマップ上に出力する検索ステップとを備え、
前記位置キーワードは、固定位置キーワードと可変位置キーワードに区分され、
前記固定位置キーワードは、前記格子IDと固定的にマッチングして変更が不可能な位置キーワードであり、
前記可変位置キーワードは、前記固定位置キーワードとは別途に、ユーザにより前記格子IDにマッチングするように登録された位置キーワードであり、
前記位置キーワード格納部は、
前記格子IDを用いて対応する固定位置キーワードを検索するための情報および前記固定位置キーワードを用いて対応する格子IDを検索するための情報が格納された固定位置キーワード格納部と;
前記格子IDを用いて対応する可変位置キーワードを検索するための情報および前記可変位置キーワードを用いて対応する格子IDを検索するための情報が格納された可変位置キーワード格納部とを別体として備え、
前記可変位置キーワード格納部を前記固定位置キーワード格納部より先に検索する
ことを特徴とする位置の表示と検索のための方法。
【請求項10】
前記登録ステップは、登録のために前記可変位置キーワードが入力されれば、前記可変位置キーワードを構成する単語に対する制約事項の検査、禁止語の包含有無の検査および既に登録された位置キーワードの存在有無を判断して前記可変位置キーワードの登録有無を決定する
請求項9に記載の位置の表示と検索のための方法。
【請求項11】
前記検索ステップは、前記可変位置キーワードが存在する場合、前記固定位置キーワードおよび前記可変位置キーワードを検索して共に出力する
請求項9に記載の位置の表示と検索のための方法。
【請求項12】
前記検索ステップは、前記可変位置キーワードが存在する場合、前記固定位置キーワードを検索することなく、前記可変位置キーワードのみを検索して出力する
請求項9に記載の位置の表示と検索のための方法。
【請求項13】
前記検索ステップは、特定の位置キーワードが入力されれば、前記固定位置キーワードが格子IDとマッチングして格納された固定位置キーワード格納部を先に検索して、入力された位置キーワードにマッチングする格子IDを検索し、検索された格子IDに対応する単位格子の代表座標をマップ上に出力し、
入力された位置キーワードが固定位置キーワードではない場合には、前記可変位置キーワードが格子IDとマッチングして格納された可変位置キーワード格納部を検索する
請求項9に記載の位置の表示と検索のための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、格子および単語を用いた位置の表示と検索のための装置および方法に関し、より具体的には、人間と人間、人間とデバイスとの間で位置を疎通するにおいて、人に優しい方式で位置を識別し疎通する、格子および単語を用いた位置の表示と検索のための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の数年間、各種のデバイスに統合されてGPSベースにデバイスの位置を表示し位置を検索できる装置が一般的に用いられている。
【0003】
専門的なナビゲーションデバイスだけでなく、スマートフォンおよび類似したモバイル通信または一般用コンピューティングデバイスにもGPSベースの位置表示装置が含まれる。
【0004】
経緯度座標(latitude and longitude coordinates)または格子基準(grid references)のような、位置を識別するための地理的数値座標(geometric numericalcoordinates)の使用が知られており、衛星ベース測位システムは、一般に、このような数値座標を用いて位置を識別する。例えば、GPSシステムは、主に高解像度の経緯度座標として存在するGPS座標を用いて位置を識別する。
【0005】
位置を識別するために数値座標を用いることの現実的な問題は、導き出された数字列(strings of numbers)が非常にユーザフレンドリーではないということである。実際に、人々は一般に数字列を正確に覚えたり他人に口頭で伝達したりするのが難いということを知っている。また、例えば、私がどこへ行きたいかをナビゲーションデバイスに話したり、または他人に送る文字メッセージに位置を含ませるためにデバイスに正確に受動的に数字列を入力したりすることは、相対的に非常に非効率的な方法である。
【0006】
幾つかの場合において、位置は、数値座標の他にアドレスまたは郵便番号のような他の手段を用いて識別されるが、このような手段は、数値座標に比べて相対的に不正確であり、一般に建物に対してのみ付与されるという問題がある。特に、郵便番号は、一般に郵便物が配送されると予想される位置にある建物に対して建物をグループ化して付与される。その結果として、このような手段は、高密度に適切なコード、名前および数字が付与された都市地域にのみ有用である。また、郵便番号は、数値座標に比べて、覚えたり口頭で伝達したりするのに必ずしも容易なものではない。
【0007】
そして、国家や地域別に互いに異なるアドレス体系を用い、大部分のアドレス体系は永久的ではなく変更されるものであるため、より精密な位置を識別するためには、より長くて複雑な数字と文字が組み合わせられた形態が求められる。
【0008】
韓国の国家地点番号体系や英国のNGRS、米国のUSNGのような格子基準(grid refernces)または格子体系(grid system)を用いる位置識別手段は、位置を特定のするための単位格子(Grid)の格子ID(Grid_ID)として文字と数字を組み合わせたコードを用いる。格子体系を用いる位置識別手段は、アドレス体系に比べて、相対的に永久的で且つより精密な位置の識別が可能であるという長所があるが、コードの形態で付与された位置識別コードが覚えたり口頭で伝達したりするのに必ず便利であるかまたは容易なものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、上記した従来の問題を克服することができる、格子および単語を用いた位置の表示と検索のための装置および方法を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、格子体系と複数の単語を組み合わせて位置を表示することによってオンライン上のマップサービスが可能であり、記憶し易く発音し易いので口頭で伝達が容易である、格子および単語を用いた位置の表示と検索のための装置および方法を提供することにある。
【0011】
本発明のまた他の目的は、アドレスがないかまたは正確な位置を表現し難い位置に対する位置表示および位置表現が可能であり、アドレスの変更やその他の表示方式の変更に関係なく位置の識別が可能である、格子および単語を用いた位置の表示と検索のための装置および方法を提供することにある。
