(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6763859
(24)【登録日】2020年9月14日
(45)【発行日】2020年9月30日
(54)【発明の名称】カスタム化可能な内側パッケージの開閉機構を備えた容器
(51)【国際特許分類】
B65D 85/10 20060101AFI20200917BHJP
B65D 5/38 20060101ALI20200917BHJP
B65D 5/66 20060101ALI20200917BHJP
【FI】
B65D85/10
B65D5/38 C
B65D5/66 321B
【請求項の数】14
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-533535(P2017-533535)
(86)(22)【出願日】2015年12月21日
(65)【公表番号】特表2017-538639(P2017-538639A)
(43)【公表日】2017年12月28日
(86)【国際出願番号】EP2015080786
(87)【国際公開番号】WO2016102461
(87)【国際公開日】20160630
【審査請求日】2018年12月6日
(31)【優先権主張番号】14200005.8
(32)【優先日】2014年12月23日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】クラシエフ セルゲイ
(72)【発明者】
【氏名】エッゲン アドリアン
【審査官】
吉澤 秀明
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2014/097064(WO,A1)
【文献】
特表2000−513686(JP,A)
【文献】
国際公開第2013/120915(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/10
B65D 5/38
B65D 5/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
消費財のための容器であって、該容器は、
外側ハウジングを備え、該外側ハウジングは、
ボックスと、
ヒンジ線に沿って前記ボックスにヒンジ付けされかつ開位置と閉位置の間で前記ヒンジ線の周りを旋回可能なリッドと、を備え、
前記容器は更に、
前記外側ハウジング内にある消費財の内側パッケージを備え、該内側パッケージは、
前記外側ハウジングの前記リッドが開位置にある時にそれを通して消費財を取り出せる出し入れ口と、
前記内側パッケージの前記出し入れ口を塞ぐための再封可能フラップと、を備え、
前記容器が更に、前記再封可能フラップの表面上、前記リッドの表面上、または両方の上に提供された少なくとも一つの活性化可能な接着要素を備え、かつ
前記少なくとも一つの接着要素が選択的に活性化でき、前記再封可能フラップが、前記リッドを開くことで前記再封可能フラップが前記内側パッケージから持ち上げられて少なくとも部分的に前記出し入れ口が見えるようになるように、少なくとも一つの活性化された前記接着要素により、前記リッドに取り付けることができ、
前記内側パッケージが前記外側ハウジングによって内部的に画定される容積の第一の容積部分内に受けられ、
前記容器が前記外側ハウジングによって内部的に画定される前記容積の第二の容積部分内に消費財のさらなる内側パッケージを含み、前記第二の容積部分は前記第一の容積部分に隣接しており、前記さらなる内側パッケージが、前記外側ハウジングの前記リッドが前記開位置にある時にそれを通して消費財が取り出せる出し入れ口と、前記さらなる内側パッケージの前記出し入れ口を塞ぐ再封可能フラップとを備え、前記第二の容積部分内にある前記さらなる内側パッケージの前記再封可能フラップが、前記外側ハウジングの前記リッドに永久的に取り付けられる、容器。
【請求項2】
前記フラップが少なくとも部分的に前記パッケージの残りの部分から分離され、また前記パッケージの前記残りの部分から分離される際に、前記フラップが開位置と閉位置の間でヒンジ線の周りを旋回可能なように、前記フラップが前記内側パッケージ内の分離線によって画定される、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記フラップが、前記内側パッケージの前記出し入れ口を覆い、かつ前記内側パッケージの前記出し入れ口の周辺部を越えて延びる、再封可能部分を備える、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記再封可能部分が自己接着性再封可能ステッカーとして提供され、また前記自己接着性再封可能ステッカーが、前記自己接着性再封可能ステッカーの前記内部表面の第一の領域上に提供される取り外し可能な接着剤によって、少なくとも部分的に前記内側パッケージに剥離可能に取り付けられる、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記少なくとも一つの活性化可能な接着要素が前記リッドの前記内部表面上に提供される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の容器。
