特許第6763973号(P6763973)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ボブスト メックス ソシエテ アノニムの特許一覧

特許6763973シート要素加工機での二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機
<>
  • 特許6763973-シート要素加工機での二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機 図000002
  • 特許6763973-シート要素加工機での二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機 図000003
  • 特許6763973-シート要素加工機での二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機 図000004
  • 特許6763973-シート要素加工機での二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機 図000005
  • 特許6763973-シート要素加工機での二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機 図000006
  • 特許6763973-シート要素加工機での二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機 図000007
  • 特許6763973-シート要素加工機での二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機 図000008
  • 特許6763973-シート要素加工機での二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機 図000009
  • 特許6763973-シート要素加工機での二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機 図000010
  • 特許6763973-シート要素加工機での二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機 図000011
  • 特許6763973-シート要素加工機での二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機 図000012
  • 特許6763973-シート要素加工機での二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機 図000013
  • 特許6763973-シート要素加工機での二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機 図000014
  • 特許6763973-シート要素加工機での二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機 図000015
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6763973
(24)【登録日】2020年9月14日
(45)【発行日】2020年9月30日
(54)【発明の名称】シート要素加工機での二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機
(51)【国際特許分類】
   B65H 7/12 20060101AFI20200917BHJP
   B65H 9/00 20060101ALI20200917BHJP
   B41F 21/00 20060101ALN20200917BHJP
【FI】
   B65H7/12
   B65H9/00 A
   !B41F21/00
【請求項の数】15
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-562155(P2018-562155)
(86)(22)【出願日】2017年5月10日
(65)【公表番号】特表2019-517447(P2019-517447A)
(43)【公表日】2019年6月24日
(86)【国際出願番号】EP2017025116
(87)【国際公開番号】WO2017207111
(87)【国際公開日】20171207
【審査請求日】2018年11月27日
(31)【優先権主張番号】102016109920.1
(32)【優先日】2016年5月30日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】512159605
