特許第6763800号(P6763800)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6763800
(24)【登録日】2020年9月14日
(45)【発行日】2020年9月30日
(54)【発明の名称】障子の脱落防止部品及び脱落防止機構
(51)【国際特許分類】
   E05D 13/00 20060101AFI20200917BHJP
   E05D 15/26 20060101ALI20200917BHJP
   E06B 3/48 20060101ALI20200917BHJP
【FI】
   E05D13/00 A
   E05D15/26
   E06B3/48
【請求項の数】7
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-26900(P2017-26900)
(22)【出願日】2017年2月16日
(65)【公開番号】特開2018-131833(P2018-131833A)
(43)【公開日】2018年8月23日
【審査請求日】2019年4月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】390005267
【氏名又は名称】YKK AP株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】片峰 瞳
(72)【発明者】
【氏名】小石 恵
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 拓郎
【審査官】 家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】 特開平03−250178(JP,A)
【文献】 実開昭57−205383(JP,U)
【文献】 特開2007−254977(JP,A)
【文献】 米国特許第06418590(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05D 11/00−13/00
E05D 15/26
E06B 3/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
框の上端部に上下に沿って移動可能に設けられた支持部材が上枠のレールに沿って摺動することにより開閉される障子を対象とした脱落防止部品であって、
前記レールにスライド可能に支持される部品本体と、前記部品本体に設けられ、前記支持部材に係合可能となる係合部とを備え、前記係合部を介して前記支持部材に係合された場合に前記障子に対する前記支持部材の下方への移動を阻止することを特徴とする障子の脱落防止部品。
【請求項2】
互いに一方の縦框を介して相互に折り畳み可能に連結された2枚の面材と、
前記面材の非連結側となる縦框の上端部にそれぞれ上下に沿って移動可能に設けられた支持部材とを備え、
前記支持部材は、互いに交差する第1挿入溝及び第2挿入溝を有し、上枠に設けたレールがこれら第1挿入溝及び第2挿入溝に対して択一的に配置されるように前記縦框に対して回転可能に配設されており、
前記第1挿入溝に前記レールの端部が配置された第1回転位置にある場合には前記レールに沿って移動可能、かつ前記第2挿入溝に前記レールの端部が配置された第2回転位置にある場合には前記レールに沿った移動が規制された状態となる障子を対象とした脱落防止部品であって、
前記レールにスライド可能に支持される部品本体と、前記部品本体の両端部にそれぞれ設けられた係合部とを有し、前記係合部は、前記第1回転位置にある支持部材及び前記第2回転位置にある支持部材のいずれか一方にのみ係合するように構成されており、前記係合部を介して前記支持部材に係合された場合に前記障子に対する前記支持部材の下方への移動を阻止することを特徴とする障子の脱落防止部品。
【請求項3】
互いに一方の縦框を介して相互に折り畳み可能に連結された2枚の面材と、
前記面材の非連結側となる縦框の上端部にそれぞれ上下に沿って移動可能に設けられた支持部材と
を備え、上枠のレールに沿って前記支持部材が摺動することにより開閉される障子を対象とした脱落防止部品であって、
前記レールにスライド可能に支持される部品本体と、前記部品本体の一方の端部に設けられ、前記支持部材に係合可能となる係合部と、前記部品本体の他方の端部に設けられた弾性部材とを備え、前記係合部を介して前記支持部材に係合された場合に前記障子に対する前記支持部材の下方への移動を阻止することを特徴とする障子の脱落防止部品。
【請求項4】
互いに一方の縦框を介して相互に折り畳み可能に連結された2枚の面材を備える障子に対して前記面材の非連結側となる縦框の上端部にそれぞれ上下に沿って移動可能に設けられ、上枠のレールに沿って摺動することにより前記障子を開閉させる支持部材と、
前記障子に対する前記支持部材の下方への移動を阻止することによって前記障子の脱落を防止する脱落防止部品と
を備えた障子の脱落防止機構であって、