【請求項6】
前記少なくとも一つの活性化可能な接着要素が前記再封可能フラップの前記外側表面上に提供される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の容器。
【請求項7】
前記少なくとも一つの活性化可能な接着要素が前記内側パッケージには取り付けられていない前記再封可能フラップの前記内部表面の一部上に提供される、請求項3に記載の容器。
【請求項8】
前記少なくとも一つの活性化可能な接着要素が裏当て材の層により保護され、かつ前記裏当て材の層を取り外して前記少なくとも一つの接着要素を露出させ、それによって活性化させることができる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の容器。
【請求項9】
前記少なくとも一つの活性化可能な接着要素が感圧性接着剤、感湿性接着剤または熱活性化可能な接着剤のうち少なくとも一つである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の容器。
【請求項10】
前記少なくとも一つの活性化可能な接着要素が永久的な接着要素である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の容器。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の容器であって、前記さらなる内側パッケージの前記再封可能フラップが、前記さらなる内側パッケージの前記出し入れ口を覆う自己接着性再封可能ステッカーを備え、かつ前記さらなる内側パッケージの前記出し入れ口の前記周辺部を越えて延び、
また、前記自己接着性再封可能ステッカーが、前記自己接着性再封可能ステッカーの前記内部表面の第一の領域上に提供された取り外し可能接着剤によって、少なくとも部分的に前記さらなる内側パッケージに剥離可能に取り付けられる、容器。
【請求項12】
前記容器が前記第一の容積部分と前記第二の容積部分を少なくとも部分的に分離する分画要素を備える、請求項1〜11のいずれか1項に記載の容器。
【請求項13】
前記容器が、前記2つのリッドの隣接した側壁が、前記第一および第二の容積部分ならびに前記第一および第二の容積部分内に受けられる前記内側パッケージおよび前記さらなる内側パッケージを分離する分画要素を画定するように、2つの明確な独立的に旋回可能なリッドを備え、そのそれぞれがそれぞれの前記第一および第二の容積部分の一つを閉じる、請求項1〜12のいずれか1項に記載の容器。
【請求項14】
前記消費財が喫煙物品である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外側ヒンジ・リッドボックスと、外側ヒンジ・リッドボックス内にある消費財の内側パッケージを備えた消費財用の容器に関連する。特に、本発明の容器には、細長い消費財用の容器として用途がある。
【背景技術】
【0002】
紙巻たばこおよび葉巻たばこなどの喫煙物品は通常、剛直なヒンジ・リッド容器内にパッケージされる。ボックス内に収容されている喫煙物品の束は通常、金属化紙、金属箔またはその他の柔軟なシート材料の内側ライナー、またはパッケージ内に封じられる。内側ライナー内の喫煙物品の束にアクセスするには、消費者は、ヒンジ・リッド容器を初めて開封する際に、内側ライナーの上部を取り外すことになる。密封された状態の内側パッケージは、パッケージ内部の商品が少なくとも容器を初めて開くまで新鮮な状態に保たれているという証明として消費者に認識されている。
【0003】
その他の容器は、例えばWO−A−2008/142540号から周知であり、ここで喫煙物品は、カバーフラップの下側に塗布された非乾燥接着剤を使用して内側パッケージに解除できるように取り付けられたカバーフラップによって、取り外しできるように閉じられた抽出開口部を持つ内側パッケージ内に封じ込められている。これにより、内側パッケージは再び封じることができるようになる。こうしたパッケージはヒンジ・リッド容器内に配置されうる。リッドの開閉によってカバーフラップの同時の開閉が起こり、抽出開口部が反復的に見えたり覆われたりできるように、カバーフラップの一部分はリッドの前部壁の内部表面に永久的かつ取り外しできないように糊付けされることもできる。
【0004】