【0012】
本発明のまた他の目的は、複数の単語で構成された位置キーワードを利用するにおいて、よりユーザフレンドリーな位置キーワードを提供するために、変更が不可能な固定位置キーワードと共に、ユーザにより位置キーワードに指定および登録されて用いられる可変位置キーワードの使用が可能である、格子および単語を用いた位置の表示と検索のための装置および方法を提供することにある。
【0013】
本発明のまた他の目的は、位置情報の格納、位置情報の表示および記録、緊急状況の位置の申告、運転代行の呼び出し、ナビゲーション上の目的地の設定、約束場所の伝達、緊急救助の要請、音声認識を通じた位置認識や位置表示技術などのように様々な応用が可能である、格子および単語を用いた位置の表示と検索のための装置および方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記した技術的課題の一部を達成するための本発明の具体化により、本発明に係る格子および単語を用いた位置の表示と検索のための装置は、位置表示の対象となる地理学的領域を区分する複数の単位格子の各々に対して付与された格子IDと複数の単語が配列された構造の位置キーワードとを各々マッチングさせ、複数の格子IDおよび複数の位置キーワードに対する情報を格納する位置キーワード格納部と;特定の位置キーワードが入力されれば、入力された位置キーワードにマッチングする格子IDを検索し、検索された格子IDに対応する単位格子の代表座標をマップ上に出力する格子検索部と;特定の位置に対する地理的座標が入力されれば、前記地理的座標が含まれた単位格子の格子IDにマッチングする少なくとも一つの位置キーワードを検索して出力する位置キーワード検索部とを備える。
【0015】
前記格子IDに対応する単位格子の領域情報および代表座標情報を格納し、特定の位置に対する地理的座標が入力されれば、前記地理的座標が含まれた単位格子の格子IDを検索するかまたは前記地理的座標を格子IDに変換して前記位置キーワード検索部に提供し、前記格子検索部を介して検索された格子IDが入力されれば、検索された格子IDに対応する単位格子の代表座標を検索するかまたは前記格子IDを前記代表座標に変換して前記格子検索部に提供する格子情報提供部をさらに備えてもよい。
【0016】
前記位置キーワードは、固定位置キーワードと可変位置キーワードに区分され、前記固定位置キーワードは、前記格子IDと固定的にマッチングして変更が不可能な位置キーワードであり、前記可変位置キーワードは、前記固定位置キーワードとは別途に、ユーザにより前記格子IDにマッチングするように登録された位置キーワードであり、前記位置キーワード格納部は、前記格子IDを用いて対応する固定位置キーワードを検索するための情報および前記固定位置キーワードを用いて対応する格子IDを検索するための情報が格納された固定位置キーワード格納部と;前記格子IDを用いて対応する可変位置キーワードを検索するための情報および前記可変位置キーワードを用いて対応する格子IDを検索するための情報が格納された可変位置キーワード格納部とを備えてもよい。
【0017】
前記位置キーワード検索部は、前記可変位置キーワードが存在する場合、前記固定位置キーワードおよび前記可変位置キーワードを検索して共に出力し、前記格子検索部は、特定の位置キーワードが入力されれば、前記固定位置キーワード格納部を先に検索して、入力された位置キーワードにマッチングする格子IDを検索し、検索された格子IDに対応する単位格子の代表座標をマップ上に出力し、入力された位置キーワードが固定位置キーワードではない場合には、前記可変位置キーワード格納部を検索してもよい。
【0018】
前記位置キーワード検索部は、前記可変位置キーワードが存在する場合、前記固定位置キーワードを検索することなく、前記可変位置キーワードのみを検索して出力し、前記格子検索部は、特定の位置キーワードが入力されれば、前記固定位置キーワード格納部を先に検索して、入力された位置キーワードにマッチングする格子IDを検索し、検索された格子IDに対応する単位格子の代表座標をマップ上に出力し、入力された位置キーワードが固定位置キーワードではない場合には、前記可変位置キーワード格納部を検索してもよい。
【0019】
ユーザの必要により、特定の地理的座標または特定の格子IDに対応する可変位置キーワードを前記固定位置キーワードとは別途に登録して前記可変位置キーワード格納部に格納するための位置キーワード登録部をさらに備え、前記位置キーワード登録部は、特定の地理的座標または特定の格子IDに対応する可変位置キーワードが入力されれば、前記可変位置キーワードを構成する単語に対する制約事項の検査、禁止語の包含有無の検査および既に登録された位置キーワードの存在有無を判断して前記可変位置キーワードの登録有無を決定してもよい。
【0020】
前記位置キーワード格納部は、前記格子IDを用いて前記位置キーワードを格納する場合には、前記格子IDを一定単位に区分し、区分された格子IDを用いて階層的に格納経路を構成して対応する位置キーワードを格納し、前記位置キーワードを用いて前記格子IDを格納する場合には、前記位置キーワードを用いて単語別に区分し、区分された単語を用いて階層的に格納経路を構成して対応する格子IDを格納してもよい。
【0021】
前記固定位置キーワードおよび前記可変位置キーワードを構成する単語には、文字、数字、特殊文字、記号が含まれてもよい。
【0022】
前記単位格子の代表座標は、前記単位格子の中心点座標、前記単位格子の最小座標、前記単位格子の最大座標、前記単位格子内の任意の地点の座標のうちいずれか一つの座標であってもよい。
【0023】
上記した技術的課題の一部を達成するための本発明の他の具体化により、本発明に係る位置の表示と検索のための方法は、位置表示の対象となる地理学的領域を区分する複数の単位格子の各々に対して格子IDを付与し、前記格子IDの各々に対して複数の単語が配列された構造に変更が不可能な固定位置キーワードを前記格子IDに各々マッチングさせ、複数の格子IDおよび複数の固定位置キーワードに対する情報を格納した装置を準備する準備ステップと;ユーザが任意に定めた複数の単語が配列された構造の可変位置キーワードを、ユーザーが望む特定の地理的座標が属する特定の単位格子の格子IDにマッチングさせて登録する登録ステップと;特定の地理的座標が入力されれば、入力された地理的座標が含まれた単位格子の格子IDを検索するかまたは前記地理的座標を前記格子IDに変換し、前記格子IDにマッチングする少なくとも一つの位置キーワードを検索して出力し、特定の位置キーワードが入力されれば、入力された位置キーワードにマッチングする格子IDを検索し、検索された格子IDに対応する単位格子の代表座標をマップ上に出力する検索ステップとを備える。