前記支持部材は、前記縦框の長手に沿った軸芯を中心に前記縦框に対して回転することにより前記レールに沿って移動可能となる第1回転位置と、前記レールに沿った移動が規制された第2回転位置とに切り替わるものであり、
前記脱落防止部品は、前記レールにスライド可能に支持される部品本体と、前記部品本体の両端部にそれぞれ設けられた係合部とを有し、前記係合部は、前記第1回転位置にある支持部材及び前記第2回転位置にある支持部材のいずれか一方にのみ係合するように構成されており、前記係合部を介して前記支持部材に係合された場合に前記障子に対する前記支持部材の下方への移動を阻止することを特徴とする障子の脱落防止機構。
【請求項5】
前記係合部は、先端部に係合爪を有したものであり、
前記支持部材は、前記第1回転位置にある場合と前記第2回転位置にある場合とで前記部品本体に対向する端面から回転中心までの距離が互いに異なるように構成されており、前記回転中心からの距離の短い端面が前記部品本体に対向した回転位置にある場合に前記係合爪が係合可能となる係合壁部を有していることを特徴とする請求項4に記載の障子の脱落防止機構。
【請求項6】
前記支持部材は、前記第2回転位置にある場合に前記部品本体に対向する端面から回転中心までの距離が前記第1回転位置にある場合に比べて短く設定されていることを特徴とする請求項5に記載の障子の脱落防止機構。
【請求項7】
前記支持部材は、前記係合壁部よりも上方となる部位に径方向に沿ってフランジ状に突出するガイド部を有しており、
前記係合部が前記ガイド部と前記障子の框との間に介在することによって前記障子に対する下方への移動が阻止されることを特徴とする請求項6に記載の障子の脱落防止機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、障子の脱落防止部品及び脱落防止機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
浴室と脱衣室との間に設置される建具としては、互いに一方の縦框を介して2枚の面材が折り畳み可能に連結された障子を適用するものがある。この種の建具では、個々の面材において非連結側となる縦框の上端部に支持部材が配設されている。支持部材は、上面に挿入溝を有したもので、挿入溝に上枠のレールを配置した状態で支持部材をレールに沿って摺動することにより、枠体に対して障子が開閉される。支持部材は、上下に沿って移動可能、かつ上方に向けて付勢されている。従って、枠体に対して障子を着脱する際には、支持部材を下方に移動させることで作業を容易化することができる。
【0003】
上述の建具においては、障子に対して支持部材が不用意に下方に移動すると、障子が脱落するおそれがある。このため従来では、支持部材に連動する操作部材を縦框に配設し、操作部材の下方への移動を規制することによって障子の脱落を防止するようにしている。すなわち、従来技術では、縦框に操作部材の下方への移動を許容する可能溝部と、下方への移動を制限する規制溝部とが設けられており、枠体に障子を建て込んだ後に操作部材を規制溝部に配置することで支持部材が不用意に下方に移動する事態を防止している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016−3483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来技術では、縦框の操作部材を介して支持部材の下方への移動が規制されているか否かを容易に確認することが可能であり、操作忘れ等の問題を防止することができる。しかしながら、外部に露出した操作部材に対して誤って触れる機会が多く、支持部材が下方へ移動できる状態に切り替わる事態が生じ得る。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みて、障子が脱落する事態をより確実に防止することのできる障子の脱落防止部品及び脱落防止機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る障子の脱落防止部品は、框の上端部に上下に沿って移動可能に設けられた支持部材が上枠のレールに沿って摺動することにより開閉される障子を対象とした脱落防止部品であって、前記レールにスライド可能に支持される部品本体と、前記部品本体に設けられ、前記支持部材に係合可能となる係合部とを備え、前記係合部を介して前記支持部材に係合された場合に前記障子に対する前記支持部材の下方への移動を阻止することを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、係合部を介して支持部材に係合された場合、支持部材とともに上枠のレールに沿って摺動するため、外部から視認できる反面、不用意に触れられる構成にない。従って、支持部材の下方への移動が規制されているか否かを容易に確認することができ、かつ誤って支持部材が下方へ移動できる状態に切り替わるおそれがなく、障子が脱落する事態をより確実に防止することが可能となる。
【0009】