こうした再封可能容器の製造は、正確な量の糊がリッドの内部表面の所定の部分に塗布される必要があるため、かなり複雑なものとなることもある。さらに、容器を作製するためのパック用装置は、接着ラベルを取り扱うように適合された手段を備える必要があるが、これは接着ラベルの主要部分は、内側パッケージをシールするために抽出開口部を覆って適用される一方で、接着ラベルの末端部分がリッドの内部表面に取り付けられるためである。これにより、構造および操作の両方の観点からパッケージ用装置が複雑なものとなる。さらに、開封機構の滑らかさおよび信頼性が、容器の使いやすさのために保証される必要がある。この目的を達成するために、ラベルの主要部分がリッドに誤って接着されないようにすることが重要である。したがって、満足のいくスループットを確保する目的で、高速で遂行される必要のある操作のために正確さが必要とされる。
【0005】
上述の欠点を克服する消費財用の容器を提供することが望ましい。さらに、それによって消費者が初めて開封する前に容器の適切にシールされているかをチェックでき、かつある程度、それによって消費者が容器の開閉機構を操作し、それをカスタム化できる消費財用の容器を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0006】
本発明によれば、外側ハウジングを備えた消費財用の容器が提供されている。外側ハウジングは、ボックスと、ヒンジ線に沿ってボックスにヒンジ付けされかつ開位置と閉位置の間でヒンジ線の周りを旋回可能なリッドとを備える。さらに、容器は外側ハウジング内部に消費財の内側パッケージを備える。内側パッケージは、外側ハウジングのリッドが開位置にある時に、それを通して消費財が取り出し可能な出し入れ口を備える。容器はさらに、内側パッケージの出し入れ口を塞ぐための再封可能フラップを備える。さらに、容器は、再封可能フラップの表面上、リッドの表面上または両方の上に提供された少なくとも一つの活性化可能な接着要素を備える。少なくとも一つの接着要素は選択的に活性化でき、再封可能フラップは、リッドを開くことで再封可能フラップが内側パッケージから持ち上げられて少なくとも部分的に出し入れ口が見えるようになるように、少なくとも一つの活性化された接着要素により、リッドに取り付けることができる。
【0007】
消費財が内側パッケージ内に提供され、出し入れ口が再封可能フラップによって塞がれており、内側パッケージがヒンジ・リッドボックス内に受けられる周知の容器とは対照的に、本発明による容器は、再封可能フラップ上、リッド上または両方の上に提供されている活性化可能な接着要素を備える。言い換えれば、接着要素は、不活性または非活性化された状態(すなわち、非粘着性の状態)で消費者に供給されるが、再封可能フラップが接着要素によってリッドに付着できるように活性化されうる。したがって、容器は、開封時にリッドが再封可能フラップを内側パッケージの残りの部分から持ち上げ、それによって出し入れ口を露出させて内側パッケージからの消費財の取り出しを許容するように、消費者によって選択的に構成されうる。
【0008】
再封可能フラップとリッドとの間の結合は、消費者によって容器の使用時に行われ、容器の製造時ではない。これにより、ブランクへの接着剤の正確な塗布、およびリッドへの再封可能フラップの自動化された付着に関連して周知の容器で遭遇する大抵の問題が実質的に除去されるため、製造工程プロセスが大いに簡略化される。したがって、有利なことに、容器の製造が比較的迅速かつ容易になる。同時に、よりコスト効果が高く、あまり複雑でないパッケージ用装置が使用できる。
【0009】
本発明による容器は、容器を初めて開封する時に内側パッケージのシールの品質を自ら検証する機会を消費者に提供する。さらに、消費者には、有利なことに、フラップの開封および再封を「自動的に」行うか、またはフラップの開封および再封を毎回手動で行うように、リッドと再封可能フラップとの間の結合を行うかどうかを選択する自由が与えられている。
【0010】
さらに、消費者には、有利なことに、リッドと再封可能フラップとの間の結合を行う時期を選択する機会が与えられている。従って、2つの(またはそれ以上の)束が同じヒンジ・リッドボックス内に別個のパッケージ内に提供されている時、消費者は、一定の状態が満足されるまで、所定のパッケージを初めて開いてパッケージの再封可能フラップとリッドとの間の接続を行うのを遅らせることを選択しうる。一例として、消費者は、パッケージのシールを開封する前に、およびそのパッケージの開封および再封を「自動的に」する前に、別のパッケージ内に含まれているすべての消費財を使用し尽くすことを選択しうる。これは、有利なことに、パッケージ内の消費財の「新鮮さ」を長期にわたり保存する上で役立つ。
【0011】
従って、一般に、本発明は消費者にとって興味深く新しい使用の仕方に関連した容器を提供する。これによって、有利なことに、風変りかつカスタム化可能で独特な製品がもたらされうる。
【0012】
本明細書では、「活性化可能」という用語は、容器の別の構成要素に付着できないように、消費者に非粘着性の状態で供給される接着要素を描写するために使用される。活性化可能な接着要素は、別の構成要素に塗布するために粘着性のある状態にされるために、消費者の側での何らかの形での活性化を必要とする。
【0013】