【0024】
前記登録ステップは、登録のために前記可変位置キーワードが入力されれば、前記可変位置キーワードを構成する単語に対する制約事項の検査、禁止語の包含有無の検査および既に登録された位置キーワードの存在有無を判断して前記可変位置キーワードの登録有無を決定してもよい。
【0025】
前記検索ステップは、前記可変位置キーワードが存在する場合、前記固定位置キーワードおよび前記可変位置キーワードを検索して共に出力してもよい。
【0026】
前記検索ステップは、前記可変位置キーワードが存在する場合、前記固定位置キーワードを検索することなく、前記可変位置キーワードのみを検索して出力してもよい。
【0027】
前記検索ステップは、特定の位置キーワードが入力されれば、前記固定位置キーワードが格子IDとマッチングして格納された固定位置キーワード格納部を先に検索して、入力された位置キーワードにマッチングする格子IDを検索し、検索された格子IDに対応する単位格子の代表座標をマップ上に出力し、入力された位置キーワードが固定位置キーワードではない場合には、前記可変位置キーワードが格子IDとマッチングして格納された可変位置キーワード格納部を検索してもよい。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、複数の単語を配列して位置を表示することによってオンライン上のマップサービスにおいて座標の代わりをする精密な位置表示が可能であり、記憶し易く、位置を疎通するにおいて口頭伝達が容易であるという長所がある。また、アドレスがないかまたは正確な位置を表現し難い位置に対する簡潔な位置表示および位置表現が可能であり、アドレスの変更やその他の表示方式の変更に関係なく位置表示が可能であるという長所がある。
【0029】
特に、複数の単語で構成された位置キーワードを利用するにおいて、変更が不可能な固定位置キーワードとユーザにより登録された可変位置キーワードを同時に提供することができ、よりユーザフレンドリーであり、ユーザ別に意味のある単語の組み合わせを用いて位置を疎通できるという長所がある。
【0030】
そして、位置情報の格納、位置情報の表示および記録、緊急状況の位置の申告、運転代行の呼び出し、ナビゲーション上の目的地の設定、約束場所の伝達、緊急救助の要請、音声認識を通じた位置認識や位置表示技術などのように様々な応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の一実施形態に係る格子および単語を用いた位置の表示と検索のための装置のブロック図
図2】UTM−K座標系における単位格子を区分する過程を示すマップの説明図
図3】格子IDと位置キーワードの格納例を示す説明図
図4】位置キーワードを構成する単語の格納例を示す説明図
図5】可変位置キーワードと格子IDとをマッチングして格納した図1の可変位置キーワード格納部の例を示す説明図
図6図1の可変位置キーワード登録部の動作フローチャート
図7図1の格子検索部の動作フローチャート
図8図1の位置キーワード検索部の動作フローチャート
図9図1の格子情報提供部の格子情報の格納例を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の望ましい実施形態について、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に、本発明の徹底した理解を提供する以外には他の意図なしに、添付した図面を参照して詳しく説明する。
【0033】
図1は、本発明の一実施形態に係る格子および単語を用いた位置の表示と検索のための装置100のブロック図である。
【0034】
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る位置の表示と検索のための装置100は、位置表示の対象となる地理学的領域を複数の単位格子に区分し、区分された単位格子の各々に対して格子IDを付与し、付与された格子IDの各々に対して複数の単語が配列された構造を有する位置キーワードを対応付けて格納し、特定の単位格子内の地理的座標が入力されれば、それに対応する位置キーワードを検索して出力し、特定の位置キーワードが入力されれば、それに対応する単位格子の格子IDを検索し、格子IDに対応する単位格子の代表座標を出力する構成を有する。
【0035】
前記位置の表示と検索のための装置100は、格子検索部110、位置キーワード検索部120、位置キーワード格納部130および格子情報提供部140を備えることができる。また、可変位置キーワード登録部150をさらに備えることができ、前記位置キーワード格納部130は固定位置キーワード格納部132と可変位置キーワード格納部134とを備えることができる。
【0036】
前記格子検索部110は、特定の位置キーワードが入力されれば、入力された位置キーワードにマッチングする格子IDを検索し、検索された格子IDに対応する単位格子の代表座標をマップ上に出力する。
【0037】
前記位置キーワード検索部120は、特定の位置に対する地理的座標が入力されれば、前記地理的座標が含まれた単位格子の格子IDにマッチングする少なくとも一つの位置キーワードを検索して出力する。
【0038】
前記格子情報提供部140は、特定の位置に対する地理的座標が入力されれば、前記地理的座標が含まれた単位格子の格子IDを検索するかまたは前記地理的座標を格子IDに変換して前記位置キーワード検索部120に提供する。
【0039】
また、前記格子情報提供部140は、前記格子検索部110を介して検索された格子IDが入力されれば、検索された格子IDに対応する単位格子の代表座標を検索するかまたは前記格子IDを前記代表座標に変換して前記格子検索部110に提供する。
【0040】
前記格子情報提供部140は、提供しなければならない地理的座標の座標体系が地理的領域に対する単位格子の配列を定義した座標体系とは互いに異なる場合、座標体系を変換して代表座標を提供することができる。また、入力された地理的座標が地理的領域に対する単位格子の配列を定義した座標体系とは互いに異なる場合、地理的座標の座標体系を変換し、変換された地理的座標を用いて、変換された地理的座標が含まれた単位格子の格子IDを検索するか、または前記地理的座標を格子IDに変換して、前記位置キーワード検索部120に提供することができる。
【0041】