【氏名又は名称】ボブスト メックス ソシエテ アノニム
【氏名又は名称原語表記】Bobst Mex SA
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(72)【発明者】
【氏名】ジャンティ デイヴィッド ギヨーム
【審査官】 西本 浩司
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2016/062411(WO,A1)
【文献】 米国特許第05203555(US,A)
【文献】 実開平04−102847(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 7/00 − 7/20
B65H 43/00 − 43/08
B65H 9/00 − 9/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート要素加工機においてシート要素(20、20’)のために横方向位置決め装置(100)に供給される二重シートを検出するための検出システムであって、前記シート要素加工機は、カムディスク(175)及びカムフォロワーレバー(172)を含む駆動システムを有し、
前記検出システムは、シート受け入れ位置と検出位置との間で変位可能であるように取り付けられた検出器レバー(130)を備え、
前記検出器レバー(130)は、前記検出位置にあるときに前記シート要素(20、20’)の上面と係合するシート検知端部(132)と、前記検出位置にあるときに、前記シート要素(20、20’)の厚みにより決まる信号を発生するようになった位置検出器(140)と協働する位置検出端部(133)とを有し、
前記シート要素加工機の前記カムフォロワーレバー(172)に取り付けられ、前記検出器レバー(130)の前記シート検知端部(132)を上昇させるようになっている上昇レバー(170)をさらに備えている、
ことを特徴とする検出システム。
【請求項2】
前記上昇レバー(170)は、前記検出器レバー(130)に設けられた上昇当接部(180)に当接することによって前記検出器レバー(130)と協働する、
請求項1に記載の検出システム。
【請求項3】
前記上昇当接部(180)の接線は、前記上昇レバー(170)との接点において、5°〜80°、より好ましくは10°〜30°の角度(α)、前記カムフォロワーレバー(172)の枢動軸(111)と前記接点を通る線に対して傾斜している、
請求項2に記載の検出システム。
【請求項4】
前記上昇レバー(170)は、ローラ(178)によって前記上昇当接部(180)と協働する、
請求項2または3に記載の検出システム。
【請求項5】
前記検出器レバー(130)が前記検出位置にあるとき、前記上昇レバー(170)と前記検出器レバー(130)との間に隙間が存在する、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の検出システム。
【請求項6】
前記検出器レバー(130)の前記位置検出端部(133)は、誘導近接センサが取り付けられる前記位置検出器(140)の検出ヘッド(141)と協働する金属ターゲット(135)を備えている、
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の検出システム。
【請求項7】
戻しばね(137)は、前記検出器レバー(130)を前記検出位置に付勢するために設けられている、
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の検出システム。
【請求項8】
加工ステーション上流の導入ステーション(10)に取り付けられた、
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の検出システムを備えている、シート要素加工機。
【請求項9】
第1の端部(112)に支持ローラ(114)を支持するメインレバー(110)が設けられ、前記メインレバーは、第1の端部(112)の降下移動の最後において、前記メインレバーの前記第1の端部(112)が、
前記シート要素を横方向に駆動するように、前記シート要素(20、20’)の上面に対して前記支持ローラを押圧するための第1の降下構成と、
前記シート要素(20)の押しつぶしを防ぐ第2の上昇構成と、
を有するように配置されている、
請求項8に記載のシート要素加工機。
【請求項10】
前記シート要素(20、20’)を横方向供給停止部に接触して移動させるように配置された供給ホイール(102)を備えている、
請求項9に記載のシート要素加工機。
【請求項11】