本明細書全体を通して、「選択的に活性化」という用語は、消費者が接着剤に対して活性化(すなわち、状態変化)操作を実行することにより、非粘着性の状態から粘着性の状態にするために選択できる接着要素を描写するために使用される。接着要素の性質および構造に応じて、異なる活性化機構が可能である。活性化可能な接着要素は、別の表面との接着要素の直接的連携が阻止されるために容器の別の構成要素に付着できないように、被覆要素によって保護された粘着性の接着剤として提供されうる。したがって、接着要素は、保護用の被覆要素を除去して接着要素を環境に露出することにより、機械的に活性化されうる。別の方法として、活性化可能な接着要素は、水分、熱、圧力などの供給によって粘着性を持つようにできる、保護されていない非粘着性の基体として提供されうる。
【0014】
本明細書で使用される場合、「前方」、「後方」、「上側」、「下側」、「上部」、「下部」および「側部」という用語は、パッケージが直立した位置にある時の、本発明による容器およびその構成要素の部分の相対的な位置を意味する。ヒンジ・リッド容器の場合には、ヒンジ・リッド容器の直立位置に対して言及され、ここで、外側ハウジングのリッドは閉位置にあり、ヒンジ線は容器の後部にある。本発明による容器を記述する時、描写する容器の向きに関係なく、これらの用語が使用される。ヒンジ・リッド容器の後部壁は、ヒンジ線を含む壁である。「ヒンジ線」という用語は、容器を開くために、その周りをリッドが旋回しうる線を意味する。ヒンジ線は、例えば、容器の後部壁を形成するパネル内の折り目または横罫線としうる。
【0015】
「内部表面」という用語は、本明細書全体を通して、容器が閉位置にある時に、その容器の内部に面する(例えば、消費財に面する)組立て済み容器の構成要素の表面を意味するために使用される。同様に、「外部表面」という用語は、本明細書全体を通して、その容器の外側に面する容器の構成要素の表面を意味するために使用される。例えば、内側フレームは、容器の外側ハウジングに面する外部表面と容器の内側パッケージに面する内部表面とを備える。注目すべきは、内部表面または外部表面は容器の組立に使用されるブランクの一定の側には必ずしも相当しないことである。消費財の周辺でブランクがどのように折り曲げられるかに応じて、容器の同じ側にある領域は、容器の内側に面することも外側に面することもある。
【0016】
「長軸方向」という用語は底部から上部またはその反対の方向を意味する。「横断する」という用語は、長軸方向と直角を成す方向を意味する。
【0017】
一般論としては、本発明による容器は、ボックス部分およびリッド(「ヒンジ付きリッドボックス」)を備えた外側ハウジングと、ヒンジ付きリッドボックス内の消費財の内側パッケージとを備える。
【0018】
容器の外側ハウジングは、厚紙、ボール紙、プラスチック、金属、またはその組み合わせを含むがこれに限定されない、任意の適切な材料から形成しうる。ハウジングは、折り曲げられた1つ以上の層状の厚紙ブランクから形成されることが好ましく、厚紙は約100グラム/平方メートル〜約350グラム/平方メートルの重さを持つことが好ましい。容器が外側ラッパーを備える場合、外側ラッパーは例えば、高密度または低密度のポリエチレン、ポリプロピレン、方向性ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、セルロースフィルム、またはその組み合わせの透明高分子フィルムであることが好ましく、また外側ラッパーは従来的な方法で適用される。外側ラッパーは開封テープを含みうる。さらに、外側ラッパーは画像、消費者情報またはその他のデータとともに印刷しうる。内側パッケージは、金属箔または金属化紙で形成されることが好ましい。内側パッケージ材料は、金属化ポリエチレンフィルムおよびライナー材料のラミネートとして形成されうる。ライナー材料は、スーパー仕上げグラシンペーパーでもよい。さらに、内側パッケージ材料には、印刷受容性のトップコートを提供しうる。
【0019】
内側パッケージは、リッドが開位置にある時に、それを通して消費財が取り出し可能な出し入れ口を有する。再封可能フラップは、内側パッケージの出し入れ口を塞ぐ。
【0020】
一部の実施形態では、再封可能フラップは、内側パッケージの残りの部分から分離線によって分離可能な内側パッケージの一部分によって実質的に画定されうる。分離線は、虚弱線(例えば、予め切断された線、または予め穿孔された線など)として提供されうる。内側パッケージの残りの部分から分離される時、フラップは開位置と閉位置の間でヒンジ線の周りを旋回可能である。
【0021】
その他の実施形態で、フラップは内側パッケージの出し入れ口を覆い、かつ内側パッケージの出し入れ口の周辺を越えて延びる再封可能部分を備えうる。再封可能部分は、自己接着性の再封可能ステッカーとして提供されることが好ましい。自己接着性の再封可能ステッカーは、自己接着性の再封可能ステッカーの内部表面の第一の領域に提供された除去可能な接着剤によって、内側パッケージに少なくとも部分的に剥離可能に取り付けられる。本明細書で使用される「ステッカー」という用語は、一般的に内側パッケージの出し入れ口を覆うための平面の層状材料片を意味する。ステッカーには、商標資料やユーザーのための容器に関する情報などのしるし、または装飾用しるしがあってもなくてもよい。