前記格子情報提供部140においては格子IDと代表座標が一定のアルゴリズムを用いて変換されるようにすることができるが、このようなアルゴリズムの使用が不可能な場合には、図9に示されたようなデータベーステーブルを通じて、格子IDを用いて地理的座標または代表座標を検索するか、または地理的座標または代表座標を用いて格子IDを検索する方法を利用することができる。
【0042】
図9に示すように、前記格子情報提供部140は、前記格子ID(Grid_ID)に対応する単位格子の領域情報および代表座標情報を格納することができる。
【0043】
ここで、単位格子の領域情報は、単位格子の最小座標(minX、minY)、最大座標(maxX、maxY)、中心点座標(centerX、centerY)、単位格子内の任意の座標に対する情報を含むことができ、前記代表座標情報は、前記単位格子の領域を構成する座標のうち代表座標として選択された座標の情報を意味する。ここでは、単位格子の中心点座標(centerX、centerY)が代表座標に設定されてもよいが、最小座標や最大座標などが代表座標に設定されるか、または任意の特定地点の座標が代表座標に設定されてもよい。
【0044】
地理的座標を用いて格子IDに変換するかまたは検索する過程は、例えば、図9に示されたデータベーステーブルを用いる場合に、地理的座標‘X=812,345 Y=1,634,567’である地点の格子IDを検索するために、地理的領域全体の単位格子が格納されたデータベーステーブル(T_NPN)に次のようなSQLクエリーを実行することができる。
【0045】
“select Grid_ID from T_NPN where X >= minX and X < maxX and Y >= minY and Y < maxY ; ”
【0046】
また、格子ID(Grid_ID)を用いて地理的座標(X、Y)に検索するかまたは変換する方法の例として、格子ID(Grid_ID)が‘ガガ 0000 0000’である単位格子の代表座標である中心座標(centerX、centerY)を検索するために、地理的領域全体の単位格子が格納されたデータベーステーブル(T_NPN)に次のようなSQLクエリーを実行することができる。
【0047】
“select centerX、centerY from T_NPN where Cell_ID =‘ガガ 0000 0000’ ; ”
【0048】
前記位置キーワード格納部130は、複数の単語が配列された構造の前記位置キーワードを対応する格子IDに各々マッチングさせるか、または各々の格子IDを対応する位置キーワードにマッチングさせて、複数の格子IDおよび複数の位置キーワードに対する情報を格納する。
【0049】
この場合、位置表示の対象となる地理学的領域を複数の単位格子に区分し、区分された単位格子の各々に対して格子IDを付与する過程と、複数の単語が配列された構造の位置キーワードを各々準備する過程とが必要であり、各々の格子IDと対応する位置キーワードとを互いにマッチングさせて格納する過程が必要となる。
【0050】
ここで、位置表示の対象となる地理学的領域を一定基準によって複数の単位格子に区分することは、大韓民国の国家地点番号体系、英国のNGRS、米国のUSNGなどから知られている。例えば、大韓民国の国家地点番号体系を用いて単位格子に区分する場合について説明すれば次の通りである。
【0051】
図2に示すように、‘UTM−K’座標系原点Oから西に300km、南に700kmの地点を基準点とし、基準点から東に700km、北に800km(UTM−K座標系原点Oから東に400km、北に100km)の地点まで領域が含まれるようにすることができる。この時、長方形または正方形の形状に位置表示対象の全体領域が定められることができる。また、朝鮮半島の全体を前記位置表示対象の全体領域として含もうとする場合には、領域を100km単位で追加拡張して可能であろう。
【0052】
ここで、‘UTM−K’座標系の原点は、‘経度127°30’00”、緯度38°00’00”’であり、既存の平面直角座標系との混乱防止と差別化のために原点の数値を‘X(E)=1,000,000m、Y(N)=2,000,000m’に定められている。
【0053】
その後、前記位置表示対象の地理的領域を基準点Rから東方向および北方向に行きつつ100km×100km単位の正方形状の大格子に区分すれば、西から東方向(横方向)に7個、南から北方向(縦方向)に8個として総56個の大格子に区分することができる。また、各々の大格子を大格子の西南側コーナーを格子基準点にして東方向および北方向に距離を計算しつつ10m×10mの正方形状の単位格子に区分すれば、一つの大格子は1億個の単位格子に区分することができる。このようにして、56個の大格子は、横方向70000個および縦方向80000個として総56億個の単位格子に区分することができる。これらの単位格子の各々に格子IDが付与される場合、56億個の格子IDが付与されることになる。
【0054】
ここで、前記単位格子の各々に格子IDを付与する方法としては様々な方法が利用できる。地理学的領域での南西側コーナーを基準点Rに定め、西から東の方向である横方向、南から北の方向である縦方向に順次増加する順にして付与することができる。この他に、位置表示対象の地理学的領域の北西側コーナーを基準点にして西から東、北から南の方向に順次増加する順にして付与することもでき、様々な方法が可能である。また、単位格子の配列構造を論理的配列構造に再構成して格子IDを付与することもできる。
【0055】
例えば、大韓民国の国家地点番号体系は、X(横軸、方向は左側から右側に増加)軸を100,000(100Km間隔)単位で分割して、‘ガ、ナ、ダ、ラ、マ、バ、サ’まで文字に置き換え、Y(縦軸、方向は下端から北端に増加)軸を100,000(100Km間隔)単位で分割して、‘ガ、ナ、ダ、ラ、マ、バ、サ、ア’まで文字に置き換える。このように横および縦100Kmに定義された地理的領域を横縦の順に名前を付けて‘ガガ’から‘サア’までの56個の100km面積の大格子を区分することができる。その後、各々の横および縦100Km単位の大格子を横および縦10m単位で分割して、一つの100Km単位の格子に1億個の10m単位の単位格子を区分して格子IDを定義している。
【0056】
この場合、格子IDが、‘ナラ 1234 3456’である場合、X座標は、‘ナ’(800,000)+12,340=812,340より大きいかまたは同じであり、‘ナ’(800,000)+12,350より小さい実数である。そして、Y座標は、‘ラ’(1,600,000)+34,560=1,634,560より大きいかまたは同じであり、‘ラ’(1,600,000)+34,570=1,634,570より小さい実数である。地理的座標を前記格子情報提供部140に提供する場合に、単位格子領域の中心点を代表座標として提供する場合、代表座標は‘X=812,345 Y=1,634,565’として提供される。