第1の構成では、前記メインレバー(110)の前記第1の端部の降下により、前記支持ローラ(114)は、前記支持ローラ(114)と前記供給ホイール(102)との間の支持面(102)上に配置されたシート要素(20)の前記上面に載るように配置され、前記横方向供給停止部に対する前記シート要素(20)の横方向位置を保証する、前記横方向供給停止部の方向に及びその範囲まで前記供給ホイール(102)によって駆動される前記シート要素(20)の把持を可能にするようになっている、
請求項10に記載のシート要素加工機。
【請求項12】
−支持面(101)上に配置され、休止位置から、前記支持面(110)上に配置されたシート要素(20、20’)が同じ高さになる作業位置へ移動するように配置されたプッシャ(121)と、
横方向に往復移動を行う駆動システムと、をさらに備え、
前記駆動システムは、前記プッシャ(121)が後退位置と前進位置との間で往復運動を行うように作業位置においてのみ前記プッシャ(121)と協働し、前記前進位置によって予め定められた横方向位置まで前記支持面(101)上に配置されたシート要素(20、20’)を押し進めるように配置されている、
請求項9に記載のシート要素加工機。
【請求項13】
前記第1の構成では、前記プッシャ(121)は前記休止位置にある、
請求項12に記載のシート要素加工機。
【請求項14】
前記第2の構成では、前記プッシャ(121)は作業位置にある、
請求項13に記載のシート要素加工機。
【請求項15】
第2の構成では、前記メインレバー(110)の前記第1の端部の降下の最後において、前記支持ローラ(114)は、前記供給ホイール(102)上で前記供給ホイール(102)からある距離に保たれ、前記支持ローラ(114)と前記供給ホイール(102)との間に配置されたたシート要素(20、20’)の前記上面に寄りかかるのが阻止される、
請求項10又は11に記載のシート要素加工機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート要素加工機におけるシート要素のための横方向位置決め装置に供給される二重シートを検出するための検出システム、及びシート要素加工機に関する。
【背景技術】
【0002】
シート要素加工機は、典型的には、シート(通常、紙シート及び/又は段ボールシート)が供給テーブルに供給される導入ステーションを含む。供給テーブルは、切断機又はプラテン印刷機の上流に位置し、シート要素は、無端ベルト又はローラのような第1の手段によって1又は2以上の前方タブに向かって進み、次に第2の手段によって1又は2以上の横方向位置決めタブに向かって送られた後、チェーンシステム上に配置された把持棒に取り付けられた一連のグリッパによって要素の先端が把持される。
【0003】
このような装置は、すでに1又は2以上の印刷動作を受けたシート要素を正確に横方向に位置決めするために使用され、後続の動作は、プラテン印刷機におけるホットホイルスタンピングなどのスタンピング工程、又はこのようなプレス機における切断動作及び廃棄物排出動作のいずれかとすることができる。この後続動作は、先行する印刷に厳密に従って行う必要がある。
【0004】
今日では、横方向位置決め装置は、シートの端を軽くたたいてそろえるために使用される。まず、これらの装置は、通常はオペレータ側として知られている、シートの移動方向に見てテーブルの左側に位置する側方タブの近くに、やはりシートの移動方向に対して魚湖向きに配置された回転駆動する下側ローラを含む。しかしながら、機械上には2つの横方向位置決め装置が、一方はオペレータ側に他方はオペレータの反対側に存在する。オペレータは、最終製品のレイアウト要件に応じて一方又は他方と自由に連携する。次に、これらの装置は、静止時に上部位置にあるアームの端部に取り付けられた、下側ローラの垂直方向上方の上側ローラを含む。このアームは、通常はシート要素が正面タブに到着した時に降下して、上側ローラが下側の電動ローラに対してシート要素を把持し、要素に牽引力を加えることによって、側方タブまでの修正運動を引き起こす。
【0005】
従来技術においてシート要素が個別ではなく重なり合った状態で供給される望ましく状態を検出するための様々な手法が存在する。
【0006】
欧州特許0669274号には、シート要素を拡大面で(牽引力又は推進力によって)保持する要素を含む、供給テーブル上のシート要素のための横方向位置決め装置が記載されている。その目的は、これによってシート要素の把持面の損傷を避けることである。この文献では、同じ垂直平面内に位置し、単一のシート要素の厚みの値に間隔が設定された上側ローラと下側ローラとを含む、位置決め装置への入口に位置する相補的装置によって、横方向位置決め装置に係合するシート要素の単一性が検証されている。
【0007】
