【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的及び関連するその他の目的を実現するために、本出願は、スマート安全リレーであって、第1ピンから第10ピンを含む第1処理チップMCUA、及び、第11ピンから第20ピンを含む第2処理チップMCU Bと、入力端に第1処理チップMCU Aの第1ピンが接続され、出力端に第1制御端S11が引き出される第1入力駆動回路と、入力端
に第2処理チップMCUBの第11ピンが接続され、出力端に第2制御端S21が引き出される第2入力駆動回路であって、第1制御端S11及び第2制御端S21がそれぞれ第1駆動信号と第2駆動信号を出力し、前記第1駆動信号と第2駆動信号が異なる波形の周期性パルス信号である第1入力駆動回路及び第2入力駆動回路と、入力端に第1サンプリング端S12が接続され、出力端に第1処理チップMCUAの第2ピン及び第2処理チップMCU Bの第12ピンがそれぞれ接続される第1入力サンプリング回路と、入力端に第2サンプリング端S22が接続され、出力端に第1処理チップMCUAの第3ピン及び第2処理チップMCU Bの第13ピンがそれぞれ接続される第2入力サンプリング回路と、入力端に第
3サンプリング端S34が接続され、出力端に第1処理チップMCUAの第4ピン及び第2処理チップMCU Bの第14ピンがそれぞれ接続される第3入力サンプリング回路、であって、信号をサンプリングするよう、前記第1サンプリング端S12、第2サンプリング端S22、及び第3サンプリング端S34は、一部が
第1制御端S11に結合されるとともに、他の部分が
第2制御端S21に結合され、情報をサンプリングすると、第1処理チップMCUAで識別可能なサンプリング信号を生成して第1処理チップMCU Aに入力するとともに、第2処理チップMCU Bで識別可能なサンプリング信号を生成して第2処理チップMCUBに入力し、第1処理チップMCU Aと第2処理チップMCUBは、当該サンプリング信号を受け付けると、スマート安全リレーが出力準備状態となるよう制御する第1入力サンプリング回路、第2入力サンプリング回路及び第3入力サンプリング回路、を含み、第1処理チップMCUAの第5ピンは、第2処理チップMCU Bの第15ピンに接続されて第1データチャネルを形成し、第5ピンはデータ送信端であり、第15ピンはデータ受信端であり、第1処理チップMCUAの第6ピンは、第2処理チップMCU Bの第16ピンに接続されて第2データチャネルを形成し、第6ピンはデータ受信端であり、第16ピンはデータ送信端であり、第1処理チップMCUAと第2処理チップMCU Bは、第1データチャネルと第2データチャネルを介してデータの伝送又はクロックの同期を行い、第1処理チップMCUAの第7ピンは、第1診断信号発生回路の入力端に接続され、第2処理チップMCU Bの第17ピンは、第2診断信号発生回路の入力端に接続され、スマート安全リレーは、更に、第1処理チップMCU Aの第8ピンに接続される第1出力端、第2処理チップMCU Bの第18ピンに接続される第2出力端、及び入力端を有する診断信号検出回路と、第1処理チップMCUAの第9ピンに接続される第1入力端、第1処理チップMCU Aの第10ピンに接続される第2入力端、及び、第1リレー駆動回路の入力端に接続される出力端を有する第1論理回路であって、前記第1リレー駆動回路の出力端が第1リレー回路の第1リレーコイルに接続され、前記第1リレー回路が、更に、第1診断信号発生回路の出力端に接続される第1常時閉接点NC、第1リレー出力端に接続される第1常時開接点NO、及び、前記診断信号検出回路の入力端に接続される第1共通接点Gを含み、前記第1論理回路は、第1処理チップMCUAの第9ピン及び第10ピンの入力信号に基づき、論理演算を行って第1スイッチ制御信号を取得し、第1リレーコイルが電力を取得又は喪失するよう第1リレー駆動回路を駆動することで、前記第1共通接点Gと第1常時閉接点NC又は第1常時開接点NOが電気的に接続するよう作用させる第1論理回路と、第2処理チップMCUBの第19ピンに接続される第1入力端、第2処理チップMCU Bの第20ピンに接続される第2入力端、及び、第2リレー駆動回