また本発明に係る障子の脱落防止部品は、互いに一方の縦框を介して相互に折り畳み可能に連結された2枚の面材と、前記面材の非連結側となる縦框の上端部にそれぞれ上下に沿って移動可能に設けられた支持部材とを備え、前記支持部材は、互いに交差する第1挿入溝及び第2挿入溝を有し、上枠に設けたレールがこれら第1挿入溝及び第2挿入溝に対して択一的に配置されるように前記縦框に対して回転可能に配設されており、前記第1挿入溝に前記レールの端部が配置された第1回転位置にある場合には前記レールに沿って移動可能、かつ前記第2挿入溝に前記レールの端部が配置された第2回転位置にある場合には前記レールに沿った移動が規制された状態となる障子を対象とした脱落防止部品であって、前記レールにスライド可能に支持される部品本体と、前記部品本体の両端部にそれぞれ設けられた係合部とを有し、前記係合部は、前記第1回転位置にある支持部材及び前記第2回転位置にある支持部材のいずれか一方にのみ係合するように構成されており、前記係合部を介して前記支持部材に係合された場合に前記障子に対する前記支持部材の下方への移動を阻止することを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、係合部を介して支持部材に係合された場合、支持部材とともに上枠のレールに沿って摺動するため、外部から視認できる反面、不用意に触れられる構成にない。従って、支持部材の下方への移動が規制されているか否かを容易に確認することができ、かつ誤って支持部材が下方へ移動できる状態に切り替わるおそれがなく、障子が脱落する事態をより確実に防止することが可能となる。さらに、支持部材が第1回転位置及び第2回転位置のいずれか一方の回転位置にある場合にのみ支持部材に係合するように構成しているため、支持部材がレールに沿って移動できる状態か否かを外部から容易に確認することが可能となる。
【0011】
また本発明に係る障子の脱落防止部品は、互いに一方の縦框を介して相互に折り畳み可能に連結された2枚の面材と、前記面材の非連結側となる縦框の上端部にそれぞれ上下に沿って移動可能に設けられた支持部材とを備え、上枠のレールに沿って前記支持部材が摺動することにより開閉される障子を対象とした脱落防止部品であって、前記レールにスライド可能に支持される部品本体と、前記部品本体の一方の端部に設けられ、前記支持部材に係合可能となる係合部と、前記部品本体の他方の端部に設けられた弾性部材とを備え、前記係合部を介して前記支持部材に係合された場合に前記障子に対する前記支持部材の下方への移動を阻止することを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、係合部を介して支持部材に係合された場合、支持部材とともに上枠のレールに沿って摺動するため、外部から視認できる反面、不用意に触れられる構成にない。従って、支持部材の下方への移動が規制されているか否かを容易に確認することができ、かつ誤って支持部材が下方へ移動できる状態に切り替わるおそれがなく、障子が脱落する事態をより確実に防止することが可能となる。さらに、2枚の面材が折り畳み可能となる障子の場合には、障子を開くに従って2つの支持部材が相互に近接することになり、全開した際に弾性部材が相互に当接する。このため、障子を開いた際には、弾性部材が相互に反発することによって支持部材が常に離隔した状態となり、その後に障子を閉じる際の操作が容易となる。
【0013】
また本発明に係る障子の脱落防止機構は、互いに一方の縦框を介して相互に折り畳み可能に連結された2枚の面材を備える障子に対して前記面材の非連結側となる縦框の上端部にそれぞれ上下に沿って移動可能に設けられ、上枠のレールに沿って摺動することにより前記障子を開閉させる支持部材と、前記障子に対する前記支持部材の下方への移動を阻止することによって前記障子の脱落を防止する脱落防止部品とを備えた障子の脱落防止機構であって、前記支持部材は、前記縦框の長手に沿った軸芯を中心に前記縦框に対して回転することにより前記レールに沿って移動可能となる第1回転位置と、前記レールに沿った移動が規制された第2回転位置とに切り替わるものであり、前記脱落防止部品は、前記レールにスライド可能に支持される部品本体と、前記部品本体の両端部にそれぞれ設けられた係合部とを有し、前記係合部は、前記第1回転位置にある支持部材及び前記第2回転位置にある支持部材のいずれか一方にのみ係合するように構成されており、前記係合部を介して前記支持部材に係合された場合に前記障子に対する前記支持部材の下方への移動を阻止することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、脱落防止部品が支持部材に係合された場合、支持部材とともに上枠のレールに沿って摺動するため、外部から視認できる反面、不用意に触れられる構成にない。従って、支持部材の下方への移動が規制されているか否かを容易に確認することができ、かつ誤って支持部材が下方へ移動できる状態に切り替わるおそれがなく、障子が脱落する事態をより確実に防止することが可能となる。さらに、支持部材が第1回転位置及び第2回転位置のいずれか一方の回転位置にある場合にのみ支持部材に脱落防止部品が係合するように構成しているため、支持部材がレールに沿って移動できる状態か否かを外部から容易に確認することが可能となる。