特許第3426850号には、各々が異なる側に取り付けられた、同じ垂直平面内に位置する2対の上側ローラ及び下側ローラを含む誘導装置によってシート要素を一方又は他方の横断方向に横移動させる位置決め装置が記載されている。シート要素を、その位置の補正に必要な方向に駆動するために、各ローラ対を解放してローラの回転方向を逆にすることができる。しかしながら、この把持方法では、平らな厚紙よりも潰れやすい段ボールタイプのシート要素に跡が付きがちである。
【0008】
実公昭60−47751号公報には、シート要素アセンブリを取り出し、牽引力によって横方向停止部に寄せて供給するために、ウォームねじによって連続回転する駆動輪の上方に位置する自由に回転するローラをシート要素側の端部に有する枢動レバーアームを含む装置が記載されている。枢動レバーのローラを遠ざけ又は後退させると、シート要素を動かすモードをプルモードからプッシュモードに切り換えることができる。
【0009】
実公平04−30203号(実開昭62−147642号)公報には、同じ垂直平面内に位置する一対の上側ローラ及び下側ローラを含む誘導装置によってシート要素を一方又は他方の横断方向に横移動させる位置決め装置が記載されている。上側ローラは自由に取り付けられ、下側ローラの回転方向を逆にすると、シート要素を位置の補正に必要な方向に駆動することができる。位置決めステーションの両側に同じ誘導装置が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】欧州特許第0669274号
【特許文献2】特許第3426850号
【特許文献3】実公昭60−47751号公報
【特許文献4】実公平04−30203号(実開昭62−147642号)公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、重なり合ったシートを正確に検出できると同時に単純で経済的なデザインを有する検出システムを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この目的を解決するために、本発明は、シート要素加工機においてシート要素のために横方向位置決め装置に供給される二重シートを検出するための検出システムを提供し、シート要素加工機は、カムディスク及びカムフォロワーレバーを含む駆動システムを有し、検出システムは、シート受け入れ位置と検出位置との間で変位可能であるように取り付けられた検出器レバーを備え、検出器レバーは、検出位置にあるときにシート要素の上面と係合するためのシート検知端部と、検出位置にあるときに、シート要素の厚みにより決まる信号を発生するようになった位置検出器と協働するための位置検出端部とを有し、シート要素加工機のカムフォロワーレバーに取り付けられ、検出器レバーのシート検知端部を上昇させるようになっている上昇レバーをさらに備える。また、本発明は、上記の加工ステーションの上流の導入ステーションに取り付けられた検出システムを含むシート要素加工機を提供する。
【0013】
この検出システム及びこれを備えたシート要素加工機は、幾つかの利点の達成を可能にする。第一に、低コストで実装することができるように機械的に単純である。第二に、既存の印刷機の多くの修正なしに既存の印刷環境で用いることができるように省スペースである。さらに、検出器レバーのシート検知端部の下に存在するシートの高さの確実な検出が可能になる。
【0014】
従って、2倍の厚みの検出によって、2枚の重なり合ったシート要素の異常な存在を示すことができる。より一般的には、目的は、2以上のシート要素の異常な存在を識別するために、シート要素の異常に大きな厚みを検出することが可能な装置を提案することである。実際に、シート要素が1枚毎に到着することを保証するように上流に万全を期したにもかかわらず、1対の重なり合ったシート要素は、特に、2枚の重なり合った要素の対向面の間に存在し得る静電力のために、単一シート要素の代わりに送出される可能性がある。
【0015】
このような検出は、シート要素の重なり合った対の存在下で余分なシート要素を抽出し、より一般的には、所望の厚みに合致しないシート要素の何らかの配置を抽出するために、何らかの妨害の前に加工機の作動を停止すること、結果として機械の作動の迅速な再開を可能にすることを可能にする。このようにして、機械停止時間は最小限に低減され、これは機械効率の観点から有利である。
【0016】
好ましくは、上昇レバーは、検出器レバー上に設けられた上昇当接部に当接することによって検出器レバーと協働する。検出器レバーに上昇レバーを連結するこの機械的に単純な方法は、検出器レバーの再現可能な作動につながることが分かっている。
【0017】