路の入力端に接続される出力端を有する第2論理回路であって、前記第2リレー駆動回路の出力端が第2リレー回路の第2リレーコイルに接続され、前記第2リレー回路が、更に、第2診断信号発生回路の出力端に接続される第2常時閉接点NC、第2リレー出力端に接続される第2常時開接点NO、及び、前記診断信号検出回路の入力端及び第1共通接点Gに接続される第2共通接点Gを含み、前記第2論理回路は、第2処理チップMCUBの第19ピン及び第20ピンの入力信号に基づき、論理演算を行って第2スイッチ制御信号を取得し、第2リレーコイルが電力を取得又は喪失するよう第2リレー駆動回路を駆動することで、前記第2共通接点Gと第2常時閉接点NC又は第2常時開接点NOが電気的に接続するよう作用させる第2論理回路、を含み、第1共通接点Gと第1常時開接点NOが電気的に接続され、且つ、第2共通接点Gと第2常時開接点NOが電気的に接続されると、第1リレー出力端と第2リレー出力端とが導通するスマート安全リレーを提供する。
【0006】
本出願の一実施例において、前記第1論理回路は、第1入力端、第2入力端及び出力端を有する第1ANDゲートと、第1ウォッチドッグ回路を含み、前記第1ANDゲートの第1入力端は第1処理チップMCUAの第9ピンに接続され、前記第1処理チップMCU Aの第10ピンは第1ウォッチドッグ回路の入力端に接続され、前記第1ウォッチドッグ回路の出力端は第1ANDゲートの第2入力端に接続され、前記第1ANDゲートの出力端は、前記第1リレー駆動回路の入力端に接続され、前記第2論理回路は、第1入力端、第2入力端及び出力端を有する第2ANDゲートと、第2ウォッチドッグ回路を含み、前記第2ANDゲートの第1入力端は第2処理チップMCUBの第19ピンに接続され、前記第2処理チップMCU Bの第20ピンは第2ウォッチドッグ回路の入力端に接続され、前記第2ウォッチドッグ回路の出力端は第2ANDゲートの第2入力端に接続され、前記第
2ANDゲートの出力端は、前記第
2リレー駆動回路の入力端に接続される。
【0007】
本出願の一実施例において、第1処理チップMCU Aは、第10ピンを通じてパルス信号を第1ウォッチドッグ回路に周期的に出力し、前記第1ウォッチドッグ回路は、予め定められた時間内に前記
第10ピンからパルス信号を受信しなかった場合、ローレベル信号を出力して、第1ANDゲートの出力端からローレベル信号を出力させるとともに、第1リレー駆動回路からローレベルを出力させることで、第1リレーコイルの電力を喪失させて、第1
リレー回路の第1共通接点Gを第1常時開接点NOと切断し、第2処理チップMCUBは、第20ピンを通じてパルス信号を第2ウォッチドッグ回路に周期的に出力し、前記第2ウォッチドッグ回路は、予め定められた時間内に前記
第20ピンからパルス信号を受信しなかった場合、ローレベル信号を出力して、第2ANDゲートの出力端からローレベル信号を出力させるとともに、第2リレー駆動回路からローレベルを出力させることで、第2リレーコイルの電力を喪失させて、第2
リレー回路の第2共通接点Gを第2常時開接点NOと
切断する。
【0008】
本出願の一実施例において、前記
第1及び第2入力駆動回路は、バイポーラトランジスタ又はハイサイドスイッチにより実現される。
【0009】
本出願の一実施例において、前記
第1及び第2入力駆動回路はバイポーラトランジスタにより実現され、前記第1入力駆動回路と第2入力駆動回路の回路構造は同じであり、当該回路構造は、第1PNP型バイポーラトランジスタ、第1NPN型バイポーラトランジスタ、第1抵抗、第2抵抗、第3抵抗及び第4抵抗を含み、第1PNP型バイポーラトランジスタは、エミッタが供給電源に接続され、ベースが第1抵抗を介して第1NPN型バイポーラトランジスタのコレクタに接続され、第1PNP型バイポーラトランジスタのコレクタは第2抵抗を介して接地し、第1NPN型バイポーラトランジスタは、
エミッタが接地し、ベースが第3抵抗及び第4抵抗の一端に接続され、第3抵抗の他端が接地しており、前記回路構造を第1入力駆動回路に応用する場合、第1PNP型バイポーラトランジスタのコレクタは第1制御端S11に引き出され、第4抵抗の他端は第1処理チップMCUAの第1ピンに接続され、前記回路構造を第2入力駆動回路に応用する場合、第1PNP型バイポーラトランジスタのコレクタは第2制御端S21に引き出され、第4抵抗の他端は第2処理チップMCUBの第11ピンに接続される。
【0010】
本出願の一実施例において、前記第1入力サンプリング回路、第2入力サンプリング回路及び第3入力サンプリング回路は、抵抗分圧又は論理制御デバイスにより実現され、前記論理制御デバイスは、演算増幅器又はインバータを含む。
【0011】