【0022】
1つ以上の活性化可能な接着要素が、再封可能フラップの表面上、リッドの表面上、またはその両方の上に提供されている。
【0023】
1つ以上の活性化可能な接着要素は、リッドの内部表面上に提供されることが好ましく、リッドの前部壁の内部表面上がさらに好ましい。さらに、または代替案として1つ以上の活性化可能な接着要素は、再封可能フラップの外側表面上に提供される。さらなる代替案として、1つ以上の活性化可能な要素は、再封可能フラップの内部表面上に提供されうる。
【0024】
一部の実施形態では、少なくとも一つの接着要素は裏当て材の層によって保護され、裏当て材の層を取り外し、接着要素を露出させ、それによって活性化させることができる。その他の実施形態において、少なくとも一つの接着要素は、圧力をかけることにより、あるいは水分または熱を供給することにより活性化可能である。これらの実施形態では、接着要素は保護される(すなわち、裏当て材の層によって覆われる)ことも保護されないこともある。
【0025】
少なくとも一つの接着要素は、永久接着剤を含むことが好ましい。適切な永久接着剤は、当業者にとって周知であり、多種多様な接着剤が多数の供給業者から商業的に入手可能である。適切な永久接着剤の選択は、その上に接着要素が供給される基体を形成する材料に依存しうる。
【0026】
一例として、適切な熱活性化可能な接着剤には、ポリエチレン、ポリプロピレン、二軸延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ろう(鉱物または天然由来)、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン、アクリル、およびその組み合わせが含まれる。適切な水分活性化可能な接着剤および感圧性の接着剤も、当業者にとって周知のはずである。
【0027】
一部の実施形態では、容器はさらに内側パッケージ内に補強フレームを含みうる。一部の実施形態では、補強フレームはU字型補強フレームとしうる。「U字型」という用語は、3つの部分を含む形状を意味するために使用されるが、ここで、第一および第三の部分は相互に平行であり、第二の部分と直角をなす同一の方向に延びる。実際には、U字型補強フレームは、消費財(例えば、喫煙物品)の束を3つの側で囲むように適合される。通常、U字型補強フレームは、消費財の端部が補強フレームによって覆われていない状態のままとなるように、一つの主な面上および側面上で消費財の束を囲む。補強フレームは、3つ以上の部分を備えうることが理解されるべきである。例えば、補強フレームは、後部パネルまたは一対の後部パネルなどをさらに備えうる。別の方法として、その最も簡単な形態では、補強フレームは単一の前方パネルで構成されうる。
【0028】
別の方法として、補強フレームは内側パッケージの外側上に提供され、補強フレームの側壁は内側パッケージの側面の上にあってもよい。有利なことに、大きな表面積を持つ補強フレームは、容器の構造強度を増大させる。補強フレームによって提供される増大した構造強度により、再封可能フラップの確実な封鎖が許容される。これは、その後の容器が完全に充填されていない時に閉じる作業において、特に有利である。
【0029】
一部の実施形態では、内側パッケージは、外側ハウジングによって内部的に画定される容積の第一の部分に受けられ、また容器は、外側ハウジングの内容積の第二の部分内にある消費財のさらなる内側パッケージを含む。さらなる内側パッケージは、外側ハウジングのリッドが開位置にある時に、それを通して消費財が取り出し可能な出し入れ口を備える。再封可能フラップは、さらなる内側パッケージの出し入れ口を塞ぐ。
【0030】
第二の区画内のさらなる内側パッケージの再封可能フラップは、外側ハウジングのリッドに永久的に取り付けられることが好ましい。
【0031】
さらなる内側パッケージの再封可能フラップは、さらなる内側パッケージの出し入れ口を覆い、かつさらなる内側パッケージの出し入れ口の周辺部を越えて延びる、自己接着性再封可能ステッカーを備える。さらに、自己接着性再封可能ステッカーは、自己接着性再封可能ステッカーの内部表面の第一の領域に提供された除去可能な接着剤によって、さらなる内側パッケージに少なくとも部分的に剥離可能に取り付けられる。
【0032】
したがって、消費者は、対応する内側パッケージを初めて開封する時に一つの接着要素を選択的に活性化することができ、従って、毎回のリッドを開く際に前記内側パッケージの開封が自動的なものとなる。その後の時点で、さらなる内側パッケージの内容物に初めてアクセスする時に、消費者はさらなる接着要素を活性化しうる。
【0033】