【0015】
また本発明は、上述した障子の脱落防止機構において、前記係合部は、先端部に係合爪を有したものであり、前記支持部材は、前記第1回転位置にある場合と前記第2回転位置にある場合とで前記部品本体に対向する端面から回転中心までの距離が互いに異なるように構成されており、前記回転中心からの距離の短い端面が前記部品本体に対向した回転位置にある場合に前記係合爪が係合可能となる係合壁部を有していることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、第1回転位置にある場合と第2回転位置にある場合とで回転中心から端面までの距離が異なるように支持部材を構成し、かつ回転中心からの距離の短い端面が部品本体に対向した回転位置にある場合に係合爪が係合可能となるように係合壁部を設ければ、複雑な構造を用いることなく、いずれか一方の回転位置にある場合にのみ支持部材に脱落防止部品を係合させることができるようになる。
【0017】
また本発明は、上述した障子の脱落防止機構において、前記支持部材は、前記第2回転位置にある場合に前記部品本体に対向する端面から回転中心までの距離が前記第1回転位置にある場合に比べて短く設定されていることを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、レールに沿って摺動しない第2回転位置にある場合に支持部材に脱落防止部品を係合させるようにしているため、障子を開閉する際に脱落防止部品が移動することがなく、障子の開閉操作性に影響を与えるおそれがない。
【0019】
また本発明は、上述した障子の脱落防止機構において、前記支持部材は、前記係合壁部よりも上方となる部位に径方向に沿ってフランジ状に突出するガイド部を有しており、前記係合部が前記ガイド部と前記障子の框との間に介在することによって前記障子に対する下方への移動が阻止されることを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、係合部を支持部材のガイド部に当接させることによって障子に対する支持部材の下方への移動を阻止するようにしているため、複雑な構造を用いることなく、障子の脱落を防止することが可能となる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、係合部を介して支持部材に係合された場合、支持部材とともに上枠のレールに沿って摺動するため、外部から視認できる反面、不用意に触れられる構成にない。従って、支持部材の下方への移動が規制されているか否かを容易に確認することができ、かつ誤って支持部材が下方へ移動できる状態に切り替わるおそれがなく、障子が脱落する事態をより確実に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、本発明の実施の形態である障子の脱落防止機構を適用した建具を浴室側から見た図である。
図2図2は、図1に示した建具に適用する上方支持部材及び脱落防止部品の部分を拡大して示す要部縦断面図である。
図3A図3Aは、図1に示した建具において上枠を省略したもので、障子を閉じた状態の平面図である。
図3B図3Bは、図1に示した建具において上枠を省略したもので、障子を開いた状態の平面図である。
図3C図3Cは、図3Bに示した状態から再び障子を閉じた状態の平面図である。
図4図4は、図1に示した建具に適用する障子の要部を示す分解斜視図である。
図5図5は、図1に示した建具に適用する脱落防止部品の斜視図である。
図6図6は、図1に示した建具に適用する上方支持部材及び脱落防止部品を示したもので、(a)は上枠のレールに支持させた脱落防止部品の両側にそれぞれ上方支持部材を装着した状態の要部斜視図、(b)は(a)に示す状態から障子を開くことによって2つの上方支持部材が相対的に近接し、脱落防止部品の収容部に配置された状態の要部斜視図、(c)は固定側の上方支持部材に脱落防止部品が係合した状態の要部斜視図である。
図7図7は、図6の(b)に示した状態の要部を下方から見た横断面底面図である。
図8図8は、本発明の変形例である脱落防止機構を示した要部斜視図である。
図9図9は、図8に示した変形例の要部側面図である。
図10図10は、図8に示した変形例の要部を下方から見た横断面底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る障子の脱落防止部品及び脱落防止機構の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0024】
図1図3Cは、本発明の実施の形態である脱落防止機構を適用した建具を示したものである。ここで例示する建具は、浴室と脱衣室との間の出入口に設けられる折れ戸と称されるもので、枠体10と、2枚の面材20Aによって構成された障子20とを備えている。枠体10は、上枠11、下枠12及び左右の縦枠13を四周枠組みすることによって構成したものである。上枠11及び下枠12の互いに対向する見込み方向に沿った面11aには、個々の長手に沿ってレール11R,12Rが設けてある。上枠11のレール11Rは、長手に沿った寸法が上枠11よりも短く、両端部と縦枠13の見込み方向に沿った面13aとの間にそれぞれ隙間Dを有するように構成してある。下枠12のレール12Rについても、上枠11のレール11Rと同様、両端部と縦枠13の見込み方向に沿った面13aとの間に隙間を有するように構成してある。