本出願の一実施例において、前記第1入力サンプリング回路、第2入力サンプリング回路及び第3入力サンプリング回路の回路構造は同じであり、当該回路構造は、インバータ、第1定電圧ダイオード、第5抵抗、第6抵抗及び第7抵抗を含み、第5抵抗の一端は第6抵抗及び第7抵抗の一端に接続され、第6抵抗の他端は接地し、第7抵抗の他端は第1定電圧ダイオードのカソード及びインバータの入力端に接続され、第1定電圧ダイオードのアノードは接地し、前記回路構造を第1入力サンプリング回路に応用する場合、第5抵抗の他端は第1サンプリング端に接続され、インバータの出力端は、第1処理チップMCU Aの第2ピンと第2処理チップMCU Bの第12ピンに接続され、前記回路構造を第2入力サンプリング回路に応用する場合、第5抵抗の他端は第2サンプリング端に接続され、インバータの出力端は、第1処理チップMCU Aの第3ピンと第2処理チップMCU Bの第13ピンに接続され、前記回路構造を第3入力サンプリング回路に応用する場合、第5抵抗の他端は第3サンプリング端に接続され、インバータの出力端は、第1処理チップMCU Aの第4ピンと第2処理チップMCU Bの第14ピンに接続される。
【0012】
本出願の一実施例において、前記第1診断信号発生回路と第2診断信号発生回路の回路構造は同じであり、当該回路構造は、第8抵抗、第9抵抗、第10抵抗、第11抵抗、第2NPN型バイポーラトランジスタ、第3NPN型バイポーラトランジスタ、第2PNP型バイポーラトランジスタ、第2定電圧ダイオード、第1コンデンサ及び第2コンデンサを含み、第8抵抗の一端は第9抵抗の一端及び第2NPN型バイポーラトランジスタのベースに接続され、第9抵抗の他端は第2NPN型バイポーラトランジスタのエミッタに接続され、第2NPN型バイポーラトランジスタのコレクタは第10抵抗及び第11抵抗の一端に接続され、第10抵抗の他端は供給電源に接続され、第11抵抗の他端は第3NPN型バイポーラトランジスタと第2PNP型バイポーラトランジスタのベースに接続され、第3NPN型バイポーラトランジスタのエミッタは第2PNP型バイポーラトランジスタのエミッタに接続されるとともに第1コンデンサの一端に接続され、第3NPN型バイポーラトランジスタのコレクタは前記供給電源に接続され、第2PNP型バイポーラトランジスタのコレクタは第2定電圧ダイオードのアノードに接続されるとともに接地し、第1コンデンサの他端は、第2コンデンサの一端に接続され、前記回路構造を第1診断信号発生回路に応用する場合、第8抵抗の他端はMCUAの第7ピンに接続され、第2コンデンサの他端は前記第1常時閉接点に接続され、前記回路構造を第1
2診断信号発生回路に応用する場合、第8抵抗の他端はMCUBの第17ピンに接続され、第2コンデンサの他端は前記第2常時閉接点に接続される。
【0013】
本出願の一実施例において、前記診断信号検出回路は、第12抵抗、第13抵抗、第14抵抗、第15抵抗、第3コンデンサ、第4コンデンサ、第5コンデンサ、第3定電圧ダイオード及び第4NPN型バイポーラトランジスタを含み、第12抵抗は、一端が第1処理チップMCU Aの第8ピンと第2処理チップMCU Bの第18ピンに接続され、他端が第13抵抗の一端及び第4NPN型バイポーラトランジスタのコレクタに接続され、第13抵抗の他端は供給電源に接続され、第4NPN型バイポーラトランジスタのベースは、第14抵抗、第3コンデンサ及び第15抵抗の一端に接続され、第15抵抗の他端は第3定電圧ダイオードのカソード及び第4コンデンサの一端に接続され、第4コンデンサの他端は第5コンデンサの一端に接続され、第5コンデンサの他端は、前記第1共通接点及び第2共通接点に接続され、第4NPN型バイポーラトランジスタのエミッタ、第14抵抗の他端、第3コンデンサの他端、及び第3定電圧ダイオードのアノードが接地する。
【0014】
本出願の一実施例において、スマートリレーの第1リレー出力端と第2リレー出力端による外部への出力を起動する必要がある場合、前記第1処理チップMCUA及び第2処理チップMCU Bは、
前記第1リレー回路の第1リレーコイルに電力を取得
するよう前記第1リレー駆動回路を駆動することで、第1共通接点を第1常時開接点に接続するとともに、第2リレー回路の
第2リレーコイルが電力を取得するよう前記第2リレー駆動回路を駆動することで、第2共通接点を第2常時開接点に接続し、第1処理チップMCUA
の第8ピン又は第2処理チップMCU Bの