好ましい実施形態により、上昇当接部の接線は、上昇レバーの接点において、30°〜80°及びより好ましくは10°〜30°の角度で、カムフォロワーレバーの枢動軸と接点を通る線に対して傾斜する。この傾斜角度は、上昇レバーの協働する端部の上昇移動からもたらされる検出器レバーのシート検知端部の垂直速度を、機械的に非常に単純な方式で所望の値に設定することを可能にする。詳細には、検出器レバーの移動速度は、上昇レバーの移動速度よりも低い値に設定することができる。
【0018】
好ましくは、上昇レバーは、ローラによって上昇当接部と協働する。これは検出システムにおける摩擦を低減する。
【0019】
検出器レバーのシート検知端部が検出すべきシートと確実に接触状態になるようにするために、検出器レバーが検出位置にあるときに、上昇レバーと検出器レバーとの間に隙間が存在する。
【0020】
好ましくは、検出器レバーの位置検出器端部は、誘導近接センサが取り付けられている位置検出器の検出ヘッドと協働する金属ターゲットを備える。このデザインは、位置検出器が検出器レバーと直接協働するようにあらゆる中間要素を排除する。
【0021】
機械的に単純な方式で検出器レバーが検出位置に付勢される保証するために、戻しばねは、検出器レバーを検出位置に付勢するために設けられる。
【0022】
添付図を参照しながら行う以下の非限定的かつ例示的な実施形態の説明から、本発明がより良く理解され、その様々な利点及び特徴がさらに明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】メインレバーの第1の端部が降下している、第1の構成における本発明によるシート要素加工機の部分的に断面化した側面図であり、本発明による検出システムが概略的に示されている。
図2】メインレバーの第1の端部が上昇している、第1の構成における図1のシート要素加工機の側面図である。
図3】メインレバーの第1の端部が降下している、第2の構成における図1のシート要素加工機の部分的に断面化した側面図である。
図4】メインレバーの第1の端部が上昇している、第2の構成における図1のシート要素加工機の側面図である。
図5図1〜4のシート要素加工機を供給テーブルの上方から見た部分図である。
図6図5の方向VI−VIにおける断面図である。
図7図5の方向VII−VIIにおける断面図である。
図8図6の方向VIII−VIIIにおける断面図である。
図9】より詳細に示されている本発明による検出システムを有する本発明によるシート要素加工機の一部の側面図である。
図10】シート検知端部が検出位置にある、検出器レバーのシート検知端部及び検出器レバーと協働する上昇レバーを拡大して示す。
図11】検出器レバーと上昇レバーとの間の協働を拡大して示す斜視図である。
図12】検出器レバー及び上昇レバー上に設けられた上昇当接部の断面図である。
図13】シート要素加工機のカムフォロワーレバーへの上昇レバーの取り付けを示す斜視図である。
図14】シート受け入れ位置にある検出器レバーと共に図9のシート要素加工機を斜視図で示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
印刷動作で用いる段ボール、紙又は同様の材料の2枚の重なり合ったシートを検出するための検出器システムは、シート要素加工機の一部として、特にシート要素のための横方向位置決め装置の一部として実装される。横方向位置決め装置を、以下に図1図8を参照して説明し、次に検出器システムを、図10図14を参照して詳細に説明する。
【0025】
本明細書では、用語「横方向の」は、加工機の、特に図5で部分的に見える導入ステーション10における、紙シートのようなシート要素の進行方向に垂直な方向を示す。図5では、矢印Pが、処理されるシートの上流から下流への進行方向を示し、矢印L1が、左側面又は「オペレータ側」を表すOSを示し、矢印L2が、右側面又は「反オペレータ側」を表すOOSを示す。
【0026】
図5に示す横方向位置決め装置100は、この例ではオペレータ側に位置し、印刷された段ボールシートのようなシート要素のプラテンによる切断などの処理前に良好な横方向位置を保証するように意図されるが、良好な長手方向位置(方向Aの)は、前方位置決め装置(図示せず)によって保証される。
【0027】
横方向位置決め装置100を上流から見た図1図4を参照しながら、横方向位置決め装置100の作動原理を説明する。時計回り及び反時計回りに交互に律動的に旋回する供給ホイール102は、シート要素20を導入するための駆動手段を形成し、図1及び図2では、横方向位置決め装置100は第1の構成にあり、厚みが様々に、詳細には70g/m2の紙の最小値と波形段ボールの4mmの最大値との間で変化できるシート要素20の横方向調整を行うことができる。従来、このシート要素は、組立後にパッケージングを構成する段ボールフラップを形成するように次のユニットでプレカットされる数多くの部分組立体を含む平坦な印刷段ボールである。
【0028】