【0025】
ここで、見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については、見込み面と称する場合がある。また、見付け方向とは、上枠11や下枠12等のように水平に沿って配置される部材の場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向であり、縦枠13等のように上下に沿って配置される部材の場合、見込み方向に直交した水平に沿う方向である。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
【0026】
上枠11のレール11Rとしては、レール基部11R1の下端部にスライドガイド部11R2及び吊下げ支持部11R3を有したものを適用している。レール基部11R1は、上枠11から下方に延在した薄板状部分である。本実施の形態で適用する上枠11では、レール基部11R1が下方に向けて漸次浴室側となるように傾斜するように延在している。スライドガイド部11R2は、レール基部11R1の下端となる部分に設けた厚肉部分であり、脱衣室側に臨む部分及び浴室側に臨む部分がそれぞれガイドとなるように平面状に構成してある。吊下げ支持部11R3は、スライドガイド部11R2よりも上方となる部分から浴室及び脱衣室に向けて突出したものである。吊下げ支持部11R3の脱衣室側への突出量がごく僅かに設定してあるのに対して浴室側への突出量は、大きく設定してある。
【0027】
障子20を構成する2枚の面材20Aは、それぞれ矩形状を成すパネル21の四周に上框22、下框23及び左右の縦框24,25を装着することによって構成したもので、互いに一方の縦框24が連結框26によって折り畳み可能に連結してある。図からも明らかなように、図示の面材20Aは、いわゆる縦通しと称されるもので、左右の縦框24,25の間に上框22及び下框23が配設してある。この障子20には、非連結側となる縦框25の上端部にそれぞれ上方支持部材30が設けてあるとともに、縦框25の下端部にそれぞれ下方支持部材40が設けてある。
【0028】
2つの上方支持部材30及び2つの下方支持部材40は、それぞれ一方が固定側となり、かつ他方が可動側となるものである。固定側の支持部材30,40は、障子20の吊り元側となる縦框25に回転可能に取り付けられ、レール11R,12Rに対して摺動することなくレール11R,12Rの端部に配置されるものである。これに対して可動側の支持部材30,40は、障子20の戸先側となる縦框25に回転可能に取り付けられ、レール11R,12Rに沿って摺動可能に配置されるものである。このうち、上方支持部材30としては、以下に記載するように、レール11Rに取り付ける姿勢を90°変更することで固定側としても可動側としても機能することのできるものを適用している。
【0029】
図2図4に示すように、上方支持部材30は、本体部31、係止軸部32及びガイド部33を樹脂によって一体に成形したもので、ホルダ50を介して縦框25の上端部に回転可能に配設してある。本体部31は、円柱状を成すもので、4つの係合壁部34を有している。係合壁部34は、円柱中心軸Cから径方向に沿って放射状に延在するもので、互い間が45°の中心角を有するように設けてある。係止軸部32は、本体部31よりも細径の円柱状部材であり、本体部31の下端中心部から下方に向けて延在している。この係止軸部32は、先端部が二股に分岐し、かつ分岐した個々の外周面に係合突起35を有している。ガイド部33は、本体部31の上端に設けたフランジ状に突出する厚板状部分であり、その上面に2つの挿入溝36,37を有している。2つの挿入溝36,37は、いずれも直線状に延在するもので、本体部31の円柱中心軸C延長上において互いに直交するように形成してある。それぞれの挿入溝36,37は、上枠11に設けたレール11Rのスライドガイド部11R2を摺動可能に配置することのできる寸法に設定してある。
【0030】
一方の挿入溝(以下、区別する場合にスライド用挿入溝(第1挿入溝)36という)は、両端部がいずれもガイド部33の外周面に開口するように構成してある。これに対してもう一方の挿入溝(以下、区別する場合に固定用挿入溝(第2挿入溝)37という)は、一方の端部がガイド部33の外周面に開口するのみであり、他方の端部は途中に設けた閉塞壁部38によって塞がれた状態にある。閉塞壁部38は、ガイド部33の外周面からの寸法がd1となる位置に閉塞面38aを有するように構成したものである。閉塞面38aが設けられる寸法d1は、上枠11に設けたレール11Rの端部と縦枠13の見込み面13aとの間に確保してある隙間Dよりもわずかに小さく設定してある。
【0031】