【0057】
この場合、実際の位置座標と提供される座標との距離の誤差範囲は横および縦5m以内となる。距離の誤差範囲を最小化するためには、地理的対象領域の全体に対する単位格子配列の定義の精密度を高めることによって解決できる。例えば、大韓民国の国家地点番号の例において、国家地点番号体系を構成する単位格子の大きさを10m単位でない1m単位などに減らして定義する場合、‘ナラ 12345 34567’のような形態になり、この場合、距離の誤差範囲を50cm以内に減らすことができる。
【0058】
複数の単位格子の各々に格子IDが付与されれば、特定の地理的座標が選択される場合に、該地理的座標が属する単位格子を知ることができ、該単位格子の格子IDを知ることができるため、特定の地理的座標が属する単位格子の格子IDを知ることができるようになる。すなわち、特定の地理的座標が入力される場合、それに対応する格子IDを知ることができるようになる。
【0059】
次に、複数の単語が配列された構造の位置キーワードは、2個の単語、3個の単語、4個以上の単語を用いて前記位置キーワードを構成することができる。
【0060】
前記位置キーワードは、複数の単語が順次配列された構造を有するものであり、名詞が羅列された構造を有してもよく、文章形式で構成されてもよい。例えば、‘愛愛愛’、‘愛平和愛’の構造を有してもよく、‘非常に幸福な我々’などのように、副詞、形容詞、名詞の配列構造を有してもよく、‘this clean laboratory’などの単語の配列構造を有してもよい。
【0061】
前記位置キーワードは、記憶し易くて発音し易い単語の配列構造を有することが好ましい。
【0062】
前記格子IDと対応する位置キーワードを互いにマッチングさせて格納する過程については図3および図4を参照して説明する。
【0063】
前記位置キーワードは、複数の単語の配列構造にして、前記格子IDの各々に対応するように前記格子IDの個数だけ備えられて、互いにマッチングするように格納される。
【0064】
前記格子IDを用いて前記位置キーワードを格納する場合には、前記格子IDを一定単位に区分し、区分された格子IDを用いて階層的に格納経路を構成して対応する位置キーワードを格納することができ、前記位置キーワードを用いて前記格子IDを格納する場合には、前記位置キーワードを用いて単語別に区分し、区分された単語を用いて階層的に格納経路を構成して対応する格子IDを格納することができる。
【0065】
図3の(a)は格子IDを用いてマッチングする位置キーワードを格納する場合の例を示すものであり、図3の(b)は位置キーワードを用いてマッチングする格子IDを格納する場合の例を示すものである。
【0066】
ここで、前記格子IDが‘ガガ 0000 0000’、‘ガガ 0000 0001’、‘ガガ 0000 0002’の順に付与され、また、‘ガガ 0001 0000’、‘ガガ 0001 0001’、‘ガガ 0001 0002’などで付与され、対応する前記位置キーワードが‘愛愛愛’、‘愛愛平和’、‘愛愛幸福’、‘愛平和愛’、‘愛平和幸福’、‘愛平和平和’、‘愛平和幸福’などに位置キーワードが準備されたと仮定する。
【0067】
図3の(a)に示すように、前記格子IDを用いてマッチングする位置キーワードを格納する場合には、前記格子IDを、前から二つの音節、前の4個の数字、後ろの4個の数字の単位などに、前記格子IDを一定単位に区分して階層的に格納経路を構成してマッチングする位置キーワードを格納する。
【0068】
より具体的には、二つの音節の部分である‘ガガ’を最上位フォルダ名にしてフォルダを生成し、次に前の4個の数字‘0000’および‘0001’を前記最上位フォルダ内に下位フォルダ名にしてフォルダを生成し、下位フォルダ内に後ろの4個の数字‘0000’、‘0001’、‘0002’をファイル名にするファイルを生成し、生成されたファイルに対応する位置キーワードを格納する方式である。
【0069】
例えば、‘ガガ’という最上位フォルダ内に、前の4個の数字を用いた‘0000’フォルダおよび‘0001’フォルダの下位フォルダがあり、‘0000’フォルダ内に‘愛愛愛’の位置キーワードを格納した‘0000’ファイル、‘愛愛平和’の位置キーワードを格納した‘0001’ファイル、‘愛愛幸福’の位置キーワードを格納した‘0002’ファイルが格納される方式である。また、‘0001’フォルダ内に‘愛平和愛’の位置キーワードを格納した‘0000’ファイル、‘愛平和平和’の位置キーワードを格納した‘0001’ファイル、‘愛平和幸福’の位置キーワードを格納した‘0002’ファイルが格納される方式である。
【0070】
このような格納方式を取ると、格子IDが入力される場合に、格子IDに対応する格納経路を探せば、マッチングする位置キーワードが検索されるため、検索時間が短縮され、検索が容易であるという長所がある。
【0071】
図3の(b)に示すように、前記位置キーワードを用いてマッチングする格子IDを格納する場合には、前記位置キーワードを単語別に区分して階層的に格納経路を構成する。
【0072】
より具体的には、位置キーワードを構成する最前の単語を最上位フォルダ名にして最上位フォルダを生成し、次に中間単語を最上位フォルダ内に下位フォルダ名にしてフォルダを生成し、下位フォルダ内に最後の単語をファイル名にするファイルを生成し、生成されたファイルに対応する格子キーワードを格納する方式である。
【0073】
例えば、‘愛’という最上位フォルダ内に、下位フォルダとして‘愛’フォルダ、‘平和’フォルダ、‘幸福’フォルダを生成し、‘愛’フォルダ内に‘愛’ファイル、‘平和’ファイル、‘幸福’ファイルを生成し、‘愛’ファイル内に‘ガガ 0000 0000’の格子IDを格納し、‘平和’ファイルに‘ガガ 0000 0001’の格子IDを格納し、‘幸福’ファイルに‘ガガ 0000 0002’の格子IDをマッチングさせて格納する方式である。
【0074】
このような格納方式を取ると、位置キーワードが入力される場合に、位置キーワードに対応する格納経路を探せば、マッチングする格子IDが検索されるため、検索時間が短縮され、検索が容易であるという長所がある。
【0075】