一部の実施形態では、第一および第二の内側パッケージは直に隣接している。その他の実施形態では、第一および第二の内側パッケージもまた分離されて間隙を介するように、容器は、外側ハウジングによって内部的に定義される容積の第一の部分と第二の部分を少なくとも部分的に分離する分画要素を備えうる。一例として、容器は、外側ハウジングのボックス部分の側壁に実質的に平行な外側ハウジングの内容積を横切って延びる分画壁を備えうる。より詳細には、分画壁はボックス部分内に提供されうる。代替案として、分画壁は、単一の旋回可能なリッド部分が2つの明確な容積部分を内部的に画定するように、リッド部分内に提供されてもよい。
【0034】
一部の実施形態では、容器には、2つの明確な独立的に旋回可能な半リッドが提供されてもよく、そのそれぞれが各半容器を閉じて、それぞれの第一および第二の容積部分の一つを封じる。したがって、リッドの隣接した側壁は、2つの容積および2つの内側パッケージを分離する分画要素を画定する。
【0035】
容器は、幅の狭い2つの壁によって間隙を介した幅の広い2つの壁を含む、直方体であることが好ましい。本発明によるヒンジ・リッド容器は、長軸方向の直角の端および横断する直角の端を持つ直方体の形状としうる。別の方法として、ヒンジ・リッド容器は、1つ以上の長軸方向の丸み付きの端、横断する丸み付きの端、長軸方向の面取り付きの端または横断する面取り付きの端、またはその組み合わせを含みうる。例えば、本発明によるヒンジ・リッド容器は、限定されないが以下を含みうる。
【0036】
−前部壁の1つまたは2つの長軸方向の丸み付きの端または面取り付きの端、および/または後部壁の1つまたは2つの長軸方向の丸み付きの端または面取り付きの端。
【0037】
−前部壁の1つまたは2つの横断する丸み付きの端または面取り付きの端、および/または後部壁の1つまたは2つの横断する丸み付きの端または面取り付きの端。
【0038】
−前部壁の1つの長軸方向の丸み付きの端および1つの長軸方向の面取り付きの端、および/または後部壁の1つの横断する方向の丸み付きの端および1つの横断する方向の面取り付きの端。
【0039】
−前部壁の1つまたは2つの横断する丸み付きの端または面取り付きの端、および後部壁の1つまたは2つの長軸方向の丸み付きの端または面取り付きの端。
【0040】
−第一の側壁の2つの長軸方向の丸み付きまたは面取り付きの端、または第二の側壁の2つの横断する方向の丸み付きまたは面取り付きの端。
【0041】
容器が一つ以上の面取り付きの端を備える場合、面取り付きの端の幅は、約1ミリメートル〜約10ミリメートルであることが好ましく、約2ミリメートル〜約6ミリメートルであることが好ましい。別の方法として、ヒンジ・リッド容器は、2つの明確な面取りが容器の端上に形成されるように間隔を置いた、平行な縦罫線または横罫線により形成された二重面取りを含みうる。
【0042】
別の方法として、ヒンジ・リッド容器は、例えば、多角形(三角形または六角形など)、または半楕円形、または半円形といった、非長方形の横断断面を持ちうる。
【0043】
本発明による容器は、例えば、紙巻たばこ、葉巻たばこまたはシガリロなど、細長い喫煙物品用のパックとしての特定用途がある。当然のことながら、その寸法を適切に選択することにより、本発明による容器は、異なる数の従来サイズ、キングサイズ、スーパーキングサイズ、スリムまたはスーパースリムの紙巻たばこ用に設計しうる。別の方法として、その他の消費財を容器内に収容しうる。
【0044】
寸法の適切な選択によって、本発明による容器は、異なる合計数の喫煙物品、または異なる配置の喫煙物品を保持するよう設計しうる。例えば、寸法の適切な選択によって、本発明による容器は、合計10〜30の喫煙物品を保持するよう設計しうる。
【0045】
喫煙物品は、喫煙物品の合計数に応じて、異なる並べ方で配列しうる。例えば、喫煙物品は、6、7、8、9または10個の1列で配置しうる。別の方法として、喫煙物品は2列以上で配置しうる。2列以上の列は、同一の数の喫煙物品を含みうる。例えば、喫煙物品は、5、6、7、8、9もしくは10個の2列、5もしくは7個の3列、または4、5もしくは6個の4列で配置しうる。別の方法として、2列以上の列は、互いに異なる数の喫煙物品を含む少なくとも2列を含みうる。例えば、喫煙物品は、5個の1列および6個の1列(5−6)、6個の1列および7個の1列(6−7)、7個の1列および8個の1列(7−8)、5個の中央の1列および6個の両外側の2列(6−5−6)、5個の中央の1列および7個の両外側の2列(7−5−7)、6個の中央の1列および5個の両外側の2列(5−6−5)、6個の中央の1列および7個の両外側の2列(7−6−7)、7個の中央の1列および6個の両外側の2列(6−7−6)、9個の中央の1列および8個の両外側の2列(8−9−8)、または6個の中央の1列、5個の一方の外側の1列および7個の一方の外側の1列(5−6−7)で配置しうる。
【0046】