ガイド部33の外形形状は、本体部31の円柱中心軸C及び固定用挿入溝37の中心軸を含む平面に対して左右対称となるように構成してある。すなわち、円柱中心軸Cからスライド用挿入溝36が開口するガイド部33の端面33aまでの距離d2が互いに同一である。一方、本体部31の円柱中心軸C及びスライド用挿入溝36の中心軸を含む平面を基準とした場合には、円柱中心軸Cから固定用挿入溝37が開口するガイド部33の端面33b,33cまでの距離d3,d4が互いに異なっている。具体的には、円柱中心軸Cから固定用挿入溝37が開口する端面33bまでの距離d3が、固定用挿入溝37の閉塞した端面33cまでの距離d4よりも短く設定してある。円柱中心軸Cからスライド用挿入溝36の閉塞した端面33cまでの距離d4は、上述した円柱中心軸Cからスライド用挿入溝36が開口する本体部31の端面33aまでの距離d2とほぼ等しい。
【0032】
上方支持部材30と縦框25との間に介在するホルダ50は、摺動筒部51及び軸挿通筒部52を有したもので、樹脂によって成形してある。摺動筒部51は、上方支持部材30の本体部31を回転可能に収容する円筒状部分であり、その軸芯が縦框25の長手に沿う状態で縦框25に取り付けてある。軸挿通筒部52は、係止軸部32を回転可能に収容する円筒状部分であり、摺動筒部51よりも下方となる位置に互いに中心軸を合致させた状態で設けてある。
【0033】
このホルダ50に対して上方支持部材30は、軸挿通筒部52の上端面と本体部31の下端面との間にコイルスプリング53を介在させた状態で軸挿通筒部52に係止軸部32を貫通させるとともに、摺動筒部51に本体部31を挿入することにより、円柱中心軸Cを中心として(換言すれば縦框25の長手に沿った軸芯を中心として)回転可能に支持される。軸挿通筒部52との間にコイルスプリング53が介在された上方支持部材30は、コイルスプリング53の弾性力により、ホルダ50に対して上方に付勢され、係止軸部32の係合突起35が軸挿通筒部52の下端面に係合した位置に停止することになる。係合突起35が軸挿通筒部52の下端面に係合した状態においては、本体部31の周面に設けた係合壁部34の上端部が摺動筒部51の上端よりも上方に露出している。コイルスプリング53の弾性力に抗して上方支持部材30に外力を加えれば、ホルダ50に対して上方支持部材30を下方に移動させることが可能である。上方支持部材30に加えていた外力を除去すれば、再びコイルスプリング53の付勢力により、ホルダ50に対して上方支持部材30が上方に移動し、係合突起35が軸挿通筒部52に当接した状態に復帰する。
【0034】
上述したように上方支持部材30のスライド用挿入溝36は、両端部が開放されたものである。従って、ホルダ50に対して上方支持部材30を適宜回転させ、スライド用挿入溝36に上枠11のレール11Rを配置した場合(第1回転位置)には、上方支持部材30が可動側の支持部材として機能し、レール11Rの延在方向に沿って摺動させることが可能である。一方、上述の状態から上方支持部材30を90°回転させ、閉塞壁部38が縦枠13に近接する状態で固定用挿入溝37に上枠11のレール11Rを配置した場合(第2回転位置)には、閉塞壁部38がレール11Rと縦枠13の見込み面13aとの隙間Dに配置され、閉塞面38aがレール11Rの端面に対向した状態となる。従って、固定用挿入溝37にレール11Rが配置された上方支持部材30は、レール11Rに対して摺動することなくレール11Rの端部に配置された状態に維持され、固定側の支持部材として機能することになる。
【0035】
なお、図には明示していないが、下方支持部材40は、スライド用挿入溝が設けられた固定側の支持部材と、固定用挿入溝が設けられた可動側の支持部材とが個別に用意してあり、縦框25の下端部に回転可能に配設してある。
【0036】
図1に示す例では、障子20の右側に位置する縦框25に固定側の支持部材30,40が取り付けてあり、左側に位置する縦框25に可動側の支持部材30,40が取り付けてある。この障子20を枠体10に建て込む場合には、先に上枠11のレール11Rに上方支持部材30を装着し、この状態から障子20を上枠11に押しつけながら下枠12のレール12Rに下方支持部材40を装着すれば良い。つまり、上枠11のレール11Rに上方支持部材30を装着した状態で障子20を上方に押しつけると、コイルスプリング53の弾性力に抗して上方支持部材30がホルダ50に対して下方に移動することになる。これにより、上方支持部材30から下方支持部材40までの上下に沿った寸法が短縮され、下枠12のレール12Rに対して下方支持部材40を容易に装着することが可能となる。障子20を建て込んだ後においては、自重によって障子20が枠体10に対して下方に移動することになる。しかしながら、上方支持部材30は、コイルスプリング53によって常時上方に付勢された状態にある。このため上方支持部材30は、障子20が下方に移動することに伴ってホルダ50に対して漸次上方に移動することになり、上枠11のレール11Rに装着された状態が維持される。
【0037】