図1では、シート要素20は、支持面前方当接部101上に載っており、この支持面前方当接部101は、供給ホイール102の位置に、供給ホイール102を用いて側面L1からシートを駆動するために供給ホイール102の周辺部がシートの下面に接触できるようにする窓を有している。この構成では、OSサイドレイのみが作動しており、OOSサイドレイは不作動である。メインレバー110は、水平軸である枢動部111上の方向Pの周りに回転可能に取り付けられ、その(図1図4及び図6の右端の)第1の端部112に、ここではレシーバー支持体の上方に配置されたローラ軸受の形態で示す支持ローラ114を有している。ここでは、メインレバー110は、水平軸の周りで関節連結されている。この構成では、第1の端部112が、メインレバー110が降下する方向に旋回すると、支持ローラ114が供給ホイール102と整列して(図1及び図3を参照)、支持ローラ114及び供給ホイール102の2つの回転軸が平行になる。より正確には、第1の端部112の低位置では、図1に示すように支持ローラ114の回転軸は、供給ホイール102の回転軸と整列し、これに対して図2は第1の端部112の高位置を示す。
【0029】
図1では、第1の端部112の低位置において、シート20を供給ホイール102と支持ローラ114との間に軽く把持するように供給ホイール102によってわずかな下向きの背圧が加わり、この把持によって、シート20の外側縁が供給ホイール102に面する横方向供給停止部121に寄せられるまで、この時点では反時計回りである供給ホイール102の回転運動の方向にシート20が確実に移動するようになり、シート20は、この位置において横方向に所望の位置に配置される。第1の端部112の低位置は、シート20の厚みによって与えられ、シートを把持する強さは、シートを引き寄せるのに十分な強さであるがシートが損なわれない強さとなるようにねじ176で調整される。把持強さは、レバー110とカムレバー172との間に配置されたバネによって付与される。カムレバー172は、電気モータ及びカムによって駆動され、各パッケージング要素20の機械的サイクルによる律動的な上昇及び下降を伴って駆動することができる。従って、レバー110は、バネによってもたらされる重ね打ち装置を備えたカムレバー172によって駆動される。
【0030】
従って、第1の構成では、パッケージ要素20が横方向供給停止部121に寄せられるまでパッケージ要素20を引っ張って把持し、支持ローラ114と供給ホイール102との間に前進させることによってシートが所望の横方向位置に押し込まれるので、横方向位置決め装置100はプルモードで機能する。
【0031】
カムレバーは、相補的部分170を介して上述のメインレバー110及び検出器レバーを平行に駆動する。この構成は、ほぼ同じリズムで両レバーの律動的な運動をもたらす。
【0032】
さらに、検出器レバー130と呼ばれる二次レバーを備えている。この検出器レバー130は、シート要素20の進行方向Pに対してメインレバー110の上流に隣接して位置している。検出器レバー130は、水平軸である枢動部131を方向Pの周りで旋回し、その第1の端部132に(図1図4及び図6の右端、「シート検知端部」とも呼ばれる)、支持面101の上方に配置された遊動ホイールによって形成された検出器ローラ134を有している。
【0033】
検出器レバー130は、シート受け入れ位置と検出位置との間を旋回することができる。検出位置では、図1に示すように、検出器ローラ134がシート20の上面に対して正確に寄りかかる(即ち、当接する)のを可能にするために、検出器レバー130の第1の端部132は降下している。この位置では、検出器レバー130の第2の端部133は上昇させられている。金属ターゲット135が、第2の端部133に配置されている。この金属ターゲット135は、例えば、誘導センサである近接検出器140に属し、検出ヘッド141の下方に位置して、これは、下面142と金属ターゲット135との間の距離dを測定するように調整されている。検出器ローラ134がシート20に接触したとき測定される値dにより、パッケージ要素の厚みeを非常に正確に計算することができる。
【0034】
検出器レバー130の第1の端部132を押し下げるために、検出器レバー130が枢動するシャフト131は、プレストレスが加えられたコイルばね137によって取り囲まれる。また、このプレストレスにより、シート20上の検出器ローラ134の接触、ひいては正確な厚み測定を保証する支持力を発生することができる。
【0035】
横方向位置決め装置100に到達する新たなパッケージ要素20毎に測定した厚みeの値をモニタすることによって、必要に応じて加工機を停止し、誤ったシート20又はシート20の組をオペレータが検証して摘出できるようになる。
【0036】