このような格納方式は、地理的領域が広範囲であり、単位格子の地理的領域が狭くなれば、単位格子が増加することになる場合に不便である。この場合には、格子IDと位置キーワードを区分して、図4の(a)に示すように、別途のファイルに格納するか、図4の(b)に示すように、メモリに格納するか、または図4の(c)に示すように、マッチングテーブルなどに格納し、別途のアルゴリズムを用いて格子IDと位置キーワードとを互いにマッチングさせる方式が利用できる。
【0076】
例えば、一つの位置キーワードが3個の単語の組み合わせである場合、例えば、単位格子の個数が56億個であれば、56億個の各々の単位格子に3個の単語からなる位置キーワードを各々付与するためには、‘1775’の3乗値は‘5,592,359,375’であり、‘1776’の3乗値は‘5,601,816,567’であるため、少なくとも‘1776’個の固有な単語が必要となる。そこで、1776個の固有な単語を選別して、各々の単語に対して単語ID(word id)を付与することができる。例えば、‘愛’という単語には単語IDが‘0’として付与され、‘平和’という単語には単語IDが‘1’として付与され、‘幸福’という単語には単語IDが‘2’などとして付与されることができる。単語IDの付与方式は多様に変更可能である。
【0077】
この場合、前記格子IDが入力されれば、前記位置キーワード検索部120を介して前記格子IDに対応する単語IDを3個選択し、選択された単語IDに対応する単語を定められた順に組み合わせて前記位置キーワードを構成することができる。位置キーワードが入力される場合には、前記格子検索部110を介して前記位置キーワードを構成する単語の単語IDを選択し、選択された単語IDに対応する格子IDを選択することができる。
【0078】
一方、前記位置キーワードは、固定位置キーワードと可変位置キーワードに区分することができる。前記固定位置キーワードは、前記格子IDと固定的にマッチングして変更が不可能な位置キーワードを意味する。すなわち、前記固定位置キーワードは、基本値または予め定められた値であって、前記格子IDにマッチングするように選択されて格納されており、それを変更または削除するのが不可能な位置キーワードを意味する。
【0079】
前記可変位置キーワードは、前記固定位置キーワードとは別途に、ユーザにより前記格子IDにマッチングするように登録された位置キーワードを意味する。一つの格子IDに対して前記固定位置キーワードが予めマッチングしているが、ユーザの観点ではマッチングした固定位置キーワードが気に入れないこともあり、ユーザによっては不快感を誘発したり、言語によっては良くない語感を有したりすることもある。この場合、ユーザは、自分が望む可変位置キーワードを格子IDにマッチングして登録し、地理的座標に対する位置表示が可能となるようにすることができる。
【0080】
前記可変位置キーワードは、全ての格子IDに対してマッチングするものではなく、ユーザが前記可変位置キーワード登録部150を介して登録した可変位置キーワードのみが特定の格子IDとマッチングして格納される。例えば、ユーザに特に意味のある地理的位置が存在し、この地理的位置が属する単位格子の格子IDに対してユーザが特別な意味を有する位置キーワードを登録したい時に有用である。
【0081】
前記位置キーワードが前記固定位置キーワードと前記可変位置キーワードに区分される場合に、前記位置キーワード格納部130は、固定位置キーワード格納部132と可変位置キーワード格納部134に区分することができる。
【0082】
この場合、前記格子検索部110は、特定の位置キーワードが入力されれば、固定位置キーワードであるかまたは可変位置キーワードであるかを区分して、対応する固定位置キーワード格納部132または可変位置キーワード格納部134を検索することができる。
【0083】
これとは異なり、前記格子検索部110は、特定の位置キーワードが入力されれば、固定位置キーワードであるかまたは可変位置キーワードであるかを区分することなく、前記固定位置キーワード格納部および前記可変位置キーワード格納部134を全て検索して、入力された位置キーワードにマッチングする格子IDを検索し、検索された格子IDに対応する単位格子の基準地理的座標をマップ上に出力することができる。
【0084】
前記固定位置キーワード格納部132は、前記格子IDを用いて対応する固定位置キーワードを検索するための情報および前記固定位置キーワードを用いて対応する格子IDを検索するための情報が格納される。前記固定位置キーワード格納部132は、図3および図4に基づいて説明したように、前記固定位置キーワードと格子IDとをマッチングさせて固定位置キーワードと格子IDを格納する。
【0085】
前記可変位置キーワード格納部134は、前記格子IDを用いて対応する可変位置キーワードを検索するための情報および前記可変位置キーワードを用いて対応する格子IDを検索するための情報が格納される。前記可変位置キーワード格納部134は、前記可変位置キーワード登録部150を介して登録された可変位置キーワードが対応する格子IDにマッチングして格納される。
【0086】
前記可変位置キーワード格納部134は、図3および図4に基づいて説明した方法により、可変位置キーワードと格子IDとが互いにマッチングするように可変位置キーワードと格子IDを格納することもできるが、図5に示すように、データベース管理システム(database management system;DBMS)を用いて格納することもできる。
【0087】
図5は、可変位置キーワードと格子IDとをマッチングして格納した前記可変位置キーワード格納部134の例を示すものである。
【0088】
図5に示すように、前記可変位置キーワード格納部134は、T−Uni_Loca_Keyテーブルを備え、可変位置キーワードカラムを基本キー(Primary Key:PK)にして可変位置キーワードと対応する格子ID(Grid_ID)を格納している。この時、格子ID(Grid_ID)に対応する固定位置キーワードも格納されることができ、対応する単位格子の領域情報である単位格子の最小座標(minX、minY)、最大座標(maxX、maxY)、中心点座標(centerX、centerY)などが含まれて格納されることができる。また、可変位置キーワードの生成時間(Create Date)、アップデート時間(UpdatedDate)、破棄時間(ExpireDate)などの期間を演算できる情報および登録したユーザを区分できる情報(admin_Email)などを含めて、サービスの目的と必要に応じて様々な情報が共に格納されることができる。
【0089】
図5の場合は、前記可変位置キーワード格納部134に、格子ID‘ガガ 0000 0000’に対して、可変位置キーワードが‘美しい我が山河’に登録されて格納されており、固定位置キーワードとしては‘愛愛愛’が格納されていることが分かる。