従って、取手27を介して一方の面材20Aを浴室側に引き寄せれば、可動側の上方支持部材30及び下方支持部材40が適宜回転しながらレール11R,12Rに沿って摺動し、図3Bに示すように、2つの面材20Aが折り畳まれた状態となって浴室と脱衣室との出入口が開放される。一方、取手27を介して面材20Aを逆方向に移動させれば、2つの面材20Aがレール11R,12Rに沿って並設され、図3A及び図3Cに示すように、障子20によって出入口が閉じられた状態となる。出入口を閉じた状態においては、縦枠13に設けた水密材14が縦框25の浴室に臨む見付け面に圧接された状態となる。
【0038】
ここで、障子20を開閉する際等に障子20に対して上方支持部材30が不用意に下方に移動すると、レール11Rから上方支持部材30が逸脱し、障子20が脱落するおそれがある。また、枠体10に障子20を建て込む際に、誤って上方支持部材30の向きが両方とも可動側となっていた場合にも、障子20の開閉が不安定となって障子20の脱落を招来するおそれがある。そこで、本実施の形態の建具では、上枠11のレール11Rに脱落防止部品60を配設し、上方支持部材30との間において脱落防止機構を構成することによって上述の問題を未然に防止するようにしている。本実施の形態で適用する脱落防止部品60は、部品本体61及び係合部62を樹脂によって一体成形したものである。
【0039】
部品本体61は、図5に示すように、上面にガイド溝61aを有した直方体状を成すものである。ガイド溝61aは、上枠11のレール11Rにおいてスライドガイド部11R2及び吊下げ支持部11R3をスライド可能に収容することのできる横断面形状を有したもので、部品本体61の両端面61bに開口している。図2に示すように、部品本体61のガイド溝61aは、両側縁部が吊下げ支持部11R3の上面に当接するように構成してあり、レール11Rに対して脱落することなくスライドさせることが可能である。部品本体61の高さ方向の寸法Hは、上枠11のレール11Rに支持させた場合に下面61cが上框22の上端面に当接するように設定することが好ましい。
【0040】
係合部62は、先端部に係合爪62bを有した一対の係合腕部62aを有したもので、係合爪62bが互いに対向した状態で部品本体61の両端面61bにおいて下方側となる部分にそれぞれ設けてある。係合腕部62aの下面は、部品本体61の下面61cと同一平面上に位置している。係合腕部62aの相互間には、上方支持部材30の本体部31を嵌合することのできる収容部62cが設けてある。収容部62cに上方支持部材30の本体部31を収容する際には、本体部31に設けた係合壁部34が係合爪62bに当接することによって一対の係合腕部62aが弾性的に拡開し、係合爪62bの間を通過することが可能となる。係合壁部34が係合爪62bの間を通過した後においては、係合腕部62aが元の状態に復帰するため、互いに近接する方向に移動した係合爪62bが係合壁部34に係合し、係合部62が上方支持部材30に係合された状態を維持するようになる。
【0041】
部品本体61の端面61bから係合爪62bまでの距離Lは、上方支持部材30のガイド部33において円柱中心軸Cから固定用挿入溝37が開口する端面33bまでの距離d3よりわずかに長く、かつ円柱中心軸Cから固定用挿入溝37の中心軸上においてガイド部33の外周面までの距離d2よりも短くなるように設定してある。すなわち、上方支持部材30の係合壁部34に対して脱落防止部品60の係合爪62bが係合可能となるのは、ガイド部33において固定用挿入溝37が開口する端面33bが部品本体61の端面61bに対向した回転位置にある状態で、上方支持部材30を収容部62cに収容させた場合のみとなる。その他の回転位置にある状態で上方支持部材30を収容部62cに収容させた場合には、係合壁部34が係合爪62bを通過する以前にガイド部33が部品本体61の端面61bに当接することになり、係合壁部34に係合爪62bを係合させることができない。
【0042】
上記のように構成した脱落防止部品60は、障子20を建て込む以前に部品本体61のガイド溝61aを介して上枠11のレール11Rにスライド可能に支持させておく。この状態から、図3Aに示すように、2つの上方支持部材30の間に脱落防止部品60が位置した状態で障子20を建て込み、障子20を開いて2つの面材20Aを折り畳んだ状態とすれば、特別な取り付け操作を行うことなく脱落防止部品60を上方支持部材30に取り付けることが可能となる。すなわち、障子20を開いた場合には、図6の(a)に示すように、これに伴って可動側の上方支持部材30が固定側の上方支持部材30に漸次近接するようにレール11Rを摺動し、やがて図3B及び図6の(b)に示すように、脱落防止部品60の収容部62cにそれぞれ上方支持部材30の本体部31が挿入されることになる。
【0043】