第一の内側パッケージおよび第二の内側パッケージが、外側ハウジングによって内部的に定義されるそれぞれの第一および第二の部分内に受けられる実施形態では、各パッケージはそれぞれの数の喫煙物品を異なる並べ方で受けうる。例えば、各内側パッケージ内に、喫煙物品は、3、4、5、6、7、8、9または10個の1列で配列しうる。別の方法として、各内側パッケージ内に、喫煙物品は2列以上で配置しうる。2列以上の列は、同一の数の喫煙物品を含みうる。例えば、喫煙物品は、3、4、5、6、7、8、9もしくは10個の2列、3、4、5もしくは6個の3列、または3、4、5もしくは6個の4列で配置しうる。別の方法として、2列以上の列は、互いに異なる数の喫煙物品を含む少なくとも2列を含みうる。
【0047】
本発明による容器は、同一のタイプまたはブランドの、または異なるタイプまたはブランドの喫煙物品を保持しうる。さらに、フィルターなし喫煙物品および各種フィルターチップ付きの喫煙物品の両方を含みうる他、異なる長さ(例えば、約40ミリメートル〜約180ミリメートル)、直径(例えば、約4ミリメートル〜約9ミリメートル)の喫煙物品も含みうる。さらに、喫煙物品は、味覚の強度、引き出し抵抗および合計粒子状物質の送達が異なりうる。容器の寸法は、喫煙物品の長さ、および喫煙物品の並べ方に適合させることが好ましい。容器の外側寸法は通常、容器内に収容された喫煙物品の束の寸法よりも約0.5ミリメートル〜約5ミリメートルだけ大きい。
【0048】
本発明による容器の長さ、幅および奥行きは、容器の結果的な全体的寸法が、20本の紙巻たばこの典型的な使い捨てパックの寸法と類似するような寸法としうる。
【0049】
本発明による容器の高さは約60ミリメートル〜約150ミリメートルであることが好ましく、高さが約70ミリメートル〜約125ミリメートルであることがより好ましいが、ここで高さは、容器の上部壁から底部壁までを測定したものである。
【0050】
本発明による容器の幅は約12ミリメートル〜約150ミリメートルであることが好ましく、幅が約70ミリメートル〜約125ミリメートルであることがより好ましいが、ここで幅は、容器の一方の側壁から他方の側壁までを測定したものである。
【0051】
本発明による容器の奥行きは約6ミリメートル〜約150ミリメートルであることが好ましく、奥行きが約12ミリメートル〜約25ミリメートルであることがより好ましく、奥行きは、容器の前部壁から後部壁まで測定される。
【0052】
容器の高さ対容器の奥行きの比は、約0.3対1〜約10対1であることが好ましく、約2対1〜約8対1であることがさらに好ましく、約3対1〜5対1であることが最も好ましい。
【0053】
容器の幅対容器の奥行きの比は、約0.3対1〜約10対1であることが好ましく、約2対1〜約8対1であることがさらに好ましく、約2対1〜3対1であることが最も好ましい。
【0054】
リッド後部壁の高さの、外側スリーブのボックス後部壁の高さに対する比は、約0対1(リッドが容器の上端に位置)〜約1対1であることが好ましく、約1対5〜約1対10であることがさらに好ましく、約1対6〜約1対8であることが最も好ましい。
【0055】
外側スリーブのリッド前部壁の高さの、外側スリーブのボックス前部壁の高さに対する比は、約1対0(リッドが前部壁全体を覆う)〜約1対10であることが好ましく、約1対1〜約1対5であることがさらに好ましく、約1対2〜約1対3であることが最も好ましい。
【0056】
容器が喫煙物品を含む場合、容器は、さらに、廃棄用の器(例えば、灰または吸い残し用)または例えば、マッチ、ライター、消火手段、口臭消臭剤またはエレクトロニクスなど、その他の消費財を備えうる。その他の消費財は、容器の外側に取り付けるか、容器内に喫煙物品に沿って容器の別の区画内に含めるか、またはその組み合わせとしうる。
【0057】
本発明による容器の外部表面は、製造元またはブランドのロゴ、商標、スローガンおよびその他の消費者情報およびしるしを用いた、印刷、エンボス加工、デボス加工またはその他の方法で装飾されうる。
【0058】
いったん充填されると、本発明による容器は、例えば、高密度または低密度のポリエチレン、ポリプロピレン、方向性ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、セルロースフィルム、または従来的な方法でのその組み合わせの透明高分子フィルムで、収縮包装またはそれ以外の方法でオーバーラップされる。本発明による容器がオーバーラップされる場合、オーバーラッパーは1つ以上のティアテープを含みうる。さらに、オーバーラッパーは画像、消費者情報またはその他のデータとともに印刷しうる。
【0059】
本発明による容器は、従来的な装置および方法を使用して充填され組み立てられ、内側パッケージの出し入れ口を塞ぐための再封可能フラップと、少なくとも一つの活性化可能な接着要素とを提供する工程を含めるように修正されうる。
【0060】
使用時、容器を初めて開封する時、ユーザーは
【0061】