第18ピンが、診断信号検出回路の出力がハイレベルである旨を受信した場合には、第1リレー回路又は第2リレー回路に接点溶着による異常が発生していないことを意味し、第1処理チップMCUA
の第8ピン又は第2処理チップMCU Bの
第18ピンが、診断信号検出回路の出力がローレベルである旨を受信した場合には、第1リレー回路又は第2リレー回路に、共通接点、常時開接点及び常時閉接点の溶着による異常が発生していることを意味し、及び/又は、スマートリレーの第1リレー出力端及び第2リレー出力端による外部への出力を切断する必要がある場合、第1処理チップMCUA及び第2処理チップMCU Bは、前記第1リレ
ー回路の第1リレ
ーコイルの電力を喪失させることで、第1共通接点を第1常時閉接点に接続するとともに、前記第2リレ
ー回路の第2リレ
ーコイルの電力を喪失させることで、第2共通接点を第2常時閉接点に接続し、第1処理チップMCUA
の第8ピン又は第2処理チップMCU Bの
第18ピンが、診断信号検出回路の出力がローレベルである旨を受信した場合には、第1リレー回路又は第2リレー回路に接点溶着による異常が発生していないことを意味し、第1処理チップMCUA
の第8ピン又は第2処理チップMCU Bの
第18ピンが、診断信号検出回路の出力がハイレベルである旨を受信した場合には、第1リレー回路又は第2リレー回路に、共通接点と常時開接点の溶着による異常が発生していることを意味する。
【0015】
本出願の一実施例において、前記スマート安全リレーは、外部直流電源が入力される電源入力端と、入力端に前記電源入力端が接続され、出力端に第1直流給電端が引き出されて第1直流電源VCC1を供給する
定電圧フィルタ回路と、入力端に前記電圧調整回路の出力端が接続され、出力端に第2直流給電端が引き出され、第1直流電源が経由することで形成される第2直流電源VCC2を供給する
電圧調整回路と、を含み、第1直流電源VCC1は、電気を供給すべく、第1入力駆動回路、第2入力駆動回路、第1リレー駆動回路、及び第2リレー駆動回路に接続され、第2直流電源VCC2は、電気を供給すべく、第1処理チップMCUA、第2処理チップMCU B、第1論理回路、第2論理回路、第1入力サンプリング回路、第2入力サンプリング回路、及び第3入力サンプリング回路に接続される。
【0016】
上記の目的及び関連するその他の目的を実現するために、本出願は、上記のスマート安全リレーと、
第1制御端S11と
第1サンプリング端S12の間の回路及び
第2制御端S21と
第2サンプリング端S22の間の回路に接続される2組の常時閉接点を含む緊急停止スイッチS1と、
第1サンプリング端S12と
第3サンプリング端S34の間の回路に接続される1組の常時開接点を含むリセットスイッチS2と、第1リレー出力端と第2リレー出力端の間の回路に接続される電源と、第1リレー出力端と第2リレー出力端の間の回路に並列に接続されて、第1リレー出力端と第2リレー出力の導通又は切断時に電力を取得又は喪失するコンタクタK3及びK4、を含み、
コンタクタK3及びK4は、それぞれモータMの異なる位相の電気供給回路に接続され、
コンタクタK3及びK4の電力取得又は電力喪失によって、これらが位置する電気供給回路が導通又は切断されて、モータMが電力を取得又は喪失するリレー応用回路を提供する。
【0017】
本出願の一実施例において、前記緊急停止スイッチS1は、非閉成時には、2つの常時閉接点を閉成することで
第1サンプリング端S12と
第1制御端S11の間の回路を導通するとともに、
第2制御端S21と
第2サンプリング端S22の間の回路を導通して、前記スマート安全リレーを出力準備状態とし、前記緊急停止スイッチS1は、更に、閉成時には、2つの常時閉接点を切断することで
第1サンプリング端S12と
第1制御端S11の間の回路を切断するとともに、
第2制御端S21と
第2サンプリング端S22の間の回路を切断して、第1処理チップMCUAと第2処理チップMCU Bの信号出力を促し、第1リレー出力端と第2リレー出力端を切断することで、コンタクタK3とK4の電力を喪失させてモータMを電力喪失させ、前記リセットスイッチS2は、閉成時には常時開接点を閉成することで、
第3サンプリング端S34と
第1制御端S11の間の回路を導通し、第1処理チップMCUAと第2処理チップMCU Bの信号出力を促して、第1リレー出力端と第2リレー出力端を導通することで、コンタクタK3とK4に電力を取得させ、モータMに電力を取得させる。