【0090】
この場合、前記位置キーワード検索部120は、前記格子IDまたは該格子IDに対応する地理的座標が入力される場合、前記可変位置キーワード格納部134を検索して対応する可変位置キーワードとして‘美しい我が山河’を検索して出力し、前記固定位置キーワード格納部132を検索して対応する固定位置キーワードである‘愛愛愛’を検索して出力する。
【0091】
前記位置キーワード検索部120は、前記可変位置キーワードが存在する場合、前記固定位置キーワードおよび前記可変位置キーワードを検索して共に出力するが、ユーザの設定に応じて、前記可変位置キーワードが存在する場合に限って、前記固定位置キーワードは出力せず、前記可変位置キーワードのみを出力することができる。
【0092】
例えば、格子ID‘ガガ 0000 0000’として入力される場合に、前記可変位置キーワードが存在する場合に該当するため、前記位置キーワード検索部120は、固定位置キーワードを検索することなく、可変位置キーワードのみを検索して出力することができる。ユーザが可変位置キーワードを登録した場合には、固定位置キーワードを代替することを望むこともあるためである。
【0093】
このために、前記位置キーワード検索部120は、前記格子IDが入力されれば、前記可変位置キーワード格納部134を優先的に検索して、検索された可変位置キーワードを出力し、対応する可変位置キーワードが検索されなければ、次善として前記固定位置キーワード格納部132を検索して、対応する固定位置キーワードを検索して出力することができる。
【0094】
一方、前記可変位置キーワード登録部150は、ユーザの必要に応じて、特定の地理的座標または特定の格子IDに対応する可変位置キーワードを前記固定位置キーワードとは別途に登録して前記可変位置キーワード格納部134に格納する。
【0095】
図6は、前記可変位置キーワード登録部150の動作フローチャートを示す。
【0096】
図6に示すように、前記可変位置キーワード登録部150は、ユーザにより、特定の地理的座標または特定の格子IDに対応する位置キーワードが可変位置キーワードへの登録のために入力されれば(S150)、入力された位置キーワードに含まれた単語を単語別に区分する(S152)。
【0097】
次に、入力された位置キーワードを構成する単語が予め定められた制約事項に含まれるか否かを判断する(S154)。制約事項としては、例えば、個別の単語の字数に対する制約事項、ハングル文字および英語文字などのように互いに異なる言語および文字の混用に対する制約事項、数字と文字の混用に対する制約事項、固定位置キーワードの単語目録が別途に存在する場合に個別の単語が全てこれらの単語目録に含まれた単語と同一であるか否かなどがある。
【0098】
登録のために入力された前記位置キーワードを構成する単語が予め定められた制約事項に含まれれば(Yes)、可変位置キーワードへの登録を拒絶する(S157)。前記位置キーワードを構成する単語が予め定められた制約事項に含まれなければ(No)、前記位置キーワードを構成する単語が予め定められた禁止語に含まれるか否かを判断する(S156)。禁止語は、俗語やその他の禁止単語などを含む単語であって、登録時に違和感や不快感、その他の登録が難しい単語を含むことができる。
【0099】
登録のために入力された前記位置キーワードを構成する単語が予め定められた禁止語に含まれれば(Yes)、可変位置キーワードへの登録を拒絶する(S157)。登録のために入力された前記位置キーワードを構成する単語が予め定められた禁止語に含まれなければ(No)、同一な位置キーワードがあるか否かを判断する(S158)。
【0100】
ここで、同一な位置キーワードは、前記固定位置キーワードおよび前記可変位置キーワードを含めて、前記位置キーワード格納部130に格納された全ての位置キーワードを含むことができる。すなわち、前記固定位置キーワード格納部132に格納された固定位置キーワードおよび前記可変位置キーワード格納部134に格納された可変位置キーワードを全て含むことができる。
【0101】
登録のために入力された位置キーワードと同一な位置キーワードが前記位置キーワード格納部130内に存在すれば(Yes)、可変位置キーワードへの登録を拒絶する(S157)。登録のために入力された前記位置キーワードを構成する単語と同一な位置キーワードが前記位置キーワード格納部130内に存在しなければ(No)、入力された位置キーワードを前記可変位置キーワード格納部134に可変位置キーワードとして登録して格納する(S159)。この時、登録および格納される可変位置キーワードは、対応する格子IDや地理的座標などの位置情報とマッチングして格納されるようになる。
【0102】
図7は、前記格子検索部110の動作フローチャートを示すものである。
【0103】
図7に示すように、前記格子検索部110は、特定の位置キーワードが入力されれば、入力された位置キーワードにマッチングする格子IDを検索し、検索された格子IDに対応する単位格子の代表座標をマップ上に出力する。
【0104】
具体的には、特定の位置キーワードが入力されれば(S110)、優先的に前記固定位置キーワード格納部132を検索する(S112)。検索の成功有無を判断して(S114)、検索の結果、入力された位置キーワードと同一な固定位置キーワードが存在し、対応する情報である格子IDが存在すれば(Yes)、対応する格子IDまたは代表座標を出力する(S115)。ここで、代表座標は、前記格子情報提供部140を介して提供を受けることができる。
【0105】
検索の結果、入力された位置キーワードに対応する格子IDが存在しなければ(No)、前記可変位置キーワード格納部134を検索する(S116)。検索の結果、入力された位置キーワードと同一な可変位置キーワードが存在し、それに対応する情報である格子IDが存在すれば(Yes)、対応する格子IDまたは代表座標を出力する(S115)。ここで、代表座標は、前記格子情報提供部140を介して提供を受けることができる。
【0106】
検索の結果、入力された位置キーワードに対応する格子IDが可変位置キーワード格納部134にも存在しなければ(No)、結果無しという表示をし、検索を終了する(S119)。
【0107】
図3および図5を例に挙げて説明すれば、‘愛愛平和’の位置キーワードが入力された場合、前記固定位置キーワード格納部132から、図3の(b)に示されたような格子ID検索データからD:\愛\愛\平和ファイルを開いて、ファイルの内容である‘ガガ 0000 0001’を格子IDとして検索して出力する。
【0108】