図3では、メインレバー110は、第1の端部112の低位置において、図1及び図2のシート20よりも厚いシート20’上の支持ローラ114によってわずかな背圧が加わるように調整されている。
【0037】
また、横方向位置決め装置100は、図3及び図4に示す第2の構成でも機能する。この場合の目的は、例えば、このパッケージ要素20’は密度が低く、ローラの圧力下で押されることで表面に跡が付き易いので、支持ローラ114がシート20’上に加圧支持されるのを回避することである。これは、パッケージ要素20’が1又は2以上の波形段ボールの層を含む場合に特に当てはまる。図示の例では、このパッケージ要素20’は、図1及び2に示すシート20の厚みeよりも大きい厚みe’を有する。この厚みe’は、金属ターゲット135と検出ヘッド141との間の距離d’に対応する。
【0038】
この第2の構成では、支持ローラ114は、第1の構成における位置に比べて上昇しており、メインレバー110の第1の端部112が降下したときに、シート20’の上面に接触することができる。
【0039】
横方向供給停止部は、プッシャ要素121として機能し、支持面101の真上で、支持ローラ134に対して供給ホイール102の反対側に配置される。このプッシャ要素121は、シート20’の横方向縁部が寄りかかるスラスト面を有する。このプッシャ121は、図3及び4に示す後退位置から、シート20’が移動の最後に所望の位置に横方向に配置されように設定された前進位置への(図3及び4の左から右への)水平の平行移動を実行する。
【0040】
従って、第2の構成では、横方向位置決め装置100は、パッケージ要素20’を押すことによってシート20’が所望の横方向位置に押し込まれ、パッケージ要素20’がプッシャ121の移動の最後(前進位置)に対応する横方向位置に搬送されるまでプッシャ121が後退位置から前進位置に移動するプッシュモードで機能する。
【0041】
この第2の構成では、供給テーブル上に存在するシートの厚みは、第1の構成に関して上述した方法と同じ方法でモニタされる。第1の構成(プルモード)から第2の構成(プッシュモード)への、及びその逆への遷移を理解するために、図5図8を参照する。
【0042】
図7に示すように、プッシャ121は前方位置でブロックされ、プラーのための停止部としての機能を果たす。調整ねじ150を回転させると、プッシャ及び横方向供給停止部121の両方を形成するブロックの傾斜した上縁部と協働する傾斜した下縁部を含む調整支持体152の上昇又は下降が可能になる。従って、調整支持体152が降下すると、プッシャ121は、図6及び7の右に向かって水平に平行移動するようになる。
【0043】
プッシャ121は、カム156のローラに固定されたスライダ155に固定的に取り付けられている(図6を参照)。図6及び図7の位置は、横方向位置決め装置の第2の上述の構成に対応し、この場合、カムローラ156は、スライダ155が左右に往復運動できる位置において永久周期運動で移動するカム160のための収容空間に収容される。プッシャ121は、この往復運動によってシート20’を押すことによって位置決めを行うことができる。第1の構成に移るには、調整ねじ150によって調整支持体152を降下させて、カム160の収容空間に残っている位置に向かってプッシャ121を右方向に進ませるが、今度はもはやカム160がプッシャ121を駆動しないので、プッシャ121は空転するカム160の動きに従うことができない。
【0044】
検出器システムの構成及び動作の詳細を、図9図14を参照して以下に説明する。
【0045】
検出器レバー130は、図9に示すシート検知位置と図14に示すシート受け入れ位置との間で枢動可能である。
【0046】
図9のシート検知位置では、検出器レバー130のシート検知端部132は下側位置にあり、ここでは、検出器ローラ134は、横方向供給停止部121に存在する単一シートの表面上、又は横方向供給停止部121に存在する2枚のシートのうちの上側の表面上のいずれか位置する。
【0047】
図14のシート受け入れ位置では、シート(場合によっては2枚の重なり合ったシート)は、横方向供給停止部121に向かって進めることができる。検出器ローラ134がテーブルから持ち上げられたシート受け入れ位置にあるので、検出器ローラ134が、シートの前進運動と干渉するか又はシートの縁部において衝突跡がもたらされる可能性がない。
【0048】
検出器レバー130は、上昇レバー170によって検出位置から移動する(戻しばね137の作用に抗して)。上昇レバー170は、概して剛性アームであり、一端(以下では「上昇端」と呼ばれる)が検出器レバー130に係合し、他端が、カムフォロワーレバー172(ボルト173を参照)に取り付けられている。
【0049】
カムフォロワーレバー172は、水平枢動軸111上に枢動可能に取り付けられ、カムディスク175の表面でカムローラ174と係合する。カムディスクは、シート要素加工機の一定の機能を達成するためにモータ(図示せず)によって駆動される。