本発明は以下の添付図面を参照しながら、例証としてのみであるがさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【
図1】
図1は、容器を初めて開封した時点で、活性化可能な接着要素が非活性の状態にある、本発明による容器の第一の実施形態の概略斜視図を示す。
【
図2】
図2は、活性化可能な接着要素が活性化された状態にあり、再封可能フラップをリッドに取り付けるために使用されている、
図1の容器の概略斜視図を示す。
【
図3】
図3は、第一の使用構成での2つの内側パッケージを備えた、本発明による容器の第二の実施形態の概略斜視図を示す。
【
図4】
図4は、第二の使用構成での
図3の容器の概略斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0063】
図1および
図2の容器100は、ボックス102と、ハウジング101の後部壁を横切って延びるヒンジ線に沿ってボックス102から垂れ下がるヒンジ・リッド103とを備えた、従来的なヒンジ・リッド外側ハウジング101を備える。容器100のボックス102およびリッド103の全体的なサイズおよび構造は、標準のヒンジ・リッド紙巻たばこパックのそれと実質的に同一である。
【0064】
容器100が初めて開封されているのを示す
図1に図示されている通り、容器100は、外側ハウジング101内の消費財の内側パッケージ104を備える。内側パッケージ104は、外側ハウジング101のリッド103が開位置にある時に、それを通して消費財が取り出し可能な出し入れ口105(
図1では図示されていないが、
図2では図示されている)を備える。さらに、内側パッケージ104は、出し入れ口105を塞ぐための再封可能フラップ106を備える。より詳細には、フラップ106は、内側パッケージ104の出し入れ口105を覆い、かつその周辺を越えて延びる再封可能ステッカーとして提供される再封可能部分を備える。再封可能ステッカーは、自己接着性再封可能ステッカーの内部表面の第一の領域に提供された除去可能な接着剤によって、内側パッケージ104に少なくとも部分的に剥離可能に取り付けられる。
【0065】
活性化可能な接着要素107は、再封可能フラップ106の外側表面上に提供される。より詳細には、接着要素107は、裏当て材の層によって覆われた接着剤の層を含む保護された接着要素として提供される。裏当て材の層を取り外し、接着要素107を露出させ、それによって活性化させることができる。
【0066】
図2に図示した通り、再封可能フラップ106は活性化された接着要素によってリッド103に取り付けられうる。したがって、リッド103を開くと、再封可能フラップ106が内側パッケージ104から持ち上げられて、少なくとも部分的に出し入れ口105が見えるようになる。
【0067】
図3および
図4の容器200は、ボックス202と、ハウジング201の後部壁を横切って延びるヒンジ線に沿ってボックス202から垂れ下がるヒンジ・リッド203とを備えた、ヒンジ・リッド外側ハウジング201を備える。容器200のボックス202およびリッド203の全体的なサイズは、標準のヒンジ・リッド紙巻たばこパックのそれの実質的に2倍である。より詳細には、容器200は、2倍の量の消費者物品、例えば紙巻たばこなどを含むことができるように、
図1および
図2の容器100と実質的に同一の高さおよび深さを持つが、幅は2倍である。
【0068】
消費者物品の第一の内側パッケージ204Aは、外側ハウジング201によって内部的に画定された容積の第一の部分内に受けられる。第二の内側パッケージ204Bは、外側ハウジング201によって内部的に画定された容積の第二の部分内に受けられる。実際上、第一および第二の内側パッケージは、外側ハウジング201内で隣接している。両方の内側パッケージ204Aおよび204Bは、リッド203が開位置にある時にそれを通して消費者物品が取り出せるそれぞれの出し入れ口205A、205Bを持つ。それぞれの再封可能フラップ206A、206Bは出し入れ口205A、205Bを塞ぐ。
【0069】
両方の再封可能フラップ206A、206Bは、内側パッケージ204A、204Bの出し入れ口205A、205Bを覆い、出し入れ口のそれぞれの周辺部を越えて延びる、再封可能ステッカーとして提供される。再封可能ステッカーは、自己接着性再封可能ステッカーの内部表面に提供された除去可能な接着剤によって、内側パッケージ204A、204Bに少なくとも部分的に剥離可能に取り付けられる。
【0070】
活性化可能な接着要素207A、207Bは、再封可能フラップ206A、206Bの外側表面上に提供される。より詳細には、接着要素は、そのそれぞれが裏当て材の層によって覆われた接着剤の層を含む保護された接着要素として提供され、ここで、裏当て材の層を取り外して、下にある接着要素を露出させ、それによって活性化することができる。したがって、消費者は、再封可能フラップ206A、206Bのうち一方(
図3に図示)または両方(
図4に図示)をリッド203に取り付けることを選択できる。