固定位置キーワード格納部132を介した格子IDの検索が成功した場合には、検索された格子ID‘ガガ 0000 0001’を出力する。
【0109】
可変位置キーワードとして‘私今ここだよ’が入力された場合には、前記固定位置キーワード格納部132の検索データにD:\私\今\ここだよファイルが存在しない。この場合には、前記可変位置キーワード格納部134から検索を行うことになる。この場合、図5のような可変位置キーワードが格納されたデータベーステーブル(T_Uni_Loca_Key)から可変位置キーワードが‘私今ここだよ’である格子ID(Grid_ID)を検索するSQLクエリーを実行する。
【0110】
“select Cell_ID from T_Uni_Loca_Key where 可変位置キーワード = ‘私今ここだよ’ ; ”
【0111】
前記SQLクエリーを通じた格子ID(Grid_ID)の結果値が‘ガガ 0000 0001’であると仮定すれば、検索された格子ID(Grid_ID)である‘ガガ 0000 0001’を出力する。
【0112】
図8は、前記位置キーワード検索部120の動作フローチャートである。
【0113】
図8に示すように、前記位置キーワード検索部120は、特定の位置に対する地理的座標が入力されれば、前記地理的座標が含まれた単位格子の格子IDにマッチングする少なくとも一つの位置キーワードを検索して出力する。
【0114】
具体的には、前記位置キーワード検索部120は、地理的座標が入力されれば(S120)、入力された地理的座標を前記格子情報提供部140に提供して、地理的座標に対応して変換された格子IDを受信する(S122)。この場合、地理的座標を前記格子情報提供部140を介して、対応する格子IDに変換したと見ることができる。
【0115】
前記格子IDが入力される場合および格子IDが変換されて受信される場合に、格子IDを通じて前記位置キーワード格納部130を検索する(S124)。検索の結果、対応する固定位置キーワードおよび可変位置キーワードを出力する(S126)。検索の結果、対応する位置キーワードがなければ、結果無しという表示を出力する。
【0116】
例えば、格子IDが‘ガガ 0000 0001’であれば、図3に示すように、固定位置キーワード格納部132の格子ID基準の検索データ(図3の(a)を参照)からD:\ガガ\000\0001ファイルを開いて、ファイルの内容である‘愛愛平和’を固定位置キーワードとして検索して出力する。
【0117】
前記可変位置キーワード格納部134から可変位置キーワードを検索する場合には、可変位置キーワードが格納された図5のデータベーステーブル(T_Uni_Loca_Key)に格子ID(Grid_ID)の値が‘ガガ 0000 0001’である可変位置キーワードを検索するSQLクエリー文を実行する。
【0118】
(select 可変位置キーワード from T_Uni_Loca_Key where Cell_ID = ‘ガガ 0000 0001’ ; )
【0119】
前記SQLクエリーを通じた可変位置キーワードの結果が‘私今ここだよ’であると仮定すれば、検索された固定位置キーワードと可変位置キーワードは、“<固定_位置キーワード>愛愛平和</固定_位置キーワード>”、“<可変_位置キーワード>私今ここだよ</可変_位置キーワード>”のような形式で検索されて出力される。
【0120】
ここで、前記位置キーワード検索部120は、前記可変位置キーワードが存在する場合、前記固定位置キーワードおよび前記可変位置キーワードを検索して共に出力するが、ユーザの設定に応じて、前記可変位置キーワードが存在する場合に限って、前記固定位置キーワードは出力せず、前記可変位置キーワードのみを出力することができる。
【0121】
すなわち、前記位置キーワード検索部120は、固定位置キーワードを検索することなく、可変位置キーワードのみを検索して出力することができる。ユーザが可変位置キーワードを登録した場合、ユーザの意志は、固定位置キーワードが出力されず、固定位置キーワードを代替するのを望むこともあるためである。
【0122】
このために、前記位置キーワード検索部120は、前記格子IDが入力されれば、前記可変位置キーワード格納部134を優先的に検索して、検索された可変位置キーワードを出力し、対応する可変位置キーワードが検索されなければ、次善として前記固定位置キーワード格納部132を検索して、対応する固定位置キーワードを検索して出力することができる。
【0123】
本発明において、前記固定位置キーワードおよび前記可変位置キーワードを構成する単語には、文字、数字、特殊文字、記号が含まれることができる。例えば、数字と文字の組み合わせである1st、2nd、3rdなども一つの単語として区分されることができ、&、@、$なども一つの単語として区分されることができ、一つの数字である1、2、3なども文字として一(one)、二(two)、三(three)などで表現可能であるため、一つの単語として区分されるようにすることができる。
【0124】
上述したように、本発明によれば、複数の単語を配列して位置を表示することによってオンライン上のマップサービスにおいて座標の代わりをする精密な位置表示が可能であり、記憶し易く、位置を疎通するにおいて口頭伝達が容易であるという長所がある。また、アドレスがないかまたは正確な位置を表現し難い位置に対する簡潔な位置表示および位置表現が可能であり、アドレスの変更やその他の表示方式の変更に関係なく位置表示が可能であるという長所がある。
【0125】
特に、複数の単語で構成された位置キーワードを利用するにおいて、変更が不可能な固定位置キーワードとユーザにより登録された可変位置キーワードを同時に提供することができ、よりユーザフレンドリーであり、ユーザ別に意味のある単語の組み合わせを用いて位置を疎通できるという長所がある。
【0126】
そして、位置情報の格納、位置情報の表示および記録、緊急状況の位置の申告、運転代行の呼び出し、ナビゲーション上の目的地の設定、約束場所の伝達、緊急救助の要請、音声認識を通じた位置認識や位置表示技術などのように様々な応用が可能である。
【0127】
上記した実施形態の説明は本発明のより徹底した理解のために図面を参照にして例示したものに過ぎないため、本発明を限定する意味ではない。また、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の基本的な原理を逸脱しない範囲内で様々な変化および変更が可能である。
図1
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図9