【0050】
カムフォロワーレバー172は、ばね機構176を介してメインレバー110に接続される。これは、検出システムの動作設計及びモードを理解するのに無関係なので詳細には説明しない。
【0051】
カムフォロワーレバー172が、カムディスク175の制御の下で枢動移動し、それに応じて上昇レバー170が、枢動移動も同時に行う(図9及び図14の矢印Pを参照)ことを理解することと関係があるだけである。
【0052】
その上昇端において、上昇レバー170は、検出器レバー130と協働するローラ178を備える。この目的のために、検出器レバー130は、ローラ178が係合する上昇当接部180を備える。
【0053】
上昇当接部180は、ローラ178が係合する外面182を有する比較的硬い金属ブロックである。図示の実施形態において、外面182は真っ直ぐである。
【0054】
上昇当接部180は、必要に応じて容易に取り替えできるように、ボルト184により検出器レバー130に連結される。例示的な実施形態において、ボルト184は凹部に配置され、ブッシュ186は、より大きな強度に関して上昇当接部180のボルト184用のボア内に嵌合されている。
【0055】
図9及び図10では、ローラ178の外面と上昇当接部180の表面182との間に小さな隙間を見ることができる。この隙間は、検出器レバー130がその厚みに関係なくシート表面上で係合するように十分に降下することを保証する。
【0056】
上昇レバー170と検出器レバー130との間の協働の重要な特徴は、上昇レバー170の上昇端の移動の方向に対する外面182の配向である。
【0057】
図10では、上昇レバー170の上昇端の移動方向は、矢印Rで示されている(一方側でローラ178と表面182との間の接点を通り、他方側でカムフォロワーレバー172の水平枢動軸111を通る線に対して垂直に配向される)。角度αは、接点(ここでは表面が真っ直ぐなので全表面と一致する)での表面182の接線と矢印Rとの間にあることを理解することができる。この角度αは、上昇レバー170の上昇端の移動速度と検出器レバーの移動速度との間の関係を制御するために用いられる。
【0058】
曲面182を有する上昇当接部180を用いることが可能である。これは、上昇レバー170の移動と結果として得られた検出器レバー130の移動との関係を制御するための追加の選択肢を導入する。
【0059】
角度αが90°であったと仮定すると、上昇当接部180は、ローラ178が上方に移動する同じ速度で持ち上げられることになる。より小さな角度αを用いることで、上昇レバーの速度と比べて検出器レバー130の速度が低下する。従って、上昇レバー170の移動速度を、その所定の上昇速度(及び降下速度)に関する所望の値に容易に設定することができ、カムフォロワーレバー172は、主として、シート要素加工機の他の要素を駆動するために用いられ、カムフォロワーレバー172が枢動される方法を偏向することで、検出器レバー130の所望の上昇速度(及び下降速度)を実施することはできない。
【0060】
シート要素加工機の作動時に、検出器レバー130は、カムディスク175の回転の大部分に関してシート受け入れ位置にある。カムフォロワーレバー172が、図9及び14で見て反時計回り方向に枢動される場合(図13で見ることができる3時の位置の真下のカムディスク175の隆起部分と協働するカムローラ174の結果として)、上昇レバー170は同様に、反時計回り方向に枢動され、これにより検出器ローラ134を備えるシート検知端部132は、検出されるシートの表面に(2枚の重なり合ったシートの上方面に)載ることによって停止するまで降下することができる。シート検知端部132が降下する速度は、利用可能なタイムスロット内で測定を行うのに十分な速度と、検出器ローラがシート上に衝突跡を形成するのを阻止する速度との間の妥協点として設定される。また、検出器レバーとシートとの間の衝突速度を習得することは、測定品質に大きな影響を与える。実際には、これはシートとの衝突後の揺動を大幅に低減する。
【0061】
検出システムにおける揺動が消えるのを可能にする短時間の遅れの後、位置検出器140は、ターゲット135と検出ヘッド141との間の距離を表す信号を提供する。現在処理しているシートの厚みが分かれば、この信号により、単一シートが存在するか又は2枚の重なり合ったシートが存在するかを識別することができる。
【0062】
その後、カムディスク175の下側部分に戻ったカムフォロワーレバー172の結果として、検出器レバー130は再び持ち上げられ、次のシートを進めることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14