ここで、上述したように、脱落防止部品60の係合爪62bは、ガイド部33において固定用挿入溝37が開口する端面33bが部品本体61の端面61bに対向した回転位置にある場合に係合壁部34に係合するように構成してある。つまり、図3C図6の(c)及び図7に示すように、固定側の上方支持部材30に対して脱落防止部品60が係合された状態となる。上方支持部材30に係合した脱落防止部品60は、一対の係合腕部62aがガイド部33と障子20の上框22との間に介在する結果、上方支持部材30の下方への移動を阻止するように機能する。これにより、障子20を開閉操作する場合に上方支持部材30が不用意に下方に移動することがなく、障子20が脱落する事態を未然に防止することができる。
【0044】
しかも、上述したように脱落防止部品60は、固定側となった上方支持部材30にのみ係合するものである。従って、仮に障子20を建て込む際に誤って上方支持部材30が2つとも可動側の状態となっていた場合には、障子20を開いた際にも、いずれの上方支持部材30にも脱落防止部品60が係合されることがない。これにより、上方支持部材30の回転位置が適正でないことを外部から確認することができ、吊り元側の上方支持部材30がレール11Rに沿って摺動することに起因した障子20の脱落をも未然に防止できるようになる。因に、両方の上方支持部材30が固定側となっていた場合には障子20を開くことができないため、脱落防止部品60によらずとも一方の上方支持部材30の回転位置が適正でないことを確認することができる。
【0045】
さらに、上枠11と障子20との間に配置された脱落防止部品60は、外部から視認することはできるものの、不用意に触れられる構成になく、上方支持部材30との係合状態が解除されるおそれもない。従って、上方支持部材30が下方へ移動できる状態に切り替わることがなく、障子20が脱落する事態をより確実に防止することが可能となる。
【0046】
なお、上述した実施の形態では、固定側の上方支持部材30にのみ脱落防止部品60を係合させるように構成したが、例えば、図8図10に示す変形例のように、部品本体161の一方の端面161bにのみ係合部162を設けた脱落防止部品160を2つ用意し、互いに係合部162が反対向きとなる状態で上枠11のレール11Rに装着しておけば、可動側の上方支持部材30にも脱落防止部品160を係合させることが可能である。この場合、部品本体161の端面161bから係合爪162bまでの距離Lは、上方支持部材30のガイド部33において円柱中心軸Cからスライド用挿入溝36が開口する端面33aまでの距離d2よりわずかに長くなるように設定し、上方支持部材30がいずれの回転位置にある場合にも係合爪162bが係合壁部34に係合可能となるように設定する必要がある。なお、この変形例は、実施の形態で示した上方支持部材30を適用したものであり、脱落防止部品の構成のみが異なっている。このため、実施の形態と同様の構成については同一の符号が付してある。
【0047】
こうした変形例によれば、枠体10に障子20を建て込んだ後、障子20を開けば、両側の上方支持部材30に対して脱落防止部品160が係合する。このため、固定側の上方支持部材30のみならず、可動側の上方支持部材30についても不用意に下方に移動することがなくなり、障子20が脱落する事態をより一層確実に防止することができるようになる。
【0048】
さらに、図示するように、個々の部品本体161の対向する端面161bにクッション材163を設ければ、障子20を開いた際にクッション材163が相互に衝突し、その反発力によって面材20Aの挟角が拡大するように面材20Aが戻されることになる。従って、2つの面材20Aが互いに平行に配置された状態で開いた場合に比べて障子20を閉じる方向に移動させる際の操作が容易となり、障子20の開閉操作性を向上させることが可能となる。
【0049】
なお、上述した実施の形態及び変形例では、適用対象となる建具として折れ戸を例示しているが、支持部材を上枠のレールに沿って摺動させることにより障子を開閉するものであれば、例えば片引き窓や引き違い窓等の引戸にも適用することが可能である。この場合、両端の支持部材が相互に近接することがないため、障子を建て込んだ後に支持部材に対して脱落防止部品をスライド操作させる必要があるが、特別な工具を要することもなく、操作が煩雑になることはない。また、支持部材を設ける框は縦框に限らず、上框に取り付けても良い。
【0050】
また、上述した実施の形態及び変形例では、障子20を枠体10に建て込んだ後に部品本体61,161を支持部材30に向けてスライドさせれば、支持部材30に係合されるように係合部62,162を構成しているため、障子20の脱落を防止する作業がきわめて容易となる。しかしながら、係合部62,162の構成は必ずしも実施の形態及び変形例のものに限らない。
【符号の説明】
【0051】
11 上枠、11R レール、20 障子、20A 面材、24 一方の縦框、25 非連結側となる縦框、30 上方支持部材、33 ガイド部、33a 端面、33b 端面、33c 端面、36 スライド用挿入溝、37 固定用挿入溝、60 脱落防止部品、61 部品本体、61b 端面、62 係合部、62b 係合爪、160 脱落防止部品、161 部品本体、161b 端面、162 係合部、162b 係合爪、163 クッション材
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10